JP5972248B2 - 同期電動機の回転位相検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、同期電動機の回転位相を検出するものに係り、特に、1個の位置センサを用いて回転位相を確実かつ高速に検出することができる同期電動機の回転位相検出装置に関するものである。
位置センサを用いた同期電動機の制御装置は、複数の位置センサ信号から回転位置を所定の角度ごとに検出し、検出された角度間の位置を速度・加速度から推定して制御を行う。例えば、特許文献1には、3個の位置センサを用いた電動機の制御において、回転位置を所定の角度ごとに検出し、検出された角度間の位置を、検出した速度で補間する技術が提案されている。
また、例えば、特許文献2には、検出された角度間の位置を、推定した加速度から推定して制御を行うことで、同期電動機の反転動作時の位置推定を正確に行なう技術が提案されている。更に、例えば、特許文献3では、1個の位置センサを用いたDCファンモータの制御装置において、始動用励磁パターンによって停止状態から低速で始動し、始動用励磁パターンの速度と位置センサにより検出される速度が一致した後に位置センサにより検出された位置に基づく制御に切り替えることで、1個の位置センサでは検出速度に基づく位置推定が行なうことのできない停止状態から始動する技術が提案されている。
特許第4196660号公報 特開2003−33076号公報 特開2006−174647号公報
しかし、これらの方法では、1個の位置センサのみを用いて同期電動機を停止状態から高速に始動させることができないという課題がある。例えば、特許文献1に開示される技術では、同期電動機の制御には3個の位置センサ信号を必要とする。
また、特許文献2は、位置センサの個数に限定はないが、洗濯機等の反転駆動を繰り返す電動機に適用されるもので、停止の状態から始動する一般的な電動機ではそのまま適用することができない。
更に、特許文献3に開示される技術は、始動用励磁パターンにより始動してから、位置センサの検出速度に基づく位相推定に切り替えるまで時間がかかるため、停止状態から高速に始動を行うことができない。また、特許文献3の技術による始動を予め行い、同期電動機を極低速回転にて余回転させておき、同期電動機の駆動指令が与えられたときに検出速度に基づく位相推定を即座に行う方法も考えられるが、待機状態においても常時余回転させる必要があるため余剰に電力を消費するという課題がある。
本発明の目的は、上記の課題に対し、同期電動機の回転位相を1個の位置センサによって確実かつ高速に検出することが出来る同期電動機の回転位相検出装置を提供することである。
本発明に係る同期電動機の回転位相検出装置は、同期電動機の回転子側に取り付けられたセンサターゲット、同期電動機の固定子側に取り付けられセンサターゲットとの周方向の相対位置関係に応じてHまたはLの位置センサ信号を出力する1個の位置センサ、位置センサ信号が切り替わる時間間隔から回転子の回転速度を検出する速度検出部、および位置センサ信号と回転速度とに基づき回転子の回転位相を推定する位相推定部を備えた同期電動機の回転位相検出装置において、
位相推定部は、同期電動機を所定の始動加速度で始動させた後、位置センサ信号の切り替わりが2回検出されるまでの第一期間において、位置センサ信号のHまたはLに対応して定まる基準位相と始動加速度を始動時から積分することで得られる補間位相との和から位相を推定する第一位相推定手段および第一期間経過後の第二期間において、切り替わった位置センサ信号に基づく基準位相と該切り替わり前に検出された回転速度を該切り替わり時から積分することで得られる補間位相との和から位相を推定する第二位相推定手段を備えたものである。
以上のように、本発明に係る同期電動機の回転位相検出装置の位相推定部は、第一位相推定手段により同期電動機の始動時から確実に位相推定が可能となり、その後、位置センサ信号の切り替わりが始動から数えて2回検出されると、速度検出値が得られるので、第二位相推定手段による速度検出値に基づく確実な位相推定動作となり、高速で確実な位相検出が可能となる。
本発明の実施の形態1における回転位相検出に係る構成を含む同期電動機の制御装置の構成図である。 本発明の実施の形態1における同期電動機の制御装置の動作を説明するフローチャートである。 図2のステップS4を担う第二位相推定手段を示す制御ブロック図である。 図3の第二位相推定手段の動作を説明するタイミングチャートである。 図2のステップS3を担う第一位相推定手段を示す制御ブロック図である。 図5の第一位相推定手段の動作を説明するタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2における同期電動機の制御装置の動作を説明するフローチャートである。 図7のステップS3を担う第一位相推定手段Aを示す制御ブロック図である。 図8の第一位相推定手段Aの動作を説明するタイミングチャートである。 本発明の実施の形態3における位置センサ2およびセンサターゲット18を説明するための、同期電動機を軸方向から見た図である。 図10の各部を側方から見た部分断面図である。 コギングトルクから安定停止点と不安定停止点を説明する図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における回転位相検出に係る構成を含む同期電動機の制御装置を説明するための構成図である。本実施の形態1では、同期電動機を電動過給機の駆動用に用いる場合を例とする。
