JP6080308B2 - 車両用動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クランク式無段変速機構を備える車両用動力伝達装置に関する。
エンジンに接続された入力軸の回転をコネクティングロッドの往復運動に変換し、コネクティングロッドの往復運動をワンウェイクラッチによって出力軸の回転運動に変換する複数のクランク式の変速ユニットを備えた無段変速機が、下記特許文献1により公知である。
図15は、複数のクランク式の変速ユニットを備えた無段変速機を示す断面図である。図16は、図15に示す無段変速機の変速ユニットを軸方向から見た説明図である。図15に示す無段変速機101は、車両用駆動源としてのエンジンからの回転動力を受けることで入力中心軸線P1を中心に回転する中空の入力軸102と、入力軸102に平行に配置され、車両の駆動輪に回転動力を伝達させる出力軸103と、入力軸102に設けられた6つの偏心機構104と、出力軸103に揺動自在に軸支される揺動リンク118と、揺動リンク118と出力軸103との間に設けられた一方向クラッチ117と、一方の端部に偏心機構104に回転自在に外嵌される大径環状部115aを有し、他方の端部が揺動リンク118の揺動端部118aに連結されるコネクティングロッド115を備える。
各偏心機構104は、入力軸102に偏心して設けられた固定ディスク105と、固定ディスク105に偏心して回転自在に設けられた揺動ディスク106とから構成される。一方向クラッチ117は、揺動リンク118が出力軸103に対して一方側に相対回転しようとするときに、出力軸103に揺動リンク118を固定し、他方側に相対回転しようとするときに、出力軸103に対して揺動リンク118を空転させる。
入力軸102には、ピニオンシャフト107が挿入されるとともに、固定ディスク105の偏心方向に対向する個所に切欠孔102aが形成され、この切欠孔102aからピニオンシャフト107が露出している。揺動ディスク106には入力軸102及び固定ディスク105を受け入れる受入孔106aが設けられている。この受入孔106aを形成する揺動ディスク106の内周面には内歯106bが形成されている。内歯106bは、入力軸102の切欠孔102aから露出するピニオンシャフト107と噛合する。入力軸102とピニオンシャフト107とを同一速度で回転させると、変速ユニットにおける偏心機構104の偏心量r1が維持される。入力軸102とピニオンシャフト107の回転速度を異ならせると、変速ユニットにおける偏心機構104の偏心量r1が変更されて、変速比が変化する。
入力軸102を回転させることにより変速ユニットの偏心機構104を回転させると、コネクティングロッド115の大径環状部115aが回転運動して、コネクティングロッド115の他方の端部と連結される揺動リンク118の揺動端部118aが揺動する。揺動リンク118は、一方向クラッチ117を介して出力軸103に設けられているため、一方側に回転するときのみ出力軸103に回転駆動力(トルク)を伝達する。出力軸103に伝達された回転駆動力(トルク)は、シフトレバーの操作に応じてレンジを切換可能な動力伝達切換機構やデファレンシャルギア等を介して、車両の駆動輪に伝達される。
特表2005−502543号公報 特開2012−251608号公報
上記説明した無段変速機101では、ピニオンシャフト107を回転駆動する電動機114の回転軸の位相に応じて、変速ユニットにおける偏心機構104の偏心量r1が変更され、変速比が変化する。したがって、偏心量r1の制御は非常に重要である。
無段変速機101の制御装置は、電動機114の回転角の変位毎にパルスを生成する電動機回転角センサからのパルス値に基づいて、偏心機構104の偏心量r1を推定するが、この推定値には誤差等が含まれる。このため、高精度な偏心量r1の制御を行うには、偏心量r1の補正を行う必要がある。偏心量r1の補正を行うタイミングとしては、パーキングレンジであるときが考えられる。パーキングレンジのときは停車しており、車両の走行によって変速比が変化することはない。また、パーキングレンジであるときの偏心量r1はゼロに制御されて変速比が無限大となり、無段変速機101はGN(ギヤドニュートラル)状態であるはずである。しかし、偏心量r1の推定値に含まれる誤差等によって実際の偏心量r1がゼロではないときに偏心量r1を変更すると、パーキングレンジのため固定されている駆動輪には出力軸103からのトルクが伝達され、このトルクの総和(捻り量総和)が駆動輪に蓄積されてしまう。このように、パーキングレンジであるときに偏心量r1を変更すると駆動輪にはトルクが蓄積されるが、このときの無段変速機101の出力軸103が駆動輪に対して回転自在であれば、駆動輪にトルクが蓄積することなく偏心量r1を変更できる。
