JP6089248B2 - 膜材接合用部材 - Google Patents
膜材接合用部材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6089248B2 JP6089248B2 JP2013000282A JP2013000282A JP6089248B2 JP 6089248 B2 JP6089248 B2 JP 6089248B2 JP 2013000282 A JP2013000282 A JP 2013000282A JP 2013000282 A JP2013000282 A JP 2013000282A JP 6089248 B2 JP6089248 B2 JP 6089248B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- heat
- membrane material
- resin layer
- joining member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
図7は、樹脂被覆膜材に、本発明の膜材接合用部材を熱融着により貼着する前の配置を示す断面図であり、2枚の樹脂被覆膜材の端面(3)を突き合わせ、その突き合わせ部(7)に跨って熱融着性樹脂層(6)側を樹脂被覆膜材に接して膜材接合用部材(4)が配され、膜材接合用部材の側から高周波ウェルダー装置の金型(8)が圧着されている。なお、図7において、膜材接合用部材は、図3におけるB−B’部分の断面で表した。この状態から、高周波誘導過熱を行うと、金型が圧着した範囲において、熱融着性樹脂層(6)と樹脂被覆膜材の熱可塑性樹脂被覆層(1−2)とが溶融・融着して、膜材接合用部材(4)が貼着される。この際、熱をかけながら圧力が加わることで、基材の充実部(5−3)を、熱融着性樹脂層(6)及び樹脂被覆膜材の熱可塑性樹脂被覆層(1−2)に食い込ませる様に圧力をかけることができ、強固な熱融着を行うことができる。また、この際、溶融した樹脂が、基材の空隙部(5−4)に流れ込んで収容されるため、熱融着性樹脂層(6)および樹脂被覆膜材の被覆樹脂層(1−2)にゆがみを生じにくく、接合部およびその周辺の反りや波うちを抑制することができる。更に、融着後に金型を押し付けたままで高周波の出力を止め、数秒間保持すれば、樹脂被覆膜材や接合部材を金型の凹凸で拘束した状態で冷却できるため、樹脂被覆膜材の反りや波うちを抑制することができる。また、図8の様に、樹脂によって空隙部(5−4)が充填される為、基材による凹凸が軽減され、凹凸に起因する影が生じにくくなる。
<熱融着性の評価>
実施例及び比較例で作成した接合体について、突き合わせ部位を中央とし、幅3cm×
長さ30cmの試験片(図9参照)を3点採取し、引張試験機((株)東洋精機製作所
製:ストログラフV10−C)にて、引張速度200mm/分で、接合部が破断するま
で引張を行い、破断部分を観察して以下の様に評価した。なお、3点の内1点でも評
価2であった場合、その接合体の熱融着性の評価は2とした。
1、樹脂被覆膜材の本体もしくは膜材接合用部材の本体が破壊して切断した
2、接合部において、樹脂被覆膜材の表面と、熱融着性樹脂層との界面で、部分的、
或いは全体的に剥がれて切断していた
<融着強度の評価>
上述の熱融着性評価と同様にして試験片を3点採取し、クリープ試験機((株)東洋精
機製作所製:100LDR型)を使用して60℃の温度条件で樹脂被覆膜材の破断荷重
の1/10の荷重をかけて、24時間の接合部の状態を観察し、以下の通り評価した。
1、接合部に剥がれは見られず、充分な強度で融着していた
2、接合部において、樹脂被覆膜材の表面と、熱融着性樹脂層との界面で、部分的、
或いは全体的に剥がれており、融着強度が不充分であった
<接合部周辺のゆがみ>
実施例及び比較例で作成した接合体について、図10の様に、突き合わせ部位を中央と
し、熱融着部の端から左右2cmの部分の樹脂被覆膜材を含んで長さ10cmの試験片
(9)を採取し、この試験片を水平で平坦な台の上に、樹脂被覆膜材側を下にして静
置し、膜材周囲の浮き上がりを観察して、台の面から最も浮き上がった部分の高さを、
ノギスを用いて測定し、以下の基準で評価した。
1、浮き上がりが1mm以下であり、接合部のゆがみはほとんど見られない
2、浮き上がりが1mmを超えるが2mm以下であり、接合部のゆがみは許容範囲
3、浮き上がりが2mmを超え、接合部のゆがみにより外観が損なわれる
<透過光に対する膜材接合用部材の影の視認性>
