JP6089685B2 - 放射性廃棄物処分容器、その製造方法及びその容器を用いた放射性廃棄物の封入方法 - Google Patents

放射性廃棄物処分容器、その製造方法及びその容器を用いた放射性廃棄物の封入方法 Download PDF

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Description

本発明は、放射性廃棄物処分容器、その製造方法及びその容器を用いた放射性廃棄物の封入方法に係り、特に、高レベル放射性廃棄物(HLW廃棄物)や長半減期低発熱放射性廃棄物(TRU廃棄物)等の放射性廃棄物を封入する放射性廃棄物処分容器、その製造方法及びその容器を用いた放射性廃棄物の封入方法に関する。
使用済み燃料の再処理工程で排出されるHLW廃棄物やTRU廃棄物等の放射性廃棄物を深地層中に埋設して地層処分することが検討されている。放射性廃棄物は、金属製の放射性廃棄物処分容器に収納されて深地層中に埋設処分される。例えば、放射性廃棄物は、強度層である炭素鋼の周囲にチタン材を耐食層として設けた複合型の放射性廃棄物処分容器に収納される。そして、放射性廃棄物処分容器は、その周囲に緩衝材(けい砂を含む圧縮ベントナイト等)が設けられてコンクリート内部に設置される。
特許文献1には、金属製容器の腐食発生現象の発生そのものを抑制し、地層処分における長期健全性を確保することを可能とする放射性廃棄物処分容器が記載されている。放射性廃棄物処分容器は、有底筒状の容器本体と、容器本体の開口端を閉塞する密封蓋とを備えた金属製容器からなり、金属製容器の外表面には、腐食防止のためにチタン層またはチタン合金層が設けられている。そして、金属製容器内には、HLW廃棄物やTRU廃棄物等の放射性廃棄物が収容され、密封蓋によって密封されている。
特開2009−92466号公報
ところで、従来の放射性廃棄物処分容器では、放射性廃棄物を収容した容器本体と蓋とは、容器本体と蓋との間のシール性を高めるために、お互いの外表面のチタン同士をレーザ溶接加工して密封される。しかし、レーザ溶接加工する場合には、容器本体と蓋との間のルートギャップの許容幅が小さいので、容器本体と蓋との組み付けが複雑になる。更に、放射性廃棄物を容器本体に収容した後に蓋を取り付ける最終封入時には、放射線管理下で封入作業を行うために、放射性廃棄物の封入作業に支障をきたす可能性がある。
そこで、本発明の目的は、放射性廃棄物をより簡易に封入することができる放射性廃棄物処分容器、その製造方法及びその容器を用いた放射性廃棄物の封入方法を提供することである。
本発明に係る放射性廃棄物処分容器は、放射性廃棄物が封入される放射性廃棄物処分容器であって、外表面がチタン材で形成され、有底筒状の容器本体と、外表面がチタン材で形成され、前記容器本体の開口部を塞ぐ蓋体と、を備え、前記容器本体は、開口部側に延伸し、チタン材で形成された筒状延伸部を有し、前記蓋体は、前記筒状延伸部の内周面に嵌合され、チタン材で形成された筒状嵌合部を有し、前記筒状延伸部の内周面と、前記筒状嵌合部の外周面とには、お互いの面をチタンのβ変態温度で固相拡散接合させるために、水素を含む水素含有層が形成されていることを特徴とする。
本発明に係る放射性廃棄物処分容器において、前記水素含有層の水素含有率は、0at%より大きく39at%以下であることを特徴とする。
本発明に係る放射性廃棄物処分容器において、前記水素含有層の水素含有率は、7at%以上39at%以下であることを特徴とする。
本発明に係る放射性廃棄物処分容器において、前記水素含有層の水素含有率は、7at%以上20at%以下であることを特徴とする。
本発明に係る放射性廃棄物処分容器において、前記容器本体の外表面と、前記蓋体の外表面とには、チタン水素化物層が形成されていることを特徴とする。
本発明に係る放射性廃棄物処分容器の製造方法は、放射性廃棄物が封入される放射性廃棄物処分容器の製造方法であって、外表面がチタン材からなり、有底筒状の容器本体を形成すると共に、開口部側に延伸し、チタン材からなる筒状延伸部を形成する容器本体形成工程と、外表面がチタン材からなり、前記容器本体の開口部を塞ぐ蓋体を形成すると共に、前記筒状延伸部の内周面に嵌合され、チタン材からなる筒状嵌合部を形成する蓋体形成工程と、前記筒状延伸部の内周面と、前記筒状嵌合部の外周面とに、お互いの面をチタンのβ変態温度で固相拡散接合させるために水素を含む水素含有層を形成する水素含有層形成工程と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る放射性廃棄物処分容器の製造方法において、前記水素含有層形成工程は、前記容器本体、前記蓋体を電解液に浸漬させて、前記容器本体及び前記蓋体を陰極とし、対極を陽極として通電し、前記筒状延伸部の内周面と、前記筒状嵌合部の外周面とに、水素を含む水素含有層を形成することを特徴とする。