本発明の目的は、駆動輪が固定された状態であっても出力軸が回転自在な構成となり得る車両用動力伝達装置を提供することである。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
エンジン(例えば、後述の実施形態でのエンジンE)に接続された入力軸(例えば、後述の実施形態での入力軸11)と、
駆動輪(例えば、後述の実施形態での駆動輪W)に接続された出力軸(例えば、後述の実施形態での第1出力軸12)と、
前記入力軸の軸線からの偏心量(例えば、後述の実施形態での偏心量r1)が可変であって該入力軸と共に回転する入力側支点(例えば、後述の実施形態での偏心ディスク18)と、前記出力軸に接続されたワンウェイクラッチ(例えば、後述の実施形態での第1ワンウェイクラッチ21)と、前記ワンウェイクラッチの入力部材(例えば、後述の実施形態でのアウター部材22)に設けられた出力側支点(例えば、後述の実施形態でのピン19c)と、前記入力側支点及び前記出力側支点に両端を接続されて往復運動するコネクティングロッド(例えば、後述の実施形態でのコネクティングロッド19)と、前記入力側支点の偏心量を変更する変速アクチュエータ(例えば、後述の実施形態での変速アクチュエータ14)と、を有する変速機(例えば、後述の実施形態での無段変速機T)と、を備える車両用動力伝達装置(例えば、後述の実施形態での車両用動力伝達装置1)であって、
前記出力軸と前記駆動輪との動力伝達経路上に配置された動力伝達切換機構(例えば、後述の実施形態での第1動力伝達切換機構S1)をさらに備え、
前記動力伝達切換機構は、相対回転可能に設けられた第1〜第3要素を有する遊星歯車機構(例えば、後述の実施形態での遊星歯車機構35)と、第1切替機構(例えば、後述の実施形態での第1噛合切換機構33)と、第2切替機構(例えば、後述の実施形態での第2噛合切換機構40)と、を有し、
前記第1要素(例えば、後述の実施形態でのサンギヤ36)は、選択的に前記出力軸に接続され、
前記第2要素(例えば、後述の実施形態でのキャリヤ37)は、固定状態と回転許容状態とを切替可能であり、
前記第3要素(例えば、後述の実施形態でのリングギヤ38)は、選択的に前記出力軸に接続されるとともに、前記駆動輪に常時接続され、固定状態と回転状態とを切替可能であり、
前記第1切替機構は、
前記出力軸と前記第3要素とを接続状態とするとともに前記出力軸と前記第1要素とを接続状態とする第1位置(例えば、後述の実施形態での左動位置L1)と、
前記出力軸と前記第1要素とを接続状態とするとともに前記出力軸と前記第3要素とを遮断状態とする第2位置(例えば、後述の実施形態での右動位置R1)と、を切替可能であり、
前記第2切替機構は、
前記第2要素を固定状態とし、前記第3要素を回転許容状態とする第3位置(例えば、後述の実施形態での中立位置N2)と、
前記第2要素を回転許容状態とし、前記第3要素を固定状態とする第4位置(例えば、後述の実施形態での右動位置R2)と、
前記第2要素及び前記第3要素を回転許容状態とする第5位置(例えば、後述の実施形態での左動位置L2)と、を切替可能であり、
前記動力伝達切換機構は、前記第1切替機構を前記第2位置とし、前記第2切替機構を前記第4位置とすることで、パーキングロック状態となる、車両用動力伝達装置。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記動力伝達切換機構は、
前記第1切替機構を前記第1位置とし、前記第2切替機構を第3位置とした第1モード(例えば、後述の実施形態での第1モードのパーキングレンジ)と、前記第1切替機構を前記第2位置とし、前記第2切替機構を第4位置とした第2モード(例えば、後述の実施形態での第2モードのパーキングレンジ)と、のいずれかを選択してパーキングロック状態となり、
前記偏心量を変更しない場合は前記第1モードを選択し、前記偏心量を変更する場合は前記第2モードを選択する。
請求項1の発明によれば、第2切替機構を第4位置(R2)とすることによって、第3要素に接続された駆動輪が固定された状態とされても、第2要素は回転許容状態であるため、第1切替機構を第2位置(R1)とすることによって、第1要素のみに接続された出力軸は回転自在である。このように駆動輪が固定された状態であっても出力軸が回転自在であるため、パーキングロック状態のときであっても、駆動輪にトルクが蓄積する等の支障なく偏心量を変更できる。
