JP6079067B2 - 共重合ポリカーボネート - Google Patents
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Description
本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解消し、優れた機械強度(なかでも耐面衝撃性)と成形加工性、透明性とを併せ持つ植物由来モノマーを用いた共重合ポリカーボネートを提供することにある。
〔1〕少なくとも、糖由来アルコールに由来する構造単位と、脂環式ジヒドロキシ化合物
に由来する構造単位と、脂肪族ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位を含むことを特徴とする共重合ポリカーボネート。
〔2〕糖由来アルコールに由来する構造単位が、下記式(1)で表される化合物に由来する構造単位である、〔1〕に記載の共重合ポリカーボネート。
〔4〕脂肪族ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位が、エチレングリコール、プロパンジオール類、ブタンジオール類、ヘプタンジオール類、ヘキサンジオール類、デカンジオール類、ドデカンジオール類、ネオペンチルグリコールおよびヘキシレングリコールよりなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物に由来する構造単位である、〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の共重合ポリカーボネート。
〔5〕共重合ポリカーボネートを構成する全ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位に対する、糖由来アルコールに由来する構造単位の割合が、10mol%以上90mol%以下である、〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の共重合ポリカーボネート。
〔6〕共重合ポリカーボネートを構成する全ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位に対する、脂環式ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位の割合が、0.5mol%以上80mol%以下である、〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の共重合ポリカーボネート。
〔7〕共重合ポリカーボネートを構成する全ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位に対する、脂肪族ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位の割合が、0.5mol%以上80mol%以下である、〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の共重合ポリカーボネート。
〔8〕パンクチャー衝撃試験機を用いて、温度23℃の雰囲気下でポンチ径20mm、サポート径40mm、試験速度4.4m/sの試験条件で、形状100mm×100mm×2mmの成形平板を、錘で打ち抜いた時の破壊点エネルギーが25J以上300J以下である、〔1〕〜〔7〕のいずれか1項に記載の共重合ポリカーボネート。
〔9〕〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の共重合ポリカーボネートを成形してなることを特徴とする成形品。
子分野、自動車分野、光学部品分野等、幅広い分野への材料提供が可能である。
本発明の共重合ポリカーボネートは、上記のとおり、少なくとも、糖由来アルコールに由来する構造単位と脂環式ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位と脂肪族ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位を含むことに特徴をもつものである。
本発明の共重合ポリカーボネートは、糖由来アルコールに由来する構造単位を有するが、本発明における糖由来アルコールとは、共重合ポリカーボネートを構成することができるものであれば、如何なるものも使用することが可能であって、糖そのものでも良く、アルドースやケトースを還元したものでも良く、更に分子内脱水環化したものでも良い。
