JP6088833B2 - 車両用ワイヤレス給電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両にワイヤレスで給電する車両用ワイヤレス給電装置に関し、特に電界共鳴方式によりワイヤレスで車両の側面または前後面から車両に給電する車両用ワイヤレス給電装置に関するものである。
電気自動車(EV)やハイブリッド車などの電動自動車の普及に伴って、これら電動自動車への給電が容易に行える設備を整備することが強く望まれている。電動自動車には大容量の蓄電池が搭載され、これを充電するのに時間がかかることから、例えば駐車中に手間をかけずに充電できるような装置が配備されているのが望ましい。
駐車中に手間をかけずに充電できるようにする手段として、ワイヤレスで電力伝送が可能な電磁誘導や磁界共鳴による方式を用いるものが注目されている。ワイヤレスで電力伝送を行う手段を用いた場合には、車両を所定の場所に駐車させるだけで給電を開始させることができ、給電用のケーブルを車両に接続するなどの手間が不要となる。
ワイヤレスで車両に給電するワイヤレス電力伝送システム等の技術が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載のワイヤレス電力伝送システムでは、車体下部に二次自己共振コイルと二次コイルを有する受電装置が設置され、地面側に一次コイルと一次自己共振コイルを有する送電装置が設置されている。一次コイルは一次自己共振コイルより車両に近い側に配置され、二次コイルも二次自己共振コイルより地面に近い側に配置されている。これにより、電磁共鳴による給電と電磁誘導による給電のいずれかを選択して給電できる構成としている。
特開2010−268665号公報
しかしながら、従来のワイヤレス電力伝送システム等では、電磁共鳴の方式として磁界共鳴方式が用いられているため、送電側の共鳴コイルと受電側の共鳴コイルとの間で位置ずれがあると、伝送効率が大幅に低下してしまうと言った問題があった。特許文献1に記載のワイヤレス電力伝送システムでも、電磁共鳴に磁界共鳴方式を用いていることから、一次自己共振コイルと二次自己共振コイルとの間で位置ずれがあると伝送効率が大幅に低下してしまうといった問題がある。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、電界共鳴方式でワイヤレス電力伝送を行うことにより、位置ずれによる伝送効率の低下を抑制した車両用ワイヤレス給電装置を提供することを目的とする。
本発明の車両用ワイヤレス給電装置の第1の態様は、電源から受電して所定の周波数の電力を出力する送電回路と、前記送電回路から前記所定の周波数の電力を入力してワイヤレスで送電する送電カプラーとを有する送電部と、前記送電カプラーから前記所定の周波数の電力をワイヤレスで受電する受電カプラーと、前記受電カプラーから前記所定の周波数の電力を入力して負荷に給電する受電回路とを有する受電部と、を備え、前記送電カプラーと前記受電カプラーの共振周波数が前記所定の周波数に等しく設定されており、前記受電カプラーが車両の前面、後面及び側面のいずれか1以上に設置されるとともに前記送電カプラーが地面上に前記受電カプラーと対向可能となる向きに立設され、前記送電カプラー及び前記受電カプラーは、前記共振周波数においてそれぞれに形成される電流経路の両端を結んだ向きが前記地面に対して垂直となるように設置され、前記車両が停止して前記送電カプラーと前記受電カプラーとが対向するときに前記送電カプラーから前記受電カプラーに電界共鳴によりワイヤレスで電力伝送されることを特徴とする。
本発明の車両用ワイヤレス給電装置の他の態様は、前記送電カプラー及び前記受電カプラーはそれぞれ、所定の間隔を設けて配置された2つの板状電極と、前記2つの板状電極に直列に接続されたコイルと、を有していることを特徴とする。
本発明の車両用ワイヤレス給電装置の他の態様は、前記受電カプラーが、少なくとも前記車両の側面に設置されていることを特徴とする。
本発明の車両用ワイヤレス給電装置の他の態様は、前記受電カプラーは、さらに前記受電回路から受電してワイヤレスで送電可能に構成され、前記車両の前面または後面に設置されて別の車両の後面または前面に設置された別の前記受電カプラーとの間でワイヤレスで電力伝送することを特徴とする。
本発明の車両用ワイヤレス給電装置の他の態様は、前記送電部がさらに別の車両に搭載されて前記送電カプラーが前記別の車両の前面または後面に設置され、前記車両の後面または前面に設置された前記受電カプラーとの間でワイヤレスで電力伝送することを特徴とする。
本発明の車両用ワイヤレス給電装置の他の態様は、前記受電カプラーは、前記車両のバンパー内に設置されていることを特徴とする。
本発明の車両用ワイヤレス給電装置の他の態様は、前記受電カプラーは、前記車両のナンバープレートと重ならない位置の前記バンパー内に設置されていることを特徴とする。
本発明の車両用ワイヤレス給電装置の他の態様は、前記受電カプラーが前記車両の側面に設置されるときは、前記送電カプラー及び前記受電カプラーで形成される前記電界の向きが前記地面に対して垂直方向となるように設置されていることを特徴とする。
本発明の車両用ワイヤレス給電装置の他の態様は、前記送電カプラーと前記受電カプラーのいずれか一方は、前記電界と直交する方向の寸法が他方より長くなるように形成されていることを特徴とする。
本発明の車両用ワイヤレス給電装置の他の態様は、前記送電カプラーは、前記車両の幅方向のずれを目視で低減するために前記地面上に設けられた左右の補助ラインの間の所定の位置に設置されていることを特徴とする。
本発明の車両用ワイヤレス給電装置の他の態様は、前記送電カプラーは、前記車両を停止させるための車両止めから所定の距離の位置に設置されていることを特徴とする。
本発明の車両用ワイヤレス給電装置の他の態様は、前記受電部は、前記送電カプラーに対する前記受電カプラーの相対的な位置を検知するための位置センサを備え、前記位置センサで検知された前記受電カプラーの相対的な位置が不適切であると判定すると、前記車両の運転者に移動を促す情報を出力することを特徴とする。
本発明の車両用ワイヤレス給電装置の他の態様は、前記送電カプラー及び前記受電カプラーは、それぞれ金属製の遮蔽ボックス内に収納されていることを特徴とする。
