<サービス提供システムの概要>
図1は実施の形態に係るサービス提供システム1の構成を示す図である。本実施の形態に係るサービス提供システム1は、複数種類のサービスをユーザに提供するシステムであって、複数のサーバ装置2と、複数の端末装置3から成る電子機器システム10とを備えている。複数のサーバ装置2と複数の端末装置3のそれぞれは、外部装置と通信することが可能な電子機器である。複数のサーバ装置2と複数の端末装置3とは、通信ネットワーク4を通じて互いに通信することが可能となっている。通信ネットワーク4には、インターネット及び電話網などが含まれている。
各サーバ装置2は、複数の端末装置3に対してサービスを提供することが可能である。これにより、サービス提供システム1においては、端末装置3を使用するユーザに対してサービスが提供される。複数のサーバ装置2には、例えば、電話網を利用した音声通話サービスを提供するサーバ装置2、インターネットを利用した音声通話サービス(以後、「IP音声通話サービス」と呼ぶ)を提供するサーバ装置2、インターネットを利用したテレビ電話サービス(以後、「IPテレビ電話サービス」と呼ぶ)を提供するサーバ装置2が含まれている。さらに、複数のサーバ装置2には、電子メールサービスを提供するサーバ装置2、端末装置3が存在する位置に応じて情報を当該端末装置3に提供する情報提供サービス(「ロケーションウェアサービス」と呼ばれている)を提供するサーバ装置2などが含まれている。なお、一つのサーバ装置2が複数種類のサービスを提供することがある。例えば、一つのサーバ装置2が、IP音声通話サービス、電子メールサービス及びIPテレビ電話サービスを提供することがある。
複数の端末装置3には、例えば、フィーチャーフォン(従来型の携帯電話機)3a、スマートフォン3b、デスクトップ型あるいはノート型のパーソナルコンピュータ3c(以後、「パソコン3c」と呼ぶ)などが含まれている。フィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bのそれぞれは、基地局に接続されており、当該基地局及び通信ネットワーク4を通じてサーバ装置2と通信を行う。
<端末装置の構成>
図2,3は、それぞれ、フィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bの構成を示すブロック図である。本実施の形態では、スマートフォン3bの構成は、フィーチャーフォン3aの構成において、操作部32の替わりにタッチパネル39を設けたものである。以後、フィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bを特に区別する必要がないときには、それぞれを「携帯電話機3」と呼ぶことがある。
図2,3に示されるように、携帯電話機3には、無線通信部30、表示パネル31、レシーバ33及びマイク34が設けられている。さらに携帯電話機3には、外部スピーカ35、撮像部36、制御部37及び電池38が設けられている。そして、フィーチャーフォン3aには、複数のハードウェアキーを備える操作部32が設けられており(図3参照)、スマートフォン3bにはタッチパネル39が設けられている(図4参照)。
制御部37は、CPU(Central Processing Unit)370、DSP(Digital Signal Processor)371及び記憶部372等を備えており、携帯電話機3の他の構成要素を制御することによって、携帯電話機3の動作を統括的に管理する。記憶部372は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等で構成されている。記憶部372には、携帯電話機3の動作、具体的には携帯電話機3が備える無線通信部30、表示パネル31等の各構成要素を制御するための制御プログラムであるメインプログラム372aと、複数のアプリケーションプログラム(以後、単に「アプリケーション」と呼ぶ)372b等が記憶されている。制御部37の各種機能は、CPU370及びDSP371が記憶部372内の各種プログラムを実行することによって実現される。
無線通信部30は、サーバ装置2との間で、基地局及び通信ネットワーク4を通じて双方向通信を行う。無線通信部30は、アンテナ30aで受信された受信信号に対して増幅処理及びダウンコンバートを行って制御部37に出力する。制御部37は、入力される受信信号に対して復調処理等を行って、当該受信信号に含まれる、音声データ等の各種データを取得する。また無線通信部30は、制御部37で生成された、音声データ等の各種データを含む送信信号に対してアップコンバート及び増幅処理を行って、処理後の送信信号をアンテナ30aから無線送信する。携帯電話機3のアンテナ30aからの送信信号は、基地局及び通信ネットワーク4を通じてサーバ装置2で受信される。
表示パネル31は、例えば、液晶表示パネルあるいは有機ELパネルであって、制御部37による制御に基づいて各種情報を表示する。表示パネル31に表示される情報は、携帯電話機3の表面の表示面に表示される。レシーバ33は、受話音を出力するものであって、例えばダイナミックスピーカで構成されている。レシーバ33は、制御部37からの電気的な音信号を音に変換して出力する。マイク34は、それに入力される音を電気的な音信号に変換して制御部37に出力する。外部スピーカ35は、例えばダイナミックスピーカであって、制御部37からの電気的な音信号を音に変換して出力する。外部スピーカ35から出力される音は、携帯電話機3から離れた場所でも聞こえるようになっている。撮像部36は、制御部37による制御に基づいて、静止画像及び動画像を撮像する。電池38は、携帯電話機3の電源を出力する。電池38から出力された電源は、携帯電話機3が備える制御部37及び無線通信部30などに含まれる各電子部品に対して供給される。
フィーチャーフォン3aに設けられている操作部32は、ユーザによって操作される複数のハードウェアキーを備えている。操作部32のハードウェアキーがユーザによって押下されると、操作部32は当該ハードウェアキーが操作されたことを制御部37に通知する。フィーチャーフォン3aのユーザは、操作部32の複数のハードウェアキーを操作(押下)することによって、当該フィーチャーフォン3aに対して情報を入力したり、指示を行ったりすることができる。
スマートフォン3bに設けられているタッチパネル39は、例えば、投影型静電容量方式のタッチパネルである。タッチパネル39は、携帯電話機3の表面の表示面に対する操作を検出して制御部37に通知する。スマートフォン3bのユーザは、当該スマートフォン3bの表面の表示面に対してタップ操作等の操作を行うことによって、当該スマートフォン3bに対して情報を入力したり、指示を行ったりすることができる。スマートフォン3bにおいては、その表面の表示面が、ユーザによって操作される操作部として機能する。
記憶部372内には、様々なアプリケーション372bが記憶されている。記憶部372には、例えば、電話網を利用した音声通話を行うための電話網通話アプリケーション、インターネットを利用した音声通話及びテレビ電話を行うためのIP通話アプリケーション、ウェブサイトを表示するためのブラウザ、電子メールの作成・閲覧・送受信を行うためのメールアプリケーションなどが記憶されている。
