JP2019215189A - 容量式物理量検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】信号処理回路の異常判定を行える容量式物理量検出装置を提供する。【解決手段】補正回路50から補正容量Ca、および補正容量Ca異なる診断容量CbもCV変換回路40に入力可能な構成とする。異常診断回路60は、補正回路50から補正容量Caおよび診断容量CbがCV変換回路40に入力されるようにすることによってCV変換回路40から通常変換電圧Vout1および診断変換電圧Vout2が出力されるようにする。そして、異常診断回路60は、通常変換電圧Vout1と診断変換電圧Vout2との差を演算して判定電圧Vを生成し、判定電圧Vが補正容量Caと診断容量Cbとの差に基づく許容電圧範囲内に含まれるか否かを判定することで信号処理回路20の異常診断を行うようにする。【選択図】図1

Description

本発明は、第1容量と第2容量とが構成されたセンサ部を有する容量式物理量検出装置に関するものである。
従来より、物理量に応じた容量変化に基づいてセンサ信号を出力するセンサ部を備えた容量式物理量検出装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、この容量式物理量検出装置は、センサ部と信号処理回路とを有する構成とされている。
センサ部は、可動電極と第1、第2固定電極とを有しており、可動電極と第1固定電極との間で第1容量が構成され、可動電極と第2固定電極との間で第2容量が構成されている。そして、センサ部は、物理量が印加されて可動電極が変位すると第1容量および第2容量が変化するため、第1容量と第2容量との差をセンサ信号として出力する。
なお、第1容量および第2容量は、物理量が印加されていない状態では等しくなるように形成されるが、製造誤差等によって極小のずれを有している。
信号処理回路は、センサ部と接続されており、センサ信号に対して所定の処理を行うものである。そして、信号処理回路は、物理量が印加されていない状態において、第1容量と第2容量とが一致するように、補正容量を付加する補正回路を有している。つまり、信号処理回路は、物理量が印加されていない状態において、第1容量と第2容量との差が無くなる補正容量を印加する補正回路を有している。
米国特許第155979号明細書
しかしながら、上記容量式物理量検出装置は、信号処理回路の異常診断については特に考慮されていない。そして、現状では、容量式物理量検出装置における信号処理回路の異常判定を容易に行えるようにすることが望まれている。
本発明は上記点に鑑み、信号処理回路の異常判定を行える容量式物理量検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1では、物理量に応じたセンサ信号を出力するセンサ部(10)を備えた容量式物理量検出装置であって、物理量に応じて変化する第1容量(C1)および第2容量(C2)が構成され、第1容量と2容量との差に応じたセンサ信号を出力するセンサ部と、センサ信号が入力され、所定の処理を行う信号処理回路(20)と、を備え、信号処理回路は、センサ部と接続され、センサ信号を電圧に変換した変換電圧を出力するCV変換回路(40)と、CV変換回路と接続され、物理量が印加されていない状態での第1容量と第2容量との差を低減させる補正容量(Ca)をCV変換回路に入力する補正回路(50)と、CV変換回路および補正回路と接続されて所定の処理を行う異常診断回路(60)と、を有し、補正回路は、補正容量と異なる診断容量(Cb)もCV変換回路に入力可能な構成とされ、CV変換回路は、補正容量が入力されている際に通常変換電圧を出力すると共に、診断容量が入力されている際に診断変換電圧を出力し、異常診断回路は、補正回路から補正容量および診断容量がCV変換回路に入力されるようにすることによってCV変換回路から通常変換電圧および診断変換電圧が出力されるようにし、通常変換電圧と診断変換電圧との差を演算して判定電圧を生成し、判定電圧が補正容量と診断容量との差に基づく許容電圧範囲内に含まれるか否かを判定することで信号処理回路の異常診断を行うようにする。