電動過給機とは、内燃機関の出力を増加させるために過給機を電動機によって駆動する装置である。従来使用されている過給機(例えば、スーパーチャージャーやターボチャージャー)に比べて、電動過給機は電動機を高速に駆動して過給機を動作させることにより高い始動応答性を持つという特徴がある。そのため、停止状態から同期電動機を高速で始動させる必要がある。
先ず、制御装置の概要について説明する。
同期電動機1の回転子の回転位相は、1個のホールIC等の位置センサ2から出力される位置センサ信号に基づき検出され、この位置センサ信号は制御部3へ送られる。制御部3では、速度検出部4において同期電動機1の速度を検出し、位相推定部5において同期電動機1の回転位相を推定してインバータ制御部6へ出力する。インバータ制御部6では、検出された速度・位相に基づいてPWM信号を生成し、インバータ7へゲート信号として出力する。
インバータ7は、ゲート信号に基づき、バッテリ8より供給される直流電力を交流電力へ変換して同期電動機1へと供給し、同期電動機1はコンプレッサ9を駆動して空気を圧縮して過給を行う。
図2は、同期電動機1の制御部3の動作、主として、その位相推定部5の動作を説明するフローチャートである。先ず、ステップS1では、速度検出部4により位置センサ2からの位置センサ信号が切り替わる時間間隔から後述する回転子17の回転速度を検出して速度検出値を出力する。
但し、後述するように、同期電動機1を所定の始動速度で始動させた後、位置センサ信号の切り替わりが2回検出されるまでの第一期間では、位置センサ信号が切り替わる時間間隔自体が得られないので、この第一期間では、速度検出部4は、速度検出値=0を出力する。
ステップS2では、速度検出部4からの速度検出値が0か否かを判断し、速度検出値=0であれば(ステップS2でYES)、即ち、第一期間では、後段の図5で示す第一位相推定手段により推定位相θiを出力する(ステップS3)。
ステップS2でNO、即ち、速度検出値≠0、従って、第一期間が経過して位置センサ信号が切り替わる時間間隔から速度検出値が得られる第二期間に入ると、後段の図3に示す第二位相推定手段により推定位相θiを出力する(ステップS4) 。
ステップS3またはS4からの推定位相θiはインバータ制御部6に出力され、インバータ制御が実行される(ステップS5)。
図3は、図2のステップS4の動作を担う第二位相推定手段を示す制御ブロック図である。位置センサ信号がH/Lに切り替わる時間間隔から、電気角分解能180degで位相を検出することができる。
図3において、基準位相検出部10では、位置センサ信号のHまたはLに対応して定まる基準位相、即ち、位置センサ信号がHの場合はθbase=180deg(π)、Lの場合はθbase=0deg(0)を出力する。そして、速度検出部11では、位置センサ信号のH/Lが切り替わるエッジ間隔を計測し、計測した時間から速度を検出する。この基準位相と検出した速度の積分値(補間位相)とを加算して速度補間を行なうことで推定位相θiを出力することができる。
図4は、図3の第二位相推定手段の動作を説明するタイミングチャートである。検出速度ωおよび制御時刻tiにおける推定位相θiは、式(1)(2)で求められる。
ω = π/(t2−t1) ・・・(1)
θi = ω×(ti−t2)+θbase ・・・(2)
図5は、図2のステップS3の動作を担う第一位相推定手段を示す制御ブロック図である。ここでは、速度検出値=0であるので、第二位相推定手段のように検出速度に基づく速度補間を行なうことができない。
そこで、始動速度生成部13により、同期電動機1の始動方法に応じた、加速度0、即ち、所定の一定値である始動速度を与え、この始動速度の1階積分値を加算することで始動時の位相を推定する。
図6は、図5の第一位相推定手段の動作を説明するタイミングチャートである。制御時刻tiにおける推定位相θiは、始動速度ωstartを用いて式(3)で求められる。
θi = ωstart×(ti−t1)+θbase ・・・(3)
ここでは、制御部3は、始動速度ωstartを速度指令として、いわゆるフィードフォワード制御により同期電動機1を回転駆動するので、現実の速度は、始動後0から次第に上昇していくが、位相推定は、一定の速度ωstartを用いて演算されるので、推定位相と位相実値との差が相対的に増大する。
