JP6093640B2 - 取出し具 - Google Patents

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Description

本発明は、取出し具に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示すような、容器体から固形物を取り出す取出し具が知られている。この取出し具は、基部から支持腕を放射状に複数本延出して構成される固形物受ざると、基部の上面側に取り付けられ容器体内に配置された柄と、を備えている。この取出し具では、固形物が前記固形物受ざる上に保持された状態で容器体から柄を引き上げることにより、固形物を容器体の口部にまで引き上げて口部から取り出す。
実公平6−42590号公報
しかしながら、前記従来の取出し具では、柄を引き上げた状態で固形物を口部から取り出す必要があることから、固形物を口部から取り出す際に、柄が邪魔になったり、柄を引き上げ続ける必要があったりなど操作が煩雑であり、操作性を向上させることについて改善の余地がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、操作性を向上させることができる取出し具を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る取出し具は、容器体から固形物を取り出す取出し具であって、前記容器体の口部に内装され、一端開口部が、前記容器体の内部に連通する導入口とされるとともに、他端開口部が、前記容器体の外部に連通する取出口とされた本体筒部と、前記本体筒部の内周面に設けられた連結部に、この連結部から前記本体筒部の軸線に向かう突出方向に向けて突設され、前記連結部を中心に、前記本体筒部の軸線方向に沿った取出口側に回動可能に配設された回動部と、を備え、前記回動部において、前記突出方向の前側に位置する保持部には、前記突出方向の前側を向き、前記本体筒部の内周面との間に前記固形物を挟持する挟持面が設けられ、前記保持部が前記連結部に対して前記取出口側に位置した状態で、前記回動部が前記連結部を中心に前記取出口側に回動可能であることを特徴とする。
この発明では、例えば、互いに混合された流動物および固形物が収容されるとともに、この取出し具が口部に取り付けられた容器体を、取出口が下方を向く倒立姿勢にすると、容器体内の流動物および固形物が、本体筒部の導入口からこの本体筒部内に導入される。これにより、これらの流動物および固形物のうちの固形物が、回動部の挟持面と本体筒部の内周面との間に挟持され、本体筒部内に保持される。このとき回動部が、例えば固形物による押圧や回動部の自重などにより前記取出口側に回動することで、回動部の挟持面と本体筒部の内周面との間の間隔が調整され、固形物は、この固形物の大きさによらず本体筒部内に保持される。
そして容器体を、取出口が上方を向く正立姿勢にすると、固形物が本体筒部内に保持される一方、流動物が導入口から容器体内に戻される。そこで本体筒部内の固形物を、取出口を通して容器体の外部に取り出す。
以上のように、この取出し具によれば、容器体を倒立姿勢にすることで本体筒部内に保持された固形物を、本体筒部の取出口から取り出すことができるので、例えば一方の手で容器体を把持しながら他方の手で固形物を取り出す等することが可能になり、操作性を向上させることができる。
また、容器体を倒立姿勢にすることで本体筒部内に保持された固形物を取り出すことができるので、この取出し具を、容器体内に固形物を充填する前に容器体に取り付ける必要がなく、固形物を充填した後に取り付けることができる。これにより、例えば容器体内に固形物を、既存の充填方法により回動部に邪魔されることなく充填すること等が可能になり、容器体内に固形物を円滑に充填させ易くすることができる。
また本体筒部を、容器体の口部に内装するので、既存の容器体であっても、その容器体の口部に応じて本体筒部を設計することで、この取出し具を適用することが可能になり、この取出し具の適用範囲を多岐にわたらせることができる。
また本体筒部を、容器体の口部に内装するので、例えばこの取出し具を、容器体の胴部にまで至らせるといった必要などがなく、取出し具の小型化を図ることができる。これにより、容器体に取出し具を取り付けた状態で、容器体の外観が損なわれるのを抑制することが可能になり、容器体の外観性を確保し易くすることができる。
また、前記回動部を、前記軸線方向に沿った導入口側から支持する支持部を備えていてもよい。
