JP6090018B2 - クロロシラン類製造装置及びクロロシラン類製造方法 - Google Patents

クロロシラン類製造装置及びクロロシラン類製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、金属シリコン粉末と塩化水素ガスとを反応させてクロロシラン類を製造するクロロシラン類製造装置及びクロロシラン類製造方法に関する。
半導体材料等に用いられる多結晶シリコンは、例えば、トリクロロシラン(三塩化珪素:SiHCl3:TCS)と水素を原料とし、この混合ガスを赤熱したシリコン棒に接触させ、高温下のトリクロロシランの水素還元や熱分解によってシリコン棒表面にシリコンを析出させる方法(シーメンス法)によって主に製造されている。また、上記トリクロロシランは、例えば、金属シリコン粉末と塩化水素ガスとを流動式の反応炉に導入して反応させ、シリコンを塩素化してトリクロロシランを含むクロロシラン類を生成させ、これを蒸留精製して高純度のトリクロロシランにしたものが用いられている。
このクロロシラン類を製造するための装置として、例えば特許文献1や特許文献2に示されるものがある。これらの流動式反応炉では、反応炉の底部に金属シリコン粉末と塩化水素ガスとを導入し、反応炉内の金属シリコン粉末を塩化水素ガスによって流動させながら反応させ、生成した粗トリクロロシランを反応炉の上部から取り出すようになっている。この金属シリコン粉末と塩化水素ガスとの反応は発熱を伴うため、反応炉内には、上下方向に沿って熱媒体を流通させる伝熱管が備えられ、反応中は反応炉内の熱を吸収して外部に排出するようにしている。
特開平8−59221号公報 特開2010−189256号公報
ところで、上記の流動式反応炉では、伝熱管内を流通した熱媒体は冷却器等によって温度調整されることで循環使用されるが、例えば熱媒体の熱を吸収して高温になった冷却媒体はクーリングタワー等に送られ、その熱は通常は放散され、他に利用されることはなかった。
また、クロロシラン類生成反応炉では、炉の立ち上げから稼働・停止に至る過程で数百度の温度差が生じるため、熱媒体の系内での圧力上昇により、熱媒体のバルブ類からの漏れなどが発生した場合、危険が伴うばかりでなくその後処理にも手間がかかり、反応炉の操業も低下することになるため、連続して安定した熱を熱媒体から回収する場合、熱媒体の圧力変動を低減することが必要となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、反応炉内で発生した熱を効率よく回収し、クロロシラン類製造のために有効活用して熱エネルギーのロスを低減することを目的とする。また、本発明では、反応炉の立ち上げ、停止に伴う熱媒体の膨張・収縮による堆積変化を吸収することを目的とする。
本発明のクロロシラン類製造装置は、金属シリコン粉末を塩化水素ガスによって流動させながら反応させる複数の反応炉と、この反応により生成されたトリクロロシランを含むクロロシラン類を蒸留する蒸留塔とを有し、前記反応炉に、該反応炉内を経由して熱媒体が循環流通する熱媒流通管がそれぞれ設けられ、これら熱媒流通管に、前記反応炉内の熱を吸収して高温になった熱媒体により水を加熱して蒸気を発生する蒸気発生器が接続され、該蒸気発生器に、前記蒸気を前記蒸留塔の熱源として利用する蒸気輸送管が接続され、前記熱媒流通管に、前記反応炉のうちのいずれか1台又は複数台を選択して前記蒸気発生器に接続状態とすることにより、各反応炉と前記蒸気発生器との間の熱媒体の流通を制御する流路制御手段が設けられ、前記反応炉のうちの少なくとも2台の反応炉における前記熱媒流通管の間に、いずれかの熱媒流通管内の圧力変動を緩和する膨張タンクが設けられていることを特徴とする。
