JP2012120332A - 昇降圧回路、及び電力変換装置 - Google Patents

昇降圧回路、及び電力変換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】小型化及び低損失化を行いつつ、力率改善が可能な昇降圧回路及び電力変換装置を得る。
【解決手段】昇降圧回路52は、交流電源201から入力される入力電圧を昇圧又は降圧して負荷に供給するための昇降圧回路であって、互いに磁気結合した巻線L1及び巻線L2を含み、巻線L1に入力電圧が印加される巻線部11と、巻線部11が昇圧された電圧を出力する昇圧動作、又は巻線部11が降圧された電圧を出力する降圧動作を行うために、昇降圧回路52に流れる電流の経路を切り替える経路切替部12と、を備え、経路切替部12によって電流の経路が切り替えられることにより、昇圧動作及び降圧動作においては、交流電源201から流入した電流が巻線L1を流れる。
【選択図】図1

Description

本発明は、昇降圧回路及び電力変換装置に関し、特に力率改善機能を有する昇降圧回路及び電力変換装置に関する。
一般家庭の交流電力を用いて電気自動車(EV:Electric Vehicle)及びプラグイン方式のハイブリッドカー(HV:Hybrid Vehicle)等の駆動用の主電池を充電するための電力変換装置が開発されている。
すなわち、電気自動車及びプラグイン方式のハイブリッドカーの特長の一つは、家庭用コンセント等の外部電源を用いて主電池である車載バッテリを充電できることである。そして、AC100V又はAC200Vの家庭用コンセントを用いて車載バッテリを充電するには、交流電圧(AC)をバッテリ用の直流電圧(DC)に変換するためのAC/DCコンバータが必要となる。
下記特許文献1には、スイッチングによりデューティ比を変えることで、出力する直流電圧の昇圧又は降圧が可能なAC/DCコンバータが開示されている。当該AC/DCコンバータによれば、昇降圧回路において、AC入力に対して全波整流を行った後、スイッチングによるチョッパ制御によってリアクトルに蓄積されたエネルギーの放出をオンオフすることで、昇圧又は降圧が可能なDC出力を得る。また、このオンオフの制御により、リアクトルに流れる電流の波形を入力電圧の波形と相似形となるように制御すれば、当該AC/DCコンバータの電力変換時における力率の改善を行うことができる。
特開平10−304670号公報
上記特許文献1に開示されたAC/DCコンバータには、昇降圧チョッパ方式の昇降圧回路によって電圧の昇降圧を行うものがある。昇降圧チョッパ方式の昇降圧回路は、入力電圧がリアクトルに印加されるか否かの切り替えをスイッチ素子のスイッチングによって行い、リアクトルに磁気エネルギーを蓄積する。そして、スイッチ素子の切り替えによりリアクトルに蓄積したエネルギーを放出することで、昇圧又は降圧された電圧を出力する。
しかし、この昇降圧チョッパ方式を用いる昇降圧回路は、スイッチ素子のスイッチングにより入力電流をオフにする期間があるため、入力電流をオフにする期間がない昇圧チョッパ方式の回路に比べ、同レベルの出力電流を得ようとすると入力電流を大きく設定する必要がある。そして、入力電流が大きくなると、昇降圧回路内でのリップル電流も大きくなるため、回路素子での損失が大きくなってしまう。
また、大きな入力電流に対応するため、昇降圧チョッパ方式の昇降圧回路は、昇圧チョッパ方式の回路と比べ、回路素子に高い電力容量が求められる。よって、昇降圧チョッパ方式の昇降圧回路は、昇圧チョッパ方式の回路と比べて装置のサイズが増大してしまう。
さらに、昇降圧チョッパ方式の昇降圧回路では、リアクトルに流れる入力電流をスイッチ素子によってオフにする期間があるので、入力電流と入力電圧との波形の相似性が崩れることにより力率が悪化するという問題点もある。
本発明は、かかる事情に鑑みて成されたものであり、小型化及び低損失化を行いつつ、力率改善が可能な昇降圧回路及び電力変換装置を得ることを目的とする。
本発明の第1の態様に係る昇降圧回路は、電源から入力される入力電圧を昇圧又は降圧して負荷に供給するための昇降圧回路であって、互いに磁気結合した第1の巻線及び第2の巻線を含み、前記第1の巻線に前記入力電圧が印加される巻線部と、前記巻線部が昇圧された電圧を出力する昇圧動作、又は前記巻線部が降圧された電圧を出力する降圧動作を行うために、前記昇降圧回路に流れる電流の経路を切り替える経路切替部と、を備え、前記経路切替部によって電流の経路が切り替えられることにより、前記昇圧動作及び前記降圧動作においては、前記電源から流入した電流が前記第1の巻線を流れることを特徴とする。
第1の態様に係る昇降圧回路によれば、第1の巻線に電源から入力電圧が印加されることで、磁気結合した第1の巻線及び第2の巻線を含む巻線部に磁気エネルギーが蓄積される。そして、経路切替部が電流の経路を切り替えることで、巻線部に蓄積された磁気エネルギーの放出タイミングを制御することにより、昇圧動作を行う場合は巻線部から昇圧された電圧を出力し、降圧動作を行う場合は巻線部から降圧された電圧を出力する。したがって、昇圧動作と降圧動作とで異なる経路を使用するので、昇圧された直流電圧を出力する際、昇降圧チョッパ方式よりも損失が軽減される昇圧チョッパ方式を用いることができる。よって、当該昇降圧回路における損失が軽減され、効率を向上させることが可能である。また、昇降圧チョッパ方式に比べ回路素子に入力される電流を小さくすることができるので、回路素子に必要な電力容量が少なくて済み、回路の小型化を行うことが可能である。さらに、当該昇圧動作を行う場合に、入力電流を遮断せず、かつ入力電流の波形が入力電圧の波形と相似形となるように経路切替部による経路の切り替えを行えば、力率の改善を行うことが可能である。
本発明の第2の態様に係る昇降圧回路によれば、第1の態様に係る昇降圧回路において特に、前記経路切替部によって電流の経路が切り替えられることにより、前記降圧動作においては、前記第2の巻線から出力された電流が前記負荷に供給されることを特徴とする。
第2の態様に係る昇降圧回路によれば、降圧動作においては、経路切替部が電流の経路を切り替えることにより、第1の巻線に入力電流が流れることで第1の巻線と第2の巻線とに蓄積された磁気エネルギーを、第2の巻線からの誘導電流として負荷に供給する。よって、第2の巻線に直接入力電流を流さずに降圧動作を行うことができるので、第2の巻線への電流供給回路を省くことで、回路をさらに小型化することが可能となる。
本発明の第3の態様に係る昇降圧回路は、第1又は第2の態様に係る昇降圧回路において特に、前記第2の巻線から出力される電流を整流して前記負荷に供給する整流部をさらに備えることを特徴とする。
第3の態様に係る昇降圧回路によれば、第1の巻線と第2の巻線とに蓄積された磁気エネルギーによって第2の巻線から誘導電流が出力されるとき、整流部は当該誘導電流が負荷の極性に合わせて供給されるように整流を行う。したがって、第2の巻線から出力される電流が負荷の極性に反する方向に流れることを防ぎ、第2の巻線に発生した誘導電圧を負荷に適切に印加することが可能となる。
本発明の第4の態様に係る昇降圧回路は、第1から第3のいずれか一つの態様に係る昇降圧回路において特に、前記経路切替部は、前記入力電圧が第1の極性であるときに、前記第1の巻線を介しかつ前記負荷を介さない経路に流れる電流をオンオフする第1極性昇圧スイッチ素子と、前記入力電圧が前記第1の極性であるときに、前記第1の巻線及び前記負荷を介して流れる電流をオンオフする第1極性負荷電流スイッチ素子と、を含むことを特徴とする。
第4の態様に係る昇降圧回路によれば、第1極性昇圧スイッチ素子は、入力電圧が第1の極性であるときに、第1の巻線を介しかつ負荷を介さない経路に流れる電流をオンオフする。第1極性負荷電流スイッチ素子は、入力電圧が第1の極性であるときに、第1の巻線及び負荷を介して流れる電流をオンオフする。よって、入力電圧が第1の極性であるときに、第1極性昇圧スイッチ素子と第1極性負荷電流スイッチ素子とを制御することで、巻線部に磁気エネルギーを蓄積するタイミングと、その蓄積した磁気エネルギーに基づいて負荷に電流を供給するタイミングとを制御することができる。したがって、入力電圧が第1の極性であるときに、これらのスイッチ素子の切り替えを適切に行えば、昇圧動作及び降圧動作を簡易に行うことが可能となる。
本発明の第5の態様に係る昇降圧回路は、第4の態様に係る昇降圧回路において特に、前記入力電圧が前記第1の極性のときに、前記第1極性昇圧スイッチ素子がオンかつ前記第1極性負荷電流スイッチ素子がオフである状態と、前記第1極性昇圧スイッチ素子がオフかつ前記第1極性負荷電流スイッチ素子がオンである状態とを切り替えることで前記昇圧動作を行い、前記入力電圧が前記第1の極性のときに、前記第1極性昇圧スイッチ素子がオフかつ前記第1極性負荷電流スイッチ素子がオンである状態と、前記第1極性昇圧スイッチ素子がオフかつ前記第1極性負荷電流スイッチ素子がオフである状態とを切り替えることで前記降圧動作を行うことを特徴とする。