このように、異常診断回路を備えることで信号処理回路の異常診断を行うようにできる。また、信号処理回路に備えられる異常診断回路で信号処理回路の異常診断を行うようにすることにより、例えば、別の部材を組み付けて信号処理回路の異常診断を行う場合と比較して、装置が大型化することを抑制できる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態における容量式物理量検出装置の回路構成を示すブロック図である。 信号処理回路の異常診断を行う際のCV変換回路から出力される変換電圧を示す図である。 第2実施形態における容量式物理量検出装置の回路構成を示すブロック図である。 第2実施形態における信号処理回路の異常診断を行う際のCV変換回路から出力される変換電圧を示す図である。 第3実施形態における容量式物理量検出装置の回路構成を示すブロック図である。 加速度を静電引力で変位させて異常診断を行う場合の加速度と、CV変換回路から出力される変換電圧との関係を示す図である。 第3実施形態における容量式物理量検出装置を用いて異常診断を行う場合の加速度と、CV変換回路から出力される変換電圧との関係を示すである。 第4実施形態における容量式物理量検出装置の回路構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態では、容量式物理量検出装置を加速度検出装置に適用した例について説明する。また、本実施形態の容量式物理量検出装置は、例えば、車両に搭載され、エアバッグ等の各種装置を制御するための加速度の検出に用いられると好適である。
本実施形態の容量式物理量検出装置は、センサ部10と、信号処理回路20とを備えた構成とされている。
センサ部10は、物理量に応じたセンサ信号を出力するものであり、本実施形態では、物理量としての加速度に応じたセンサ信号を出力するように構成されている。具体的には、センサ部10は、例えば、シリコン基板等を用いて構成され、櫛歯状であって、加速度に応じて変位可能とされた可動電極11と、可動電極11に対向するように配置された第1固定電極12aおよび第2固定電極12bを有している。
より詳しくは、特に図示しないが、センサ部10は、加速度に応じて変位可能とされた棒状の錘部を備えており、可動電極11は、錘部を挟んで反対側に突出するように複数備えられている。そして、第1固定電極12aは、錘部の一方から突出する可動電極11と対向して配置され、第2固定電極12bは、錘部の他方から突出する可動電極11と対向して配置されている。なお、第1固定電極12aおよび第2固定電極12bは、可動電極11が加速度に応じて変位した際、一方の固定電極と可動電極11との間隔が狭くなり、他方の固定電極と可動電極11との間隔が広くなるように構成されている。
そして、センサ部10は、可動電極11と第1固定電極12aとの間に第1容量C1が構成され、可動電極11と第2固定電極12bとの間に第2容量C2が構成されている。このため、センサ部10は、可動電極11が加速度に応じて変位すると、可動電極11と第1固定電極12aとの間隔、および可動電極11と第2固定電極12bとの間隔が変化し、第1容量C1と第2容量C2とが変化する。したがって、センサ部10は、加速度に応じた第1容量C1と第2容量との差をセンサ信号として出力する。
なお、センサ部10は、可動電極11、第1固定電極12a、および第2固定電極12bを備えるように、シリコン基板等にドライエッチング等が行われることで形成される。この際、センサ部10は、加速度が印加されていない状態では、第1容量C1と第2容量C2とが等しくなるように形成される。しかしながら、第1容量C1および第2容量C2は、製造誤差等によって極小のずれが発生している。
信号処理回路20は、駆動電圧発生回路30、CV変換回路40、補正回路50、異常診断回路60等を有する構成とされている。
駆動電圧発生回路30は、第1固定電極12aおよび第2固定電極12bへ所定の電圧を印加するものである。具体的には、駆動電圧発生回路30は、一定振幅で周期的に変化する搬送波P1を第1固定電極12aへ印加すると共に、搬送波P1と位相が180°ずれ、かつ同一振幅である搬送波P2を第2固定電極12bへ印加する。
CV変換回路40は、センサ部10と接続されており、第1容量C1と第2容量C2との差であるセンサ信号を電圧に変換して変換電圧Vout1、Vout2を出力するものである。本実施形態では、CV変換回路40は、演算増幅器41、コンデンサ42、およびスイッチ43を有している。
演算増幅器41は、反転入力端子が可動電極11に接続されていると共に、反転入力端子と出力端子との間にコンデンサ42およびスイッチ43が並列に接続されている。また、演算増幅器41は、非反転入力端子に基準電圧Vrefが入力されるようになっている。
スイッチ43は、図示しないECU(Engine Control Unitの略)等で構成される制御部(以下では、単に制御部ともいう)によって所定のタイミングで開閉が制御されるようになっている。そして、CV変換回路40は、スイッチ43が閉じられている場合にコンデンサ42の電荷がリセットされると共に、スイッチ43が開いている場合にコンデンサ42に電荷が蓄積され、コンデンサ42の電荷に基づいた変換電圧Vout1、Vout2を出力する。
