JP6083398B2 - バルブ回転装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バルブ回転装置に関する。
内燃機関が備える吸気バルブや排気バルブは、バルブヘッドに形成されたバルブとバルブシートとの間にデポジットを噛み込むことがある。デポジットの噛み込みは、シリンダー内の圧縮抜けの原因となり、失火等の不具合を起こす可能性がある。バルブとバルブシートとの間に噛み込まれるデポジットの除去対策として、バルブを回転させてデポジットを噛み潰すことが提案されており、このような提案に適用可能であるバルブローテータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−270314号公報
ところで、バルブとバルブシートとの間に噛み込まれるデポジットを噛み潰す場合、バルブが閉弁するタイミングでバルブを回転させるとより効果的にデポジットを噛み潰すことができる。
しかしながら、特許文献1に開示されたバルブローテータは、バルブをその軸線回りに強制的に回転させるものではあるが、その回転は、バルブを開弁するタイミングとなっており、デポジットを噛み潰す効果は高くない。
そこで、本明細書開示のバルブ回転装置は、バルブが回転するタイミングをバルブの閉弁するタイミングと同期させることを課題とする。
かかる課題を解決するために、本明細書に開示されたバルブ回転装置は、内燃機関に装着されるバルブを回転させるバルブ回転装置であって、前記内燃機関が備えるシリンダヘッドに対する回転動作が規制された状態で前記バルブのバルブステムの周囲に拡がるように配置される第1シート部材と、前記第1シート部材と対向配置され、前記第1シート部材に対し回転自在とされるとともに、前記バルブを開弁させる荷重を受ける第2シート部材と、前記第2シート部材が受けた前記バルブを開弁させる荷重を、前記第2シート部材の前記バルブステム回り方向の回転力に変換する力変換機構と、前記バルブが開弁し、前記バルブを開弁させる荷重により前記力変換機構を介して前記第2シート部材が回転したときに弾性エネルギーを蓄積するとともに、前記バルブが閉弁状態に向かい、前記バルブを開弁させる荷重が減少するときに前記弾性エネルギーによる復元力により前記第2シート部材を回転させる弾性体と、を備え、前記第2シート部材が回転することにより前記バルブを回転させる。これにより、バルブが回転するタイミングをバルブの閉弁するタイミングと同期させることができる。
前記第1シート部材は、前記内燃機関の前記シリンダヘッド側に配置され、前記第2シート部材は、前記第1シート部材とバルブスプリングとの間に配置されて前記バルブスプリングとともに回転するようにしてもよい。すなわち、バルブ回転装置をシリンダヘッドに近い側に配置するようにしてもよい。
または、前記第2シート部材は、バルブリテーナ側に配置され、前記バルブリテーナとともに回転し、前記第1シート部材は、前記第2シート部材とバルブスプリングとの間に配置されるようにしてもよい。すなわち、バルブ回転装置をバルブリテーナに近い側に配置するようにしてもよい。
本明細書に開示されたバルブ回転装置は、前記バルブを開弁させる荷重により前記力変換機構を介して回転する前記第2シート部材の最大回転量を規定するストッパ部を備えるようにしてもよい。
さらに、前記弾性体は、一端側を前記第2シート部材に接続し、他端側を前記第1シート部材又は前記内燃機関が備えるシリンダヘッドに接続したゼンマイスプリング又は、一端側を前記第2シート部材に接続し、他端側を前記第1シート部材又は前記内燃機関が備える前記シリンダヘッドに接続したコイルスプリングとすることができる。
前記力変換機構は、前記第1シート部材から前記第2シート部材に向かって延びる第1突起部と、前記第2シート部材から前記第1シート部材に向かって延びる第2突起部とを備え、前記第1突起部と前記第2突起部の少なくとも一方に傾斜面を形成し、前記傾斜面において、前記第1突起部と前記第2突起部とを滑動可能に接触させ、前記第1シート部材と前記第2シート部材との間の距離の変化に伴って前記第2シート部材を前記第1シート部材に対して回転させるようにしてもよい。
前記力変換機構は、前記力変換機構は、前記第1シート部材と前記第2シート部材との間に挟持され、前記第1シート部材と前記第2シート部材との間の距離の変化により前記第2シート部材の周方向に沿う方向の寸法を変化させる寸法変化部材を含み、前記寸法変化部材の寸法変化に伴って前記第2シート部材を前記第1シート部材に対して回転させるようにしてもよい。
本明細書開示のバルブ回転装置によれば、バルブが回転するタイミングをバルブの閉弁するタイミングと同期させることができる。
