以下に、本願に係る配信装置、配信方法、配信プログラム、端末装置、及び表示プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る配信装置、配信方法、配信プログラム、端末装置、及び表示プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
(実施形態)
〔1.配信処理〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る配信処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る配信処理の一例を示す図である。図1に示す配信装置100は、複数の広告の各々が表示された場合に想定される期待収益値に基づいて決定された優先度に基づいて広告を表示する端末装置10に、広告を配信する配信サービスを提供する。なお、以下では、優先度を「順位」とする場合がある。
図1に示すように、配信システム1は、端末装置10と、配信装置100とが含まれる。端末装置10と、配信装置100とは図示しない所定の通信網を介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、図1に示した配信システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の配信装置100が含まれてもよい。
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、ユーザによる操作に従って、アプリケーション(以下では、「アプリ」と称する場合がある)を起動する。なお、以下では、端末装置10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを端末装置10と読み替えることもできる。なお、端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。図1に示す例においては、端末装置10がタッチパネル機能を有するスマートフォンである場合を示す。
また、端末装置10は、複数の項目のうち、ユーザに選択された項目に応じて所定の表示領域DR11に表示するコンテンツを切り替える。以下では、項目を「カラム」と称する場合がある。図1に示す例において、端末装置10は、起動されたアプリAP11(アプリA)の表示領域DR11に表示するコンテンツを、複数のカラムのうちユーザに選択されたカラムに応じて切り替える。ここで、アプリAP11は、「すべて」、「芸能」、「スポーツ」といった複数のカラムを有する。また、端末装置10を利用するユーザは、カラムを切り替えることにより、表示領域DR11に表示するコンテンツを変更することができる。例えば、カラム「芸能」が選択された場合、芸能に関連するコンテンツが表示領域DR11に表示される。なお、端末装置10におけるカラムの切替えに応じた表示の変更についての詳細は後述する。
配信装置100は、各広告が表示された場合に想定される期待収益値に基づいて順位が付された複数の広告を端末装置10に配信する配信サービスを提供する情報処理装置である。なお、広告の順位についての詳細は後述する。配信装置100は、端末装置10から広告要求を受け付ける。また、配信装置100は、複数のカラムのうちユーザに選択されたカラムに応じて所定の表示領域に表示するコンテンツを切り替える端末装置10に、各カラムに対応する複数の広告を配信する。以下、各カラムに対応する複数の広告をカラム対応広告と称する場合がある。
以下、図1を用いて、配信処理の一例を説明する。図1に示す例においては、ユーザがユーザID「U1」のユーザである場合を示す。図1に示すように、ユーザU1は端末装置10にインストールされたアプリA(アプリAP11)を起動する(ステップS11)。そして、端末装置10は、広告要求を配信装置100へ送信する(ステップS12)。
配信装置100は、端末装置10から広告要求を受け付けた場合、各カラムに配信する広告であるカラム対応広告とその順位を決定する(ステップS13)。例えば、配信装置100は、広告情報記憶部121に記憶された広告に関する情報に基づいて、カラム対応広告とその表示する順番を示す順位を決定する。図1に示す例においては、配信装置100は、アプリAP11に含まれる「すべて」、「芸能」、「スポーツ」等の複数のカラムの各々に対応するカラム対応広告とその順位を決定する。
ここで、カラム対応広告とその順位の決定について説明する。図1に示す例において、配信装置100は、各広告が表示された場合に想定される期待収益値として、eCPM(effective Cost Per Mille)を用いる。以下、各広告が表示された場合に想定されるeCPMを推定eCPMと称する場合がある。
図1に示す例において、配信装置100は、広告情報記憶部121に記憶された各広告AC1〜AC5等における各カラムに対応する推定eCPMを用いる。図1に示す例において、広告AC1は、カラム「すべて」に関連するコンテンツとともに表示された場合の推定eCPMが100円であり、カラム「芸能」に関連するコンテンツとともに表示された場合の推定eCPMが20円であり、カラム「スポーツ」に関連するコンテンツとともに表示された場合の推定eCPMが120円であることを示す。配信装置100は、各カラムに対応する推定eCPMを用いて、カラム対応広告とその順位を決定する。
図1に示す例において、配信装置100は、カラムに対応する推定eCPMが高い広告をそのカラムのカラム対応広告として決定する。例えば、配信装置100は、カラム「すべて」に対応する推定eCPMが高い広告AC3(推定eCPM=200円)や広告AC1(推定eCPM=100円)等を、カラム「すべて」のカラム対応広告として決定する。例えば、各カラムのカラム対応広告数を5つとした場合、配信装置100は、カラムに対応する推定eCPMが高い5つの広告、すなわち推定eCPMが上位5位の広告をそのカラムのカラム対応広告として決定する。例えば、配信装置100は、カラム「芸能」に対応する推定eCPMが高い広告AC4(推定eCPM=150円)や広告AC2(推定eCPM=90円)等を含む5つの広告を、カラム「芸能」のカラム対応広告として決定する。このように、配信装置100は、推定eCPMに基づいてカラム対応広告を決定する。以下、各カラムのカラム対応広告の数を5つとした場合に基づいて説明する。
図1に示す例において、配信装置100は、各カラムのカラム対応広告の順位を決定する。例えば、配信装置100は、カラム「すべて」のカラム対応広告として広告AC3や広告AC1を含む5つの広告を決定した場合、その5つの広告のうち最も推定eCPMが高い広告の順位を1位とする。具体的には、配信装置100は、広告AC3や広告AC1を含む5つの広告であるカラム「すべて」のカラム対応広告のうち、広告AC3の推定eCPM(200円)が最も高い場合、カラム「すべて」のカラム対応広告における広告AC3の順位を1位と決定する。また、配信装置100は、広告AC3や広告AC1を含む5つの広告であるカラム「すべて」のカラム対応広告のうち、広告AC1の推定eCPM(100円)が2番目に高い場合、カラム「すべて」のカラム対応広告における広告AC1の順位を2位と決定する。このように、配信装置100は、カラム「すべて」のカラム対応広告の各々の順位を決定する。
また、図1に示す例において、配信装置100は、他のカラムのカラム対応広告についても順位を決定する。例えば、配信装置100は、広告AC4や広告AC2を含む5つの広告であるカラム「芸能」のカラム対応広告のうち、広告AC4の推定eCPM(150円)が最も高い場合、カラム「芸能」のカラム対応広告における広告AC4の順位を1位と決定する。また、配信装置100は、広告AC4や広告AC2を含む5つの広告であるカラム「芸能」のカラム対応広告のうち、広告AC2の推定eCPM(90円)が2番目に高い場合、カラム「芸能」のカラム対応広告における広告AC2の順位を2位と決定する。また、例えば、配信装置100は、広告AC1や広告AC8(図示省略)を含む5つの広告であるカラム「スポーツ」のカラム対応広告のうち、広告AC1の推定eCPM(120円)が最も高い場合、カラム「スポーツ」のカラム対応広告における広告AC1の順位を1位と決定する。また、配信装置100は、広告AC1や広告AC8を含む5つの広告であるカラム「スポーツ」のカラム対応広告のうち、広告AC8の推定eCPM(110円)が2番目に高い場合、カラム「スポーツ」のカラム対応広告における広告AC8の順位を2位と決定する。
このように、各カラムのカラム対応広告には、異なる広告が含まれたり、同じ広告が異なる順位で含まれたりする。例えば、広告AC3は、カラム「すべて」のカラム対応広告にのみ含まれる広告である。また、例えば、広告AC1は、カラム「すべて」のカラム対応広告及びカラム「スポーツ」のカラム対応広告に含まれる広告であるが、カラム「すべて」のカラム対応広告における順位が2位であり、カラム「スポーツ」のカラム対応広告における順位が1位であり、各カラムのカラム対応広告における順位が異なる。
各カラムのカラム対応広告とその順位を決定した後、配信装置100は、順位が付されたカラム対応広告AL11を端末装置10に配信する(ステップS14)。例えば、配信装置100は、カラム「すべて」のカラム対応広告として、順位1位が付された広告AC3や順位2位が付された広告AC1を配信する。なお、図1に示すカラム対応広告AL11は、概念的なものであり、例えば、1つの広告AC1と、カラム「すべて」のカラム対応広告における順位が2位であることを示す情報やカラム「スポーツ」のカラム対応広告における順位が1位であることを示す情報とを端末装置10に配信してもよい。
その後、配信装置100からカラム対応広告AL11を受信した端末装置10は、カラム対応広告AL11に基づいて広告を表示する(ステップS15)。ここで、端末装置10に表示されるアプリAP11について説明する。
図1に示す例において、アプリAP11は、カラムを表示する領域(以下、「カラム表示領域CR11」とする)と、選択されたカラムに対応するコンテンツやカラム対応広告を表示する所定の表示領域(以下、「コンテンツ表示領域DR11」とする)とを含む。図1中のカラム表示領域CR11には、「すべて」を示すカラム(以下、「すべてカラムCL11」とする)、「芸能」を示すカラム(以下、「芸能カラムCL12」とする)、「スポーツ」を示すカラム(以下、「スポーツカラムCL13」とする)等が表示される。例えば、ユーザが端末装置10の表示画面中の各カラムが表示された領域を指でタッチする等して指定することにより、その指定されたカラムが選択される。例えば、ユーザが端末装置10の表示画面中のスポーツカラムCL13が表示された領域が指定された場合、コンテンツ表示領域DR11には、カラム「スポーツ」に対応するコンテンツやカラム対応広告が表示される。