記憶部372内のメインプログラム372aを実行している制御部37が、記憶部372内のアプリケーション372bを読み出して実行すると、制御部37は、無線通信部30、表示パネル31等の、携帯電話機3の他の構成要素を制御し、それによって、当該アプリケーションに対応する機能(処理)が携帯電話機3で実行される。例えば、電話網通話アプリケーションを実行している制御部37は、無線通信部30、レシーバ33及びマイク34を制御する。これにより、携帯電話機3では、無線通信部30で受信された受信信号に含まれる音声がレシーバ33から出力されるとともに、マイク34に入力された音声を含む送信信号が無線通信部30から送信され、通信相手装置との間で音声通話が行われる。
図4はパソコン3cの構成を示すブロック図である。パソコン3cは、一般的なコンピュータと同様の構成を有しており、データ通信部300、表示部310、操作部320、スピーカ330、マイク340、撮像部350及び制御部360を備えている。
データ通信部300は、制御部360による制御に基づいて、通信ネットワーク4を通じてサーバ装置2と双方向のデータ通信を行う。表示部310は、例えば、液晶ディスプレイ装置であって、制御部360による制御に基づいて各種情報を表示する。操作部320は、キーボード321及びマウス322を有している。スピーカ330は、制御部360から出力される電気的な音信号を音声に変換して出力する。マイク340は、それに入力される音を電気的な音信号に変換して制御部360に出力する。撮像部350は、制御部360による制御に基づいて、静止画像及び動画像を撮像する。
制御部360は、CPU361、DSP362及び記憶部363等を備えており、パソコン3cの他の構成要素を制御することによって、パソコン3cの動作を統括的に管理する。記憶部363は、ROM及びRAM等で構成されている。記憶部363には、パソコン3cの動作、具体的にはパソコン3cが備えるデータ通信部300、表示部310等の各構成要素を制御するための制御プログラムであるメインプログラム363aと、複数のアプリケーション363b等が記憶されている。制御部360の各種機能は、CPU361及びDSP362が記憶部363内の各種プログラムを実行することによって実現される。
記憶部363内には、携帯電話機3の記憶部372と同様に、様々なアプリケーション363bが記憶されている。記憶部363には、例えば、IP通話アプリケーション、ブラウザ、メールアプリケーションなどが記憶されている。記憶部363内のメインプログラム363aを実行している制御部360が、記憶部363内のアプリケーション363bを読み出して実行すると、制御部360は、データ通信部300、表示部310等の、パソコン3cの他の構成要素を制御し、それによって、当該アプリケーションに対応する機能(処理)がパソコン3cで実行される。
なお、サーバ装置2はパソコン3cと同様の構成を有している。つまり、サーバ装置2は、パソコン3cと同様に、データ通信部、表示部、キーボード及びマウスを有する操作部、スピーカ、マイク、撮像部及びこれらを制御する制御部を備えている。
<同じ識別情報で特定される複数の端末装置の動作について>
本実施の形態では、サーバ装置2が提供するサービスにおいて、同じ識別情報(同じアカウント)で特定される複数の端末装置3が存在することがある。例えば、複数の端末装置3が、サーバ装置2が提供するサービスに対して同じ識別情報でログインすると、当該サービスにおいては、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3が存在することになる。
一方で、サーバ装置2は、識別情報は管理しているものの、その識別情報で特定される端末装置3の台数までは管理していない。したがって、サーバ装置2が提供するサービスにおいて、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3が存在する場合には、当該サーバ装置2は、当該複数の端末装置3の存在を認識することができない。よって、サーバ装置2が提供するサービスにおいて、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3が存在する場合に、当該サーバ装置2が、その識別情報で特定される端末装置3に対して当該サービスに係る通知を行うと、当該複数の端末装置3のすべてに対して同じ内容の通知が行われることになる。
例えば、サーバ装置2が提供するIP音声通話サービス(例えば、Skype(登録商標))に対して、同じ識別情報Aでログインする複数の端末装置3が存在する場合を考える。この場合には、当該IP音声通話サービスに対して識別情報Bでログインしている端末装置3が、識別情報Aで当該IP音声通話サービスにログインしている端末装置3と音声通話を行うために当該端末装置3を呼び出す音声発呼を行うと、その音声発呼を受信した当該サーバ装置2は、識別情報Aで特定される複数の端末装置3のすべてに対して、識別情報Bでログインしている端末装置3からの呼び出しを通知するための音声着呼通知を行うことになる。
また、サーバ装置2が提供する、電子メールサービスの一種であるウェブメールサービスに対して同じ識別情報Cでログインする複数の端末装置3が存在する場合に、当該ウェブメールサービスに対して識別情報Dでログインしている端末装置3が、識別情報Cで当該ウェブメールサービスにログインしている端末装置3に対してメール送信を行うと、電子メールを受信した当該サーバ装置2は、識別情報Cで特定される複数の端末装置3のすべてに対して、識別情報Dでログインしている端末装置3からの電子メールの受信を通知するためのメール受信通知を行うことになる。
このように、本実施の形態では、サーバ装置2は、自装置が提供するサービスに関して、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3の存在を認識することができないことから、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3に対して同じ内容の通知を行ってしまう。サーバ装置2が、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3に対して同じ内容の通知を行った場合に、当該複数の端末装置3のそれぞれが当該通知に応じた処理を行うとすると、様々な不都合が生じることになる。
一例としては、IP音声通話サービスを提供するサーバ装置2が、同じ識別情報Aで特定される複数の端末装置3に対して、識別情報Bで特定される端末装置3からの呼び出しを通知するための音声着呼通知を行った場合に、当該音声着呼通知を受信した当該複数の端末装置3のそれぞれが当該音声着呼通知に応じた処理として音声通話の着信音を出力すると、ユーザが、当該複数の端末装置3からの着信音を煩わしく感じることがある。
そこで、本実施の形態では、サーバ装置2が、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3に対して同じ内容の通知を行う場合に、当該複数の端末装置3のそれぞれが、当該通知に応じた処理を行うか否かを判断することによって、当該複数の端末装置3の一部だけが当該通知に応じた処理を行うようになっている。ここで、複数の端末装置3の一部とは、当該複数の端末装置3の台数がN(≧2)であるとすると、当該複数の端末装置3のうち1台以上(N−1)台以下の端末装置3を意味する。これにより、サーバ装置2が、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3に対して同じ内容の通知を行う場合に、当該複数の端末装置3のすべてが当該通知に応じた処理を行うことを防止することができる。例えば、サーバ装置2が、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3に対して同じ内容の音声着呼通知を行う場合に、当該複数の端末装置3のすべてが当該音声着呼通知に応じた処理、例えば音声通話の着信音の出力を行うことを防止することができる。よって、ユーザが複数の端末装置3からの着信音を煩わしく感じるといったような、サーバ装置2が提供するサービスにおいて同じ識別情報で特定される複数の端末装置3が存在する場合での不都合の発生を抑制することができる。以下に、この点について具体例を挙げながら詳細に説明する。