第5の態様に係る昇降圧回路によれば、これらのスイッチ素子による状態の切り替えにより、入力電圧が第1の極性であるときの昇圧動作において、巻線部に磁気エネルギーを蓄積し、その磁気エネルギーによって第1の巻線に生じた誘導電圧を入力電圧に加増して負荷に出力するので、簡易なスイッチ制御により負荷に昇圧された電圧を出力することができる。この昇圧動作を行っている間、第1の巻線に流れる入力電流は遮断されないので、入力電流の波形が入力電圧の波形と相似形となるように経路切替部による経路の切り替えを行うことで、力率の改善を行うことが可能である。また、入力電圧が第1の極性であるときの降圧動作において、巻線部に磁気エネルギーを蓄積し、その磁気エネルギーによって発生した誘導電圧を負荷に出力するので、簡易なスイッチ制御により負荷に降圧された電圧を出力することができる。
本発明の第6の態様に係る昇降圧回路は、第4又は第5の態様に係る昇降圧回路において特に、前記経路切替部は、前記入力電圧が第2の極性であるときに、前記第1の巻線を介しかつ前記負荷を介さない経路に流れる電流をオンオフする第2極性昇圧スイッチ素子と、前記入力電圧が前記第2の極性であるときに、前記第1の巻線及び前記負荷を介して流れる電流をオンオフする第2極性負荷電流スイッチ素子と、をさらに含むことを特徴とする。
第6の態様に係る昇降圧回路によれば、第2極性昇圧スイッチ素子は、入力電圧が第2の極性であるときに、第1の巻線を介しかつ負荷を介さない経路に流れる電流をオンオフする。第2極性負荷電流スイッチ素子は、入力電圧が第2の極性であるときに、第1の巻線及び負荷を介して流れる電流をオンオフする。よって、入力電圧が第2の極性であるときに、第2極性昇圧スイッチ素子と第2極性負荷電流スイッチ素子とを制御することで、巻線部に磁気エネルギーを蓄積するタイミングと、その蓄積した磁気エネルギーに基づいて負荷に電流を供給するタイミングとを制御することができる。したがって、入力電圧が第1の極性とは異なる第2の極性であっても、これらのスイッチ素子の切り替えを適切に行えば、全波整流回路を用いずとも昇圧動作又は降圧動作を簡易に行うことができ、全波整流回路における損失がないので、全波整流回路を用いる昇降圧回路に比べ効率を向上させることが可能となる。
本発明の第7の態様に係る昇降圧回路は、第6の態様に係る昇降圧回路において特に、前記入力電圧が前記第2の極性のときに、前記第2極性昇圧スイッチ素子がオンかつ前記第2極性負荷電流スイッチ素子がオフである状態と、前記第2極性昇圧スイッチ素子がオフかつ前記第2極性負荷電流スイッチ素子がオンである状態とを切り替えることで前記昇圧動作を行い、前記入力電圧が前記第2の極性のときに、前記第2極性昇圧スイッチ素子がオフかつ前記第2極性負荷電流スイッチ素子がオンである状態と、前記第2極性昇圧スイッチ素子がオフかつ前記第2極性負荷電流スイッチ素子がオフである状態とを切り替えることで前記降圧動作を行うことを特徴とする。
第7の態様に係る昇降圧回路によれば、これらのスイッチ素子による状態の切り替えにより、入力電圧が第2の極性であるときの昇圧動作において、巻線部に磁気エネルギーを蓄積し、その磁気エネルギーによって第1の巻線に生じた誘導電圧を入力電圧に加増して負荷に出力するので、簡易なスイッチ制御により負荷に昇圧された電圧を出力することができる。この昇圧動作を行っている間、第1の巻線に流れる入力電流は遮断されないので、入力電流の波形が入力電圧の波形と相似形となるように経路切替部による経路の切り替えを行うことで、力率の改善を行うことが可能である。また、入力電圧が第2の極性であるときの降圧動作において、巻線部に磁気エネルギーを蓄積し、その磁気エネルギーによって発生した誘導電圧を負荷に出力するので、簡易なスイッチ制御により負荷に降圧された電圧を出力することができる。
本発明の第8の態様に係る昇降圧回路は、第6又は第7の態様に係る昇降圧回路において特に、前記経路切替部は、整流の順方向における入力側である第1端、及び整流の順方向における出力側である第2端を有する第1の整流素子と、整流の順方向における入力側である第1端、及び整流の順方向における出力側である第2端を有する第2の整流素子と、をさらに含み、前記第1の巻線は、前記電源の一方端に接続される第1端、及び第2端を有し、前記第1極性負荷電流スイッチ素子は、第1端及び第2端を有し、前記第2極性昇圧スイッチ素子は、第1端及び第2端を有し、前記第1極性昇圧スイッチ素子は、前記第1の巻線の第2端と前記第1極性負荷電流スイッチ素子の第2端と前記第1の整流素子の第2端との接続ノードに接続される第1端、及び前記第2極性昇圧スイッチ素子の第2端と前記第1の整流素子の第1端と前記第2の整流素子の第1端と前記負荷の一方端との接続ノードに接続される第2端を有し、前記第2極性負荷電流スイッチ素子は、前記第1極性負荷電流スイッチ素子の第1端と前記負荷の他方端との接続ノードに接続される第1端、及び前記電源の他方端と前記第2極性昇圧スイッチ素子の第1端と前記第2の整流素子の第2端との接続ノードに接続される第2端を有することを特徴とする。
第8の態様に係る昇降圧回路によれば、これらの回路構成により、第1極性昇圧スイッチ素子、第1極性負荷電流スイッチ素子、第2極性昇圧スイッチ素子、及び第2極性負荷電流スイッチ素子のオンオフを制御することで、入力電圧が第1の極性であっても第2の極性であっても、巻線部が昇圧した電圧を負荷に出力する昇圧動作と、巻線部が降圧した電圧を負荷に出力する降圧動作とを行うことができる。よって、小型化及び低損失化を行いつつ、力率改善が可能な昇降圧回路を簡単な回路構成で実現することが可能である。
本発明の第9の態様に係る昇降圧回路は、第6から第8のいずれか一つの態様に係る昇降圧回路において特に、前記入力電圧が前記第1の極性であって、前記入力電圧の絶対値が前記出力電圧の絶対値以下である場合に、前記第1の極性における前記昇圧動作を行い、前記入力電圧が前記第1の極性であって、前記入力電圧の絶対値が前記出力電圧の絶対値より大きい場合に、前記第1の極性における前記降圧動作を行い、前記入力電圧が前記第2の極性であって、前記入力電圧の絶対値が前記出力電圧の絶対値以下である場合に、前記第2の極性における前記昇圧動作を行い、前記入力電圧が前記第2の極性であって、前記入力電圧の絶対値が前記出力電圧の絶対値より大きい場合に、前記第2の極性における前記降圧動作を行うことを特徴とする。
第9の態様に係る昇降圧回路によれば、入力電圧の極性及び絶対値に基づいて、第1の極性における昇圧動作、第1の極性における降圧動作、第2の極性における昇圧動作、及び第2の極性における降圧動作を切り替えることで、入力電圧の極性及び絶対値が変化しても、出力電圧を任意のレベルに設定することが可能となる。したがって、入力電圧の極性及び絶対値が変化する場合であっても、昇降圧チョッパ方式の昇降圧回路と比べ、小型化及び低損失化を行いつつ、力率の改善された昇降圧回路を得ることができる。
本発明の第10の態様に係る電力変換装置は、電源から入力電圧が入力される入力端と、出力端と、前記入力電圧を昇圧又は降圧し、前記出力端から負荷へ昇圧又は降圧した電圧を出力する昇降圧回路と、を備え、前記昇降圧回路は、前記入力電圧が印加される第1の巻線、及び前記第1の巻線と磁気結合された第2の巻線を含む巻線部と、前記巻線部が昇圧された電圧を出力する昇圧動作、又は前記巻線部が降圧された電圧を出力する降圧動作を行うために、前記昇降圧回路に流れる電流の経路を切り替える経路切替部と、を含み、前記経路切替部によって電流の経路が切り替えられることにより、前記昇圧動作及び前記降圧動作においては、前記電源から流入した電流が前記第1の巻線を流れることを特徴とする。
第10の態様に係る電力変換装置によれば、入力端を介して電源から入力電圧が印加された巻線部は、磁気結合された第1の巻線と第2の巻線とに磁気エネルギーを蓄積する。経路切替部が電流の経路を切り替えることで、第1の巻線と第2の巻線とに蓄積された磁気エネルギーの放出タイミングを制御することにより、昇圧動作を行う場合は巻線部から昇圧された電圧を出力端に出力し、降圧動作を行う場合は巻線部から降圧された電圧を出力端に出力する。したがって、電流の経路を切り替えることで昇圧動作と降圧動作とで異なる電流の経路を使用するので、昇圧された直流電圧を出力する際、同一の経路で昇降圧を行う昇降圧チョッパ方式よりも損失が軽減される昇圧チョッパ方式の回路を用いることができる。よって、入力電圧を昇圧又は降圧する電力変換において損失が軽減され、電力変換における効率を向上させることが可能である。また、昇降圧チョッパ方式に比べ回路素子に入力される電流を少なくすることができるので、回路素子に必要な電力容量が少なくて済み、回路の小型化を行うことが可能である。さらに、当該昇圧動作を行う場合に、入力電流を遮断せず、かつ入力電流の波形が入力電圧の波形と相似形となるように経路切替部による経路の切り替えを行えば、力率の改善を行うことが可能である。