本発明における糖由来アルコールに特に制限は無いが、共重合ポリカーボネートの熱安定性を向上させる観点から環構造を有するものが好ましく、より好ましくは2以上4以下の環構造を有するものが用いられる。また、同様の理由から分子量が800以下であるものが好ましく、より好ましくは分子量が350以下のもの、特に好ましくは分子量が300以下のものである。
これらの化合物の中でも、植物由来の資源として豊富に存在し、容易に入手可能な種々のデンプンから製造されるソルビトールを脱水縮合して得られるイソソルビドが、入手および製造のし易さ、耐光性、光学特性、成形性、耐熱性、カーボンニュートラルの面から最も好ましい。
これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これら塩基性安定剤の糖由来アルコール中の含有量に特に制限はないが、糖由来アルコールは酸性状態で分解が促進されるため、上記の塩基性安定剤を含む糖由来アルコールの水溶液のpHが7〜8となるように塩基性安定剤を添加することが好ましい。
これらの塩基性安定剤を含有した糖由来アルコールを共重合ポリカーボネートの製造原料として用いると、塩基性安定剤自体が重合触媒となり、重合速度や品質の制御が困難になるだけでなく、得られる共重合ポリカーボネートの色相の悪化を招くため、共重合ポリカーボネートの製造原料として使用する前に糖由来アルコール中の塩基性安定剤をイオン交換樹脂や蒸留等で除去することが好ましい。
ても、連続蒸留であってもよく、特に限定されない。蒸留の条件としてはアルゴンや窒素などの不活性ガス雰囲気において、減圧下で蒸留を実施することが好ましく、熱による変性を抑制するためには、250℃以下、好ましくは200℃以下、特には180℃以下の条件で行うことが好ましい。
本発明の共重合ポリカーボネートを構成する、少なくとも糖由来アルコールと脂環式ジヒドロキシ化合物と脂肪族ジヒドロキシ化合物を含むジヒドロキシ化合物(以下、「全ジヒドロキシ化合物」と略称することがある。)に由来する構造単位に対する、糖由来アルコールに由来する構造単位の割合は、好ましくは10mol%以上、より好ましくは20mol%以上、特に好ましくは30mol%以上、最も好ましくは50mol%以上である。また上限は、好ましくは90mol%以下、より好ましくは80mol%以下、特に好ましくは70mol%以下である。
10mol%より低いと耐熱性(ガラス転移温度)が低くなる恐れがあり、90mol%を超えると破壊点エネルギーや脆性破壊率等の耐面衝撃性が低くなる恐れがある。
脂環式ジヒドロキシ化合物は、環状構造の炭化水素骨格と2つのヒドロキシ基を有する化合物であり、ヒドロキシ基は、環状構造に直接結合していてもよいし、アルキレン基のような置換基を介して環状構造に結合していてもよい。また、環状構造は単環であっても多環であってもよい。
脂環式ジヒドロキシ化合物として、5員環構造を有する脂環式ジヒドロキシ化合物又は6員環構造を有する脂環式ジヒドロキシ化合物を用い、これらに由来する構造単位を共重合ポリカーボネートに導入することにより、得られる共重合ポリカーボネートの耐熱性を高めることができる。
ール等のシクロヘキサンジオール類、4−シクロヘキセン−1,2−ジオール等のシクロへキセンジオール類、2,3−ノルボルナンジオール、2,5−ノルボルナンジオール等のノルボルナンジオール類、1,3−アダマンタンジオール、2,2−アダマンタンジオール等のアダマンタンジオール類、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等のシクロへキサンジメタノール類、4−シクロヘキセン−1,2−ジオール等のシクロヘキセンジメタノール類、2,3−ノルボルナンジメタノール、2,5−ノルボルナンジメタノール等のノルボルナンジメタノール類、1,3−アダマンタンジメタノール、2,2−アダマンタンジメタノール等のアダマンタンジメタノール類等が挙げられる。
シクロヘキサンジメタノール類及び/又はトリシクロデカンジメタノール類を用いると、得られる共重合ポリカーボネート組成物の面衝撃性が優れたものとなる。シクロヘキサンジメタノール類の中では1,4−シクロヘキサンジメタノールが好ましい。
これらの脂環式ジヒドロキシ化合物は、1種のみで使用することも、2種以上を組み合わせて使用することもできる。
0.5mol%より低くくても、80mol%を超えても破壊点エネルギーや脆性破壊率等の耐面衝撃性が低くなる恐れがある。
脂肪族ジヒドロキシ化合物としては、直鎖脂肪族ジヒドロキシ化合物、分岐脂肪族ジヒドロキシ化合物等が挙げられ、これらの中でも直鎖脂肪族ジヒドロキシ化合物が好ましい。