図5は、IP音声通話サービスを提供するサーバ装置2が、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3に対して同じ内容の音声着呼通知を行う場合の当該複数の端末装置3のそれぞれの動作を示すフローチャートである。図5に示されるフローチャートが開始する前には、複数の端末装置3が、同じ識別情報(同じアカウント)で、サーバ装置2が提供するIP音声通話サービスにログインしているものとする。言い換えれば、ユーザが、複数の端末装置3を使用して、同じ識別情報(同じアカウント)で、サーバ装置2が提供するIP音声通話サービスにログインしているものとする。以後、説明の対象の端末装置3を「対象端末装置3」と呼ぶことがある。また、説明の対象のサーバ装置2を「対象サーバ装置2」と呼ぶことがある。
図5に示されるように、ステップs1において、対象端末装置3は、対象サーバ装置2からの音声着呼通知を通信部(無線通信部30あるいはデータ通信部300)で受信すると、ステップs2において、通信部で受信した音声着呼通知に応じた処理を行うか否かを制御部(制御部37あるいは制御部360)で判断する。
対象端末装置3は、ステップs2において音声着呼通知に応じた処理を行うと判断すると、ステップs3において当該処理としてユーザに対する音声着呼の通知を行う。一方で、対象端末装置3は、ステップs2において音声着呼通知に応じた処理を行わないと判断すると、ステップs4において、サーバ装置2からの音声着呼通知を無視して特に何も行わない。
ステップs3において、対象端末装置3は、例えば、所定の音を出力することによって、ユーザに対して音声着呼の通知を行う。このとき、対象端末装置3が携帯電話機3の場合には、制御部37による制御によって外部スピーカ35から音声通話の着信音が出力される。また、対象端末装置3がパソコン3cの場合には、制御部360による制御によってスピーカ330から音声通話の着信音が出力される。
ステップs3においては、対象端末装置3は、所定の表示を行うことによって、ユーザに対して音声着呼の通知を行っても良い。このとき、対象端末装置3が携帯電話機3の場合には、制御部37による制御によって表示パネル31が音声通話の着信表示を行う。また、対象端末装置3がパソコン3cの場合には、制御部360による制御によって表示部310が音声通話の着信表示を行う。また、対象端末装置3が携帯電話機3であって、当該携帯電話機3がバイブレーション機能を有する場合には、ステップs3において、外装ケースを振動させることによって、ユーザに対して音声着呼の通知を行っても良い。
ステップs3が実行された後、ユーザが、対象端末装置3の操作部(操作部32、操作部320、あるいはスマートフォン3bの表示面)に対して、対象端末装置3からの音声着呼の通知に対して応答するための操作を行うと、対象端末装置3は対象サーバ装置2を通じて音声通話相手の端末装置3との音声通話を開始する。
図6は、ウェブメールサービスを提供するサーバ装置2が、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3に対して同じ内容のメール受信通知を行う場合の当該複数の端末装置3のそれぞれの動作を示すフローチャートである。図6に示されるフローチャートが開始する前には、複数の端末装置3が、同じ識別情報で、サーバ装置2が提供するウェブメールサービスにログインしているものとする。
図6に示されるように、ステップs11において、対象端末装置3は、対象サーバ装置2からのメール受信通知を通信部で受信すると、ステップs12において、通信部が受信したメール受信通知に応じた処理を行うか否かを制御部で判断する。本実施の形態では、サーバ装置2は、端末装置3にメール受信通知を行う際に、メールヘッダ及びメール本文を当該端末装置3には送信しないようになっている。ここで、本実施の形態では、メール本文には、それに添付された添付ファイルが存在する場合には、その添付ファイルも含むものとする。また以後、電子メールと言えば、メールヘッダとメール本文の両方を含むものとする。
対象端末装置3は、ステップs12において通信部が受信したメール受信通知に応じた処理を行うと判断すると、ステップs13において当該処理としてユーザに対するメール受信の通知を行う。一方で、対象端末装置3は、ステップs12において通信部が受信したメール受信通知に応じた処理を行わないと判断すると、ステップs14において、対象サーバ装置2からのメール受信通知を無視して特に何も行わない。
ステップs13において、対象端末装置3は、上述のステップs3でのユーザに対する音声着呼の通知と同様に、例えば、所定の音を出力することによって、ユーザに対してメール受信の通知を行う。このとき、対象端末装置3が携帯電話機3の場合には、外部スピーカ35から電子メールの着信音が出力される。また、対象端末装置3がパソコン3cの場合には、スピーカ330から電子メールの着信音が出力される。
ステップs13においては、対象端末装置3は、所定の表示を行うことによって、ユーザに対してメール受信の通知を行っても良い。このとき、対象端末装置3が携帯電話機3の場合には表示パネル31が電子メールの着信表示を行う。また、対象端末装置3がパソコン3cの場合には、表示部310が電子メールの着信表示を行う。また、対象端末装置3が携帯電話機3であって、当該携帯電話機3がバイブレーション機能を有する場合には、ステップs13において、外装ケースを振動させることによって、ユーザに対してメール受信の通知を行っても良い。
ステップs13が実行された後、ユーザが、対象端末装置3の操作部に対して所定の操作を行うと、対象端末装置3は、サーバ装置2から電子メールをダウンロードして記憶部(記憶部363あるいは記憶部372)に保存する。その後、ユーザが、対象端末装置3の操作部に対して所定の操作を行うと、対象端末装置3は記憶部に保存した電子メールを表示部(表示部310あるいは表示パネル31)に表示する。本実施の形態では、端末装置3がサーバ装置2から受信した電子メールは、当該サーバ装置2では消去されて保存されなくなる。
なお、ステップs13において、対象端末装置3は、対象サーバ装置2からのメール受信通知に応じた処理として、ユーザに対してメール受信を通知するとともに、電子メールを対象サーバ装置2からダウンロードして記憶部に保存しても良い。これにより、ユーザは、対象端末装置3からメール受信の通知が成された後に、電子メールを対象サーバ装置2からダウンロードするために対象端末装置3を操作する必要が無くなる。
また、サーバ装置2は、メールヘッダを端末装置3に送信することによって、端末装置3に対してメール受信通知を行っても良い。この場合には、端末装置3はサーバ装置2からのメールヘッダを記憶部に保存する。また、この場合には、ステップs13において、対象端末装置3は、対象サーバ装置2からのメール受信通知に応じた処理として、ユーザに対してメール受信を通知するとともに、メール本体を対象サーバ装置2からダウンロードして記憶部に保存しても良い。
