JP6428420B2 - 非接触給電システム - Google Patents

非接触給電システム Download PDF

Info

Publication number
JP6428420B2
JP6428420B2 JP2015057710A JP2015057710A JP6428420B2 JP 6428420 B2 JP6428420 B2 JP 6428420B2 JP 2015057710 A JP2015057710 A JP 2015057710A JP 2015057710 A JP2015057710 A JP 2015057710A JP 6428420 B2 JP6428420 B2 JP 6428420B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
unit
coil
power transmission
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015057710A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016178810A (ja
Inventor
藤原 栄一郎
栄一郎 藤原
祥 橋爪
祥 橋爪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2015057710A priority Critical patent/JP6428420B2/ja
Priority to PCT/JP2015/080250 priority patent/WO2016068135A1/ja
Priority to EP15854803.2A priority patent/EP3214729B1/en
Priority to EP20159376.1A priority patent/EP3683926B1/en
Publication of JP2016178810A publication Critical patent/JP2016178810A/ja
Priority to US15/462,346 priority patent/US10340743B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6428420B2 publication Critical patent/JP6428420B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、非接触給電システムに関する。
送電コイルを有する送電部と、送電コイルから非接触で電力を受ける受電コイルを有する受電部とを備える非接触給電システムに関する技術が知られている。このような技術として、例えば特許文献1に記載された電力伝送システムでは、送電部から出力された電力が反射して送電部へ戻る反射電力と、位置ずれとの間の関係が予め準備されている。この関係と検出した実際の反射電力とに基づいて、送電コイルと受電コイルとの間の位置ずれが検出される。また、特許文献2に記載された駐車支援装置では、カメラによって撮影される画像に基づいて車両の受電ユニットと給電装置の送電ユニットとの位置関係が検知される。その検知結果に基づいて、送電ユニットへ車両を誘導するように車両が制御される。また、特許文献3に記載された駐車支援装置では、車高の変化を検知するハイトセンサの出力に応じて、送電ユニット及び受電ユニット間の距離と受電状況との関係が予め定められる。この関係を用いて、ハイトセンサの出力及び受電状況に基づいて位置合わせが行なわれる。
特開2013−074673号公報 特開2011−188679号公報 再公表特許WO2011/132272号公報
上記特許文献1に記載された技術では、送電コイル又は受電コイルの取付位置等によって反射電力と位置ずれとの間の関係が変化する。そのため、例えば受電コイルを搭載する車両に応じてこの関係の再設定が必要となり煩雑であるという問題がある。また、上記特許文献2及び特許文献3に記載された技術では、カメラ及びハイトセンサ等の機器が必要である。そのため、これらの機器の増加に伴って非接触給電システムの制御の複雑化とコストアップとを招くという問題がある。
そこで、本発明は、送電コイルと受電コイルとの間の位置ずれが許容範囲であるか否かを簡易に判定できる非接触給電システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る非接触給電システムは、送電コイルを含む第1共振回路を有する送電部と、受電コイルを含む第2共振回路を有し、送電部から非接触で電力を受ける受電部と、送電部から受電部への電力供給を制御する制御部と、を備え、制御部は、送電コイルと受電コイルとの間の位置ずれ量に応じて生じる電力供給に関する特性値の変化を検出し、特性値の変化に基づいて送電コイルと受電コイルとの間の位置ずれが許容範囲であるか否かを判定する判定制御を実行する。
