JP6078611B1 - ラベルシート検査機 - Google Patents
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Abstract
Description
被検査ラベルシートを給紙トレイに載置し、搬送ローラ及び排出ローラを回転することで、画像読取部に走査(搬送)する。画像読取部は、搬送ローラ及び排出ローラ間にて搬送される被検査ラベルシート(各被検査ラベル)を撮像する。
請求項1では、搬送ユニットは、基準ラベルシートを一方の端辺から送給ローラ対に搬入し、各ローラ対を回転することで、基準ラベルシートを送給ローラ対で挟持し、排出ローラ対で挟持しなく、及び最前列の基準ラベルを各ローラ対間に配置する搬送態様、基準ラベルシートを各ローラ対で挟持する搬送態様、及び基準ラベルシートを排出ローラ対で挟持し、送給ローラ対で挟持しなく、最後列の基準ラベルを各ローラ対に配置する搬送経路を経て、送給ローラ対から排出ローラ対に搬送し、被検査ラベルシートを一方の端辺から送給ローラ対に搬入し、各ローラ対を回転することで、被検査ラベルシートを送給ローラ対で挟持し、排出ローラ対で挟持しなく、及び最前列の被検査ラベルを各ローラ対間に配置する搬送態様、被検査ラベルシートを各ローラ対で挟持する搬送態様、及び被検査ラベルシートを排出ローラ対で挟持し、送給ローラ対で挟持しなく、最後列の被検査ラベルを各ローラ対に配置する搬送経路を経て、送給ローラ対から排出ローラ対に搬送する構成を採用できる。
請求項1では、イメージセンサユニットは、各ローラ対間に搬送される基準ラベルシートについて、基準ラベルシートの各搬送態様で基準ラベルシートを撮像し、各ローラ対間に搬送される被検査ラベルシートについて、被検査ラベルシートの各搬送態様で被検査ラベルシートを撮像する構成も採用できる。
請求項1では、基準ラベル及び被検査ラベルは、同一枚数(3枚以上)で同一配置にて複数並列して、画像制御手段は、基準ラベルシートの撮像画像データから、複数の基準ラベルの撮像画像データを選択して取出し、1又は複数の基準ラベルの撮像画像データ、及び各被検査ラベルの撮像画像データを比較して、各被検査ラベルの合否を判別する構成も採用できる。
なお、請求項1では、基準ラベルシートのシートは、基準側・シートであり、被検査ラベルのシートは、被検査側・シートである。
請求項2では、搬送ユニットは、基準ラベルシートを一方の端縁から送給ローラ対に搬入し、各ローラ対を回転することで、基準ラベルシートを送給ローラ対で挟持し、排出ローラ対で挟持しなく、及び最前列の基準ラベルを各ローラ対間に配置する搬送態様、基準ラベルシートを各ローラ対で挟持する搬送形態、及び基準ラベルシートを排出ローラ対で挟持し、送給ローラ対で挟持しなく、最後列の基準ラベルを各ローラ対に配置する搬送経路を経て、送給ローラ対から排出ローラ対に搬送し、被検査ラベルシートを一方の端辺から送給ローラ対から搬入し、各ローラ対を回転することで、被検査ラベルシートを送給ローラ対で挟持し、排出ローラ対で挟持しなく、及び最前列の被検査ラベルを各ローラ対間に配置する搬送態様、被検査ラベルシートを各ローラ対で挟持する搬送態様、及び被検査ラベルシートを排出ローラ対で挟持し、送給ローラ対で挟持しなく、最後列の被検査ラベルを各ローラ対に配置する搬送経路を経て、送給ローラ対から排出ローラ対に搬送する構成を採用できる。
請求項2では、イメージセンサユニットは、各ローラ対間に搬送される基準ラベルシートについて、基準ラベルシートの各搬送態様で基準ラベルシートのカラー画像を撮像し、各ローラ対間に搬送される被検査ラベルシートについて、被検査ラベルシートの各搬送態様で被検査ラベルシートのカラー画像を撮像する構成も採用できる。
請求項2では、基準ラベル及び被検査ラベルは、同一枚数(3枚以上)で同一配置にて複数並列して、画像制御手段は、基準ラベルシートの撮像画像データから、複数の基準ラベルの撮像画像データを選択して取出し、1又は複数の基準ラベルの撮像画像データ、及び各被検査ラベルの撮像画像データを比較して、各被検査ラベルの合否を判別する構成も採用できる。
なお、請求項2では、基準ラベルシートのシートは、基準側・シートであり、被検査ラベルのシートは、被検査側・シートである。
これにより、画像制御手段は、搬送ユニットでイメージセンサユニットに走査した、基準ラベルの撮像画像データを使用して、各被検査ラベルの撮像画像データと比較することで、精度良く、各被検査ラベルの合否を判別できる。
これにより、画像制御手段は、搬送ユニットでイメージセンサユニットに走査した、基準ラベルの撮像画像データを使用して、各被検査ラベルの撮像画像データに対して、同一列及び同一行の画素毎に三原色値を比較することで、精度良く、各被検査ラベルの合否を判別できる。
ラベルシート検査機Wは、基準ラベルシートMSを使用して、被検査ラベルシートKSについて、基準ラベルMRに対し、各被検査ラベルKRの合否を判別する。
図7(a)において、基準ラベルシートMSは、例えば、矩形(長方形)に形成される。基準ラベルシートMSは、シートH(基準側・シート)、及び複数枚の基準ラベルMRでなる。
矩形剥離シートH(基準ラベルシートMS)は、各短辺Sa,Sa(各端辺)及び各長辺Sb,Sbを有する。
各短辺Sa,Saは、基準ラベルシートMSの長手方向Nの各端辺であって、相互に並行して対向する。各長辺Sb,Sbは、長手方向Nに直交する幅方向Hの各端辺であって、相互に平行して対向する。
各基準ラベルMRの表面には、図形(図柄)、文字等が印字(印刷)されている。(基準・印刷ラベル)。各基準ラベルMRは、矩形剥離シートHの表面Haに貼着(配置)される。基準ラベルMRは、基準ラベルシートMSの長手方向Nにおいて、矩形剥離シートHの各短辺Sa,Sa間にラベル間隔TR(等間隔)を隔てて複数並列される。
各基準ラベルMRは、裏面に接着剤層(図示しない)を有し、接着剤層を矩形剥離シートHの表面Haに貼着して、矩形剥離シートHに配置される。
基準ラベルMRの並列枚数mは、例えば、5枚(m=5)であって、長手方向Nに1列配置される。
2番目の基準ラベルMRは、1番目及び5番目の基準ラベルMR間に配置され、3番目の基準ラベルMRは、3番目及び5番目の基準ラベルMR間に配置され、4番目の基準ラベルMRは、4番目及び5番目の基準ラベルMR間に配置される。