図1は第1実施形態のバルブ回転装置を備えた内燃機関の一部を模式的に示す説明図である。 図2は第2シート部材及びバルブスプリングを取り去った状態の図1におけるA−A線断面図である。 図3(A)、(B)は図2におけるX視の一部を示す説明図であり、(A)は閉弁状態を示し、(B)は開弁状態を示す図面である。 図4は第2突起部の先端を拡大して示す説明図である。 図5は第2実施形態のバルブ回転装置を示す説明図である。 図6(A)、(B)は図5におけるX視の一部を示す説明図であり、(A)は閉弁状態を示し、(B)は開弁状態を示す図面である。 図7(A)、(B)は第3実施形態のバルブ回転装置の一部を示し、(A)は閉弁状態を示し、(B)は開弁状態を示す図面である。 図8(A)、(B)は第4実施形態のバルブ回転装置の一部を示し、(A)は閉弁状態を示し、(B)は開弁状態を示す図面である。 図9(A)、(B)は第5実施形態のバルブ回転装置の一部を示し、(A)は閉弁状態を示し、(B)は開弁状態を示す図面である。 図10(A)、(B)は第6実施形態のバルブ回転装置の一部を示し、(A)は閉弁状態を示し、(B)は開弁状態を示す図面である。 図11は第7実施形態のバルブ回転装置を示す説明図である。 図12(A)、(B)は第8実施形態のバルブ回転装置の一部を示し、(A)は閉弁状態を示し、(B)は開弁状態を示す図面である。 図13(A)、(B)は第8実施形態の変形例のバルブ回転装置の一部を示し、(A)は閉弁状態を示し、(B)は開弁状態を示す図面である。 図14は第9実施形態のバルブ回転装置を装着したバルブ及びバルブリテーナの周辺を示す図面である。 図15(A)、(B)は第9実施形態のバルブ回転装置の一部を示し、(A)は閉弁状態を示し、(B)は開弁状態を示す図面である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。また、図面によっては細部が省略されて描かれている場合もある。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態のバルブ回転装置10について、図1乃至図4を参照しつつ説明する。図1は、第1実施形態のバルブ回転装置10を備えた内燃機関100の一部を模式的に示す説明図である。図2は第2シート部材12及びバルブスプリング6を取り去った状態の図1におけるA−A線断面図である。図3(A)、(B)は図2におけるX視の一部を示す説明図であり、(A)は閉弁状態を示し、(B)は開弁状態を示す図面である。図4は第2突起部12aの先端を拡大して示す説明図である。
バルブ1は、吸気バルブ及び排気バルブとして内燃機関100に装着される。具体的に、バルブ1は、内燃機関100のシリンダヘッド101に設けられたバルブガイドボス部101aに支持されたバルブガイド7を介してシリンダヘッド101に装着されている。バルブガイド7には、オイルシール7aが装着されている。バルブ1は、バルブステム2の先端側にバルブヘッド3を備えており、バルブステム2がバルブガイド7に摺動自在に支持されている。バルブヘッド3には、バルブフェース3aが形成されている。バルブフェース3aは、ポート出口に設けられたバルブシート102と接触し、バルブ1を閉弁状態とする。バルブフェース3aとバルブシート102との間には、デポジットが噛み込まれることがある。本実施形態のバルブ回転装置10は、バルブフェース3aとバルブシート102との間に噛み込まれたデポジットを噛み潰す。
バルブ1の基端側、すなわち、バルブヘッド3と反対側の端部には、コッタ4を用いて取り付けられたバルブリテーナ5が装着されている。バルブリテーナ5と後に詳述する第2シート部材12との間にはバルブスプリング6が挟持されている。ここで、コッタ4は、バルブステム2に対し、滑りが生じないように装着されている。また、バルブスプリング6は、バルブリテーナ5と第2シート部材12との間隔を押し広げる向きの弾性力を発揮するようにセットされ、バルブスプリング6は、コッタ4の外周面とバルブリテーナ5の内周面とを密着させる弾性力を発揮している。バルブスプリング6とバルブリテーナ5もバルブスプリング6が発揮する弾性力により、一体化した状態となっている。これにより、バルブ1とバルブスプリング6とがともに回転する状態とされている。
本実施形態のバルブ回転装置10は、このようにシリンダヘッド101に装着されたバルブ1をバルブスプリング6とともに回転させるものである。この点で、本実施形態のバルブ回転装置10は、コッタとバルブステムとの摩擦力が弱く、バルブがバルブスプリングとは別個に自由に回転することができる、いわゆる、フリーバルブとは異なるものである。
バルブ1をバルブスプリング6とともに回転させるバルブ回転装置10は、第1シート部材11、第2シート部材12を備える。本実施形態のバルブ回転装置10における第1シート部材11は、内燃機関のシリンダヘッド101側に配置されている。また、第2シート部材12は、第1シート部材11とバルブスプリング6との間に配置されてバルブスプリング6とともに回転する。
第1シート部材11は、内燃機関が備えるシリンダヘッド101に対する回転動作が規制された状態でバルブ1のバルブステム2の周囲に拡がるように配置される部材である。具体的に、第1シート部材11は、シリンダヘッド101のバルブガイドボス部101aの周囲に環状に設けられた凹部101b内に固定された状態で配置されている。これにより、第1シート部材11は、シリンダヘッド101に対する回転動作が規制された状態とされている。第2シート部材12は、第1シート部材11と対向配置され、第1シート部材11に対し回転自在とされるとともに、バルブ1を開弁させる荷重を受ける。バルブ1を開弁させる荷重は、バルブスプリング6を通じて第2シート部材12に作用する。すなわち、本実施形態のバルブ回転装置10における第2シート部材12は、バルブスプリング6と接触し、スプリングシートとしても機能する。第2シート部材12は、バルブスプリング6とともに回転することができ、ひいては、バルブ1とともに回転する。
