JP6089185B2 - 刈り取り機 - Google Patents
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これにより、刈り取り物の刈り残しが生じないようにすると共に、前方位置の刈り刃による前方寄せ刈り作用と後方位置の刈り刃の後方寄せ刈り作用で、刈り取り物の集束を円滑にして消費馬力の軽減と機体の小型化を図り、更に刈り取り能率の向上を図ることができる。
これにより、前記一側の刈り取り跳ね出し装置と他側の刈り取り跳ね出し装置は、左右に前後関係なく略同位置に配置されているものであり、刈り取り物を左右の刈り刃で同時的に刈り取り処理して効率よく作業ができる。また、門形フレームの左右の伝導ケースの直下に、一側位置と他側位置の刈り取り跳ね出し装置を装着する構成であるので、構造が簡単にできると共に機体の前後長さも短くしてより軽量化が図れる利点がある。
そして、一側位置と他側位置の刈り取り跳ね出し装置13,16の刈り刃11,14で、刈り取り物の株元を刈ると同時的に、刈り取り跳ね出し装置13,16で刈り取り物の株元を後方に向けて裾払い状に跳ね出すことにより、刈り取り物が左右より走行機体2の中央に寄せられて、走行機体2の中央から後方にかけて刈り取り物が集束されて、前記門形フレーム3の中間空間部3Aを潜り抜けながら、走行機体2の前進と共に、刈り取り物の先端上部を前方向きに下部株元を後方向きに押し倒し作用させて、車軸6の下方を通過して地面上に整列させて倒伏処理させる構成とされている。このときミッションケース5は正面視で門形フレーム3を構成する他方の縦方向の伝導ケース3Cの背部に遮蔽される位置に機体中央より他方側に偏寄させて配置されているので刈り取り物の後方排出の邪魔にならないものである。
後方の刈り取り跳ね出し装置16の駆動は、分配軸21からベベルギヤ−44,45を介して伝導ケース3C内の伝達軸46を経由して、該伝動軸46の下端に装着した刈り刃14と跳ね出し体15を有する刈り取り跳ね出し装置16が回動する構成とされている。
図面符号50は伝導ケース3Cに取り付け固定されている刈り取り跳ね出し装置16の上部を覆う被覆カバーである。この被覆カバー50により刈り取り跳ね出し装置16により飛散される固形物、石などを受け止めて保護するようにされている。
伝動軸43の下端に取り付けられる一方の刈り取り跳ね出し装置13と、伝導軸46の下端に取り付けられる他方の刈り取り跳ね出し装置16の取り付け構成が全く同じにされているので、両者の取り付けには互換性があり単一のボルト49の弛緩操作で取り付けを交換することができる。
なお、走行機体2の後方には、後部保護カバー51と、保護カバーの下端に垂設されて後方へ揺動退避可能なゴム垂れ52が設けてあり、地面に倒伏した刈り取り物を後方へ逃がしながら、刈り取り跳ね出し装置16から後方へ飛散されてくる不側な飛散物を受け止めて作業者を保護するようになっている。53は後部の安全カードであり、作業者の足下が原動機などに触れないようにされている。
この第2実施形態の刈り取り機は、走行機体2の前部に正面視で逆Uの字状の門形に形成された門形フレーム3が設けられ、該門形フレーム3の左右横方向の伝導ケース3Aの両側に縦方向に設けた左右の伝導ケース3B,3Cの直下に、一側位置と他側位置の刈り取り跳ね出し装置13,16を装着して、一側位置と他側位置の刈り取り跳ね出し装置13,16の刈り刃11,14を上面視で進行方向に対して前後を略同位置にしてほぼ平行に並べたことを特徴とするものである。
これにより、前記一側の刈り取り跳ね出し装置13と他側の刈り取り跳ね出し装置16は、左右に前後関係なく略同位置に配置されているものであり、刈り取り物を左右の刈り刃11,14で同時的に刈り取り処理して効率よく作業ができる。また、門形フレーム3の左右の伝導ケース3B,3Cの直下に、一側位置と他側位置の刈り取り跳ね出し装置13,16を装着する構成であるので、第1実施形態の刈り取り機で必要であった補助伝導ケース3B1や内部の横軸や伝導軸、およびベベルギヤーなどが不要になって、構造が簡単にできると共に機体の前後長さも短くしてより軽量化が図れる利点がある。
この第2実施形態の刈り取り機におけるその他の構成は、第1実施形態の刈り取り機と構成が同じであるので説明は省略する。
