JP6086739B2 - 絶縁膜形成用組成物、絶縁膜の製造方法、及び絶縁膜 - Google Patents
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Description
一方、特許文献2の組成物は、厚膜化は可能であるものの、特許文献1の組成物よりも誘電率が高いものであった。
本発明に係る絶縁膜形成用組成物は、シロキサンポリマー(A)、シロキサンポリマー(B)という異なる2種類のシロキサンポリマーを必須に含有する。この絶縁膜形成用組成物は非感光性であっても感光性(ネガ型)であってもよく、感光性(ネガ型)である場合には光酸発生剤を必須に含有する。以下、絶縁膜形成用組成物に含有される各成分について詳細に説明する。
シロキサンポリマー(A)は、下記式(a−1)で表される少なくとも1種のシラン化合物の部分縮合物である。
これらの中でも、炭素数1〜6のアルキル基、アリール基が好ましく、メチル基、エチル基、プロピル基、フェニル基がより好ましく、メチル基が特に好ましい。
これらの中でも、炭素数1〜5のアルコキシ基、ハロゲン原子が好ましく、特に加水分解縮合時の制御のし易さから、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、塩素原子が好ましい。
n=0である場合、具体例としては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシシラン、テトラペンチルオキシシラン、トリメトキシモノエトキシシラン、ジメトキシジエトキシシラン、トリエトキシモノメトキシシラン、トリメトキシモノプロポキシシラン、モノメトキシトリブトキシシラン、モノメトキシトリペンチルオキシシラン、ジメトキシジプロポキシシラン、トリプロポキシモノメトキシシラン、トリメトキシモノブトキシシラン、ジメトキシジブトキシシラン、トリエトキシモノプロポキシシラン、ジエトキシジプロポキシシラン、トリブトキシモノプロポキシシラン、ジメトキシモノエトキシモノブトキシシラン、ジエトキシモノメトキシモノブトキシシラン、ジエトキシモノプロポキシモノブトキシシラン、ジプロポキシモノメトキシモノエトキシシラン、ジプロポキシモノメトキシモノブトキシシラン、ジプロポキシモノエトキシモノブトキシシラン、ジブトキシモノメトキシモノエトキシシラン、ジブトキシモノエトキシモノプロポキシシラン、モノメトキシモノエトキシモノプロポキシモノブトキシシランや、これらの化合物のアルコキシ基の一部又は全部を塩素原子で置き換えた化合物等が挙げられる。これらの中でも、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシランが好ましい。
シロキサンポリマー(B)は、下記式(b−1)で表される構成単位(b1)を少なくとも有する。
これらの中でも、絶縁膜の誘電率をより低下させる観点から、炭素数1〜5のアルキル基が好ましく、炭素数1〜3のアルキル基がより好ましく、メチル基又はエチル基がさらに好ましい。
上記式(b−4)においてSi原子に結合しているエチレン性二重結合含有基の具体例としては、(メタ)アクリロイルオキシメチル基、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル基、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル基等が挙げられる。なお、本明細書において「(メタ)アクリロイル」とは、アクリロイル及びメタクリロイルの一方又は両方を意味する。
また、シロキサンポリマー(A)の含有量とシロキサンポリマー(B)の含有量との比率(A)/(B)は、SiO2換算の質量比で10/90〜90/10であることが好ましく、30/70〜90/10であることがより好ましい。この範囲とすることにより、低誘電率の絶縁膜を形成することが容易になる。
本発明に係る絶縁膜形成用組成物が感光性(ネガ型)である場合、露光により酸を発生する光酸発生剤をさらに含有する。酸を発生させるための露光光としては、紫外線、放射線、電子線等の活性エネルギー線が用いられる。
光酸発生剤としては、公知の光酸発生剤を特に限定されることなく用いることができるが、具体例としては、ヨードニウム塩やスルホニウム塩等のオニウム塩系酸発生剤、オキシムスルホネート系酸発生剤、ビスアルキル又はビスアリールスルホニルジアゾメタン類、ポリ(ビススルホニル)ジアゾメタン類、ジアゾメタンニトロベンジルスルホネート類等のジアゾメタン系酸発生剤、イミノスルホネート系酸発生剤、ジスルホン系酸発生剤等が挙げられる。この光酸発生剤は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明に係る絶縁膜形成用組成物は、含窒素有機化合物を含有していてもよい。