補正回路50は、本実施形態では、複数のキャパシタおよび複数のスイッチ等を用いて構成されるキャパシタラダーを有し、異なる容量を出力できるように構成されている。そして、補正回路50は、演算増幅器41の反転入力端子と接続されており、演算増幅器41に所定容量を入力する。なお、以下では、補正回路50から演算増幅器41の反転入力端子に所定容量が入力されることを、単に補正回路50からCV変換回路40に所定容量が入力されるともいう。
本実施形態では、補正回路50は、異常診断回路60から後述する診断信号Sが入力されていない場合には、加速度が印加されていない状態でのセンサ部10における第1容量C1と第2容量C2との極小のずれを無くすための補正容量Caを入力する。つまり、補正回路50は、第1容量C1と第2容量C2との差を低減させる補正容量Caを入力する。
また、補正回路50は、異常診断回路60から後述する診断信号Sが入力された場合には、補正容量Caとは異なる容量である診断容量Cbを入力する。なお、診断容量Cbは、補正容量Caより大きな容量であっても小さな容量であってもよいが、本実施形態では、補正容量Caより大きな容量とされている。
そして、CV変換回路40は、補正回路50から補正容量Caが印加されている場合には通常変換電圧Vout1を出力する。また、CV変換回路40は、補正回路50から診断容量Cbが印加されている場合には、診断変換電圧Vout2を出力する。
異常診断回路60は、図示しない制御部と接続されていると共に、CV変換回路40および補正回路50と接続されている。そして、異常診断回路60は、CPU(Central Processing Unitの略)、RAM(Random Access Memoryの略)、ROM(Read Only Memoryの略)、フラッシュメモリ等を有し、異常判定を行う判定部61と、図示しない記憶部とを備える構成とされている。
なお、RAM、ROM、フラッシュメモリは、非遷移的実体的記憶媒体である。また、記憶部には、補正回路50からCV変換回路40に入力される補正容量Caと診断容量Cbとの差に基づく差分電圧値、および差分電圧値を含み、所定範囲内に設定された許容電圧範囲等が記憶されている。差分電圧値は、補正容量Caと診断容量Cbとの差をCV変換回路40で電圧に変換した値に相当する値である。許容電圧範囲は、要求される判定精度によって適宜変更され得るが、例えば、差分電圧値の±5%の範囲とされる。
そして、異常診断回路60は、制御部から信号処理回路20の異常診断を行うことを示す制御信号(以下では、単に制御信号という)が入力されると、信号処理回路20の異常判定を行う。本実施形態では、異常診断回路60は、信号処理回路20の異常診断を行う際、CV変換回路40から通常変換電圧Vout1と診断変換電圧Vout2とが入力されるようにする。
具体的には、異常診断回路60は、CV変換回路40から通常変換電圧Vout1が入力された後、診断信号Sを補正回路50に入力して診断変換電圧Vout2が入力されるようにする。そして、異常診断回路60は、通常変換電圧Vout1と診断変換電圧Vout2との差を演算して判定電圧Vを生成する。
なお、上記のように、通常変換電圧Vout1は、補正回路50から補正容量Caが印加されている場合の変換電圧であり、診断変換電圧Vout2は、補正回路50から診断容量Cbが印加されている場合の電圧である。このため、信号処理回路20が正常である場合には、判定電圧Vは、補正容量Caと診断容量Cbとの差に基づく電圧となる。つまり、差分電圧値となる。
したがって、異常診断回路60は、判定電圧Vが許容電圧範囲内であるか否かを判定することにより、信号処理回路20の異常判定を行う。そして、判定結果を示す判定信号Uを制御部に出力する。
次に、上記容量検出装置における異常診断回路60の作動について、図2を参照しつつ説明する。なお、以下では、異常診断回路60には、車両のイグニッションがオンされた際に制御部から制御信号が入力される例について説明する。つまり、以下では、車両のイグニッションがオンされた直後に異常診断回路60が信号処理回路20の異常診断を行い、加速度が印加されていないと想定される例について説明する。また、上記のようにCV変換回路40におけるスイッチ43は、制御部によって所定のタイミングで開閉が制御される。このため、例えば、図2中の時点t1から時点t2の間では、CV変換回路40の変換電圧は、スイッチ43が開いてVrefとなった後、スイッチ43が閉じられて減少する。そして、異常診断回路60は、スイッチ43が開いている状態での変換電圧を用いて異常判定を行う。
まず、車両のイグニッションがオンされると、補正回路50から補正容量CaがCV変換回路40に印加され、時点t1から通常変換電圧Vout1が異常診断回路60に入力される。なお、車両のイグニッションがオンされた直後は、車両が走行しておらず、加速度が印加されていないと想定されるため、補正容量Caが印加された通常変換電圧Vout1は、基準電圧Vrefとなる。
