JP6088330B2 - 真空成形装置 - Google Patents

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Description

本発明は、真空成形装置に関する。
樹脂製品を一体成形する装置として、真空成形装置が知られている(特許文献1参照)。真空成形装置は、成形型に樹脂シートを吸着させて成形する装置である。
ここで、真空成形装置を用いて基部と当該基部に立設するリブを備えた樹脂製品を一体成形する場合について考察する。図11は、従来の真空成形装置を用いて樹脂製品を製造する場合を示す概略図であって、(a)は成形前、(b)は成形後を示す。ここでは、幅(板厚)が小さく、かつ、高さの大きいリブを形成する場合を例示する。
図11の(a)に示すように、従来の真空成形装置100は、プラグ101と、成形型111と、図示しない真空ポンプとで主に構成されている。プラグ101は、プラグ101に垂直に立設する立設部102を備えている。成形型111には、断面矩形の凹溝部112と、真空ポンプに接続される複数の吸引孔113とが形成されている。凹溝部112に樹脂シートSの樹脂が入り込むことにより、リブが形成される。
特開2009−39862号公報
幅が小さく、かつ、高さの大きいリブを形成する場合、それに伴って凹溝部112の幅も細長くなるため、真空ポンプの吸引だけでは凹溝部112の表面に樹脂シートSを吸着させることは困難となる。そこで、例えば、プラグ101の立設部102で樹脂シートSを押し込んで凹溝部112に樹脂を送り込むことも考えられるが、図11の(b)に示すように、送り込む際に凹溝部112と立設部102との間で樹脂シートが引っ張られ、樹脂シートSが破断する可能性がある。仮に、凹溝部112に吸着できたとしても立設部102を退避させることに伴って、外部に通じる空隙が形成されてしまうという問題がある。
本発明はこのような課題を解決するために創作されたものであり、リブを備えた樹脂製品を好適に一体成形することができる真空成形装置を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するため、基部と前記基部に立設するリブとを備えた樹脂製品を一体成形可能であって、成形型を備えた真空成形装置であって、成形可能な樹脂シートを前記成形型の吸着面に吸引することにより、予備基部に立設するとともに所望の前記リブの幅よりも大きい幅の予備リブを形成する予備リブ成形手段と、前記予備リブの幅方向に移動可能になっており、幅方向から前記予備リブを押圧することで所望の幅の前記リブを形成するスライド手段と、を有し、前記予備リブ成形手段は、前記成形型の前記吸着面から突出する挿入部材を備え、前記挿入部材の外表面及び前記吸着面に前記樹脂シートを吸着させて前記予備リブを形成し、前記スライド手段は、前記成形型と対向する位置に配設され、前記挿入部材を前記予備リブから退避させた後に、幅方向から前記予備リブを押圧することを特徴とする。
かかる構成によれば、所望のリブよりも幅の大きい予備リブを形成した後、スライド手段を用いて当該予備リブを幅方向に押圧することでリブを形成することができる。これにより、所望の幅のリブを備えた樹脂製品を容易に一体成形することができる。予備リブは、所望のリブよりも幅が大きいため成形しやすく、成形時における樹脂シートの破断を回避できる。また、予備リブを幅方向に押圧することにより、リブに外部に通じる空隙ができるのを回避できる。
また、かかる構成によれば、突出させた挿入部材の外表面及び成形型の吸着面に樹脂シートを吸着させることで容易に予備リブを形成することができる。また、挿入部材を退避させた後に幅方向両側から予備リブを押圧するため、リブに外部に通じる空隙ができるのを回避できる。
また、前記スライド手段には、温度調節手段が設置されていることが好ましい。かかる構成によれば、樹脂シートの温度を調節することで、成形性を高めることができる。
本発明に係る真空成形装置によれば、リブを備えた樹脂製品を好適に一体成形することができる。