この場合、支持部が、回動部を前記導入口側から支持するので、例えば容器体の姿勢を変更するとき等に、支持部が過度に回動するのを抑制することが可能になり、回動部を長期間にわたって精度良く回動させ易くすることができる。
また、前記保持部は、前記支持部から前記突出方向の前側に突出していてもよい。
この場合、保持部が、支持部から突出方向の前側に突出しているので、容器体を倒立姿勢にしたときに、固形物に保持部を押圧させることで、回動部の挟持面と本体筒部の内周面との間の間隔を調整させることが可能になり、固形物を、回動部の挟持面と本体筒部の内周面との間に円滑に挟持させることができる。
また、前記支持部は、前記突出方向の後側から前側に向かうに従い漸次、前記取出口側に向けて延在していてもよい。
この場合、容器体を倒立姿勢にしたときに、本体筒部の導入口からこの本体筒部内に導入された固形物が支持部上に到達した場合であっても、固形物が、支持部上を移動することで、前記取出口側に向かいながら突出方向の前側に向けて移動する。そして固形物が、保持部に案内されてこの保持部を押圧し、回動部の挟持面と本体筒部の内周面との間の間隔を調整して両者の間に挟持される。
このように、容器体を倒立姿勢にすることで支持部上に到達した固形物を、回動部の挟持面と本体筒部の内周面との間に挟持させることができるので、本体筒部内において固形物が導入された位置によらず、この固形物を、回動部の挟持面と本体筒部の内周面との間に挟持させ易くすることが可能になり、操作性を一層向上させることができる。
また、前記回動部は、前記連結部に固定片を介して連結され、前記固定片は、前記回動部および前記支持部それぞれとの前記軸線方向の重なり合いを回避するように配設されていてもよい。
この場合、固定片が、回動部および支持部それぞれとの前記軸線方向の重なり合いを回避するように配設されているので、例えば、本体筒部、回動部、支持部および固定片の連結体を、前記軸線方向の両側に分割可能な金型を用いた射出成型により一体に形成する場合において金型を脱型するときに、固定片が金型に引っかかるのを抑制すること等が可能になり、この取出し具を簡便かつ高精度に形成し易くすることができる。
また、前記本体筒部、前記回動部、前記支持部および前記固定片は、一体に形成されていてもよい。
この場合、本体筒部、回動部、支持部および固定片が、一体に形成されているので、この取出し具を形成するときに、例えば本体筒部に回動部を組み付けるといった必要などがなく、この取出し具自体の組立工数を削減するとともにこの取出し具についての材料の使用量を抑え易くすることが可能で、かつこの取出し具を容器体に簡便に組み付けることも可能になり、例えば低コスト化などを図ることができる。
また、前記保持部は、外周面に前記挟持面が設けられた筒状に形成されていてもよい。
この場合、保持部が、外周面に挟持面が設けられた筒状に形成されているので、固形物を、回動部の挟持面と本体筒部の内周面との間に挟持するときに、固形物と挟持面との接触面積を確保し易くすることが可能になり、固形物を、回動部の挟持面と本体筒部の内周面との間に強く挟持することができる。
なお保持部の内部が、拡縮可能な中空空間とされている場合には、固形物を、この回動部の挟持面と本体筒部の内周面との間に挟んだときに、保持部が、この保持部の径方向に弾性変形することで、固形物に保持部の弾性復元力を作用させることが可能になり、固形物を、回動部の挟持面と本体筒部の内周面との間に一層強く挟持することができる。
また、前記保持部には、重量体が配設されていてもよい。
この場合、保持部に、重量体が配設されているので、この重量体により、回動部を前記軸線方向に回動させ易くすることが可能になり、回動部の挟持面と本体筒部の内周面との間に固形物を挟持し易くすることができる。
また、前記回動部には、前記取出口側に向けて突出する操作部が設けられていてもよい。
この場合、回動部に、前記操作部が設けられているので、固形物が、回動部の挟持面と本体筒部の内周面との間に挟持されたときに、操作部を前記取出口側に向けて引っ張って回動部を前記取出口側に向けて回動させることで、回動部の挟持面を固形物から離間させ、回動部の挟持面と本体筒部の内周面との間での固形物に対する挟持を解除することができる。したがって、例えば回動部の挟持面と本体筒部の内周面との間に、意図せず固形物が挟持された場合などであっても、この固形物に対する挟持を解除して固形物を容器体内に戻すことが可能になり、この取出し具の使い勝手を向上させることができる。