本発明の車両用ワイヤレス給電装置の他の態様は、電源から受電して所定の周波数の電力を出力する送電回路と、前記送電回路から前記所定の周波数の電力を入力してワイヤレスで送電する送電カプラーとを有する送電部と、前記送電カプラーから前記所定の周波数の電力をワイヤレスで受電する受電カプラーと、前記受電カプラーから前記所定の周波数の電力を入力して負荷に給電する受電回路とを有する受電部と、を備え、前記送電カプラーと前記受電カプラーの共振周波数が前記所定の周波数に等しく設定されており、前記受電カプラーが車両の前面、後面及び側面のいずれか1以上に設置されるとともに前記送電カプラーが地面上に前記受電カプラーと対向可能となる向きに立設され、前記車両が停止して前記送電カプラーと前記受電カプラーとが対向するときに前記送電カプラーから前記受電カプラーに電界共鳴によりワイヤレスで電力伝送されるとともに、前記送電部は、送電側中継カプラーと該送電側中継カプラーを前記送電カプラーに対して相対的に移動させる駆動部と、を備え、前記受電部は、受電側中継カプラーと該受電側中継カプラーを前記受電カプラーに対して相対的に移動させる別の駆動部と、を備え、前記送電側中継カプラー及び前記受電側中継カプラーは、前記送電カプラーと前記受電カプラーとを対向させたときに両者を間に挟むように配置されており、前記送電カプラーと前記受電カプラーとの間の距離の変化に対応させて、前記駆動部により前記送電側中継カプラーと前記送電カプラーとの間の距離を調整し、かつ前記別の駆動部により前記受電側中継カプラーと前記受電カプラーとの間の距離を調整することで、前記送電カプラーと前記受電カプラーのインピーダンスを整合させることを特徴とする。



本発明によれば、電界共鳴方式でワイヤレス電力伝送を行うことにより、位置ずれによる伝送効率の低下を抑制した車両用ワイヤレス給電装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る車両用ワイヤレス給電装置の全体構成を示すブロック図及び送受電カプラーの斜視図である。 第1実施形態の車両用ワイヤレス給電装置のスミスチャート及び伝送効率の周波数特性の一例を示すグラフである。 第1実施形態の車両用ワイヤレス給電装置が備える送受電カプラーの外形寸法の一例を示す斜視図である。 送受電カプラーの配置の向きを示す車両前後面の模式図である。 複数の車両間で電力伝送するように構成した第1実施形態の車両用ワイヤレス給電装置の別の構成図である。 車両のバンパー内に設置するように構成された受電カプラの配置図である。 カプラー間の横ずれの影響を、電界共鳴を行う送受電カプラーと磁界共鳴を行う送受電カプラーとで比較したグラフである。 磁界共鳴を行う送受電カプラーの斜視図である。 第1実施形態の車両用ワイヤレス給電装置が備える送受電カプラーの外形寸法が異なるときのカプラー間の横ずれの影響を示すグラフである。 車両の移動に伴う第1実施形態の送電カプラーと受電カプラーとの相対的な位置関係の一例を示す模式図である。 車両の移動に伴う第1実施形態の送電カプラーと受電カプラーとの相対的な位置関係の別の一例を示す模式図である。 車両の移動に伴う第1実施形態の送電カプラーと受電カプラーとの相対的な位置関係のさらに別の一例を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用ワイヤレス給電装置が備える送受電カプラーの斜視図である。 第2実施形態の送電カプラーと受電カプラーとの間の位置ずれによる伝送効率への影響を示すグラフである。 車両の移動に伴う第2実施形態の送電カプラーと受電カプラーとの相対的な位置関係の一例を示す模式図である。 送受電カプラーに近接して金属地板が配置された状態を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る車両用ワイヤレス給電装置が備える金属遮蔽ボックスに収納された送受電カプラーの斜視図である。 第3実施形態の金属遮蔽ボックスに収納された送受電カプラーに近接して金属地板が配置された状態を示す斜視図である。 送受電カプラー間距離が拡大したときの各カプラーの配置を示す斜視図及びスミスチャートである。 送受電カプラー間距離が縮小したときの各カプラーの配置を示す斜視図及びスミスチャートである。 本発明の第4実施形態に係る車両用ワイヤレス給電装置の構成を示すブロック図である。 第4実施形態の車両用ワイヤレス給電装置において、送受電カプラー間距離が拡大したときの各カプラーの配置を示す斜視図及びスミスチャートである。 第4実施形態の車両用ワイヤレス給電装置において、送受電カプラー間距離が縮小したときの各カプラーの配置を示す斜視図及びスミスチャートである。 本発明の第5実施形態に係る車両用ワイヤレス給電装置が備える送受電カプラーの構成を示す斜視図である。
本発明の好ましい実施の形態における車両用ワイヤレス給電装置について、図面を参照して詳細に説明する。なお、同一機能を有する各構成部については、図示及び説明簡略化のため、同一符号を付して示す。
(第1実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る車両用ワイヤレス給電装置を、図1を用いて説明する。図1(a)は、第1実施形態の車両用ワイヤレス給電装置100の全体構成を示すブロック図であり、同図(b)は車両用ワイヤレス給電装置100が備える送電カプラー112及び受電カプラー122の斜視図である。
本実施形態の車両用ワイヤレス給電装置100は、地面(グランド)10側に設けられる送電部110と、車両20に搭載される受電部120とを備えており、送電部110から受電部120にワイヤレスで給電される構成となっている。送電部110は、外部から受電して所定周波数の電力を出力する送電回路111と、送電回路111から入力した所定周波数の電力をワイヤレスで送電する送電カプラー112とを備えている。また受電部120は、送電カプラー112からワイヤレスで所定周波数の電力を受電する受電カプラー122と、受電カプラー122から所定周波数の電力を入力して直流に変換する受電回路121とを備えている。受電回路121で直流に変換された電力は、車両20に搭載されているバッテリ21に供給されて蓄電される。
送電部110から受電部120への給電は、送電カプラー112から受電カプラー122へのワイヤレス電力伝送によって行われる。本実施形態の車両用ワイヤレス給電装置100では受電カプラー122が車両20の前面及び後面に設けられており、それぞれが受電回路121に接続されている。また、送電カプラー112は、受電カプラー122と対向する高さに地面10上に立設されている。これにより、送電カプラー112と受電カプラー122とが対向するように車両20を移動させることで、送電カプラー112から受電カプラー122へのワイヤレス給電が可能となる。なお、図1では、受電カプラー122を車両20の前面及び後面に設置しているが、受電カプラー122を車両20の前面及び後面のいずれか一方のみに設置してもよく、あるいは車両20の両側面あるいはいずれか一方の側面に設けることも可能である。
本実施形態の車両用ワイヤレス給電装置100では、送電カプラー112から受電カプラー122へのワイヤレス給電を、電界共鳴方式を用いて行わせる。電界共鳴を行うように構成された送電カプラー112及び受電カプラー122の斜視図を、図1(b)に示す。なお図1(b)では、説明容易のために直交座標系を定義している。以降の説明では、送電カプラー112及び受電カプラー122に対し、同じ直交座標系を用いて説明する。受電カプラー122を車両20の前後面に設置する場合は、車両20の前後方向がZ方向となる。
