JP6079509B2 - 回転体の加工方法および加工装置 - Google Patents

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本発明は、回転軸が圧入固定された回転体、例えば車両用交流発電機(オルタネータ)等の回転電機に用いられる回転子(ロータ)を加工するための方法および装置に関する。
自動車に搭載されるオルタネータのロータは、ロータコイルが巻かれたポールコアを貫通する軸穴に、ロータシャフトを圧入固定してなる。ロータシャフトは、ポールコアの両端位置に配設したボールベアリングにて回転自在に支持される。ロータシャフトの一端側外周にはスリップリングが圧着され、該スリップリングとブラシを介してロータコイルへの通電がなされると、ロータの一体回転に伴い、外周のステータコイルに交流電流が発生する。
ロータは、ロータシャフトにスリップリングを組付けた後、スリップリングの外周を切削加工しており、この際にロータシャフトの軸芯精度が加工精度に影響する。これを図13で説明すると、ロータ100のポールコア101は一対のコア部材102を組み合わせて構成され、それぞれに軸穴103となる貫通穴が加工されている。これらコア部材102や軸穴103の加工ばらつき等により、圧入されるロータシャフト104に、図示するような曲がり等が生じ、軸芯がずれやすくなる。
図示の一般的な加工方法において、ロータシャフト104は、一端側を駆動スピンドル105に設けたコレットチャック106で把持し、スリップリング107が圧着される先端側に従動スピンドル108のピン状支持部110を押し当てる。この状態でロータ100を回転させ、スリップリング107の外方に配置した刃具109で、スリップリング107の外周面を加工する。この方法は、主軸側と従動軸側の両端のセンタを基準にして加工するので、先端軸に大きな振れがあると、ピン状支持部110との位置がずれ、シャフト先端曲がりの影響を受けて、スリップリング107の加工精度が低下する。
長尺材の両端を保持して高精度に加工する方法に関して、特許文献1には、加工機へ長尺材を繰り出した後に、芯矯正を行う方法が開示されている。加工機は、長尺材の先端部近傍に矯正板を配置した芯矯正手段を備え、複数の矯正板で先端部を押圧して芯矯正を行う。そして、コレットチャックにより長尺材の後部側をクランプした後に、芯押し部材を先端部に押し付けて、芯矯正された両端を保持し、その後、長尺材の外周および面を加工して、短尺製品を作製している。
特開平10−277868号公報
このため、オルタネータのロータ100においても、ロータシャフト104の両端を軸芯の位置ずれなく保持しようとすると、従来は、特許文献1のような軸矯正装置が必要になる。ところが、装置構成が複雑になる上、ロータシャフト104の軸を矯正してから加工するので時間がかかる。さらに、軸矯正の精度が不十分であると、精度よい加工ができないといった不具合があった。しかも、ロータ1の加工品質は、ロータシャフト104の外周2箇所に装着されるボールベアリングの位置基準(図13中J、K)で評価され、J−K軸と加工軸が一致しないために、加工精度の向上に限界があった。
そこで、本発明の目的は、オルタネータのロータ等の回転体を加工する際に、組付後に回転軸の芯矯正等を行なうことなく、振れのある軸先端部の外周面を、高精度で加工して、品質および生産性を向上できる回転体の加工方法および加工装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の発明は、筒状本体に回転軸が圧入固定されて一体回転する回転体の加工方法である。
上記回転軸の軸方向2箇所の軸受位置における上記回転軸の中心を結ぶ仮想直線を基準軸と定義すると、この回転体の加工方法では、駆動側の主軸と一体回転するチャック部材で、上記基準軸と駆動側の主軸とを同軸として上記回転軸の基端部を把持し、上記主軸と同期回転する従動軸に、上記回転軸の先端部に支持ピンが当接する支持部を取り付け、かつ上記支持ピンを上記従動軸に対して径方向に変位可能とする。そして、上記基準軸に対する上記先端部の振れ量変位させ、この状態で上記主軸および上記従動軸を回転させて上記先端部外周面の加工を行なうことを特徴とする。