本発明に係る放射性廃棄物の封入方法は、放射性廃棄物を放射性廃棄物処分容器へ封入する放射性廃棄物の封入方法であって、前記放射性廃棄物処分容器は、外表面がチタン材で形成され、有底筒状の容器本体と、外表面がチタン材で形成され、前記容器本体の開口部を塞ぐ蓋体と、を備え、前記容器本体は、開口部側に延伸し、チタン材で形成された筒状延伸部を有し、前記蓋体は、前記筒状延伸部の内周面に嵌合され、チタン材で形成された筒状嵌合部を有し、前記筒状延伸部の内周面と、前記筒状嵌合部の外周面とには、お互いの面をβ変態温度で固相拡散接合するために、水素を含む水素含有層が形成されており、前記容器本体に前記放射性廃棄物を収容して、前記容器本体の開口部を前記蓋体で塞ぐ放射性廃棄物収容工程と、前記筒状延伸部の内周面と、前記筒状嵌合部の外周面とを加熱加圧して、お互いの面をチタンのβ変態温度で固相拡散接合させる固相拡散接合工程と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、放射性廃棄物を収容した容器本体と、蓋体とを固相拡散接合して封止できるので、放射性廃棄物をより簡易に封入することが可能となる。
本発明の実施の形態において、放射性廃棄物処分容器の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態において、放射性廃棄物処分容器の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態において、容器本体の筒状延伸部及び蓋体の筒状嵌合部を含む部位の拡大断面図である。 本発明の実施の形態において、Ti(チタン)−H(水素)系の2元系状態図である。 本発明の実施の形態において、放射性廃棄物処分容器の製造方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態において、放射性廃棄物処分容器の分解組立図である。 本発明の実施の形態において、容器本体の形成方法を示す模式図である。 本発明の実施の形態において、放射性廃棄物の封入方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態において、容器本体に放射性廃棄物を収容して、容器本体の開口部を蓋体で塞いだ状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態において、固相拡散接合方法を示す図である。 本発明の実施の形態において、放射性廃棄物処分容器へ放射性廃棄物を封入した状態を示す断面図である。
以下に本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、放射性廃棄物処分容器10の構成を示す斜視図である。図2は、放射性廃棄物処分容器10の構成を示す断面図である。
放射性廃棄物処分容器10は、放射性廃棄物12が収容される有底筒状の容器本体14と、容器本体14の開口部15を塞ぐ蓋体16とを備えている。放射性廃棄物処分容器10の大きさは、例えば、外径400mmから700mm、高さ1400mmから2000mmである。
容器本体14は、円筒状等に形成された筒状の胴部20と、胴部20の下端に設けられた底部22とを有している。胴部20と底部22とは、炭素鋼等で形成された強度層20a、22aと、強度層20a、22aに設けられ、チタン材で形成された耐食層20b、22bとから構成されている。
炭素鋼には、SGV410、SF340A等の炭素鋼が用いられる。チタン材には、工業用純チタン(Ti−Gr.1),Ti−Pd合金(Ti−Gr.17)等が用いられる。強度層20a、22aの厚みは、例えば、15mmから25mmである。耐食層20b、22bの厚みは、例えば、5mmから15mmである。
胴部20における強度層20aの下端側には、底部22の強度層22aを嵌合させるための下側嵌合溝24が周方向に沿って形成されている。胴部20における強度層20aの上端側には、蓋体16を嵌合させるための上側嵌合溝26が周方向に沿って形成されている。胴部20の外周面には、放射性廃棄物処分容器10を把持するために、チタン材で形成された複数の把持突起(図示せず)が設けられていることが好ましい。
