JP6088911B2 - 電源装置 - Google Patents

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Description

この発明は、電源装置に関する。
従来、2つの昇圧コンバータを並列に接続し、インダクタを磁気相殺型の変圧器とするDC−DCコンバータが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
従来、3つ以上の昇圧コンバータを並列に接続し、リップル電流を低減する電力変換回路が知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2005−224058号公報 特開2006−149054号公報 特開2009−170620号公報
ところで、上記従来技術に係るDC−DCコンバータによれば、入力電圧と出力電圧との比である昇圧比(変圧比)を2以上に増大させると、インダクタを通過するリップル電流が増大することから、素子を大型化する必要が生じ、回路の損失が増大するという問題が生じる。
また、上記従来技術に係る電力変換回路によれば、並列に接続される昇圧コンバータが増えることによって、回路構成に要する素子数が増大し、回路が大型化するという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、回路構成に要する素子数が増大することを抑制しつつ、昇圧比(変圧比)を増大させた場合のリップル電流を低減することが可能な電源装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1)本発明の一態様に係る電源装置は、電源(例えば、実施形態での電源BT)と、前記電源から供給される電力によって駆動する負荷(例えば、実施形態での負荷13)と、前記負荷に印加する電圧を制御する電圧制御手段(例えば、実施形態での制御装置15、第1から第4の直流電力変換回路11,12,31,32)と、を備え、前記電圧制御手段は、第1リアクトル(例えば、実施形態での第1リアクトルL1)および第2リアクトル(例えば、実施形態での第2リアクトルL2)と、複数のスイッチ(例えば、実施形態での第1〜第8スイッチング素子SW1〜SW8)と、第1キャパシタ(例えば、実施形態での第1キャパシタCA1)および第2キャパシタ(例えば、実施形態での第2キャパシタCA2)と、第1の昇圧回路(例えば、実施形態での第1の直流電力変換回路11)および第2の昇圧回路(例えば、実施形態での第2の直流電力変換回路12)と、を備え、第1ノード(例えば、実施形態での第1ノードA)に前記電源の正極が接続され、第2ノード(例えば、実施形態での第2ノードB)に前記電源の負極が接続され、第3ノード(例えば、実施形態での第3ノードC)と前記第1ノードとに前記第1リアクトルの両端が接続され、第4ノード(例えば、実施形態での第4ノードD)と前記第2ノードとに前記第2リアクトルの両端が接続され、第5ノード(例えば、実施形態での第5ノードE)と前記第2ノードとに前記第1キャパシタの両端が接続され、第6ノード(例えば、実施形態での第6ノードF)と前記第1ノードとに前記第2キャパシタの両端が接続され、前記複数のスイッチは、前記第5ノードと前記第3ノードとに両端が接続された第1のスイッチ(例えば、実施形態での第1スイッチング素子SW1)と、前記第3ノードと前記第2ノードとに両端が接続された第2のスイッチ(例えば、実施形態での第2スイッチング素子SW2)と、前記第1ノードと前記第4ノードとに両端が接続された第3のスイッチ(例えば、実施形態での第3スイッチング素子SW3)と、前記第4ノードと前記第6ノードとに両端が接続された第4のスイッチ(例えば、実施形態での第4スイッチング素子SW4)と、を備え、前記第1の昇圧回路は、前記第1リアクトルと、前記第1キャパシタと、前記第1および前記第2のスイッチを備えるとともに、前記電源に接続され、前記第2の昇圧回路は、前記第2リアクトルと、前記第2キャパシタと、前記第3および前記第4のスイッチを備えるとともに、前記電源に接続され、前記電圧制御手段は、前記複数のスイッチのオンおよびオフのスイッチング動作のデューティによって、前記負荷に印加する電圧を、前記電源の電圧以上の任意の電圧に制御する。
(2)上記(1)に記載の電源装置では、前記電圧制御手段は、前記第1の昇圧回路の前記第1および前記第2のスイッチを反転して交互にオンおよびオフに切り替える第1スイッチング動作と、前記第2の昇圧回路の前記第3および前記第4のスイッチを反転して交互にオンおよびオフに切り替える第2スイッチング動作とを実行する場合に、前記第1スイッチング動作の位相と前記第2スイッチング動作の位相とを同位相から180°ずらした位相としてもよい。
(3)上記(1)または(2)に記載の電源装置では、前記第1リアクトルおよび前記第2リアクトルは磁気的に結合されてもよい。
(4)上記(3)に記載の電源装置では、前記第1リアクトルおよび前記第2リアクトルは磁気相殺するように設けられてもよい。
(5)上記(1)から(4)の何れか1つに記載の電源装置では、前記第1および前記第4のスイッチは前記電源を充電するような通電を遮断してもよい。
(6)上記(1)に記載の電源装置では、前記電圧制御手段は、第3リアクトル(例えば、実施形態での第3リアクトルL3)および第4リアクトル(例えば、実施形態での第4リアクトルL4)と、第3キャパシタ(例えば、実施形態での第3キャパシタCA3)および第4キャパシタ(例えば、実施形態での第4キャパシタCA4)と、第3の昇圧回路(例えば、実施形態での第3の直流電力変換回路31)および第4の昇圧回路(例えば、実施形態での第4の直流電力変換回路32)と、を備え、第7ノード(例えば、実施形態での第7ノードG)と前記第1ノードとに前記第3リアクトルの両端が接続され、第8ノード(例えば、実施形態での第8ノードH)と前記第2ノードとに前記第4リアクトルの両端が接続され、第5ノードと前記第2ノードとに前記第3キャパシタの両端が接続され、第6ノードと前記第1ノードとに前記第4キャパシタの両端が接続され、前記複数のスイッチは、前記第5ノードと前記第7ノードとに両端が接続された第5のスイッチ(例えば、実施形態での第5スイッチング素子SW5)と、前記第7ノードと前記第2ノードとに両端が接続された第6のスイッチ(例えば、実施形態での第6スイッチング素子SW6)と、前記第1ノードと前記第8ノードとに両端が接続された第7のスイッチ(例えば、実施形態での第7スイッチング素子SW7)と、前記第8ノードと前記第6ノードとに両端が接続された第8のスイッチ(例えば、実施形態での第8スイッチング素子SW8)と、を備え、前記第3の昇圧回路は、前記第3リアクトルと、前記第3キャパシタと、前記第5および前記第6のスイッチを備えるとともに、前記電源に接続され、前記第4の昇圧回路は、前記第4リアクトルと、前記第4キャパシタと、前記第7および前記第8のスイッチを備えるとともに、前記電源に接続されてもよい。
(7)上記(6)に記載の電源装置では、前記電圧制御手段は、前記第1の昇圧回路の前記第1および前記第2のスイッチを反転して交互にオンおよびオフに切り替える第1スイッチング動作と、前記第2の昇圧回路の前記第3および前記第4のスイッチを反転して交互にオンおよびオフに切り替える第2スイッチング動作と、前記第3の昇圧回路の前記第5および前記第6のスイッチを反転して交互にオンおよびオフに切り替える第3スイッチング動作と、前記第4の昇圧回路の前記第7および前記第8のスイッチを反転して交互にオンおよびオフに切り替える第4スイッチング動作と、を実行する場合に、前記第1スイッチング動作の位相と前記第2スイッチング動作の位相とを同位相から180°ずらした位相とし、前記第3スイッチング動作の位相と前記第4スイッチング動作の位相とを同位相から180°ずらした位相としてもよい。
