JP6079460B2 - ナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、及びサーバ - Google Patents

ナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、及びサーバ Download PDF

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Description

本発明は、施設の案内を行うナビゲーションシステム、並びにそのナビゲーションシステムに含まれるナビゲーション装置及びサーバに関するものである。
従来、施設の情報を表示するなどして施設の案内を行う技術が知られている。例えば、特許文献1には、車両位置を検出することで求めた駐車場の利用履歴と、駐車場に関連する施設の施設情報とに基づいて、ユーザの利用する傾向にある施設種別を検出し、検出した施設種別を有する施設の施設情報を表示部に表示する技術が開示されている。
特開2012−68041号公報
しかしながら、乗員の人数や性別比によって、施設への立ち寄りやすさが異なると考えられるため、施設の利用傾向は車両の乗員構成によって変化すると考えられる。
特許文献1に開示の技術では、車両単位で施設の利用傾向を検出しているため、車両の乗員構成を考慮した施設の利用傾向を検出できていない。よって、乗員構成に応じた施設の案内をユーザが受けることができないという問題点を有していた。
また、特許文献1に開示の技術では、ユーザの利用する傾向にある種別の施設の案内を常に行うだけなので、意識的な制約を受けてユーザの行動の幅が広がらないという問題点を有していた。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、乗員構成に応じた施設の案内をユーザが受けることを可能にするとともに、ユーザの行動の幅を広げることを可能にするナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、及びサーバを提供することにある。
ビゲーションシステムに係る第1の発明は、車両で用いられるナビゲーション装置(1)と、複数の車両のナビゲーション装置と通信するサーバ(3)とを含むナビゲーションシステム(100)であって、ナビゲーション装置は、自車の乗員構成が、乗員の性別及び年代の少なくともいずれかを用いて複数に分類したいずれの乗員構成分類に属するかを特定する乗員構成分類特定部(253)と、自車の位置情報及び乗員構成分類特定部で特定した自車の乗員構成分類を含むプローブ情報をサーバに逐次送信するプローブ情報送信部(254)と、施設の案内を行う施設案内部(256)とを備え、サーバは、ナビゲーション装置から逐次送信されるプローブ情報を逐次受信するプローブ情報受信部(351)と、施設の位置を少なくとも含む施設のデータである施設データを格納している施設データ格納部(33)と、プローブ情報受信部で逐次受信するプローブ情報のうちの位置情報、及び施設データ格納部に格納されている施設データをもとに、そのプローブ情報の送信元のナビゲーション装置を用いる車両の滞在施設を特定する滞在施設特定部(353)と、プローブ情報受信部で逐次受信したプローブ情報のうちの位置情報をもとに、車両が滞在施設特定部で特定した滞在施設に至るまでに辿った走行経路であるアプローチルートを決定するアプローチルート決定部(354)と、アプローチルート決定部で決定したアプローチルートと、そのアプローチルートを決定するのに用いた位置情報とともにプローブ情報に含まれていた乗員構成分類と、そのアプローチルートで至る施設とを少なくとも紐付けたレコードを、当該レコードが得られるごとに格納するレコード格納部(34)と、所定のトリガを検出した場合に、車両の予測経路を特定する予測経路特定部(357)と、レコード格納部に格納されているレコードのうち、予測経路特定部で特定された予測経路とアプローチルートが交わるとともに、所定のトリガを検出した際に乗員構成分類特定部で特定された乗員構成分類と一致するレコードに紐付けられている施設を抽出する抽出部(358)とを備え、ナビゲーション装置の施設案内部は、抽出部で抽出した施設の案内を行うことを特徴としている。
ナビゲーションシステムに係る第2の発明は、車両で用いられるナビゲーション装置(1)と、複数の車両のナビゲーション装置と通信するサーバ(3)とを含むナビゲーションシステム(100)であって、ナビゲーション装置は、自車の乗員構成が複数に分類したいずれの乗員構成分類に属するかを特定する乗員構成分類特定部(253)と、自車の位置情報及び乗員構成分類特定部で特定した自車の乗員構成分類を含むプローブ情報をサーバに逐次送信するプローブ情報送信部(254)と、施設の案内を行う施設案内部(256)とを備え、サーバは、ナビゲーション装置から逐次送信されるプローブ情報を逐次受信するプローブ情報受信部(351)と、施設の位置を少なくとも含む施設のデータである施設データを格納している施設データ格納部(33)と、プローブ情報受信部で逐次受信するプローブ情報のうちの位置情報、及び施設データ格納部に格納されている施設データをもとに、そのプローブ情報の送信元のナビゲーション装置を用いる車両の滞在施設を特定する滞在施設特定部(353)と、プローブ情報受信部で逐次受信したプローブ情報のうちの位置情報をもとに、車両が滞在施設特定部で特定した滞在施設に至るまでに辿った走行経路であるアプローチルートを決定するアプローチルート決定部(354)と、アプローチルート決定部で決定したアプローチルートと、そのアプローチルートを決定するのに用いた位置情報とともにプローブ情報に含まれていた乗員構成分類と、そのアプローチルートで至る施設とを少なくとも紐付けたレコードを、当該レコードが得られるごとに格納するレコード格納部(34)と、所定のトリガを検出した場合に、車両の予測経路を特定する予測経路特定部(357)と、レコード格納部に格納されているレコードのうち、予測経路特定部で特定された予測経路とアプローチルートが交わるとともに、所定のトリガを検出した際に乗員構成分類特定部で特定された乗員構成分類と一致するレコードに紐付けられている施設を抽出する抽出部(358)と、滞在施設特定部で特定した滞在施設での車両の滞在時間を特定する滞在時間特定部(352)とを備え、ナビゲーション装置の施設案内部は、抽出部で抽出した施設の案内を行い、アプローチルート決定部は、プローブ情報受信部で逐次受信したプローブ情報のうちの位置情報をもとに、アプローチルートを、滞在時間特定部で特定した当該滞在施設の滞在時間が長いほど長く決定することを特徴としている。