第1シート部材11の第2シート部材12と対向する面には第2シート部材12に向かって延びる第1突起部11aが設けられている。第2シート部材12の第1シート部材11と対向する面には第1シート部材11に向かって延びる第2突起部12aが設けられている。第1突起部11aと第2突起部12aとの組み合わせは、第2シート部材12が受けたバルブ1を開弁させる荷重を、第2シート部材12のバルブステム2回り方向、すなわち、周方向の回転力に変換する力変換機構として機能する。図3(A)、(B)を参照すると、第1突起部11aは、頂面11a1と傾斜面11a2を備え、傾斜面11a2に第2突起部12aの先端部12a1が滑動可能に接触している。図4を参照すると、第2突起部12aの先端部12a1は、下端側に凸状となるように湾曲処理されている。これにより、第2突起部12aの先端部12a1は、傾斜面11a2と線接触することとなり、摩擦が軽減されて、滑らかに傾斜面11a2上を滑動することができる。バルブ1の状態に応じて、第1シート部材11と第2シート部材12との距離は変化する。すなわち、バルブ1が開弁状態となるとき、バルブスプリング6が縮み、第2シート部材12が押されて第1シート部材11と第2シート部材12との距離は縮まる。一方、バルブ1が閉弁状態に向かうことにより、後に詳述するゼンマイスプリング13が蓄える弾性エネルギーによる復元力により第1シート部材11と第2シート部材12との距離は広がる。バルブ回転装置10は、このような第1シート部材11と第2シート部材との距離の変化に伴って、第2シート部材12を第1シート部材11に対して回転させる。
バルブ回転装置10は、弾性体の一例であるゼンマイスプリング13を備える。ゼンマイスプリング13は、バルブ1が開弁し、バルブ1を開弁させる荷重により第1突起部11aと第2突起部12aとの組み合わせを介して第2シート部材12が回転したときに弾性エネルギーを蓄積する。そして、ゼンマイスプリング13は、バルブ1が閉弁状態に向かい、バルブ1を開弁させる荷重が減少するときに蓄えた弾性エネルギーによる復元力により第2シート部材12を回転させる。
ゼンマイスプリング13は、一端側に鍔状部13aを備え、この鍔状部13aを第2突起部12aに接触させて第2シート部材12に接続された状態となっている。また、ゼンマイスプリング13は、他端側に係止部13bを備え、これをシリンダヘッド101に固定してシリンダヘッド101に接続された状態となっている。
図3(A)、(B)を参照すると、バルブ1が開弁するときに矢示Z1で示すように第2シート部材12に荷重がかかると、第2突起部12aが傾斜面11a2に沿って下降する。これに伴って、第2シート部材12は、矢示Y1で示す方向に回転する。このとき、ゼンマイスプリング13が押されることにより、ゼンマイスプリング13は、弾性エネルギーを蓄積する。そして、バルブ1が閉弁状態に向かい、矢示Z2で示すようにバルブ1を開弁させる力が減少すると、ゼンマイスプリング13が蓄えた弾性エネルギーによる復元力により矢示Y2で示す方向に第2シート部材12を回転させる。第2シート部材12が回転すると、これに伴って、バルブスプリング6、バルブリテーナ5、コッタ4及びバルブ1が矢示Y2で示す方向に回転する。このように、本実施形態のバルブ回転装置10は、バルブ1が閉弁状態に向かうときにバルブ1が回転する。これにより、バルブ1を回転させながらバルブシート102とバルブフェース3aとの間でデポジットを噛み潰すことができる。すなわち、バルブシート102とバルブフェース3aとの間隔を狭めながらバルブフェース3aが回転するので、デポジットは恰も磨り潰されるような作用を受け、効果的に噛み潰される。
本実施形態のバルブ回転装置10では、第1突起部11aがストッパ部として機能する。すなわち、第1突起部11aは、バルブ1を開弁させる荷重により第2突起部12aを介して回転する第2シート部材12の最大回転量を規定する。第2シート部材12がバルブ1を開弁させる荷重によりバルブスプリング6を介して押圧され、第1シート部材11に接近すると、第1突起部11aの頂面11a1が第2シート部材12に接触する。頂面11a1が第2シート部材12に接触すると、第2シート部材12はそれ以上の下降が規制され、同時に矢示Y1方向への回転も規制される。第2シート部材12の回転量は、第2シート部材12の下降量と相関性を有する。このため、第1突起部11aをストッパ部として機能させ、第2シート部材12の下降量を規定することにより、第2シート部材12の最大回転量を規定することができる。第2シート部材12の回転量が規定されると、バルブ1の最大回転量が規定される。このようにバルブ1の最大回転量を規定することにより、バルブフェース3aとバルブシート102との間の過度の摩擦(異常摩耗)を抑制することができる。ストッパ部として機能する第1突起部11aの高さは、必要とされるバルブの最大回転量に応じて適宜変更することができる。
