JP6088521B2 - オンチップの中和キャパシタ及び線形作動を用いて自動キャリブレーションを行うことによる容量性変換器の線形性増大 - Google Patents

オンチップの中和キャパシタ及び線形作動を用いて自動キャリブレーションを行うことによる容量性変換器の線形性増大 Download PDF

Info

Publication number
JP6088521B2
JP6088521B2 JP2014530913A JP2014530913A JP6088521B2 JP 6088521 B2 JP6088521 B2 JP 6088521B2 JP 2014530913 A JP2014530913 A JP 2014530913A JP 2014530913 A JP2014530913 A JP 2014530913A JP 6088521 B2 JP6088521 B2 JP 6088521B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
automatic calibration
calibration method
proof mass
neutralization capacity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014530913A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014526701A5 (ja
JP2014526701A (ja
Inventor
バラチャンドラン,ガネーシュ
ペトコフ,ウラジーミル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Robert Bosch GmbH
Original Assignee
Robert Bosch GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Robert Bosch GmbH filed Critical Robert Bosch GmbH
Publication of JP2014526701A publication Critical patent/JP2014526701A/ja
Publication of JP2014526701A5 publication Critical patent/JP2014526701A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6088521B2 publication Critical patent/JP6088521B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P21/00Testing or calibrating of apparatus or devices covered by the preceding groups
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L25/00Testing or calibrating of apparatus for measuring force, torque, work, mechanical power, or mechanical efficiency
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L27/00Testing or calibrating of apparatus for measuring fluid pressure
    • G01L27/002Calibrating, i.e. establishing true relation between transducer output value and value to be measured, zeroing, linearising or span error determination
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D18/00Testing or calibrating apparatus or arrangements provided for in groups G01D1/00 - G01D15/00
    • G01D18/002Automatic recalibration
    • G01D18/006Intermittent recalibration