請求項2の発明は、記基準軸に対する加工位置の振れ量を予め測定して、該振れ量分に応じて記支持ピンを位置補正することにより、上記先端部を上記基準軸周りに公転運動させる。
本発明の請求項3に記載の発明は、筒状本体に回転軸が圧入固定されて一体回転する回転体の加工装置である。
上記回転軸の軸方向2箇所の軸受位置における上記回転軸の中心を結ぶ仮想直線を基準軸と定義すると、この回転体の加工装置は、
駆動スピンドルと一体回転するチャック部材が、上記基準軸と上記駆動スピンドルとを同軸として上記回転軸の基端部を把持する駆動側回転部と、
上記駆動スピンドルと同軸に位置する従動スピンドルに、先端の支持ピンが上記回転軸の先端部に当接する支持部を取り付け、かつ上記支持ピンを上記従動軸に対して径方向に変位可能に設けた従動側回転部と、
上記基準軸に対する上記先端部の振れ量、上記支持ピンの変位量を調整して、上記先端部の支持位置を補正する補正手段を備える。
そして、上記駆動スピンドルを駆動して上記従動スピンドルを同期回転させ、両スピンドル間に保持される上記回転軸の上記先端部外周面の加工を行なうことを特徴とする。
請求項4の発明において、上記補正手段は、上記支持部内に、上記支持ピンと一体に径方向に変位可能な変位部と、該変位部の変位方向に作用する油圧式または電気式の駆動部を設け、該駆動部の作用力に応じて上記支持ピンの径方向の変位量を調整する調整機構を備える。
請求項5の発明は、記基準軸に対する加工位置の振れ量を測定する振れ計測手段を備え、上記補正手段を用いて、該振れ量分上記支持ピンを位置補正することにより、上記先端部を上記基準軸周りに公転運動させる。
請求項6の発明は、上記回転体が、回転電機の回転子であり、回転子コアである上記筒状本体に回転子シャフトである上記回転軸が圧入固定されて、上記先端部外周に配設したスリップリングを切削加工する。
本発明の請求項1の方法によれば、加工後の品質基準となる部位を基準軸として定義し、加工される回転体は、基準軸と駆動側の主軸とを同軸として回転軸の基端部を駆動側のチャック部材で把持する。また、先端部を支持する従動側の支持ピンを径方向に可変としたので、先端部の振れ量と振れ位置に対応させて支持位置を変えることができる。
たがって、例えば請求項2の方法のように予めこの基準軸に対する振れ量を測定して、支持ピン位置を設定すれば、精度が保障されている基準軸周りに先端部を公転させることができる。この状態で先端部の加工を行なえば、外周面を精度よく切削して品質を向上することができる。また、軸矯正等の工程が不要になるので、生産性が向上する。
請求項3の発明は、請求項1の方法を実現するための装置構成で、補正手段を用いて基準軸に対する支持ピンの変位量を高度に調整し、振れ量に応じて位置補正するので、先端部の外周面を高精度に加工することができる。また、軸矯正等の装置が不要で、装置構成が簡易にできる。
請求項4の発明によれば、油圧式または電気式の調整機構を用いることで補正手段による支持ピンの位置を高精度に制御でき、振れ量に応じた位置にて回転軸を確実に保持することができる。
請求項5の発明によれば、振れ量計測手段を備え、振れの影響がない状態で基準軸周りに先端部を公転させることができる
具体的には、請求項6の発明のように、回転軸が圧入されて軸曲がりが生じやすい回転電機の回転子に好適に適用され、先端部外周のスリップリングを精度よく切削加工することができる。
本発明の第1実施形態における加工装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の加工対象となるオルタネータのロータ構成を示す断面図である。 従動側回転部の構成例を示す全体斜視図および部分断面図である。 ロータの振れ量を計測する方法を説明するための概略図である。 第1実施形態の加工装置による加工方法を説明するための概略図である。 第2実施形態の加工装置の全体構成図(側面図)である。 第2実施形態の加工装置の全体構成図(平面図)である。 第2実施形態の加工装置の全体構成図(正面図)である。 振れ計測ユニットの全体構成図(側面図および正面図)である。 振れ計測ユニットの要部拡大図(側面図)である。 本発明の加工方法の計測工程を説明するための振れ計測ユニットの要部拡大図である。 本発明の加工方法の補正工程を説明するための概略図である。 本発明の加工方法のセット工程を説明するための概略図である。 