反応炉内で発生した熱を蒸留塔の熱源として利用するものであり、クロロシラン類製造装置全体としての熱エネルギーロスを低減することができる。蒸留塔としては、塔底を蒸気で直接加熱する方式、リボイラを蒸気により加熱する方式のいずれにも適用でき、その蒸気を蒸気発生器から供給する。
この場合、複数の反応炉が蒸気発生器に接続されており、これら反応炉の運転を切り替える場合でも、新たに運転を開始する反応炉から一定の温度を有する熱媒体を蒸気発生器に供給して蒸気を発生することができ、その切り替えの際に生じるおそれのある熱媒体の圧力変動を膨張タンクにより緩和することができる。したがって、反応炉からの熱回収を連続的に且つ効率的に行うことができる。
本発明のクロロシラン類製造装置において、前記蒸気発生器に、内部の圧力を検出して該圧力に応じて前記蒸気輸送管への蒸気の導出を制御する蒸気制御手段が設けられているとよい。
蒸気発生器で発生した蒸気の圧力を検出してその圧力に応じて蒸気の導出を制御することにより、蒸留塔に送られる蒸気の品質(圧力及び温度)をほぼ一定に維持することができる。
また、本発明は、金属シリコン粉末を塩化水素ガスによって流動させながら反応させる複数の反応炉と、この反応により生成されたトリクロロシランを含むクロロシラン類を蒸留する蒸留塔とによりクロロシラン類を製造する方法であって、前記反応炉に、該反応炉内を経由して熱媒体が循環流通する熱媒流通管をそれぞれ設けるとともに、これら熱媒流通管に、前記反応炉内の熱を吸収して高温になった熱媒体により水を加熱して蒸気を発生する蒸気発生器を接続しておき、前記反応炉のうちのいずれか1台又は複数台を選択して前記蒸気発生器に接続状態とすることにより、各反応炉と前記蒸気発生器との間の熱媒体の流通を制御するとともに、前記反応炉のうちの少なくとも2台の反応炉における前記熱媒流通管の間に設けた膨張タンクにより、いずれかの熱媒流通管内の圧力変動を吸収した状態とし、前記蒸気発生器で発生した蒸気を前記蒸留塔の熱源として利用することを特徴とする。
本発明によれば、反応炉でクロロシラン類を製造しながら、その反応熱を熱媒体により回収し、回収した熱媒体により蒸気を発生させ、その蒸気をクロロシラン類の蒸留の熱源として利用しており、熱エネルギーロスを低減して効率的にクロロシラン類を製造することができる。さらに、その際に複数の反応炉の切り替え時等に生じる熱媒体の圧力変動を膨張タンクにより緩和して、反応炉からの熱回収を連続的に且つ効率的に行うことができる。
本発明に係るクロロシラン類製造装置の一実施形態における蒸気発生器と複数台の反応炉とを接続する配管系の部分を示す構成図である。 図1の配管系の部分を省略したクロロシラン類製造装置の全体構成図である。
以下、本発明に係るクロロシラン類製造装置及び製造方法の実施形態を図面を参照しながら説明する。
尚、以下の実施形態では、一例として反応炉で生成されるクロロシラン類中のトリクロロシランの製造について説明する。
一実施形態のクロロシラン類製造装置1は、図2に示すように、金属シリコン粉末Siと塩化水素ガスHClとを供給して、金属シリコン粉末Siを塩化水素ガスHClによって流動させながら反応させる複数の反応炉2A〜2Dと、この反応により生成されたクロロシラン類中のトリクロロシランを蒸留する蒸留塔3とが備えられている。なお、蒸留塔3で得られた高純度のトリクロロシランは、気化器4で気化された後、水素と混合され、水素との混合ガスとして多結晶シリコンの原料とされ、多結晶シリコン析出炉5に供給されることにより、赤熱したシリコン棒Sの表面に多結晶シリコンPを析出する。