基準ラベルシートMSは、図7(a)にしめすように、一方の短辺Sa(端辺)及び1番目(最前列:m=1)の基準ラベルMR間に端辺間隔TSを有し、他方の短辺Sa(端辺)及び5番目(最後列:m=5)の基準ラベルMR間に端辺間隔TSを有する。
図10(a)において、被検査ラベルシートKSは、例えば、矩形(長方形)に形成される。被検査ラベルシートKSは、基準ラベルシートMSと同一のシートH(被検査側・シート)、及び複数枚の被検査ラベルKRでなる。被検査ラベルシートKSにおいて、シートHは、基準ラベルシートMSと同様に、例えば、矩形剥離シート(被検査側・矩形剥離シート)で構成される(以下、「矩形剥離シートH」という)。
各被検査ラベルKRは、矩形剥離シートHの表面Haに貼着(配置)される。被検査ラベルシートKRは、被検査ラベルシートKSの長手方向Nにおいて、矩形剥離シートHの短辺Sa,Sa(端辺)間にラベル間隔TR(等間隔)を隔てて複数枚並列される。
各被検査ラベルシートKSは、裏面に接着剤層(図示しない)を有し、接着剤層を矩形剥離シートHの表面Haに貼着して、矩形剥離シートHに配置される。
被検査ラベルシートKRの並列枚数nは、例えば、5枚(n=5)であって、長手方向Nに1列配置される。被検査ラベルKRは、例えば、基準ラベルMRと同枚数であって、同一配置にて矩形剥離シートHの表面Haに並列される。
2番目の被検査ラベルKRは、1番目及び5番目の被検査ラベルKR間に配置され、3番目の被検査ラベルKRは、3番目及び5番目の被検査ラベルKR間に配置され、4番目の被検査ラベルKRは、4番目及び5番目の被検査ラベルKR間に配置される。
被検査ラベルシートKSは、図10(a)にしめすように、一方の短辺Sa(端辺)及び1番目(最前列:n=1)の被検査ラベルKR間に端辺間隔TSを有し、他方の短辺Sa(端辺)及び5番目(最後列:n=5)の被検査ラベルKR間に端辺間隔TSを有する。
次に、ラベルシート検査機Wについて、図1乃至図13を参照して説明する。
画像読取装置Xは、図1乃至図6に示すように、各ラベルシートMS,KSを搬送(走査)して、各ラベルシートMS,KSのカラー画像を撮像し、各ラベルシートMS,KSの撮像画像データMSD,KSDを画像処理装置Y(画像制御手段21)に送信(出力)する。
画像読取装置Xは、スキャナであって、搬送ユニット1、イメージセンサユニット2及び読取側制御手段3を有する。
搬送ユニット1は、図2に示すように、給紙トレイ4、ブレーキローラ5、ピックローラ6、送給ローラ対7、排出ローラ対8、及び給紙センサ9(ゼロ枚検出センサ)を含んでなる。
搬送ユニット1において、各ローラ5,6、送給ローラ対7及び排出ローラ対8は、各ラベルシートMS,KSの搬送経路Aを形成する。
各ラベルシートMS,KSは、一方の短辺Sa(端辺)を搬送経路Aに向け、及び各ラベルMR,KRをイメージセンサユニット2(イメージセンサ13)に向けて給紙トレイ4に載置する。
ピックローラ6は、図2に示すように、ブレーキローラ5の下流において、搬送経路Aに配置される。ブレーキローラ6は、搬送経路Aを間にしてブレーキローラ5に当接される。ピックローラ6は、駆動モータ(図示しない)に連結され、駆動モータにて回転される。
ブレーキローラ5及びピックローラ6は、回転して、各ラベルシートMS,KSを給紙トレイ4から搬送経路Aに1枚ずつ搬送する。
これにより、各ラベルシートMS,KSは、一方の短辺Sa(端辺)から送給ローラ対7に搬入される。
送給ローラ対7は、各ローラ7A,7Bを回転することで、各ローラ7A,7Bにて各ラベルシートMS,KSを挟持して、各ラベルシートMS,KSを排出ローラ対8に搬送する。
排出ローラ対8は、各ローラ8A,8Bを回転することで、各ローラ8A,8Bにて各ラベルシートMS,KSを挟持して、各ラベルシートMS,KSを仕分装置Zに排出する。
各ローラ対7,8のローラ間隔TRは、各ラベルシートMS,KSの端辺間隔TS[図7(a)及び図10(a)参照]より大きく設定する(TR>TS)。
イメージセンサユニット2は、図2及び図6に示すように、光源11(照射手段)、結像レンズ12(集光レンズ)、及びイメージセンサ13を有する。
結像レンズ12は、図4に示すように、各ローラ対7,8間に搬送される各ラベルシートMS,KSに対し、搬送方向N(長手方向N)と直交方向に配置され、及び各マイクロレンズを直線状に並列してなる。結像レンズ12は、各ローラ対7,8間に搬送される各ラベルシートMS,KS(各ラベルMR,KR)に対峙され、及び各ラベルシートMS,KSに対して水平に配置される。
イメージセンサ13は、複数の光電変換素子(撮像素子:図示しない)を有し、各光電変換素子を撮像レンズ12の各マイクロレンズに対応付けて配置される。イメージセンサ13は、図4に示すように、各ローラ対7,8間に搬送(走査)される各ラベルシートMS,KSに対し、搬送方向N(長手方向N)と直交方向に配置され、及び各光電変更素子を直線状に並列してなる。イメージセンサ13は、各ローラ対7,8間に搬送される各ラベルシートMS,KS(各ラベルMR,KR)に対峙され、及び各ラベルシートMS,KSに対して水平に配置される。
イメージセンサ13は、各ローラ対7,8間に搬送される各ラベルシートMS,KSのカラー画像を連続して撮像し、各ラベルMR,KRを含む各ラベルシートMS,KSのカラー撮像画像データMSD,KSDを読取側制御手段3に出力する。
各ラベルシートMS,KSのカラー撮像画層データMSD,KSD(以下、「撮像画像データMSD,KSD」という)は、図7(b)及び図10(b)に示すように、各ラベルMR,KRのカラー撮像画像データMRD,KRD(以下、「撮像画像データMRD,KRD」という)を含む。
イメージセンサ13は、結像レンズ12で結像(集光)した光の三原色を各光電変換素子に入射し、各ラベルシートMS,KSの撮像画像データMSD,KRDとして光の三原色情報(電気信号)を読取側制御手段3に出力する。
イメージセンサ13は、各ラベルMR,KRを含む各ラベルシートMS,KSのカラー画像を撮像できる構成であって、例えば、結像レンズ12(各マイクロレンズ)及び各光電変換素子間に三原色フィルタを介在するCCDイメージセンサ及びCMOSイメージセンサを採用でき、又は光の三原色レイヤ(三原色レイヤを積層)を備えるイメージセンサを採用できる。