ここで、図1に示す例においては、端末装置10がアプリAP11を起動した際に、初期状態としてカラム「すべて」が選択される。そのため、図1に示す例において、ステップS15後の端末装置10(以下、「カラム切替前の端末装置10」とする場合がある)におけるコンテンツ表示領域DR11には、カラム「すべて」に対応するコンテンツやカラム対応広告が表示される。具体的には、図1中のカラム切替前の端末装置10において、コンテンツ表示領域DR11には、カラム「すべて」に対応するコンテンツNC11〜NC14等が表示される。
ここで、図1に示す例において、アプリAP11のコンテンツ表示領域DR11には、コンテンツが縦方向に並べて表示される。例えば、カラム切替前の端末装置10において、アプリAP11のコンテンツ表示領域DR11には、カラム「すべて」に対応するコンテンツNC11〜NC14等が縦方向に並べて表示される。なお、図1に示す例におけるカラム切替前の端末装置10のコンテンツ表示領域DR11には表示されていないが、コンテンツNC15、NC16等のコンテンツがコンテンツNC14以降のコンテンツとして配置される。
また、端末装置10におけるコンテンツ表示領域DR11には、コンテンツの間に広告が表示される。図1に示す例において、カラム切替前の端末装置10におけるコンテンツ表示領域DR11には、カラム「すべて」に対応するコンテンツの2つおきにカラム対応広告が表示される。例えば、コンテンツNC11、NC12の次、すなわちコンテンツNC12の配置位置の下には、広告が配置される領域である広告表示領域AR11が設けられる。また、コンテンツNC13、NC14の次、すなわちコンテンツNC14の配置位置の下には、広告が配置される領域である広告表示領域AR12が設けられる。
そして、広告表示領域AR11、AR12には、広告に付された順位に基づいて、広告が配置される。具体的には、カラム切替前の端末装置10における広告表示領域AR11には、カラム「すべて」のカラム対応広告における順位1位の広告AC3が配置され、広告表示領域AR12には、カラム「すべて」のカラム対応広告における順位2位の広告AC1が配置される。図1に示す例において、広告表示領域AR11には、航空チケットTに関する広告AC3が配置され、広告表示領域AR12には、カードローンFに関する広告AC1が配置される。これにより、端末装置10は、eCPMの高い広告から順に表示することができるため、広告効果を向上させることができる。したがって、配信装置100は、カラム対応広告を送信することにより柔軟な広告表示を実現することができる。
なお、端末装置10を利用するユーザは、コンテンツ表示領域DR11に触れた指を上下にスクロールすることにより、コンテンツ表示領域DR11の表示を変更することができる。例えば、ユーザは、コンテンツ表示領域DR11に触れた指を下から上へ移動させることにより、コンテンツ表示領域DR11に表示されたコンテンツよりも下に配置されるコンテンツをコンテンツ表示領域DR11に表示させる。例えば、カラム切替前の端末装置10において、ユーザがコンテンツ表示領域DR11に触れた指を下から上へ移動させることにより、カラム「すべて」に対応するコンテンツNC14以降のコンテンツ(例えば、コンテンツNC15等)をコンテンツ表示領域DR11に表示させる。
また、カラム「すべて」に対応するコンテンツの間に配置された広告もユーザがコンテンツ表示領域DR11に触れた指を下から上へ移動させることにより、順次表示される。例えば、カラム「すべて」のカラム対応広告における順位3位の広告がAC7である場合、ユーザがコンテンツ表示領域DR11に触れた指を下から上へ移動させることにより、コンテンツNC15、NC16の次に広告AC7が表示される。このように、選択されたカラムに対応するカラム対応広告は、順位が上位の広告から順次コンテンツ表示領域DR11に表示される。これにより、端末装置10は、推定eCPMの高い広告から順に表示することができるため、広告効果を向上させることができる。したがって、配信装置100は、カラム対応広告を送信することにより柔軟な広告表示を実現することができる。
その後、ユーザがカラムの切替えを行った場合(ステップS16)、選択されたカラムに対応するコンテンツやカラム対応広告がコンテンツ表示領域DR11に表示される。ここで、ステップS16において、カラム「芸能」が選択される。そのため、図1に示す例において、ステップS16後の端末装置10(以下、「カラム切替後の端末装置10」とする場合がある)におけるコンテンツ表示領域DR11には、カラム「芸能」に対応するコンテンツやカラム対応広告が表示される。具体的には、カラム切替後の端末装置10において、コンテンツ表示領域DR11には、カラム「芸能」に対応するコンテンツNC21〜NC24等が表示される。
また、カラム切替後の端末装置10において、アプリAP11のコンテンツ表示領域DR11には、カラム「芸能」に対応するコンテンツNC21〜NC24等が縦方向に並べて表示される。なお、図1に示す例におけるカラム切替後の端末装置10のコンテンツ表示領域DR11には表示されていないが、コンテンツNC25、NC26等のコンテンツがコンテンツNC24以降のコンテンツとして配置される。
また、カラム切替後の端末装置10におけるコンテンツ表示領域DR11には、カラム「芸能」に対応するコンテンツの2つおきにカラム対応広告が表示される。例えば、コンテンツNC21、NC22の次、すなわちコンテンツNC22の配置位置の下には、広告が配置される領域である広告表示領域AR21が設けられる。また、コンテンツNC23、NC24の次、すなわちコンテンツNC24の配置位置の下には、広告が配置される領域である広告表示領域AR22が設けられる。
そして、広告表示領域AR21、AR22には、広告に付された順位に基づいて、広告が配置される。具体的には、カラム切替後の端末装置10における広告表示領域AR21には、カラム「芸能」のカラム対応広告における順位1位の広告AC4が配置され、広告表示領域AR22には、カラム「芸能」のカラム対応広告における順位2位の広告AC2に配置される。図1に示す例において、広告表示領域AR21には、化粧品B(図1では「化粧水B」と表示)に関する広告AC4が配置され、広告表示領域AR22には、ゲームDに関する広告AC2が配置される。これにより、端末装置10は、推定eCPMの高い広告から順に表示することができるため、広告効果を向上させることができる。したがって、配信装置100は、カラム対応広告を送信することにより柔軟な広告表示を実現することができる。
上述したように、配信装置100は、各カラムに対応するカラム対応広告を決定し、順位を決定する。そして、配信装置100は、カラム対応広告を端末装置10へ送信する。これにより、配信装置100は、端末装置10から広告を表示する度に広告要求を受け付けることがなくなり、通信回数を抑制できる。また、配信装置100が配信したカラム対応広告は、各カラムに対応する推定eCPMが高い広告から順に表示されるように順位が付されているため、カラム対応広告を受信した端末装置10は、広告効果の高い広告から順に表示できるため、広告効果を向上させることができる。したがって、配信装置100は、カラム対応広告を送信することにより柔軟な広告表示を実現することができる。すなわち、配信装置100は、適切な広告を配信することができる。
なお、図1に示す例においては、配信装置100が各カラムに対応する推定eCPMに基づいてカラム対応広告を決定したが、配信装置100は、目的に応じて種々の基準に基づいてカラム対応広告を決定してもよい。
例えば、配信装置100は、各広告のカテゴリに応じてカラム対応広告を決定してもよい。具体的には、配信装置100は、各カラムのカテゴリと各広告のカテゴリとを比較し、カラムのカテゴリと一致するカテゴリに属する広告をカラム対応広告として決定してもよい。また、配信装置100は、各カラムのカテゴリと各広告のカテゴリとを比較し、カラムのカテゴリと類似するカテゴリに属する広告をカラム対応広告として決定してもよい。
また、例えば、配信装置100は、広告を要求した端末装置10を利用するユーザに関する情報に基づいて、カラム対応広告を決定してもよい。具体的には、配信装置100は、端末装置10を利用するユーザのデモグラフック属性やサイコグラフィック属性に基づいて、カラム対応広告を決定してもよい。例えば、配信装置100は、端末装置10を利用するユーザのデモグラフック属性やサイコグラフィック属性に基づいて推定したユーザの関心等に基づいて、カラム対応広告を決定してもよい。
また、図1に示す例においては、端末装置10がカラムに対応するコンテンツの2つおきにカラム対応広告を表示する例を示したが、端末装置10、例えば3つおき等、目的に応じて種々の基準に基づいてカラム対応広告を表示してもよい。また、例えば、端末装置10は、カラム対応広告を表示する間隔を変動させてもよい。例えば、端末装置10は、カラム対応広告を表示する間隔を徐々に小さくしてもよい。具体的には、端末装置10は、1つ目のカラム対応広告と2つ目のカラム対応広告との間のコンテンツ数を5つとし、2つ目のカラム対応広告と3つ目のカラム対応広告との間のコンテンツ数を3つとしてもよい。なお、ここでいう広告にはアプリ広告が含まれてもよい。この場合、配信装置100は、アプリ広告における期待収益値を、例えばCPI(Cost Per Install)に基づいて算出してもよい。
〔2.配信装置の構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る配信装置100の構成について説明する。図2は、実施形態に係る配信装置100の構成例を示す図である。図2に示すように、配信装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、配信装置100は、配信装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、端末装置10との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、図2に示すように、広告情報記憶部121と、ランキング情報記憶部122とを有する。
