JP6080932B2 - ガラスフィルム搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、フレキシブルでロール状に巻くことが可能な薄膜ガラス(ガラスフィルム)の搬送装置に関する。
近年、映像等を表示する表示デバイス用の基板材料として、ガスバリア性や透光性などに優れる薄膜ガラス(ガラスフィルム)が用いられている。現在、一般的なガラスフィルムの厚さは200μm程度であるが、最近では、200μmより薄い、厚さ30μm〜150μmほどの極めて薄いガラスフィルムが開発されている。
このような極めて薄いガラスフィルムは、その薄さゆえに可撓性を有するので、ガラスフィルムをロール状に巻き取ったガラスロールとして扱うことが可能である。ガラスロールには、ロール状に巻かれたガラスフィルムが内周側及び外周側に隣接するガラスフィルムと接触して破損するのを防ぐ目的で、隣接するガラスフィルム間に保護シート(保護フィルム)を挟み込んだものがある。
特許文献1は、隣接するガラスフィルム間に保護シートを挟み込んだガラスロールの製造方法を開示している。
特許文献1に開示のガラスロールの製造方法は、ダウンドロー法によってガラスフィルムを成形すると共に、その成形したガラスフィルムを保護シートに重ねてロール状に巻き取るガラスロールの製造方法であって、前記保護シートに、前記ガラスフィルムよりも大きな巻き取り方向の張力を付与しながら、前記ガラスフィルムと前記保護シートとを巻き取ることを特徴とするものである。
このような可撓性を有するガラスフィルムに対して効率的に各種処理を施す手法としては、長尺のガラスフィルムがロール状に巻かれたガラスロールをロール・ツー・ロール方式で搬送しつつ、その表面にコーティング等の各種処理を施す技術が様々に提案されている。
このガラスフィルムの表面に対する各種処理としては、例えば真空蒸着やスパッタリングなど、真空圧近傍にまで減圧された真空容器内で行われる処理がある。真空圧近傍にまで減圧された容器内では圧力変化による影響が様々に発生するので、発生する影響を考慮してガラスロールをロール搬送しつつ真空蒸着やスパッタリングなどの処理(表面処理)を施す様々な技術が提案されている。
特許文献2は、真空圧近傍下で薄膜ガラスを搬送する薄膜ガラスの搬送装置を開示している。
特許文献2に開示の薄膜ガラスの搬送装置は、真空容器内の圧力を制御可能な圧力制御手段を備え、真空圧近傍まで減圧された前記真空容器内で長尺な薄膜ガラスを搬送する薄膜ガラスの搬送装置において、前記圧力制御手段は、ロール状の前記薄膜ガラスが前記真空容器内に配置された状態で、3分以上の時間をかけて前記真空容器内の圧力を10000Paまで減圧させた後に、真空圧近傍まで減圧させることを特徴とするものである。
この薄膜ガラスの搬送装置では、上述の条件で減圧した後に、ガラスロールの薄膜ガラス間に挟み込まれた保護フィルムを、巻き出し時に薄膜ガラスから取り外し、また、表面処理が施された薄膜ガラスの巻き取り時に、薄膜ガラス間に別の保護フィルムを挟み込んで薄膜ガラスをロール状に巻き取っている。
また、特許文献3は、保護材が積層されてロール状に巻かれた基材を保護材から分離しつつ巻き出し、巻き出された保護材を再び成膜処理が施された基材と共にロール状に巻き取る連続成膜装置を開示している。
特許文献3に開示の連続成膜装置は、保護材が積層され、ロール状に巻かれた基材を保持し、前記基材を保護材と共に巻き出す巻き出しロールと、前記巻き出しロールから前記保護材と共に巻き出された基材を前記保護材が接触するように回転自在に支持し、下流側へ搬送する巻出側支持ロールを備えた巻き出し部と、前記巻出側支持ロールに掛け渡された基材を回転自在に支持し、下流側へ搬送する巻取側支持ロールと、前記巻取側支持ロールを介して前記基材を巻き取る巻き取りロールを備えた巻き取り部と、前記巻出側支持ロールから前記巻取側支持ロールへ張力が付加された状態で連続的に搬送される基材の表面に成膜する成膜源を有し、さらに、前記基材が保護材と共に前記巻出側支持ロールを通過する際、前記基材から保護材を分離し、巻き取り側へ搬送する保護材分離搬送手段と、成膜後の基材が前記巻取側支持ロールに支持される際に前記保護材分離搬送手段によって分離搬送された保護材を前記巻取側支持ロールに接触すると共に前記基材に積層するように前記基材に搬送しながら供給する保護材搬送供給手段を備えた保護材分離供給部を有するものである。
この連続成膜装置によれば、基材に欠陥を生じることなく皮膜を形成することができるとされている。
特許文献3の連続成膜装置は、特にガラスフィルムを対象とした処理を意図したものではないが、保護材を成膜対象物から分離して搬送し、巻取りの際に重ね合わせて巻き取るというような構成は、特許文献1に記載されたガラスフィルムと保護シート重ね合わせたガラスロールの成膜装置として好ましい構成であると考えられる。
特開2011−201765号公報 特開2012−1405号公報 特開2008−189957号公報
特許文献1のような手法で製造される薄膜ガラス(ガラスフィルム)に対して、表面処理などを施すことを考え、特許文献3の連続成膜装置を採用する場合を考える。
ここで特許文献3の連続成膜装置は、基材及び保護材のいずれもが樹脂系材料であることを前提としているので、特許文献3の連続成膜装置における基材として特許文献2のように無機物である薄膜ガラスを採用すると、次のような問題が生じる。
つまり、樹脂系材料である保護材(保護フィルム)が真空中を搬送されると、内部に含まれる水分や有機成分が蒸発し保護フィルムが収縮することがあるが、その一方で、無機物であるガラスフィルムは収縮しない。従って、特許文献3の連続成膜装置のように、巻き出された保護フィルムを再びガラスフィルムと共にロール状に巻き取ると、保護フィルムは、収縮によってガラスフィルムよりも短くなって過剰な力をガラスフィルムに加えてしまったり、過剰な張力により強い皺を発生して、ガラスフィルムを破損してしまうことがある。
また逆に、樹脂系材料である保護フィルムは、材質や厚みによっては、加えられた張力によって伸びてしまうこともある。この場合は、保護フィルムが緩み勝手となって巻き取り時に波打ってしまい、この波打った保護フィルムの凹凸によってガラスフィルムが破損することもある。
すなわち、ガラスフィルムを処理対象とする場合、樹脂製の保護フィルムとガラスフィルムとを重ねて巻き合わせる際に、単純に巻き重ねるだけでは、保護フィルムを巻き取るときのわずかなうねり等でガラスフィルムを破損させるおそれがある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、ガラスフィルムと保護フィルムを重ねて巻き取ることができるガラスフィルム搬送装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の成膜方法は以下の技術的手段を講じている。