この非接触給電システムは、第1共振回路は送電コイルを含み、第2共振回路は受電コイルを含む。そして、送電コイルと受電コイルとの間の位置ずれ量に応じて生じる電力供給に関する特性値の変化が制御部によって検出される。この位置ずれ量に応じて、送電コイルと受電コイルとの結合度が変わり、受電部に印加される特性値が変化する。そのため、特性値の変化を検出することで送電コイルと受電コイルとの距離(送受電間距離)の変化を把握することができる。したがって、特性値の変化に基づいて送電コイルと受電コイルとの間の位置ずれが許容範囲であるか否かを簡易に判定することが可能となる。
制御部は、判定制御が開始された後、位置ずれが許容範囲である場合に特性値が取り得る値の範囲よりも低い値から特性値が極大値となった後に減少する間、特性値が極大値よりも小さい閾値になった場合、位置ずれが許容範囲であると判定してもよい。この場合、判定制御が開始された後に、位置ずれが許容範囲である場合に特性値が取り得る値の範囲よりも低い値から特性値が極大値となる位置ずれ量が存在する。この性質を利用し、特性値が極大値となった後に減少する間、特性値が極大値よりも小さい閾値になった場合に位置ずれが許容範囲であるとすることができる。
特性値は、送電部からの電力供給によって受電部に印加される電圧であってもよい。この場合、電力供給に関する特性値の変化を容易に検出することができる。
非接触給電システムは、制御部によって位置ずれが許容範囲であると判定される場合、その旨を報知する報知部を更に備えてもよい。この場合、例えば非接触給電システムを搭載した車両の運転者は、位置ずれが許容範囲であるか否かを容易に認識することができる。
本発明によれば、送電コイルと受電コイルとの間の位置ずれが許容範囲であるか否かを簡易に判定できる非接触給電システムを提供することができる。
本発明の実施形態の非接触給電システムの概略図である。 図1中の非接触給電システムの構成を示すブロック図である。 制御部による判定制御の処理を示すフローチャートである。 (a)は許容範囲外に車両が位置する状態を示す図、(b)は許容範囲に車両が至った状態を示す図、(c)は許容範囲内に車両が位置する状態を示す図である。 送電部からの電力供給によって受電部に印加される電圧を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1及び図2に示されるように、非接触給電システム1は、電気自動車やハイブリッド自動車等の車両2に搭載されたバッテリBを充電するためのシステム(装置)である。なお、図1において、Y方向は車両2の前後方向に対応し、Z方向は車両2の上下方向に対応する。
非接触給電システム1は、地上側に設置された送電装置3と、車両2側に設けられる受電装置4とを備えて構成される。送電装置3は、車両2の受電装置4に対して電力(バッテリBを充電するための電力)を非接触で伝送可能に構成されている。送電装置3は、例えば、地上を走行する車両2が予め定められた位置関係で停車しているときに電力を非接触で伝送する。
送電装置3は、送電部10と、第1通信部14と、制御部15とを備えて構成される。送電部10は、外部電源13(例えば商用電源)に接続され、車両2に対して電力を非接触で伝送するための機器である。送電部10は、第1電力変換器11及び第1共振回路12を含む。
第1電力変換器11は、外部電源13から供給される交流電力を高周波電力に変換する回路である。第1電力変換器11は、送電装置3の本体3aに格納されている。第1電力変換器11は、例えば、整流器及びインバータ回路を備え、整流器は、外部電源13からの交流電力を直流電力に変換(整流)し、インバータ回路は、この直流電力を、外部電源13の交流電力よりも周波数が高い交流電力(高周波電力)に変換する。第1電力変換器11は、変換した高周波電力を第1共振回路12に伝送する。
第1共振回路12は、第1電力変換器11から供給される電力を非接触で車両2に供給する。第1共振回路12は、地面Rに埋め込まれており、その上面が地面Rに面一となるように設置されている。なお、第1共振回路12は、地面Rから突出するように設置されていてもよい。第1共振回路12は、送電コイル12aを含む。送電コイル12aは、第1電力変換器11から供給される電力を非接触で車両2に給電するためのコイルであり、例えば予め規定されたコイル形状及び寸法を有する。送電コイル12aの形状は、サーキュラー型であってもよいし、ソレノイド型であってもよい。第1共振回路12は、第1電力変換器11からの高周波電力を送電コイル12aに与えることにより、車両2に対する非接触給電を実現する。第1共振回路12は、送電コイル12a以外に、少なくとも1つのキャパシタを有し、更にインダクタを有することができる。キャパシタ及びインダクタは、送電コイル12aに並列又は直列に接続され、種々の回路トポロジーが形成される。