(8)上記(7)に記載の電源装置では、前記電圧制御手段は、前記第1スイッチング動作および前記第2スイッチング動作の組の位相と、前記第3スイッチング動作および前記第4スイッチング動作の組の位相とを、同位相から90°ずらした位相としてもよい。
(9)上記(7)または(8)に記載の電源装置では、前記第1リアクトルおよび前記第2リアクトルは磁気的に結合され、前記第3リアクトルおよび前記第4リアクトルは磁気的に結合されてもよい。
(10)上記(9)に記載の電源装置では、前記第1リアクトルおよび前記第2リアクトルは磁気相殺するように設けられ、前記第3リアクトルおよび前記第4リアクトルは磁気相殺するように設けられていてもよい。
(11)上記(6)に記載の電源装置では、前記電圧制御手段は、前記第1の昇圧回路の前記第1および前記第2のスイッチを反転して交互にオンおよびオフに切り替える第1スイッチング動作と、前記第2の昇圧回路の前記第3および前記第4のスイッチを反転して交互にオンおよびオフに切り替える第2スイッチング動作と、前記第3の昇圧回路の前記第5および前記第6のスイッチを反転して交互にオンおよびオフに切り替える第3スイッチング動作と、前記第4の昇圧回路の前記第7および前記第8のスイッチを反転して交互にオンおよびオフに切り替える第4スイッチング動作と、を実行する場合に、前記第1スイッチング動作の位相と前記第3スイッチング動作の位相とを同位相から180°ずらした位相とし、前記第2スイッチング動作の位相と前記第4スイッチング動作の位相とを同位相から180°ずらした位相としてもよい。
(12)上記(11)に記載の電源装置では、前記第1スイッチング動作および前記第3スイッチング動作の組の位相と、前記第2スイッチング動作および前記第4スイッチング動作の組の位相とを、同位相から90°ずらした位相としてもよい。
(13)上記(11)または(12)に記載の電源装置では、前記第1リアクトルおよび前記第3リアクトルは磁気的に結合され、前記第2リアクトルおよび前記第4リアクトルは磁気的に結合されてもよい。
(14)上記(13)に記載の電源装置では、前記第1リアクトルおよび前記第3リアクトルは磁気相殺するように設けられ、前記第2リアクトルおよび前記第4リアクトルは磁気相殺するように設けられてもよい。
(15)上記(6)から(14)の何れか1つに記載の電源装置では、前記第1、前記第4、前記第5、および前記第8のスイッチは前記電源を充電するような通電を遮断してもよい。
上記(1)に記載の態様に係る電源装置によれば、第1の昇圧回路は昇圧動作によって負荷の正極電位と電源の正極電位との電位差を増大させ、第2の昇圧回路は昇圧動作によって負荷の負極電位と電源の負極電位との電位差を増大させる。これによって、例えば電源に対して複数の昇圧コンバータを並列に接続する場合に比べて、所望の昇圧比を得るために必要とされるデューティをより低くすることができる。さらに、昇圧比(変圧比)を増大させた場合のリップル電流を低減することができ、素子を大型化する必要が生じることを防止し、回路の損失が増大することを抑制することができる。また、例えば3つ以上の昇圧コンバータを電源に並列に接続する場合に比べて、回路構成に要する素子数が増大すること、および回路が大型化することを防止しつつ、リップル電流を低減することができる。さらに、第1および第2キャパシタの耐圧をより低くすることができ、回路全体をより小型化することができる。
さらに、上記(2)の場合、並列に接続されたキャパシタを含む負荷および電源の電流のリップル周波数を、スイッチング周波数よりも高くすることができる。例えば、スイッチング周波数が可聴帯域であっても、負荷および電源にて発生するリップル電流に起因する騒音の周波数を可聴帯域外として、騒音を抑制することができる。特に、逆位相のスイッチング動作によれば、第1および第2の昇圧回路の互いの動作による電流のリップルが逆位相で重畳されるので、同位相に比べて、電源および負荷を通過する電流のリップルをより小さくすることができる。
さらに、上記(3)の場合、第1および第2リアクトルの電流の周波数をスイッチング周波数よりも高くすることができる。例えば逆位相のスイッチング動作によって、第1および第2リアクトルの電流の周波数をスイッチング周波数の2倍まで増大させることができ、第1リアクトルおよび第2リアクトルにて発生する磁歪騒音の周波数を可聴帯域外まで高くすることができる。
さらに、上記(4)の場合、第1リアクトルおよび第2リアクトルにおける磁気飽和の発生を抑制し、各素子を小型化することができる。
さらに、上記(5)の場合、電源が放電のみが可能な燃料電池や発電機などであっても、適正な動作を実行可能である。
さらに、上記(6)の場合、各昇圧回路毎に負担する電力を低減することができる。
さらに、上記(7)または(11)の場合、並列に接続されたキャパシタを含む負荷および電源の電流のリップル周波数を、スイッチング周波数よりも高くすることができる。例えば、スイッチング周波数が可聴帯域であっても、負荷および電源にて発生するリップル電流に起因する騒音の周波数を可聴帯域外として、騒音を抑制することができる。特に、逆位相のスイッチング動作によれば、第1〜第4の昇圧回路の互いの動作による電流のリップルが逆位相で重畳されるので、同位相に比べて、電源および負荷を通過する電流のリップルをより小さくすることができる。
さらに、上記(8)または(12)の場合、負荷および電源の電流のリップル周波数を、より高くすることができる。
さらに、上記(9)または(13)の場合、並列に接続されたキャパシタを含む負荷および電源の電流のリップル周波数を、スイッチング周波数よりも高くすることができる。例えば逆位相のスイッチング動作の組み合わせによる組同士を同位相から90°ずらした位相とすることによって、負荷および電源の電流のリップル周波数をスイッチング周波数の4倍まで増大させることができ、負荷および電源にて発生するリップル電流に起因する騒音の周波数を可聴帯域外まで高くすることができる。
さらに、上記(10)または(14)の場合、第1〜第4リアクトルにおける磁気飽和の発生を抑制し、各素子を小型化することができる。
さらに、上記(15)の場合、電源が放電のみが可能な燃料電池や発電機などであっても、適正な動作を実行可能である。
本発明の実施形態に係る電源装置の構成図である。 本発明の実施形態に係る電源装置の第1および第2の直流電力変換回路の力行時と回生時とにおける各スイッチング素子のON/OFFと電流の流れを示す図である。 本発明の実施形態に係る電源装置の第2制御モードにおける負荷電圧と電源の電圧と各出力電圧との関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る電源装置の第3制御モードにおける各スイッチング素子のON/OFFと、各電流との変化を示す図である。 本発明の実施形態に係る電源装置の第4制御モードにおける各スイッチング素子のON/OFFと、各電流との変化を示す図である。 本発明の実施形態の比較例に係るDC−DCコンバータの構成図である。 本発明の実施形態の比較例に係る電源装置の第3制御モードにおける各スイッチング素子のON/OFFと、各電流との変化を示す図である。 本発明の実施形態の比較例に係る電源装置の第4制御モードにおける各スイッチング素子のON/OFFと、各電流との変化を示す図である。 本発明の実施形態に係る電源装置および比較例に係るDC−DCコンバータの第3制御モードにおける、デューティ(第1および第2デューティ)と昇圧比との対応関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る電源装置および比較例に係るDC−DCコンバータの第4制御モードにおける、昇圧比とリップル電流の対応関係を示す図である。 本発明の実施形態の変形例に係る電源装置の構成図である。
