JP6080745B2 - 同期電動機の回転位相検出装置 - Google Patents

同期電動機の回転位相検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、同期電動機の回転位相を検出するものに係り、特に、1個の位置センサを用いて回転位相を確実かつ高速に検出することができる同期電動機の回転位相検出装置に関するものである。
位置センサを用いた同期電動機の制御装置は、複数の位置センサ信号の時間間隔から演算した回転速度を利用した補間演算により推定位相を生成し、推定位相に基づいてインバータを制御する。例えば、特許文献1には、1個の位置センサを用いたDCファンモータの制御装置において、始動用励磁パターンによって停止状態から低速で始動し、始動用励磁パターンの速度と位置センサにより検出される速度が一致した後に位置センサにより検出された位置に基づく制御に切り替える方法が提案されている。
特開2006−174647号公報
特許文献1に開示される技術は、始動用励磁パターンにより始動してから、位置センサにより検出された位置に基づく制御に切り替えるまで時間がかかるため、停止状態から高速に始動を行うことができない。また、特許文献1の技術による始動を予め行い、同期電動機を極低速回転にて余回転させておき、同期電動機の駆動指令が与えられたときに検出速度に基づく位相推定を即座に行う方法も考えられるが、待機状態においても常時余回転させる必要があるため余剰に電力を消費するという課題がある。
本発明の目的は、上記の課題に対し、同期電動機の回転位相を1個の位置センサによって確実かつ高速に検出することが出来る同期電動機の回転位相検出装置を提供することである。
本発明に係る同期電動機の回転位相検出装置は、同期電動機の回転子側に取り付けられたセンサターゲット、および同期電動機の固定子側に取り付けられセンサターゲットとの周方向の相対位置関係に応じてHまたはLの位置センサ信号を出力する1個の位置センサを備え、位置センサ信号に基づき回転子の回転速度を検出しこの回転速度と位置センサ信号とに基づき回転位相を検出するものにおいて、
位置センサ信号が切り替わるときの回転子の回転位置が、同期電動機に発生するコギングトルクで定まる安定停止点から所定の角度以上離反した位置となるよう位置センサを設置し
コギングトルクの振幅をTa、コギングトルクの次数をN、同期電動機の停止時に働く摩擦トルクをTfとしたとき、所定の角度Xを次式
X={sin −1 (Tf/Ta)}/N
で設定し、
位置センサ信号が切り替わる時間間隔から回転子の回転速度を検出する速度検出部、および回転速度と位置センサ信号とに基づき回転子の回転位相を推定する位相推定部を備え、
位相推定部は、同期電動機を所定の始動速度で始動させた後、位置センサ信号の切り替わりが2回検出されるまでの第一期間において、位置センサ信号のHまたはLに対応して定まる基準位相と始動速度を始動時から積分することで得られる補間位相との和から位相を推定する第一位相推定手段および第一期間経過後の第二期間において、切り替わった位置センサ信号に基づく基準位相と該切り替わり前に検出された回転速度を該切り替わり時から積分することで得られる補間位相との和から位相を推定する第二位相推定手段を備えたものである。
以上のように、本発明に係る同期電動機の回転位相検出装置では、位置センサ信号が切り替わるときの回転子の回転位置が、コギングトルクで定まる安定停止点から所定の角度以上離反した位置となるよう位置センサを設置したので、同期電動機の始動時、回転子が、位置センサ信号が切り替わる位置またはその近傍から始動することによる検出位相誤差の増大が防止され、1個の位置センサを用いるものであっても同期電動機の回転位相を確実かつ高速に検出することが出来る。
更に、上述したように位置センサの設置位置をより具体的に設定したので、検出位相誤差の増大が確実に防止され、また、回転子の回転位相を推定する位相推定部を、上述の第一位相推定手段と第二位相推定手段とで構成するようにしたので、位置センサ信号の切り替わりが2回検出されれば検出された回転速度に基づく位相検出が可能となり、確実で高速な位相検出が実現する。