直鎖脂肪族ジヒドロキシ化合物としては、例えば、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−プロパンジオール等のプロパンジオール類、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,2−ブタンジオール等のブタンジオール類、1,5−ヘプタンジオール等のヘプタンジオール類、1,4−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール等のヘキサンジオール類、1,10−デカンジオール等のデカンジオール類、1,12−ドデカンジオール等のドデカンジオール類等が挙げられる。
本発明の共重合ポリカーボネートを構成する全ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位に対する、脂肪族ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位の割合は、好ましくは0.5mol%以上、より好ましくは1mol%以上、特に好ましくは2mol%以上、さらに好ましくは3mol%以上、最も好ましくは5mol%以上である。また上限は、好ましくは80mol%以下、より好ましくは60mol%以下、特に好ましくは50mol%以
下、最も好ましくは30mol%以下である。
0.5mol%より低いと破壊点エネルギーや脆性破壊率等の耐面衝撃性が低くなる恐れがあり、80mol%を超えると耐熱性(ガラス転移温度)が低くなる恐れがある。
本発明の共重合ポリカーボネートは、上記糖由来アルコールと脂環式ジヒドロキシ化合物と脂肪族ジヒドロキシ化合物以外のジヒドロキシ化合物(以下「その他のジヒドロキシ化合物」と称す場合がある。)に由来する構造単位を含んでいても良い。
本発明の共重合ポリカーボネートを構成する全ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位に対する、その他のジヒドロキシ化合物に由来する構造単位の割合は、好ましくは80mol%以下、より好ましくは60mol%以下、特に好ましくは50mol%以下である。
本発明の共重合ポリカーボネートは、上述した全ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルを原料として、エステル交換反応により重縮合させて得ることができる。
用いられる炭酸ジエステルとしては、通常、下記式(4)で表されるものが挙げられる。これらの炭酸ジエステルは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
本発明の共重合ポリカーボネートは、通常、全ジヒドロキシ化合物と前記式(4)で表される炭酸ジエステルとをエステル交換反応させて製造される。より詳細には、全ジヒドロキシ化合物と前記式(4)で表される炭酸ジエステルとをエステル交換反応により重縮合し、副生するモノヒドロキシ化合物等を系外に除去することによって得られる。この場合、通常、エステル交換反応触媒存在下でエステル交換反応により重縮合を行う。
用いられる触媒としては、製造された共重合ポリカーボネートの耐光性、透明性、色相、耐熱性、熱安定性、及び機械的強度のうち、とりわけて耐光性を満足させ得るものであれば、限定されないが、長周期型周期表における1族又は2族(以下、単に「1族」、「2族」と表記する。)の金属化合物、塩基性ホウ素化合物、塩基性リン化合物、塩基性アンモニウム化合物、アミン系化合物等の塩基性化合物が挙げられる。好ましくは1族金属化合物及び/又は2族金属化合物が使用される。
ることも可能であるが、1族金属化合物及び/又は2族金属化合物のみを使用することが特に好ましい。
また、1族金属化合物及び/又は2族金属化合物の形態としては、通常、水酸化物、又は炭酸塩、カルボン酸塩、フェノール塩といった塩の形態で用いられるが、入手のし易さ、取扱いの容易さから、水酸化物、炭酸塩、酢酸塩が好ましく、色相と重合活性の観点からは酢酸塩が好ましい。
アンモニウムヒドロキシド、ベンジルトリフェニルアンモニウムヒドロキシド、メチルトリフェニルアンモニウムヒドロキシド、ブチルトリフェニルアンモニウムヒドロキシド等が挙げられる。
また、本発明の共重合ポリカーボネートの透明性、色相、耐光性を特に優れたものとするために、触媒が、マグネシウム化合物及びカルシウム化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属化合物であるのが好ましい。
本発明の共重合ポリカーボネートは、上述した全ジヒドロキシ化合物と前記式(4)の炭酸ジエステルとをエステル交換反応により重縮合させることによって得られるが、原料であるジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルは、エステル交換反応前に均一に混合することが好ましい。
