JP6094200B2 - 搬送装置及び記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば用紙などの媒体を搬送する搬送ローラー対を備える搬送装置及びこのような搬送装置を備える記録装置に関する。
記録装置の一例として、ロール状に巻き重ねられた状態から巻き解かれた長尺の用紙を搬送する搬送経路に、搬送ローラーと、この搬送ローラーとの間に用紙を挟持して屈曲させることで、用紙の巻きぐせを矯正するデカールローラーとを備えるプリンターがある(例えば、特許文献1)。
特開2012−162367号公報
ところで、上述のように巻きぐせのついた用紙を搬送する場合や、搬送経路において用紙を屈曲させる場合などには、湾曲した用紙が搬送経路を形成する部材に引っかかって紙詰まりを起こすことがある。このとき、用紙は搬送ローラーとデカールローラーとに挟持されているために、紙詰まりを解消しようとして用紙を引っ張るとちぎれてしまい、ちぎれた紙片などが搬送経路に残ってしまうことがある。そのため、このような搬送経路においては、紙詰まりの解消などのメンテナンス作業を行うのが困難であるという課題がある。
なお、こうした課題は、用紙を搬送する搬送装置や用紙に記録を行うプリンターに限らず、媒体を挟持可能な搬送ローラー対を備える搬送装置や、このような搬送装置を備える記録装置においては、概ね共通したものとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、搬送ローラー対の周辺における搬送経路のメンテナンス作業を容易に行うことができる搬送装置及び記録装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する搬送装置は、媒体の搬送経路を形成する経路形成部材と、前記媒体を挟持した状態で回転することで、前記媒体を前記搬送経路に沿って搬送する搬送ローラー対と、前記経路形成部材及び前記搬送ローラー対を保持する保持フレームと、を備え、前記保持フレームは筐体部に引き出し可能に収容され、前記搬送ローラー対は、前記保持フレームの前記筐体部からの引き出しに伴って前記媒体の挟持を解除する。
この構成によれば、搬送経路に媒体が詰まった場合などに保持フレームを筐体部から引き出すと、搬送ローラー対が媒体の挟持を解除するので、媒体を容易に除去することができる。したがって、搬送ローラー対の周辺における搬送経路のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
上記搬送装置は、前記筐体部内に配置された係合部と、前記保持フレームに保持された解除機構と、をさらに備え、前記保持フレームの前記筐体部からの引き出しに伴って前記解除機構が前記係合部に係合した場合に、前記搬送ローラー対が前記媒体の挟持を解除する。
この構成によれば、係合部と解除機構とは保持フレームの筐体部からの引き出しに伴って係合するので、搬送ローラー対による媒体の挟持を解除させるための操作を別途行う必要がない。
上記搬送装置は、前記筐体部内に収容された駆動源と、該駆動源の駆動力を前記搬送ローラー対に伝達する伝達機構と、をさらに備え、前記保持フレームが前記筐体部から引き出された場合には、前記伝達機構と前記駆動源との連結が解除される。
この構成によれば、保持フレームを筐体部から引き出すと、伝達機構と駆動源との連結が解除されるので、搬送ローラーは回転自在な状態になる。したがって、搬送経路から媒体を除去する場合に、媒体と搬送ローラーとの間に作用する摩擦抵抗を小さくすることができる。
上記搬送装置において、前記保持フレームは、前記媒体が円筒状に巻き重ねられたロール体を回転可能な状態で支持し、前記搬送ローラー対は、前記搬送経路において前記媒体を屈曲させることで、前記媒体の巻きぐせを矯正する。
この構成によれば、搬送ローラー対によって媒体の巻きぐせを矯正することができる。また、ロール体を形成するような長尺状の媒体であっても、搬送ローラー対が挟持を解除することで、搬送経路から容易に除去することができる。
上記搬送装置において、前記筐体部に固定されたラックと、前記保持フレームに支持されたピニオンと、をさらに備え、前記保持フレームの引き出しに伴って前記ラックに噛合した前記ピニオンが回転した場合に、前記搬送ローラー対は前記媒体の挟持を解除する。
この構成によれば、ラック及びピニオンによって構成されるラックアンドピニオン機構によって、搬送ローラー対による媒体の挟持を解除させることができる。
上記搬送装置は、前記筐体部に固定されたラックと、前記保持フレームに支持されたピニオンと、駆動源の駆動力によって回転可能な駆動軸と、前記駆動軸に対して相対移動可能な可動軸と、前記駆動軸の回転に伴って前記可動軸を前記駆動軸に対して相対移動させる移動機構と、をさらに備え、前記搬送ローラー対は、前記駆動軸に一体回転可能な状態で支持された第1ローラーと、前記可動軸に回転自在な状態で支持された第2ローラーとによって構成され、前記保持フレームの前記筐体部への収容に伴って前記ラックと噛合した前記ピニオンが回転すると、該ピニオンの回転に伴って前記駆動軸が第1回転方向に回転することで前記移動機構が前記可動軸を前記駆動軸に接近する方向に移動させる一方で、前記保持フレームの前記筐体部からの引き出しに伴って前記ラックと噛合した前記ピニオンが回転すると、該ピニオンの回転に伴って前記駆動軸が第2回転方向に回転することで前記移動機構が前記可動軸を前記駆動軸から離間する方向に移動させ、前記筐体部への前記保持フレームの収容が完了した場合には、前記ピニオンが前記ラックから離間する。
