JP6090298B2 - 車載機器の配設構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車載機器の配設構造に関するものである。
車両の中には、走行を検出したとき等に自動的にドアロックを行うオートドアロック装置を有しているものがある。特許文献1には、車両の衝突時に、乗員の脱出あるいは救出のために、オートドアロックを解除するドアロック制御装置を設けると共に、バックアップ電源を設けて、バッテリ電源が確保できない状態でも、バックアップ電源からドアロック制御装置やドアロック解除用の電磁式アクチュエータへの給電を行えるようにしたものが開示されている。
特許文献2には、車両の後部側壁の内面に沿って、より具体的にはリアホイールハウスの上方において、減速時の回生エネルギ回収のためのキャパシタおよびDC/DCコンバータを車幅方向において重なるように配設し、さらにその車幅方向内方側に、パワースライドドアの駆動ユニットを配設したものが開示されている。
特開2014−33533号公報 特開2011−183943号公報
前述したドアロック制御装置によるオートドアロック解除は、衝突時における乗員脱出や救出のために重要性が高いものであり、車両の衝突時においても確実に作動させる(ドアロックを解除する)ことが望まれることになる。車両の衝突対応として、車両の後部側壁の内面に沿う位置は、剛性の高いリアホイールハウスが付近に存在すると共に特許文献2に示すように車載機器の配設スペースを確保しやすいことから、保護すべき車載機器を配設するスペースとしては好ましいものである。
一方、ドアロック制御装置およびバックアップ電源を、車両の後部側壁の内面に沿って配設する場合、コンパクトに配設できるようにすると共に、車両の後方衝突時において、バックアップ電源とドアロック制御装置との接続関係を確保すること(バックアップ電源へ確実に給電を行える状態を確保すること)が重要となる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、ドアロック制御装置およびそのバックアップ電源を車両の後部側壁部分にコンパクトに配設しつつ、車両の後方衝突時においてドアロック制御装置とバックアップ電源との接続関係を確実に維持できるようにした車載機器の配設構造を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、請求項1に記載のように、
車両の衝突から所定時間経過後にオートドアロックを解除するドアロック制御装置と、該ドアロック制御装置に対するバックアップ電源とを備えた車載機器の配設構造であって、
前記ドアロック制御装置と前記バックアップ電源とが、車幅方向に並設された状態でかつ互いに一体化された組立体とされた状態で、車両の後部側壁の内面に取付けられ、
前記ドアロック制御装置と前記バックアップ電源とを接続するバックアップ用ハーネスが、前記組立体に係止されている、
ようにしてある。
本発明によれば、ドアロック制御装置とバックアップ電源とを車幅方向に並設した状態で一体化した組立体として、車両の後部側壁部分にコンパクトに配設することができる。また、ドアロック制御装置とバックアップ電源との組立体に対して、この両者を接続するバックアップ用ハーネスを係止してあるので、車両の後方衝突時に、ドアロック制御装置とバックアップ電源とバックアップ用ハーネスとが一体となって変位されて、バックアップ用ハーネスがバックアップ電源あるいはドアロック制御装置から外れてしまう事態が防止されて、バックアップ電源からドアロック制御装置へ確実に給電することができる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。すなわち、
前記組立体は、前記ドアロック制御装置が取付けられると共に前記後部側壁の内面に取付けられる取付部材と、前記バックアップ電源が取付けられると共に該取付部材に取付けられる連結部材と、を有し、
前記バックアップ用ハーネスは、前記取付部材または前記連結部材に対して、取付具によって固定されている、
ようにしてある(請求項2対応)。この場合、ドアロック制御装置とバックアップ電源とを一体化した組立体のより具体的な構造が提供される。また、バックアップ電源を連結部材を介して取付部材に取付けることにより取付けの自由度が高まる他、車種等に応じてドアロック制御装置のみが設けられる(バックアップ電源を必要としない、つまりドアロック解除を必要としない)車両用との部品共通化を図る上でも好ましいものとなる。そして、取付部材または連結部材に、取付具を介してバックアップ用ハーネスを固定するので、ドアロック制御装置あるいはバックアップ電源そのものにバックアップ用ハーネスを取付けるための加工を別途行う必要がないものとなる。