本発明に係る取出し具によれば、操作性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る取出し具を備える注出容器の要部の縦断面図である。 図1に示す注出容器を構成する取出し具の底面図である。 図1に示す注出容器の作用を説明する縦断面図である。 図1に示す注出容器の作用を説明する縦断面図である。 図1に示す注出容器の作用を説明する縦断面図である。 図1に示す注出容器の作用を説明する縦断面図である。 図1に示す注出容器の作用を説明する縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る取出し具を備える注出容器の要部の縦断面図である。 図8に示す注出容器を構成する操作部の正面図である。 図8に示す注出容器を構成する取出し具の底面図である。 図8に示す注出容器の作用を説明する縦断面図である。 本発明の第3実施形態に係る取出し具を備える注出容器の要部の縦断面図である。 図12に示す注出容器を構成する取出し具の上面図である。 図13に示す取出し具の要部を示す図であって、図12に示す矢印Aから見た矢視図である。 図13に示す取出し具の脱型状態を示す縦断面図である。 図15に示す取出し具の上面図である。 本発明の変形例に係る取出し具を備える注出容器の要部の縦断面図である。 図17に示す注出容器を構成する取出し具の底面図である。
(第1実施形態)
以下、図1から図7を参照し、本発明の第1実施形態に係る取出し具10を備える注出容器1を説明する。この注出容器1は、例えば梅酒をはじめとする果実酒など、互いに混合された流動物および固形物Mを収容する。流動物としては例えば酒類などの液体が挙げられ、固形物Mとしては例えば梅などの果実が挙げられる。
図1および図2に示すように、注出容器1は、互いに混合された流動物および固形物Mが収容された容器体2と、容器体2から固形物Mを取り出す取出し具10と、容器体2の口部2aに着脱可能に装着され取出し具10を容器体2の外部から覆う蓋体3と、を備えている。容器体2は、例えばガラス材料などにより形成され、取出し具10および蓋体3は、例えば合成樹脂材料などにより形成されている。容器体2は、有底筒状に形成されている。
取出し具10は、容器体2の口部2aに着脱可能に取り付けられる。取出し具10は、本体筒部11と、回動部12と、支持部13と、を備えている。ここで本体筒部11は、容器体2と同軸に配置されている。以下、本体筒部11の軸線O方向に沿って容器体2の図示しない底部側を下側といい、その反対側を上側という。
本体筒部11は、容器体2の口部2aに内装されている。本体筒部11は、容器体2の口部2a内に着脱可能に嵌合されている。本体筒部11の両端開口部のうち、下側に位置する一端開口部は、容器体2の内部に連通する導入口21とされ、上側に位置する他端開口部は、容器体2の外部に連通する取出口22とされている。
本体筒部11の外周面には、フランジ部23が配設されている。フランジ部23は、環状に形成され、容器体2の口部2aの開口端縁上に配置されている。本体筒部11の内周面には、連結部24が設けられている。連結部24は、前記軸線Oに直交する直交面に沿って延在する板状に形成され、本体筒部11の内周面に突設されている。
回動部12は、前記連結部24に、この連結部24から前記軸線Oに向かう突出方向に向けて突設されている。回動部12は、連結部24を中心に、上側(軸線方向に沿った取出口側)に回動可能に配設されている。回動部12は、固定片25を介して連結部24に連結されている。固定片25は、連結部24上に配置され、連結部24に、前記軸線O方向に延在する軸部を介して固定されている。固定片25は、回動部12に前記突出方向の後側から連なっていて、回動部12は、固定片25から前記突出方向の前側に向けて突出している。固定片25と回動部12とは、第1ヒンジ部26を介して連結されていて、回動部12は、前記第1ヒンジ部26回りに回動可能となっている。なお固定片25と回動部12とは一体に成形されている。