Description

[0001]本発明は、容量性変換器に関し、特に、フィードスルー容量に起因する非線形性を減少する又は除去する技術、及び、寄生フィードスルー容量を除去することによって容量性ブリッジ及び加速度計の線形性を向上させる自動キャリブレーション処理に関する。
[0002]変換器(トランスデューサ)は、一般物理量(例えば、加速度、圧力など)を、電子回路で処理可能な量に変換する。具体的には、容量性変換器は、測定された入力信号の大きさに応じて、静電容量の変化を生成する。容量性変換器の読み出し回路は、変換器によって生成される静電容量変化を電気信号に変換する。当プロセスでは、回路は変換器の電極に電圧波形を印加する。
[0003]容量性加速度計(加速度を測定するための容量性変換器)は、容量性プレートの組の変位が加速度に比例するように設計されていてもよい。加速度は、キャパシタの組における差異を測定することによって電気的に測定されてもよい。容量性加速度計は、機械的な検出素子、及び、読み出し回路を備えていてもよい。図1は、容量性加速度計の機械的な検出素子100の実施形態の一例を示す。この実施形態では、機械的な検出素子100は、第1のバネ104と第2のバネ106との間に吊り下げられたプルーフマス102、第1の電極110、及び、第2の電極112、を備える。プルーフマス102の近位端は第1のバネ104に結合され、プルーフマス102の遠位端は第2のバネ106に結合される。第1のバネ104は、プルーフマス102の近位端に結合された第1の端部、及び、基板に結合された第2の端部、の2つの端部を備える。第2のバネ106は、プルーフマス102の遠位端に結合された第1の端部、及び、基板に結合された第2の端部、の2つの端部を備える。共通電極Mは、プルーフマス102に結合され、基板に相対するプルーフマス102と共に移動する。第1の電極110及び第2の電極112は、基板に相対して静止している。この実施形態では、正の基準電圧Vが第1の電極110に印加され、負の基準電圧−Vが第2の電極112に印加される。第1の可変キャパシタCは、第1の電極110と共通電極Mとの間に形成され、第2の可変キャパシタCは、第2の電極112と共通電極Mとの間に形成される。
[0004]本実施形態では、システムが静止している場合、第1の電極110と共通電極Mとの間、及び、第2の電極112と共通電極Mとの間、に実質的に等しいわずかなギャップgがあり、第1の可変キャパシタC及び第2の可変キャパシタCは実質的に等しい静電容量となる。入力加速度は、基板に対してプルーフマス102を移動させ、電極間のギャップを変化させ、そして、第1の可変キャパシタC及び第2の可変キャパシタCの静電容量を変化させる。矢印120の方向の加速度は、プルーフマス102を、入力加速度に比例する距離Δx移動させる。このプルーフマス102の移動は、第1の電極110と共通電極Mとの間の距離をg+Δxへ増加させ、第2の電極112と共通電極Mとの間の距離をg−Δxへ減少させる。これにより、キャパシタC1,の静電容量は変化する。可変キャパシタC,Cの静電容量Cは、以下の式によって決定される。
Figure 0006088521
ここでεは誘電体の誘電率であり、Aは(紙の中に延在する)容量性プレートの面積であり、gはわずかなギャップ、Δxは加速度による変位である。読み出し回路は、キャパシタC1,の静電容量の変化に基づいてΔxの値を決定する。
[0005]加速度計は、例えば自動車又は産業環境などのような、過酷な振動環境に実装される。これらの環境下では、加速度計は、良好な線形性、少ないドリフト性能、大きなフルスケールレンジが求められる。これらの適用には自己バランス加速度計が通常選択される。自己バランス加速度計では、静電容量Cは1/dに比例し、測定された出力電圧Vは(C−C)/(C+C)に比例する。ここで、dは容量性プレート間の距離である。これら2つの関係から数2式が求められる。
Figure 0006088521
ここで、xは変位値を表し、d0はゼロ変位値を表し、d1=d0−xはキャパシタCのプレート間の距離を表し、d2=d0+xはキャパシタCのプレート間の距離を表す。数2式は、理想的なケースでは、自己バランス加速度計の出力電圧Vは、変位xの線形関数になることを示している。しかし残念なことに、実際の実装では、数2式が考慮されていない非線形となる原因が存在する。
[0006]プルーフマスの変位に比例する数値を得るための自己バランス加速度を実現する方法はいくつかあるが、高い線形性の加速度を得るためには、センサ励起電圧のアプリケーションにゼロ残留力をもたらすトポロジが望まれる。自己バランス加速度における非線形性の2つの主な原因は、フィードスルー容量及び2つのセンサコア間のミスマッチである。主要な原因はフィードスルー容量であり、これは(1つのコアを使用する)シングルエンド、及び、(2つのコアを使用する)差動トポロジの両方で現れる。
[0007]フィードスルー容量(Cft)は、プルーフマスと検出電極との間の固定された容量である。フィードスルー容量Cftは、センサ素子の寄生容量及び結合ワイヤ間の容量に起因して生じる。図2は、図1に示された例示の容量性コア200のフィードスルー容量を示している。容量性コア200は、第1の検出電極202とプルーフマス204との間の第1のキャパシタC1と、第2の検出電極206とプルーフマス204との間の第2のキャパシタC2と、を備える。容量性コア200は、プルーフマス204と検出電極202,206のそれぞれとの間の不要なフィードスルー容量Cftもまた含む。数2式フィードスルー容量Cftを考慮すると、数2式は、数3式を提供する。
Figure 0006088521
数3式は、フィードスルー容量に起因する非線形項であるxを導く。
[0008]センサコアにおけるミスマッチに起因する非線形性は、2つのセンサコアを使用する完全差動加速度計で発生する。差動トポロジは、電磁信号及び他のまばらな外乱に対する安定性を供給する。センサコアは、プルーフマスと一緒になっており機械的に結合されていない2つの独立した要素である。これは、2つのコアのプルーフマスの電気的に分離された機械的結合は処理のコストが高いので、コストを抑えるためにしばしば行われる。この状況で、センサコアのオフセットは反対方向に起こる場合があり、これは、静電容量が変位に反比例するように、残留静電力による非線形性を起こす。
[0009]フィードスルー容量及びコアミスマッチによる非線形性の大きさを比較すると、フィードスルー容量が非線形性の主要な原因であることが示される。5pF(+/−5%コアミスマッチ)のコアミスマッチによる非線形性は、0.016%である。しかしながら、(5pFより100倍小さい)50fFの残留フィードスルー容量による非線形性は、0.43%であり、これはコアミスマッチの非線形性の約30倍大きい。10fFの残留フィードスルー容量でさえ0.087%の非線形性を引き起こす。
[0010]フィードスルー容量に起因する非線形性を減少する又は除去することが望まれる。また、寄生フィードスルー容量を除去することによって容量性ブリッジ及び加速度計の線形性を向上させる自動キャリブレーション処理が望まれる。
[0011]中和容量のための初期値からスタートするフィードスルー容量を中和するために容量変換器を自動キャリブレーションする方法が開示される。前記方法は、静電力を前記容量性変換器のプルーフマスへ供給しないステップと、静電力が供給されていない間に基本出力値を記録するステップと、静電力F0を前記プルーフマスに供給するステップと、前記静電力F0が供給されているときに、前記基本出力値と第1の出力値との間における前記容量性変換器の前記出力値の第1の変化を記録するステップと、静電力n×F0を前記プルーフマスに供給するステップと、前記静電力n×F0が前記プルーフマスに供給されているときに、前記第1の出力値と第2の出力値との間における前記容量性変換器の前記出力値の第2の変化を記録するステップと、前記容量性変換器の前記出力値における前記記録された第1の変化及び第2の変化に基づいて、前記中和容量を増加する、減少する、又は維持するステップと、前記中和容量のための最終値に到達するまで前記方法を繰り返すステップと、を備える。前記静電力F0は、前記静電力n×F0の一部である。
