JP6086764B2 - 電子装置、案内音声出力プログラムおよび案内音声出力方法 - Google Patents

電子装置、案内音声出力プログラムおよび案内音声出力方法 Download PDF

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本発明は、電子装置、案内音声出力プログラムおよび案内音声出力方法に関し、特に、二輪車等の移動体において利用可能な電子装置に関する。
二輪車に搭載されるメーター類は、大型車を中心にクラスターディスプレイ化が進んでいる。クラスターディスプレイ化に伴い、ナビゲーションシステムの内蔵も進んでいる。図1は、二輪車に搭載されるクラスターディスプレイの一例である。クラスターディスプレイ10は、例えば、スピードメータ20、タコメータ30、ギアの表示40、およびナビゲーションユニット50などを含んでいる。
ナビゲーションユニット50は、例えば図示しないGPS受信機からのGPS信号に基づき、二輪車の現在位置を検出し、二輪車の自車位置近傍の道路地図や目的地までの誘導経路などを表示する表示部を備えている。また、運転者のヘルメットには、音声出力用のヘッドセットが内蔵され、ヘッドセットは、Bluetooth(登録商標)等の無線によってナビゲーションユニット50に接続される。ナビゲーションユニット50からの案内音声は、ヘッドセットのスピーカーを通じて運転者へ伝えられる。
特許文献1は、ヘルメット装着ナビゲーション装置を開示し、この装置は、オートバイに設置されたGPS受信機からの信号に基づき現在地情報や進行方向情報などの信号を出力するナビゲーションユニットと、ナビゲーションユニットからの信号を受けて画像を照射する画像表示装置と、運転者のヘルメットに装着されて画像を虚像として結像させるコンバイナとを有する。
特開平11−148837号公報
ナビゲーションユニットとヘッドセットとをBluetooth(登録商標)等の無線で接続する構成は、二輪車に特有のものであり、自動車業界では汎用されていない。このため、以下のような課題が顕在化してきた。
ナビゲーションユニットからヘッドセットへ案内音声を送信する場合、データ処理に一定時間を要し、その結果、ヘッドセットから案内音声が出力されるまでに遅延が生じてしまう。これにより、運転者に対し適切な地点で案内音声を提供することができなくなってしまう。
図2は、案内音声の遅延を説明する図である。ナビゲーションユニット50において、例えば、「300m先、左折です」という交差点の案内音声を出力させるとき、当該案内音声は、エンコーダ52によりエンコード処理され、次いでBluetooth(登録商標)によりヘッドセット60に送信される。ここで、音声信号は、デコーダ62によりデコード処理された、その後、スピーカー64から「300m先、左折です」の音声が出力される。音声信号のエンコードおよびデコードの処理には、一定の時間がかかるため、結果的に、スピーカー64から出力される案内音声に遅延が発生する。案内音声が出力までの遅延時間は、デバイス(マシンパワー)や音声信号を送信する通信方式(例えば、Bluetooth(登録商標)プロファイルのバージョン)によって変動するが、例えば、約0.2秒〜4秒である。
図3は、案内音声の遅延を模式的に示す図である。二輪車70の走行中に、「300m先、左折です」という交差点の案内音声が出力される場合、当該案内音声は、交差点から300m手前の地点P1で出力されることが望ましい。しかし、上記したように、案内音声の遅延時間(t)により、実際には、300mよりも短い距離の地点P2で案内音声が出力されてしまう。実際の交差点までの距離と案内音声の距離が一致しないと、運転者は、ナビゲーションシステムに不信感をもったり、あるいは、最悪、間違った誘導案内につながってしまう。
本発明は、このような従来の課題を解決し、無線接続された音声出力装置から適切なタイミングで案内音声を出力させることができる電子装置、案内音声出力プログラムおよび案内音声出力方法を提供することを目的とする。
本発明に係る電子装置は、音声出力装置を認識し、通信方式を特定して前記音声出力装置と無線通信する無線通信手段と、現在位置を検出する現在位置検出手段と、検出された現在位置から所定距離だけ前方の事象に対する案内音声を発生する音声発生手段と、前記通信方式に応じて、前記所定距離より手前の第1地点で前記案内音声が発生されるように前記音声発生手段を制御する制御手段と、前記案内音声を前記音声出力装置に無線送信する音声送信手段とを備える。