第1共振回路12においては、第2共振回路21との間で磁気結合回路が形成される。より詳しくは、磁気結合回路は、送電コイル12aと車両2に設けられた受電コイル21aとが近接した状態に位置させられることで形成される。この磁気結合回路は、送電コイル12aと受電コイル21aとが磁気的に結合して送電コイル12aから受電コイル21aへの非接触の給電が行われる回路を意味する。ここでの磁気結合回路は、「磁界共鳴方式」で給電を行う回路である。なお、磁気結合回路は、「電磁誘導方式」で給電を行う回路であってもよい。
第1共振回路12は、送電コイル12aから車両2の受電コイル21aに対して磁気結合回路を介して送電を行うことにより、非接触給電を可能にしている。第1共振回路12は、第1共振回路12と第2共振回路21との間の磁気結合回路の結合度Kに応じて、車両2に対して非接触で給電する。結合度Kは、送電コイル12aと受電コイル21aとの間における磁気的結合の度合いである。結合度Kは、送電コイル12a及び受電コイル21aの仕様(例えば形状)や送受電間距離等に応じて変化し、0〜1の値を取り得る。結合度Kは、磁気的結合の度合いが強いほど1に近付き、磁気的結合の度合いが弱いほど0に近付く。
結合度Kは、送受電間距離が小さいほど磁気的結合の度合いが強くなる傾向があるため、1に近付く傾向がある。結合度Kは、送受電間距離が大きいほど磁気的結合の度合いが弱くなる傾向があるため、0に近付く傾向がある。ここで、送受電間距離は、上下方向に交差する方向(例えば図1におけるY方向)において送電コイル12aと受電コイル21aとが離間する距離(すなわち車両2の前後方向及び左右方向における送電部10と受電部20との間の位置ずれ量)である。なお、送電コイル12aと受電コイル21aとが上下方向(図1におけるZ方向)において離間する距離(すなわち車両2の高さ方向のギャップ)は、例えば受電部20を搭載する車両2の種類に応じて変化する。
外部電源13は、車両2に伝送すべき電力を生成するために必要となる電力を供給する電源であり、例えば電圧が200[V]である三相交流電力を供給する。なお、この外部電源13は、三相交流電力に限られることはなく、商用交流電源のような単相交流電力を供給する電源であってもよい。外部電源13は、送電装置3の本体3aに格納されている。
第1通信部14は、無線で通信するためのインターフェースである。第1通信部14は、送電装置3の本体3aに設けられている。第1通信部14は、車両2に設けられた第2通信部23と通信する。第2通信部23は、車両2に搭載されている。第1通信部14としては、例えば無線LAN又はBluetooth(登録商標)等を用いることができる。
制御部15は、例えば、CPU[Central Processing Unit]、ROM[Read OnlyMemory]、RAM[Random Access Memory]等を含む電子制御ユニットである。制御部15は、送電部10から受電部20への電力供給を制御する。制御部15は、送電部10から受電部20への供給する電力の大きさを変更するように送電部10を制御する。制御部15は、例えば、車両2側の受電部20等において電気的に異常が生じた場合、送電部10から受電部20への電力供給を停止するように制御することができる。制御部15が送電側に設けられていることにより、車両2側の受電部20の大型化を抑制できる。
また、制御部15は、送電コイル12aと受電コイル21aとの間の位置ずれが許容範囲であるか否かを判定する判定制御を実行する。ここでの許容範囲とは、送電コイル12aから受電コイル21aへの非接触給電が可能な位置ずれの範囲である。非接触給電が可能な位置ずれとは、送電コイル12aと受電コイル21aとの位置関係が、送電コイル12aと受電コイル21aとの間で、所望効率で所望電力量の電力供給が可能な磁気結合回路が形成された位置関係となった場合の位置ずれである。つまり、ここでの許容範囲は、送電コイル12aから受電コイル21aへの電力供給の効率が最大となるような場合だけではなく、実用上問題ない程度の電力供給の効率が得られる場合の位置ずれを含む。制御部15は、送電コイル12aから受電コイル21aへの電力供給の効率が最大となるように厳密に位置ずれを無くすというよりも、当該位置ずれがない状況に近付けるための制御を実行する。制御部15は、位置ずれが許容範囲であると判定した場合、車両2の運転者に対して位置ずれが許容範囲である旨を後述の報知部30に報知させる(停車要求の送信)。
制御部15は、送電コイル12aと受電コイル21aとの間の位置ずれ量MAに応じて生じる電力供給に関する特性値の変化を検出し、当該特性値の変化に基づいて判定制御を実行する。ここでは、特性値は、送電コイル12aからの電力供給によって受電コイル21aに印加される電圧Vである。なお、特性値は、電圧ではなく受電コイル21aが受けとる電力の値であってもよい。制御部15は、第1通信部14を介して第2通信部23と通信することで、受電部20に印加される電圧Vの変化を検出する。