また、このmol比率が大き過ぎると、エステル交換反応の速度が低下したり、所望とする分子量の共重合ポリカーボネートの製造が困難となる場合がある。エステル交換反応速度の低下は、重合反応時の熱履歴を増大させ、結果的に得られた共重合ポリカーボネートの色相や耐光性を悪化させる可能性がある。
重合条件としては、重合初期においては、相対的に低温、低真空でプレポリマーを得、重合後期においては相対的に高温、高真空で所定の値まで分子量を上昇させることが好ましいが、各分子量段階でのジャケット温度と内温、反応系内の圧力を適切に選択することが、得られる共重合ポリカーボネートの色相や耐光性の観点から重要である。例えば、重合反応が所定の値に到達する前に温度、圧力のどちらか一方でも早く変化させすぎると、未反応のモノマーが留出し、ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルのmol比を狂わせ、重合速度の低下を招いたり、所定の分子量や末端基を持つポリマーが得られなかったりして結果的に本発明の目的を達成することができない可能性がある。
重合速度を適切に維持し、モノマーの留出を抑制しながら、最終的に得られる共重合ポリカーボネートの色相や熱安定性、耐光性等を損なわないようにするためには、前述の触媒の種類と量の選定が重要である。
、モノマーの揮散を抑制してやることが重要であり、重合反応後期においては、平衡を重合側にシフトさせるために、副生するモノヒドロキシ化合物を十分留去させることが重要になるためである。このように、異なった重合反応条件を設定するには、直列に配置された複数の重合反応器を用いることが、生産効率の観点から好ましい。
重合反応の温度は、低すぎると生産性の低下や製品への熱履歴の増大を招き、高すぎるとモノマーの揮散を招くだけでなく、得られる共重合ポリカーボネートの分解や着色を助長する可能性がある。
また、副生したモノヒドロキシ化合物は、資源有効活用の観点から、必要に応じ精製を行った後、炭酸ジフェニルやビスフェノールA等の原料として再利用することが好ましい。
臭気低減の観点からは、脱揮性能に優れた横型反応器や真空ベント付の押出機を用いて、共重合ポリカーボネート中の芳香族モノヒドロキシ化合物の含有量を、好ましくは700重量ppm以下、更に好ましくは500重量ppm以下、特に好ましくは300重量ppm以下にすることが適当である。ただし、工業的に完全に除去することは困難であり、共重合ポリカーボネート中の芳香族モノヒドロキシ化合物の含有量の下限は通常1重量ppmである。尚、これら芳香族モノヒドロキシ化合物は、用いる原料により、当然置換基を有していてもよく、例えば、炭素数が5以下であるアルキル基等を有していてもよい。
本発明の共重合ポリカーボネートは、上述の通り重縮合後、通常、冷却固化させ、回転式カッター等でペレット化される。ペレット化の方法は限定されるものではないが、最終重合反応器から溶融状態で抜き出し、ストランドの形態で冷却固化させてペレット化させる方法、最終重合反応器から溶融状態で一軸又は二軸の押出機に供給し、溶融押出しした後、冷却固化させてペレット化させる方法、又は、最終重合反応器から溶融状態で抜き出し、ストランドの形態で冷却固化させて一旦ペレット化させた後に、再度一軸又は二軸の押出機に樹脂を供給し、溶融押出しした後、冷却固化させてペレット化させる方法等が挙げられる。
押出機中の、溶融混練温度は、共重合ポリカーボネートのガラス転移温度や分子量に依存するが、通常150℃〜300℃、好ましくは200℃〜270℃、更に好ましくは230℃〜260℃である。溶融混練温度が150℃より低いと、共重合ポリカーボネートの溶融粘度が高く、押出機への負荷が大きくなり、生産性が低下する。300℃より高いと、共重合ポリカーボネートの熱劣化が激しくなり、分子量の低下による機械的強度の低下や着色、ガスの発生を招くことがある。
また、押出された共重合ポリカーボネートを冷却しチップ化する際は、空冷、水冷等の冷却方法を使用するのが好ましい。空冷の際に使用する空気は、ヘパフィルター等で空気中の異物を事前に取り除いた空気を使用し、空気中の異物の再付着を防ぐことが望ましい。水冷を使用する際は、イオン交換樹脂等で水中の金属分を取り除き、さらにフィルター
にて、水中の異物を取り除いた水を使用することが望ましい。用いるフィルターの目開きは、99%除去の濾過精度として10μm〜0.45μmであることが好ましい。
上記式(5)で表される末端基の濃度を制御するには、原料である全ジヒドロキシ化合物と前記式(4)で表される炭酸ジエステルのmol比率を制御する他、エステル交換反応時の触媒の種類や量、重合圧力や重合温度を制御する方法等が挙げられる。
なお、上記末端基の濃度は、1H−NMRにより定量することができる。
(還元粘度)