(広告情報記憶部121)
実施形態に係る広告情報記憶部121は、広告に関する各種情報を記憶する。図3に、実施形態に係る広告情報記憶部121の一例を示す。図3に示す広告情報記憶部121は、「広告ID」、「商品名」、「広告」、「広告主ID」、「推定eCPM」といった項目を有する。
「広告ID」は、広告を識別するための識別情報を示す。「商品名」は、広告の対象となる商品名やサービス名を示す。図3に示す例において、広告ID「A5」により識別される広告は、商品名「車C」に関する広告であることを示す。なお、各商品を識別する情報としては「商品名」に限らず、商品を識別するための「商品ID」等の情報を記憶してもよい。
「広告」は、広告主から入稿された広告コンテンツを示す。図3では「広告」に「AC1」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、静止画像や動画像やテキストデータやURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納される。「広告主ID」は、広告主を識別するための識別情報を示す。図3に示す例において、広告ID「A1」により識別される広告の広告主は、広告主ID「AP1」により識別される広告主である。なお、広告主は、入稿作業等を代理店に依頼する場合もある。以下では、「広告主」といった表記は、広告主だけでなく代理店も含む概念であるものとする。
「推定eCPM」は、各カラムに対応する推定eCPMを示す。具体的には、「推定eCPM」は、「すべて」、「芸能」、「スポーツ」などの各カラムに対応する推定eCPMを示す。例えば、「推定eCPM」の単位は「円」である。例えば、図3に示す例において、広告ID「A2」により識別される広告AC2は、カラム「すべて」に関連するコンテンツとともに表示された場合の推定eCPMが60円であり、カラム「芸能」に関連するコンテンツとともに表示された場合の推定eCPMが90円であり、カラム「スポーツ」に関連するコンテンツとともに表示された場合の推定eCPMが10円であることを示す。
なお、広告情報記憶部121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、広告情報記憶部121は、入札価格に関する情報を記憶してもよい。
(ランキング情報記憶部122)
実施形態に係るランキング情報記憶部122は、順位が付されたカラム毎のカラム対応広告に関する情報を記憶する。図4には、ランキング情報記憶部122に記憶されるカラム対応広告に関する情報の一例を示す。図4に示すように、ランキング情報記憶部122は、カラム対応広告に関する情報として、「順位」、「広告」といった項目が含まれる。
「順位」は、カラム毎のカラム対応広告における各広告の順位を示す。「広告」は、各カラムのカラム対応広告を示す。図4に示す例において、各広告の順位は、カラム毎のカラム対応広告のうち、そのカラムに対応する推定eCPMが高い程、高くなる。
例えば、図3に示すように、広告ID「A3」により識別される広告AC3のカラム「すべて」に対応する推定eCPM「200円」が最も高い場合、図4中のカラム「すべて」のカラム対応広告において、航空チケットTの広告AC3の順位が1位、すなわち航空チケットTの広告AC3が最も順位の高い広告となる。また、図3に示すように、広告ID「A4」により識別される広告AC4の推定eCPM「150円」が最も高い場合、図4中のカラム「芸能」のカラム対応広告において、広告ID「A4」により識別される化粧品Bの広告AC4の順位が1位、すなわち化粧品Bの広告AC4が最も順位の高い広告となる。
なお、配信装置100は、広告情報記憶部121に記憶された推定eCPMが更新された場合、ランキング情報記憶部122を更新してもよい。また、配信装置100は、ランキング情報記憶部122を有さなくてもよい。例えば、後述する決定部132が決定したカラム対応広告を配信部133へ渡して、配信部133がカラム対応広告を配信する場合、ランキング情報記憶部122を有さなくてもよい。例えば、配信装置100は、広告要求を送信した端末装置10を利用するユーザのユーザ情報に基づいてカラム対応広告を決定する場合、ランキング情報記憶部122を有さなくてもよい。
(制御部130)
図2の説明に戻って、制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、配信装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(配信プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図2に示すように、制御部130は、受付部131と、決定部132と、配信部133とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(受付部131)
受付部131は、端末装置10から広告要求を受け付ける。図1に示す例において、受付部131は、端末装置10において動作するアプリケーションによる広告要求を受け付ける。また、受付部131は、外部の情報処理装置から広告情報記憶部121に記憶される広告情報を受け付けてもよい。例えば、受付部131は、外部の情報処理装置から広告情報記憶部121に記憶される推定eCPMに関する情報を受け付けてもよい。また、受付部131は、受け付けた広告情報を広告情報記憶部121に記憶してもよい。また、受付部131は、外部の情報処理装置からランキング情報記憶部122に記憶されるカラム対応広告に関する情報を受け付けてもよい。また、受付部131は、受け付けたカラム対応広告に関する情報をランキング情報記憶部122に記憶してもよい。また、受付部131は、広告主から広告コンテンツの入稿を受け付けてもよい。なお、広告主から広告コンテンツの入稿を依頼された代理店から広告コンテンツの入稿を受け付けてもよい。例えば、受付部131は、広告主や代理店が利用する情報処理装置から広告コンテンツの入稿を受け付けてもよい。また、受付部131は、受け付けた入札に関する広告情報を広告情報記憶部121に記憶してもよい。
(決定部132)
決定部132は、各広告が表示された場合に想定される期待収益値に基づいて、複数の広告に関する優先度を決定する。例えば、決定部132は、各広告が表示された場合の推定eCPMに基づいて、カラム対応広告に関する順位を決定する。また、決定部132は、各項目に対応するコンテンツとともに各広告が表示された場合に想定される期待収益値に基づいて、各項目に対応する複数の広告に関する優先度を決定する。例えば、決定部132は、各カラムに対応するコンテンツとともに各広告が表示された場合の推定eCPMに基づいて、各カラムのカラム対応広告に関する順位を決定する。例えば、決定部132は、予め取得された推定eCPMに基づいて、各カラムのカラム対応広告に関する順位を決定する。
例えば、決定部132は、受付部131により端末装置10から広告要求が受け付けられた場合、各カラムに配信する広告であるカラム対応広告とその順位を決定する。図1に示す例においては、決定部132は、アプリAP11に含まれる「すべて」、「芸能」、「スポーツ」等の複数のカラムの各々に対応するカラム対応広告とその順位を決定する。例えば、決定部132は、広告情報記憶部121に記憶された各カラムに対応する推定eCPMを用いて、カラム対応広告とその順位を決定する。
図1に示す例において、決定部132は、カラム「すべて」のカラム対応広告として広告AC3や広告AC1を含む5つの広告を決定した場合、その5つの広告のうち最も推定eCPMが高い広告の順位を1位とする。具体的には、決定部132は、広告AC3や広告AC1を含む5つの広告であるカラム「すべて」のカラム対応広告のうち、広告AC3の推定eCPM(200円)が最も高い場合、カラム「すべて」のカラム対応広告における広告AC3の順位を1位と決定する。また、決定部132は、広告AC3や広告AC1を含む5つの広告であるカラム「すべて」のカラム対応広告のうち、広告AC1の推定eCPM(100円)が2番目に高い場合、カラム「すべて」のカラム対応広告における広告AC1の順位を2位と決定する。このように、決定部132は、カラム「すべて」のカラム対応広告の各々の順位を決定する。
また、決定部132は、広告が表示されるカラムとの親和性に応じて変動する期待収益値に基づいて、複数の広告に関する優先度を決定してもよい。例えば、決定部132は、広告が表示されるカラムの属性に応じて変動する期待収益値に基づいて、複数の広告に関する優先度を決定してもよい。具体的には、決定部132は、図3に示すように、「すべて」、「芸能」、「スポーツ」等のカラム毎に推定される推定eCPMに基づいて、カラム対応広告に関する順位を決定してもよい。また、決定部132は、広告が表示された場合に広告と所定の方向に並ぶコンテンツとの親和性に応じて変動する期待収益値に基づいて、複数の広告に関する優先度を決定してもよい。例えば、図1に示す例において、決定部132は、広告表示領域AR11と所定の方向に並ぶコンテンツNC12及びコンテンツNC13とに基づいて推定される推定eCPMに基づいて、カラム「すべて」に対応するカラム対応広告に関する順位を決定してもよい。また、例えば、図1に示す例において、決定部132は、広告表示領域AR21と所定の方向に並ぶコンテンツNC22及びコンテンツNC23とに基づいて推定される推定eCPMに基づいて、カラム「芸能」に対応するカラム対応広告に関する順位を決定してもよい。
また、決定部132は、推定eCPMの算出を行ってもよい。例えば、決定部132は、受付部131により受け付けられた端末装置10を所有するユーザU1のユーザ情報に基づいて、各カラムに対応するコンテンツとともに各広告が表示された場合の推定eCPMを算出してもよい。また、決定部132は、種々の従来技術を適宜用いて、端末装置10において各カラムに対応するコンテンツとともに各広告が表示された場合の推定eCPMを算出してもよい。
(配信部133)
配信部133は、優先度に基づいて広告を表示する端末装置10に、優先度が付された複数の広告を配信する。例えば、配信部133は、順位に基づいて広告を表示する端末装置10に、順位が付されたカラム対応広告を配信する。例えば、配信部133は、複数のカラムに対応するカラム対応広告を配信する。また、例えば、配信部133は、各カラムに対応する順位が付されたカラム対応広告を配信する。