ナビゲーションシステムに係る第3の発明は、車両で用いられるナビゲーション装置(1)と、複数の車両のナビゲーション装置と通信するサーバ(3)とを含むナビゲーションシステム(100)であって、ナビゲーション装置は、自車の乗員構成が複数に分類したいずれの乗員構成分類に属するかを特定する乗員構成分類特定部(253)と、自車の位置情報及び乗員構成分類特定部で特定した自車の乗員構成分類を含むプローブ情報をサーバに逐次送信するプローブ情報送信部(254)と、施設の案内を行う施設案内部(256)とを備え、サーバは、ナビゲーション装置から逐次送信されるプローブ情報を逐次受信するプローブ情報受信部(351)と、施設の位置を少なくとも含む施設のデータである施設データを格納している施設データ格納部(33)と、プローブ情報受信部で逐次受信するプローブ情報のうちの位置情報、及び施設データ格納部に格納されている施設データをもとに、そのプローブ情報の送信元のナビゲーション装置を用いる車両の滞在施設を特定する滞在施設特定部(353)と、プローブ情報受信部で逐次受信したプローブ情報のうちの位置情報をもとに、車両が滞在施設特定部で特定した滞在施設に至るまでに辿った走行経路であるアプローチルートを決定するアプローチルート決定部(354)と、アプローチルート決定部で決定したアプローチルートと、そのアプローチルートを決定するのに用いた位置情報とともにプローブ情報に含まれていた乗員構成分類と、そのアプローチルートで至る施設とを少なくとも紐付けたレコードを、当該レコードが得られるごとに格納するレコード格納部(34)と、所定のトリガを検出した場合に、車両の予測経路を特定する予測経路特定部(357)と、レコード格納部に格納されているレコードのうち、予測経路特定部で特定された予測経路とアプローチルートが交わるとともに、所定のトリガを検出した際に乗員構成分類特定部で特定された乗員構成分類と一致するレコードに紐付けられている施設を抽出する抽出部(358)とを備え、ナビゲーション装置の施設案内部は、抽出部で抽出した施設の案内を行い、抽出部は、所定のトリガを検出した際に乗員構成分類特定部で特定された乗員構成分類と一致するレコードに紐つけられているアプローチルートを抽出し、抽出したアプローチルートのうちの予測経路特定部で特定された予測経路と交わるアプローチルートで至る施設を抽出することを特徴としている。
これによれば、乗員構成分類が一致する他車が滞在施設まで辿ったアプローチルートと自車の予測経路とが交わる場合に、その滞在施設を自車の乗員に案内することが可能になる。よって、自車がこれから向かいやすい場所にある、自車の乗員構成に応じた施設を案内することが可能になる。また、乗員構成分類が一致する他車が滞在した施設を案内することが可能になるので、自車がこれまで利用したことない施設を案内することが可能になる。その結果、乗員構成に応じた施設の案内をユーザが受けることが可能になるとともに、ユーザの行動の幅を広げることが可能になる。
また、本発明のナビゲーション装置及びサーバは、前記のナビゲーションシステムに含まれるので、乗員構成に応じた施設の案内をユーザが受けることが可能になるとともに、ユーザの行動の幅を広げることが可能になる。
ナビゲーションシステム100の概略的な構成の一例を示す図である。 ナビゲーション装置1の概略的な構成の一例を示す図である。 ナビゲーション装置1の制御装置25の概略的な構成の一例を示す機能ブロック図である。 制御装置25でのプローブ情報の送信に関連する処理の一例を示すフローチャートである。 サーバ3の概略的な構成の一例を示す図である。 サーバ3の制御部35の概略的な構成の一例を示す機能ブロック図である。 制御部35でのレコードの生成・格納に関連する処理の一例を示すフローチャートである。 制御部35での施設抽出に関連する処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明が適用されたナビゲーションシステム100の概略的な構成の一例を示す図である。図1に示すナビゲーションシステム100は、複数の車両の各々で用いられるナビゲーション装置1及びサーバ3を含んでいる。
ナビゲーション装置1は、経路探索や経路案内等の公知のナビゲーション機能を備えている。ナビゲーション装置1は、車載のものであってもよいし、車両に持ち込み可能な携帯端末であってもよい。本実施形態では、ナビゲーション装置1は、車載のものである場合を例に挙げて説明を行う。
ここで、図2を用いて、ナビゲーション装置1の概略的な構成について説明を行う。図2に示すようにナビゲーション装置1は、位置検出器11、地図データベース(DB)16、外部メモリ17、表示装置18、音声出力装置19、操作スイッチ群20、リモートコントロール端末(以下リモコン)21、リモコンセンサ22、外部入力インターフェース(I/F)23、通信機24、及び制御装置25を備えている。
位置検出器11は、いずれも周知の地磁気センサ12、ジャイロスコープ13、走行距離を算出するための車速(距離)センサ14、及び衛星からの電波に基づいて自装置の位置を検出するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機15を有しており、自車の現在位置(以下、車両位置)を逐次検出する。例えば、車両位置は、緯度・経度で表される座標であるものとする。
これらは、各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成されている。なお、各センサの精度によっては位置検出器11を上述した内の一部で構成しても良い。
地図DB16は、道路地図のデータ、各種施設のPOI(Points Of Interest)データ等が記憶されている。道路地図のデータは、ノードデータ及びリンクデータからなる道路データ、地形等を示す背景データ、地名等を表示するための文字データなどからなる。POIデータは、POIに該当する施設の名称や住所、位置、属性を示すデータ等である。
リンクデータは、リンクを特定する固有番号(リンクID)、リンクの長さを示すリンク長、リンクの形状情報、セグメントの長さを示すセグメント長、リンクの始端及び終端ノード座標(緯度・経度)、道路名称、道路種別、道路幅員、車線数、右折・左折専用車線の有無とその専用車線の数、速度規制値等の各データから構成される。
一方、ノードデータは、地図上のノードごとに固有の番号を付したノードID、ノード座標、ノード名称、ノードに接続するリンクのリンクIDが記述される接続リンクID、及び交差点種類等の各データから構成される。施設の位置のデータは、例えば緯度・経度で表される座標とする。
地図DB16のデータは、後述の通信機24を通じてサーバ3から制御装置25がダウンロードするなどして取得する構成としてもよいし、予め格納している構成としてもよい。地図DB16としては、例えばCD−ROM、DVD−ROM、メモリカード、HDD等の記憶媒体を用いる構成としてもよい。
外部メモリ17は、書き込み可能なHDD等の大容量記憶装置である。外部メモリ17には大量のデータや電源をオフしても消去してはいけないデータを記憶したり、頻繁に使用するデータを地図DB16からコピーして利用したりする等の用途がある。なお、外部メモリ17は、比較的記憶容量の小さいリムーバブルなメモリであってもよい。