即ち、本発明のガラスフィルム搬送装置は、長尺のガラスフィルムを連続的に搬送するガラスフィルム搬送装置であって、前記ガラスフィルムを巻回したロールから、該ガラスフィルムを巻き出す巻出し部と、前記巻出し部から巻き出された前記ガラスフィルムを搬送するガラスフィルム搬送部と、前記ガラスフィルム搬送部によって搬送されたガラスフィルムに保護シートを積層しつつロール状に巻き取る巻取り部と、を備え、前記巻取り部に前記保護シートが巻き取られた後に、前記ガラスフィルムが巻き取られるように、前記巻取り部における保護シート及びガラスフィルムの巻き取りの時間差を調整する巻取調整機構を有し、前記巻取調整機構は、前記巻取り部に保護シートが接した後の回転角が90°以上315°以下となる回転範囲において前記ガラスフィルムが前記保護シート上に積層される位置関係を保ちつつ、保護シート及びガラスフィルムの巻き取り状態を調整することを特徴とする。
また、本発明のガラスフィルム搬送装置は、長尺のガラスフィルムを連続的に搬送するガラスフィルム搬送装置であって、前記ガラスフィルムを巻回したロールから、該ガラスフィルムを巻き出す巻出し部と、前記巻出し部から巻き出された前記ガラスフィルムを搬送するガラスフィルム搬送部と、前記ガラスフィルム搬送部によって搬送されたガラスフィルムに保護シートを積層しつつロール状に巻き取る巻取り部と、を備え、前記巻取り部に前記保護シートが巻き取られた後に、前記ガラスフィルムが巻き取られるように、前記巻取り部における保護シート及びガラスフィルムの巻き取りの時間差を調整する巻取調整機構を有し、前記巻取調整機構は、前記保護シート上に前記ガラスフィルム搬送部によって搬送されたガラスフィルムを積層する積層ローラを有し、前記積層ローラに前記保護シートが接した後の前記積層ローラの第1の回転角が45°以上となる回転範囲において、前記ガラスフィルムが前記保護シート上に積層され、該積層の後の前記積層ローラの第2の回転角が30°以上90°以下となる回転範囲において、前記ガラスフィルムが積層された保護シートは、前記積層ローラとの接触を保ちつつ搬送された後に前記積層ローラから離脱し、かつ、前記第1の回転角と前記第2の回転角の和が270°以下であることを特徴とする。
好ましくは、前記巻出し部から巻き出されたガラスフィルムから分離した保護シートを搬出すると共に、前記巻取り部に向けて保護シートを搬入する保護シート搬送部を備えるとよい。
好ましくは、前記巻出し部から巻き出されたガラスフィルムから保護シート分離し前記分離した保護シートを前記巻き取り部で巻き取るように構成されているとよい。
ここで、好ましくは、前記保護シート搬送部が、前記保護シート搬送部で搬送中の保護シートに対して該保護シートの幅方向に沿って接することで張力を付加すると共に、保護シート搬送部における保護シートの搬送経路の経路長を調整するダンサーローラ機構を有するとよい。
さらに、好ましくは、前記ダンサーローラ機構が、保護シートに対して、互いに平行な状態で接することで張力を付加する第1ローラ及び第2ローラを有し、第1ローラが前記保護シートの一方の面に接触可能な位置に配置されると共に、第2ローラが前記保護シートの他方の面に接触可能な位置に配置されていて、前記第1ローラ及び第2ローラが、前記保護シートと接触する方向への移動が可能であるとよい。
また、好ましくは、前記保護シート搬送部を構成する少なくとも1本のローラが、前記保護シートとの接触面に粘性を有するとよい。
さらに、前記ガラスフィルム搬送部と前記保護シート搬送部とを別々に格納する互いに独立した2つの領域を備え、前記2つの領域がそれぞれ独立に排気されるとよい。
本発明の成膜方法によれば、ガラスフィルムと保護フィルムを重ねて巻き取ることができる。
本発明の第1実施形態によるガラスフィルム搬送装置の構成を示す概略図である。 第1実施形態によるガラスフィルム搬送装置のダンサーローラ機構を示す概略図であり、(a)〜(c)は、それぞれ変形例を示す。 本発明の第2実施形態によるガラスフィルム搬送装置の構成を示す概略図である。 本発明の第3実施形態による真空チャンバにガラスフィルム搬送装置が格納された状態での概略構成を示す図である。 本発明の第1実施形態によるガラスフィルム搬送装置の構成を示す概略図であり、(a)及び(b)は、それぞれ変形例を示す。 本発明の第2実施形態によるガラスフィルム搬送装置の巻取調整機構の変形例を示す概略図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態によるガラスフィルム搬送装置を説明する。なお、以下に説明する各実施形態及び図面において、ガラスフィルム搬送装置における同一の構成部材には、同一の符号及び同一の名称を付すこととする。従って、同一の符号及び同一の名称が付された構成部材については、同じ説明を繰り返さない。
[第1実施形態]
図1及び図2を参照しながら、本発明の第1実施形態によるガラスフィルム搬送装置1aについて説明する。図1は、本実施形態によるガラスフィルム搬送装置1aの構成を示す概略図である。図2は、ガラスフィルム搬送装置1aに用いられるダンサーローラ機構の構成を示す概略図である。
ガラスフィルム搬送装置1aは、例えば、幅1メートルほどで、厚さ30μm〜150μm程度の極めて薄いガラスフィルムがロール状に巻かれたガラスロールからガラスフィルムを巻き出す巻出し部2と、巻き出されたガラスフィルムをスパッタリングや蒸着などの表面処理を施す表面処理工程へ搬送するガラスフィルム搬送部3と、表面処理が施されたガラスフィルムを再びロール状のガラスロールとして巻き取る巻取り部4とを有している。ガラスフィルム搬送装置1aは、例えば100m以上にわたる長尺のガラスフィルムがロール状に巻かれたガラスロールを、いわゆるロール・ツー・ロール方式で搬送する装置である。
ここで、ガラスロールにおいて、ガラスフィルムは、ガラスフィルムと略同幅に成形された樹脂製の保護シートと交互に積層されている。保護シートの厚みは、ガラスフィルムと同程度であるが、ガラスフィルムを破損や損傷から保護できる厚みがあれば、ガラスフィルムと同程度でなくてもよい。なお、ここでガラスフィルムと保護シートが略同幅であると言うのは、ガラスフィルム幅と保護シート幅の差が100mm程度未満、より代表的な例では50mm程度以下であることを言う。最も代表的には、ガラスフィルム幅に対して保護シート幅を50mm程度広くし、ガラスロールが端部から偶発的に力を受けた場合にもガラスフィルムの破損を防ぐことがある。また、別の例では、ガラスフィルムの両端にエッジタブと呼ばれる保護部材が取り付けられる場合があり、この場合は、保護シートはガラスフィルムより10−50mm幅を狭くして、保護シートと保護部材の干渉を避ける場合もある。あるいは、ガラスフィルムと保護シートの幅を完全に同じとする場合もある。