車両2は、受電装置4と、報知部30と、バッテリBと、充電回路(不図示)と、を備えている。なお、図1では省略しているが、車両2は、モータ、操作ハンドル、及びブレーキ等の走行に必要な構成を備えている。受電装置4は、受電部20と、第2通信部23とを備えて構成される。
受電部20は、送電コイル12aから非接触で電力を供給され、供給された電力を受け取るための機器である。受電部20は、第2共振回路21及び第2電力変換器22を含む。受電部20は、送電コイル12aからの電力供給によって受電部20に印加される電圧Vを検出し、第2通信部23に送信する。
第2共振回路21は、第1共振回路12から非接触で供給された電力を受け取り、第2電力変換器22へ伝送する。第2共振回路21は、車両2の底部に設けられている。第2共振回路21は、受電コイル21aを含む。受電コイル21aは、送電コイル12aから非接触で供給されてくる電力(交流電力)を受け取るためのコイルであり、例えば送電コイル12aとほぼ同じコイル形状及び寸法を有する。受電コイル21aの形状は、サーキュラー型であってもよいし、ソレノイド型であってもよい。第2共振回路21は、受電コイル21a以外に、少なくとも1つのキャパシタを有し、更にインダクタを有することができる。キャパシタ及びインダクタは、受電コイル21aに並列又は直列に接続され、種々の回路トポロジーが形成される。
送電コイル12aと受電コイル21aとの間の距離の変化により結合度Kが変わると、磁気結合回路のインピーダンスが変化する。第1共振回路12及び第2共振回路21の回路トポロジー及び第1電力変換器11から出力される高周波電力の周波数によっては、位置ずれ発生時に特性値が極大値になることがある。例えば、送電部10からの電力供給によって受電部20に印加される電圧V(電力供給に関する特性値)は、第1距離において極大値となる。この電圧Vの極大値は、制御部15によって検出されて判定制御を実行する際に用いられる。
第2共振回路21には、受電部20に印加される電圧Vが極大値となる場合に、第2電力変換器22に伝送する電力が過大となって第2電力変換器22を構成する素子(例えば、キャパシタ)が破損することを防止するため、リミッタ(不図示)が設けられる。なお、電力過大により破損するおそれのある回路は、第2電力変換器22に限定されるものではなく、第2共振回路21や送電部10も対象である。リミッタは、例えば受電部20に印加される電圧Vを抑制電圧V以下に抑制する。ここでは、抑制電圧Vは、例えば、バッテリBの充電用の定格の電力で受電部20に印加される電圧Vよりも大きい。電圧Vは、送電コイル12a及び受電コイル21aが正対してバッテリBを充電する状況において、送電部10及び受電部20等に異常がない場合に受電部20に印加される電圧である。なお、リミッタは、電圧と共に電流を一定値以下に抑制してもよく、電圧に代えて電流を一定値以下に抑制してもよい。
第2電力変換器22は、第2共振回路21から伝送された高周波電力を整流して直流電力に変換する回路である。第2電力変換器22は、車両2に搭載されている。第2電力変換器22は、例えば、整流器及びDC/DCコンバータ回路を備え、第2共振回路21からの高周波電力を直流電力に変換する。第2電力変換器22は、変換された直流電力をバッテリBに供給する。バッテリBは、車両2に搭載された再充電が可能な電池(例えば、リチウムイオン電池やニッケル水素電池等の二次電池)であり、図示しない走行モータ等に電力を供給する。なお、この充電回路は、受電用制御部(図示せず)によって予め用意された受電用制御プログラムに基づいて制御されるようになっている。
第2通信部23は、無線で通信するためのインターフェースである。第2通信部23は、車両2に搭載されている。第2通信部23は、地上側の第1通信部14と通信する。第2通信部23としては、例えば無線LAN又はBluetooth(登録商標)等を用いることができる。また、第2通信部23は、後述の報知部30に報知部30を制御する信号を送信する。なお、第2通信部23は、第1通信部14と通信する機能と、報知部30と通信する機能との双方を1つのハードウェアで実現されることに限定されるものではない。第1通信部14との通信機能と、報知部30との通信機能とのそれぞれを別々のハードウェアで実現してもよい。