本発明によれば、小型化及び低損失化を行いつつ、力率改善が可能な昇降圧回路及び電力変換装置を得ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置の構成を概略的に示した図である。 第1極性昇圧動作における電流の流れる経路を示す図である。 第1極性昇圧動作における電流と電圧との関係を示した図である。 第2極性昇圧動作における電流の流れる経路を示す図である。 第2極性昇圧動作における電流と電圧との関係を示した図である。 第1極性降圧動作における電流の流れる経路を示す図である。 第1極性降圧動作における電流と電圧との関係を示した図である。 第2極性降圧動作における電流の流れる経路を示す図である。 第2極性降圧動作における電流と電圧との関係を示した図である。 昇降圧回路の出力電圧が所定値の場合における昇降圧回路の動作の切り替えタイミングを示した図である。 本発明の第2の実施形態に係る電力変換装置の構成を概略的に示した図である。 昇圧動作における電流の流れる経路を示す図である。 昇圧動作における電流と電圧との関係を示した図である。 降圧動作における電流の流れる経路を示す図である。 降圧動作における電流と電圧との関係を示した図である。 昇降圧回路の出力電圧が所定値の場合における昇降圧回路の動作の切り替えタイミングを示した図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、異なる図面において同一の符号を付した要素は、同一又は相応する要素を示すものとする。
〈第1の実施形態〉
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置101の構成を概略的に示した図である。電力変換装置101は、ノイズフィルタ51、昇降圧回路52、電力伝達用絶縁回路53、入力端54、及び出力端55を備える。昇降圧回路52は、巻線部11、経路切替部12、整流部13、平滑部14、制御部15、及びコンデンサC2を含む。経路切替部12は、スイッチ素子Q1〜Q4、及びダイオードD1,D2を含む。整流部13は、ダイオードD3〜D6を含む。平滑部14は、コンデンサC1を含む。巻線部11は、共通のコアを有し、互いに磁気結合された巻線L1と巻線L2とを含む。巻線部11は、例えば二巻線リアクトルである。スイッチ素子Q1〜Q4は、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。
ノイズフィルタ51の出力側の一方端は、巻線L1の第1端に接続される。ノイズフィルタ51の出力側の他方端には、スイッチ素子Q2のコレクタとダイオードD2のカソードとスイッチ素子Q4のコレクタとの接続ノードであるノードP1に接続される。
スイッチ素子Q1は、制御部15からの制御信号を受けるゲートと、巻線L1の第2端とダイオードD1のカソードとスイッチ素子Q3のコレクタとの接続ノードであるノードP2に接続されるコレクタと、ダイオードD1のアノードとスイッチ素子Q2のエミッタとダイオードD2のアノードと電力伝達用絶縁回路53の入力側の一方端との接続ノードであるノードP3に接続されたエミッタとを有する。
スイッチ素子Q2は、制御部15からの制御信号を受けるゲートと、ノードP1に接続されたコレクタと、ノードP3に接続されたエミッタとを有する。
スイッチ素子Q3は、制御部15からの制御信号を受けるゲートと、ノードP2に接続されたコレクタと、スイッチ素子Q4のエミッタと電力伝達用絶縁回路53の入力側の他方端との接続ノードであるノードP4に接続されたエミッタとを有する。
スイッチ素子Q4は、制御部15からの制御信号を受けるゲートと、ノードP1に接続されたコレクタと、ノードP4に接続されたエミッタとを有する。
整流部13のダイオードD3〜D6は、巻線L2から出力される電流が、負荷202の極性に従って流れるようにダイオードブリッジを構成している。なお、負荷202の極性とは、ノードP3とノードP4との電位を比べ、ノードP4の方が電位が高い状態の極性である。
コンデンサC1は電力伝達用絶縁回路53の入力側の一方端と他方端との間に接続される。コンデンサC2はノイズフィルタ51の出力側の一方端と他方端との間に接続される。
電力変換装置101は、交流電源201から供給された交流電圧を直流電圧に変換して負荷202に供給する。負荷202は、例えばEV及びプラグイン方式のHV等の駆動用の主電源(バッテリ)である。
入力端54には、交流電源201から交流電圧が入力される。入力端54に電気的に接続されたノイズフィルタ51は、当該交流電圧のノイズを除去して昇降圧回路52へ出力する。
昇降圧回路52に入力された交流電圧は、コンデンサC2によってノイズの除去が行われる。昇降圧回路52は、当該交流電圧を任意のレベルの直流電圧に変圧し、電力伝達用絶縁回路53へ出力する。電力伝達用絶縁回路53は、昇降圧回路52と出力端55との間の絶縁を行いながら出力端55へ任意のレベルに設定された直流電圧を出力する。出力端55からは、当該直流電圧が出力電圧として出力される。このとき、電力伝達用絶縁回路53は、昇降圧回路52に対する負荷として機能する。
昇降圧回路52が行う変圧について、より具体的に説明する。昇降圧回路52において、制御部15は、スイッチ素子Q1〜Q4に制御信号を入力することで、スイッチ素子Q1〜Q4のオンオフを制御する。このスイッチングの制御により、昇降圧回路52は、巻線L1に流れる電流がコンデンサC1及び電力伝達用絶縁回路53を介さない経路で流れる状態と、巻線L1に流れる電流がコンデンサC1及び電力伝達用絶縁回路53を介する経路で流れる状態と、巻線L1に電流が流れない状態との切り替えを行う。この電流の流れる経路の切り替えによって、昇降圧回路52は、昇圧された出力電圧を出力する昇圧動作と、降圧された出力電圧を出力する降圧動作とを行う。
まず、昇降圧回路52が行う昇圧動作の説明を行う。昇降圧回路52は、交流電源201からの入力電圧が第1の極性であるときに昇圧動作を行う場合は第1極性昇圧動作を行い、当該入力電圧が第2の極性であるときに昇圧動作を行う場合は第2極性昇圧動作を行う。なお、第1の極性とは、ノードP1とノードP2との電位を比べ、ノードP2の方が電位が高い状態となるような入力電圧の極性である。また、第2の極性とは、ノードP1とノードP2との電位を比べ、ノードP1の方が電位が高い状態となるような入力電圧の極性である。
第1極性昇圧動作を行うとき、制御部15は、スイッチ素子Q2及びスイッチ素子Q4がオフとなるように制御を行う。そして、制御部15がスイッチ素子Q1及びスイッチ素子Q3のスイッチング制御を行うことにより、昇降圧回路52は電力伝達用絶縁回路53に昇圧された電圧を出力する。この第1極性昇圧動作におけるスイッチ素子Q1及びスイッチ素子Q3のスイッチング制御とは、スイッチ素子Q1がオンかつスイッチ素子Q3がオフである状態と、スイッチ素子Q1がオフかつスイッチ素子Q3がオンである状態との切り替えを行うものである。
図2は、第1極性昇圧動作における電流の流れる経路を示す図である。電圧Vin1は昇降圧回路52の入力電圧である。電圧Vout1は昇降圧回路52の出力電圧である。電流Iin1は、昇降圧回路52の入力電流である。
スイッチ素子Q1がオンかつスイッチ素子Q3がオフである状態のとき、電圧Vin1が昇降圧回路52に印加されることによって電流Iin1が発生する。この電流Iin1は、巻線L1、スイッチ素子Q1、及びダイオードD2を介する経路に流れる。つまり、図2において太実線矢印にて示した経路に電流Iin1が流れる。このとき、電流Iin1が巻線L1に流れることにより巻線L1に磁束Φが発生し、巻線L1及び巻線L1と磁気結合している巻線L2に磁気エネルギーが蓄積される。
そして、スイッチ素子Q1がオフかつスイッチ素子Q3がオンである状態のとき、電流Iin1は、巻線L1及びスイッチ素子Q3を介してコンデンサC1と電力伝達用絶縁回路53とに供給される。コンデンサC1によって昇降圧回路52の出力電圧は平滑化され、電力伝達用絶縁回路53には直流電圧が出力される。このとき、図2において点線矢印にて示した経路に電流Iin1が流れる。この電流Iin1は、巻線L1を介して流れるため、巻線L1と巻線L2とに発生している磁束Φに基づいた電流値となる。
