JP6094194B2 - 磁気抵抗メモリ素子および磁気抵抗メモリ - Google Patents

磁気抵抗メモリ素子および磁気抵抗メモリ Download PDF

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Description

本発明は、磁気トンネル接合(Magnet Tunnel Junction:MTJ)を有する磁気抵抗メモリ素子および磁気抵抗メモリに関する。
近年の電子デバイスにおいては、シリコン(Si)のCMOSロジックに対して低コストで混載が可能な、大容量不揮発性メモリの重要性が高まっている。
磁気抵抗メモリ(Magnetoresistive Random Access Memory: MRAM)は、情報の不揮発性に加えて、情報の高速な書き換えが無制限に行える。このことから、フラッシュメモリなどROM用途のメモリだけでなく、SRAMやDRAMといったRAM用途のメモリを置き換える可能性がある新規不揮発性メモリとして注目されている。
MRAMは、トンネルバリア層の上下に強磁性金属電極を配置し、強磁性金属電極の相対的な磁化の向きによってトンネル抵抗が変化する磁気トンネル接合を利用してメモリ機能を実現する。磁化の方向が固定された強磁性金属電極は磁化固定(ピン)層、磁化の方向が反転可能な強磁性金属電極は磁化自由(フリー)層と呼ばれる。フリー層の磁化方向に応じて抵抗が異なるので、フリー層の磁化方向に対応して“0”と“1”の2値データを対応させる。このようにフリー層の磁化方向に応じてデータの記憶を行うので、ここでは、フリー層を記憶層と称する。
これまで、磁化自由層の向きは、配線に電流を流すことで誘導される磁場を用いて反転させていた。しかし、近年になり、スピン偏極した電子によるトルク(Spin-Transfer Torque: STT)により磁化自由層の磁化反転が可能であることが分かった(スピン注入磁化反転)。磁場による磁化反転の場合、素子が小さくなるほど反転させるのに大きな磁場が必要となり微細化が難しかった。スピン注入磁化反転の場合は、素子が小さくなるほどスイッチング電流が小さくなることより、書き換えに必要な電流を大幅に減少でき、MRAMの実用化の可能性が一層高まっている。
以下の説明では、磁気トンネル接合を実現する材料として使用されるMgOは酸化マグネシウムを、Coはコバルトを、Feは鉄を、Bはボロン(ホウ素)を、Taはタンタルを、Ruはルテニウムを、Niはニッケルを、を示す。さらに、Ptは白金を、Arはアルゴンを、Pdはパラジウムを、Rhはロジウムを、Nbはニオビウムを、PMA材料は垂直磁気異方性(perpendicular magnetic anisotropy)材料の総称を、示す。
MRAMを高集積化していくと、MTJのサイズが減少してスイッチング電流はMTJの面積に比例して小さくなるため有利であるが、同時にデータ保持特性が減少してしまうという問題が生じる。書換え電流Icを増やすことなく保持特性を向上させる方法の一つに、面内磁化MTJの場合に、記憶層をSAF (Synthetic AntiFerromagneticあるいはFerrimagnetic)構造にすることが提案されている。一般的に、面内磁化の場合には平面形状のアスペクト比を大きくすることで、長辺方向の磁化が安定にする。従って、熱揺らぎパラメータΔをSAF構造の記憶層にすることで60以上にすることはできるが、短辺を小さくしてもMTJの面積を小さくできないため、書換え電流Icを低減できないという問題があった。
磁化の向きを一方向に保つエネルギー(保持特性、熱揺らぎ耐性)は、磁気異方性エネルギーと磁化反転単位体積の積で表わされる。面内磁化MTJの場合には、アスペクトで形状に異方性を持たせる形状磁気異方性を用いたが、垂直MTJの場合には、結晶磁気異方性が大きく、形状の異方性に依存する必要がない。
この垂直磁化MTJにおいても、記憶層をSAF構造にするということが提案されている。例えば、二つの記憶層と一つの磁化固定層からなるMTJにおいて、第1記憶層を反強磁性結合したSAF構造にすることにより、第2記憶層が第1記憶層より先に反転しないようにしている。
また、垂直磁化MTJで、SF(Synthetic ferromagnetic)結合した記憶層が提案されている。
特開2008−010590号公報 特許2008−252036号公報