本実施の形態では、各端末装置3は、上述のステップs2,s12での判断を、ユーザによる設定情報に基づいて行うようになっている。ユーザは、端末装置3の操作部を操作することによって、当該端末装置3が受けることが可能なサービスごとに、当該サービスを提供するサーバ装置2からの通知に応じた処理を行うか否かを設定できるようになっている。
例えば、端末装置3がIP音声通話サービスとウェブメールサービスとを受けることができる場合には、ユーザは、IP音声通話サービスを提供するサーバ装置2からの音声着呼通知に応じた処理を端末装置3が行うか否かを当該端末装置3に設定することが可能であるとともに、ウェブメールサービスを提供するサーバ装置2からのメール受信通知に応じた処理を端末装置3が行うか否かを当該端末装置3に設定することが可能である。
端末装置3は、自身の操作部がユーザによって操作されて、サーバ装置2からの通知に応じた処理を行うか否かが設定されると、その設定情報をユーザ設定情報として記憶する。そして、端末装置3は、サーバ装置2からの通知を受信すると、記憶するユーザ設定情報を参照して、当該通知に応じた処理を行うか否かを判断する。以後、端末装置3に対して行われる、当該端末装置3がサーバ装置2からの通知に応じた処理を行うか否かの設定を「処理実行設定」と呼ぶ。
ユーザは、サーバ装置2から提供されるサービスの内容及び端末装置3の機能などを考慮して、自身が有する複数の端末装置3のそれぞれに対して処理実行設定を行う。以下に、ユーザが端末装置3に行う処理実行設定の具体例について説明する。
<処理実行設定の具体例>
<音声通話に関する第1の例>
携帯電話機3とパソコン3cの両方を有するユーザにとっては、それらが互いに近くに存在する場合に、それらが同時にユーザに対して音声着呼の通知を行うと、煩わしく感じることがある。
一方で、携帯電話機3は音声通話に特化した装置であることから、ユーザにとっては、パソコン3cを使用して音声通話を行う場合よりも、携帯電話機3を使用して音声通話を行う場合の方が便利である。
そこで、フィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bの少なくとも一方とパソコン3cを有するユーザは、図7に示されるように、例えば、自身の携帯電話機3(フィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bの少なくとも一方)に対しては、IP音声通話サービスを提供するサーバ装置2からの音声着呼通知に応じた処理(ユーザへの音声着呼の通知)を行うように設定し、自身のパソコン3cに対しては、IP音声通話サービスを提供するサーバ装置2からの音声着呼通知に応じた処理を行わないように設定する。これにより、ユーザが有する携帯電話機3とパソコン3cとが同じ識別情報でIP音声通話サービスに対してログインしている場合に、当該IP音声通話サービスを提供するサーバ装置2から当該携帯電話機3と当該パソコン3cに対して同じ内容の音声着呼通知が行われると、当該携帯電話機3では、当該音声着呼通知に応じて、ユーザに対して音声着呼の通知が行われ(ステップs3)、当該パソコン3cでは、当該音声着呼通知が無視されて、ユーザに対する音声着呼の通知は行われない(ステップs4)。よって、ユーザが有する携帯電話機3とパソコン3cの両方から同時に当該ユーザに対して音声着呼の通知が行われることを防止することができる。したがって、互いに近くに存在する携帯電話機3とパソコン3cの両方から同時にユーザに対して音声着呼の通知が行われて当該ユーザが煩わしく感じることを抑制できる。さらに、ユーザは、自身が所有する携帯電話機3及びパソコン3cのうち、音声通話を行う際に便利な方の携帯電話機3を使用して音声通話を行うことができる。
<音声通話に関する第2の例>
フィーチャーフォン3aとスマートフォン3bとを比較すると、どちらかと言うとフィーチャーフォン3aの方が音声通話に特化した装置であることから、ユーザにとっては、スマートフォン3bを使用して音声通話を行う場合よりも、フィーチャーフォン3aを使用して音声通話を行う場合の方が便利である。
そこで、フィーチャーフォン3aとスマートフォン3bを有するユーザは、図8に示されるように、例えば、自身のフィーチャーフォン3aに対しては、IP音声通話サービスを提供するサーバ装置2からの音声着呼通知に応じた処理を行うように設定し、自身のスマートフォン3bに対しては、IP音声通話サービスを提供するサーバ装置2からの音声着呼通知に応じた処理を行わないように設定する。これにより、フィーチャーフォン3aとスマートフォン3bとが同じ識別情報でIP音声通話サービスに対してログインしている場合に、当該IP音声通話サービスを提供するサーバ装置2から当該フィーチャーフォン3aと当該スマートフォン3bに対して同じ内容の音声着呼通知が行われると、当該フィーチャーフォン3aでは、当該音声着呼通知に応じて、ユーザに対して音声着呼の通知が行われ、当該スマートフォン3bでは、当該音声着呼通知が無視されて、ユーザに対する音声着呼の通知は行われない。これにより、ユーザが有するフィーチャーフォン3aとスマートフォン3bの両方から同時に当該ユーザに対して音声着呼の通知が行われることを防止することができる。したがって、互いに近くに存在するフィーチャーフォン3aとスマートフォン3bの両方から同時にユーザに対して音声着呼の通知が行われて当該ユーザが煩わしく感じることを抑制できる。さらに、ユーザは、自身が所有するフィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bのうち、音声通話を行う際に便利な方のフィーチャーフォン3aを使用して音声通話を行うことができる。
<音声通話に関する第3の例>
フィーチャーフォン3a、スマートフォン3b及びパソコン3cのうちでは、フィーチャーフォン3aが最も音声通話に特化した装置であることから、ユーザにとっては、フィーチャーフォン3a、スマートフォン3b及びパソコン3cのうち、フィーチャーフォン3aを使用して音声通話を行うのが最も便利である。
そこで、フィーチャーフォン3a、スマートフォン3b及びパソコン3cを有するユーザは、図9に示されるように、例えば、自身のフィーチャーフォン3aに対しては、IP音声通話サービスを提供するサーバ装置2からの音声着呼通知に応じた処理を行うように設定し、自身のスマートフォン3b及びパソコン3cに対しては、IP音声通話サービスを提供するサーバ装置2からの音声着呼通知に応じた処理を行わないように設定する。これにより、フィーチャーフォン3a、スマートフォン3b及びパソコン3cが同じ識別情報でIP音声通話サービスに対してログインしている場合に、当該IP音声通話サービスを提供するサーバ装置2から当該フィーチャーフォン3a、当該スマートフォン3b及び当該パソコン3cに対して同じ内容の音声着呼通知が行われると、当該フィーチャーフォン3aでは、当該音声着呼通知に応じて、ユーザに対して音声着呼の通知が行われ、当該スマートフォン3b及びパソコン3cでは、当該音声着呼通知が無視されて、ユーザに対する音声着呼の通知は行われない。これにより、ユーザが有するフィーチャーフォン3a、スマートフォン3b及びパソコン3cのすべてから同時に当該ユーザに対して音声着呼の通知が行われることを防止することができる。したがって、互いに近くに存在するフィーチャーフォン3a、スマートフォン3b及びパソコン3cのすべてから同時にユーザに対して音声着呼の通知が行われて当該ユーザが煩わしく感じることを抑制できる。さらに、ユーザは、自身が所有するフィーチャーフォン3a、スマートフォン3b及びパソコン3cのうち、音声通話を行う際に最も便利なフィーチャーフォン3aを使用して音声通話を行うことができる。