送電カプラー112は、Y方向に所定の間隔を設けて同一のXY平面上に配置された同一寸法の矩形状の2つの平板電極113(それぞれ113a、113bとする)と、2つの平板電極113のそれぞれに直列に接続されたコイル114(それぞれ114a、114bとする)を有している。同様に、受電カプラー122は、Y方向に所定の間隔を設けて同一のXY平面上に配置された同一寸法の矩形状の2つの平板電極123(それぞれ123a、123bとする)と、2つの平板電極123のそれぞれに直列に接続されたコイル124(それぞれ124a、124bとする)を有している。
送電カプラー112は、2つの平板電極113と、一端がそれぞれの平板電極113に接続された2つのコイル114とでLC共振回路を構成しており、コイル114の他端(給電点115)が送電回路111に接続されて給電される。また受電カプラー122は、2つの平板電極123と、一端がそれぞれの平板電極123に接続された2つのコイル124とでLC共振回路を構成しており、コイル124の他端(給電点124a)が受電回路111に接続されて負荷(バッテリ21)への給電が行われる。2つの平板電極113aと113bとの間及び2つの平板電極123aと123bとの間で、それぞれY方向の電界が形成される。
送電カプラー112の平板電極113と受電カプラー122の平板電極123とが電界共鳴して効率よく電力伝送できるようにするには、LC回路の共振周波数である送電カプラー112の共振周波数と受電カプラー122の共振周波数とを一致させるのが好ましい。また、送電カプラー112の2つの平板電極113と受電カプラー122の2つの平板電極123とのZ方向の距離(カプラー間距離)によっても、送電カプラー112から受電カプラー122への電力伝送の効率が変化する。
本実施形態のワイヤレス給電装置100の特性として、スミスチャート(S11特性)及び伝送効率(η21)の周波数特性の一例を図2に示す。ここでは、共振周波数f0を27.12MHz、送電カプラー112と受電カプラー122とのカプラー間距離を200mm、及び送電側カプラー112の特性インピーダンスを50Ωとしたときのシミュレーション結果を示している。また、送電カプラー112及び受電カプラー122の各外形寸法を図3に示す値とし、平板電極113、123を厚さ0.07mmの銅箔で形成し、コイル114、124を線径1mmの銅線で形成している。
図2(a)に示すスミスチャートより、共振周波数付近で送電カプラー112のインピーダンスの実部(抵抗)が略50Ω(図中矢印で示す)となっており、受電カプラー122とインピーダンス整合していることがわかる。また、図2(b)に示す伝送効率の周波数特性より、共振周波数f0=27.12MHzで伝送効率が略96%(図中矢印で示す)の最大値となっている。これより、本実施形態の車両用ワイヤレス給電装置100は、送電カプラー112から受電カプラー122に効率よく給電できることがわかる。
送電カプラー112及び受電カプラー122を車両20の前後面に設置するときの配置の向きを図4に示す。送電カプラー112及び受電カプラー122は、それぞれの2つの平板電極113、123で形成される電界の向きが車両20の高さ方向(垂直方向)となるように配置することができ、あるいは車両20の幅方向(水平方向)となるように配置してもよい。図4(a)は、送電カプラー112及び受電カプラー122をそれぞれの電界が垂直方向となるように配置したときの各カプラーの平面図を示し、同図(b)は、送電カプラー112及び受電カプラー122をそれぞれの電界が水平方向となるように配置したときの各カプラーの平面図を示している。ここで、電界の向きとは、共振周波数においてカプラー112(及び122)の2つの平板電極113(及び123)に形成される電流経路の両端を結んだ向きとする。図1(b)を用いて説明する。図1(b)には共振周波数において送電カプラー112、受電カプラー122に形成される電流経路を模式的に点線で示す。それぞれのカプラーに形成される電流経路の両端は、▽で示した位置であり、両端を結ぶ向き、つまり電界の向きは、矢印←→で示す方向となる。
送電カプラー112及び受電カプラー122の配置の向きが図4(a)、(b)に示すいずれも場合でも、送電カプラー112と受電カプラー122とが適正なカプラー間距離で対向するように車両20を停止させたとき、ワイヤレス給電装置100でカプラー間の相対位置が適正であることを判断し、送電カプラー112から受電カプラー122へのワイヤレス電力伝送が開始される。受電カプラー122を送電カプラー112と車両20の幅方向にできるだけ正確に対向させるには、車両の幅方向のずれを目視で確認できる補助ラインが地面10に設けられているのが望ましい。また、送電カプラー112と受電カプラー122とが適正なカプラー間距離となったときに車両20を停止させるための車両止めが地面10に設けられているのがより望ましい。
なお図4では、図1と同様に受電カプラー122を車両20の前面及び/または後面に設置した場合を示しているが、この場合には、地面10側に設置された送電カプラー112から受電できるだけでなく、図5の車両用ワイヤレス給電装置100の別の構成図に例示するように、他の車両20との間で電力伝送できるようにすることも可能となる。すなわち、受電部120’を受電だけでなく送電も可能な送受電共用のカプラーを備えた構成とすることで、2台(あるいはそれ以上)の車両20間で相互に電力伝送可能とすることができる。あるいは、車両20が送電カプラー112を搭載するものであってもよく、送電カプラー112を搭載した車両20が受電カプラー122あるいは送受電共用のカプラーを備えた車両20に電力伝送できるように構成することができる。これにより、例えばバッテリ切れの車両への電力供給を他の車両から行うことが可能となる。
さらに、受電カプラー122を車両20の前面及び/または後面に設置する場合には、図6に例示するように、受電カプラー122を車両20のバンパー22内に設置することができる。図6(a)上図は、バンパー22内に設置された受電カプラー122の平面図を示し、図6(a)下図は、受電カプラー122と対向するように配置された送電カプラー112の平面図を示している。また、図6(b)は、送電カプラー112と受電カプラー122とが接近したときの一例を示す各カプラーの平面図を示している。
送電カプラー112は、受電カプラー122と同等の寸法、あるいは横幅を受電カプラー122より大きくした寸法に形成するのがよい。受電カプラー122をバンパー22内に設置した場合には、受電カプラー122が外部から容易に視認できないようにすることができる。この場合、受電カプラー122を設置するバンパー22は、非導電性の樹脂を材質に用いて形成されている必要がある。また、バンパー22上にナンバープレートが配置されているときは、これを避けるように設置位置をずらす必要がある。
図2のシミュレーション結果に示すように、本実施形態のワイヤレス給電装置100は、送電カプラー112と受電カプラー122とがカプラー面に平行な方向(XY方向)にずれることなく正確に対向しているときは、送電カプラー112から受電カプラー122に高い伝送効率で給電することができる。しかし、送電カプラー112と受電カプラー122とがカプラー面に平行な方向に横ずれすると、伝送効率は低下する。電界共鳴を行う本実施形態の送電カプラー112と受電カプラー122との間の横ずれの影響を、磁界共鳴を行うカプラー間の横ずれの影響と比較したものを図7に示す。図7は、送電カプラー112と受電カプラー122のそれぞれの中心が一致して正確に対向している状態からの横ずれ量([mm])を横軸に示し、伝送効率([%])を縦軸に示している。