本発明の加工方法の切削工程を説明するための概略図である。 第3実施形態の振れ計測装置の全体構成図(側面図および平面図)である。 振れ計測装置の主要部構成図(正面図)である。 振れ計測装置による計測工程を説明するための概略図である。 従来の加工装置による加工方法を説明するための概略図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本発明を適用した加工装置の基本構造を示しており、加工対象(ワーク)となる回転体は、ここでは自動車用オルタネータ(交流発電機)のロータ(回転子)1である。図2に示すロータ1は、筒状本体であるポールコア(回転子コア)11に設けた軸穴12に、回転軸であるロータシャフト(回転子シャフト)13を圧入固定してなる。ポールコア11は一対の同形コア部材を衝合してロータコイル15を挟み込み、両コア部材の中心を貫通して軸穴12が形成される。ロータシャフト13の先端部(図の右端部)外周にはスリップリング14が圧着するように被せられ、その外周面の加工を行なうようになっている。好適には、スリップリング14の径方向の振れ量が0.04mm以下となるように加工する。
図1において、回転体の加工装置は、駆動スピンドル21の先端(図の右端)にチャック部材となるコレットチャック22を備える駆動側回転部2と、従動スピンドル31の先端(図の左端)に支持部32を設け、支持部32の補正手段である補正装置4を備える従動側回転部3と、これら両回転部2、3の先端間に保持されるロータ1を加工するための加工バイト5を備える。駆動側回転部2のコレットチャック22は、図示しないベアリング等によって回転自在に支持され、図示しない駆動用モータにより駆動スピンドル21の回転軸(主軸)と一体回転する。
ロータ1は、ロータシャフト13の基端部(図の左端部)がコレットチャック22に把持され、ロータシャフト13の先端部(図の右端部)には、支持部32の支持ピン33が押し当てられている。従動スピンドル31は、例えば、基端側に図示しないプーリ等を設けて駆動スピンドル21との間にタイミングベルトを懸架し、従動スピンドル31の回転軸(従動軸)を主軸と同期回転させている。これにより、ロータ1をロータシャフト13の両端から回転可能に保持する。加工バイト5は、ロータシャフト1の径方向外方に配置され、先端の刃具がスリップリング14外周面に対向位置している。
補正装置4を備える従動側回転部3は、本発明の特徴部分であり、ロータ1を支持する支持部32の支持位置を可変とし、ロータシャフト13の曲がり等に起因する先端振れに応じて補正することができる。補正装置4のハウジング内には従動スピンドル31周りにベアリング36が配設されて、従動スピンドル31を回転自在に支持している。先端に支持ピン33を有する支持部32は、ハウジング外に延出する従動スピンドル31と一体的に設けられ、従動軸を中心に回転自在であるとともに、先端の支持ピン33位置を径方向に補正可能としている。このために、本発明の補正装置4は、油圧式または電気式の駆動部が、支持ピン33と一体に変位可能な変位部を駆動し、支持ピン33の径方向の変位量を調整する調整機構を備える。
具体的には、本実施形態の補正装置4は、調整機構の一例として、油圧を用いて支持ピン33位置を調整する油圧調整機構4´を備える。油圧調整機構4´は、従動スピンドル31内に軸方向に延びる油圧路41を設けて、その先端側を、支持部32内に形成される油圧室43(図3A参照)に接続し、油圧式の駆動部44(図3A参照)を構成する一方、基端側に、油圧室43へ供給される圧力を調整するための油圧制御部42を設けている。油圧制御部42は、油圧路41を介して油圧室43に供給される油圧を高度に制御し、油圧室43の油圧を増減させることによって支持ピン33の径方向の変位量をミクロン単位で微調整可能となっている。油圧式に代えて電気式の駆動部を用い、支持ピン33の変位量を調整する構成としてもよく、同様の機能が得られる。
