JP6080932B2 - ガラスフィルム搬送装置 - Google Patents
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Description
このような極めて薄いガラスフィルムは、その薄さゆえに可撓性を有するので、ガラスフィルムをロール状に巻き取ったガラスロールとして扱うことが可能である。ガラスロールには、ロール状に巻かれたガラスフィルムが内周側及び外周側に隣接するガラスフィルムと接触して破損するのを防ぐ目的で、隣接するガラスフィルム間に保護シート(保護フィルム)を挟み込んだものがある。
特許文献1に開示のガラスロールの製造方法は、ダウンドロー法によってガラスフィルムを成形すると共に、その成形したガラスフィルムを保護シートに重ねてロール状に巻き取るガラスロールの製造方法であって、前記保護シートに、前記ガラスフィルムよりも大きな巻き取り方向の張力を付与しながら、前記ガラスフィルムと前記保護シートとを巻き取ることを特徴とするものである。
このガラスフィルムの表面に対する各種処理としては、例えば真空蒸着やスパッタリングなど、真空圧近傍にまで減圧された真空容器内で行われる処理がある。真空圧近傍にまで減圧された容器内では圧力変化による影響が様々に発生するので、発生する影響を考慮してガラスロールをロール搬送しつつ真空蒸着やスパッタリングなどの処理(表面処理)を施す様々な技術が提案されている。
特許文献2に開示の薄膜ガラスの搬送装置は、真空容器内の圧力を制御可能な圧力制御手段を備え、真空圧近傍まで減圧された前記真空容器内で長尺な薄膜ガラスを搬送する薄膜ガラスの搬送装置において、前記圧力制御手段は、ロール状の前記薄膜ガラスが前記真空容器内に配置された状態で、3分以上の時間をかけて前記真空容器内の圧力を10000Paまで減圧させた後に、真空圧近傍まで減圧させることを特徴とするものである。
また、特許文献3は、保護材が積層されてロール状に巻かれた基材を保護材から分離しつつ巻き出し、巻き出された保護材を再び成膜処理が施された基材と共にロール状に巻き取る連続成膜装置を開示している。
特許文献3の連続成膜装置は、特にガラスフィルムを対象とした処理を意図したものではないが、保護材を成膜対象物から分離して搬送し、巻取りの際に重ね合わせて巻き取るというような構成は、特許文献1に記載されたガラスフィルムと保護シート重ね合わせたガラスロールの成膜装置として好ましい構成であると考えられる。
ここで特許文献3の連続成膜装置は、基材及び保護材のいずれもが樹脂系材料であることを前提としているので、特許文献3の連続成膜装置における基材として特許文献2のように無機物である薄膜ガラスを採用すると、次のような問題が生じる。
すなわち、ガラスフィルムを処理対象とする場合、樹脂製の保護フィルムとガラスフィルムとを重ねて巻き合わせる際に、単純に巻き重ねるだけでは、保護フィルムを巻き取るときのわずかなうねり等でガラスフィルムを破損させるおそれがある。
即ち、本発明のガラスフィルム搬送装置は、長尺のガラスフィルムを連続的に搬送するガラスフィルム搬送装置であって、前記ガラスフィルムを巻回したロールから、該ガラスフィルムを巻き出す巻出し部と、前記巻出し部から巻き出された前記ガラスフィルムを搬送するガラスフィルム搬送部と、前記ガラスフィルム搬送部によって搬送されたガラスフィルムに保護シートを積層しつつロール状に巻き取る巻取り部と、を備え、前記巻取り部に前記保護シートが巻き取られた後に、前記ガラスフィルムが巻き取られるように、前記巻取り部における保護シート及びガラスフィルムの巻き取りの時間差を調整する巻取調整機構を有し、前記巻取調整機構は、前記巻取り部に保護シートが接した後の回転角が90°以上315°以下となる回転範囲において前記ガラスフィルムが前記保護シート上に積層される位置関係を保ちつつ、保護シート及びガラスフィルムの巻き取り状態を調整することを特徴とする。