なお、ここでは共振周波数f0を13.56MHz、送電カプラー112及び受電カプラー122のそれぞれの外形寸法を500mm×500mm、及びカプラー間距離を300mmとしている。また、比較対象の磁界共鳴を行うカプラーを図8に示す。図8では、磁界共鳴を行うカプラーのそれぞれの共鳴コイル91、92の斜視図が示されており、各共鳴コイル91、92で囲まれたそれぞれの面積が平板電極113、123の面積と略等しくなるように、それぞれの径を520mmとしている。
図7では、本実施形態のワイヤレス給電装置100の伝送効率として、平板電極113及び123で形成される電界の向きと直交するX方向に位置ずれしたときの伝送効率(符号S1で示す。以下同様。)と、電界の向きと平行なY方向に位置ずれしたときの伝送効率(S2)を示している。また、磁界共鳴のカプラーでは、X方向に位置ずれしたときの伝送効率(S3)とY方向に位置ずれしたときの伝送効率(S4)で差はなく、両者が重なっている。
図7より、電界の向きと平行なY方向に位置ずれしたときの伝送効率(S2)は、ずれ量とともに大きく低下するのに対し、電界の向きと直交するX方向に位置ずれしたときの伝送効率(S1)は低下量が小さいことがわかる。また、磁界共鳴のカプラーの伝送効率は、電界共鳴のX方向に位置ずれしたときの伝送効率とY方向に位置ずれしたときの伝送効率との中間的な低下量となっている。これより、電界共鳴を行う本実施形態のワイヤレス給電装置100では、送電カプラー112と受電カプラー122とが電界の向きと直交する方向に位置ずれする場合には、伝送効率の低下を小さくすることができる。すなわち、本実施形態のワイヤレス給電装置100は、電界の向きと直交する方向の位置ずれに強いことがわかる。
図7では、共振周波数f0=13.56MHz、送電カプラー112及び受電カプラー122のそれぞれの外形寸法を500mm×500mm、及びカプラー間距離を300mmとしたときの横ずれ量に対する伝送効率を示したが、共振周波数やカプラーの寸法等が異なるときにも同様の特性が得られる。別の例として、共振周波数f0=27.12MHz、送電カプラー112及び受電カプラー122のそれぞれの外形寸法を250mm×250mm、及びカプラー間距離を200mmとしたときの横ずれ量に対する伝送効率の変化を図9に示す。同図からも、電界共鳴を行う本実施形態のワイヤレス給電装置100は、電界の向きと直交する方向(X方向)の位置ずれに強いことがわかる(図9に示すS1)。
図7、9では、電界の向きと直交する方向の横ずれ量がカプラーの外形寸法程度まで大きくなると、伝送効率が60%程度まで低下しており、伝送効率の劣化が顕著になっている。電界の向きと直交する方向の横ずれ量がカプラーの外形寸法以上となると、カプラー面に対し垂直方向(Z方向)に見た送電カプラー112と受電カプラー122との重なりがなくなる状態となる。これより、送電カプラー112と受電カプラー122とが、カプラー面に対し垂直方向に見て一部でも重なりがある場合には、60%以上の伝送効率が得られることになる。
受電カプラー122を搭載した車両20が、地面10上に設置された送電部110の近傍に停車して受電するまでの過程を、図10を用いて以下に説明する。図10は、電界の向きが地面10に対して垂直方向となるように設置された送電カプラー112、及び電界の向きが車両20の高さ方向(垂直方向)となるように車両20の側面に設置された受電カプラー122、のそれぞれの平面図であり、同図(a)は車両20が送電部110に向かって移動するときの状態を示し、同図(b)は車両20が停止したときの状態を示している。ここでは、受電カプラー122を車両20の側面に設置したときの実施例について説明する。
本実施形態のワイヤレス給電装置100は、送電カプラー112及び受電カプラー122の電界の向きと直交する方向(X方向)の位置ずれに強いことから、位置ずれが生じやすい車両20の進行方向を、電界の向きと直交する方向(X方向)とするのがよい。そこで、受電カプラー122を電界の向きが車両20の高さ方向となるように車両20の側面に設置し、送電カプラー112を電界の向きが地面10に対して垂直方向となるように設置するのがよい。また、送電カプラー112と受電カプラー122とを対向させ易いように、送電カプラー112の面(平板電極113の面)が車両20の進行方向と平行になるように設置するのがよい。
図10(a)に示す移動中の車両20は、受電カプラー122が送電カプラー112から高い伝送効率で受電できるように、受電カプラー122と送電カプラー112とがほぼ正面方向(平板電極113、123に対し垂直の方向)に対向するように位置合わせして停止する(図10(b))。送電カプラー112及び受電カプラー122は、図10(b)に示す車両停止時に、それぞれの地面10からの高さがほぼ一致するようにそれぞれ地面10及び車両20に設置されている。
車両20が上記の適正位置に停車したか否かを判定できるようにするために、車両20に位置センサ130(図1)を設けるのがよい。位置センサ130は、例えば送電カプラー112またはその近傍に設けられた基準点(図示せず)にレーザ光等を照射し、その反射光から位置を検知できるように構成することができる。位置センサ130で得られた位置情報は、受電回路121に通知される。
受電回路121は、位置センサ130から位置情報を入力すると、車両20の停止位置が適正か否かを判定する。その結果、停止位置が適正であると判定すると、受電カプラー122を介して送電カプラー112からの受電を開始する。そして、受電カプラー122から入力した電力を直流に変換し、これをバッテリ21に供給して充電させる。
図10では、送電カプラー112と受電カプラー122とがほぼ正面方向に対向する適正位置で車両20が停止する例を示したが、車両20が適正位置から少しずれて停止したために送電カプラー112と受電カプラー122とが正面方向に対向しない一例を図11に示す。同図(a)は車両20が送電部110に向かって移動するときの各カプラーの平面図を示し、同図(b)は車両20が停止したときの各カプラーの平面図を示している。
図11に示す例では、車両20が停止したとき、車両20の側面に搭載された受電カプラー122が、図10に示した場合よりも車両の前方あるいは後方にずれている。そのため、送電カプラー112と受電カプラー122とが正面方向に対向せず車両20の進行方向に位置ずれが生じている。
本実施形態のワイヤレス給電装置100では、送電カプラー112及び受電カプラー122を、それぞれの電界の向きが車両20の進行方向(車両前後方向)と直交する方向となるように設置している。図11(b)に示す位置ずれは、送電カプラー112及び受電カプラー122で発生する電界の向きと直交する方向のずれとなっており、かつ送電カプラー112と受電カプラー122との間に正面方向の重なりがあることから、受電回路121は伝送効率の低下が小さいと判断して送電カプラー112からの受電を開始する。