好ましくは通信方式に対応する遅延時間情報を規定した第1テーブルを記憶する記憶手段を更に備え、前記制御手段は、前記特定された通信方式に対応する遅延時間情報に基づいて前記第1地点を決定する。好ましくは前記所定距離に該当する第2地点への到達時刻を算出する時刻算出手段とを更に備え、前記制御手段は、前記特定された通信方式に対応する遅延時間情報及び前記第2地点への到達時刻に基づいて前記第1地点を決定する。好ましくは移動速度を検出する移動速度検出手段とを更に備え、前記制御手段は、前記特定された通信方式に対応する遅延時間情報及び前記移動速度に基づいて前記第1地点を決定することを特徴とする。好ましくは前記記憶手段は、前記移動速度に対応付けされ、前記遅延時間情報を補正するための補正値を規定した第2テーブルを記憶し、前記制御手段は、前記特定された通信方式に対応する遅延時間情報、前記移動速度、前記補正値に基づいて前記第1地点を決定することを特徴とする。好ましくは前記音声出力装置の機種情報を取得する取得手段を更に備え、前記制御手段は、前記機種情報に応じて前記第1地点を決定する。好ましくは前記音声出力装置の機種情報と通信方式に対応する遅延時間情報を規定した第3テーブルを記憶する記憶手段を更に備え、前記制御手段は、前記音声出力装置の機種情報及び前記特定された通信方式に対応する遅延時間情報基づいて前記第1地点を決定することを特徴とする。好ましくは出発地から目的地までの推奨ルートを地図データを用いて探索する経路探索手段を更に備え、前記音声案内は、前記推奨ルート上に予定された案内音声である。好ましくは外部から道路交通情報を取得する道路交通情報取得手段を更に備え、前記音声発生は、前記取得された道路交通情報に関連する案内音声である。好ましくは前記無線通信手段は、Bluetooth(登録商標)プロファイルに従い前記音声出力装置と通信し、電子装置は、二輪車に搭載される、または二輪車に着脱可能とされる。好ましくは前記音声出力装置は、ヘルメットに内蔵されるヘッドセットである。
本発明に係る案内音声出力プログラムは、音声出力装置と接続可能な電子装置が実行するものであって、前記音声出力装置を認識し、通信方式を特定して前記音声出力装置と無線通信するステップと、現在位置を検出するステップと、検出された現在位置から所定距離だけ前方の事象に対する案内音声を発生するステップと、前記通信方式に応じて、前記所定距離より手前の第1地点で前記案内音声が発生されるように前記音声発生手段を制御するステップと、前記案内音声を前記音声出力装置に無線送信するステップとを備える。
本発明に係る案内音声出力方法は、音声出力装置と接続可能な電子装置における案内音声出力方法であって、前記音声出力装置を認識し、通信方式を特定して前記音声出力装置と無線通信するステップと、現在位置を検出するステップと、検出された現在位置から所定距離だけ前方の事象に対する案内音声を発生するステップと、前記通信方式に応じて、前記所定距離より手前の第1地点で前記案内音声が発生されるように前記音声発生手段を制御するステップと、前記案内音声を前記音声出力装置に無線送信するステップとを備える。
本発明によれば、通信方式に応じて所定距離より手前の第1地点で案内音声が発生されるように音声発生手段を制御するようにしたので、案内音声を適切な地点で出力させることができる。
二輪車に搭載されるクラスター化されたディスプレイの一例を示す図である。 従来の二輪車における案内音声の遅延を説明する図である。 従来の二輪車における案内音声の遅延を模式的に示す図である。 本発明の実施例に係るナビゲーションシステムの概略構成を示す図である。 本実施例のナビゲーション機能の構成を示すブロック図である。 本実施例の遅延時間テーブルの一例を示す図である。 本実施例のヘッドセットの構成例を示す図である。 本実施例のナビゲーション機能およびヘッドセットにおける音声信号の処理を説明する図である。 本実施例のナビゲーションシステムにおける案内音声の出力動作を説明するフローチャートである。 本実施例による案内音声の発生タイミングを説明する図である。 本発明の第2の実施例による案内音声の出力例を説明する図である。
好ましい態様では、本発明の電子装置は、二輪車等の移動体上においてナビゲーション装置またはナビゲーションシステムとして機能する。本発明の電子装置は、無線通信により音声出力装置に接続され、音声出力装置から音声案内が出力される。好ましい態様では、本発明の電子装置は、無線通信による音声出力の遅延時間を予想し、当該遅延時間を考慮したタイミングで音声信号を発生させる。これにより、案内音声を意図した適切な場所で出力させることができる。なお、本発明の電子装置は、必ずしも二輪車への利用に限定されるものではなく、自動車などの車内において、無線通信により音声を出力するナビゲーションシステムであれば、本発明を適用することが可能である。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。図4は、本発明の実施例に係るナビゲーションシステムの概略構成を示すブロック図である。本実施例のナビゲーションシステム100は、ユニット本体200、ヘッドセット300、およびユニット本体200とヘッドセット300とを接続する接続手段400とを含んで構成される。
ユニット本体200は、後述するようにナビゲーションなどの種々の機能を搭載し得る処理装置または端末装置であることができ、ユニット本体200は、二輪車に予め固定されるものであってもよいし、あるいは、二輪車に着脱可能なものであってもよい。後者の例として、ユニット本体200は、例えば、多機能型携帯端末(スマートフォン)、携帯型のコンピュータ装置などであることができる。また、ユニット本体200は、図1に示すようなクラスターディスプレイ10内に装着することができる。
ヘッドセット300は、ユニット本体200から送信された音声信号を受信し、受信した音声信号を再生または出力する機能を有する。好ましくは、ヘッドセット300は、ヘルメットに内蔵される。
接続手段400は、ユニット本体200とヘッドセット300とを有線または無線により接続する。本実施例では、両機器は、Bluetooth(登録商標)接続(以下、BT接続と省略する)され、ユニット本体200およびヘッドセット300における音声信号は、BTプロファイルの通信方式に従い処理される。
次に、ユニット本体200について説明する。ユニット本体200は、少なくともナビゲーション機能を包含すればよく、ナビゲーション機能以外の機能、例えば、オーディオ機能などを包含するものであってもよい。図5は、ユニット本体200に含まれるナビゲーション機能200Aの構成を示す。同図に示すように、ナビゲーション機能200Aは、ヘッドセット300との間で無線通信を確立する無線通信部210と、自車の現在位置を検出する自車位置検出部212と、ユーザーからの入力を受け取る入力部214と、地図データ等の種々のデータを記憶する記憶部216と、自車位置または出発地から目的地までの推奨ルートを地図データを用いて探索する経路探索部218と、交差点案内等の案内音声を発生する音声発生部220と、無線通信部210を介して音声信号をヘッドセット300へ送信する音声送信部222と、ディスプレイに道路地図等を表示させる画像出力部224と、外部サーバー、DSSSの路側センサ、その他のデータソース等から種々のデータを取得する取得部226と、自車の移動速度を検出する移動速度検出部227、時刻を算出するための時刻算出部228、および各部を制御する制御部230とを有する。
無線通信部210は、BT接続によりヘッドセット300と接続される。BT接続には、種々のプロファイルが存在するが、無線通信部210は、例えば、デジタルオーディオプレイヤー、ヘッドフォン間などで用いられる、ステレオ音質のオーディオデータをストリーミング配信するためのA2DP(Advanced Audio Distribution Profile)によってヘッドセット300との接続を行う。但し、A2DPは、一例であり、これ以外にも、ハンズフリープロファイル(HFP)などによって接続されてもよい。無線通信部210ないし記憶部216には、ヘッドセット300に搭載されるBTプロファイルに対応することができるように、A2DPの種々のバージョン、HFPの種々のバージョンが用意されている。
自車位置検出部212は、例えばGPS受信機によって受信されたGPS信号に基づき二輪車の自車位置を検出する。勿論、GPS受信機以外の方法、例えば、自立航法センサや外部サーバーなどから提供される位置情報に基づき自車の現在位置を検出するようにしてもよい。入力部214は、タッチパネル式入力、リモコン入力、音声入力等を含む。
記憶部216には、道路地図データ、プログラム、ソフトウエア、その他必要な情報が格納される。記憶部216に格納される道路地図データは、自車位置近傍をカバーする一定エリアであってもよく、必要な道路地図データは、取得部226を介して外部のサーバーから取得するようにしてもよい。