Hayakawa et al., "Current-Induced Magnetization Switching in MgO Barrier Based Magnetic Tunnel Junctions with CoFeB/Ru/CoFeB Synthetic Ferrimagnetic Free Layer", JJAP Express letter, Vol. 45, No. 40, 2006, pp.L1057-L1060 S. Ikeda et al., "A perpendicular-anisotropy CoFeB-MagO magnetic tunnel junction", Nature materials, Vol. 9, pp.721-724, September 2010 M. Pakala et al., "Critical current distribution in spi-transfer-switched magnetic tunnel junctions", Journal of Appl. Phys. 98. 056107 (2005) Y, Saito et al., "Thermal stability parameters in synthetic antiferromagnetic free layers in magnetic tunnel junctions", Journal of Appl. Phys. 97. 10C914(2005)
上記の提案されている二つの記憶層と一つの磁化固定層からなるMTJにおいては、単純にSAF構造にすることで、熱的安定性が向上するかもしれないが書換え(スイッチング)電流Icも大きくなることがある。
さらに、SF結合した記憶層の場合には、書換え電流Icが増加したり、記憶からの漏れ磁場が非常に大きくなるため、磁化固定層がその影響で固定されないで反転しやすくなるという問題があることが分かった。
以上のように、単純に2つの強磁性層として、垂直磁気異方性を持つ磁性体を用いて、記憶層にSAF構造を形成するだけでは、上記課題を解決できないことが分かった。これは、記憶層のSAF構造によっては、かえってスイッチング電流が大きくなってしまい、熱揺らぎ安定性が低下してしまうためである。
第1の態様によれば、垂直磁化型磁気抵抗メモリ素子は、トンネルバリア層と、トンネルバリア層の一方の側に設けられた磁化固定層と、トンネルバリア層の他方の側に設けられた記憶層と、を有する。記憶層は、トンネルバリア層に接触し、垂直磁気異方性を有する第1磁性層と、第1磁性層に接触した常磁性層と、常磁性層に接触し、垂直磁気異方性を有する第2磁性層と、を有する。第1磁性層の飽和磁化と厚さを乗じた値は、第2磁性層の飽和磁化と厚さを乗じた値より大きい。
第2の態様によれば、磁気抵抗メモリは、複数のメモリセルと、各メモリセルの一方の端子に接続される第1配線と、各メモリセルの他方の端子に接続される第2配線と、選択線と、ライトアンプと、センスアンプと、選択線を制御するデコーダ回路と、を有する。ライトアンプは、第1配線および第2配線間に双方向に電流を流すように電圧を印加し、センスアンプは、第1配線および第2配線間の電圧差を検出する。各メモリセルは、第1の態様の垂直磁化型磁気抵抗メモリ素子と、垂直磁化型磁気抵抗メモリ素子に接続された選択トランジスタと、を有する。選択線は、各メモリセルの選択トランジスタのゲートに接続される。
実施形態によれば、書換え電流Ic(スイッチング電流)を大きくせず、熱揺らぎ特性を改善した磁気抵抗メモリ素子および磁気抵抗メモリが実現される。
図1は、実施形態の界面垂直磁化型STT−MRAMのメモリセルを示す図である。 図2は、図1の(B)に示したメモリセルのレイアウトで、同一のビット線およびソース線に接続される隣接する2個のメモリセルおよび周辺回路部分のトランジスタの断面構造の例を示す図である。 図3は、MTJの構造を示す図であり、(A)がトップピン型のMTJの構造を、(B)がボトムピン型のMTJの構造を、示す。 図4は、トンネルバリア層および記憶層の構造を示す図であり、(A)がトップピン型のMTJの場合を、(B)がボトムピン型のMTJの場合を、示す。 図5は、試料の構造を示す図である。 図6は、図5の試料で、n=1〜3と変化させて測定した記憶層のみの磁化ヒステリシス曲線を示す図であり、(A)は全範囲を、(B)は低磁場付近のマイナーループを拡大して示す。 図7は、Ta 5 nm/[CoPd (n=1〜3)/Ru 0.6 nm/Ta 0.2 nm/CoFeB 0.7 nm/MgO 0.9 nm/Ta 5 nm構造のMHループを示す図である。 図8は、CoPd/Ru/Ta/CoFeBのSAF構造のヒステリシス曲線を示し、(A)がn=1を、(B)がn=2の場合を示す。 