以下、本発明の実施形態に係る電源装置について添付図面を参照しながら説明する。
本発明の実施形態に係る電源装置は、例えば車両の走行駆動力を発生可能な電動機の力行および回生を制御するインバータなどの負荷に直流電力を供給する電源装置を成している。
本発明の実施形態による電源装置10は、図1に示すように、例えばバッテリなどの電源BTと、第1の直流電力変換回路(REG1)11と、第2の直流電力変換回路(REG2)12と、負荷(LD)13と、キャパシタ(CA)14と、制御装置15と、を備えている。負荷13は、第1および第2の直流電力変換回路11,12から供給される直流電力によって駆動可能であるとともに、発電による直流電力を第1および第2の直流電力変換回路11,12に供給可能である。キャパシタ(CA)14は負荷13の両端に接続されている。
第1の直流電力変換回路(REG1)11は、電源BTに接続され、第1スイッチ群を構成するIGBT(Insulated Gate Bipolar mode Transistor)などの第1および第2スイッチング素子SW1,SW2と、第1リアクトルL1と、第1キャパシタCA1と、を備えている。
第2の直流電力変換回路(REG2)12は、電源BTに接続され、第2スイッチ群を構成するIGBTなどの第3および第4スイッチング素子SW3,SW4と、第2リアクトルL2と、第2キャパシタCA2と、を備えている。
電源装置10は、第1ノードA〜第6ノードFを備えている。
第1ノードAには電源BTの正極が接続され、第2ノードBには電源BTの負極が接続されている。第3ノードCと第1ノードAとには第1リアクトルL1の両端が接続され、第4ノードDと第2ノードBとには第2リアクトルL2の両端が接続されている。
第1スイッチング素子SW1のコレクタは第5ノードEに接続され、エミッタは第3ノードCに接続されている。第2スイッチング素子SW2のコレクタは第3ノードCに接続され、エミッタは第2ノードBに接続されている。第3スイッチング素子SW3のコレクタは第1ノードAに接続され、エミッタは第4ノードDに接続されている。第4スイッチング素子SW4のコレクタは第4ノードDに接続され、エミッタは第6ノードFに接続されている。各スイッチング素子SW1〜SW4のエミッタ−コレクタ間には、エミッタからコレクタに向けて順方向になるようにして各ダイオードD1〜D4が接続されている。
第1キャパシタCA1は、第5ノードEおよび第2ノードB間に接続され、第2キャパシタCA2は、第1ノードAおよび第6ノードF間に接続されている。
第1および第2の直流電力変換回路11,12は、制御装置15から出力されて各スイッチング素子SW1〜SW4のゲートに入力されるパルス幅変調(PWM)された信号(PWM信号)によって互いに独立に駆動可能に制御される。
より詳細には、第1の直流電力変換回路11の第1および第2スイッチング素子SW1,SW2の組と、第2の直流電力変換回路12の第3および第4スイッチング素子SW3,SW4の組とのうち、少なくとも何れか1つの組がスイッチング動作を行なうように制御される。このスイッチング動作では、各スイッチング素子SW1〜SW4が交互に閉接(ON)および開放(OFF)に切り替えられる。
第1の直流電力変換回路11は、例えば図2(A)に示すように、負荷13が停止している状態(つまり、電力消費および回生を行なわない状態)で第1キャパシタCA1を充電するときに、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第2スイッチング素子SW2をONにする。これによって、順次、電源BTと、第1リアクトルL1と、第2スイッチング素子SW2と、を経由する還流電流を流して第1リアクトルL1を励磁し、第1リアクトルL1を通過する第1リアクトル電流I(L1)を増大させる。一方、第1スイッチング素子SW1をONかつ第2スイッチング素子SW2をOFFにすることによって、順次、電源BTと、第1リアクトルL1と、第1スイッチング素子SW1および第1ダイオードD1と、を経由して第1キャパシタCA1に電流を流す。
また、第1の直流電力変換回路11は、例えば図2(B)に示すように、負荷13が停止している状態で第1キャパシタCA1を放電するときに、第1スイッチング素子SW1をONかつ第2スイッチング素子SW2をOFFにする。これによって、順次、第1スイッチング素子SW1と、第1リアクトルL1と、電源BTと、を経由する電流を流す。一方、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第2スイッチング素子SW2をONにすることによって、順次、第2スイッチング素子SW2および第2ダイオードD2と、第1リアクトルL1と、電源BTと、を経由する還流電流を流す。
第2の直流電力変換回路12は、例えば図2(A)に示すように、負荷13が停止している状態で第2キャパシタCA2を充電するときに、第4スイッチング素子SW4をOFFかつ第3スイッチング素子SW3をONにする。これによって、順次、電源BTと、第3スイッチング素子SW3と、第2リアクトルL2と、を経由する還流電流を流して第2リアクトルL2を励磁し、第2リアクトルL2を通過する第2リアクトル電流I(L2)を増大させる。一方、第4スイッチング素子SW4をONかつ第3スイッチング素子SW3をOFFにすることによって、順次、第4スイッチング素子SW4および第4ダイオードD4と、第2リアクトルL2と、電源BTと、を経由して第2キャパシタCA2に電流を流す。
また、第2の直流電力変換回路12は、例えば図2(B)に示すように、負荷13が停止している状態で第2キャパシタCA2を放電するときに、第4スイッチング素子SW4をONかつ第3スイッチング素子SW3をOFFにする。これによって、順次、電源BTと、第2リアクトルL2と、第4スイッチング素子SW4と、を経由する電流を流す。一方、第4スイッチング素子SW4をOFFかつ第3スイッチング素子SW3をONにすることによって、順次、第2リアクトルL2と、第3スイッチング素子SW3および第3ダイオードD3と、電源BTと、を経由する還流電流を流す。
制御装置15は、負荷制御部21と、接続切替制御部22と、を備えている。
負荷制御部21は、負荷13の動作を制御する。例えば、負荷13が3相のブラシレスDCモータなどの電動機と、この電動機の力行および回生を制御するインバータとを備える場合には、負荷制御部21はインバータの電力変換動作を制御する。より詳細には、電動機の力行運転時には、負荷制御部21は、インバータの直流側の両極間に印加される直流電力を3相交流電力に変換し、電動機の各相への通電を順次転流させることで交流の各相電流を通電する。一方、電動機の回生運転時には、負荷制御部21は、電動機の回転角に基づいて同期を取りつつ電動機から出力される交流の発電電力を直流電力に変換する。
接続切替制御部22は、パルス幅変調(PWM)による信号(PWM信号)を各スイッチング素子SW1〜SW4のゲートに入力することによって、第1および第2の直流電力変換回路11,12を互いに独立に駆動可能である。接続切替制御部22は、第1の直流電力変換回路11の第1および第2スイッチング素子SW1,SW2の組と、第2の直流電力変換回路12の第3および第4スイッチング素子SW3,SW4の組とのうち、少なくとも何れか1つの組がスイッチング動作を行なうように制御する。これによって、負荷13に印加される電圧(負荷電圧)V0を、電源BTの端子間の電圧(電源電圧)VB以上の電圧に制御する。
接続切替制御部22は、第1の直流電力変換回路11の第1および第2スイッチング素子SW1,SW2を反転して交互に閉接および開放(ON/OFF)に切り替えるスイッチング動作を、第1デューティDuty1によって制御する。第1デューティDuty1は、下記数式(1)に示すように、第1スイッチング素子SW1のオン時間t(SW1)と第2スイッチング素子SW2のオン時間t(SW2)とにより定義されている。
