JP6086227B2 - エキシマ光照射装置 - Google Patents
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Description
このようなエキシマ光照射装置に使用されるエキシマランプとしては、特開2010−80351号公報(特許文献1)にも記載されているように、紫外線を効率よく放射するために、発光管内に紫外線反射膜が形成されたエキシマランプが多用されている。このようなランプにおいては、水平配置された長尺の発光管内の光出射側と反対の非光出射側の内面に、シリカ粒子を主体とした紫外線反射膜が形成されている。
ところで、この種のエキシマランプにおいては、紫外線の有効利用を図る観点から、光出射側とは反対側の非光出射壁35の内面にはシリカ粒子などからなる紫外線反射膜33が形成されている。
このため、点灯時間が経過するに従って、下方の光出射壁34、つまり発光管31の光出射方向側の壁を構成するガラスに、真空紫外線が照射されることに起因して生ずる紫外線歪みが経時的に蓄積される。一方で、紫外線反射膜33を形成した上方壁35には紫外線が照射されることがないので、紫外線歪みが蓄積されることがない。
その結果、この紫外線歪みの影響によって、光出射方向側のガラスが主として長手方向に収縮して、発光管31全体が、紫外線反射膜33が形成された非光出射壁35方向に向かって凸状に反ってしまうことがある。
上記特許文献1には、このような不具合を解消するために、エキシマランプの中央部にエキシマランプが上方へ反らないように機械的に移動を制限する移動規制体を設ける構造が提案されている。
これによれば、ランプホルダー40、50によって保持されたエキシマランプ30の発光管31の上面側(非光出射側)の中央部に当接するように移動規制体20を設けて、発光管の経時的な形状変化を防止する構造とされている。
なお、この移動規制体20は、通常は、ランプの寿命初期においては、例えば1mm程度の微小間隙をもって配置され、点灯時間の経過とともにランプが上方にある程度反ってきたときに、当該移動規制体20と当接するようにされて、それ以上の反りを規制するという使われ方をするものであって、本願発明で、移動規制体が発光管に“当接する”とはこのような状況を意味するものである。
図5及び図6には、前記ランプを脱着する機構を備えたランプホルダーの一例が示されている。
下部保持部70は、図6に示すように、上部保持部60に対して回動自在であって、ランプ保持位置と退避位置とに進退自在である。
上部保持部60には係合ピン61が水平に突設され、下部保持部70にはこれに係合する係合フック71が設けられている。また、上部保持部60にはランプ30を下方に押圧するバネ部材62が設けられ、一方、下部保持部70にはランプ30を図4(A)の左方側、即ち、固定ランプホルダー40側に押圧するバネ部材72が設けられている。
図5、図6(A)に示すように、ランプ30が保持位置にあるときは、下部保持部70の係合フック71が上部保持部60の係合ピン61に係合していて、ランプ30は、上部保持部60のバネ部材62により下部保持部70側に下方に押圧され、該下部保持部70のバネ部材72によって図の左方側に押圧されて、所定位置に保持される。
図6(B)は、係合フック71が係合ピン61から外されて、下部保持部70が回動して退避位置にある状態を示している。
図7(A)はランプ(不図示)を保持した位置を示し、下部保持部70が上部保持部60に対して保持位置にあり、その係合フック71が上部保持部60の係合ピン61に係合している。
ランプの交換時には、図7(B)に示すように、下部保持部70の係合フック71側を若干上方に持ち上げて、係合フック71を係合ピン61から外す。
次いで、図7(C)(D)に示すように、下部保持部71を回動させて退避位置に退避させる。これにより、ランプをホルダー50から取り外すものである。
ランプの取り付け時には、これとは逆の工程によりホルダー50により保持するものである。
このとき、前記特許文献1のように、発光管に当接した移動規制体を有する装置においては、発光管に該移動規制体を支点にした局所的な応力が生じて、発光管が損傷してクラックが入ることがあり、遂には破損に至るという問題が生じている。
またこの現象は、ランプの取り付け時にも同様に発生する。
また、前記上部保持部には、前記エキシマランプを下方に押圧する弾性部材が設けられたことを特徴とする。
また、前記下部保持部には、前記エキシマランプを長手方向に沿って押圧する弾性部材が設けられたことを特徴とする。
即ち、エキシマランプ1は、その両端をランプホルダーによって水平状態に支持されていて、図1、2にはその一方のランプホルダー2のみが図示されている。
本発明のエキシマ光照射装置においても、図4に示したと同様に、長尺のエキシマランプ1の中間位置には、移動規制体が当接されていて、紫外線歪によるエキシマランプの上方への変形(反り)を防止している。
図2も参照して、ランプホルダー2は、門型の上部保持部3と、これに水平方向に回動自在に連結された下部保持部4とからなる。
勿論、このバネ部材3e、3fは天板部3aに設けられるものであってもよい。
一方、下部保持部4は、ランプを載置する載置部4aと、これに立設された係止部4bと、連結部4cとからなる。そして、該下部保持部4にはランプを他方のランプホルダー側に押圧する板状のバネ部材4dが設けられている。
そしてこの位置で、係合フック4fを回動して係合ピン3dに係合し、下部保持部4を保持位置に維持する。
このようにして、下部保持部4は、係合ピン3dと水平係止片4eによって下方への動きが規制され、係合フック4fと係合ピン3dとの係合によって、退避位置への回動が規制されて、下部保持部4が保持位置に維持されて、ランプ1の保持がなされる。
また、ランプの取り付けは上記と逆の動作によって行なわれる。
上記のように、ランプのランプホルダーへの脱着の間、当該ランプは上方への動作を伴うことがない。
2 ランプホルダー
3 上部保持部
3a 天板部
3b、3c 脚部
3d 係合ピン
3e、3f バネ部材
4 下部保持部
4a 載置部
4b 係止部
4c 連結部
4d バネ部材
4e 水平係止片
4f 係合フック
Claims (3)
- 発光管の非光出射側の内面に紫外線反射膜を備えたエキシマランプが、一対のランプホルダーによって筐体に保持され、
前記発光管の紫外線反射膜側への反りを制限する移動規制体が前記発光管の紫外線反射膜側の外面に設けられ、
てなるエキシマ光照射装置において、
前記一対のランプホルダーのうち、少なくとも一方のランプホルダーは、前記筺体に固定された上部保持部と、該上部保持部に水平方向に回動自在に連結されて保持位置から退避可能な、前記エキシマランプが載置される下部保持部とからなり、
前記上部保持部は、係合ピンが水平に突設されるとともに、
前記下部保持部は、水平部分のみからなる水平係止片と、該水平係止片に回動自在に設けられた係合フックを備え、
前記下部保持部が保持位置にあるとき、前記水平係止片が前記係合ピンの上部に係止され、前記回動自在な係合フックが前記係合ピンに係合される
ことを特徴とするエキシマ光照射装置。
- 前記上部保持部には、前記エキシマランプを下方に押圧するバネ部材が設けられたことを特徴とする請求項1に記載のエキシマ光照射装置。
- 前記下部保持部には、前記エキシマランプを長手方向に沿って押圧するバネ部材が設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のエキシマ光照射装置。
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