表示装置18は、例えばフルカラー表示が可能なものであり、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等を用いて構成することができる。また、音声出力装置19は、スピーカ等から構成され、制御装置25の指示に基づいて案内音声等を出力する。
操作スイッチ群20は、例えば表示装置18と一体になったタッチスイッチ若しくはメカニカルなスイッチ等が用いられ、スイッチ操作により制御装置25へ各種機能の操作指示を行う。リモコン21には複数の操作スイッチ(図示せず)が設けられ、スイッチ操作によりリモコンセンサ22を介して各種指令信号を制御装置25に入力することにより、操作スイッチ群20と同じ機能を制御装置25に対して実行させることが可能である。
外部入力I/F23は、自車に搭載されたECUやセンサから、車両状態の情報や乗員の状態の情報を制御装置25が取得するためのインターフェースである。例えば、外部入力I/F23には、CAN(controller area network)などの通信プロトコルに準拠した車内LAN等を介して自車に搭載されたECUやセンサから車両状態の情報や乗員の状態の情報が入力されてくるものとする。
なお、ナビゲーション装置1として携帯端末を用いる構成とする場合には、ナビゲーション装置1は、自車の車載LAN等のシステムとBluetooth(登録商標)等の公知の無線通信やUSB接続等での有線通信といった通信を行うことにより、車両状態の情報や乗員の状態の情報を取得する構成とすればよい。他にも、車両状態の情報や乗員の状態の情報を、携帯端末のセンサや操作スイッチ群によって取得可能な場合には、自車の車載LAN等のシステムとの通信を行わない構成としてもよい。
車両状態の情報の一例としては、シフトポジションセンサの信号、パーキングブレーキスイッチのオンオフの信号、ドアカーテシスイッチのオンオフの信号、イグニッション(以下、IG)電源のオンオフの信号、各座席の着座センサの信号等がある。また、乗員の状態の情報の一例としては、車室内の音声等を集音する集音マイクの信号、車室内の乗員を撮像するための車室内カメラの撮像データ等がある。
通信機24は、基地局やネットワークを介してサーバ3との間で通信を行う。通信機24は、例えば車両に搭載されるDCM(data communication module)等のテレマティクス通信に用いられる車載通信モジュールを通じてサーバ3との通信を行う構成とすればよい。他にも、通信機24は、サーバ3との通信を、DSRC通信用モジュールを通じて行う構成としてもよいし、Bluetooth等で接続した携帯端末を通じて行う構成としてもよい。
制御装置25は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成される。そして、制御装置25は、位置検出器11、地図DB16、外部メモリ17、操作スイッチ群20、リモコンセンサ22、外部入力I/F23、通信機24から入力された各種情報に基づき、経路探索処理や経路案内処理や乗員構成分類特定処理やプローブ情報送信処理や施設案内処理等の各種処理を実行する。
図3に示すように、制御装置25は、機能ブロックとして、経路探索部251、経路案内部252、乗員構成分類特定部253、送信処理部254、受信処理部255、及び施設案内部256を備えている。
例えば、経路探索部251は、操作スイッチ群20やリモコン21を介して目的地が設定されると、例えば車両位置などの出発地から、設定された目的地までの、距離優先、時間優先等の予め設定された条件を満たす推奨経路を公知の探索法を用いて探索する経路探索処理を行う。
また、経路案内部252は、経路探索部251によって探索した推奨経路及び車両位置を示した電子地図を表示装置18に逐次表示させるとともに、目的地までの案内音声を音声出力装置19から逐次出力させることで、推奨経路の走行を案内する経路案内処理を行う。
乗員構成分類特定部253は、自車の乗員構成分類を特定する乗員構成分類特定処理を行う。ここで言うところの乗員構成分類とは、乗員構成を複数に分類したものである。一例としては、「男1人」、「女1人」、「男2人」、「女2人」、「男2人女2人」などの乗員の人数及びその性別の組み合わせがある。また、幼児、若年、中年、老年といった年代も用いて分類したものであってもよい。一例としては、幼児のいる家族、老夫婦等である。
乗員構成分類の特定の方法の一例としては、操作スイッチ群20やリモコン21を介して、ユーザからの乗員構成分類の入力を受け付け、受け付けた乗員構成の入力をも
とに、自車の乗員構成分類を特定する構成とすればよい。
また、乗員構成分類の特定の方法の一例としては、前述の車両状態の情報や乗員の状態の情報などの、自車に設けられたセンサの検出結果をもとに、自車の乗員構成分類を制御装置25が推定することで特定する構成としてもよい。センサとしては、前述の着座センサ、集音マイク、車室内カメラの他に、外部入力I/F23に直接的若しくは間接的に接続されるあらゆるセンサを用いることができる。
例えば、各座席の着座センサの信号からは、乗員の人数を推定することができる。また、集音マイクの信号からは、音声の周波数などから個々の乗員を判別したり、性別を推定したり、年代を推定したりすることができるので、乗員の人数やその性別や年代を推定することができる。他にも、車室内カメラの撮像データを画像認識することにより、乗員の人数やその性別や年代を推定することができる。
また、乗員の同乗地点から、乗員の性別を推定することもできる。同乗地点については、例えば着座センサの信号をもとに、同乗者が存在しない状態から同乗者が存在する状態に切り替わった際の車両位置を同乗地点と推定すればよい。一例としては、同乗地点が男性の友人宅であればその同乗者を男性と推定し、女性の友人宅であればその同乗者を女性と推定すればよい。
男性の友人宅の位置や女性の友人宅の位置は、予め性別ごとに区別可能なように制御装置25の不揮発性メモリや外部メモリ17に格納しておく構成としてもよいし、住所録の名前や住所から、性別と友人宅の位置とを推定する構成としてもよい。住所録のデータは、制御装置25の不揮発性メモリや外部メモリ17に格納しておく構成としてもよいし、Bluetooth等で接続した携帯端末から取得する構成としてもよい。
他にも、設定された目的地をもとに、乗員の人数やその性別や年代を推定する構成としてもよい。一例としては、施設や施設種別ごとに利用頻度の高い乗員構成分類を予め対応付けた対応関係を制御装置25の不揮発性メモリや外部メモリ17に格納しておき、設定された目的地とこの対応関係とをもとに、乗員の人数やその性別や年代を推定する構成とすればよい。さらに、これまでに設定された目的地のリストと、上記対応関係とをもとに、乗員の人数やその性別や年代をさらに絞り込んで推定しやすくする構成としてもよい。
送信処理部254は、自車の車両位置や乗員構成分類特定処理で特定した自車の乗員構成分類や前述の車両状態や識別情報(以下、ID)等を含むプローブ情報を、通信機24を介してサーバ3に送信するプローブ情報送信処理を行う。よって、送信処理部254が請求項のプローブ情報送信部に相当する。