実施例・比較例で作成した接合体について、暗室内にて、膜材接合用部材を配した側の面から10cmの位置に設置した20Wの蛍光灯で照らした状態で、樹脂被覆膜材側から1m離れて観察し、接合部に影が視認できるかどうかについて以下の様に評価した。
1、膜材接合用部材の影はほとんど視認されない
2、膜材接合用部材の影がわずかに視認されるが、意匠性は損なわれない
3、膜材接合用部材の影がはっきり視認される
樹脂被覆膜材1
○基布1
1111dtexのポリエステルマルチフィラメント糸条を、1インチあたり11本
平行に並べた経糸と、1インチ当たり11本平行に並べた緯糸とを、直交するように
重ね、これらを、117dtexのナイロン絡み糸で結合した、幅220cmの絡み
織織布。
○樹脂被覆層の形成
下記配合1および2から、それぞれカレンダー成型法により成型した厚さ0.22m
mの軟質ポリ塩化ビニル樹脂フィルムの中間に基布1を挿入し、熱ラミネート法によ
り積層して長尺広幅で乳白外観の樹脂被覆膜材1を得た。
(配合1)
ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1300) 100質量部
フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(可塑剤) 40質量部
リン酸トリクレジル(難燃可塑剤) 15質量部
三酸化アンチモン(難燃剤) 10質量部
Ba−Zn系安定剤 2質量部
紫外線吸収剤:ベンゾトリアゾール系 0.5質量部
酸化チタン粒子(白色顔料) 2質量部
(配合2)
ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1300) 100質量部
フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(可塑剤) 40質量部
リン酸トリクレジル(可塑剤) 15質量部
三酸化アンチモン(難燃剤) 10質量部
Ba−Zn系安定剤 2質量部
紫外線吸収剤:ベンゾトリアゾール系 0.5質量部
樹脂被覆膜材2
○基布2
750dtexのガラスマルチフィラメント糸条を、経糸及び緯糸として、1インチ
あたりそれぞれ40本×30本の密度で製織した平織織布。
*ヒートクリーニングの後メタクリロキシプロピルトリメトキシシランにより
シランカップリング処理
○樹脂被覆層の形成
上記配合1から、カレンダー成型法により成型した厚さ0.15mmの軟質ポリ塩化
ビニル樹脂フィルムを、基布2の両面に熱ラミネート法により積層して、長尺広幅で
乳白外観の樹脂被覆膜材2を得た。
<膜材接合用部材の作成>
555dtexのポリエステルマルチフィラメント糸条を経糸及び緯糸として、1インチあたりそれぞれ18本×19本の密度で製織した粗目状の平織織布(単位面積当たり質量70g/m2)を繊維製編織布とし、下記配合3の加工液中に浸漬してからマングルで絞り、180℃×2分間加熱して、繊維製編織布内部に含浸し、かつ、繊維表面を被覆した付着量100g/m2の、軟質ポリ塩化ビニル樹脂からなる含浸被覆樹脂層を形成して、実施例1の基材とした。この基材において、繊維の屈折率と含浸被覆樹脂層の屈折率の差は、0.01であった。次いで、下記配合4から、カレンダー成型法により厚さ0.2mmの軟質ポリ塩化ビニル樹脂フィルムを成型し、先に得た基材の1面上に、熱融着性樹脂層として熱ラミネートし、基材の一方の面上に、付着量240g/m2の熱融着性樹脂層を有する積層体を得た。次にこの積層体を経糸方向に平行に40mm幅にスリットし、実施例1の膜材接合用部材を得た。この膜材接合体において、基材の充実率は61%、膜材接合用部材の厚さと、空隙部における熱融着性樹脂層の厚さとの比は、4.8:2であった。
(配合3)
乳化重合ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1700) 100質量部
リン酸トリクレジル(可塑剤) 30質量部
リン酸クレジルフェニル(可塑剤) 40質量部
ステアリン酸亜鉛(安定剤) 2質量部
ステアリン酸バリウム(安定剤) 2質量部
(配合4)
ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1300) 100質量部
フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(可塑剤) 40質量部
リン酸トリクレジル(可塑剤) 30質量部
三酸化アンチモン(難燃剤) 5質量部
Ba−Zn系安定剤 2質量部