本発明の実施の形態1における回転位相検出に係る構成を含む同期電動機の制御装置の構成図である。 図1の同期電動機1を軸方向から見た図である。 図2の各部を側方から見た部分断面図である。 この発明の位置センサの設置位置とコギングトルクとの関係を説明する図である。 位置センサ位置の詳細を説明する図である。 本発明の実施の形態1における同期電動機の制御装置の動作を説明するフローチャートである。 図6のステップS4を担う第二位相推定手段を示す制御ブロック図である。 図7の第二位相推定手段の動作を説明するタイミングチャートである。 図6のステップS3を担う第一位相推定手段を示す制御ブロック図である。 図9の第一位相推定手段の動作を説明するタイミングチャートである。 図9の第一位相推定手段の、位置センサ信号の初期値が図10とは異なる場合の動作を説明するタイミングチャートである。 位置センサ2を本来の位置からずらして設置した場合の状況を説明する図である。 図12の場合の、第一位相推定手段の動作を説明するタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2における位置センサ2およびセンサターゲット12を説明するための、同期電動機を軸方向から見た図である。 本発明の実施の形態3におけるセンサターゲット12Aを示す斜視図である。 本発明の実施の形態3における位置センサ2Aおよびセンサターゲット12Aを説明するための、同期電動機を軸方向から見た図である。 図16の各部を側方から見た部分断面図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における回転位相検出に係る構成を含む同期電動機の制御装置を説明するための構成図である。本実施の形態1では、同期電動機を電動過給機の駆動用に用いる場合を例とする。
電動過給機とは、内燃機関の出力を増加させるために過給機を電動機によって駆動する装置である。従来使用されている過給機(例えば、スーパーチャージャーやターボチャージャー)に比べて、電動過給機は電動機を高速に駆動して過給機を動作させることにより高い始動応答性を持つという特徴がある。そのため、停止状態から同期電動機を高速で始動させる必要がある。
先ず、制御装置の概要について説明する。
同期電動機1の回転子の回転位相は、1個のホールIC等の位置センサ2から出力される位置センサ信号に基づき検出され、この位置センサ信号は制御部3へ送られる。制御部3では、速度検出部4において同期電動機1の速度を検出し、位相推定部5において同期電動機1の回転位相を推定してインバータ制御部6へ出力する。インバータ制御部6では、検出された速度・位相に基づいてPWM信号を生成し、インバータ7へゲート信号として出力する。
インバータ7は、ゲート信号に基づき、バッテリ8より供給される直流電力を交流電力へ変換して同期電動機1へと供給し、同期電動機1はコンプレッサ9を駆動して空気を圧縮して過給を行う。
図2および図3は、図1の同期電動機1の制御装置において、回転位相検出を担う位置センサ2とセンサターゲット12の構造・配置を説明するための構成図である。図2は、同期電動機1に位置センサ2とセンサターゲット12を設置した場合の軸方向から見た図を示し、図3は側方から見た部分断面図を示す。
センサターゲット12は、同期電動機1の回転子側に取り付けられている。位置センサ2は、固定子側に取り付けられており、センサターゲット12との周方向の相対位置関係に応じて位置センサ信号を出力する。
具体的には、同期電動機1の回転子11には、そのシャフト14を介してセンサターゲット12が設置されている。センサターゲット12は、径方向に凹凸を持つギアトゥース型の磁性体である。
このため、センサターゲット12は、その構成部材が少なく回転軸のバランス調整が容易で、特に電動過給機に適用する場合、その超高速回転遠心力に対して堅固で十分な強度を有するものとなる。
固定子13に設置された位置センサ2は、磁石を有しており、センサターゲット12との対向距離の上下変化に応じた磁束を検出し、所定の閾値と比較することでセンサターゲット12の凹凸に応じたHまたはLのデジタルの位置センサ信号を出力する。
図2に示すように、位置センサ2は、固定子13のコイル10のU相の中央部に設置し、センサターゲット12の凹凸のエッジ部は、回転子11のN極中央に位置するよう配置する場合、後段の図4で説明するように、電気角0degと180degにおいて位置センサ信号のH/L出力が切り替わる。
なお、本実施の形態1では、例として、位置センサ2にホールICを使用する場合で説明したが、凹凸を形成した磁性体のセンサターゲット12との対向距離の変化に基づく磁気の変化量を実質的に検出できる手段であれば、位置センサとしては、例えば、MRセンサや渦電流センサでもよい。
図4および図5は、位置センサ2の配置位置の決定方法を説明するための図である。図4は、同期電動機1における電気角とコギングトルクとの関係を示している。コギングトルクは、極数と固定子スロット数との最小公倍数を極対数で除した値の次数の成分である。
コギングトルクの振幅をTa、次数をN、電気角をθeとすると、コギングトルクTcogは式(1)のように表される。本実施の形態1の場合、極数4、極対数2、スロット数6のため、コギングトルクの次数N=6である。
Tcog = Ta×sin(N×θe) ・・・(1)
図4において、白丸で示す所が、いわゆる安定停止点となる。安定停止点は、コギングトルクがゼロで、かつ、その傾きが負、即ち、式(2)が成立する位置に相当する。