この実施形態では、反応炉は4台(2A〜2D)設けられており、各反応炉2A〜2Dは、金属シリコン粉末Siがキャリアガス(塩化水素ガス)により気力輸送されて供給され、底部に供給された塩化水素ガスHClが所定のノズル(図示略)を通して上方に向けて噴出することにより、金属シリコン粉末Siが流動しながら塩化水素ガスHClと反応してトリクロロシランを含むクロロシラン類が生成される構成である。
また、この反応炉2A〜2Dには、その内部を経由して熱媒体が循環流通する熱媒流通管6が接続されている。この熱媒流通管6は、複数本が並列に分岐して反応炉2A〜2Dの内部に設けられるとともに、反応炉2A〜2Dの外部では、図1に示すように、二つに分岐され、ヒータ7と、蒸気発生器8及び冷却器9とに接続されている。蒸気発生器8及び冷却器9は直列に接続されているが、それぞれにバイパス管10,11が並列に接続されている。ヒータ7は、反応炉2A〜2Dの運転初期等において反応炉2A〜2D内部を必要な温度まで上昇させるために熱媒体を加熱するものであり、冷却器9は、反応開始後、反応炉2A〜2D内の温度を所定の範囲に調整するための熱媒体を冷却して温度を低下させるためのものであり、蒸気発生器8は、熱媒体により水を加熱して蒸気を発生するためのものである。
各反応炉2A〜2Dに、ヒータ7及び冷却器9は1基ずつ配置しているが、蒸気発生器8は、4台の反応炉2A〜2Dに対して1台のみ設置されている。したがって、この1台の蒸気発生器8に4台の反応炉2A〜2Dの熱媒流通管6が接続されている。前述したように、各反応炉2A〜2Dに対して、冷却器9と蒸気発生器8とは直列に接続される。この場合、図1に示したように蒸気発生器8に対する各反応炉2A〜2Dとの間の流入管35及び流出管36は、反応炉2A,2B及び反応炉2C,2Dの2台ずつで共有しており、蒸気発生器8に対しては共有化された流入管35と流出管36とが二組接続されている。各流入管35には温度計33と流量計34とが設けられ、各流出管36には温度計37が設けられている。この蒸気発生器8に対して反応炉2Aを含む配管系をA、反応炉2Bを含む配管系をB、反応炉2Cを含む配管系をC、反応炉2Dを含む配管系をDとする。
そして、各組の配管系A〜Dにおいて、流出管36の共有部分よりも下流位置に膨張タンク38がそれぞれ弁39を介して接続されている。図1では、配管系Aと配管系Bとで1個の膨張タンク38を共有し、配管系Cと配管系Dとで別の1個の膨張タンク38を共有している。また、膨張タンク38の一方の入口側(配管系Aの入口及び配管系D側の入口)と、各配管系A〜Dにおける反応炉2A〜2Dの出口側との間が配管40によって接続状態とされている。また、各組においては、流入管35どうしが流入側接続管41により接続状態とされるとともに、流出管36どうしも流出側接続管42により接続状態とされている。これら接続管41,42が設けられていることにより、各組の流入管35及び流出管36とも、すべての反応炉2A〜2Dと接続可能な状態となるが、各流入管35及び流出管36の1本ずつは、少なくとも1台の反応炉に流通する分の熱媒体を流通することができるようになっている。
バイパス管10,11は、蒸気発生器8及び冷却器9のそれぞれに設けられており、バイパス管10,11のそれぞれに弁12,13が設けられている。また、蒸気発生器8の共有化された流入管35の上流側で各反応炉2A〜2Dにおけるバイパス管10の接続部との間に弁31が設けられるとともに、蒸気発生器8の共有化された流出管36の下流側で各反応炉2A〜2Dにおけるバイパス管10の接続部との間に弁29が設けられている。そして、流入管35の上流側の弁31を開放状態とすることにより、その弁31が所属する配管系A〜Dの熱媒体が蒸気発生器8に流通可能な状態となり、弁31を閉じることにより、その弁31が所属する配管系A〜Dの熱媒体の蒸気発生器8への流通が遮断される。そして、この弁31が開状態のときに、弁29とバイパス管10の弁12とによる熱媒体の流量の制御により、蒸気発生器8での蒸気量を制御できる。この場合、弁12と弁29は、反応炉2からの熱媒体の流量を100としたときに、一方の弁が例えば70で他方の弁が30というように振り分け、一方の弁の開度を小さくすると、それに応じて他方の弁の開度が大きくなり、合計で100となるように連動して制御される。