このようにガラスフィルムと保護シートは、後述する巻出し部2の一部を構成する巻出しコアに巻回されてガラスロールとなっている。巻出しコアは、例えばステンレスやプラスチック材料などで形成されている。
巻出し部2からガラスフィルムを巻き出す際には、まずガラスフィルムと保護シートを同時に巻き出して、その後ガラスフィルムと保護シートに分離するという方法と、ガラスフィルムを先に巻き出した後に保護シートを巻き出すといった、ガラスフィルムと保護シートを交互に巻き出すという方法がある。
図1を参照しながら、本実施形態によるガラスフィルム搬送装置1aの構成を説明する。
以下の説明では、図1の紙面に向かっての上下方向を、ガラスフィルム搬送装置1aの上下方向とし、同じく紙面に向かっての左右方向をガラスフィルム搬送装置1aの左右方向とする。
ガラスフィルム搬送装置1aは、上述のように、ガラスロールからガラスフィルムを巻き出す巻出し部2と、巻き出されたガラスフィルムを表面処理工程へ搬送するガラスフィルム搬送部3と、表面処理が施されたガラスフィルムを再びロール状に巻き取る巻取り部4とを有しており、加えて、巻出し部2でガラスロールから巻き出された保護シートを搬送すると共に、巻取り部4に向けて保護シートを搬入する保護シート搬送部5aを有している。このような構成のガラスフィルム搬送装置1aは、例えば箱形の真空チャンバ6内に設けられている。
真空チャンバ6は、内部が空洞の筺状に形成されており、真空チャンバ6の外部に対して内部を気密的に保持するものである。図示しないが、真空チャンバ6の下側には真空ポンプが設けられており、この真空ポンプによって真空チャンバ6の内部が真空状態または低圧状態にまで減圧される。
図1に示す真空チャンバ6内の上下方向における中央部の左側上方には、ガラスロールを装着した巻出し部2が配置されている。巻出しコアは、ガラスフィルムや保護シートの幅よりも若干全長の長い円筒状又は円柱状の巻き付け芯である。巻出しコアには、ガラスフィルムと保護シートを交互に巻回することでガラスロールが形成されている。このガラスロールを装置に取り付けることで、巻出し部2となる。
このようにガラスロールを装着した巻出し部2は、巻出しコアを取り付けた巻出し部2の回転軸が、図1の紙面に向かって垂直方向となるように真空チャンバ6内に配置されている。従って、巻出し部2は、ガラスロールからガラスフィルムと保護シートを巻き出すことによって回転軸を中心に回転運動する部材であるといえる。
図1に示す真空チャンバ6内の上下方向における中央より下側であって、巻出し部2の下方には、巻出し部2から巻き出されて保護シートから分離したガラスフィルムの表面に対して、例えばスパッタリングやプラズマCVD等の表面処理工程を実施する成膜機構部が備えられている。本実施形態では、成膜機構部の一例としてスパッタ成膜部7が備えられている。
ガラスフィルム搬送部3は、この表面処理工程を実施するスパッタ成膜部7におけるガラスフィルムの搬送部材を含んで構成されている。図1は、一般的なスパッタ成膜部7の構成の一部である成膜ロール8及びスパッタ蒸発源Tが示されている。
図1に示すスパッタ成膜部7の成膜ロール8は、ステンレス材料等によって円筒状又は円柱状に形成されており、曲面を形成する外周面にガラスフィルムを巻き付けて搬送する搬送部材である。成膜ロール8は、回転中心となる成膜ロール8の軸心(回転軸)が、巻出し部2の回転中心となる軸心と略平行となるように配置されている。
スパッタ蒸発源Tは、成膜ロール8で搬送されるガラスフィルムと対向するように、成膜ロール8の左右側に配置されている。スパッタ蒸発源Tは、ガラスフィルムの表面に堆積させる成分で構成された蒸発源であり、周知のとおりグロー放電によってスパッタされた(蒸発した)成分がガラスフィルムの表面へ導かれて堆積する。
上述のとおり、成膜ロール8は、表面処理工程を実施するために巻出し部2から巻き出されたガラスフィルムを搬送するものとして、ガラスフィルム搬送部3を構成している。
また、図1を参照して、ガラスフィルム搬送装置1aは、巻出し部2と成膜ロール8との間に第1ガイドローラ9を備えている。第1ガイドローラ9は、成膜ロール8と同様にステンレス材料等によって円筒状又は円柱状に形成された部材であるが、成膜ロール8の外径よりも小さな外径の円筒又は円柱形状を有している。
第1ガイドローラ9の回転軸は、巻出し部2及び成膜ローラ8の回転軸と平行であって、真空チャンバ6の左右方向において、成膜ロール8の左端よりも真空チャンバ6の中央寄り、つまり、成膜ロール8の回転軸寄りに配置されている。第1ガイドローラ9のこの配置は、成膜ロール8に対して、常に一定の角度及び方向からガラスフィルムを搬送することを可能にする。
ガラスフィルム搬送部3は、成膜ロール8だけで構成することが可能であるが、本実施形態では、ガラスフィルム搬送部3を成膜ロール8と第1ガイドローラ9とで構成することによって、ガラスフィルム搬送経路を形成する。
図1に示す真空チャンバ6内において、図1の紙面に向かって巻出し部2の右側には、巻取り部4が配置されている。巻取り部4は、ガラスフィルム搬送部3を通って表面処理が施されたガラスフィルムを再びロール状のガラスロールとして巻き取るものである。
巻取り部4は、巻出し部2と同様に構成されており、ガラスフィルムや保護シートの幅よりも若干全長の長い円筒状又は円柱状の巻き付け芯(巻取りコア)を有している。巻取り部4は、この巻き付け芯の軸心である巻取り部4の回転軸が、図1の紙面に向かって垂直方向となるように、つまり、上述した巻出し部2や成膜ロール8などの回転軸と平行となるように真空チャンバ6内に配置されている。
このような巻取り部4は、アクチュエータなどによって回転軸を中心に回転運動することで、後述する保護シート搬送部5からの保護シートを巻き取り、ガラスフィルム搬送部3からのガラスフィルムを巻き取る。
ここで、図1に示すように、ガラスフィルム搬送装置1aは、巻取り部4と成膜ロール8との間であって第1ガイドローラ9の右側に、第2ガイドローラ10を備えている。第2ガイドローラ10は、第1ガイドローラ9と同様の構成であって、成膜ロール8と同様にステンレス材料等によって円筒状又は円柱状に形成された部材であり、第1ガイドローラ9の外径と同じ外径を有している。
第2ガイドローラ10の回転軸は、巻取り部4及び成膜ローラ8の回転軸と平行であって、真空チャンバ6の左右方向において、成膜ロール8の右端よりも真空チャンバ6の中央寄り、つまり、成膜ロール8の回転軸寄りに配置されている。第2ガイドローラ10のこの配置は、成膜ロール8に対して、常に一定の角度及び方向に沿ってガラスフィルムを搬出することを可能にする。