[0012]前記増加する、減少する、又は維持するステップは、前記出力値における前記第1の変化が前記出力値における前記第2の変化より大きい場合には前記中和容量を減少するステップと、前記出力値における前記第1の変化が前記出力値における前記第2の変化より小さい場合には前記中和容量を増加するステップと、を含むことができる。
[0013]前記静電力は、充電制御方法を用いて前記プルーフマスに供給され得る。前記静電力F0を前記プルーフマスに供給するステップは、期間tの間前記プルーフマスを作動するステップを含み、前記静電力n×F0を前記プルーフマスに供給するステップは、期間n×tの間前記プルーフマスを作動するステップを含み得る。前記容量性変換器は、第1及び第2の可変キャパシタを含み得る。前記静電力を供給するステップは、前記第1及び第2の可変キャパシタから放電することによって前記容量性変換器をリセットするステップのための第1のフェーズと、静電作動力を前記容量性変換器へ供給するステップのための第2の作動フェーズであって、前記静電作動力は前記第2の作動フェーズの期間の機能である第2の作動フェーズと、前記静電作動力に起因する前記容量性変換器の前記出力信号を読み出すステップのための第1の測定フェーズであって、前記第1の測定フェーズは前記第2の作動フェーズに続くフェーズである、第1の測定フェーズと、前記静電作動力を前記第1及び第2の可変キャパシタに供給しないステップのための第2の測定フェーズと、を備える。この場合、前記システムは、第1の作動フェーズ、第2の作動フェーズ、第1の測定フェーズ、第2の測定フェーズ、の順番にフェーズを進める。前記容量性変換器の前記第2の可変キャパシタは前記第2の作動フェーズの間ショートされる回路であってもよい。
[0014]充電制御方法を用いてセンサを線形作動させるための装置が開示される。前記装置は、容量性コアと、作動増幅器と、導電性パスと、作動源と、を備える。前記容量性コアは、第1の検出ノード、第2の検出ノード、及びプルーフマスを備え、第1の可変キャパシタは前記第1の検出ノードと前記プルーフマスとの間に形成され、第2の可変キャパシタは前記第2の検出ノードと前記プルーフマスとの間に形成される。前記作動増幅器は、反転入力、非反転入力、出力、及び、前記出力と前記反転入力とを結合する第1のフィードバックパス、を含む。前記容量性コアは前記第1のフィードバックパスに配置される。前記導電性パスは、前記第2の可変キャパシタをショートさせる。前記作動源は、デューティーサイクルの間、作動力を前記容量性コアの前記プルーフマスに与える。前記作動力は前記デューティーサイクルの線形関数である。前記作動源は、電圧源と、前記電圧源を前記増幅器の前記反転入力へ切り替え可能に結合する入力キャパシタと、を備えることができ、前記増幅器の前記非反転入力はグラウンドへ結合される。前記装置は、さらに、前記第1のフィードバックパスに平行な第2のフィードバックパスを備えることができる。第1のフェーズの間、前記電圧源は前記入力キャパシタを充電することができ、前記第2のフィードバックパスは前記容量性コアの全体をショートすることができ、第2のフェーズの間、前記電圧源は前記入力キャパシタから切り離されることができ、前記第2のフィードバックパスは、前記入力キャパシタの充電が前記容量性コアの前記第1の可変キャパシタへダンプされて作動力を前記プルーフマスへ与えるように、オープンになることができる。
[0015]変換器システムの容量性センサのための連続自己テスト方法が開示される。前記容量性センサは、第1の検出ノード、第2の検出ノード、及びプルーフマスを備え、第1の可変キャパシタは前記第1の検出ノードと前記プルーフマスとの間に形成され、第2の可変キャパシタは前記第2の検出ノードと前記プルーフマスとの間に形成される。前記方法は、前記容量性センサの前記プルーフマスに静電力を供給するために連続的に線形作動を用いるステップと、前記静電力によって生じた前記プルーフマスの変位を測定するステップと、前記プルーフマスの変位に起因する前記変換器システムの出力信号を読み出すステップと、前記出力信号が作動範囲内であるか否かを判定するステップと、前記出力信号が前記作動範囲内ではない場合に前記変換器システムが正常に働いていないと判定するステップと、を備える。前記静電力は充電制御方法を用いて前記プルーフマスに供給され得る。前記静電力を前記容量性センサの前記プルーフマスへ供給するステップは、前記第1及び第2の可変キャパシタから放電することによって前記容量性センサをリセットするステップのための第1の作動フェーズと、前記静電力を前記第1の可変キャパシタへ供給するステップのための第2の作動フェーズであって、前記静電力は前記第2の作動フェーズの期間の機能である、第2の作動フェーズと、を備え得る。前記第2の作動フェーズは前記第1の作動フェーズに続くフェーズである。前記変換器システムの出力信号を読み出すステップは、前記静電力に起因する前記変換器の前記出力信号を読み出すステップのための第1の測定フェーズと、静電力を前記容量性センサに供給しないステップのための第2の測定フェーズと、を備え得る。前記第2の測定フェーズは前記第1の測定フェーズに続くフェーズである。前記測定フェーズは前記作動フェーズに続くフェーズである。
[0016]本発明の上記の構成及び他の構成は、以下に図面とともに説明される実施形態を参照することによってより理解され明らかになるであろう。
[0017]図1は、容量性変換器の機械的な検出要素の実施形態の一例を示す図である。 [0018]図2は、容量性コアにおけるフィードスルー容量を示す図である。 [0019]図3は、フィードスルー容量をともなう差動容量性変換器回路の一例を示す図である。 [0020]図4は、不要なフィードスルー容量を除去するために追加されたオンチップの中和キャパシタを備える図3の差動回路の一例を示す図である。 [0021]図5は、50fFのフィードスルー容量に過多又は過小の中和容量を加えた場合の影響を表すグラフの一例を示す図である。 [0022]図6Aは、F0の力及び2×F0の力がセンサに供給され、中和容量がフィードスルー容量を完全に除去したときの出力電圧の線形性を示す図である。[0023]図6Bは、F0の力及び2×F0の力がセンサに供給され、中和容量がフィードスルー容量よりも大きいときの出力電圧の非線形性を示す図である。[0024]図6Cは、F0の力及び2×F0の力がセンサに供給され、中和容量がフィードスルー容量よりも小さいときの出力電圧の非線形性を示す図である。 [0025]図7は、オンチップの中和容量を用いてフィードスルー容量を調整するための自動キャリブレーション処理のフローダイアグラムの一例を示す図である。 [0026]図8は、電圧作動回路の一例を示す図である。 [0027]図9は、充電制御作動回路の一例を示す図である。 [0028]図10は、フィードスルー容量及び中和容量を備える充電制御作動回路の一例を示す図である。 [0029]図11は、自動キャリブレーション処理のためのタイミングダイアグラムの一例を示す図である。 [0030]図12は、差動容量性センサシステムの一例を示す図である。
[0031]いくつかの図において、対応する参照符号は対応する部品を示す。ここに記載される例示は本発明の実施形態であるが、以下に示される実施形態は、本発明の範囲を制限するよう解釈されることを意図していない。
[0032]容量中和は、差動電圧を用いて反対の極性の中和キャパシタを追加することによって不要な寄生容量を除去するために差動回路において用いられる方法である。図3は、第1の容量性コアC及び第2の容量性コアCを備える差動回路の一例を示す図である。