図9は、理想的なCoPd−SAF構造のヒステリシス曲線、及びTa 5 nm/[CoPd (n=1,2)/Ru 0.6 nm/Ta 0.2 nm/CoFeB 0.7 nm/MgO 0.9 nm/Ta 5 nm構造のベタ膜の場合のMHループを示す図である。 図10は、サンプルA〜Cで測定したIcおよびΔを示す図である。 図11は、実験結果に基づいて作製した良好な特性を示すMTJの構造例を示す図であり、(A)がトップピン型の例を、(B)がボトムピン型の例を示す。 図12は、実施形態のMTJの製造プロセスを示す図である。 図13は、実施形態のMTJの製造プロセスを示す図である。 図13は、実施形態のMTJの製造プロセスを示す図である。 図15は、実施形態の界面垂直磁化型MRAMを、CMOS回路に混載した半導体装置のブロック図である。 図16は、MRAMのブロック図である。
図1は、実施形態の界面垂直磁化型のMRAMのメモリセルを示す図であり、(A)が1個のメモリセルの電気的等価回路を、(B)が複数のメモリセルを配置したメモリセルアレイを、示す。
図1の(A)に示すように、メモリセル10は、トランジスタ(nMOSFET)11と、抵抗値が設定される可変抵抗素子12と、を有する。可変抵抗素子12は、界面垂直MTJを含み、記憶データに応じて記憶層(磁化自由層)の磁化方向が設定される。可変抵抗素子12の一端はビット線14に接続され、可変抵抗素子12の他端はトランジスタ11の一方の被制御端子(ドレイン)に接続される。トランジスタ11の制御端子(ゲート)はワード線13に接続され、トランジスタ11の他方の被制御端子(ソース)はソース線15に接続される。
メモリセル10にデータを書き込む場合は、ワード線13に選択電圧(H)を印加してトランジスタ11をオンし、書き込むデータ(HまたはL)に応じて、ビット線14とソース線15の間に極性の異なる電流を流すように電圧を印加する。これにより、書き込むデータに応じて、MTJの磁化自由層の磁化方向が設定され、可変抵抗素子12は、異なる抵抗値を呈する。メモリセル10からデータを読み出す場合は、ワード線13に選択電圧(H)を印加してトランジスタ11をオンし、ビット線14とソース線15の間に、書き込み時より小さい電圧を印加する。これにより、トランジスタ11および可変抵抗素子12を介して、ビット線14とソース線15の間に電流が流れるが、可変抵抗素子12の抵抗値に応じて流れる電流が異なるので、電流量の差に対応して記憶しているデータを検出する。
図1の(A)では、ビット線14とソース線15が直交しているが、書き込みおよび読み出し動作の関係から、ビット線14とソース線15は隣接して平行に配置されることが望ましい。図1の(B)は、ビット線14とソース線15を平行に配置した場合のメモリセルのレイアウトを示す。図1の(B)に示すように、ビット線14とソース線15の組に対してワード線13が直交する方向に配置される。図1の(B)では、同一のビット線14およびソース線15に接続される隣接する2個のメモリセルのトランジスタ11のソースは接続され、その接続ノードがソース線15に接続される。
図2は、図1の(B)に示したメモリセルのレイアウトで、同一のビット線14およびソース線15に接続される隣接する2個のメモリセルおよび周辺回路部分のトランジスタの断面構造の例を示す図である。
図2に示すように、メモリセル部分および周辺回路部分において、基板21の上の層22にトランジスタなどの機能素子が形成される。コンタクト層CTでは、ゲート電極23Aおよび23B、ドレイン電極24Aおよび24B、およびソース電極25が形成される。M1からM5は、それぞれメタル層を示し、V1からVM4はビア層を示す。図示していないが、ゲート電極23Aおよび23Bは、いずれかのメタル層に設けられた、紙面に垂直な方向に伸びるワード線に接続される。また、ソース電極25は、いずれかのメタル層に設けられた、紙面上を横方向に伸びるソース線に接続される。ドレイン電極24Aおよび24Bは、メタル層M1〜M4およびビア層V1〜V4を介して上層に導かれ、下部電極26に接続される。以上の構造は、メモリセル部分および周辺回路部分で同じである。メモリセル部分においては、MTJ30は下部電極26と上部電極28の間に形成され、上部電極28はメタル層M5に配置され、紙面上を横方向に伸びるビット線に接続される。
MTJ30以外の部分は、これまで広く行われている配線レイアウトおよび製造方法を適用して実現されるため説明は省略し、MTJについてのみ説明する。
図3は、MTJ30の構造を示す図であり、(A)がトップピン型のMTJ30の構造を、(B)がボトムピン型のMTJ30の構造を、示す。