前記取付部材は、前記ドアロック制御装置が取付けられる本体部と、該本体部から車幅方向側に延びて前記後部側壁の内面に固定される複数の脚部とを有し、
前記バックアップ用ハーネスは、前記後部側壁の内面に沿って前後方向に延びる主ハーネスから分岐されており、
前記複数の脚部が前記主ハーネスを跨ぐように配設されて、前記主ハーネスが前記取付部材の前記本体部と前記後部側壁の内面との間を前後方向に通過するように配設されている、
ようにしてある(請求項3対応)。この場合、取付部材の脚部を利用して構成される本体部(本体部に取付けられるドアロック制御装置)と車両の後部側壁との間の空間を有効に利用して、主ハーネスを配設することができる。
前記連結部材は、前記ドアロック制御装置よりも車幅方向内方側に位置されると共に前記バックアップ電源が取付けられる本体部と、該本体部から延設されて前記取付部材に取付けられる複数の脚部とを有し、
前記バックアップ電源の側面のうち、特定の一側面に対して前記バックアップ用ハーネスが接続される一方、該特定の一側面以外の側面方向から前記連結部材における前記複数の脚部が延設されている、
ようにしてある(請求項4対応)。この場合、連結部材の取付部材に対する具体的な取付手法が提供される。また、車両の後方衝突時に、連結部材の脚部によってバックアップ用ハーネスを損傷させてしまう事態を防止する上で好ましいものとなる。
前記バックアップ用ハーネスは、前記組立体の前方位置において前記主ハーネスから分岐されており、
前記バックアップ用ハーネスは、前記組立体の後方を通ることなく、前記ドアロック制御装置と前記バックアップ電源とに対して前方、上方または下方から接続されている、
ようにしてある(請求項5対応)。この場合、バックアップ用ハーネスが、組立体の後方に位置することがないので、車両の後方衝突時にバックアップ用ハーネスが損傷されてしまう事態を防止する上で好ましいものとなる。
前記バックアップ用ハーネスは、前記組立体の後方を通ることのないように配設された状態で、該組立体の前面部分に対して係止されている、ようにしてある(請求項6対応)。この場合、請求項5に対応した効果を得つつ、バックアップ用ハーネスを車両の後方衝突時においてもっとも損傷されにくい部位でもって組立体に係止しておくことができる。
本発明によれば、ドアロック制御装置およびそのバックアップ電源を車両の後部側壁部分にコンパクトに配設しつつ、車両の後方衝突時においてドアロック制御装置とバックアップ電源との接続関係を確実に維持することができる。
本発明が適用された車両の左側の後部側壁部分を示す要部側面断面図。 図1の状態からリアトリムを取外した状態を示す要部側面断面図。 後部側壁の内面を構成する複数の車体パネルの配置関係を示す説明図で、図2に対応した図。 図3に示す複数の車体パネルのうち、ドアロック制御装置の取付け部位付近を拡大して示す図。 複数の車体パネルに対してドアロック制御装置およびそのバックアップ電源を取付けた状態を示す図。 図5に示すドアロック制御装置とバックアップ電源とに対するハーネスの接続例を示す図。 図6におけるドアロック制御装置等を前方から見た要部断面図。 ドアロック制御装置とバックアップ電源と取付部材と連結部材とを示す分解斜視図。 ドアロック制御装置とバックアップ電源と取付部材と連結部材との組立体を示す平面図。 図9の斜め後方斜視図。 図9の斜め前方斜視図。 図9を後方から見た図。 図9を前方から見たときの図。 ドアロック制御装置の平面図。 図14に示すドアロック制御装置を矢印Y15方向から見た図。 図14に示すドアロック制御装置を矢印Y16方向から見た図。 バックアップ電源を有する場合においてハーネスを一体化するための取付具の取付け例を示す図。 バックアップ電源を有しない場合においてハーネスを一体化するための取付具の取付け例を示す図。
車両の左側の後部側壁を示す図1において、車両は、特許文献2に記載の車両と同様に、前後に3列のシートを有する車両とされている。図中、1はフロアパネル、2はフロアパネル1の下面に接合されて閉断面を構成する左側のリアサイドフレーム、3はCピラー、4はDピラーである。また、5はルーフパネル、6はルーフレインレール、7はクオータウインドである。さらに、図中8は、図示を略すバックドアにより開閉されるバックドア開口の枠部を構成する枠部材である。図1においては、クオータウインド7下方の後部側壁部はリアトリム9により覆われた状態が示される。なお、図1中、10は、左側の後輪である。