第1の容量性コアCは、可変キャパシタC1A及びC2Aを含む。第2の容量性コアCは、可変キャパシタC1B及びC2Bを含む。図3はまた、所望の検出キャパシタC1A、C2A、C1B、C2Bにそれぞれ並列な不要なフィードスルー容量Cft1、Cft2、Cft3、Cft4を示している。図4は、不要なフィードスルー容量を除去するために追加されたオンチップの中和キャパシタを備える図3の差動回路の一例を示す図である。中和キャパシタCn1、Cn2、Cn3、Cn4はそれぞれ、不要なフィードスルー容量Cft1、Cft2、Cft3、Cft4を除去するように追加される。
[0033]図5は、フィードスルー容量が50fFの場合に過多又は過小の中和容量を加えた場合の影響を示す図である。仮に、中和キャパシタが完全にフィードスルー容量を除去する理想的な状況であれば、計測電圧Vは、数2式に示すようにプルーフマスの変位xに比例する。もし中和容量がフィードスルー容量よりも小さい場合(C=0fF又はC=40fF)には、フィードスルー容量は完全には除去されず、計測電圧Vは理想状況より大きくなる。もし中和容量がフィードスルー容量より大きい場合(C=60fF又はC=100fF)には、フィードスルー容量は除去され、理想状況に比べて小さい計測電圧Vをもたらす過剰な中和容量を有することになる。図5はまた、プルーフマスの変位Δxが増加するにしたがって、理想状態に対する計測電圧ΔVの偏りが増加することを示している。よって、過剰な中和容量を追加することなくフィードスルー容量を除去するために、追加する中和容量の必要な総量を決定することが望ましい。
[0034]ある方法は、不要なフィードスルー容量を除去するために、いくつかの部品の不要なフィードスルー容量を単純に見積もり、わずかな中和容量を追加する。しかしながら、フィードスルー容量および中和容量は、処理のバリエーションによって部品ごとに異なり、不正確な除去を導く不整合を起こす。この方法は、比較的高価ではなく多少の効果をもたらし得るが、必ずしも特定の部品を精密にするものではない。
[0035]フィードスルー容量を除去するためのさらに精密であるが高価な方法は、遠心器の内部に各チップを置くことである。加速度は遠心器を用いることによって増加するので、出力電圧は様々なオンチップ中和キャパシタ設定のために読み出され得る。オンチップ中和容量は、トリムビットを用いて設定され得る。最も線形の出力測定対加速度カーブに対応する中和容量は、チップ内部にプログラムされ得る。この方法は、遠心器の使用、チップをロードする時間、各チップの加速度カーブに対する測定を行う必要があるため、テストコストや時間的に高価である。
[0036]中和容量の必要な総量を決定するための代替の方法は、2つ又はそれ以上の既知の力について測定出力の線形性を測定することである。F0の力及び2倍の力2×F0がプルーフマスに供給され、入力された力と出力された測定値との間の線形性を判定するために出力の変化が測定される。図6は、力F0と2×F0が供給されたときのこの方法の3つのシナリオを示す図である。各力の間の関係が既知である限り他の比率で力が加えられてもよいし、より多くの力が加えられてもよい。
[0037]図6Aは、中和容量が完全にフィードスルー容量を除去する場合(C=Cft)の理想状態を示している。この場合、力F0によってもたらされる出力電圧ΔVの変化は、力2×F0によってもたらされる出力電圧ΔVの変化と等しくなり、変位と出力電圧との間に線形の関係をもたらす。図6Bは、中和容量が過多に追加された状態(C>Cft)を示している。この場合、力F0によってもたらされる出力電圧ΔVの変化は、力2×F0によってもたらされる出力電圧ΔVの変化より大きくなり、変位と出力電圧との間の非線形の関係の減少をもたらす。図6Cは、中和容量が過少に追加された状態(C<Cft)を示している。この場合、力F0によってもたらされる出力電圧ΔVの変化は、力2×F0によってもたらされる出力電圧ΔVの変化より小さくなり、変位と出力電圧との間の非線形の関係の増加をもたらす。図6A−図6Cからわかるように、供給される力が既知である場合には、出力測定結果の非線形性は、理想状態における線形性モデルのようにするために、中和容量を増加すべきか否か、減少すべきか否かを示す。力は、静電作動を用いてプルーフマスに供給される。
[0038]図7は、オンチップの中和容量Cneutを用いてフィードスルー容量を調整するための自動キャリブレーション処理700の一例を示す図である。キャリブレーション処理700は、オンチップ中和容量の下限Cminとオンチップ中和容量の上限Cmaxとの間で2分探索方法を用いる。フィードスルー容量を除去するための中和容量の値を探索するために、当業者に知られている他の探索方法もまた用いることができる。
[0039]ブロック702において、オンチップの中和容量の下限に2分探索下限を設定し(Clow=Cmin)、オンチップの中和容量の上限に2分探索上限を設定し(Chigh=Cmax)、探索カウンタを1に設定することによって、処理が開始される。
[0040]ブロック704において、システムは、作動している2分探索の範囲の中心(Clow+Chigh)/2にチェックすべき中和容量の値Cneutを設定する。ブロック706において、静電作動はプルーフマスに供給されず、出力値が記録される。この出力は、センサオフセットと、プルーフマスの搭載角度に依存する地球の重力のわずかな影響と、を含む。ブロック708において、F0の静電力がプルーフマスに供給され、出力値の変化(ΔV1)が記録される。ブロック710において、2×F0の静電力がプルーフマスに供給され、出力値の変化(ΔV2)が記録される。いくつかの状態において、2×F0の力は、作動のデューティサイクル(負荷サイクル)をF0の力のデューティサイクルの2倍の長さにすることによって供給され得る。2倍に限らず他の倍数もまた線形性を判定するために使用することができる。方法は、続いて、フィードスルー容量をより除去するために、中和容量を増加すべきか減少すべきかを判定する。これらのステップは、中和容量のためのトリム設定を増加又は減少することによって実行し得る。
[0041]ブロック712において、システムは、ΔV2がΔV1より小さいか否かテストする。この場合、フィードスルー容量に対して中和容量が過多である。もしΔV2がΔV1より小さい場合、制御はブロック714へ進み、そうでなければ、制御はブロック716へ進む。ブロック714において、システムは、2分探索の上限を現在値に設定する(Chigh=Cneut)ことによって中和容量を減少し、制御はブロック720へ進む。
[0042]ブロック716において、システムは、ΔV2がΔV1より大きいか否かテストする。この場合、フィードスルー容量に対して中和容量が過小である。もしΔV2がΔV1より大きい場合、制御はブロック718へ進み、そうでなければ、制御はブロック722へ進む。ブロック718において、システムは、2分探索の下限を現在値に設定する(Clow=Cneut)ことによって中和容量を増加し、ブロック720へ進む。
[0043]ブロック720において、システムは、2分探索のカウンタがNと等しいかチェックすることによって2分探索が完了したか否かをチェックする。Nは、大きな値になると、フィードスルー容量を除去する中和容量の判定がより精密になるので、より正確な除去を行うために設定されるべきである。もし2分探索が完了していない場合には(Cnt<N)、制御は、ブロック704へ戻り、中和容量の新しい値のために出力読み出しが行われる。もし2分探索が完了したら(Cnt=N)、制御はブロック722へ進む。
[0044](a)システムが、ΔV2がΔV1より小さくない又は大きくない、つまりΔV2とΔV1が等しいと判定した場合、又は(b)2分探索が完了した場合、にはブック722へ進む。どちらの場合も、中和容量Cneutの最終的な値が使用される。
[0045]システムは、選択された中和容量の値Cneutが閾値に合致することを確実にするために、閾値線形性チェックを含むことができる。例えば、閾値チェックは、ΔV2とΔV1との差の絶対値が中和容量(Cneut)の最終値のための線形性閾値より小さくなっているか否かを判定することができる。