請求項2の発明によれば、パーキングロック状態のときには、偏心量を変更するときに限って第2モードを選択することができる。動力伝達切換機構は、リバースレンジのときは、第1切替機構を第2位置(R1)、第2切替機構を第3位置(N2)とし、ニュートラルレンジのときは、第1切替機構を第2位置(R1)、第2切替機構を第5位置(L2)とし、ドライブレンジのときは、第1切替機構を第1位置(L1)、第2切替機構を第5位置(L2)とするため、リバースレンジ、ニュートラルレンジ及びドライブレンジのいずれかからパーキングロック状態に切り換えられたときには、第1切替機構及び第2切替機構のいずれか一方を操作すれば良い。
本発明の一実施形態の車両用動力伝達装置のスケルトン図である。 図1のII部詳細図である。 図2のIII−III線断面図(OD状態)である。 図2のIII−III線断面図(GN状態)である。 OD状態での作用説明図である。 GN状態での作用説明図である。 図1のVII部詳細図である。 第1、第2噛合切換機構の係合表である。 第1モードのパーキングレンジにおけるトルクフロー図である。 第2モードのパーキングレンジにおけるトルクフロー図である。 リバースレンジにおけるトルクフロー図である。 ニュートラルレンジにおけるトルクフロー図である。 ドライブレンジにおけるトルクフロー図(通常走行状態)である。 パーキングレンジであるときの車両用動力伝達装置の動作を示すフローチャートである。 複数のクランク式の変速ユニットを備えた無段変速機を示す断面図である。 図15に示す無段変速機の変速ユニットを軸方向から見た説明図である。
以下、図1〜図14に基づいて本発明の一実施形態を説明する。
図1に示すように、エンジンEの駆動力を左右の車軸10,10を介して駆動輪W,Wに伝達する車両用動力伝達装置1は、無段変速機Tと、第1動力伝達切換機構S1と、第2動力伝達切換機構S2と、ディファレンシャルギヤDとを備える。第1動力伝達切換機構S1は、パーキングレンジ、リバースレンジ、ニュートラルレンジ及びドライブレンジを切り換え可能である。第2動力伝達切換機構S2は、通常走行・エンジンブレーキ状態、アイドリングストップ状態及びフェール状態を切り換え可能である。
次に、図2〜7に基づいて車両用動力伝達装置1の構造を説明する。
図2及び図3に示すように、本実施の形態の無段変速機Tは同一構造を有する複数個(実施の形態では4個)の変速ユニットUを軸方向に重ね合わせたもので、それらの変速ユニットUは平行に配置された共通の入力軸11及び共通の第1出力軸12を備えており、入力軸11の回転が減速又は増速されて第1出力軸12に伝達される。
以下、代表として一つの変速ユニットUの構造を説明する。エンジンEに接続されて回転する入力軸11は、電動モータのような変速アクチュエータ14の中空の回転軸14aの内部を相対回転自在に貫通する。変速アクチュエータ14のロータ14bは回転軸14aに固定されており、ステータ14cはケーシングに固定される。変速アクチュエータ14の回転軸14aは、入力軸11と同速度で回転可能であり、かつ入力軸11に対して異なる速度で相対回転可能である。
変速アクチュエータ14の回転軸14aを貫通した入力軸11には第1ピニオン15が固定されており、この第1ピニオン15を跨ぐように変速アクチュエータ14の回転軸14aにクランク状のキャリヤ16が接続される。第1ピニオン15と同径の2個の第2ピニオン17,17が、第1ピニオン15と協働して正三角形を構成する位置にそれぞれピニオンピン16a,16aを介して支持されており、これら第1ピニオン15及び第2ピニオン17,17に、円板形の偏心ディスク18の内部に偏心して形成されたリングギヤ18aが噛合する。偏心ディスク18の外周面に、コネクティングロッド19のロッド部19aの一端に設けたリング部19bがボールベアリング20を介して相対回転自在に嵌合する。
第1出力軸12の外周に設けられた第1ワンウェイクラッチ21は、コネクティングロッド19のロッド部19aにピン19cを介して枢支されたリング状のアウター部材22と、アウター部材22の内部に配置されて第1出力軸12に固定されたインナー部材23と、アウター部材22の内周の円弧面とインナー部材23の外周の平面との間に形成された楔状の空間に配置されてスプリング24で付勢されたローラ25とを備える。
図2から明らかなように、4個の変速ユニットUはクランク状のキャリヤ16を共有しているが、キャリヤ16に第2ピニオン17,17を介して支持される偏心ディスク18の位相は各々の変速ユニットUで90°ずつ異なっている。例えば、図2において、左端の変速ユニットUの偏心ディスク18は入力軸11に対して図中上方に変位し、左から3番目の変速ユニットUの偏心ディスク18は入力軸11に対して図中下方に変位し、左から2番目及び4番目の変速ユニットU,Uの偏心ディスク18,18は上下方向中間に位置している。