以上のように、本実施形態のバルブ回転装置10によれば、バルブ1が回転するタイミングをバルブ1の閉弁するタイミングと同期させることができ、効果的にデポジットを噛み潰すことができる。また、本実施形態のバルブ回転装置10によれば、内燃機関100の回転数にかかわらず、バルブシート102とバルブフェース3aとの間でデポジットを噛み潰すことができる。また、バルブ1の回転量は、自由に回転することがなく、ゼンマイスプリング13の圧縮量や第2シート部材12の最大回転量によって規定される回転量となるため、バルブシート102の異常摩耗を抑制することができる。
(第2実施形態)
つぎに、図5及び図6(A)、(B)を参照しつつ、第2実施形態のバルブ回転装置20について説明する。図5は第2実施形態のバルブ回転装置20を示す説明図である。図6(A)、(B)は図5におけるX視の一部を示す説明図であり、(A)は閉弁状態を示し、(B)は開弁状態を示す図面である。第2実施形態のバルブ回転装置20が第1実施形態のバルブ回転装置10と異なる点は、力変換機構の構成である。バルブ回転装置10では、第1突起部11aと第2突起部12aとの組み合わせが力変換機構として機能していた。これに対し、第2実施形態のバルブ回転装置20では、第1シート部材21に設けられた第1突起部11a、第2シート部材22に設けられた第2突起部22a及び屈曲スプリング23の組み合わせが力変換機構として機能している。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と共通する構成要素には、図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。
第1シート部材21は、第1実施形態の第1シート部材11と同様に、シリンダヘッド101に対する回転動作が規制された状態でバルブ1のバルブステム2の周囲に拡がるように配置されている。第1シート部材21の第2シート部材22と対向する面には第2シート部材22に向かって延びる第1突起部21aが設けられている。第2シート部材22の第1シート部材21と対向する面には第1シート部材21に向かって延びる第2突起部22aが設けられている。第2シート部材22には、第1実施形態と同様にゼンマイスプリング13が接続されている。
図5、図6(A)、(B)を参照すると、屈曲スプリング23は、板材を屈曲させてスプリングとして機能するように成形したものであり、上端部23a、屈曲頂部23b及び下端部23cを備える。屈曲スプリング23は、第1シート部材21と第2シート部材22との間に挟持され、第1シート部材21と第2シート部材22との間の距離の変化により第2シート部材22の周方向に沿う方向の寸法を変化させる寸法変化部材の一例である。屈曲スプリング23は、第1シート部材21と第2シート部材22との間に挟持されている。具体的に、屈曲スプリング23は、上端部23aを第2シート部材22に接触させ、下端部23cを第1シート部材21の第1突起部21aに係合させて第1シート部材21と第2シート部材22との間に挟持されている。屈曲頂部23bは、第2突起部22aに接触させた状態とされている。図6(A)を参照すると、閉弁状態のとき、すなわち、バルブ1を開弁させる荷重がかかっていないとき、屈曲スプリング23の第2シート部材22の周方向に沿う方向の寸法は、L1である。この状態から、第2シート部材22にバルブ1を開弁させる荷重がかかり、第1シート部材21と第2シート部材22とが接近すると、屈曲スプリング23の第2シート部材22の周方向に沿う方向の寸法はL2となる。ここで、L1<L2である。この寸法L1と寸法L2との差分だけ、ゼンマイスプリング13が押され、弾性エネルギーが蓄積される。
すなわち、バルブ1が開弁するときに矢示Z1で示すように第2シート部材22に荷重がかかると、屈曲スプリング23の寸法L1が寸法L2に変化し、第2シート部材22が矢示Y1で示す方向に回転する。このとき、ゼンマイスプリング13が押されることにより、ゼンマイスプリング13は、弾性エネルギーを蓄積する。そして、バルブ1が閉弁状態に向かい、矢示Z2で示すようにバルブ1を開弁させる力が減少すると、ゼンマイスプリング13が蓄えた弾性エネルギーによる復元力により矢示Y2で示す方向に第2シート部材22を回転させる。第2シート部材22が回転すると、これに伴って、バルブスプリング6、バルブリテーナ5、コッタ4及びバルブ1が矢示Y2で示す方向に回転する。このように、第2実施形態のバルブ回転装置20も第1実施形態のバルブ回転装置10と同様にバルブ1を回転させながらバルブシート102とバルブフェース3aとの間でデポジットを噛み潰すことができる。
なお、第2実施形態においては、第2突起部22aがストッパ部として機能している。すなわち、第1シート部材21と第2シート部材22とが接近したときに、第2突起部22aが第1シート部材21に接触することで、第2シート部材22の最大回転量が規定されている。
(第3実施形態)