読取側制御手段3は、モータドライブ14に接続され、モータドライブ14を介在して駆動モータAMの駆動を制御する。
読取側制御手段3は、給紙センサ9に接続される。
読取側制御手段3は、画像処理装置Y(画像制御手段21)に接続され、各ラベルMR,KSを含む各ラベルシートMS,KSの撮像画像データMSD,KSDを画像処理装置Y(画像制御手段21)に送信(出力)する。
画像処理装置Yは、各ラベルシートMS,KSの撮像画像データMSD,KSDを比較して、被検査ラベルKRの合否(「合格:良品」、「不合格:不良品」)を判別する。
画像処理装置Yは、図1及び図6に示すように、画像制御手段21、情報記憶部22、表示器23及び操作機器24を含んでなる。
画像制御手段21は、仕切装置Z(モータドライブ37、駆動モータAZ)に接続される。
基準ラベルMRの撮像画像データMRDは、例えば、1番目(最前列:m=1)、5番目(最後列:m=5)、最前列及び最後列間の3番目(中央:m=3)を選択する(以下、「選択・基準ラベルMRの撮像画像データMRD)という)。
各選択・基準ラベルMRの撮像画像データMRDにおいて、各画素Gpは、列s×行tで指定され、例えば、1番目の画素G1は、(列s,行t)=(1,1)で指定され、2番目の画素G2は、(列s,行t)=(1,2)で指定され、画素Gpは、(列s,行t)=(p,p)で指定される。
三原色値βは、R値(レッド:赤)、G値(グリーン:緑)及びB値(ブルー:青)のRGB値でなる。三原色値β(RGB値)は、0〜255(256階調)の数値で指定される(以下、同様)。
各基準RGB情報テーブルMT1,MT2,MT3は、図9に示すように、複数列s及び複数列tの記憶領域Fr(r=1,2,3,4,…,r)に区画される。各記憶領域Frは、列s×行tで指定され、例えば、1番目の記憶領域F1は、(列s,行t)=(1,1)、2番目の記憶領域F2は、(列s,行t)=(1,2)で指定され、及びr番目の記憶領域Frは、(列s,行t)=(r,r)で指定される。各列sの各記憶領域Frは、基準ラベルシートMSの幅方向Hに対応し、隣設して連続する。各行tの記憶領域Frは、基準ラベルシートMSの長手方向Nに対応し、隣設して連続する。
画像制御手段21は、図9に示すように、各画素Gpの三原色値β(RGB値)を、各画素Gpと同一列及び同一行の記憶領域Frに登録(記憶)する。例えば、1番目の画素G1の三原色値βは、1番目の記憶領域F1[(列s,行t)=(1,1)]に登録し、2番目の画素G2の三原色値βは、2番目の記憶領域F2[(列s,行t)=(1,2)]に登録する。
各被検査ラベルKRの撮像画素データKRDは、図11に示すように、複数列s及び複数行tの画素Gp(ピクセル:p=1,2,3,4,…,p)で構成される。各列sの画素Gpは、被検査ラベルシートKSの幅方向Hに対応し、隣設して連続する。各行tの各画素Gpは、被検査ラベルシートKSの長手方向Nに対応し、隣設して連続する。
各被検査ラベルKRの撮像画像データKRDにおいて、各画素Gpは、列s×行tで指定され、例えば、1番目の画素G1は、(列s,行t)=(1,1)で指定され、2番目の画素G2は、(列s,行t)=(1,2)で指定され、及びp番目の画素Gpは、(列s,行t)=(p,p)で指定される。
画像制御手段21は、各画素Gpの三原色値α(RGB値)を、各被検査RGB情報テーブルKT1,KT2,KT3,KT4,KT5に登録(記憶)する。各被検査RGB情報テーブルKT1〜KT5は、各被検査ラベルKRの撮像画像データKRDに対応付けられる。
各被検査RGB情報テーブルKT1〜KT5は、図12に示すように、複数列s及び複数行tの記憶領域Er(r=1,2,3,4,…,r)に区画される。各記憶領域Erは、列s×行tで指定され、例えば、1番目の記憶領域E1は、(列s,行t)=(1,1)、2番目の記憶領域E2は、(列s,行t)=(1,2)で指定され、及びr番目の記憶領域Erは、(列s,行t)=(r,r)で指定される。各列sの各記憶領域Erは、被検査ラベルシートKSの幅方向Hに対応し、隣設して連続する。各行tの各記憶領域Erは、被検査ラベルシートKSの長手方向Nに対応し、隣設して連続する。
画像制御手段21は、図12に示すように、各画素Gpの三原色値α(RGB値)を、各画素Gpと同一行及び同一列の記憶領域Erに登録(記憶)する。例えば、1番目の画素G1の三原色値βは、1番面の記憶領域E1[(列s,行t)=(1,1)]に登録し、2番目の画素G1の三原色値α(RGB値)は、2番目の記憶領域E2[(列s,行t)=(1,2)]に登録する。
三原色許容値εは、R許容値(レッド許容値)、G許容値(グリーン許容値)及びB許容値(ブルー許容値)でなる。三原色値許容範囲は、R値許容範囲(レッド値許容範囲)、G値許容範囲(グリーン値許容範囲)、及びB値許容範囲(ブルー値許容範囲)でなる。
画像制御手段21は、各被検査ラベルKRの撮像画像データKRDについて、各画素Gpの判別情報σ(判別結果の情報)を、画素判別情報テーブルGTに登録(記憶)する。
画素判別情報テーブルGTは、図13に示すように、複数列s及び複数行tの記憶領域Cr(r=1,2,3,4,…,r)に区画される。各記憶領域Crは、列s×行tで指定され、例えば、1番目の記憶領域C1は、(列s,行t)=(1,1)で指定され、2番目の記憶領域C2は、(列s,行t)=(1,2)で指定され、及びr番目の記憶領域Crは、(列s,行t)=(r,r)で指定される。各列sの各記憶領域Crは、被検査ラベルシートKSの幅方向Hに対応し、隣設して連続する。各行tの各記憶領域Crは、被検査ラベルシートKSの長手方向Nに対応し、隣設して連続する。
画像制御手段21は、図13に示すように、各画素Gpの判定情報σ(「不可(N)」、「良(g)」)を、各画素Gpと同一列及び同一行の記憶領域Crに登録(記憶)する。例えば、1番目の画素G1の判別情報σ:「良(G)」は、1番目の記憶領域C1[(列s,行t)=(1,1)]に登録し、2番目の画素G2の判別情報σ:「不可(N)」は、2番目の記憶領域C2[(列s,行t)=(1,2)]に登録する(図13参照)。