図1から明らかなように、無段変速機Tは、上記4個の変速ユニットUとは別経路で駆動力を伝達可能な補助的な動力伝達経路を備える。即ち、変速ユニットUの上流側(エンジンE側)の入力軸11に設けた第1スプロケット26と、変速ユニットUの下流側(ディファレンシャルギヤD)側の第1出力軸12の外周に相対回転自在に嵌合する伝達軸13に設けた第2スプロケット27とが無端チェーン28により接続されており、これらの第1スプロケット26、第2スプロケット27及び無端チェーン28は補助動力伝達手段29を構成する。
図7から明らかなように、第1動力伝達切換機構S1は、車軸10の外周に相対回転自在に嵌合する筒状の第1出力軸12に加えて、車軸10の外周に相対回転自在に嵌合する筒状の第2出力軸31と、この第2出力軸31に外周に相対回転自在に嵌合する筒状の第3出力軸32とを備える。第1出力軸12の右端に第4外周スプライン12aが形成され、第2出力軸31の左端に第5外周スプライン31aが形成され、第3出力軸32の左端に第6外周スプライン32aが形成される。
ドグクラッチよりなる第1噛合切換機構33を構成する第4外周スプライン12a、第5外周スプライン31a及び第6外周スプライン32aは軸方向に整列しており、第5外周スプライン31a及び第6外周スプライン32aの外径は相互に等しく、かつ第4外周スプライン12aの外径よりも小さくなっている。また第1噛合切換機構33のスリーブ34は、外径が大きい第2内周スプライン34aと、外径が小さい第3内周スプライン34bとを備えており、第2内周スプライン34aは第4外周スプライン12aに常時噛合し、第3内周スプライン34bは第6外周スプライン32aに常時噛合し、第3内周スプライン34bは図7に示す左動時にのみ第5外周スプライン31aに噛合する。つまり、スリーブ34がフォーク34cで図7に示す左動状態から右動すると第3内周スプライン34bと第5外周スプライン31aとの噛合が解除される。
遊星歯車機構35は、第1要素としてのサンギヤ36と、第2要素としてのキャリヤ37と、第3要素としてのリングギヤ38と、キャリヤ37に相対回転自在に支持された複数のピニオン39とを備えており、ピニオン39はサンギヤ36及びリングギヤ38に噛合する。サンギヤ36は第3出力軸32の右端に接続され、リングギヤ38は第7外周スプライン32bを介して第2出力軸31の右端に接続される。
ドグクラッチよりなる第2噛合切換機構40を構成する第7外周スプライン32bと、キャリヤ37の外周部に形成した第8外周スプライン37aと、ケーシング42に形成した第9外周スプライン42aとは軸方向に整列しており、これらの外径は相互に等しくなっている。また第2噛合切換機構40のスリーブ41は、同径の第4内周スプライン41aと第5内周スプライン41cとを備えている。第4内周スプライン41aは第9外周スプライン42aに常時噛合し、第5内周スプライン41cは図7に示す中立位置N2で第8外周スプライン37aに噛合する。したがって、図7に示す状態では、キャリヤ37がケーシング42に結合されている。スリーブ41がフォーク41bで図7に示す中立位置N2から左動すると第5内周スプライン41cと第8外周スプライン37aとの噛合が解除され、キャリヤ37がケーシング42から切り離される。一方、スリーブ41がフォーク41bで図7に示す中立位置N2から右動すると、第5内周スプライン41cと第8外周スプライン37aとの噛合が解除され、かつ、第5内周スプライン41cが第7外周スプライン32bに噛合して、リングギヤ38がケーシング42に結合される。
第2動力伝達切換機構S2は、伝達軸13及び第1出力軸12間に設けられるもので、伝達軸13に設けられた第1外周スプライン13aと、第1出力軸12に設けられた第2外周スプライン12b及び第3外周スプライン12cと、第1内周スプライン43aを備えるスリーブ43と、スリーブ43を駆動するフォーク43bと、第1出力軸12及び第2外周スプライン12b間に配置された第2ワンウェイクラッチ45とを備える。
スリーブ43は、第1外周スプライン13a及び第2外周スプライン12bを結合する左動位置と、第1外周スプライン13a、第2外周スプライン12b及び第3外周スプライン12cを結合する中央位置と、第2外周スプライン12b及び第3外周スプライン12cを結合する右動位置とをとることができる。また第1出力軸12及び第2外周スプライン12b間に配置された第2ワンウェイクラッチ45は、第1出力軸12の回転数が伝達軸13の回転数を上回ったときに係合する。
ディファレンシャルギヤDの外郭を構成するディファレンシャルケース47は第2出力軸31の右端に接続される。ディファレンシャルギヤDは、ディファレンシャルケース47に固定したピニオンシャフト48に回転自在に支持した一対のピニオン49,49と、車軸10,10の端部に固設されてピニオン49,49に噛合するサイドギヤ50,50とを備える。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