時刻t2に至り、位置センサ信号のH/Lの切り替わりが始動から数えて2回検出されると、速度検出値が得られるので、この時刻t2以降からは、図4で説明したステップS4の第二位相推定手段の速度検出値に基づく確実な位相推定動作となり、特に特許文献3と比較した場合、高速な位相検出が可能となる。
以上のように、本発明の実施の形態1における同期電動機の回転位相検出装置は、始動直後の速度検出値が得られない第一期間では、第一位相推定手段により、位置センサ信号に基づく基準位相と始動速度を始動時から1階積分することで得られる補間位相との和から位相を推定し、回転子が回転し、位置センサ信号の切り替わりが2回検出され速度検出が可能になる第二期間になると、第二位相推定手段により、切り替わった位置センサ信号に基づく基準位相と該切り替わり前に検出された回転速度を該切り替わり時から1階積分することで得られる補間位相との和から位相を推定するので、始動時から確実で高速な位相検出が実現する。
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2による同期電動機の制御装置の動作、主として、その位相推定部5の動作を説明するフローチャートである。もっとも、先の実施の形態1の図2と異なるのは、そのステップ3のみであるので、その動作を担う第一位相推定手段Aについて以下に説明する。
図8は、その第一位相推定手段Aを示す制御ブロック図である。ここでは、先の図2で説明したように、速度検出値=0であるので、ステップS4の第二位相推定手段のように検出速度に基づく速度補間を行うことができない。
そこで、始動加速度生成部14により、同期電動機1の始動方法に応じた、所定の始動加速度acstartを与え、2階積分器15により、この始動加速度acstartの2階積分値を加算することで始動時の位相を推定する。
図9は、図8の第一位相推定手段Aの動作を説明するタイミングチャートである。制御時刻tiにおける推定位相θiは、始動加速度acstartを用いて式(4)で求められる。
θi=(1/2)・acstart×(ti−t1)+θbase ・・(4)
式(4)の右辺第1項は、式(5)に示すように、acstartを時刻0からtiまで2階積分することにより得られる。
Figure 0005972248
なお、式(5)において、0からtまで積分している部分が、加速度から速度を計算している部分に相当し、この積分結果をt1からtiまで積分している部分が、速度から補間位相を計算している部分に相当する。そして、速度から補間位相を計算する積分器の動作を位置センサ信号のエッジ入力でリセットする(積分区間を0〜tiではなく、t1〜tiと設定する)ことで、時刻t1で補間位相がゼロになるように演算している。
制御部3は、始動加速度acstartを加速度指令として、いわゆるフィードフォワード制御により同期電動機1を回転駆動する。
始動加速度acstartとしては、例えば、同期電動機1の最大トルクを電動機のイナーシャで除して得られる最大加速度に設定する。
本発明は、既述したとおり、電動過給機等への適用を対象としており、この電動過給機は、特に、始動後の目標回転数への加速性能が重視される。このため、始動加速度acstartとして上述した最大加速度を設定することで、始動後、位置センサ信号の切り替わりが2回発生するまでの短い期間(第一期間)であっても、速度が大きく増大し、図9から分かるように、位相推定誤差が低減し、推定位相が位相実値にかなり近接して追従している。
始動加速度acstartの事例として、同期電動機1の速度指令に対応して設定される加速レートを採用してもよい。加速レートとは、負荷等の条件から加速度の上限が規定されている場合、始動後、電動機の速度が、上位制御系から与えられた速度指令に到達するまでに設定される加速度のことで、この場合も、負荷を含めた駆動系で許容される最大加速度で始動するので、上述したと同様、位相推定誤差が低減するという効果がある。
図9において、時刻t2に至り、位置センサ信号のH/Lの切り替わりが始動から数えて2回検出されると、先の実施の形態1で説明したように、速度検出値が得られるので、この時刻t2以降からは、図7のステップS4の第二位相推定手段の速度検出値に基づく確実な位相推定動作となり、特に特許文献3と比較した場合、高速な位相検出が可能となる。
以上のように、本発明の実施の形態2における同期電動機の回転位相検出装置は、始動直後の速度検出値が得られない第一期間では、第一位相推定手段Aにより、位置センサ信号に基づく基準位相と始動加速度を始動時から2階積分することで得られる補間位相との和から位相を推定し、回転子が回転し、位置センサ信号の切り替わりが2回検出され速度検出が可能になる第二期間になると、第二位相推定手段により、切り替わった位置センサ信号に基づく基準位相と該切り替わり前に検出された回転速度を該切り替わり時から1階積分することで得られる補間位相との和から位相を推定するので、始動時から確実で高速な位相検出が実現する。
実施の形態3.