そして、異常診断回路60は、通常変換電圧Vout1が入力された後、診断信号Sを補正回路50に出力する。これにより通常変換電圧Vout1が入力された後は、時点t2から診断変換電圧Vout2が入力される。
異常診断回路60は、診断変換電圧Vout2が入力されると、診断変換電圧Vout2と通常変換電圧Vout1との差を演算して判定電圧Vを生成し、判定電圧が許容電圧範囲内に含まれているか否かを判定する。そして、異常診断回路60は、判定電圧が許容電圧範囲内に含まれていれば、信号処理回路20が正常であると判定する。一方、異常診断回路60は、判定電圧が許容電圧範囲内に含まれていない場合には、CV変換回路40や補正回路50等を含む信号処理回路20に異常が発生していると判定する。そして、判定信号Uを制御部に入力する。
以上説明したように、本実施形態では、信号処理回路20の異常診断を行うようにしている。このため、例えば、容量式物理量検出装置が車両に搭載された際、容量式物理量検出装置で検出された加速度に応じてエアバッグ等の各種装置の制御を行う場合に誤制御を行ってしまうことを抑制できる。
また、本実施形態では、異常診断回路60で信号処理回路20の異常診断を行っている。つまり、信号処理回路20の自己診断を行えるようにしている。このため、例えば、別の部材を組み付けて信号処理回路20の異常診断を行う場合と比較して、装置が大型化することを抑制できる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対し、信号処理回路20の異常判定の方法を変更したものである。その他に関しては、上記第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態の容量式物理量検出装置は、図3に示されるように、基本的な構成は上記第1実施形態と同様である。但し、本実施形態では、異常診断回路60は、制御部から制御信号が入力されると、診断信号Sおよび補助診断信号Tを補正回路50に順に出力する。そして、補正回路50は、診断信号Sが入力されると、診断容量CbをCV変換回路40に入力し、補助診断信号Tが入力されると補助診断容量CcをCV変換回路40に入力する。なお、本実施形態では、診断容量Cbが補正容量Caよりも大きな容量とされ、補助診断容量Ccが診断容量Cbよりも大きな容量とされている。
そして、CV変換回路40は、補正回路50から診断容量Cbが印加されている場合には診断変換電圧Vout2を出力する。また、CV変換回路40は、補正回路50から補助診断容量Ccが印加されている場合には、補助診断変換電圧Vout3を出力する。
異常診断回路60における記憶部には、補正回路50からCV変換回路40に入力される補正容量Caと診断容量Cbとの差に基づく差分電圧値、および差分電圧値を含み、所定範囲内に設定された許容電圧範囲が記憶されている。また、記憶部には、補正回路50からCV変換回路40に入力される診断容量Cbと補助診断容量Ccとの差に基づく差分電圧値、および差分電圧値を含み、所定範囲内に設定された補助許容電圧範囲が記憶されている。
次に、本実施形態における上記容量検出装置における異常診断回路60の作動について、図4を参照しつつ説明する。
まず、車両のイグニッションがオンされると、補正回路50から補正容量CaがCV変換回路40に印加され、時点t1から通常変換電圧Vout1が異常診断回路60に入力される。
そして、異常診断回路60は、通常変換電圧Vout1が入力された後、診断信号Sを補正回路50に出力する。これにより、通常変換電圧Vout1が入力された後は、時点t2から診断変換電圧Vout2が入力される。異常診断回路60は、診断変換電圧Vout2が入力されると、診断変換電圧Vout2と通常変換電圧Vout1との差を演算して判定電圧Vを生成し、判定電圧Vが許容電圧範囲内に含まれているか否かを判定する。そして、異常診断回路60は、判定電圧Vが容電圧範囲内に含まれている場合には、信号処理回路20に異常が発生していると判定し、判定信号Uを制御部に入力する。
一方、異常診断回路60は、判定電圧Vが許容電圧範囲内に含まれていれば、補助診断信号Tを補正回路50に出力する。これにより、時点t3から補助診断変換電圧Vout3が入力される。異常診断回路60は、補助診断変換電圧Vout3が入力されると、診断変換電圧Vout2と補助診断変換電圧Vout3との差を演算して補助判定電圧Vaを生成し、補助判定電圧Vaが補助許容電圧範囲内に含まれているか否かを判定する。そして、異常診断回路60は、補助判定電圧Vaが補助許容電圧範囲内に含まれていれば、信号処理回路20が正常であると判定する。一方、異常診断回路60は、補助判定電圧Vaが補助許容電圧範囲内に含まれていない場合には、信号処理回路20に異常が発生していると判定し、制御部に判定信号Uを入力する。
