JP6091512B2 - 摩擦締結装置 - Google Patents
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Description
すなわち、変速機ケース90の内側にスプライン91が形成されており、リテーナプレート97およびドリブンプレート96(外側の摩擦板)が、その外周に形成された歯をスプライン91に噛み合わせて変速機ケース90に対する回転を規制されている。ドリブンプレート96は、スプライン91に沿って軸方向に移動可能である。
ドリブンプレート96と交互に重ね合せたドライブプレート95(内側の摩擦板)は、その内周に形成された歯を回転部材100のスプライン101に噛み合わせて回転部材100と一体に回転するとともに、スプライン101に沿って軸方向に移動可能である。
ここで、シリンダ93は変速機ケース90の内部隔壁92にそれぞれ軸方向に延びる外筒と内筒とを形成して断面コ字形のリング状に区画され、ピストン103もこれに対応してリング状をなしている。
同一構成が特開2006−300095号公報に示されている。
この場合、従来シリンダ空間に設定していた領域を内部隔壁92’で埋めることにより、シリンダの径方向幅Sを小さくすることになるが、ピストン103’で押圧すべき摩擦板列94が変速機ケース90の外壁近傍に位置することから、シリンダ93’も例えば図5の(b)に示すように、軸心から離間した外壁寄りに設定するのが好ましい。
また、内部隔壁92’におけるシリンダ93’空間以外の広領域、すなわちシリンダ93’の内径側の壁面と出力軸等を通す軸穴間Mが、複雑な肉抜きを形成しないと極端な厚肉断面となり、変速機ケース成形時にヒケや巣の発生を招いてしまうおそれがある。
スペーサが移動しない分、シリンダに供給されるオイル量が少なくて済み、高い応答性が得られる。
さらに、残余の断面積を埋めるのに別部品のスペーサを用いるので、シリンダの形成部位に極端な厚肉断面を設ける必要がなく、ヒケや巣の発生を招くおそれもない。
図1は実施の形態にかかる摩擦締結装置の部分断面図である。
摩擦締結装置1には、遊星歯車機構20を介した入力側の第1軸8から出力側の第2軸9への動力伝達経路に、ドラム30を共通の構成部材とする2つの摩擦締結部CL1、CL2が設けられている。
遊星歯車機構20は、そのサンギア21が第1軸8にスプライン結合された第1回転部材22に固定されてピニオンギア24と噛み合い、ピニオンキャリア25はドラム30の後述する内面スプライン36と噛み合っている。ピニオンギア24と噛み合うリングギア28は第2軸9にスプライン結合された第2回転部材27の外周に設けられている。
第2軸9は変速機ケース2の内部隔壁7におけるシリンダ10形成部に隣接する内径側に取り付けられたベアリング19に支持されており、第1軸8は一端を第2軸9の中心孔に回転可能に支持されている。
円盤部31には中間筒33と協同してリング状のシリンダ38が形成されている。
外筒32はその外側と内側にそれぞれ軸方向の外面スプライン35と内面スプライン36を備え、外面スプライン35の山部は内面スプライン36の谷部となっている。
内面スプライン36には被駆動側の摩擦板として複数のドリブンプレート72が噛み合い、ドリブンプレート72と軸方向交互に配置された駆動側の摩擦板としてのドライブプレート71が第1回転部材22の外周に設けられたスプライン23と噛み合っている。
シリンダ38にはプレス成型品のピストン75が軸方向スライド可能に配置され、ピストン75は摩擦板列70に向かって延びる押圧部76を有している。
また、スナップリング81により中間筒33に係止された遠心キャンセルピストン78がピストン75と相対的にスライド可能に設けられ、ピストン75との間に遠心キャンセル油室を形成している。遠心キャンセルピストン78とピストン75の間にはリターンスプリング79が設けられている。
摩擦板列40は遊星歯車機構20を挟んで変速機ケース2の内部隔壁7から離間した位置にある。
内部隔壁7に形成されたシリンダ10は、外筒11と内筒12とで画成されたリング状で、遊星歯車機構20および摩擦板列40側に開口している。外筒11と内筒12の肉厚はいずれも内部隔壁7の基本厚Dと同等で、これによりシリンダ10は従来と同様の広い径方向幅Sを有して、後述するピストン50の受圧面積faと比較される断面積fを有する。
図2の(a)はピストン50を示す斜視図、図2の(b)はスペーサ60を示す斜視図である。
図1および図2の(a)に示すように、ピストン50は、筒部51と、筒部51の軸端に連なって径方向外方に延びたフランジ部52と、フランジ部52から周方向等間隔で軸方向に延びる複数の押圧部53とからなり、フランジ部52にはさらに後述するリターンスプリング48の支持ボス55が押圧部53間に形成されている。筒部51はそれぞれ軸方向所定長さの外径面54aおよび内径面54bを摺動部54とし、摺動部54の径方向肉厚Hを伝達するべきトルクその他に基づく(比較的に小さい)所定の受圧面積faを得る値に設定してある。