先ず、無段変速機Tの一つの変速ユニットUの作用を説明する。変速アクチュエータ14の回転軸14aを入力軸11に対して相対回転させると、入力軸11の軸線L1まわりにキャリヤ16が回転する。このとき、キャリヤ16の中心O、つまり第1ピニオン15及び2個の第2ピニオン17,17が成す正三角形の中心は入力軸11の軸線L1まわりに回転する。
図3及び図5は、キャリヤ16の中心Oが第1ピニオン15(つまり入力軸11)に対して第1出力軸12と反対側にある状態を示しており、このとき入力軸11に対する偏心ディスク18の偏心量が最大になって無段変速機TのレシオはOD(オーバードライブ)状態になる。図4及び図6は、キャリヤ16の中心Oが第1ピニオン15(つまり入力軸11)に対して第1出力軸12と同じ側にある状態を示しており、このとき入力軸11に対する偏心ディスク18の偏心量が最小になって無段変速機TのレシオはGN(ギヤドニュートラル)状態になる。
図5に示すOD状態で、エンジンEで入力軸11を回転させるとともに、入力軸11と同速度で変速アクチュエータ14の回転軸14aを回転させると、入力軸11、回転軸14a、キャリヤ16、第1ピニオン15、2個の第2ピニオン17,17及び偏心ディスク18が一体になった状態で、入力軸11を中心に反時計方向(矢印A参照)に偏心回転する。図5(A)から図5(B)を経て図5(C)の状態へと回転する間に、偏心ディスク18の外周にリング部19bをボールベアリング20を介して相対回転自在に支持されたコネクティングロッド19は、そのロッド部19aの先端にピン19cで枢支されたアウター部材22を反時計方向(矢印B参照)に回転させる。図5(A)及び図5(C)は、アウター部材22の前記矢印B方向の回転の両端を示している。
このようにしてアウター部材22が矢印B方向に回転すると、第1ワンウェイクラッチ21のアウター部材22及びインナー部材23間の楔状の空間にローラ25が噛み込み、アウター部材22の回転がインナー部材23を介して第1出力軸12に伝達されるため、第1出力軸12は反時計方向(矢印C参照)に回転する。
入力軸11及び第1ピニオン15が更に回転すると、第1ピニオン15及び第2ピニオン17,17にリングギヤ18aを噛合させた偏心ディスク18が反時計方向(矢印A参照)に偏心回転する。図5(C)から図5(D)を経て図5(A)の状態へと回転する間に、偏心ディスク18の外周にリング部19bをボールベアリング20を介して相対回転自在に支持されたコネクティングロッド19は、そのロッド部19aの先端にピン19cで枢支されたアウター部材22を時計方向(矢印B′参照)に回転させる。図5(C)及び図5(A)は、アウター部材22の前記矢印B′方向の回転の両端を示している。
このようにしてアウター部材22が矢印B′方向に回転すると、アウター部材22とインナー部材23との間の楔状の空間からローラ25がスプリング24を圧縮しながら押し出されることで、アウター部材22がインナー部材23に対してスリップして第1出力軸12は回転しない。
以上のように、アウター部材22が往復回転したとき、アウター部材22の回転方向が反時計方向(矢印B参照)のときだけ第1出力軸12が反時計方向(矢印C参照)に回転するため、第1出力軸12は間欠回転することになる。
図6は、GN状態で無段変速機Tを運転するときの作用を示すものである。このとき、入力軸11の位置は偏心ディスク18の中心に一致しているので、入力軸11に対する偏心ディスク18の偏心量はゼロになる。この状態でエンジンEで入力軸11を回転させるとともに、入力軸11と同速度で変速アクチュエータ14の回転軸14aを回転させると、入力軸11、回転軸14a、キャリヤ16、第1ピニオン15、2個の第2ピニオン17,17及び偏心ディスク18が一体になった状態で、入力軸11を中心に反時計方向(矢印A参照)に偏心回転する。しかしながら、偏心ディスク18の偏心量がゼロであるため、コネクティングロッド19の往復運動のストロークもゼロになり、第1出力軸12は回転しない。
したがって、変速アクチュエータ14を駆動してキャリヤ16の位置を図3のOD状態と図4のGN状態との間に設定すれば、ゼロレシオ及び所定レシオ間の任意のレシオでの運転が可能になる。
無段変速機Tは、並置された4個の変速ユニットUの偏心ディスク18の位相が相互に90°ずつずれているため、4個の変速ユニットUが交互に駆動力を伝達することで、つまり4個の第1ワンウェイクラッチ21の何れかが必ず係合状態にあることで、第1出力軸12を連続回転させることができる。