本発明の第一実施形態に係る真空成形装置の概略断面図である。 第一実施形態に係る樹脂製品の斜視図である。 第一実施形態に係る樹脂製品の製造方法であって、(a)、(b)は予備リブ成形工程を示し、(c)はスライド工程を示す。 本発明の第二実施形態に係る真空成形装置の概略断面図である。 第二実施形態に係る樹脂製品の製造方法であって、(a)、(b)は予備リブ形成工程を示し、(c)はスライド工程を示す。 本発明の第三実施形態に係る真空成形装置の概略断面図である。 第三実施形態に係る樹脂製品の斜視図である。 第三実施形態に係る樹脂製品の製造方法であって、(a)は樹脂シート配置工程を示し、(b)、(c)は予備リブ成形工程を示す。 第三実施形態に係る樹脂製品の製造方法であって、(a)は予備リブ成形工程を示し、(b)はスライド工程を示す。 樹脂製品の変形例を示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は(a)のI−I断面図である。 従来の真空成形装置を用いて樹脂製品を製造する場合を示す概略図であって、(a)は型締め前、(b)は型締め後を示す。
[第一実施形態]
本発明の第一実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態に係る真空成形装置1は、成形型2と、プラグ3とで主に構成されている。真空成形装置1は、図2に示す樹脂製品Jを一体成形する装置である。
樹脂製品Jは、基部J1と、リブJ2とで構成されている。基部J1は、板状を呈する部位である。リブJ2は、板状を呈し、基部J1の表面J1aに略垂直に立設されている。特許請求の範囲のリブの「幅」とは、リブJ2の板厚Wを意味している。なお、真空成形装置1で成形される樹脂製品は、樹脂製品Jに限定されるものではなく、基部と基部に立設するリブを備えたものであれば他の形状であってもよい。
図1に示すように、成形型2は、フレーム11と、型本体12と、吸引手段13と、スライド手段14と、温度調節手段15とで主に構成されている。フレーム11は、成形型2の外郭を構成する部材である。フレーム11は、水平に配設された第一フレーム21と、第一フレーム21に対して垂直に配設され、互いに離間する第二フレーム22及び第三フレーム23とを含んで構成されている。
型本体12は、成形型2の本体部分を構成する部材であってフレーム11に固定されている。型本体12は、第二フレーム22に固定される基体部12aと、基体部12aから水平に張り出した延設部12bとを備えている。延設部12bの一方の端部は基体部12aに連続しており、他方の端部は第三フレーム23に固定されている。
基体部12a、延設部12bには、それぞれ複数の吸引孔P1,P2・・・が形成されている。吸引孔P1,P2は、高さ方向に延設されている。吸引孔P2は、後記する凹溝部41に連通するように配設されている。
吸引手段13は、フレーム11と型本体12とで囲まれた吸引室26を減圧する。吸引手段13は、本実施形態では真空ポンプで構成されている。
スライド手段14は、型本体12に対してスライド可能に構成されており、後記する予備リブを押圧する。スライド手段14は、スライド駒31と、スライド軸32と、駆動手段33とで構成されている。スライド駒31は、断面略矩形を呈する。スライド駒31の高さと延設部12bの高さの和は、基体部12aの高さと略同等になっている。これにより、型本体12のうち樹脂シートSに対向する対向面K1、スライド駒31のうち樹脂シートSに対向する対向面K3は同一平面上に位置するようになっている。
スライド軸32は、スライド駒31の側面において、スライド駒31に対して略垂直になっている。スライド軸32は、シリンダー等で構成された駆動手段33に接続されている。スライド駒31は、駆動手段33を駆動させることで、基体部12aに近接又は離間するように構成されている。
成形型2の中央には、上方(フレーム11側)に凹設された凹溝部41が形成されている。凹溝部41は、断面矩形を呈する。凹溝部41は、延設部12bのうち樹脂シートSに対向する対向面K4と、基体部12aの側面K5と、スライド駒31の側面K6とで構成されている。対向面K1,K3,K4及び側面K5,K6で樹脂シートSが吸着される「吸着面」が形成されている。吸引孔P1.P2は、一端側が吸引室26に開口しており、他端側がそれぞれ対向面K1,K4に開口している。本実施形態では、対向面K1と側面K5の角部及び対向面K3と側面K6との角部にはそれぞれ面取り加工が施されている。凹溝部41の幅寸法は、吸引孔P2からの真空引きによって樹脂シートSが破断することなく凹溝部41内に引き込まれて、対向面K4、側面K5,K6に回り込むことができる程度の寸法であり、最終形状のリブJ2の幅よりも大きくなっている。
温度調節手段15は、基体部12a及びスライド駒31の内部であって、凹溝部41の近傍に配設されている。温度調節手段15は、ヒーター等を備えており、型本体12の凹溝部41周りの温度の調節が可能になっている。