画像制御手段21は、「不可(N)」画素Gpの連続数φ、及び画素連続数値δを比較して、各被検査ラベルKRの撮像画像データKRD(各被検査ラベルKR)の合否(「合格:良品」、「不合格:不良品」)を判別する。
仕分装置Zは、「不良品」被検査ラベルシートKS、及び「良品」被検査ラベルシートKSを仕分ける。
仕分装置Zは、図1、図2、図5及び図6に示すように、画像読取装置X(搬送ユニット1)の下流側に配置される。
仕分装置Zは、駆動ローラ31、従動ローラ32、無端ベルト33、不良品トレイ34及び良品トレイ35を有する。
無端ベルト33は、各ローラ31,32外周に架けられる。無端ベルト33は、駆動ローラ32の正回転(一方向の回転)にて、各ローラ32,33間を正回転方向に循環され、駆動ローラ32の逆回転(他方向の回転)にて、各ローラ31,32間を逆回転方向に循環される。駆動モータAZは、図6に示すように、モータドライバ37に接続され、モータドライバ37は画像制御手段21(画像処理装置Y)に接続される。駆動モータAZの駆動、停止は、画像制御手段21で制御される。
仕分装置Zは、駆動ローラ31を正回転又は逆回転して、無端ベルト33を正回転方向又は逆回転方向に循環することで、「不良品」被検査ラベルシートKSを不良品トレイ34に搬出し、「良品」被検査ラベルシートKSを良品トレイ35に搬出する。
次に、ラベルシート検査機Wが実行する各種処理について、図1乃至図26を参照して説明する。
基準ラベル画像データ選択処理(ST100)について、図1乃至図21を参照して説明する。
イメージセンサユニット2において、光源11は発光し、イメージセンサ13は撮像可能となる。
画像処理装置Yにおいて、画像制御手段21は、操作機器24から選択開始を入力すると、画像読取取装置Xの読取側制御手段3に画像読取信号を送信(出力)する(図20:ST151)。
読取側制御手段3は、モータドライバ14に駆動信号を出力し、駆動モータAMを駆動する。これにより、搬送ユニット1において、各ローラ対7,8が回転する。
読取側制御手段3は、駆動モータ(図示しない)を駆動して、ピックローラ6を回転する。
基準ラベルシートMSは、各ローラ対7,8の回転にて、送給ローラ対7から排出ローラ対8に搬送され、排出ローラ対8から仕分装置Zに排出される。
基準ラベルシートMSは、図14に示すように、排出ローラ対8の各ローラ8A,8Bで挟持されない。搬送ユニット1は、排出ローラ対8の各ローラ8A,8Bで基準ラベルシートMSを挟持しない。
各ローラ対7,8間において、一方の短辺Sa(端辺)に隣設する1番目(最前列:m=1)の基準ラベルMRは、図14に示すように、排出ローラ対8に搬入される前であって、排出ローラ対8より搬送経路Aの上流側(給紙ローラ対7側)に配置される。
これにより、1番目の基準ラベルMRは、送給ローラ対7(各ローラ7A,7B)の回転の影響、基準ラベルシートMSの自重の影響等によって、イメージセンサ13に接近又は離間する方向に傾いて、イメージセンサ13に対峙される。
各ローラ対7,8間において、2番目(m=2)の基準ラベルMRは、図15に示すように、搬送方向N(長手方向N)両側を各ローラ対7,8で挟持されて配置される。
なお、3番目(m=3)の基準ラベルMR、及び4番目(m=4)の基準ラベルMRも同様に、各ローラ対7,8間において、搬送方向N(長手方向N)の両側を各ローラ対7,8で挟持されて配置される。
これにより、2番目、3番目及び4番目の基準ラベルMRは、イメージセンサ12に対して水平又は略水平に対峙される。
基準ラベルシートMSは、図16に示すように、排出ローラ対8の各ローラ8A,8Bで挟持される。搬送ユニット1は、排出ローラ対8の各ローラ8A,8Bで基準ラベルシートMSを挟持する。
各ローラ対7,8間において、他方の短辺Sa(端辺)に隣設する5番目(最後列:m=5)の基準ラベルMRは、給紙ローラ対7から離間して、給紙ローラ対7より搬送経路Aの下流側(排出ローラ対8側)に配置される。
これにより、5番目の基準ラベルMRは、排出ローラ対8(各ローラ8A,8B)の回転の影響、基準ラベルシートMSの自重の影響等によって、イメージセンサ13に近接又は離間する方向に傾いて、イメージセンサ13に対峙される。
なお、図14において、2番目の基準ラベルMRは、長手方向Nの寸法及びラベル間隔TRとの関係によって、例えば、長手方向Nの寸法及びラベル間隔TRを小さくすると、搬送形態aで搬送され得る。図16において、4番目の基準ラベルMRは、長手方向Nの寸法及びラベル間隔TRとの関係によって、例えば、長手方向Nの寸法及びラベル間隔TRを小さくすると、搬送形態cで搬送され得る。
即ち、イメージセンサ13は、送給ローラ対7(各ローラ7A,7B)だけで挟持され、各ローラ対7,8間に1番目の基準ラベルMRを配置する基準ラベルシートMSについて、撮像を開始する(図14参照)。
これにより、1番目(最前列:m=1)の基準ラベルMRの撮像画像データMRDは、基準ラベルMRの静止・撮像画像データに対し、搬送方向N(長手方向N)に縮む。
なお、静止・撮像画像データは、搬送ユニット1で搬送することなく、水平に配置された基準ラベルMRに対し、イメージセンサを水平走査して撮像したものである(以下、同様)。
即ち、イメージセンサ13は、各ローラ対7,8(各ローラ7A,7B及び各ローラ8A,8B)で挟持され、各ローラ対7,8間に2番目の基準ラベルMRを配置する基準ラベルシートMSについて、撮像する。3番目及び4番目の基準ラベルMRも同様である。
これにより、2番目、3番目及び4番目の基準ラベルMRの撮像画像データMRは、静止・撮像画像データと、搬送方向N(長手方向N)において、同一又は略同一となる。
即ち、イメージセンサ13は、排出ローラ対8(各ローラ8A,8B)だけで挟持され、5番目の基準ラベルMRを各ローラ対8,9間に配置する基準ラベルシートMSについて、撮像する。
これにより、5番目の基準ラベルMRの撮像画像データMRDは、静止・撮像画像データに対し、搬送方向N(長手方向N)に縮む。
これにより、各基準ラベルMRの撮像画像データMRDにおいて、各行tの画素数は相異する。例えば、1番目及び5番目の基準ラベルMRの撮像画像データMRDは、搬送方向N(長手方向N)の縮み量が大きく、各行tの画素数は少なくなる。2番目〜4番目の基準ラベルMRの撮像画像データMRDは、1番目及び5番目の基準ラベルMRの撮像画像データMRDに比して、搬送方向N(長手方向N)の縮み量は小さく、各行tの画素数は多くなる。