報知部30は、制御部15によって送電コイル12aと受電コイル21aとの位置ずれが許容範囲であると判定される場合、その旨を車両2の運転者等に報知する。この場合、報知部30は、位置ずれが許容範囲となった旨を報知するように第2通信部23から信号を受信し、車両2を停車させてもよい旨を車両2の運転者に報知することで、車両2の運転者に車両2の停車を促す。報知部30は、ナビゲーションシステム31と、スピーカ32とを含む。報知部30は、ここではナビゲーションシステム31に画像を表示させて視覚的に報知する(停車要求の表示)。なお、報知部30は、スピーカ32に音声を出力させて聴覚的に報知してもよく、第2通信部23を介して車両2の乗員の携帯電話端末を用いて報知してもよい。
図3〜図5を参照して、制御部15が実行する判定制御について説明する。なお、説明の簡略化のために、送受電間距離は、上下方向に交差する方向(図1におけるY方向である車両2の前後方向)において送電コイル12aと受電コイル21aとが離間する距離とする。図5中の原点Oにおいて、位置ずれ量MAが0、つまり送電コイル12aと受電コイル21aとの間の距離がY方向において0となる。位置ずれ量MAのプラスとマイナスは、車両2の前方向の位置ずれ又は後方向の位置ずれを意味する。
図3に示されるように、制御部15によって判定制御が開始される(ステップS1)。続いて、制御部15によって第1通信部14と第2通信部23との間の通信が開始される(ステップS2)。これにより、送電装置3によって受電装置4の存在が認識され、制御部15によって判定制御が開始される。
このステップS1及びステップS2では、車両2が送電コイル12aから離れた状態であり、位置ずれ量MAはMAよりも小さい(図4(a)参照)。このときの位置ずれ量MAの絶対値(送受電間距離)は、原点OからMAまでの距離よりも大きい。つまり、第1共振回路12と第2共振回路21との間において、車両2に対する所望の非接触給電を実現できる程度には磁気結合回路が形成されていない。そして、車両2が送電コイル12aに近付くように、車両2の運転者によって車両2の駐車が開始される(ステップS3)。
次に、制御部15によって車両2の位置確認用の電力が伝送される(ステップS4)。このステップS4では、制御部15によって、送電部10からの電力供給によって受電部20に電圧を印加させるための電力が、送電コイル12aから受電コイル21aに伝送される。位置確認用の電力は、バッテリBの充電用の電力(例えば3.3kW)よりも小さい微弱電力とされる。この目的は、例えば受電部20に印加される電圧Vが極大値となる場合に、受電部20が供給される電力が過大となって破損することを防止することである。また、位置確認用の電力を微弱電力とすることで、送電コイル12a及び受電コイル21aの周囲に放射する電磁波を低減することができる。
なお、例えば送電コイル12a及び受電コイル21aが正対していない状況(非正対時)において受電部20に印加される電圧Vが大きくなった(電圧上昇した)場合、その電圧上昇が共振による電圧Vの極大値なのか、あるいは異常による電圧上昇なのかを区別することが望まれる。この点、一般的に、送電コイル12a及び受電コイル21aが正対してバッテリBを充電する状況(充電時)においてバッテリBの充電用の電力で受電部20に印加される正常充電時の電圧Vは、共振による電圧Vの極大値(極大電圧V)よりも小さい。よって、例えば、非正対時において位置確認用の電力で抑制電圧Vに達するまで電圧上昇し、且つ、充電時においてバッテリBの充電用の電力で電圧Vに達してそれ以上電圧上昇しない場合には、非正対時における電圧上昇は、共振による電圧Vの極大値であると判断することができる。一方、非正対時において位置確認用の電力で抑制電圧Vに達するまで電圧上昇し、且つ、充電時においてバッテリBの充電用の電力で電圧Vを超えるほど電圧上昇した場合には、非正対時における電圧上昇は、異常による電圧上昇である可能性があると判断することができる。
続いて、上記ステップS4において伝送された電力により受電部20に印加される電圧Vに係るデータ(受電データ)が、第2通信部23によって第1通信部14に送信される(ステップS5)。この受電データは、第1通信部14を介して制御部15によって受信される。この受電データに基づいて、制御部15によって、駐車位置が推定され(ステップS6)、推定した駐車位置が許容範囲であるか否かが判定される(ステップS7)。このステップS7において制御部15によって推定した駐車位置が許容範囲ではないと判定される場合、上記ステップS4へ移行され、上記ステップS4〜ステップS7までの処理が制御部15によって繰り返される。このステップS6及びステップS7では、受電部20に印加される電圧Vの変化を検出することで、制御部15によって送受電間距離の変化が把握され、駐車位置が推定される。
そして、車両2が送電コイル12aに近付くと、ある第1距離において受電部20に印加される電圧V(特性値)が極大電圧Vとなる。更に車両2が送電コイル12aに近付くと、受電部20に印加される電圧Vが小さくなる。具体的には、制御部15によって判定制御が開始された後、位置ずれが許容範囲である場合に受電部20に印加される電圧Vが取り得る値の範囲よりも低い値から極大電圧Vとなった後に減少する間、電圧Vが極大電圧Vよりも小さい閾値になったか否かが制御部15によって判定される。この閾値は、例えば、送電部10及び受電部20の各素子の耐電圧の内、最小の耐電圧よりも低い値であり、抑制電圧Vに設定される。ただし、閾値は、この例に限定されず、試験等によって設定されてもよい。