図3は、第1極性昇圧動作における電流と電圧との関係を示した図である。図3において、電流IQ1は、スイッチ素子Q1に流れる電流である。電流IQ3は、スイッチ素子Q3に流れる電流である。なお、図3においては、スイッチ素子Q1がオンかつスイッチ素子Q3がオフである期間を期間Tonとし、スイッチ素子Q1がオフかつスイッチ素子Q3がオンである期間を期間Toffとしている。
期間Tonと期間Toffとが切り替わっても、巻線L1に発生している磁束Φは連続的に変化する。また、期間Tonでは電流Iin1が電力伝達用絶縁回路53を介して流れず、期間Toffでは電流Iin1が電力伝達用絶縁回路53を介して流れるので、電流Iin1は電圧Vin1の増減に追随しつつ、期間Tonで増加し、期間Toffで減少する波形となる。よって、周波数を調整したスイッチングを行うことにより、電流Iin1は電圧Vin1の波形と相似形の波形となり、昇降圧回路52の力率が改善する。このときのスイッチングの周波数は、例えば数kHzから数十kHzである。
またこのとき、期間Tonにおける磁束Φの変化量ΔΦ1と入力電圧Vin1の実効電圧Vein1との関係は、巻線L1の巻数n1を用いて表すと、
Figure 2012120332

と表される。
さらに、期間Toffにおける磁束Φの変化量ΔΦ2と入力電圧Vin1の実効電圧Vein1と出力電圧Vout1の実効電圧Veout1との関係は、
Figure 2012120332

と表される。
そして、期間Tonと期間Toffとの切り替えが繰り返し行われ、昇降圧回路52の回路動作が定常状態となったとき、変化量ΔΦ1と変化量ΔΦ2とは同量と見なせるので、実効電圧Vein1と実効電圧Veout1との関係は、
Figure 2012120332

となる。
よって、第1極性昇圧動作における昇降圧回路52の入出力電圧比Veout1/Vein1は、スイッチ素子Q1及びスイッチ素子Q3のスイッチングにおけるオン時間とオフ時間との比によって設定される。この設定に従い、昇降圧回路52の出力電圧は任意のレベルに昇圧され電力伝達用絶縁回路53に出力される。このようにして、第1極性昇圧動作が行われる。
また、昇降圧回路52が第2極性昇圧動作を行うとき、制御部15は、スイッチ素子Q1及びスイッチ素子Q3がオフとなるように制御を行う。そして、制御部15がスイッチ素子Q2及びスイッチ素子Q4のスイッチング制御を行うことにより、昇降圧回路52は電力伝達用絶縁回路53に昇圧された電圧を出力する。この第2極性昇圧動作におけるスイッチ素子Q2及びスイッチ素子Q4のスイッチング制御とは、スイッチ素子Q2がオンかつスイッチ素子Q4がオフである状態と、スイッチ素子Q2がオフかつスイッチ素子Q4がオンである状態との切り替えを行うものである。
図4は、第2極性昇圧動作における電流の流れる経路を示す図である。電圧Vin2は昇降圧回路52の入力電圧である。電圧Vout2は昇降圧回路52の出力電圧である。電流Iin2は、昇降圧回路52の入力電流である。
スイッチ素子Q2がオンかつスイッチ素子Q4がオフである状態のとき、電圧Vin2が昇降圧回路52に印加されることによって電流Iin2が発生する。この電流Iin2は、巻線L1、スイッチ素子Q2、及びダイオードD1を介する経路に流れる。つまり、図4において太実線矢印にて示した経路に電流Iin2が流れる。このとき、電流Iin2が巻線L1に流れることにより巻線L1に磁束Φが発生し、巻線L1及び巻線L2に磁気エネルギーが蓄積される。
スイッチ素子Q2がオフかつスイッチ素子Q4がオンである状態のとき、電流Iin2は、巻線L1及びスイッチ素子Q4を介してコンデンサC1と電力伝達用絶縁回路53とに供給される。コンデンサC1によって昇降圧回路52の出力電圧は平滑化され、電力伝達用絶縁回路53には直流電圧が出力される。このとき、図4において点線矢印にて示した経路に電流Iin2が流れる。この電流Iin2は、巻線L1を介して流れるため、巻線L1と巻線L2とに発生している磁束Φに基づいた電流値となる。
図5は、第2極性昇圧動作における電流と電圧との関係を示した図である。図5において、電流IQ2は、スイッチ素子Q2に流れる電流である。電流IQ4は、スイッチ素子Q4に流れる電流である。なお、図5においては、スイッチ素子Q2がオンかつスイッチ素子Q4がオフである期間を期間Tonとし、スイッチ素子Q2がオフかつスイッチ素子Q4がオンである期間を期間Toffとしている。
期間Tonと期間Toffとが切り替わっても、巻線L1に発生している磁束Φは連続的に変化する。また、期間Tonでは電流Iin2が電力伝達用絶縁回路53を介して流れず、期間Toffでは電流Iin2が電力伝達用絶縁回路53を介して流れるので、電流Iin2は電圧Vin2の増減に追随しつつ、期間Tonで増加し、期間Toffで減少する波形となる。よって、周波数を調整したスイッチングを行うことにより、電流Iin2は電圧Vin2の波形と相似形の波形となり、昇降圧回路52の力率が改善する。このときのスイッチングの周波数は、例えば数kHzから数十kHzである。
またこのとき、期間Tonにおける磁束Φの変化量ΔΦ1と入力電圧Vin2の実効電圧Vein2との関係は、巻線L1の巻数n1を用いて表すと、
Figure 2012120332

と表される。
さらに、期間Toffにおける磁束Φの変化量ΔΦ2と入力電圧Vin2の実効電圧Vein2と出力電圧Vout2の実効電圧Veout2との関係は、
Figure 2012120332

と表される。
そして、期間Tonと期間Toffとの切り替えが繰り返し行われ、昇降圧回路52の回路動作が定常状態となったとき、変化量ΔΦ1と変化量ΔΦ2とは同量と見なせるので、実効電圧Vein2と実効電圧Veout2との関係は、
Figure 2012120332

となる。
よって、第2極性昇圧動作における昇降圧回路52の入出力電圧比Veout2/Vein2は、スイッチ素子Q2及びスイッチ素子Q4のスイッチングにおけるオン時間とオフ時間との比によって設定される。この設定に従い、昇降圧回路52の出力電圧は任意のレベルに昇圧され電力伝達用絶縁回路53に出力される。このようにして、第2極性昇圧動作が行われる。
次に、昇降圧回路52が行う降圧動作の説明を行う。昇降圧回路52は、交流電源201からの入力電圧が第1の極性であるときに降圧動作を行う場合は第1極性降圧動作を行い、当該入力電圧が第2の極性であるときに降圧動作を行う場合は第2極性降圧動作を行う。
第1極性降圧動作を行うとき、制御部15は、スイッチ素子Q1,Q2,及びQ4がオフとなるように制御を行う。そして、制御部15がスイッチ素子Q3のスイッチング制御を行うことにより、昇降圧回路52は電力伝達用絶縁回路53に降圧された電圧を出力する。
図6は、第1極性降圧動作における電流の流れる経路を示す図である。電圧Vin3は昇降圧回路52の入力電圧である。電圧Vout3は昇降圧回路52の出力電圧である。電流Iin3は、昇降圧回路52の入力電流である。
スイッチ素子Q3がオンである状態のとき、電圧Vin3が昇降圧回路52に印加されることによって電流Iin3が発生する。この電流Iin3は、巻線L1、スイッチ素子Q3、コンデンサC1並びに電力伝達用絶縁回路53、及びダイオードD2を介する経路に流れる。つまり、図6において太実線矢印にて示した経路に電流Iin3が流れる。このとき、巻線L1に電流Iin3が流れることにより巻線L1に磁束Φが発生し、巻線L1及び巻線L2に磁気エネルギーが蓄積される。
そして、スイッチ素子Q3がオフである期間は電流Iin3が遮断されるので、巻線L2には自己誘導により誘導電圧が発生する。この誘導電圧によって、図6で示す点線矢印の向きに電流ICが流れる。すなわち、巻線L2に蓄えられた磁気エネルギーによって、ダイオードD5、コンデンサC1並びに電力伝達用絶縁回路53、及びダイオードD4を介する経路に電流ICが流れる。この電流ICによりコンデンサC1の蓄電と電力伝達用絶縁回路53への電力供給が行われ、昇降圧回路52の出力電圧は平滑化される。
図7は、第1極性降圧動作における電流と電圧との関係を示した図である。なお、図7においては、スイッチ素子Q3がオンである期間を期間Tonとし、スイッチ素子Q3がオフである期間を期間Toffとしている。
図7を参照して、期間Tonの間、電流Iin3は交流電圧である電圧Vin3に応じて流れるので、電流Iin3は電圧Vin3に追随するような波形となる。よって、周波数を調整したスイッチングを行うことにより電流Iin3は、電圧Vin3の波形と相似形の波形となり、昇降圧回路52の力率が改善する。このときのスイッチングの周波数は、例えば数kHzから数十kHzである。