このように、長尺な立桿姿勢の草、雑木などの刈り取り物であっても、刈り取り物の株元を刈り刃11,14で刈ると同時的に刈り取り跳ね出し装置13,16で後方に向けて裾払い状に跳ね出すことにより、刈り取り物が左右より機体中央に寄せられて、機体中央から後方にかけて刈り取り物が集束されて、門形フレーム3の中間空間部3Aを潜り抜けながら、刈り取り物の上部を前方向きに下部を後方向きに押し倒し作用させて機体の片側に偏寄させて配置したミッションケース5の脇を通り抜けて車軸6の下方を通過して倒伏処理させることができて、短い丈の短桿材の刈り取り作業は勿論のこと、長桿材の刈り取り作業も詰まり無く円滑に出来る。本構造では刈り取り物が絡み付きのない状態で刈り取り作業が円滑に出来るので、消費馬力が少なくなり原動機を小馬力化にして機体を小型化にしても高能率に刈り取りが出来る。
また、刈り取り物は株元のみ切断されて、刈り取り物の上部を前方向きに下部を後方向きに押し倒し作用させて倒伏処理されるので、刈り取り後に家畜飼料などの牧草に利用したい時などには、整列状に倒伏された刈り取り物の収集を円滑にして牧草利用を便ならしめる利点がある。
そして、走行機体2の下部はミッションケース5が片側に偏寄されて大きな空間部が形成されており、刈り取り物は車軸6の下方を通過して、後部保護カバー51の下端に垂設されゴム垂れ52を潜り抜けながら地面に列状に集束されて倒伏される。したがって走行機体2の後方の作業者は、刈り刃から飛散されてくる不側な飛散物を後部保護カバー51やゴム垂れ52で保護されて安全に作業をすることができる。
このように刈り刃11,14の回転方向前後の両刃部が使えるので、2倍の耐久性があることになる。
先ず、1.門形フレームの下部を刈り取り草が通過する点について、補足説明する。
〔1〕構成・作用
左刈り刃11と右刈り刃14は、それぞれ刃の外径軌跡は270?〜400?で、回転方向はそれぞれ機体の中央寄りに内向きに回転する。刈り取りは刈り刃11,14で、刈り取られた刈り取り物は門形フレーム3の中間空間部3Aを通って、車輪7,7の機体後方に搬送される。左刈り取り部13は左刈り刃伝動体ケース3Bに支えられ、右刈り取り部116は右刈り刃伝動体ケース3Cに支えられる。左刈り刃伝動体ケース3Bと右刈り刃伝動体ケース3Cは上部刈り刃伝動体ケース3Aにより繋がり、門柱型を構成される。
これにより、刈り刃11,14で刈り取られ、刈り取られた刈り取り物は刈り刃11,14と同軸に装置された排出促進体12,15で強力に機体後方に搬送される、この刈り取り構造で、長尺な刈り取り物で、例えば80〜100cmの長いものでも刈り取りが可能で、左刈り取り部13,右刈り取り部16は左刈り刃伝動体ケース3Bと右刈り刃伝動体ケース3C、更に上部刈り刃伝動体ケース3Aの門柱型に構成される門形フレーム3に支えられているので、中間空間部3Aの空間が非常に広く、大量の刈り取り物が1度に刈り取られても、門柱(門形フレーム)で形成される中間空間部3Aの空間が広いので空間に詰まる事はない。空間構造は左刈り刃伝動体伝動体ケース3B、右刈り刃伝動体ケース3Cの距離は21〜36cmに幅広くされ、上部刈り刃伝動体ケース3Aの高さは30〜40cmに高く構成されているので、門形フレーム3の中間空間部3Aを潜り抜けながら、刈り取り物の上部を前方向きに下部を後方向きに押し倒し作用させて倒伏処理させることができる。
左右の刈り刃11,14の回転方向が互いに機体中央に向けて内向きに回転した構造で刈り取られるので、刈り取り物の草丈に関係なく、下端部の株元のみ1回切りしか刈り取りしない。その為に消費馬力が従来型に比較して約1/3位の消費馬力で刈り取りが可能である。そのため、草丈の長短に関係なく、1度切りの刈り取りが出来て、刈り取り草量にも関係なく刈り取りが出来る。
従来の機械は、一般的には刈り刃部の上部にカバーを配置していると刈り取り物を導入するところ空間高さは20cm位で、空間が狭いので刈り取られた草が空間にすぐ一杯になり、刈り刃部に草が充満するので、刈り刃部に刈り取り負荷の数倍の負荷が懸かるので、本発明のものより3倍位の負荷増になり、そのため、原動機の馬力が大きくなり、機体重量が重くなる。刈り取り負荷を最小限にする1つの方法は刈り取り物が空間部3Aを1度切りで通過できる構造にすることである、その為に全体負荷が軽くなり、小型化、安価、長い草が刈れる等の特徴が出る。