図3の(A)に示すように、トップピン型のMTJ30は、下部電極26の上面に接触する記憶(フリー:磁化自由)層40と、記憶層40の上面に接触するトンネルバリア層31と、トンネルバリア層31の上面に接触する磁化固定(ピン)層32と、を有する。上部電極28は、磁化固定層32の上面に接触するように形成される。
また、図3の(B)に示すように、ボトムピン型のMTJ30は、下部電極26の上面に接触する磁化固定層32と、磁化固定層32の上面に接触するトンネルバリア層31と、トンネルバリア層31の上面に接触する記憶層40と、を有する。上部電極28は、記憶層40の上面に接触するように形成される。
上記のように、トップピン型のMTJ30とボトムピン型のMTJ30は、磁化固定(ピン)層32が、トンネルバリア層31の上側に形成されるか、下側に形成されるか、が異なる。言い換えれば、記憶層40が、トンネルバリア層31の上側に形成されるか、下側に形成されるか、が異なる。いずれの場合も、動作原理に差異はない。
図4は、トンネルバリア層31および記憶層40の構造を示す図であり、(A)がトップピン型のMTJ30の場合を、(B)がボトムピン型のMTJ30の場合を、示す。
図4の(A)に示すように、トップピン型のMTJ30の記憶層40は、トンネルバリア層31の下面に接触する第1記憶磁性層M1と、M1の下面に接触する常磁性層Nと、常磁性層Nの下面に接触する第2記憶磁性層M2と、を有する。したがって、第2記憶磁性層M2の下面には下部電極26が接触する。
実施形態では、常磁性層Nは、第1記憶磁性層M1の下面に接触する第1常磁性層N1と、第1常磁性層N1の下面に接触する第2常磁性層N2と、を有する。したがって、第2常磁性層N2は、第2記憶磁性層M2の上面に接触する。なお、常磁性層Nは、実施形態では第1常磁性層N1および第2常磁性層N2の2層を有するが、1層でも、3層以上でもよく、2層に限定されるものではない。さらに、実施形態では、第1記憶磁性層M1と第2記憶磁性層M2は、後述するように、反強磁性結合している。
図4の(B)に示すように、ボトムピン型のMTJ30の記憶層40は、図4の(A)のトップピン型のMTJ30の記憶層40を、上下逆転した構造を有する。
図4に示すように、実施形態の記憶層40は、前述のSAF (Synthetic AntiFerromagneticあるいはFerrimagnetic)構造を有する。垂直磁化膜SAF構造を有する記憶層で、単純に2つの強磁性層として、垂直磁気異方性を持つ磁性体を用いて、記憶層にSAF構造を形成するだけでは、熱揺らぎ安定性が増加するかもしれないが、スイッチング電流が大きくなってしまい磁化反転が容易ではない可能性があることが判明した。そこで、スイッチング電流を小さくでき、良好な熱揺らぎ安定性が得られる条件を調べたところ、トンネルバリア層に接する第1磁性層M1の磁化と、トンネルバリアから離れた第2磁性層M2の磁化との関係が、記憶層の特性に大きく影響することを見出した。具体的には、第1磁性層M1の磁化が、第2磁性層M2の磁化より大きい構造を用いることにより、スイッチング電流を大きくせず、熱揺らぎ特性を改善することができる。以下、実施形態のボトムピン型のMTJ30の記憶層40について説明する。
MTJ30のトンネルバリア層31としては、通常MgOが広く用いられている。高磁気抵抗を得るためにはMgOが(001)配向する必要がある。そのためには、MgOトンネルバリア層31の上下の層、すなわち第1磁性層M1および磁化固定層32は、結晶整合性がよい、Fe、Co、CoFe、CoFeB、CoB、FeBのいずれかで形成することが望ましい。これらの磁性体は、極薄膜の場合において、垂直磁気異方性が発現することが知られている。
一方、M2層に関しては、基本的に、垂直磁気異方性をもつ磁性体であれば、どのような材料で形成してもよい。しかし後述するように、M1層の磁化よりも小さくするために、材料やその膜厚が限定される。
第2常磁性層N2としては、Ru、Rh、Pd等の元素が用いられ、その膜厚は 0.4nm〜2.0nmの範囲である。RKKY交換相互作用により、M1層とM2層の間に反強磁性的交換相互作用が働くような膜厚を用いる。RKKY交換相互作用は、金属層などを介した場合に発現する電子軌道の波動に起因する相関結合である。
また、第1常磁性層N1は、第1強磁性層M1が第2強磁性層M2の影響を受けないで、MgOトンネルバリア層31の界面から結晶化が進むように挿入するもので、Ta、Nb等の元素が用いられ、その膜厚は0.1nm〜0.5nmの範囲である。