本発明の共重合ポリカーボネートの分子量は、還元粘度で表すことができ、還元粘度は、好ましくは0.2dL/g以上、より好ましくは0.3dL/g以上である。還元粘度の上限は、好ましくは1.2dL/g以下、より好ましくは1.0dL/g以下である。
本発明の共重合ポリカーボネートのガラス転移温度(Tig)は、耐熱性や成形性の観点から、好ましくは70℃以上、より好ましくは75℃以上、更に好ましくは80℃以上である。ガラス転移温度の上限は、好ましくは200℃以下、より好ましくは180℃以下である。
共重合ポリカーボネートのガラス転移温度(Tig)が低いと、その共重合ポリカーボネートは耐熱性が低くなる傾向がある。また、ガラス転移温度が高すぎると成形性が低くなる傾向がある。
本発明の共重合ポリカーボネートの全光線透過率は、好ましくは60%以上、より好ましくは70%以上、更に好ましくは80%以上である。
共重合ポリカーボネートの全光線透過率が低すぎると、建築材料分野、電気・電子分野、自動車分野、光学部品分野等において好適に用いることが困難になる場合がある。
本発明の共重合ポリカーボネートのヘーズは、厚さ3mmの成形片において、好ましく
は10%以下、より好ましくは5%以下、更に好ましくは3%以下である。
共重合ポリカーボネートのヘーズが高すぎると、建築材料分野、電気・電子分野、自動車分野、光学部品分野等において好適に用いることが困難になる場合がある。
本発明の共重合ポリカーボネートの破壊点エネルギーは、好ましくは25J以上、より好ましくは30J以上、特に好ましくは50J以上、最も好ましくは60J以上である。破壊点エネルギーの上限に特に制限はないが、通常300J以下である。
共重合ポリカーボネートの破壊点エネルギーが低すぎると、耐面衝撃性が低く脆く割れやすい材料になる。そのため、建築材料分野、電気・電子分野、自動車分野、光学部品分野等において好適に用いることが困難になる場合がある。特に自動車分野では、衝撃に対して脆く割れやすい材料を使用することは、安全上の観点から困難になる場合が多い。
本発明の共重合ポリカーボネートの脆性破壊率は、好ましくは70%以下、より好ましくは60%以下である。
共重合ポリカーボネートの脆性破壊率が高すぎると、耐面衝撃性が低いことになり、建築材料分野、電気・電子分野、自動車分野、光学部品分野等において好適に用いることが困難になる場合がある。
本発明の共重合ポリカーボネートの鉛筆硬度は、好ましくはHB以上、より好ましくはF以上である。
共重合ポリカーボネートの鉛筆硬度が低いと、表面硬度が低いことになり、成形品表面の耐傷付き性が低くなる傾向がある。
なお、共重合ポリカーボネートの還元粘度、ガラス転移温度(Tig)、全光線透過率、ヘーズ、破壊点エネルギー、脆性破壊率、鉛筆硬度の測定方法等は、後述の[実施例]の項で示すとおりである。
本発明の共重合ポリカーボネートは、射出成形法、押出成形法、圧縮成形法等の通常知られている方法で成形物(成形品)とすることができる。
その他の樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル、ポリアミド、ポリオレフィン、ランダム及びブロック共重合体のようなゴム状改質剤などが挙げられる。
溶媒として塩化メチレンを用い、0.6g/dLの濃度の共重合ポリカーボネート溶液を調製した。森友理化工業社製ウベローデ型粘度管を用いて、温度20.0℃±0.1℃で測定を行い、溶媒の通過時間t0と溶液の通過時間tから次式より相対粘度ηrelを
求め、
ηrel=t/t0
相対粘度から次式より比粘度ηspを求めた。
ηsp=(η−η0)/η0=ηrel−1
比粘度を濃度c(g/dL)で割って、還元粘度ηsp/cを求めた。
この値が高いほど分子量が大きい。
ガラス転移温度は、JIS K7121に規定される方法に準拠して求めた。より具体的には、示差走査熱量計(エスアイアイ・ナノテクノロジー社製DSC6220)を用いて測定を行い、測定条件としては、共重合ポリカーボネート約10mgを同社製アルミパンに入れて密封し、50mL/分の窒素気流下、昇温速度20℃/分で室温から250℃まで昇温し、3分間温度を保持した後、0℃まで20℃/分の速度で冷却する。0℃で3分保持し、再び200℃まで20℃/分の速度で昇温し、2回目の昇温で得られたDSCデータより、低温側のベースラインを高温側に延長した直線と、ガラス転移の階段状変化部分における曲線の勾配が最大になるような点で引いた接線との交点の温度である補外ガラス転移開始温度を求め、これをガラス転移温度(Tig)とした。
全光線透過率ならびにヘーズは、JIS K7105に準拠し共重合ポリカーボネートの幅60mm×長さ60mm×厚さ3mmの成形片を用い、日本電色工業社製ヘーズメーター(1001DP)にて測定した。