Tcog=0 and dTcog/dθe<0 ・・・(2)
この位置では、コギングトルクがゼロで、その位置を通過しても元に戻ろうとするトルクが働くため、回転子が停止しやすい安定停止点となる。図4の場合、電気角θe=30、90、150、210、270、330degの6箇所がコギングトルクの磁気吸引力により停止しやすい安定停止点となる。
この発明は、同期電動機1が、この安定停止点の位置で停止しても、その位置が、位置センサ信号がHからLに、またはLからHに切り替わる位置に合致しないようにすることで、後述するような始動失敗を来すような大きな検出位相誤差の発生を未然に防止し、確実で高速の位相検出を実現するものである。
図5は、以上の観点から、位置センサ2を設置すべき位置を決定する要領を説明するものである。
図5は、電気角と回転子11に加わる負荷トルクの関係を示している。負荷トルクTlは、コギングトルクTcogと摩擦トルクTfとの和であり、式(3)のように表される。
Tl = Ta×sin(N×θe)+Tf ・・・(3)
図5は、摩擦トルクTfを含めた負荷トルクTlにより、停止しやすい位置(Tl=0かつdTl/dθe<0の位置)が、先の安定停止点から角度Xずれることを示している。
この角度Xは、図5から式(4)で表される。
X = {sin−1(Tf/Ta)}/N (0≦X<2π/N) ・・・(4)
ところで、この摩擦トルクTfは、実際には、Tfを最大値としてその値以下にも変化し、極性も変化し得ることを考えると、停止しやすい位置は、コギングトルクで決まる安定停止点の前後Xの範囲内で変化し得ることになる。
そこで、図4に示すように、安定停止点前後Xの範囲内を位置センサ設置不可範囲とし、位置センサ2は、この不可範囲以外の位置センサ設置可能範囲に設置するようにする。
図2の構成図における場合、安定停止点から30deg離した電気角0deg(図4では、左端に位置する)に位置センサを配置している。
なお、図4の下段は、位置センサ信号の波形を示し、先の図2と対応して判るように、位置センサ2は、固定子13のU相コイルの周方向中央、従って、U相コイルが巻回されるティースの中心に設置されており、位置センサ2は、センサターゲット12の凸部と対向する時はLレベルの信号を、凹部と対向する時はHレベルの信号を出力する。
また、図4の最下段には、回転子11の磁極N(S)をその磁極の周方向中央位置に示す。
図6は、同期電動機1の制御部3の動作、主として、その位相推定部5の動作を説明するフローチャートである。先ず、ステップS1では、速度検出部4により位置センサ2からの位置センサ信号が切り替わる時間間隔から回転子11の回転速度を検出して速度検出値を出力する。
但し、後述するように、同期電動機1を所定の始動速度で始動させた後、位置センサ信号の切り替わりが2回検出されるまでの第一期間では、位置センサ信号が切り替わる時間間隔自体が得られないので、この第一期間では、速度検出部4は、速度検出値=0を出力する。
ステップS2では、速度検出部4からの速度検出値が0か否かを判断し、速度検出値=0であれば(ステップS2でYES)、即ち、第一期間では、後段の図9で示す第一位相推定手段により推定位相θiを出力する(ステップS3)。
ステップS2でNO、即ち、速度検出値≠0、従って、第一期間が経過して位置センサ信号が切り替わる時間間隔から速度検出値が得られる第二期間に入ると、後段の図7に示す第二位相推定手段により推定位相θiを出力する(ステップS4) 。
ステップS3またはS4からの推定位相θiはインバータ制御部6に出力され、インバータ制御が実行される(ステップS5)。
図7は、図6のステップS4の動作を担う第二位相推定手段を示す制御ブロック図である。位置センサ信号がH/Lに切り替わる時間間隔から、電気角分解能180degで位相を検出することができる。
図7において、基準位相検出部16では、位置センサ信号のHまたはLに対応して定まる基準位相、即ち、位置センサ信号がHの場合は180deg、Lの場合は0degを出力する。そして、速度検出部17では、位置センサ信号のH/Lが切り替わるエッジ間隔を計測し、計測した時間から速度を検出する。この基準位相と検出した速度の積分値(補間位相)とを加算して速度補間を行なうことで推定位相θiを出力することができる。
図8は、図7の第二位相推定手段の動作を説明するタイミングチャートである。検出速度ωおよび制御時刻tiにおける推定位相θiは、式(5)(6)で求められる。
ω = (θ2−θ1)/(t2−t1)=180/(t2−t1)・・・(5)
θi = ω×(ti−t2)+θ2 ・・・(6)
なお、上式において、検出速度ωは、最新の切り替わり時点(t2)で得られる値、即ち、基準位相最新値θ2から基準位相前回値θ1を差し引いた(θ2−θ1)を検出時間最新値t2から検出時間前回値t1を差し引いた(t2−t1)で除した値を採用する。