つぎに、図7(A)、(B)を参照しつつ、第3実施形態のバルブ回転装置30について説明する。図7(A)、(B)は第3実施形態のバルブ回転装置30の一部を示し、(A)は閉弁状態を示し、(B)は開弁状態を示す図面である。第3実施形態のバルブ回転装置30が第2実施形態のバルブ回転装置20と異なる点は、第3実施形態のバルブ回転装置30では、ストッパ部に相当する部分を備えない点である。すなわち、第3実施形態のバルブ回転装置30は、第2突起部22aに相当する部分を備えていない。以下、第2実施形態との相違点を中心に説明し、第2実施形態と共通する構成要素には、図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。
図7(A)を参照すると、バルブ1を開弁させる荷重がかかっておらず、閉弁状態となっているときの第1シート部材21と第2シート部材32との距離は、第2実施形態と比較して広くなっている。これは、図7(B)に示すように最大荷重がかかり、第2シート部材32が最も下降した状態であっても、第1シート部材21と第2シート部材32とが、ゼンマイスプリング13と干渉しないようにするためである。このため、屈曲スプリング33の寸法も第2実施形態の屈曲スプリング23と比較して大きくなっている。また、バルブ回転装置30は、第2突起部22aに相当する部分を備えていないことから、これに代えて、棒状部材34を備えている。第2実施形態において第2突起部22aは、ゼンマイスプリング13との接続部となっており、ゼンマイスプリング13は、第2突起部22aを介して押されていた。また、ゼンマイスプリング13が復元力により第2シート部材22を回転させる際も第2シート部材22は、第2突起部22aを介してゼンマイスプリング13に押されていた。これに対し、第3実施形態のバルブ回転装置30では、棒状部材34を介してゼンマイスプリング13と第2シート部材22との間の力の伝達が行われる。棒状部材34は、ゼンマイスプリング13の鍔状部13aに立設されている。棒状部材34は、第2シート部材22に設けられた貫通孔を貫通することで棒状部材34と係合された状態となっている。
このように、第2突起部22aを棒状部材34に代えたバルブ回転装置30も、第2実施形態のバルブ回転装置20と同様にバルブ1を回転させ、バルブシート102とバルブフェース3aとの間でデポジットを噛み潰すことができる。
(第4実施形態)
つぎに、図8(A)、(B)を参照しつつ、第4実施形態のバルブ回転装置40について説明する。図8(A)、(B)は第4実施形態のバルブ回転装置40の一部を示し、(A)は閉弁状態を示し、(B)は開弁状態を示す図面である。第4実施形態のバルブ回転装置40が第2実施形態のバルブ回転装置20と異なる点は、力変換機構の構成である。バルブ回転装置20では、第1シート部材21に設けられた第1突起部11a、第2シート部材22に設けられた第2突起部22a及び屈曲スプリング23の組み合わせが力変換機構として機能している。これに対し、バルブ回転装置40では、屈曲スプリング23に代えて、カム部材43が採用されている。以下、第2実施形態との相違点を中心に説明し、第2実施形態と共通する構成要素には、図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。
第2実施形態の屈曲スプリング23は、寸法変化部材の一例として採用されており、第4実施形態では、これに代えてカム部材43を採用している。カム部材43は、いずれも略半円形状を有する頂部43aと底部43bとを備える。頂部43aと底部43bの径を比較すると、底部43bの方が大径となっている。このようなカム部材43は、第1シート部材21と第2シート部材22との間に挟持されている。具体的に、カム部材43は、底部43bが、第1シート部材21と第1突起部21aとに接し、頂部43aが、第2シート部材22と第2突起部22aとに接するように第1シート部材21と第2シート部材22との間に挟持されている。図8(A)を参照すると、閉弁状態のとき、すなわち、バルブ1を開弁させる荷重がかかっていないとき、カム部材43の第2シート部材22の周方向に沿う方向の寸法は、L1である。この状態から、第2シート部材22にバルブ1を開弁させる荷重がかかり、第1シート部材21と第2シート部材22とが接近すると、カム部材43の第2シート部材22の周方向に沿う方向の寸法はL2となる。ここで、L1<L2である。この寸法L1と寸法L2との差分だけ、ゼンマイスプリング13が押され、弾性エネルギーが蓄積される。
すなわち、バルブ1が開弁するときに矢示Z1で示すように第2シート部材22に荷重がかかると、カム部材43の寸法L1が寸法L2に変化し、第2シート部材22が矢示Y1で示す方向に回転する。このとき、ゼンマイスプリング13が押されることにより、ゼンマイスプリング13は、弾性エネルギーを蓄積する。そして、バルブ1が閉弁状態に向かい、矢示Z2で示すようにバルブ1を開弁させる力が減少すると、ゼンマイスプリング13が蓄えた弾性エネルギーによる復元力により矢示Y2で示す方向に第2シート部材22を回転させる。第2シート部材22が回転すると、これに伴って、バルブスプリング6、バルブリテーナ5、コッタ4及びバルブ1が矢示Y2で示す方向に回転する。このように、第4実施形態のバルブ回転装置40も第2実施形態のバルブ回転装置20と同様にバルブ1を回転させながらバルブシート102とバルブフェース3aとの間でデポジットを噛み潰すことができる。
(第5実施形態)
つぎに、図9(A)、(B)を参照しつつ、第5実施形態のバルブ回転装置50について説明する。図9(A)、(B)は第5実施形態のバルブ回転装置50の一部を示し、(A)は閉弁状態を示し、(B)は開弁状態を示す図面である。第5実施形態のバルブ回転装置50が第4実施形態のバルブ回転装置40と異なる点は、寸法変化部材としてカム部材43に代えて屈曲カム部材53を採用した点である。
屈曲カム部材53は、長尺部53a、屈曲部53b及び短尺部53cを備える。このような屈曲カム部材53は、第1シート部材21と第2シート部材22との間に挟持されている。具体的に、短尺部53cの端部が、第1突起部21aとに接し、屈曲部53bが、第1シート部材21に接している。長尺部53aが第2シート部材22と第2突起部22aとに接している。屈曲カム部材53は、このようにして第1シート部材21と第2シート部材22との間に挟持されている。図9(A)を参照すると、閉弁状態のとき、すなわち、バルブ1を開弁させる荷重がかかっていないとき、屈曲カム部材53の第2シート部材22の周方向に沿う方向の寸法は、L1である。この状態から、第2シート部材22にバルブ1を開弁させる荷重がかかり、第1シート部材21と第2シート部材22とが接近すると、屈曲カム部材53の第2シート部材22の周方向に沿う方向の寸法はL2となる。ここで、L1<L2である。この寸法L1と寸法L2との差分だけ、ゼンマイスプリング13が押され、弾性エネルギーが蓄積される。
すなわち、バルブ1が開弁するときに矢示Z1で示すように第2シート部材22に荷重がかかると、屈曲カム部材53の寸法L1が寸法L2に変化し、第2シート部材22が矢示Y1で示す方向に回転する。このとき、ゼンマイスプリング13が押されることにより、ゼンマイスプリング13は、弾性エネルギーを蓄積する。そして、バルブ1が閉弁状態に向かい、矢示Z2で示すようにバルブ1を開弁させる力が減少すると、ゼンマイスプリング13が蓄えた弾性エネルギーによる復元力により矢示Y2で示す方向に第2シート部材22を回転させる。第2シート部材22が回転すると、これに伴って、バルブスプリング6、バルブリテーナ5、コッタ4及びバルブ1が矢示Y2で示す方向に回転する。このように、第5実施形態のバルブ回転装置50も第4実施形態のバルブ回転装置40と同様にバルブ1を回転させながらバルブシート102とバルブフェース3aとの間でデポジットを噛み潰すことができる。
(第6実施形態)
つぎに、図10(A)、(B)を参照しつつ、第6実施形態のバルブ回転装置60について説明する。図10(A)、(B)は第6実施形態のバルブ回転装置60の一部を示し、(A)は閉弁状態を示し、(B)は開弁状態を示す図面である。第6実施形態のバルブ回転装置60が第2実施形態のバルブ回転装置20と異なる点は、寸法変化部材として屈曲スプリング23に代えて球状部材63を採用した点である。
球状部材63は、弾性を有するゴム材によって球状に形成された部材であり、圧縮することにより、圧縮力の方向と異なる方向の寸法が拡大する。このような球状部材63は、第1シート部材21と第2シート部材22との間に挟持されている。具体的に、第1シート部材21、第1突起部21a、第2シート部材22及び第2突起部22aに囲まれた領域に収容されている。図10(A)を参照すると、閉弁状態のとき、すなわち、バルブ1を開弁させる荷重がかかっていないとき、球状部材63の第2シート部材22の周方向に沿う方向の寸法は、L1である。この状態から、第2シート部材22にバルブ1を開弁させる荷重がかかり、第1シート部材21と第2シート部材22とが接近すると、球状部材63の第2シート部材22の周方向に沿う方向の寸法はL2となる。ここで、L1<L2である。この寸法L1と寸法L2との差分だけ、ゼンマイスプリング13が押され、弾性エネルギーが蓄積される。
すなわち、バルブ1が開弁するときに矢示Z1で示すように第2シート部材22に荷重がかかると、球状部材63の寸法L1が寸法L2に変化し、第2シート部材22が矢示Y1で示す方向に回転する。このとき、ゼンマイスプリング13が押されることにより、ゼンマイスプリング13は、弾性エネルギーを蓄積する。そして、バルブ1が閉弁状態に向かい、矢示Z2で示すようにバルブ1を開弁させる力が減少すると、ゼンマイスプリング13が蓄えた弾性エネルギーによる復元力により矢示Y2で示す方向に第2シート部材22を回転させる。第2シート部材22が回転すると、これに伴って、バルブスプリング6、バルブリテーナ5、コッタ4及びバルブ1が矢示Y2で示す方向に回転する。このように、第6実施形態のバルブ回転装置60も第2実施形態のバルブ回転装置20と同様にバルブ1を回転させながらバルブシート102とバルブフェース3aとの間でデポジットを噛み潰すことができる。
(第7実施形態)
つぎに、図11を参照しつつ、第7実施形態のバルブ回転装置70について説明する。図11は第7実施形態のバルブ回転装置70を示す説明図である。図11が示す状態は、第1実施形態における図2に対応する。第7実施形態のバルブ回転装置70が他の実施形態と異なるのは、他の実施形態におけるゼンマイスプリング13に代えて、ゼンマイスプリング73を採用している点である。ゼンマイスプリング73は、ゼンマイスプリング13と同様に一端部に鍔状部73aを備え、その鍔状部73aを介して第2シート部材12が備える第2突起部12aに接続されている。ただし、他端側の係止部73bが第1突起部11aに係止され、第1シート部材11に接続されている。
ゼンマイスプリング73をこのように設置しても、第1実施形態のバルブ回転装置10、その他のバルブ回転装置20等と同様にバルブ1を回転させながらバルブシート102とバルブフェース3aとの間でデポジットを噛み潰すことができる。
(第8実施形態)
つぎに、図12(A)、(B)及び図13(A)、(B)を参照しつつ、第8実施形態のバルブ回転装置80、81について説明する。図12(A)、(B)は第8実施形態のバルブ回転装置80の一部を示し、(A)は閉弁状態を示し、(B)は開弁状態を示す図面である。図13(A)、(B)は第8実施形態の変形例のバルブ回転装置81の一部を示し、(A)は閉弁状態を示し、(B)は開弁状態を示す図面である。
第8実施形態のバルブ回転装置80が第1実施形態のバルブ回転装置10や、その他のバルブ回転装置20等と異なる点は、バルブ回転装置80が、弾性体に相当するゼンマイスプリング13、73に代えて、コイルスプリング83を採用している点である。
コイルスプリング83は、一端を第2シート部材22から延びる第2突起部22aに取り付け、他端を第1シート部材21から延びる取付部21bに取り付けることによって第1シート部材21と第2シート部材22との間に設置されている。このようなコイルスプリング83も、ゼンマイスプリング13、73と同様に弾性エネルギーを蓄積し、その弾性エネルギーを復元力として第2シート部材22を回転させることができる。これにより、バルブ回転装置80は、他の実施形態のバルブ回転装置10等と同様にバルブ1を回転させながらバルブシート102とバルブフェース3aとの間でデポジットを噛み潰すことができる。
なお、コイルスプリング83は、図13(A)、(B)に示すバルブ回転装置81のように、他端をバルブガイドボス部101aに設けた取付部101a1に取り付けてもよい。バルブ回転装置81の基本的な動作は、他のバルブ回転装置と共通するため、その詳細な説明は省略する。
(第9実施形態)
つぎに、図14及び図15(A)、(B)を参照しつつ、第9実施形態のバルブ回転装置90について説明する。図14は第9実施形態のバルブ回転装置90を装着したバルブ1及びバルブリテーナ5の周辺を示す図面である。図15(A)、(B)は第9実施形態のバルブ回転装置90の一部を示し、(A)は閉弁状態を示し、(B)は開弁状態を示す図面である。
第1実施形態から第8実施形態のバルブ回転装置は、いずれも、シリンダヘッド101に近い側に設置されていた。これに対し、第9実施形態のバルブ回転装置90は、バルブリテーナ5側に設置されている。第2シート部材92は、バルブリテーナ5側に配置され、バルブリテーナ5とともに回転する。環状ケース部材91に含まれる底板部91bは、第2シート部材92とバルブスプリング6との間に配置されている。
以下、バルブ回転装置90について、より詳細に説明する。バルブ回転装置90は、内周側壁部91a、底板部91b及び外周側壁部91cを備える環状ケース部材91と、第2シート部材92を備える。環状ケース部材91は、上面側が開放されており、この上面側に第2シート部材92を載置している。環状ケース部材91の底板部91bは、第1シート部材に対応する部分となる。
底板部91bは、内燃機関が備えるシリンダヘッド101に対する回転動作が規制された状態でバルブ1のバルブステム2の周囲に拡がるように配置される部材である。具体的に、底板部91bは、シリンダヘッド101との間でバルブスプリング6を挟持するように配置され、シリンダヘッド101に対する回転動作は規制された状態とされている。一方、第2シート部材92は、環状ケース部材91に対して回転可能とされるとともに、バルブリテーナ5と接触した状態で設置されている。底板部91bには、バルブスプリング6が当接する。底板部91bには、環状ケース部材91の内側に向かって延びる第1突起部91b1が設けられている。この第1突起部91b1は、第2実施形態における第1突起部21aに相当する。第2シート部材92には、環状ケース部材91の内側に向かって延びる第2突起部92aが設けられている。この第2突起部92aは、第2実施形態における第2突起部22aに相当する。第1突起部91b1と第2突起部92aとの間には、第2実施形態と同様に屈曲スプリング23が挟持されている。また、第2突起部92aには、ゼンマイスプリング73の鍔状部73aが接触し、ゼンマイスプリング73が第2シート部材92と接続した状態となっている。ゼンマイスプリング73の他端に設けられた係止部73bは、第1突起部91b1に係止されている。