〔1〕構成・作用
本発明第1実施形態の刈り取り機は、左刈り取り部13が右刈り取り部16より前方に先行した位置にある。この構造の特徴は量の多い刈り取り物を刈り取りした時、刈り刃11,14に同時負荷が掛かると馬力が増大する可能性が高い。左右同時に大きい負荷が掛かると馬力が増大化するので、それを避ける為に前後にずらした先行構造にしている。
草などの刈り取り物の刈り取り量は、稲の様にコンスタントに同量ではなく、常に変化が大きい。大量の繁茂した草群とそうでもない草群が常時混ざりあっている傾向が強い。草量は品種や肥料、土地により大変に変化が大きい、その変化量に常に対応しながら刈り取りが出来なければならない。その為に本発明第1実施形態の刈り取り機は一方が先行している構造を採用している。
本構造の特徴は、左刃駆動用の補助伝導ケース3B1がない構造で、コストが安価に出来る、その替わり、平地と傾斜地の2面同時刈り取り傾斜刃構造の採用が難しい課題はある。
例えば、稲刈り結束用の1条刈りバインダ−は、2条刈りバインダ−より稲の倒伏刈りが有利である。その理由は、稲は2条の場合には成育管理をしている関係で左右ほぼ同一量に成育しているが、野山に自然に繁茂する草量は一般的に常に変化が大きい。
上記の状況であるが、左右の刈り刃並列型の構造では左右均等に刈り取り草量が掛かる率が高いので、左先行型のように左右で刈り取り草の引きがない、その為にスム−スに刈り刃部に刈り草が入る可能性が高い。
本発明第2実施形態の刈り取り機は、左刃駆動用の補助伝導ケース3B1がない構造だからコストが安価、機体重量が軽く出来る。また、本発明第1実施形態の刈り取り機では左刈り取り部13が先行する構造のため、刈取られた刈り取り物が左車輪7の方に寄る傾向が見られるが、第2実施形態の刈り取り機に採用する平行の場合は、走行機体2の中央に集束されて堆積する。また、左刃駆動用の補助伝導ケース3B1がない構造のため、機体の長さが短くなるので回行が容易となる。
〔1〕構成・作用
本発明は左刃体13,右刃体16をアッシーで交互に交換できる構造で、単一のボルト49のみ、一本の弛緩操作で非常に容易に交換が確実に出来る。
左刃体13(右刃体16も同一構造であり左刃体13で説明をする)の構成は、排出促進体12と排出促進体補強板12−2、刈り刃11,11、刈り高さ調節板(橇皿)48,刈り高さ調節板ボルト(ボルト15A,ナット15B)で構成される。
排出促進体12と排出促進体補強板12−2は溶接部12Wと12U部で溶接される、溶接部12Wは円周に4箇所、溶接部12Uは円周360度上に5箇所にある。
左刃体13,右刃体16の交換は刃固定ボルト48で刈り刃伝動軸46に固着される。
刈り刃伝動軸46に延長刈り刃伝動軸46−1が溶着され、刈り刃伝動軸46−1は刃固定メタル(大径筒部)3C1,ベアリングBBを嵌装する、刈り刃伝動軸46−1にスプライン46Aを設け、固定座(巻き付け防止体)47を嵌装する。
単一の刃固定ボルト49の1本で固定するのは、刈り取り部の安全性の為と、刃体の交換を容易にするためである。刃固定ボルト49の左刃体11のネジは右ネジに、右刃体14は左ネジにされており、この構造により刈り刃の回転中に刃固定ボルト49のネジが緩まないようにしてある。しかし非常に大きい負荷、例えば刈り取り作業中にコンクリ−トや大きな石に当接した時には刃体全体が機体から瞬時に分離する。この作用は機械全体の安全の為に構成されている。
刃の交換は刈り取り中には石、材木等様々な物が混ざっていて刃の摩耗、破損が発生する、その上にユ−ザ−は高齢者が多く交換性容易を要求される、それ等の為に刃の交換は容易で短時間に確実に出来ることが必要である。
本発明では、左刃体13,右刃体16を交互に交換できる構造で、非常に容易に交換が確実に出来る。このようにすると左刃体13,右刃体16の刃面の回転方向の正逆両側が使えるので刈り刃の使用時間を増やすことができる。
〔1〕構成・作用