この構成によれば、保持フレームの引き出しに伴って可動軸が駆動軸から離間する方向に移動すると、搬送ローラー対は媒体の挟持を解除する。一方、保持フレームの収容に伴って可動軸が駆動軸に接近する方向に移動すると、第2ローラーは媒体を挟持可能な位置に移動する。したがって、搬送経路のメンテナンス作業が終了して保持フレームを収容した後に、第2ローラーを移動させるための操作を行う必要がない。さらに、保持フレームの収容が完了した場合には、ピニオンがラックから離間するので、媒体を搬送するために駆動源の駆動力によって駆動軸が回転しても、保持フレームを移動させることがない。
上記課題を解決する記録装置は、上記搬送装置と、該搬送装置によって搬送される前記媒体に記録を行う記録部と、を備える。
この構成によれば、上記搬送装置と同様の作用効果を得ることができる。
一実施形態の記録装置の斜視図。 保持フレームを引き出した記録装置の斜視図。 記録装置の概略構成を示す断面図。 搬送装置の構成を示す斜視図。 搬送装置の作用を説明する断面図。 移動機構の作用を説明する断面図。 用紙の挟持を解除した搬送ローラー対を示す断面図。 解除機構の作用を説明する断面図。
以下、記録装置の実施形態について、図を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の記録装置11は、略矩形箱状の筐体部12を備えている。筐体部12は、第1収容部13と、第1収容部13の上側に配置された第2収容部14と、第1収容部13の後側に配置された第3収容部15とを備えている。なお、本実施形態においては、重力方向に沿う上下方向Zと交差(本実施形態では直交)する第2収容部14と第3収容部15との並び方向を前後方向Yとする。また、上下方向Z及び前後方向Yと交差(本実施形態では直交)する第1収容部13及び第2収容部14の長手方向を幅方向Xとする。
筐体部12の第1収容部13には、幅方向Xの中央付近に収容室13aが形成されている。収容室13aには、保持フレーム16が引き出し可能に収容される。保持フレーム16が図1に示すように筐体部12に収容された収容位置にあるときには、第1収容部13の前面側に、保持フレーム16の前板部16aが露出する。保持フレーム16において前板部16aの後方には、媒体の一例としての用紙Sの挿入口21が形成されている。
第1収容部13において前板部16aの上方には、前面カバー17が着脱可能に装着される。また、第2収容部14の前面側には、収容室13aよりも上方となる位置に、排出口20が形成されている。
図2に示すように、保持フレーム16は、幅方向Xにおける両端側に配置された一対の側壁部18,19を有している。側壁部18,19のうち、幅方向Xにおける第1端側(図2では右側)の側壁部18は、搬送装置24の構成部材を支持している。また、前板部16aは、側壁部18,19の前端側に固定されている。
また、保持フレーム16は、用紙Sを円筒状に巻き重ねたロール体Rの状態で保持する媒体保持部22を支持している。媒体保持部22は、ロール体Rの内径側に挿通される支持軸22aと、一対のフランジ部23とを有している。支持軸22aは、側壁部18,19に回転自在に支持される。すなわち、保持フレーム16は、用紙Sが円筒状に巻き重ねられたロール体Rを支持する支持軸22aを回転可能な状態で支持する。
ロール体Rを媒体保持部22に装着する場合には、収容室13aから保持フレーム16を前方に引き出す。そして、保持フレーム16を図2に示す引き出し位置に配置した状態で、ロール体Rを媒体保持部22に装着した後、ロール体Rから巻き解いた用紙Sの先端を挿入口21に手差しする。
図3は、筐体部12の内部を左側から見た断面図である。
図3に示すように、収容室13aの底部には、保持フレーム16の奥側に、固定フレーム25が配置されている。そして、固定フレーム25及び保持フレーム16の幅方向Xにおける第1端側には、第2収容部14側に向けて用紙Sを搬送するための搬送装置24が配置されている。なお、以下の説明において、媒体保持部22から巻き解かれた用紙Sが第2収容部14側に向かう移動方向を、用紙Sの搬送方向という。そして、搬送装置24は、保持フレーム16に形成された搬送経路に沿って、用紙Sを搬送方向に搬送する。
第2収容部14には、用紙Sを排出口20に向けて搬送する搬送機構34と、搬送装置24及び搬送機構34によって搬送される用紙Sに記録を行う記録部35と、インクが付着した用紙Sを乾燥させるヒーター36と、用紙Sを切断するカッター37とが収容されている。
搬送機構34は、搬送ローラー対30,40,41,42と、中間ローラー43と、排出ローラー44とを備えている。搬送ローラー対30は保持フレーム16に保持されている。なお、搬送機構34を搬送装置24の構成要素に含めてもよい。