<音声通話に関する第4の例>
上記の例では、音声発呼の送信元にかかわらず、ユーザが有する複数の端末装置3のうちの一部の端末装置3だけがユーザに対して音声着呼の通知を行っていたが、ユーザが有する複数の端末装置3の間において、音声発呼の送信元に応じて音声着呼の通知をユーザに行う端末装置3を変更しても良い。
例えば、フィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bを所有するユーザは、図10に示されるように、自身のスマートフォン3bに対して、IP音声通話サービスを提供する対象サーバ装置2が受信した音声発呼の送信元が特定の送信元である場合には、当該音声発呼に基づく、対象サーバ装置2からの音声着呼通知に応じた処理を行い、かつ対象サーバ装置2が受信した音声発呼の送信元が特定の送信元以外である場合には、当該音声発呼に基づく、対象サーバ装置2からの音声着呼通知に応じた処理を行わないように設定する。そして、ユーザは、自身のフィーチャーフォン3aに対して、対象サーバ装置2が受信した音声発呼の送信元が特定の送信元以外の場合には、当該音声発呼に基づく、対象サーバ装置2からの音声着呼通知に応じた処理を行い、かつ対象サーバ装置2が受信した音声発呼の送信元が特定の送信元である場合には、当該音声発呼に基づく、対象サーバ装置2からの音声着呼通知に応じた処理を行わないように設定する。
ユーザによってこのように処理実行設定されたスマートフォン3bは、対象サーバ装置2から、ある音声発呼に基づく音声着呼通知を受信すると、当該音声発呼の送信元とユーザ設定情報に基づいて、当該音声着呼通知に応じた処理を行うか否かを判断する。具体的には、スマートフォン3bは、対象サーバ装置2から、ある音声発呼に基づく音声着呼通知を受信すると、当該音声発呼の送信元が特定の送信元である場合には、ユーザ設定情報に従って、当該音声着呼通知に応じた処理を行うと判断して、ユーザに対して音声着呼の通知を行う(ステップs3)。一方で、スマートフォン3bは、対象サーバ装置2から、ある音声発呼に基づく音声着呼通知を受信すると、当該音声発呼の送信元が特定の送信元以外の送信元である場合には、ユーザ設定情報に従って、当該音声着呼通知に応じた処理を行わないと判断して、当該音声着呼通知を無視する(ステップs4)。
同様にして、ユーザによって上述のように設定されたフィーチャーフォン3aは、対象サーバ装置2から、ある音声発呼に基づく音声着呼通知を受信すると、当該音声発呼の送信元とユーザ設定情報に基づいて、当該音声着呼通知に応じた処理を行うか否かを判断する。
なお、サーバ装置2が、ある音声発呼に基づく音声着呼通知を行う際には、当該音声発呼の送信元を特定する情報、つまり当該送信元の識別情報を送信するため、各端末装置3は、当該音声発呼の送信元を特定することができる。
ユーザが有するフィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bが以上のように動作することによって、当該フィーチャーフォン3a及び当該スマートフォン3bが同じ識別情報でIP音声通話サービスに対してログインしている場合に、当該IP音声通話サービスを提供するサーバ装置2から当該フィーチャーフォン3a及び当該スマートフォン3bに対して同じ内容の音声着呼通知が行われると、当該音声着呼通知に対応する音声発呼の送信元が特定の送信元である場合には、当該フィーチャーフォン3a及び当該スマートフォン3bのうちのスマートフォン3bだけが当該音声着呼通知に応じて、ユーザに対して音声着呼の通知を行う。一方で、当該音声着呼通知に対応する音声発呼の送信元が特定の送信元以外の送信元である場合には、ユーザが有するフィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bのうちのフィーチャーフォン3aだけが当該音声着呼通知に応じて、ユーザに対して音声着呼の通知を行う。これにより、ユーザが所有するフィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bのすべてから同時に当該ユーザに対して音声着呼の通知が行われることを防止することができる。したがって、ユーザが煩わしく感じることを抑制できる。
さらに、特定の送信元の音声発呼に基づく音声着呼が発生した場合には、ユーザが有するフィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bのうちのスマートフォン3bだけが当該ユーザに対して音声着呼の通知を行うことから、ユーザは、特定の音声通話相手からの呼び出しについては常にスマートフォン3bを使用して応答することができる。
このように、本例においては、複数の端末装置3のそれぞれが、サーバ装置2からの音声着呼通知に応じた処理を行うか否かを、当該音声着呼通知に対応する音声発呼の送信元に基づいて判断することによって、当該複数の端末装置3の一部だけが当該音声着呼通知に応じた処理を行うことが可能となる。よって、当該複数の端末装置3のすべてが当該音声着呼通知に応じた処理を行うことによる不都合の発生を抑制することができる。
<メール受信に関する第1の例>
複数の端末装置3を有するユーザは、当該複数の端末装置3のうちの特定の端末装置3だけにメール受信の通知を行わせたいことがある。例えば、複数の端末装置3を有するユーザは、当該複数の端末装置3のうち良く使用する端末装置3だけにメール受信の通知を行わせたいことがある。
そこで、複数の端末装置3を備えるユーザは、例えば、当該複数の端末装置3のうち良く使用する端末装置3に対しては、ウェブメールサービスを提供するサーバ装置2からのメール受信通知に応じた処理(ユーザへのメール受信の通知)を行うように設定し、当該複数の端末装置3のうちあまり使用しない端末装置3に対しては、ウェブメールサービスを提供するサーバ装置2からのメール受信通知に応じた処理を行わないように設定する。
一例としては、フィーチャーフォン3aとスマートフォン3bを備えるユーザは、良く使用するスマートフォン3bに対しては、ウェブメールサービスを提供するサーバ装置2からのメール受信通知に応じた処理を行うように設定し、あまり使用しないフィーチャーフォン3aに対しては、ウェブメールサービスを提供するサーバ装置2からのメール受信通知に応じた処理を行わないように設定する。
また、別の一例としては、フィーチャーフォン3aとパソコン3cを備えるユーザは、良く使用するフィーチャーフォン3aに対しては、ウェブメールサービスを提供するサーバ装置2からのメール受信通知に応じた処理を行うように設定し、あまり使用しないパソコン3cに対しては、ウェブメールサービスを提供するサーバ装置2からのメール受信通知に応じた処理を行わないように設定する。
また、別の一例としては、フィーチャーフォン3a、スマートフォン3b及びパソコン3cを備えるユーザは、良く使用するフィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bに対しては、ウェブメールサービスを提供するサーバ装置2からのメール受信通知に応じた処理を行うように設定し、あまり使用しないパソコン3cに対しては、ウェブメールサービスを提供するサーバ装置2からのメール受信通知に応じた処理を行わないように設定する。