電流ICは、スイッチ素子Q3がオフの間に巻線L2の誘導電圧に応じて流れる。よって、誘導電圧が減少するのに応じて電流ICも減少する。磁束Φは、巻線L1と巻線L2とで共有の磁束であるため、スイッチ素子Q3のスイッチングによってオンオフされず、電流Iin3と電流ICとに応じて連続的に変化する。出力電圧Vout3は、コンデンサC1によって平滑化され、直流電圧として出力される。
このとき、入力電圧Vin3の実効電圧Vein3と出力電圧Vout3の実効電圧Veout3と期間Tonにおける磁束Φの変化量ΔΦ1との関係は、巻線L1の巻数n1を用いて表すと、
Figure 2012120332

と表される。
また、入力電圧Vout3の実効電圧Veout3と期間Toffにおける磁束Φの変化量ΔΦ2との関係は、巻線L2の巻数n2を用いて表すと、
Figure 2012120332

と表される。
そして、期間Tonと期間Toffとの切り替えが繰り返し行われ、昇降圧回路52の回路動作が定常状態となったとき、変化量ΔΦ1と変化量ΔΦ2とは同量と見なせるので、入力電圧の実効電圧Vein3と出力電圧の実効電圧Veout3との関係は、
Figure 2012120332
となる。
巻数n1と巻数n2とは、巻線L1及び巻線L2それぞれの諸元に基づいて決まる定数であるので、昇降圧回路52の入出力電圧比Veout3/Vein3は、スイッチ素子Q3のスイッチングにおけるオン時間とオフ時間との比によって設定される。この設定に従い、昇降圧回路52の出力電圧は任意のレベルに降圧され電力伝達用絶縁回路53に出力される。このようにして、第1極性降圧動作が行われる。
また、第2極性降圧動作を行うとき、制御部15は、スイッチ素子Q1〜Q3がオフとなるように制御を行う。そして、制御部15がスイッチ素子Q4のスイッチング制御を行うことにより、昇降圧回路52は電力伝達用絶縁回路53に降圧された電圧を出力する。
図8は、第2極性降圧動作における電流の流れる経路を示す図である。電圧Vin4は昇降圧回路52の入力電圧である。電圧Vout4は昇降圧回路52の出力電圧である。電流Iin4は、昇降圧回路52の入力電流である。
スイッチ素子Q4がオンである状態のとき、電圧Vin4が昇降圧回路52に印加されることによって電流Iin4が発生する。この電流Iin4は、巻線L1、スイッチ素子Q4、コンデンサC1並びに電力伝達用絶縁回路53、及びダイオードD1を介する経路に流れる。つまり、図8において太実線矢印にて示した経路に電流Iin4が流れる。このとき、巻線L1に電流Iin4が流れることにより巻線L1に磁束Φが発生し、巻線L1及び巻線L2に磁気エネルギーが蓄積される。
そして、スイッチ素子Q4がオフである期間は電流Iin4が遮断されるので、巻線L2には自己誘導により誘導電圧が発生する。この誘導電圧によって、図8で示す点線矢印の向きに電流ICが流れる。すなわち、巻線L2に蓄えられた磁気エネルギーによって、ダイオードD6、コンデンサC1並びに電力伝達用絶縁回路53、及びダイオードD3を介する経路に電流ICが流れる。この電流ICによりコンデンサC1の蓄電と電力伝達用絶縁回路53への電力供給が行われ、昇降圧回路52の出力電圧は平滑化される。
図9は、第2極性降圧動作における電流と電圧との関係を示した図である。なお、図9においては、スイッチ素子Q4がオンである期間を期間Tonとし、スイッチ素子Q4がオフである期間を期間Toffとしている。
図9を参照して、期間Tonの間、電流Iin4は交流電圧である電圧Vin4に応じて流れるので、電流Iin4は電圧Vin4に追随するような波形となる。よって、周波数を調整したスイッチングを行うことにより電流Iin4は、電圧Vin4の波形と相似形の波形となり、昇降圧回路52の力率が改善する。このときのスイッチングの周波数は、例えば数kHzから数十kHzである。
電流ICは、スイッチ素子Q4がオフの間に巻線L2の誘導電圧に応じて流れる。よって、誘導電圧が減少するのに応じて電流ICも減少する。磁束Φは、巻線L1と巻線L2とで共有の磁束であるため、スイッチ素子Q4のスイッチングによってオンオフされず、電流Iin4と電流ICとに応じて連続的に変化する。出力電圧Vout4は、コンデンサC1によって平滑化され、直流電圧として出力される。
このとき、入力電圧Vin4の実効電圧Vein4と出力電圧Vout4の実効電圧Veout4と期間Tonにおける磁束Φの変化量ΔΦとの関係は、巻線L1の巻数n1を用いて表すと、
Figure 2012120332
と表される。
また、入力電圧Vout4の実効電圧Veout4と期間Toffにおける磁束Φの変化量ΔΦ2との関係は、巻線L2の巻数n2を用いて表すと、
Figure 2012120332
と表される。
そして、期間Tonと期間Toffとの切り替えが繰り返し行われ、昇降圧回路52の回路動作が定常状態となったとき、変化量ΔΦ1と変化量ΔΦ2とは同量と見なせるので、入力電圧の実効電圧Vein4と出力電圧の実効電圧Veout4との関係は、
Figure 2012120332
となる。
巻数n1と巻数n2とは、巻線L1及び巻線L2それぞれの諸元に基づいて決まる定数であるので、昇降圧回路52の入出力電圧比Veout4/Vein4は、スイッチ素子Q4のスイッチングにおけるオン時間とオフ時間との比によって設定される。この設定に従い、昇降圧回路52の出力電圧は任意のレベルに降圧され、電力伝達用絶縁回路53に出力される。このようにして、第2極性降圧動作が行われる。
なお、昇降圧回路52は第1極性昇圧動作、第2極性昇圧動作、第1極性降圧動作、及び第2極性降圧動作のいずれかを行うので、出力電圧を所定値に設定する場合、交流電源202からの入力電圧の極性及び大きさによって、これらの動作状態を切り替える。図10は、昇降圧回路52の出力電圧Voutが所定値の場合における昇降圧回路の動作の切り替えタイミングを示した図である。図10において、昇降圧回路52の入力電圧を電圧Vin及び出力電圧を電圧Voutとし、第1の極性を縦軸正方向として表示している。
図10を参照して、期間T1においては、第1の極性である入力電圧Vinの絶対値は、所定値に設定された出力電圧Voutの絶対値以下である。よって、制御部15によってスイッチングの制御をすることにより第1極性昇圧動作を行うことで、昇降圧回路52は入力電圧Vinを昇圧し、所定値の出力電圧Voutを出力する。
また、期間T2においては、第1極性である入力電圧Vinの絶対値は、所定値に設定された出力電圧Voutの絶対値より大きい。よって、制御部15によってスイッチングの制御をすることにより第1極性降圧動作を行うことで、昇降圧回路52は入力電圧Vinを降圧し、所定値の出力電圧Voutを出力する。
また、期間T3において、第1の極性である入力電圧Vinの絶対値は、所定値に設定された出力電圧Voutの絶対値以下である。よって、期間T1と同様に第1極性昇圧動作を行うことにより昇降圧回路52は所定値の出力電圧Voutを出力する。
また、期間T4において、第2の極性である入力電圧Vinの絶対値は、所定値に設定された出力電圧Voutの絶対値以下である。よって、制御部15によってスイッチングの制御をすることにより第2極性昇圧動作を行うことで、昇降圧回路52は入力電圧Vinを昇圧し、所定値の出力電圧Voutを出力する。
また、期間T5においては、第2極性である入力電圧Vinの絶対値は、所定値に設定された出力電圧Voutの絶対値より大きい。よって、制御部15によってスイッチングの制御をすることにより第2極性降圧動作を行うことで、昇降圧回路52は入力電圧Vinを降圧し、所定値の出力電圧Voutを出力する。
また、期間T6において、第2の極性である入力電圧Vinの絶対値は、所定値に設定された出力電圧Voutの絶対値以下である。よって、期間T4と同様に第2極性昇圧動作を行うことにより昇降圧回路52は所定値の出力電圧Voutを出力する。
このように、交流電源201から入力される入力電圧Vinの極性、及び入力電圧Vinと出力電圧Voutとの絶対値の大小関係により、昇降圧回路52が昇圧動作を行うか降圧動作を行うかを切り替えることで、入力電圧Vinが増減しても昇降圧回路52は所定値である出力電圧の出力を行う。
なお、昇降圧回路52への入力電圧が正弦波である場合を例示したが、本発明において入力電圧は正弦波に限定されるものではない。昇降圧回路52は、入力電圧の極性及び入力電圧と出力電圧と絶対値の大小関係により昇降圧回路52の動作を切り替えることで、入力電圧が他の波形であっても所定値である出力電圧を出力する。