プラグ3は、樹脂シートSを挟んで成形型2と反対側に配置されている。プラグ3は、基台51と、基台51に立設する入込部材52とで構成されている。プラグ3は、成形型2に対して近接又は離間する方向に移動可能になっている。基台51のうち樹脂シートSに対向する対向面51aは平坦になっている。入込部材52は断面矩形の板状を呈する。入込部材52は、樹脂シートSが吸引孔P2によって真空引きされる程度まで、樹脂シートSを凹溝部41内に誘導する機能を担う。入込部材52の幅は、凹溝部41の幅よりも小さくなっている。また、入込部材52の長さは、凹溝部41の高さ(深さ)よりも小さくなっている。
本実施形態では、成形型2の凹溝部41とプラグ3と吸引手段13とで、特許請求の範囲の「予備リブ成形手段」を構成している。
次に、本発明の第一実施形態に係る樹脂製品の製造方法について説明する。ここでは、真空成形装置1を用いて樹脂製品Jを製造する場合を例示する。本実施形態に係る樹脂製品の製造方法では、シート配置工程、予備リブ成形工程、スライド工程を行う。
図1に示すように、シート配置工程では、成形型2とプラグ3との間に樹脂シートSを配置する。樹脂シートSは、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を用いている。また、樹脂シートSは、予め所定の温度で加熱されているため、成形可能な状態になっている。そして、温度調節手段15によって、成形型2の温度を調節する。
図3の(a)、(b)に示すように、予備リブ成形工程では、成形型2の吸着面に樹脂シートSを吸着させて予備基部S1及び予備リブS2を形成する。予備リブ成形工程では、まず、吸引手段13を駆動させて、成形型2の吸着面周りに負圧を発生させる。そして、プラグ3を成形型2側に相対移動させて、樹脂シートSを凹溝部41の内部に押し込んで誘導する。これにより、成形型2の吸着面(対向面K1,K3,K4、側面K5,K6)の形状に沿って樹脂シートSが吸着される。本実施形態では、凹溝部41の半分程度の深さまで入込部材52を挿入している。
そして、図3の(b)に示すように、成形型2から離間する方向にプラグ3を相対移動させて、入込部材52を凹溝部41の外部に位置させる。これにより、樹脂シートSには、予備基部S1と予備リブS2とが形成される。
予備リブS2は、予備基部S1に対して垂直に立設されている。予備リブS2は、側壁部S2a,S2aと、側壁部S2a同士を繋ぐ上壁部S2bとで構成されている。予備リブS2の内部には、中空部S3が形成されている。予備リブS2の幅(側壁部S2a,S2aの外面間距離)は、所望のリブJ2(図2参照)の幅よりも大きくなっている。
図3の(b)、(c)に示すように、スライド工程では、スライド駒31を移動させて、予備リブS2を押圧する。スライド工程では、予備リブ成形工程に引き続き、樹脂シートSの吸引を維持した状態で行う。スライド工程では、スライド駒31を第一型本体24の基体部12a側に移動させて、側壁部S2a,S2aを幅方向に押圧する。これにより、予備リブS2の中空部S3が閉塞されて、一体化されたリブJ2が形成される。この際、リブJ2の成形の際の余肉が基部J1の裏面側に膨出して肉盛部J3が形成される。
また、スライド工程で予備リブS2を押圧した後に、温度調節手段15によって成形型2の温度を低下させて樹脂の硬化を促進させてもよい。
以上説明した本実施形態に係る真空成形装置1によれば、所望のリブJ2よりも大きい幅の予備リブS2を形成した後、スライド手段14を用いて予備リブS2を幅方向に押圧することでリブJ2を形成することができる。これにより、仮に、幅が小さく、かつ、高さの大きいリブJ2を形成する場合であっても樹脂製品Jを容易に一体成形することができる。
また、所望のリブJ2よりも予備リブS2の幅を大きくしているため、凹溝部41の幅も幅広に設定している。これにより、予備リブ成形工程の際に、樹脂シートSが凹溝部41の角部に引っ張られて破断するのを防ぐことができる。また、本実施形態では対向面K1と側面K5との角部及び対向面K3と側面K6との角部に面取り加工が施されているため、樹脂シートSの破断をより防ぐことができる。
また、本実施形態では、予備リブ成形工程で入込部材52を用いて樹脂シートSを凹溝部41に誘導するようにしたため、樹脂シートSを吸着面に容易に吸着させることができる。また、凹溝部41にも吸引孔P2を設けているため、凹溝部41にも樹脂シートSを確実に吸着できる。なお、側面K5,K6に吸引孔を設けてもよい。
