JP6090562B2 - 生体電極 - Google Patents

生体電極 Download PDF

Info

Publication number
JP6090562B2
JP6090562B2 JP2012236015A JP2012236015A JP6090562B2 JP 6090562 B2 JP6090562 B2 JP 6090562B2 JP 2012236015 A JP2012236015 A JP 2012236015A JP 2012236015 A JP2012236015 A JP 2012236015A JP 6090562 B2 JP6090562 B2 JP 6090562B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nonwoven fabric
human body
bioelectrode
body side
bioelectrode according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012236015A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014083308A (ja
Inventor
和宣 三嶋
和宣 三嶋
柏木 孝夫
孝夫 柏木
粕谷 ▲高▼之
▲高▼之 粕谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2012236015A priority Critical patent/JP6090562B2/ja
Publication of JP2014083308A publication Critical patent/JP2014083308A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6090562B2 publication Critical patent/JP6090562B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Description

本発明は、生体信号を取得するための生体電極に関する。
下記特許文献1は、生体の皮膚面へ装着するのに適した生体電極及びその接続構造を開示する。この接続構造は、生体電極と、該生体電極から生体信号を取り出す挟持クリップとで構成される。生体電極は、絶縁層を挟んで積層されたシールド層と電極素子層が部分的に露出した挟持部を有し、この挟持部が挟持クリップで挟持される。これにより、挟持クリップの下部構造に設けられた信号線端子が生体電極の電極素子層に接触し、挟持クリップの上部構造に設けられたシールド端子が生体電極のシールド層に接触する。
特開2007−97769号公報
特許文献1では、生体電極のシールド層にクリップのシールド端子を接触させることにより前記シールド層を測定装置の接地ラインに接続し、外乱ノイズの混入を防止する。しかし、ノイズ対策のためにシールド層と測定装置とのアース接続が必須であると、既存の測定装置が使えないこともあり、柔軟性に欠ける。また、シールド層と人体とをアース接続するノイズ対策もあるが、この場合は生体電極が大型化する。したがって、シールド層へのアース接続を必須としないノイズ対策が望まれる。また、シールド層にアース接続をする場合には従来よりも更にノイズが少なくなることが望ましい。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、シールド層へのアース接続をしなくても必要なノイズ低減効果が得られ、アース接続をする場合には従来よりも更にノイズを少なくすることの可能な、生体電極を提供することにある。
本発明のある態様は、生体電極である。この生体電極は、基材に第1の不織布を含む生体電極であって、前記第1の不織布の一方の面に導電インクが塗布され、他方の面に保湿剤が塗布されている。
前記第1の不織布の人体側の面に導電インクが塗布され、反人体側の面に保湿剤が塗布されていてもよい。
前記第1の不織布に帯電防止処理が施されていてもよい。
前記第1の不織布がポリプロピレン不織布であってもよい。
前記基材は、第1の不織布に積層された第2の不織布を含んでもよい。
前記第2の不織布に保湿剤が塗布されていてもよい。
前記第2の不織布に導電インクが塗布されていてもよい。
前記第2の不織布の人体側の面に導電インクが塗布され、反人体側の面に保湿剤が塗布されていてもよい。
前記第2の不織布の人体側の面に保湿剤が塗布され、反人体側の面に導電インクが塗布され、前記第2の不織布は前記第1の不織布の人体側の面に積層されていてもよい。