図2は、図1の状態からリアトリム9を取外した状態を示す。この図2において、後述するドアロック制御装置Uを含む組立体Sおよび他の車載機器U2の配設位置が、一点鎖線でもって簡略的に示される。
図3は、後部側壁の内面が複数の車体パネルによって構成されていることを示すもので、複数の車体パネルを区別するため、一部の車体パネルには、ドットや破線を付して示してある。すなわち、ドットを付して示す車体パネル21は、クオータウインド7の下縁部およびその付近を構成するインナパネルである。また、ハッチングを付して示す車体パネル22は、車体パネル21の下方に位置されて、その上縁部が車体パネル21の下縁部に接合されている。車体パネル22は、リアホイールハウスアウタとなるもので、この車体パネル22には、リアホイールハウス(を構成するインナパネル)23が接合されている。すなわち、リアホイールハウス23の接合フランジ部23aが、車体パネル22に接合されている。なお、車体パネル21、22の後方には、インナパネルが存在せず、後部側壁を構成するアウタパネルが符号24で示される。なお、後部側壁のうち、車体パネル21、22が存在する部分は、当該車体パネル21、22とアウタパネル24とによって、袋状に構成されているものである。
図3中、31は、リアホイールハウス23の上部に接合されて、図示を略すリアダンパが取付けられる補強部材である。また、32は、フロアパネル1の上面に接合された車幅方向に延びるクロスメンバで、クロスメンバ32の車幅方向外端部が、リアホイールハウス23の内面に沿ってその上部にまで延長されて、リアホイールハウス23を補強している。
ドアロック制御装置Uは、図5〜図7に示すように、そのバックアップ電源BDと共に、複数(実施形態では2枚)の車体パネル21、22の両方に取付けられるようになっている。ドアロック制御装置Uは、取付部材41を介して車体パネル21、22に取付けられ、バックアップ電源BDは、連結部材51を介して、取付部材41に取付けられる。
以下、ドアロック制御装置U、バックアップ電源BD、取付部材41、連結部材51について、図8〜図16をも参照しつつ、順次説明する。まず、ドアロック制御装置Uは、例えば車両の走行を検出すると自動的にドアロックする一方、車両の衝突が検出されたときに、衝突検出から所定時間(例えば10秒〜30秒)経過した後にドアロックを解除するように制御するものである。すなわち、ドアロック制御装置Uは、図示を略す前後左右の各サイドドアに設けられた電磁式のアクチュエータへの通電制御により、オートドアロックされた各サイドドアのロックを解除する。
特に図14〜図16に示すように、ドアロック制御装置Uは、実施形態では、薄型の直方体形状とされて、その長手方向における一側面には2つの接続部61、62が設けられ(図15参照)、その短手方向の一側面には、2つの接続部63、64が設けられている(図16参照)。接続61は、電力関係の接続部で、バックアップ電源BDからの受電と、ドアロックおよびその解除を行うためのアクチュエータへの給電用の端子となっている。接続部62、63は、車体後部に設けた電気機器類への給電制御用の端子で、例えば、リアランプ、バックランプ、ストップランプ、リアワイパ、リアウオッシャ、バーグラアラーム等への通電制御用となっている。接続部64は、ルームランプ等の通電制御用となっている。
このように、ドアロック制御装置Uは、基本的に、BCM(Body Controle Module)によって構成されて、既存のBCM機能に、オートドアロックに関する制御機能を付加されたものとされている。換言すれば、実施形態におけるドアロック制御装置Uは、オートドアロックの機能を有しない車両向けと、オートドアロック機能を有する車両向けとで共通化されたものとなっている。
バックアップ電源BDは、図8〜図13に示すように、全体的に略直方体形状とされている。このバックアップ電源BDは、図示を略すバッテリからの充電作用によって、常時所定の電力量を蓄電している(バックアップ電源BDからバッテリへの逆流は逆流防止ダイオード等を設けることにより防止されている)。バックアップ電源BDからは、ドアロック制御装置Uへの給電が行われると共に、当該ドアロック制御装置Uを介してドアロック用(施錠、解錠用)のアクチュエータへの給電が行われる。
取付部材41は、例えば鉄板等の金属板を曲げ加工することにより構成されている。すなわち、特に図8に示すように、取付部材41は、平板状の本体部42を有し、この本体部42は、取付状態においては車体パネル21、22と略並行に延びるようにされる。本体部42には、間隔をあけて2つの切欠部42a、42bが形成されている。この切欠部42a、42bに対応して、ドアロック制御装置Uには、係止凸部65と、係止爪部66とが突設されている。係止凸部65を切欠部42aに斜めに挿入した状態で、係止爪部66を切欠部42bに強く押し込むことにより、係止爪部65が弾性変形しつつ切欠部42bに挿入され、挿入後は、係止爪部65の弾性復帰作用によって、切欠部42bの周縁部に係止される。このように、本体部42へのドアロック制御装置Uの取り付けは、嵌合作用によって行うようにしてあるが、ねじ止め等、適宜の固定手法を採択できる。