以上説明したように、本実施形態では、判定電圧Vおよび補助判定電圧Vaを演算し、判定電圧Vおよび補助判定電圧Vaを用いて信号処理回路20の異常判定を行っている。このため、より高精度な異常判定を行うことができる。
(第3実施形態)
第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対し、異常診断回路60に出力算出部を備えたものである。その他に関しては、上記第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
まず、上記第1実施形態では、イグニッションがオンされた後に信号処理回路20の異常診断が行われる例について説明した。しかしながら、信号処理回路20の異常診断は、例えば、車両が走行中において定期的に行われるようにしてもよいし、乗員の操作によって行われるようにしてもよい。
このため、本実施形態では、図5に示されるように、異常診断回路60には、通常変換電圧Vout1を制御部に出力する出力算出部62が備えられている。具体的には、出力算出部62は、CV変換回路40から通常変換電圧Vout1が入力された場合は、そのまま通常変換電圧Vout1を出力する。一方、出力算出部62は、CV変換回路40から診断変換電圧Vout2が入力された場合は、診断変換電圧Vout2から差分電圧値を減算して通常変換電圧Vout1を生成し、通常変換電圧Vout1を出力する。
なお、診断変換電圧Vout2は、補正容量Caと異なる診断容量Cbが印加された信号であり、補正容量Caと診断容量Cbの差に応じた電圧値が含まれた信号となっている。このため、補正容量Caと診断容量Cbとの差に応じた電圧値である差分電圧値を用い、診断変換電圧Vout2から差分電圧値の差を演算することにより、通常変換電圧Vout1を生成できる。
以上説明したように、本実施形態では、出力算出部62を備えている。このため、信号処理回路20の異常診断を行っている際においても、通常変換電圧Vout1を制御部に出力することができる。したがって、車両が走行中であっても信号処理回路20の異常診断を行うことができる。また、例えば、車両が傾斜した坂道等に停車されている場合には、イグニッションがオンされた際に加速度が印加された状態となることが想定されるが、本実施形態では、このような状態であっても高精度に異常判定を行うことができる。
ここで、例えば、信号処理回路20の異常診断を行う場合、可動電極11を静電引力等によって強制的に変位させて行うことも考えられる。しかしながら、この方法では、車両が走行している場合には、高精度に異常診断回路60の異常判定を行うことが困難である。
すなわち、可動電極11を静電引力によって変位させる場合には、可動電極11と第1、第2固定電極12a、12bとの間に所定の電位差を発生させて可動電極11を変位させる。この場合、静電引力の大きさは、可動電極11と第1、第2固定電極12a、12bとの間隔の2乗に反比例する。また、車両が走行している場合には、加速度が発生している。このため、図6に示されるように、通常変換電圧JVout1と診断変換電圧Vout2との差は、加速度によって変化する。つまり、例えば、加速度が0である場合の判定電圧JV0と、加速度がKである場合の判定電圧JVKとは、異なる値となる。したがって、可動電極11を強制的に変位させる異常診断では、印加される加速度によって判定精度が変化してしまう。
一方、本実施形態によれば、図7に示されるように、通常変換電圧Vout1と診断変換電圧Vout2との関係は、加速度の大きさによって変化しない。つまり、例えば、加速度が0である場合の判定電圧V0と、加速度がKである場合の判定電圧VKとは同じ値となる。したがって、本実施形態では、車両が走行中であっても高精度に信号処理回路20の異常判定を行うことができる。
(第4実施形態)
第4実施形態について説明する。第4実施形態は、第1実施形態に対し、アナログデジタル変換回路(以下では、単にAD変換回路という)を備えたものである。その他に関しては、第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、図8に示されるように、CV変換回路40と異常診断回路60との間にAD変換回路70が備えられている。そして、異常診断回路60は、AD変換回路70で変換されたデジタル信号が入力され、当該デジタル信号に基づいて異常判定を行うように構成されている。なお、記憶部に記憶される差分電圧値等は、デジタル信号として記憶されている。
以上説明したように、AD変換回路70を備え、異常診断回路60は、デジタル信号を用いて異常判定を行うようにしてもよい。これによれば、アナログ信号を用いて異常判定を行う場合と比較して、演算の条件分けやタイミングの設定等を容易にできる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、上記各実施形態は、第1容量C1と第2容量C2とを有する容量式物理量検出装置であればよく、例えば、角速度検出装置等に適用されることもできる。