図5の例では、送電コイル12aからの電力供給によって受電部20に印加される電圧V(電力供給に関する特性値)は、位置ずれ量MAにおいて極大電圧Vとなる。例えば、送電コイル12a及び受電コイル21aがサーキュラー型である場合、極大電圧Vを生じさせる第1共振回路12及び第2共振回路21の位置関係は、Z方向から見て第1共振回路12及び第2共振回路21が正対する位置を中心として同心円状に存在する。送電コイル12aからの電力供給によって受電部20に印加される電圧V(電力供給に関する特性値)は、位置ずれ量MAにおいて極大電圧Vとなる。このような、極大電圧Vを生じさせる送電コイル12a及び受電コイル21aの位置関係は、Z方向から見て送電コイル12a及び受電コイル21aが正対する位置を中心として同心円状に存在する。
位置ずれ量MAがMA〜MAの間の値の場合において電圧Vが極大電圧Vを含むのは、第1共振回路12及び第2共振回路21の磁気結合回路における複素インピーダンスが小さくなったためである。複素インピーダンスは、複素インピーダンスを複素平面上の点として表したスミスチャートを用いて説明することができる。スミスチャートにおいては、例えば複素インピーダンスの実数軸が横軸とされ、複素インピーダンスの虚数軸が縦軸とされている。スミスチャートでは、横軸の一端において複素インピーダンスが0Ω(短絡)となり、横軸の他端において複素インピーダンスが無限大(開放)となる。
複素インピーダンスの変化は、スミスチャートにおいて複素インピーダンスの絶対値及び偏角の変化として表される。そのため、スミスチャートにおいて複素インピーダンスを表す点は、複素インピーダンスの変化に伴ってスミスチャートの原点を中心として回転するように移動する。この移動に伴って複素インピーダンスが変化することで第1共振回路12及び第2共振回路21が共振し、受電部20に印加される電圧Vが変化する。この現象を利用して、受電部20に印加される電圧Vの変化を検出することで、制御部15によって送受電間距離の変化が把握され、駐車位置が推定される。
判定制御は、図4(a)に例示されるようにMAよりも小さい位置ずれ量MA(原点OからMAまでの距離よりも大きい送受電間距離)から開始されているため、判定制御が開始された後に、電圧Vが極大電圧Vとなる位置ずれ量MAが存在することとなる。従って、制御部15によって判定制御が開始された後、受電部20に印加される電圧V(特性値)が極大電圧Vとなった後に減少する間、特性値が抑制電圧Vになったか否か(電圧Vが位置ずれ許容範囲における振幅レベルとなったか否か)を判定することで、位置ずれが許容範囲であるか否かを簡易に判定することができる。
続いて、上記ステップS7において制御部15によって推定した駐車位置が許容範囲であると判定される場合、制御部15によって停車要求が報知部30に送信され(ステップS8)、報知部30によって停車要求がナビゲーションシステム31に表示される(ステップS9)。例えば、「充電OK」等の表示がナビゲーションシステム31に表示される。そして、車両2の運転者によって、表示された停車要求が認知され、車両2が停車される(ステップS10)。この場合、車両2の運転者が停車要求を認知してから停止操作をするため、車両2が惰性で第2共振回路21に向かって進み続ける。その結果、確実に許容範囲内で車両2を停めることができ、図4(c)に示す駐車位置(最適範囲)に適切に車両2を停車させることができる。なお、車両2が最適範囲を通り過ぎた場合には、上記判定制御を再度実行することができる。
以上、非接触給電システム1では、送電部10は送電コイル12aを含む第1共振回路12を有し、受電部20は受電コイル21aを含む第2共振回路21を有する。そして、第1共振回路12の送電コイル12aと第2共振回路21の受電コイル21aとの間の位置ずれ量MAに応じて生じる電力供給に関する特性値の変化が制御部15によって検出される。この位置ずれ量MAに応じて、送電コイル12aと受電コイル21aとの結合度Kが変わり、受電部20に印加される電圧V(特性値)が変化する。そのため、電圧V(特性値)の変化を検出することで送電コイル12aと受電コイル21aとの距離(送受電間距離)の変化を把握することができる。したがって、特性値の変化に基づいて送電コイル12aと受電コイル21aとの間の位置ずれが許容範囲であるか否かを簡易に判定することが可能となる。