このようなバルブ回転装置90では、バルブ1にバルブ1を開弁させる荷重が加わると、その荷重がバルブリテーナ5を介して第2シート部材92に伝達される。これにより、第2シート部材92と底板部91bとの距離が縮まり、屈曲スプリング23が縮められる。この結果、ゼンマイスプリング73が押され、ゼンマイスプリング73に弾性エネルギーが蓄えられる。そして、バルブ1が閉弁状態に向かうと、ゼンマイスプリング73が蓄えた弾性エネルギーによる復元力で第2シート部材92が回転する。このとき、バルブリテーナ5は、第2シート部材92との摩擦力により、第2シート部材92とともに回転する。この結果、コッタ4によりバルブリテーナ5と一体化しているバルブ1も回転することができる。
このように、第9実施形態のバルブ回転装置90も、他のバルブ回転装置と同様に、バルブ1が回転するタイミングをバルブ1の閉弁するタイミングと同期させることができ、効果的にデポジットを噛み潰すことができる。
上記実施形態は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
1 バルブ
2 バルブステム
3 バルブヘッド
3a バルブフェース
4 コッタ
5 バルブリテーナ
6 バルブスプリング
10、20、30、40、50、60、70、80、81、90 バルブ回転装置
11、21 第1シート部材
11a、21a 第1突起部
11a2 傾斜面
12、22 第2シート部材
12a、22a 第2突起部
13、73 ゼンマイスプリング(弾性体)
23、33 屈曲スプリング
43 カム部材
53 屈曲カム部材
63 球状部材
83 コイルスプリング
91 環状ケース部材
91a 内周側壁部
91b 底板部
91b1 第1突起部
100 内燃機関
101 シリンダヘッド
101a バルブガイドボス部
101b 凹部
102 バルブシート

Claims (7)

  1. 内燃機関に装着されるバルブを回転させるバルブ回転装置であって、
    前記内燃機関が備えるシリンダヘッドに対する回転動作が規制された状態で前記バルブのバルブステムの周囲に拡がるように配置される第1シート部材と、
    前記第1シート部材と対向配置され、前記第1シート部材に対し回転自在とされるとともに、前記バルブを開弁させる荷重を受ける第2シート部材と、
    前記第2シート部材が受けた前記バルブを開弁させる荷重を、前記第2シート部材の前記バルブステム回り方向の回転力に変換する力変換機構と、
    前記バルブが開弁し、前記バルブを開弁させる荷重により前記力変換機構を介して前記第2シート部材が回転したときに弾性エネルギーを蓄積するとともに、前記バルブが閉弁状態に向かい、前記バルブを開弁させる荷重が減少するときに前記弾性エネルギーによる復元力により前記第2シート部材を回転させる弾性体と、
    を備え、
    前記第2シート部材が回転することにより前記バルブを回転させるバルブ回転装置。
  2. 前記第1シート部材は、前記内燃機関の前記シリンダヘッド側に配置され、前記第2シート部材は、前記第1シート部材とバルブスプリングとの間に配置されて前記バルブスプリングとともに回転する請求項1に記載のバルブ回転装置。
  3. 前記第2シート部材は、バルブリテーナ側に配置され、前記バルブリテーナとともに回転し、前記第1シート部材は、前記第2シート部材とバルブスプリングとの間に配置された請求項1に記載のバルブ回転装置。
  4. 前記バルブを開弁させる荷重により前記力変換機構を介して回転する前記第2シート部材の最大回転量を規定するストッパ部を備える請求項1乃至3のいずれか一項に記載のバルブ回転装置。
  5. 前記弾性体は、一端側を前記第2シート部材に接続し、他端側を前記第1シート部材又は前記内燃機関が備えるシリンダヘッドに接続したゼンマイスプリング又は、一端側を前記第2シート部材に接続し、他端側を前記第1シート部材又は前記内燃機関が備える前記シリンダヘッドに接続したコイルスプリングである請求項1乃至4のいずれか一項に記載のバルブ回転装置。
  6. 前記力変換機構は、前記第1シート部材から前記第2シート部材に向かって延びる第1突起部と、前記第2シート部材から前記第1シート部材に向かって延びる第2突起部とを備え、前記第1突起部と前記第2突起部の少なくとも一方に傾斜面を形成し、前記傾斜面において、前記第1突起部と前記第2突起部とを滑動可能に接触させ、前記第1シート部材と前記第2シート部材との間の距離の変化に伴って前記第2シート部材を前記第1シート部材に対して回転させる請求項1乃至5のいずれか一項に記載のバルブ回転装置。
  7. 前記力変換機構は、前記第1シート部材と前記第2シート部材との間に挟持され、前記第1シート部材と前記第2シート部材との間の距離の変化により前記第2シート部材の周方向に沿う方向の寸法を変化させる寸法変化部材を含み、前記寸法変化部材の寸法変化に伴って前記第2シート部材を前記第1シート部材に対して回転させる請求項1乃至5のいずれか一項に記載のバルブ回転装置。
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