上記説明のように、本実施形態のワイヤレス給電装置100では、車両の進行方向と電界の向きとが直交するように送電カプラー112及び受電カプラー122が設置されていることから、車両20の停止位置が進行方向にずれて送電カプラー112と受電カプラー122とが進行方向にずれた場合でも、送電カプラー112と受電カプラー122との間に重なりがあるときは、高い伝送効率で送電カプラー112から受電カプラー122に電力伝送することが可能となる。
車両20が停止したときの送電カプラー112と受電カプラー122との間の位置ずれが、さらに大きくなる一例を図12に示す。同図(a)は車両20が送電部110に向かって移動するときの各カプラーの平面図を示し、同図(b)は車両20が停止したときの各カプラーの平面図を示している。図12では、送電カプラー112と受電カプラー122との間に正面方向の重なりがない位置に車両20が停車した例を示している。
図12(b)に例示するように、車両20が適切でない位置に停車した場合には、受電回路121は、車両20に搭載された位置センサ130から入力した位置情報をもとに停止位置が不適切であると判定する。そして、受電カプラー122を介した送電カプラー112からの受電を開始しない。それとともに、運転者に対して車両20の移動を要求するメッセージを表示部140(図1参照)に出力するように受電回路121を構成することができる。
本実施形態の車両用ワイヤレス給電装置100によれば、電界共鳴方式の送電カプラー112及び受電カプラー122を用い、それぞれの電界の向きが車両の進行方向と直交する方向となるように各カプラーを設置することで、車両停止時に送電カプラー112と受電カプラー122との間で車両進行方向に位置ずれが生じても、電界共鳴型カプラーの特性により高い伝送効率でワイヤレス電力伝送を行うことが可能となる。また、本実施形態の車両用ワイヤレス給電装置100では、受電カプラー122を車両の前後面または側面に設置しているが、従来の受電カプラーを車両底面に設置する場合に比べて、受電カプラーが地面から離れているため地面上の水、雪、泥等の影響を受けにくいといった利点が得られる。さらに、受電カプラーを車両底面に設けた別の車両用ワイヤレス給電装置を補助用給電装置として併設することも可能である。
(第2実施形態)
図12に示す一例を用いて説明したように、車両20が適正な停止位置から大きくずれて停止すると、カプラー間の伝送効率が大きく低下するため、車両用ワイヤレス給電装置100は車両20への給電を行わない。このような車両進行方向の比較的大きな位置ずれによる伝送効率の低下を改善することが可能な、本発明の第2の実施形態に係る車両用ワイヤレス給電装置を、図13を用いて説明する。図13は、第2実施形態の車両用ワイヤレス給電装置200が備える送電カプラー212の構成を示す斜視図である。
本実施形態の送電カプラー212は、車両の進行方向の寸法を第1実施形態の送電カプラー112より拡大している。車両の進行方向は、送電カプラー212で形成される電界の向きと直交する方向であり、この方向に送電カプラー212の寸法を拡大することで、車両の停止位置がずれて受電カプラー122との間で電界の向きと直交する方向に位置ずれが生じても、伝送効率の低下を回避することが可能となる。送電カプラー212の電界の向きに直交する方向の寸法拡大は、送電カプラー212の2枚の平板電極213を、電界の向きに直交する方向に延伸することで可能であり、2枚の平板電極213の間隔を変更する必要はない。
図13では、送電カプラー212と受電カプラー122の寸法の一例を示している。受電カプラー122の寸法は、図1(b)に示した第1実施形態のものと同じ250mm×250mmとしている。これに対し送電カプラー212の寸法は、電界の向きと平行な方向の寸法を受電カプラー122と同じ250mmとする一方、電界の向きと直交する方向の寸法を712.5mmとしている。このとき共振周波数f0=27.12MHzである。本実施形態の送電カプラー212を用いた場合には、電界の向きと直交する方向に481.25mm以上の位置ずれが生じるまでは、送電カプラー212と受電カプラー122との間に正面方向の重なりが形成され、高い伝送効率が得られる。
本実施形態の送電カプラー212と受電カプラー122との間の位置ずれによる伝送効率への影響を、図14を用いて説明する。図14は、横軸に電界の向きと直交するY方向の位置ずれ量を示し、縦軸は所定の周波数帯域内における伝送効率のピーク値を示している。ここで、Y方向の位置ずれ量は、送電カプラー212の中心と受電カプラー122の中心との間のY方向のずれ量を表している。
図14では、Y方向のずれ量が0〜462.5mmの間における伝送効率ピーク値を示しているが、少なくとも462.5mmまでのY方向ずれ量では伝送効率ピーク値がほとんど低下しないことが示されている。従って、送電カプラー212と受電カプラー122との間の位置ずれ量が460mm程度以下となるように車両を停止させることで、伝送効率をほとんど低下させることなく送電カプラー212から受電カプラー122へのワイヤレス電力伝送が可能となる。
地面10に本実施形態の送電カプラー212が設置され、送電カプラー212から受電可能となるように車両20を停止させた一例を図15に示す。同図(a)は車両20が送電部210に向かって移動するときの送電カプラー212及び受電カプラー122の平面図を示し、同図(b)は適正な停止位置と思われる位置で車両20が停止したときの送電カプラー212及び受電カプラー122の平面図を示している。このとき、運転者は送電カプラー212と受電カプラー122のそれぞれの中心がほぼ一致するように停車させるのは容易ではない。しかし、送電カプラー212が進行方向に長く配置されていることから、受電カプラー122がこれと重なるように停車させるのは比較的容易である。また、受電カプラー122は、その全体が送電カプラー212と重なっていない場合でも、その一部が送電カプラー212と重なっていれば高い伝送効率で受電することができる。
上記では、本実施形態の車両用ワイヤレス給電装置200により、送電カプラー212と受電カプラー122との間で位置ずれが生じても伝送効率の低下を抑制できることを説明した。本実施形態の車両用ワイヤレス給電装置200では、車両側面の受電カプラー122の設置位置が例えば車両の前後方向に異なっている場合でも、位置ずれによる伝送効率の低下を抑制することができる。
(第3実施形態)
第1実施形態のワイヤレス給電装置100あるいは第2実施形態のワイヤレス給電装置200において、送電カプラー112(または212)あるいは受電カプラー122に金属地板が近接すると、カプラー間のワイヤレス電力伝送の特性が劣化するおそれがある。一例として、外形寸法250mm×250mmの第1実施形態の送電カプラー112及び受電カプラー122のそれぞれと同一平面上に、それぞれのカプラーを取り囲むように金属地板31、32が配置された状態の斜視図を図16(a)に示す。ここで、金属地板31、32の外形寸法を1000mm×1000mmとし、カプラーが配置される切り抜き部の寸法を450mm(電界の向きと平行な方向)×350mm(電界の向きと直交する方向)とする。
