JP6085470B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両内でエアバッグにより乗員を保護するエアバッグ装置に関する。
車両の緊急時等に乗員を保護するため、各種のエアバッグ装置が車両部材に設置されている。エアバッグ装置では、一般に、インフレータから供給されるガスによりエアバッグが膨張展開し、乗員がエアバッグにより受け止められる。その際、例えば、助手席用のエアバッグ装置では、エアバッグは、インストルメントパネルから展開し、インストルメントパネル、ウインドシールド、及び、乗員の間の空間を埋めるように膨張する。また、膨張したエアバッグは、ウインドシールドに押し当てられて、ウインドシールドにより支持される。これにより、エアバッグの挙動や性能を安定させている。
ここで、ウインドシールドの角度は車種毎に異なるため、エアバッグは、ウインドシールの角度に合わせて、車種毎に設計する必要がある。そのため、同じエアバッグを複数の車種で共通化することはできず、車種毎に異なるエアバッグが使用される。これに対し、従来、エアバッグ内のガスの流れを制御することで、膨張したエアバッグとウインドシールドの間に隙間が生じるエアバッグ装置が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたエアバッグ装置では、エアバッグが、ウインドシールドとインストルメントパネルに沿って広い範囲に展開して、乗員を保護する。また、エアバッグは、整流手段から供給されるガスにより、インストルメントパネルに押し付けられて、ウインドシールドに接触せずに膨張する。
ところが、ガスによる押し付けでは、エアバッグを支持する充分な力を確保できない虞があり、膨張したエアバッグを、乗員を保護する状態に安定させるのが難しい。その結果、エアバッグの膨張展開途中に、エアバッグが、インストルメントパネルの上で大きくバウンドする虞がある。また、エアバッグが完全に膨張展開した状態で、車両の緊急停止に伴いエアバッグに作用する慣性により、エアバッグが、インストルメントパネルへの取付位置を中心に回転するように動く虞がある。乗員がエアバッグに侵入した際には、エアバッグが、取付位置から車両の前方に大きく動く虞もある。
また、整流手段の取り付けに伴い、エアバッグ装置の部品数が増加するため、エアバッグ装置のコスト(製造コスト、部品コスト)が高くなり、エアバッグ装置の重量も増加する。加えて、整流手段はインフレータの周辺で高圧のガスを受けるため、整流手段には高い強度が求められており、そのコストが高くなる傾向がある。従って、コストや重量を削減する観点から、エアバッグ装置の部品数を増加させずに、エアバッグを安定させることが求められる。同時に、複数の車種でのエアバッグの共通化を実現するため、ウインドシールド等への接触を防止しつつ、膨張したエアバッグの状態を維持する必要がある。
特開2011−131666号公報
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、エアバッグ装置の部品数を増加させずに、膨張したエアバッグを車両部材から突出して乗員を保護する状態に安定させることである。また、エアバッグの車両部材側の部分のみにより、エアバッグを車両部材から突出する状態に維持する。
本発明は、ガスにより膨張するエアバッグと、エアバッグ内にガスを供給するインフレータを備え、車両部材に設置されるエアバッグ装置であって、エアバッグが、車両部材から突出して乗員を保護する保護膨張部と、保護膨張部の車両部材側の基端部に形成され、インフレータが取り付けられる取付部と、保護膨張部から車両部材側に突出し、膨張した保護膨張部を基端部のみが車両部材に接する状態で支持する複数の支持膨張部と、を有し、複数の支持膨張部が、取付部の両側に、又は、取付部を囲んで形成され、車両部材が、インフレータ及び取付部が固定されるインストルメントパネルであり、複数の支持膨張部が、取付部の上側と下側に位置するインストルメントパネルに接して保護膨張部を支持し、インストルメントパネルが、上側の支持膨張部を受ける上側受け部と、下側の支持膨張部を受ける下側受け部と、を有し、上側受け部の剛性が、下側受け部の剛性よりも高いエアバッグ装置である。
本発明によれば、エアバッグ装置の部品数を増加させずに、膨張したエアバッグを車両部材から突出して乗員を保護する状態に安定させることができる。また、エアバッグの車両部材側の部分のみにより、エアバッグを車両部材から突出する状態に維持することができる。
本実施形態のエアバッグ装置の側面図である。 形成前のエアバッグの展開図である。 形成途中のエアバッグの斜視図である。 形成後のエアバッグの斜視図である。 エアバッグの折り畳み手順を示す図である。 エアバッグの折り畳み手順を示す図である。 膨張展開時のエアバッグの挙動を示す図である。 乗員の侵入時におけるエアバッグの挙動を示す図である。 折り返し位置を変更したエアバッグを示す図である。 2つの支持膨張部を有するエアバッグを示す図である。 2つの支持膨張部を有するエアバッグを示す図である。 3つの支持膨張部を有するエアバッグを示す図である。 4つの支持膨張部を有するエアバッグを示す図である。
本発明のエアバッグ装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態のエアバッグ装置は、エアバッグにより車両の乗員を保護する乗員保護装置であり、各種車両の車両部材に設置される。車両部材は、車両を構成する部材であり、エアバッグ装置は、車両内で所定の車両部材に設置される。以下、エアバッグ装置について、助手席用エアバッグ装置を例に採り説明する。
図1は、本実施形態のエアバッグ装置1の側面図であり、車両80内で膨張したエアバッグ10を模式的に示している。また、図1では、車両80の一部と乗員90を車両80の幅方向からみて示し、車両80を断面図で示している。なお、本実施形態では、前、後、上、下とは、車両80における前、後、上、下のことをいう。
車両80は、図示のように、ウインドシールド81と、ウインドシールド81の下方に位置するインストルメントパネル82と、エアバッグ装置1の収容部83を備えている。
インストルメントパネル82は、エアバッグ装置1が設置される車両部材であり、車両80内で乗員90の前方に配置される。収容部83は、インストルメントパネル82の凸部に形成されており、ここでは、インストルメントパネル82の中間部に位置する。作動前のエアバッグ装置1は、収容部83内に収容されて、車両80のインストルメントパネル82に設置される。また、収容部83内のエアバッグ装置1は、エアバッグカバー(図示せず)により覆われる。
エアバッグ装置1は、ウインドシールド81と乗員90の間でガスにより膨張するエアバッグ(クッション)10と、ガスを発生するインフレータ2を備えている。エアバッグ10は、インフレータ2の取付部11を有し、折り畳まれた状態で、インフレータ2とともに収容部83に収容される。インフレータ2が、エアバッグ10の取付部11に取り付けられて、インフレータ2及び取付部11が、インストルメントパネル82に固定される。車両緊急時等には、車両80の指示装置(図示せず)から受信した作動指示信号に応じて、インフレータ2が作動する。インフレータ2は、エアバッグ10内でガスを発生して、ガスをエアバッグ10内に供給する。
エアバッグ10は、インフレータ2から供給されるガスにより展開し、インストルメントパネル82(収容部83)から車両80内に飛び出す。また、エアバッグ10は、インストルメントパネル82の一部に接する状態で、インストルメントパネル82と乗員90の間に膨張展開する。乗員90(ここでは、主に頭部91)は、膨張したエアバッグ10に侵入し、エアバッグ10により受け止められて保護される。その際、エアバッグ10内のガスがエアバッグ10のベントホール12から側方に排出されることで、乗員90の衝撃が緩和される。
本実施形態のエアバッグ10は、膨張した状態で、インストルメントパネル82を除いて車両80に接しないように、インストルメントパネル82から乗員90に向かって突出する形状に形成されている。また、エアバッグ10は、インストルメントパネル82以外の部材(ウインドシールド81等)から離れた位置に展開し、インストルメントパネル82のみにより支えられる。エアバッグ10は、インストルメントパネル82にのみ接する状態で、インストルメントパネル82から乗員90に向かって自立するように膨張展開する。
このエアバッグ10は、乗員90を受け止める1つの保護膨張部20と、保護膨張部20を支持する複数の支持膨張部30、31を有する。保護膨張部20は、エアバッグ10の主膨張部であり、車両80内で膨張展開したときに、インストルメントパネル82から所定の突出方向Pに突出する。また、保護膨張部20は、インストルメントパネル82にのみ接する状態で、乗員90に向かって突出して、乗員90の前方で膨張する。保護膨張部20の乗員90側の先端部21は、乗員90の前方に配置されて、乗員90に対向する。乗員90は、膨張した保護膨張部20に侵入して、保護膨張部20により保護される。
インフレータ2の取付部11は、保護膨張部20の基端部22(インストルメントパネル82側の端部)に形成されており、基端部22の中央部に位置する。従って、インフレータ2は、保護膨張部20の基端部22に取り付けられて、基端部22の中央部とともにインストルメントパネル82に固定される。エアバッグ10の膨張時には、保護膨張部20の基端部22が、インフレータ2の位置で、インストルメントパネル82に保持される。その状態で、膨張した保護膨張部20は、少なくとも2つ(ここでは2つ)の支持膨張部30、31により、インストルメントパネル82から突出した状態で支持される。
支持膨張部30、31は、保護膨張部20の基端部22に形成された支持脚部であり、基端部22の縁部に形成されている。エアバッグ10の膨張時に、複数の支持膨張部30、31は、保護膨張部20からインストルメントパネル82側に突出し、インストルメントパネル82に沿って展開する。膨張した支持膨張部30、31は、保護膨張部20に対して、インストルメントパネル82側に位置し、基端部22に対向するインストルメントパネル82に接する。
なお、本実施形態では、支持膨張部30、31は、エアバッグ10が膨張したときに、インストルメントパネル82に接する。これに対し、膨張したエアバッグ10に乗員90が侵入するまでは、支持膨張部30、31がインストルメントパネル82から離れていてもよい。この場合には、乗員90がエアバッグ10に侵入した後に、支持膨張部30、31がインストルメントパネル82に接する。
複数の支持膨張部30、31により、乗員90に向かって突出する保護膨張部20が支持される。その際、保護膨張部20の基端部22のみがインストルメントパネル82に接する状態(保護膨張部20の基端部22以外の部分が車両80に接しない状態)で、膨張した保護膨張部20が支持される。
保護膨張部20は、複数の支持膨張部30、31により、基端部22の一部又は全部がインストルメントパネル82に接する状態で、乗員90に向かって自立するように支持される。ここでは、エアバッグ10の膨張時に、基端部22の一部とインストルメントパネル82の間に隙間3が形成される。支持膨張部30、31と取付部11の間に隙間3が形成されて、基端部22の一部がインストルメントパネル82に接する。
取付部11は、2つの支持膨張部30、31の中間に形成されている。即ち、支持膨張部30、31は、取付部11の両側(上側と下側)に形成されており、取付部11の両側で膨張した保護膨張部20を支持する。膨張した第1支持膨張部30は、取付部11よりも上側のインストルメントパネル82に沿って配置され、保護膨張部20からウインドシールド81に向かって突出する。また、第1支持膨張部30(少なくとも先端部30A)が、インストルメントパネル82のウインドシールド81側の面(上面)に接して、保護膨張部20をインストルメントパネル82の上部において支持する。
膨張した第2支持膨張部31は、取付部11よりも下側のインストルメントパネル82に沿って配置され、保護膨張部20から下方に向かって突出する。また、第2支持膨張部31(少なくとも先端部31A)が、インストルメントパネル82の乗員90側の面に接して、保護膨張部20をインストルメントパネル82の下部において支持する。
このように、複数の支持膨張部30、31は、車両80の幅方向に直交する方向に離れた位置で膨張して、エアバッグ装置1の設置箇所の周辺部において、インストルメントパネル82に接する。また、膨張した支持膨張部30、31は、取付部11の上側と下側に位置するインストルメントパネル82に接して、保護膨張部20を支持する。その際、支持膨張部30、31は、基端部22の両縁部で、インストルメントパネル82を挟み込むように膨張する。保護膨張部20は、上下の支持膨張部30、31により安定して支持される。
取付部11から上側の第1支持膨張部30の先端部30Aまでの距離は、取付部11から下側の第2支持膨張部31の先端部31Aまでの距離と異なる。これら2つの距離は、エアバッグ10の表面に沿って測定される最短距離であり、保護膨張部20の安定性が高くなるように設定される。支持膨張部30、31は、各距離に対応する位置まで突出して、インストルメントパネル82の所定部に接する。なお、これら2つの距離は、エアバッグ10の膨張条件(エアバッグ10の形状、インストルメントパネル82の形状等)に対応して、同じ距離に設定してもよい。
次に、エアバッグ10の形成手順について説明する。
図2は、形成前のエアバッグ10の展開図であり、エアバッグ10の3つの基布(パネル)13〜15を示している。図3は、形成途中のエアバッグ10の斜視図である。
エアバッグ10は、図示のように、それぞれ所定形状に形成された第1〜第3基布(基布部材)13〜15からなり、接合された第1〜第3基布13〜15により袋体に形成される。第1基布13は、エアバッグ10の側面基布であり、筒状に膨張したエアバッグ10の側面(周面)となる。また、第1基布13は、1枚の基布(基布素材)からなり、直線状に形成された左右の縁部13A、13Bと、波状に形成された上下の縁部13C、13Dを有する。なお、上下の縁部13C、13Dの形状は、エアバッグ10の形状に合わせて変更され、様々な形状に形成される。
エアバッグ10の形成時には、まず、第1基布13の左右の縁部13A、13Bを重ねて、一対の縁部13A、13Bを縫製により気密に接合する。これにより、縁部13A、13Bの接合部13Eを第1基布13に形成して、第1基布13を筒状に形成する。エアバッグ10の膨張時に、第1基布13は、インストルメントパネル82から乗員90に向かって突出して、筒状に展開する。このように、第1基布13は、筒状に形成された筒状基布であり、インストルメントパネル82側の一端部13F及び乗員90側の他端部13Gに開口を有する。
第2基布14と第3基布15は、それぞれ第1基布13の環状の端部13F、13Gに接合されて、エアバッグ10の両端面(基端面、先端面)となる。その際、第2基布14と第3基布15の縁部が、端部13F、13Gの縁部に縫製により気密に接合される。第2基布14は、エアバッグ10のインストルメントパネル側基布(車両部材側基布)であり、エアバッグ10の膨張時に、インストルメントパネル82側に位置する。また、第2基布14は、インフレータ2の取付部11を有する。取付部11は、円形状の孔を有する取付孔からなり、第2基布14の中央部に形成されている。インフレータ2は、取付部11の取付孔に挿入されて、取付部11及び第2基布14に取り付けられる。
第2基布14は、なだらかに湾曲した縁部を有する帯状に形成され、第3基布15は、湾曲した縁部を有する形状(円形状、楕円形状等)に形成されている。第1基布13を筒状に形成した後、第2基布14は、第1基布13の一端部13Fに接合されて、一端部13Fの開口を塞ぐ。この第2基布14に対して、第3基布15は、第1基布13の他端部13Gに接合されて、他端部13Gの開口を塞ぐ。第3基布15は、エアバッグ10の乗員側基布であり、エアバッグ10の膨張時に、乗員90側に位置して乗員90に対向する。
第1基布13の両端部13F、13Gは、第1端面(底面)基布である第2基布14、及び、第2端面(先端面)基布である第3基布15と接合されて、各基布14、15の形状に対応した形状に形成される。これにより、エアバッグ10が所定形状に形成される。
図4は、形成後のエアバッグ10の斜視図であり、図4Aは、エアバッグ10を図3に対応させて示している。図4Bは、エアバッグ10を図4Aの矢印X方向からみて示す図であり、乗員90からみたエアバッグ10を示している。
エアバッグ10は、第2基布14の長手方向の両端部が取付部11よりもインストルメントパネル82側に位置するように形成される。その結果、エアバッグ10の形成時に、複数の支持膨張部30、31(少なくとも先端部30A、31A)は、取付部11よりもインストルメントパネル82側の位置に形成される。エアバッグ10の膨張時には、第2基布14の長手方向が車両80の幅方向に直交する方向に配置されて、第2基布14がインストルメントパネル82に接する。
保護膨張部20の少なくとも一部は、膨張した状態で、基端部22から先端部21に向かって広がる断面形状に形成される。具体的には、第2基布14の長手方向に沿う方向において、エアバッグ10の幅は、基端部22(幅S1)から先端部21(幅S2)に向かって次第に狭くなる(幅S1>幅S2)。即ち、第2基布14の長手方向に沿うエアバッグ10の断面は、基端部22から先端部21に向かって次第に細くなる。
これに対し、第2基布14の長手方向に直交する方向において、エアバッグ10の幅は、基端部22(幅T1)から先端部21(幅T2)に向かって次第に広くなる(幅T1<幅T2)。即ち、第2基布14の長手方向に直交するエアバッグ10の断面は、基端部22から先端部21に向かって次第に広くなる。このように、エアバッグ10の所定の断面を含む部分は、先端部21に向かって広くなり、保護膨張部20の少なくとも一部は、基端部22から先端部21に向かって次第に広がるように膨張する。
エアバッグ10を立体的に広げた状態(図4に示す状態)で、取付部11から第3基布15までの最短距離をL1、支持膨張部30、31の先端部30A、31A(第2基布14の両端部)から第3基布15までの最短距離をL2、L3とする。この場合に、L1、L2、L3は、エアバッグ10の膨張形状に対応して設定される。また、L1、L2、L3の設定により、エアバッグ10の膨張時に、エアバッグ10の乗員90が当たる部分の形状が調整される。
例えば、L1をL2及びL3よりも短くすることで(L1<L2、L3)、支持膨張部30、31が突出した状態で、第3基布15が平面に近い形状に展開する。その結果、エアバッグ10の乗員90を受ける面積が広くなる。また、L1をL2及びL3と等しくすることで(L1=L2、L3)、支持膨張部30、31が突出した状態で、第3基布15が湾曲した形状に展開する。その結果、エアバッグ10の乗員90側の部分が丸くなる。これらに対し、インストルメントパネル82の形状やエアバッグ10の膨張形状によっては、L1がL2及びL3よりも長くなる(L1>L2、L3)。
エアバッグ10の形成後、エアバッグ10は、収容部83(図1参照)の大きさに合わせて折り畳まれて、インフレータ2とともに収容部83に収容される。本実施形態では、エアバッグ10の膨張初期に、インフレータ2から供給されるガスが第1基布13の接合部13Eに直接当たらないように、エアバッグ10が折り畳まれる。また、エアバッグ10は、接合部13Eがインフレータ2のガス供給部に当たらないように折り畳まれる。これにより、接合部13Eが、膨張前の折り畳まれたエアバッグ10内で、インフレータ2から供給されるガスが直接当たらない位置に配置される。
図5、図6は、エアバッグ10の折り畳み手順を示す図である。図5、図6の各図において、図(M)はエアバッグ10の平面図、図(Y)はエアバッグ10を図(M)のY方向からみた側面図、図(Z)はエアバッグ10を図(M)のZ方向からみた側面図である。また、図(M)のV1方向は、車両80内における上方向であり、ウインドシールド81側を示している。図(M)のV2方向は、車両80内における下方向であり、乗員90側を示している。図(M)のW方向は、車両80内における車両80の幅方向である。
まず、図示のように、第3基布15を、筒状の第1基布13内に押し込むようにして(図5A参照)、エアバッグ10内に折り込む。また、第1基布13をV1方向に折り畳んで第2基布14の上に重ねる。これにより、所定の折り返し位置16Aで折り返された折り返し部16をエアバッグ10に形成する。ここでは、折り返し位置16Aは、V1、V2方向の中央位置に設定されている。次に、折り返し部16を、V2方向に向かって巻き付けるようにして、複数回(ここでは5回)折り畳む(図5B参照)。このロール折りにより、折り返し部16をロール状に折り畳み、エアバッグ10の中央部に所定幅のロール折り部17を形成する。
次に、エアバッグ10のW方向の両側部を、W方向の両方向に複数回(ここでは3回)折り返す(図6A参照)。この蛇腹折りにより、エアバッグ10を蛇腹状に折り畳み、エアバッグ10に一対の蛇腹折り部18を形成する。最後に、エアバッグ10をV1、V2方向に折り返して、エアバッグ10の全体を取付部11に重なるように蛇腹折りする(図6B参照)。その際、V1方向の先端と取付部11の間の部分を、複数回(ここでは3回)折り返して蛇腹折りする。また、V2方向の先端と取付部11の間の部分を、複数回(ここでは3回)折り返して蛇腹折りする。
その後、ラッピング材(図示せず)をエアバッグ10に取り付けて、ラッピング材により、エアバッグ10を折り畳まれた状態に維持する。折り畳まれたエアバッグ10が(図1参照)、インフレータ2とともに収容部83に取り付けられて、エアバッグ装置1が、インストルメントパネル82に設置される。エアバッグ10の膨張展開時には、インフレータ2が発生するガスにより、エアバッグ10の膨張が開始し、エアバッグ10がラッピング材を破断する。続いて、エアバッグ10は、折り畳み形状を順に解きながら展開する。
図7は、膨張展開時のエアバッグ10の挙動を示す図であり、図8は、乗員90の侵入時におけるエアバッグ10の挙動を示す図である。図7、図8の各図は、エアバッグ10、車両80、乗員90を、図1と同様に示している。
エアバッグ10の膨張展開時には、まず、エアバッグ10(図7A参照)が、インストルメントパネル82の一部を覆うように、インストルメントパネル82に沿って展開する。また、エアバッグ10の複数の支持膨張部30、31が膨張するとともに、保護膨張部20の一部が膨張する。保護膨張部20は、インストルメントパネル82から車両80内に飛び出し、インストルメントパネル82から乗員90に向かって筒状に膨張する(図7B参照)。
保護膨張部20が突出するように膨張した後、複数の支持膨張部30、31が、保護膨張部20の反対側に突出して、インストルメントパネル82に接触する(図7C参照)。保護膨張部20は、複数の支持膨張部30、31により、乗員90に向かって突出する状態で支持される。その際、複数の支持膨張部30、31により、保護膨張部20は、基端部22のみがインストルメントパネル82に接する状態で支持される。また、エアバッグ10は、支持膨張部30、31と保護膨張部20の基端部22のみが車両80(ここではインストルメントパネル82)に接する状態で支持されて、乗員90の前方で完全に膨張する。
このエアバッグ10の膨張時に、保護膨張部20の第1基布13は、ウインドシールド81に沿って筒状に展開するとともに、ウインドシールド81から離れた位置に展開する。また、エアバッグ10は、ウインドシールド81、インストルメントパネル82、及び、乗員90の間の空間に膨張展開する。第1支持膨張部30は、取付部11(収容部83)よりもウインドシールド81側に展開し、第2支持膨張部31は、取付部11(収容部83)よりも下側に展開する。
取付部11の両側に形成された支持膨張部30、31の支持により、エアバッグ10の挙動が安定し、膨張したエアバッグ10が車両80内の所定位置に確実に配置される。また、エアバッグ10の膨張展開途中に、エアバッグ10が、インストルメントパネル82の上でバウンドするのが抑制される。車両80の緊急停止に伴いエアバッグ10に慣性が作用したときでも、エアバッグ10の動きが抑制される。その結果、エアバッグ10は、インストルメントパネル82から突出して乗員90を保護する状態に安定して膨張し、乗員90の前方の所定位置に配置される。乗員90は、膨張したエアバッグ10に向かって移動して、エアバッグ10の所定位置に接触する(図8A参照)。
膨張したエアバッグ10は、保護膨張部20と支持膨張部30、31からなり、乗員90は、保護膨張部20の先端部21に接触する。乗員90(ここでは、頭部91)から受ける力により、エアバッグ10は、乗員90の侵入方向に圧縮されて潰れる(図8B参照)。これにより、エアバッグ10が、侵入方向に変形するとともに、外方(ここでは、側方と上下方向を含む侵入方向に直交する方向)に変形する。また、エアバッグ10の先端部21は、乗員90の形状に合わせて窪むように変形し、エアバッグ10の基端部22は、インストルメントパネル82に押し付けられる。その際、複数の支持膨張部30、31は、エアバッグ装置1の設置箇所の周辺部において、インストルメントパネル82に押し付けられて、保護膨張部20を支持する。
乗員90が膨張したエアバッグ10に侵入するのに伴い、エアバッグ10が、インストルメントパネル82に向かって押し潰されるように変形する(図8C参照)。エアバッグ10は、変形しつつ乗員90のエネルギを吸収して、乗員90の移動を止める。乗員90は、エアバッグ10を完全に押し潰さずに、支持膨張部30、31により支持された保護膨張部20で受け止められる。また、乗員90は、インストルメントパネル82に接触することなく、エアバッグ10により拘束される。
以上説明したように、本実施形態では、エアバッグ10のインストルメントパネル82側の部分のみにより、エアバッグ10をインストルメントパネル82から突出する状態に維持することができる。そのため、エアバッグ装置1の部品数を増加させずに、膨張したエアバッグ10を、乗員90を保護する状態に安定させることができる。部品数が増加しないため、エアバッグ装置1のコストの上昇を抑制できるとともに、エアバッグ装置1の重量の増加を防止できる。また、複数の支持膨張部30、31により、保護膨張部20を強固に支持できるため、乗員90が保護膨張部20に侵入した後でも、エアバッグ10の挙動が安定して、エアバッグ10の不要な動きが抑制される。
エアバッグ10がインストルメントパネル82のみに接する状態で膨張するため、エアバッグ10を複数の車種で共通化することができる。また、エアバッグ10がウインドシールド81に接することなく膨張するため、ウインドシールド81の角度が異なっていても、エアバッグ10の形状を変更する必要がない。そのため、同じエアバッグ10を複数の車種で使用することができる。
保護膨張部20の少なくとも一部の断面形状を、基端部22から先端部21に向かって広がるように形成したため、保護膨張部20の乗員90を受ける部分を大きくすることができる。その結果、乗員90を確実に受け止めることができる。また、保護膨張部20の基端部22側の部分を小さくできるため、エアバッグ10の容量を削減することができる。これに対し、保護膨張部20の全体を、先端部21から基端部22から向かって大きくなるように形成してもよい。この場合には、エアバッグ10のインストルメントパネル82に接する面積が広くなるため、エアバッグ10の安定性が高くなる。
複数の支持膨張部30、31が取付部11の上側と下側に位置するインストルメントパネル82に接するため、エアバッグ10の動きが生じ易い上下方向において、保護膨張部20を支持することができる。その結果、エアバッグ10の挙動が、より安定する。また、例えば、複数の支持膨張部30、31が取付部11の右側と左側に位置するインストルメントパネル82に接する場合に比べて、エアバッグ10の安定性が高くなる。
エアバッグ10の複数の支持膨張部30、31に対応して(図1参照)、インストルメントパネル82は、取付部11よりも上側の第1支持膨張部30を受ける上側受け部82Aと、取付部11よりも下側の第2支持膨張部31を受ける下側受け部82Bを有する。上側受け部82Aは、取付部11の上側に位置し、インストルメントパネル82の上面に形成される。第1支持膨張部30は、上側受け部82Aに接して保護膨張部20を支持する。下側受け部82Bは、取付部11の下側に位置し、インストルメントパネル82の乗員90側の面に形成される。第2支持膨張部31は、下側受け部82Bに接して保護膨張部20を支持する。
上側受け部82Aの剛性は下側受け部82Bの剛性よりも高く、それらの剛性値(剛性率)は互いに異なる値になっている。インストルメントパネル82の裏面にリブを形成し、又は、インストルメントパネル82の厚さを変えることで、受け部82A、82Bの剛性(剛性値)が、それぞれ設定される。上側受け部82Aの剛性を下側受け部82Bの剛性よりも高くすることで、受け部82A、82Bから支持膨張部30、31に作用する力に差が生じ、第1支持膨張部30が相対的に強い力を受ける。これに伴い、エアバッグ10の膨張展開時に、エアバッグ10が、取付部11を支点に下方に振れるように展開する。その結果、エアバッグ10が、ウインドシールド81から離れる方向に変位しつつ展開して、乗員90の前方で膨張する。
上側受け部82Aに接する第1支持膨張部30の支持により、保護膨張部20の安定性が高くなり、エアバッグ10が膨張展開後の状態に維持される。また、膨張後のエアバッグ10に乗員90が侵入したときには、エアバッグ10が前方に移動し難く、乗員90の前方への移動が抑制される。このように、受け部82A、82Bの剛性に差をつけることで、インストルメントパネル82側において、エアバッグ10の展開の仕方や保護膨張部20の支持状態を調整することができる。そのため、車両80に合わせてエアバッグ装置1を設定する必要がなく、エアバッグ装置1の共通化を図ることができる。
エアバッグ10の膨張時には、筒状の第1基布13が、インストルメントパネル82から乗員90に向かって筒状に突出する。エアバッグ10の側面(周面)が筒状の第1基布13からなるため、エアバッグ10が外方に膨張し難くなり、エアバッグ10の外方への変形が抑制される。また、乗員90の侵入によるエアバッグ10の変形が抑制されて、エアバッグ10が潰れ難くなる。そのため、エアバッグ10によるエネルギの吸収効率を高くすることができ、乗員90を効果的に拘束できる。乗員90がエアバッグ10に接触してから止まるまでの乗員90の移動量を低減することもできる。これに伴い、エアバッグ10を小さくしても、乗員90とインストルメントパネル82との接触を防止できるため、エアバッグ10の容量を削減することができる。
1枚の基布の一対の縁部13A、13Bを接合して、第1基布13を筒状に形成するため(図2、図3参照)、筒状の第1基布13を容易に形成することができる。この第1基布13の接合部13Eは、エアバッグ10の任意の位置に配置される。ただし、膨張前の折り畳まれたエアバッグ10内で、接合部13Eを、エアバッグ10の破損し易い位置を外れた位置に配置することで、エアバッグ10の膨張初期時の接合部13Eの破損を抑制できる。
エアバッグ10の破損し易い位置は、例えば、高温のガスの影響を受ける位置である。従って、接合部13Eは、折り畳まれたエアバッグ10内で、インフレータ2から供給されるガスが直接当たらない位置に配置するのが好ましい。このようにすることで、エアバッグ10の膨張前、及び、折り畳まれたエアバッグ10にガスが最初に供給される時(インフレータ2によるガス供給初期時)に、接合部13Eは、ガスが直接当たらない位置に配置される。その結果、ガスの熱による接合部13Eへの影響を低減して、接合部13Eの破損を抑制できる。
なお、本実施形態では、1枚の基布を接合することで筒状の第1基布13を形成したが、複数枚の基布を接合することで筒状の第1基布13を形成してもよい。接合部のない筒状の基布により第1基布13を形成してもよい。同様に、第2、第3基布14、15は、1枚の基布により形成してもよく、複数枚の基布を接合することで形成してもよい。第1〜第3基布13〜15の形成に使用される基布は、第1〜第3基布13〜15のもとになる基布素材(ここでは裁断基布)であり、それぞれ所定形状に形成される。第2、第3基布14、15には、必要に応じて、貫通部(孔、スリット等)を形成してもよい。この場合には、第2、第3基布14、15により筒状の第1基布13の開口を塞いだ状態で、エアバッグ10の内部(気室)が、第2、第3基布14、15の貫通部を通して外部と繋がる。
エアバッグ10は、上記した折り畳み方(図5、図6参照)に限定されず、種々の状態に折り畳まれる。エアバッグ10を上記したように折り畳むときには(図5A参照)、折り返し部16の折り返し位置16Aを変更することで、保護膨張部20の突出方向Pを調整できる。例えば、折り返し位置16AをV2方向にずらすと、折り返し位置16Aよりも上側(V1側)において、エアバッグ10のボリューム(上ボリューム)が増加する。これにより、エアバッグ10の膨張の仕方と、保護膨張部20の突出方向Pが変更される。
図9は、折り返し位置16Aを変更したエアバッグ10を示す図であり、膨張展開時のエアバッグ10の挙動を、図7と同様に示している。
図示のように、エアバッグ10の上ボリュームが増加することで、エアバッグ10の上側の部分が大きく膨張する。その結果、膨張中のエアバッグ10が下側に押されて、保護膨張部20の突出方向Pが下側に変更される。
これに対し、折り返し位置16A(図5A参照)をV1方向にずらすと、折り返し位置16Aよりも下側(V2側)において、エアバッグ10のボリューム(下ボリューム)が増加する。エアバッグ10の膨張時には、エアバッグ10の下側の部分が大きく膨張するため、エアバッグ10が上側に押されて、保護膨張部20の突出方向Pが上側に変更される。
次に、他の実施形態のエアバッグ10について説明する。
図10、図11は、2つの支持膨張部30、31を有するエアバッグ10を示す図である。図10A、図11Aは形成途中のエアバッグ10の斜視図であり、図10B、図11Bは形成後のエアバッグ10の斜視図である。図10C、図11Cは、エアバッグ10を図10B、図11Bの矢印X方向からみて示す図であり、乗員90からみたエアバッグ10を示している。
図10に示すエアバッグ10では、第2基布14が帯状に形成され、第2基布14の両端の縁部が湾曲形状に形成されている。図11に示すエアバッグ10では、第2基布14が帯状に形成され、第2基布14の両端部が円弧状に形成されている。これら第2基布14を筒状の第1基布13に接合することで、第1基布13の一端部13Fが、第2基布14の形状に対応した形状に形成される。
図12は、3つの支持膨張部32〜34を有するエアバッグ10を示す図であり、エアバッグ10を図10と同様に示している。
図12に示すエアバッグ10では、第2基布14がY字状に形成されている。第2基布14を筒状の第1基布13に接合することで、第1基布13の一端部13FがY字状に形成され、3つの支持膨張部32〜34がエアバッグ10に形成される。3つの支持膨張部32〜34は、基端部22の縁部に形成され、インフレータ2の取付部11は、3つの支持膨張部32〜34の中央部に位置する。
図13は、4つの支持膨張部35〜38を有するエアバッグ10を示す図であり、エアバッグ10を図10と同様に示している。
図13に示すエアバッグ10では、第2基布14が十字状に形成されている。第2基布14を筒状の第1基布13に接合することで、第1基布13の一端部13Fが十字状に形成され、4つの支持膨張部35〜38がエアバッグ10に形成される。4つの支持膨張部35〜38は、基端部22の縁部に形成され、インフレータ2の取付部11は、4つの支持膨張部35〜38の中央部に位置する。このように、複数の支持膨張部(図12、図13参照)を、取付部11を囲んで形成してもよい。この場合には、複数の支持膨張部が、取付部11を囲んで、膨張した保護膨張部20を安定して支持する。また、複数の支持膨張部により、上記した支持膨張部30、31と同様の効果が得られる。
なお、本実施形態では、エアバッグ装置1をインストルメントパネル82の中間部に設置したが、エアバッグ装置1は、インストルメントパネル82の中間部以外の部分(上部、下部等)に設置するようにしてもよい。また、本発明は、エアバッグ装置の種類によらず、車両部材から突出するエアバッグを備えたエアバッグ装置に適用できる。例えば、本発明は、運転席用エアバッグ装置、又は、運転席用エアバッグ装置と助手席用エアバッグ装置の間に設置されるエアバッグ装置に適用してもよい。各エアバッグ装置において、エアバッグは、エアバッグ装置が設置される車両部材から各突出方向に突出する。
1・・・エアバッグ装置、2・・・インフレータ、3・・・隙間、10・・・エアバッグ、11・・・取付部、12・・・ベントホール、13・・・第1基布、14・・・第2基布、15・・・第3基布、16・・・折り返し部、17・・・ロール折り部、18・・・蛇腹折り部、20・・・保護膨張部、21・・・先端部、22・・・基端部、30〜38・・・支持膨張部、80・・・車両、81・・・ウインドシールド、82・・・インストルメントパネル、82A・・・上側受け部、82B・・・下側受け部、83・・・収容部、90・・・乗員、91・・・頭部。

Claims (7)

  1. ガスにより膨張するエアバッグと、エアバッグ内にガスを供給するインフレータを備え、車両部材に設置されるエアバッグ装置であって、
    エアバッグが、車両部材から突出して乗員を保護する保護膨張部と、保護膨張部の車両部材側の基端部に形成され、インフレータが取り付けられる取付部と、保護膨張部から車両部材側に突出し、膨張した保護膨張部を基端部のみが車両部材に接する状態で支持する複数の支持膨張部と、を有し、
    複数の支持膨張部が、取付部の両側に、又は、取付部を囲んで形成され
    車両部材が、インフレータ及び取付部が固定されるインストルメントパネルであり、
    複数の支持膨張部が、取付部の上側と下側に位置するインストルメントパネルに接して保護膨張部を支持し、
    インストルメントパネルが、上側の支持膨張部を受ける上側受け部と、下側の支持膨張部を受ける下側受け部と、を有し、
    上側受け部の剛性が、下側受け部の剛性よりも高いエアバッグ装置。
  2. 請求項1に記載されたエアバッグ装置において、
    複数の支持膨張部が、エアバッグの膨張時に、保護膨張部の基端部に対向する車両部材に接して保護膨張部を支持するエアバッグ装置。
  3. 請求項1又は2に記載されたエアバッグ装置において、
    エアバッグの膨張時に、保護膨張部の基端部の一部と車両部材の間に隙間が形成されるエアバッグ装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、
    複数の支持膨張部が、エアバッグの形成時に、取付部よりも車両部材側の位置に形成されたエアバッグ装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、
    保護膨張部の少なくとも一部が、膨張した状態で、基端部から乗員側の先端部に向かって広がる断面形状に形成されたエアバッグ装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、
    取付部から上側の支持膨張部の先端部までの距離が、取付部から下側の支持膨張部の先端部までの距離と異なるエアバッグ装置。
  7. 請求項1ないしのいずれかに記載されたエアバッグ装置において、
    エアバッグが、エアバッグの膨張時に車両部材から乗員に向かって突出する筒状の第1基布と、第1基布の車両部材側の一端部に接合されて一端部の開口を塞ぐ第2基布と、第1基布の乗員側の他端部に接合されて他端部の開口を塞ぐ第3基布と、からなるエアバッグ装置。
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