また、配信部133は、表示した広告を所定の条件を満たすまで表示しない端末装置10に、複数の広告を配信する。例えば、配信部133は、表示した広告を所定の期間(例えば1時間等)が経過するまで表示しない端末装置10に、カラム対応広告を配信する。配信部133は、一の項目において表示した広告を所定の条件を満たすまで、「すべて」、「芸能」、「スポーツ」等の各カラムにおいて表示しない端末装置10に、各項目に対応する複数の広告を配信する。例えば、配信部133は、カラム「すべて」において表示した広告を所定の期間(例えば1日等)が経過するまで各項目において表示しない端末装置10に、各項目に対応するカラム対応広告を配信する。
また、配信部133は、ユーザ操作により端末装置10の画面に表示される広告表示領域に優先度に基づいて広告を表示する端末装置10に、優先度が付された複数の広告を配信する。例えば、配信部133は、ユーザ操作により端末装置10の画面に表示される広告表示領域に順位に基づいて広告を表示する端末装置10に、順位が付されたカラム対応広告を配信する。また、配信部133は、広告表示領域に表示された広告の表示態様が所定の条件を満たす場合に広告が表示されたとする端末装置10に、優先度が付された複数の広告を配信する。例えば、配信部133は、広告表示領域に表示された広告が所定の時間(例えば5秒等)以上表示された場合に広告が表示されたとする端末装置10に、順位が付されたカラム対応広告を配信する。
また、配信部133は、広告表示領域が画面に表示される毎に広告表示領域に優先度に基づいて広告を表示する端末装置10に、優先度が付された複数の広告を配信する。例えば、配信部133は、広告表示領域が画面に表示される毎に広告表示領域に順位に基づいて広告を表示する端末装置10に、順位が付されたカラム対応広告を配信する。また、配信部133は、動画広告が表示された広告表示領域が画面に表示されなくなった後、画面に次に表示された広告表示領域に動画広告の続きから表示する端末装置10に、優先度が付された複数の広告を配信する。例えば、配信部133は、動画広告が表示された広告表示領域が画面に表示されなくなった後、画面に次に表示された広告表示領域に動画広告の続きから表示する端末装置10に、順位が付されたカラム対応広告を配信する。
図1に示す例において、配信部133は、順位が付されたカラム対応広告AL11を端末装置10に配信する。例えば、配信部133は、カラム「すべて」のカラム対応広告として、順位1位が付された広告AC3や順位2位が付された広告AC1を配信する。
〔3.端末装置の構成〕
次に、図5を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。図5は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。図5に示すように、端末装置10は、通信部11と、記憶部12と、入力部13と、出力部14と、制御部15とを有する。
(通信部11)
通信部11は、例えば、通信回路等によって実現される。そして、通信部11は、図示しない所定の通信網と有線または無線で接続され、配信装置100との間で情報の送受信を行う。
(記憶部12)
記憶部12は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部12は、例えば、端末装置10にインストールされているアプリケーションに関する情報、例えばプログラム等を記憶する。
(入力部13)
入力部13は、ユーザからの各種操作を受け付ける。例えば、入力部13は、タッチパネル機能により表示面(例えば表示部153)を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部13は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
(出力部14)
出力部14は、端末装置10の画面に対応し、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の画面(表示画面)であり、各種情報を表示するための表示装置である。
(制御部15)
制御部15は、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置10内部の記憶部12などの記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、インストールされているアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部15は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図5に示すように、制御部15は、要求部151と、受信部152と、表示部153とを有し、以下に説明する配信処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部15の内部構成は、図5に示した構成に限られず、後述する配信処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部15が有する各処理部の接続関係は、図5に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
要求部151は、入力部13により受け付けたユーザ操作に従って、配信装置100へ広告要求を送信する。例えば、要求部151は、起動したアプリのアプリ画面に広告表示領域が含まれる場合、広告要求を配信装置100へ送信する。
受信部152は、配信装置100から配信された広告を受信する。例えば、受信部152は、各カラムに対応するコンテンツとともに各広告が表示された場合の推定eCPMに基づく優先度が付された複数の広告を受信する。具体的には、受信部152は、配信装置100から各カラムに対応する順位が付されたカラム対応広告を受信する。また、受信部152は、カラム対応広告を受信した場合、カラム対応広告を記憶部12に格納してもよい。
表示部153は、起動したアプリのアプリ画面を表示する。また、表示部153は、起動したアプリのアプリ画面に広告表示領域が含まれる場合、当該広告表示領域に受信部152により受信されたカラム対応広告を表示する。例えば、表示部153は、カラム対応広告に付された順位に基づいて、受信部152により受信したカラム対応広告を表示する。
表示部153は、表示した広告を所定の条件を満たすまで表示しない。例えば、表示部153は、表示した広告を所定の期間(例えば1日等)が経過するまで表示しない。また、例えば、表示部153は、表示した広告が新たに配信装置100から配信されるまで、その広告を表示しない。また、表示部153は、一の項目において表示した広告を所定の条件を満たすまで各項目において表示しない。例えば、表示部153は、一のカラムにおいて表示した広告を所定の期間(例えば1時間等)が経過するまで各カラムにおいて表示しない。具体的には、表示部153は、カラム「すべて」において表示した広告を所定の条件を満たすまで、「すべて」、「芸能」、「スポーツ」等の各カラムにおいて表示しない。
表示部153は、ユーザ操作により端末装置10の画面(例えば出力部14)に表示される広告表示領域に優先度に基づいて広告を表示する。例えば、表示部153は、ユーザ操作により出力部14に表示される広告表示領域に順位に基づいて広告を表示する。また、表示部153は、広告表示領域に表示された広告の表示態様が所定の条件を満たす場合に広告が表示されたとする。すなわち、表示部153は、広告表示領域に表示された広告の表示態様が所定の条件を満たす場合に広告がユーザに視認された(見られた)と判定する。例えば、また、表示部153は、広告表示領域に表示された広告が所定の時間(例えば3秒等)以上表示された場合に広告が表示されたとする。広告が表示されたかどうかの判定は上記に限らず、表示部153は、目的に応じて種々の基準により判定してもよい。例えば、表示部153は、ユーザの操作を検知し、所定速度以上や所定移動距離以上の場合、広告表示領域に表示された広告が表示されていない、すなわちユーザに見られていないと判定してもよい。このように、表示部153は、例えばユーザが一気にスクロールした場合のようにユーザが視認することが難しい表示態様の変更が行われた場合、広告表示領域に表示された広告が表示されていない、すなわちユーザに見られていないと判定してもよい。
また、表示部153は、広告表示領域が画面に表示される毎に広告表示領域に優先度に基づいて広告を表示する。例えば、表示部153は、広告表示領域が出力部14に表示される毎に広告表示領域に順位に基づいて広告を表示する。また、表示部153は、動画広告が表示された広告表示領域が画面に表示されなくなった後、画面に次に表示された広告表示領域に動画広告の続きから表示する。例えば、表示部153は、15秒間の動画広告の表示を開始した広告表示領域が開始から5秒後に出力部14に表示されなくなった場合、出力部14に次に表示された広告表示領域に動画広告を開始から5秒以降を表示してもよい。また、例えば、表示部153は、動画広告を表示する広告表示領域が出力部14に表示される割合が所定の閾値未満になった場合、動画広告を表示する広告表示領域が表示されなくなったとしてもよい。例えば、表示部153は、動画広告を表示する広告表示領域が出力部14に表示される割合が半分未満になった場合、動画広告を表示する広告表示領域が表示されなくなったとしてもよい。
図1中のカラム切替前の端末装置10において、表示部153は、カラム「すべて」に対応するコンテンツやカラム対応広告が表示する。具体的には、図1中のカラム切替前の端末装置10において、表示部153は、コンテンツ表示領域DR11に、カラム「すべて」に対応するコンテンツNC11〜NC14等を表示する。また、図1中のカラム切替前の端末装置10において、表示部153は、コンテンツ表示領域DR11に、カラム「すべて」に対応するコンテンツ2つおきにカラム対応広告を表示する。
例えば、図1中のカラム切替前の端末装置10において、表示部153は、広告表示領域AR11に、カラム「すべて」のカラム対応広告における順位1位の航空チケットTに関する広告AC3を表示する。また、図1中のカラム切替前の端末装置10において、表示部153は、広告表示領域AR12に、カラム「すべて」のカラム対応広告における順位2位のカードローンFに関する広告AC1を表示する。