制御部15は、判定制御が開始された後、位置ずれが許容範囲である場合に電圧Vが取り得る値の範囲よりも低い値から電圧Vが極大電圧Vとなった後に減少する間、電圧Vが抑制電圧Vになった場合、位置ずれが許容範囲であると判定する。ここでの抑制電圧Vは、位置ずれが許容範囲であるか否かを判定するための閾値であり、極大電圧Vよりも小さい。これにより、判定制御が開始された後に、位置ずれが許容範囲である場合に電圧Vが取り得る値の範囲よりも低い値から電圧Vが極大電圧Vとなる位置ずれ量MAが存在する。この性質を利用し、電圧Vが極大電圧Vとなった後に減少する間、電圧Vが抑制電圧Vになった場合に位置ずれが許容範囲であるとすることができる。
電圧Vは、送電部10からの電力供給によって受電部20に印加される電圧である。これにより、電力供給に関する特性値の変化を容易に検出することができる。
非接触給電システム1は、制御部15によって位置ずれが許容範囲であると判定される場合、その旨を報知する報知部30を更に備えている。これにより、例えば非接触給電システム1を搭載した車両2の運転者は、位置ずれが許容範囲であるか否かを容易に認識することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、位置確認用の電力を、バッテリBの充電用の電力(例えば3.3kW)よりも小さい微弱電力としたが、バッテリBの充電用の電力と同様の大きさの電力としてもよい。
上記実施形態では、車両2を運転者が運転して駐車する際に非接触給電システム1により充電位置誘導をする例を示したが、例えば、車両2に搭載された駐車支援装置等による自動駐車の際に非接触給電システム1により充電位置誘導をしてもよい。
上記実施形態では、送電装置3が地上側に固定されており、受電装置4が車両2に搭載されて送電装置3に対して可動する例を示したが、例えば、停車している車両に搭載された受電装置4に対して、送電装置3が地上側において可動に構成されていてもよい。
1 非接触給電システム
10 送電部
12 第1共振回路(共振回路)
12a 送電コイル
13 外部電源
15 制御部
20 受電部
21 第2共振回路(共振回路)
21a 受電コイル
30 報知部
MA 位置ずれ量

Claims (2)

  1. 送電コイルを含む第1共振回路を有する送電部と、
    受電コイルを含む第2共振回路を有し、前記送電部から非接触で電力を受ける受電部と、
    前記送電部から前記受電部への電力供給を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記送電コイルと前記受電コイルとの間の位置ずれ量に応じて生じる前記電力供給に関する特性値の変化を検出し、前記特性値の変化に基づいて前記送電コイルと前記受電コイルとの間の位置ずれが許容範囲であるか否かを判定する判定制御を実行し、
    前記制御部は、前記判定制御が開始された後、前記位置ずれが許容範囲である場合に前記特性値が取り得る値の範囲よりも低い値から前記特性値が極大値となった後に減少する間、前記特性値が前記極大値よりも小さい閾値になった場合、前記位置ずれが許容範囲であると判定し、
    前記特性値は、前記送電部からの前記電力供給によって前記受電部に印加される電圧であり、
    前記第2共振回路には、前記受電部に印加される前記電圧を抑制電圧以下に抑制するリミッタが設けられており、
    前記閾値は、前記抑制電圧である、非接触給電システム。
  2. 前記制御部によって前記位置ずれが前記許容範囲であると判定される場合、その旨を報知する報知部を更に備える、請求項に記載の非接触給電システム。
JP2015057710A 2014-10-28 2015-03-20 非接触給電システム Expired - Fee Related JP6428420B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015057710A JP6428420B2 (ja) 2015-03-20 2015-03-20 非接触給電システム
PCT/JP2015/080250 WO2016068135A1 (ja) 2014-10-28 2015-10-27 送電装置、送電方法及び非接触給電システム
EP15854803.2A EP3214729B1 (en) 2014-10-28 2015-10-27 Power transmission device, power transmission method, and non-contact power supply system
EP20159376.1A EP3683926B1 (en) 2014-10-28 2015-10-27 Power transmission device, power transmission method, and wireless power transfer system