記録部35は、幅方向Xに往復移動可能なキャリッジ46と、キャリッジ46の下部に配置された液体噴射部50とを有している。液体噴射部50の下面側には、液体の一例であるインクを噴射する複数の液体噴射ノズル50aが開口している。また、キャリッジ46の下方には、搬送経路に沿って配置された搬送ローラー対40と搬送ローラー対41との間に、用紙Sを支持するための支持部材51が配置されている。
支持部材51上の一定範囲は印刷領域になっている。また、搬送機構34はこの印刷領域単位で、用紙Sを間欠的に搬送する。そして、支持部材51上に停止した用紙Sに対して、液体噴射部50がキャリッジ46と一緒に幅方向Xに移動しながらインクを噴射することで、印刷を行う。さらに、記録部35において記録(印刷)が施された用紙Sは、板状のヒーター36の上面に沿って搬送されることで乾燥される。
ヒーター36上を通過した乾燥後の用紙Sは、記録が施された部分が単位長さ毎にカッター37によって切断されることで、単票紙CPになる。そして、単票紙CPは排出口20を通じて筐体部12外に排出される。
☆1☆
なお、用紙Sはインクが噴射される表面である第1面S1と、その裏面となる第2面S2とを有している。そして、用紙Sは第2面S2が軸心側を向くように円筒状に巻き重ねられることで、第2面S2が内周面R1を形成するロール体Rを形成している。そのため、ロール体Rから巻き解かれた用紙Sには、第1面S1が凸面形状となる一方で第2面S2が凹面形状となる巻きぐせがついている。
次に、搬送装置24の構成について説明する。
保持フレーム16は、前板部16aとの間に挿入口21を形成する経路形成部材53を保持している。経路形成部材53は、ロール体Rから巻き解かれた用紙Sを第2面S2が湾曲の内側となるように案内する凸形状に湾曲した経路形成部55を有している。また、前板部16aは用紙Sの第1面S1を案内する湾曲した経路形成部54を有している。経路形成部54,55は、ロール体Rの内周面R1よりも曲率半径が小さい湾曲形状を有して、媒体保持部22よりも搬送方向の下流側に固定されている。
保持フレーム16は、複数の搬送ローラー対28,29を保持している。また、筐体部12内には、固定フレーム25に固定された駆動源26が収容されている。なお、駆動源26としては、例えば第1方向及びその逆方向である第2方向に回転駆動するモーターなどを採用することができる。
搬送方向における最も上流側に位置する搬送ローラー対28は、第1ローラーの一例としての搬送ローラー28a及び第2ローラーの一例としての従動ローラー28bによって構成される。搬送ローラー28aは、用紙Sの搬送方向において経路形成部55よりも下流側であって、用紙Sの第2面S2と接触可能な位置に配置されている。一方、従動ローラー28bは用紙Sの搬送方向において経路形成部54よりも下流側であって、用紙Sの第1面S1と接触可能な位置に配置されている。そして、搬送ローラー28a及び従動ローラー28bの外周面は、ロール体Rの内周面R1及び経路形成部54,55よりも曲率半径が小さい。
搬送ローラー28aは、駆動源26の駆動力によって回転可能な駆動軸28cに一体回転可能な状態で支持されている。一方、従動ローラー28bは駆動軸28cに対して相対移動可能な可動軸28dに回転自在な状態で支持されている。そして、搬送ローラー対28は、用紙Sを挟持した状態で搬送ローラー28aが回転駆動することで、用紙Sを搬送経路に沿って搬送する。
搬送ローラー対28の搬送方向下流側に位置する搬送ローラー対29は、搬送ローラー29a及び従動ローラー29bによって構成される。搬送ローラー29aは、駆動源26の駆動力によって回転可能な駆動軸29cに一体回転可能な状態で支持されている。
図4は、収容位置にある保持フレーム16を右斜め前から見た斜視図である。なお、図4においては、搬送装置24の構成を明示するために、保持フレーム16の前板部16a及び経路形成部材53の図示を省略し、かつ、側壁部18,19を二点鎖線の仮想線で図示している。
図4に示すように、固定フレーム25は、駆動源26の駆動によって回転するモーターピニオン60と、第1複合歯車61と、第2複合歯車62とを回転可能に支持している。また、保持フレーム16の一方の側壁部18には、駆動源26の駆動力を搬送ローラー対28に伝達する伝達機構65と、歯車列78とが配置されている。
第1複合歯車61を構成する大径歯車61aはモーターピニオン60に噛合している。一方、第1複合歯車61を構成する小径歯車61bは第2複合歯車62を構成する大径歯車62aに噛合している。
側壁部18に配置された伝達機構65は、第2複合歯車62を構成する小径歯車62bに噛合する第1歯車71と、第1歯車71に噛合する第2歯車72と、第2歯車72に噛合する第3歯車73とを備えている。この第3歯車73は、駆動軸29cの端部に取り付けられている。さらに、伝達機構65は、第3歯車73に噛合する第4歯車74と、第4歯車74に噛合する第5歯車75と、第5歯車75に噛合する第6歯車76と、第6歯車76に噛合する第7歯車77とを備えている。この第7歯車77は、駆動軸28cの端部に取り付けられている。