また、表示部153は、端末装置10を利用するユーザの操作に応じて、コンテンツ表示領域DR11の表示を変更する。例えば、図1中のカラム切替前の端末装置10において、表示部153は、ユーザがコンテンツ表示領域DR11に触れた指を下から上へ移動させた場合、カラム「すべて」に対応するコンテンツNC14以降のコンテンツ(例えば、コンテンツNC15等)をコンテンツ表示領域DR11に表示する。
また、例えば、図1中のカラム切替前の端末装置10において、表示部153は、カラム「すべて」のカラム対応広告における順位3位の広告がAC7である場合、ユーザがコンテンツ表示領域DR11に触れた指を下から上へ移動させることにより、コンテンツNC15、NC16の次に広告AC7を表示する。また、表示部153は、ユーザによるカラムの切替えに応じて、選択されたカラムに対応するコンテンツやカラム対応広告をコンテンツ表示領域DR11に表示する。例えば、図1に示すようにカラム「芸能」が選択された場合、表示部153は、コンテンツ表示領域DR11に、カラム「芸能」に対応するコンテンツやカラム対応広告を表示する。具体的には、図1中のカラム切替後の端末装置10において、表示部153は、コンテンツ表示領域DR11に、カラム「芸能」に対応するコンテンツNC21〜NC24等を表示する。
なお、上述した制御部15による選択処理等の処理は、例えば、JavaScript(登録商標)などにより実現されてもよい。また、上述した選択処理が所定のアプリケーションにより行われる場合や選択処理が専用アプリにより行われる場合、制御部15は、例えば、所定のアプリや専用アプリを制御するアプリ制御部を有してもよい。
〔4.配信処理のフロー〕
次に、図6を用いて、実施形態に係る配信システム1による配信処理の手順について説明する。図6は、実施形態に係るカラム対応広告の配信する処理の一例を示すフローチャートである。
図6に示すように、配信装置100の受付部131は、端末装置10から広告要求を受け付ける(ステップS101)。例えば、図1に示す例において、受付部131は、端末装置10において起動されたアプリAから広告要求を受け付ける。その後、配信装置100の決定部132は、ステップS102〜S105に示す各カラムに対応するカラム対応広告とその順位を決定する処理を繰り返す。以下、カラム対応広告とその順位を決定する処理の各ステップを説明する。
まず、決定部132は、配信する広告が決定していないカラムを選択する(ステップS102)。例えば、決定部132は、対応するカラム対応広告が決定していないカラムを選択する。その後、決定部132は、選択したカラムに表示する広告をカラム対応広告として決定する(ステップS103)。例えば、決定部132は、カラム「スポーツ」を選択した場合、カラム「スポーツ」に対応するコンテンツとともに表示する広告をカラム「スポーツ」のカラム対応広告として決定する。
その後、決定部132は、カラム対応広告の表示する順位を決定する(ステップS104)。具体的には、決定部132は、ステップS104で決定されたカラム対応広告の表示する順位を決定する。そして、配信する広告を全てのカラムに対してカラム対応広告とその順位が決定されていない場合(ステップS105:No)、決定部132は、ステップS102〜S104の処理を繰り返す。
配信する広告を全てのカラムに対してカラム対応広告とその順位が決定された場合(ステップS105:Yes)、配信装置100の配信部133は、広告を要求した端末装置10へカラム対応広告を配信する(ステップS106)。例えば、配信部133は、広告を要求した端末装置10に、「すべて」、「芸能」、「スポーツ」等のカラムの各々に対応するカラム対応広告を配信する。
〔5.表示処理のフロー〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る配信システム1による配信処理に含まれる端末装置10の表示処理の手順について説明する。図7は、実施形態に係るカラム対応広告を表示する処理の一例を示すフローチャートである。
図7に示すように、端末装置10は、アプリA(アプリAP11)を起動する(ステップS201)。その後、端末装置10は、広告要求を配信装置100へ送信する(ステップS202)。例えば、端末装置10の要求部151は、アプリAにおいて表示するカラム対応広告を配信装置100へ要求する。その後、端末装置10は、配信装置100からカラム対応広告を受信する(ステップS203)。例えば、端末装置10の受信部152は、配信装置100が図6中のステップS106において配信するカラム対応広告を受信する。
カラム対応広告を受信した後、端末装置10は、所定の表示領域にカラムに対応するコンテンツと広告を表示する(ステップS204)。例えば、端末装置10の表示部153は、アプリAのコンテンツ表示領域DR11に、選択されたカラムに対応するコンテンツと広告を表示する。例えば、図1中のカラム切替前の端末装置10において、表示部153は、コンテンツ表示領域DR11に、カラム「すべて」に対応するコンテンツNC11〜NC14等を表示する。また、図1中のカラム切替前の端末装置10において、表示部153は、コンテンツ表示領域DR11に、カラム「すべて」に対応するコンテンツ2つおきにカラム対応広告を表示する。
また、端末装置10は、表示するカラムが変更された場合(ステップS205:Yes)、変更されたカラムに対応するコンテンツと広告を表示領域に表示する(ステップS206)。例えば、端末装置10の表示部153は、アプリAのコンテンツ表示領域DR11に、変更されたカラムに対応するコンテンツと広告を表示する。例えば、図1に示すように、選択されたカラムがカラム「芸能」に変更された場合、表示部153は、コンテンツ表示領域DR11に、カラム「芸能」に対応するコンテンツやカラム対応広告を表示する。
また、端末装置10は、表示するカラムが変更されていない場合(ステップS205:No)や、ステップS206における表示の変更後において、アプリAが終了した場合(ステップS207:Yes)、端末装置10は、表示処理を終了する。アプリAが終了していない場合(ステップS207:No)、端末装置10は、ステップS205の判定を繰り返す。
〔6.変形例〕
上述した実施形態に係る配信システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、配信システム1の他の実施形態について説明する。
〔6−1.カラムの指定〕
配信装置は、広告主から広告を表示するカラムの指定を受け付けてもよい。この点について、図8及び図9を用いて説明する。図8は、変形例に係る配信装置の構成例を示す図である。図9は、変形例に係る広告情報記憶部の一例を示す図である。なお、実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。また、実施形態の構成と対応する構成については「100」を加算した符号(2**)を付すことにより重複する説明を省略する。
変形例に係る配信装置200は、通信部110と、記憶部220と、制御部230とを有する。変形例に係る記憶部220は、図8に示すように、広告情報記憶部221と、ランキング情報記憶部122とを有する。
(広告情報記憶部221)
変形例に係る広告情報記憶部221は、広告に関する各種情報を記憶する。図8に、変形例に係る広告情報記憶部221の一例を示す。図9に示す広告情報記憶部221は、「広告ID」、「商品名」、「広告」、「広告主ID」、「カラム指定」、「推定eCPM」といった項目を有する。
「カラム指定」は、広告主による広告を配信するカラムの指定を示す。図9に示す例において、広告ID「A1」により識別される広告は、指定されたカラム「すべて」に対応するコンテンツとともに表示する広告として指定されていることを示す。つまり、広告ID「A1」により識別される広告は、カラム「すべて」のカラム対応広告としてのみ配信されることを示す。また、図9に示す例において、広告ID「A5」により識別される広告は、指定されたカラム「芸能」またはカラム「スポーツ」に対応するコンテンツとともに表示する広告として指定されていることを示す。つまり、広告ID「A5」により識別される広告は、カラム「芸能」のカラム対応広告またはカラム「スポーツ」のカラム対応広告として配信されることを示す。このように、カラム指定がされた広告については、指定されたカラムに対応する「推定eCPM」のみを記憶してもよい。図9に示す例において、指定カラムとしてカラム「芸能」が指定された広告AC4については、指定カラム「芸能」に対応する推定eCPM(150円)のみを記憶してもよい。
なお、広告情報記憶部221は、広告の配信を希望しないカラムの指定を記憶してもよい。この場合、配信装置200は、指定カラムがある広告については、指定カラムのカラム対応広告としてはその広告を配信しない。言い換えると、配信装置200は、指定カラムがある広告については、指定カラム以外のカラムのカラム対応広告としてその広告を配信する。
(制御部230)
制御部230は、例えば、CPUやMPU等によって、配信装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(配信プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部230は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図8に示すように、制御部230は、受付部231と、決定部232と、配信部133とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部230の内部構成は、図8に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(受付部231)
受付部231は、広告主から広告の配信に関する項目の指定を受け付ける。例えば、受付部231は、広告主から広告を配信するカラムの指定を受け付けてもよい。例えば、受付部231は、広告主が広告を入稿する際に、広告を配信するカラムの指定を受け付けてもよい。また、受付部231は、広告主が広告を入稿した後、広告を配信するカラムの指定の変更を受け付けてもよい。また、受付部231は、受け付けたカラムの指定に関する情報を広告情報記憶部221に記憶してもよい。また、例えば、受付部231は、広告主から広告を配信しないカラムの指定を受け付けてもよい。
(決定部232)