以上のように、昇降圧回路52は、交流電源201からの入力電圧の極性が、第1の極性であっても第2の極性であっても、制御部15によりスイッチ素子Q1〜Q4のスイッチングを制御することで、電力伝達用絶縁回路53に昇圧又は降圧された直流電圧を出力することが可能となる。よって、電力変換装置101は、電力伝達用絶縁回路53を介して負荷202に当該直流電圧を出力することで、入力された交流電力を直流電力に電力変換することができる。したがって、本発明の実施の形態に係る電力変換装置101は、入力電圧の昇降圧を行う際、全波整流回路を用いる必要がないため、全波整流回路を用いる場合と比べ損失の軽減を行うことが可能である。
なお、電力変換装置101に入力される電力は交流電力に限らず、直流電力が入力されてもよい。この場合、本実施の形態で説明した、交流電源201の極性が第1の極性の場合又は第2の極性の場合のいずれかの動作を行い、出力する直流電圧を任意のレベルに設定することができる。
本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置101は、磁気結合された巻線L1と巻線L2とを用いることにより簡単な回路構成によって、いわゆる昇圧チョッパ方式により昇圧を行う昇圧動作と、いわゆる降圧チョッパ方式により降圧を行う降圧動作とを切り替えることができる。したがって、同レベルの出力電流を得ようとする場合、昇降圧回路52は、いわゆる昇降圧チョッパ方式にて昇圧を行う回路よりも入力する電流が少なくて済む。よって、昇降圧回路52のスイッチングによって発生するリプル電流が少なくなり、損失を軽減することが可能である。また、昇降圧チョッパ方式に比べ回路素子に入力される電流を小さくすることができるので、各回路素子に必要な電力容量が少なくて済み、回路の小型化を行うことが可能である。
さらに、昇圧動作を行うときに入力電流が遮断される期間がないため、経路切替部12のスイッチ素子のスイッチング周波数を適切に設定することで、昇降圧チョッパ方式の回路に比べ、入力電流の波形と入力電圧の波形とがより相似した波形となるので、力率の改善を行うことが可能である。
また、入力電圧の極性ごとに、スイッチ素子により電流が流れる経路を切り替えて動作するので、入力電圧の昇降圧を行う際、全波整流回路を用いる必要がない。よって、全波整流回路による損失がないため、全波整流回路を用いる昇降圧回路と比べ、損失の軽減を行うことが可能である。特に、回路素子に高い電流が流れる昇圧動作を行うときには、巻線L1と巻線L2とに磁気エネルギーが蓄積される期間において、入力電流が通過する素子の数が少ない。すなわち、第1極性昇圧動作においては、磁気エネルギーを蓄積する巻線L1、スイッチ素子Q1、及びダイオードD2だけに電流が流れる。第2極性昇圧動作においては、磁気エネルギーを蓄積する巻線L1、スイッチ素子Q2、及びダイオードD1だけに電流が流れる。よって、大きな入力電流を必要とする磁気エネルギーの蓄積を行う期間において、入力電流が通過する素子の数が少なく、さらに損失が軽減される。
また、第1極性降圧動作及び第2極性降圧動作を行うときには、巻線L1と磁気結合された巻線L2から降圧された電圧を出力するので、巻線L1に入力電流を供給すれば巻線L2に入力電流を直接供給しなくてもよい。よって、巻線L2への入力電流供給回路が不要となり、更に回路の小型化を行うことができる。
また、巻線L2から電流が出力されるとき、整流部13はダイオードD3〜D6によってダイオードブリッジを構成し、電流ICが負荷の極性に合わせて供給されるように整流を行う。したがって、巻線L2から出力される電流が、負荷の極性に反する方向に流れることを防ぎ、巻線L2に発生した誘導電圧を負荷に適切に印加することが可能となる。この整流部13のダイオードD3〜D6に電流が流れるときには、損失が発生するが、降圧動作であるため、出力電圧のレベルを調整すれば入力電流を大きくする必要はない。
〈第2の実施形態〉
図11は、本発明の第2の実施形態に係る電力変換装置102の構成を概略的に示した図である。電力変換装置102は、ノイズフィルタ51、昇降圧回路56、電力伝達用絶縁回路53、入力端54、及び出力端55を備える。昇降圧回路56は、巻線部11、経路切替部12、平滑部14、制御部15、全波整流部16、遮断部17、及びコンデンサC2を含む。経路切替部12は、スイッチ素子Q5,Q6を含む。平滑部14は、コンデンサC1を含む。全波整流部16は、ダイオードD7〜D10を含む。遮断部17は、ダイオードD11を含む。巻線部11は、共通のコアを有し、互いに磁気結合された巻線L1と巻線L2とを含む。巻線部11は、例えば二巻線リアクトルである。スイッチ素子Q5,Q6は、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。
ノイズフィルタ51の出力側は、全波整流部16であるダイオードD7〜D10によって構成されたダイオードブリッジに接続される。全波整流部16の出力側の一方端は、巻線L1の第1端に接続される。
スイッチ素子Q5は、制御部15からの制御信号を受けるゲート、巻線L1の第2端とスイッチ素子Q6のコレクタとに接続されるコレクタ、及び全波整流部16の出力側の他方端とダイオードD11のアノードと電力伝達用絶縁回路53の入力側の一方端とに接続されるエミッタを有する。
スイッチ素子Q6は、制御部15からの制御信号を受けるゲート、巻線L1の第2端とスイッチ素子Q5のコレクタとに接続されるコレクタ、及び巻線L2の第1端と電力伝達用絶縁回路53の入力側の他方端とに接続されるエミッタを有する。
コンデンサC1は電力伝達用絶縁回路53の入力側の一方端と他方端との間に接続される。コンデンサC2は全波整流部16の出力側の一方端と他方端との間に接続される。
電力変換装置102は、交流電源201から供給された交流電圧を直流電圧に変換して負荷202に供給する。負荷202は、例えばEV及びプラグイン方式のHV等の駆動用の主電源(バッテリ)である。
入力端54には、交流電源201から交流電圧が入力される。入力端54に電気的に接続されたノイズフィルタ51は、当該交流電圧のノイズを除去して昇降圧回路56へ出力する。
昇降圧回路56は、ノイズフィルタ51から受けた交流電圧を全波整流部16によって全波整流する。全波整流された入力電圧はコンデンサC2によってノイズの除去が行われる。そして、昇降圧回路56は、全波整流された入力電圧を任意のレベルの直流電圧に変換して、電力伝達用絶縁回路53に出力する。電力伝達用絶縁回路53は、昇降圧回路56と出力端55との間の絶縁を行いながら出力端55へ任意のレベルに設定された直流電圧を出力する。出力端55からは当該直流電圧が出力電圧として出力される。このとき、電力伝達用絶縁回路53は、昇降圧回路52に対する負荷として機能する。
昇降圧回路56が行う電力変換について、より具体的に説明する。昇降圧回路56において、制御部15は、スイッチ素子Q5,Q6に制御信号を入力することで、スイッチ素子Q5,Q6のオンオフを制御する。このスイッチングの制御により、昇降圧回路56は、巻線L1に流れる電流がコンデンサC1及び電力伝達用絶縁回路53を介さない経路で流れる状態と、巻線L1に流れる電流がコンデンサC1及び電力伝達用絶縁回路53を介する経路で流れる状態と、巻線L1に電流が流れない状態との切り替えを行う。この電流の流れる経路の切り替えによって、昇降圧回路56は、昇圧された出力電圧を出力する昇圧動作と、降圧された出力電圧を出力する降圧動作とを行う。
まず、昇降圧回路56が行う昇圧動作の説明を行う。昇圧動作を行うとき、制御部15がスイッチ素子Q5及びスイッチ素子Q6のスイッチングの制御を行うことにより、昇降圧回路56は電力伝達用絶縁回路53に昇圧された電圧を出力する。この昇圧動作におけるスイッチ素子Q5及びスイッチ素子Q6のスイッチングとは、スイッチ素子Q5がオンかつスイッチ素子Q6がオフである状態と、スイッチ素子Q5がオフかつスイッチ素子Q6がオンである状態との切り替えを行うものである。
図12は、昇圧動作における電流の流れる経路を示す図である。電圧Vin5は交流電源201から昇降圧回路56に入力され、全波整流部16によって全波整流された電圧である。電圧Vout5は昇降圧回路56の出力電圧である。電流Iin5は、昇降圧回路56の入力電流である。
スイッチ素子Q5がオンかつスイッチ素子Q6がオフである状態のとき、電圧Vin5が巻線L1に入力されることによって電流Iin5が発生する。この電流Iin5は、巻線L1、スイッチ素子Q5、及び全波整流部16を介する経路に流れる。つまり、図12において太実線矢印にて示した経路に電流Iin5が流れる。このとき、電流Iin5が巻線L1に流れることにより巻線L1に磁束Φが発生し、巻線L1及び巻線L1と磁気結合している巻線L2に磁気エネルギーが蓄積される。