次に、2つのモードを有するパーキングレンジ、リバースレンジ、ニュートラルレンジ及びドライブレンジを切り換える第1動力伝達切換機構S1の作用を説明する。以下詳細に説明するように、本実施形態のパーキングレンジには、第1モード及び第2モードの2つのモードがある。なお、第1モード及び第2モードのいずれにおいても、パーキングレンジであれば駆動輪W,Wがロックされたパーキングロック状態となる。
図8及び図9に示すように、第1噛合切換機構33のスリーブ34を左動位置L1として、第1出力軸12、第2出力軸31及び第3出力軸32を結合するとともに、第2噛合切換機構40のスリーブ41を中立位置N2として遊星歯車機構35のキャリヤ37をケーシング42に結合すると、第1モードのパーキングレンジが確立する。
第1モードのパーキングレンジでは、ディファレンシャルケース47及び遊星歯車機構35のリングギヤ38と一体の第2出力軸31が、第1噛合切換機構33及び第3出力軸32を介して遊星歯車機構35のサンギヤ36に接続され、更に遊星歯車機構35のキャリヤ37が第2噛合切換機構40を介してケーシング42に結合される。その結果、遊星歯車機構35はロック状態になり、それにディファレンシャルギヤDを介して接続された駆動輪W,Wが回転不能に拘束される。
図8及び図10に示すように、第1噛合切換機構33のスリーブ34を右動位置R1として、第1出力軸12及び第3出力軸32を結合して第2出力軸31を切り離すとともに、第2噛合切換機構40のスリーブ41を右動位置R2として、遊星歯車機構35のリングギヤ38をケーシング42に結合すると、第2モードのパーキングレンジが確立する。
第2モードのパーキングレンジでは、ディファレンシャルケース47及び第2出力軸31と一体の遊星歯車機構35のリングギヤ38が、第2噛合切換機構40を介してケーシング42に結合され、遊星歯車機構35のサンギヤ36が、第3出力軸32及び第1噛合切換機構33を介して第1出力軸12に接続される。また、遊星歯車機構35のキャリヤ37は、第2噛合切換機構40を介してケーシング42に結合されていない状態である。その結果、遊星歯車機構35のリングギヤ38はロック状態となるため、ディファレンシャルギヤDを介して接続された駆動輪W,Wが回転不能に拘束される一方で、キャリヤ37は自由に回転可能であり、ディファレンシャルケース47と一体の第2出力軸31は第1噛合切換機構33から離脱した状態であるため、第1噛合切換機構33を介してサンギヤ36に接続された第1出力軸12は自由に回転可能になる。この状態で無段変速機Tにおける入力軸11に対する偏心ディスク18の偏心量r1が変更されても、当該変更に伴う第1出力軸12からのトルクは、第1噛合切換機構33→第3出力軸32の経路でサンギヤ36に伝達されるが、キャリヤ37が拘束されていないために遊星歯車機構35が空転し、トルクがロック状態のリングギヤ38に伝達されることはない。このように、第2モードのパーキングレンジのときには、偏心量r1を変更しても、当該変更に伴う第1出力軸12からのトルクが駆動輪W,Wに伝達されることはない。
図8及び図11に示すように、第1噛合切換機構33のスリーブ34を右動位置R1として、第1出力軸12及び第3出力軸32を結合して第2出力軸31を切り離すとともに、第2噛合切換機構40のスリーブ41を中立位置N2として、遊星歯車機構35のキャリヤ37をケーシング42に結合すると、リバースレンジが確立する。
リバースレンジでは、無段変速機Tから第1出力軸12に出力された駆動力が第1噛合切換機構33→第3出力軸32→サンギヤ36→キャリヤ37→リングギヤ38の経路でディファレンシャルケース47に伝達され、同時に遊星歯車機構35において減速されて逆回転となることで、車両を後進走行させることができる。
図8及び図12に示すように、第1噛合切換機構33のスリーブ34を右動位置R1として、第1出力軸12及び第3出力軸32を結合して第2出力軸31を切り離すとともに、第2噛合切換機構40のスリーブ41を左動位置L2として、遊星歯車機構35のキャリヤ37及びリングギヤ38をケーシング42から切り離すと、ニュートラルレンジが確立する。
ニュートラルレンジでは、遊星歯車機構35のキャリヤ37がケーシング42から切り離されるため、リングギヤ38が自由に回転可能になり、かつ第2出力軸31が自由に回転可能になるため、ディファレンシャルケース47が自由に回転可能になって駆動輪W,Wが拘束されない状態となる。この状態でエンジンEの駆動力は、無段変速機Tから第1出力軸12→第1噛合切換機構33→第3出力軸32の経路でサンギヤ36に伝達されるが,キャリヤ37が拘束されていないために遊星歯車機構35が空転し、駆動力がディファレンシャルギヤDに伝達されることはない。