歯車列78は、第7歯車77の斜め上方に配置された歯車軸81に一体回転可能に取り付けられた2つの平歯車82(82a,82b)を有している。2つの平歯車82のうち、側壁部18の外側に配置された第1平歯車82aは、第7歯車77に噛合している。また、歯車列78は、側壁部18の内側において、第2平歯車82bに噛合する第3平歯車83と、第3平歯車83に噛合する第4平歯車84とを有している。この第4平歯車84は、可動軸28dの斜め下方に配置された回転軸85に一体回転可能に取り付けられている。
第4平歯車84と回転軸85との間には、規制機構86が配置されている。規制機構86としては、例えば、回転軸85を回転させるための回転力が予め設定された設定値を上回った場合に、第4平歯車84から回転軸85への回転力の伝達を規制するトルクリミッターを採用することができる。この場合、規制機構86は、回転軸85を回転させるための回転力(トルク)が予め設定された設定値未満である場合には、第4平歯車84から回転軸85への回転力の伝達を規制しない。一方、規制機構86が回転力の伝達を規制すると、一定の負荷がかかった状態で第4平歯車84が回転軸85に対して摺動して、回転軸85に設定値以上の回転力が付与されない。
次に、用紙Sの巻きぐせを矯正する機能を有する移動機構68の構成について説明する。
側壁部18,19は、可動軸28dを駆動軸28cに対して相対移動させる移動機構68を保持している。移動機構68は、側壁部18,19に回動可能に支持された一対の回動レバー79と、回転軸85の両端側に取り付けられた一対の回転カム87と、回動レバー79に支持された押圧部材91と、対をなすコイル状の引張ばね90とを有している。押圧部材91は、可動軸28dを駆動軸28c側に向けて押圧可能な一対の押圧突部92を有している。
回転カム87は、周方向に連続する湾曲カム面88aと保持カム面88bとからなるカム面88を有している。なお、保持カム面88bは、湾曲カム面88aよりも回転軸85からの径方向における離間距離が短い。
回動レバー79は、本実施形態では後端側となる基端側に回転軸79aを有している一方、本実施形態では前端側となる先端側に係合板部79bを有している。回動レバー79の係合板部79bは、側壁部18の外側に向けて突出して、回転カム87の上方に配置されている。また、回動レバー79は、前後方向Yに沿う長手方向において回転軸79aと係合板部79bとの間となる位置に、ばね係止部79cを有している。
保持フレーム16の側壁部18,19は、回動レバー79のばね係止部79cよりも下方となる位置に、ばね係止突部89を有している。また、引張ばね90の両端側は、ばね係止部79cとばね係止突部89とに係止されている。そして、引張ばね90が回動レバー79の先端側を下方に向けて付勢することで、係合板部79bが回転カム87のカム面88に当接した状態になる。なお、駆動源26が駆動していないときには、係合板部79bは保持カム面88bと当接している。また、このとき、従動ローラー28bは図4に示すように搬送ローラー28aから離間した退避位置にある。
次に、搬送ローラー対28による用紙Sの挟持を解除させる解除機構80の構成について説明する。
解除機構80は、保持フレーム16の側壁部19に配置されている。また、筐体部12内において、収容室13aを構成する内側壁94には、保持フレーム16の引き出しに伴って解除機構80と係合する係合部の一例としてのラック95が固定されている。そして、保持フレーム16の筐体部12からの引き出しに伴って、保持フレーム16に保持された解除機構80がラック95に係合した場合に、搬送ローラー対28が用紙Sの挟持を解除する。
解除機構80は、駆動軸28cの幅方向Xにおける第2端側(図4では左端側)の端部に取り付けられた歯車96と、歯車96に噛合する伝達歯車97と、伝達歯車97に噛合するピニオン98とを有している。このピニオン98は、前後方向Yに移動した場合に、ラック95と噛合可能な位置に配置されている。
次に、搬送装置24の作用について、特に移動機構68による用紙Sの巻きぐせ矯正機能に着目して説明する。なお、図5は、保持フレーム16が収容位置にあるときの搬送装置24を右側から見た断面図である。
図5に示すように、用紙Sを搬送方向に搬送する場合には、駆動源26が第1方向に回転駆動することにより、モーターピニオン60、第1複合歯車61、第2複合歯車62及び伝達機構65を構成する歯車71〜77がそれぞれ図5に矢印で示す正方向に回転する。これにより、駆動軸28cに支持された搬送ローラー28a及び駆動軸29cに支持された搬送ローラー29aが第1回転方向(図5における反時計方向)に回転する。
続いて、第7歯車77の回転に伴って、歯車列78を構成する平歯車82〜84及び回転軸85が図5に矢印で示す正方向に回転する。また、回転カム87が図5における時計方向に回転して、湾曲カム面88aを介して係合板部79bを押し上げる。すると、回動レバー79が引張ばね90の付勢力に抗して図5における時計方向に回転する。
これにより、押圧部材91が上方に向けて移動して、押圧突部92が可動軸28dを駆動軸28c側に向けて押圧する。その結果、従動ローラー28bは搬送ローラー28aとの間に用紙Sを挟持する挟持位置に移動する。すなわち、移動機構68は、駆動源26の駆動力によって、従動ローラー28bを退避位置から挟持位置に向けて移動させる。