これにより、ユーザが有する複数の端末装置3が同じ識別情報でウェブメールサービスに対してログインしている場合に、当該ウェブメールサービスを提供するサーバ装置2から当該複数の端末装置3に対して同じ内容のメール受信通知が行われると、当該複数の端末装置3のうち、ユーザが良く使用する端末装置3では、当該メール受信通知に応じて、ユーザに対してメール受信の通知が行われ、当該複数の端末装置3のうち、ユーザがあまり使用しない端末装置3では、当該メール受信通知が無視されて、ユーザに対するメール受信の通知は行われない。よって、ユーザは、良く使用する端末装置3からメール受信を知ることができるため便利である。
さらに、ユーザは、良く使用する端末装置3からメール受信の通知を受けた後、当該端末装置3だけに電子メールを受信させることができることから、ユーザにとってはすぐに受信した電子メールの内容を確認できるなど、非常に便利である。
また、本実施の形態のように、端末装置3がサーバ装置2から電子メールを受信すると、当該電子メールが当該サーバ装置2から消去される場合には、ユーザが所有する複数の端末装置3のうちの特定の端末装置3(上記の例ではユーザが良く使用する端末装置3)だけに電子メールを受信させることによって、ユーザ宛ての電子メールが複数の端末装置3に分散されて保存されることを抑制することができる。よって、ユーザにとっては過去に受信した電子メールを閲覧しやすくなり便利である。
<メール受信に関する第2の例>
メール受信に関する第1の例では、電子メールの送信元にかかわらず、ユーザが有する複数の端末装置3のうちの一部の端末装置3だけがユーザに対してメール受信の通知を行っていたが、ユーザが有する複数の端末装置3の間において、電子メールの送信元に応じてメール受信の通知をユーザに行う端末装置3を変更しても良い。
例えば、フィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bを所有するユーザは、図11に示されるように、自身のスマートフォン3bに対して、ウェブメールサービスを提供する対象サーバ装置2が受信した電子メールの送信元が特定の送信元である場合には、対象サーバ装置2からの当該電子メールについてのメール受信通知に応じた処理を行い、かつ対象サーバ装置2が受信した電子メールの送信元が特定の送信元以外である場合には、対象サーバ装置2からの当該電子メールについてのメール受信通知に応じた処理を行わないように設定する。そして、ユーザは、自身のフィーチャーフォン3aに対して、対象サーバ装置2が受信した電子メールの送信元が特定の送信元以外である場合には、対象サーバ装置2からの当該電子メールについてのメール受信通知に応じた処理を行い、対象サーバ装置2が受信した電子メールの送信元が特定の送信である場合には、対象サーバ装置2からの当該電子メールについてのメール受信通知に応じた処理を行わないように設定する。
ユーザによってこのように設定されたスマートフォン3bは、対象サーバ装置2から、ある電子メールについてのメール受信通知を受信すると、当該電子メールの送信元とユーザ設定情報に基づいて、当該メール受信通知に応じた処理を行うか否かを判断する。具体的には、スマートフォン3bは、対象サーバ装置2から、ある電子メールについてのメール受信通知を受信すると、当該電子メールの送信元が特定の送信元である場合には、ユーザ設定情報に従って当該メール受信通知の応じた処理を行うと判断して、ユーザに対してメール受信の通知を行う(ステップs13)。一方で、スマートフォン3bは、対象サーバ装置2から、ある電子メールについてのメール受信通知を受信すると、当該電子メールの送信元がユーザ設定情報に記載されている特定の送信元以外の送信元である場合には、ユーザ設定情報に従って当該メール受信通知に応じた処理を行わないと判断して、当該メール受信通知を無視する(ステップs14)。
同様にして、ユーザによって上述のように設定されたフィーチャーフォン3aは、対象サーバ装置2から、ある電子メールについてのメール受信通知を受信すると、当該電子メールの送信元が特定の送信元以外の送信元である場合には、ユーザ設定情報に従って当該メール受信通知に応じた処理を行うと判断して、ユーザに対してメール受信の通知を行う。一方で、フィーチャーフォン3aは、対象サーバ装置2から、ある電子メールについてのメール受信通知を受信すると、当該電子メールの送信元が特定の送信元である場合には、ユーザ設定情報に従って当該メール受信通知に応じた処理を行わないと判断して、当該メール受信通知を無視する。
なお、サーバ装置2が、ある電子メールについてのメール受信通知を行う際に、当該電子メールのメールヘッダを送信することによって、当該メール受信通知を受信した各端末装置3では、当該電子メールの送信元を特定することができる。
ユーザが有するフィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bが以上のように動作することによって、当該フィーチャーフォン3a及び当該スマートフォン3bが同じ識別情報でウェブメールサービスに対してログインしている場合に、当該ウェブメールサービスを提供するサーバ装置2から当該フィーチャーフォン3a及び当該スマートフォン3bに対して同じ内容のメール受信通知が行われると、当該メール受信通知に係る電子メールの送信元が特定の送信元である場合には、ユーザが有するフィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bのうちのスマートフォン3bだけが当該メール受信通知に応じて、ユーザに対してメール受信の通知を行う。一方で、当該メール受信通知に係る電子メールの送信元が特定の送信元以外の送信元である場合には、ユーザが有するフィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bのうちのフィーチャーフォン3aだけが当該メール受信通知に応じて、ユーザに対してメール受信の通知を行う。これにより、ユーザは、電子メールのメール受信の通知を行う端末装置3によって、当該電子メールの送信元を特定することができることから非常に便利である。また、特定の送信元の電子メールについてのメール受信の通知を行った端末装置3だけに、当該電子メールを受信させることができることから、特定の送信元の電子メールを後から閲覧する際には非常に便利である。
ユーザが、フィーチャーフォン3a、スマートフォン3b及びパソコン3cを所有する場合には、図12に示されるように、例えば、自身のスマートフォン3bに対して、ウェブメールサービスを提供する対象サーバ装置2が受信した電子メールの送信元が特定の送信元である場合には、対象サーバ装置2からの当該電子メールについてのメール受信通知に応じた処理を行い、かつ対象サーバ装置2が受信した電子メールの送信元が特定の送信元以外である場合には、対象サーバ装置2からの当該電子メールについてのメール受信通知に応じた処理を行わないように設定する。またユーザは、自身のフィーチャーフォン3aに対して、対象サーバ装置2が受信した電子メールの送信元にかかわらず、対象サーバ装置2からのメール受信通知に応じた処理を全く行わないように設定する。そして、ユーザは、自身のパソコン3cに対して、対象サーバ装置2が受信した電子メールの送信元が特定の送信元以外である場合には、対象サーバ装置2からの当該電子メールについてのメール受信通知に応じた処理を行い、対象サーバ装置2が受信した電子メールの送信元が特定の送信である場合には、対象サーバ装置2からの当該電子メールについてのメール受信通知に応じた処理を行わないように設定する。