また、ヒータ7にも、熱媒体の流通量を制御する弁14が設けられ、さらに冷却器9の下流側にも弁30が設けられている。そして、この弁30と弁13,14による熱媒体の流通量の制御により、反応炉2に送られる熱媒体の温度を制御することができる。
図1の符号15,16は熱媒流通管6内を流通する熱媒体の温度を計測する温度計を示しており、その計測結果により以下の通り弁の開度が制御される。蒸気発生器8の出口部(蒸気発生器8と冷却器9との間)に設けられている温度計15は、その計測結果によりバイパス管10の弁12、および弁29の開度が制御され、蒸気発生器8に流通する熱媒体の流通量を制御する。また、温度計16の計測結果により、バイパス管11の弁13および弁30の開度が制御される。
また、冷却器9の上流位置には圧力センサ32が設けられており、この圧力センサ32により熱媒流通管6内を流通する熱媒体の圧力も測定し、温度と圧力を同時に制御することも可能である。例えば、弁12を圧力のコントロールで動作するような制御とし、一方、弁29を温度のコントロールで動作するような制御にすることも可能である。
この様に制御することにより、冷却器9前圧力と、温度をそれぞれ別々に制御できるようになるため、圧力のボトルネックが解消できるため、蒸気量を有効に使用することができる。
なお、符号17は熱媒体を圧送するポンプである。
蒸気発生器8は、内部に水Wが貯留され、その水Wの中に浸漬状態に熱媒流通管6が設けられている。内部に貯留される水Wは、例えば、工業用水が水供給管21によって供給される。この工業用水には、蒸気発生器内の腐食防止のための薬液として酸化防止剤等が混合される。蒸気発生器8内には水Wの水位を検出するために液面計22が設けられるとともに、水供給管21に弁23が設けられており、液面計22によって検出される蒸気発生器8内の水Wの水位に応じて弁23の開閉が制御されることにより、蒸気発生器8内の水Wの水位が所定の範囲に維持されるようにレベル制御される。本実施形態では、これら弁23及び液面計22により水位レベル制御手段が構成される。符号24は水供給管21に設けられたポンプであり、符号25は蒸気発生器8からの排水管である。
蒸気発生器8には内部の圧力を検出する圧力センサ45と、この圧力センサ45の検出結果に基づき蒸気輸送管26の流路を開閉する弁46とが設けられており、これら圧力センサ45と弁46とにより、蒸気輸送管26への蒸気の導出を制御する蒸気制御手段が設けられている。そして、蒸気発生器8おいて発生した蒸気は、所定の温度で、所定の圧力(例えば120〜145℃で0.1〜0.3MPaG)になると蒸気輸送管26に導出され、圧力調整弁27によって所定圧力に調整された後に蒸留塔3に送られる。
図2に記載の蒸留塔3は、図示例では塔底にリボイラ28が接続されており、蒸気輸送管26はこのリボイラ28内を経由するように設置され、リボイラ28内で塔底液を加熱するようになっている。