決定部232は、受付部231により広告を配信するカラムの指定が受け付けられた場合、カラムの指定に基づいて、カラム対応広告を決定する。例えば、決定部232は、受付部231により広告を配信するカラムの指定が受け付けられた場合、カラムの指定に基づいて、その広告をカラム対応広告として決定する。例えば、広告にカラムの指定がある場合、その広告は、指定されたカラムのカラム対応広告としてのみ決定部232により決定される。つまり、広告にカラムの指定がある場合、その広告は、指定されたカラム以外のカラム対応広告にはならない。このように、決定部232は、指定されたカラムに基づいて、カラム対応広告を決定する。そして、配信部133は、決定部232により決定されたカラム対応広告を端末装置10に配信する。これにより、配信装置200は、より適切に広告を配信することが可能となる。また、決定部232は、受付部231により広告を配信しないカラムの指定が受け付けられた場合、カラムの指定に基づいて、カラム対応広告を決定する。例えば、決定部232は、受付部231により広告を配信しないカラムの指定が受け付けられた場合、カラムの指定に基づいて、その広告を指定されたカラム以外のカラムのカラム対応広告として決定する。
〔6−2.端末装置10における表示〕
ここから、端末装置10におけるコンテンツや広告の表示について図面に基づいて説明する。
〔6−2−1.端末装置10における広告の表示判定〕
まず、図10を用いて、広告の表示判定に基づく表示について説明する。図10は、端末装置における広告表示の一例を示す図である。図10に示す例においては、図1と同様にアプリAP11が起動された端末装置10における広告表示の一例を示す。また、図10に示す例においては、端末装置10が広告表示領域に表示された広告が、所定の時間として5秒以上表示された場合に、その広告が表示されたと判定する場合を示す。なお、端末装置10は、ユーザの操作を検知し、所定速度未満や所定移動距離未満の場合、広告表示領域に表示された広告が表示された、すなわちユーザに見られたと判定してもよい。
図10に示す例においては、端末装置10においてすべてカラムCL11が選択された場合を示す。図10に示す例において、すべてカラムCL11が選択された端末装置10には、ユーザ操作に応じて、コンテンツA〜Q等のコンテンツや広告表示領域AR101〜AR104等の広告表示領域が上下方向に並んだコンテンツ群CG101が表示される。そして、ユーザは、端末装置10に表示されたコンテンツ群CG101を上下にスクロールする操作を行うことにより、コンテンツ群CG101における所望の領域を表示させる。なお、図10に示す例において、ユーザが芸能カラムCL12やスポーツカラムCL13を選択した場合、端末装置10には、芸能カラムCL12に対応するコンテンツ群やスポーツカラムCL13に対応するコンテンツ群が表示される。
また、図10に示す例においては、端末装置10におけるコンテンツ群CG101の表示の変更に応じて、端末装置10を第1状態の端末装置10−1〜第4状態の端末装置10−4として説明する。なお、以下では、第1状態の端末装置10−1〜第4状態の端末装置10−4について、特に区別なく説明する場合には、端末装置10と記載する。
また、図10に示す例において、端末装置10には、配信装置100や配信装置200から順位が付されたカラム対応広告AL101が配信される。具体的には、端末装置10には、配信装置100や配信装置200からカラム「すべて」に対応するカラム対応広告として、広告A〜広告E等が配信される。図10中のカラム対応広告AL101におけるカラム「すべて」に対応するカラム対応広告では、広告Aが順位1位であり、広告Bが順位2位であり、広告Cが順位3位であり、広告Dが順位4位であり、広告Eが順位5位等である。また、図10に示す例においては、端末装置10における表示判定に応じて、カラム対応広告AL101を第1状態のカラム対応広告AL101−1〜第4状態のカラム対応広告AL101−4として説明する。なお、以下では、第1状態のカラム対応広告AL101−1〜第4状態のカラム対応広告AL101−4について、特に区別なく説明する場合には、カラム対応広告AL101と記載する。また、図10に示す例において、第1状態のカラム対応広告AL101−1は、広告A〜広告E等の全ての広告は未表示となっている。
まず、図10に示す例において、第1状態の端末装置10−1には、コンテンツ群CG101の最上部から順に、コンテンツA〜Q等のコンテンツや広告表示領域AR101〜AR104等の広告表示領域が表示される。具体的には、第1状態の端末装置10−1には、上からコンテンツA、コンテンツB、広告表示領域AR101、コンテンツCの順に表示される。ここで、図10に示す例において、第1状態の端末装置10−1に表示された広告表示領域AR101には、順位1位の広告Aが表示される。
ここで、図10に示す例においては、コンテンツ群CG101において端末装置10に表示された部分から所定距離だけ外部に広告表示領域が到達した際に、その次の広告表示領域に表示される広告が準備される。例えば、図10に示す例における第1状態の端末装置10−1では、端末装置10の下部に表示されたコンテンツCから所定距離だけ外部に位置する広告表示領域AR102に表示される広告が準備される。この場合、広告表示領域AR102に表示される広告として順位2位の広告Bが準備される。また、図10に示す例における第1状態の端末装置10−1において、広告表示領域AR103が端末装置10の下部に表示されたコンテンツCから所定距離だけ外部に位置する広告表示領域である場合、広告表示領域AR103に表示される広告として順位3位の広告Cが準備される。
また、図10に示す例における第1状態の端末装置10−1では、広告表示領域AR101中に広告Aが5秒以上表示される。そこで、カラム対応広告AL101は、ユーザの視認判定に基づく表示判定により更新される(ステップS21)。例えば、端末装置10は、ユーザの視認判定に基づく表示判定によりカラム対応広告AL101を更新する。具体的には、第1状態の端末装置10−1において広告表示領域AR101中に5秒以上表示された広告Aが表示済みであることを示す第2状態のカラム対応広告AL101−2に、カラム対応広告AL101を更新する。なお、図10においては、表示済みの広告に対応する欄は斜線付きで図示される。つまり、図10においては、第2状態のカラム対応広告AL101−2中の広告Aのみが表示済みの広告として斜線付きで図示される。
ここから、第1状態の端末装置10−1において、ユーザが端末装置10の画面にタッチした指F1を下から上へ連続してスクロールし、コンテンツQが表示されるまで一気に表示を変更した場合を例に説明する。このように、第1状態の端末装置10−1において、ユーザが端末装置10の画面にタッチした指F1を下から上へスクロールした場合、端末装置10は下部のコンテンツを表示する(ステップS22)。図10に示す例においては、ユーザが一気にスクロールしており、広告表示領域AR102や広告表示領域AR103を含むコンテンツOより上の部分は、ほとんど表示されておらずユーザが視認することが難しい。例えば、広告表示領域AR102に表示された順位2位の広告Bや広告表示領域AR103に表示された順位3位の広告Cは、表示された時間が5秒未満であり、表示されていない、すなわちユーザに見られていないと判定される。なお、端末装置10は、上述のような広告の表示・非表示に関する情報を、広告の配信ログや広告配信レポートとして配信装置100や配信装置200に送信してもよい。
また、以下では、端末装置10に広告表示領域AR102及び広告表示領域AR103が表示された態様において所定距離だけ外部に位置する広告表示領域AR104に表示される広告が準備される場合を例に説明する。この場合、広告表示領域AR104に表示される広告として順位4位の広告Dが準備される。
ここに、ステップS22後における第2状態の端末装置10−2では、上からコンテンツO、広告表示領域AR104、コンテンツP、コンテンツQの順に表示される。図10に示す例において、第2状態の端末装置10−2に表示された広告表示領域AR104には、順位4位の広告Dが表示される。そして、図10に示す例における第2状態の端末装置10−2では、広告表示領域AR104中に広告Dが5秒以上表示される。そこで、カラム対応広告AL101は、ユーザの視認判定に基づく表示判定により更新される(ステップS23)。具体的には、第2状態の端末装置10−2において広告表示領域AR104中に5秒以上表示された広告Dが表示済みであることを示す第3状態のカラム対応広告AL101−3に、カラム対応広告AL101を更新する。つまり、図10においては、第3状態のカラム対応広告AL101−3中の広告A及び広告Dの2つ広告が表示済みの広告として斜線付きで図示される。
次に、第2状態の端末装置10−2において、ユーザが端末装置10の画面にタッチした指F1を上から下へスクロールし、広告表示領域AR102及び広告表示領域AR103が表示されるまで表示を変更した場合を例に説明する。このように、第2状態の端末装置10−2において、ユーザが端末装置10の画面にタッチした指F1を上から下へスクロールした場合、端末装置10は再度上部のコンテンツ、すなわちコンテンツOよりも上部のコンテンツや広告表示領域を表示する(ステップS24)。
例えば、ステップS24における表示の変更において、端末装置10の画面の上端から所定距離だけ外部に広告表示領域AR103が到達した場合に広告表示領域AR103に表示される広告が準備される。この場合、広告表示領域AR103に表示される広告として未表示である広告のうち最も順位の高い順位2位の広告Bが準備される。また、広告表示領域AR103に広告Bが準備されてからさらに表示の変更がされた場合において、端末装置10の画面の上端から所定距離だけ外部に広告表示領域AR102が到達した場合に広告表示領域AR102表示される広告が準備される。この場合、広告表示領域AR102に表示される広告として未表示である広告のうち広告Bの次に順位の高い順位3位の広告Cが準備される。