底部22の強度層22aは、下側嵌合溝24に嵌合させて設けられており、胴部20の強度層20aと溶接等で固着されている。底部22の耐食層22bは、強度層22aを覆うようにして強度層22aの外側に設けられており、胴部20の耐食層20bと溶接等で固着されている。なお、胴部20と底部22とは、別体として形成されるだけでなく、一体で形成されていてもよい。
容器本体14は、開口部15側に延伸し、チタン材で形成された筒状延伸部28を有している。筒状延伸部28は、胴部20における開口部15の外周縁に突出して設けられ、円筒状等の筒状にチタン材で形成されている。筒状延伸部28の周方向の大きさは、胴部20の周方向の大きさと略同じ大きさであり、筒状延伸部28の厚みは、胴部20の耐食層20bの厚みと略同じ厚みである。筒状延伸部28の高さは、例えば、20mmから30mmである。筒状延伸部28は、例えば、胴部20の耐食層20bと溶接等で固着されている。筒状延伸部28と、胴部20の耐食層20bとは、別体として形成されるだけでなく、一体で形成されていてもよい。筒状延伸部28は、胴部20の耐食層20bと同じ材質のチタン材で形成されていることが好ましい。
蓋体16は、炭素鋼等で形成された強度層としての内蓋16aと、内蓋16aを覆い、チタン材で形成された耐食層としての外蓋16bとから構成されている。内蓋16aは、容器本体14の強度層20a、22aを形成する炭素鋼等と同じ材質、同じ厚みで形成されていることが好ましく、外蓋16bは、容器本体14の耐食層20b、22bを形成するチタン材と同じ材質、同じ厚みで形成されていることが好ましい。
内蓋16aは、胴部20の上側嵌合溝26に嵌合させて容器本体14に取り付けられる。内蓋16aは、放射性廃棄物12の封入時に、溶接等で上側嵌合溝26に固着される。また、内蓋16aは、内蓋16aの外周面と上側嵌合溝26の内周面とのどちらか一方にネジ山を設け、他方にネジ溝を設けて螺合させて取り付けられるようにしてもよい。外蓋16bは、内蓋16aを外側から覆うようにして容器本体14に取り付けられる。なお、内蓋16aと外蓋16bとは、別体で形成されるだけでなく、一体として形成されていてもよい。
蓋体16は、容器本体14の筒状延伸部28の内周面28aに嵌合され、円筒状等の筒状にチタン材で形成された筒状嵌合部30を有している。筒状嵌合部30の周方向の大きさは、外蓋16bの周方向の大きさと略同じ大きさであり、筒状嵌合部30の厚みは、外蓋16bの厚みと略同じ厚みである。筒状嵌合部30の高さは、例えば、20mmから30mmである。筒状嵌合部30は、筒状嵌合部30の外周面30aが筒状延伸部28の内周面28aと当接するように嵌合されていることが好ましい。筒状嵌合部30は、例えば、外蓋16bと溶接等で固着されている。筒状嵌合部30と外蓋16bとは、別体として形成されるだけでなく、一体で形成されていてもよい。筒状嵌合部30は、外蓋16bや筒状延伸部28と同じ材質のチタン材で形成されていることが好ましい。
図3は、容器本体14の筒状延伸部28及び蓋体16の筒状嵌合部30を含む部位の拡大断面図である。筒状延伸部28の内周面28aと、筒状嵌合部30の外周面30aとには、水素を含む水素含有層32が形成されている。筒状延伸部28の内周面28aと、筒状嵌合部30の外周面30aとに水素含有層32を形成することにより、チタンのβ変態温度で固相拡散接合するときの固相拡散接合温度をより低くすることができる。
水素含有層32は、チタン水素化合物(TiHx、X=1〜2、例えば、TiHやTiH等)から形成されている。筒状延伸部28の内周面28aと、筒状嵌合部30の外周面30aとには、略同じ膜厚の水素含有層32が形成されていることが好ましい。水素含有層32の厚みは、例えば、50μmから500μmであり、好ましくは100μmから200μmである。
図4は、Ti(チタン)−H(水素)系の2元系状態図である。図4に示す状態図の横軸は、水素の原子%(at%)または重量%(wt%)を示しており、縦軸は温度(℃)を示している。純チタンは、室温から882℃の間ではαTi相であり、882℃以上の温度ではβTi相へ変態する。αTi相の結晶構造は稠密六方晶であり、βTi相の結晶構造は体心立方晶である。
固相拡散接合を行う場合には、接合強度を高めるために、お互いの接合面をより密着させて接合させることが必要となる。そのため、接合面の結晶構造をαTi相より変形が容易なβTi相にして固相拡散接合することが好ましい。したがって、容器本体14及び蓋体16の固相拡散接合は、β変態温度で加圧して固相拡散接合が行われる。
図4に示す状態図から明らかなように、チタンに含まれる水素量が多くなると、β変態温度が低下する。チタンに水素を添加しない場合(水素添加量が0at%の場合)には、β変態温度が882℃であるが、チタンに水素を39at%添加することによりβ変態温度を300℃まで下げることができる。
このように、筒状延伸部28の内周面28aと、筒状嵌合部30の外周面30aとに水素含有層32を形成することにより、水素含有層32が形成されている部位のβ変態温度を水素含有層32が形成されていない基材のβ変態温度より下げることができるので、固相拡散接合をより低い固相拡散接合温度で行うことが可能となる。
水素含有層32の水素含有量は、0at%より大きく、39at%以下であることが好ましい。水素含有量が0at%より大きいのは、上述したように、接合面のβ変態温度を下げることができるからである。水素含有量が39at%以下であるのは、図4の状態図に示されるように、水素含有量を39at%より多くしてもβ変態温度が300℃よりも低下しないと共に、水素のチャージ時間が長くなり生産性が低下するからである。
水素含有層32の水素含有量は、7at%以上39at%以下であることがより好ましい。水素含有層32の水素含有量が7at%以上であるのは、水素含有層32の水素含有量が7at%より少ないとβ変態温度が800℃より高くなるために、炭素鋼等で形成された強度層20a、22a及び内蓋16aの強度が応力除去等で低下する可能性があるからである。また、放射性廃棄物処分容器10に封入される放射性廃棄物12への熱影響を抑える点からも、固相拡散接合温度であるβ変態温度が800℃以下となるようにすることが好ましいからである。
水素含有層32の水素含有量は、7at%以上20at%以下であることが更に好ましい。水素含有層32の水素含有量が20at%以下であるのは、後述するように固相拡散接合の好ましい固相拡散接合温度は600℃から800℃であるので、β変態温度600℃のときの水素含有量20at%を添加すればよく、水素のチャージ時間をより短縮することができるからである。
容器本体14の外表面及び蓋体16の外表面には、チタン水素化物層を形成することが好ましい。予め、容器本体14の外表面及び蓋体16の外表面にチタン水素化物層を形成しておくことにより、埋設後における放射性廃棄物処分容器10の外表面のチタン層の内部に水素化物が拡散及び生成することが抑制され、地層処分における放射性廃棄物処分容器10の長期健全性が確保されるからである。チタン水素化物層は、チタン水素化合物(TiHx、X=1〜2、例えば、TiHやTiH等)から形成されている。チタン水素化物層の膜厚は、例えば、20μmから50μmである。
次に、放射性廃棄物処分容器10の製造方法について説明する。図5は、放射性廃棄物処分容器10の製造方法を示すフローチャートである。図6は、放射性廃棄物処分容器10の分解組立図である。放射性廃棄物処分容器10の製造方法は、容器本体14を形成する容器本体形成工程(S10)と、蓋体16を形成する蓋体形成工程(S12)と、水素含有層32を形成する水素含有層形成工程(S14)と、を備えている。
容器本体形成工程(S10)は、外表面がチタン材からなり、有底筒状の容器本体14を形成すると共に、開口部15側に延伸し、チタン材からなる筒状延伸部28を形成する工程である。図7は、容器本体14の形成方法を示す模式図である。出発材料として、炭素鋼シート34aの表面にチタンシート34bを貼り合せたクラッド鋼シート34を用いる場合について説明する。例えば、クラッド鋼シート34における炭素鋼シート34aの厚みは19mmであり、チタンシート34bの厚みは6mmである。
図7(a)に示すように、クラッド鋼シート34の溶接位置のチタンシート34bを除去した後、外周面側がチタンシート34b(内周面側が炭素鋼シート34a)となるようにクラッド鋼シート34を曲げ加工する。そして、炭素鋼シート34aの一端縁と他端縁とをTIG溶接して溶接部36を形成する。クラッド鋼シート34の曲げ加工やTIG溶接には、一般的な金属材料のプレス等による曲げ加工装置やTIG溶接装置が用いられる。