図3Aに示すように、従動側回転部3は、ブロック状の補正装置4の前面に、従動スピンドル31と一体に回転する円柱状の支持部32を有している。支持部32は、変位部となるブロック状の弾性体34と、その先端面に接合される円板状部材35を有し、円板状部材35の略中央から支持ピン33が突設している。弾性体34内部には凹凸形状の一対の部材間に油圧室43が形成され、油圧路41からの供給圧力に応じて径方向に拡縮するようになっている。油圧室43の圧力が上昇すると弾性体34が弾性変形し、変形量に応じて支持ピン33が径方向に変位する。ここでは、油圧室43の拡縮方向、すなわち支持ピン33の変位方向が垂直方向となるように、支持部32を配置している。図示のように、油圧室43が上方に拡張して、弾性体34を押圧すると、これに追従して円板状部材35とともに支持ピン33の先端が、垂直方向上方に所定量変位する。
したがって、ロータシャフト13の振れ量に対応させて、予め支持ピン33の位置を調整しておくことで、ロータシャフト13に当接する支持ピン33の先端位置を、支持部32および従動スピンドル31の軸に対して変位させ、主軸と同期回転する従動軸周りに公転させることができる。
図4により、本発明の加工装置を用いたロータシャフト13の加工方法を説明する。図示するように、ロータ1は、ポールコア11や軸穴12等の加工ばらつきによってロータシャフト13の圧入時に曲がりが生じ、スピンドル回転中心に対してロータシャフト13の軸ずれが生じている。そこで、本発明では、図3Bに概略を示す振れ計測装置を用いて、ロータシャフト13の先端部に生じる振れを測定し、この振れ量分だけ、予め支持部32の支持ピン33を従動スピンドル31に対して移動させておく。
図3Bに示すように、具体的には、ロータ1の品質基準となるベアリング支持位置(図のJ−K)基準で計測した振れ(振れ量と振れ位置)を用いることが好ましい。そして、J−K位置を図示しないベアリング等で保持した状態でロータ1を一回転させ、ロータシャフト13の加工部(スリップリング14)側のセンタ穴位置を、ダイヤルゲージ等の計測器で計測して、最大振れとなる回転位置と振れ量を決定する。ロータ1を加工装置にセットする際には、この回転位置が垂直方向となるように配置し、この振れ量を基に、補正装置4を用いて従動側センタとなる支持ピン33の位置を調整する。
この時、従動センタ位置は、仮想J−K基準に対する振れ量分だけ径方向に移動することになる(図4のセンタずれ量)。この状態で、駆動スピンドル21および従動スピンドル31を同期回転させると、ロータシャフト13が追従して回転し、ロータシャフト13の先端部を支持する従動側センタがスピンドル回転中心(仮想J−K基準中心)周りに公転するため、実際の軸受位置に基づく仮想J−K基準でロータ1を回転させることができる。そして、ロータシャフト13と一体のスリップリング14を、加工バイト5にて切削加工することにより、仮想J−K基準で振れを修正することができる。
図5〜7は、本発明の第2実施形態であり、第1実施形態の加工装置を基本ユニットとして含み、複数のワーク(ロータ1)を連続搬送しながら同時に加工可能な搬送機構付加工装置として構成されている。図5は、基本の加工ユニットUの概略構成を示し、基台61上に駆動側回転部2と従動側回転部3が対向配設されて、その間にロータ1が保持されている。ロータ1の上方には搬送ローダ71が配置されて、ロータ1外周を把持して移送可能であり、駆動側回転部2の背面側には、駆動用モータ23およびチップボックス51が配置されている。駆動用モータ23は駆動スピンドル21との間にベルトを懸架して駆動力を伝達し、コレットチャック22を回転駆動する。
駆動側回転部2は、基端側にロータ1のセンタ支持部の引き込み用シリンダ24を備え、搬送ローダ71の把持部72にてロータ1外周を保持した状態で、ロータシャフト13の基端部をコレットチャック22で把持した後、搬送ローダ71を外して所定の加工位置へ移動させることができる。従動側回転部3の補正装置4は、基台61に設置されるガイドレール62に沿って前後動可能である。
図6、7は、複数の加工ユニットUを備える装置全体構成を示しており、2つの加工ユニットUの各部、搬送ロ―ダ71が図の左右位置に略対称に配置されている。図6において、加工バイト5にはX軸送りモータ51、Y軸送りモータ52が付設されており、所定の加工位置に配置されたロータ1のスリップリング14に対して、X軸、Y軸方向の位置決めが可能となっている。