島津製作所社製高速パンクチャー衝撃試験機ハイドロショットHITS−P10を用いて、温度23℃の雰囲気下でポンチ径20mm、サポート径40mm、試験速度4.4m/sの試験条件で、形状100mm×100mm×2mm、試験片数n=5にて成形平板を錘で打ち抜き、破壊エネルギー(J)および破壊点変位(mm)を測定した。
前述のヘーズ測定と同じ試験片を使用し、東洋精機社製鉛筆引掻塗膜硬さ試験機を用いて、JIS K5600−5−4に記載の方法で鉛筆硬度を測定した。
以下の実施例および比較例の記載の中で用いた化合物の略号は次の通りである。
ISB:イソソルビド
TCDDM:トリシクロデカンジメタノール
HD:1,6−ヘキサンジオール
PDO:1,3−プロパンジオール
DPC:ジフェニルカーボネート
撹拌翼および100℃に制御された還流冷却器を具備した重合反応装置に、ISBとTCDDMとHD、蒸留精製して塩化物イオン濃度を10ppb以下にしたDPC、および酢酸カルシウム1水和物を、モル比でISB/TCDDM/HD/DPC/酢酸カルシウム1水和物=0.635/0.115/0.250/1.000/3.0×10−6になるように仕込み、充分に窒素置換した(酸素濃度0.0005〜0.001vol%)。続いて熱媒で加温を行い、内温が140℃になった時点で撹拌を開始した。昇温を開始後40分で内温を210℃にし、内温が210℃に到達した時点でこの温度を保持するように制御すると同時に、減圧を開始し、210℃に到達してから90分で13.3kPa(絶対圧力、以下同様)にして、この圧力を保持するようにしながら、さらに30分間保持した。重合反応とともに副生するフェノール蒸気は、100℃の還流冷却器に導き、フェノール蒸気中に若干量含まれるモノマー成分を重合反応器に戻し、凝縮しないフェノール蒸気は続いて45℃の凝縮器に導いて回収した。
ISB、TCDDM、HD、DPCおよび酢酸カルシウム1水和物を、モル比でISB/TCDDM/HD/DPC/酢酸カルシウム1水和物=0.60/0.15/0.25/1.00/3.0×10−6になるように仕込んだ他は参考例1と同様に実施した。得られた共重合ポリカーボネートの物性評価の結果を表1に示す。
ISB、TCDDM、HD、DPCおよび酢酸カルシウム1水和物を、モル比でISB/TCDDM/HD/DPC/酢酸カルシウム1水和物=0.60/0.20/0.20/1.00/3.0×10−6になるように仕込んだ他は参考例1と同様に実施した。得られた共重合ポリカーボネートの物性評価の結果を表1に示す。
ISB、TCDDM、HD、DPCおよび酢酸カルシウム1水和物を、モル比でISB/TCDDM/HD/DPC/酢酸カルシウム1水和物=0.651/0.282/0.067/1.000/2.0×10−6になるように仕込んだ他は参考例1と同様に実施した。得られた共重合ポリカーボネートの物性評価の結果を表1に示す。
ISB、TCDDM、HD、DPCおよび酢酸カルシウム1水和物を、モル比でISB/TCDDM/HD/DPC/酢酸カルシウム1水和物=0.634/0.235/0.131/1.000/2.0×10−6になるように仕込んだ他は参考例1と同様に実施した。得られた共重合ポリカーボネートの物性評価の結果を表1に示す。
ISB、TCDDM、HD、DPCおよび酢酸カルシウム1水和物を、モル比でISB/TCDDM/HD/DPC/酢酸カルシウム1水和物=0.618/0.190/0.192/1.000/2.0×10−6になるように仕込んだ他は参考例1と同様に実施した。得られた共重合ポリカーボネートの物性評価の結果を表1に示す。
ISB、TCDDM、DPCおよび酢酸カルシウム1水和物を、モル比でISB/TCDDM/DPC/酢酸カルシウム1水和物=0.70/0.30/1.00/2.0×10−6になるように仕込んだ他は参考例1と同様に実施した。得られた共重合ポリカーボネートの物性評価の結果を表2に示す。
ISB、TCDDM、DPCおよび酢酸カルシウム1水和物を、モル比でISB/TCDDM/DPC/酢酸カルシウム1水和物=0.50/0.50/1.00/2.0×10−6になるように仕込んだ他は参考例1と同様に実施した。得られた共重合ポリカーボネートの物性評価の結果を表2に示す。
ISB、HD、DPCおよび酢酸カルシウム1水和物を、モル比でISB/HD/DPC/酢酸カルシウム1水和物=0.85/0.15/1.00/2.0×10−6になるように仕込んだ他は参考例1と同様に実施した。得られた共重合ポリカーボネートの物性評価の結果を表2に示す。
ISB、PDO、DPCおよび酢酸カルシウム1水和物を、モル比でISB/PDO/DPC/酢酸カルシウム1水和物=0.70/0.30/1.00/2.0×10−6になるように仕込んだ他は参考例1と同様に実施した。得られた共重合ポリカーボネートの物性評価の結果を表2に示す。
