JP6086820B2 - 給湯装置 - Google Patents
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Description
また、制御部4には、利用者が給湯装置1の動作設定を行い、運転状況を確認するための操作表示部70が電気的に接続されている。操作表示装置70は、利用者が操作するための操作部71と運転状況等を表示する表示部72を備えており、例えば浴室や台所や洗面所などの利用者が湯水を使用する場所に設けられている。
貯湯タンクユニット2は、貯湯タンク6と、給水接続口7と、給湯接続口8と、ヒートポンプ往き配管接続口9と、ヒートポンプ戻り配管接続口10と、風呂戻り配管接続口11と、風呂往き配管接続口12と、過圧防止弁13とを有している。
浴槽5は、配管5A、5Bを介して貯湯タンクユニット2の風呂戻り配管接続口11と風呂往き配管接続口12とに接続されている。
まず、配管である供給経路21と取入経路22と取出経路23と、その周辺要素について説明する。
供給経路21は、図示しない水道管から供給される水道水を、貯湯タンク6や後述する風呂ミキシングバルブ29、給湯ミキシングバルブ42に供給する配管である。この供給経路21の途中に、水道水の圧力を設定値内に抑制する減圧弁24が設けられている。なお、この供給経路21は、水道水の流れ方向に沿った減圧弁24の下流側であって風呂ミキシングバルブ29や給湯ミキシングバルブ42の近傍部分は樹脂により形成されている。
取出経路23は、貯湯タンク6の第2上部接続口15と風呂戻り配管接続口11との間に設けられている。この取出経路23の途中には、圧力逃し弁28と、混合弁である風呂ミキシングバルブ29と、電磁弁30と、風呂流量センサ31と、銀イオン発生ユニット32と、フロースイッチ33と、水位センサ34とが設けられている。
風呂ミキシングバルブ29は、貯湯タンク6上部から取出された温湯と、供給経路21内を流れて供給された貯湯タンク6内の温湯より低温である水道水とを混合し、指定された温度の湯水を生成するようになっているとともに、後述するように、水道水が流れる供給経路21の凍結を防止する場合に開弁されるようになっている。
銀イオン発生ユニット32は、管路内に一対の銀製の電極を有し、これらの電極間に電圧を印加することにより銀イオンを発生させ、発生した銀イオンを湯水と共に浴槽5内に供給するようになっている。銀イオンが浴槽5内に供給されることにより、浴槽5内の抗菌力が高くなる。
第1循環経路36は、取出経路23における風呂ミキシングバルブ29の上流側と貯湯タンク6の第1上部接続口14との間に設けられ、その一部は取入経路22の一部と共有されている。この第1循環経路36の途中には、循環ポンプである追い焚きポンプ38と追い焚き用の追炊き熱交換器39とが設けられている。
追炊き熱交換器39については後から説明する。
風呂ポンプ40は、駆動されることにより浴槽5内の湯水を配管5A、フローセンサ33、追炊き熱交換器39、第2循環経路37、配管5Bとに順次流動させ循環させるようになっている。
また、貯湯タンクユニット2には、第2の取出経路41が設けられている。第2の取出経路41は、貯湯タンク6の第2上部接続口15と給湯接続口8との間に設けられている。この第2取出経路41の途中には、給湯ミキシングバルブ42と給湯流量センサ43とが設けられている。給湯ミキシングバルブ42には、水道水を供給する供給経路21が接続されている。
制御部4の設定について説明する。
例えば、操作表示部70の操作部71を操作することにより、給湯装置1から供給される湯水の温度や、浴槽5へ供給される湯水の銀イオン濃度等を設定することができる。
この記憶されている取出経路23の銀イオン発生ユニット23の下流側及び第2循環経路37の風呂戻り配管接続口11及び風呂往き配管接続口12までの配管内容積と、算出された配管5A,5Bの配管内容積とを合算した洗浄配管内容積Lwが記憶される。 すなわち、洗浄配管内容積Lwは後述する配管洗浄運転において、水が流通する配管経路の内、銀イオン発生ユニット32よりも下流側の配管内容積である。
浴槽5に湯水を供給する場合には、操作表示部70において浴槽5に供給する湯水の温度を設定し、湯水の供給を開始する操作を行うことにより、制御部4の制御により風呂ミキシングバルブ29の開度が調節されるとともに、電磁弁30が開弁される。
追い焚きポンプ38が駆動されることにより、貯湯タンク6上部の温湯が追炊き熱交換器39を経由して取出経路23内の一部と第1循環経路36内とを循環する。一方、風呂ポンプ40が駆動されることにより、図1中の破線矢印で示すように浴槽5内の湯水が追炊き熱交換器39を経由して配管5A内と第2循環経路37内と配管5B内とを循環する。
浴槽5の湯水が排水されている状態で、利用者が操作表示部70を操作し、配管洗浄運転が開始されると、制御部4の制御により風呂ミキシングバルブ29の開度が調節され供給経路21側を全開とし取出経路23の貯湯タンク6側を全閉とするとともに、電磁弁30が開弁される。これにより図1中の実線矢印で示すように、取出経路23の風呂ミキシングバルブ29より下流側に、水道管から供給された水道水が流通し、取出経路23、風呂流量センサ31、銀イオンユニット32、配管5A及び風呂ポンプ40、追炊き熱交換器39、第2循環経路37、配管5Bを通って浴槽へ流出し、浴槽5から排水される。
さらに、この配管洗浄運転の開始から所定時間Tsが経過した後に、制御部4により、銀イオン発生ユニット32の運転が開始される。そして、銀イオン発生ユニット32を流通する水に、銀イオンが付加され配管洗浄運転が継続される。そして、配管洗浄運転の開始から設定された運転時間Twが経過すると水の流通を停止させ、銀イオン発生ユニット32の運転を停止させる。
すなわち、配管洗浄運転時の流量Qwの場合、(Tw−Ts)×Qw≧Lwとなる時間である。これにより、配管洗浄運転で水が流通する配管内には、配管洗浄運転が終了する時点まで銀イオンが付加された水が供給される。
そのため、各配管を洗浄した水が浴槽5へ排出された後に配管内に残留する水は、銀イオンが付加された抗菌性・除菌性の高い水が残り、配管洗浄運転が終了し、時間が経過しても雑菌の繁殖を抑制することができ、次回湯張り運転の際に清潔な湯を浴槽5へ供給することができる。
すなわち、銀イオン発生ユニット32の配管洗浄運転において、寿命を短縮することなく十分な配管内の抗菌・除菌を行うことができる。
また、本実施形態では配管洗浄運転の運転時間Tw及び、所定時間Tsは自動設定されているが、利用者が設定しても良い。
これにより、配管の汚れがひどい場合や、配管5A及び配管5Bの配管長さが異なり、配管内に供給される湯水に偏りがある場合などにも配管への銀イオンが付加された水をいきわたらせることができる。
図2は、本発明の実施の形態における制御部4の内部構成、及び、制御部4に接続された操作表示部70を示すブロック図である。制御部4は、本発明の実施の形態においては上述したように貯湯タンク6に設けられている。制御部4は、その内部にヒートポンプユニット3や貯湯タンクユニット2内の各機器を制御するため制御回路61が設けられているが、図2においては特に銀イオン発生ユニット32との接続を表わす部分のみを示している。
操作表示部70は一般的には浴槽付近及び台所や洗面所等に設けられ、利用者の利用形態により表示や操作部の配置等が異なるものが用いられる。
制御回路61は、浴槽5への湯張りのタイミングに同期させてスイッチSWをON、或いはOFFする。
例えば、30lの湯が銀イオン発生ユニット32の管内を流通する毎に、1分間だけスイッチSWをONさせることで銀イオン濃度0.05ppmの湯となる電圧が印加されるような銀イオン動作回路62を用いた場合についての銀イオンの濃度変更について説明する。
次に、低い濃度である0.025ppmの湯水を得る場合には、毎分30lで流通する湯水に対して、スイッチSWを3秒間ONさせた後に3秒間OFFさせる動作を繰り返し続け、例えば、銀イオン発生ユニット32へ湯水を1分間流通させると、銀イオン濃度が0.025の湯水30lが得られる。
さらに低い濃度である0.0125ppmの湯水とする場合には、毎分30lで流通する湯水に対して、スイッチSWを3秒間ONさせた後に9秒間OFFさせる動作を繰り返す。これにより例えば、銀イオン発生ユニット32へ湯水を1分間流通させると、銀イオン濃度が0.0125の湯水30lが得られる。
さらに銀イオン発生ユニット32の動作時間を使用者が任意で決めることができるため、銀イオン発生ユニット32の寿命についても使用者による管理が容易となる。
また、上記実施形態での配管洗浄運転では水を使用したが、風呂ミキシングバルブ29の開度を調節して、貯湯タンク6内の湯を私用しても良い。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
、31…風呂流量センサ、32…銀イオン発生ユニット、33…フロースイッチ、36…第1循環経路、37…第2循環経路、38…追い焚きポンプ(循環ポンプ)、39…追炊き熱交換器、40…風呂ポンプ、41…取出経路、42…給湯ミキシングバルブ、70…操作表示部
Claims (4)
- 湯水を浴槽へ供給する配管路と、
前記配管路に設けられた銀イオン発生ユニットと、
前記配管路内に湯または水を流通させる配管洗浄運転を行う制御部を備え、
前記制御部は、前記配管洗浄運転を開始して所定時間が経過した後に前記銀イオン発生ユニットを運転させることを特徴とする給湯装置。 - 前記制御部は前記配管洗浄運転を終了する際に前記配管路内の湯または水の流通を停止させ、前記銀イオン発生ユニットの運転を停止させることを特徴とする請求項1に記載の給湯装置。
- 前記制御部は、前記配管路内の容積により、前記銀イオン発生ユニットの運転時間を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の給湯装置。
- 前記給湯装置の運転状況を表示する表示部を有する操作表示部を備え、
前記操作表示部は、銀イオン発生ユニットの運転を操作設定する操作部を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の給湯装置。
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