以上の説明で、ガラスフィルム搬送装置1aにおいて、巻出し部2から巻き出されたガラスフィルムが巻取り部4に再び巻き取られるまでの構成を説明した。以下に、巻出し部2から巻き出された保護シートが巻取り部4に再びロールとして巻き取られるまでの構成を説明する。
ガラスフィルム搬送装置1aは、巻出し部2から巻き出されたガラスフィルムから分離した保護シートを搬出すると共に、巻取り部4に向けて保護シートを搬入する保護シート搬送部5aを備えている。
図1に示すように、保護シート搬送部5aは、巻出し部2の上方に配置された第1保護シートローラ11、巻取り部4の上方に配置された第2保護シートローラ12、及び第1保護シートローラ11と第2保護シートローラ12のほぼ中間に配置されたダンサーローラ13aを有する。
第1保護シートローラ11及び第2保護シートローラ12は、第1ガイドローラ9及び第2ガイドローラ10とほぼ同様の構成を有する円筒状又は円柱状のローラであり、本実施形態では、第1保護シートローラ11及び第2保護シートローラ12の外径は、第1ガイドローラ9及び第2ガイドローラ10の外径よりも小さい。このような第1保護シートローラ11及び第2保護シートローラ12のそれぞれは、巻出し部2又は巻取り部4の直上付近で、回転軸が、巻出し部2及び巻取り部4の回転軸とほぼ平行となるように、配置されている。
ダンサーローラ13aは、第1保護シートローラ11及び第2保護シートローラ12とほぼ同様の構成を有するローラである。ダンサーローラ13aは、第1保護シートローラ11と第2保護シートローラ12のほぼ中間位置に、回転軸が第1保護シートローラ11及び第2保護シートローラ12の回転軸とほぼ平行となるように配置されるが、この回転軸の平行を保ちつつ上下方向に直線的な移動が可能となっている。
図2(a)に示すように、ダンサーローラ13aの上下方向の移動範囲における中間位置は、第1保護シートローラ11及び第2保護シートローラ12の回転軸よりも若干下方である。ダンサーローラ13aは、この上下方向の移動範囲内で自重又はリニアスライダによって上下に移動しつつ、第1保護シートローラ11から第2保護シートローラ12に架け渡された保護シートに対して、上方から保護シートの幅方向に沿って接することで加重して、保護シートの搬送方向に沿った張力を付加するダンサーローラ機構を実現している。
伸長によって保護シートの搬送経路長が長くなった場合は、搬送経路長が長くなった分だけダンサーローラ13aが下方に移動して、第1保護シートローラ11と第2保護シートローラ12の間における保護シートの搬送経路長が長くなるように調整される。逆に、収縮によって保護シートの搬送経路長が短くなった場合は、搬送経路長が短くなった分だけダンサーローラ13aが上方に移動して、第1保護シートローラ11と第2保護シートローラ12の間における保護シートの搬送経路長が短くなるように調整される。
つまり、ダンサーローラ13aは、保護シートの搬送経路長を適切に調整すると共に、保護シートの搬送経路長が変化しても、保護シートに対して常に張力を付加するので、保護シートの伸長による緩み及び収縮による過剰な張りを防止することができる。このように、ダンサーローラ13aは、安定した保護シートの搬送を実現することができる。
続いて、図1を参照しつつ、ガラスフィルム搬送装置1aの動作を説明する。以下では、ガラスフィルム搬送装置1aにガラスロールを搬入して各ローラに保護シート及びガラスフィルムを巻きかけるといった、ガラスフィルム搬送装置1aを動作させるための準備操作の説明は省略する。
巻出し部2のガラスロールから、積層フィルムの一方のフィルムであるガラスフィルムが巻き出され、ガラスフィルム搬送部3へ搬送される。また、巻出し部2がガラスフィルムの巻き出しから約半回転した後に、積層フィルムの他方のフィルムである保護シートが巻き出され、保護シート搬送部5へ搬送される。
ガラスフィルム搬送部3へ搬送されたガラスフィルムは、第1ガイドローラ9から成膜ロール8に巻きかけられつつ、スパッタ処理などが施されることで表面処理が行われる。
表面処理が施されたガラスフィルムは、成膜ロール8から第2ガイドローラ10へ搬送され、第2ガイドローラ10から巻取り部4に搬送される。
このガラスフィルムの搬送と同時に、保護シートは、保護シート搬送部5に搬送されて、第1保護シートローラ11から第2保護シートローラ12を通過して巻取り部4へ搬送される。保護シートは、第1保護シートローラ11から第2保護シートローラ12へ搬送される途中で、ダンサーローラ13aによって張力が付加される。
図1に示すように、第2保護シートローラ12を通過した保護シートは、巻取り部4に巻回される。巻取り部4は、保護シートが巻回されてから約半回転した後に、第2ガイドローラ12から搬送されたガラスフィルムを先に巻回された保護シート上に巻き取って、再びガラスロールを形成する。
このように、巻取り部4は、保護シートを巻き取って直ぐにではなくある程度回転した後に、巻き取った保護シート上にガラスフィルムを巻き取っている。巻取り部4は、保護シートの巻き取りとガラスフィルムの巻き取りとをいわば時間差をもって行っている。この時間差は、巻取り部4に対する第2ガイドローラ10及び第2保護シートローラ12の位置関係によって実現するものであり、例えば第2ガイドローラ10や第2保護シートローラ12の位置を変更することで、ガラスフィルムや保護シートの特性に応じて変更することができる。
よって、巻取り部4、第2ガイドローラ10、及び第2保護シートローラ12によって、巻取調整機構を構成していると言える。第2保護シートローラ12は、保護シート搬送部5aと巻取調整機構の両方に含まれる構成部材である。
以上に説明した、ダンサーローラ機構を備えるガラスフィルム搬送装置1aによって、巻取り部4から巻き出された樹脂製の保護シートは、真空中で収縮又は伸長しても、常に適切な搬送経路長に調整されると共に適切な張力が付加されるので、皺を生じたり波打ったりすることなく巻取り部4に巻き取られる。保護シートが皺を生じたり波打ったりすることなく巻き取られれば、保護シート上に巻き取られるガラスフィルムの破損を防ぐことができる。また、保護シートに過剰な張力が加わり、これによってガラスフィルムが破損することを防ぐことも出来る。
次に、図2を参照しながら、ダンサーローラ機構の変形例を説明する。
図2(b)は、第2保護シートローラ12の回転軸を中心に回動するダンサーローラ13bを示している。図2(b)では、第2保護シートローラ12の両端側において第2保護シートローラ12の回転軸には、該回転軸を中心に回動する平板状の2本のアーム14の一端側が取り付けられている。2本のアーム14の他端側には、第2保護シートローラ12の回転軸と平行となるようにダンサーローラ13bが取り付けられている。この2本のアーム14によって、ダンサーローラ13bは第2保護シートローラ12の回転軸を中心に回動自在となり、図2(b)に示すように、保護シートの上方から張力を付加することができる。ダンサーローラ13bを保持する2本のアーム14は、ダンサーローラ13bの自重によって回動してもよいし、第2保護シートローラ12の回転軸とは独立して該2本のアーム14を回動させるアクチュエータによって回動してもよい。