ピストン50の摺動部54の外径面54aはシリンダ10の外筒11の内壁面との摺動面となる。
変速機ケース2の外壁内面には、スナップリング47で抜け止めされたスプリング受け45がドラム30と内部隔壁7の間に設けられ、支持ボス55で位置決めされたリターンスプリング48がフランジ部52とスプリング受け45の間に配置されている。ピストン50はリターンスプリング48によりそのフランジ部52が内部隔壁7に着座するように付勢される一方、図1に示されるように、押圧部53はスプリング受け45に形成された通過穴46を貫通して摩擦板列40に向かっている。
スペーサ60はシリンダ10の底壁13に形成されたリング状のストッパ突起14に当接するとともに、シリンダ10の内筒12に形成された溝15に嵌め込まれたスナップリング67により抜け止めされ、実質移動不可となっている。
ピストン50は摺動部54の外径面54aに溝56(図3参照)を有して、外筒11の内壁面に密に接するシールリング57を保持している。
そして、図1および図2の(b)に示すように、スペーサ60は外周面に溝64を有して、ピストン50の摺動部54の内径面54bに密に接するシールリング65を保持し、スペーサ60の内周面には溝62を有して、内筒12の内壁面に密に接するシールリング63を保持している。
この際、スペーサ60は移動しないので、シリンダ10(有効空間Q)に供給されるオイル量が少なくて済むから、応答性が高い。
これに対して、実施の形態ではピストン50がシリンダ10内の外径側に配置されているので、同じ受圧面積faでも内径側に配置される場合と比較してより薄い径方向幅Hで済むことも相俟って、ピストン50の筒部51、押圧部53および摩擦板列40が一直線上に極めて近い整列状態となり、押圧部53が垂直に摩擦板列40を押圧して効率の良い滑らかな締結作動が得られる。
シリンダ10が発明におけるシリンダに該当し、ピストン50がピストンに該当する。
そして、ピストン50が摺動する相手側摺動面は広い径方向幅Sをもつシリンダ10の壁面と別部品のスペーサ60の壁面となるので、摺動面の切削加工等が容易で、製作に何らの不都合も生じない。
さらに、残余の断面積を埋めるのに別部品のスペーサ60を用いるので、内部隔壁7におけるシリンダ10の形成部位に極端な厚肉断面を設ける必要がなく、ヒケや巣の発生を招くおそれもない。
とくに、摩擦板列40が変速機ケース2の外壁に沿って配置され、シリンダ10が変速機ケース2の内部隔壁7に形成され、ピストン50の筒部51がシリンダ10の径方向外側に配置され、スペーサ60が径方向内側に配置されているので、筒部51が内径側に配置される場合と比較してより薄い径方向幅Hで済み、筒部51と摩擦板列40とを整列させるのが一層容易となる。(請求項1に対応する効果)
そこで、変形例として、スペーサ60とストッパ突起14の当接部にシール構造を形成すれば、スペーサ60に軸方向の力が作用するのを防止することができる。
シール位置はスペーサ60のできるだけ径方向外側が望ましく、もしストッパ突起14の位置が内径側に偏っている場合は、スペーサ60の外周近傍からシールリング69の保持部を底壁13へ向けて突出させればよい。
Claims (1)
- 第1の部材と噛み合う第1の摩擦板と第2の部材と噛み合う第2の摩擦板とが軸方向交互に並んだ摩擦板列が、リング状のシリンダ内に配置されているピストンの油圧駆動により押圧されて第1の部材と第2の部材とが接続される摩擦締結装置において、
前記摩擦板列が変速機ケースの外壁に沿って配置され、
前記シリンダが前記変速機ケースの内部隔壁に形成され、
前記ピストンは、外径面と内径面を有する筒部と、
筒部の軸端に連なって径方向外方に延びリターンスプリングによって前記変速機ケースの内部隔壁に着座するように付勢されるフランジ部と、
フランジ部から軸方向に延び油圧駆動により摩擦板列を押圧する押圧部と、を備え、
前記ピストンの受圧面積が前記シリンダの径方向幅に基づく断面積よりも小さく設定され、
前記シリンダの断面積における前記ピストンの受圧面積を除く残余の断面積を埋めるスペーサが前記シリンダ内に固定され、
前記シリンダと前記スペーサの間にリング状の間隙が形成されて、
前記ピストンの筒部が前記間隙を摺動するように配置され、
前記ピストンの筒部は前記摩擦板列に近い側であって前記シリンダの径方向外側に配置され、
前記スペーサは前記摩擦板列から遠い側であって前記シリンダの径方向内側に配置され、
前記スペーサと前記シリンダの底壁側との間にシール構造が設けられ、
前記シール構造は、シリンダの底壁に形成されたリング状のストッパ突起と、そのストッパ突起に対向する径方向位置の溝に保持されているシールリングと、を有した摩擦締結装置。
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