ここに、ステップS24後における第3状態の端末装置10−3では、上から広告表示領域AR102、コンテンツG、広告表示領域AR103、コンテンツHの順に表示される。図10に示す例において、第3状態の端末装置10−3に表示された広告表示領域AR102には、順位3位の広告Cが表示され、広告表示領域AR103には、順位2位の広告Bが表示される。そして、図10に示す例における第3状態の端末装置10−3では、広告表示領域AR102中に広告Cが5秒以上表示され、広告表示領域AR103中に広告Bが5秒以上表示される。そこで、カラム対応広告AL101は、ユーザの視認判定に基づく表示判定により更新される(ステップS25)。具体的には、第3状態の端末装置10−3において広告表示領域AR102中に5秒以上表示された広告C、及び広告表示領域AR103中に5秒以上表示された広告Bが表示済みであることを示す第4状態のカラム対応広告AL101−4に、カラム対応広告AL101を更新する。つまり、図10においては、第4状態のカラム対応広告AL101−4中の広告A〜広告Dの4つ広告が表示済みの広告として斜線付きで図示される。
次に、第3状態の端末装置10−3において、ユーザが端末装置10の画面にタッチした指F1を上から下へさらにスクロールし、広告表示領域AR101が再度表示されるまで表示を変更した場合を例に説明する。このように、第3状態の端末装置10−3において、ユーザが端末装置10の画面にタッチした指F1を上から下へスクロールした場合、端末装置10は再度上部のコンテンツ、すなわち広告表示領域AR102よりも上部のコンテンツや広告表示領域を表示する(ステップS26)。
例えば、ステップS26における表示の変更において、端末装置10の画面の上端から所定距離だけ外部に広告表示領域AR101が到達した場合に広告表示領域AR101に表示される広告が準備される。この場合、広告表示領域AR101に表示される広告として未表示である広告のうち最も順位の高い順位5位の広告Eが準備される。そして、ステップS26後における第4状態の端末装置10−4では、第1状態の端末装置10−1と同様に、上からコンテンツA、コンテンツB、広告表示領域AR101、コンテンツCの順に表示される。図10に示す例において、第4状態の端末装置10−4に表示された広告表示領域AR101には、順位5位の広告Eが表示される。すなわち、第4状態の端末装置10−4における広告表示領域AR101には、第1状態の端末装置10−1における広告表示領域AR101に表示された広告Aとは異なる広告Eが表示される。このように、ユーザの視認判定に基づく表示判定により更新されたカラム対応広告AL101を用いることにより、端末装置10はより多くの広告を表示させることができる。
〔6−2−2.端末装置10におけるカラム広告の表示判定〕
次に、図11を用いて、広告の表示判定に基づく表示について説明する。図11は、端末装置における広告表示の他の一例を示す図である。図10に示す例においては、図1と同様にアプリAP11が起動された端末装置10における広告表示の一例を示す。また、図11に示す例における広告の表示判定については図10と同様である。
図11に示す例においては、端末装置10においてすべてカラムCL11が選択された状態から芸能カラムCL12が選択された場合を示す。なお、図11に示す例において、ユーザがスポーツカラムCL13を選択した場合、端末装置10には、スポーツカラムCL13に対応するコンテンツや広告表示領域が表示される。
また、図11に示す例においては、端末装置10におけるカラムの切替えに応じて、端末装置10を、カラム「すべて」に対応するコンテンツを表示する端末装置10−5やカラム「芸能」に対応するコンテンツを表示する端末装置10−6として説明する。なお、以下では、カラム「すべて」に対応するコンテンツを表示する端末装置10−5やカラム「芸能」に対応するコンテンツを表示する端末装置10−6について、特に区別なく説明する場合には、端末装置10と記載する。
また、図11に示す例において、端末装置10には、配信装置100や配信装置200から順位が付されたカラム対応広告AL201が配信される。具体的には、端末装置10には、配信装置100や配信装置200からカラム「すべて」に対応するカラム対応広告として、広告F〜広告J等が配信される。図11中のカラム対応広告AL201におけるカラム「すべて」に対応するカラム対応広告では、広告Fが順位1位であり、広告Gが順位2位であり、広告Hが順位3位であり、広告Iが順位4位であり、広告Jが順位5位である。また、端末装置10には、配信装置100や配信装置200からカラム「芸能」に対応するカラム対応広告として、広告F、広告G、広告K〜広告M等が配信される。図11中のカラム対応広告AL201におけるカラム「芸能」に対応するカラム対応広告では、広告Gが順位1位であり、広告Kが順位2位であり、広告Lが順位3位であり、広告Fが順位4位であり、広告Mが順位5位である。
また、図11に示す例においては、端末装置10における表示判定に応じて、カラム対応広告AL201を第1状態のカラム対応広告AL201−1〜第2状態のカラム対応広告AL201−2として説明する。なお、以下では、第1状態のカラム対応広告AL201−1〜第2状態のカラム対応広告AL201−2について、特に区別なく説明する場合には、カラム対応広告AL201と記載する。また、図11に示す例において、第1状態のカラム対応広告AL201−1は、各カラムにおける全ての広告は未表示となっている。
まず、図11に示す例において、カラム「すべて」に対応するコンテンツを表示する端末装置10−5には、上からコンテンツR、広告表示領域AR201、コンテンツS、広告表示領域AR202の順に表示される。ここで、図11に示す例において、端末装置10−5に表示された広告表示領域AR201には、カラム「すべて」のカラム対応広告における順位1位の広告Fが表示される。また、端末装置10−5に表示された広告表示領域AR202には、カラム「すべて」のカラム対応広告における順位2位の広告Gが表示される。
また、図11に示す例におけるカラム「すべて」に対応するコンテンツを表示する端末装置10−5では、広告表示領域AR201中に広告Fが5秒以上表示され、広告表示領域AR202中に広告Gが5秒以上表示される。そこで、カラム対応広告AL201は、ユーザの視認判定に基づく表示判定により更新される(ステップS31)。例えば、端末装置10は、ユーザの視認判定に基づく表示判定によりカラム対応広告AL201を更新する。具体的には、端末装置10−5において広告表示領域AR201中に5秒以上表示された広告Fが表示済みであること、及び広告表示領域AR202中に5秒以上表示された広告Gが表示済みであることを示す第2状態のカラム対応広告AL201−2に、カラム対応広告AL201を更新する。図11に示す例においては、カラム「すべて」のカラム対応広告における広告F及び広告Gが表示済み広告となる。なお、図11においては、表示済みの広告に対応する欄は斜線付きで図示される。つまり、図11においては、第2状態のカラム対応広告AL201−2中の広告F及び広告Gの2つの広告が表示済みの広告として斜線付きで図示される。
ここで、図11に示す例においては、カラム「芸能」やカラム「スポーツ」等の他のカラムに対応するカラム対応広告における広告F及び広告Gも表示済み広告とする。具体的には、図11に示す例において、カラム「芸能」に対応するカラム対応広告には、順位1位の広告として広告Gが含まれ、順位4位の広告として広告Fが含まれる。そこで、図11においては、第2状態のカラム対応広告AL201−2中のカラム「芸能」に対応するカラム対応広告における広告F及び広告Gも表示済みの広告とする。つまり、図11においては、第2状態のカラム対応広告AL201−2中のカラム「芸能」に対応するカラム対応広告における広告F及び広告Gも表示済みの広告として斜線付きで図示される。
次に、カラム「すべて」に対応するコンテンツを表示する端末装置10−5において、ユーザが端末装置10の画面に表示された芸能カラムCL12にタッチすることにより、表示するカラムを切り替える(ステップS32)。
図11に示す例において、カラム「芸能」に対応するコンテンツを表示する端末装置10−6には、上から広告表示領域AR203、コンテンツT、広告表示領域AR204、コンテンツUの順に表示される。ここで、図11に示す例において、広告表示領域AR203には、カラム「芸能」に対応するカラム対応広告における未表示である広告のうち最も順位の高い順位2位の広告Kが表示される。また、図11に示す例において、広告表示領域AR204には、カラム「芸能」に対応するカラム対応広告における未表示である広告のうち広告Kの次に順位の高い順位3位の広告Lが表示される。すなわち、広告表示領域AR203や広告表示領域AR204には、他のカラムであるカラム「すべて」における表示判定に基づいて選択される広告が表示される。このように、他のカラムにおけるユーザの視認判定に基づく表示判定により更新されたカラム対応広告AL201を用いることにより、端末装置10はより多くの広告を表示させることができる。また、端末装置10は、広告が動画広告である場合、複数のカラムを跨いで続きから動画広告を表示させてもよい。
〔7.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る配信装置100及び変形例に係る配信装置200は、決定部132,232と、配信部133とを有する。決定部132,232は、各広告が表示された場合に想定される期待収益値(実施形態においては「想定eCPM」。以下同じ)に基づいて、複数の広告に関する優先度(実施形態においては「順位」。以下同じ)を決定する。配信部133は、優先度に基づいて広告を表示する端末装置10に、優先度が付された複数の広告を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100及び変形例に係る配信装置200が配信した広告は、推定eCPMに基づいて順位が付されているため、広告を受信した端末装置10は、広告効果の高い広告を優先的に表示できるため、広告効果を向上させることができる。したがって、配信装置100,200は、柔軟な広告表示を実現することができる。すなわち、配信装置100,200は、適切な広告を配信することができる。また、配信装置100,200は、端末装置10から広告を表示する度に広告要求を受け付けることがなくなり、通信回数を抑制できる。
また、実施形態に係る配信装置100及び変形例に係る配信装置200において、配信部133は、表示した広告を所定の条件を満たすまで表示しない端末装置10に、複数の広告を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100及び変形例に係る配信装置200が配信した広告は、既に表示された広告については表示しないことにより、同じ広告が何度も表示されることを抑制することができるため、広告効果を向上させることができる。したがって、配信装置100,200は、柔軟な広告表示を実現することができる。