ダンサーローラ機構の他の変形例として、図2(c)に示すものがある。図2(c)に示すダンサーローラ機構は、上述したダンサーローラ13bと同様の構成の第1ローラ13cと第2ローラ13dを平行に保持するものである。平行に保った第1ローラ13c及び第2ローラ13dを、各ローラの回転軸方向から2枚の円板15で挟んで一体とすることでダンサーローラ機構を構成する。このとき、平行に保った第1ローラ13c及び第2ローラ13dの回転軸方向において、2枚の円板15の中心が互いに対応することと、第1ローラ13c及び第2ローラ13dの回転軸が各円板15のある一本の直径上で円板15の中心から等距離となるように、円板15に保持されると好ましい。
また、図2(c)に示すように、2枚の円板15の中心、つまり第1ローラ13c及び第2ローラ13dが一体となったダンサーローラ機構の回転軸は、2枚の円板15の中心を貫く軸であって、第1保護シートローラ11及び第2保護シートローラ12の回転軸と平行となるように、第1保護シートローラ11及び第2保護シートローラ12のほぼ中間位置に配置される。
ダンサーローラ機構の第1ローラ13cと第2ローラ13dの間に保護シートを通過させた後に、ダンサーローラ機構を図2の紙面に向かって時計回りに回転トルクを与えると、第1ローラ13c及び第2ローラ13dを保護シートを押圧する方向へ回転移動し、図2(c−1)に示すように、保護シートに張力を付加することができる。
運転の過程で例えば保護シートの伸びが起こると、図2(c−2)に示すように、ダンサーローラ機構は時計回りにさらに回転して、保護シートの伸びを吸収すると共に引続き適当な張力を付加可能である。保護シートに収縮が発生する場合には、これと逆の動作により経路長が調整される。
さらに、保護シート搬送機構5を構成するローラの少なくとも一本の表面に粘着性を持たせて、保護シートをクリーニングする機能を有するように構成してもよい。例えば、図2(a)の構成ならば、ダンサーローラ13a、および、第1保護シートローラ11又は第2保護シートローラ12の一方、の表面がクリーニング機能を有すると、保護シートの両面をクリーニングすることができる。本実施形態によるガラスフィルム搬送装置1aは、保護シートの表面に付着したダスト等の粒子を除去することによって、保護シートに付着した異物による巻き取ったガラスフィルムの破損を防止することができる。
但し、ガラスフィルムと保護シートを巻取り部4に巻き取るにあたり、巻取り部4に対するガラスフィルムの進入と保護シートの進入の位置関係を考慮無く決めると、ガラスフィルムを巻きつける前の保護シートの波打ちが残っているなどの原因により、ガラスフィルムの破損を引き起こすといった問題が生じる。
本実施形態の最後に、上述の問題を防止するための巻取り部4周辺の構造、具体的には巻取調製機構を構成する各ローラの好適な位置関係について説明する。
前述のように、巻取り部4、第2ガイドローラ10、及び第2保護シートローラ12によって、巻取調整機構を構成している。図1では、巻取り部4は、保護シートを巻き取って直ぐにではなくある程度回転した後に、巻き取った保護シート上にガラスフィルムを巻き取っている。巻取り部4は、保護シートの巻き取りとガラスフィルムの巻き取りとをいわば角度差をもって行っている。この角度差は、巻取り部4に対する第2ガイドローラ10及び第2保護シートローラ12の位置関係によって実現するものであり、例えば第2ガイドローラ10や第2保護シートローラ12の位置を変更することで、ガラスフィルムや保護シートの特性に応じて変更することができる。
再び、図1を参照しながら説明を行なう。本実施形態によるガラスフィルム搬送装置1aでは、巻取調整機構が、保護シートローラ12、巻取り部4、及び第2ガイドローラ10で構成されており、巻取り部4は、保護シートローラ12から供給された保護シートを巻き取った後に、所定の角度θを経過した後に、第2ガイドローラ10からのガラスフィルムを巻き取っている。この角度θは、保護シートとガラスフィルムが巻取り部4へ供給される角度の関係によって実現するものである。
本実施形態において、巻取調整機構は、保護シートローラ12から供給された保護シートが巻取り部4に接した後の巻取り部4の回転角θが90°以上315°以下となる回転範囲において、先に巻き取られた保護シート上にガラスフィルムが積層される位置関係を保つことで、保護シート及びガラスフィルムの巻き取り状態を調整するものである。
例えば、図1において、保護シートローラ12から供給された保護シートは巻取り部4の左側で接しているが、第2ガイドローラ10からのガラスフィルムは巻取り部4の右側で接するように、巻取り部4、保護シートローラ12、及び第2ガイドローラ10が配置されている。図1では、巻取り部4は、保護シートが巻取り部4と接する位置からガラスフィルムが巻取り部4と接する位置までに、約180°の回転角θを要する。
このように、保護シートが巻き取られてからガラスフィルムが巻き取られるまでの間に回転角θを設けることは、ガラスフィルムの破損を防止することを意図している。巻取り部4に巻き取られた直後の保護シートには、ガラスフィルムの破損を招くシートの波打ちが残存する可能性があるので、その波打ちが消失した後にガラスフィルムを積層するのが好ましい。保護シートが巻取り部に接触してから、ガラスフィルムの積層に適した安定的に広がった状態になるのには、経験的に90°以上の角度を経過しているのが好ましい。一方で、保護シートを巻き取ってからガラスフィルムを巻き取るまでの回転角θが大きすぎると、逆にガラスフィルムを巻き取った直後に保護シートが接触してしまう。ガラスフィルムを巻き取った後、45°以内で保護シートを巻きつけると、ガラスフィルムが巻取り部に十分落着いた状態で接触する前に保護シートが巻きつけられることになるので好ましくない。結果として、保護シートを巻き取ってからガラスフィルムを巻き取るまでの回転角は90°〜315°の間の角度であるのが好ましい。なお、この回転角θは、保護シートやガラスフィルムの特性に応じて変更することができる。
図5を参照して、回転角θを調整するための巻付調整ローラ19を備えた巻取調整機構について説明する。
図5(a)は、巻付調整ローラ19が保護シートローラ12と巻取り部4との間に配置された巻取調整機構の構成を示している。巻付調整ローラ19は、保護シートローラ12とほぼ同様の構成を有する。巻付調整ローラ19は、保護シートローラ12から供給される保護シートを、一旦巻取り部4よりも左側に誘導してから巻取り部4の左下側に供給している。図1と比較すると、この巻付調整ローラ19によって、保護シートが巻取り部4と接する位置が、巻取り部4の下方側に移動しており、保護シートが巻取り部4と接する位置からガラスフィルムが巻取り部4と接する位置までの巻取り部4の回転角θは、ほぼ90°である。
図5(b)は、巻付調整ローラ19が巻取り部4の右側方に配置された巻取調整機構の構成を示している。巻付調整ローラ19は、保護シートローラ12から供給される保護シートを、一旦巻取り部4の右側方に誘導してから巻取り部4の右側に供給している。これによって、保護シートが巻取り部4と接する位置は、巻取り部4の左下側であった図5(a)とは、まったく異なった位置に移動している。図5(b)において、保護シートが巻取り部4と接する位置からガラスフィルムが巻取り部4と接する位置までの巻取り部4の回転角θは、ほぼ315°である。
上述のように、保護シートローラ12から供給される保護シートを巻取り部4とは異なる位置に誘導する巻付調整ローラ19を保護シートローラ12と巻取り部4との間に設けることで、上述した回転角θを、保護シートやガラスフィルムの特性に応じて変更することができる。
なお、上述の保護シートとガラスフィルムが巻取り部4に供給される角度の関係は、本発明が対象とする、保護シートの搬送機構を有するガラスフィルム搬送装置以外でも有効である。たとえば、先行文献2に記載されたように、保護シートを巻出し部2近傍で回収したり、あるいは、保護シートを使用せずに巻き取ったガラスロールを巻出し部2に取り付けた場合には、巻取り側に搬送すべき保護シートが存在しない。このような場合には、保護シートの供給部を、例えば先行文献2の記載のように巻き取り部4の近傍に設ける。
このような場合も、保護シート供給部から供給される保護シートを上述の角度の関係を満たすように供給すると良い。具体的には、保護シートローラ12の位置に、代わりに保護シート供給部を設けると良い。
[第2実施形態]
図3を参照して、本発明の第2実施形態によるガラスフィルム搬送装置1bについて説明する。
図3は、第2実施形態によるガラスフィルム搬送装置1bの概略構成を示しており、巻出し部2、成膜ロール8、巻取り部4、第1ガイドローラ9、及び第2ガイドローラ10は、第1実施形態において同一の符号を付した構成部材と同様の構成を有している。
本実施形態によるガラスフィルム搬送装置1bは、第1実施形態と比較すると、ダンサーローラ機構を含む保護シート搬送部5bの構成及び配置が、第1実施形態の保護シート搬送部5aとは異なっているので、以下には、ダンサーローラ機構を含む保護シート搬送部5bの構成及び配置について説明する。
保護シート搬送部5bは、第1保護シートローラ11、第2保護シートローラ12、ダンサーローラ13eに加えて、積層ローラ16を有している。保護シート搬送部5bの第1保護シートローラ11、第2保護シートローラ12、ダンサーローラ13eは、配置される位置が第1実施形態とは異なり、巻出し部2、巻取り部4より下方に設置されるが、同様の機能を行なう。
積層ローラ16は、第2ガイドローラ10とほぼ同様の構成を有しており、巻取り部4と第2ガイドローラ10の間で、巻取り部4及び第2ガイドローラ10と平行となるように設けられている。保護シート搬送部5bで移送された保護シートは、積層ローラ16に下側から巻き付いて搬送方向を変え、積層ローラ16上でガラスフィルム搬送部3から搬送されたガラスフィルムと重なり合って積層され、巻取り部4に搬送される。巻取り部4は、積層ローラ16から搬送された積層フィルムを巻き取って、ガラスロールを形成する。
図3に示すように、保護シート搬送部5bは、第1実施形態において図2(a)に示したダンサーローラ機構と同様に第1保護シートローラ11、第2保護シートローラ12の間に上下方向に直線的な移動が可能なダンサーローラ13eを有している。本実施形態において、ダンサーローラ13eは、アクチュエータによって上方から下方に向かって移動することで、保護シートと幅方向に沿って接触し保護シートに張力を付加するものである。
本実施形態によるガラスフィルム搬送装置1bにおいても、巻取り部4から巻き出された樹脂製の保護シートは、真空中で収縮又は伸長しても、ダンサーローラ機構によって、常に適切な搬送経路長に調整されると共に適切な張力が付加されるので、皺を生じたり波打ったりすることなく積層ローラ16に巻き付く。保護シートが皺を生じたり波打ったりすることなく積層ローラ16に巻き付けば、保護シート上に積層されるガラスフィルムの破損を防ぐことができる。
このように、巻取り部4は、積層ローラ16で保護シートとガラスフィルムが積層された積層フィルムを巻き取っている。積層ローラ16は、保護シートの巻き取りとガラスフィルムの巻き取りとを若干の時間差をもって行っており、この時間差は、積層ローラ16に対する第2ガイドローラ10の位置関係によって実現するものである。したがって、この時間差は、第2ガイドローラ10や積層ローラ16の位置を変更することで、ガラスフィルムや保護シートの特性に応じて変更することができる。
よって、巻取り部4、第2ガイドローラ10、及び積層ローラ16によって、巻取調整機構を構成していると言える。積層ローラ16は、保護シート搬送部5bと巻取調整機構の両方に含まれる構成部材である。
但し、ガラスフィルムと保護シートを積層ローラ16で重ねるにあたり、積層ローラ16に対するガラスフィルムの進入と保護シートの進入の位置関係を考慮無く決めると、ガラスフィルムを巻きつける前の保護シートの波打ちが残っているなどの原因により、ガラスフィルムの破損を引き起こす問題が生じる。
続いて、上述の問題を防止するための積層ローラ16周辺の構造、具体的には巻取調製機構を構成する各ローラの好適な位置関係について説明する。
前述のように、巻取り部4、第2ガイドローラ10、及び第2保護シートローラ12によって、巻取調整機構が構成されている。図3では、積層ローラ16上で、保護シートを巻き付けて直ぐにではなくある程度回転した後に、巻き付けた保護シート上にガラスフィルムを巻き重ねている。積層ローラ16上では、保護シートの巻き付けと、その上へのガラスフィルムの巻き重ねを角度差をもって行っている。この角度差は、積層ローラ16に対する第2ガイドローラ10、第2保護シートローラ12および巻取り部4の位置関係によって実現するものであり、例えば第2ガイドローラ10や、第2保護シートローラの位置の変更によって、ガラスフィルムや保護シートの特性に応じて変更することができる。