好ましくは、前記巻出し部から巻き出されたガラスフィルムから保護シート分離し、前記分離した保護シートを前記巻き取り部で巻き取るように構成されているとよい。
さらに、好ましくは、前記ダンサーローラ機構が、保護シートに対して、互いに平行な状態で接することで張力を付加する第1ローラ及び第2ローラを有し、第1ローラが前記保護シートの一方の面に接触可能な位置に配置されると共に、第2ローラが前記保護シートの他方の面に接触可能な位置に配置されていて、前記第1ローラ及び第2ローラが、前記保護シートと接触する方向への移動が可能であるとよい。
さらに、前記ガラスフィルム搬送部と前記保護シート搬送部とを別々に格納する互いに独立した2つの領域を備え、前記2つの領域がそれぞれ独立に排気されるとよい。
[第1実施形態]
図1及び図2を参照しながら、本発明の第1実施形態によるガラスフィルム搬送装置1aについて説明する。図1は、本実施形態によるガラスフィルム搬送装置1aの構成を示す概略図である。図2は、ガラスフィルム搬送装置1aに用いられるダンサーローラ機構の構成を示す概略図である。
巻出し部2からガラスフィルムを巻き出す際には、まずガラスフィルムと保護シートを同時に巻き出して、その後ガラスフィルムと保護シートに分離するという方法と、ガラスフィルムを先に巻き出した後に保護シートを巻き出すといった、ガラスフィルムと保護シートを交互に巻き出すという方法がある。
以下の説明では、図1の紙面に向かっての上下方向を、ガラスフィルム搬送装置1aの上下方向とし、同じく紙面に向かっての左右方向をガラスフィルム搬送装置1aの左右方向とする。
図1に示す真空チャンバ6内の上下方向における中央部の左側上方には、ガラスロールを装着した巻出し部2が配置されている。巻出しコアは、ガラスフィルムや保護シートの幅よりも若干全長の長い円筒状又は円柱状の巻き付け芯である。巻出しコアには、ガラスフィルムと保護シートを交互に巻回することでガラスロールが形成されている。このガラスロールを装置に取り付けることで、巻出し部2となる。
図1に示す真空チャンバ6内の上下方向における中央より下側であって、巻出し部2の下方には、巻出し部2から巻き出されて保護シートから分離したガラスフィルムの表面に対して、例えばスパッタリングやプラズマCVD等の表面処理工程を実施する成膜機構部が備えられている。本実施形態では、成膜機構部の一例としてスパッタ成膜部7が備えられている。
図1に示すスパッタ成膜部7の成膜ロール8は、ステンレス材料等によって円筒状又は円柱状に形成されており、曲面を形成する外周面にガラスフィルムを巻き付けて搬送する搬送部材である。成膜ロール8は、回転中心となる成膜ロール8の軸心(回転軸)が、巻出し部2の回転中心となる軸心と略平行となるように配置されている。
上述のとおり、成膜ロール8は、表面処理工程を実施するために巻出し部2から巻き出されたガラスフィルムを搬送するものとして、ガラスフィルム搬送部3を構成している。
第1ガイドローラ9の回転軸は、巻出し部2及び成膜ローラ8の回転軸と平行であって、真空チャンバ6の左右方向において、成膜ロール8の左端よりも真空チャンバ6の中央寄り、つまり、成膜ロール8の回転軸寄りに配置されている。第1ガイドローラ9のこの配置は、成膜ロール8に対して、常に一定の角度及び方向からガラスフィルムを搬送することを可能にする。
図1に示す真空チャンバ6内において、図1の紙面に向かって巻出し部2の右側には、巻取り部4が配置されている。巻取り部4は、ガラスフィルム搬送部3を通って表面処理が施されたガラスフィルムを再びロール状のガラスロールとして巻き取るものである。
ここで、図1に示すように、ガラスフィルム搬送装置1aは、巻取り部4と成膜ロール8との間であって第1ガイドローラ9の右側に、第2ガイドローラ10を備えている。第2ガイドローラ10は、第1ガイドローラ9と同様の構成であって、成膜ロール8と同様にステンレス材料等によって円筒状又は円柱状に形成された部材であり、第1ガイドローラ9の外径と同じ外径を有している。
ガラスフィルム搬送装置1aは、巻出し部2から巻き出されたガラスフィルムから分離した保護シートを搬出すると共に、巻取り部4に向けて保護シートを搬入する保護シート搬送部5aを備えている。
第1保護シートローラ11及び第2保護シートローラ12は、第1ガイドローラ9及び第2ガイドローラ10とほぼ同様の構成を有する円筒状又は円柱状のローラであり、本実施形態では、第1保護シートローラ11及び第2保護シートローラ12の外径は、第1ガイドローラ9及び第2ガイドローラ10の外径よりも小さい。このような第1保護シートローラ11及び第2保護シートローラ12のそれぞれは、巻出し部2又は巻取り部4の直上付近で、回転軸が、巻出し部2及び巻取り部4の回転軸とほぼ平行となるように、配置されている。
続いて、図1を参照しつつ、ガラスフィルム搬送装置1aの動作を説明する。以下では、ガラスフィルム搬送装置1aにガラスロールを搬入して各ローラに保護シート及びガラスフィルムを巻きかけるといった、ガラスフィルム搬送装置1aを動作させるための準備操作の説明は省略する。
ガラスフィルム搬送部3へ搬送されたガラスフィルムは、第1ガイドローラ9から成膜ロール8に巻きかけられつつ、スパッタ処理などが施されることで表面処理が行われる。
このガラスフィルムの搬送と同時に、保護シートは、保護シート搬送部5に搬送されて、第1保護シートローラ11から第2保護シートローラ12を通過して巻取り部4へ搬送される。保護シートは、第1保護シートローラ11から第2保護シートローラ12へ搬送される途中で、ダンサーローラ13aによって張力が付加される。
このように、巻取り部4は、保護シートを巻き取って直ぐにではなくある程度回転した後に、巻き取った保護シート上にガラスフィルムを巻き取っている。巻取り部4は、保護シートの巻き取りとガラスフィルムの巻き取りとをいわば時間差をもって行っている。この時間差は、巻取り部4に対する第2ガイドローラ10及び第2保護シートローラ12の位置関係によって実現するものであり、例えば第2ガイドローラ10や第2保護シートローラ12の位置を変更することで、ガラスフィルムや保護シートの特性に応じて変更することができる。
以上に説明した、ダンサーローラ機構を備えるガラスフィルム搬送装置1aによって、巻取り部4から巻き出された樹脂製の保護シートは、真空中で収縮又は伸長しても、常に適切な搬送経路長に調整されると共に適切な張力が付加されるので、皺を生じたり波打ったりすることなく巻取り部4に巻き取られる。保護シートが皺を生じたり波打ったりすることなく巻き取られれば、保護シート上に巻き取られるガラスフィルムの破損を防ぐことができる。また、保護シートに過剰な張力が加わり、これによってガラスフィルムが破損することを防ぐことも出来る。
図2(b)は、第2保護シートローラ12の回転軸を中心に回動するダンサーローラ13bを示している。図2(b)では、第2保護シートローラ12の両端側において第2保護シートローラ12の回転軸には、該回転軸を中心に回動する平板状の2本のアーム14の一端側が取り付けられている。2本のアーム14の他端側には、第2保護シートローラ12の回転軸と平行となるようにダンサーローラ13bが取り付けられている。この2本のアーム14によって、ダンサーローラ13bは第2保護シートローラ12の回転軸を中心に回動自在となり、図2(b)に示すように、保護シートの上方から張力を付加することができる。ダンサーローラ13bを保持する2本のアーム14は、ダンサーローラ13bの自重によって回動してもよいし、第2保護シートローラ12の回転軸とは独立して該2本のアーム14を回動させるアクチュエータによって回動してもよい。
運転の過程で例えば保護シートの伸びが起こると、図2(c−2)に示すように、ダンサーローラ機構は時計回りにさらに回転して、保護シートの伸びを吸収すると共に引続き適当な張力を付加可能である。保護シートに収縮が発生する場合には、これと逆の動作により経路長が調整される。
本実施形態の最後に、上述の問題を防止するための巻取り部4周辺の構造、具体的には巻取調製機構を構成する各ローラの好適な位置関係について説明する。
例えば、図1において、保護シートローラ12から供給された保護シートは巻取り部4の左側で接しているが、第2ガイドローラ10からのガラスフィルムは巻取り部4の右側で接するように、巻取り部4、保護シートローラ12、及び第2ガイドローラ10が配置されている。図1では、巻取り部4は、保護シートが巻取り部4と接する位置からガラスフィルムが巻取り部4と接する位置までに、約180°の回転角θを要する。
図5(a)は、巻付調整ローラ19が保護シートローラ12と巻取り部4との間に配置された巻取調整機構の構成を示している。巻付調整ローラ19は、保護シートローラ12とほぼ同様の構成を有する。巻付調整ローラ19は、保護シートローラ12から供給される保護シートを、一旦巻取り部4よりも左側に誘導してから巻取り部4の左下側に供給している。図1と比較すると、この巻付調整ローラ19によって、保護シートが巻取り部4と接する位置が、巻取り部4の下方側に移動しており、保護シートが巻取り部4と接する位置からガラスフィルムが巻取り部4と接する位置までの巻取り部4の回転角θは、ほぼ90°である。
なお、上述の保護シートとガラスフィルムが巻取り部4に供給される角度の関係は、本発明が対象とする、保護シートの搬送機構を有するガラスフィルム搬送装置以外でも有効である。たとえば、先行文献2に記載されたように、保護シートを巻出し部2近傍で回収したり、あるいは、保護シートを使用せずに巻き取ったガラスロールを巻出し部2に取り付けた場合には、巻取り側に搬送すべき保護シートが存在しない。このような場合には、保護シートの供給部を、例えば先行文献2の記載のように巻き取り部4の近傍に設ける。
このような場合も、保護シート供給部から供給される保護シートを上述の角度の関係を満たすように供給すると良い。具体的には、保護シートローラ12の位置に、代わりに保護シート供給部を設けると良い。
図3を参照して、本発明の第2実施形態によるガラスフィルム搬送装置1bについて説明する。
図3は、第2実施形態によるガラスフィルム搬送装置1bの概略構成を示しており、巻出し部2、成膜ロール8、巻取り部4、第1ガイドローラ9、及び第2ガイドローラ10は、第1実施形態において同一の符号を付した構成部材と同様の構成を有している。
保護シート搬送部5bは、第1保護シートローラ11、第2保護シートローラ12、ダンサーローラ13eに加えて、積層ローラ16を有している。保護シート搬送部5bの第1保護シートローラ11、第2保護シートローラ12、ダンサーローラ13eは、配置される位置が第1実施形態とは異なり、巻出し部2、巻取り部4より下方に設置されるが、同様の機能を行なう。
但し、ガラスフィルムと保護シートを積層ローラ16で重ねるにあたり、積層ローラ16に対するガラスフィルムの進入と保護シートの進入の位置関係を考慮無く決めると、ガラスフィルムを巻きつける前の保護シートの波打ちが残っているなどの原因により、ガラスフィルムの破損を引き起こす問題が生じる。
前述のように、巻取り部4、第2ガイドローラ10、及び第2保護シートローラ12によって、巻取調整機構が構成されている。図3では、積層ローラ16上で、保護シートを巻き付けて直ぐにではなくある程度回転した後に、巻き付けた保護シート上にガラスフィルムを巻き重ねている。積層ローラ16上では、保護シートの巻き付けと、その上へのガラスフィルムの巻き重ねを角度差をもって行っている。この角度差は、積層ローラ16に対する第2ガイドローラ10、第2保護シートローラ12および巻取り部4の位置関係によって実現するものであり、例えば第2ガイドローラ10や、第2保護シートローラの位置の変更によって、ガラスフィルムや保護シートの特性に応じて変更することができる。
本願の発明者らは、積層ローラ16上では、第1実施形態のようにガラスロール上に巻き付けた場合に比べて、保護シートの波打ちが消失するのが早いという事実を、実験を通して知見している。具体的には、保護シートが積層ローラ16に接してから積層ローラ16の回転角にして45°程度搬送されれば、保護シートが積層ローラ16上にうねりや皺がなく広がることを知見している。
さらに、本実施形態における巻取調整機構では、積層ローラ16上で保護シートとガラスフィルムとが積層されて積層フィルムとなった後に、積層フィルムを、さらに積層ローラ16の所定の回転角η(回転角ηが30°以上90°以下となる回転範囲)だけ積層ローラ16上で積層ローラ16との接触を保ちつつ搬送した後に、積層ローラ16から離脱させて巻取り部4に供給する。回転角ηは30°未満ではガラスフィルムと保護シートの重ね合せが安定化する前に積層ローラを離れてしまい、積層フィルムとして安定しない。一方で、90°以上の角度で重ねると経験的に破損の可能性が高まる。
このように、本実施形態によるガラスフィルム搬送装置1bは、積層ローラ16に保護シートが巻き取られてからガラスフィルムが巻き取られるまでの間に回転角θを設けると共に、積層ローラ16上において積層フィルムを得た後に該積層フィルムを巻取り部4に供給するまでの間に回転角ηを設ける構成の巻取調整機構を有することを特徴としている。
図6は、本実施形態における巻取調整機構の構成を示しており、第2保護シートローラ12とほぼ同様の構成を有する巻付調整ローラ20が、保護シートローラ12の右方で、積層ローラ10の若干上方に配置されている。巻付調整ローラ20は、第2保護シートローラ12から供給される保護シートを、一旦積層ローラ10よりも上方に誘導してから積層ローラ10の左側に供給している。
あるいは、巻付調整ローラ20の替りに、第2保護シートローラ12の位置を変更することも可能である。
図4を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。図4は、第1実施形態で説明したガラスフィルム搬送装置1aが、チャンバ隔壁Pを有する真空チャンバ6に格納された状態での概略構成を示しており、真空チャンバ6がチャンバ隔壁Pを有する点が第1実施形態とは異なっている。
このチャンバ隔壁Pは、第1ガイドロール9及び第2ガイドロール10と干渉しないように、真空チャンバ6内の左側の側壁から右側の側壁にわたって形成されており、真空チャンバ6の上領域と下領域を仕切っている。真空チャンバ6の上領域は上方に設けられた真空ポンプによって減圧され、真空チャンバ6の下領域は下方に設けられた真空ポンプによって減圧される。
ところで、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、動作条件や測定条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
2 巻取り部
3 ガラスフィルム搬送部
4 巻取り部
5a〜5b 保護シート搬送部
6 真空チャンバ
7 スパッタ装置
8 成膜ロール
9 第1ガイドローラ
10 第2ガイドローラ(積層ローラ)
11 第1保護シートローラ
12 第2保護シートローラ
13a〜13e ダンサーローラ
14 アーム
15 円板
16 積層ローラ
19 巻付調整ローラ
20 巻付調整ローラ
P チャンバ隔壁
T スパッタ蒸発源
Claims (8)
- 長尺のガラスフィルムを連続的に搬送するガラスフィルム搬送装置であって、
前記ガラスフィルムを巻回したロールから、該ガラスフィルムを巻き出す巻出し部と、
前記巻出し部から巻き出された前記ガラスフィルムを搬送するガラスフィルム搬送部と、