例えば、第1スイッチング素子SW1をONかつ第2スイッチング素子SW2をOFFとする状態は、第1デューティDuty1=0%の状態である。一方、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第2スイッチング素子SW2をONとする状態は、第1デューティDuty1=100%の状態である。
接続切替制御部22は、第1デューティDuty1によって電源電圧VBを昇圧して第1の直流電力変換回路11から出力可能であり、第1の直流電力変換回路11の出力電圧V10(つまり、第5ノードEと第2ノードBとの間の電圧)を、電源電圧VBと第1デューティDuty1とに応じて制御する。
Figure 0006088911
接続切替制御部22は、第2の直流電力変換回路12の第3および第4スイッチング素子SW3,SW4を反転して交互に閉接および開放(ON/OFF)に切り替えるスイッチング動作を、第2デューティDuty2によって制御する。第2デューティDuty2は、下記数式(2)に示すように、第3スイッチング素子SW3のオン時間t(SW3)と第4スイッチング素子SW4のオン時間t(SW4)とにより定義されている。
例えば、第4スイッチング素子SW4をONかつ第3スイッチング素子SW3をOFFとする状態は、第2デューティDuty2=0%の状態である。一方、第4スイッチング素子SW4をOFFかつ第3スイッチング素子SW3をONとする状態は、第2デューティDuty2=100%の状態である。
接続切替制御部22は、第2デューティDuty2によって電源電圧VBを昇圧して第2の直流電力変換回路12から出力可能であり、第2の直流電力変換回路12の出力電圧V20(つまり、第1ノードAと第6ノードFとの間の電圧)を、電源電圧VBと第2デューティDuty2とに応じて制御する。
Figure 0006088911
本発明の実施形態による電源装置10は上記構成を備えており、次に、電源装置10の動作、つまり接続切替制御部22の制御動作について説明する。
(第1制御モード)
接続切替制御部22は、第1制御モードとして、第1および第2の直流電力変換回路11,12を排他的に駆動する。これによって、負荷電圧V0を、電源電圧VB以上の任意の電圧に制御可能である。
例えば、接続切替制御部22は、第1および第4スイッチング素子SW1,SW4をONかつ第2および第3スイッチング素子SW2,SW3をOFFにすることによって、負荷13に対して電源BTを接続状態にする。
接続切替制御部22は、負荷13に対する電源BTの接続状態で第1デューティDuty1をゼロから徐々に増大させるスイッチング動作を実行する。これによって、第1リアクトルL1の逆起電力によって第1の直流電力変換回路11の出力電圧V10を徐々に電源電圧VBよりも増大させる。これに伴い、キャパシタ14は充電され、負荷電圧V0は出力電圧V10に応じて徐々に増大する。
さらに、接続切替制御部22は、第1デューティDuty1をゼロに向かい徐々に減少させるスイッチング動作を実行する。これによって、キャパシタ14に充電された電荷を負荷13で消費させるとともに電源BTに供給する。これに伴い、電源BTは充電され、負荷電圧V0は出力電圧V10に応じて徐々に低下する。そして、第1デューティDuty1がゼロに到達すると、負荷電圧V0は電源電圧VBになる。
同様にして、接続切替制御部22は、負荷13に対する電源BTの接続状態で第2デューティDuty2をゼロから徐々に増大させるスイッチング動作を実行する。これによって、第2リアクトルL2の逆起電力によって第2の直流電力変換回路12の出力電圧V20を徐々に電源電圧VBよりも増大させる。これに伴い、キャパシタ14は充電され、負荷電圧V0は出力電圧V20に応じて徐々に増大する。
さらに、接続切替制御部22は、第2デューティDuty2をゼロに向かい徐々に減少させるスイッチング動作を実行する。これによって、キャパシタ14に充電された電荷を負荷13で消費させるとともに電源BTに供給する。これに伴い、電源BTは充電され、負荷電圧V0は出力電圧V20に応じて徐々に低下する。そして、第2デューティDuty2がゼロに到達すると、負荷電圧V0は電源電圧VBになる。
(第2制御モード)
また、接続切替制御部22は、第2制御モードとして、第1および第2の直流電力変換回路11,12を同時に同位相のスイッチング動作で駆動する。これによって、負荷電圧V0を、電源電圧VB以上の電圧に制御可能である。この場合、電源BTと負荷13およびキャパシタ14とを通過する電流は、第1および第2の直流電力変換回路11,12の互いの動作による電流の合成によって生成される。また、負荷電圧V0は、例えば第1および第2デューティDuty1,Duty2が同一であれば、図3および下記数式(3)に示すように記述される。
Figure 0006088911
例えば、接続切替制御部22は、第1および第4スイッチング素子SW1,SW4をONかつ第2および第3スイッチング素子SW2,SW3をOFFにすることによって、負荷13に対して電源を接続状態にする。
接続切替制御部22は、負荷13に対する電源BTの接続状態で第1および第2デューティDuty1,Duty2をゼロから徐々に増大させるスイッチング動作を実行する。これによって、第1および第2リアクトルL1,L2の逆起電力によって第1および第2の直流電力変換回路11,12の出力電圧V10,V20を徐々に電源電圧VBよりも増大させ、負荷13およびキャパシタ14に電力を供給する。これに伴い、キャパシタ14は充電され、負荷電圧V0は第1および第2デューティDuty1,Duty2に応じて徐々に増大する。
さらに、接続切替制御部22は、第1および第2デューティDuty1,Duty2をゼロに向かい徐々に減少させるスイッチング動作を実行する。これによって、キャパシタ14に充電された電荷を負荷13で消費させるとともに電源BTに供給する。これに伴い、電源BTは充電され、負荷電圧V0は、第1および第2デューティDuty1,Duty2に応じて徐々に低下する。そして、第1および第2デューティDuty1,Duty2がゼロに到達すると、負荷電圧V0は電源電圧VBになる。
(第3制御モード)
また、接続切替制御部22は、第3制御モードとして、第1および第2の直流電力変換回路11,12を同時に駆動する際に、同位相から任意にずらした位相(例えば、図4(A)〜(C)に示すように、180°ずれた位相である逆位相など)のスイッチング動作で駆動する。これによって、負荷電圧V0を、電源電圧VB以上の電圧に制御可能である。さらに、負荷13およびキャパシタ14および電源BTの電流のリップル周波数を、スイッチング周波数よりも高くすることができる。例えば、スイッチング周波数が可聴帯域であっても、負荷13およびキャパシタ14および電源BTにて発生するリップル電流に起因する騒音の周波数を可聴帯域外として、騒音を抑制することができる。
特に、逆位相のスイッチング動作によれば、第1および第2の直流電力変換回路11,12の互いの動作による電流のリップルが逆位相で重畳されるので、第2制御モードに比べて、負荷13およびキャパシタ14および電源BTを通過する電流のリップルをより小さくすることができる。
なお、図4(A)〜(C)に示す時間tに応じた電流の波形において、図1に示すように、第1リアクトルL1を通過する第1リアクトル電流I(L1)は第1ノードAから第3ノードCに向かう方向を正としている。第2リアクトルL2を通過する第2リアクトル電流I(L2)は第4ノードDから第2ノードBに向かう方向を正としている。電源BTを通過する電流I(BT)は、負極から正極に向かう方向を正としている。負荷13およびキャパシタ14を通過する電流を合算した電流I(LD)は第5ノードEから第6ノードFに向かう方向を正としている。