また、読取側制御手段3は、搬送ユニット1を停止する(図18:ST107)。
なお、画像制御手段21は、基準ラベルシートMSの撮像画像データMSDを受信(入力)しないと(図20:ST152,No)、画像読取停止信号を読取側制御手段3に送信(出力)して(図20:ST160)、処理を終了する。
読取側制御手段3は、画像読取停止信号を受信(入力)しないと(図19:ST108.No)、図18のST102、ST103を繰返し、画像読取停止信号を受信(入力)すると(図19:ST108、Yea)、イメージセンサユニット2を停止して(図19:ST109)、処理を終了する。
画像制御手段21は、基準ラベルシートMSの撮像画像データMSDを表示器23に出力し、表示器23に基準ラベルシートMSのカラー画像を表示する[図10(a)参照]。
検査者は、表示器23を視認しながら操作機器24を操作して、基準ラベルシートMSの画像から複数の基準ラベルMKの画像を選択する。例えば、1番目(最前列;m=1)の基準ラベルMRの画像、5番目(最後列:m=5)の基準ラベルMRの画像、最前列及び最後列間の3番目(中央:m=3)の基準ラベルKMの画像を選択する。
これにより、画像制御手段21は、図8に示すように、基準ラベルシートMSの撮像画像データから、1番目、5番目及び3番目の基準ラベルKRの撮像画像データMRDを選択して取出す(図20:ST154)。以下、選択した基準ラベルKMの撮像画像データKRDを「選択・基準ラベルMRの撮像画像データMRD」という。
基準ラベルMRの撮像画像データMRDの選択は、画像データの縮みを考慮して、縮み(縮み量)の大きい1番目及び5番目の撮像画像データMRD、及び縮み(縮み量)の小さい3番目の撮像画像データMRDを選択する。
画像制御手段21は、3番目の選択・基準ラベルKRの撮像画像データKRDについて、各画素Gpの三原色値βを基準RGB情報テーブルMT2に登録(記憶)する(図20:ST156)。
画像制御手段21は、図9に示すように、各基準RGB情報テーブルMT1〜MT3において、各画素Gpの三原色値β(R値β1、G値β2及びB値β3)を、各画素Gpと同一列及び同一行の記憶領域Frに登録(記憶)する。例えば、1番目の画素G1の三原色値βは、1番目の記憶領域F1[(s,t)=(1,1)]に登録し、2番目の画素G2の三原色値βは、2番目の記憶領域F2[(s,t)=(1,2)]に登録する(図9参照)。
画像制御手段21は、基準ラベル・選択終了を入力すると(図21:ST157、Yes)、三原色許容値ε及び画素連続数値δを情報記憶部22に記憶して(図21:ST159)、処理を終了する。
なお、画像制御手段21は、基準ラベル・選択終了を入力しないと(図21:ST157、No)、図20及び図21のST153〜ST157を繰返し実行する。
被検査ラベル検査処理/被検査ラベル仕分処理について、図1乃至図16、及び図22乃至図29を参照して説明する。
イメージセンサユニット2において、光源11は発光し、イメージセンサ13は撮像可能となる。
画像処理装置Yにおいて、画像制御手段21は、操作機器24から検査開始を入力すると、画像読取装置Xの読取側制御手段3に画像読取信号を送信(出力)する(図24:ST251)。
読取側制御手段3は、モータドライバ14に駆動信号を出力し、駆動モータMを駆動する。これにより、搬送ユニット1において、各ローラ対7,8が回転する。
読取側制御手段3は、駆動モータ(図示しない)を駆動して、ピックローラ6を回転する。
被検査ラベルシートKSは、各ローラ対7,8の回転にて、送給ローラ対7から排出ローラ対8に搬送され、排出ローラ対8から仕分装置Zに排出される。
被検査ラベルシートKSは、図14に示すように、排出ローラ対8の各ローラ8A,8Bで挟持されない。搬送ユニット1は、排出ローラ対8の各ローラ8A,8Bで被検査ラベルシートKSを挟持しない。
各ローラ対7,8間において、一方の短辺Sa(端辺)に隣設する1番目(最前列:m=1)の被検査ラベルKRは、図14に示すように、排出ローラ対8に搬入される前であって、排出ローラ対8より搬送経路Aの上流側(給紙ローラ対7側)に配置される。
これにより、1番目の被検査ラベルKRは、送給ローラ対7(各ローラ7A,7B)の回転の影響、被検査ラベルシートKSの自重の影響等によって、イメージセンサ13に接近又は離間する方向に傾いて、イメージセンサ13に対峙される。
各ローラ対7,8間において、2番目(m=2)の被検査ラベルKRは、図15に示すように、搬送方向N(長手方向N)両側を各ローラ対7,8で挟持されて配置される。
なお、3番目(m=3)の被検査ラベルKR、及び4番目(m=4)の被検査ラベルKRも同様に、各ローラ対7,8間において、搬送方向N(長手方向N)の両側を各ローラ対7,8で挟持されて配置される。
これにより、2番目、3番目及び4番目の被検査ラベルKRは、イメージセンサ12に対して水平又は略水平に対峙される。
被検査ラベルシートKSは、図16に示すように、排出ローラ対8の各ローラ8A,8Bで挟持される。搬送ユニット1は、排出ローラ対8の各ローラ8A,8Bで被検査ラベルシートKSを挟持する。
各ローラ対7,8間において、他方の短辺Sa(端辺)に隣設する5番目(最後列:n=5)の被検査ラベルKRは、給紙ローラ対7から離間して、給紙ローラ対7より搬送経路Aの下流側(排出ローラ対8側)に配置される。
これにより、5番目の被検査ラベルKRは、排出ローラ対8(各ローラ8A,8B)の回転の影響、被検査ラベルシートKSの自重の影響等によって、イメージセンサ13に近接又は離間する方向に傾いて、イメージセンサ13に対峙される。
なお、図14において、2番目の被検査ラベルKRは、長手方向Nの寸法及びラベル間隔TRとの関係によって、例えば、長手方向Nの寸法及びラベル間隔TRを小さくすると、搬送形態aで搬送され得る。図16において、4番目の被検査ラベルKRは、長手方向Nの寸法及びラベル間隔TRとの関係によって、例えば、長手方向Nの寸法及びラベル間隔TRを小さくすると、搬送形態cで搬送され得る。