[0046]センサキャリブレーションのために静電力を供給する1つの方法は、電圧作動である。図8は、電圧作動回路800の一例を示す図である。電圧作動では、センサキャパシタCがショートしている間、固定された電圧VがセンサキャパシタCに供給される。供給された静電力Fと機械的な力Fとの間の関係は、数4式で表される。
Figure 0006088521
静電力の項を解くと数5式が導かれる。
Figure 0006088521
数5式は、電圧作動において、変位xはデューティーサイクルの線形関数ではなく、すなわち、2倍のデューティーサイクルの作動はプルーフマスの変位を2倍にすることにはならない、ことを示している。したがって、電圧作動のこの方法は、デューティーサイクルの機能としての所望の線形作動をもたらさない。
[0047]センサキャリブレーションのために静電力を供給する他の方法は、充電制御作動である。図9は、可変センサキャパシタC及びCを有するセンサコア、増幅器902、キャパシタCa、及び、入力電圧源Vaを備える充電制御作動回路900の一例を示す図である。充電制御作動では、センサコアは、増幅器902の第1のフィードバックパスに配置され、センサキャパシタCは、充電がセンサコアのセンサキャパシタCでのみ行われるように、ショートする。増幅器902は、フェーズΦA1の間に開になるスイッチを有する第2の並列フィードパックパスを備える。フェーズΦA1の間、センサコアはリセットされ、一定の充電VaがキャパシタCaに集電される。また、フェーズΦA2の間、充電はキャパシタCaからセンサキャパシタCへダンプされる。この場合、供給された静電力Fと機械的な力Fとの間の関係は、数6式によって表される。
Figure 0006088521
静電力の項を解くと数7式が得られる。
Figure 0006088521
数7式は、充電制御作動において、変位xはデューティーサイクルの線形関数であり、すなわち、デューティーサイクルの作動を2倍にすると、プルーフマスの変位が2倍になることを示している。この充電制御作動の方法は、デューティーサイクルの関数として所望の線形作動を提供する。
[0048]上記の分析は、フィードスルー容量が無い充電制御作動を示している。図10は、フィードスルー容量及び中和容量を備える充電制御作動回路1000の一例を示す図である。残念なことに、フィードスルー容量Cftが含まれていると、充電Qは、キャパシタC1にダンプされるだけではなくキャパシタCftにもダンプされ、変位xに基づいて、充電はキャパシタC1とCftとの間で線形に分割されない。中和原理は充電制御回路1000にも同様に使用可能である。理想的には、もしCftとCneutが等しければ、完全な除去がもたらされ、充電制御は完全に線形になる。しかしながら、もしCftとCneutが等しくなければ、非線形になる。幸いなことに、この非線形の除去は、フィードスルー容量Cftによるフィードスルー非線形と同じ傾向である。したがって、この非線形の除去は実際に中和に役立つ。なぜなら、もしCft除去にエラーが生じたら、この除去エラーはフィードスルーエラーをより大きくし、CftがCneutと等しくなれば除去又はフィードスルーエラーは無くなる。
[0049]自動キャリブレーション処理の一例のタイミングダイヤグラムが図11に示される。また、一例の差動容量センサシステムが図12に示される。自動キャリブレーションの間、時間は作動フェーズΦと測定フェーズΦに分割される。作動フェーズの説明は図10の回路が参照され、測定フェーズの説明は図12の回路が参照される。図10の回路は、説明を明確にするために図12の回路には示されていない。当業者であれば、他の作動可能なスイッチをセンサスイッチと直列に設けてもよいことが理解できるであろう。これらのスイッチは図12には示されていない。図12は、測定フェーズにおける回路のみを示している。図12にすべてのスイッチを記載すると、図12が極めて複雑になる。そこで、図12は、測定フェーズにおけるセンサ及び容量電圧回路を示しており、図10は作動フェーズにおけるセンサ及び作動回路を示している。センサと作動増幅器1002又は容量電圧増幅器との間を接続するスイッチに関する詳細は示されておらず、例えばセンサは測定フェーズの間キャパシタCaから切り離される。
[0050]作動フェーズの間、センサは図10に示すように接続される。差動センサシステムにおいて、各キャパシタC及びCは図10に示すように接続される。作動フェーズΦはさらに2つのサブフェーズΦA1及びΦA2に分割される。作動フェーズの間、センサはフロントエンドから切り離され、Φは0になる。サブフェーズΦA1の間、センサはリセットされキャパシタCaに一定の充電が行われる。サブフェーズΦA2の間、充電はMEMSキャパシタCにダンプされる。作動力は、作動サブフェーズΦA2の持続又はデューティーサイクルTwに線形比例する。また、ΦA1は、キャパシタをリセットして0の力を供給し測定フェーズへの準備のために、作動フェーズの最終部分の間ハイ(high)になる。差動システムにおいて、作動力は、動作の力の妥当性をシミュレートするために、両方のコアに実質的に同時に供給され得る。
[0051]測定フェーズの間、センサは図12に示すように接続される。測定フェーズΦは2つのサブフェーズΦとΦに分割される。第1のサブフェーズΦの間、MEMSキャパシタは、容量センサシステムのフロントエンドに接続され、変位は電圧Vとしてシステムによって読み出される。第2のサブフェーズΦの間、コアC及びCのプルーフマスにエラー動作を起こす正味の静電力が掛からないように電圧がセンサに供給される。
[0052]作動フェーズ及び測定フェーズを交互に行うことによって、超高速(例えば100kHz)で、正確に、低ノイズの測定が行われ得る。
[0053]充電制御動作は、線形動作のために説明されていない。充電制御は、センサのプルーフマスを振動させる不要な振動に対する耐性を得るための線形動作に使用することができる。
[0054]連続自己テストは、センサが動作中に正しく機能し続けているかをチェックするための技術である。連続自己テストでは、バックグラウンド信号(力)がセンサに連続的に供給される。このバックグラウンド信号は通常、疑似ランダム信号であり、例えば方形波又はサイン波である。プルーフマスの変位を測定することによって、バックグラウンド信号によって生じる出力信号は変換器システムによって読み出される。もし出力信号がバックグラウンド信号に対して予期される作動限度内であれば、センサは正しく動作していると推定される。もし出力信号が警告限度を超えれば、センサは正常に働いていないと推定され、セーフティクリティカルの決定には用いることができない。自動車分野の適用では、セーフティクリティカルの決定は、例えばセンサ信号によってスリップを検出し、車輪に選択的にブレーキをかけることであってもよい。
[0055]線形動作は自己テスト適用において重要となり得る。例えば、自動車では、センサ帯域幅内で重力(g)のかかり方によって振動が生じる。加速度計の一例のセンサ帯域幅は通常5kHz以下である。マルチ重力による振動はプルーフマスを振動させる。もし自己テスト中のプルーフマスの動作が非線形であれば(すなわち動作力はプルーフマスの変位に依存する)、これらの振動は作動信号と混合され、センサのDC値を変化させ、その後の読み出しを不正確にする。一例の非線形動作は数5式に示した電圧作動である。電圧作動による静電力はプルーフマスの変位の2乗xの関数であり、これらの振動はプルーフマスを自己テストの間に振動させ不正確な結果をもたらす。
[0056]線形作動は、連続自己テストの間のセンサのDC値の変化を防止することができる。一例の線形作動は数7式に示した充電制御作動である。充電制御作動による静電力はプルーフマスの変位xの関数ではない。したがって、自己テスト中に生じるプルーフマスの振動は自己テストに影響しない。したがって、自己テストは、マルチ重力の振動がセンサにかかっても動作の間正確な結果を供給することができる。