次に、図7(b)に示すように、チタンシート34bを除去した部位にチタン材からなるスペーサ38を嵌め込み、スペーサ38が嵌め込まれた部位に、チタン材で形成された当て板40を当てる。その後、当て板40の長手方向の両側縁をレーザ溶接等で溶接して筒体が形成される。レーザ溶接には、一般的な金属材料のレーザ溶接に使用するレーザ溶接装置が用いられる。なお、スペーサ38や当て板40は、容器本体14や蓋体16に用いられるチタン材と同じ材質であることが好ましい。そして、筒体の長手方向における上端と下端とに、上側嵌合溝26と下側嵌合溝24とを切削加工等で各々形成して胴部20が成形される。
次に、図7(c)に示すように、胴部20の上端の外周縁に、チタンシートを筒状に成形したものをレーザ溶接等で溶接して筒状延伸部28を形成する。また、胴部20の外周面には、チタン材で形成された把持突起をレーザ溶接等で取り付けることが好ましい。
次に、底部22の強度層22aとなる炭素鋼底板を形成し、底部22の耐食層22bとなるチタン底板を形成する。炭素鋼底板とチタン底板とは、一般的な金属材料の切削加工やプレス加工で形成される。胴部20の下側嵌合溝24に炭素鋼底板を嵌合してTIG溶接等で溶接する。そして、炭素鋼底板の外側にチタン底板を被せて、チタン底板の外周縁と胴部20の外周縁とをレーザ溶接等で溶接する。以上により、容器本体14が形成される。
なお、容器本体14は、上記のようにクラッド鋼シート34を用いないで形成することも可能である。例えば、胴部20の強度層20aと底部22の強度層22aとを炭素鋼ブロックから削り出すことにより一体として形成した後、外表面にチタンシートを貼り合わせて、胴部20及び底部22の耐食層20b、22bと、筒状延伸部28とを形成してもよい。
蓋体形成工程(S12)は、外表面がチタン材からなり、容器本体14の開口部15を塞ぐ蓋体16を形成すると共に、容器本体14の筒状延伸部28の内周面28aに嵌合され、チタン材からなる筒状嵌合部30を形成する工程である。内蓋16aは、炭素鋼シートから切削加工やプレス加工等で加工して形成される。外蓋16bは、チタンシートから切削加工やプレス加工等で加工して形成される。また、内蓋16aを上側嵌合溝26に螺合して取り付ける場合には、内蓋16aの外周面と、上側嵌合溝26の内周面とにネジ加工が施される。
外蓋16bの外周縁に、チタンシートを筒状に成形したものをレーザ溶接等で溶接して筒状嵌合部30を形成する。なお、外蓋16bと筒状嵌合部30とを、チタンブロックから削り出すことにより一体として形成してもよい。
水素含有層形成工程(S14)は、容器本体14の筒状延伸部28の内周面28aと、蓋体16の筒状嵌合部30の外周面30aとに、水素を含む水素含有層32を形成する工程である。チタンに水素を添加する方法には、例えば、陰極チャージ法を用いることができる。次に、陰極チャージ法で水素含有層32を形成する場合について説明する。
容器本体14と蓋体16とを電解液を入れた処理槽に入れて電解液に浸漬させる。このとき、容器本体14と蓋体16とにおいて、水素含有層32を形成しない部位については予め合成樹脂等でマスキングしておくことが好ましい。電解液には、例えば、1%から5%[HSO]の希硫酸水溶液等が用いられる。そして、容器本体14と蓋体16とを陰極(カソード)とし、白金等からなる対極を陽極(アノード)として、ポテンショガルバノスタット等を用いて通電する。
発生した水素が筒状延伸部28の内周面28a及び蓋体16の筒状嵌合部30の外周面30aに入り込み、拡散して水素含有層32が形成される。水素含有層32の厚みと、水素含有層32中の水素含有量とは、電流密度や通電時間を変えることにより制御される。例えば、電流密度は50A/mから2000A/mであり、通電時間は1時間から150時間である。
また、容器本体14の外表面及び蓋体16の外表面にチタン水素化物層を形成する場合には、チタン水素化物層と水素含有層32とは略同じチタン水素化物で形成されることから、水素含有層32の形成と同一工程で行うことが生産性向上等の点から好ましい。次に、例えば、100μmの水素含有層32と、20μmのチタン水素化物層を形成する場合について説明する。
まず、筒状延伸部28の内周面28a及び筒状嵌合部30の外周面30aを除いて、その他の部位を合成樹脂等でマスキングする。容器本体14及び蓋体16を電解液に浸漬させて通電し、筒状延伸部28の内周面28a及び筒状嵌合部30の外周面30aに水素含有層32を80μm形成する。
次に、容器本体14の外表面、蓋体16における外蓋16bの外表面のマスキングを除去して、チタン水素化物層を形成する部位を露出させる。再び、容器本体14及び蓋体16を電解液に浸漬させて通電し、更に、筒状延伸部28の内周面28a及び筒状嵌合部30の外周面30aに20μmの水素含有層32を形成し、容器本体14の外表面及び蓋体16の外表面に20μmのチタン水素化物層を形成する。そして、処理槽から容器本体14及び蓋体16を取り出し、残りのマスキングを除去する。