即ち、イメージセンサ13は、送給ローラ対7(各ローラ7A,7B)だけで挟持され、各ローラ対7,8間に1番目の被検査ラベルKRを配置する被検査ラベルシートKSについて、撮像を開始する(図14参照)。
これにより、1番目(最前列:m=1)の被検査ラベルKRの撮像画像データKRDは、基準ラベルMRの静止・撮像画像データに対し、搬送方向N(長手方向N)に縮む。
即ち、イメージセンサ13は、各ローラ対7,8(各ローラ7A,7B及び各ローラ8A,8B)で挟持され、各ローラ対7,8間に2番目の被検査ラベルKRを配置する被検査ラベルシートKSについて、撮像する。3番目及び4番目の被検査ラベルKRも同様である。
これにより、2番目、3番目及び4番目の被検査ラベルKRの撮像画像データKRDは、静止・撮像画像データと、搬送方向N(長手方向N)において、同一又は略同一となる。
即ち、イメージセンサ13は、排出ローラ対8(各ローラ8A,8B)だけで挟持され、5番目の被検査ラベルKRを各ローラ対8,9間に配置する被検査ラベルシートKSについて、撮像する。
これにより、5番目の被検査ラベルKRの撮像画像データKRDは、静止・撮像画像データに対し、搬送方向N(長手方向N)に縮む。
これにより、各被検査ラベルKRの撮像画像データKRDにおいて、各行tの画素数は相異する。例えば、1番目及び5番目の被検査ラベルKRの撮像画像データKRDは、搬送方向N(長手方向N)の縮み量が大きく、各行tの画素数は少なくなる。2番目〜4番目の被検査ラベルKRの撮像画像データKRDは、1番目及び5番目の被検査ラベルKRの撮像画像データKRDに比して、搬送方向N(長手方向N)の縮み量は小さく、各行tの画素数は多くなる。
また、読取側制御手段3は、搬送ユニット1を停止する(図22:ST207)。
なお、画像制御手段21は、被検査ラベルシートKSの撮像画像データMSDを受信(入力)しないと(図24:ST252、No)、画像読取停止信号を読取側制御手段3に送信(出力)して(図29:ST296)、処理を終了する。
画像制御手段21は、図12に示すように、被検査RGB情報テーブルKT1において、各画素Gpの三原色値α(R値α1、G値α2及びB値α3)を、各画素Gpと同一列及び同一行の記憶領域Erに登録(記憶)する。例えば、1番目の画素G1の三原色値αは、1番目の記憶領域E1[(s,t)=(1,1)]に登録し、2番目の画素G2の三原色値αは、2番目の記憶領域E2[(s,t)=(1,2)]に登録する(図12参照)。
各画素Gpの三原色値α1は、被検査RGB情報テーブルKT2において、各画素Gpと同一列及び同一行の記憶領域Erに登録(記憶)する。
画像制御手段2は、各被検査RGB情報テーブルKT3〜KT5において、各画素Gpの三原色値α(R値α1、G値α2及びB値α3)を、各画素Gpと同一列及び同一行の記憶領域Erに登録(記憶)する。例えば、1番目の画素G1の三原色値αは、1番目の記憶領域E1[(s,t)=(1,1)]に登録し、2番目の画素G2の三原色値αは、2番目の記憶領域E2[(s,t)=(1,2)]に登録する(図12参照)。
画像制御手段21は、例えば、図9(b)に示すように、1番目の画素G1について、R値β1=50、G値β2=50及びB値β3=50を読出す。また、画層制御手段21は、三原色許容値εとして、R許容値ε1=5、G許容値ε2=3及びB許容値ε3=7を読出す。
画像制御手段21は、例えば、1番目の画素G1について、β1(max)=R値β1+R許容値ε1=100+5、及びβ1(min)=R値β1−R許容値=100−5[β1(min)]を演算し、R値許容範囲β1(max)〜β1(min)を設定する。同様に、1番目の画素G1のG値β2及びB値β3について、G値許容範囲β2(max)〜β2(min)、及びB値許容範囲β3(max)〜β3(min)を設定する。
画像制御手段21は、図12に示すように、例えば、1番目の画素G1の三原色値αについて、R値α1=99、G値α2=48及びB値α3=49を読出す。
画像制御手段21は、1番目の画像G1の三原色値αが三原色値許容範囲β(min)〜β(max)内であると(図27:ST272、Yes)、1番目の画素G1:「良(G)」と判別する。
画像制御手段21は、1番目の画素G1の三原色値αが、1番目の画素G1の三原色値許容範囲β(min)〜β(max)外であると(図27:ST272、No),1番目の画像G1:「不良(N)」と判別する。
具体的に説明すると、画像制御手段21は、1番目の画素G1について、R値許容範囲β1(min)〜β(max)及びR値α1を比較し、G値許容範囲β2(min)〜β(max)及びG値α2を比較し、B値許容範囲β3(min)〜β3(max)及びB値α3を比較する。画像制御手段21は、1番目に画素G1について、R値α1、G値α2及びB値α3の全てが三原色値許容値[β1(min)〜β1(max)、β2(min)〜β2(max)及びβ3(min)〜β(max)]内であると(図27:ST272、Yes)、1番目の画素G1:「良(G)と判別する。
画像制御手段21は、1番目の画素G1について、R値α1、G値α2及びB値α3の何れか1つの値が三原色許容範囲[β1(min)〜β1(max)、β2(min)〜β2(max)及びβ3(min)〜β(max)]外であると(図27:ST272、No)、1番目の画素G1:「不可(N)」と判別する。
画像制御手段21は、図13に示すように、1番目の画素G1の判別情報σ、例えば、判別情報σ:「良(G)」を1番目の画素G1と同一列及び同一行[(列s,行t)=(1,1)]の記憶領域C1に登録(記憶)する。
画像制御手段21は、図13に示すように、2番目の画素G2の判別情報σ、例えば、判別情報σ:「不可(N)」を、2番目の画素G2と同一列及び同一行[(列s,行t)=(1,2)]の記憶領域C2に登録(記憶)する。
画像制御手段21は、図13に示すように、各画素Gpの判別情報σ:「不可(N)」又は「良(G)」を、各画素Gpと同一行及び同一列の記憶領域Crに登録する。
具体的に説明すると、画像制御手段21は、図13に示すように、画素判別情報テーブルGTについて、判別情報σ:「不可(N)」の画素Gpの連続数であって、最大の連続数φ(判別情報σ:「不可(N)」の画素GPが連続する不可領域)を検索する。