第2強磁性層M2をCoPdで、第1強磁性層M1をCoFeBで形成した試料を製作し、その特性を調べた。ここで、M2層のCoPdは、Coを厚さ0.3nm、Pdを厚さ0.7nmの組とし、これをn=1〜3回堆積し、最後のCoを厚さ0.3nmで堆積した。今後、このような層構造[Co0.3nm/Pd0.7nm]n=iCo0.3nmをCoPd(n=i)と表記する。
図5は、試料の構造を示す図である。この試料は、下部金属26および上部金属28を厚さ5mnのTa膜とし、トンネルバリア層31を厚さ0.9mnのMgO膜とし、第1記憶磁性層M1を厚さ0.7nmのCoFeB膜とする。そして、第2記憶磁性層M1を、上記の[Co0.3nm/Pd0.7nm]n=iCo0.3nmの層構造膜とし、第1常磁性層N1を厚さ0.2nmのTa膜とし、第2常磁性層N2を厚さ0.6nmのRu膜とする。この場合、第2常磁性層N2の厚さが0.2nmと薄いので、M1層とM2層の間に反強磁性的交換相互作用が働く。したがって、この試料には、記憶層40のみが設けられ、磁化固定(ピン)層32は設けられていない。
図6は、図5の試料で、n=1〜3と変化させて測定した記憶層のみの磁化ヒステリシス曲線を示す図であり、(A)は全範囲を、(B)は低磁場付近のマイナーループを拡大して示す。これらの測定は、試料振動型磁力計(VSM:Vibrating Sample Magnetometer)を用いて行った。
図7は、Ta 5 nm/[CoPd (n=1〜3)/Ru 0.6 nm/Ta 0.2 nm/CoFeB 0.7 nm/MgO 0.9 nm/Ta 5 nm構造のMHループを示す図である。
図7に示すように、CoPd(n)/Ru(0.6)/Ta(0.2)/CoFeB(0.7)-SAF構造の飽和磁化msと残留磁化mrは、次のように定義される。
ms = msCoFeB + msCoPd
mr = | msCoPd - msCoFeB |
したがって、
msCoFeB> msCoPdの場合、a=2・msCoPd
msCoFeB< msCoPdの場合、a=2・msCoFeB
となる。
試料の測定から得られた図6のSAF構造のヒステリシス曲線は、低磁場でのループと高磁場(±3000−4000Oe付近)のループからなる。図7の高磁場付近のループの高さは、n=2および3で同じ大きさであるが、n=1ではやや小さくなっている。この高さは、図7でaと定義しており、2・msCoPdか、または2・msCoFeBの大きさに対応する。
ここで、低磁場側のマイナーループに着目すると、n=1の場合には細く、n=2,3のマイナーループはその保持力(ループの幅の半分)がほぼ同じで、高さが変化している。これらのSAF構造で違うのは、CoPdの膜厚である。CoPd層とCoFeB層の膜厚と磁化の大きさをまとめた表を、表1として示す。
Figure 0006094194
n=1の場合、CoPdの磁化2・msCoPd・tCoPdが7.0E-5emu/cm2となり、0.7nmのCoFeB層の磁化msCoFeBである1.1E-4emu/cm2より小さい。n=2および3の場合には、CoPdの体積磁化msCoPd・tCoPdは、それぞれ、1.2E-4emu/cm2, 1.8E-4emu/cm2となり、CoFeB層の磁化とほぼ同じかより大きくなる。
強磁性層/常磁性層/強磁性層のSAF構造の磁化ヒステリシス曲線では、磁化の大きい強磁性層が低磁場での磁化反転を主導し、高磁場側のループは磁化の小さい層の反転に対応する。
図8は、CoPd/Ru/Ta/CoFeBのSAF構造のヒステリシス曲線を示し、(A)がn=1を、(B)がn=2の場合を示す。この図でも、上記考察によって得られた結果が確認され、n=1の場合には、低磁場側の磁化反転はCoFeB層(第1記憶磁性層M1)が主導して起こり、n=2,3の場合には、CoPd層(第2記憶磁性層M2)が主導して起こることが判明した。
図6の(B)は、CoPd層をn=1〜3と変化させた場合のほかに、Ta 5 nm/CoFeB 0.7nm/MgO 0.9 nm/Ta 5nmのSAF構造ではないCoFeB単層記録層構造のマイナーループもあわせて示した。厚さ0.7nmのCoFeB単層記憶層の場合は、非常に保持力(Hc)が小さく、細いループになっている。MTJの記憶層が単軸であると仮定すると、Hcが熱揺らぎΔに比例するため、厚さ0.7nmのCoFeB単層記憶層の場合は熱揺らぎ耐性が小さいことが推定される。しかし、厚さ0.7nmのCoFeB層とCoPdをSAF構造にすることで、n=1の場合に示すようにHcは大きくなる。この結果からもΔが飛躍的に改善することが予想される。
しかしながら、n=2および3としたCoPdのSAF構造の場合には、Hcが800Oe程度もあることがわかる。単磁区を仮定すると、IcはMsVHcに比例すると近似できる。しかも、縦軸の磁化も大きいことから、非常に大きなスイッチング電流が必要になると考えられる。ことから、