スイッチ素子Q5がオフかつスイッチ素子Q6がオンである状態のとき、電流Iin5は、巻線L1及びスイッチ素子Q6を介してコンデンサC1と電力伝達用絶縁回路53とに供給される。コンデンサC1によって昇降圧回路56の出力電圧は平滑化され、電力伝達用絶縁回路53には直流電圧が出力される。このとき、図12において点線矢印にて示した経路に電流Iin5が流れる。この電流Iin5は、巻線L1を介して流れるため、巻線L1と巻線L2とに発生している磁束Φに基づいた電流値となる。
図13は、昇圧動作における電流と電圧との関係を示した図である。図13において、電流IQ5は、スイッチ素子Q5に流れる電流である。電流IQ6は、スイッチ素子Q6に流れる電流である。なお、図13においては、スイッチ素子Q5がオンかつスイッチ素子Q6がオフである期間を期間Tonとし、スイッチ素子Q5がオフかつスイッチ素子Q6がオンである期間を期間Toffとしている。
期間Tonと期間Toffとが切り替わっても、巻線L1に発生している磁束Φは連続的に変化する。また、期間Tonでは電流Iin5が電力伝達用絶縁回路53を介して流れず、期間Toffでは電流Iin5が電力伝達用絶縁回路53を介して流れるので、電流Iin5は電圧Vin5の増減に追随しつつ、期間Tonで増加し、期間Toffで減少する波形となる。よって、周波数を調整したスイッチングを行うことにより、電流Iin5は電圧Vin5の波形と相似形の波形となり、昇降圧回路56の力率が改善する。このときのスイッチングの周波数は、例えば数kHzから数十kHzである。
またこのとき、期間Tonにおける磁束Φの変化量ΔΦ1と入力電圧Vin5の実効電圧Vein5との関係は、巻線L1の巻数n1を用いて表すと、
Figure 2012120332
と表される。
さらに、期間Toffにおける磁束Φの変化量ΔΦ2と入力電圧Vin5の実効電圧Vein5と出力電圧Vout5の実効電圧Veout5との関係は、
Figure 2012120332
と表される。
そして、期間Tonと期間Toffとの切り替えが繰り返し行われ、昇降圧回路56の回路動作が定常状態となったとき、変化量ΔΦ1と変化量ΔΦ2とは同量と見なせるので、実効電圧Vein5と実効電圧Veout5との関係は、
Figure 2012120332
となる。
よって、昇圧動作における昇降圧回路56の入出力電圧比Veout5/Vein5は、スイッチ素子Q5及びスイッチ素子Q6のスイッチングにおけるオン時間とオフ時間との比によって設定される。この設定に従い、昇降圧回路56の出力電圧は任意のレベルに昇圧され、電力伝達用絶縁回路53に出力される。このようにして、昇圧動作が行われる。
次に、昇降圧回路56が行う降圧動作の説明を行う。降圧動作を行うとき、制御部15は、スイッチ素子Q5がオフとなるように制御を行う。そして、制御部15がスイッチ素子Q6のスイッチング制御を行うことにより、昇降圧回路56は電力伝達用絶縁回路53に降圧された電圧を出力する。
図14は、降圧動作における電流の流れる経路を示す図である。電圧Vin6は交流電源201から昇降圧回路56に入力され、全波整流部16によって整流された電圧である。電圧Vout6は昇降圧回路56の出力電圧である。電流Iin6は、昇降圧回路56の入力電流である。
スイッチ素子Q6がオンである状態のとき、電圧Vin6が巻線L1に入力されることによって電流Iin6が発生する。この電流Iin6は、巻線L1、スイッチ素子Q6、コンデンサC1並びに電力伝達用絶縁回路53、及び全波整流部16を介する経路に流れる。つまり、図14において太実線矢印にて示した経路に電流Iin6が流れる。このとき、巻線L1に電流Iin6が流れることにより巻線L1に磁束Φが発生し、巻線L1及び巻線L2に磁気エネルギーが蓄積される。
そして、スイッチ素子Q6がオフである期間は電流Iin6が遮断されるので、巻線L2には自己誘導により誘導電圧が発生する。この誘導電圧によって、図14で示す点線矢印の向きに電流ICが流れる。すなわち、巻線L2に蓄えられた磁気エネルギーによって、ダイオードD11とコンデンサC1並びに電力伝達用絶縁回路53とを介する経路に電流ICが流れる。この電流ICによりコンデンサC1の蓄電と電力伝達用絶縁回路53への電力供給が行われ、昇降圧回路56の出力電圧は平滑化される。
図15は、降圧動作における電流と電圧との関係を示した図である。なお、図15においては、スイッチ素子Q6がオンである期間を期間Tonとし、スイッチ素子Q6がオフである期間を期間Toffとしている。
図15を参照して、期間Tonの間、電流Iin6は全波整流電圧である電圧Vin6に応じて流れるので、電流Iin6は電圧Vin6に追随するような波形となる。よって、周波数を調整したスイッチングを行うことにより電流Iin6は、電圧Vin6の波形と相似形の波形となり、昇降圧回路56の力率が改善する。このときのスイッチングの周波数は、例えば数kHzから数十kHzである。
電流ICは、スイッチ素子Q6がオフの間に巻線L2の誘導電圧に応じて流れる。よって、誘導電圧が減少するのに応じて電流ICも減少する。磁束Φは、巻線L1と巻線L2とで共有の磁束であるため、スイッチ素子Q3のスイッチングによってオンオフされず、電流Iin6と電流ICとに応じて連続的に変化する。出力電圧Vout6は、コンデンサC1によって平滑化され、直流電圧として出力される。
このとき、入力電圧Vin6の実効電圧Vein6と出力電圧Vout6の実効電圧Veout6と期間Tonにおける磁束Φの変化量ΔΦ1との関係は、巻線L1の巻数n1を用いて表すと、
Figure 2012120332
と表される。
また、入力電圧Vout6の実効電圧Veout6と期間Toffにおける磁束Φの変化量ΔΦ2との関係は、巻線L2の巻数n2を用いて表すと、
Figure 2012120332
と表される。
そして、期間Tonと期間Toffとの切り替えが繰り返し行われ、昇降圧回路56の回路動作が定常状態となったとき、変化量ΔΦ1と変化量ΔΦ2とは同量と見なせるので、入力電圧の実効電圧Vein6と出力電圧の実効電圧Veout6との関係は、
Figure 2012120332
となる。
巻数n1と巻数n2とは、巻線L1及び巻線L2それぞれの諸元に基づいて決まる定数であるので、昇降圧回路56の入出力電圧比Veout6/Vein6は、スイッチ素子Q6のスイッチングにおけるオン時間とオフ時間との比によって設定される。この設定に従い、昇降圧回路56の出力電圧は任意のレベルに降圧され、電力伝達用絶縁回路53に出力される。このようにして、降圧動作が行われる。
昇降圧回路56は昇圧動作及び降圧動作のいずれか一方を行うので、出力電圧を所定値に設定する場合、交流電源202からの入力電圧の大きさによって、昇圧動作と降圧動作との切り替えを行う。図16は、昇降圧回路56の出力電圧Voutが所定値の場合における昇降圧回路の動作の切り替えタイミングを示した図である。図16において、電圧Vinは交流電源201から昇降圧回路56に入力され、全波整流部16によって整流された電圧である。
図16を参照して、期間T7においては、電圧Vinの絶対値は、所定値に設定された出力電圧Voutの絶対値以下である。よって、制御部15によってスイッチングの制御をすることにより昇圧動作を行うことで、昇降圧回路56は入力電圧を昇圧し、所定値の出力電圧Voutを出力する。
また、期間T8においては、電圧Vinの絶対値は、所定値に設定された出力電圧Voutの絶対値より大きい。よって、制御部15によってスイッチングの制御をすることにより降圧動作を行うことで、昇降圧回路56は入力電圧を降圧し、所定値の出力電圧Voutを出力する。
また、期間T9において、電圧Vinの絶対値は、所定値に設定された出力電圧Voutの絶対値以下である。よって、期間T7と同様に昇圧動作を行うことにより昇降圧回路56は所定値の出力電圧Voutを出力する。
このように、入力電圧Vinと出力電圧Voutとの絶対値の大小関係により、昇降圧回路56が昇圧動作を行うか降圧動作を行うかを切り替えることで、入力電圧Vinが増減しても昇降圧回路56は所定値である出力電圧の出力を行う。
なお、昇降圧回路56への入力電圧が正弦波である場合を例示したが、本発明において入力電圧は正弦波に限定されるものではない。昇降圧回路56は、入力電圧と出力電圧との絶対値の大小関係により昇降圧回路56の動作を切り替えることで、入力電圧が他の波形であっても所定値である出力電圧を出力する。
以上のように、昇降圧回路56は、制御部15によりスイッチ素子Q5,Q6のスイッチングを制御することで、電力伝達用絶縁回路53に昇圧又は降圧された直流電圧を出力することが可能となる。よって、電力変換装置102は、電力伝達用絶縁回路53を介して負荷202に当該直流電圧を出力することで、入力された交流電力を直流電力に電力変換することができる。また、全波整流部16が入力電圧を全波整流することにより、入力電圧の極性によって回路の制御を変える必要がなく、スイッチ素子Q5,Q6のオンオフを切り替える簡単なスイッチング制御を行うだけで、昇圧又は降圧された出力電圧を出力することが可能である。なお、電力変換装置102に入力される電力は交流電力に限らず、直流電力が入力されてもよい。