図7において、搬送ロ―ダ71は走行レール73に沿って移動可能であり、走行レールを挟んで加工ユニットUと反対側には、搬送路から他の搬送ローダ等によりロータ1が移送され、振れ計測手段となる振れ計測ユニットU1を経てワーク支持部74に載置されるようになっている。搬送ロ―ダ71は、把持部72にてロータ1外形をクランプし、ワーク支持部74から持ち上げて加工ユニットUへ移動する。図5に示すように、各加工ユニットUでは、駆動側回転部2のコレットチャック22と、従動側回転部3の支持部32が、予め所定位置に位置決めされて、ロータシャフト13の両端部を支持するようになっている。
加工ユニットUにおけるロータ1の加工工程を図8〜11により次に説明する。まず、ロータシャフト13の先端部を支持する支持ピン33位置を決定するために、切削加工に先立ち、図8に示す振れ計測ユニットU1を用いた計測工程において、予め各ワーク(ロータ1)の先端部のずれ量を計測する。この時、ロータシャフト13の両端基準ではなく、加工工程後の品質基準となるJ−K位置を計測基準として、ロータシャフト13の加工部(スリップリング14)の振れを計測する。
図8Aは、振れ計測ユニットU1の全体構成であり、図8B、8Cにその主要部を示す。図8Aにおいて、振れ計測ユニットU1は、基台61上に設置されるロータ支持部63と、その上方に配置されるロータ駆動部75および計測部8を有している。ロータ支持部63は、V溝状の一対の受け部66にて、ロータ1のロータシャフト13を回転可能に支持している。一対の受け部66は相対距離を可変として、ロータシャフト13の任意の位置を支持可能であり、ここでは、ロータ1の軸受位置(図3BのJ−K位置)をそれぞれ支持させることで、計測基準と品質基準を一致させる。ロータ駆動部75と計測部8が取り付けられるスライド部65は、垂直方向の基枠64に対してスライド自在に取り付けられ、駆動部67によってロータ駆動部75と計測部8を一体に上下動可能とする。これにより、図示の初期位置から、図8Bに示すロータ当接位置へ、ロータ1との相対位置を変位させて振れ測定を可能とする。
図示の初期位置において、ロータ1本体の上方には、ロータ駆動部75のプーリ76が間隔をおいて対向し、ロータシャフト13先端のスリップリング14上方には、計測部8から下方に延びる棒状の測定子81が対向位置している。図8C(左図)において、ロータ駆動部75は、一対のプーリ76とこれらの間に懸架される無端状のベルト77を有する。プーリ76の一方は動力源78(図8B参照、)に連結される駆動プーリ、他方はベアリング周りに回転自在な従動プーリとして構成され、ベルト77を一定方向に連続回転可能としている。ロータ1本体は、一対のプーリ76間に位置するように配置される。
したがって、図8C(右図)に示すロータ当接位置へロータ駆動部75を下降させると、ベルト77がロータ1本体の上面に押し当てられて、これを所定速度で一体回転させる。同時に、計測部8の測定子81先端が、スリップリング14の側面に当接する位置に下降し、ロータ1の回転に伴う、スリップリング14の外径振れを計測する。この計測結果から、J−K基準でのスリップリング14の最大振れの位置と量を決定することができる。そして、図9の補正工程において、先端が従動側センタとなる支持ピン33を、補正装置4を用いて計測値分(J−K基準に対する振れ量)、所定の振れ方向に移動させる。この時、補正装置4の支持ピン33をロータ1の最大振れ方向に合わせて回転させる構成とすることもできるが、前述したように、振れ計測加工ユニットU1にてロータ1の回転位置を調整し、補正装置4の支持ピン33の移動方向(垂直方向)と最大振れ方向が一致するようしておくことで、補正工程が簡易になる。
次いで、図10のセット工程において、搬送ロ―ダ71を用いて、計測工程後のロータ1を加工ユニットUへ移送し、駆動側回転部2と従動側回転部3の間に投入する。ここで、駆動側回転部2のコレットチャック22は、主軸に沿って前後動可能なワーク受け部25を有しており、まず、コレットチャック22の先端面からワーク受け部25前方に突出させた状態としてある。これにより、ロータ1はロータシャフト13の基端部がワーク受け部25に当接し、振れのある先端部が、予め振れ量に応じて位置決めされた支持ピン33に当接支持されることになる。その後、搬送ロ―ダ71を外し、ワーク受け部25を、図5の引き込み用シリンダ24にて後方へ引き込みながら、ロータ1とともに従動スピンドル31を移動させる。さらに、ワーク受け部25引き込み後にロータシャフト13の基端部をコレットチャック22にてクランプし、つかみ替えを行なうことで、J−K基準とスピンドル回転軸が一致する。