例えば、図13(a)では、「不可(N)」の画素Gpの連続数φは、φ=3となり、図13(b)では、「不可(N)」の画素Gpの連続数φは、φ=8となる。
なお、画素Gpの連続とは、図13(b)に示すように、列sにおいて、隣接する画素が連続すること[図13(b)の「A]参照]、行tにおいて、隣接する画素Gpが連続すること[図13(b)の「B」参照]、及び列s及び行tにおいて、隣接する画素Gpが連続すること[図13(b)の「C」参照]である。
即ち、画像制御手段21は、隣接する画素Gpにおいて、「不可(N)」画素Gpの連続する領域を検索する。
画像制御手段21は、「不可(N)」の画素Gpの連続数φが画素連続数値δ以上(φ≧δ)であると(図27:ST278、Yes)、1番目の選択・基準ラベルMRの撮像画像データMRDに対し、1番目の被検査ラベルKRの撮像画像データKRDを「不合格」と判別して(図27:ST279)、画像引当数mk及び画像引当総数x3(x3=3)を比較する(図28:ST280)。
画像制御手段21は、画像引当数mk(mk=2)に基づき、他の一の選択・基準ラベルMRの撮像画像データMRD、例えば、5番目(最後列:m=5)の選択・基準ラベルMRの撮像画像データMRDの基準RGB情報データMT2を読出す(図26:ST265)。
三原色許容範囲β(min)〜β(max)は、R値許容範囲β1(min)〜β1(max)、G値許容範囲β2(min)〜β2(max)、B値許容範囲β3(min)〜β3(max)でなる。
画像制御手段21は、図13に示すように、1番目の画素G1の判別情報σを、1番目の画素G1と同一行及び同一列[(列s,行t)=(1,1)]に登録(記憶)する。
画像制御手段21は、図13に示すように、各画素Gpの判別情報σ:「不可(N)」、「良(G)」を、同一行及び同一列の記憶領域Crに登録する。
画像制御手段21は、情報記憶部22画素連続数値δを読出して(図27:ST277)、画素Gpの連続数φ及び画素連続数値δを比較して、5番目の基準ラベルMRの撮像画像データMRDに対し、1番目の被検査ラベルKRの撮像画像データKRDの合否(「合格」、「不合格」)を判別する。
画像制御手段21は、「不可(N)」の画素Gpの連続数φが画素連続数値δ以上(φ≧δ)であると(図27:ST278、Yes)、5番目(最後列:m=5)の選択・基準ラベルMRの撮像画像データMRDに対し、1番目の被検査ラベルKRの撮像画像データKRDを「不合格」と判別して(図27:ST279)、画像引当数mk及び画像引当総数x3を比較する(図28:ST280)。
続いて、画像処理手段21は、画像引当数mkに「1」を加算(mk→mk+1=3)する(図25:ST264)。
画像制御手段21は、画像引当数mk(mk=3)に基づき、最後の一の選択・基準ラベルMRの撮像画像データMRD、例えば、3番目(中央:m=3)の選択・基準ラベルMRの撮像画像データMRDの基準RGB情報テーブルMT3を読出す(図:ST265)。
画像制御手段21は、不合格ラベル枚数fを情報記憶部22に記憶する(図28:ST283)。
なお、「不合格(不良品)」の被検査ラベルKRは、図25乃至図28のST264〜ST280において、全ての選択・基準ラベルMRの撮像画像データMRDに対し、1番目の被検査ラベルMRの撮像画像データMRDが「不合格」と判定されている。
画像制御手段21は、画像番号n=画像総数x1(x1=5)でないと(図28:ST287、No)、画像番号nに「1」を加算(n→n+1=2)する(図25:ST261)。
特に、1番目(最前列:m=1)、5番目(最後列:m5)、及び3番目(中央)m=3)の基準ラベルMRの撮像画像データMRDを使用することで、全ての被検査ラベルKRの撮像画像データKRDの合否を判別できる。
画像制御手段21は、不合格ラベル枚数fが「1」以上(f≧1)であると(図28:ST289、Yes)、被検査ラベルシートKSを「不良品」と判別して(図29:S290)、仕分装置Zの駆動ローラ31を正回転(一方向の回転)する(図28:ST291)。
これにより、「不良品」の被検査ラベルシートKS(不良ラベルシート)は、図1、図2及び図5に示すように、無端ベルト33にて不良トレイ34に搬送され、無端ベルト33から不良トレイ34に収納される。
これにより、「良品」に被検査ラベルシートKS(良品ラベルシート)は、図1、図2及び図5に示すように、無端ベルト33にて良品トレイ35に搬送され、無端ベルト33から良品トレイ35に収納される。
これにより、被検査ラベルシートKSは、不良品又は良品の別に仕分けられる。
画像読取装置Xにおいて、読取制御手段3は、再び、画像読取信号を受信(入力)すると(図22:ST202)、図22及び図23のST201〜209を実行して、次の被検査ラベルシートKSを撮像して、再び、被検査ラベルシートKSの撮像画像データKSDを画像処理装置(画像制御手段21)に送信(出力)する。
なお、画像読取装置Xにおいて、読取制御手段3は、給紙センサ9が被検査ラベルKSを検出しないと(図22:ST202、No)、次の被検査ラベルKSの撮像画層データKSDを画像処理装置Y(画像制御手段21)に送信(出力)しない。
続いて、画像制御手段21は、図24乃至図29のST253〜ST296を実行して、各被検査ラベルKRの合否(「合格(良品)」、「不合格(不良品)」を判別し、更に、被検査ラベルシートKSの良否(「良品」、「不良品」)を判別して、仕分装置Zにて被検査ラベルシートKSを不良品トレイ34又は良品トレイ35に仕分ける。
また、ラベルシート検査機Wでは、基準ラベルシートの基準ラベルMRの並列枚数mと、被検査ラベルシートKSの被検査ラベルKRの並列枚数nを相異させる構成も採用できる。例えば、基準ラベルKSの並列枚数m=3枚とし、被検査ラベルの並列枚数n=5枚とする。このとき、被検査ラベルシートKS(剥離シートH)は、基準ラベルシートMSを幅方向の寸法を同一とし、長手方向Nの寸法を基準ラベルシートMSより長くする。
X 画像読取装置
Y 画像処理装置
1 搬送ユニット
2 イメージセンサユニット
7 送給ローラ対
8 排出ローラ対
13 イメージセンサ
21 画像制御手段
MS 基準ラベルシート
MR 基準ラベル
MSD 基準ラベルシートの撮像画像データ