そして、上記第2実施形態では、異常診断回路60は、補助判定電圧Vaを演算した後、判定電圧Vの判定および補助判定電圧Vaの判定を順に行うようにしてもよい。また、上記第2実施形態では、異常診断回路60は、補助判定電圧Vaを通常変換電圧Vout1と補助診断変換電圧Vout3との差としてもよい。この場合は、補助許容電圧範囲は、補正容量Caと補助診断容量Ccとの差に基づいて設定されればよい。さらに、補助診断容量Ccは、診断容量Cbより小さな容量であってもよい。
また、上記第3実施形態において、出力算出部62は、異常診断回路60とは別の回路として備えられていてもよい。
そして、上記第4実施形態において、CV変換回路40とAD変換回路70との間にサンプルホールド回路を備えるようにしてもよい。
さらに、上記各実施形態を適宜組み合わせるようにしてもよい。例えば、上記第2実施形態を上記第3、第4実施形態に組み合わせ、判定電圧Vおよび補助判定電圧Vaを用いて異常判定を行うようにしてもよい。また、上記第3実施形態を上記第4実施形態に組み合わせ、出力算出部62を備えるようにしてもよい。そして、上記各実施形態を組み合わせたもの同士をさらに組み合わせてもよい。
10 センサ部
20 信号処理回路
40 CV変換回路
50 補正回路
60 異常診断回路
C1 第1容量
C2 第2容量

Claims (3)

  1. 物理量に応じたセンサ信号を出力するセンサ部(10)を備えた容量式物理量検出装置であって、
    前記物理量に応じて変化する第1容量(C1)および第2容量(C2)が構成され、前記第1容量と前記第2容量との差に応じた前記センサ信号を出力する前記センサ部と、
    前記センサ信号が入力され、所定の処理を行う信号処理回路(20)と、を備え、
    前記信号処理回路は、前記センサ部と接続され、前記センサ信号を電圧に変換した変換電圧を出力するCV変換回路(40)と、前記CV変換回路と接続され、前記物理量が印加されていない状態での前記第1容量と前記第2容量との差を低減させる補正容量(Ca)を前記CV変換回路に入力する補正回路(50)と、前記CV変換回路および前記補正回路と接続されて所定の処理を行う異常診断回路(60)と、を有し、
    前記補正回路は、前記補正容量と異なる診断容量(Cb)も前記CV変換回路に入力可能な構成とされ、
    前記CV変換回路は、前記補正容量が入力されている際に通常変換電圧を出力すると共に、前記診断容量が入力されている際に診断変換電圧を出力し、
    前記異常診断回路は、前記補正回路から前記補正容量および前記診断容量が前記CV変換回路に入力されるようにすることによって前記CV変換回路から前記通常変換電圧および前記診断変換電圧が出力されるようにし、前記通常変換電圧と前記診断変換電圧との差を演算して判定電圧を生成し、前記判定電圧が前記補正容量と前記診断容量との差に基づく許容電圧範囲内に含まれるか否かを判定することで前記信号処理回路の異常診断を行う容量式物理量検出装置。
  2. 前記補正回路は、前記補正容量および前記診断容量と異なる補助診断容量(Cc)も前記CV変換回路に入力可能な構成とされ、
    前記CV変換回路は、前記補助診断容量が入力されている際に補助診断変換電圧を出力し、
    前記異常診断回路は、
    前記補正回路から前記補助診断容量が前記CV変換回路に入力されるようにすることによって前記CV変換回路から前記補助診断変換電圧も出力されるようにし、
    前記補助診断変換電圧と、前記通常変換電圧および前記診断変換電圧の一方との差を演算して補助判定電圧を生成し、
    前記補助判定電圧が、前記補助判定電圧を演算する際に用いられた前記通常変換電圧および前記診断変換電圧の一方が前記CV変換回路から出力される際に前記補正回路から当該CV変換回路に入力される容量と、前記補助診断容量との差に基づく補助許容電圧範囲内に含まれるか否かを判定する請求項1に記載の容量式物理量検出装置。
  3. 前記信号処理回路は、前記CV変換回路から前記診断変換電圧が出力されている際、前記診断変換電圧から、前記補正容量と前記診断容量との差に基づく差分電圧値を減算して前記通常変換電圧を生成して出力する請求項1または2に記載の容量式物理量検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015135245A (ja) * 2014-01-16 2015-07-27 セイコーエプソン株式会社 物理量検出回路、物理量検出装置、電子機器および移動体

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