ISB、PDO、DPCおよび酢酸カルシウム1水和物を、モル比でISB/PDO/DPC/酢酸カルシウム1水和物=0.60/0.40/1.00/2.0×10−6になるように仕込んだ他は参考例1と同様に実施した。得られた共重合ポリカーボネートの物性評価の結果を表2に示す。
Claims (7)
- 少なくとも、糖由来アルコールに由来する構造単位と、脂環式ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位と、脂肪族ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位を含み、
前記糖由来アルコールに由来する構造単位が、下記式(1)で表される化合物に由来する構造単位であり、
前記脂肪族ジヒドロキシ化合物が、直鎖脂肪族ジヒドロキシ化合物、分岐脂肪族ジヒドロキシ化合物の少なくとも一方であり、
前記共重合ポリカーボネートを構成する全ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位に対する、脂環式ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位の割合は0.5mol%以上20mol%以下であり、
前記共重合ポリカーボネートを構成する全ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位に対する、脂肪族ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位の割合は0.5mol%以上20mol%以下であることを特徴とする共重合ポリカーボネート。
- 前記共重合ポリカーボネート中のリチウム及び2族金属化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属化合物を、金属量として、前記ジヒドロキシ化合物1mol当たり、0.1mol以上、20mol以下含む、請求項1に記載の共重合ポリカーボネート。
- 脂環式ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位が、トリシクロデカンジオール類、ペンタシクロペンタデカンジオール類、デカリンジオール類、トリシクロテトラデカンジオール類、トリシクロデカンジメタノール類、ペンタシクロペンタデカンジメタノール類、シクロヘキサンジオール類、シクロへキセンジオール類、ノルボルナンジオール類、アダマンタンジオール類、シクロへキサンジメタノール類、シクロヘキセンジメタノール類、ノルボルナンジメタノール類およびアダマンタンジメタノール類よりなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物に由来する構造単位である、請求項1または2に記載の共重合ポリ
カーボネート。 - 脂肪族ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位が、エチレングリコール、プロパンジオール類、ブタンジオール類、ヘプタンジオール類、ヘキサンジオール類、デカンジオール類、ドデカンジオール類、ネオペンチルグリコールおよびヘキシレングリコールよりなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物に由来する構造単位である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の共重合ポリカーボネート。
- 共重合ポリカーボネートを構成する全ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位に対する、糖由来アルコールに由来する構造単位の割合が、10mol%以上90mol%以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の共重合ポリカーボネート。
- パンクチャー衝撃試験機を用いて、温度23℃の雰囲気下でポンチ径20mm、サポート径40mm、試験速度4.4m/sの試験条件で、形状100mm×100mm×2mmの成形平板を、錘で打ち抜いた時の破壊点エネルギーが25J以上300J以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の共重合ポリカーボネート。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の共重合ポリカーボネートを成形してなることを特徴とする成形品。
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