本体部42からは、車幅方向外側に向けて延びる複数(実施形態では3つ)の脚部43〜45が延設されている。3つの脚部43〜45のうち、2つの脚部43、44は、車体パネル21に固定具としてのねじ71により固定されている。残りの1つの脚部45は、車体パネル22に対して、固定具としてのねじ72により固定されている。
脚部43と45とは、車体パネル21、22への取り付け状態において略上下方向に延びる本体部42の後部から延設されて、上下に離間している。そして、各脚部43、45の本体部42への連結部位となる稜線(折り曲げ部)が、略上下方向に延びるように設定されている。本体部42の車体パネル21、22への取り付け状態において、脚部44は、本体部42の上下方向略中間部において形成されて、本体部42との連結部位となる稜線も、略上下方向に延びるように設定されている。
3つの脚部43〜45のうち、上側に位置する車体パネル21に取付けられる2つの脚部43、44の剛性(特に後方からの衝突荷重を受けたときの剛性)が、下側の車体パネル22に取付けられた脚部45の剛性((特に後方からの衝突荷重を受けたときの剛性)よりも高くなるように設定されている。すなわち、脚部45が、脚部43、44よりも容易に変形し易いものとされているが、このような設定は、例えば、脚部45の幅を脚部43、44の幅よりも小さくなるように設定したり、脚部45の長さを脚部43、44の長さよりも長く設定したり、脚部45に部分的に弱化部としての切欠や孔を形成する設定にしたり、上記各設定の任意の複数の組み合わせにより行う等、適宜の手法を採択し得る。
略直方体形状とされたバックアップ電源BDは、例えば鉄板等の金属板を曲げ加工することにより構成された連結部材51を介して、取付部材41に取付けられる。すなわち、連結部材51は、取付部材41の本体部42と略並行に延びる大きな面積を有する平板状の本体部52と、本体部52から車幅方向外方側に向けて延びる複数(実施形態では3つ)の脚部53〜55を有する。脚部53と54とは、本体部52の幅方向反対側に形成されて、本体部52と共働してドアロック制御装置Uを車室内側から包被するように形成されている。また、脚部55は、本体部52の長手方向一端部側に形成されている。
取付部材41の本体部42には、連結部材51の複数(実施形態では3つ)の脚部53〜55に対応して、複数(実施形態では3つ)の取付フランジ部46(それぞれ取付孔が形成されている)が形成されている。取付フランジ部46に対して、連結部材51の各脚部53〜55が、固定具としてのねじ56によって固定されている。バックアップ電源BDは、固定具としてのねじ57によって、連結部材51の本体部52に固定されている。
図9〜図13に示すようなドアロック制御装置Uとバックアップ電源BDと取付部材41と連結部材51との組立体(セット体)Sは、図5、図6に示すようにして、後部側壁の内面に沿うように取り付けられる。この取り付け状態において、ドアロック制御装置Uおよびバックアップ電源BDは、その長手方向が略上下方向となるようにされる。そして、取付部材41の各脚部43〜45の稜線(本体部42への連結部位となる折曲部)も、略上下方向に延びるようにされる。これにより、後方衝突時において、車体パネル21と22とが相対的に変位したときに、車体パネル22への取付用となる脚部45が容易に撓み変形しつつ、上記組立体Sは、全体的に車体パネル21の変位応じて変位されることになる。これにより、組立体Sとしての状態が維持されたままとされる。この場合、容易に変形しやすい脚部45は、後方からの衝突荷重を受けた際の車体パネル21と22との相対変位に応じて破断されるように設定することもできる。
次に、ドアロック制御装置Uおよびバックアップ電源BDに関連したハーネスの配設について説明する。まず、図6に示すように、主ハーネスとしての太いハーネス(ハーネスの集合体)80が、車体下部に沿って配設されて、取付部材41と車体パネル21、22との間を通って、後方へと延設されている。つまり、取付部材41(の脚部43〜45)がハーネス80を跨ぐことにより、ハーネス80を後部側壁に沿って配設できるようにしてある(ハーネス80を、適宜の押さえ治具等によって後部側壁に取り付けて、その撓みを防止する等の上で好ましいものとなる)。