なお、挟持位置に向けて移動した従動ローラー28bの搬送ローラー28aに対する押圧力が予め設定された設定値を上回った場合には、規制機構86が第4平歯車84から回転軸85への回転力の伝達を規制することにより、移動機構68への駆動力の伝達を規制する。そのため、従動ローラー28b及び搬送ローラー28aによる用紙Sの挟持圧が所定の値に達すると、従動ローラー28bの搬送ローラー28aに接近する方向への移動が規制される。
図6に示すように、用紙Sを挟持した搬送ローラー28aの搬送方向上流側には、凸形状に湾曲した経路形成部55が配置されている一方、従動ローラー28bの搬送方向上流側には、凹形状に湾曲した経路形成部54が配置されている。
ここで、経路形成部54,55は、ロール体Rの内周面R1よりも曲率半径が小さい湾曲形状を有して、媒体保持部22よりも搬送方向の下流側に固定されている。すなわち、経路形成部54,55は、巻きぐせのついた用紙Sの曲率をより大きくするように湾曲した搬送経路を形成している。
そのため、この搬送経路を通過する用紙Sは、経路形成部54,55に案内されることで、巻きぐせよりも曲率の大きい湾曲状態になる。また、挟持位置に移動した従動ローラー28bは、湾曲する経路形成部55と搬送ローラー28aの外周面との間に凹形状に形成された谷部において、用紙Sの第1面S1に接触した状態で搬送ローラー28aとの間に用紙Sを挟持する。
すると、用紙Sは、経路形成部55と搬送ローラー28aとに支持された部分が谷部に沿って巻きぐせとは逆方向となる湾曲方向に湾曲する。すなわち、従動ローラー28bは、搬送ローラー28aとの間に用紙Sを挟持することで、巻きぐせによって凸面形状になっていた第1面S1を湾曲の内側となるように凹面形状に、また、巻きぐせによって凹面形状になっていた第2面S2を湾曲の外側となるように凸面形状に変形させる。そして、搬送ローラー対28がこのように用紙Sを屈曲させることで、巻きぐせが矯正された用紙Sが搬送方向下流側に向けて搬送される。
次に、用紙Sを搬送方向と逆方向に送り戻す場合の搬送装置24の作用を図5及び図7を参照して説明する。
用紙Sを搬送方向と逆方向に送り戻す場合には、駆動源26が第1方向と逆方向となる第2方向に回転駆動することにより、モーターピニオン60、第1複合歯車61、第2複合歯車62及び伝達機構65を構成する歯車71〜77が図5の矢印で示す方向とは逆方向に回転する。さらに、駆動源26の駆動力によってフランジ部23が図5における時計方向に回転する。これにより、搬送ローラー28a,29aが第1回転方向と逆方向となる第2回転方向(図5における時計方向)に回転して、用紙Sを送り戻す。また、搬送ローラー28a,29aによって送り戻された用紙Sがロール体Rに巻き取られる。
続いて、第7歯車77の回転に伴って、歯車列78を構成する平歯車82〜84及び回転軸85が図5に矢印で示す方向と逆方向に回転する。さらに、回転カム87が図5における反時計方向に回転して、係合板部79bが湾曲カム面88aに当接した状態から、保持カム面88bに当接した状態に変化する。すると、引張ばね90の付勢力によって回動レバー79が図5における反時計方向に回転して、押圧部材91が図7に示す位置に移動する。
これにより、図7に示すように、従動ローラー28bは挟持位置から離間した退避位置に移動する。このように、用紙Sを送り戻す場合には、搬送ローラー対28による用紙Sの挟持が解除されるので、ロール体Rの回転を妨げることなく、用紙Sをロール体Rに巻き取ることが可能になる。
このように、搬送ローラー28aは、第1回転方向に回転駆動することで用紙Sを搬送方向に搬送する一方で、第2回転方向に回転駆動することで用紙Sを媒体保持部22側に送り戻す。また、従動ローラー28bは、搬送ローラー28aが第1回転方向に回転駆動する場合には搬送ローラー28aとの間に用紙Sを挟持する挟持位置に移動する一方で、搬送ローラー28aが第2回転方向に回転する場合には、挟持位置から離間した退避位置に移動する。
次に、解除機構80の作用について、図8を参照して説明する。なお、図8は、筐体部12から引き出される保持フレーム16を左側から見た断面図である。
記録装置11においては、搬送装置24が用紙Sを搬送方向に搬送しているときに紙詰まりが生じた場合などには、紙詰まりを解消するために保持フレーム16を筐体部12から引き出すことがある。
図8に示すように、保持フレーム16の筐体部12からの引き出しに伴って、保持フレーム16に支持されたピニオン98が図8に二点鎖線で示す位置から前方に移動すると、筐体部12内に配置されたラック95に噛合する。さらに、保持フレーム16の前方への移動に伴って、ピニオン98、伝達歯車97及び歯車96が図8に矢印で示す解除方向に回転する。すると、歯車96を支持する駆動軸28cが第2回転方向(図8における反時計方向)に回転することで、移動機構68が可動軸28dを駆動軸28cから離間する方向に移動させる。
これにより、従動ローラー28bは挟持位置から退避位置に移動する。すなわち、保持フレーム16の筐体部12からの引き出しに伴ってラック95に噛合したピニオン98が回転した場合に、搬送ローラー対28は用紙Sの挟持を解除する。
なお、保持フレーム16が筐体部12から引き出されて引き出し位置に配置された場合には、第1歯車71が第2複合歯車62から離間するので、伝達機構65と駆動源26との連結が解除される。その結果、搬送ローラー28aは回転自在な状態になるので、ピニオン98の回転に伴って駆動軸28cが抵抗なく回転する。また、保持フレーム16において紙詰まりを起こした用紙Sを引っ張ると、搬送ローラー28a及び従動ローラー28bが用紙Sの移動に従動して回転するので、用紙Sは容易に取り除かれる。
そして、詰まった用紙Sの除去など、搬送経路のメンテナンス作業が終了すると、保持フレーム16を筐体部12に収容する。このとき、保持フレーム16の筐体部12への収容に伴ってラック95と噛合したピニオン98が解除方向の逆方向に回転すると、ピニオン98の回転に伴って駆動軸28cが第1回転方向に回転することで、移動機構68が可動軸28dを駆動軸28cに接近する方向に移動させる。これにより、従動ローラー28bは退避位置から挟持位置に移動する。したがって、その後に駆動源26が駆動するときには、搬送ローラー対28が用紙Sを挟持した状態になっているので、速やかに用紙Sの搬送が開始される。
なお、筐体部12への保持フレーム16の収容が完了すると、ピニオン98が図8に二点鎖線で示す位置に戻り、ラック95から離間する。そのため、搬送装置24が用紙Sを搬送するときに、駆動源26の駆動力によって駆動軸28c及びピニオン98が回転しても、保持フレーム16がラック95に係合して移動することはない。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)搬送経路に用紙Sが詰まった場合などに保持フレーム16を筐体部12から引き出すと、搬送ローラー対28が用紙Sの挟持を解除するので、用紙Sを容易に除去することができる。したがって、搬送ローラー対28の周辺における搬送経路のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
(2)ラック95と解除機構80とは保持フレーム16の筐体部12からの引き出しに伴って係合するので、搬送ローラー対28による用紙Sの挟持を解除させるための操作を別途行う必要がない。
(3)保持フレーム16を筐体部12から引き出すと、伝達機構65と駆動源26との連結が解除されるので、搬送ローラー28aは回転自在な状態になる。したがって、搬送経路から用紙Sを除去する場合に、用紙Sと搬送ローラー28aとの間に作用する摩擦抵抗を小さくすることができる。
(4)搬送ローラー対28によって用紙Sの巻きぐせを矯正することができる。また、ロール体Rを形成するような長尺状の用紙Sであっても、搬送ローラー対28が挟持を解除することで、搬送経路から容易に除去することができる。
(5)ラック95及びピニオン98で構成されるラックアンドピニオン機構によって、搬送ローラー対28による用紙Sの挟持を解除させることができる。
(6)保持フレーム16の引き出しに伴って可動軸28dが駆動軸28cから離間する方向に移動すると、搬送ローラー対28は用紙Sの挟持を解除する。一方、保持フレーム16の収容に伴って可動軸28dが駆動軸28cに接近する方向に移動すると、従動ローラー28bは用紙Sを挟持可能な位置に移動する。したがって、搬送経路のメンテナンス作業が終了して保持フレーム16を収容した後に、従動ローラー28bを移動させるための操作を行う必要がない。さらに、保持フレーム16の収容が完了した場合には、ピニオン98がラック95から離間するので、用紙Sを搬送するために駆動源26の駆動力によって駆動軸28cが回転しても、保持フレーム16を移動させることがない。
(7)伝達機構65が保持フレーム16の一方の側壁部18に配置されているのに対して、解除機構80を構成する歯車96、伝達歯車97及びピニオン98は保持フレーム16の他方の側壁部19に配置されているので、装置を構成する保持フレーム16等の大型化を抑制することができる。
(8)用紙Sは第2面S2が内周面R1を形成するように巻き重ねられるので、ロール体Rから巻き解かれた用紙Sには、第2面S2が湾曲の内側となるように湾曲した巻きぐせがついている。そして、湾曲した経路形成部55は、用紙Sの湾曲の内側となった第2面が、そのまま湾曲の内側となるように案内するので、従動ローラー28bが搬送ローラー28aとの間に用紙Sを挟持して、用紙Sの第2面S2が湾曲の外側となるように変形させることで、用紙Sの巻きぐせが矯正される。そして、経路形成部55は用紙Sの巻きぐせに沿う向きに湾曲しているので、用紙Sを支持する位置のばらつきが抑制される。したがって、用紙Sについた巻きぐせを精度よく矯正することができる。
(9)搬送ローラー28a及び従動ローラー28bは、記録部35より搬送方向における上流側で用紙Sの巻きぐせを矯正するので、記録部35における用紙Sの浮き上がりを抑制することができる。
(10)従動ローラー28bは、媒体保持部22から記録部35に向けて延びる搬送経路の搬送方向の最上流側で用紙Sの巻きぐせを矯正するので、その下流の搬送経路において用紙Sの湾曲による搬送不良を抑制することができる。
(11)湾曲した経路形成部55は、ロール体Rの内周面R1よりも曲率半径が小さいので、装置の大型化を抑制しつつ、確実に用紙Sの巻きぐせを矯正することができる。
(12)搬送ローラー28aの外周面はロール体Rの内周面R1よりも曲率半径が小さいので、装置の大型化を抑制しつつ、確実に用紙Sの巻きぐせを矯正することができる。また、従動ローラー28bが谷部において用紙Sの第1面S1に接触することで、経路形成部55及び搬送ローラー28aで用紙Sの第2面S2側を確実に支持しつつ、谷部に沿って用紙Sを屈曲させることができる。そして、用紙Sを谷部に沿って屈曲させることで、用紙Sの屈曲される部分の曲率や長さのばらつきを抑制することができる。さらに、搬送ローラー28aや経路形成部54,55の曲率を変更することで、用紙Sに対する矯正の度合いを変化させることができる。
(13)従動ローラー28bが搬送ローラー28aとの間に用紙Sを挟持する場合には、搬送ローラー28aが第1回転方向に回転駆動するので、用紙Sを搬送しつつ、用紙Sの巻きぐせを矯正することができる。一方で、搬送ローラー28aが第2回転方向に回転駆動する場合には従動ローラー28bが退避位置に移動するので、送り戻される用紙Sの移動を妨げないようにすることができる。
(14)従動ローラー28bは搬送ローラー28aを回転させるための駆動源26の駆動力によって移動するので、従動ローラー28bを移動させるための駆動源を別途備える必要がない。また、挟持位置に向けて移動した従動ローラー28bの搬送ローラー28aに対する押圧力が予め設定された設定値を上回った場合には、規制機構86が移動機構68への駆動力の伝達を規制するので、搬送ローラー対28による用紙Sの挟持圧が過度に高まるのを抑制することができる。したがって、用紙Sの搬送を妨げることなく、用紙Sの巻きぐせを矯正することができる。
(15)経路形成部55は固定されているので、ローラーのような回転体によって湾曲した搬送経路を形成する場合よりも構成を簡素化することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・媒体はロール体を形成する長尺状の用紙に限らず、所定の大きさにカットされた単票紙であってもよい。
・搬送ローラー対28の搬送方向上流側に回転可能なローラーやベルトなどの回転体を配置して、この回転体と搬送ローラー28aとによって形成される谷部において、従動ローラー28bが用紙Sを挟持するようにしてもよい。
・搬送ローラー対の数は、任意に変更することができる。
・搬送ローラー対28は、駆動源26の駆動力によって回転駆動する2つの搬送ローラー28aによって構成されてもよい。
・搬送ローラー対28及び経路形成部54,55の曲率半径は、ロール体Rの内周面R1と等しくてもよい。あるいは、搬送ローラー対28及び経路形成部54,55の曲率半径がロール体Rの内周面R1よりも大きくてもよい。
・移動機構68が従動ローラー29bを移動させるようにしてもよい。この構成によれば、用紙を送り戻したり保持フレーム16を引き出したりするときに、搬送ローラー対29が用紙Sの挟持を解除するので、保持フレーム16の奥側に位置する搬送経路のメンテナンス作業をより容易に行うことができる。なお、この場合には、移動機構68が従動ローラー28bを同時に移動させてもよいし、従動ローラー28bが退避位置に移動しない構成としてもよい。
・規制機構86はトルクリミッターに限らず、例えば、従動ローラー29bが挟持位置に配置された場合にクラッチ機構によって動力の伝達状態を切り替えるようにしてもよい。あるいは、押圧部材91を弾性変形可能な部材で形成して、押圧部材91の弾性変形によって従動ローラー29bの移動を制限するようにしてもよい。
・規制機構86を備えない構成としてもよい。
・移動機構68が駆動源26とは別の駆動源の駆動力によって従動ローラー28bを移動させる構成にしてもよい。
・駆動源はモーターに限らず、熱機関などの原動機の駆動によって回転力を得るようにしてもよい。
・伝達機構65は歯車列に限らず、例えば無端状の回転ベルトやピストンなどによって駆動源の駆動力を伝達する構成にすることもできる。
・解除機構80と係合する係合部はラック95に限らず、例えば突部や凹部などの係合部を筐体部12内に設けて、こうした係合部と係合した回動レバー79が回動することで、従動ローラー28bを移動させるようにしてもよい。
・伝達機構65及び解除機構80は、側壁部18,19のうち何れか一方にまとめて配置してもよい。あるいは、伝達機構65及び解除機構80のうち少なくとも一方を保持フレーム16の後壁や底壁などに配置してもよい。
・保持フレーム16が駆動源26を支持する構成にしてもよい。
・媒体は用紙に限らず、プラスチックフィルムや捺染装置などに用いられる布帛などであってもよい。
・媒体に加工を施す装置や媒体を巻き出したり巻き取ったりする装置など、媒体の搬送を要する任意の装置に搬送装置24を備えることができる。