(第4制御モード)
さらに、上述した第3制御モードにおいて、図4(A)〜(C)に示すように第1および第2リアクトルL1,L2が磁気的に結合されていない場合には、第1および第2リアクトル電流I(L1),I(L2)の周波数はスイッチング周波数に等しくなる。これに対して、図5(A)〜(C)に示すように第1および第2リアクトルL1,L2が磁気的に結合されている場合には、第1および第2リアクトル電流I(L1),I(L2)の周波数をスイッチング周波数よりも高くすることができる。
すなわち、接続切替制御部22は、第4制御モードとして、第1および第2リアクトルL1,L2が磁気的に結合されている状態で第1および第2の直流電力変換回路11,12を同時に駆動する際に、同位相から任意にずらした位相(例えば、図5(A)〜(C)に示すように、180°ずれた位相である逆位相など)のスイッチング動作で駆動する。
なお、第1および第2リアクトルL1,L2は、例えば、磁路を共用するように共通のコアに巻回されることによって、磁気的に結合される。さらに、第1および第2リアクトルL1,L2は、例えば磁路を共用する共通のコアに互いに逆向き(逆相)に巻回されることによって、磁路の磁化を相殺する方向に各第1および第2リアクトル電流I(L1),I(L2)が流れるように設けられてもよい。
例えば図5(A)〜(C)に示すように、第1および第2リアクトルL1,L2が磁気的に結合されている状態において、接続切替制御部22は、第1の直流電力変換回路11において第2スイッチング素子SW2をONにすることによって、第1リアクトル電流I(L1)を増大させる。そして、第2スイッチング素子SW2をOFFにすることによって、第1リアクトル電流I(L1)を減少させる状態で、第3スイッチング素子SW3をONにすることによって、第2リアクトル電流I(L2)を増大させる。これによって、磁気結合に起因して第1リアクトルL1に誘起電圧を発生させ、第1リアクトル電流I(L1)の減少を妨げるようにして、減少から増大に変化させる、または減少を抑制する。そして、第3スイッチング素子SW3をOFFにすることによって、第2リアクトル電流I(L2)を減少させるとともに、第1リアクトル電流I(L1)を減少させる。
さらに、接続切替制御部22は、第2の直流電力変換回路12において第3スイッチング素子SW3をONにすることによって、第2リアクトル電流I(L2)を増大させる。そして、第3スイッチング素子SW3をOFFにすることによって、第2リアクトル電流I(L2)を減少させる状態で、第2スイッチング素子SW2をONにすることによって、第1リアクトル電流I(L1)を増大させる。これによって、磁気結合に起因して第2リアクトルL2に誘起電圧を発生させ、第2リアクトル電流I(L2)の減少を妨げるようにして、減少から増大に変化させる、または減少を抑制する。そして、第2スイッチング素子SW2をOFFにすることによって、第1リアクトル電流I(L1)を減少させるとともに、第2リアクトル電流I(L2)を減少させる。
これらによって、接続切替制御部22は、第1および第2リアクトル電流I(L1),I(L2)の周波数をスイッチング周波数の2倍まで増大させ、第1および第2リアクトルL1,L2にて発生する磁歪騒音の周波数を可聴帯域外まで高くすることができる。
上述したように、本発明の実施形態による電源装置10によれば、第1デューティDuty1および第2デューティDuty2を制御することによって、負荷電圧V0を電源電圧VB以上の任意の電圧に容易に制御可能である。つまり、第1の直流電力変換回路11は昇圧動作によって負荷13の正極電位と電源BTの正極電位との電位差を増大させ、第2の直流電力変換回路12は昇圧動作によって負荷13の負極電位と電源BTの負極電位との電位差を増大させる。
さらに、第1および第2の直流電力変換回路11,12を同位相から任意にずらした位相のスイッチング動作で同時に駆動することによって、負荷13およびキャパシタ14および電源BTの電流のリップル周波数を、スイッチング周波数よりも高くすることができる。これによって、例えばスイッチング周波数が可聴帯域であっても、負荷13およびキャパシタ14および電源BTにて発生するリップル電流に起因する騒音の周波数を可聴帯域外として、騒音を抑制することができる。
さらに、第1リアクトルL1および第2リアクトルL2が磁気的に結合された状態で第1および第2の直流電力変換回路11,12を同位相から任意にずらした位相のスイッチング動作で同時に駆動することによって、第1および第2リアクトル電流I(L1),I(L2)の周波数をスイッチング周波数よりも高くすることができる。例えば逆位相のスイッチング動作によって、第1および第2リアクトル電流I(L1),I(L2)の周波数をスイッチング周波数の2倍まで増大させることができ、第1リアクトルL1および第2リアクトルL2にて発生する磁歪騒音の周波数を可聴帯域外まで高くすることができる。
さらに、第1リアクトルL1および第2リアクトルL2が磁気相殺するように設けられていることによって、第1リアクトルL1および第2リアクトルL2における磁気飽和の発生を抑制し、各素子を小型化することができる。
さらに、例えば図6に示すように、上記特許文献1(特開2005−224058号公報)におけるDC−DCコンバータ100を比較例とした場合、この比較例に比べて、本発明の実施形態の電源装置10によれば、所望の昇圧比を得るために必要とされる第1および第2デューティDuty1,Duty2をより低くすることができる。さらに、昇圧比が2を超える領域においてリップル電流をより低減することができる。しかも、第1および第2の直流電力変換回路11,12に必要とされる第1および第2キャパシタCA1,CA2の耐圧をより低くすることができ、回路全体をより小型化することができる。
(比較例)
なお、図6に示す比較例のDC−DCコンバータ100は、電源BTに対して2つの昇圧コンバータが並列に接続されたものであって、第1ノードA〜第5ノードEを備えている。
第1ノードAには電源BTの正極が接続され、第2ノードBには電源BTの負極が接続されている。第3ノードCと第1ノードAとには第1リアクトルL1の両端が接続され、第4ノードDと第1ノードAとには第2リアクトルL2の両端が接続されている。
第1スイッチング素子SW1のコレクタは第5ノードEに接続され、エミッタは第3ノードCに接続されている。第2スイッチング素子SW2のコレクタは第3ノードCに接続され、エミッタは第2ノードBに接続されている。第3スイッチング素子SW3のコレクタは第5ノードEに接続され、エミッタは第4ノードDに接続されている。第4スイッチング素子SW4のコレクタは第4ノードDに接続され、エミッタは第2ノードBに接続されている。各スイッチング素子SW1〜SW4のエミッタ−コレクタ間には、エミッタからコレクタに向けて順方向になるようにして各ダイオードD1〜D4が接続されている。
第1および第2キャパシタCA1,CA2は、第5ノードEおよび第2ノードB間に接続されている。
図6に示す比較例のDC−DCコンバータ100において、上述した本発明の実施形態による電源装置10の第3制御モードおよび第4制御モードと同様の制御動作を行なった場合の各電流I(BT),I(L1),I(L1),I(LD)の変化を図7(A)〜(C)および図8(A)〜(C)に示した。これらの比較例の図7(A)〜(C)および図8(A)〜(C)では、上述した本発明の実施形態の図4(A)〜(C)および図5(A)〜(C)と同一の昇圧比(例えば、昇圧比=2.0、2.5、3.0)が設定されている。
なお、図7(A)〜(C)および図8(A)〜(C)に示す時間tに応じた電流の波形において、図6に示すように、第1リアクトルL1を通過する第1リアクトル電流I(L1)は第1ノードAから第3ノードCに向かう方向を正としている。第2リアクトルL2を通過する第2リアクトル電流I(L2)は第1ノードAから第4ノードDに向かう方向を正としている。電源BTを通過する電流I(BT)は、負極から正極に向かう方向を正としている。負荷13およびキャパシタ14を通過する電流を合算した電流I(LD)は第5ノードEから第2ノードBに向かう方向を正としている。