図8及び図13に示すように、第1噛合切換機構33のスリーブ34を左動位置L1として、第1出力軸12、第2出力軸31及び第3出力軸32を結合するとともに、第2噛合切換機構40のスリーブ41を左動位置L2として、遊星歯車機構35のキャリヤ37及びリングギヤ38をケーシング42から切り離すと、ドライブレンジが確立する。
ドライブレンジでは、遊星歯車機構35のリングギヤ38とサンギヤ36とが第1噛合切換機構33で結合されるため、遊星歯車機構35は一体に回転可能な状態になる。その結果、無段変速機Tから第1出力軸12に出力された駆動力が第1噛合切換機構33→第2出力軸31の経路で、又は第1噛合切換機構33→第3出力軸32→サンギヤ36→キャリヤ37→リングギヤ38の経路でディファレンシャルケース47に伝達され、車両を前進走行させることができる。
上述したように、第1動力伝達切換機構S1が第1モードのパーキングレンジ、第2モードのパーキングレンジ、リバースレンジ、ニュートラルレンジ及びドライブレンジの何れかにある通常状態では、第2動力伝達切換機構S2のスリーブ41は左動して伝達軸13の第1外周スプライン13aと第1出力軸12の第2外周スプライン12bとを接続している。したがって、ドライブレンジ又はリバースレンジでの走行中に、エンジンEの駆動力は入力軸11から変速ユニットUを介して第1出力軸12に伝達されるだけでなく、入力軸11から第1スプロケット26、無端チェーン28及び第2スプロケット27よりなる補助動力伝達手段29を介して伝達軸13に伝達され、伝達軸13の第1外周スプライン13aから第1出力軸12の第2外周スプライン12bに伝達される。
しかしながら、変速ユニットUの変速比は補助動力伝達手段29の変速比よりも大きく設定されているため、伝達軸13の回転数(つまり第2外周スプライン12bの回転数)は第1出力軸12の回転数よりも大きくなり、第2ワンウェイクラッチ45は係合解除して補助動力伝達手段29を介しての動力伝達は行われず、変速ユニットUを介しての動力伝達で車両は前進走行又は後進走行する。
次に、パーキングレンジであるときのモードの切換制御について、図14を参照して説明する。まず、本実施形態の車両用動力伝達装置1を搭載した車両の走行速度VPが0であるか否かを判断し(ステップS101)、VP=0であればステップS103に進む。ステップS103では、第1モードのパーキングレンジであるか否かを判断し、第1モードのパーキングレンジであればステップS105に進み、第1モードのパーキングレンジでなければステップS101に戻る。
ステップS105では、無段変速機Tにおける偏心量r1の変更が要求されているかを判断し、変更要求があればステップS107に進み、変更要求がなければ処理を終了する。ステップS107では、第1動力伝達切換機構S1を制御して、第2モードのパーキングレンジに切り換える。次に、偏心量r1の変更動作を行った(ステップS109)後、第1動力伝達切換機構S1を制御して、第1モードのパーキングレンジに切り換える(ステップS111)。ステップS111を行った後はステップS101に戻る。
以上説明したように、本実施形態では、パーキングレンジのとき、偏心量r1を変更するときに限って第2モードが選択される。第2モードのパーキングレンジでは、第2噛合切換機構40を右動位置R2とすることによって、リングギヤ38に接続された駆動輪Wが固定された状態とされても、キャリヤ37は回転許容状態であるため、第1噛合切換機構33を第2位置R1とすることによって、サンギヤ36のみに接続された出力軸12は回転自在である。このように駆動輪Wが固定された状態であっても出力軸12が回転自在であるため、パーキングレンジのときであっても、駆動輪Wに出力軸12からのトルクが蓄積する等の支障なく無段変速機Tにおける偏心量r1を変更できる。また、パーキングレンジのときでも偏心量r1を変更できれば、不意にエンジンEの駆動が停止した場合であっても、エンジンEを再始動するときには適した変速比に設定することができる。
また、第1動力伝達切換機構S1は、図8に示したように、第1モードのパーキングレンジのときは、第1噛合切換機構33を左動位置(L1)、第2噛合切換機構40を第3位置(N2)とし、第2モードのパーキングレンジのときは、第1噛合切換機構33を右動位置(R1)、第2噛合切換機構40を右動位置(R2)とし、リバースレンジのときは、第1噛合切換機構33を右動位置(R1)、第2噛合切換機構40を中立位置(N2)とし、ニュートラルレンジのときは、第1噛合切換機構33を右動位置(R1)、第2噛合切換機構40を左動位置(L2)とし、ドライブレンジのときは、第1噛合切換機構33を左動位置(L1)、第2噛合切換機構40を左動位置(L2)とする。このため、リバースレンジ、ニュートラルレンジ及びドライブレンジのいずれかからパーキングレンジに切り換えられたときには、第1噛合切換機構33及び第2噛合切換機構40のいずれか一方を操作すれば、いずれか一方のモードのパーキングレンジとなることができる。