再び、図3を参照しながら説明を行なう。本実施形態によるガラスフィルム搬送装置1bでは、巻取調整機構が、積層ローラ16、第2保護シートローラ12、巻取り部4、及び第2ガイドローラ10で構成されており、積層ローラ16、第2保護シートローラ12から供給された保護シートを巻き付けた後に、所定の回転角θを経過した後に、第2ガイドローラ10からのガラスフィルムを巻き重ねており、次に、所定の回転角η分巻き重ねた状態で積層ローラ上で搬送を行い、その後、ガラスフィルムと保護シートが積層された状態で、巻取り部4へ向かう。この回転角θと回転角ηは、保護シートとガラスフィルムが積層ローラ16へ供給される角度と、巻取り部4へと向かう角度との関係によって実現するものである。
本実施形態において、巻取調整機構は、第2保護シートローラ12から供給された保護シートが積層ローラ16上で回転角θ(第1の回転角)が45°以上巻きつけられた後に、先に巻き取られた保護シート上にガラスフィルムが積層され、かつ、保護シートとガラスフィルムが積層された状態が積層ローラ16上で保持される回転角η(第2の回転角)が30°以上90°以下(30°〜90°)の範囲であり、かつ、保護フィルムが積層ローラ16に巻き付いた回転角(すなわち、第1の回転角と第2の回転角の和(回転角θ+回転角η))を270°未満とする位置関係を保つことで、保護シート及びガラスフィルムの巻き取り状態を調整するものである。
本実施形態において、巻取調整機構は、第2保護シートローラ12から供給された保護シートが積層ローラ16の回転角θが45°以上、好ましくは60°以上となる回転範囲において、ガラスフィルムが保護シート上に積層される位置関係を保ちつつ、保護シート及びガラスフィルムの巻き取り状態を調整するものである。
本願の発明者らは、積層ローラ16上では、第1実施形態のようにガラスロール上に巻き付けた場合に比べて、保護シートの波打ちが消失するのが早いという事実を、実験を通して知見している。具体的には、保護シートが積層ローラ16に接してから積層ローラ16の回転角にして45°程度搬送されれば、保護シートが積層ローラ16上にうねりや皺がなく広がることを知見している。
これに加えて、積層ローラ16の温度を、例えば−20℃〜80℃程度となるように調整しておけば、積層ローラ16に接している保護シートは、表面処理工程で高温となったガラスフィルムが積層されても、熱によるダメージを受けることがない。
さらに、本実施形態における巻取調整機構では、積層ローラ16上で保護シートとガラスフィルムとが積層されて積層フィルムとなった後に、積層フィルムを、さらに積層ローラ16の所定の回転角η(回転角ηが30°以上90°以下となる回転範囲)だけ積層ローラ16上で積層ローラ16との接触を保ちつつ搬送した後に、積層ローラ16から離脱させて巻取り部4に供給する。回転角ηは30°未満ではガラスフィルムと保護シートの重ね合せが安定化する前に積層ローラを離れてしまい、積層フィルムとして安定しない。一方で、90°以上の角度で重ねると経験的に破損の可能性が高まる。
ここで、巻取調整機構は、上述の2つの回転角の和、つまり、保護シートが積層ローラ16に接した後ガラスフィルムが保護シート上に積層されるまでの積層ローラ16の回転角θと、積層ローラ10上で積層フィルムが積層ローラ10との接触を保つ回転角ηとの和(θ+η)が、270°以下となるように構成されるとよい。これは、270°を超えると機械的な構造に無理が生じるためである。
なお、巻取り部4のガラスロールの直径は、積層フィルムを巻き取るにつれて大きくなる。このような変動があった場合にも、上述の角度の関係が満たされるように、各機構の配置は考慮されるべきである。
このように、本実施形態によるガラスフィルム搬送装置1bは、積層ローラ16に保護シートが巻き取られてからガラスフィルムが巻き取られるまでの間に回転角θを設けると共に、積層ローラ16上において積層フィルムを得た後に該積層フィルムを巻取り部4に供給するまでの間に回転角ηを設ける構成の巻取調整機構を有することを特徴としている。
巻取調整機構のこのような構成は、ガラスフィルムの破損を防止することを意図している。積層ローラ16に巻き取られた直後の保護シートには、ガラスフィルムの破損を招く波打ちが存在する可能性があるので、その波打ちが消失した後にガラスフィルムを積層するのが好ましい。また、積層フィルムは、保護シートとガラスフィルムが十分に馴染んだ後に巻き取られるのが好ましい。本実施形態では、まず、巻き取られた保護シートの波打ちが消失するのに必要な積層ローラ16の回転角θを確保すると共に、積層された保護シートとガラスフィルムが互いに馴染むのに必要な時間差を積層ローラ16の回転角ηとして確保している。なお、これらの回転角θ、回転角ηは、保護シートやガラスフィルムの特性に応じて変更することができる。
図6を参照して、上記2つの角度のうち、巻き取られた保護シートの波打ちが消失するのに必要な回転角θを調整するための巻付調整ローラ20を備えた巻取調整機構について説明する。
図6は、本実施形態における巻取調整機構の構成を示しており、第2保護シートローラ12とほぼ同様の構成を有する巻付調整ローラ20が、保護シートローラ12の右方で、積層ローラ10の若干上方に配置されている。巻付調整ローラ20は、第2保護シートローラ12から供給される保護シートを、一旦積層ローラ10よりも上方に誘導してから積層ローラ10の左側に供給している。
図3と比較すると、この巻付調整ローラ20によって、保護シートが積層ローラ10と接する位置が、積層ローラ16の右側上方へと変化しており、保護シートが積層ローラ16と接する位置からガラスフィルムが接触する位置までの回転角θが、約90°から約135°へと変化している。巻付調整ローラ20は、この回転角θを変化させることで、巻き取られた保護シートの波打ちが完全に消失する走行長を実現する。
上述のように、保護シートローラ12から供給される保護シートを一旦積層ローラ16とは異なる位置に誘導する巻付調整ローラ20を、第2保護シートローラ12と積層ローラ10との間に設けることで、上述した回転角θを保護シートやガラスフィルムの特性に応じて変更することができる。
あるいは、巻付調整ローラ20の替りに、第2保護シートローラ12の位置を変更することも可能である。
なお、上述の保護シートとガラスフィルムが積層ロール16に供給され、さらに、巻取り部4に供給される角度の関係は、本発明が対象とする、保護シートの搬送機構を有するガラスフィルム搬送装置以外でも有効である。たとえば、先行文献2に記載されたように、保護シートを巻出し部2近傍で回収したり、あるいは、保護シートを使用せずに巻き取ったガラスロールを巻出し部2に取り付けた場合には、巻取り側に搬送すべき保護シートが存在しない。このような場合には、保護シートの供給部を巻き取り部4の近傍に別途設けると良い。このような場合も、保護シート供給部から供給される保護シートを上述の角度の関係を満たすように供給する。具体的には、第2保護シートローラ12の位置に、保護シート供給部を設けると良い。
[第3実施形態]