本発明の実施形態において負荷電圧V0は上記数式(3)に示すように記述されることに対して、比較例において負荷電圧V0は下記数式(4)に示すように記述される。これによって、図9に示すように、本発明の実施形態によれば、比較例に比べて、所望の昇圧比を得るために必要とされる第1および第2デューティDuty1,Duty2をより低くすることができる。
Figure 0006088911
また、実施形態および比較例において、第1および第2デューティDuty1,Duty2を増大させることによって昇圧比を増大させると、第1および第2リアクトルL1,L2を通過するリップル電流が増大傾向に変化する。そして、特に、第1および第2デューティDuty1,Duty2が0.5よりも大きくなる領域において、リップル電流の増大が顕著になる。第1および第2デューティDuty1,Duty2が0.5よりも大きくなるときに、比較例の昇圧比は2よりも大きくなるだけであることに対して、実施形態の昇圧比は3よりも大きくなる。これによって、図10に示すように、本発明の実施形態によれば、比較例に比べて、昇圧比が2を超える領域においてリップル電流をより低減することができる。
しかも、比較例では第1および第2キャパシタCA1,CA2に負荷電圧V0の全電圧が印加されることに対して、本発明の実施形態では各第1および第2キャパシタCA1,CA2に各出力電圧V10,V20が印加されるだけであり、第1および第2キャパシタCA1,CA2に必要とされる耐圧をより低くすることができ、回路全体をより小型化することができる。
(変形例)
なお、上述した実施形態においては、図11に示す変形例による電源装置10のように、さらに、第7および第8ノードG,Hと、第3の直流電力変換回路(REG3)31と、第4の直流電力変換回路(REG4)32と、を備えてもよい。
第3の直流電力変換回路(REG3)31は、電源BTに接続され、第3スイッチ群を構成するIGBT(Insulated Gate Bipolar mode Transistor)などの第5および第6スイッチング素子SW5,SW6と、第3リアクトルL3と、第3キャパシタCA3と、を備えている。
第4の直流電力変換回路(REG4)32は、電源BTに接続され、第4スイッチ群を構成するIGBTなどの第7および第8スイッチング素子SW7,SW8と、第4リアクトルL4と、第4キャパシタCA4と、を備えている。
第1ノードAと第7ノードGとには第3リアクトルL3の両端が接続され、第2ノードBと第8ノードHとには第4リアクトルL4の両端が接続されている。
第5スイッチング素子SW5のコレクタは第5ノードEに接続され、エミッタは第7ノードGに接続されている。第6スイッチング素子SW6のコレクタは第7ノードGに接続され、エミッタは第2ノードBに接続されている。第7スイッチング素子SW7のコレクタは第1ノードAに接続され、エミッタは第8ノードHに接続されている。第8スイッチング素子SW8のコレクタは第8ノードHに接続され、エミッタは第6ノードFに接続されている。各スイッチング素子SW5〜SW8のエミッタ−コレクタ間には、エミッタからコレクタに向けて順方向になるようにして各ダイオードD5〜D8が接続されている。
第3キャパシタCA3は、第5ノードEおよび第2ノードB間に接続され、第4キャパシタCA4は、第1ノードAおよび第6ノードF間に接続されている。
この変形例において、第3および第4の直流電力変換回路31,32は、第1および第2の直流電力変換回路11,12と同様にして、制御装置15から出力されて各スイッチング素子SW5〜SW8のゲートに入力されるパルス幅変調(PWM)された信号(PWM信号)によって互いに独立に駆動可能に制御される。
第3の直流電力変換回路31は、負荷13が停止している状態(つまり、電力消費および回生を行なわない状態)で第3キャパシタCA3を充電するときに、第5スイッチング素子SW5をOFFかつ第6スイッチング素子SW6をONにする。これによって、順次、電源BTと、第3リアクトルL3と、第6スイッチング素子SW6と、を経由する還流電流を流して第3リアクトルL3を励磁し、第3リアクトルL3を通過する第3リアクトル電流I(L3)を増大させる。一方、第5スイッチング素子SW5をONかつ第6スイッチング素子SW6をOFFにすることによって、順次、電源BTと、第3リアクトルL3と、第5スイッチング素子SW5および第5ダイオードD5と、を経由して第3キャパシタCA3に電流を流す。
また、第3の直流電力変換回路31は、負荷13が停止している状態で第3キャパシタCA3を放電するときに、第5スイッチング素子SW5をONかつ第6スイッチング素子SW6をOFFにする。これによって、順次、第5スイッチング素子SW5と、第3リアクトルL3と、電源BTと、を経由する電流を流す。一方、第5スイッチング素子SW5をOFFかつ第6スイッチング素子SW6をONにすることによって、順次、第6スイッチング素子SW6および第6ダイオードD6と、第3リアクトルL3と、電源BTと、を経由する還流電流を流す。
第4の直流電力変換回路32は、負荷13が停止している状態で第4キャパシタCA4を充電するときに、第8スイッチング素子SW8をOFFかつ第7スイッチング素子SW7をONにする。これによって、順次、電源BTと、第7スイッチング素子SW7と、第4リアクトルL4と、を経由する還流電流を流して第4リアクトルL4を励磁し、第4リアクトルL4を通過する第4リアクトル電流I(L4)を増大させる。一方、第8スイッチング素子SW8をONかつ第7スイッチング素子SW7をOFFにすることによって、順次、第8スイッチング素子SW8および第8ダイオードD8と、第4リアクトルL4と、電源BTと、を経由して第4キャパシタCA4に電流を流す。
また、第4の直流電力変換回路32は、負荷13が停止している状態で第4キャパシタCA4を放電するときに、第8スイッチング素子SW8をONかつ第7スイッチング素子SW7をOFFにする。これによって、順次、電源BTと、第4リアクトルL4と、第8スイッチング素子SW8と、を経由する電流を流す。一方、第8スイッチング素子SW8をOFFかつ第7スイッチング素子SW7をONにすることによって、順次、第4リアクトルL4と、第7スイッチング素子SW7および第7ダイオードD7と、電源BTと、を経由する還流電流を流す。
この変形例によれば、上述した実施形態に比べて、各直流電力変換回路11,12,31,32毎に負担する電力を低減することができる。
(変形例の第1制御モード)
この変形例において、接続切替制御部22は、第1制御モードとして、第1〜第4の直流電力変換回路11,12,31,32を同時に駆動する際に、第1および第2の直流電力変換回路11,12を同位相から任意にずらした位相(例えば、180°ずれた位相である逆位相など)のスイッチング動作で駆動する。さらに、第3および第4の直流電力変換回路31,32を同位相から任意にずらした位相(例えば、180°ずれた位相である逆位相など)のスイッチング動作で駆動する。これらによって、負荷電圧V0を、電源電圧VB以上の電圧に制御可能である。さらに、負荷13およびキャパシタ14および電源BTの電流のリップル周波数を、スイッチング周波数よりも高くすることができる。例えば、スイッチング周波数が可聴帯域であっても、負荷13およびキャパシタ14および電源BTにて発生するリップル電流に起因する騒音の周波数を可聴帯域外として、騒音を抑制することができる。