本発明の第2の実施形態に係る電力変換装置102は、磁気結合された巻線L1と巻線L2とを用いることにより簡単な回路構成によって、いわゆる昇圧チョッパ方式により昇圧を行う昇圧動作と、いわゆる降圧チョッパ方式により降圧を行う降圧動作とを切り替えることができる。したがって、同レベルの出力電流を得ようとする場合、昇降圧回路56は、いわゆる昇降圧チョッパ方式にて昇圧を行う回路よりも入力する電流が少なくて済む。よって、昇降圧回路56のスイッチングによって発生するリプル電流が少なくなり、損失を軽減することが可能である。また、昇降圧チョッパ方式に比べ回路素子に入力される電流を小さくすることができるので、各回路素子に必要な電力容量が少なくて済み、回路の小型化を行うことが可能である。
さらに、昇圧動作を行うときに入力電流が遮断される期間がないため、経路切替部12のスイッチ素子のスイッチング周波数を適切に設定することで、昇降圧チョッパ方式の回路に比べ、入力電流の波形と入力電圧の波形とがより相似した波形となるので、力率の改善を行うことが可能である。
また、降圧動作を行うときには、巻線L1と磁気結合された巻線L2から降圧された電圧を出力するので、巻線L1に入力電流を供給すれば巻線L2に入力電流を直接供給しなくてもよい。よって、巻線L2への入力電流供給回路が不要となり、更に回路の小型化を行うことができる。
また、遮断部17のダイオードD11は、巻線L2に発生した誘導電圧によって発生した電流が、負荷及びコンデンサC1の極性とは逆方向に流れることを防ぐ。よって、巻線L2に発生した誘導電圧を負荷及びコンデンサC1に適切に印加することが可能となる。
なお、本発明の第1の実施形態及び第2の実施形態において、巻線部11が二巻線リアクトルの場合を例示したが、本発明において、巻線部11はトランスなどであってもよく、共通のコアを有し互いに磁気結合された複数の巻線を含めばよい。
また、今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
11 巻線部
12 経路切替部
13 整流部
14 平滑部
15 制御部
16 全波整流部
17 遮断部
51 ノイズフィルタ
52,56 昇降圧回路
101,102 電力変換装置
201 交流電源
202 負荷

Claims (10)

  1. 電源から入力される入力電圧を昇圧又は降圧して負荷に供給するための昇降圧回路であって、
    互いに磁気結合した第1の巻線及び第2の巻線を含み、前記第1の巻線に前記入力電圧が印加される巻線部と、
    前記巻線部が昇圧された電圧を出力する昇圧動作、又は前記巻線部が降圧された電圧を出力する降圧動作を行うために、前記昇降圧回路に流れる電流の経路を切り替える経路切替部と、
    を備え、
    前記経路切替部によって電流の経路が切り替えられることにより、前記昇圧動作及び前記降圧動作においては、前記電源から流入した電流が前記第1の巻線を流れる、昇降圧回路。
  2. 前記経路切替部によって電流の経路が切り替えられることにより、前記降圧動作においては、前記第2の巻線から出力された電流が前記負荷に供給される、請求項1に記載の昇降圧回路。
  3. 前記第2の巻線から出力される電流を整流して前記負荷に供給する整流部をさらに備える、請求項1又は2に記載の昇降圧回路。
  4. 前記経路切替部は、
    前記入力電圧が第1の極性であるときに、前記第1の巻線を介しかつ前記負荷を介さない経路に流れる電流をオンオフする第1極性昇圧スイッチ素子と、
    前記入力電圧が前記第1の極性であるときに、前記第1の巻線及び前記負荷を介して流れる電流をオンオフする第1極性負荷電流スイッチ素子と、
    を含む、請求項1から3のいずれか一つに記載の昇降圧回路。
  5. 前記入力電圧が前記第1の極性のときに、前記第1極性昇圧スイッチ素子がオンかつ前記第1極性負荷電流スイッチ素子がオフである状態と、前記第1極性昇圧スイッチ素子がオフかつ前記第1極性負荷電流スイッチ素子がオンである状態とを切り替えることで前記昇圧動作を行い、
    前記入力電圧が前記第1の極性のときに、前記第1極性昇圧スイッチ素子がオフかつ前記第1極性負荷電流スイッチ素子がオンである状態と、前記第1極性昇圧スイッチ素子がオフかつ前記第1極性負荷電流スイッチ素子がオフである状態とを切り替えることで前記降圧動作を行う、請求項4に記載の昇降圧回路。
  6. 前記経路切替部は、
    前記入力電圧が第2の極性であるときに、前記第1の巻線を介しかつ前記負荷を介さない経路に流れる電流をオンオフする第2極性昇圧スイッチ素子と、
    前記入力電圧が前記第2の極性であるときに、前記第1の巻線及び前記負荷を介して流れる電流をオンオフする第2極性負荷電流スイッチ素子と、
    をさらに含む、請求項4又は5に記載の昇降圧回路。
  7. 前記入力電圧が前記第2の極性のときに、前記第2極性昇圧スイッチ素子がオンかつ前記第2極性負荷電流スイッチ素子がオフである状態と、前記第2極性昇圧スイッチ素子がオフかつ前記第2極性負荷電流スイッチ素子がオンである状態とを切り替えることで前記昇圧動作を行い、
    前記入力電圧が前記第2の極性のときに、前記第2極性昇圧スイッチ素子がオフかつ前記第2極性負荷電流スイッチ素子がオンである状態と、前記第2極性昇圧スイッチ素子がオフかつ前記第2極性負荷電流スイッチ素子がオフである状態とを切り替えることで前記降圧動作を行う、請求項6に記載の昇降圧回路。
  8. 前記経路切替部は、
    整流の順方向における入力側である第1端、及び整流の順方向における出力側である第2端を有する第1の整流素子と、
    整流の順方向における入力側である第1端、及び整流の順方向における出力側である第2端を有する第2の整流素子と、
    をさらに含み、
    前記第1の巻線は、前記電源の一方端に接続される第1端、及び第2端を有し、
    前記第1極性負荷電流スイッチ素子は、第1端及び第2端を有し、
    前記第2極性昇圧スイッチ素子は、第1端及び第2端を有し、
    前記第1極性昇圧スイッチ素子は、前記第1の巻線の第2端と前記第1極性負荷電流スイッチ素子の第2端と前記第1の整流素子の第2端との接続ノードに接続される第1端、及び前記第2極性昇圧スイッチ素子の第2端と前記第1の整流素子の第1端と前記第2の整流素子の第1端と前記負荷の一方端との接続ノードに接続される第2端を有し、
    前記第2極性負荷電流スイッチ素子は、前記第1極性負荷電流スイッチ素子の第1端と前記負荷の他方端との接続ノードに接続される第1端、及び前記電源の他方端と前記第2極性昇圧スイッチ素子の第1端と前記第2の整流素子の第2端との接続ノードに接続される第2端を有する、請求項6又は7に記載の昇降圧回路。
  9. 前記入力電圧が前記第1の極性であって、前記入力電圧の絶対値が前記出力電圧の絶対値以下である場合に、前記第1の極性における前記昇圧動作を行い、
    前記入力電圧が前記第1の極性であって、前記入力電圧の絶対値が前記出力電圧の絶対値より大きい場合に、前記第1の極性における前記降圧動作を行い、
    前記入力電圧が前記第2の極性であって、前記入力電圧の絶対値が前記出力電圧の絶対値以下である場合に、前記第2の極性における前記昇圧動作を行い、
    前記入力電圧が前記第2の極性であって、前記入力電圧の絶対値が前記出力電圧の絶対値より大きい場合に、前記第2の極性における前記降圧動作を行う、請求項6から8のいずれか一つに記載の昇降圧回路。
  10. 電源から入力電圧が入力される入力端と、
    出力端と、
    前記入力電圧を昇圧又は降圧し、前記出力端から負荷へ昇圧又は降圧した電圧を出力する昇降圧回路と、
    を備え、
    前記昇降圧回路は、
    前記入力電圧が印加される第1の巻線、及び前記第1の巻線と磁気結合された第2の巻線を含む巻線部と、
    前記巻線部が昇圧された電圧を出力する昇圧動作、又は前記巻線部が降圧された電圧を出力する降圧動作を行うために、前記昇降圧回路に流れる電流の経路を切り替える経路切替部と、
    を含み、
    前記経路切替部によって電流の経路が切り替えられることにより、前記昇圧動作及び前記降圧動作においては、前記電源から流入した電流が前記第1の巻線を流れる、電力変換装置。
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