図9は、図6のステップS3の動作を担う第一位相推定手段を示す制御ブロック図である。ここでは、速度検出値=0であるので、第二位相推定手段のように検出速度に基づく速度補間を行なうことができない。
そこで、始動速度生成部19により、同期電動機1の始動方法に応じた所定の一定値である始動速度を与え、この始動速度の積分値を加算することで始動時の位相を推定する。
図10は、図9の第一位相推定手段の動作を説明するタイミングチャートである。制御時刻tiにおける推定位相θiは、始動速度ωstartを用いて式(7)で求められる。
θi = ωstart×(ti−t1)+θ2 ・・・(7)
ここでは、制御部3は、始動速度ωstartを速度指令として、いわゆるフィードフォワード制御により同期電動機1を回転駆動するので、現実の速度は、始動後0から次第に上昇していくが、位相推定は、一定の速度ωstartを用いて演算されるので、推定位相と位相実値との差が相対的に増大する。
時刻t2に至り、位置センサ信号のH/Lの切り替わりが始動から数えて2回検出されると、速度検出値が得られるので、この時刻t2以降からは、図8で説明したステップS4の第二位相推定手段の速度検出値に基づく確実な位相推定動作となり、特に特許文献1と比較した場合、高速な位相検出が可能となる。
図11は、始動時における位置センサ信号のレベルが図10と異なる場合の第一位相推定手段の動作を説明するタイミングチャートである。即ち、先の図10では、始動時の位置センサ信号の出力はLレベルでそのときの基準位相はθ1であるが、図11では、始動時の位置センサ信号の出力はHレベルで、従って、そのときの基準位相がθ2となっている点を除いて先の図10の場合と同様である。
図12は、比較例として示すもので、位置センサ2の設置位置に関する本願発明の要件を逸脱し、あえて、位置センサ信号の切り替わりが安定停止点近傍で生じるよう、位置センサ設置不可範囲内に位置センサ2を設置した状態を示す。
位置センサ2を本願発明本来の位置センサ設置可能範囲内に設置した図4の場合、位置センサ信号がLレベルの区間内(0〜180deg)の安定停止点は、30、90、150degで、回転子11が停止する際の安定停止点からのずれをεとすると、基準位置0degからの推定位相誤差は、30±ε、90±ε、150±εになる。
これに対し、位置センサ2を位置センサ設置不可範囲内の安定停止点に設置した図12の場合、位置センサ信号がLレベルの区間内(30〜210deg)の安定停止点は、30、90、150、210degで、基準位置30degからの推定位相誤差は、±ε、60±ε、120±ε、180±εとなる。従って、推定位相誤差が最大180degと位置センサ信号の分解能まで大きくなる可能性がある。
これは、図10または図11において、始動時から時刻t1に至る間での推定位相誤差が大きくなり得ることを示している。
図13は、位置センサ信号の切り替わりが安定停止点の極近傍に位置する状態で位置センサ2が設置された結果、始動時の位相誤差が大きく、90degを超え、逆トルクが印加されて回転子が逆転し、始動失敗が発生した場合を示している。
以上のように、本発明の実施の形態1における同期電動機の回転位相検出装置は、位置センサ信号の切り替わるときの回転子11の回転位置が、安定停止点から、コギングトルクの振幅Ta、摩擦トルクTfを用いた式(4)で求められる角度X以上離反した位置となるよう、位置センサ2を設置したので、用いる位置センサ2が1個であっても位相誤差の極端な増大がなく、また、位置センサ信号の切り替わりが2回検出されれば検出された回転速度に基づく位相検出が可能になり、確実で高速な位相検出が実現する。
実施の形態2.
図14は、本発明の実施の形態2による同期電動機の回転位相検出装置における位置センサ2およびセンサターゲット12を説明するための、同期電動機1を軸方向から見た図である。
先の図2の位置センサ2とセンサターゲット12の配置に対し、相互の位置関係を維持したまま45degずらして配置している。
以上のように、この実施の形態2の同期電動機の回転位相検出装置においても、その位置センサ2とセンサターゲット12との相互の位置関係は先の実施の形態1の場合と同一であるので、位置センサ信号の切り替わるときの回転子11の回転位置が、安定停止点から、先の式(4)で求められる角度X以上離反した位置となるよう、位置センサ2を設置するという条件は実施の形態1の場合と全く同様に充足しており、実施の形態1で説明したと同様の効果を奏する。
従って、上述した本発明の条件が満足されるようにしておけば、位置センサ2やセンサターゲット12のそれぞれ固定子13や回転子11への取り付けに係る構造上の条件に応じて適切な取り付け位置を選択すればよい。
実施の形態3.