逆に、パーキングモードからリバースレンジ、ニュートラルレンジ及びドライブレンジのいずれかに切り換えるときも同様に、例えば、パーキングレンジからドライブレンジへの切り換えが予想される場合に第1モードのパーキングレンジに設定されていれば、第2噛合切換機構40だけを操作してドライブレンジへ切り換えることができる。また、パーキングレンジからリバースレンジへの切り換えが予想される場合に第2モードのパーキングレンジに設定されていれば、第2噛合切換機構40だけを操作してリバースレンジへ切り換えることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、変速ユニットUの数は実施の形態の4個に限定されるものではない。また、ディファレンシャルケース47及び第2出力軸12、並びに、第3出力軸13に対する、遊星歯車機構35のサンギヤ36及びリングギヤ38の関係を逆にした構成であっても良い。
1 車両用動力伝達装置
11 入力軸
11a 第1外周スプライン
12 第1出力軸(出力軸)
13 伝達軸
14 変速アクチュエータ
18 偏心ディスク(入力側支点)
19 コネクティングロッド
19c ピン(出力側支点)
21 第1ワンウェイクラッチ(ワンウェイクラッチ)
22 アウター部材(入力部材)
33 第1噛合切換機構(第1切替機構)
35 遊星歯車機構
36 サンギヤ(第1要素)
37 キャリヤ(第2要素)
38 リングギヤ(第3要素)
40 第2噛合切換機構(第2切替機構)
41a 第4内周スプライン(内周スプライン)
45 第2ワンウェイクラッチ
E エンジン
L1 左動位置(第1位置)
L2 左動位置(第5位置)
N2 中立位置(第3位置)
R1 右動位置(第2位置)
R2 右動位置(第4位置)
S1 第1動力伝達切換機構(動力伝達切換機構)
T 無段変速機
W 駆動輪

Claims (2)

  1. エンジンに接続された入力軸と、
    駆動輪に接続された出力軸と、
    前記入力軸の軸線からの偏心量が可変であって該入力軸と共に回転する入力側支点と、前記出力軸に接続されたワンウェイクラッチと、前記ワンウェイクラッチの入力部材に設けられた出力側支点と、前記入力側支点及び前記出力側支点に両端を接続されて往復運動するコネクティングロッドと、前記入力側支点の偏心量を変更する変速アクチュエータと、を有する変速機と、を備える車両用動力伝達装置であって、
    前記出力軸と前記駆動輪との動力伝達経路上に配置された動力伝達切換機構をさらに備え、
    前記動力伝達切換機構は、相対回転可能に設けられた第1〜第3要素を有する遊星歯車機構と、第1切替機構と、第2切替機構と、を有し、
    前記第1要素は、選択的に前記出力軸に接続され、
    前記第2要素は、固定状態と回転許容状態とを切替可能であり、
    前記第3要素は、選択的に前記出力軸に接続されるとともに、前記駆動輪に常時接続され、固定状態と回転状態とを切替可能であり、
    前記第1切替機構は、
    前記出力軸と前記第3要素とを接続状態とするとともに前記出力軸と前記第1要素とを接続状態とする第1位置と、
    前記出力軸と前記第1要素とを接続状態とするとともに前記出力軸と前記第3要素とを遮断状態とする第2位置と、を切替可能であり、
    前記第2切替機構は、
    前記第2要素を固定状態とし、前記第3要素を回転許容状態とする第3位置と、
    前記第2要素を回転許容状態とし、前記第3要素を固定状態とする第4位置と、
    前記第2要素及び前記第3要素を回転許容状態とする第5位置と、を切替可能であり、
    前記動力伝達切換機構は、前記第1切替機構を前記第2位置とし、前記第2切替機構を前記第4位置とすることで、パーキングロック状態となる、車両用動力伝達装置。
  2. 請求項1に記載の車両用動力伝達装置であって、
    前記動力伝達切換機構は、
    前記第1切替機構を前記第1位置とし、前記第2切替機構を第3位置とした第1モードと、前記第1切替機構を前記第2位置とし、前記第2切替機構を第4位置とした第2モードと、のいずれかを選択してパーキングロック状態となり、
    前記偏心量を変更しない場合は前記第1モードを選択し、前記偏心量を変更する場合は前記第2モードを選択する、車両用動力伝達装置。
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