この方法により水素含有層32とチタン水素化物層とを同一工程で形成することにより、放射性廃棄物処分容器10の生産性が向上する。更に、チタン水素化物層を形成した後に、チタン水素化物層に合成樹脂等のマスキングをする必要がないので、チタン水素化物層の剥離が防止される。
以上により、放射性廃棄物処分容器10の製造が完了する。なお、上記構成では、筒状延伸部28を胴部20に設けた後、筒状嵌合部30を外蓋16bに設けた後に、筒状延伸部28の内周面28aと、筒状嵌合部30の外周面30aとに水素含有層32の形成を行っているが、予め筒状延伸部28の内周面28aと、筒状嵌合部30の外周面30aとに水素含有層32の形成を行った後に、筒状延伸部28を胴部20に取り付け、筒状嵌合部30を外蓋16bに取り付けることも可能である。
次に、放射性廃棄物処分容器10へ放射性廃棄物12を封入する方法について説明する。図8は、放射性廃棄物12の封入方法を示すフローチャートである。放射性廃棄物12の封入方法は、放射性廃棄物収容工程(S20)と、固相拡散接合工程(S22)とを備えている。
放射性廃棄物収容工程(S20)は、容器本体14に放射性廃棄物12を収容して、容器本体14の開口部15を蓋体16で塞ぐ工程である。図9は、容器本体14に放射性廃棄物12を収容して、容器本体14の開口部15を蓋体16で塞いだ状態を示す断面図である。放射性廃棄物12は、容器本体14の開口部15から入れられて収容される。そして、容器本体14に放射性廃棄物12を収容した後、蓋体16の内蓋16aを上側嵌合溝26に嵌合させて、内蓋16aと、胴部20の強度層20aとをTIG溶接等で溶接する。また、内蓋16aと上側嵌合溝26とを螺合する場合には、例えば、内蓋16aを回しながら上側嵌合溝26に取り付ける。
そして、内蓋16aで塞がれた容器本体14の上端面に外蓋16bを被せると共に、筒状延伸部28の内周面28aに筒状嵌合部30の外周面30aを嵌合させる。また、筒状延伸部28の内周面28aに筒状嵌合部30を嵌合させるときには、予め筒状嵌合部30を冷却して冷やし嵌めすることにより、筒状延伸部28の内周面28aと、筒状嵌合部30の外周面30aとをより密着させることができる。
固相拡散接合工程(S22)は、容器本体14の筒状延伸部28の内周面28aと、蓋体16の筒状嵌合部30の外周面30aとを加熱加圧して、チタンのβ変態温度で固相拡散接合する工程である。図10は、固相拡散接合方法を示す図であり、図10(a)は、固相拡散接合方法を示す平面図であり、図10(b)は、固相拡散接合方法を示す拡大断面図である。
まず、固相拡散接合するための加熱加圧装置42について説明する。加熱加圧装置42は、容器本体14の筒状延伸部28の外側に配置されており、筒状延伸部28の外周面を加熱加圧するための例えば4分割された外側加熱加圧体44と、蓋体16の筒状嵌合部30の内側に配置されており、筒状嵌合部30の内周面を加熱加圧するための例えば4分割された内側加熱加圧体46と、を備えている。外側加熱加圧体44と、内側加熱加圧体46とは、例えば、ヒータ等を備えた金属体で構成されている。
外側加熱加圧体44には、外側加熱加圧体44を矢印方向へ移動可能とするためのアクチュエータ45が取り付けられており、内側加熱加圧体46には、内側加熱加圧体46を矢印方向へ移動可能とするためのアクチュエータ47が取り付けられている。これらのアクチュエータ45、47は、例えば、モータや油圧等で駆動される。
加熱加圧装置42には、図示されない熱電対等の温度計測手段と、圧力計等の圧力計測手段と、アクチュエータ45、47等を制御する制御手段とが設けられている。制御手段には、例えば、一般的なコンピュータシステムが用いられる。
外側加熱加圧体44で筒状延伸部28の外周面を加熱加圧すると共に、内側加熱加圧体46で筒状嵌合部30の内周面を加熱加圧することにより、筒状延伸部28の内周面28aと、筒状嵌合部30の外周面30aとを加熱加圧して固相拡散接合面に応力付与することが可能となる。また、このように筒状延伸部28と筒状嵌合部30とを局所的に加熱することにより、放射性廃棄物12への熱影響をより低減することができる。