図11の切削工程では、セットされたロータシャフト13の先端部に、加工バイト5先端の刃具を対向位置させる。そして、タイミングベルト63、64と同軸軸65を介して連結される駆動スピンドル21と従動スピンドル31を同期回転させて、ロータ1を回転させる。さらに、加工バイト5を可動させて、スリップリング14の加工を開始する。この時、ロータシャフト13の先端部は、支持ピン33によりスピンドル回転軸周りに公転運動することになり、ロータシャフト13を、精度が保障されている仮想J−K基準で回転させることができる。したがって、先端のスリップリング14は振れのない状態で回転するので、加工バイト5を径方向および軸方向に可動することで、スリップリング14の外周面を精度よく切削することができる。
加工後は、加工バイト5の送り戻しを行い、従動側回転部3のセンタ支持を解除させる。その後、セット時と逆の工程で、搬送ロ―ダ71が迎えに移動し、ロータ1外形をクランプして、コレットチャック22とつかみ替え、次工程へ搬送する。
図12A、12Bは、本発明の第3実施形態であり、振れ計測手段の他の例を示す。上記第2実施形態で用いた振れ計測ユニットU1では、ロータ1をJ−K基準で支持した状態で回転させて振れ計測を行なっており、ロータ1を回転させる機構や動力が必要になる。このため、ユニット構造が複雑となるだけでなく、振れ計測に時間を要する。また、計測のためにロータ1が回転しやすい構造とすると、計測後の位置決めに手間がかかり、加工精度に影響するおそれがある。そこで、本実施形態では、ロータ1を回転させずに振れ計測を行なう振れ計測装置9を用いる。
図12A、12Bにおいて、基台91上には、ロータ1を支持する一対の受け部92、93が取り付けられる。一対の受け部92、93は、その一方の受け部92をスライド可能に設けて、基台91上の相対位置を調整可能であり、ロータシャフト13の所定位置(J−K位置)を支持するように設置される。ロータシャフト13のスリップリング14側には、計測部83のセンタピン84が対向して配置され、計測部83が載置されるスライド部材94は、基台91上をロータシャフト13の軸方向にスライド可能となっている。計測部83は、ブロック状の可動部85を水平方向に貫通する軸穴内にセンタピン84を収容し、可動部85を、X軸用のスライダ軸受94とY軸用のスライダ軸受95によって、浮動支持している。センタピン84は、側面の一部を切り欠いた垂直面に、計測器であるダイヤルゲージ(X軸用)86の測定子を当接させるとともに、上面の一部を切り欠いた水平面に、ダイヤルゲージ(Y軸用)87の測定子を当接させて、XY軸方向の変位を測定可能としている。
振れ計測時には、ロータ1の上面に上押え部材97を、背面側に端面押え部材96を配置してロータ1を押さえ込み、ロータシャフト13をJ−K基準で受けた状態で固定する。次いで、計測部83をスライドさせて、スリップリング14側の軸端面に、可動部85のセンタピン84を差し込ませることで、X軸、Y軸方向に可動フローティングさせたセンタピン84をスリップリング14の振れに倣って移動させる。ここで、センタピン84の初期位置は、予めマスタワークを用いて調整され、ダイヤルゲージ86、87を0点設定してから計測を開始する。
振れ計測時のダイヤルゲージ86、87の計測値(X軸、Y軸方向の移動量)をそれぞれA、Bとすると、図12Cのように、計測後のセンタピン84の位置は、座標(A,B)で表される。この時、センタピン84の振れ量Rと、振れ方向θは、下記式で表される関係にあるから、計測値A、Bを用いて振れ量R、振れ方向θと算出することができる。
R=√(A+B)、
tanθ=B/A
そして、算出されたR(振れ量)、θ(振れ方向)に基づいて、上記加工ユニットUにおいて、補正装置4の支持ピン33位置を調整することができる。この振れ計測装置9を用いる方法では、計測時にロータ1を回転させる必要がないので、装置構成が簡易であり計測にかかる時間を短縮できる。また、計測後に、ロータ1を振れ方向に回転位置決めする必要がなく、そのまま加工ユニットUに移送してセットすることができるので、回転による位置精度の低下のおそれがなく、振れ低減のための切削加工を精度よく実施することができる。