Claims (14)

  1. 中和容量のための初期値からスタートしてフィードスルー容量を中和するために容量変換器を自動キャリブレーションする方法であって、
    前記方法は、
    静電力を前記容量性変換器のプルーフマスへ供給しないステップと、
    静電力が前記プルーフマスに供給されていない間に前記容量性変換器の基本出力値を記録するステップと、
    静電力F0を前記容量性変換器の前記プルーフマスに供給するステップと、
    前記静電力F0が前記プルーフマスに供給されているときに、前記基本出力値と第1の出力値との間における前記容量性変換器の前記出力値の第1の変化を記録するステップと、
    静電力n×F0を前記容量性変換器の前記プルーフマスに供給するステップであって、n>1である、ステップと、
    前記静電力n×F0が前記プルーフマスに供給されているときに、前記第1の出力値と第2の出力値との間における前記容量性変換器の前記出力値の第2の変化を記録するステップと、
    前記容量性変換器の前記出力値における前記記録された第1の変化及び第2の変化に基づいて、前記中和容量を増加する、減少する、又は維持するステップと、
    前記中和容量のための最終値に到達するまで前記方法を繰り返すステップと、
    を備える、自動キャリブレーション方法。
  2. 請求項1の自動キャリブレーション方法において、
    前記増加する、減少する、又は維持するステップは、
    前記出力値における前記第1の変化が前記出力値における前記第2の変化より大きい場合には前記中和容量を減少するステップと、
    前記出力値における前記第1の変化が前記出力値における前記第2の変化より小さい場合には前記中和容量を増加するステップと、を含む
    自動キャリブレーション方法。
  3. 請求項2の自動キャリブレーション方法において、
    前記中和容量は、最小中和容量と最大中和容量との間で設定され、
    前記増加する、減少する、又は維持するステップ、及び、前記繰り返しステップは、前記最小中和容量と前記最大中和容量との間で2分探索を実行するステップを含む、
    自動キャリブレーション方法。
  4. 請求項3の自動キャリブレーション方法において、さらに、
    前記中和容量のための前記最終値の線形性と線形性閾値とを比較するステップを含む、
    自動キャリブレーション方法。
  5. 請求項3の自動キャリブレーション方法において、
    前記静電力は、充電制御方法を用いて前記プルーフマスに供給される、
    自動キャリブレーション方法。
  6. 請求項5の自動キャリブレーション方法において、
    前記静電力F0を前記プルーフマスに供給するステップは、期間tの間前記プルーフマスを作動するステップを含み、
    前記静電力n×F0を前記プルーフマスに供給するステップは、期間n×tの間前記プルーフマスを作動するステップを含む、
    自動キャリブレーション方法。
  7. 請求項6の自動キャリブレーション方法において、
    前記容量性変換器は、第1及び第2の可変キャパシタを含み、
    前記静電力を供給するステップは、
    前記第1及び第2の可変キャパシタから放電することによる第1の作動フェーズの間に、前記容量性変換器をリセットするステップと、
    第2の作動フェーズの間に静電作動力を前記容量性変換器へ供給するステップであって、前記静電作動力は前記第2の作動フェーズの期間の機能であり、前記第2の作動フェーズは前記第1の作動フェーズに続くフェーズである、ステップと、
    第1の測定フェーズの間に前記静電作動力に起因する前記容量性変換器の出力信号を読み出すステップであって、前記第1の測定フェーズは前記第2の作動フェーズに続くフェーズである、ステップと、
    第2の測定フェーズの間に前記静電作動力を前記第1及び第2の可変キャパシタに供給しないステップであって、前記第2の測定フェーズは前記第1の測定フェーズに続き、前記第1の作動フェーズに先立つフェーズである、ステップと、を備える、
    自動キャリブレーション方法。
  8. 請求項1の自動キャリブレーション方法において、
    第1の中和容量が最初に最小中和容量に設定され、前記第1の中和容量より高い第2の中和容量が最初に最大中和容量に設定され、前記中和容量の初期値は前記最小中和容量と前記最大中和容量との平均であり、
    前記増加する、減少する、又は維持するステップは、
    前記出力値における前記第1の変化が前記出力値における前記第2の変化より大きい場合には、前記第2の中和容量を前記中和容量の現在値へ設定し、
    前記出力値における前記第1の変化が前記出力値における前記第2の変化より小さい場合には、前記第1の中和容量を前記中和容量の現在値へ設定し、
    前記出力値における前記第1の変化が前記出力値における前記第2の変化と等しい場合には、前記第1の中和容量と前記第2の中和容量とを維持し、
    前記中和容量を前記第2の中和容量と前記第1の中和容量との平均に設定する、
    自動キャリブレーション方法。
  9. 請求項8の自動キャリブレーション方法において、
    前記方法をN回に至るまで繰り返し、
    前記出力値における前記第1の変化と前記出力値における前記第2の変化とが等しくなった場合に、前記方法の繰り返しを停止する、
    自動キャリブレーション方法。
  10. 請求項9の自動キャリブレーション方法において、
    記中和容量のための前記最終値の線形性と線形性閾値とを比較するステップを含む、
    自動キャリブレーション方法。
  11. 請求項1の自動キャリブレーション方法において、
    前記静電力は、充電制御方法を用いて前記プルーフマスに供給される、
    自動キャリブレーション方法。
  12. 請求項11の自動キャリブレーション方法において、
    静電力F0を前記プルーフマスに供給するステップは、期間tの間前記プルーフマスを作動させるステップを含み、
    静電力n×F0を前記プルーフマスに供給するステップは、期間n×tの間前記プルーフマスを作動するステップを含む、
    自動キャリブレーション方法。
  13. 請求項12の自動キャリブレーション方法において、
    前記容量性変換器は、第1及び第2の可変キャパシタを含み、
    前記静電力を供給するステップは、
    前記第1及び第2の可変キャパシタから放電することによる第1の作動フェーズの間に、前記容量性変換器をリセットするステップと、
    第2の作動フェーズの間に静電作動力を前記容量性変換器へ供給するステップであって、前記静電作動力は前記第2の作動フェーズの期間の機能であり、前記第2の作動フェーズは前記第1の作動フェーズに続くフェーズである、ステップと、
    第1の測定フェーズの間に前記静電作動力に起因する前記容量性変換器の出力信号を読み出すステップであって、前記第1の測定フェーズは前記第2の作動フェーズに続くフェーズである、ステップと、
    第2の測定フェーズの間に静電作動力を前記第1及び第2の可変キャパシタに供給しないステップであって、前記第2の測定フェーズは前記第1の測定フェーズに続き、前記第1の作動フェーズに先立つフェーズである、ステップと、を備える、
    自動キャリブレーション方法。
  14. 請求項13の自動キャリブレーション方法において、
    前記容量性変換器の前記第2の可変キャパシタは前記第2の作動フェーズの間ショートされる回路である、
    自動キャリブレーション方法。
JP2014530913A 2011-09-16 2012-09-14 オンチップの中和キャパシタ及び線形作動を用いて自動キャリブレーションを行うことによる容量性変換器の線形性増大 Active JP6088521B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US13/235,334 2011-09-16
US13/235,334 US9032777B2 (en) 2011-09-16 2011-09-16 Linearity enhancement of capacitive transducers by auto-calibration using on-chip neutralization capacitors and linear actuation
PCT/US2012/055645 WO2013040508A1 (en) 2011-09-16 2012-09-14 Linearity enhancement of capacitive transducers by auto-calibration using on-chip neutralization capacitors and linear actuation