送電カプラー112と受電カプラー122との間のカプラー間距離は、第1実施形態と同じ200mmとしており、金属地板31と32との間の距離も200mmとなる。第1実施形態のワイヤレス給電装置100では、送電側カプラー112及び受電カプラー122の特性インピーダンスはともに50Ωとなって整合が図られており、共振周波数f0=27.12MHzで最大96%程度の伝送効率が得られている。
これに対し、カプラー112、122と同一平面上にそれぞれ金属地板31、32が配置されると、共振周波数f0が変化してインピーダンス不整合損が増大し、カプラー間の伝送効率が低下する。図16(a)に示す例では、共振周波数f0が26.1MHzとなり、そのときのインピーダンスが約26Ω、伝送効率が81%となって特性が劣化している。
送電カプラー112及び受電カプラー122に金属地板が別の状態で近接した斜視図を図16(b)に示す。同図では、金属地板33、34がカプラー112、122と平行の別の平面上に近接して配置されている。金属地板33、34の外形寸法を、一例として1000mm×1000mmとし、カプラー112,122と金属地板33、34との間のそれぞれの離間距離を100mmとする。この場合も、共振周波数f0が変化してインピーダンス不整合損が増大し、カプラー間の伝送効率が低下する。図16(b)に示す例では、共振周波数f0が25.9MHzとなり、そのときのインピーダンスが約31Ω、伝送効率が89%となって特性が劣化している。
そこで、カプラーに金属地板が近接しても特性が劣化しないようにするために、本発明の第3の実施形態に係る車両用ワイヤレス給電装置では、カプラー112、122を所定の金属遮蔽ボックス内に収納する構成としている。本発明の第3の実施形態に係る車両用ワイヤレス給電装置を、図17を用いて説明する。図17は、第3実施形態の車両用ワイヤレス給電装置において、金属遮蔽ボックス341、342にそれぞれ収納された送電カプラー112及び受電カプラー122の斜視図を示している。
金属遮蔽ボックス341は、図17における上面が開口面となっており、その他の面は金属で形成されており、金属遮蔽ボックス342は、図14における底面が開口面となっており、その他の面は金属で形成されている。金属遮蔽ボックス341、342のそれぞれの高さを100mmとし、送電カプラー112を金属遮蔽ボックス341の開口面である上面に配置し、受電カプラー122を金属遮蔽ボックス342の開口面である底面に配置している。そして、送電カプラー112と受電カプラー122との間のカプラー間距離を、第1実施形態と同じ200mmにしている。本実施形態のワイヤレス給電装置では、送電カプラー112及び受電カプラー122がそれぞれ金属遮蔽ボックス341、342に収納された状態において、共振周波数f0=26.9MHzで特性インピーダンスが約50Ω、カプラー間の伝送効率が最大値の96%となるように調整されている。
本実施形態の金属遮蔽ボックス341、342にそれぞれ収納されたカプラー112、122に、金属地板が近接して配置されたときの特性への影響を以下に説明する。図18(a)に、金属遮蔽ボックス341、342にそれぞれ収納されたカプラー112、122と同一平面上にそれぞれ金属地板31、32が配置されたときの斜視図を示し、図18(b)に、金属遮蔽ボックス341、342にそれぞれ収納されたカプラー112、122と離間距離100mmでそれぞれ金属地板33、34が配置されたときの斜視図を示している。図18(a)に示す金属地板31、32及び図18(b)に示す金属地板33、34は、カプラー112、122に対する相対位置がそれぞれ図16(a)及び図16(b)に示したものと同じにしている。
金属遮蔽ボックス341、342にそれぞれ収納されたカプラー112、122と同一平面上にそれぞれ金属地板31、32が配置された図18(a)の状態のときは、共振周波数f0=27.2MHz、そのときのインピーダンスが約43Ω、伝送効率が95%となり、周波数変動及びインピーダンス不整合が低減されて高い伝送効率が得られている。また、金属地板33、34が離間距離100mmで配置された図18(b)の状態のときは、共振周波数f0=27.2MHz、そのときのインピーダンスが約50Ω、伝送効率が96%となり、図18(a)のときと同様に、周波数変動及びインピーダンス不整合が低減されて高い伝送効率が得られている。
上記説明のように、本実施形態の車両用ワイヤレス給電装置では、送電カプラー112及び受電カプラー122をそれぞれ金属遮蔽ボックス341、342に収納し、予め調整することにより、各カプラーに金属地板が近接しても、送電カプラー112から受電カプラー122に高い伝送効率で給電を行うことが可能となっている。よって、本実施形態のワイヤレス給電装置は、送電カプラー112を地面10に設置し、受電カプラー122を車両20に搭載する車両用のワイヤレス給電装置として好適な特性を有している。
(第4実施形態)
図1に示した受信カプラー122を車両20の前後面に設置したワイヤレス給電装置100では、車両20の停止位置によって送電カプラー112と受電カプラー122との間のカプラー間距離が異なってくる。カプラー間距離が適正値から変化すると、インピーダンスが不整合となって伝送効率が低下すると言った問題が生じる。
送電カプラー112と受電カプラー122との間のカプラー間距離が適正値の400mmのときに、共振周波数f0=13.56MHzでインピーダンスが約50Ωとなって高い伝送効率が得られるワイヤレス給電装置において、カプラー間距離が変化したことによる特性変化を以下に説明する。図19は、カプラー間距離が400mmから600mmに拡大したときの送電カプラー112及び受電カプラー122の配置(同図(a))及びスミスチャート(同図(b))を示している。また、図20は、カプラー間距離が400mmから200mmに近接したときの送電カプラー112及び受電カプラー122の配置(同図(a))及びスミスチャート(同図(b))を示している。
図19(a)に示すカプラー間距離が400mmから600mmに拡大したときは、同図(b)に示すようにインピーダンスが50Ωより低くなって不整合となり、伝送効率は45%に低下する。また、図20(a)に示すカプラー間距離が400mmから200mmに近接したときは、同図(b)に示すようにインピーダンスが50Ωより高くなって不整合となり、伝送効率は33%に低下する。
そこで、本発明の第4の実施形態に係る車両用ワイヤレス給電装置では、送電カプラー112と受電カプラー122との間に2つの中継カプラーを備える構成とし、送電カプラー112及び受電カプラー122と各中継カプラーとの距離を調整することで、インピーダンスを整合させて高い伝送効率が得られるようにしている。本実施形態の車両用ワイヤレス給電装置400の構成を、図21を用いて説明する。図21は、ワイヤレス給電装置400の構成を示す側面図である。