図10および図11は、本発明の実施の形態3による同期電動機の制御装置において、回転位相検出を担う位置センサ2とセンサターゲット18の構造・配置を説明するための構成図である。図10は、同期電動機1に位置センサ2とセンサターゲット18を設置した場合の軸方向から見た図を示し、図11は側方から見た部分断面図を示す。
センサターゲット18は、同期電動機1の回転子側に取り付けられている。位置センサ2は、固定子側に取り付けられており、センサターゲット18との周方向の相対位置関係に応じて位置センサ信号を出力する。
具体的には、同期電動機1の回転子17には、そのシャフト20を介してセンサターゲット18が設置されている。センサターゲット18は、径方向に凹凸を持つギアトゥース型の磁性体である。
このため、センサターゲット18は、その構成部材が少なく回転軸のバランス調整が容易で、特に電動過給機に適用する場合、その超高速回転遠心力に対して堅固で十分な強度を有するものとなる。
固定子19に設置された位置センサ2は、磁石を有しており、センサターゲット18との対向距離の上下変化に応じた磁束を検出し、所定の閾値と比較することでセンサターゲット18の凹凸に応じたHまたはLのデジタルの位置センサ信号を出力する。
図10に示すように、位置センサ2は、固定子19のコイル16のU相の中央部に設置し、センサターゲット18の凹凸のエッジ部は、回転子17のN極中央に位置するよう配置する場合、後段の図12で説明するように、電気角0degと180degにおいて位置センサ信号のH/L出力が切り替わる。
なお、本実施の形態3では、例として、位置センサ2にホールICを使用する場合で説明したが、凹凸を形成した磁性体のセンサターゲット18との対向距離の変化に基づく磁気の変化量を実質的に検出できる手段であれば、位置センサとしては、例えば、MRセンサや渦電流センサでもよい。
図12は、位置センサ2の配置位置の決定方法を説明するための図で、同期電動機1における電気角とコギングトルクとの関係を示している。コギングトルクは、極数と固定子スロット数との最小公倍数を極対数で除した値の次数の成分である。
コギングトルクの振幅をTa、次数をN、電気角をθeとすると、コギングトルクTcogは式(6)のように表される。本実施の形態1の場合、極数4、極対数2、スロット数6のため、コギングトルクの次数N=6である。
Tcog = Ta×sin(N×θe) ・・・(6)
図12において、白角で示す所が、いわゆる不安定停止点となる。不安定停止点は、コギングトルクがゼロで、かつ、その傾きが正、即ち、式(7)が成立する位置に相当する。
Tcog=0 and dTcog/dθe>0 ・・・(7)
この位置では、コギングトルクがゼロで、その位置から離れようとするトルクが働くため、回転子が停止し難い不安定停止点となる。図12の場合、電気角θe=0、60、120、180、240、300degの6箇所がコギングトルクの磁気吸引力により停止し難い不安定停止点となる。
本発明の実施の形態3では、位置センサ信号のH/L信号が切り替わるときの回転子17の回転位置が、この不安定停止点に来るように位置センサ2を設置する。
なお、図12の下段は、位置センサ信号の波形を示し、先の図10と対応して判るように、位置センサ2は、固定子19のU相コイルの周方向中央、従って、U相コイルが巻回されるティースの中心に設置されており、位置センサ2は、センサターゲット18の凸部と対向する時はLレベルの信号を、凹部と対向する時はHレベルの信号を出力する。
また、図12の最下段には、回転子17の磁極N(S)をその磁極の周方向中央位置に示す。
先の図2や図7のステップS1で説明した速度検出の動作において、電動機が停止位置から始動する場合に、例えば、位置センサ信号が切り替わる位置で、回転子が微少な往復動作をすると、位置センサは微少なパルスを出力し、この信号を受けて速度検出部は、実際には回転していないにも拘わらず、高速回転していると誤検出し始動の失敗を起こす可能性がある。
この点、この実施の形態3では、位置センサ信号の切り替わりが、不安定停止点となるよう位置センサを設置しているので、停止位置で位置センサ信号が切り替わることが回避され、たとえ、始動時に回転子が微少な往復動作をしても、上述したような始動の失敗を防止することができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
本発明に係る同期電動機の回転位相検出装置は、1個の位置センサを用いて、簡便に、回転位相を確実高速に検出できる点で電動過給機に適用するのが適当であるが、電動過給機以外の一般の用途に使用される電動機にも広く適用でき同等の効果を奏することは勿論である。
1 同期電動機、2 位置センサ、3 制御部、4 速度検出部、5 位相推定部、
10 基準位相検出部、11 速度検出部、12 積分器、13 始動速度生成部、
14 始動加速度生成部、15 2階積分器、17 回転子、18 センサターゲット、19 固定子。

Claims (5)

  1. 同期電動機の回転子側に取り付けられたセンサターゲット、前記同期電動機の固定子側に取り付けられ前記センサターゲットとの周方向の相対位置関係に応じてHまたはLの位置センサ信号を出力する1個の位置センサ、前記位置センサ信号が切り替わる時間間隔から前記回転子の回転速度を検出する速度検出部、および前記位置センサ信号と前記回転速度とに基づき回転子の回転位相を推定する位相推定部を備えた同期電動機の回転位相検出装置において、
    前記位相推定部は、前記同期電動機を所定の始動加速度で始動させた後、前記位置センサ信号の切り替わりが2回検出されるまでの第一期間において、前記位置センサ信号の前記HまたはLに対応して定まる基準位相と前記始動加速度を前記始動時から積分することで得られる補間位相との和から位相を推定する第一位相推定手段および前記第一期間経過後の第二期間において、切り替わった前記位置センサ信号に基づく前記基準位相と該切り替わり前に検出された前記回転速度を該切り替わり時から積分することで得られる補間位相との和から位相を推定する第二位相推定手段を備えたことを特徴とする同期電動機の回転位相検出装置。
  2. 前記第一位相推定手段は、前記始動加速度を加速度0の所定の始動速度とし、前記位置センサ信号に基づく前記基準位相と前記始動速度を前記始動時から1階積分することで得られる補間位相との和から位相を推定することを特徴とする請求項1記載の同期電動機の回転位相検出装置。
  3. 前記第一位相推定手段は、前記始動加速度を前記同期電動機の最大トルクをイナーシャで除して得られる最大加速度とし、前記位置センサ信号に基づく前記基準位相と前記最大加速度を前記始動時から2階積分することで得られる補間位相との和から位相を推定することを特徴とする請求項1記載の同期電動機の回転位相検出装置。
  4. 前記第一位相推定手段は、前記始動加速度を前記同期電動機の速度指令に対応して設定される加速レートとし、前記位置センサ信号に基づく前記基準位相と前記加速レートを前記始動時から2階積分することで得られる補間位相との和から位相を推定することを特徴とする請求項1記載の同期電動機の回転位相検出装置。
  5. 前記位置センサ信号が切り替わるときの前記回転子の回転位置が、前記同期電動機に発生するコギングトルクで定まる不安定停止点となるよう前記位置センサを設置したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の同期電動機の回転位相検出装置。
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