ユーザによってこのように処理実行設定されたフィーチャーフォン3a、スマートフォン3b及びパソコン3cのそれぞれは、サーバ装置2から、ある電子メールについてのメール受信通知を受信すると、当該電子メールの送信元とユーザ設定情報に基づいて、当該通知に応じた処理を行うか否かを判断する。これにより、ユーザが有するフィーチャーフォン3a、スマートフォン3b及びパソコン3cが同じ識別情報でウェブメールサービスに対してログインしている場合に、当該ウェブメールサービスを提供するサーバ装置2から当該フィーチャーフォン3a、当該スマートフォン3b及び当該パソコン3cに対して同じ内容のメール受信通知が行われると、当該メール受信通知に係る電子メールの送信元が特定の送信元である場合には、ユーザが有するフィーチャーフォン3a、スマートフォン3b及びパソコン3cのうちのスマートフォン3bだけが当該メール受信通知に応じて、ユーザに対してメール受信の通知を行う。一方で、当該メール受信通知に係る電子メールの送信元が特定の送信元以外の送信元である場合には、ユーザが有するフィーチャーフォン3a、スマートフォン3b及びパソコン3cのうちのパソコン3cだけが当該メール受信通知に応じて、ユーザに対してメール受信の通知を行う。
以上のように、複数の端末装置3のそれぞれが、サーバ装置2からのメール受信通知に応じた処理を行うか否かを、電子メールの送信元に基づいて判断することによって、当該複数の端末装置3の一部だけが当該メール受信通知に応じた処理を行うことが可能となる。よって、当該複数の端末装置3のすべてが当該メール受信通知に応じた処理を行うことによる不都合の発生を抑制することができる。
<メール受信に関する第3の例>
メール受信に関する第2の例では、ユーザが有する複数の端末装置3の間において、電子メールの送信元に応じてメール受信の通知をユーザに行う端末装置3を変更していたが、電子メールのメールサイズに応じてメール受信の通知をユーザに行う端末装置3を変更しても良い。
例えば、図13に示されるように、携帯電話機3(フィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bの少なくとも一方)とパソコン3cを所有するユーザは、自身のパソコン3cに対して、ウェブメールサービスを提供する対象サーバ装置2が受信した電子メール(全体)のメールサイズが所定値よりも大きい場合には、対象サーバ装置2からの当該電子メールについてのメール受信通知に応じた処理を行い、かつ対象サーバ装置2が受信した電子メールのメールサイズが所定値以下の場合には、対象サーバ装置2からの当該電子メールについてのメール受信通知に応じた処理を行わないように設定する。そして、ユーザは、自身の携帯電話機3(フィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bの少なくとも一方)に対して、対象サーバ装置2が受信した電子メールのメールサイズが所定値以下の場合には、対象サーバ装置2からの当該電子メールについてのメール受信通知に応じた処理を行い、かつ対象サーバ装置2が受信した電子メールのメールサイズが所定値よりも大きい場合には、対象サーバ装置2からの当該電子メールについてのメール受信通知に応じた処理を行わないように設定する。
ユーザによってこのように処理実行設定されたパソコン3cは、対象サーバ装置2から、ある電子メールについてのメール受信通知を受信すると、当該電子メールのメールサイズが所定値よりも大きい場合には、ユーザ設定情報に従って当該メール受信通知に応じた処理を行うと判断して、ユーザに対してメール受信の通知を行う。一方で、パソコン3cは、対象サーバ装置2から、ある電子メールについてのメール受信通知を受信すると、当該電子メールのメールサイズが所定値以下である場合には、ユーザ設定情報に従って当該メール受信通知に応じた処理を行わないと判断して、当該メール受信通知を無視する。
同様にして、ユーザによって上述のように処理実行設定された携帯電話機3は、対象サーバ装置2から、ある電子メールについてのメール受信通知を受信すると、当該電子メールのメールサイズが所定値以下の場合には、ユーザ設定情報に従って当該メール受信通知に応じた処理を行うと判断して、ユーザに対してメール受信の通知を行う。一方で、携帯電話機3は、対象サーバ装置2から、ある電子メールについてのメール受信通知を受信すると、当該電子メールのメールサイズが所定値よりも大きい場合には、ユーザ設定情報に従って当該メール受信通知に応じた処理を行わないと判断して、当該メール受信通知を無視する。
なお、サーバ装置2が、ある電子メールについてのメール受信通知を行う際に、当該電子メールのメールヘッダを送信することによって、当該メール受信通知を受信した各端末装置3では、当該電子メールのメールサイズを特定することができる。
ユーザが有する携帯電話機3及びパソコン3cが以上のように動作することによって、当該携帯電話機3及び当該パソコン3cが同じ識別情報でウェブメールサービスに対してログインしている場合に、当該ウェブメールサービスを提供するサーバ装置2から当該携帯電話機3及び当該パソコン3cに対して同じ内容のメール受信通知が行われると、当該メール受信通知に係る電子メールのメールサイズが所定値よりも大きい場合には、パソコン3cが当該メール受信通知に応じて、ユーザに対してメール受信の通知を行う。一方で、当該メール受信通知に係る電子メールのメールサイズが所定値以下の場合には、携帯電話機3が当該メール受信通知に応じて、ユーザに対してメール受信の通知を行う。
このように、電子メールのメールサイズが大きい場合には、当該電子メールについてのメール受信のユーザへの通知をパソコン3cに実行させることによって、その通知を確認したユーザは、性能の高いパソコン3cだけにメールサイズの大きい電子メールを受信させることができる。よって、端末装置3においてメールサイズの大きい電子メールを受信したことによる不都合の発生を抑制することができる。例えば、端末装置3がメールサイズの大きい電子メールを受信したことにより、当該端末装置3の処理速度が遅くなることを抑制することができる。また、電子メールでの添付ファイルのサイズが大きいために当該電子メールのメールサイズが大きくなっている場合には、端末装置3において、当該電子メールでの添付ファイルを処理することができないといった問題の発生を抑制することができる。
以上のように、複数の端末装置3のそれぞれが、サーバ装置2からのメール受信通知に応じた処理を行うか否かを、電子メールのメールサイズに基づいて判断することによって、当該複数の端末装置3の一部だけが当該メール受信通知に応じた処理を行うことが可能となる。よって、当該複数の端末装置3のすべてが当該メール受信通知に応じた処理を行うことによる不都合の発生を抑制することができる。