特に、逆位相のスイッチング動作によれば、第1および第2の直流電力変換回路11,12の互いの動作による電流のリップルが逆位相で重畳され、第3および第4の直流電力変換回路31,32の互いの動作による電流のリップルが逆位相で重畳されるので、同位相のスイッチング動作に比べて、負荷13およびキャパシタ14および電源BTを通過する電流のリップルをより小さくすることができる。
(変形例の第2制御モード)
さらに、上述した変形例の第1制御モードにおいて、接続切替制御部22は、第2制御モードとして、第1および第2の直流電力変換回路11,12の組と、第3および第4の直流電力変換回路31,32の組とを、同位相から任意にずらした位相(例えば、90°ずれた位相など)のスイッチング動作で駆動する。これによって、負荷13およびキャパシタ14および電源BTの電流のリップル周波数を、さらに高くすることができる。
(変形例の第3制御モード)
さらに、上述した変形例の第2制御モードにおいて、第1および第2リアクトルL1,L2が磁気的に結合され、第3および第4リアクトルL3,L4が磁気的に結合されている場合には、第1〜第4リアクトル電流I(L1)〜I(L4)の周波数をスイッチング周波数よりも高くすることができる。さらに、第1および第2リアクトルL1,L2は磁気相殺するように設けられ、第3および第4リアクトルL3,L4は磁気相殺するように設けられてもよい。
すなわち、接続切替制御部22は、第3制御モードとして、第1および第2リアクトルL1,L2が磁気的に結合され、第3および第4リアクトルL3,L4が磁気的に結合されている状態で、第1および第2の直流電力変換回路11,12のスイッチング動作を同位相から任意にずらした位相とし、第3および第4の直流電力変換回路31,32のスイッチング動作を同位相から任意にずらした位相とする。さらに、第1および第2の直流電力変換回路11,12のスイッチング動作の組と、第3および第4の直流電力変換回路31,32のスイッチング動作の組とを、同位相から任意にずらした位相とする。
特に、第1および第2の直流電力変換回路11,12のスイッチング動作を逆位相とし、第3および第4の直流電力変換回路31,32のスイッチング動作を逆位相とし、第1および第2の直流電力変換回路11,12のスイッチング動作の組と、第3および第4の直流電力変換回路31,32のスイッチング動作の組とを、同位相から90°ずらした位相とする。これによって、負荷13およびキャパシタ14および電源BTの電流のリップル周波数をスイッチング周波数の4倍まで増大させ、負荷13およびキャパシタ14および電源BTにて発生するリップル電流に起因する騒音の周波数を可聴帯域外まで高くすることができる。
(変形例の第4制御モード)
この変形例において、接続切替制御部22は、第4制御モードとして、第1〜第4の直流電力変換回路11,12,31,32を同時に駆動する際に、第1および第3の直流電力変換回路11,31を同位相から任意にずらした位相(例えば、180°ずれた位相である逆位相など)のスイッチング動作で駆動する。さらに、第2および第4の直流電力変換回路12,32を同位相から任意にずらした位相(例えば、180°ずれた位相である逆位相など)のスイッチング動作で駆動する。これらによって、負荷電圧V0を、電源電圧VB以上の電圧に制御可能である。さらに、負荷13およびキャパシタ14および電源BTの電流のリップル周波数を、スイッチング周波数よりも高くすることができる。例えば、スイッチング周波数が可聴帯域であっても、負荷13およびキャパシタ14および電源BTにて発生するリップル電流に起因する騒音の周波数を可聴帯域外として、騒音を抑制することができる。
特に、逆位相のスイッチング動作によれば、第1および第3の直流電力変換回路11,31の互いの動作による電流のリップルが逆位相で重畳され、第2および第4の直流電力変換回路12,32の互いの動作による電流のリップルが逆位相で重畳されるので、同位相のスイッチング動作に比べて、負荷13およびキャパシタ14および電源BTを通過する電流のリップルをより小さくすることができる。
(変形例の第5制御モード)
さらに、上述した変形例の第4制御モードにおいて、接続切替制御部22は、第5制御モードとして、第1および第3の直流電力変換回路11,31の組と、第2および第4の直流電力変換回路12,32の組とを、同位相から任意にずらした位相(例えば、90°ずれた位相など)のスイッチング動作で駆動する。これによって、負荷13およびキャパシタ14および電源BTの電流のリップル周波数を、さらに高くすることができる。
(変形例の第6制御モード)
さらに、上述した変形例の第5制御モードにおいて、第1および第3リアクトルL1,L3が磁気的に結合され、第2および第4リアクトルL2,L4が磁気的に結合されている場合には、第1〜第4リアクトル電流I(L1)〜I(L4)の周波数をスイッチング周波数よりも高くすることができる。さらに、第1および第3リアクトルL1,L3は磁気相殺するように設けられ、第2および第4リアクトルL2,L4は磁気相殺するように設けられてもよい。
すなわち、接続切替制御部22は、第5制御モードとして、第1および第3リアクトルL1,L3が磁気的に結合され、第2および第4リアクトルL2,L4が磁気的に結合されている状態で、第1および第3の直流電力変換回路11,31のスイッチング動作を同位相から任意にずらした位相とし、第2および第4の直流電力変換回路12,32のスイッチング動作を同位相から任意にずらした位相とする。さらに、第1および第3の直流電力変換回路11,31のスイッチング動作の組と、第2および第4の直流電力変換回路12,32のスイッチング動作の組とを、同位相から任意にずらした位相とする。
特に、第1および第3の直流電力変換回路11,31のスイッチング動作を逆位相とし、第2および第4の直流電力変換回路12,32のスイッチング動作を逆位相とし、第1および第3の直流電力変換回路11,31のスイッチング動作の組と、第2および第4の直流電力変換回路12,32のスイッチング動作の組とを、同位相から90°ずらした位相とする。これによって、負荷13およびキャパシタ14および電源BTの電流のリップル周波数をスイッチング周波数の4倍まで増大させ、負荷13およびキャパシタ14および電源BTにて発生するリップル電流に起因する騒音の周波数を可聴帯域外まで高くすることができる。
なお、本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、上述した実施形態の構成はほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、電源BTは、放電および充電が可能なバッテリなどに限定されず、放電のみが可能な燃料電池や発電機などであってもよい。この場合には、負荷13から電源BTへの充電を遮断するようにして、上述した実施形態での第1および第4スイッチング素子SW1,SW2と、上述した実施形態の変形例での第1、第4、第5、および第8スイッチング素子SW1,SW2,SW5,SW8と、をダイオード(つまり、順方向電圧の印加によって順方向に通電可能なスイッチ)に変更すればよい。
10 電源装置
11 第1の直流電力変換回路(電圧制御手段、第1の昇圧回路)
12 第2の直流電力変換回路(電圧制御手段、第2の昇圧回路)
13 負荷
15 制御装置(電圧制御手段)
31 第3の直流電力変換回路(電圧制御手段、第3の昇圧回路)
32 第4の直流電力変換回路(電圧制御手段、第4の昇圧回路)

Claims (15)

  1. 電源と、
    前記電源から供給される電力によって駆動する負荷と、
    前記負荷に印加する電圧を制御する電圧制御手段と、
    を備え、
    前記電圧制御手段は、
    第1リアクトルおよび第2リアクトルと、
    複数のスイッチと、
    第1キャパシタおよび第2キャパシタと、
    第1の昇圧回路および第2の昇圧回路と、を備え、
    第1ノードに前記電源の正極が接続され、