紫外線吸収剤:ベンゾトリアゾール系 0.5質量部
<接合体の作成>
樹脂被覆膜材1より、長さ方向(経糸方向)30cm×幅方向(緯糸方向)15cmのサンプルを6枚カットし、その内2枚の膜材を、配合2から成型したフィルムの側を上にして長さ方向に平行に並べ、その端面を突き合わせて配列し、この突き合わせ部位に跨って左右均等になる様、先に作成した膜材接合用部材を熱融着性樹脂層側を下にして配置し、熱融着により貼着して、実施例1の接合体を得た。なお、熱融着には、4cm幅×30cm長で圧着面が平坦なウエルド金型を装着した高周波ウエルダー融着機(山本ビニター(株)製YF−7000型:出力7KW)を用い、圧着した状態で陽極電流0.8Aで4秒間高周波融着接合を行い、更に出力を切ってから4秒間圧着状態を保った後、圧着を解除して接合を完了した。残りのサンプルについても同様にして接合を行い、都合3点の接合体を得た。この内1点は熱融着性および融着強度の評価に供し、1点は接合部周辺のゆがみ評価に供し、残りの1点は透過光に対する膜材接合用部材の影の視認性評価に供した。その結果を表1に示す。
高周波ウェルダーの陽極電流を1.0Aとした以外は実施例1と同様にして、実施例2の接合体を3点作成し、各種評価に供した。結果を表1に示す。
<膜材接合用部材の作成>
750dtexのガラスマルチフィラメント糸条を経糸及び緯糸として、1インチあたりそれぞれ20本×20本の密度で製織した粗目状の平織織布(単位面積当たり質量110g/m2:ヒートクリーニングの後、メタクリロキシプロピルトリメトキシシランによりシランカップリング処理)を繊維製編織布とし、下記配合5(接着剤および架橋剤を含む)の加工液中に浸漬してからマングルで絞り、180℃×2分間加熱して、繊維製編織布内部に含浸し、かつ、繊維表面を被覆した付着量100g/m2の含浸被覆樹脂層を形成して、実施例3の基材とした。この基材において、繊維の屈折率と含浸被覆樹脂層の屈折率の差は、0.04であった。次いで、配合4から、カレンダー成型法により厚さ0.2mmの軟質ポリ塩化ビニル樹脂フィルムを成型し、先に得た基材の1面上に、熱融着性樹脂層として熱ラミネートし、基材の一方の面に付着量240g/m2の熱融着性樹脂層を有する積層体を得た。次にこの積層体を経糸方向に平行に40mm幅にスリットし、実施例3の膜材接合用部材を得た。この膜材接合体において、基材の充実率は70%、膜材接合用部材の厚さと、空隙部における熱融着性樹脂層の厚さとの比は、3.4:2であった。
(配合5)
乳化重合ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1700) 100質量部
リン酸トリクレジル(可塑剤) 100質量部
フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(可塑剤) 80質量部
ステアリン酸亜鉛(安定剤) 2質量部
ステアリン酸バリウム(安定剤) 2質量部
ウレタン系樹脂(接着剤:固形分30質量%) 15質量部
(日本ポリウレタン工業(株)製、商標;ニッポラン5111)
ポリイソシアネート(架橋剤:固形分75質量%) 1質量部
(日本ポリウレタン工業(株)製、商標;コロネートHL)
<接合体の作成>
樹脂被覆膜材2より、長さ方向(経糸方向)30cm×幅方向(緯糸方向)15cmのサンプルを6枚カットし、その内2枚の膜材を長さ方向に平行に並べ(上にする面は任意)、その端面を突き合わせて配列し、この突き合わせ部位に跨って左右均等になる様、膜材接合用部材を熱融着性樹脂層側を下にして配置し、実施例1と同様の条件で熱融着により貼着して、実施例3の接合体を3点作成し、各種評価に供した。結果を表1に示す。
<膜材接合用部材の作成>
配合5の代わりに、下記配合6(蛍光増白剤含有)を用いた以外は実施例3と同様にして、実施例4の膜材接合用部材を得た。繊維の屈折率と含浸被覆樹脂層の屈折率の差は、実施例3と同様0.04であった。
(配合6)
乳化重合ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1700) 100質量部
リン酸トリクレジル(可塑剤) 100質量部
フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(可塑剤) 80質量部
ステアリン酸亜鉛(安定剤) 2質量部
ステアリン酸バリウム(安定剤) 2質量部
ウレタン系樹脂(接着剤:固形分30質量%) 15質量部
(日本ポリウレタン工業(株)製、商標;ニッポラン5111)
ポリイソシアネート(架橋剤:固形分75質量%) 1質量部