車両位置は、位置検出器11で検出した直近の車両位置を取得して用いる構成とすればよい。車両状態は、例えばIG電源のオンオフ等である。IDは、自車の車両IDであってもよいし、自車で用いられるナビゲーション装置1や通信機24の機器IDであってもよい。他にも、カーシェアリングを考慮し、自車のドライバごとに与えられたIDを識別情報として用いる構成としてもよい。
また、送信処理部254は、操作スイッチ群20やリモコン21を介してお勧め施設の提案を要求する旨の入力が行われた場合に、施設提案要求を、通信機24を介してサーバ3に送信する。施設提案要求は、プローブ情報の送信に合わせて行う構成としてもよいし、プローブ情報の送信とは別のタイミングで行う構成としてもよいが、以降では、施設提案要求をプローブ情報の送信に合わせて行う場合を例に挙げて説明を行う。
受信処理部255は、前述の施設提案要求に応答してサーバ3から送信される後述の施設抽出結果を、通信機24を介して受信する。施設案内部256は、受信処理部255で受信した前述の施設抽出結果をもとに、施設を案内する施設案内処理を行う。施設案内処理の詳細については後述する。
ここで、図4のフローチャートを用いて、ナビゲーション装置1の制御装置25でのプローブ情報の送信に関連する処理について説明する。図4のフローチャートは、例えば自車のアクセサリ(ACC)電源がオンになったときに開始される構成とすればよい。
まず、ステップS1では、乗員構成分類特定部253が、前述の乗員構成分類特定処理を行って、ステップS2に移る。ステップS2では、送信処理部254が、位置検出器11で検出した直近の車両位置を取得し、ステップS3に移る。
ステップS3では、送信処理部254が、ステップS1で特定した乗員構成分類と、ステップS2で取得した車両位置と、車両状態と、IDとを含むプローブ情報を送信するプローブ情報送信処理を行って、ステップS4に移る。プローブ情報の送信は、例えば100msecごとなどの通信機24での通信の送信周期に従って行われる。ステップS3からステップS4への移行は、例えば、通信機24からのプローブ情報の送信が行われてから行う構成とすればよい。
ステップS4では、自車のACC電源がオフの場合(ステップS4でYES)には、フローを終了する。一方、自車のACC電源がオンの場合(ステップS4でNO)には、ステップS1に戻ってフローを繰り返す。
なお、ステップS4でNOの場合に、毎回ステップS1に戻って乗員構成分類を特定する構成としなくてもよい。例えば、自車の駐車を制御装置25で検出するまでは、既に特定済の乗員構成分類を用いる構成とすればよい。自車の駐車は、前述の車両状態の情報をもとに、IG電源がオフになったこと、パーキングブレーキがオンになったこと、シフトポジションが駐車位置になったこと、ドアが開放されたことなどから検出する構成とすればよい。
サーバ3は、1つのサーバからなるものであってもよいし、複数のサーバからなっているものであってもよい。ここで、図5を用いてサーバ3の概略的な構成について説明を行う。図5に示すように、サーバ3は、通信部31、収集情報DB32、地図DB33、提案元DB34、及び制御部35を備えている。
通信部31は、ネットワークを介してナビゲーション装置1の通信機24から送信されてくる各種情報を受信し、制御部35に入力する。また、通信部31は、制御部35の指示に従い、ネットワークを介して通信機24に情報を送信する。
収集情報DB32には、ナビゲーション装置1から受信するプローブ情報が、制御部35の指示に従って記憶される。プローブ情報を収集情報DB32に記憶する場合、プローブ情報を受信した際の時期的情報も紐付けて記憶する。時期的情報は、例えば、日付や曜日や時間帯などである。
地図DB33には、前述の地図DB16と同様に、道路地図のデータや各種施設のPOIデータが記憶されている。地図DB33が請求項の施設データ格納部に相当する。提案元DB34には、制御部35が生成する後述のレコードが記憶される。提案元DB34が請求項のレコード格納部に相当する。
制御部35は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成される。そして、制御部35は、通信部31、収集情報DB32、地図DB33、提案元DB34から入力された各種情報に基づき、各種処理を実行する。
図6に示すように、制御部35は、機能ブロックとして、受信処理部351、滞在時間特定部352、滞在施設特定部353、アプローチルート決定部354、レコード生成部355、情報付与部356、予測経路特定部357、抽出部358、優先度設定部359、及び送信処理部360を備えている。
受信処理部351は、通信機24を介してナビゲーション装置1から逐次送信されるプローブ情報を、通信部31を介して逐次受信する。よって、受信処理部351が請求項のプローブ情報受信部に相当する。プローブ情報を受信した受信処理部351は、プローブ情報を受信した際の時期的情報も紐付けて、プローブ情報をIDごとに収集情報DB32に記憶する。つまり、収集情報DB32には、IDごとに、走行軌跡としての複数点の車両位置と、各車両位置に対応する車両状態、乗員構成分類、及び時期的情報とが記憶されることになる。また、受信処理部351は、通信機24を介してナビゲーション装置1から送信される施設提案要求(以下、施設提案要求)を、通信部31を介して受信する。
なお、滞在時間特定部352、滞在施設特定部353、アプローチルート決定部354、レコード生成部355、情報付与部356、予測経路特定部357、抽出部358、優先度設定部359、及び送信処理部360については後に詳述する。
ここで、図7のフローチャートを用いて、サーバ3の制御部35でのレコードの生成・格納に関連する処理について説明する。図7のフローチャートは、IDごとに処理が行われ、対象とするIDについて、例えば、収集情報DB32に記憶するプローブ情報に含まれる車両状態がIG電源オフからIG電源オンに切り替わったときに開始する。
ステップS21では、滞在時間特定部352が、車両状態がIG電源オフからIG電源オンに切り替わった車両位置を収集情報DB32から抽出し、ステップS22に移る。ステップS22では、滞在時間特定部352が滞在時間特定処理を行って、ステップS23に移る。滞在時間特定処理では、一例として、IG電源オフとなったときの時期的情報と、IG電源オンとなったときの時期的情報とを収集情報DB32から取得し、IG電源オフになってからIG電源オンになるまでの時間を算出することで滞在時間を特定する。
ステップS23では、ステップS22の滞在時間特定処理で特定した滞在時間が所定時間以上であった場合(ステップS23でYES)には、ステップS24に移る。一方、ステップS22で特定した滞在時間が所定時間未満であった場合(ステップS23でNO)には、フローを終了する。ここで言うところの所定時間とは、施設を利用したと言えない程度の時間であって、任意に設定可能な時間である。