なお、加熱加圧装置42で加熱加圧する場合には、蓋体16を取り付けた容器本体14をピット(穴)等に配置して、容器本体14の胴部20の外周面を支持した状態で行われることが好ましい。また、加熱加圧装置42の加熱手段として、ヒータ等に代えて高周波コイルを設けることにより、局所的に高周波加熱を行うことも可能である。更に、加熱加圧媒体として溶融塩等の流動性材料を有する加熱加圧体を用いてもよい。
次に、固相拡散接合方法について説明する。まず、固相拡散接合温度に加熱する前に、筒状延伸部28の内周面28aと、筒状嵌合部30の外周面30aとにチタン材の降伏応力以上破断応力以下の圧力を付与してチタン材を塑性変形させることにより、筒状延伸部28の内周面28aと、筒状嵌合部30の外周面30aとをより密着させることが好ましい。例えば、加熱加圧装置42の外側加熱加圧体44で筒状延伸部28の外周面を押圧し、内側加熱加圧体46で筒状嵌合部30の内周面を押圧して圧力を付与してもよく、筒状嵌合部30の温度を筒状延伸部28の温度より高くして、筒状嵌合部30を熱膨張させることにより圧力を付与してもよい。チタン材に工業用純チタンTi−Gr.1を使用した場合には、降伏応力以上破断応力以下の圧力は、例えば、300MPaである。
次に、筒状延伸部28の内周面28aと、筒状嵌合部30の外周面30aとをチタンのβ変態温度で加熱加圧して固相拡散接合する。具体的には、加熱加圧装置42の外側加熱加圧体44で筒状延伸部28の外周面を加熱加圧し、内側加熱加圧体46で筒状嵌合部30の内周面を加熱加圧し、筒状延伸部28の内周面28aと、筒状嵌合部30の外周面30aとをチタンのβ変態温度で加熱加圧して固相拡散接合面に応力を付与することにより固相拡散接合を行う。また、固相拡散接合するときには、筒状延伸部28の内周面28aと、筒状嵌合部30の外周面30aとからなる固相拡散接合面の酸化防止等のために、真空中またはアルゴンガス等の不活性雰囲気中で処理される。
筒状延伸部28の内周面28aと、筒状嵌合部30の外周面30aとが嵌合した部位の加熱温度は、600℃以上800℃以下であることが好ましい。加熱温度が600℃以上であるのは、次の理由により接合強度をより大きくすることができるからである。チタン材の表面には酸化被膜が形成されているが、チタンは酸素を多く固溶することができるので、真空中等で600℃以上に加熱すると酸化被膜を構成する酸素がチタン母材中に溶解する。それにより、接合面に形成されていた酸化被膜が低減し、接合面を清浄にすることができるので接合強度をより大きくすることができる。また、チタンの拡散速度の点からも、加熱温度が600℃以上であることが好ましい。
加熱温度が800℃以下であるのは、炭素鋼等で形成された強度層20a、22a及び内蓋16aの強度が応力除去等で低下する可能性があるからである。また、放射性廃棄物処分容器10に封入される放射性廃棄物12への熱影響を抑える点からも、800℃以下となるようにすることが好ましいからである。
なお、筒状延伸部28の内周面28aと、筒状嵌合部30の外周面30aとの加圧条件は、例えば、加圧力5MPaから300MPaであり、100MPaから300MPaであることが好ましい。保持時間は、例えば、0.6ksから1.8ksである。
図11は、放射性廃棄物処分容器10へ放射性廃棄物12を封入した状態を示す断面図であり、図11(a)は、放射性廃棄物処分容器10へ放射性廃棄物12を封入した状態の全体を示す断面図であり、図11(b)は、固相拡散接合した部位を示す拡大断面図である。筒状延伸部28の内周面28aと、筒状嵌合部30の外周面30aとが固相拡散接合されて固相拡散接合層50が形成され、容器本体14と蓋体16とが封止されている。
以上により、放射性廃棄物処分容器10への放射性廃棄物12の封入が完了する。なお、放射性廃棄物収容工程(S20)と、固相拡散接合工程(S22)とでは、容器本体14の中に放射性廃棄物12が入れられていることから、加熱加圧装置42等による応力付与や加熱付与は、遠隔操作しやすいようにモジュール化されていることが好ましい。
以上、上記構成によれば、放射性廃棄物を収容した容器本体と蓋体とを固相拡散接合させて封止できるので、レーザ溶接のように容器本体と蓋体との複雑な組み付け作業が必要なく、放射性廃棄物をより簡易に封入することが可能となる。また、容器本体の筒状延伸部の内周面と、蓋体の筒状嵌合部の外周面とを固相拡散接合させて封止することにより、放射性廃棄物が収容されている位置からより離れた箇所で封止されるので、放射性廃棄物処分容器に封入される放射性廃棄物への熱影響等を抑制することができる。