(日本ポリウレタン工業(株)製、商標;コロネートHL)
蛍光増白剤(BASF社製、商標:Uvitex OB) 0.3質量部
※含浸被覆樹脂層に対して、0.1質量%
<接合体の作成>
実施例4の膜材接合用部材を用いた以外は実施例3と同様にして、実施例4の接合体を3点作成し、各種評価に供した。結果を表1に示す。
<膜材接合用部材の作成>
555dtexのポリエステルマルチフィラメント糸条を経糸及び緯糸として、1インチあたりそれぞれ18本×19本の密度で製織した粗目状の平織織布(単位面積当たり質量70g/m2)の両面に、配合4からカレンダー成型法により厚さ0.14mm(単位面積当たり質量170g/m2)に成型した軟質ポリ塩化ビニル樹脂フィルムを熱ラミネートして、平織織布の空隙部を介して相互にブリッジして融着した熱融着性樹脂層を有する積層体を得た。次に、この積層体を経糸方向に平行に40mm幅にスリットし、比較例1の膜材接合用部材とした。
<接合体の作成>
比較例1の膜材接合用部材を用いた以外は実施例1と同様にして、比較例1の接合体を3点作成し、各種評価に供した。結果を表2に示す。
<膜材接合用部材の作成>
555dtexのポリエステルマルチフィラメント糸条を経糸及び緯糸として、1インチあたりそれぞれ18本×19本の密度で製織した粗目状の平織織布(単位面積当たり質量70g/m2)を、配合3の加工液中に浸漬してからマングルで絞り、180℃×2分間加熱して、繊維製編織布内部に含浸し、かつ、繊維表面を被覆した付着量100g/m2の含浸被覆樹脂層を形成して、比較例2の基材とした。この基材において、繊維の屈折率と含浸被覆樹脂層の屈折率の差は、0.01であった。次いで、配合4から、カレンダー成型法により厚さ0.1mm(単位面積当たり質量120g/m2)の軟質ポリ塩化ビニル樹脂フィルムを成型し、先に得た基材の両面に熱ラミネートして、基材の空隙部を介して相互にブリッジして融着した熱融着性樹脂層を有する積層体を得た。この積層体において、基材の充実率は63%、基材の充実部における膜材接合用部材の厚さと、空隙部における熱融着性樹脂層の厚さとの比は、4.4:2であった。次にこの積層体を経糸方向に平行に40mm幅にスリットし、比較例2の膜材接合用部材を得た。
<接合体の作成>
比較例2の膜材接合用部材を用いた以外は実施例1と同様にして、比較例2の接合体を3点作成し、各種評価に供した。結果を表2に示す。
高周波ウェルダーの陽極電流を1.0Aとした以外は比較例2と同様にして、比較例3の接合体を3点作成し、各種評価に供した。結果を表2に示す。
<膜材接合用部材の作成>
繊維製編織布として、750dtexのガラスマルチフィラメント糸条を経糸及び緯糸として、1インチあたりそれぞれ8本×8本の密度で製織した粗目状の平織織布(単位面積当たり質量40g/m2:ヒートクリーニングの後、メタクリロキシプロピルトリメトキシシランによりシランカップリング処理)を用いた以外は、実施例3と同様にして、比較例4の膜材接合用部材を得た。この膜材接合用部材について、含浸被覆樹脂層の付着量35g/m2、基材の1面上に形成された熱融着性樹脂層の付着量240g/m2、基材の充実率33%、基材の充実部における膜材接合用部材の厚さと、空隙部における熱融着性樹脂層の厚さとの比は、3.6:2であった。
<接合体の作成>
比較例4の膜材接合用部材を用いた以外は実施例3と同様にして、比較例4の接合体を3点作成し、各種評価に供した。結果を表3に示す。
<膜材接合用部材の作成>
繊維製編織布として、750dtexのガラスマルチフィラメント糸条を経糸及び緯糸として、1インチあたりそれぞれ24本×24本の密度で製織した粗目状の平織織布(単位面積当たり質量130g/m2:ヒートクリーニングの後、メタクリロキシプロピルトリメトキシシランによりシランカップリング処理)を用いた以外は、実施例3と同様にして、比較例5の膜材接合用部材を得た。この膜材接合用部材について、含浸被覆樹脂層の付着量120g/m2、基材の1面上に形成された熱融着性樹脂層の付着量240g/m2、基材の充実率79%、基材の充実部における膜材接合用部材の厚さと、空隙部における熱融着性樹脂層の厚さとの比3.8:2であった。
<接合体の作成>
比較例5の膜材接合用部材を用いた以外は実施例3と同様にして、比較例5の接合体を3点作成し、各種評価に供した。結果を表3に示す。
<膜材接合用部材の作成>