以上により、本発明によれば、ロータシャフト13の先端曲がりの影響を受けずに、ロータ1のスリップリング14外周面を切削加工し、加工精度を向上させることができる。また、従来のような芯矯正装置が不要になるので、装置構成や加工工程が簡素化され、生産性が向上する。なお、ロータシャフト13の振れを計測するための計測器は、ダイヤルゲージに限らず、他の計測手段であってもよい。
本発明の加工方法および加工装置は、オルタネータのロータに限らず、回転電機の回転子について、同様の加工をする場合に有効である。また、ロータシャフトに設けたスリップリングの切削加工に限らず、ロータシャフト等の回転体について、軸の振れが加工に影響するのを排除するために使用することができる。
1 ロータ(回転体)
11 ポールコア(筒状本体)
13 ロータシャフト(回転軸)
14 スリップリング
2 駆動側回転部
21 駆動スピンドル
22 コレットチャック(チャック部材)
3 従動側回転部
31 従動スピンドル
32 支持部
33 支持ピン
34 弾性体(変位部)
4 補正装置(補正手段)
4´ 油圧調整機構(調整機構)
41 油圧路
42 油圧制御部
43 油圧室
44 駆動部
5 加工バイト
9 振れ計測装置(振れ計測手段)
U1 振れ計測ユニット(振れ計測手段)

Claims (6)

  1. 筒状本体(11)に回転軸(13)が圧入固定されて一体回転する回転体(1)の加工方法であって、
    上記回転軸の軸方向2箇所の軸受位置における上記回転軸の中心を結ぶ仮想直線を基準軸と定義すると、
    動側の主軸と一体回転するチャック部材(22)で、上記基準軸と駆動側の主軸とを同軸として上記回転軸の基端部を把持し、上記主軸と同期回転する従動軸に、上記回転軸の先端部に支持ピン(33)が当接する支持部(32)を取り付け、かつ上記支持ピンを上記従動軸に対して径方向に変位可能として、上記基準軸に対する上記先端部の振れ量変位させ、この状態で上記主軸および上記従動軸を回転させて上記先端部外周面の加工を行なうことを特徴とする回転体の加工方法。
  2. 記基準軸に対する加工位置の振れ量を予め測定して、該振れ量分上記支持ピンを位置補正することにより、上記先端部を上記基準軸周りに公転運動させる請求項1記載の回転体の加工方法。
  3. 筒状本体(11)に回転軸(13)が圧入固定されて一体回転する回転体(1)の加工装置であって、
    上記回転軸の軸方向2箇所の軸受位置における上記回転軸の中心を結ぶ仮想直線を基準軸と定義すると、
    駆動スピンドル(21)と一体回転するチャック部材(22)が、上記基準軸と上記駆動スピンドルとを同軸として上記回転軸の基端部を把持する駆動側回転部(2)と、
    上記駆動スピンドルと同軸に位置する従動スピンドル(31)に、先端の支持ピン(33)が上記回転軸の先端部に当接する支持部(32)を取り付け、かつ上記支持ピンを上記従動軸に対して径方向に変位可能に設けた従動側回転部(3)と、
    上記基準軸に対する上記先端部の振れ量、上記支持ピンの変位量を調整して、上記先端部の支持位置を補正する補正手段(4)を備え、
    上記駆動スピンドルを駆動して上記従動スピンドルを同期回転させ、両スピンドル間に保持される上記回転軸の上記先端部外周面の加工を行なうことを特徴とする回転体の加工装置。
  4. 上記補正手段は、上記支持部内に、上記支持ピンと一体に径方向に変位可能な変位部(34)と、該変位部の変位方向に作用する油圧式または電気式の駆動部(44)を設け、該駆動部の作用力に応じて上記支持ピンの径方向の変位量を調整する調整機構(4´)を備える請求項3記載の回転体の加工装置。
  5. 記基準軸に対する加工位置の振れ量を測定する振れ計測手段(U1、9)を備え、上記補正手段を用いて、該振れ量分上記支持ピンを位置補正することにより、上記先端部を上記基準軸周りに公転運動させる請求項3または4記載の回転体の加工装置。
  6. 上記回転体が、回転電機の回転子であり、回転子コアである上記筒状本体に回転子シャフトである上記回転軸が圧入固定されて、上記先端部外周に配設したスリップリング(14)を切削加工する請求項ないし5のいずれか1項に記載の回転体の加工装置
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