さらに、このようなHcの大きなマイナーループのSAF構造の記憶層の場合には、もう一つ問題がある。これまでの議論は、ベタ膜の試料の特性について述べたものである。実際のMTJは直径50nm以下の微細な素子である。一般に、素子に加工した場合、その保持力が大きくなることが知られている。しかも、その保持力は素子寸法が小さい程、大きくなる。
図9は、理想的なCoPd−SAF構造のヒステリシス曲線の模式図である。点線はべた膜の場合の、実線が素子の加工した場合のMHループである。素子に加工するとHcが大きくなることが知られている。
もともとHcが大きな磁性層が低磁場側のループを主導した場合、図9に示すように、ベタ膜をMTJに加工することで、それぞれのループがつながってしまい、SAF構造が機能しなくなる。
このような磁気ヒステリシス曲線では、低磁場側のループが磁化反転を主導するため、磁化の小さい材料が望ましい。しかも、実際のMTJを動作させるのは、電流であるため、MgOトンネルバリア31に隣り合う第1記憶磁性層M1のCoFeB層がスイッチングを主導するのが望ましい。つまり、CoFeB層がスイッチングを主導し、交換相互作用の力で保持特性が付加されるような構造が望ましい。
例えば、n=2の場合、CoFeB単層を磁化反転できる電流を流しても、SAF構造の磁化を反転できる電流量には至らず、スイッチングが生じない。低磁場側のループを反転できるだけのスイッチング電流を印加することで、SAF構造全体が反転できるので、より大きな電流が必要となる。CoFeB層は、スイッチング電流を小さくするため、あまり厚くしないで、交換結合の力が働くことによって、熱揺らぎ耐性を付加するのが望ましい。
つまり、第1記憶磁性層M1をCoFeBで形成する場合は、スイッチング電流Icを小さくするためにその膜厚は薄い方がよい。例えば、表1の磁化をもとに、以下の組み合わせが条件を満足することがわかる。
M1層:CoFeB 0.7nm、M2層:CoPd(n=1)
M2層:CoFeB 0.8nm、M2層:CoPd(n=1,2)
第2記憶磁性層M2として用いる強磁性層の材料としては、CoPdの他にも、CoPt、CoNi、FePt、FePd等の材料が候補である。これらは、Co層とPd層の交互積層構造、Co層とPt層との交互積層構造、Co層とNi層との交互積層構造、Fe層とPt層との交互積層構造、Fe層とPd層との交互積層構造で形成されていてもよい。ただし、第2記憶磁性層M2は、第1記憶磁性層M1よりその磁化を小さくするため、膜厚を薄くするか、合金中の強磁性金属の比率を小さくするのがよい。例えば、CoPtの場合は、CoxPt1−x(0<x<1)とすると、垂直磁気異方性が出現する範囲内でx濃度を低く、膜厚を薄くするのがよい。
トンネルバリア層31のもう一つの界面と接する磁化固定(ピン)層32は、垂直磁気異方性を示す強磁性層であるが、単層である必要はない。MgOと接する記憶層と反対側にCoFeB(あるいはCoFe,Fe,Co,FeB,あるいはCoB)を形成し、垂直磁気異方性を示す材料(PMA材料:例えば、CoPt,CoPd,CoNi等)と強磁性的に結合させたり、SAF構造にするのがよい。
磁化固定層32は,記憶層が反転する領域では、その磁気特性は変化せず、安定に存在する必要がある。よって、MgOトンネルバリア層31と接触する磁性層としてできるだけ厚いCoFeB層を用い(トップピンの場合には1〜2nmで,ボトムピンの場合には0.9nm〜1.5nm)、さらにTa層を介して垂直材料(PMA材料:例えば、CoPt,CoPd,CoNi等)と強磁性結合させることにより安定にする。
SAF構造の磁化固定層にする場合は、MgOトンネルバリア層31と隣り合う磁性層に上述と同じ膜厚のCoFeB層を用い、膜厚0.4nm〜2.0nmのRu層を介して垂直材料(PMA材料:例えば、CoPt,CoPd,CoNi等)と反強磁性交換結合させる。
本発明の記憶層のSAF構造の場合は、強磁性層である第1記憶磁性層M1は、スイッチング電流Icを低減させるため、薄いCoFeB層を用いるが、磁化固定(ピン)層は厚く、Icと同程度の電流で反転しない方がよい。
実際に約55nmΦのサイズのMTJを作製し、そのIc0およびΔを測定した。表2は、実際に作製したサンプル(Sample)A〜Cの構造を示す。
Figure 0006094194
図10は、上記のサンプルA〜Cで測定したIcおよびΔを示す図である。