また、本実施形態では温度調節手段15を備えているため、冷却する(温度を低下させる)ことで成形後の樹脂シートSの硬化を促進することができる。これにより、成形性を高めることができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態に係る真空成形装置について説明する。図4に示すように、第二実施形態に係る真空成形装置1Aは、成形型2と、プラグ3Aとで主に構成されている。真空成形装置1Aは、プラグ3Aの構成について第一実施形態と相違するため、相違部分を中心に説明する。
プラグ3Aは、基台51と、入込部材52と、昇降手段53とで構成されている。プラグ3Aは、成形型2に対して近接又は離間する方向に移動可能に形成されている。基台51のうち樹脂シートSに対向する対向面51aは平坦になっている。入込部材52は、断面矩形の板状を呈する。入込部材52の幅は、凹溝部41の幅よりも小さくなっている。また、入込部材52の長さは、凹溝部41の長さよりも小さくなっている。
基台51の内部には、入込部材52が挿通する挿入部材通路51bが形成されている。挿入部材通路51bは、入込部材52の幅及び長さよりもそれぞれ大きくなっている。また、基台51の内部には、挿入部材通路51bの内部で入込部材52の昇降を行う昇降手段53が形成されている。昇降手段53は、例えば、シリンダーを用いることができる。入込部材52は、下降することで対向面51aの内部に完全に収納されるとともに、上昇することで対向面51aから突出する。
本実施形態では、成形型2の凹溝部41と基台51に対して昇降可能な入込部材52を備えたプラグ3Aと吸引手段13とで、特許請求の範囲の「予備リブ成形手段」を構成している。
次に、本発明の第二実施形態に係る樹脂製品の製造方法について説明する。ここでは、真空成形装置1Aを用いて樹脂製品を製造する場合を例示する。本実施形態に係る樹脂製品の製造方法では、シート配置工程、予備リブ成形工程、スライド工程を行う。シート配置工程は、第一実施形態と同等であるため、説明を省略する。
図5の(a)、(b)に示すように、予備リブ成形工程では、成形型2の吸着面に樹脂シートSを吸着させて予備基部S1及び予備リブS2を形成する。まず、予備リブ成形工程では、吸引手段13を駆動させて、成形型2の吸着面周りに負圧を発生させるとともに、プラグ3Aの昇降手段53を駆動させて、対向面51aから入込部材52を突出させる。そして、プラグ3Aを成形型2側に相対的に移動させて、樹脂シートSを凹溝部41の内部に押し込んで誘導する。これにより、成形型2の吸着面(対向面K1,K3,K4、側面K5,K6)の形状に沿って樹脂シートSが吸着される。
この際、凹溝部41の半分程度の深さまで入込部材52を挿入するとともに、対向面K1,K3とプラグ3Aの対向面51aとの間で樹脂シートSを狭持する。
そして、図5の(b)に示すように、昇降手段53を駆動させて対向面51aから入込部材52を後退させ、入込部材52を基台51の内部に完全に収納する。
図5の(b)、(c)に示すように、スライド工程では、スライド駒31を移動させて、予備リブS2を押圧する。スライド工程では、対向面K1,K3とプラグ3Aの対向面51aとの間で樹脂シートSを狭持した状態で、スライド駒31を第一型本体24の基体部12aの側に移動させて、側壁部S2a,S2aを幅方向に押圧する。これにより、予備リブS2の中空部S3が閉塞されて、リブJ2が形成される。
また、スライド工程で予備リブS2を押圧した後に、温度調節手段15によって成形型2の温度を低下させて樹脂の硬化を促進させてもよい。
以上説明した本実施形態に係る真空成形装置1Aによっても第一実施形態と略同等の効果を奏することができる。また、本実施形態のスライド工程では、対向面K1,K3とプラグ3Aの対向面51aとの間で樹脂シートSを狭持した状態で成形されるため、基部J1の裏面J1bに肉盛部(図3の(c)の肉盛部J3参照)が形成されるのを防ぐことができる。これにより、裏面J1bを平坦にすることができる。
以上本発明の第一実施形態及び第二実施形態について説明したが、本発明の趣旨に反しない範囲において、適宜設計変更が可能である。例えば、第一実施形態及び第二実施形態では成形型2を上側に、プラグ3を下側に配置したが、成形型2を下側に、プラグ3を上側に配置してもいい。
また、例えば、凹溝部41の幅は成形する樹脂製品の所望のリブの幅や樹脂シートSの粘性等に応じて適宜設定すればよい。また、入込部材52の幅や長さも凹溝部41の幅や樹脂シートSの粘性等に応じて適宜設定すればよい。
また、本実施形態で入込部材52を用いた場合を例示したが、凹溝部41の幅や深さに応じて入込部材52を省略して、吸引手段13と凹溝部41とで予備リブ成形手段を構成してもよい。また、基台51の対向面51aは、基部J1の裏面J1bの一部と接触するようにしているが、基部J1の裏面J1bの全体と接触するようにしてもよい。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態に係る真空成形装置について説明する。図6に示すように、第三実施形態に係る真空成形装置1Bは、成形型62と、移動型63と、スライド手段64とで主に構成されている。真空成形装置1Bは、図7に示すように、樹脂製品Lを成形する装置である。樹脂製品Lは、基部L1と、基部L1に垂直に立設するリブL2とを含んで構成されている。
図6に示すように、成形型62は、略直方体を呈する型であって、高さ方向に連通する挿入部材通路71が形成されている。成形型62のうち、樹脂シートSと対向する対向面K7には、吸引孔P4,P5の一端側が開口している。吸引孔P4,P5の他端側は図示しない吸引手段に接続されている。当該吸引手段を駆動させることにより、成形型61の対向面K7付近に負圧が発生し、樹脂シートSが対向面(吸着面)K7に吸着する。
移動型63は、移動体72と、挿入部材73とで構成されている。移動体72は、成形型62に対して相対的に昇降可能になっている。挿入部材73は、挿入部材通路71に挿通されており、一端側が自由端になっており、他端側が移動体72に固定されている。移動体72が成形型62に対して上昇することにより(図6の状態)、対向面K7から挿入部材73が突出する。一方、移動体が成形型62に対して下降することにより挿入部材73が対向面K7の内部に収納される。
スライド手段64は、樹脂シートSを挟んで成形型62と反対側に位置している。スライド手段64は、第一押圧部81と、第二押圧部82と、温度調節手段83とで主に構成されている。
第一押圧部81は、直方体を呈し、樹脂シートSに対向する対向面K8と、第二押圧部82に対向する側面K9とを備えている。
第二押圧部82は、直方体を呈し、樹脂シートSに対向する対向面K10と、第一押圧部81に対向する側面K11とを備えている。第二押圧部82の内部には温度調節手段83が形成されている。温度調節手段83は、ヒーター等を備えており第二押圧部82の対向面K10及び側面K11の温度の調節が可能になっている。
スライド手段64は、モーター等の駆動手段を備えており、成形型62に対して近接する方向又は離間する方向に移動可能になっている。また、第二押圧部82は第一押圧部81に近接する方向又は離間する方向に移動可能になっている。
本実施形態では、成形型62と移動型63と吸引手段とで、特許請求の範囲の「予備リブ成形手段」を構成している。
次に、本発明の第三実施形態に係る樹脂製品の製造方法について説明する。ここでは、真空成形装置1Bを用いて樹脂製品Lを製造する場合を例示する。本実施形態に係る樹脂製品の製造方法では、シート配置工程、予備リブ成形工程、スライド工程を行う。
まず、図8の(a)に示すように、スライド手段64を成形型62から離間した位置に位置させておく。また、移動型63を上昇させて、成形型62の対向面K7よりも挿入部材73を突出させておく。さらに、温度調節手段83によって対向面K10、側面K11の温度を上昇させておく。シート配置工程では、突出された挿入部材73の上に樹脂シートSを配置する。
図8の(a)、(b)に示すように、予備リブ成形工程では、所望のリブよりも大きい幅の予備リブS2を形成する。まず、予備リブ成形工程では、樹脂しない吸引手段を作動させて、対向面K7付近に負圧を発生させ、対向面K7及び挿入部材73の外表面に樹脂シートSを吸着させる。これにより、予備基部S1と、側壁部S2a,S2aを備えた予備リブS2とが形成される。
図8の(c)に示すように、スライド手段64を成形型62方向に移動させて、成形型62の対向面K7とスライド手段64の対向面K8,K10とで樹脂シートSを挟持する。そして、図9の(a)に示すように、移動体72を成形型62に対して下降させて予備リブS2から挿入部材73を完全に退避させる。これにより、予備リブS2には中空部S3が形成される。
図9の(b)に示すように、スライド工程では、第一押圧部81に近づく方向に第二押圧部82を相対的に移動させて予備リブS2の中空部S3を閉塞させ、側壁部S2a,S2aを一体化させる。これにより、樹脂製品Lが形成される。
また、スライド工程で予備リブS2を押圧した後に、温度調節手段15によって成形型2の温度を低下させて樹脂の硬化を促進させてもよい。
以上説明した第三実施形態に係る真空成形装置1Bによれば、所望のリブL2よりも幅の大きい予備リブS2を形成した後、スライド手段64を用いて予備リブS2を幅方向に押圧することでリブL2を形成することができる。これにより、幅が小さく、かつ、高さの大きいリブL2を形成する場合であっても、樹脂製品Lを容易に一体成形することができる。
また、挿入部材73の外表面及び対向面K7に樹脂シートSを吸着させることで、予備リブS2を容易に形成することができる。また、予備リブ成形工程の際に樹脂シートSが無理に引っ張られることがないため、樹脂シートSの破断を防ぐことができる。
また、本実施形態では温度調節手段83を備えているため、加熱することで成形前における樹脂シートSの硬化を防ぐことができるとともに、冷却する(温度を低下させる)ことで成形後における樹脂シートSの硬化を促進することができる。これにより、成形性を高めることができる。また、第三実施形態によれば、真空成形装置1Bを比較的簡素化することができる。
なお、第三実施形態に係る樹脂製品の製造方法では、樹脂シート配置工程において、対向面K7よりも挿入部材73を突出させた後に樹脂シートSを配置させたが、挿入部材73が退避した状態の対向面K7に樹脂シートSを配置した後、挿入部材73を上昇させてもよい。
[変形例]
図10は、樹脂製品の変形例を示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は(a)のI−I断面図である。変形例に係る樹脂製品Mは、基部M1と、基部M1に垂直に立設するリブM2とで構成されている。リブM2の長さ方向の両端には高さ方向に延設された空隙部M3,M3が形成されている。空隙部M3は、中空になっている。前記した実施形態のスライド工程では、予備リブの全体を押圧することでリブを形成したが、変形例では、予備リブの外周縁は押圧せず、外周縁以外の部分を押圧した。これにより、空隙部M3,M3を備えたリブM2を形成することができる。
リブM2の長さ方向の両端に空隙部M3,M3が形成されることで、リブM2の強度・剛性を高めることができる。また、スライド工程で予備リブのうち押圧しない部分をさらに設けて、例えば、リブM2の高さ方向に複数本の空隙部を形成して強度・剛性を高めてもよい。また、変形例では、空隙部M3を設けるようにしたが、中空ではなく中実としてもよい。つまり、リブM2の一部に、厚肉部を設けるようにしてもよい。
以上本発明の実施形態及び変形例について説明したが本発明の趣旨に反しない範囲において適宜設計変更が可能である。
1 真空成形装置
2 成形型
3 プラグ
11 フレーム
12 型本体
13 吸引手段
14 スライド手段
31 スライド駒
32 スライド軸
41 凹溝部
51 基台
51a 対向面
52 入込部材
73 挿入部材
J 樹脂製品
J1 基部
J2 リブ
J3 肉盛部
S 樹脂シート
S1 予備基部
S2 予備リブ
S3 中空部
P1 吸引孔
P2 吸引孔

Claims (2)

  1. 基部と前記基部に立設するリブとを備えた樹脂製品を一体成形可能であって、成形型を備えた真空成形装置であって、
    成形可能な樹脂シートを前記成形型の吸着面に吸引することにより、予備基部に立設するとともに所望の前記リブの幅よりも大きい幅の予備リブを形成する予備リブ成形手段と、
    前記予備リブの幅方向に移動可能になっており、幅方向から前記予備リブを押圧することで所望の幅の前記リブを形成するスライド手段と、を有し、
    前記予備リブ成形手段は、前記成形型の前記吸着面から突出する挿入部材を備え、前記挿入部材の外表面及び前記吸着面に前記樹脂シートを吸着させて前記予備リブを形成し、
    前記スライド手段は、前記成形型と対向する位置に配設され、前記挿入部材を前記予備リブから退避させた後に、幅方向から前記予備リブを押圧することを特徴とする真空成形装置。
  2. 前記スライド手段には、温度調節手段が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の真空成形装置。
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