刈り刃11,14は1〜2枚で構成される、刈り刃11,14は両傾斜状構造で、刃先端部の巾は5〜8mmで構成される。これ以下に巾が狭いと熱処理時に材料が融ける恐れがある。刃11,14の傾斜は先端部53が広いと前進時に刈草を前方に押し倒す原因となり、そのために消費馬力が大となる。そして、更に草を押し倒すことによると先端部で詰まりが発生する要因となる。詰まりが発生すると連続的に溜まりが発生する原因となり、最後は刈り取り不能となる。
刈り刃11,14の先端部が狭く形成されていると、比較的この現象が発生せず、消費馬力も低くなる。消費馬力が低いと重量も軽減される。
刈り刃11,14と排出促進体12,15との位置は刃11,14の傾斜角のほぼ延長線上にあることが望ましい。
刈り刃は刈り取りにより摩耗、又石や材木の切断等で摩耗と破損が発生する、刃部の先端の構造が左右同一傾斜になっているので、左刃体13と右刃体16を交換することにより両刃部11,14の両方が使えるので、2倍の耐S久性がある、その為に左右刈り取り部13,16の刃部体11,14が交互に使用可能である。
刈り刃11,14の先端部の巾が5〜8mmと狭いので草刈り機が直進しても草を倒すこともなく、低馬力で刈り取りが出来る。
2 走行機体
3 門形フレーム
3A、3B、3C 伝導ケース
3B1 補助伝導ケース
3D 中間空間部
4 刈り取り部
5 ミッションケース
11 刈り刃(一方側:左側)
12 跳ね出し体
13 刈り取り跳ね出し装置
14 刈り刃(他方側:右側)
14A 刈り刃部
15 跳ね出し体
16 刈り取り跳ね出し装置
18 伝導軸
21 分配軸
34 中継軸
43 伝動軸
46 伝達軸
46A セレーション
49 ボルト
Claims (4)
- ハンドルで走向操作される走行機体の前部に、機体の左右の一方側から機体の中央側に向けて回転する刈り刃と、該刈り刃の上部に配置され且つ回転する跳ね出し体とを有する一側位置の刈り取り跳ね出し装置を配設すると共に、
該一側位置の刈り取り跳ね出し装置に対向させて、機体の左右の他側から機体の中央側に向けて回転する刈り刃と、該刈り刃の上部に配置され且つ回転する跳ね出し体とを有する他側位置の刈り取り跳ね出し装置を配設させ、
該一側位置と他側位置の刈り取り跳ね出し装置の刈り刃で、刈り取り物の株元を刈ると同時的に跳ね出し体で株元を後方に向けて裾払い状に跳ね出すことにより、刈り取り物が左右より機体中央に寄せられて、機体中央から後方にかけて刈り取り物が集束されて、刈り取り物の上部が前方向きになるように倒し作用させて倒伏処理させる構造にした
ことを特徴とする刈り取り機。 - 原動機の駆動を受けて走行する走行車輪を有しハンドルで走向操作される走行機体の前部に、左右横方向の伝導ケースと該横方向の伝動ケースの両側に配置された縦方向の伝導ケースとを有する正面視で逆Uの字状の門形に形成された門形フレームを配設し、
該左右の縦方向の伝導ケースの一方側に、前記一側位置の刈り取り跳ね出し装置を配設すると共に、他方側に、前記他側位置の刈り取り跳ね出し装置を配設させ、
該一側位置と他側位置の刈り取り跳ね出し装置で、刈り取り物の株元を刈ると同時的に後方に向けて裾払い状に跳ね出すことにより、刈り取り物が前記門形フレームの中間空間部を潜り抜けながら、刈り取り物の上部を前方向きに下部を後方向きに押し倒し作用させて倒伏処理させる構造にした
ことを特徴とする請求項1に記載の刈り取り機。 - 前記左右一対の縦方向の伝動ケースは側面視で互いが重複する位置に配置され、
該左右一対の縦方向の伝導ケースの一方の下部から前方に延出された補助伝導ケースには、上記門形フレームの前側に位置させた状態で前記刈り取り跳ね出し装置が配設され、
該補助伝動ケース側の刈り取り跳ね出し装置に対して、他方の刈り取り跳ね出し装置を後位に位置させ、
両刈り取り跳ね出し装置の刈り刃は走行機体の進行方向に沿わせた方向に対しては前後に若干重複し、且つ平面視においても刈り取り物の後方斜め移送部も重複する重複部を有する配置にした
ことを特徴とする請求項2に記載の刈り取り機。 - 前記左右一対の縦方向の伝動ケースは側面視で互いが重複する位置に配置され、
前記左右の縦方向の伝導ケースの直下に、上記刈り取り跳ね出し装置をそれぞれ装着し、該左右の刈り取り跳ね出し装置の刈り刃を上面視で進行方向に対して前後を略同位置にしてほぼ平行に並べた
ことを特徴とする請求項2に記載の刈り取り機。
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