ステップS24では、滞在時間特定部352が滞在施設特定処理を行って、ステップS25に移る。滞在施設特定処理では、ステップS21で抽出した車両位置に対応する施設データを地図DB33から取得して滞在施設を特定する。なお、地図DB33に該当する施設データが存在しない場合には、不明施設と特定すればよい。
ステップS25では、アプローチルート決定部354がアプローチルート決定処理を行って、ステップS26に移る。アプローチルート決定処理では、ステップS24で特定した滞在施設に至るまでに辿った走行経路であるアプローチルートを、収集情報DB32に記憶した車両位置群から決定する。アプローチルート決定処理では、ステップS22の滞在時間特定処理で特定した滞在時間が長いほどアプローチルートを長く決定する。
一例としては、複数段階に区分した滞在時間ごとに、アプローチルートの距離を対応付けて決定する構成とすればよい。例えば、滞在時間が10分未満なら滞在施設から遡る距離を1kmとしてアプローチルートを決定し、滞在時間が1時間以上なら滞在施設から遡る距離を10kmとしてアプローチルートを決定し、これらの間なら滞在施設から遡る距離を3kmとしてアプローチルートを決定するなどすればよい。また、アプローチルートは、例えばリンクとノードとで表す構成とすればよい。
以上のように、滞在時間が長いほどアプローチルートを長く決定することで、後述する施設抽出において、滞在時間が長く、立ち寄る価値が高いと考えられる施設は多少遠回りする場合でも抽出される一方、滞在時間が短く、立ち寄る価値が低いと考えられる施設は多少遠回りする場合には抽出されないようにすることが可能になる。なお、アプローチルートを滞在時間に関わらず一律の長さに決定する構成としても構わない。
ステップS26では、レコード生成部355が、ステップS21で抽出した車両位置に対応する乗員構成分類及び時期的情報を収集情報DB32から取得して、ステップS27に移る。
ステップS27では、レコード生成部355がレコード生成処理を行って、ステップS28に移る。レコード生成処理では、滞在時間特定処理で特定した滞在時間、滞在施設特定処理で特定した滞在施設の施設データ、アプローチルート決定処理で決定したアプローチルート、ステップS26で取得した乗員構成分類及び時期的情報を紐付けたレコードを生成する。ステップS28では、レコード生成処理で生成したレコードを、レコード生成部355が提案元DB34に記憶し、フローを終了する。
レコード生成処理で生成したレコードは、提案元DB34において、滞在施設ごと、乗員構成分類ごとに分類されて記憶されるものとする。また、各IDについて逐次生成されたレコードが蓄積されるので、同一の滞在施設について、別IDについてのレコードが複数種類記憶されることもある。
また、情報付与部356は、提案元DB34に蓄積されたレコードをもとに、付加情報を生成して提案元DB34に付与する。一例としては、情報付与部356は、紐付けられている滞在施設及び乗員構成分類が同一のレコード群に属するレコード数を算出して、算出したレコード数(以下、登録レコード数)を、このレコード群に属するレコードに対して付与する。
別の例として、情報付与部356は、紐付けられている滞在施設が同一のレコード群において頻度の高い時期的情報を特定して、特定した時期的情報(高頻度時期情報)を、このレコード群に属するレコードに対して付与する構成としてもよい。頻度が高いか否かの閾値は任意に設定可能とすればよい。
高頻度時期情報の一例としては、「5日」や「20日」等の特定の日付、「火曜」等の特定の曜日、特定の時間帯、これらの組み合わせ等がある。また、高頻度時期情報として該当するものが複数存在する場合には、複数の高頻度時期情報を付与する構成とすればよい。なお、紐付けられている滞在施設及び乗員構成分類が同一のレコード群において頻度の高い時期的情報を特定する構成としてもよい。
さらに他の例として、情報付与部356は、滞在施設を後述の施設案内で提案した結果ユーザに採用された割合(以下、採用率)を特定し、特定した採用率を、この滞在施設が紐付けられているレコードに対して付与する構成としてもよい。よって、情報付与部356が請求項の採用率特定部に相当する。
採用率の特定の一例としては、後述の施設抽出結果の送信をサーバ3から行った後、送信先のナビゲーション装置1のプローブ情報から、施設抽出結果に該当する施設が滞在施設特定処理で滞在施設と特定された場合に、提案が採用されたと判別して採用率を特定すればよい。
なお、図7のフローチャートでは、IG電源オフからIG電源オンまでを滞在時間とする構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、パーキングブレーキがオンになってからオフになるまでを滞在時間とする構成としてもよいし、シフトポジションが駐車位置になってから前進位置や後退位置になるまでを滞在時間とする構成としてもよい。
他にも、車両状態を利用せず、車両位置から滞在施設及び滞在時間を特定する構成としてもよい。一例としては、逐次受信するプローブ情報に含まれる車両位置の変化が所定距離未満となってから所定時間経過した場合に、その車両位置に該当する施設を滞在施設と特定する構成とすればよい。そして、車両位置の変化が所定距離以上となるまでに経過した時間を滞在時間と特定する構成とすればよい。
また、ナビゲーション装置1側で車両位置や車両状態の情報をもとに駐車を検出し、駐車地点や駐車時間についての情報もプローブ情報としてサーバ3に送信し、この駐車地点や駐車時間についての情報をもとに、滞在時間特定部352が滞在施設を特定したり、滞在時間特定部352が滞在時間を特定したりする構成としてもよい。
続いて、図8のフローチャートを用いて、サーバ3の制御部35での施設抽出に関連する処理について説明する。図8のフローチャートは、例えば、受信処理部351で前述の施設提案要求を受信したときに開始する構成とすればよい。施設提案要求の送信元のナビゲーション装置1を用いる車両を、ここでは提案要求車両と呼ぶ。また、前述したように、本実施形態では、施設提案要求をプローブ情報の送信に合わせて行うので、受信処理部351では、施設提案要求の受信時に、プローブ情報も受信する。
まず、ステップS41では、提案要求車両のナビゲーション装置1から送信されたプローブ情報を受信処理部351が取得し、ステップS42に移る。前述したように、本実施形態では、施設提案要求をプローブ情報の送信に合わせて行うので、受信処理部351では、施設提案要求の受信時に、プローブ情報も受信する。
ステップS42では、予測経路特定部357が予測経路特定処理を行って、ステップS43に移る。予測経路特定処理では、施設提案要求の受信に加えて受信処理部351で受信したプローブ情報に含まれる車両位置(以下、提案要求車両現在位置)をもとに、提案要求車両の今後予測される進行経路(以下、予測経路)を特定する。よって、施設提案要求の受信が、請求項の所定のトリガに相当する。
予測経路の特定の一例としては、以下のものが挙げられる。例えば、提案要求車両現在位置、提案要求車両の進行方向、及び地図DB33の道路地図のデータから求められる道なりの進行経路を予測経路と特定する構成とすればよい。