図10に示すように、スイッチング電流は3試料間でほとんど変わらないが、サンプルB: CoPd (n=1)/Ru 0.6nm/Ta 0.2nm/CoFeB 0.7nmを記憶層とするMTJは、Δが非常に大きくなることがわかった。
サンプルCのIcが増加しないで、Δも厚さ0.7nmのCoFeB単層記憶層とほぼ同じであるのは、図9を用いて説明したように、微細素子に加工することで、もともと大きかったHcがさらに広がり、SAF構造として機能しなくなったためと考えられる。
図11は、以上のような結果に基づいて作製した良好な特性を示すMTJの構造例を示す図であり、(A)がトップピン型の例を、(B)がボトムピン型の例を示す。
図11において、Bottom electrodeが下部金属26に、Top electrodeが上部金属28に、MgOがトンネルバリア層31に、それぞれ対応する。図11の(A)において、記憶層がフリー層40に対応し、そこに含まれるCoFeB0.7nmが第1記憶磁性層M1に、CoPd1.1nmが第2記憶磁性層M2に、Ta0.2nmが第1常磁性層N1に、Ru0.6nmが第2常磁性層N2に、対応する。それ以外のCoFeB1.2nm、Ta0.3nm、CoPt4nm、Ru1.0nmおよびCoPt14nmが磁化固定(ピン)層32を形成する。
図11の(B)において、記憶層がフリー層40に対応し、そこに含まれるCoFeB1.2nmが第1記憶磁性層M1に、CoPd1.1(n=2)が第2記憶磁性層M2に、Ta0.3nmが第1常磁性層N1に、Ru0.6nmが第2常磁性層N2に、対応する。それ以外のCoFeB1.0nm、Ta0.3nm、CoPt4nm、RuおよびCoPt14nmが磁化固定(ピン)層32を形成する。
以上説明したように、記憶層においては、トンネルバリア層に接触する第1磁性層の磁化が、トンネルバリア層に接触しない第2磁性層の磁化より大きいことが望ましいことが判明した。言い換えれば、第1磁性層の飽和磁化と厚さを乗じた値は、第2磁性層の飽和磁化と厚さを乗じた値より大きいことが望ましい。
図12から図14は、実施形態のMTJの製造プロセスを示す図である。なお、図2の参照符号を対応する部分に付している。
以下、図12から図14を参照して、製造プロセスを説明する。
図12の(A)に示すように、標準のCMOSロジックプロセスを用いて基板21上にトランジスタなどの機能素子を服務層22を作成する。さらに、その上にゲート電極23および層間膜を形成する。この層間膜は、CVD酸化膜であり、CMPで平坦化する。
図12の(B)に示すように、通常の配線工程のプロセスで、ドレイン電極24を含むWプラグを形成して、CMPで平坦化する。このプラグ上に、MTJを形成するので、平坦になるように特に留意する。
図12の(C)に示すように、下部電極26/MTJ30/上部電極28/ハードマスクHの多層膜をスパッタにより形成する。例えは、ハードマスクはCo+NHやメタノールに対してエッチングの選択比が大きいTaやTi、TiNが望ましい。ここでは、一例として、80nmのTa/100nmのSiOをハードマスクHとする。
図12の(D)に示すように、リソグラフィによりレジストパターンRを形成する。
図12の(E)に示すように、先ず、酸化膜エッチャーによりCFガスを用いてSiOをエッチングし、SiOをハードマスクとしてCl、CFなどの反応性エッチングにより上部電極のTa層をエッチングする。
図13の(F)に示すように、(Co+NH+Ar)あるいはメタノール+Arの反応性エッチングによりMTJをエッチングする。
図13の(G)に示すように、SiN/SiOカバー膜Sを堆積する。
図13の(H)に示すように、素子分離のためのレジストパターンR1を形成する。
図13の(I)に示すように、Cl、CFなどの反応性エッチングによりカバー膜Sをエッチングする。
図13の(J)に示すように、層間絶縁膜Iを形成する。
図13の(K)に示すように、CMPにより、層間絶縁膜Iを平坦化する。
図14の(L)に示すように、エッチングバック(Etch-back)により、上部電極28の頭だしを行う。
図14の(M)に示すように、ビア(Via)形成のためのレジスト膜R2を形成する。
図14の(N)に示すように、RIEによりビア(Via)穴HLを形成する。このとき、ビア(Via)が深い場合には、一度には形成できない。
図14の(O)に示すように、配線メタルMを堆積する。
図14の(P)に示すように、配線形成のためのレジストR3を形成する。
図14の(Q)に示すように、配線メタルMをエッチングする。
以上のような製造プロセスで、実施形態のMTJが作製される。
図15は、これまで説明したMTJを有する実施形態の界面垂直磁化型MRAMを、CMOS回路に混載した半導体装置のブロック図である。