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014526701A JP2014526701A (ja) 2014-10-06
JP2014526701A5 JP2014526701A5 (ja) 2015-11-05
JP6088521B2 true JP6088521B2 (ja) 2017-03-01

Family

ID=47016831

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014530913A Active JP6088521B2 (ja) 2011-09-16 2012-09-14 オンチップの中和キャパシタ及び線形作動を用いて自動キャリブレーションを行うことによる容量性変換器の線形性増大

Country Status (5)

Country Link
US (2) US9032777B2 (ja)
EP (1) EP2756317B1 (ja)
JP (1) JP6088521B2 (ja)
CN (1) CN103890593B (ja)
WO (1) WO2013040508A1 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9285207B2 (en) * 2013-03-13 2016-03-15 Invensense, Inc. Linear capacitive displacement sensor
US9939290B1 (en) * 2013-09-16 2018-04-10 Panasonic Corporation Method for calibration of a system with time-multiplexed sensors
US9435821B1 (en) 2013-12-12 2016-09-06 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Single-axis accelerometer
JP2015125088A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 株式会社村田製作所 容量トリミング回路
US10260983B2 (en) * 2014-01-20 2019-04-16 Lear Corporation Apparatus and method for diagnostics of a capacitive sensor with plausibility check
GB201410038D0 (en) 2014-06-06 2014-07-16 Atlantic Inertial Systems Ltd Accelerometers
JP6555869B2 (ja) * 2014-10-17 2019-08-07 キヤノン株式会社 静電容量型トランスデューサ
CN105259372B (zh) * 2015-10-14 2018-07-10 华东光电集成器件研究所 晶圆级电容式加速度计自动测试系统
CN105486450B (zh) * 2015-12-10 2018-01-12 中国航空工业集团公司北京长城计量测试技术研究所 一种宽量程脉冲力校准装置
US10198133B2 (en) 2016-03-28 2019-02-05 Synaptics Incorporated Inflection based calibration method for force detector
EP3340021A4 (en) 2016-10-31 2018-10-10 Shenzhen Goodix Technology Co., Ltd. Capacitance detection device and method, and pressure detection system
CN108008152B (zh) * 2017-11-28 2020-04-03 中国电子产品可靠性与环境试验研究所 获取mems加速度计的寄生失配电容的方法及装置
CN108195507A (zh) * 2017-12-16 2018-06-22 芜湖致通汽车电子有限公司 用于传感器自动化批量检测系统
JP2021071382A (ja) * 2019-10-31 2021-05-06 セイコーエプソン株式会社 物理量センサー、電子機器及び移動体
US11268975B2 (en) * 2019-12-19 2022-03-08 Invensense, Inc. Accelerometer sensitivity self-calibration with duty cycle control of drive signal
CN112125275B (zh) * 2020-11-26 2021-04-06 南京高华科技股份有限公司 一种mems电容式传感器及其制备方法
CN113203939B (zh) * 2021-04-26 2022-03-18 中国科学院地质与地球物理研究所 一种mems加速度传感器芯片的检测方法及装置
CN114414848B (zh) * 2021-12-01 2022-10-25 西安电子科技大学 基于对称驱动的mems电容型传感器的馈通电容提取方法