回動部12は、前記突出方向の後側に位置する被支持部27と、前記突出方向の前側に位置する保持部28と、を備えている。回動部12では、被支持部27の前記突出方向の大きさと、保持部28の前記突出方向の大きさと、が互いに同等となっていて、保持部28は、回動部12の突端部を構成している。被支持部27は、表裏面が前記軸線O方向を向く板状に形成されている。被支持部27は、保持部28に前記突出方向の後側から連なっている。保持部28は、前記軸線O方向に延在する筒状に形成されている。保持部28は、下側に向けて開口する有頂筒状に形成され、この保持部28の開口端部(下端部)に、前記被支持部27が接続されている。保持部28の内部は、拡縮可能な中空空間29とされている。保持部28は、前記軸線Oよりも前記突出方向の後側に位置している。
支持部13は、回動部12を、下側(軸線方向に沿った導入口側)から支持する。支持部13は、回動部12のうち、前記被支持部27を支持していて、回動部12の保持部28は、支持部13から前記突出方向の前側に突出している。支持部13は、前記連結部24に、前記突出方向の前側に向けて突設されている。支持部13は、表裏面が前記軸線O方向を向く板状に形成されている。支持部13は、前記突出方向の後側から前側に向かうに従い漸次、上側に向けて延在していて、回動部12を、前記突出方向の後側から前側に向かうに従い漸次、上側に向けて延在させている。連結部24と支持部13とは、下側に向けて凸となる屈曲部を介して連結されている。なお連結部24、支持部13および本体筒部11は一体に成形されている。
そして本実施形態では、回動部12において、保持部28には、前記突出方向の前側を向き、本体筒部11の内周面との間に固形物Mを挟持する挟持面30が設けられている。挟持面30は、保持部28の外周面により構成されている。
蓋体3は、有頂筒状に形成されている。蓋体3は、容器体2の口部2aに着脱可能に外装されている。
前記注出容器1では、この注出容器1を、図3および図4に示すような、取出口22が下方を向く倒立姿勢にすると、容器体2内の流動物および固形物Mが、本体筒部11の導入口21からこの本体筒部11内に導入される。これにより、これらの流動物および固形物Mのうちの固形物Mが、回動部12の挟持面30と本体筒部11の内周面との間に挟持され、本体筒部11内に保持される。このとき回動部12が、例えば固形物Mによる押圧や回動部12の自重などにより前記軸線O方向に沿った取出口22側に回動することで、図5および図6に示すように、回動部12の挟持面30と本体筒部11の内周面との間の間隔が調整され、固形物Mは、この固形物Mの大きさによらず本体筒部11内に保持される。
なお注出容器1を、図3および図4に示すような倒立姿勢にしたときに、本体筒部11の導入口21からこの本体筒部11内に導入された固形物Mが支持部13上に到達した場合であっても、固形物Mが、支持部13上を移動することで、前記軸線O方向に沿った取出口22側に向かいながら前記突出方向の前側に向けて移動する。そして固形物Mが、回動部12の保持部28に案内されてこの保持部28を押圧し、回動部12の挟持面30と本体筒部11の内周面との間の間隔を調整して両者の間に挟持され、本体筒部11内に保持される。
そして注出容器1を、図5から図7に示すような、取出口22が上方を向く正立姿勢にすると、固形物Mが本体筒部11内に保持される一方、流動物が導入口21から容器体2内に戻される。そこで蓋体3を離脱させた後、本体筒部11内の固形物Mを、取出口22を通して容器体2の外部に取り出す。
以上説明したように、本実施形態に係る取出し具10によれば、注出容器1を倒立姿勢にすることで本体筒部11内に保持された固形物Mを、本体筒部11の取出口22から取り出すことができるので、例えば一方の手で容器体2を把持しながら他方の手で固形物Mを取り出す等することが可能になり、操作性を向上させることができる。
また、注出容器1を倒立姿勢にすることで本体筒部11内に保持された固形物Mを取り出すことができるので、この取出し具10を、容器体2内に固形物Mを充填する前に容器体2に取り付ける必要がなく、固形物Mを充填した後に取り付けることができる。これにより、例えば容器体2内に固形物Mを、既存の充填方法により回動部12に邪魔されることなく充填すること等が可能になり、容器体2内に固形物Mを円滑に充填させ易くすることができる。
また本体筒部11を、容器体2の口部2aに内装するので、既存の容器体2であっても、その容器体2の口部2aに応じて本体筒部11を設計することで、この取出し具10を適用することが可能になり、この取出し具10の適用範囲を多岐にわたらせることができる。
また本体筒部11を、容器体2の口部2aに内装するので、例えばこの取出し具10を、容器体2の胴部にまで至らせるといった必要などがなく、取出し具10の小型化を図ることができる。これにより、容器体2に取出し具10を取り付けた状態で、容器体2の外観が損なわれるのを抑制することが可能になり、容器体2の外観性を確保し易くすることができる。
また支持部13が、回動部12を下側から支持するので、例えば注出容器1の姿勢を変更するとき等に、支持部13が過度に回動するのを抑制することが可能になり、回動部12を長期間にわたって精度良く回動させ易くすることができる。
さらに、注出容器1を倒立姿勢にすることで支持部13上に到達した固形物Mを、回動部12の挟持面30と本体筒部11の内周面との間に挟持させることができるので、本体筒部11内において固形物Mが導入された位置によらず、この固形物Mを、回動部12の挟持面30と本体筒部11の内周面との間に挟持させ易くすることが可能になり、操作性を一層向上させることができる。
そして、回動部12の保持部28が、外周面に挟持面30が設けられた筒状に形成されているので、固形物Mを、回動部12の挟持面30と本体筒部11の内周面との間に挟持するときに、固形物Mと挟持面30との接触面積を確保し易くすることが可能になり、固形物Mを、回動部12の挟持面30と本体筒部11の内周面との間に強く挟持することができる。
なお本実施形態のように、回動部12の保持部28の内部が、拡縮可能な中空空間29とされている場合には、固形物Mを、この回動部12の挟持面30と本体筒部11の内周面との間に挟んだときに、回動部12の保持部28が、この保持部28の径方向に弾性変形することで、固形物Mに保持部28の弾性復元力を作用させることが可能になり、固形物Mを、回動部12の挟持面30と本体筒部11の内周面との間に一層強く挟持することができる。
また取出し具10が、容器体2に着脱可能に取り付けられているので、注出容器1を廃棄するときに、取出し具10を容器体2から取り外して容器体2と取出し具10とを分別して廃棄することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態の取出し具を、図8から図11を参照して説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
図8から図10に示すように、本実施形態に係る取出し具40では、回動部12の保持部28には、重量体41が配設されている。重量体41は、例えば金属材料や合成樹脂材料などにより、球状に形成されている。重量体41は、回動部12の保持部28内に嵌合されている。
また回動部12には、上側に向けて突出する操作部42が設けられている。操作部42は、保持部28の頂壁部から上側に向けて突出していて、この頂壁部に第2ヒンジ部44を介して連結されている。操作部42は、前記突出方向を向く板状に形成されている。操作部42は、下側から上側に向かうに従い漸次、前記突出方向の前側から後側に向けて延在している。操作部42は、下側の狭幅部分と上側の広幅部分とが連設されてなる。広幅部分には、前記突出方向の貫通孔43が形成されている。広幅部分は、前記本体筒部11により、前記突出方向の後側から支持されている。
以上説明したように、本実施形態に係る取出し具40によれば、回動部12の保持部28に、重量体41が配設されているので、この重量体41により、回動部12を前記軸線O方向に回動させ易くすることが可能になり、回動部12の挟持面30と本体筒部11の内周面との間に固形物Mを挟持し易くすることができる。
また回動部12に、前記操作部42が設けられているので、固形物Mが、回動部12の挟持面30と本体筒部11の内周面との間に挟持されたときに、図11に示すように、操作部42を上側に向けて引っ張って回動部12を上側に向けて回動させることで、回動部12の挟持面30を固形物Mから離間させ、回動部12の挟持面30と本体筒部11の内周面との間での固形物Mに対する挟持を解除することができる。したがって、例えば回動部12の挟持面30と本体筒部11の内周面との間に、意図せず固形物Mが挟持された場合などであっても、この固形物Mに対する挟持を解除して固形物Mを容器体2内に戻すことが可能になり、この取出し具40の使い勝手を向上させることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態の取出し具を図12から図16を参照して説明する。
なお、この第3実施形態においては、第1実施形態および第2実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
図12から図14に示すように、本実施形態に係る取出し具60では、本体筒部11の内周面には、前記軸線Oに向けて突出する突出体61が設けられている。突出体61は、前記軸線O方向を向く板状に形成され、前記直交面に対して傾斜している。なおこの突出体61は、前記軸線O方向に、この突出体61と本体筒部11との連結部分回りに回動可能に連結されていてもよい。
突出体61は、前記連結部24および前記支持部13の両方を構成していて、回動部12は、この突出体61に、前記突出方向に向けて突設され、突出体61を中心に、上側に回動可能に配設されるとともに、突出体61によって下側から支持されている。なお本実施形態に係る回動部12では、保持部28の前記突出方向の大きさは、被支持部27の前記突出方向の大きさよりも小さくなっていて、被支持部27は、突出体61のうち、前記突出方向の前側に位置する前端部によって支持されている。
回動部12は、突出体61に前記固定片25を介して連結されている。固定片25は、回動部12および突出体61それぞれとの前記軸線O方向の重なり合いを回避するように配設されている。固定片25は、弾性変形可能であるとともに前記突出方向に延在していて、この取出し具60を前記軸線O方向から見た平面視において、回動部12および突出体61と、前記突出方向に直交する直交方向に並んで配置されている。
固定片25のうち、前記突出方向の前側に位置する前端部は、回動部12に連結され、前記突出方向の後側に位置する後端部は、突出体61に連結されている。固定片25の前端部は、回動部12のうちの被支持部27に連結されている。なお図示の例では、固定片25は、前記直交方向の片側に配置されているが、固定片25が、前記直交方向の両側に配置されていてもよい。
ここで本実施形態では、本体筒部11、回動部12、突出体61(支持部13)および固定片25は、同一材料で一体に形成されている。図示の例では、これらの本体筒部11、回動部12、突出体61および固定片25に加え、操作部42も一体に形成されていて、取出し具60の全体が同一材料で一体に形成されている。
取出し具60は、前記軸線O方向の両側に分割可能な図示しない金型を用いた射出成型により形成されている。図15および図16に示すように、取出し具60は、前記金型を脱型した直後の脱型状態では、回動部12の被支持部27が、突出体61の前端部によって支持されておらず、被支持部27と突出体61とが、互いに前記軸線O方向の重なり合いを回避するように配設されている。
この脱型状態から、回動部12を上側に向けて回動させ、固定片25を弾性変形させながら、被支持部27に突出体61を下側から上側に乗り越えさせることで、被支持部27を突出体61によって支持させる。その結果、前記回動部12は、固定片25の弾性復元力によって下側に向けて付勢させられた状態で、突出体61により支持されている。
前記取出し具60が備えられた注出容器1では、容器体2を倒立姿勢にしたときに、回動部12を、固定片25を弾性変形させながら上側に回動させることができる。したがって、固定片25が弾性変形した状態で、固形物Mを、回動部12の挟持面30と本体筒部11の内周面との間に挟持させることで、固形物Mに固定片25の復元変形力を作用させ、固形物Mを強く挟持することが可能になり、容器体2を正立姿勢にしたときに、固形物Mを本体筒部11内に確実に保持し易くすることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る取出し具60によれば、固定片25が、回動部12および突出体61それぞれとの前記軸線O方向の重なり合いを回避するように配設されているので、本実施形態のように、例えば取出し具60の全体を、前記軸線O方向の両側に分割可能な金型を用いた射出成型により一体に形成する場合において金型を脱型するときに、固定片25が金型に引っかかるのを抑制すること等が可能になり、この取出し具60を簡便かつ高精度に形成し易くすることができる。
また取出し具60の全体が、一体に形成されているので、この取出し具60を形成するときに、例えば本体筒部11に回動部12を組み付けるといった必要などがなく、この取出し具60自体の組立工数を削減するとともにこの取出し具60についての材料の使用量を抑え易くすることが可能で、かつこの取出し具60を容器体2に簡便に組み付けることも可能になり、例えば低コスト化などを図ることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、蓋体3はなくてもよい。
また前記実施形態では、支持部13は、前記突出方向の後側から前側に向かうに従い漸次、上側に向けて延在しているものとしたが、これに限られない。例えば支持部が、前記直交面に沿って延在する板状に形成されていてもよい。また保持部28が、支持部13から前記突出方向の前側に突出していなくてもよい。さらに支持部13はなくてもよい。
また、図17および図18に示す取出し具50のように、本体筒部11と回動部12とが一体に形成されていてもよい。この取出し具50では、回動部12は、本体筒部11の内周面から突出していて、連結部24は、本体筒部11の内周面のうち、この本体筒部11の周方向に沿った一部分により構成されている。回動部12は、連結部24にヒンジ片(固定片)51を介して連結されていて、このヒンジ片51回りに回動可能に配設されている。
また前記実施形態では、保持部28は、前記軸線Oよりも前記突出方向の後側に位置しているものとしたが、これに限られない。例えば、保持部28が前記軸線O上に位置していたり、前記軸線Oよりも前記突出方向の前側に位置していたりしてもよい。
また前記実施形態では、保持部28は、筒状に形成されているものとしたがこれに限られない。例えば保持部が、前記軸線方向に延在するとともに前記突出方向を向き、表面が挟持面とされた板状に形成されていてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
2 容器体
2a 口部
10、40、50、60 取出し具
11 本体筒部
12 回動部
13 支持部
21 導入口
22 取出口
24 連結部
25 固定片
28 保持部
30 挟持面
41 重量体
42 操作部
51 ヒンジ片(固定片)
M 固形物
O 軸線

Claims (9)

  1. 容器体から固形物を取り出す取出し具であって、
    前記容器体の口部に内装され、一端開口部が、前記容器体の内部に連通する導入口とされるとともに、他端開口部が、前記容器体の外部に連通する取出口とされた本体筒部と、
    前記本体筒部の内周面に設けられた連結部に、この連結部から前記本体筒部の軸線に向かう突出方向に向けて突設され、前記連結部を中心に、前記本体筒部の軸線方向に沿った取出口側に回動可能に配設された回動部と、を備え、
    前記回動部において、前記突出方向の前側に位置する保持部には、前記突出方向の前側を向き、前記本体筒部の内周面との間に前記固形物を挟持する挟持面が設けられ
    前記保持部が前記連結部に対して前記取出口側に位置した状態で、前記回動部が前記連結部を中心に前記取出口側に回動可能であることを特徴とする取出し具。
  2. 請求項1記載の取出し具であって、
    前記回動部を、前記軸線方向に沿った導入口側から支持する支持部を備えていることを特徴とする取出し具。
  3. 請求項2記載の取出し具であって、
    前記保持部は、前記支持部から前記突出方向の前側に突出していることを特徴とする取出し具。
  4. 請求項3記載の取出し具であって、
    前記支持部は、前記突出方向の後側から前側に向かうに従い漸次、前記取出口側に向けて延在していることを特徴とする取出し具。
  5. 請求項2から4のいずれか1項に記載の取出し具であって、
    前記回動部は、前記連結部に固定片を介して連結され、
    前記固定片は、前記回動部および前記支持部それぞれとの前記軸線方向の重なり合いを回避するように配設されていることを特徴とする取出し具。
  6. 請求項5記載の取出し具であって、
    前記本体筒部、前記回動部、前記支持部および前記固定片は、一体に形成されていることを特徴とする取出し具。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の取出し具であって、
    前記保持部は、外周面に前記挟持面が設けられた筒状に形成されていることを特徴とする取出し具。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の取出し具であって、
    前記保持部には、重量体が配設されていることを特徴とする取出し具。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の取出し具であって、
    前記回動部には、前記取出口側に向けて突出する操作部が設けられていることを特徴とする取出し具。
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