前記第2の不織布がポリプロピレン不織布であってもよい。
前記基材と人体とを電気的に接続するアースゲルを備えてもよい。
前記基材はリード線により外部とアース接続されるアース接続部を有してもよい。
人体側の少なくとも一部に銀−塩化銀が印刷されたフィルムを含む生体信号取得部を備え、前記フィルムは外側に引き出された引出し部を有し、前記引出し部は、先端が露出して外部との接続部とされ、先端以外は軟質素材で覆われていてもよい。
人体側の少なくとも一部に銀−塩化銀が印刷されたフィルムを含む生体信号取得部を備え、前記基材と前記フィルムは外側に引き出された引出し部を有し、前記引出し部の先端が外部との接続部とされてもよい。
前記引出し部の人体側に先端を除き第3の不織布が設けられ、前記第3の不織布の一方の面に導電インクが塗布され、他方の面に保湿剤が塗布されていてもよい。
前記生体信号取得部において、前記フィルムの人体側の面に導電体箔が印刷され、さらに前記導電体箔の人体側のうち電極部及び前記接続部となる部分に銀−塩化銀が重ねて印刷されていてもよい。
前記引出し部の先端と外部との接続にはX線を透過しない接続部材を用い、前記接続部材の他はX線を透過する材料で構成されていてもよい。
前記生体電極は、X線を透過する材料で構成されていてもよい。
含水ゲルを含むスポンジを人体との接触部としてもよい。
本体部と、前記本体部から突出してクリップに挟持される被挟持部とを備え、前記本体部には2本の切込みが設けられ、前記2本の切込みの間から前記被挟持部が突出してもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、シールド層へのアース接続をしなくても必要なノイズ低減効果が得られ、アース接続をする場合には従来よりも更にノイズを少なくすることが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る生体電極100の斜視図。 同生体電極の分解斜視図。 同生体電極の分解側断面図。 本発明の実施の形態2に係る生体電極200の分解側断面図。 本発明の実施の形態3に係る生体電極300の分解側断面図。 本発明の実施の形態4に係る生体電極400の分解斜視図。 本発明の実施の形態5に係る生体電極500の分解斜視図。 本発明の実施の形態6に係る生体電極600の分解斜視図。 生体電極600をクリップ13に位置決めした状態の斜視図。 図8の変形に係る生体電極の斜視図。 同生体電極の断面図。 図10から更に変形した生体電極の一部分解斜視図。 同生体電極の断面図。 図8〜図13における受信体4の変形例に係る分解斜視図。 同受信体4の断面図。 本発明の実施の形態7に係る生体電極700の斜視図。 本発明の実施の形態8に係る生体電極800の分解斜視図。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は、本発明の実施の形態1に係る生体電極100の斜視図である。図2は、生体電極100の分解斜視図である。図3は、生体電極100の分解側断面図である。これら図において、人体側と反人体側(人体とは反対となる側)は矢印に示されるとおりである。
図1に示すように、生体電極100は、人体に接着される本体部101と、クリップに挟持されて外部の測定装置に接続される被挟持部102とを備える。被挟持部102にはクリップとの位置合わせ及び抜止め用の貫通孔103が設けられている。図2に示すように、生体電極100は、基材を成す第1の不織布1と、絶縁体3と、受信体4と、粘着性の導電ゲル5とを備える。
図3に示すように、第1の不織布1の人体側の面には導電層を成す導電インク15が塗布(印刷等)される。塗布は含浸によって成されてもよい。第1の不織布1の反人体側の面には保湿層を成す保湿剤16或いは表面活性剤が塗布(印刷等)される。なお、塗布後の導電インク15と保湿剤16は第1の不織布1に染み込み、図3に示すように明確に分かれた層構造とならず、第1の不織布1内部で混ざり合った状態で存在する部分もある。なお、保湿剤16は空気中の水分を吸収することによって静電気(ノイズ)が発生しにくくし、また導電インク15は静電気をため込まないように静電気(ノイズ)を分散させるため(導電インク15の導電性によって静電気が一部に集中しないように分散されるため)、ノイズ低減が可能になる。
第1の不織布1に用いる不織布は、PP不織布(PP:ポリプロピレン)が好ましく、他の材質としてはナイロン、ポリエステル、レーヨン、紙などが挙げられる。導電インクは例えば、グラファイト、銀を導電材として含む。第1の不織布1の人体側には、絶縁体3を設ける。絶縁体3は、例えば生体粘着用(皮膚貼付用)両面粘着テープや一般工業用テープである。受信体4は、PETやPPフィルム等の樹脂フィルムの人体側に銀−塩化銀を塗布したものである。絶縁体3が一般工業用テープの場合には、工業用テープが人体に触れないように、導電ゲル5を絶縁体3と略同形状とする。また、絶縁体3が生体粘着用(皮膚貼付用)両面粘着テープの場合には、導電ゲル5は、少なくとも受信体4を覆う形状であればよい。面垂直方向から見て第1の不織布1と絶縁体3は相互に略同形状である。
導電ゲル5は使用前には必要に応じて不図示のカバーで覆われる。また、生体電極100は使用前には防湿袋に入れて保管される。使用の際には、導電ゲル5を人体の所定部位に接触させる。すると、生体信号は、導電ゲル5を伝わって受信体4で受信され、受信体4の被挟持部4aからクリップを介して外部の測定装置に送信される。なお、更にノイズ対策が必要な場合は、第1の不織布1を測定機器等にアース接続する。また、第1の不織布1の被挟持部1aを絶縁体3の被挟持部3aと同形状とすることにより、ノイズ低減効果を得ることが出来る。
本実施の形態によれば、第1の不織布1の人体側の面に導電インク15を塗布し、反人体側の面に保湿剤16を塗布するという新たな構成により、第1の不織布1(基材)を測定装置とアース接続しなくても十分なノイズ低減効果が得られ、また第1の不織布1を測定装置とアース接続した場合には従来よりも更に高いノイズ低減効果が得られる。特に、医者や患者が着る手術服の材質はPPであることが多いため、第1の不織布1をPP不織布とすれば、静電気発生の防止効果が高い。また、第1の不織布1と測定装置とのアース接続が必須でないため、既存の測定装置がそのまま使えて柔軟性が高い。また、第1の不織布1と人体とをアース接続しないため、生体電極100の小型化に有利である。さらに、生体電極100は全てX線を透過する材料で構成されるため、X線を透過しながら治療する用途にも適合する。
図4は、本発明の実施の形態2に係る生体電極200の分解側断面図である。この生体電極200は、図1〜図3に示した実施の形態1のものと比較して、第2の不織布2をさらに備える点で相違し、その他の点で一致する。第2の不織布2は第1の不織布1と同じものであってもよい。すなわち、第2の不織布2の人体側の面には導電層を成す導電インク25が塗布(印刷等)される。塗布は含浸によって成されてもよい。第2の不織布2の反人体側の面には保湿層を成す保湿剤26が塗布(印刷等)される。塗布後の導電インク25と保湿剤26は第2の不織布2に染み込み、図4に示すように明確に分かれた層構造とならず、第2の不織布2内部で混ざり合った状態で存在する部分もある。第2の不織布2に用いる不織布は、PP不織布が好ましく、他の材質としてはナイロン、ポリエステル、レーヨン、紙などが挙げられる。導電インクは例えば、グラファイト、銀を導電材として含む。第2の不織布2は、無処理材でもよいが、帯電防止処理をしたものが好ましい。第1の不織布1の人体側の面に第2の不織布2が設けられる。すなわち第1の不織布1と絶縁体3との間に不織布2が設けられる。第1の不織布1と第2の不織布2の相互の貼付けは、接着剤による接着(両面テープ等)でもよいし、熱や超音波などによる溶着でもよい。溶着は安価で密着性が高い。面垂直方向から見て第1の不織布1と第2の不織布2は相互に略同形状である(第2の不織布2も被挟持部2aを有する)。本実施の形態によれば、第2の不織布2を設けたことにより、実施の形態1と比較して更にノイズ低減効果が得られる。
図5は、本発明の実施の形態3に係る生体電極300の分解側断面図である。この生体電極300は、図4に示した実施の形態2のものと比較して、第2の不織布2の人体側の面と反人体側の面が相互に逆になっている点で相違し、その他の点で一致する。すなわち、導電インク25は第2の不織布2の反人体側の面に塗布(印刷等)され、保湿剤26は第2の不織布2の人体側の面に塗布(印刷等)される。すなわち、第1の不織布1と第2の不織布2との貼付けは、導電層同士の貼付け(導電インク15と導電インク25との貼付け)となる。本実施の形態によれば、第2の不織布2を設けたことにより、実施の形態1と比較して更にノイズ低減効果が得られる。
図6は、本発明の実施の形態4に係る生体電極400の分解斜視図である。この生体電極400では、図2に示した実施の形態1の導電ゲル5に替えて、含水ゲル9を人体接触部として用いる。含水ゲル9は、水分含有量が80重量%で電気伝導のためにClイオンを含んでいる。含水ゲル9の水分含有量は、人体(肌)とのインピーダンス低減の観点から60重量%以上が望ましい。含水ゲル9は単体では形が定まらないのでスポンジ8に染み込ませておく。含水ゲル9を染み込ませたスポンジ8は、受信体4の人体側に設けられる。スポンジ8と受信体4との接着は両面接着テープ7が行う。両面接着テープ7は、スポンジ8の反人体側の面に接着されて当該面の中央部を囲む環状(ここではドーナツ状)であり、スポンジ8と受信体4とを接着する。両面接着テープ7は、好ましくはスポンジ8の反人体側の面の外周縁ないしその近傍を周回する。さらに、本実施の形態では、第1の不織布1の人体側の面であって絶縁体3とは異なる位置にアースゲル6が設けられる。アースゲル6は、粘着性を有する導電ゲルである。カバー10は、平坦部10aと、平坦部10aから凹む凹部10bとを有する。平坦部10aは、生体電極400のうちスポンジ8及び被挟持部を除く部分と対面する。凹部10bは、スポンジ8を収容する。カバー10は、樹脂製であって、剥離性を良くするために生体電極400との接触部分(絶縁体3及びアースゲル6との接触面)にシリコーン(離型剤)がコーティングされている。本実施の形態のその他の点は実施の形態1と同様である。
本実施の形態によれば、実施の形態1と同様にノイズ低減効果が得られるとともに、アースゲル6を設けたことにより、大型にはなるが、第1の不織布1が人体と電気的に接続されて人体と同電位になり、シールド効果(ノイズ低減効果)が更に高められる。また、生体信号取得用に水分を60重量%以上含む含水ゲル9を染み込ませたスポンジ8を用いているため、粘着性の導電ゲルを用いる場合と異なり、導電性クリームなどを塗らなくても人体とのインピーダンスを小さくすることができる。したがって、導電性クリームやそれを塗る作業が不要で、従来と比較して手間とコストが低減される。さらに、スポンジ8と受信体4とを接着する両面接着テープ7を使用することで接着作業性がよく、またドーナツ状とすることにより内側の広い面積でスポンジ8と受信体4とが接触することになり生体信号の受信感度が高い。
図7は、本発明の実施の形態5に係る生体電極500の分解斜視図である。この生体電極500では、図1〜図3に示した実施の形態1と異なり、第1の不織布1の人体側の面であって絶縁体3とは異なる位置にアースゲル6が設けられる。導電ゲル5とアースゲル6は相互に接触しない位置関係とする。アースゲル6は、粘着性を有する導電ゲルである。本実施の形態のその他の点は実施の形態1と同様である。本実施の形態によれば、実施の形態1と同様にノイズ低減効果が得られるとともに、アースゲル6を設けたことにより、大型にはなるが、第1の不織布1が人体と電気的に接続されて人体と同電位になり、シールド効果(ノイズ低減効果)が更に高められる。
図8は、本発明の実施の形態6に係る生体電極600の分解斜視図である。図9は、生体電極600をクリップ13に位置決めした状態の斜視図である。この生体電極600は、図1〜図3に示した実施の形態1のものと比較して、第1の不織布1の被挟持部1aと絶縁体3の被挟持部3aが無くなった一方、受信体4の被挟持部4aが遠くまで引き出されている。すなわち、受信体4は、他の層よりも外側に引き出された引出し部40を有し、引出し部40の先端は露出して被挟持部4a(外部との接続部)とされる。引出し部40の先端以外はスポンジや不織布等の軟質素材41に覆われる。これは患者に痛みを与えないためである。また、軟質素材41を導電材にすることにより、更なるノイズ対策となる。受信体4は、樹脂フィルムの人体側に銀−塩化銀を印刷したものである。クリップ13により受信体4の被挟持部4aを挟持すると、受信体4の銀−塩化銀がケーブル11に接続され、生体信号がケーブル11とコネクタ12を介して不図示の測定装置に送信される。クリップ13とケーブル11はX線透過型である必要はない。X線に透過しないケーブル11の材質としては、銅線等の金属線などが挙げられる。引出し部40の長さは、被挟持部4aから先(クリップ13とケーブル11)がX線撮影の際に邪魔にならない長さ(例えば30cm)とする。本実施の形態のその他の点は実施の形態1と同様である。なお、引出し部40の導体は被挟持部4aを含め、受信体(本体部501)とは別体とし、後から受信体に接続する構造としてもよい。この場合、引出し部40の導体は、銀−塩化銀の他、受信体とは異なる導体である銅、アルミ等の金属箔でも良い。このような構造とすることで、コストを低減すると共に量産性を高めることが可能となる。
本実施の形態によれば、実施の形態1と同様にノイズ低減効果が得られるとともに、受信体4の被挟持部4aが遠くまで引き出したことで、クリップ13とケーブル11はX線に透過しない安価なものにすることができ、コスト低減に有利である。
図10は、図8の変形に係る生体電極の斜視図である。図11は、同生体電極の断面図である。この生体電極では、受信体4に加え、第1の不織布1、第2の不織布2、及び絶縁体3も遠くまで引き出される一方、軟質素材41は設けられていない。すなわち、本体部610から引出し部611が延び、引出し部611の先端が接続部612(被挟持部)となっており、引出し部611は、第1の不織布1の引出し部1b、第2の不織布2の引出し部2b、絶縁体3の引出し部3b、及び受信体4の引出し部4bを含む。また、接続部612は、第1の不織布1の被挟持1a、第2の不織布2の被挟持2a、絶縁体3の被挟持部3a、及び受信体4の被挟持4aを含む。接続部612は図9と同様にクリップ13により挟持される。なお、図示は省略したが、第1の不織布1と第2の不織布2は、引出し部611及び接続部612内の部分まで含め、図4又は図5と同様に、一方の面に導電インクが塗布され、他方の面に保湿剤或いは表面活性剤が塗布される。この変形によれば、基材部分(第1の不織布1と第2の不織布2)も引き出すことで、製造容易性の向上及び耐外乱ノイズ性の強化が可能となる。なお、本変形例において第2の不織布2を省略してもよい。
図12は、図10から更に変形した生体電極の一部分解斜視図である。図13は、同生体電極の断面図である。この生体電極では、引出し部611の人体側の面に第3の不織布31及び第4の不織布34が設けられる。第3の不織布31及び第4の不織布34は、図示は省略したが、図4又は図5に示す第1の不織布1と第2の不織布2と同様に又は受信体4について対称となるように、一方の面に導電インクが塗布され、他方の面に保湿剤或いは表面活性剤が塗布される。これによれば、図10及び図11の場合と比較して更に耐外乱ノイズ性の強化が可能となる。なお、第3の不織布31及び第4の不織布34のいずれかを省略してもよい。
図14は、図8〜図13における受信体4の変形例に係る分解斜視図である。図15は同受信体4の断面図である。受信体4は、フィルム42の人体側の面全体に銅箔やアルミ箔等の安価な導電体箔43が塗布(印刷)され、導電体箔43の人体側の面のうち電極本体部と接続部(被挟持部)に対応する部分に銀−塩化銀44が塗布(印刷)される(引出し部に対応する部分には銀−塩化銀は塗布されない)。これによれば、フィルム42の人体側の面全体に銀−塩化銀が塗布される場合と比較して銀の使用量を減らすことができ、低コスト化に有利である。
図16は、本発明の実施の形態7に係る生体電極700の斜視図である。この生体電極700は、図2〜図7のいずれかと同様の積層構成であり、本体部501に2本の切込み503を入れたものである。切込み503は全層に跨るものであり、被挟持部502の外縁を延長するように形成される。こうした2本の切込み503を設けたことで、本体部501のうち切込み503の間の部分が人体から剥がれやすくなり、クリップ接続のために被挟持部502をつまみ上げる作業性が良い。
図17は、本発明の実施の形態8に係る生体電極800の分解斜視図である。この生体電極800は、図1〜図3に示した実施の形態1のものと比較して、生体信号をクリップ接続によらず直接外部に導いている点で相違し、その他の点で一致する。ケーブル11は、カーボン線であり、先端接続部11aが受信体4と導電ゲル5との間に挟まれる。本実施の形態も、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
図6の構成において、アースゲル6を省略して第1の不織布1のアース接続を無くしてもよい。図17の構成において、図7と同様にアースゲル6を設けて第1の不織布1と人体とを同電位にしてもよい。図17の構成において、図6と同様に導電ゲル5に替えて含水ゲル9を人体接触部として用いてもよい。この場合、ケーブル11の先端接続部11aは受信体4とスポンジ8との間に挟めばよい。図8及び図9の構成において、第1の不織布1の被挟持部1aと絶縁体3の被挟持部3aを、受信体4の被挟持部4aと同様に、受信体4の被挟持部4aと積層状態で遠くまで引き出してもよい。この場合、不図示の測定装置とクリップ13がアース接続に対応していれば、第1の不織布1のアース接続が可能となる。図6〜図9及び図17の構成において、図4又は図5と同様に第2の不織布2を第1の不織布1と絶縁体3との間に設けてもよい。図4及び図5の構成において、第1の不織布1の導電インク15又は第2の不織布2の導電インク25を省略してもよい。あるいは、第2の不織布2の保湿剤26を省略してもよい。
1 第1の不織布、2 第2の不織布、3 絶縁体、4 受信体、5 導電ゲル、6 アースゲル、7 両面接着テープ、8 スポンジ、9 含水ゲル、10 カバー、11 ケーブル、12 コネクタ、13 クリップ、15 導電インク、16 保湿剤、25 導電インク、26 保湿剤、31 第3の不織布、34 第4の不織布、40 引出し部、41 軟質素材、42 フィルム、43 導電体箔、44 銀−塩化銀、100,200,・・・,800 生体電極

Claims (20)

  1. 基材に第1の不織布を含む生体電極であって、前記第1の不織布の一方の面に導電インクが塗布され、他方の面に保湿剤が塗布されている、生体電極。
  2. 前記第1の不織布の人体側の面に導電インクが塗布され、反人体側の面に保湿剤が塗布されている、請求項1に記載の生体電極。
  3. 前記第1の不織布に帯電防止処理が施されている請求項1又は2に記載の生体電極。
  4. 前記第1の不織布がポリプロピレン不織布である請求項1から3のいずれか一項に記載の生体電極。
  5. 前記基材は、第1の不織布に積層された第2の不織布を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の生体電極。
  6. 前記第2の不織布に保湿剤が塗布されている請求項5に記載の生体電極。
  7. 前記第2の不織布に導電インクが塗布されている請求項5又は6に記載の生体電極。
  8. 前記第2の不織布の人体側の面に導電インクが塗布され、反人体側の面に保湿剤が塗布されている、請求項5に記載の生体電極。
  9. 前記第2の不織布の人体側の面に保湿剤が塗布され、反人体側の面に導電インクが塗布され、前記第2の不織布は前記第1の不織布の人体側の面に積層されている、請求項5に記載の生体電極。
  10. 前記第2の不織布がポリプロピレン不織布である請求項5から9のいずれか一項に記載の生体電極。
  11. 前記基材と人体とを電気的に接続するアースゲルを備える請求項1から10のいずれか一項に記載の生体電極。
  12. 前記基材はリード線により外部とアース接続されるアース接続部を有する請求項1から10のいずれか一項に記載の生体電極。
  13. 人体側の少なくとも一部に銀−塩化銀が印刷されたフィルムを含む生体信号取得部を備え、前記フィルムは外側に引き出された引出し部を有し、前記引出し部は、先端が露出して外部との接続部とされ、先端以外は軟質素材で覆われている、請求項1から12のいずれか一項に記載の生体電極。
  14. 人体側の少なくとも一部に銀−塩化銀が印刷されたフィルムを含む生体信号取得部を備え、前記基材と前記フィルムは外側に引き出された引出し部を有し、前記引出し部の先端が外部との接続部とされている、請求項1から12のいずれか一項に記載の生体電極。
  15. 前記引出し部の人体側に先端を除き第3の不織布が設けられ、前記第3の不織布の一方の面に導電インクが塗布され、他方の面に保湿剤が塗布されている、請求項14に記載の生体電極。
  16. 前記生体信号取得部において、前記フィルムの人体側の面に導電体箔が印刷され、さらに前記導電体箔の人体側のうち電極部及び前記接続部となる部分に銀−塩化銀が重ねて印刷されている、請求項13から15のいずれか一項に記載の生体電極。
  17. 前記引出し部の先端と外部との接続にはX線を透過しない接続部材を用い、前記接続部材の他はX線を透過する材料で構成されている、請求項13から16のいずれか一項に記載の生体電極。
  18. X線を透過する材料で構成されていることを特徴とする請求項1から16のいずれか一項に記載の生体電極。
  19. 含水ゲルを含むスポンジを人体との接触部としている請求項1から18のいずれか一項に記載の生体電極。
  20. 本体部と、前記本体部から突出してクリップに挟持される被挟持部とを備え、前記本体部には2本の切込みが設けられ、前記2本の切込みの間から前記被挟持部が突出する、請求項1から19のいずれか一項に記載の生体電極。
JP2012236015A 2012-10-25 2012-10-25 生体電極 Active JP6090562B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012236015A JP6090562B2 (ja) 2012-10-25 2012-10-25 生体電極