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5211051A (en) * 1987-11-09 1993-05-18 California Institute Of Technology Methods and apparatus for improving sensor performance
JPH0623781B2 (ja) * 1988-10-20 1994-03-30 株式会社日立製作所 加速度検出方法及び装置
FR2700614B1 (fr) * 1993-01-19 1995-04-14 Sextant Avionique Accéléromètre capacitif à circuit de correction de l'effet perturbateur de capacités parasites.
US5347867A (en) 1993-02-03 1994-09-20 Minnetonka Warehouse Supply, Inc Accelerometer incorporating a driven shield
US6109114A (en) * 1993-08-16 2000-08-29 California Institute Of Technology Caging, calibration, characterization and compensation of microstructural transducers
USD357807S (en) * 1993-09-14 1995-05-02 Kathy Meyer Video tape fireproof storage box
US5770802A (en) 1997-04-16 1998-06-23 Texas Instruments Incorporated Sensor with improved capacitive to voltage converter integrated circuit
US6718605B2 (en) 1997-09-08 2004-04-13 The Regents Of The University Of Michigan Single-side microelectromechanical capacitive accelerometer and method of making same
JP2000074939A (ja) * 1998-08-28 2000-03-14 Denso Corp 容量式加速度センサ
US6035694A (en) * 1999-03-12 2000-03-14 I/O Of Austin, Inc. Method and apparatus for calibration of stray capacitance mismatch in a closed loop electro-mechanical accelerometer
US7712366B2 (en) * 2004-06-09 2010-05-11 Eth Zuerich Multi-axis capacitive transducer and manufacturing method for producing it
US7121141B2 (en) * 2005-01-28 2006-10-17 Freescale Semiconductor, Inc. Z-axis accelerometer with at least two gap sizes and travel stops disposed outside an active capacitor area
JP4719272B2 (ja) * 2005-11-22 2011-07-06 キオニクス,インコーポレイテッド 三軸加速度計
JP4931713B2 (ja) * 2006-08-08 2012-05-16 セイコーインスツル株式会社 力学量センサ
US8056415B2 (en) * 2008-05-30 2011-11-15 Freescale Semiconductor, Inc. Semiconductor device with reduced sensitivity to package stress
US8220330B2 (en) * 2009-03-24 2012-07-17 Freescale Semiconductor, Inc. Vertically integrated MEMS sensor device with multi-stimulus sensing
DE102009026496B4 (de) 2009-05-27 2022-04-28 Robert Bosch Gmbh Kompensationskapazität für einen kapazitiven Sensor
JP5649810B2 (ja) * 2009-10-29 2015-01-07 日立オートモティブシステムズ株式会社 静電容量式センサ
US8816703B2 (en) * 2011-09-01 2014-08-26 Robert Bosch Gmbh Linear capacitance-to-voltage converter using a single amplifier for accelerometer front ends with cancellation of spurious forces contributed by sensor circuitry

Also Published As

Publication number Publication date
US20130152663A1 (en) 2013-06-20
US9116166B2 (en) 2015-08-25
CN103890593B (zh) 2016-10-26
EP2756317A1 (en) 2014-07-23
EP2756317B1 (en) 2015-09-09
CN103890593A (zh) 2014-06-25
US20130067984A1 (en) 2013-03-21
US9032777B2 (en) 2015-05-19
WO2013040508A1 (en) 2013-03-21
JP2014526701A (ja) 2014-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6088521B2 (ja) オンチップの中和キャパシタ及び線形作動を用いて自動キャリブレーションを行うことによる容量性変換器の線形性増大
JP4178658B2 (ja) 容量式物理量検出装置
JP6038152B2 (ja) 物理量を検出する容量性変換器システム
US7795881B2 (en) Capacitive physical quantity detection device
US7287429B2 (en) Capacitive acceleration sensor system
US8310248B2 (en) Capacitive sensor device
CN107231596B (zh) 电容性传感器测试
JP2009097932A (ja) 容量型検出装置
JP4508480B2 (ja) 静電容量型センサのセンサ特性測定装置
JP2011107086A (ja) 静電容量検出回路、圧力検出装置、加速度検出装置、および、マイクロフォン用トランスデューサ
KR20170015891A (ko) 가속도계
EP3404422B1 (en) System including a capacitive transducer and an excitation circuit for such a transducer and a method for measuring acceleration with such a system
JP6371984B2 (ja) 容量式物理量検出装置
US7728603B2 (en) Test method for a variable capacitance measuring system
US10564176B2 (en) Capacitive accelerometer
JP5441027B2 (ja) 静電容量型加速度センサの検査方法及びその検査装置
Depari et al. Simple and robust microcontroller-based acquisition system for differential capacitive sensors
JP4150292B2 (ja) 異常検出機能を持つ静電容量式センサ装置
JP2012181143A (ja) 容量検出装置、抵抗検出装置
Joshi et al. Characterization of capacitive comb-finger MEMS accelerometers
RU2244271C1 (ru) Способ контроля качества изготовления микромеханических устройств
JP2011247847A (ja) 変位検出装置、及び、前置増幅器
RU2488785C1 (ru) Способ измерения амплитудно-частотных характеристик подвижных элементов микромеханических устройств
JP2019215189A (ja) 容量式物理量検出装置
JP2008026177A (ja) 容量型検出回路

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150911

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150911

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160617

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6088521

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250