・記録装置は、印刷領域を往復移動するキャリッジ46を備えるシリアルプリンターに限らず、印刷領域の全幅にわたって液体噴射部が設けられたフルラインヘッド型のラインプリンターでもよい。
・記録装置は、液体を噴射して印刷を行うプリンターなどの液体噴射装置に限らず、トナーなどの微粒子を静電気力を利用して媒体に付着させる電子写真方式のレーザープリンターや熱転写プリンター(昇華型プリンターを含む)、ドットインパクトプリンターなどの印刷装置でもよい。
・上記各実施形態において、記録装置は、インク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体、流体として流して噴射できる固体を含む)を噴射したり吐出したりして記録を行う流体噴射装置であってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射して記録を行う液状体噴射装置であってもよい。また、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体(粉粒体)を例とする固体を噴射する粉粒体噴射装置(例えばトナージェット式記録装置)であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。なお、本明細書において「流体」とは、気体のみからなる流体を含まない概念であり、流体には、例えば液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体、粉粒体(粒体、粉体を含む)などが含まれる。
11…記録装置、12…筐体部、16…保持フレーム、18,19…側壁部、24…搬送装置、26…駆動源、28…搬送ローラー対、28a…第1ローラーの一例としての搬送ローラー、28b…第2ローラーの一例としての従動ローラー、28c…駆動軸、28d…可動軸、35…記録部、53…経路形成部材、65…伝達機構、68…移動機構、80…解除機構、95…係合部の一例としてのラック、98…ピニオン、R…ロール体、S…媒体の一例としての用紙。

Claims (5)

  1. 媒体の搬送経路を形成する経路形成部材と、
    前記媒体を挟持した状態で回転することで、前記媒体を前記搬送経路に沿って搬送する搬送ローラー対と、
    前記経路形成部材及び前記搬送ローラー対を保持して、筐体部に引き出し可能に収容される保持フレームと、
    前記筐体部に固定されたラックと、
    前記保持フレームに支持されたピニオンと、
    駆動源の駆動力によって回転可能な駆動軸と、
    前記駆動軸に対して相対移動可能な可動軸と、
    前記駆動軸の回転に伴って前記可動軸を前記駆動軸に対して相対移動させる移動機構と、
    を備え、
    前記搬送ローラー対は、前記駆動軸に一体回転可能な状態で支持された第1ローラーと、前記可動軸に回転自在な状態で支持された第2ローラーとによって構成され、
    前記保持フレームの前記筐体部への収容に伴って前記ラックと噛合した前記ピニオンが回転すると、該ピニオンの回転に伴って前記駆動軸が第1回転方向に回転することで前記移動機構が前記可動軸を前記駆動軸に接近する方向に移動させる一方で、
    前記保持フレームの前記筐体部からの引き出しに伴って前記ラックと噛合した前記ピニオンが回転すると、該ピニオンの回転に伴って前記駆動軸が第2回転方向に回転することで前記移動機構が前記可動軸を前記駆動軸から離間する方向に移動させ、
    前記可動軸が前記駆動軸から離間することにより、前記搬送ローラー対は前記媒体の挟持を解除し、
    前記筐体部への前記保持フレームの収容が完了した場合には、前記ピニオンが前記ラックから離間することを特徴とする搬送装置。
  2. 前記筐体部内に配置された係合部と、
    前記保持フレームに保持された解除機構と、をさらに備え、
    前記保持フレームの前記筐体部からの引き出しに伴って前記解除機構が前記係合部に係合した場合に、前記搬送ローラー対が前記媒体の挟持を解除することを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記筐体部内に収容された駆動源と、
    該駆動源の駆動力を前記搬送ローラー対に伝達する伝達機構と、をさらに備え、
    前記保持フレームが前記筐体部から引き出された場合には、前記伝達機構と前記駆動源との連結が解除されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記保持フレームは、前記媒体が円筒状に巻き重ねられたロール体を回転可能な状態で支持し、
    前記搬送ローラー対は、前記搬送経路において前記媒体を屈曲させることで、前記媒体の巻きぐせを矯正することを特徴とする請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の搬送装置。
  5. 請求項1〜請求項のうち何れか一項に記載の搬送装置と、
    該搬送装置によって搬送される前記媒体に記録を行う記録部と、
    を備える記録装置。
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