上記ハーネス80からは、組立体Sの直前方位置において分岐ハーネス81が分岐され、この分岐ハーネス81がさらに4本の分岐ハーネス82〜85に分岐されている。分岐ハーネス82は、ドアロック制御装置Uの接続部61に接続されている。分岐ハーネス83は、ドアロック制御装置Uの接続部62に接続されている。分岐ハーネス84は、ドアロック制御装置Uの接続部63に接続されている。分岐ハーネス85は、バックアップ電源BDに接続されている。なお、分岐ハーネス85は、バッテリからバックアップ電源BDへの給電用となる他、バックアップ電源BDからの電力を一旦ハーネス80と81との分岐部に戻した後、分岐ハーネス82としてドアロック制御装置Uに給電するためのものとなっている(バックアップ電源BDからドアロック解除用のアクチュエータへの給電は、ドアロック制御装置Uを介して行われる)。上述の説明から明かなように、分岐ハーネス82と85とが、バックアップ用ハーネスを構成している。
図6に示すように、ハーネス80は、組立体Sの直後方から、分岐ハーネス86が分岐されて、この分岐ハーネス86が、ドアロック制御装置Uの接続部64に接続されている。なお、組立体Sの直前方位置においてハーネス80から2本の分岐ハーネス87、88が分岐されているが、この分岐ハーネス87、88は、図2一点鎖線で示す他の車載機器U2へ接続されるものとなっている。
ここで、ドアロック制御装置Uやバックアップ電源BDに接続される複数の分岐ハーネス82〜85を束ねた分岐ハーネス81は、組立体S(実施形態では連結部材51)に対して、取付具90によって固定される(図6、図7参照)。具体的には、図17において簡略的に示すように、連結部材51の脚部54に、リング状の取付具90が固定されて、この取付具90に分岐ハーネス81が包被されるようにして保持されている。なお、取付具90は、例えば、開閉可能な環状としたり、Cリング状にする等、ハーネスを保持する従来既知の適宜のものを利用できる。このように、分岐ハーネス81を組立体Sに取付ける(固定する)ことにより、分岐ハーネス81およびこれからさらに分岐された分岐ハーネス82〜85(特にドアロック解除に関連して電力系となる分岐ハーネス82と85)は、後方衝突時に組立体Sと共に一体的に変位されて、バックアップ電源BDを利用したドアロック解除機能を確実に得る上で好ましいものとなる。また、特にドアロック解除に関連して電力系となる分岐ハーネス82と85は、組立体Sの前方および下方に位置するのみで、後方へは位置しないように(取り回さない)ようにするので、後方衝突時でのハーネス保護の上でより好ましいものとなる。
ここで、車種によっては、オートドアロック機能を有しない車両がある。この場合には、前記取付具90を、取付部材41に固定するようにすればよい。すなわち、図16、図17に示すように、取付部材41には、連結部材51(の脚部)が取付けられる取付孔95の他に、取付具90用の取付孔96が形成されている。そして、バックアップ電源BDを使用するときは、図17に示すように、連結部材51に対して取付具90が取付けられる(取付孔96は使用されない)。また、バックアップ電源BDを使用しないときは、図18に示すように、取付具90が取付孔96に取付けられる(取付孔95は使用されない)。このようにして、取付部材41は、バックアップ電源BDを有する場合と有しない場合とで共通化されている。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能である。車両としては、前後に2列シートである等、シート列数は問わないものである。右側の後部側壁側にドアロック制御装置Uやバックアップ電源BDを配設するようにしてもよい。ドアロック制御装置Uとバックアップ電源BDとを接続する電力系統のハーネス(82と85)は、組立体Sの上方、前方あるいは後方から、ドアロック制御装置Uあるいはバックアップ電源BDに接続されるようにしてもよいが、後方からの接続は衝突時でのハーネスの保護の観点から避けるのが好ましい(組立体Sの後方を通ることなく、組立体Sの下方、上方あるいは前方からドアロック制御装置U、バックアップ電源BDに接続される)。取付部材41(の脚部)が固定される部位となる車体パネルの数は3枚以上であってもよく、この場合、後方衝突時にもっとも変形しにくいある1つの車体パネルに対して取付部材41をしっかりと結合する一方、他の車体パネルに対する結合を弱いものとするのが好ましい。また、取付部41が取付けられる車体パネルは、例えば車体パネル21と22とが一体の1枚ものであってもよい。取付部材41と連結部材51とを共通の1つの部材により構成して、この共通の1つの部材に対してドアロック制御装置Uおよびバックアップ電源BDを取付けるようにしてもよい。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明は、オートドアロックを解錠するためのドアロック制御装置の好ましい配設構造を提供できる。