図15に示すように、半導体装置(チップ)200は、MRAM220と、MRAM220以外のCMOS回路部210と、を有する。CMOS回路部210は、例えば、プロセッサ等のロジック回路部211、アナログ回路部212、電源回路等を有する。
図16は、MRAM220のブロック図である。
図16に示すように、MRAM220は、メモリセルアレイ301、ロウデコーダ302、コラムデコーダ303、選択スイッチ列304、ライトアンプ305、センスアンプ306、データI/O部307および制御部308を有する。ロウデコーダ302、コラムデコーダ303、データI/O部307および制御部308は、CMOS回路部210からのアドレス信号、入出力データおよび制御信号を受け、メモリセルアレイ301にアクセスする。MRAM220の構成および動作については広く知られているので、説明は省略する。
以上、実施形態を説明したが、ここに記載したすべての例や条件は、発明および技術に適用する発明の概念の理解を助ける目的で記載されたものである。特に記載された例や条件は発明の範囲を制限することを意図するものではなく、明細書のそのような例の構成は発明の利点および欠点を示すものではない。発明の実施形態を詳細に記載したが、各種の変更、置き換え、変形が発明の精神および範囲を逸脱することなく行えることが理解されるべきである。
12 可変抵抗素子
26 下部電極
28 上部電極
30 MTJ(磁気トンネル接合)(Magnetic Tunnel Junction)
31 トンネルバリア層
32 磁化固定(ピン)層
40 記憶(フリー)層(磁化自由層)
M1 第1磁性層
M2 第2磁性層
N1 第1常磁性層
N2 第2常磁性層

Claims (6)

  1. トンネルバリア層と、
    前記トンネルバリア層の一方の側に設けられた磁化固定層と、
    前記トンネルバリア層の他方の側に設けられた記憶層と、を備え、
    前記記憶層は、
    前記トンネルバリア層に接触し、垂直磁気異方性を有する第1磁性層と、
    前記第1磁性層に接触した常磁性層と、
    前記常磁性層に接触し、垂直磁気異方性を有する第2磁性層と、を備え、
    前記第1磁性層の飽和磁化と厚さを乗じた値は、前記第2磁性層の飽和磁化と厚さを乗じた値より大きく、
    前記常磁性層は、前記第1磁性層に接触する第1常磁性層と、前記第2磁性層に接触する第2常磁性層と、を有することを特徴とする垂直磁化型磁気抵抗メモリ素子。
  2. 前記第1磁性層の材料は、CoFeB、CoFe、Fe、Co、FeBまたはCoBのいずれかであることを特徴とする請求項1記載の垂直磁化型磁気抵抗メモリ素子。
  3. 前記垂直磁化型磁気抵抗メモリ素子は、表面に対して、前記記憶層が前記トンネルバリア層の下側に配置されるトップピン型であり、
    前記第1磁性層の膜厚は、0.7nm以上、1.5nm以下であることを特徴とする請求項1または2記載の垂直磁化型磁気抵抗メモリ素子。
  4. 前記垂直磁化型磁気抵抗メモリ素子は、表面に対して、前記記憶層が前記トンネルバリア層の上側に配置されるボトムピン型であり、
    前記第1磁性層の膜厚は、1.0nm以上、2.0nm以下であることを特徴とする請求項1または2記載の垂直磁化型磁気抵抗メモリ素子。
  5. 前記第1常磁性層の材料は、TaまたはNbあり、
    前記第2常磁性層の材料は、Ru、RhまたはPdのいずれかであり、
    前記第1常磁性層の膜厚は、0.1nm以上、0.5nm以下であり、
    前記第2常磁性層の膜厚は、0.4nm以上、2.0nm以下であることを特徴とする請求項記載の垂直磁化型磁気抵抗メモリ素子。
  6. 複数のメモリセルと、
    各メモリセルの一方の端子に接続される第1配線と、
    各メモリセルの他方の端子に接続される第2配線と、
    選択線と、
    前記第1配線および前記第2配線間に双方向に電流を流すように電圧を印加するライトアンプと、
    前記第1配線および前記第2配線間の電圧差を検出するセンスアンプと、
    前記選択線を制御するデコーダ回路と、を備え、
    各メモリセルは、
    請求項1からのいずれか1項記載の垂直磁化型磁気抵抗メモリ素子と、
    前記垂直磁化型磁気抵抗メモリ素子に接続された選択トランジスタと、を有し、
    前記選択線は、各メモリセルの前記選択トランジスタのゲートに接続されることを特徴とする磁気抵抗メモリ。
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