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012236015A JP6090562B2 (ja) 2012-10-25 2012-10-25 生体電極

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014083308A JP2014083308A (ja) 2014-05-12
JP6090562B2 true JP6090562B2 (ja) 2017-03-08

Family

ID=50786949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012236015A Active JP6090562B2 (ja) 2012-10-25 2012-10-25 生体電極

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6090562B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6487746B2 (ja) * 2015-03-26 2019-03-20 住江織物株式会社 布帛電極
JP6947646B2 (ja) * 2016-07-06 2021-10-13 Nok株式会社 生体電極及びその製造方法
JP6709771B2 (ja) * 2017-10-05 2020-06-17 アトムメディカル株式会社 生体情報検出装置
EP3725218B1 (en) * 2017-12-15 2023-06-07 Alps Alpine Co., Ltd. Sensor device, production method therefor, and vehicle seat

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0483304U (ja) * 1990-11-30 1992-07-20
JP3169750B2 (ja) * 1993-07-26 2001-05-28 日東電工株式会社 粘着性シート電極
JP3513607B2 (ja) * 1995-07-11 2004-03-31 日本光電工業株式会社 生体電極用導電性組成物
JP3020953B2 (ja) * 1999-06-23 2000-03-15 株式会社東芝 ディジタルインタ―フェ―スを有する装置
JP2005137456A (ja) * 2003-11-04 2005-06-02 Nitto Denko Corp 身体装着用電極装置
JP5451606B2 (ja) * 2007-07-06 2014-03-26 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 遮蔽された生体用電極パッチ
JP5485631B2 (ja) * 2009-09-30 2014-05-07 フクダ電子株式会社 生体電極

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014083308A (ja) 2014-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106859628B (zh) 长时间生理信号测量贴片
JP5474828B2 (ja) 遮蔽電極コネクタ
JP5172912B2 (ja) 医用電極
JP6090562B2 (ja) 生体電極
WO2016143666A1 (ja) 生体用電極具
US20200229706A1 (en) Biological information measurement device
WO2019188311A1 (ja) 生体用電極パッド、生体信号処理装置およびそれらの組合せ
JP2007252473A (ja) 心電計用電極
JP2013236922A (ja) 生体電極
JP6081067B2 (ja) 生体電極装置
CN110151170B (zh) 电极及电子设备
JP2014193195A (ja) 生体電極用シールドシート、生体電極用シールドテープ、及びシールドシート付き生体電極
JP6027774B2 (ja) 生体情報取得用電極
CN110840448B (zh) 心电电极贴片及其制备方法
JP5664879B2 (ja) 生体電極
JP2004249107A (ja) 患者監視システム
JP2015073623A (ja) 生体電極
JP2019068885A (ja) 生体電極、及び層間の電気的な接続構造
CN211355446U (zh) 一种心电传感器配件及心电传感器组件
JP5907677B2 (ja) 生体電極用カバー及び静電誘導ノイズ抑制方法
JP2024049144A (ja) 医療器具、医用シート、生体電極
JP6795315B2 (ja) 生体装着可能な医療器具
JP6974577B2 (ja) 生体装着可能な医療器具、および医療用センサ補助具
JP3129697B2 (ja) 生体電極接続部構造
CN117322886A (zh) 心电监测系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160601

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6090562

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150