なお、本実施形態では、蒸気輸送管26が途中で枝管26A,26Bの二本に分岐され、その分岐した一方の枝管26Aが前述の蒸留塔3のリボイラ28に接続され、他方の枝管26Bは多結晶シリコン析出炉5の排ガスからトリクロロシランを回収するための回収用蒸留塔51のリボイラ52に接続されており、蒸気発生器8で発生した蒸気を回収用蒸留塔51の熱源としても利用できるようになっている。符号53は、多結晶シリコン析出炉5からの排ガスを凝縮して、クロロシラン類を分離する凝縮器を示しており、液化分離されたクロロシラン類が回収用蒸留塔51により蒸留され、得られたトリクロロシランが気化器4に導かれ、原料ガス成分として再利用され、一方、凝縮器53で分離されたガス分は水素回収系(図示略)に導出されて、水素ガスが精製された後に気化器4に導かれ、同様に原料ガス分として再利用される。
なお、図1中、符号61,62は弁である。
この実施形態では、各反応炉と蒸気発生器との間の熱媒体の流通を制御する流路制御手段は、反応炉2A〜2Dを蒸気発生器8に接続する弁31、各バイパス管10,11、弁12〜14,29,30及び温度計15,16,33,37、圧力センサ32、弁61,62によって構成される。
このように構成されたクロロシラン類製造装置1において、多結晶シリコン析出炉5に供給するトリクロロシランを製造する場合、いずれか1台又は2台の反応炉2(以下では、2A〜2Dの反応炉を特定しない場合、単に符号2として説明する)内に金属シリコン粉末Siと塩化水素ガスHClとを供給して、これらを流動させながら反応させ、トリクロロシランを含むクロロシラン類を生成し(クロロシラン類生成工程)、得られたクロロシラン類より蒸留塔3において蒸留操作にて、高純度のトリクロロシラン類を製造する(蒸留工程)。
以下、これらの工程を詳細に説明する。
クロロシラン類生成工程において、複数ある反応炉2のうちの1台又は2台の反応炉2を稼働して熱媒体を循環させておき、ヒータ7で熱媒体を昇温させる。温度計15で熱媒体の温度を確認しながら、徐々に反応炉2の温度を上昇させる。
反応炉2の運転初期は、弁14及び弁61が開かれるとともに、弁62を閉じておき、熱媒流通管6はヒータ7への流路が接続される。そして、ヒータ7で加熱された高温の熱媒体が流通することにより、反応炉2内部を金属シリコン粉末Siと塩化水素ガスHClとの反応に必要な温度(例えば300℃)まで加熱する。これら金属シリコン粉末Siと塩化水素ガスHClとの反応が開始すると、徐々に発熱を伴うので、ヒータ7に通じる弁61が閉じられるとともに、弁62を開放し、他の弁12,13,29,30の開閉が段階的に制御される。
まず、反応炉2内の温度が一定範囲内に達すると、反応が開始されるため、炉内温度が上昇するようになり、それとともに熱媒体の温度も上昇する傾向になるため、温度計16で熱媒体の温度推移を確認し、弁12及び弁30を開放して冷却器9に熱媒体を通し、熱媒体の温度を安定化させるとともに、反応炉2内の温度が所定の温度範囲内に入るように温度計16の計測値に基づき、弁13,30の開度を調整することで、熱媒体の温度を調整し、安定化させる。冷却器9で冷却された熱媒体は、反応炉2の冷媒として使用するため、反応炉2に導かれる。
この場合、熱媒体の温度は熱媒流通管6に設けられた温度計15,16により検知されており、反応炉2内の温度を300℃前後(例えば290〜310℃)に維持するように制御される。反応炉2内の温度は、供給される原料、特に塩化水素ガスHClの量によって変動する。このため熱媒体の温度も変動するが、その温度が下がり過ぎていない場合は、熱媒体は蒸気発生器8に導かれる。
このとき、温度計15,16の温度を確認しながら、弁29を徐々に開放し、温度の急激な変化がないように、開度を調整する。この際、反応炉2に入る熱媒体の温度が所定の温度範囲内になっていることを確認しながら開度を調整する。この場合、弁29を開放した分だけ弁12は閉じられる。
ここで、温度計16は 反応器2(塩化炉)に入る手前に設置されているが、ヒータ7の前にも設置することも可能である。