10 放射性廃棄物処分容器、12 放射性廃棄物、14 容器本体、15 開口部、16 蓋体、20 胴部、22 底部、24 下側嵌合溝、26 上側嵌合溝、28 筒状延伸部、30 筒状嵌合部、32 水素含有層、34 クラッド鋼シート、36 溶接部、38 スペーサ、40 当て板、42 加熱加圧装置、44 外側加熱加圧体、45、47 アクチュエータ、46 内側加熱加圧体、50 固相拡散接合層。

Claims (8)

  1. 放射性廃棄物が封入される放射性廃棄物処分容器であって、
    外表面がチタン材で形成され、有底筒状の容器本体と、
    外表面がチタン材で形成され、前記容器本体の開口部を塞ぐ蓋体と、
    を備え、
    前記容器本体は、開口部側に延伸し、チタン材で形成された筒状延伸部を有し、
    前記蓋体は、前記筒状延伸部の内周面に嵌合され、チタン材で形成された中空の筒状嵌合部を有し、
    前記筒状延伸部の内周面と、前記筒状嵌合部の外周面とには、お互いの面をチタンのβ変態温度で固相拡散接合させるために、水素を含む水素含有層が形成されていることを特徴とする放射性廃棄物処分容器。
  2. 請求項1に記載の放射性廃棄物処分容器であって、
    前記水素含有層の水素含有率は、0at%より大きく39at%以下であることを特徴とする放射性廃棄物処分容器。
  3. 請求項2に記載の放射性廃棄物処分容器であって、
    前記水素含有層の水素含有率は、7at%以上39at%以下であることを特徴とする放射性廃棄物処分容器。
  4. 請求項3に記載の放射性廃棄物処分容器であって、
    前記水素含有層の水素含有率は、7at%以上20at%以下であることを特徴とする放射性廃棄物処分容器。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の放射性廃棄物処分容器であって、
    前記容器本体の外表面と、前記蓋体の外表面とには、チタン水素化物層が形成されてい
    ることを特徴とする放射性廃棄物処分容器。
  6. 放射性廃棄物が封入される放射性廃棄物処分容器の製造方法であって、
    外表面がチタン材からなり、有底筒状の容器本体を形成すると共に、開口部側に延伸し、チタン材からなる筒状延伸部を形成する容器本体形成工程と、
    外表面がチタン材からなり、前記容器本体の開口部を塞ぐ蓋体を形成すると共に、前記筒状延伸部の内周面に嵌合され、チタン材からなる中空の筒状嵌合部を形成する蓋体形成工程と、
    前記筒状延伸部の内周面と、前記筒状嵌合部の外周面とに、お互いの面をチタンのβ変態温度で固相拡散接合させるために水素を含む水素含有層を形成する水素含有層形成工程と、
    を備えることを特徴とする放射性廃棄物処分容器の製造方法。
  7. 請求項6に記載の放射性廃棄物処分容器の製造方法であって、
    前記水素含有層形成工程は、前記容器本体、前記蓋体を電解液に浸漬させて、前記容器本体及び前記蓋体を陰極とし、対極を陽極として通電し、前記筒状延伸部の内周面と、前記筒状嵌合部の外周面とに、水素を含む水素含有層を形成することを特徴とする放射性廃棄物処分容器の製造方法。
  8. 放射性廃棄物を放射性廃棄物処分容器へ封入する放射性廃棄物の封入方法であって、
    前記放射性廃棄物処分容器は、外表面がチタン材で形成され、有底筒状の容器本体と、外表面がチタン材で形成され、前記容器本体の開口部を塞ぐ蓋体と、を備え、前記容器本体は、開口部側に延伸し、チタン材で形成された筒状延伸部を有し、前記蓋体は、前記筒状延伸部の内周面に嵌合され、チタン材で形成された中空の筒状嵌合部を有し、前記筒状延伸部の内周面と、前記筒状嵌合部の外周面とには、お互いの面をβ変態温度で固相拡散接合するために、水素を含む水素含有層が形成されており、
    前記容器本体に前記放射性廃棄物を収容して、前記容器本体の開口部を前記蓋体で塞ぐ放射性廃棄物収容工程と、
    前記筒状延伸部の外側に外側加熱加圧体を配置し、前記筒状嵌合部の内側に内側加熱加圧体を配置し、前記外側加熱加圧体で前記筒状延伸部の外周面を加熱加圧すると共に、前記内側加熱加圧体で前記筒状嵌合部の内周面を加熱加圧することにより、前記筒状延伸部の内周面と、前記筒状嵌合部の外周面とを加熱加圧して、お互いの面をチタンのβ変態温度で固相拡散接合させる固相拡散接合工程と、
    を備えることを特徴とする放射性廃棄物の封入方法。
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