JP6089600B2 - 照射ユニット - Google Patents
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Description
このため、成形品表面の欠陥検査は、検査担当者が目視による検査が一般に行われている。目視検査においては、検査担当者が蛍光灯の下に検査対象を配設し、検査対象の表面に当たる光の角度を変えることにより、その表面に存在する欠陥を目視で検査している(例えば、特許文献3参照)。
なお、この問題は、樹脂成形品に限らず、例えば金属を鋳造した成形品を目視検査する際にも同様に生じる課題である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、検査対象の表面の欠陥を視認し易くできる照明ユニットを提供することを目的とする。
図1は本実施形態に係る照射ユニット1の概略構成図である。
照射ユニット1は、例えば自動車の内装用の樹脂成形品を検査対象2とし、当該検査対象2の表面2Aに検査光3を照射して、表面2Aにおける欠陥の有無を目視検査する際に用いられるユニットである。この照射ユニット1は、図1に示すように、光を発する照射装置4と、照射装置4の光を導く所定長のフレキシブルなバンドルファイバ5と、バンドルファイバ5で導かれた光を検査光3として発する導光ロッド6とを備えている。
照射装置4は、同図に示すように、光源の一例たる集光型放電ランプユニット7と、球レンズ8とを備え、集光型放電ランプユニット7の光をバンドルファイバ5に球レンズ8を通じて入射する。
集光型放電ランプユニット7は、放電ランプ10と、第1焦点f1、及び第2焦点f2を有する回転楕円反射鏡11とを備えている。放電ランプ10は、電極間距離が1〜1.5mmに形成され、陰極側を回転楕円反射鏡11の開口端11Aに向け、陽極側を回転楕円反射鏡11の底部11Bの側に向けて取り付けられている。また、放電ランプ10は、その電極間に生ずるアークの発光点10Aが回転楕円反射鏡11の第1焦点f1に位置するように配されており、この放電ランプ10の光が回転楕円反射鏡11によって第2焦点f2で集光されるようになっている。
照射装置4の正面には、回転楕円反射鏡11の光軸Kと同軸に筒体12が出射端として設けられており、この筒体12の中に上記球レンズ8が配設され、また、この筒体12の先端に上記バンドルファイバ5が接続されている。
バンドルファイバ5は、多数本の光ファイバを結束し、その両端に端末金具13A、13B(図1参照)を取り付けて構成したものである。この照射装置4では、バンドルファイバ5における光ファイバの結束径に合わせて光を広げて入射する構成としている。すなわち、この照射装置4では、図2に示すように、上記回転楕円反射鏡11の第2焦点f2が筒体12の手前に設定されており、球レンズ8には第2焦点f2で集光した光が入射し、この球レンズ8が光束をバンドルファイバ5の結束径に合わせて広げて当該バンドルファイバ5に入射する。
検査担当者が検査対象2の表面2Aに検査光3を照射して、表面2Aにおける欠陥の有無を目視検査する際には、バンドルファイバ5の端末金具13Bの辺りを把持し、図1に示すように、表面2Aに対して導光ロッド6を平行に移動させる。このとき、導光ロッド6が屈曲自在なバンドルファイバ5で照射装置4に接続されているので、表面2Aが曲面等であっても、その表面2Aの形状に合わせて導光ロッド6の姿勢を任意に変えて検査光3を照射できる。
この導光ロッド6は、図3(A)に示すように、樹脂、或いはガラス製の四角柱であり、図3(B)に示すように、一端面20Aから入射した光Pinが内側面(外側面6Aの内側の面)で反射を繰り返しながら他端面20Bに導光する光学部材である。また、この導光ロッド6の外側面6Aは、その全面にフロスト加工が施されることで光拡散面21として形成されている。このため、導光ロッド6の内側面での光の反射も光拡散面21での反射となるから、この反射の際に光拡散面21から漏れ出る光成分Pmが生じ、この光成分が光拡散面21を透過する際に更に拡散されて検査光3として導光ロッド6の外側面6Aから周方向に放射される。また、図示を省略するが、入射した光Pinが内面の光拡散面21で反射する際には、全反射条件を満たさない反射角で反射する光成分も発生する。これらの結果、導光ロッド6の外側面6Aから放射される長手方向の光量分布は、図3(C)に示すように、長手方向において不均一な状態、すなわち、長手方向において照度の明暗を生じた状態で、外側面6Aの略全面から拡散光が検査光3として放射されることとなる。長手方向における不均一性、及び光量が最大となる位置は、導光ロッド6に入射させる光Pinの入射角を可変することで制御される。
検査対象2の表面2Aに対して導光ロッド6を平行に配置すると、図1に示すように、導光ロッド6の形状、及び寸法に応じた箇所(この実施形態では棒状に延びた箇所)が検査光3によって局所的に照らされる。なお、この明細書において、局所的な照射とは、検査対象2の表面2Aにおいて検査光3の照射野15の近傍に照射野15に比べて暗い暗部が生じる照射を言う。この照射野15の中においても、上述の通り、導光ロッド6の長手方向の検査光3の光量分布に応じた明暗が生じている。