提案要求車両の進行方向は、ナビゲーション装置1で検出される提案要求車両の進行方向をプローブ情報として取得する構成とすればよい。他にも、予めプローブ情報として取得していた、提案要求車両現在位置から遡る車両位置と、提案要求車両現在位置とから最小二乗法で求めた近似線が伸びる方向を提案要求車両の進行方向とする構成としてもよい。
また、提案要求車両のナビゲーション装置1での経路探索処理で探索された推奨経路の情報をプローブ情報としてサーバ3が取得できる場合には、この推奨経路のうちの、提案要求車両現在位置以降の領域を予測経路と特定する構成とすればよい。
他にも、収集情報DB32に記憶されている走行軌跡(つまり、複数点の車両位置)のうち、提案要求車両のプローブ情報に含まれるIDと同一のIDについての走行軌跡であって、過去の走行回数が最も多い走行経路を選択する構成としてもよい。そして、選択した走行経路のうちの、提案要求車両現在位置以降の領域を予測経路と特定する構成とすればよい。これによれば、提案要求車両がよく利用する経路を予測経路と特定することが可能になる。
また、収集情報DB32に記憶されている走行軌跡(つまり、複数点の車両位置)のうち、提案要求車両のプローブ情報に含まれるIDと別のIDについての走行軌跡であって、過去の走行回数が最も多い走行経路を選択する構成としてもよい。そして、選択した走行経路のうちの提案要求車両現在位置以降の領域を予測経路と特定する構成とすればよい。これによれば、提案要求車両とは別の車両がよく利用する経路を予測経路と特定することで、後述する施設抽出において、提案要求車両の乗員があまり立ち寄らない領域の施設を抽出することが可能になる。その結果、提案要求車両の乗員にとって目新しい施設を案内し、乗員の行動の幅を広げることも可能になる。
なお、提案要求車両のプローブ情報に含まれるIDと同一のIDについての走行軌跡と別のIDについての走行軌跡との両方を予測経路の対象とし、提案要求車両のプローブ情報に含まれるIDと別のIDについての走行軌跡を優先させる構成としてもよい。
また、提案要求車両のナビゲーション装置1の制御装置25側において予測経路特定処理と同様の処理によって求めた予測経路の情報をプローブ情報としてサーバ3が取得できる場合には、プローブ情報に含まれるこの予測経路をサーバ3側で予測経路と特定する構成としてもよい。
ステップS43では、抽出部358が第1抽出処理を行って、ステップS44に移る。第1抽出処理では、提案要求車両のプローブ情報に含まれる乗員構成分類と合致する乗員構成分類が紐付けられたアプローチルートを、提案元DB34に蓄積されたレコードから抽出する。第1抽出処理では、さらに、提案要求車両現在位置付近のアプローチルートに絞って抽出を行う構成とすることが好ましい。これは、制御部35での処理負荷の低減のためである。ここで言うところの提案要求車両現在位置付近とは、提案要求車両現在位置を中心とした任意の範囲とすればよく、例えば半径数十キロ程度とすればよい。
ステップS44では、第1抽出処理でアプローチルートが抽出された場合(ステップS44でYES)には、ステップS45に移る。一方、第1抽出処理でアプローチルートが抽出されなかった場合(ステップS44でNO)には、ステップS41に戻ってフローを繰り返す。
ステップS45では、抽出部358が第2抽出処理を行って、ステップS46に移る。第2抽出処理では、ステップS43の第1抽出処理で抽出したアプローチルートのうち、ステップS42の予測経路特定処理で特定した予測経路と交わるアプローチルートを抽出する。
ステップS46では、第2抽出処理でアプローチルートが抽出された場合(ステップS46でYES)には、ステップS47に移る。一方、第2抽出処理でアプローチルートが抽出されなかった場合(ステップS46でNO)には、ステップS41に戻ってフローを繰り返す。
ステップS47では、抽出部358が施設特定処理を行って、ステップS48に移る。施設特定処理では、第2抽出処理で抽出したアプローチルートで至る施設(以下、案内候補施設)を特定する。一例としては、提案元DB34において、第2抽出処理で抽出したアプローチルートに紐付けられている滞在施設を案内候補施設と特定する。
ステップS48では、優先度設定部359が優先度設定処理を行って、ステップS49に移る。優先度設定処理では、情報付与部356で提案元DB34に付与された付加情報をもとに、ステップS47の施設特定処理で特定された案内候補施設に優先度を設定する。
一例としては、前述の登録レコード数が多い滞在施設に相当する案内候補施設ほど、優先度を高く設定する構成とすればよい。具体例として、登録レコード数が多い滞在施設に相当する案内候補施設ほど、優先度の数値を多く加算する構成とすればよい。
他の例としては、前述の高頻度時期情報が、ステップS41で取得したプローブ情報に含まれる時期的情報と合致する滞在施設に相当する案内候補施設ほど、優先度を高く設定する構成とすればよい。具体例として、高頻度時期情報の項目が複数ある場合に、ステップS41で取得したプローブ情報に含まれる時期的情報と合致する項目が多いほど、優先度の数値を多く加算する構成とすればよい。
さらに他の例として、前述の採用率が高い滞在施設に相当する案内候補施設ほど、優先度を高く設定する構成とすればよい。具体例として、採用率が高い滞在施設に相当する案内候補施設ほど、優先度の数値を多く加算する構成とすればよい。なお、優先度設定処理では、登録レコード数、高頻度時期情報、及び採用率のいずれかのみを用いる構成としてもよいし、これらを組み合わせて用いる構成としてもよい。
ステップS49では、ステップS48の優先度設定処理で設定した優先度が所定値以上の案内候補施設があった場合(ステップS49でYES)には、ステップS50に移る。一方、優先度が所定値以上の案内候補施設がなかった場合(ステップS49でNO)には、ステップS41に戻ってフローを繰り返す。ここで言うところの所定値とは任意に設定可能な値である。
ステップS50では、送信処理部360が抽出結果送信処理を行って、フローを終了する。抽出結果送信処理では、優先度設定処理で設定した優先度が所定値以上の案内候補施設を施設抽出結果として、通信部31を介して提案要求車両のナビゲーション装置1に送信する。施設抽出結果としては、優先度設定処理で設定した優先度が所定値以上の案内候補施設の、例えば名称や位置のデータと優先度とを送信する構成とすればよい。なお、施設検出結果に優先度を含ませない構成としてもよいし、施設を案内するための付加的な情報を他に含ませる構成としてもよい。
なお、図8のフローチャートでは、優先度設定部359が優先度設定処理を行って案内候補施設に優先度を設定する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、案内候補施設が複数の場合に優先度を設定する一方、案内候補施設が複数でなかった場合に優先度の設定を行わない構成としてもよい。