蒸気発生器8には、水供給管21から供給される水Wが貯留されており、水中に浸漬されている熱媒流通管(流入管35と流出管36との間の点線部分)6により水が加熱され、蒸気が発生する。前述したように、この蒸気発生器8内で発生する蒸気の圧力は、圧力センサ45により検知されており、所定の温度で、所定の圧力になると蒸気輸送管26に蒸気が導出され、蒸留塔3及び/又は回収用蒸留塔51に送られる。
温度計15,16での計測温度が安定してきたら(温度計16の計測温度が温度計15の計測温度に近づいてきたら)、温度計16での設定値を設け、両温度計15,16の計測温度の温度差が一定以下(例えば、5℃以下)になるように、弁30、弁13または弁29、弁12の開度を調整して安定した熱媒体の流通を行う。
熱媒流通管6内を流通する熱媒体が高温になり過ぎる場合は、蒸気発生器8及び冷却器9のバイパス管10,11に設けられている弁12,13の開度が小さくなるように調整され、蒸気発生器8と冷却器9の出口側の弁(弁29,30)の開度が大きくなるように調整され、熱媒体は蒸気発生器8及び冷却器9に送られ冷却される。熱媒体の温度が下がると、冷却器9のバイパス管11に設けられている弁13の開度が大きくなるように、弁30の開度が小さくなるようにそれぞれ調整される。また、蒸気発生器8のバイパス管10に設けられている弁12、弁29の開度も適宜調整される。蒸気発生器8と冷却器9との熱媒体の流通比率は、蒸気発生器8の出口部の温度計15及び冷却器9出口以降の温度計16の検出結果に基づいて制御されるが、蒸気発生器8での蒸気量をできるだけ確保するために、冷却器9に流れる熱媒体の流通割合を小さくする制御が望ましい。
また、冷却器9の温度調整やそれに伴う温度変動などで熱媒体の温度が設定温度より下がり過ぎるような場合は、バイパス管11の弁13の開度を大きくするなどの調整を断続的に行い、反応炉内温度を所定温度範囲内に維持するように熱媒体の流量を制御する。
このようにして、蒸気発生器8、冷却器9、バイパス管10,11への熱媒体の流通を制御しながら、反応炉2内の温度を所定温度範囲に維持して金属シリコン粉末Siと塩化水素ガスHClとを安定的に反応させ、トリクロロシランを含むクロロシラン類を製造し、一方、その際の熱を利用して蒸気発生器8において蒸気を発生する。この場合、蒸気発生器8への熱媒体の流通量が変動するので、蒸気発生器8の液面を液面計22によって監視しながら、水供給管21からの供給水量を調整することにより、蒸気量を調節することができる。
そして、クロロシラン類は蒸留塔3において蒸留され(蒸留工程)、その際の熱源として蒸気発生器8で発生した蒸気が用いられ、蒸留されて純度が高められたトリクロロシランは、多結晶シリコン析出炉5に供給されて多結晶シリコンPの製造に供される。
次に、反応炉2の運転を切り替える場合について説明する。
反応炉2Aの運転を停止し、反応炉2Cの運転を開始する場合であると、反応炉2Aの弁31を閉じるとともに、反応炉2Aへの原料の供給を停止する。このとき、弁31を閉じた後は、熱媒は冷却器9により冷却される。この反応炉2Aの運転を停止する際に、冷却器9の入り口側で熱媒の圧力に変動が生じる場合があるが、その圧力変動は膨張タンク38により吸収される。この反応炉2Aの運転停止時に熱媒流通管6内の圧力変動が膨張タンク38によって抑制されるので、反応炉2Aは安定して停止させることができる。
一方、反応炉2Cについて、前述したように運転を開始して、弁31を開放する。そして、弁12と弁29との開度を制御しながら、蒸気発生器8に熱媒体を流通する。