U:ドアロック制御装置
BD:バックアップ電源
S:組立体(ドアロック制御装置とバックアップ電源と取付部材と連結部材)
1:フロアパネル
2:リアサイドフレーム
3:Cピラー
4:Dピラー
5:ルーフパネル
6:ルーフレインレール
7:クオータウインド
9:リアトリム
10:後輪(左側)
21:車体パネル(第1車体パネル)
22:車体パネル(第2車体パネル)
23:リアホイールハウス
24:アウタパネル
41:取付部材
42:本体部
42a、42b:切欠部(ドアロック制御装置取付用)
43〜45:脚部
46:取付フランジ部(連結部材の取付用)
51:連結部材
52:本体部
53〜55:脚部
56:ねじ(取付部材への取付用)
57:ねじ:(バックアップ電源の連結部材への取付用)
61:接続部(バックアップ電源との接続用)
62〜64:接続部
65:係止凸部
66:係止爪部
71、72:ねじ(取付部材の車体パネルへの固定用)
80:ハーネス(主ハーネス)
81:分岐ハーネス(バックアップ用ハーネスを含む)
82:分岐ハーネス(バックアップ用ハーネス)
85:分岐ハーネス(バックアップ用ハーネス)
90:取付具(バックアップ用ハーネスの固定用)
95:取付孔(連結部材用)
96:取付孔(バックアップ用ハーネスの取付具用)

Claims (6)

  1. 車両の衝突から所定時間経過後にオートドアロックを解除するドアロック制御装置と、該ドアロック制御装置に対するバックアップ電源とを備えた車載機器の配設構造であって、
    前記ドアロック制御装置と前記バックアップ電源とが、車幅方向に並設された状態でかつ互いに一体化された組立体とされた状態で、車両の後部側壁の内面に取付けられ、
    前記ドアロック制御装置と前記バックアップ電源とを接続するバックアップ用ハーネスが、前記組立体に係止されている、
    ことを特徴とする車載機器の配設構造。
  2. 請求項1において、
    前記組立体は、前記ドアロック制御装置が取付けられると共に前記後部側壁の内面に取付けられる取付部材と、前記バックアップ電源が取付けられると共に該取付部材に取付けられる連結部材と、を有し、
    前記バックアップ用ハーネスは、前記取付部材または前記連結部材に対して、取付具によって固定されている、
    ことを特徴とする車載機器の配設構造。
  3. 請求項2において、
    前記取付部材は、前記ドアロック制御装置が取付けられる本体部と、該本体部から車幅方向側に延びて前記後部側壁の内面に固定される複数の脚部とを有し、
    前記バックアップ用ハーネスは、前記後部側壁の内面に沿って前後方向に延びる主ハーネスから分岐されており、
    前記複数の脚部が前記主ハーネスを跨ぐように配設されて、前記主ハーネスが前記取付部材の前記本体部と前記後部側壁の内面との間を前後方向に通過するように配設されている、
    ことを特徴とする車載機器の配設構造。
  4. 請求項2または請求項3において、
    前記連結部材は、前記ドアロック制御装置よりも車幅方向内方側に位置されると共に前記バックアップ電源が取付けられる本体部と、該本体部から延設されて前記取付部材に取付けられる複数の脚部とを有し、
    前記バックアップ電源の側面のうち、特定の一側面に対して前記バックアップ用ハーネスが接続される一方、該特定の一側面以外の側面方向から前記連結部材における前記複数の脚部が延設されている、
    ことを特徴とする車載機器の配設構造。
  5. 請求項3において、
    前記バックアップ用ハーネスは、前記組立体の前方位置において前記主ハーネスから分岐されており、
    前記バックアップ用ハーネスは、前記組立体の後方を通ることなく、前記ドアロック制御装置と前記バックアップ電源とに対して前方、上方または下方から接続されている、
    ことを特徴とする車載機器の配設構造。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、
    前記バックアップ用ハーネスは、前記組立体の後方を通ることのないように配設された状態で、該組立体の前面部分に対して係止されている、ことを特徴とする車載機器の配設構造。
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