図15は、本発明の実施の形態3におけるセンサターゲット12Aを示す斜視図である。先の実施の形態1では、ギアトゥース形のセンサターゲット12は、径方向に凹凸を持つ形状をしていたが、図15のように、軸方向に位置センサ2Aとの対向距離が上下する凹凸を持つ形状としてもよい。
図16は、位置センサ2Aおよびセンサターゲット12Aを説明するための、同期電動機1を軸方向から見た図、図17は、その各部を側方から見た部分断面図である。
図16において、センサターゲット12Aのエッジは先の実施の形態1と同様に、N極・S極の中央に配置されている。また、位置センサ2Aは、図17に示すように、センサターゲット12Aの軸方向から凹凸を検出するように配置される。
以上のように、本発明の実施の形態3の同期電動機の回転位相検出装置においては、回転子11のシャフト14の軸方向に位置センサ2Aを配置することにより、センサターゲット12Aが高速回転時の遠心力によって径方向に振動した場合においても、位置センサ2Aとセンサターゲット12Aとの距離を一定に保つことができ、軸振動に対して安定した位置センサ信号を得ることができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
本発明に係る同期電動機の回転位相検出装置は、1個の位置センサを用いて、簡便に、回転位相を確実高速に検出できる点で電動過給機に適用するのが適当であるが、電動過給機以外の一般の用途に使用される電動機にも広く適用でき同等の効果を奏することは勿論である。
1 同期電動機、2,2A 位置センサ、3 制御部、4 速度検出部、
5 位相推定部、11 回転子、12,12A センサターゲット、13 固定子、
16 基準位相検出部、17 速度検出部、18 積分器、19 始動速度生成部。

Claims (4)

  1. 同期電動機の回転子側に取り付けられたセンサターゲット、および前記同期電動機の固定子側に取り付けられ前記センサターゲットとの周方向の相対位置関係に応じてHまたはLの位置センサ信号を出力する1個の位置センサを備え、前記位置センサ信号に基づき回転子の回転速度を検出しこの回転速度と前記位置センサ信号とに基づき回転位相を検出するものにおいて、
    前記位置センサ信号が切り替わるときの前記回転子の回転位置が、前記同期電動機に発生するコギングトルクで定まる安定停止点から所定の角度以上離反した位置となるよう前記位置センサを設置し
    前記コギングトルクの振幅をTa、前記コギングトルクの次数をN、前記同期電動機の停止時に働く摩擦トルクをTfとしたとき、前記所定の角度Xを次式
    X={sin −1 (Tf/Ta)}/N
    で設定し、
    前記位置センサ信号が切り替わる時間間隔から前記回転子の回転速度を検出する速度検出部、および前記回転速度と前記位置センサ信号とに基づき前記回転子の回転位相を推定する位相推定部を備え、
    前記位相推定部は、前記同期電動機を所定の始動速度で始動させた後、前記位置センサ信号の切り替わりが2回検出されるまでの第一期間において、前記位置センサ信号の前記HまたはLに対応して定まる基準位相と前記始動速度を前記始動時から積分することで得られる補間位相との和から位相を推定する第一位相推定手段および前記第一期間経過後の第二期間において、切り替わった前記位置センサ信号に基づく前記基準位相と該切り替わり前に検出された前記回転速度を該切り替わり時から積分することで得られる補間位相との和から位相を推定する第二位相推定手段を備えたことを特徴とする同期電動機の回転位相検出装置。
  2. 前記位置センサは、磁気を検出しその大きさに応じて前記位置センサ信号を出力する磁気センサであり、前記センサターゲットは、前記位置センサとの対向距離が電気角180度ごとに上下する凹凸を形成した磁性体からなることを特徴とする請求項1記載の同期電動機の回転位相検出装置。
  3. 前記センサターゲットは、前記回転子の径方向に前記位置センサとの対向距離が上下する凹凸を形成したことを特徴とする請求項2記載の同期電動機の回転位相検出装置。
  4. 前記センサターゲットは、前記回転子の軸方向に前記位置センサとの対向距離が上下する凹凸を形成したことを特徴とする請求項2記載の同期電動機の回転位相検出装置。
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JP5677327B2 (ja) * 2012-01-16 2015-02-25 三菱電機株式会社 電動過給機の制御装置およびその制御方法

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