他にも、図8のフローチャートでは、提案要求車両のナビゲーション装置1に送信する施設抽出結果を、優先度設定処理で設定した優先度が所定値以上の案内候補施設についてのものに限る構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、ステップS49の処理を行わない構成としてもよい。
また、図8のフローチャートでは、施設提案要求の受信を所定のトリガとして施設抽出に関する処理を実行する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、一定期間ごとに施設抽出に関する処理を実行するといったように時間経過を所定のトリガとする構成としてもよいし、特定の車両状態を含むプローブ情報の受信を所定のトリガとする構成としてもよい。
提案要求車両のナビゲーション装置1では、通信機24を介して制御装置25の受信処理部255で施設抽出結果を受信すると、施設抽出結果をもとに施設案内処理を行う。一例としては、施設抽出結果に1つの施設のデータしか含まれない場合には、その施設を案内する表示を表示装置18に表示させたり、その施設を案内する案内音声を音声出力装置19から出力させたりする。また、施設抽出結果に複数の施設のデータが含まれている場合には、優先度が高いものをリストの上位に表示させたり、優先度の高いものから順に表示や音声案内を行ったりする構成とすればよい。他にも、優先度の最も高いものだけを案内する構成としてもよい。
本実施形態の構成によれば、乗員構成分類が一致する他車が滞在施設まで辿ったアプローチルートと自車の予測経路とが交わる場合に、その滞在施設を自車の乗員に案内することが可能になる。よって、自車がこれから向かいやすい場所にある、自車の乗員構成に応じた施設を案内することが可能になる。また、乗員構成分類が一致する他車が滞在した施設を案内することが可能になるので、自車がこれまで利用したことない施設を案内することが可能になる。その結果、乗員構成に応じた施設の案内をユーザが受けることが可能になるとともに、ユーザの行動の幅を広げることが可能になる。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 ナビゲーション装置、3 サーバ、33 地図DB(施設データ格納部)、34 提案元DB(レコード格納部)、100 ナビゲーションシステム、253 乗員構成分類特定部、254 送信処理部(プローブ情報送信部)、256 施設案内部、351 受信処理部(プローブ情報受信部)、353 滞在施設特定部、354 アプローチルート決定部、357 予測経路特定部、358 抽出部

Claims (13)

  1. 車両で用いられるナビゲーション装置(1)と、
    複数の車両の前記ナビゲーション装置と通信するサーバ(3)とを含むナビゲーションシステム(100)であって、
    前記ナビゲーション装置は、
    自車の乗員構成が、乗員の性別及び年代の少なくともいずれかを用いて複数に分類したいずれの乗員構成分類に属するかを特定する乗員構成分類特定部(253)と、
    自車の位置情報及び前記乗員構成分類特定部で特定した自車の乗員構成分類を含むプローブ情報を前記サーバに逐次送信するプローブ情報送信部(254)と、
    施設の案内を行う施設案内部(256)とを備え、
    前記サーバは、
    前記ナビゲーション装置から逐次送信される前記プローブ情報を逐次受信するプローブ情報受信部(351)と、
    施設の位置を少なくとも含む施設のデータである施設データを格納している施設データ格納部(33)と、
    前記プローブ情報受信部で逐次受信する前記プローブ情報のうちの前記位置情報、及び前記施設データ格納部に格納されている前記施設データをもとに、そのプローブ情報の送信元の前記ナビゲーション装置を用いる車両の滞在施設を特定する滞在施設特定部(353)と、
    前記プローブ情報受信部で逐次受信した前記プローブ情報のうちの前記位置情報をもとに、前記車両が前記滞在施設特定部で特定した前記滞在施設に至るまでに辿った走行経路であるアプローチルートを決定するアプローチルート決定部(354)と、
    前記アプローチルート決定部で決定したアプローチルートと、そのアプローチルートを決定するのに用いた前記位置情報とともに前記プローブ情報に含まれていた前記乗員構成分類と、そのアプローチルートで至る施設とを少なくとも紐付けたレコードを、当該レコードが得られるごとに格納するレコード格納部(34)と、
    所定のトリガを検出した場合に、前記車両の予測経路を特定する予測経路特定部(357)と、
    前記レコード格納部に格納されているレコードのうち、前記予測経路特定部で特定された予測経路と前記アプローチルートが交わるとともに、前記所定のトリガを検出した際に前記乗員構成分類特定部で特定された乗員構成分類と一致するレコードに紐付けられている施設を抽出する抽出部(358)とを備え、
    前記ナビゲーション装置の前記施設案内部は、前記抽出部で抽出した施設の案内を行うことを特徴とするナビゲーションシステム。
  2. 請求項1において、
    前記サーバは、
    前記滞在施設特定部で特定した前記滞在施設での前記車両の滞在時間を特定する滞在時間特定部(352)を備え、
    前記アプローチルート決定部は、前記プローブ情報受信部で逐次受信した前記プローブ情報のうちの前記位置情報をもとに、前記アプローチルートを、前記滞在時間特定部で特定した当該滞在施設の滞在時間が長いほど長く決定することを特徴とするナビゲーションシステム。
  3. 車両で用いられるナビゲーション装置(1)と、
    複数の車両の前記ナビゲーション装置と通信するサーバ(3)とを含むナビゲーションシステム(100)であって、
    前記ナビゲーション装置は、
    自車の乗員構成が複数に分類したいずれの乗員構成分類に属するかを特定する乗員構成分類特定部(253)と、
    自車の位置情報及び前記乗員構成分類特定部で特定した自車の乗員構成分類を含むプローブ情報を前記サーバに逐次送信するプローブ情報送信部(254)と、
    施設の案内を行う施設案内部(256)とを備え、
    前記サーバは、
    前記ナビゲーション装置から逐次送信される前記プローブ情報を逐次受信するプローブ情報受信部(351)と、
    施設の位置を少なくとも含む施設のデータである施設データを格納している施設データ格納部(33)と、
    前記プローブ情報受信部で逐次受信する前記プローブ情報のうちの前記位置情報、及び前記施設データ格納部に格納されている前記施設データをもとに、そのプローブ情報の送信元の前記ナビゲーション装置を用いる車両の滞在施設を特定する滞在施設特定部(353)と、
    前記プローブ情報受信部で逐次受信した前記プローブ情報のうちの前記位置情報をもとに、前記車両が前記滞在施設特定部で特定した前記滞在施設に至るまでに辿った走行経路であるアプローチルートを決定するアプローチルート決定部(354)と、