図4(A)から明らかなように、照射ユニット1の検査光3を検査対象2に照射した場合、その照射野15の移動方向の近傍であって照射野15よりも暗い暗部に存在する欠陥箇所Xに、欠陥に起因した陰影が明瞭に生じて視認できることが分かる。
一方、図4(B)に示すように、同じ欠陥箇所Xを蛍光灯の光で照らすと、表面2Aが欠陥箇所Xも含めて一様に照らされてしまうため、欠陥による陰影に蛍光灯の光が重なり、この欠陥箇所Xの欠陥が視認不能になっていることが分かる。また、点光源からの発散光を表面2Aに照射した場合も、蛍光灯の場合と同様に、欠陥による陰影に発散光が重なってしまい、この欠陥箇所Xの欠陥が視認不能になっている。
すなわち、照射ユニット1の検査光3を目視検査に用いることで、同じ欠陥箇所Xであっても、従来の蛍光灯の光では視認が困難な微細な欠陥でも視認可能になることが分かる。
また図8は表面2Aの輝度分布を示す模式図であり、図8(A)は検査光の光源が蛍光灯である場合、図8(B)は検査光の光源が点光源である場合、図8(C)は検査光の光源が照射ユニット1である場合を示す。
蛍光灯50の光を照射した場合、図5に示すように、表面2Aに対して蛍光灯50の拡散光は略平行光に近くなり、また、この平行光が欠陥箇所Xを含む表面2Aの全体に照射される。このため、図5、及び図8(A)に示すように、表面2Aでは照射面全体の輝度が平坦になる。したがって、欠陥箇所Xの微細な欠陥Xaにおいては、その欠陥Xa、及び欠陥Xaの境界部a、bと、他の箇所(欠陥Xaが無い箇所)との間での輝度差が生じ難く陰影が生じにくいため、目視による欠陥Xaの有無の判別が困難である。
また、図8(A)に示すように、蛍光灯50の光量(光束)を変え、欠陥Xaの陰影の明るさを明るさの差Lだけ変えても欠陥Xaの輝度はあまり変化しない。すなわち、蛍光灯50の明るさを変えても欠陥Xaの陰影が顕著にはならず、陰影の目視には効果が無い。
このとき、欠陥Xaの陰影は、照射野15の近傍における欠陥Xaの凹凸での反射光の光量と、同じく照射野15の近傍における欠陥Xaの凹凸が無い箇所での反射光の光量の各々の光量の差によって生じて可視化される。すなわち、図8(C)に示すように、拡散光の光量を変えると、欠陥Xaの凹凸が無い箇所での反射光の光量が大きく変わることから、欠陥Xaの凹凸での反射光の光量との光量差が大きくなり、陰影が更に明瞭になることがある。
この照射ユニット1においては、上述の通り、導光ロッド6の長手方向においても光量分布を有していることから、この長手方向に導光ロッド6を移動させることで、簡単に陰影をより明瞭に顕在化させることができ、熟練者でなくとも微細な欠陥Xaを陰影により見つけだすことが容易となる。
これにより、局所的な拡散光の照射を簡単な構成で行うことができる。
特に、本実施形態によれば、導光ロッド6と照射装置4との間を屈曲自在なバンドルファイバ5で接続したため、検査対象2の表面2Aの上で導光ロッド6を簡単に移動させて検査光3を照射でき、また表面2Aが曲面等であっても、その表面2Aの形状に合わせて導光ロッド6の姿勢を任意に変えて検査光3を照射できる。
これにより、検査対象2の大きさや形状に制限されることなく、目視検査を簡単に行うことができる。
また、導光ロッド6に入射する光Pinの入射角を敢えて全反射角からずらすことで、検査光3を放射する箇所を導光ロッド6の入射側の端面20Aに近い箇所に限定しても良い。
2 検査対象
2A 表面
3 検査光(拡散光)
4 照射装置
5 バンドルファイバ(ファイバ)
6 導光ロッド
6A 外側面
7 集光型放電ランプユニット
8 球レンズ
10 放電ランプ(光源)
14 波長選択フィルタ
15 照射野
21 光拡散面
K 光軸
X 欠陥箇所
Claims (4)
- 検査対象の表面の欠陥を目視検査するために用いられ、光源の光を検査対象に照射する照射ユニットにおいて、
前記光源の光が入射し導光する導光ロッドを備え、
前記導光ロッドの外側面に光拡散面を設け、
前記光拡散面から放射された拡散光を前記表面に局所的に照射し、当該局所的な照射によって生じる照射野の近傍に存在する欠陥を陰影により視認可能にすることを特徴とする照射ユニット。 - 前記光源の光を導光ロッドに導入し、当該導光ロッドの表面から放射される光を拡散させて前記拡散光を生じさせ、前記照射野の近傍において、前記欠陥の凹凸により生じる反射光と、前記欠陥の凹凸が無い箇所での反射光との光量の差によって前記陰影を可視化させることを特徴とする請求項1に記載の照射ユニット。
- 前記導光ロッドと前記光源の間を屈曲自在なファイバで接続したことを特徴とする請求項1又は2に記載の照射ユニット。
- 前記拡散光の波長を選択する波長選択フィルタを交換自在に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の照射ユニット。
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