US15/462,346 US10340743B2 (en) 2014-10-28 2017-03-17 Power transmission device, power transmission method, and wireless power transfer system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015057710A JP6428420B2 (ja) 2015-03-20 2015-03-20 非接触給電システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016178810A JP2016178810A (ja) 2016-10-06
JP6428420B2 true JP6428420B2 (ja) 2018-11-28

Family

ID=57070987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015057710A Expired - Fee Related JP6428420B2 (ja) 2014-10-28 2015-03-20 非接触給電システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6428420B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113091585B (zh) * 2021-03-25 2023-07-21 珠海市瀚向科技有限公司 一种线圈对位偏移量检测电路及电子设备

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5810632B2 (ja) * 2011-05-27 2015-11-11 日産自動車株式会社 非接触給電装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016178810A (ja) 2016-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10052963B2 (en) Contactless power transfer system and method of controlling the same
JP6217388B2 (ja) 受電装置およびそれを備える車両
JP6427873B2 (ja) 駐車支援装置及びシステム
JP5126324B2 (ja) 給電装置、および給電システムの制御方法
JP5834463B2 (ja) トルク制御装置及び非接触充電システム
JP6119756B2 (ja) 非接触給電システムおよび送電装置
JP6213353B2 (ja) 受電装置およびそれを備える車両
US10340743B2 (en) Power transmission device, power transmission method, and wireless power transfer system
WO2014041410A2 (en) Vehicle and contactless power supply system
JP2013240132A (ja) 車両、受電装置、送電装置および非接触給電システム
JP6358391B2 (ja) 非接触給電システム
US10787085B2 (en) Vehicle, power transmission device, and power feeding system
JP2015104161A (ja) 非接触送電装置および非接触電力伝送システム
JP6566131B2 (ja) 非接触給電システムのコイル位置検出方法及び非接触給電システム
JP2015100230A (ja) 非接触送受電システム
JP2016103938A (ja) 車両給電設備
JP6897371B2 (ja) 車両および電力伝送システム
JP5962687B2 (ja) 非接触電力伝送システム、および充電ステーション
JP6428420B2 (ja) 非接触給電システム
JP2014121142A (ja) 送電機器及び非接触電力伝送装置
JP2018078793A (ja) 車両、受電装置および送電装置
JP2015029373A (ja) 非接触電力送電設備
JP2019009855A (ja) 車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180807

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181015

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6428420

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees