JP6084918B2 - 可動体の制御装置 - Google Patents

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この発明は可動体の制御装置に関し、より具体的には可動体に作用する物理量を検出するセンサの較正(キャリブレーション)を行う可動体の制御装置に関する。
可動体に作用する温度、湿度、圧力、速度等の様々な物理量を検出する各種センサは、製造誤差などによってセンサ出力値の零点がずれる(オフセット値が生じる)ことがあるため、例えば製品出荷時等に較正(零点調整(オフセット値の除去))が行われる。しかしながら、製品出荷時等に較正を行っても、その後の使用環境(温度変化や過負荷等)や経年変化などによって再び零点がずれてしまうことがある。
そこで、例えば特許文献1記載の技術のように、センサを制御するコンピュータに電源が投入されるとき、操作者の選択によって零点の再調整を行うことができるようにしたものが知られている。この技術によれば、電源投入の度に零点の再調整を行うことができるため、センサ出力値のずれをセンサの使用前にある程度抑えることができる。
また、特許文献2記載の技術のように、センサが長時間使用されない場合、センサの出力特性が変化するおそれがあることから、センサが所定時間使用されないとき、センサ出力値の零点のずれなどを再調整するようにしたものが知られている。
国際公開WO2013/065152 特開2005−106613号公報
ところで、例えばロボットのハンドなどの可動体で使用されるセンサは、小型で、かつハンドに作用する僅かな圧力等を検出可能な高感度なMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)センサ(半導体の微細加工技術を応用して製作されたセンサ)や圧力分布(触覚)センサなどが用いられるため、周囲温度やハンドの状況(ハンドの姿勢や表面状況等)などによってセンサの出力特性が容易に変化してしまう。このため、出荷時はもちろんのこと、特許文献1,2記載の技術のように、電源投入時や所定の時間間隔ごとの零点等の調整のみでは較正としては十分ではなく、ハンドに作用する物理量を正確に検出することができないことがあった。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、出力特性が変化しやすいセンサを使用する場合であっても、可動体に作用する物理量を精度良く検出することができるようにした可動体の制御装置を提供することにある。
上記した課題を解決するために、請求項1にあっては、駆動源からの動力によって動作可能な可動体と、前記可動体に作用する物理量を示す出力を生じるセンサと、既定のオフセット値に基づいて前記センサの出力を較正する較正手段と、前記較正手段で較正された前記センサの出力に基づいて前記可動体の動作を制御する制御手段とを備えた可動体の制御装置において、操作者に操作自在に設けられ、操作者によって操作されるとき、操作信号を前記制御手段に送信可能な操作手段を備え、前記可動体はロボットのハンドであると共に、前記センサは前記ハンドに作用する物理量を示す出力を生じるセンサであり、前記ハンドは手の平部から延びる複数本の油圧式の指機構を備えると共に、前記センサは少なくとも前記指機構に設置される6軸力センサからなり、前記センサは前記手の平部に作用する圧力を検出可能な圧力センサと、前記指機構を屈曲する油圧を検出する油圧センサとを含み、前記制御手段によって前記可動体が所定の状態に制御されるとき、前記較正手段に前記オフセット値の修正指示信号を送信するオフセット値修正指示手段を備えると共に、前記較正手段は、前記オフセット値修正指示手段から前記オフセット値の修正指示信号を受信したとき、前記センサの出力に基づいて前記オフセット値を修正する修正オフセット値を算出し、前記算出された修正オフセット値に基づいて前記センサの出力を較正し、前記オフセット値修正指示手段は、前記制御手段によって前記可動体が制御原点位置に復帰するように制御されるときであって前記手の平部に対して前記複数本の指機構が開いている場合、または前記操作手段からの所定の操作信号を受信したことが検知されたときであって前記手の平部に対して前記複数本の指機構が開いている場合、前記6軸力センサと前記圧力センサと前記油圧センサの前記較正手段と第2較正手段に対してそれぞれ前記オフセット値の修正指示信号を送信する如く構成した。
請求項2に係る可動体の制御装置にあっては、駆動源からの動力によって動作可能な可動体と、前記可動体に作用する物理量を示す出力を生じるセンサと、既定のオフセット値に基づいて前記センサの出力を較正する較正手段と、前記較正手段で較正された前記センサの出力に基づいて前記可動体の動作を制御する制御手段とを備えた可動体の制御装置において、操作者に操作自在に設けられ、操作者によって操作されるとき、操作信号を前記制御手段に送信可能な操作手段を備え、前記可動体はロボットのハンドであると共に、前記センサは前記ハンドに作用する物理量を示す出力を生じるセンサであり、前記ハンドは手の平部から延びる複数本の油圧式の指機構を備えると共に、前記センサは少なくとも前記指機構に設置される6軸力センサからなり、前記センサは前記手の平部に作用する圧力を検出可能な圧力センサと、前記指機構を屈曲する油圧を検出する油圧センサとを含み、前記制御手段によって前記可動体が所定の状態に制御されるとき、前記較正手段に前記オフセット値の修正指示信号を送信するオフセット値修正指示手段を備えると共に、前記較正手段は、前記オフセット値修正指示手段から前記オフセット値の修正指示信号を受信したとき、前記センサの出力に基づいて前記オフセット値を修正する修正オフセット値を算出し、前記算出された修正オフセット値に基づいて前記センサの出力を較正し、前記オフセット値修正指示手段は、前記制御手段によって前記可動体が制御原点位置に復帰するように制御されるときであって前記手の平部に対して前記複数本の指機構が閉じている場合、または前記操作手段からの所定の操作信号を受信したことが検知されたときであって前記手の平部に対して前記複数本の指機構が閉じている場合、前記6軸力センサと圧力センサの前記較正手段と第2較正手段に対して前記オフセット値の修正指示信号を送信する如く構成した。
請求項3に係る可動体の制御装置にあっては、駆動源からの動力によって動作可能な可動体と、前記可動体に作用する物理量を示す出力を生じるセンサと、既定のオフセット値に基づいて前記センサの出力を較正する較正手段と、前記較正手段で較正された前記センサの出力に基づいて前記可動体の動作を制御する制御手段とを備えた可動体の制御装置において、前記可動体はロボットのハンドであると共に、前記センサは前記ハンドに作用する物理量を示す出力を生じるセンサであり、前記ハンドは手の平部から延びる複数本の油圧式の指機構を備えると共に、前記センサは少なくとも前記指機構に設置される6軸力センサからなり、前記センサは前記手の平部に作用する圧力を検出可能な圧力センサと、前記指機構を屈曲する油圧を検出する油圧センサとを含み、前記制御手段によって前記可動体が所定の状態に制御されるとき、前記較正手段に前記オフセット値の修正指示信号を送信するオフセット値修正指示手段を備えると共に、前記較正手段は、前記オフセット値修正指示手段から前記オフセット値の修正指示信号を受信したとき、前記センサの出力に基づいて前記オフセット値を修正する修正オフセット値を算出し、前記算出された修正オフセット値に基づいて前記センサの出力を較正し、前記オフセット値修正指示手段は、前記制御手段によって前記可動体が制御原点位置に復帰するように制御された後、規定の動作をするように制御されるときであって前記手の平部に対して前記複数本の指機構が開いている場合、前記6軸力センサと圧力センサと油圧センサの第2較正手段に対してそれぞれ前記オフセット値の修正指示信号を送信する如く構成した。
請求項4に係る可動体の制御装置にあっては、駆動源からの動力によって動作可能な可動体と、前記可動体に作用する物理量を示す出力を生じるセンサと、既定のオフセット値に基づいて前記センサの出力を較正する較正手段と、前記較正手段で較正された前記センサの出力に基づいて前記可動体の動作を制御する制御手段とを備えた可動体の制御装置において、前記可動体はロボットのハンドであると共に、前記センサは前記ハンドに作用する物理量を示す出力を生じるセンサであり、前記ハンドは手の平部から延びる複数本の油圧式の指機構を備えると共に、前記センサは少なくとも前記指機構に設置される6軸力センサからなり、前記センサは前記手の平部に作用する圧力を検出可能な圧力センサと、前記指機構を屈曲する油圧を検出する油圧センサとを含み、前記制御手段によって前記可動体が所定の状態に制御されるとき、前記較正手段に前記オフセット値の修正指示信号を送信するオフセット値修正指示手段を備えると共に、前記較正手段は、前記オフセット値修正指示手段から前記オフセット値の修正指示信号を受信したとき、前記センサの出力に基づいて前記オフセット値を修正する修正オフセット値を算出し、前記算出された修正オフセット値に基づいて前記センサの出力を較正し、前記オフセット値修正指示手段は、前記制御手段によって前記可動体が制御原点位置に復帰するように制御された後、規定の動作をするように制御されるときであって前記手の平部に対して前記複数本の指機構が閉じている場合、前記6軸力センサと圧力センサの第2較正手段に対して前記オフセット値の修正指示信号を送信する如く構成した。
請求項5に係る可動体の制御装置にあっては、操作者に操作自在に設けられ、操作者によって操作されるとき、操作信号を前記制御手段に送信可能な操作手段を備えると共に、前記オフセット値修正指示手段は、前記制御手段によって前記操作手段からの所定の操作信号を受信したことが検知されたとき、前記制御手段によって前記可動体が所定の状態に制御されたものとみなして前記較正手段に前記オフセット値の修正指示信号を送信する如く構成した。
請求項6に係る可動体の制御装置にあっては、前記第2較正手段は、既定の第2オフセット値に基づいて前記較正手段によって較正された前記センサの出力を較正すると共に、前記オフセット値修正指示手段から前記オフセット値の修正指示信号を受信したとき、前記較正手段によって較正された前記センサの出力に基づいて前記第2オフセット値を修正する第2修正オフセット値を算出し、前記算出された第2修正オフセット値に基づいて前記較正手段によって較正された前記センサの出力を較正する如く構成した。
請求項7に係る可動体の制御装置にあっては、前記オフセット値修正指示手段は、前記制御手段によって前記可動体が前記制御原点位置に復帰するように制御された後、前記規定の動作をするように制御されるとき、前記第2較正手段にのみ前記オフセット値の修正指示信号を送信する如く構成した。
請求項1にあっては、可動体に作用する物理量を検出可能なセンサの出力を既定のオフセット値に基づいて較正する較正手段と、較正手段で較正されたセンサの出力に基づいて可動体の動作を制御する制御手段とを備えた可動体の制御装置において、制御手段によって可動体が所定の状態に制御されるとき、較正手段にオフセット値の修正指示信号を送信すると共に、較正手段は、オフセット値の修正指示信号を受信したとき、センサの出力に基づいてオフセット値を修正する修正オフセット値を算出し、算出された修正オフセット値に基づいてセンサの出力を較正する如く構成したので、可動体が所定の状態に制御されるとき、例えばセンサが使用される直前などにオフセット値の修正を行う(オフセット値を計算(検出)し直す)ことも可能となり、よって可動体に作用する物理量を精度良く検出することができる。
また、特に、所定の状態は、可動体が制御原点位置に復帰するように制御される状態である如く構成したので、可動体が制御原点位置に復帰するとき、即ち、可動体が動作してセンサが使用される前にオフセット値の修正を行うことも可能となり、よって可動体に作用する物理量を精度良く検出することができる。また、可動体はロボットのハンドであると共に、センサはハンドに作用する物理量を示す出力を生じるセンサである如く構成したので、例えばハンドに設置されるセンサが出力特性の変化しやすいセンサであっても、ハンドに作用する物理量を精度良く検出することができる。また、ハンドは手の平部から延びる複数本の油圧式の指機構を備えると共に、センサは少なくとも指機構に設置される6軸力センサからなる如く構成したので、指機構に作用する物理量を精度良く検出することができる。また、センサは手の平部に作用する圧力を検出可能な圧力センサと、指機構を屈曲する油圧を検出する油圧センサとを含む如く構成したので、手の平部や指機構に作用する物理量を精度良く検出することができる。また、制御手段によって可動体が制御原点位置に復帰するように制御されるときであって手の平部に対して複数本の指機構が開いている場合、または操作手段からの所定の操作信号を受信したことが検知されたときであって手の平部に対して複数本の指機構が開いている場合、6軸力センサと圧力センサと油圧センサの較正手段と第2較正手段に対してそれぞれオフセット値の修正指示信号を送信する如く構成したので、手の平部に対して複数本の指機構が開いている場合に使用される可能性のある油圧センサと6軸力センサと圧力センサのすべてについてオフセット値の修正を行えるようにすることで、ハンドに作用する物理量を精度良く検出することができる。
請求項2に係る可動体の制御装置にあっては、制御手段によって可動体が制御原点位置に復帰するように制御されるときであって手の平部に対して複数本の指機構が閉じている場合、または操作手段からの所定の操作信号を受信したことが検知されたときであって手の平部に対して複数本の指機構が閉じている場合、6軸力センサと圧力センサの較正手段と第2較正手段に対してオフセット値の修正指示信号を送信する如く構成したので、上記した効果に加え、指機構が閉じていることにより負荷のかかっている油圧センサのオフセット値を修正することで、却ってオフセット値が増大してしまうという不都合をなくすことができる。
請求項3に係る可動体の制御装置にあっては、制御手段によって可動体が原点制御位置に復帰するように制御された後、規定の動作をするように制御されるときであって手の平部に対して複数本の指機構が開いている場合、6軸力センサと圧力センサと油圧センサの第2較正手段に対してそれぞれオフセット値の修正指示信号を送信する如く構成したので、上記した効果に加え、手の平部に対して複数本の指機構が開いている場合に使用される可能性のある油圧センサと6軸力センサと圧力センサのすべてについてオフセット値の修正を行えるようにすることで、ハンドに作用する物理量を精度良く検出することができる。
請求項4に係る可動体の制御装置にあっては、制御手段によって可動体が原点制御位置に復帰するように制御された後、規定の動作をするように制御されるときであって手の平部に対して複数本の指機構が閉じている場合、6軸力センサと圧力センサの第2較正手段に対してオフセット値の修正指示信号を送信する如く構成したので、上記した効果に加え、指機構が閉じていることにより負荷のかかっている油圧センサのオフセット値を修正することで、却ってオフセット値が増大してしまうという不都合をなくすことができる。
請求項5に係る可動体の制御装置にあっては、操作者に操作自在に設けられ、操作者によって操作されるとき、操作信号を制御手段に送信可能な操作手段を備えると共に、制御手段によって操作手段からの所定の操作信号を受信したことが検知されたとき、制御手段によって可動体が所定の状態に制御されたものとみなして較正手段にオフセット値の修正指示信号を送信する如く構成したので、操作者が希望するときはいつでもオフセット値の修正を行うことも可能となり、よって可動体に作用する物理量を精度良く検出することができる。
請求項6に係る可動体の制御装置にあっては、第2較正手段は、既定の第2オフセット値に基づいて較正手段によって較正されたセンサの出力を較正すると共に、オフセット値の修正指示信号を受信したとき、較正手段によって較正されたセンサの出力に基づいて第2オフセット値を修正する第2修正オフセット値を算出し、算出された第2修正オフセット値に基づいて較正手段によって較正されたセンサの出力を較正する如く構成したので、上記した効果に加え、可動体に作用する物理量をより精度良く検出することができる。
請求項7に係る可動体の制御装置にあっては、制御手段によって可動体が制御原点位置に復帰するように制御された後、規定の動作をするように制御されるときであって手の平部に対して複数本の指機構が開いている場合、6軸力センサと圧力センサと油圧センサの第2較正手段に対してそれぞれ第2較正手段にのみオフセット値の修正指示信号を送信する如く構成したので、上記した効果に加え、手の平部に対して複数本の指機構が開いている場合に使用される可能性のある油圧センサと6軸力センサと圧力センサのすべてについてオフセット値の修正を行えるようにすることで、ハンドに作用する物理量を精度良く検出することができる。
この発明の実施例に係る可動体の制御装置を全体的に示すブロック図である。 図1に示す制御装置が可動体として前提とするハンドを備えるロボットの側面図である。 図2に示すロボットのハンドの平面図である。 図3に示すハンドの指機構のうちの示指機構の構成を示す側面断面図である。 図1に示す全体制御部の動作を示すフロー・チャートである。 図1に示すセンサECUの動作を示すフロー・チャートである。
以下、添付図面に即してこの発明に係る可動体の制御装置を実施するための形態について説明する。
図1はこの発明の実施例に係る可動体の制御装置を全体的に示すブロック図である。
この実施例に係る可動体の制御装置は、可動体としてロボットのハンドを前提とする。従って、図1の説明に入る前に、理解の便宜上、先ず図2から図4を参照してロボット、およびロボットのハンドについて説明する。
図2はこの発明の実施例に係る可動体の制御装置が可動体として前提とするハンドを備えるロボットの側面図である。
図示の如く、ロボット(符号10で示す)は、左右2本の脚部12を備える脚式移動ロボットとして構成される。
脚部12は基体(上体)14の下部に連結されると共に、それぞれ大腿リンク16と下腿リンク18と足部20を備える。大腿リンク16は、股関節を介して基体14に連結される。股関節にはそれぞれZ軸(ヨー軸)回りの回転軸とY軸(ピッチ軸(ロボット10の前後方向))回りの回転軸とX軸(ロール軸(ロボット10の左右方向))回りの回転軸を有する3個の電動モータが配置される。
下腿リンク18は膝関節を介して大腿リンク16に連結されると共に、足部20は足首関節を介して下腿リンク18に連結される。膝関節にはY軸回りの回転軸を有する電動モータが配置されると共に、足首関節にはY軸回りとX軸回りの回転軸を有する電動モータが配置される。
基体14の上部には頭部22が連結されると共に、側方には左右2本の腕部(リンク)24が連結される。左右の腕部24の先端には、それぞれハンド(エンドエフェクタ)26が連結される。
左右の腕部24は、それぞれ上腕リンク28と下腕リンク30を備える。上腕リンク28は肩関節32を介して基体14に連結され、下腕リンク30は肘関節34を介して上腕リンク28に連結される。ハンド26は手首関節36を介して下腕リンク30に連結される。
肩関節32にはZ軸回りの回転軸とY軸回りの回転軸とX軸回りの回転軸を有する3個の電動モータが配置され、肘関節34にはY軸回りの回転軸を有する電動モータが配置されると共に、手首関節36にはZ軸回りの回転軸とY軸回りの回転軸とX軸回りの回転軸を有する3個の電動モータが配置される。
基体14の背部には格納部38が設けられ、その内部にはECU(Electronic Control Unit(電子制御ユニット))40やバッテリ(図示せず)などが収容される。ロボット10は内部構造を保護するためのカバーで被覆される。ECU40は、図示しないCPUや入出力回路、ROM,RAMなどを備えたマイクロコンピュータからなり、脚部12の電動モータなどの動作を制御してロボット10を移動させると共に、腕部24の電動モータなどの動作を制御する。
図3はロボット10のハンド26の平面図であり、図4はハンド26の各指機構44のうちの示指機構44Bの側面断面図である。
図3に示すように、ハンド26は、人間の手を模倣して製作され、人間の手の平や手の甲などに相当する手の平部42と、手の平部42から延びる油圧式の5本の指機構44、具体的には、拇指機構44A、示指機構44B、中指機構44C、環指機構44Dおよび小指機構44Eを備える。
以下指機構44について説明するが、各指機構44はそれぞれ同様の構造を備えるため、以下では示指機構44Bについてのみ説明する。
図4に示すように、示指機構44Bは、指先側から順に示指機構44Bを手の平側に向かう方向に回転させる1軸の回転軸からなるDIP関節(遠位指節間関節)44B1とPIP関節(近位指節間関節)44B2とMPI関節(中手指節関節)44B3を備える。
示指機構44BのMPI関節44B3の指先側と手の平側にはそれぞれスレーブ側流体圧シリンダ46a1,46a2が配置される。スレーブ側流体圧シリンダ46a1,46a2は流体圧伝達管48a1,48a2を介してマスタ側流体圧シリンダ50a1,50a2に接続される(図では流体圧伝達管48a2とマスタ側流体圧シリンダ50a2のみ示す)。マスタ側流体圧シリンダ50a1,50a2は、ロボット10の腕部24の肩関節32付近に設置される。
MPI関節44B3に対して手の平側に設置されるスレーブ側流体圧シリンダ46a2のシリンダ本体46a21は手の平部42に固定されると共に、ピストン46a22に取り付けられるロッド46a23は中手指節に接続される。
また、MPI関節44B3に対して指先側に設置されるスレーブ側流体圧シリンダ46a1のシリンダ本体46a11は中手指節に固定されると共に、ピストン46a12に取り付けられるロッド46a13は先端の近位指節と遠位指節に連結部材46a14とリンク部材46a15を介して接続される。
以上の構成においてマスタ側流体圧シリンダ50a2の前進方向への移動に伴って作動流体圧が流体圧伝達管48a2を介してスレーブ側流体圧シリンダ46a2に供給されると、ピストン46a22も前進方向に移動し、中手指節から先端側の部位をMPI関節44B3回りに屈曲させる。
また、図示しないマスタ側流体圧シリンダ50a1の前進方向への移動に伴って作動流体圧がMPI関節44B3回りに配置される流体圧伝達管48a1(図示せず)を介してスレーブ側流体圧シリンダ46a1に供給されると、ピストン46a12も前進方向に移動し、近位指節をPIP関節44B2回りに屈曲させると共に、連結部材46a14とリンク部材46a15を介して遠位指節を屈曲させる。
他方、マスタ側流体圧シリンダ50a1,50a2の後退方向への移動に伴って作動流体圧がスレーブ側流体圧シリンダ46a1,46a2から流体圧伝達管48a1,48a2を介してマスタ側流体圧シリンダ50a1,50a2に排出されると、示指機構44Bは逆に伸長するように動作する。
流体圧伝達管48a1,48a2には、マスタ側流体圧シリンダ50a1,50a2に接近した位置において流体圧伝達管48a1,48a2内の油圧を通じてマスタ側流体圧シリンダ50a1,50a2の内部の油圧を示す出力を生じる(検出する)油圧センサ52が設けられる。
図3の説明に戻ると、各指機構44の指先には、6軸力センサ54が取り付けられる。6軸力センサ54は、指先表面に作用する力とモーメントの3方向の成分を示す出力を生じる。従って、指先で物を把持した場合や指先に物が接触した場合などは6軸力センサ54でそれらを検知することができる。
また、手の平部42の手の平に相当する部位の適宜位置には、手の平に作用する圧力を検出する圧力(分布)センサ56が取り付けられる。圧力センサ56は複数の1軸の力センサを並べた構成となる(図では1つのみ示す)。
上記した油圧センサ52,6軸力センサ54および圧力センサ56の出力はECU40に送られる。
このように、ハンド26の指機構44にあっては、マスタ側流体圧シリンダ50aからスレーブ側流体圧シリンダ46aへの作動油(作動流体圧)の給排に対応して関節が屈伸(屈曲・伸長)させられることとなり、例えば物を把持する、あるいは適宜な方向を指差すなどの動作が実行可能とされる。また、ハンド26が物に触れたか、あるいは物を把持したか否かは油圧センサ52,6軸力センサ54または圧力センサ56の出力値などから判断することができる。
以上がこの実施例に係る可動体の制御装置が可動体として前提とするハンド26、およびハンド26を備えるロボット10の構成である。
図1の説明に戻ると、可動体の制御装置、即ち、ハンド26の制御装置60は、ECU40内の各制御部40a〜40b、各種センサ54等、センサECU54a,I/O64およびユーザインタフェース(図で「UIF」と示す)62などから構成される。
ECU40は、電源投入後のサーボONなどの基本的な制御を管理すると共に、ロボット10の動作を制御する全体制御部40aと、全体制御部40aからの指令を受けてハンド26を動作させるハンド制御部40bを備える。
センサ54等は、ハンド26等に設置される少なくとも油圧センサ52,6軸力センサ54、圧力センサ56を含み、それぞれセンサECU52a,54a,56a(図では6軸力センサ54とそのセンサECU54aのみ示す)およびI/O64を介してECU40の全体制御部40aとハンド制御部40bに接続される。尚、以降の説明では、特に明記する場合を除き、センサECU54aについてのみ説明し、それ以外のセンサECU52a,56aについての説明を省略する。
センサECU54aは、センサ出力に所定の処理、具体的には、取り込んだセンサ出力値からオフセット値を除去するなどの処理を行ってI/O64に出力する。
モータ66は、脚部12や腕部24など(図では腕部24のみ示す)を動作させるためのモータであり、モータドライバ66aとI/O64を介してECU40の全体制御部40aとハンド制御部40bに接続される。モータ66はモータドライバ66aによって駆動される。
ユーザインタフェース62は、ECU40の全体制御部40aに接続されると共に、操作者に操作自在に設けられ、操作者によって操作されるとき、操作信号を全体制御部40aに送信する。従って、ユーザインタフェース62には操作者からの様々な入力を受け付けるための各種スイッチ(タッチパネルディスプレイに表示されるスイッチ等も含む)が設けられる。また、ユーザインタフェース62は、操作者に対して情報を提供するための表示部(ディスプレイ)等を備える。ユーザインタフェース62としては、ロボット専用のユーザインタフェースを用意しても良いが、それ以外に例えば各種PC(デスクトップ、ノート、タブレット)などをユーザインタフェースとして使用しても良い。
以上のように構成されたハンド26の制御装置60では、センサ54等の較正が行われる。較正はセンサECU54aとハンド制御部40bの両方で行われ、センサECU54aで較正されたセンサ出力はさらにハンド制御部40bでも較正される。
センサECU54aとハンド制御部40bは、それぞれオフセット値を保持(保存)しており、取り込まれたセンサ出力値(ハンド制御部40bにあってはセンサECU54aを介して取り込まれたセンサ出力値)からオフセット値を除去して較正を行う。尚、オフセット値は後述するように所定の条件下で順次修正(更新)されるが、オフセット値の初期値(最初のオフセット値)は例えば0Vに設定される。但し、ロボット10の組み付け時や初期調整時などに予めオフセット値を算出(検出)しておき、これをオフセット値の初期値として設定しても良い。
次にオフセット値の修正について説明すると、全体制御部40aは、ロボット10(ハンド26)を所定の状態に制御するとき(例えば後述するサーボON時、あるいはロボット10に規定の動作をさせるとき)、またはユーザインタフェース62から所定の操作信号を受信したとき、センサECU54aとハンド制御部40bに、またはセンサECU54aとハンド制御部40bのいずれか一方にオフセット値の修正(更新)指示信号を送信する。
全体制御部40aから修正指示信号を受信したセンサECU54aは、センサECU54a内で既に保持しているオフセット値の修正(再計算または再検出)を行い、以降、再びオフセット値が修正されるまでの間、順次取り込まれるセンサ出力値から今回修正されたオフセット値を除去して較正を行う。較正後のセンサ出力はI/O64に出力される。
他方、ハンド制御部40bにおいても、全体制御部40aから修正指示信号を受信するとハンド制御部40b内で既に保持しているオフセット値の修正を行い、以降、再びオフセット値が修正されるまでの間、順次取り込まれるセンサECU54aの出力値から今回修正されたオフセット値を除去して較正を行う。較正後のセンサ出力は全体制御部40aに出力される。
尚、ハンド制御部40bではセンサECU54aを介して送信されてきたセンサ出力にソフト的なローパスフィルタをかけてなまらせることが好ましい。センサECU54aはノイズが混入したセンサ出力を見ているので、サンプリングタイミングによってはオフセット値のバラツキが考慮されずにオフセット値が増幅してしまうことがある。そのため、ハンド制御部40bにおいてセンサ出力にローパスフィルタをかけることはノイズの大きいセンサの場合には特に有効である。センサ出力をなまらせることにより較正後のセンサ出力にオフセット値が増幅して重畳することを防止できる。従って、ノイズが殆どないセンサの場合には、上記のような、なまらせる処理は不要である。
以上がハンド26の制御装置60の構成であるが、次にその動作、具体的には、全体制御部40aおよびセンサECU54aの動作について説明する。
図5は全体制御部40aの動作を示すフロー・チャートである。図示のプログラムはロボット10が起動された後、所定時間ごとに実行される。
以下説明すると、S10においてユーザインタフェース62からサーボONの実行を指示するサーボON実行指令を受信したか否か判断する。ユーザインタフェース62には、ロボット10を動作可能状態にするためのスイッチ、即ち、サーボONの実行を指示するためのスイッチが設けられており、操作者によってこのスイッチが押されると全体制御部40aにはサーボON実行指令が送信される。尚、サーボONは、脚部12や腕部24等に設置された各モータ66を制御原点位置まで回動(復帰)させる動作を含む。
最初のプログラムループではS10の判断は通例否定されてS12に進み、ユーザインタフェース62からオフセット値の修正を指示するオフセット値修正指令(所定の操作信号)を受信したか否か判断する。ユーザインタフェース62には、オフセット値の修正を指示するためのスイッチが設けられており、操作者によってこのスイッチが押されると全体制御部40aにはオフセット値修正指令が送信される。
S12の判断も最初のプログラムループでは通例否定されるため、S14に進んで規定の動作プログラムを実行するか否か判断する。この実施例では、後述するように、センサ54等が使用される直前にオフセット値の修正を行うようにしているが、S14は、この「センサ54等が使用される直前」の状態にあるか否かを判断するための処理である。従って、S14で規定の動作プログラムを実行するとき、換言すれば、ハンド26に規定の動作をさせるとき(ハンド26に規定の動作をさせる直前)か否かを判断することによって、実質的にセンサ54等が使用される直前か否かを判断している。
規定の動作は、ハンド26がある物を把持する動作などを意味し、例えば「水筒の蓋を開ける動作」、「ドリンクを運ぶためのトレイを持つ動作」、「人と握手する動作」など複数種類用意される。これら各動作を実行するための動作プログラム(動作実行モジュール)は予め全体制御部40aに格納されており、全体制御部40aは、ロボット10の状況や操作者からの指令内容等に応じて複数種類の動作の中から次に実行すべき動作を選択する。従って、全体制御部40aは、プログラムの処理の流れから、ハンド26が次にどのような動作を行おうとしているか、即ち、上記したS14の判断を行うことができる。尚、最初のプログラムループではS14の判断は通例否定されるため、以降の処理をスキップして処理を終了する。
また、S10で肯定、即ち、サーボON実行指令を受信したと判断されるとき、またはS12で肯定、即ち、オフセット値修正指令を受信したと判断されるときはS16に進み、ハンド26が開いているか否か、具体的には、手の平部42に対して各指機構44が開いているか否かを油圧センサ52の出力値などから判断する。より具体的には、マスタ側流体圧シリンダ50aを駆動する電動モータの回転角を検出するロータリエンコーダ等(図示せず)の出力値を監視し、この出力値が所定のしきい値以下の場合にはハンド26が開いていると判断する。尚、しきい値は油圧がかかり始めない範囲で設定するのが好ましい。
S16で肯定されるときはS18に進み、油圧センサ52,6軸力センサ54および圧力センサ56のセンサECU52a,54a,56aとハンド制御部40bに対してオフセット値の修正指示信号を送信して処理を終了する。これにより、ハンド26が開いているときは、油圧センサ52,6軸力センサ54および圧力センサ56のオフセット値の修正が行われる。
一方、S16で否定、即ち、手の平部42に対して各指機構44が閉じていると判断されるときはS20に進み、6軸力センサ54と圧力センサ56のセンサECU54a,56aとハンド制御部40bに対してオフセット値の修正指示信号を送信して処理を終了する。これにより、ハンド26が閉じているときは、6軸力センサ54と圧力センサ56のオフセット値の修正が行われる。
このように、ハンド26が開いているときは油圧センサ52,6軸力センサ54および圧力センサ56のすべてのオフセット値の修正を行い、ハンド26が閉じているときは6軸力センサ54と圧力センサ56のオフセット値の修正を行うようにした理由は、次の通りである。即ち、オフセット値の修正は、センサ54等に負荷がかかっていない状態(無負荷状態)で行われる必要があるが、ハンド26が閉じていて指機構44が屈曲しているときは、油圧センサ52に負荷がかかっている状態となるため、この状態で油圧センサ52のオフセット値を修正すると、却ってオフセット値が増大してしまうおそれがある。そこで、ハンド26が閉じているときは油圧センサ52のオフセット値の修正は行わないこととした。
一方、ハンド26が開いているときは、油圧センサ52,6軸力センサ54および圧力センサ56のいずれにも負荷がかかっていないと共に、物を把持する動作を行うに際して油圧センサ52,6軸力センサ54および圧力センサ56のすべてが使用される可能性があるため、これらすべてのセンサ52,54,56のオフセット値を修正することとした。
また、S14で肯定、即ち、規定の動作プログラムが実行されると判断されるときはS22に進み、S16と同様、手の平部42に対して各指機構44が開いているか否か判断する。
S22で肯定されるときはS24に進み、油圧センサ52,6軸力センサ54および圧力センサ56のハンド制御部40bに対してオフセット値の修正指示信号を送信して処理を終了する一方、S22で否定されるときはS26に進み、6軸力センサ54と圧力センサ56のハンド制御部40bに対してオフセット値の修正指示信号を送信して処理を終了する。
ところで、この実施例では、ユーザインタフェース62からサーボON実行指令またはオフセット値修正指令を受信したとき(S10,12で肯定)、センサECU54aとハンド制御部40bの両方に対してオフセット値の修正指示信号を送信し(S18,S20)、センサECU54aとハンド制御部40bの両方でオフセット値の修正を行うのに対して、規定の動作プログラムが実行されるとき(S14で肯定)はハンド制御部40bのみにオフセット値の修正指示信号を送信し(S24,S26)、ハンド制御部40bのみでオフセット値の修正を行うようにしているが、その理由について、先ずサーボON実行指令を受信した場合について説明する。
通例、ロボット10を長時間動作させる場合、電源を投入してから直ちに動作さるのではなく、所定時間(例えば15分)経過してから動作させるようにしている(このときサーボONも実行される)。しかしながら、電源投入から所定時間が経過するまでの間はセンサ出力値は安定せず、大きく変動することが多い。このように、センサ出力値が大きく変動するような状況において、例えばハンド制御部40bのみでオフセット値を修正すると制御ソフト内のオーバーフローが発生したり、取り込んだセンサ出力値のデータが飛ぶ(データの連続性が失われる)という事象が発生し、正確な較正が行われない場合があった。
具体的に説明すると、例えばこの実施例に係るロボット10では、センサ54等の出力範囲(例えば−200〜+200の範囲)すべてをECU40に取り込むようなデータ通信は行ってはおらず、センサ54等から取り込んだ出力値をI/O64等で制限して(例えばI/O64では−100〜+100の範囲のデータしか対応しない)ECU40側に送るようにしている。これにより、ECU40側で取り込むデータ量を少なくしてメモリ容量を節減したり、処理速度を高めることができる。
このため、例えばセンサ出力値が+50であるのに対して、その出力値に+70という大きなオフセット値が乗るような状況においてハンド制御部40bのみでオフセット値を除去する場合を考えると、センサECU54aからは+70のオフセット値が乗ったままの状態で合計+120のデータがI/O64に出力される。しかしI/O64では−100〜+100の範囲のデータしか対応しないため、送られてきた+120のデータはオーバーフロー(値が一周)して−80となる。さらに、ハンド制御部40bではI/O64から送られてきたデータからオフセット値を除去するので、I/O64からのデータ−80はハンド制御部40bで−150(−80−70=−150)となってデータが飛ぶような事象が発生する。
これに対して、センサECU54a側でもオフセット値を除去するようにすれば、たとえオフセット値が+70という大きな値であっても、センサECU54aの段階で+120のデータはオフセット値+70が除去されて+50となるため、I/O64でオーバーフローすることはなく、ハンド制御部40bにおいてもデータが飛ぶようなことはない。以上の理由から、サーボON時はセンサECU54aとハンド制御部40bの両方でオフセット値の修正を行うこととした。
次に、規定の動作プログラムを実行する場合について説明すると、規定の動作プログラムを実行するとき、即ち、ハンド26が規定の動作を行うときは、サーボON時の場合と比べてセンサ出力の変動は小さいため、上記したようなオーバーフローの問題が生じることは殆どない。また、ハンド26(ロボット10)の制御中にセンサECU54aでもオフセット値の修正を行うとすると、その分処理時間が長くなりスムーズな制御に支障を来たすことも考えられる。そこで、規定の動作プログラムを実行するときは、ハンド制御部40bのみでオフセット値の修正を行うこととした。
次に、ユーザインタフェース62からオフセット値修正指令を受信した場合について説明すると、上記したように、センサECU54aとハンド制御部40bの両方でオフセット値の修正を行おうとすると処理時間がかかると述べたが、それでもせいぜい数十msec程度の時間であり、スムーズな制御には支障があるものの、操作者が操作スイッチ等を押す時間に比べれば短い時間である。そこで、ユーザインタフェース62からオフセット値修正指令を受信したときは、センサECU54aとハンド制御部40bの両方でオフセット値を修正することとした。
次に、センサECU54aの較正処理について説明する。図6はセンサECU54aの動作(較正処理)を示すフロー・チャートである。
以下説明すると、S100において全体制御部40aからオフセット値の修正指示信号を受信したか否か判断し、否定されるときはS102の処理をスキップしてS104に進む一方、肯定されるときはS102に進み、既に保持しているオフセット値を修正指示信号受信直後に取り込んだセンサ出力値に基づいて修正する。具体的には、既に保持しているオフセット値を修正指示信号受信直後に取り込んだセンサ出力値に置き換える。即ち、修正指示信号受信直後に取り込んだセンサ出力値を新たなオフセット値(修正オフセット値)として保持する。
尚、オフセット値は、上記したようにユーザインタフェース62からサーボON実行指令やオフセット値修正指令を受信したとき、または規定の動作プログラムが実行されるときに順次修正されるが、電源投入時のオフセット値の初期値は上記したように例えば0Vに設定される。但し、ロボット10の組み付け時や初期調整時などに予めオフセット値を算出(検出)しておき、これをオフセット値の初期値として設定しても良い。
次いで、S104に進み、取り込んだセンサ出力値から保持している(最新の)オフセット値を除去する。除去後のデータは較正されたセンサ出力(較正後センサ出力)としてハンド制御部40bに出力される。
尚、図6フロー・チャートはセンサECU54aの較正処理を示すものであるが、ハンド制御部40bの較正処理も、入力されてくるセンサ出力がセンサECU54aとI/O64を経由したもの(センサECU54aによって較正されたもの)である点を除いてセンサECU54aの較正処理とほぼ同じである。従って、ハンド制御部40bにおいても、全体制御部40aからオフセット値の修正指示信号を受信するとハンド制御部40b内で既に保持しているオフセット値の修正を行う。具体的には、修正指示信号受信直後のセンサECU54aからの出力値をハンド制御部40b内に既に保持しているオフセット値と置き換える。即ち、受信直後に取り込んだセンサECU54aからのセンサ出力値をハンド制御部40bにおける新たなオフセット値(第2修正オフセット値)として保持する。
このように、全体制御部40aからのオフセット値の修正指示信号を受信したセンサECU54aとハンド制御部40bは、自身で保持しているそれぞれのオフセット値をリセットして新たなオフセット値に置き換える。全体制御部40aから修正指示信号が送られてくるタイミングは、センサ54等が無負荷の状態であることから、修正指示信号が送られてきたタイミングで取得したセンサ出力値(ハンド制御部40bの場合は、センサECU54aを経由して送られてきたセンサ出力値)をそのままオフセット値として置き換えれば良い。例えば修正指示信号が送られてきたタイミングで取り込んだセンサ出力値が0Vであれば、オフセット値は以前から何ら変化していなこととなり、以降センサ54等の出力値から0Vを除算、即ち、センサ54等からの出力値をそのまま出力すれば良く、他方、取り込んだセンサ出力値が例えば1Vの場合には、前回のオフセット値に対して今回さらに1Vずれたことになるから、以降のセンサ54等の出力値からは1Vを除算すれば良い。
上記した如く、この発明の実施例にあっては、駆動源からの動力によって動作可能な可動体26と、前記可動体に作用する物理量を示す出力を生じるセンサ52,54,56と、既定のオフセット値に基づいて前記センサの出力を較正する較正手段(センサECU52a,54a,56a,S104)と、前記較正手段で較正された前記センサの出力に基づいて前記可動体の動作を制御する制御手段(全体制御部40a)とを備えた可動体の制御装置60において、前記制御手段によって前記可動体が所定の状態に制御されるとき、前記較正手段に前記オフセット値の修正指示信号を送信するオフセット値修正指示手段(全体制御部40a,S10〜S26)を備えると共に、前記較正手段は、前記オフセット値修正指示手段から前記オフセット値の修正指示信号を受信したとき、前記センサの出力に基づいて前記オフセット値を修正する修正オフセット値を算出し、前記算出された修正オフセット値に基づいて前記センサの出力を較正する如く構成(S100〜S104)したので、ハンド26が所定の状態に制御されるとき、例えばセンサ54等が使用される直前などにオフセット値の修正を行う(オフセット値を計算(検出)し直す)ことも可能となり、よってハンド26に作用する物理量を精度良く検出することができる。
また、前記所定の状態は、前記可動体が制御原点位置に復帰するように制御される状態(サーボON,S10)である如く構成したので、ハンド26が制御原点位置に復帰するとき、即ち、ハンド26が動作してセンサ54等が使用される前にオフセット値の修正を行うことも可能となり、よってハンド26に作用する物理量を精度良く検出することができる。
また、前記所定の状態は、前記可動体が前記制御原点位置に復帰するように制御された後(サーボON後)、規定の動作をするように制御される状態(S14)である如く構成したので、ハンド26が規定の動作を行うとき、例えばセンサ54等が使用されるようなハンド26の動作が行われる直前などにオフセット値の修正を行うことも可能となり、よってハンド26に作用する物理量を精度良く検出することができる。
また、操作者に操作自在に設けられ、操作者によって操作されるとき、操作信号を前記制御手段に送信可能な操作手段(ユーザインタフェース)62を備えると共に、前記オフセット値修正指示手段は、前記制御手段によって前記操作手段からの所定の操作信号を受信したことが検知されたとき、前記制御手段によって前記可動体が所定の状態に制御されたものとみなして前記較正手段に前記オフセット値の修正指示信号を送信する如く構成(S12,S18,S20)したので、操作者が希望するときはいつでもオフセット値の修正を行えるため、ハンド26に作用する物理量を常に精度良く検出することができる。
また、既定の第2オフセット値に基づいて前記較正手段によって較正された前記センサの出力を較正すると共に、前記オフセット値修正指示手段から前記オフセット値の修正指示信号を受信したとき、前記較正手段によって較正された前記センサの出力に基づいて前記第2オフセット値を修正する第2修正オフセット値を算出し、前記算出された第2修正オフセット値に基づいて前記較正手段によって較正された前記センサの出力を較正する第2較正手段(ハンド制御部40b,S100〜S104)を備える如く構成したので、ハンド26に作用する物理量をより精度良く検出することができる。
また、前記オフセット値修正指示手段は、前記制御手段によって前記可動体が前記制御原点位置に復帰するように制御された後、前記規定の動作をするように制御されるとき、前記第2較正手段にのみ前記オフセット値の修正指示信号を送信する如く構成(S14,S24,S26)したので、ハンド26の制御中は第2較正手段(ハンド制御部)40bでのみオフセット値の修正を行えば良いことから、修正処理を迅速に行うことができる。
また、前記可動体はロボット10のハンド26であると共に、前記センサは前記ハンドに作用する物理量を示す出力を生じるセンサ52,54,56である如く構成したので、例えばハンド26に設置されるセンサ54等が出力特性の変化しやすいセンサであっても、ハンド26に作用する物理量を精度良く検出することができる。
また、前記ハンドは手の平部42から延びる複数本の油圧式の指機構44(44A,44B,44C,44D,44E)を備えると共に、前記センサは少なくとも前記指機構に設置される6軸力センサ54からなる如く構成したので、指機構44に作用する物理量を精度良く検出することができる。
また、前記センサは前記手の平部に作用する圧力を検出可能な圧力センサ56と、前記指機構を屈曲する油圧を検出する油圧センサ52とを含む如く構成したので、手の平部42や指機構44に作用する物理量を精度良く検出することができる。
また、前記オフセット値修正指示手段は、前記制御手段によって前記可動体が前記制御原点位置に復帰するように制御されるときであって前記手の平部に対して前記複数本の指機構が開いている場合、または前記操作手段からの前記所定の操作信号を受信したことが検知されたときであって前記手の平部に対して前記複数本の指機構が開いている場合、前記6軸力センサと圧力センサと油圧センサの前記較正手段と第2較正手段に対してそれぞれ前記オフセット値の修正指示信号を送信する如く構成(S10,S12,S16,S18)したので、手の平部42に対して複数本の指機構44が開いている場合に使用される可能性のある油圧センサ52と6軸力センサ54と圧力センサ56のすべてについてオフセット値の修正を行えるようにすることで、ハンド26に作用する物理量を精度良く検出することができる。
また、前記オフセット値修正指示手段は、前記制御手段によって前記可動体が前記制御原点位置に復帰するように制御されるときであって前記手の平部に対して前記複数本の指機構が閉じている場合、または前記操作手段からの前記所定の操作信号を受信したことが検知されたときであって前記手の平部に対して前記複数本の指機構が閉じている場合、前記6軸力センサと圧力センサの前記較正手段と第2較正手段に対して前記オフセット値の修正指示信号を送信する如く構成(S10,S12,S16,S20)したので、指機構44が閉じていることにより負荷のかかっている油圧センサ52のオフセット値を修正することで、却ってオフセット値が増大してしまうという不都合をなくすことができる。
また、前記オフセット値修正指示手段は、前記制御手段によって前記可動体が前記原点制御位置に復帰するように制御された後、前記規定の動作をするように制御されるときであって前記手の平部に対して前記複数本の指機構が開いている場合、前記6軸力センサと圧力センサと油圧センサの前記第2較正手段に対してそれぞれ前記オフセット値の修正指示信号を送信する如く構成(S10,S14,S22,S24)したので、手の平部42に対して複数本の指機構44が開いている場合に使用される可能性のある油圧センサ52と6軸力センサ54と圧力センサ56のすべてについてオフセット値の修正を行えるようにすることで、ハンド26に作用する物理量を精度良く検出することができる。
また、前記オフセット値修正指示手段は、前記制御手段によって前記可動体が前記原点制御位置に復帰するように制御された後、前記規定の動作をするように制御されるときであって前記手の平部に対して前記複数本の指機構が閉じている場合、前記6軸力センサと圧力センサの前記第2較正手段に対して前記オフセット値の修正指示信号を送信する如く構成(S10,S14,S22,S26)したので、指機構44が閉じていることにより負荷のかかっている油圧センサ52のオフセット値を修正することで、却ってオフセット値が増大してしまうという不都合をなくすことができる。
尚、上記において、可動体としてロボット10のハンド26について説明したが、可動体はこれに限定されるものではなく、例えば自動車、建設機械、その他センサが使用され得る各種産業機械などに適用可能である。また、ロボット10として脚式移動ロボットについて説明したが、例えば工場の生産ラインなどに設置される産業用固定式ロボットでも良く、また、脚式でなく、車輪などで移動するロボットであっても良い。
また、実施例において、センサ54a等の出力範囲や電源が投入されてからロボット10が動作するまでの所定時間等について具体的な数値で示したが、これらは例示であって限定されるものではない。
10 ロボット、26 ハンド(可動体)、40 ECU(電子制御ユニット)、40a 全体制御部(制御手段、オフセット値修正指示手段)、40b ハンド制御部(第2較正手段)、42 手の平部、44(44A,44B,44C,44D,44E) 指機構、52 油圧センサ(センサ)、54 6軸力センサ(センサ)、56 圧力センサ(センサ)、52a,54a,56a センサECU(較正手段)、60 ハンドの制御装置、62 ユーザインタフェース(操作手段)

Claims (7)

  1. 駆動源からの動力によって動作可能な可動体と、前記可動体に作用する物理量を示す出力を生じるセンサと、既定のオフセット値に基づいて前記センサの出力を較正する較正手段と、前記較正手段で較正された前記センサの出力に基づいて前記可動体の動作を制御する制御手段とを備えた可動体の制御装置において、操作者に操作自在に設けられ、操作者によって操作されるとき、操作信号を前記制御手段に送信可能な操作手段を備え、前記可動体はロボットのハンドであると共に、前記センサは前記ハンドに作用する物理量を示す出力を生じるセンサであり、前記ハンドは手の平部から延びる複数本の油圧式の指機構を備えると共に、前記センサは少なくとも前記指機構に設置される6軸力センサからなり、前記センサは前記手の平部に作用する圧力を検出可能な圧力センサと、前記指機構を屈曲する油圧を検出する油圧センサとを含み、前記制御手段によって前記可動体が所定の状態に制御されるとき、前記較正手段に前記オフセット値の修正指示信号を送信するオフセット値修正指示手段を備えると共に、前記較正手段は、前記オフセット値修正指示手段から前記オフセット値の修正指示信号を受信したとき、前記センサの出力に基づいて前記オフセット値を修正する修正オフセット値を算出し、前記算出された修正オフセット値に基づいて前記センサの出力を較正し、前記オフセット値修正指示手段は、前記制御手段によって前記可動体が制御原点位置に復帰するように制御されるときであって前記手の平部に対して前記複数本の指機構が開いている場合、または前記操作手段からの所定の操作信号を受信したことが検知されたときであって前記手の平部に対して前記複数本の指機構が開いている場合、前記6軸力センサと前記圧力センサと前記油圧センサの前記較正手段と第2較正手段に対してそれぞれ前記オフセット値の修正指示信号を送信することを特徴とする可動体の制御装置。
  2. 駆動源からの動力によって動作可能な可動体と、前記可動体に作用する物理量を示す出力を生じるセンサと、既定のオフセット値に基づいて前記センサの出力を較正する較正手段と、前記較正手段で較正された前記センサの出力に基づいて前記可動体の動作を制御する制御手段とを備えた可動体の制御装置において、操作者に操作自在に設けられ、操作者によって操作されるとき、操作信号を前記制御手段に送信可能な操作手段を備え、前記可動体はロボットのハンドであると共に、前記センサは前記ハンドに作用する物理量を示す出力を生じるセンサであり、前記ハンドは手の平部から延びる複数本の油圧式の指機構を備えると共に、前記センサは少なくとも前記指機構に設置される6軸力センサからなり、前記センサは前記手の平部に作用する圧力を検出可能な圧力センサと、前記指機構を屈曲する油圧を検出する油圧センサとを含み、前記制御手段によって前記可動体が所定の状態に制御されるとき、前記較正手段に前記オフセット値の修正指示信号を送信するオフセット値修正指示手段を備えると共に、前記較正手段は、前記オフセット値修正指示手段から前記オフセット値の修正指示信号を受信したとき、前記センサの出力に基づいて前記オフセット値を修正する修正オフセット値を算出し、前記算出された修正オフセット値に基づいて前記センサの出力を較正し、前記オフセット値修正指示手段は、前記制御手段によって前記可動体が制御原点位置に復帰するように制御されるときであって前記手の平部に対して前記複数本の指機構が閉じている場合、または前記操作手段からの所定の操作信号を受信したことが検知されたときであって前記手の平部に対して前記複数本の指機構が閉じている場合、前記6軸力センサと圧力センサの前記較正手段と第2較正手段に対して前記オフセット値の修正指示信号を送信することを特徴とする可動体の制御装置。
  3. 駆動源からの動力によって動作可能な可動体と、前記可動体に作用する物理量を示す出力を生じるセンサと、既定のオフセット値に基づいて前記センサの出力を較正する較正手段と、前記較正手段で較正された前記センサの出力に基づいて前記可動体の動作を制御する制御手段とを備えた可動体の制御装置において、前記可動体はロボットのハンドであると共に、前記センサは前記ハンドに作用する物理量を示す出力を生じるセンサであり、前記ハンドは手の平部から延びる複数本の油圧式の指機構を備えると共に、前記センサは少なくとも前記指機構に設置される6軸力センサからなり、前記センサは前記手の平部に作用する圧力を検出可能な圧力センサと、前記指機構を屈曲する油圧を検出する油圧センサとを含み、前記制御手段によって前記可動体が所定の状態に制御されるとき、前記較正手段に前記オフセット値の修正指示信号を送信するオフセット値修正指示手段を備えると共に、前記較正手段は、前記オフセット値修正指示手段から前記オフセット値の修正指示信号を受信したとき、前記センサの出力に基づいて前記オフセット値を修正する修正オフセット値を算出し、前記算出された修正オフセット値に基づいて前記センサの出力を較正し、前記オフセット値修正指示手段は、前記制御手段によって前記可動体が制御原点位置に復帰するように制御された後、規定の動作をするように制御されるときであって前記手の平部に対して前記複数本の指機構が開いている場合、前記6軸力センサと圧力センサと油圧センサの第2較正手段に対してそれぞれ前記オフセット値の修正指示信号を送信することを特徴とする可動体の制御装置。
  4. 駆動源からの動力によって動作可能な可動体と、前記可動体に作用する物理量を示す出力を生じるセンサと、既定のオフセット値に基づいて前記センサの出力を較正する較正手段と、前記較正手段で較正された前記センサの出力に基づいて前記可動体の動作を制御する制御手段とを備えた可動体の制御装置において、前記可動体はロボットのハンドであると共に、前記センサは前記ハンドに作用する物理量を示す出力を生じるセンサであり、前記ハンドは手の平部から延びる複数本の油圧式の指機構を備えると共に、前記センサは少なくとも前記指機構に設置される6軸力センサからなり、前記センサは前記手の平部に作用する圧力を検出可能な圧力センサと、前記指機構を屈曲する油圧を検出する油圧センサとを含み、前記制御手段によって前記可動体が所定の状態に制御されるとき、前記較正手段に前記オフセット値の修正指示信号を送信するオフセット値修正指示手段を備えると共に、前記較正手段は、前記オフセット値修正指示手段から前記オフセット値の修正指示信号を受信したとき、前記センサの出力に基づいて前記オフセット値を修正する修正オフセット値を算出し、前記算出された修正オフセット値に基づいて前記センサの出力を較正し、前記オフセット値修正指示手段は、前記制御手段によって前記可動体が制御原点位置に復帰するように制御された後、規定の動作をするように制御されるときであって前記手の平部に対して前記複数本の指機構が閉じている場合、前記6軸力センサと圧力センサの第2較正手段に対して前記オフセット値の修正指示信号を送信することを特徴とする可動体の制御装置。
  5. 操作者に操作自在に設けられ、操作者によって操作されるとき、操作信号を前記制御手段に送信可能な操作手段を備えると共に、前記オフセット値修正指示手段は、前記制御手段によって前記操作手段からの所定の操作信号を受信したことが検知されたとき、前記制御手段によって前記可動体が所定の状態に制御されたものとみなして前記較正手段に前記オフセット値の修正指示信号を送信することを特徴とする請求項3または4に記載の可動体の制御装置。
  6. 前記第2較正手段は、既定の第2オフセット値に基づいて前記較正手段によって較正された前記センサの出力を較正すると共に、前記オフセット値修正指示手段から前記オフセット値の修正指示信号を受信したとき、前記較正手段によって較正された前記センサの出力に基づいて前記第2オフセット値を修正する第2修正オフセット値を算出し、前記算出された第2修正オフセット値に基づいて前記較正手段によって較正された前記センサの出力を較正することを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の可動体の制御装置。
  7. 前記オフセット値修正指示手段は、前記制御手段によって前記可動体が前記制御原点位置に復帰するように制御された後、前記規定の動作をするように制御されるとき、前記第2較正手段にのみ前記オフセット値の修正指示信号を送信することを特徴とする請求項6記載の可動体の制御装置。
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