この含窒素有機化合物としては、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリペンチルアミン、トリ−n−ヘプチルアミン、トリ−n−オクチルアミン、ジ−n−ヘプチルアミン、ジ−n−オクチルアミン、トリ−n−ドデシルアミン等のアルキルアミン;ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、ジ−n−オクタノールアミン、トリ−n−オクタノールアミン等のアルキルアルコールのアミン;等が挙げられる。この含窒素有機化合物は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明に係る絶縁膜形成用組成物は、硬化促進触媒を含有していてもよい。この硬化促進触媒は、露光によって酸又は塩基を発生するような通常の光酸発生剤又は光塩基発生剤とは異なるものであり、例えば、水酸化ナトリウム、塩化ナトリウム、水酸化カリウム、塩化カリウム等のアルカリ金属類;オニウム塩;等が例示される(特許第3781049号公報等を参照)。この硬化促進触媒は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
オニウム塩としては、例えば、アンモニウムヒドロキシド、アンモニウムフルオライド、アンモニウムクロライド、アンモニウムブロマイド、ヨウ化アンモニウム、燐酸アンモニウム塩、硝酸アンモニウム塩、ホウ酸アンモニウム塩、硫酸アンモニウム塩、蟻酸アンモニウム塩、マレイン酸アンモニウム塩、フマル酸アンモニウム塩、フタル酸アンモニウム塩、マロン酸アンモニウム塩、コハク酸アンモニウム塩、酒石酸アンモニウム塩、リンゴ酸アンモニウム塩、乳酸アンモニウム塩、クエン酸アンモニウム塩、酢酸アンモニウム塩、プロピオン酸アンモニウム塩、ブタン酸アンモニウム塩、ペンタン酸アンモニウム塩、ヘキサン酸アンモニウム塩、ヘプタン酸アンモニウム塩、オクタン酸アンモニウム塩、ノナン酸アンモニウム塩、デカン酸アンモニウム塩、シュウ酸アンモニウム塩、アジピン酸アンモニウム塩、セバシン酸アンモニウム塩、酪酸アンモニウム塩、オレイン酸アンモニウム塩、ステアリン酸アンモニウム塩、リノール酸アンモニウム塩、リノレイン酸アンモニウム塩、サリチル酸アンモニウム塩、ベンゼンスルホン酸アンモニウム塩、安息香酸アンモニウム塩、p−アミノ安息香酸アンモニウム塩、p−トルエンスルホン酸アンモニウム塩、メタンスルホン酸アンモニウム塩、トリフルオロメタンスルホン酸アンモニウム塩、トリフルオロエタンスルホン酸アンモニウム塩等のアンモニウム塩化合物が挙げられる。また、上記アンモニウム塩化合物のアンモニウム部位がメチルアンモニウム、ジメチルアンモニウム、トリメチルアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、エチルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、プロピルアンモニウム、ジプロピルアンモニウム、トリプロピルアンモニウム、テトラプロピルアンモニウム、ブチルアンモニウム、ジブチルアンモニウム、トリブチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、エタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム等に置換されたアンモニウム塩化合物等も挙げられる。
これらの中でも、硬化促進の観点から、テトラメチルアンモニウム硝酸塩、テトラメチルアンモニウム酢酸塩、テトラメチルアンモニウムプロピオン酸塩、テトラメチルアンモニウムマレイン酸塩、テトラメチルアンモニウム硫酸塩等が好ましい。
本発明に係る絶縁膜形成用組成物は、空孔形成剤を含有していてもよい。空孔形成剤としては、ポリアルキレングリコール又はその少なくとも1つの末端がアルキル化された化合物:6単糖類誘導体1〜22個からなる単糖類、二糖類、多糖類、又はそれらの誘導体;過酸化ベンゾイル等の有機過酸化物;等が挙げられる。この空孔形成剤は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
ポリアルキレングリコールにおけるアルキレン基の炭素数は、1〜5が好ましく、1〜3がより好ましい。具体的には、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等が挙げられる。
ポリアルキレングリコールの少なくとも1つの末端がアルキル化された化合物とは、すくなくとも1つの上記末端の水酸基がアルキル基によってアルコキシ化されたものである。上記末端のアルコキシ化に用いられるアルキル基の炭素数は、1〜5であることが好ましく、1〜3であることがより好ましい。具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基等の直鎖状のアルキル基が好ましい。
ポリアルキレングリコール又はその少なくとも1つの末端がアルキル化された化合物の質量平均分子量は、100〜10000であることが好ましく、200〜5000であることがより好ましく、400〜4000であることがさらに好ましい。
本発明に係る絶縁膜形成用組成物は、塗布性を改善したり、粘度を調節したりするために、有機溶剤を含有することが好ましい。
有機溶剤としては、特に限定されないが、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、3−メトキシブチルアセテート(MA)、3−メトキシブタノール(BM)、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、プロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、プロピレングリコールモノエチルエーテルプロピオネート、炭酸メチル、炭酸エチル、炭酸プロピル、炭酸ブチル等が挙げられる。この有機溶剤は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明に係る絶縁膜形成用組成物は、所望により、従来公知の添加剤を含有していてもよい。添加剤としては、ラジカル性光重合開始剤、光増感剤、付加的樹脂、界面活性剤、可塑剤、安定剤、紫外線吸収剤、シランカップリング剤、着色剤等が挙げられる。
本発明に係る絶縁膜形成用組成物が非感光性である場合、本発明に係る絶縁膜の製造方法は、支持体上に、本発明に係る絶縁膜形成用組成物を用いて被膜を形成する工程と、被膜を焼成する工程とを含む。
次いで、所定のマスクを介して、塗膜を露光する。この露光により、露光部分におけるシロキサンポリマー同士のSi−O−Siネットワーク形成が促進され、現像液に対する溶解性が低下する。露光は、紫外線、放射線、電子線等の活性エネルギー線を被膜に照射することにより行う。活性エネルギー線の光源としては、例えば低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、ケミカルランプ等が挙げられる。照射するエネルギー線量は、絶縁膜形成用組成物の組成によっても異なるが、例えば1〜2000mJ/cm2程度であればよい。
次いで、現像後のパターンを焼成することにより、絶縁膜のパターンを形成する。焼成温度としては、例えば150〜600℃の条件が好ましい。
[実施例1]
メチルトリメトキシシラン18.0質量部と、テトラメトキシシラン10.5質量部と、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)61.3質量部とを混合し、撹拌した。この混合物に純水10.2質量部と、69%硝酸0.077質量部とを加え、さらに2時間撹拌した。その後、40℃で12時間反応させることにより、シロキサンポリマー(A−1)(質量平均分子量2580、メチルトリメトキシシラン/テトラメトキシシラン=66.7/33.3(モル比))を含有する溶液を得た。
シロキサンポリマー:
シロキサンポリマー(A−1)とシロキサンポリマー(B−1)との合計含有量・・・19質量%
シロキサンポリマー(A−1)/シロキサンポリマー(B−1)=38.6/61.4(SiO2換算質量比)
光酸発生剤:
トリフェニルスルホニウムノナフルオロブチルスルホネート・・・シロキサンポリマー(A−1)とシロキサンポリマー(B−1)との合計含有量に対して5質量%
含窒素有機化合物:
トリエチルアミン・・・シロキサンポリマー(A−1)とシロキサンポリマー(B−1)との合計含有量に対して0.3質量%
シロキサンポリマー(A−1)とシロキサンポリマー(B−1)との混合比をシロキサンポリマー(A−1)/シロキサンポリマー(B−1)=65.4/34.6(SiO2換算質量比)としたほかは実施例1と同様にして、絶縁膜形成用組成物を調製した。
シロキサンポリマー(A−1)とシロキサンポリマー(B−1)との混合比をシロキサンポリマー(A−1)/シロキサンポリマー(B−1)=85.0/15.0(SiO2換算質量比)としたほかは実施例1と同様にして、絶縁膜形成用組成物を調製した。
メチルトリメトキシシラン19.0質量部と、テトラメトキシシラン5.5質量部と、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)64.6質量部とを混合し、撹拌した。この混合物に純水10.8質量部と、69%硝酸0.081質量部とを加え、さらに2時間撹拌した。その後、25℃で3日間反応させることにより、シロキサンポリマー(A−2)(質量平均分子量4899、メチルトリメトキシシラン/テトラメトキシシラン=80/20(モル比))を含有する溶液を得た。
下記式(1)及び(3)で表される構成単位を有するシロキサンポリマー(B−2)(質量平均分子量5725、(1)/(3)=72/28(モル比))を含有する溶液を得た。
シロキサンポリマーとしてシロキサンポリマー(A−1)のみを用いたほかは実施例1と同様にして、絶縁膜形成用組成物を調製した。
シロキサンポリマーとしてシロキサンポリマー(A−2)のみを用いたほかは実施例1と同様にして、絶縁膜形成用組成物を調製した。
シロキサンポリマー、光酸発生剤、及び含窒素有機化合物がそれぞれ下記の濃度となるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)と混合し、絶縁膜形成用組成物を調製した。
シロキサンポリマー:
シロキサンポリマー(B−1)・・・26質量%
感光剤:
4,4’−[1−[4−[1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチル]フェニル]エチリデン]ビスフェノールの全水酸基の水素原子を1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホニル基で置換した化合物・・・シロキサンポリマー(B−1)の含有量に対して20質量%
界面活性剤:
PolyFox PF−656(オムノバ社製)・・・シロキサンポリマー(B−1)の含有量に対して0.05質量%
シロキサンポリマー、光酸発生剤、及び含窒素有機化合物がそれぞれ下記の濃度となるようにプロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)と混合し、絶縁膜形成用組成物を調製した。
シロキサンポリマー:
シロキサンポリマー(B−2)・・・10質量%
光酸発生剤:
トリフェニルスルホニウムトリフルオロメチルスルホネート・・・シロキサンポリマー(B−2)の含有量に対して1.5質量%
架橋剤:
ビスメトキシメチル尿素・・・シロキサンポリマー(B−2)の含有量に対して10質量%
ヘキサメトキシメチルメラミン・・・シロキサンポリマー(B−2)の含有量に対して1質量%
含窒素有機化合物:
トリイソプロパノールアミン・・・シロキサンポリマー(B−2)の含有量に対して0.4質量%
界面活性剤:
PolyFox PF−656(オムノバ社製)・・・シロキサンポリマー(B−2)の含有量に対して0.05質量%
実施例1〜5及び比較例1,2の絶縁膜形成用組成物のそれぞれを、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)処理済みの8インチのシリコン基板上にスピンナーで塗布し、被膜を形成した。次いで、形成した被膜を、マスクパターンを介さずにNSR−S203B型露光装置(ニコン社製)によりオープンフレーム露光(KrF線、露光量55mJ/cm2)した。その後、窒素雰囲気下、500℃で30分間焼成することにより、絶縁膜を形成した。
比較例3の絶縁膜形成用組成物については、焼成温度を400℃としたほかは上記と同様にして絶縁膜を形成した。また、比較例4の絶縁膜形成用組成物については、焼成温度を350℃としたほかは上記と同様にして絶縁膜を形成した。
得られた絶縁膜の膜厚を表1に示す。
測定器(製品名「SSM495」、Solid State Measurement社製)を用いて、得られた絶縁膜の誘電率(0.9216MHz)を測定した。結果を表1に示す。
また、シロキサンポリマーとしてシロキサンポリマー(A−2)のみを含有する比較例2の絶縁膜形成用組成物を用いた場合の誘電率は2.86であったが、シロキサンポリマー(A−2)のほかにシロキサンポリマー(B−1)又は(B−2)を含有させることにより、それぞれ誘電率を2.74、2.72に低減することができた(実施例4,5)。
なお、シロキサンポリマーとしてシロキサンポリマー(B−1)又は(B−2)のみを含有する比較例3,4の絶縁膜形成用組成物を用いた場合は、誘電率がそれぞれ4.80、5.14と高いものであった。
このことから、シロキサンポリマー(A)とシロキサンポリマー(B)とを組み合わせることにより、低誘電率かつ厚膜の絶縁膜を形成可能であることが分かる。
Claims (6)
- 下記式(a−1)で表される少なくとも1種のシラン化合物の部分縮合物であるシロキサンポリマー(A)と、下記式(b−1)で表される構成単位(b1)を有する、前記シロキサンポリマー(A)とは異なるシロキサンポリマー(B)とを含有する絶縁膜形成用組成物であって、
前記シロキサンポリマー(B)が下記式(b−2)で表される構成単位(b2)をさらに有し、
前記構成単位(b2)の割合が前記シロキサンポリマー(B)中、30〜70モル%である絶縁膜形成用組成物。
- 露光により酸を発生する光酸発生剤をさらに含有する請求項1〜3の何れか1項記載の絶縁膜形成用組成物。
- 支持体上に、請求項1〜3の何れか1項記載の絶縁膜形成用組成物を用いて被膜を形成する工程と、
前記被膜を焼成する工程とを含む絶縁膜の製造方法。 - 支持体上に、請求項4記載の絶縁膜形成用組成物を用いて被膜を形成する工程と、
前記被膜を露光する工程と、
露光後の前記被膜を現像してパターンを形成する工程と、
前記パターンを焼成する工程とを含む絶縁膜の製造方法。
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