この実施形態では、蒸気発生器8に対して流入管35と流出管36とが二組設けられているので、例えば、反応炉2A及び反応炉2Cを運転状態とし、反応炉2B及び反応炉2Dの停止状態とするというように、各組の一方に反応炉2A〜2Dのいずれかを接続状態とし、他方に反応炉2A〜2Dのいずれかを接続状態とすることにより、2台の反応炉の熱媒体を蒸気発生器8に流通させることができる。そして、これら反応炉の切り替えの際には、運転停止される反応炉の熱媒流通管6内の圧力変動を膨張タンク38によって吸収することができ、反応炉を安定して停止させることができる。
この場合、各組の流入管35及び流出管36に2台ずつ反応炉2A〜2Dが接続されているので、反応炉2A,2B又は反応炉2C,2Dのうちの各組の中の一方の反応炉(例えば2A,2C)を運転状態とし、他方の反応炉(例えば2B,2D)を停止状態とするが、各組の流入管35及び流出管36が、相互に接続管41,42によって接続状態とされているので、反応炉2A,2Bの組又は反応炉2C,2Dの組のいずれかの組の2台を稼働し、他の組の2台の運転を停止した状態とすることもできる。その場合には、2台分の熱媒が1本の流入管35において流入側接続管41を介して分岐し、2本の流入管35から蒸気発生器8に案内される。また、蒸気発生器8を経由した後の熱媒は2本の流出管36から流出し、流出側接続管42を介して1本の流出管36に集められた後、各反応炉に分けて送られる。
以上説明したように、このクロロシラン類製造装置1は、反応炉2でトリクロロシランを含むクロロシラン類を製造しながら、反応炉2内で発生する熱を回収し、その熱を利用して蒸気を発生させ、その蒸気を後工程の蒸留塔3において利用することにより、クロロシラン類を蒸留して純度を高め、高純度のトリクロロシランを製造するものであり、反応炉2で生じた熱を後工程において有効に活用し、熱エネルギーロスを低減して効率的にトリクロロシランを製造することができる。
この場合、実施形態では4系統の反応炉2A〜2Dが蒸気発生器8に接続され、これら反応炉2A〜2Dの運転状態に対応して蒸気発生器8に一系統又は二系統ずつ熱媒体を流通させるが、この系統の切り替えの際に生じるおそれのある圧力変動を膨張タンク38により緩和することができる。したがって、反応炉からの熱回収を連続的に且つ安定して行うことができる。そして、これら反応炉2で発生した熱を効率よく回収し、トリクロロシラン製造のために有効活用して、熱エネルギーのロスを低減することができる。
本発明の効果確認のために、反応炉2からの熱回収を開始して、蒸気の導出が安定した後の反応炉2からのトリクロロシランを含むクロロシラン類の分析をガスクロマトグラフにより測定を行った。その結果、トリクロロシランの割合は89〜91%で、反応炉2からの熱回収を行う前と比べてほぼ同等の割合であった。
また、蒸気発生器8からの蒸気導出に伴う蒸気流量については、反応炉2台を接続して熱回収を行った場合、数日間の連続した状態でおよそ1.5ton/h以上の蒸気流量の導出がほぼ安定して得られた。
また、これらの蒸気発生時の蒸気発生器内8の水位レベルは、0〜+25mmの範囲で管理が行われた。
なお、これらの蒸気を蒸留塔に導入し、蒸留塔でのトリクロロシランの蒸留を行った結果、安定した留出量が得られた(尚、蒸気の蒸留塔への送り圧力は、平均0.17〜0.18MPaで維持された)。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、リボイラを備える蒸留塔を示したが、蒸気により蒸留塔の釜底を直接加熱するようにしてもよい。
また、蒸気発生器8と冷却器9との熱媒流量比率は、蒸気発生器8の出口部の温度計15及び冷却器9の出口以降の温度計16の検出結果に基づいて制御されるとしたが、温度計15と16の予め設定された温度または、温度範囲によって制御させるようにしてもよい。
また、蒸留塔、リボイラー、蒸気発生器でのドレンを蒸気の水源として用いてもよい。