図4を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。図4は、第1実施形態で説明したガラスフィルム搬送装置1aが、チャンバ隔壁Pを有する真空チャンバ6に格納された状態での概略構成を示しており、真空チャンバ6がチャンバ隔壁Pを有する点が第1実施形態とは異なっている。
図4に示す真空チャンバ6は、上下方向におけるほぼ中央で、第1ガイドロール9及び第2ガイドロール10が配置された位置にチャンバ隔壁Pを有している。
このチャンバ隔壁Pは、第1ガイドロール9及び第2ガイドロール10と干渉しないように、真空チャンバ6内の左側の側壁から右側の側壁にわたって形成されており、真空チャンバ6の上領域と下領域を仕切っている。真空チャンバ6の上領域は上方に設けられた真空ポンプによって減圧され、真空チャンバ6の下領域は下方に設けられた真空ポンプによって減圧される。
このチャンバ隔壁Pによって、表面処理工程を実施するスパッタ成膜部7を保護シート搬送部5aから隔離することができ、成膜によって発生した剥離した皮膜のフレークなどのダストが保護シート搬送部5aの保護シートに付着するのを防ぐことができるので、保護シートに付着したダストによって保護シート上に積層したガラスフィルムが破損するといった事態を回避することができる。
また、減圧に伴って保護フィルムから水蒸気、及び有機物成分等のアウトガス成分が放出されるが、チャンバ隔壁Pを設けることによって、アウトガス成分のスパッタ成膜部7周辺への移動を抑制することができ、アウトガス成分が成膜などの処理に与える影響を最小限にすることができる。
ところで、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、動作条件や測定条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
1a〜1d ガラスフィルム搬送装置
2 巻取り部
3 ガラスフィルム搬送部
4 巻取り部
5a〜5b 保護シート搬送部
6 真空チャンバ
7 スパッタ装置
8 成膜ロール
9 第1ガイドローラ
10 第2ガイドローラ(積層ローラ)
11 第1保護シートローラ
12 第2保護シートローラ
13a〜13e ダンサーローラ
14 アーム
15 円板
16 積層ローラ
19 巻付調整ローラ
20 巻付調整ローラ
P チャンバ隔壁
T スパッタ蒸発源

Claims (8)

  1. 長尺のガラスフィルムを連続的に搬送するガラスフィルム搬送装置であって、
    前記ガラスフィルムを巻回したロールから、該ガラスフィルムを巻き出す巻出し部と、
    前記巻出し部から巻き出された前記ガラスフィルムを搬送するガラスフィルム搬送部と、
    前記ガラスフィルム搬送部によって搬送されたガラスフィルムに保護シートを積層しつつロール状に巻き取る巻取り部と、を備え、
    前記巻取り部に前記保護シートが巻き取られた後に、前記ガラスフィルムが巻き取られるように、前記巻取り部における保護シート及びガラスフィルムの巻き取りの時間差を調整する巻取調整機構を有し、
    前記巻取調整機構は、前記巻取り部に保護シートが接した後の回転角が90°以上315°以下となる回転範囲において前記ガラスフィルムが前記保護シート上に積層される位置関係を保ちつつ、保護シート及びガラスフィルムの巻き取り状態を調整する
    ことを特徴とするガラスフィルム搬送装置。
  2. 長尺のガラスフィルムを連続的に搬送するガラスフィルム搬送装置であって、
    前記ガラスフィルムを巻回したロールから、該ガラスフィルムを巻き出す巻出し部と、
    前記巻出し部から巻き出された前記ガラスフィルムを搬送するガラスフィルム搬送部と、
    前記ガラスフィルム搬送部によって搬送されたガラスフィルムに保護シートを積層しつつロール状に巻き取る巻取り部と、を備え、
    前記巻取り部に前記保護シートが巻き取られた後に、前記ガラスフィルムが巻き取られるように、前記巻取り部における保護シート及びガラスフィルムの巻き取りの時間差を調整する巻取調整機構を有し、
    前記巻取調整機構は、前記保護シート上に前記ガラスフィルム搬送部によって搬送されたガラスフィルムを積層する積層ローラを有し、
    前記積層ローラに前記保護シートが接した後の前記積層ローラの第1の回転角が45°以上となる回転範囲において、前記ガラスフィルムが前記保護シート上に積層され、該積層の後の前記積層ローラの第2の回転角が30°以上90°以下となる回転範囲において、前記ガラスフィルムが積層された保護シートは、前記積層ローラとの接触を保ちつつ搬送された後に前記積層ローラから離脱し、かつ、前記第1の回転角と前記第2の回転角の和が270°以下であることを特徴とするガラスフィルム搬送装置。
  3. 前記巻出し部から巻き出されたガラスフィルムから分離した保護シートを搬出すると共に、前記巻取り部に向けて保護シートを搬入する保護シート搬送部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラスフィルム搬送装置。
  4. 前記巻出し部から巻き出されたガラスフィルムから保護シート分離し、前記分離した保護シートを前記巻き取り部で巻き取るように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラスフィルム搬送装置。
  5. 前記保護シート搬送部が、前記保護シート搬送部で搬送中の保護シートに対して該保護シートの幅方向に沿って接することで張力を付加すると共に、保護シート搬送部における保護シートの搬送経路の経路長を調整するダンサーローラ機構を有することを特徴とする請求項に記載のガラスフィルム搬送装置。
  6. 前記ダンサーローラ機構が、保護シートに対して、互いに平行な状態で接することで張力を付加する第1ローラ及び第2ローラを有し、第1ローラが前記保護シートの一方の面に接触可能な位置に配置されると共に、第2ローラが前記保護シートの他方の面に接触可能な位置に配置されていて、
    前記第1ローラ及び第2ローラが、前記保護シートと接触する方向への移動が可能であることを特徴とする請求項5に記載のガラスフィルム搬送装置。
  7. 前記保護シート搬送部を構成する少なくとも1本のローラが、前記保護シートとの接触面に粘性を有することを特徴とする請求項5又は6に記載のガラスフィルム搬送装置。
  8. 前記ガラスフィルム搬送部と前記保護シート搬送部とを別々に格納する互いに独立した2つの領域を備え、
    前記2つの領域がそれぞれ独立に排気されることを特徴とする請求項3,5〜7のいずれかに記載のガラスフィルム搬送装置。
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