本実施形態の車両用ワイヤレス給電装置400は、送電部410が送電カプラー412に加えて送電側中継カプラー441を備えており、受電部420が受電カプラー422に加えて受電側中継カプラー442を備えている。送電側中継カプラー441及び受電側中継カプラー442は、送電カプラー412と受電カプラー422との間に配置されており、本実施形態では、送電側中継カプラー441及び受電側中継カプラー442は、それぞれが有する2つのコイルの給電ポート間をショートさせている。
送電側中継カプラー441と受電側中継カプラー442との距離は、車両20の停止位置によって変化する。送電側中継カプラー441と受電側中継カプラー442との距離が適切でないとき、送電カプラー412と送電側中継カプラー441との間、及び受電カプラー422と受電側中継カプラー442との間、のそれぞれの距離を調整することで、インピーダンスを整合させて伝送効率を改善させることが可能となっている。
ワイヤレス給電装置400は、送電カプラー412と送電側中継カプラー441との間の距離を調整するために、送電カプラー412を車両進行方向に移動させる駆動部451を送電部410に備えている。同様に、受電カプラー422と受電側中継カプラー442との間の距離を調整するために、受電カプラー422を車両進行方向に移動させる駆動部452を受電部420に備えている。
送電回路411は、受電部420側に送電を開始する前に、低い電力で受電部420側に送電を行う。そして、送電カプラー412から送電側中継カプラー441及び受電側中継カプラー442を介して受電カプラー422への伝送効率が所定値以上になるまで、送電回路411が駆動部451を制御して送電カプラー412と送電側中継カプラー441との間の距離を調整し、受電回路421が駆動部452を制御して受電カプラー422と受電側中継カプラー442との間の距離を調整する。
本実施形態のワイヤレス給電装置400において、送電カプラー412と送電側中継カプラー441との間の距離及び受電カプラー422と受電側中継カプラー442との間の距離を調整することで、送電カプラー412から受電カプラー422への伝送効率が改善される一例を図22、23に示す。図22は、図19に対応させて送電側中継カプラー441と受電側中継カプラー442との間の距離が400mmから600mmに拡大したときの各カプラーの配置(同図(a))及びスミスチャート(同図(b))を示している。また、図23は、図20に対応させて送電側中継カプラー441と受電側中継カプラー442との間の距離が400mmから200mmに近接したときの各カプラーの配置(同図(a))及びスミスチャート(同図(b))を示している。
図22(a)では、送電カプラー412と送電側中継カプラー441との間の距離、及び受電カプラー422と受電側中継カプラー442との間の距離を、ともに500mmに調整している。このとき、図22(b)に示すようにインピーダンスが50Ω側に移動して伝送効率が92%に改善される。また、図23(a)では、送電カプラー412と送電側中継カプラー441との間の距離、及び受電カプラー422と受電側中継カプラー442との間の距離を、ともに280mmに調整している。このとき、図23(b)に示すようにインピーダンスが50Ω側に移動して伝送効率が97%に改善される。このように、本実施形態の車両用ワイヤレス給電装置400では、カプラー間距離の変化によってインピーダンスが低くなる場合及び高くなる場合のいずれでも、インピーダンスを整合させて高い伝送効率を得ることができる。
本実施形態の車両用ワイヤレス給電装置400は、送電カプラー412と受電カプラー422との間に送電側中継カプラー441及び受電側中継カプラー442を備え、送電カプラー412を移動させて送電カプラー412と送電側中継カプラー441との間の距離を調整し、同様に受電カプラー422を移動させて受電カプラー422と受電側中継カプラー442との間の距離を調整することが可能な構成となっている。これにより、車種等によって送電側中継カプラー441と受電側中継カプラー442との間の距離が変化しても、インピーダンスを整合させて高い伝送効率が得られるようにすることが可能である。
(第5実施形態)
本発明の第5の実施形態に係る車両用ワイヤレス給電装置を、図24を用いて説明する。図24は、第5実施形態の車両用ワイヤレス給電装置が備える送電カプラー512の構成を示す斜視図である。図24(a)に再掲する第1実施形態の送電カプラー112では、2枚の平板電極113(113a、113b)の間隔を34.4mmとし、電界の向きと平行な方向(Y方向)の幅を250mmとしていた。これに対し、図24(b)に示す本実施形態では、2枚の平板電極113の間隔を158mmとし、電界の向きと平行な方向(Y方向)の幅を350mmとしている。
本実施形態の送電カプラー512では、2枚の平板電極113の間隔を電界の向きと平行な方向に拡大することで、平板電極113と垂直(Z方向)の正面方向(対面方向)への電界の広がりを増大させることが可能となる。その結果、カプラー間の結合係数が大きくなってインピーダンスが整合する方向に補償される。これにより、電界の向きと平行な方向に送電カプラー512と受電カプラー122とが位置ずれした場合でも、カプラー間の電界の結合度が保持されるため、伝送効率の低下を抑制することができる。
上記説明では、送電カプラー512について、電界の向きと平行な方向に幅を拡大する実施形態を説明したが、これに限定されず受電カプラーの電界の向きと平行な方向の幅を拡大しても同様の効果が得られる。あるいは、送電カプラーと受電カプラーの両方の幅を拡大してもよい。但し、車両に搭載される受電カプラーの幅を拡大することは、車両の設置スペース上の制約から難しいことがある。
なお、2枚の平板電極の間隔を拡大すると容量Cが低下する。そのため、所定の共振周波数が得られるようにコイルを大きくしてインダクタンスLを大きくする必要がある。その結果、コイルにおける交流抵抗が増大して伝送効率のピーク値が低下することになる。しかしながら、電界の向きと平行な方向のカプラー間の位置ずれに対しロバストなワイヤレス給電装置を提供することができる。
上記各実施形態では、本発明の車両用ワイヤレス給電装置を電気車両(EV)等に搭載する場合を例に説明したが、これに限らず、例えば工場・倉庫等で稼働する運搬車両(フォークリフト等)やプラグインハイブリッド車、さらには危険地帯を稼動エリアとするセンサ付き調査用車両等に搭載して用いることも可能である。本実施の形態における記述は、本発明に係る車両用ワイヤレス給電装置の一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本実施の形態における車両用ワイヤレス給電装置の細部構成及び詳細な動作等に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
10 地面
20 自動車
31、32、33、34 金属地板
100、200、400 車両用ワイヤレス給電装置
110、210、410 送電部