また、蒸気発生器8においては、弁12,13,29,30にて熱媒体の流通量を制御することで蒸気発生器8内での蒸気発生量も変動するが、蒸気発生器8の水位レベルの単位時間当たりの変化量を液面計22で監視し、その結果を熱媒体の流通量の制御に反映させる方法を用いてもよい。
更に、本発明は、反応炉2から生じる熱を回収し、蒸留塔3や蒸留塔51の熱源を蒸気として利用するものであるが、各蒸留塔で蒸留する対象物はトリクロロシランに限定されず、例えば、反応炉2から生成されるトリクロロシランを含むクロロシラン類中の四塩化ケイ素などのクロロシラン類、または、多結晶シリコン析出炉5から排出される排出ガス中に含まれるクロロシラン類(四塩化ケイ素、ジクロロシランなど)の蒸留を行う蒸留塔の熱源としての蒸気の利用としてもよい。
1 クロロシラン類製造装置
2A〜2D 反応炉
3 蒸留塔
4 気化器
5 多結晶シリコン析出炉
6 熱媒流通管
7 ヒータ
8 蒸気発生器
9 冷却器
10,11 バイパス管
12〜14 弁
15,16 温度計
17 ポンプ
21 水供給管
22 液面計
23 弁
24 ポンプ
25 排水管
26 蒸気輸送管
27 圧力調整弁
28 リボイラ
29,30,31 弁
32 圧力センサ
35 流入管
36 流出管
38 膨張タンク
39 弁
41 流入側接続管
42 流出側接続管
45 圧力センサ
46 弁

Claims (3)

  1. 金属シリコン粉末を塩化水素ガスによって流動させながら反応させる複数の反応炉と、この反応により生成されたトリクロロシランを含むクロロシラン類を蒸留する蒸留塔とを有し、前記反応炉に、該反応炉内を経由して熱媒体が循環流通する熱媒流通管がそれぞれ設けられ、これら熱媒流通管に、前記反応炉内の熱を吸収して高温になった熱媒体により水を加熱して蒸気を発生する蒸気発生器が接続され、該蒸気発生器に、前記蒸気を前記蒸留塔の熱源として利用する蒸気輸送管が接続され、前記熱媒流通管に、前記反応炉のうちのいずれか1台又は複数台を選択して前記蒸気発生器に接続状態とすることにより、各反応炉と前記蒸気発生器との間の熱媒体の流通を制御する流路制御手段が設けられ、前記反応炉のうちの少なくとも2台の反応炉における前記熱媒流通管の間に、いずれかの熱媒流通管内の圧力変動を緩和する膨張タンクが設けられていることを特徴とするクロロシラン類製造装置。
  2. 前記蒸気発生器に、内部の圧力を検出して該圧力に応じて前記蒸気輸送管への蒸気の導出を制御する蒸気制御手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載のクロロシラン類製造装置。
  3. 金属シリコン粉末を塩化水素ガスによって流動させながら反応させる複数の反応炉と、この反応により生成されたトリクロロシランを主体とするクロロシラン類を蒸留する蒸留塔とによりクロロシラン類を製造する方法であって、
    前記反応炉に、該反応炉内を経由して熱媒体が循環流通する熱媒流通管をそれぞれ設けるとともに、これら熱媒流通管に、前記反応炉内の熱を吸収して高温になった熱媒体により水を加熱して蒸気を発生する蒸気発生器を接続しておき、
    前記反応炉のうちのいずれか1台又は複数台を選択して前記蒸気発生器に接続状態とすることにより、各反応炉と前記蒸気発生器との間の熱媒体の流通を制御するとともに、前記反応炉のうちの少なくとも2台の反応炉における前記熱媒流通管の間に設けた膨張タンクにより、いずれかの熱媒流通管内の圧力変動を吸収した状態とし、
    前記蒸気発生器で発生した蒸気を前記蒸留塔の熱源として利用することを特徴とするクロロシラン類製造方法。
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