MRD 基準ラベルの撮像画像データ
KS 被検査ラベルシート
KR 被検査ラベル
KSD 被検査ラベルシートの撮像画像データ
KRD 被検査ラベルの撮像画像データ
Sa 短辺(端辺)
Claims (3)
- シート、及び前記シート表面に貼着され、前記シートの各端辺間に複数枚並列される基準ラベルでなる基準ラベルシートと、
前記基準ラベルシートと同一のシート、前記シートの表面に貼着され、前記シートの各端辺間に複数枚並列される被検査ラベルでなる被検査ラベルシートにおいて、前記基準ラベルに対し、前記各被検査ラベルの合否を判別するラベルシート検査機であって、
送給ローラ対、前記送給ローラ対に間隔を隔てて配置される排出ローラ対を含んでなる搬送ユニット、及び前記各ローラ対間にて前記各ラベルシートを前記各ラベル側から撮像するイメージセンサユニットを有する画像読取装置と、
前記各被検査ラベルの合否を判別する画像制御手段を含んでなる画像処理装置と、
を備え、
[1]前記搬送ユニットは、
前記基準ラベルシートを一方の前記端辺から前記送給ローラ対に搬入し、前記各ローラ対を回転して、前記基準ラベルシートを前記送給ローラ対から前記排出ローラ対に搬送し、
前記被検査ラベルシートを一方の前記端辺から前記送給ローラに搬入し、前記各ローラ対を回転して、前記被検査ラベルシートを前記送給ローラ対から前記排出ローラ対に搬送し、
[2]前記イメージセンサユニットは、
前記各ローラ対間にて搬送される前記基準ラベルシートを撮像し、前記各基準ラベルを含む前記基準ラベルシートの撮像画像データを出力し、
前記各ローラ対間にて搬送される前記被検査ラベルシートを撮像し、前記各被検査ラベルを含む前記被検査ラベルシートの撮像画像データを出力し、
[3]前記画像制御手段は、
前記基準ラベルシートの撮像画像データから、最前列の前記基準ラベルの撮像画像データ、最後列の前記基準ラベルの撮像画像データ、最前列及び最後列間の前記基準ラベルの撮像画像データを選択して取出し、
前記被検査ラベルシートの撮像画像データから、前記各被検査ラベルの撮像画像データを取出し、
一の前記基準ラベルの撮像画像データ、及び前記各被検査ラベルの撮像画像データを比較して、前記各被検査ラベルの合否を判別し、前記各被検査ラベルの判別「不合格」であると、
他の一の前記基準ラベルの撮像画像データ、及び前記各被検査ラベルの撮像画像データを比較して、前記各被検査ラベルの合否を判別し、前記各被検査ラベルの判別「不合格」であると、
最後の一の前記基準ラベルの撮像画像データ、及び前記各被検査ラベルの撮像画像データを比較して、前記各被検査ラベルの合否を判別する
ことを特徴とするラベルシート検査機。 - シート、前記シート表面に貼着され、前記シートの各端辺間に複数枚並列される基準ラベルでなる基準ラベルシートと、
前記基準ラベルシートと同一のシート、及び前記シート表面に貼着され、前記シートの各端辺間に複数枚並列される被検査ラベルシートでなる被検査ラベルシートにおいて、前記基準ラベルに対し、前記各被検査ラベルの合否を判別するラベルシート検査機であって、
送給ローラ対、前記送給ローラ対に間隔を隔てて配置される排出ローラ対を含んでなる搬送ユニット、及び前記各ローラ対間にて前記各ラベルシートのカラー画像を前記各ラベル側から撮像するイメージセンサユニットを有する画像読取装置と、
前記各被検査ラベルの合否を判別する画像制御手段を含んでなる画像処理装置と、
を備え、
[A]前記搬送ユニットは、
前記基準ラベルシートを一方の前記端辺から前記送給ローラ対に搬入し、前記各ローラ対を回転して、前記基準ラベルシートを前記送給ローラ対から前記排出ローラ対に搬送し、
前記被検査ラベルシートを一方の前記端辺から前記送給ローラ対に搬入し、前記各ローラ対を回転して、前記被検査ラベルシートを前記送給ローラ対から前記排出ローラ対に搬送し、
[B]前記イメージセンサユニットは、
前記各ローラ対間にて搬送される前記基準ラベルシートのカラー画像を撮像し、前記各基準ラベルを含む前記基準ラベルシートの撮像画像データを出力し、
前記各ローラ対間にて搬送される前記被検査ラベルシートのカラー画像を撮像し、前記各被検査ラベルを含む前記被検査ラベルシートの撮像画像データを出力し、
[C]前記画像制御手段は、
前記基準ラベルシートの撮像画像データから、最前列の前記基準ラベルの撮像画像データ、最後列の前記基準ラベルの撮像画像データ、最前列及び最後列間の前記基準ラベルの撮像画像データを選択し、前記各基準ラベルの撮像画像データの各画素の三原色値を抽出し、
前記被検査ラベルシートの撮像画像データから、前記各被検査ラベルの撮像画像データを取出し、及び前記各被検査ラベルの撮像画像データの各画素の三原色値を抽出し、
一の前記基準ラベルの撮像画像データ、及び前記各被検査ラベルの撮像画像データについて、同一列及び同一行の画素毎に三原色値を比較して、前記各被検査ラベルの合否を判別し、前記各被検査ラベルの判別「不合格」であると、
他の一の前記基準ラベルの撮像画像データ、及び前記各被検査ラベルの撮像画像データについて、同一列及び同一行の画素毎に三原色値を比較して、前記各被検査ラベルの合否を判別し、前記各被検査ラベルの判別「不合格」であると、
最後の一の前記基準ラベルの撮像画像データ、及び前記各被検査ラベルの撮像画像データについて、同一行及び同一列の画素毎に三原色値を比較して、前記各被検査ラベルの合否を判別する
ことを特徴とするラベルシート検査機。 - 前記画像制御手段は、
前記基準ラベルの撮像画像データの画素毎に三原色値及び三原色許容値を演算して、三原色値許容範囲を設定し、
前記基準ラベルの撮像画像データ、及び前記被検査ラベルの撮像画像データについて、同一列及び同一行の画素毎に、三原色値及び三原色値許容範囲を比較して、
前記被検査ラベルの撮像画像データの画素の三原色値が、前記基準ラベルの撮像画像データの画素の三原色値許容範囲外であると、画素「不可」と判別し、
前記被検査ラベルの撮像画像データについて、「不可」画素の連続数が、画素連続数以上であると、前記被検査ラベルを「不合格」と判別する
ことを特徴とする請求項2に記載のラベルシート検査機。
Priority Applications (1)
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