基材の1面上に熱ラミネートする軟質ポリ塩化ビニル樹脂フィルムの厚さを、0.2mmから0.4mmに変更した以外は、実施例3と同様にして比較例6の膜材接合用部材を得た。この膜材接合用部材について、基材の充実部における膜材接合用部材の厚さと、空隙部における熱融着性樹脂層の厚さとの比は2.6:2であった。
<接合体の作成>
比較例6の膜材接合用部材を用いた以外は実施例3と同様にして、比較例6の接合体を3点作成し、各種評価に供した。結果を表3に示す。
基材の1面上に熱ラミネートする軟質ポリ塩化ビニル樹脂フィルムの厚さを、0.2mmから0.1mm(単位面積当たり質量120g/m2)に変更した以外は、実施例3と同様にして比較例7の膜材接合用部材を得た。この膜材接合用部材について、基材の充実部における膜材接合用部材の厚さと、空隙部における熱融着性樹脂層の厚さとの比は5.4:2であった。
<接合体の作成>
比較例7の膜材接合用部材を用いた以外は実施例3と同様にして、比較例7の接合体を3点作成し、各種評価に供した。結果を表3に示す。
1-1:繊維製基布
1-2:熱可塑性樹脂被覆層
2:樹脂被覆膜材端部の重ね合わせ分
3:樹脂被覆膜材端面
4:膜材接合用部材
5:基材
5-1:繊維製編織布
5-2:含浸被覆樹脂層
5-3:基材充実部
5-4:基材空隙部
6:熱融着性樹脂層
7:突き合わせ部
8:高周波ウェルダー金型
9:熱融着性および融着強度評価用試験片
10:ゆがみ評価用試験片
Claims (5)
- 複数の樹脂被覆膜材どうしの断面を突合せて繋ぐためのテープ状積層体であって、このテープ状積層体が、充実部及び空隙部とからなる基材と、この基材の一方の面上において前記充実部及び空隙部を被覆する熱融着性樹脂層とで構成され、前記基材が、粗目状の繊維製編織布と、この繊維製編織布内部に含浸し、かつ、表面を被覆した含浸被覆樹脂層とからなり、前記充実部の充実率を45〜75%とし、前記テープ状積層体の厚さD1と、前記空隙部における前記熱融着性樹脂層の厚さD2との比を、3:2〜5:2としていることを特徴とする、膜材接合用部材。
- 前記繊維製編織布が、98〜2222dtexのガラスマルチフィラメント糸条、または、98〜2222dtexのポリエステルマルチフィラメント糸条を編織してなり、かつ、50〜300g/m2の単位面積当たり質量を有する、請求項1に記載の膜材接合用部材。
- 前記含浸被覆樹脂層が40〜300g/m2の付着量を有し、前記熱融着性樹脂層が80〜300g/m2の付着量を有する、請求項1または2に記載の膜材接合用部材。
- 前記含浸被覆樹脂層、および/または、前記熱融着性樹脂層が、それぞれ独立して0.01〜1質量%の蛍光増白剤を含む、請求項1から3いずれか1項に記載の膜材接合用部材。
- 前記膜材接合用部材が10〜80mmの幅を有する、請求項1から4いずれか1項に記載の膜材接合用部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013000282A JP6089248B2 (ja) | 2013-01-07 | 2013-01-07 | 膜材接合用部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013000282A JP6089248B2 (ja) | 2013-01-07 | 2013-01-07 | 膜材接合用部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014131840A JP2014131840A (ja) | 2014-07-17 |
JP6089248B2 true JP6089248B2 (ja) | 2017-03-08 |
Family
ID=51411160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013000282A Active JP6089248B2 (ja) | 2013-01-07 | 2013-01-07 | 膜材接合用部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6089248B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61120742A (ja) * | 1984-11-17 | 1986-06-07 | 平岡織染株式会社 | 通風性シートの補修方法 |
JP3632753B2 (ja) * | 2000-08-02 | 2005-03-23 | 平岡織染株式会社 | 高周波融着性ポリオレフィン系樹脂膜材 |
JP4474610B2 (ja) * | 2004-04-20 | 2010-06-09 | 平岡織染株式会社 | 採光性に優れた難燃膜材 |