    前記アプローチルート決定部で決定したアプローチルートと、そのアプローチルートを決定するのに用いた前記位置情報とともに前記プローブ情報に含まれていた前記乗員構成分類と、そのアプローチルートで至る施設とを少なくとも紐付けたレコードを、当該レコードが得られるごとに格納するレコード格納部(34)と、
    所定のトリガを検出した場合に、前記車両の予測経路を特定する予測経路特定部(357)と、
    前記レコード格納部に格納されているレコードのうち、前記予測経路特定部で特定された予測経路と前記アプローチルートが交わるとともに、前記所定のトリガを検出した際に前記乗員構成分類特定部で特定された乗員構成分類と一致するレコードに紐付けられている施設を抽出する抽出部(358)と
    前記滞在施設特定部で特定した前記滞在施設での前記車両の滞在時間を特定する滞在時間特定部(352)とを備え、
    前記ナビゲーション装置の前記施設案内部は、前記抽出部で抽出した施設の案内を行い、
    前記アプローチルート決定部は、前記プローブ情報受信部で逐次受信した前記プローブ情報のうちの前記位置情報をもとに、前記アプローチルートを、前記滞在時間特定部で特定した当該滞在施設の滞在時間が長いほど長く決定することを特徴とするナビゲーションシステム。
  4. 請求項1〜のいずれか1項において、
    前記抽出部は、前記所定のトリガを検出した際に前記乗員構成分類特定部で特定された乗員構成分類と一致するレコードに紐つけられている前記アプローチルートを抽出し、抽出したアプローチルートのうちの前記予測経路特定部で特定された予測経路と交わるアプローチルートで至る施設を抽出することを特徴とするナビゲーションシステム。
  5. 車両で用いられるナビゲーション装置(1)と、
    複数の車両の前記ナビゲーション装置と通信するサーバ(3)とを含むナビゲーションシステム(100)であって、
    前記ナビゲーション装置は、
    自車の乗員構成が複数に分類したいずれの乗員構成分類に属するかを特定する乗員構成分類特定部(253)と、
    自車の位置情報及び前記乗員構成分類特定部で特定した自車の乗員構成分類を含むプローブ情報を前記サーバに逐次送信するプローブ情報送信部(254)と、
    施設の案内を行う施設案内部(256)とを備え、
    前記サーバは、
    前記ナビゲーション装置から逐次送信される前記プローブ情報を逐次受信するプローブ情報受信部(351)と、
    施設の位置を少なくとも含む施設のデータである施設データを格納している施設データ格納部(33)と、
    前記プローブ情報受信部で逐次受信する前記プローブ情報のうちの前記位置情報、及び前記施設データ格納部に格納されている前記施設データをもとに、そのプローブ情報の送信元の前記ナビゲーション装置を用いる車両の滞在施設を特定する滞在施設特定部(353)と、
    前記プローブ情報受信部で逐次受信した前記プローブ情報のうちの前記位置情報をもとに、前記車両が前記滞在施設特定部で特定した前記滞在施設に至るまでに辿った走行経路であるアプローチルートを決定するアプローチルート決定部(354)と、
    前記アプローチルート決定部で決定したアプローチルートと、そのアプローチルートを決定するのに用いた前記位置情報とともに前記プローブ情報に含まれていた前記乗員構成分類と、そのアプローチルートで至る施設とを少なくとも紐付けたレコードを、当該レコードが得られるごとに格納するレコード格納部(34)と、
    所定のトリガを検出した場合に、前記車両の予測経路を特定する予測経路特定部(357)と、
    前記レコード格納部に格納されているレコードのうち、前記予測経路特定部で特定された予測経路と前記アプローチルートが交わるとともに、前記所定のトリガを検出した際に前記乗員構成分類特定部で特定された乗員構成分類と一致するレコードに紐付けられている施設を抽出する抽出部(358)とを備え、
    前記ナビゲーション装置の前記施設案内部は、前記抽出部で抽出した施設の案内を行い、
    前記抽出部は、前記所定のトリガを検出した際に前記乗員構成分類特定部で特定された乗員構成分類と一致するレコードに紐つけられている前記アプローチルートを抽出し、抽出したアプローチルートのうちの前記予測経路特定部で特定された予測経路と交わるアプローチルートで至る施設を抽出することを特徴とするナビゲーションシステム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、
    前記サーバは、
    複数の施設が前記抽出部で抽出されていた場合に、それらの施設の優先度を設定する優先度設定部(359)を備え、
    前記ナビゲーション装置の前記施設案内部は、複数の施設が前記抽出部で抽出されていた場合に、前記優先度設定部で設定された優先度が高い施設の案内ほど優先して行うことを特徴とするナビゲーションシステム。
  7. 請求項において、
    前記優先度設定部は、紐付けられている前記レコードの数が多い施設ほど優先度を高く設定することを特徴とするナビゲーションシステム。
  8. 請求項又はにおいて、
    前記サーバは、
    前記施設案内部で案内した施設がユーザに採用された割合である採用率を特定する採用率特定部(356)を備え、
    前記優先度設定部は、前記採用率特定部で特定された採用率が高い施設ほど優先度を高く設定することを特徴とするナビゲーションシステム。
  9. 請求項のいずれか1項において、
    前記レコード格納部は、前記レコードに、当該レコードが得られた日付、曜日、及び時間帯の少なくともいずれかである時期的情報も紐付けて格納するものであって、
    前記優先度設定部は、前記所定のトリガを検出した際の前記時期的情報に合致する前記時期的情報が紐付けられたレコードの数が多い施設ほど優先度を高く設定することを特徴とするナビゲーションシステム。
  10. 請求項1〜のいずれか1項において、
    前記予測経路特定部は、前記予測経路を特定する対象車両の位置情報が示す位置が含まれる、前記対象車両以外の車両の走行軌跡の、当該位置以降の領域を前記予測経路と特定することを特徴とするナビゲーションシステム。
  11. 請求項1〜のいずれか1項において、
    前記予測経路特定部は、前記予測経路を特定する対象車両の位置情報が示す位置が含まれる、前記対象車両の過去の走行軌跡のうち、前記対象車両の走行回数がより多い走行軌跡の、当該位置以降の領域を前記予測経路と特定する現在位置が含まれる前記対象車両の過去の走行軌跡を予測経路に用いることを特徴とするナビゲーションシステム。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム(100)に含まれることを特徴とするナビゲーション装置。
  13. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム(100)に含まれることを特徴とするサーバ。
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