    第2ノードに前記電源の負極が接続され、
    第3ノードと前記第1ノードとに前記第1リアクトルの両端が接続され、
    第4ノードと前記第2ノードとに前記第2リアクトルの両端が接続され、
    第5ノードと前記第2ノードとに前記第1キャパシタの両端が接続され、
    第6ノードと前記第1ノードとに前記第2キャパシタの両端が接続され、
    前記複数のスイッチは、
    前記第5ノードと前記第3ノードとに両端が接続された第1のスイッチと、
    前記第3ノードと前記第2ノードとに両端が接続された第2のスイッチと、
    前記第1ノードと前記第4ノードとに両端が接続された第3のスイッチと、
    前記第4ノードと前記第6ノードとに両端が接続された第4のスイッチと、を備え、
    前記第1の昇圧回路は、前記第1リアクトルと、前記第1キャパシタと、前記第1および前記第2のスイッチを備えるとともに、前記電源に接続され、
    前記第2の昇圧回路は、前記第2リアクトルと、前記第2キャパシタと、前記第3および前記第4のスイッチを備えるとともに、前記電源に接続され、
    前記電圧制御手段は、前記複数のスイッチのオンおよびオフのスイッチング動作のデューティによって、前記負荷に印加する電圧を、前記電源の電圧以上の任意の電圧に制御する、
    ことを特徴とする電源装置。
  2. 前記電圧制御手段は、
    前記第1の昇圧回路の前記第1および前記第2のスイッチを反転して交互にオンおよびオフに切り替える第1スイッチング動作と、前記第2の昇圧回路の前記第3および前記第4のスイッチを反転して交互にオンおよびオフに切り替える第2スイッチング動作とを実行する場合に、前記第1スイッチング動作の位相と前記第2スイッチング動作の位相とを同位相から180°ずらした位相とする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記第1リアクトルおよび前記第2リアクトルは磁気的に結合されている、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記第1リアクトルおよび前記第2リアクトルは磁気相殺するように設けられている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の電源装置。
  5. 前記第1および前記第4のスイッチは前記電源を充電するような通電を遮断する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1つに記載の電源装置。
  6. 前記電圧制御手段は、
    第3リアクトルおよび第4リアクトルと、
    第3キャパシタおよび第4キャパシタと、
    第3の昇圧回路および第4の昇圧回路と、を備え、
    第7ノードと前記第1ノードとに前記第3リアクトルの両端が接続され、
    第8ノードと前記第2ノードとに前記第4リアクトルの両端が接続され、
    第5ノードと前記第2ノードとに前記第3キャパシタの両端が接続され、
    第6ノードと前記第1ノードとに前記第4キャパシタの両端が接続され、
    前記複数のスイッチは、
    前記第5ノードと前記第7ノードとに両端が接続された第5のスイッチと、
    前記第7ノードと前記第2ノードとに両端が接続された第6のスイッチと、
    前記第1ノードと前記第8ノードとに両端が接続された第7のスイッチと、
    前記第8ノードと前記第6ノードとに両端が接続された第8のスイッチと、を備え、
    前記第3の昇圧回路は、前記第3リアクトルと、前記第3キャパシタと、前記第5および前記第6のスイッチを備えるとともに、前記電源に接続され、
    前記第4の昇圧回路は、前記第4リアクトルと、前記第4キャパシタと、前記第7および前記第8のスイッチを備えるとともに、前記電源に接続されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  7. 前記電圧制御手段は、
    前記第1の昇圧回路の前記第1および前記第2のスイッチを反転して交互にオンおよびオフに切り替える第1スイッチング動作と、前記第2の昇圧回路の前記第3および前記第4のスイッチを反転して交互にオンおよびオフに切り替える第2スイッチング動作と、前記第3の昇圧回路の前記第5および前記第6のスイッチを反転して交互にオンおよびオフに切り替える第3スイッチング動作と、前記第4の昇圧回路の前記第7および前記第8のスイッチを反転して交互にオンおよびオフに切り替える第4スイッチング動作と、を実行する場合に、
    前記第1スイッチング動作の位相と前記第2スイッチング動作の位相とを同位相から180°ずらした位相とし、
    前記第3スイッチング動作の位相と前記第4スイッチング動作の位相とを同位相から180°ずらした位相とする、
    ことを特徴とする請求項6に記載の電源装置。
  8. 前記電圧制御手段は、前記第1スイッチング動作および前記第2スイッチング動作の組の位相と、前記第3スイッチング動作および前記第4スイッチング動作の組の位相とを、
    同位相から90°ずらした位相とする、
    ことを特徴とする請求項7に記載の電源装置。
  9. 前記第1リアクトルおよび前記第2リアクトルは磁気的に結合され、前記第3リアクトルおよび前記第4リアクトルは磁気的に結合されている、
    ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の電源装置。
  10. 前記第1リアクトルおよび前記第2リアクトルは磁気相殺するように設けられ、前記第3リアクトルおよび前記第4リアクトルは磁気相殺するように設けられている、
    ことを特徴とする請求項9に記載の電源装置。
  11. 前記電圧制御手段は、
    前記第1の昇圧回路の前記第1および前記第2のスイッチを反転して交互にオンおよびオフに切り替える第1スイッチング動作と、前記第2の昇圧回路の前記第3および前記第4のスイッチを反転して交互にオンおよびオフに切り替える第2スイッチング動作と、前記第3の昇圧回路の前記第5および前記第6のスイッチを反転して交互にオンおよびオフに切り替える第3スイッチング動作と、前記第4の昇圧回路の前記第7および前記第8のスイッチを反転して交互にオンおよびオフに切り替える第4スイッチング動作と、を実行する場合に、
    前記第1スイッチング動作の位相と前記第3スイッチング動作の位相とを同位相から180°ずらした位相とし、前記第2スイッチング動作の位相と前記第4スイッチング動作の位相とを同位相から180°ずらした位相とする、
    ことを特徴とする請求項6に記載の電源装置。
  12. 前記電圧制御手段は、前記第1スイッチング動作および前記第3スイッチング動作の組の位相と、前記第2スイッチング動作および前記第4スイッチング動作の組の位相とを、同位相から90°ずらした位相とする、
    ことを特徴とする請求項11に記載の電源装置。
  13. 前記第1リアクトルおよび前記第3リアクトルは磁気的に結合され、前記第2リアクトルおよび前記第4リアクトルは磁気的に結合されている、
    ことを特徴とする請求項11または請求項12に記載の電源装置。
  14. 前記第1リアクトルおよび前記第3リアクトルは磁気相殺するように設けられ、前記第2リアクトルおよび前記第4リアクトルは磁気相殺するように設けられている、
    ことを特徴とする請求項13に記載の電源装置。
  15. 前記第1、前記第4、前記第5、および前記第8のスイッチは前記電源を充電するような通電を遮断する、
    ことを特徴とする請求項6から請求項14の何れか1つに記載の電源装置。
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