前記ガラスフィルム搬送部によって搬送されたガラスフィルムに保護シートを積層しつつロール状に巻き取る巻取り部と、を備え、
前記巻取り部に前記保護シートが巻き取られた後に、前記ガラスフィルムが巻き取られるように、前記巻取り部における保護シート及びガラスフィルムの巻き取りの時間差を調整する巻取調整機構を有し、
前記巻取調整機構は、前記巻取り部に保護シートが接した後の回転角が90°以上315°以下となる回転範囲において前記ガラスフィルムが前記保護シート上に積層される位置関係を保ちつつ、保護シート及びガラスフィルムの巻き取り状態を調整する
ことを特徴とするガラスフィルム搬送装置。 - 長尺のガラスフィルムを連続的に搬送するガラスフィルム搬送装置であって、
前記ガラスフィルムを巻回したロールから、該ガラスフィルムを巻き出す巻出し部と、
前記巻出し部から巻き出された前記ガラスフィルムを搬送するガラスフィルム搬送部と、
前記ガラスフィルム搬送部によって搬送されたガラスフィルムに保護シートを積層しつつロール状に巻き取る巻取り部と、を備え、
前記巻取り部に前記保護シートが巻き取られた後に、前記ガラスフィルムが巻き取られるように、前記巻取り部における保護シート及びガラスフィルムの巻き取りの時間差を調整する巻取調整機構を有し、
前記巻取調整機構は、前記保護シート上に前記ガラスフィルム搬送部によって搬送されたガラスフィルムを積層する積層ローラを有し、
前記積層ローラに前記保護シートが接した後の前記積層ローラの第1の回転角が45°以上となる回転範囲において、前記ガラスフィルムが前記保護シート上に積層され、該積層の後の前記積層ローラの第2の回転角が30°以上90°以下となる回転範囲において、前記ガラスフィルムが積層された保護シートは、前記積層ローラとの接触を保ちつつ搬送された後に前記積層ローラから離脱し、かつ、前記第1の回転角と前記第2の回転角の和が270°以下であることを特徴とするガラスフィルム搬送装置。 - 前記巻出し部から巻き出されたガラスフィルムから分離した保護シートを搬出すると共に、前記巻取り部に向けて保護シートを搬入する保護シート搬送部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラスフィルム搬送装置。
- 前記巻出し部から巻き出されたガラスフィルムから保護シート分離し、前記分離した保護シートを前記巻き取り部で巻き取るように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラスフィルム搬送装置。
- 前記保護シート搬送部が、前記保護シート搬送部で搬送中の保護シートに対して該保護シートの幅方向に沿って接することで張力を付加すると共に、保護シート搬送部における保護シートの搬送経路の経路長を調整するダンサーローラ機構を有することを特徴とする請求項3に記載のガラスフィルム搬送装置。
- 前記ダンサーローラ機構が、保護シートに対して、互いに平行な状態で接することで張力を付加する第1ローラ及び第2ローラを有し、第1ローラが前記保護シートの一方の面に接触可能な位置に配置されると共に、第2ローラが前記保護シートの他方の面に接触可能な位置に配置されていて、
前記第1ローラ及び第2ローラが、前記保護シートと接触する方向への移動が可能であることを特徴とする請求項5に記載のガラスフィルム搬送装置。 - 前記保護シート搬送部を構成する少なくとも1本のローラが、前記保護シートとの接触面に粘性を有することを特徴とする請求項5又は6に記載のガラスフィルム搬送装置。
- 前記ガラスフィルム搬送部と前記保護シート搬送部とを別々に格納する互いに独立した2つの領域を備え、
前記2つの領域がそれぞれ独立に排気されることを特徴とする請求項3,5〜7のいずれかに記載のガラスフィルム搬送装置。
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