また、実施形態に係る配信装置100及び変形例に係る配信装置200において、配信部133は、複数の項目(実施形態においては「カラム」。以下同じ)のうち、ユーザに選択された項目に応じて所定の表示領域に表示するコンテンツを切り替える端末装置10に、各項目に対応する複数の広告(実施形態においては「カラム対応広告」。以下同じ)を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100及び変形例に係る配信装置200が配信した広告は、推定eCPMが高い広告から順に表示されるように順位が付されているため、広告を受信した端末装置10は、カラムに対応するコンテンツとともに広告効果の高い広告から順に表示できるため、広告効果を向上させることができる。したがって、配信装置100,200は、柔軟な広告表示を実現することができる。すなわち、配信装置100,200は、適切な広告を配信することができる。また、配信装置100,200は、端末装置10から広告を表示する度に広告要求を受け付けることがなくなり、通信回数を抑制できる。
また、実施形態に係る配信装置100及び変形例に係る配信装置200において、配信部133は、一の項目において表示した広告を所定の条件を満たすまで各項目において表示しない端末装置10に、各項目に対応する複数の広告を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100及び変形例に係る配信装置200が配信した広告は、あるカラムにおいて表示された広告については他のカラムにおいても表示しないことにより、複数のカラムにおいて同じ広告が何度も表示されることを抑制することができるため、広告効果を向上させることができる。したがって、配信装置100,200は、柔軟な広告表示を実現することができる。
また、実施形態に係る配信装置100及び変形例に係る配信装置200において、決定部132,232は、広告が表示される項目との親和性に応じて変動する期待収益値に基づいて、複数の広告に関する優先度を決定する。
これにより、実施形態に係る配信装置100及び変形例に係る配信装置200が配信した広告は、広告が表示されるカラムとの親和性に応じて変動する推定eCPMに基づいて順位が付されている。すなわち、配信装置100,200が配信した広告には広告が表示されるカラムの属性等に基づく優先度が付されており、広告を受信した端末装置10は、カラムとの関係における広告効果の高い広告を優先的に表示できるため、広告効果を向上させることができる。したがって、配信装置100,200は、柔軟な広告表示を実現することができる。
また、実施形態に係る配信装置100及び変形例に係る配信装置200において、決定部132,232は、各項目に対応するコンテンツとともに各広告が表示された場合に想定される期待収益値に基づいて、各項目に対応する複数の広告に関する優先度を決定する。配信部133は、ユーザに選択された項目に対応する広告を優先度に基づいて表示する端末装置10に、各項目に対応する優先度が付された複数の広告を端末装置10に配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100及び変形例に係る配信装置200が配信した広告は、カラム毎に対応する推定eCPMが高い広告から順に表示されるように順位が付されているため、広告を受信した端末装置10は、各カラムに対応するコンテンツとともに広告効果の高い広告から順に表示できるため、広告効果を向上させることができる。したがって、配信装置100,200は、柔軟な広告表示を実現することができる。すなわち、配信装置100,200は、適切な広告を配信することができる。また、配信装置100,200は、端末装置10から広告を表示する度に広告要求を受け付けることがなくなり、通信回数を抑制できる。
また、実施形態に係る配信装置100及び変形例に係る配信装置200において、配信部133は、所定の表示領域に所定の方向に並べて表示されるコンテンツの間に広告を表示する端末装置10に、各項目に対応する複数の広告を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100及び変形例に係る配信装置200は、端末装置10においてコンテンツとの間に広告を表示することができるため、広告効果を向上させることができる。したがって、配信装置100,200は、柔軟な広告表示を実現することができる。すなわち、配信装置100,200は、適切な広告を配信することができる。
また、実施形態に係る配信装置100及び変形例に係る配信装置200において、決定部132,232は、広告が表示された場合に広告と所定の方向に並ぶコンテンツとの親和性に応じて変動する期待収益値に基づいて、複数の広告に関する優先度を決定する。
これにより、実施形態に係る配信装置100及び変形例に係る配信装置200が配信した広告は、広告が表示されるカラムとの親和性に応じて変動する推定eCPMに基づいて順位が付されているため、広告を受信した端末装置10は、カラムとの関係における広告効果の高い広告を優先的に表示できる。すなわち、広告を受信した端末装置10は、カラムの属性だけでなく、コンテンツとの親和性に基づく広告をコンテンツの間に表示することで、広告の表示による違和感を和らげることができ、ユーザ体験を損なわずに広告を表示できるため、広告効果を向上させることができる。したがって、配信装置100,200は、柔軟な広告表示を実現することができる。
また、変形例に係る配信装置200は、受付部231を有する。受付部231は、広告主から広告の配信に関する項目の指定を受け付ける。配信部133は、受付部231により受け付けられた項目の指定に基づいて表示される広告を端末装置10に配信する。
これにより、変形例に係る配信装置200は、広告主の指定に基づいて広告を配信するカラムを制限することができる。したがって、配信装置200は、柔軟な広告表示を実現することができる。すなわち、配信装置200は、適切な広告を配信することができる。
また、実施形態に係る配信装置100及び変形例に係る配信装置200において、配信部133は、ユーザ操作により端末装置10の画面に表示される広告表示領域に優先度に基づいて広告を表示する端末装置10に、優先度が付された複数の広告を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100及び変形例に係る配信装置200が配信した広告は、端末装置10の画面に表示される広告表示領域に優先度に基づいて表示されるため、広告効果を向上させることができる。したがって、配信装置100,200は、柔軟な広告表示を実現することができる。
また、実施形態に係る配信装置100及び変形例に係る配信装置200において、配信部133は、広告表示領域に表示された広告の表示態様が所定の条件を満たす場合に広告が表示されたとする端末装置10に、優先度が付された複数の広告を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100及び変形例に係る配信装置200が配信した広告は、端末装置10の画面に表示される広告表示領域における表示態様に基づいて表示されたかどうかの判定がされるため、配信した広告について適切に端末装置10における広告の表示・非表示が判定される。例えば、非表示と判定された広告は、端末装置10において再度表示される。したがって、配信装置100,200は、柔軟な広告表示を実現することができる。
また、実施形態に係る配信装置100及び変形例に係る配信装置200において、配信部133は、広告表示領域が画面に表示される毎に広告表示領域に優先度に基づいて広告を表示する端末装置10に、優先度が付された複数の広告を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100及び変形例に係る配信装置200が配信した広告は、端末装置10の画面に表示される広告表示領域が表示される度に、優先度に基づいて表示される広告が選択されるため、ある広告表示領域に同じ広告が表示され続けることを抑制することができ、広告効果を向上させることができる。したがって、配信装置100,200は、柔軟な広告表示を実現することができる。
また、実施形態に係る配信装置100及び変形例に係る配信装置200において、配信部133は、動画広告が表示された広告表示領域が画面に表示されなくなった後、画面に次に表示された広告表示領域に動画広告の続きから表示する端末装置10に、優先度が付された複数の広告を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100及び変形例に係る配信装置200が配信した広告は、動画広告である場合、端末装置10の画面に表示される広告表示領域を跨いで連続的に表示されるため、広告表示領域が表示される度に最初から表示されることを抑制し、動画広告を最後まで表示させることができ、広告効果を向上させることができる。したがって、配信装置100,200は、柔軟な広告表示を実現することができる。
また、実施形態及び変形例に係る端末装置10は、受信部152と、表示部153とを有する。受信部152は、各広告が表示された場合に想定される期待収益値に基づく優先度が付された複数の広告を受信する。表示部153は、複数の広告に付された優先度に基づいて、受信部152により受信した複数の広告を表示する。
これにより、実施形態及び変形例に係る端末装置10は、広告に付された期待収益値に基づく順位により、広告効果の高い広告を優先的に表示できる。したがって、端末装置10は、柔軟な広告表示を実現することができる。すなわち、端末装置10は、より適切な広告を表示することができる。
〔8.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る配信装置100は、例えば図12に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図13は、配信装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る配信装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
〔9.その他〕
また、上記各実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受付部は、受付手段や受付回路に読み替えることができる。