JP2010072378A (ja) * | 2008-09-19 | 2010-04-02 | Sekisui Chem Co Ltd | 看板用難燃性シート |
JP5703672B2 (ja) * | 2010-10-05 | 2015-04-22 | 日東紡績株式会社 | 不燃性シートの接合物 |
-
2013
- 2013-01-07 JP JP2013000282A patent/JP6089248B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014131840A (ja) | 2014-07-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5703672B2 (ja) | 不燃性シートの接合物 | |
JP2019090156A (ja) | 防刃性および防弾性物品ならびに製造方法 | |
KR960033741A (ko) | 입체 안정성 및 내열성이 개선된 적층체 | |
JPS63221031A (ja) | 熱回復性スリーブおよびその用途 | |
US20060172638A1 (en) | Textile composite intended for mechanical reinforcement of a bitumen-based waterproof coating | |
KR101551348B1 (ko) | 섬유 코팅제, 코팅 섬유, 이를 통한 운송 용기용 직물 제조방법 및 운송 용기용 직물 | |
JP2015225062A (ja) | 放射線遮蔽シート及び放射線遮蔽部材 | |
JP6089248B2 (ja) | 膜材接合用部材 | |
JP2014201024A (ja) | 採光不燃シート | |
JP2011067976A (ja) | 金属メッシュ複合シート及びその高周波誘導加熱接合体 | |
KR20210092889A (ko) | 방수용 복합 시트 및 이를 이용한 시공 방법 | |
JP2020056274A (ja) | 空気膜パネル | |
KR102589612B1 (ko) | 동절기용 복합 수직보호망 및 이의 제조방법 | |
JP2665606B2 (ja) | 導電性積層体 | |
JP6060358B2 (ja) | 接合部柔軟性に優れた膜材接合体 | |
JP6930872B2 (ja) | 不燃性シート、該不燃性シートを用いた防煙垂壁、防煙スクリーン・カーテン、並びに不燃性シートの製造方法 | |
JP2019162831A (ja) | 透明不燃性シート、該透明不燃性シートを用いた防煙垂壁、防煙スクリーン・カーテン、並びに透明不燃性シートの製造方法 | |
CN213652363U (zh) | 一种防火胶带 | |
JP2021130236A (ja) | 複合シート | |
JP6426231B1 (ja) | 複合膜 | |
WO2018116447A1 (ja) | 防汚性シート、防汚性シート接合体、及び防汚性シート接合体の製造方法 | |
JPH06246873A (ja) | 屋外用膜材料 | |
JP2006328734A (ja) | 粘着ガラステープ及び建造物の施工方法 | |
JPH0455856B2 (ja) | ||
KR20200076232A (ko) | 시트 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151211 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161026 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161102 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161104 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170106 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170112 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6089248 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |