JP6087693B2 - チャネル毎の電波受信強度に基づいて特定位置を検知する端末、方法及びプログラム - Google Patents

チャネル毎の電波受信強度に基づいて特定位置を検知する端末、方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6087693B2
JP6087693B2 JP2013068521A JP2013068521A JP6087693B2 JP 6087693 B2 JP6087693 B2 JP 6087693B2 JP 2013068521 A JP2013068521 A JP 2013068521A JP 2013068521 A JP2013068521 A JP 2013068521A JP 6087693 B2 JP6087693 B2 JP 6087693B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radio wave
pattern
radio
access points
channel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013068521A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014192813A (ja
Inventor
剣明 呉
剣明 呉
加藤 恒夫
恒夫 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KDDI Corp
Original Assignee
KDDI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KDDI Corp filed Critical KDDI Corp
Priority to JP2013068521A priority Critical patent/JP6087693B2/ja
Publication of JP2014192813A publication Critical patent/JP2014192813A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6087693B2 publication Critical patent/JP6087693B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントから受信した電波によって、現在位置を測位する端末の技術に関する。
iPhone(登録商標)やAndroid(登録商標)に代表されるスマートフォンのような携帯端末によれば、携帯電話網に対する通信機能以外に、Bluetooth(登録商標)や無線LANのような無線通信機能や、GPS(Global Positioning System)測位機能、加速度センサ、地磁気センサ、気圧センサのようなセンサ機能を搭載するものも多い。このようなスマートフォンは、ユーザがどこへでも持ち歩くことが可能であり、リアルタイムなセンシング端末としても期待できる。
携帯端末が屋外に位置する場合、現在位置を測位するために、一般にGPS測位機能が用いられる。一方で、携帯端末が屋内に位置する場合、GPS衛星からの電波を受信できないため、それに代えて、比較的精度の低い基地局測位方式(フォールバック方式)を用いることもできる。しかしながら、このような測位方式では、屋内へ出入りするタイミングまで計測することはできず、例えば屋内のドア付近で、そのユーザの携帯端末へ所定情報をプッシュ的に送信することまではできない。尚、バッテリを搭載する携帯端末が、GPS測位機能を常時起動した場合、高い消費電力を要するという問題もある。
これに対して、RFID(Radio Frequency IDentification)、Felica(Felicity Card)、NFC(Near Field Communication)のような近接通信技術がある。例えば、専用のFelica接触面を近接させることよって、デバイス間でデータを交換する技術がある(例えば特許文献1参照)。この技術によれば、2つのデバイスの接触面を互いに物理的又は光学的に接近させることによって無線接続を確立してデータを送受信する。
また、部屋の出入口に、検知用のRFID受信機を配置した技術もある(例えば特許文献2参照)。この技術によれば、所持者の個人識別情報を無線信号によって一定周期で繰り返し発信するRFIDタグを、そのRFID受信機に接触させることによって、出入口を通過するユーザの入退室状態を管理することができる。
更に、超音波や、無線LAN、Bluetoothのような近距離通信方式を用いて、数mから数十mの範囲で入退室を検知することもできる。例えば、入側無線アクセスポイント及び出側無線アクセスポイントが、出入口近傍に設置された技術がある(例えば特許文献3参照)。この技術によれば、送信電波の重なる範囲が徐々に狭くなるように電波の出力を制御するコントローラを備え、入側と出側のどちらかに近づいているかを動的に探知して、入室と退室の動きを検知する。
更に、電波受信強度による推定距離を用いてデータを交換する技術がある(例えば特許文献4参照)。この技術によれば、ユーザがデジタル複合機に近づいた際に、ユーザが携帯している識別情報送信装置が、デジタル複合機からの電波を受信する。その識別情報送信装置は、その受信電界強度を計測し、その計測データをユーザ識別情報と共にデジタル複合機へ送信する。そして、デジタル複合機は、記憶した送信電界強度と、識別情報送信装置から取得した受信電界強度と、予め作成・保存した相関データとに基づいて、デジタル複合機と識別情報送信装置の間の距離を算出する。その後、識別情報送信装置とデジタル複合機との間で、無線リンクを自動的に確立し、ユーザのデータを受信する。
更に、指向性アンテナを用いて車の接近を検出する技術がある(例えば特許文献5参照)。この技術によれば、車にアクティブ無線発信器を装着する。そのアクティブ無線発信器から発信された識別コードを指向性アンテナが受信した場合に、ゲートの開放動作が実行される。
更に、画像認識技術について、例えばカメラで撮影されたユーザの顔画像に基づいて、ユーザから画面までの距離(人間の接近)を求める表示装置の技術がある(例えば特許文献6参照)。この技術によれば、撮影されたユーザの顔画像に基づいて、ユーザから画面までの距離を算出することができる。ユーザの顔が画面に近づいた際に、入退室に伴う所定情報をプッシュ的に送信することができる。
更に、無線LANやBluetoothを用いて、屋内におけるユーザの携帯端末の位置を検出する技術もある。例えば、携帯端末から複数の無線アクセスポイントへの信号の到達時間差から三点測量によって測位するTDOA(Time Difference of Arrival)方式がある(例えば特許文献7参照)。
更に、携帯端末が、複数の無線アクセスポイントから送信されたビーコン信号のRSSI(受信信号強度、Received Signal Strength Indication, Received Signal Strength
Indicator)を取得し、統計モデルを作成・利用することによって三点測量で測位するRSSI方式もある(例えば特許文献8参照)。
特表2007−513532号公報 特開2008−070957号公報 特開2012−243248号公報 特開2010−166369号公報 特開2010−117799号公報 特開2006−023953号公報 特表2007−502414号公報 特表2009−543074号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載された技術によれば、端末と受信機とを近接させてデータを交換するために、ユーザは特定の行動を取る必要がある。また、ピンポイントの位置における情報取得が可能である一方で、受信機を設置する必要がある。
また、特許文献3に記載された技術によれば、出入口近傍に設置された2つの無線アクセスポイントが、それぞれの電波の送信範囲の重なる範囲を徐々に狭くするべく、電波強度の細かい制御が必要となる。
更に、特許文献4に記載された技術によれば、実際の屋内環境について、遮蔽物・反射物・ノイズ・ユーザの移動等の影響を受けてしまい、検出結果が変動し、距離の推定結果が不安定となるという問題もある。
更に、特許文献5に記載された技術によれば、指向性アンテナを用いることによって、距離の推定結果の不安定を抑制できるものの、専用の指向性アンテナを導入する必要がある。
更に、特許文献6に記載された技術によれば、ユーザに合わせて情報を提示するために、ユーザを正確に識別する必要がある。
更に、特許文献7に記載された技術によれば、TDOA方式によって高精度な測位が可能であるが、到達時間差を測定するための専用機能を実装する必要があり、携帯端末や情報端末への搭載は困難である。
一方で、特許文献8に記載の技術によれば、三点測量のようなRSSIの測定方式は、TDOA方式と比較して精度が低下するものの、特別なハードウェアを用意する必要がない。市販の無線機器であっても、RSSIの検出機能が標準的に搭載されているために、屋内環境における現在位置の測位への適用が比較的容易であると考えられる。しかしながら、無線LANのアクセスポイントの位置は、既知でなければならないという制約があり、各場所で観測される無線LANのアクセスポイントのMAC(Media Access Control)アドレスを予め特定しておく必要がある。
そこで、本発明は、屋内外に拘わらず、アクセスポイントから受信する電波によって、携帯端末が特定の位置に到達したことを検知することができる携帯端末、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明によれば、複数のアクセスポイントと無線を介して通信可能な端末において、
検知すべき特定位置について、無線方式に基づく複数のチャネルと、チャネル毎の電波品質及びアクセスポイント数とを対応付けて記憶した電波品質記憶手段と、
自らの周辺のアクセスポイントをサーチすることによって、1つ以上のアクセスポイントからチャネル毎の電波品質を計測する電波品質計測手段と、
電波品質記憶手段におけるチャネル毎の電波品質及びアクセスポイント数のパターンと、電波品質計測手段によって計測されたチャネル毎の電波品質及びアクセスポイント数のパターンとが、所定閾値以内で類似するか否かを判定するパターン類似判定手段と、
パターン類似判定手段によって真と判定された際に、検知すべき特定位置に達したことを通知する特定位置到達通知手段と
を有することを特徴とする。
本発明の端末における他の実施形態によれば、
検知すべき特定位置について、電波品質計測手段によって計測されたチャネル毎の電波品質及びアクセスポイント数を、電波品質記憶手段へ学習させる電波品質学習手段を更に有することも好ましい。
本発明の端末における他の実施形態によれば、
電波品質は、受信信号強度であり、
電波品質記憶手段は、チャネル毎に、受信信号強度の平均値、中央値又は総和を記憶することも好ましい。
本発明の端末における他の実施形態によれば、パターン類似判定手段は、パターンを特徴ベクトルとして、電波品質記憶手段のパターンと電波品質計測手段のパターンとの間の距離が、所定閾値よりも小さい場合に類似すると判定することも好ましい。
本発明の端末における他の実施形態によれば、
電波品質記憶手段は、複数の位置について複数回取得したパターンについて算出された尤度関数を記憶しており、
パターン類似判定手段は、パターンを尤度関数へ入力し、その尤度が所定閾値以上となる場合に類似すると判定することも好ましい。
本発明の端末における他の実施形態によれば、
特定位置到達通知手段から特定位置に達したことが通知された際に、所定のアクセスポイント又は他のネットワークとの間で無線リンクを確立する無線リンク確立手段と、
外部サーバ又はローカルサーバへアクセスし、所定情報を受信する情報取得手段と
を更に有することも好ましい。
本発明の端末における他の実施形態によれば、情報取得手段は、当該端末の利用者識別子を特定のサーバへ送信することも好ましい。
本発明の端末における他の実施形態によれば、
電波品質記憶手段は、チャネル毎の電波品質及びアクセスポイント数のパターン毎に識別子を対応付けると共に、複数のパターンを記憶しており、
情報取得手段は、パターン類似判定手段によって真と判定されたパターンの識別子を特定のサーバへ送信することによって、その識別子に応じた所定情報を当該サーバから受信することも好ましい。
本発明の端末における他の実施形態によれば、
アクセスポイントは、無線LAN用のものであり、
電波品質は、ビーコン信号に基づくものであり、
チャネルは、同一又は異なる無線方式の全てのチャネルに基づくものであることも好ましい。
本発明の端末における他の実施形態によれば、
当該端末は、センサを搭載しており、
パターンは、チャネル毎の電波品質及びアクセスポイント数に加えて、センサによって取得されたセンサ情報を更に含むことも好ましい。
本発明によれば、複数のアクセスポイントと無線を介して通信可能な装置に搭載されたプログラムにおいて、
検知すべき特定位置について、無線方式に基づく複数のチャネルと、チャネル毎の電波品質及びアクセスポイント数とを対応付けて記憶した電波品質記憶手段と、
自らの周辺のアクセスポイントをサーチすることによって、1つ以上のアクセスポイントからチャネル毎の電波品質を計測する電波品質計測手段と、
電波品質記憶手段におけるチャネル毎の電波品質及びアクセスポイント数のパターンと、電波品質計測手段によって計測されたチャネル毎の電波品質及びアクセスポイント数のパターンとが、所定閾値以内で類似するか否かを判定するパターン類似判定手段と、
パターン類似判定手段によって真と判定された際に、検知すべき特定位置に達したことを通知する特定位置到達通知手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明によれば、複数のアクセスポイントと無線を介して通信可能な装置を用いた特定位置検知方法において、
検知すべき特定位置について、無線方式に基づく複数のチャネルと、チャネル毎の電波品質及びアクセスポイント数とを対応付けて記憶した電波品質記憶部を有し、
自らの周辺のアクセスポイントをサーチすることによって、1つ以上のアクセスポイントからチャネル毎の電波品質を計測する第1のステップと、
電波品質記憶手段におけるチャネル毎の電波品質及びアクセスポイント数のパターンと、電波品質計測手段によって計測されたチャネル毎の電波品質及びアクセスポイント数のパターンとが、所定閾値以内で類似するか否かを判定する第2のステップと、
パターン類似判定手段によって真と判定された際に、検知すべき特定位置に達したことを通知する第3のステップと
を有することを特徴とする。
本発明の端末、方法及びプログラムによれば、屋内外に拘わらず、アクセスポイントから受信する電波によって、端末が特定の位置に到達したことを検知することができる。
本発明が想定するシステム構成図である。 本発明が適用される特定の位置を表す説明図である。 本発明の携帯端末の機能構成図である。 本発明におけるシーケンス図である。 本発明におけるチャネル毎の電波受信強度を表す説明図である。 チャネル毎の周波数帯域を表す説明図である。 加速度のモデルデータ(既知の基準波形)を表すグラフである。 階段昇降時における加速度のモデルデータを表すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明が想定するシステム構成図である。
図1によれば、ユーザに所持された携帯端末1が、ユーザと共に移動している。携帯端末1としては、例えば無線LAN通信機能を搭載したスマートフォンや、タブレット端末、携帯電話機である。また、図1によれば、屋内又は屋外に限られず、様々な位置に無線LANのアクセスポイント(Access Point)2が配置されている。携帯端末1は、様々な位置で、1つ以上のアクセスポイント2からビーコン信号(プローブ要求に対するプローブ応答であってもよい)を受信することができる。即ち、携帯端末1が屋内に位置しているとしても、屋外のアクセスポイントからのビーコン信号も受信することができる。
携帯端末1は、いずれかのアクセスポイント2又は携帯電話基地局5と無線リンクを確立し、アクセスネットワーク又は携帯電話網を介してインターネットに接続することができる。携帯端末1は、インターネットに接続された外部サーバ3から、所定情報(コンテンツ)を取得することができる。また、携帯端末1は、アクセスポイント2を介して屋内のLANに接続されたNAS(Network Attached Storage)から、所定情報を取得するものであってもよい。
図2は、本発明が適用される特定の位置を表す説明図である。
図2によれば、携帯端末1を所持したユーザが、屋内と屋外とをドアを介して出入りしている。本発明によれば、例えば以下のようなサービスを想定している。
(1)ユーザが自宅から外出しようとした時、リアルタイムな交通遅延情報や天気予報を、その携帯端末へプッシュ的に送信する。
(2)ユーザが自宅へ入ろうとした時、テレビ番組情報や部屋の状況情報を、その携帯端末へプッシュ的に送信する。
(3)ユーザが店舗へ入ろうとした時、タイムサービス情報や店内地図情報を、その携帯端末へプッシュ的に送信する。
(4)ユーザが店舗を出ようとした時、次回に利用可能なクーポン情報を、その携帯端末へプッシュ的に送信する。
このようなサービスを実現するためには、携帯端末1が、例えばドア付近の特定位置に達したことを検知する必要がある。ここで、本発明によれば、屋内又は屋外に拘わらずに携帯端末1は、アクセスポイント2から受信する電波を用いて、特定位置に達したか否かを検知することができる。少なくとも2時点の変化を見ることによって、屋内のドアから出ようとしているのか、又は、ドアから入ろうとしていうのかを認識することもできる。
図3は、本発明の携帯端末の機能構成図である。
図4は、本発明におけるシーケンス図である。
図3によれば、携帯端末1は、ハードウェア的に、無線LAN通信部100を搭載することを必須とすると共に、オプション的に、広域通信部101(3G/4Gのような携帯電話通信部、又は、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)のような広域通信部)と、方位を計測する地磁気センサ102と、緯度経度を計測するGPSセンサ103と、加速度を計測する加速度センサ104と、高度(気圧)を計測する気圧センサ105とを搭載していてもよい。既存のスマートフォンのような携帯端末によれば、これらセンサを搭載したものも多い。
また、図3によれば、携帯端末1は、アプリケーションを実行可能であると共に、電波品質計測部11と、電波品質記憶部12と、電波品質学習部13と、パターン類似判定部14と、特定位置到達通知部15と、無線リンク確立部16と、情報取得部17と、センサ情報計測部18と、センサ情報学習部19とを有する。これら機能構成部は、携帯端末に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって実現される。
[電波品質計測部11]
電波品質計測部11は、自らの周辺のアクセスポイント2をサーチ(スキャン)することによって、1つ以上のアクセスポイント2からチャネル毎の電波品質を計測する(図4のS1参照)。無線LAN(例えばIEEE802.11)の場合、その電波品質は、アクセスポイント2から報知されるビーコン信号(又はプローブ応答)における電波受信強度であってもよい。電波受信強度は、例えばRSSI(Received Signal Strength Indication)とも称される。また、同一の無線方式に限られず、異なる無線方式の全てのチャネルをサーチすることも好ましい。ビーコン信号には、SSID及びBSSIDが含まれるが、本発明によればこれら情報を特に必要とするものではない。
チャネルスキャンには、パッシブ(受動的)スキャン方式と、アクティブ(能動的)スキャン方式との2つがある(図4のS1参照)。パッシブスキャン方式によれば、携帯端末1は、一定時間(例えば20秒毎)、アクセスポイント2から報知されるビーコン信号を待って受信することによって、周辺のアクセスポイントを確認する。一方で、アクティブスキャン方式によれば、携帯端末1が自らプローブ要求を周辺へ報知し、アクセスポイント2からプローブ応答を受信することによって、周辺のアクセスポイント2を確認する。尚、パッシブスキャン方式は、使用上に様々な制限があるために、アクティブスキャン方式を用いるのが好ましい。
IEEE802.11a/b/g/nのアクティブスキャン方式によれば、携帯端末1は、全てのチャネル(チャネル数N)に対して、順次、スキャンを実行する。携帯端末1は、チャネル毎に切り替えながら、プローブ要求を繰り返し送信する。プローブ要求には、SSIDやBSSID(MACアドレス)を含む。これによって、携帯端末1は、そのプローブ要求を受信した全てのアクセスポイント2から、プローブ応答を順次受信することができる。
例えば、携帯端末1は、各チャネル(CHA1、CHA2、...CHA N)について、プローブ要求を送信した後、MinChannelTime以内にプローブ応答を受信した場合、MaxChannelTimeまで他のプローブ応答を待つ。一方で、MinChannelTime以内にプローブ応答を受信しなかった場合、次のチャネルへ切り替えて、再度のスキャンを実行する。
N×MinChannelTime < アクティブスキャンの1周期 < N×MaxChannelTime
端末によっては、MaxChannelTime及びMinChannelTimeの設定が異なるが、1周期が短ければ短いほど、多くのサンプリング数を検知することができる。そのために、具体的には、アクティブスキャンの1周期は、1秒程度であってもよい。
図5は、本発明におけるチャネル毎の電波受信強度を表す説明図である。
図5(a)によれば、アクセスポイントのSSID及びBSSID毎に、RSSI及びチャネル番号が計測されたものである。RSSIの値が大きいほど、通信距離が近く且つ電波受信強度が強いことを表している。逆に、RSSIの値が小さくなるほど、通信距離が遠く且つ電波受信強度が弱いことを表している。
図5(a)によれば、端末として、Android(登録商標)を搭載したスマートフォンについて、RSSIの値の範囲が、-113dBm(理論最小値)〜0dBm(理論最大値)であり、携帯端末とアクセスポイントとの間の通信距離は、半径数十〜100メートル程度となっている。駅やショッピング街等の公共空間や、マンション等の住居空間によれば、例えば十数個〜数十個といったアクセスポイントが検出される。このような電波受信強度は、ユーザに対して、例えば5本の棒グラフで明示される。
レベル5:〜-50dBm (Excellent)
レベル4:〜-60dBm (better)
レベル3:〜-70dBm (good)
レベル2:〜-80dBm (not good)
レベル1:〜-113dBm (bad)
図5(b)によれば、2.4GHz帯及び5GHz帯の合計33チャネルについて、チャネル毎に計測された電波受信強度を、「パターン」として表している。このパターンは、33(チャネル数)次元の変数(電波受信強度)を含む「特徴ベクトル」として表される。
図6は、チャネル毎の周波数帯域を表す説明図である。
図6によれば、2.4GHz帯では、2400〜2483.5MHzの間に5MHz間隔で合計13チャネルが用いられ、例えば802.11bの場合、更に14チャネルまで用いることができる。一方、5GHz帯では、5150〜5725MHzの間に20MHz間隔で合計19チャネルが用いられる。その19チャネルの中で、屋内利用専用に8チャネルがあり、屋外でも利用可能なものに11チャネルがある。
[電波品質記憶部12]
電波品質記憶部12は、検知すべき特定位置について、無線方式に基づく複数のチャネルと、チャネル毎の電波品質とを対応付けて記憶する。電波品質記憶部12は、例えば図2で表した各出入口を「特定位置」とすることができる。その特定位置について、チャネル毎の電波品質を「パターン」として記憶する。ここで、パターン毎に「識別子」を対応付ける。これによって、各出入口について、識別子が付与されたパターンを複数、記憶することができる。即ち、電波品質記憶部12は、ユーザ操作に応じて、ユーザが検知したい特定位置で計測されたパターンに対して、その特定位置を表す識別子を対応付けて記憶する。
また、屋内/屋外の境界となる出入口について、ドアの屋内側と屋外側とでは、チャネル毎の電波品質が大きく異なる。即ち、2.4GHz帯や5GHz帯のような高周波数帯によれば、ドアであっても遮蔽物となってしまうからである。従って、1つの出入口について、屋内側と屋外側とで別々のパターンを用意することができる。これによって、ドアの屋内側から屋外側へ出かけるか、又は、ドアの屋外側から屋内側へ入るかを判定することもでき、それによって、当該携帯端末へプッシュ的に送信される情報を切り替えることができる。
[電波品質学習部13]
電波品質学習部13は、検知すべき特定位置について、電波品質計測部11によって計測されたチャネル毎の電波品質(パターン)を、電波品質記憶部12へ学習させる。具体的には、電波品質学習部13は、ユーザ操作に応じて、図2のような出入口の屋内側及び屋外側の両方で、電波品質計測部11を起動させて、チャネル毎の電波品質を計測する。このとき、例えば時間帯を変えて、複数回、チャネル毎の電波品質を計測し、これらの平均値、中央値又は総和を、電波品質記憶部12へ学習させることも好ましい。
また、電波品質学習部13は、チャネル毎の電波品質を表すパターン(特徴ベクトル)に、更に、各チャネルで検知されたアクセスポイント数を含めることも好ましい。
[チャネル番号->RSSI->アクセスポイント数]
例えば1つのチャネルが、複数のアクセスポイントによって利用されている場合もあるからである。
[パターン類似判定部14]
パターン類似判定部14は、電波品質記憶部12におけるパターン(チャネル毎の電波品質)と、電波品質計測部11によって計測されたパターンとが、所定閾値以内で類似するか否かを判定する(図4のS2参照)。電波品質計測部11から出力されたパターンは、当該携帯端末を所持したユーザが現に存在する位置で計測されたものである。現に存在する位置のパターンが、電波品質記憶部12のパターンと類似するか否かを判定する。図4のS2から明らかなとおり、類似するパターンが発見されなかった場合、何ら処理を実行しない。
尚、パターンに、アクセスポイント数が更に含められている場合、チャネル毎の電波品質に加えて、アクセスポイント数の類似度も判定される。例えばチャネル毎の電波品質としては類似しているものの、アクセスポイント数が全く異なる場合、パターンとしては類似しないと判定される。
(パターン間距離を用いたパターン類似判定)
両パターンが完全一致することは少ないために、両パターン(特徴ベクトル)間の距離を算出し、その距離が所定閾値以下であれば、両パターンが類似すると判定する。即ち、携帯端末1が、その特定位置に到達したと判定される。パターン間距離は、例えば以下のような式で算出される。
dist(Fw,Fc)=ED(Fw,Fc)×{((|Fw|+|Fc|)−|Fw∩Fc|)/|Fw∩Fc|}
Fw:電波品質計測部から出力された現在位置のパターン(特徴ベクトル)
Fc:電波品質記憶部に記憶された特定位置のパターン
ED:現在位置と記憶された特定位置のユークリッド距離√Σ(Fw−Fc)2
(最尤推定を用いたパターン類似判定)
計算量が少ないパターン間距離に対して、高い推定精度が求められる場合、最尤推定法を用いることも好ましい。この場合、屋内における各場所について、チャネル毎の電波受信強度を複数回取得(サンプリング)する。そして、多数のパターン(チャネル毎の電波受信強度)における尤度を算出し、その尤度を最大にする場所を、その特定位置として推定することができる。
具体的には、例えば自宅のような屋内のx個の標本位置で、何回かのサンプルを測定した33チャネル毎の電波強度平均値を用いる。これら33チャネル毎の電波強度平均値を、正規分布によって、各標本位置でチャネル毎の電波強度平均値の確率密度関数を以下のように算出する。
p(Pr1r2)(1<=r1<=x、1<=r2<=33)
θr:ユーザ端末のx個の標本位置 (1<=r<=x)
(θ1は出入口の外側、θ2は出入口の内側、θ3〜θxはそれ以外の標本位置)
Pr(1<=r<=33):33チャネルの平均電波受信強度
p:各位置に到達する可能性を推定する尺度
この確率は、p(P|θ)で表現され、携帯端末と各アクセスポイントと間の伝搬路が独立であるとすると、以下のように、携帯端末の各位置での確率密度関数の積で表すことができる。
p(P|θ)=p(P1|θ)×p(P2|θ)×p(P3|θ)・・・×p(P33|θ)
p(P|θ):尤度関数
電波品質記憶部12は、複数の位置について複数回取得した前記パターンについて算出された尤度関数を記憶する。
そして、パターン類似判定部14は、電波品質計測部11から出力されたパターンを尤度関数へ入力し、その尤度が所定閾値以上となる場合に類似すると判定する。x個の標本位置θ12,・・・.θxに対して観測される実際の電波受信強度P'を代入し、p(P'|θ)を最大にするθが推定位置とする。一方、計算量を削減するには、実際の電波受信強度P'を、出入口外側と内側の標本位置のみに代入し、尤度が閾値を超えた場合、出入口外側又は内側に到達したものと判定してもよい。
[特定位置到達通知部15]
特定位置到達通知部15は、パターン類似判定部14によって真と判定された際に、検知すべき特定位置に達したことを通知する(図4のS3参照)。特定位置に達したことは、アプリケーションへ通知される。
[無線リンク確立部16]
無線リンク確立部16は、特定位置到達通知部15から特定位置に達したことが通知された際に、所定のアクセスポイント又は他のネットワークとの間で無線リンクを確立する(図4のS4参照)。他のネットワークとしては、携帯電話網(3Gや4G)やWiMAXのような広域ネットワークであってもよい。これによって、携帯端末1は、外部サーバ3との間でコネクション(例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol))を確立する。また、携帯端末1は、ホームネットワークとしてのLANの接続されたNAS4との間で、コネクションを確立するものであってもよい。
[情報取得部17]
情報取得部17は、外部サーバ3又はNAS4へアクセスし、所定情報を受信する(図4のS5参照)。このとき、情報取得部17は、所定情報を取得するためのコンテンツ要求(例えばHTTP GETリクエスト/HTTP POSTリクエスト)に、当該携帯端末の利用者識別子含めることも好ましい。これによって、外部サーバ3又はNAS4は、いずれの利用者が所持した携帯端末1へ、その所定情報を送信したかを記録することができる。携帯端末1は、取得した所定情報を、例えばディスプレイに表示することによって、ユーザから見て、プッシュ的に情報が配信されたように感じることができる。
また、情報取得部17は、パターン類似判定部14によって真と判定されたパターンの識別子を、外部サーバ3又はNAS4へ送信することも好ましい。これによって、外部サーバ3は、その識別子に応じた所定情報を、携帯端末1へ送信することができる。例えばドアを境界として、屋内へ入った際に送信すべき所定情報と、屋外へ出た際に送信すべき所定情報とを、別々に送信することができる。
例えば、携帯端末1が、インターネットに接続された外部サーバ3へ、以下のURLに基づくHTTP GETリクエストを送信することによって、自宅近くの駅における電車遅延情報を取得することができる。
http://contentsserver0077.kddi.com/gettrain.cgi?gps=xxxxxx&time=xxxx
また、例えば、携帯端末1が、ローカルネットワークに接続されたNAS4へ、以下のURLに基づくHTTP GETリクエストを送信することによって、自宅の録画情報やお勧めの番組情報を取得することができる。
http://192.168.11.2/gettv.cgi?myfavourite=xxxx&time=xxxx
更に、HTTP GET又はPOSTのリクエストに、当該携帯端末の環境情報をパラメタとして組み込むことによって、ユーザ所望の所定情報を取得することができる。このように、様々なカスタマイズが可能である。例えばパラメタの例としては、日時、曜日、場所、季節、天候、所在地(市街地/郊外地)、イベント等であってもよい。
[センサ情報計測部18]
センサ情報計測部18は、地磁気センサ102、GPSセンサ103、加速度センサ104、及び/又は、気圧センサ105から、センサ情報を取得する。ユーザ操作に基づく特定位置における学習用のセンサ情報は、センサ情報学習部19へ出力される。また、現在位置でリアルタイムに計測されるセンサ情報は、パターン類似判定部14へ出力される。
[センサ情報学習部19]
センサ情報学習部19は、特定位置における学習用のセンサ情報を、チャネル毎の電波品質のパターンに含める。センサ情報を用いることなく、チャネル毎の電波品質を表すパターンのみの場合、検知すべき特定位置以外の様々な場所にあっても、パターンが類似したと判定されるケースも生じ得る。そのために、パターンに、地磁気、緯度経度、加速度又は気圧のようなセンサ情報を更に含めることによって、総合的にパターンの類似度を判定することができる。例えば、チャネル毎の電波品質を表す両パターンの距離が所定閾値以下で類似する場合、更に、以下のような判定を加えて、特定位置を検知することができる。
(1)地磁気の方位が、自宅のドアの方位と一致しているかどうか?
(2)緯度経度が自宅の圏内範囲(半径100m)以内に入っているかどうか?
(3)加速度の変位が、自宅のドア付近における行動変位と類似しているかどうか?
(4)気圧の変位が、自宅のドア付近における行動変位と類似しているかどうか?
これら判定について真となった場合、検知すべき特定位置に達したとすることによって、推定精度も高まることとなる。
[チャネル番号->RSSI->地磁気]
[チャネル番号->RSSI->緯度経度]
[チャネル番号->RSSI->加速度変位]
[チャネル番号->RSSI->気圧変位]
・・・・・
[チャネル番号->RSSI->地磁気+緯度経度+加速度変位+気圧変位]
図4のS1からも明らかなとおり、プローブ要求のスキャン周期が短ければ短いほど、適切なタイミングにおける特定位置の検知が実現できる。しかしながら、バッテリを搭載した携帯端末にとって、無線LAN通信部を常時起動しておくことは、無駄な消費電力を要することとなる。そこで、以下のシーケンスで特定位置を検知する。
(S0)携帯端末1は、地磁気センサ、加速度センサ及び/又は気圧センサによって得られた現在のセンサ情報が、電波品質記憶部12に記憶された特定位置のセンサ情報と、所定閾値以下で類似するか否かを判定する。
(S1)携帯端末1は、センサ情報が一致すると判定された場合、割り込み信号によって、無線LAN通信部を起動する。そして、携帯端末1は、自らの周辺のアクセスポイント2をサーチすることによって、1つ以上のアクセスポイント2からチャネル毎の電波品質を計測する。
(S2)携帯端末1は、電波品質記憶部12における「センサ情報で類似するパターン」と、電波品質計測部11によって計測されたパターンとが、所定閾値以内で類似するか否かを判定する。
(S3)携帯端末1は、パターン類似判定部14によって真と判定された際に、検知すべき特定位置に達したことを通知する。
このシーケンスによれば、少なくともセンサ情報で類似した場合にのみ、無線LAN通信部を起動することができ、無駄な消費電力の低減につながる。
以下では、「加速度センサ」を用いて、無線LAN通信部を起動するか否かを判定する技術について説明する。
「加速度センサ」とは、加速度の測定を目的とした慣性センサである。振動センサと異なって、直流(DC)の加速度が検出可能であるため、重力を検出することもできる。想定した加速度センサは、一般的な携帯端末に搭載されている3軸加速度センサであり、数ミリ秒周期でx,y,z軸の加速度を取得することができる。これら加速度から、所定の信号処理によって、動きや傾き、振動や衝撃といった様々な情報を得ることができる。
加速度センサから、携帯端末を所持するユーザにおける歩行・停留状態を認識するために、各移動状態の特徴を表したモデルデータを用意する。そして、所定時間毎に、計測されたN個の加速度とモデルデータとの類似度を比較する。但し、加速度センサで計測された加速度の波形をそのまま比較した場合、お互いの位相を合わせる等の操作が必要になるために、本発明によれば、N個の加速度をフーリエ変換し、周波数毎の強さ(パワースペクトルと称する)を算出する。
図7は、加速度のモデルデータ(既知の基準波形)を表すグラフである。
図7によれば、横軸に周波数と、縦軸にパワースペクトルとを表している。図7(a)は、走行時のモデルデータであり、図7(b)は、停留時のモデルデータである。このように移動状態によって、スペクトルが高くなる周波数や大きさなどの特徴が異なるため、特定位置付近におけるユーザの加速度を表すモデルデータと、計測された加速度のスペクトルとを比較して、類似度を算出する。
スペクトルの類似度を判定するためには、前述した最尤推定法を用いて、尤もらしい移動状態を推定する。特定位置における移動状態のモデルデータとして、何サンプルかを計測し、正規分布によって、以下のように算出する。
p(P|θ):各移動状態θで周波数Pごとの確率密度関数
p(Pr1r2)(1<=r1<=x、1<=r2<=n)
尤度関数: p(P|θ)=p(P1|θ)×p(P2|θ)×p(P3|θ)....×p(Pn|θ)
ここで、計測された加速度から得られたスペクトルP'を代入し、p(P'|θ)を最大にするθが推定の移動状態とする。一方で、計算量を削減するには、実際の電波受信強度P'を、出入口外側と内側の標本位置のみに代入し、尤度が閾値を超えた場合、出入口外側又は内側に到達したものと判定してもよい。
図7(a)の走行状態によれば、パワースペクトル値の周波数は、3Hz近くで飛び抜けて大きく、他の部分での値は小さい。
図7(b)の停留状態によれば、ほとんどの周波数に見られるパワースペクトル値は、ゼロを表している。
ユーザの行動を更に正確に把握するために、加速度センサに加えて、地磁気センサ、GPSセンサ及び/又は気圧センサを併用してもよい。例えば2階以上のアパート・マンション・高層ビルの場合、加速度センサ及び気圧センサを用いることによって、歩行・停留だけでなく、階段上り下り・エレベータ昇降の行動パターンも検知することができる。気圧であっても、走行と階段昇降については、加速度と同様に周波数に対した山状となり、全体的な形が類似する。
図8は、階段昇降時における加速度のモデルデータを表すグラフである。
図8(a)は、階段下りのモデルデータであって、パワースペクトルが大きくなる周波数は、2Hz,4Hz,6Hz辺りである。図8(b)は、階段上りのモデルデータであって、パワースペクトル大きくなる周波数は、2Hz,3Hz,4Hz,5Hz辺りである。図8(a)は、図8(b)と似ているが、全体的により大きなパワースペクトルを表しており、特に、歩行時と比べると、2Hzのパワースペクトルがその2倍となっている。一方で、図8(b)は、6Hzから15Hzまでは急激に減衰しており、全体的なパワースペクトルは歩行時よりも小さい。
気圧については、例えばエレベータの上昇時、1秒あたり約10〜20気圧の変化で低くなる。また、例えばエレベータの下降時、1秒あたり約10〜20気圧の変化で高くなる。
以上、詳細に説明したように、本発明の端末、方法及びプログラムによれば、端末が屋内環境にあっても、アクセスポイントから受信する電波によって、特定の位置に到達したことを検知することができる。
本発明によれば、例えば屋内の出入口のような特定位置におけるパターン(チャネル毎の電波受信強度)に対して、計測されたパターンの類似度が判定できればよく、アクセスポイントの絶対的位置の認識を必要としない。また、本発明によれば、既存のアクセスポイントから送信される電波を用いているだけであるので、特別な機器を設置する必要もない。また、携帯端末も、少なくとも無線LAN通信部のみを備えていればよく、既存のスマートフォンや、タブレット端末又はノートパソコンなどを用いることができる。
前述した本発明の種々の実施形態について、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
1 携帯端末
100 無線LAN通信部
101 広域通信部
102 地磁気センサ
103 GPSセンサ
104 加速度センサ
105 気圧センサ
11 電波品質計測部
12 電波品質記憶部
13 電波品質学習部
14 パターン類似判定部
15 特定位置到達通知部
16 無線リンク確立部
17 情報取得部
18 センサ情報計測部
19 センサ情報学習部
2 アクセスポイント
3 サーバ
4 NAS
5 基地局

Claims (12)

  1. 複数のアクセスポイントと無線を介して通信可能な端末において、
    検知すべき特定位置について、無線方式に基づく複数のチャネルと、チャネル毎の電波品質及びアクセスポイント数とを対応付けて記憶した電波品質記憶手段と、
    自らの周辺のアクセスポイントをサーチすることによって、1つ以上のアクセスポイントからチャネル毎の電波品質を計測する電波品質計測手段と、
    前記電波品質記憶手段におけるチャネル毎の電波品質及びアクセスポイント数のパターンと、前記電波品質計測手段によって計測されたチャネル毎の電波品質及びアクセスポイント数のパターンとが、所定閾値以内で類似するか否かを判定するパターン類似判定手段と、
    前記パターン類似判定手段によって真と判定された際に、検知すべき前記特定位置に達したことを通知する特定位置到達通知手段と
    を有することを特徴とする端末。
  2. 検知すべき特定位置について、前記電波品質計測手段によって計測されたチャネル毎の電波品質及びアクセスポイント数を、前記電波品質記憶手段へ学習させる電波品質学習手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の端末。
  3. 前記電波品質は、受信信号強度であり、
    前記電波品質記憶手段は、チャネル毎に、受信信号強度の平均値、中央値又は総和を記憶することを特徴とする請求項1又は2に記載の端末。
  4. 前記パターン類似判定手段は、前記パターンを特徴ベクトルとして、前記電波品質記憶手段のパターンと前記電波品質計測手段のパターンとの間の距離が、所定閾値よりも小さい場合に類似すると判定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の端末。
  5. 前記電波品質記憶手段は、複数の位置について複数回取得した前記パターンについて算出された尤度関数を記憶しており、
    前記パターン類似判定手段は、前記パターンを前記尤度関数へ入力し、その尤度が所定閾値以上となる場合に類似すると判定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の端末。
  6. 前記特定位置到達通知手段から前記特定位置に達したことが通知された際に、所定のアクセスポイント又は他のネットワークとの間で無線リンクを確立する無線リンク確立手段と、
    外部サーバ又はローカルサーバへアクセスし、所定情報を受信する情報取得手段と
    を更に有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の端末。
  7. 前記情報取得手段は、当該端末の利用者識別子を特定のサーバへ送信することを特徴とする請求項に記載の端末。
  8. 前記電波品質記憶手段は、チャネル毎の電波品質及びアクセスポイント数のパターン毎に識別子を対応付けると共に、複数のパターンを記憶しており、
    前記情報取得手段は、前記パターン類似判定手段によって真と判定されたパターンの識別子を特定のサーバへ送信することによって、その識別子に応じた所定情報を当該サーバから受信する
    ことを特徴とする請求項に記載の端末。
  9. 前記アクセスポイントは、無線LAN用のものであり、
    前記電波品質は、ビーコン信号に基づくものであり、
    前記チャネルは、同一又は異なる無線方式の全てのチャネルに基づくものである
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の端末。
  10. 当該端末は、センサを搭載しており、
    前記パターンは、チャネル毎の電波品質及びアクセスポイント数に加えて、前記センサによって取得されたセンサ情報を更に含む
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の端末。
  11. 複数のアクセスポイントと無線を介して通信可能な装置に搭載されたプログラムにおいて、
    検知すべき特定位置について、無線方式に基づく複数のチャネルと、チャネル毎の電波品質及びアクセスポイント数とを対応付けて記憶した電波品質記憶手段と、
    自らの周辺のアクセスポイントをサーチすることによって、1つ以上のアクセスポイントからチャネル毎の電波品質を計測する電波品質計測手段と、
    前記電波品質記憶手段におけるチャネル毎の電波品質及びアクセスポイント数のパターンと、前記電波品質計測手段によって計測されたチャネル毎の電波品質及びアクセスポイント数のパターンとが、所定閾値以内で類似するか否かを判定するパターン類似判定手段と、
    前記パターン類似判定手段によって真と判定された際に、検知すべき前記特定位置に達したことを通知する特定位置到達通知手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  12. 複数のアクセスポイントと無線を介して通信可能な装置を用いた特定位置検知方法において、
    検知すべき特定位置について、無線方式に基づく複数のチャネルと、チャネル毎の電波品質及びアクセスポイント数とを対応付けて記憶した電波品質記憶部を有し、
    自らの周辺のアクセスポイントをサーチすることによって、1つ以上のアクセスポイントからチャネル毎の電波品質を計測する第1のステップと、
    前記電波品質記憶手段におけるチャネル毎の電波品質及びアクセスポイント数のパターンと、前記電波品質計測手段によって計測されたチャネル毎の電波品質及びアクセスポイント数のパターンとが、所定閾値以内で類似するか否かを判定する第2のステップと、
    前記パターン類似判定手段によって真と判定された際に、検知すべき前記特定位置に達したことを通知する第3のステップと
    を有することを特徴とする特定位置検知方法。
JP2013068521A 2013-03-28 2013-03-28 チャネル毎の電波受信強度に基づいて特定位置を検知する端末、方法及びプログラム Active JP6087693B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013068521A JP6087693B2 (ja) 2013-03-28 2013-03-28 チャネル毎の電波受信強度に基づいて特定位置を検知する端末、方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013068521A JP6087693B2 (ja) 2013-03-28 2013-03-28 チャネル毎の電波受信強度に基づいて特定位置を検知する端末、方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014192813A JP2014192813A (ja) 2014-10-06
JP6087693B2 true JP6087693B2 (ja) 2017-03-01

Family

ID=51838688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013068521A Active JP6087693B2 (ja) 2013-03-28 2013-03-28 チャネル毎の電波受信強度に基づいて特定位置を検知する端末、方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6087693B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6399549B2 (ja) * 2015-01-05 2018-10-03 Kddi株式会社 電子チケットの誤使用を防止する方法及びシステム
CN112887360A (zh) * 2015-03-16 2021-06-01 利维帕尔森有限公司 资源的优先级排序及通信信道的建立
JP6389442B2 (ja) * 2015-03-26 2018-09-12 株式会社ゼンリンデータコム 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
CN104931101B (zh) * 2015-06-29 2018-03-06 南京邮电大学 一种基于Android的多指标实时环境监控终端系统和方法
CN104990574A (zh) * 2015-07-10 2015-10-21 朱婷婷 一种智能移动监测信息远传系统
JP6714807B2 (ja) 2015-09-04 2020-07-01 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置、画像形成装置およびプログラム
JP2017059891A (ja) * 2015-09-14 2017-03-23 ミライアプリ株式会社 状態特定プログラム、状態特定装置、ウェアラブルデバイス及び管理装置
JP6704108B2 (ja) * 2015-09-17 2020-06-03 パナソニックIpマネジメント株式会社 測位装置、測位方法、映像表示装置
JP6553468B2 (ja) * 2015-09-28 2019-07-31 Kddi株式会社 遮蔽障害が少ない受信強度を選択する管理装置、端末、プログラム及び方法
JP7103337B2 (ja) * 2017-02-22 2022-07-20 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
JPWO2018235361A1 (ja) * 2017-06-22 2020-04-02 シャープ株式会社 携帯端末、位置判別サーバ、アクセスポイント、屋内測位システム、および携帯端末による測位方法
EP3864426A1 (de) * 2018-10-12 2021-08-18 Inventio AG System und verfahren zur positionsbestimmung in einem gebäude
JP7329484B2 (ja) * 2020-08-24 2023-08-18 株式会社ビデオリサーチ 接触解析システム、接触解析方法およびプログラム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002315042A (ja) * 2001-04-16 2002-10-25 Mitsubishi Electric Corp 携帯無線機、これを用いた情報通信システムおよび位置決定方法
JP4232160B2 (ja) * 2004-09-24 2009-03-04 三菱電機株式会社 位置決定方法、装置およびシステム
JP2008252692A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Nec Corp コンテンツ配信システム
JP5316777B2 (ja) * 2009-02-27 2013-10-16 日本電気株式会社 無線チャネル測定システム、その方法及びプログラム
FR2946825B1 (fr) * 2009-06-12 2011-08-05 Univ Paris Curie Geolocalisation d'une station mobile d'un reseau de telephonie sans fil
JP5708143B2 (ja) * 2011-03-30 2015-04-30 富士通株式会社 情報処理装置、管理方法、及び管理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014192813A (ja) 2014-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6087693B2 (ja) チャネル毎の電波受信強度に基づいて特定位置を検知する端末、方法及びプログラム
Kriz et al. Improving indoor localization using bluetooth low energy beacons
JP6297094B2 (ja) 近接フィンガープリントによる位置推定
KR101478170B1 (ko) 상향링크 액세스 포인트를 이용한 위치추정장치 및 위치추정방법
KR102356954B1 (ko) 단말의 위치 추정 방법 및 장치
KR101728123B1 (ko) 지구 자기장을 이용한 동시 로컬리제이션 및 매핑
Baniukevic et al. Improving wi-fi based indoor positioning using bluetooth add-ons
US9277524B2 (en) Cooperative localization of portable electronic devices
EP2955898B1 (en) Method and system for combining beaconing with positioning
US8477014B2 (en) Radio communication apparatus, information processing system, program and radio communication method
KR100511555B1 (ko) 알에프아이디(rfid)를 이용한 객체 위치 인식 장치 및그 방법
KR20150036008A (ko) 장치의 측위를 위한 방법, 노드 및 컴퓨터 프로그램
CN102918901A (zh) 在便携终端中用于识别区域的装置和方法
US9979559B2 (en) Feedback in a positioning system
KR20160090199A (ko) 무선 신호를 이용한 실내 위치 측정 장치 및 방법
KR20120047539A (ko) 근거리 통신을 이용한 실내 위치 측위 방법과 그를 위한 시스템, 단말기 및 서버
Krishnamurthy Technologies for positioning in indoor Areas
Jeon et al. Smart parking system based on an ultrasonic sensor and bluetooth low energy in the internet of things
KR101188538B1 (ko) 위치 기반의 알람 시스템, 위치 기반의 알람 서비스를 제공하는 모바일 기기 및 위치 기반의 알람 서비스 제공 방법
KR101136145B1 (ko) 위치 기반 서비스를 이용한 휴대용 단말기의 체크인 시스템 및 이를 이용한 체크인 방법
WO2020226103A1 (ja) 位置情報提供装置、方法、及びプログラム
Engström et al. Evaluation and testing of techniques for indoor positioning
KR101355411B1 (ko) 인빌딩 전파 측정 방법 및 장치
JP7307139B2 (ja) 追跡装置により捕捉される少なくとも1つの無線信号観測結果セットに基づく、追跡装置が対象エリア内にいるかどうかの判定
KR20180070126A (ko) 대상체의 상태 변동 감지 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160530

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160531

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6087693

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150