111、411 送電回路
112、212、412 送電カプラー
113、123、213 平板電極
114、124 コイル
115、125 給電点
120、420 受電部
121、421 受電回路
122、422 受電カプラー
130 位置センサ
140 表示部
341、342 金属遮蔽ボックス
441 送電側中継カプラー
442 受電側中継カプラー
451、452 駆動部

Claims (14)

  1. 電源から受電して所定の周波数の電力を出力する送電回路と、前記送電回路から前記所定の周波数の電力を入力してワイヤレスで送電する送電カプラーとを有する送電部と、
    前記送電カプラーから前記所定の周波数の電力をワイヤレスで受電する受電カプラーと、前記受電カプラーから前記所定の周波数の電力を入力して負荷に給電する受電回路とを有する受電部と、を備え、
    前記送電カプラーと前記受電カプラーの共振周波数が前記所定の周波数に等しく設定されており、
    前記受電カプラーが車両の前面、後面及び側面のいずれか1以上に設置されるとともに前記送電カプラーが地面上に前記受電カプラーと対向可能となる向きに立設され、
    前記送電カプラー及び前記受電カプラーは、前記共振周波数においてそれぞれに形成される電流経路の両端を結んだ向きが前記地面に対して垂直となるように設置され、
    前記車両が停止して前記送電カプラーと前記受電カプラーとが対向するときに前記送電カプラーから前記受電カプラーに電界共鳴によりワイヤレスで電力伝送される
    ことを特徴とする車両用ワイヤレス給電装置。
  2. 前記送電カプラー及び前記受電カプラーはそれぞれ、所定の間隔を設けて配置された2つの板状電極と、前記2つの板状電極に直列に接続されたコイルと、を有している
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用ワイヤレス給電装置。
  3. 前記受電カプラーが、少なくとも前記車両の側面に設置されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ワイヤレス給電装置。
  4. 前記受電カプラーは、
    さらに前記受電回路から受電してワイヤレスで送電可能に構成され、
    前記車両の前面または後面に設置されて別の車両の後面または前面に設置された別の前記受電カプラーとの間でワイヤレスで電力伝送する
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の車両用ワイヤレス給電装置。
  5. 前記送電部がさらに別の車両に搭載されて前記送電カプラーが前記別の車両の前面または後面に設置され、
    前記車両の後面または前面に設置された前記受電カプラーとの間でワイヤレスで電力伝送する
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の車両用ワイヤレス給電装置
  6. 前記受電カプラーは、前記車両のバンパー内に設置されている
    ことを特徴とする請求項2乃至のいずれか1項に記載の車両用ワイヤレス給電装置。
  7. 前記受電カプラーは、前記車両のナンバープレートと重ならない位置の前記バンパー内に設置されている
    ことを特徴とする請求項に記載の車両用ワイヤレス給電装置。
  8. 前記受電カプラーが前記車両の側面に設置されるときは、前記送電カプラー及び前記受電カプラーで形成される前記電界の向きが前記地面に対して垂直方向となるように設置されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両用ワイヤレス給電装置。
  9. 前記送電カプラーと前記受電カプラーのいずれか一方は、前記電界と直交する方向の寸法が他方より長くなるように形成されている
    ことを特徴とする請求項に記載の車両用ワイヤレス給電装置。
  10. 前記送電カプラーは、前記車両の幅方向のずれを目視で低減するために前記地面上に設けられた左右の補助ラインの間の所定の位置に設置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の車両用ワイヤレス給電装置。
  11. 前記送電カプラーは、前記車両を停止させるための車両止めから所定の距離の位置に設置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の車両用ワイヤレス給電装置。
  12. 前記受電部は、
    前記送電カプラーに対する前記受電カプラーの相対的な位置を検知するための位置センサを備え、
    前記位置センサで検知された前記受電カプラーの相対的な位置が不適切であると判定すると、前記車両の運転者に移動を促す情報を出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の車両用ワイヤレス給電装置。
  13. 前記送電カプラー及び前記受電カプラーは、それぞれ金属製の遮蔽ボックス内に収納されている
    ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の車両用ワイヤレス給電装置。
  14. 電源から受電して所定の周波数の電力を出力する送電回路と、前記送電回路から前記所定の周波数の電力を入力してワイヤレスで送電する送電カプラーとを有する送電部と、
    前記送電カプラーから前記所定の周波数の電力をワイヤレスで受電する受電カプラーと、前記受電カプラーから前記所定の周波数の電力を入力して負荷に給電する受電回路とを有する受電部と、を備え、
    前記送電カプラーと前記受電カプラーの共振周波数が前記所定の周波数に等しく設定されており、
    前記受電カプラーが車両の前面、後面及び側面のいずれか1以上に設置されるとともに前記送電カプラーが地面上に前記受電カプラーと対向可能となる向きに立設され、
    前記車両が停止して前記送電カプラーと前記受電カプラーとが対向するときに前記送電カプラーから前記受電カプラーに電界共鳴によりワイヤレスで電力伝送されるとともに、
    前記送電部は、送電側中継カプラーと該送電側中継カプラーを前記送電カプラーに対して相対的に移動させる駆動部と、を備え、
    前記受電部は、受電側中継カプラーと該受電側中継カプラーを前記受電カプラーに対して相対的に移動させる別の駆動部と、を備え、
    前記送電側中継カプラー及び前記受電側中継カプラーは、前記送電カプラーと前記受電カプラーとを対向させたときに両者を間に挟むように配置されており、
    前記送電カプラーと前記受電カプラーとの間の距離の変化に対応させて、前記駆動部により前記送電側中継カプラーと前記送電カプラーとの間の距離を調整し、かつ前記別の駆動部により前記受電側中継カプラーと前記受電カプラーとの間の距離を調整することで、前記送電カプラーと前記受電カプラーのインピーダンスを整合させる
    ことを特徴とする車両用ワイヤレス給電装置。
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