記憶部216はさらに、音声信号をヘッドセット300へ無線通信する際に発生する遅延データを記憶する。この遅延データは、音声発生部220による案内音声の発生タイミングを制御するために利用される。図6は、記憶部216に記憶される遅延時間テーブルの一例である。遅延時間テーブルには、接続機器(ヘッドセット)、BTプロファイル、バージョン情報、および予想遅延時間の関係が登録される。音声信号の遅延時間は、主に、接続機器であるヘッドセット300のハードウエア資源による能力と、そこに搭載されるソフトウエア資源による能力によって決定される。例えば、BTプロファイルが同じであっても、そのバージョン毎に処理方式が異なれば、処理に要する時間も異なる。同様に、ヘッドセット300の仕様が異なれば、音声信号を処理する能力も異なる。このため、図6の遅延時間テーブルでは、接続機器、BTプロファイルおよびバージョンに応じて、音声信号の予想遅延時間が登録されている。例えば、遅延データ#1は、接続機器ID−001がBTのプロファイルとして、A2DPのバージョン1を搭載しているときの予想遅延時間t1(s)を規定している。遅延データ#2は、接続機器およびBTプロファイルは、遅延データ#1のときと同一であるが、バージョンが異なり、そのときの予想遅延時間t2(s)が規定されている。なお、遅延時間を総称するときは、遅延時間(t)を用いる。
経路探索部218は、出発地から目的地までの推奨ルートを地図データを用いて探索する。推奨ルートは、リンクデータや交差点データの集合であり、推奨ルートには、交差点案内、カーブなど危険地帯、踏切など音声案内、画像案内が含まれる。例えば、「300m先、交差点を左折」、「700m先、左カーブがあります」、「1km先、踏切があります」、「次の交差点の信号が赤になります」、「信号が青になります」などの案内や警告である。こうした音声案内および画像案内は、推奨ルート上の位置に対して関連付けされている。
音声発生部220は、推奨ルート上の案内音声や警告音声などのために必要な音声信号を発生する。勿論、音声発生部220は、推奨ルートに関連する音声以外の音声、例えば、割り込み音声や、誘導経路案内を行っていないときの警告や道路交通情報等に関する音声を、制御部230の制御により発生する。
音声送信部222は、音声発生部220で発生された音声信号をエンコード(符号化)し、エンコードされた音声信号は、無線通信部210によってヘッドセット300へ無線通信される。
取得部226は、インターネット等の外部ネットワーク通信に接続し、サーバーなどから必要な情報を取得することができる。取得部226は、例えば、予め決められたウエブサイトにアクセスし、そこから必要な情報、例えば、道路地図データや、遅延時間テーブルに未登録の遅延データを取得する。あるいは、ブラウザ機能を利用して必要なサイトやサーバーにアクセスし、そこから情報を取得することができる。さらに後述するように、本発明の第2の実施例では、取得部226は、路側センサから道路交通情報を取得することができる。
移動速度検出部227は、例えば、二輪車に搭載された車速パルス情報を図示しないインターフェースから取得し、単位時間の車速パルスの数に基づき二輪車の移動速度を検出する。あるいは、移動速度検出部227は、GPS測位された位置情報(緯度、経度)の単位時間当たりの変位から二輪車の移動速度を検出することができる。
時刻算出部228は、移動速度検出部227により検出された移動速度に基づき、二輪車が到達するであろう時刻を算出する。例えば、二輪車の現在位置から次の交差点案内が実施される交差点までの距離から到達時刻を算出したり、あるいは、案内音声が発生される地点よりも手前の地点で案内音声を出力する時刻などを算出する。
図7は、ヘッドセットの構成例を示す図である。ヘッドセット300は、ナビゲーション機能200AとBT接続を行う無線通信部310と、無線通信部310を介して音声信号を受信する音声受信部320と、音声受信部320で受信された音声信号を受け取る駆動部330と、駆動部330によって駆動された音声信号に基づき音声を出力するスピーカー340とを有する。無線通信部310には、例えばA2DP等が搭載され、当該A2DPに一致するバージョンによってナビゲーション機能200AとBT接続される。
図8は、ナビゲーション機能200A(ユニット本体)の音声送信部222のエンコーダと、ヘッドセット300の音声受信部320のデコーダの構成を示す図である。A2DPプロファイルによるBT接続では、SBC(SubBand Codec)コーデックを用いて音声信号が転送されるが、このコーデックがあるために音声信号の転送に遅延が発生する。A2DPプロファイルは、基本プロファイルであるSPP(シリアルポートプロファイル)などの上に作られるプロファイルで、音声データは、コーデックを利用して圧縮され、転送される。コーデックとしては、SBC(SubBand Codec)が必須となる。
先ず、音声送信部222のバンド分割部240により、音声信号が周波数により4つまたは8つのバンドに分割され、分割された音声信号が量子化部242へ提供される。また、ビット割当て部244は、スケールファクタに従いバンド別に4〜16サンプルで最適なビット配置を決定し、これを量子化部242へ伝える。そして、量子化部242は、各バンド別に適応PCM(最適化PCM)によりエンコードする。エンコードされた音声信号は、ビットストリームパッキング部246によって送信形式に変換され、無線通信部210によってヘッドセット300へ送信される。
ヘッドセット300の無線通信部310は、送信された音声信号(SBC Frame)を受け取り、ビットストリームアンパッキング部350によって送信形式が変換される。ビット割当て部354は、スケールファクタに従いビット配置を決定し、再組立部352は、音声信号を元のビット表現に戻すようにデコードを行い、バンド合成部356によって分割されたバンドが合成され、再生音が出力可能になる。
エンコード処理において、例えば、44.1kHzで16bit、ステレオ(2ch)のPCMでは、必要なビットレートは、1.4Mbps(=44100*16*2)となり、Bluetooth 1.xの転送能力を超えてしまう。このため、音声信号のある程度の圧縮が必要となる。このとき、処理が重すぎると遅延が大きくなってしまう。また、ヘッドセットのような簡易な機器で使うものであるため、少なくともデコーダ側の負荷はあまり高くできない。SBCは、このために作られたCODEC方法であり、簡易な方法の割に音質の低下が少ない。
次に、本実施例のナビゲーションシステムにおいて案内音声を出力するときの動作について図9のフローチャートを参照して説明する。始めに、ナビゲーション機能200Aとヘッドセット300とのBT接続が開始される。両機器の無線通信部210、310は、互いのデバイス機器および共通のBTプロファイルを認識すると、BT接続を確立する。このペアリングでは、もし、両機器に複数のBTプロファイル、または複数のバージョンが搭載されている場合には、一致するBTプロファイル、一致する最新のバージョンが選択される。
制御部230は、BT接続が確立されると、ヘッドセット300のBTプロファイルとそのバージョンを取得する(S100)。次に、制御部230は、図6に示した遅延時間テーブルを参照し、ヘッドセット300のBTプロファイルのバージョンに一致する遅延データを検索する(S102)。一致する遅延データが見つかった場合には(S104)、その遅延時間(t)を決定する(S108)。他方、遅延データが見つからなかった場合には、取得部226を介して外部サーバーやその他のデータリソースに最新情報を問い合わせ、ヘッドセット300のBTプロファイルのバージョンに合致する遅延データを取得する(S106)。新たに取得された遅延データは、図6のテーブルに追加保存される。制御部230は、遅延時間(t)を考慮しその分だけ早い地点で音声信号が発生されるように音声発生部220を制御する(S110)。
次に、音声発生部220の制御方法について説明する。第1の制御方法として、制御部230は、遅延時間(t)に一致する時間だけ音声発生が早まるように音声発生部220を制御する。仮に、案内音声が時刻Taで発生される事象では、Ta−遅延時間(t)の時刻で案内音声が発生されるように制御する。図10は、図3の例に対応するものであり、この場合、時刻Taは、地点P1に対応し、Ta−遅延時間(t)は、地点P1からさらに手前の地点P0に対応する。好ましい例では、現在時刻Tpを基準に、交差点への到達時刻Tkを算出する。到達時刻Tkは、二輪車の現在位置から交差点までの距離、およびリンクに設定された速度から算出される。同様に、交差点への到達時刻Tkから地点P1の通過時刻Tp1を算出し、地点P1の通過時刻Tp1から地点P0の時刻Tp1−tを算出する。あるいは、時刻算出部228は、二輪車の現在位置から地点P1までの距離、およびリンクに設定された速度から地点P1への通過時刻Tp1を算出し、現在時刻TpからTp1−tを算出するようにしてもよい。このような制御方法は、案内音声の発生時刻を、遅延時間tの分だけ一律に早めるものであり、比較的容易に実現され得る。
第2の制御方法として、制御部230は、二輪車の走行速度に応じて案内音声の発生タイミングを動的に制御する。移動速度検出部227は、図示しないインターフェースを通じて二輪車の車速情報として車速パルスを取得し、自車の移動速度を算出する。このときの車速をS(m/s)とする。仮に、「300m先の交差点を左折」という案内音声が発生されるとするならば、交差点から手前300mの地点で案内音声が発生されることが望ましい。音声信号の処理による遅延時間t(s)の間に二輪車が走行する距離Dは、D=S×tであり、距離Dは、車速によって異なる。そこで、第2の制御方法では、音声発生部220による音声は、300mより距離D=S×tだけ手前の地点で発生されるように制御される。あるいは、現在時刻Tpから地点P1を通過する時刻Tp1を算出し、その時刻Tp1から時間t=D/Sの時刻を算出し、その時刻に音声が発生されるように制御される。このような制御方法は、自車の走行速度に応じて案内音声が発生される地点またはタイミングを動的に変化させるものであり、より正確に意図した地点での案内音声を出力させることができる。
第3の制御方法に関して、制御部230は、遅延時間(t)を補正するためのテーブルを予め備えるものであってもよい。当該テーブルは、例えば、走行速度と係数αとの関係を規定し、制御部230は、テーブルを参照して、自車の走行速度に該当する係数αを読出し、遅延時間(t)×αの補正を行い、案内音声を発生する地点またはタイミングを制御する。
このように本実施例によれば、案内音声をBT接続によりヘッドセットから出力させる場合、通信プロトコル等の問題により案内音声が遅延することを防止し、意図したタイミングまたは地点で、より正確な案内音声を運転者ないしユーザーに提供することができる。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。第1の実施例は、ナビゲーション機能による案内音声の発生タイミングを制御したが、第2の実施例は、安全運転支援システム(DSSS:Driving Safety Support System)による案内音声の発生タイミングを制御する。DSSSは、ドライバーの認知、判断の遅れや誤りによる交通事故を未然に防止することを目的とするものである。
図11に、DSSSの利用態様の一例を示す。路側センサ500は、そこを二輪車510が通過するとき、光ビーコンにより道路交通情報を二輪車510へ送信する。道路交通情報は、例えば、前方の交差点の信号機520の見落とし防止、その他、一時停止規制の見落とし防止、信号機のない交差点の出会い頭衝突防止、カーブや上り坂での渋滞や信号待ちへの追突防止などを含んでいる。これらの道路交通情報が意図されたタイミングまたは地点で出力されなければ、交通事故等を有効に防止することができなくなる。
路側センサ500からの道路交通情報は、ナビゲーション機能200Aの取得部226によって取得される。制御部230は、取得された道路交通情報に基づき、音声発生部220に対し、受信した道路交通情報の音声信号を発生させる。音声信号の発生タイミングは、第1の実施例のときと同様に、音声信号が出力されるまでの遅延時間(t)を考慮して決定される。例えば、二輪車510は、「300m先の交差点の信号機520が赤に変わる」、あるいは「300m先に停止線530が存在する」という道路交通情報を受信したとき、制御部230は、遅延時間(t)を考慮して、300mよりも手前の地点で、音声発生部220に道路交通情報の音声を発生させる。また、「信号機520が青信号に変わりました」のような発進を促す道路交通情報である場合にも、遅延時間(t)だけ早くなるように音声信号の発生タイミングを制御する。
このように第2の実施例では、外部から取得した道路交通情報による案内音声を出力させる場合にも、音声信号の処理のための遅延時間を考慮して、案内音声を一定時間早く出力させることで、意図した地点または時間で適切な案内音声を運転者またはユーザーに提供することができる。
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲において、種々の変形・変更が可能である。
100:ナビゲーションシステム 200:ユニット本体
200A:ナビゲーション機能 210:無線通信部
220:音声発生部 222:音声送信部
224:画像出力部 226:取得部
300:ヘッドセット 400:接続手段

Claims (11)

  1. 音声出力装置を認識し、通信方式を特定して前記音声出力装置と無線通信する無線通信手段と、
    現在位置を検出する現在位置検出手段と、
    検出された現在位置から所定距離だけ前方の事象に対する案内音声を発生する音声発生手段と、
    前記通信方式に応じて、前記所定距離より手前の第1地点で前記案内音声が発生されるように前記音声発生手段を制御する制御手段と、
    前記案内音声を前記音声出力装置に無線送信する音声送信手段と、
    通信方式に対応する遅延時間情報を規定した第1テーブルを記憶する記憶手段と、
    前記所定距離に該当する第2地点への到達時刻を算出する時刻算出手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記特定された通信方式に対応する遅延時間情報及び前記第2地点への到達時刻に基づいて前記第1地点を決定する、
    電子装置。
  2. 移動速度を検出する移動速度検出手段とを更に備え、
    前記制御手段は、前記特定された通信方式に対応する遅延時間情報及び前記移動速度に基づいて前記第1地点を決定する、
    ことを特徴とする請求項記載の電子装置。
  3. 前記記憶手段は、前記移動速度に対応付けされ、前記遅延時間情報を補正するための補正値を規定した第2テーブルを記憶し、
    前記制御手段は、前記特定された通信方式に対応する遅延時間情報、前記移動速度、前記補正値に基づいて前記第1地点を決定する、
    ことを特徴とする請求項記載の電子装置。
  4. 前記音声出力装置の機種情報を取得する取得手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記機種情報に応じて前記第1地点を決定する、請求項1記載の電子装置。
  5. 前記音声出力装置の機種情報と通信方式に対応する遅延時間情報を規定した第3テーブルを記憶する記憶手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記音声出力装置の機種情報及び前記特定された通信方式に対応する遅延時間情報基づいて前記第1地点を決定する、
    ことを特徴とする請求項1記載の電子装置。
  6. 出発地から目的地までの推奨ルートを地図データを用いて探索する経路探索手段を更に備え、
    前記案内音声は、前記推奨ルート上に予定された案内音声である、請求項1ないしいずれか1つに記載の電子装置。
  7. 外部から道路交通情報を取得する道路交通情報取得手段を更に備え、前記音声発生は、前記取得された道路交通情報に関連する案内音声である、請求項1ないしいずれか1つ記載の電子装置。
  8. 前記無線通信手段は、Bluetooth(登録商標)プロファイルに従い前記音声出力装置と通信し、電子装置は、二輪車に搭載される、または二輪車に着脱可能とされる、請求項1ないしいずれか1つに記載の電子装置。
  9. 前記音声出力装置は、ヘルメットに内蔵されるヘッドセットである、請求項に記載の電子装置。
  10. 通信方式に対応する遅延時間情報を規定したテーブルを記憶する記憶手段を備え、かつ、音声出力装置と接続可能な電子装置が実行する案内音声出力プログラムであって、
    前記音声出力装置を認識し、通信方式を特定して前記音声出力装置と無線通信するステップと、
    現在位置を検出するステップと、
    検出された現在位置から所定距離だけ前方の事象に対する案内音声を発生するステップと、
    前記通信方式に応じて、前記所定距離より手前の第1地点で前記案内音声が発生されるように前記案内音声を発生するステップを制御するステップと、
    前記案内音声を前記音声出力装置に無線送信するステップと、
    前記所定距離に該当する第2地点への到達時刻を算出するステップと、を備え、
    前記制御するステップは、前記特定された通信方式に対応する遅延時間情報及び前記第2地点への到達時刻に基づいて前記第1地点を決定する、
    案内音声出力プログラム。
  11. 通信方式に対応する遅延時間情報を規定したテーブルを記憶する記憶手段を備え、かつ、音声出力装置と接続可能な電子装置における案内音声出力方法であって、
    前記音声出力装置を認識し、通信方式を特定して前記音声出力装置と無線通信するステップと、
    現在位置を検出するステップと、
    検出された現在位置から所定距離だけ前方の事象に対する案内音声を発生するステップと、
    前記通信方式に応じて、前記所定距離より手前の第1地点で前記案内音声が発生されるように前記案内音声を発生するステップを制御するステップと、
    前記案内音声を前記音声出力装置に無線送信するステップと、
    前記所定距離に該当する第2地点への到達時刻を算出するステップと、を備え、
    前記制御するステップは、前記特定された通信方式に対応する遅延時間情報及び前記第2地点への到達時刻に基づいて前記第1地点を決定する、
    案内音声出力方法。
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