なお上記の例では、端末装置3が、サーバ装置2からのメール受信通知に応じた処理を行うか否かを、電子メールのメールサイズに基づいて判断していたが、電子メールでの添付ファイルのサイズに基づいて判断しても良い。つまり、ユーザが有する複数の端末装置3の間において、電子メールでの添付ファイルのサイズに応じて、メール受信のユーザに対する通知を行う端末装置3を変更しても良い。この実施例については、上記の説明において、「電子メールのメールサイズ」を「電子メールでの添付ファイルでのサイズ」に置き換えることによって容易に実現できる。また、各端末装置3は、電子メールのメールヘッダから、当該電子メールでの添付ファイルのサイズを知ることができる。また、電子メールにおいて添付ファイルが存在しない場合には、ユーザが有する複数の端末装置3のうちの特定の端末装置3だけに、当該電子メールについてのメール受信の通知を行わせれば良い。
<メール受信に関する第4の例>
ユーザが有する複数の端末装置3の間において、電子メールでの添付ファイルの有無に応じてメール受信の通知をユーザに行う端末装置3を変更しても良い。
例えば、図14に示されるように、フィーチャーフォン3aとスマートフォン3bを所有するユーザは、自身のスマートフォン3bに対して、ウェブメールサービスを提供する対象サーバ装置2が受信した電子メールにおいて添付ファイルが存在する場合には、対象サーバ装置2からの当該電子メールについてのメール受信通知に応じた処理を行い、かつ対象サーバ装置2が受信した電子メールにおいて添付ファイルが存在しない場合には、対象サーバ装置2からの当該電子メールについてのメール受信通知に応じた処理を行わないように設定する。そして、ユーザは、自身のフィーチャーフォン3aに対して、対象サーバ装置2が受信した電子メールにおいて添付ファイルが存在しない場合には、対象サーバ装置2からの当該電子メールについてのメール受信通知に応じた処理を行い、かつ対象サーバ装置2が受信した電子メールにおいて添付ファイルが存在する場合には、対象サーバ装置2からの当該電子メールについてのメール受信通知に応じた処理を行わないように設定する。
ユーザによってこのように処理実行設定されたスマートフォン3bは、対象サーバ装置2から、ある電子メールについてのメール受信通知を受信した場合に、当該電子メールにおいて添付ファイルが存在するときには、ユーザ設定情報に従って、当該メール受信通知の応じた処理を行うと判断して、ユーザに対してメール受信の通知を行う。一方で、スマートフォン3bは、対象サーバ装置2から、ある電子メールについてのメール受信通知を受信した場合に、当該電子メールにおいて添付ファイルが存在しないときには、ユーザ設定情報に従って、当該メール受信通知に応じた処理を行わないと判断して、当該メール受信通知を無視する。
同様にして、ユーザによって上述のように処理実行設定されたフィーチャーフォン3aは、対象サーバ装置2から、ある電子メールについてのメール受信通知を受信した場合に、当該電子メールにおいて添付ファイルが存在しないときには、当該メール受信通知に応じた処理を行うと判断して、ユーザに対してメール受信の通知を行う。一方で、フィーチャーフォン3aは、対象サーバ装置2から、ある電子メールについてのメール受信通知を受信した場合に、当該電子メールにおいて添付ファイルが存在するときには、当該メール受信通知に応じた処理を行わないと判断して、当該メール受信通知を無視する。
なお、サーバ装置2が、ある電子メールについてのメール受信通知を行う際に、当該電子メールのメールヘッダを送信することによって、当該メール受信通知を受信した各端末装置3では、当該メールヘッダから当該電子メールでの添付ファイルの有無を特定することができる。
ユーザが有するフィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bが以上のように動作することによって、当該フィーチャーフォン3a及び当該スマートフォン3bが同じ識別情報でウェブメールサービスに対してログインしている場合に、当該ウェブメールサービスを提供するサーバ装置2から当該フィーチャーフォン3a及び当該スマートフォン3bに対して同じ内容のメール受信通知が行われると、当該メール受信通知に係る電子メールにおいて添付ファイルが存在する場合には、スマートフォン3bが当該メール受信通知に応じて、ユーザに対してメール受信の通知を行う。一方で、当該メール受信通知に係る電子メールにおいて添付ファイルが存在しない場合には、フィーチャーフォン3aが当該メール受信通知に応じて、ユーザに対してメール受信の通知を行う。
このように、電子メールにおいて添付ファイルが有る場合には、当該電子メールについてのメール受信のユーザへの通知をスマートフォン3bに実行させることによって、その通知を確認したユーザは、性能の高いスマートフォン3bだけに添付ファイルを含む電子メールを受信させることができる。よって、端末装置3において添付ファイルを含む電子メールが受信されたことによる不都合の発生を抑制することができる。例えば、端末装置3が、添付ファイルが存在するためにメールサイズが大きい電子メールを受信したことにより、当該端末装置3の処理速度が遅くなることを抑制することができる。また、端末装置3において、受信した添付ファイルを処理することができないといった問題の発生を抑制することができる。
以上のように、複数の端末装置3のそれぞれが、サーバ装置2からのメール受信通知に応じた処理を行うか否かを、添付ファイルの有無に基づいて判断することによって、当該複数の端末装置3の一部だけが当該メール受信通知に応じた処理を行うことが可能となる。よって、当該複数の端末装置3のすべてが当該メール受信通知に応じた処理を行うことによる不都合の発生を抑制することができる。
<メール受信に関する第5の例>
ユーザが有する複数の端末装置3の間において、電子メールでの添付ファイルの種類に応じて、メール受信の通知をユーザに行う端末装置3を変更しても良い。
例えば、図15に示されるように、フィーチャーフォン3aとスマートフォン3bを所有するユーザは、自身のスマートフォン3bに対して、ウェブメールサービスを提供する対象サーバ装置2が受信した電子メールでの添付ファイルの種類が特定の種類である場合には(例えば、フィーチャーフォン3aでは処理できないが、スマートフォン3bでは処理できるような添付ファイルの種類である場合)、対象サーバ装置2からの当該電子メールについてのメール受信通知に応じた処理を行い、かつ対象サーバ装置2が受信した電子メールでの添付ファイルの種類が特定の種類でない場合及び当該電子メールに添付ファイルが存在しない場合には、対象サーバ装置2からの当該電子メールについてのメール受信通知に応じた処理を行わないように設定する。そして、ユーザは、自身のフィーチャーフォン3aに対して、対象サーバ装置2が受信した電子メールでの添付ファイルの種類が特定の種類でない場合及び当該電子メールに添付ファイルが存在しない場合には、対象サーバ装置2からの当該電子メールについてのメール受信通知に応じた処理を行い、かつ対象サーバ装置2が受信した電子メールでの添付ファイルの種類が特定の種類である場合には、対象サーバ装置2からの当該電子メールについてのメール受信通知に応じた処理を行わないように設定する。
ユーザによってこのように処理実行設定されたスマートフォン3bは、対象サーバ装置2から、ある電子メールについてのメール受信通知を受信すると、当該電子メールでの添付ファイルの種類が特定の種類であるときには、ユーザ設定情報に従って、当該メール受信通知の応じた処理を行うと判断して、ユーザに対してメール受信の通知を行う。一方で、スマートフォン3bは、対象サーバ装置2から、ある電子メールについてのメール受信通知を受信した場合に、当該電子メールでの添付ファイルの種類が特定の種類でない場合及び当該電子メールに添付ファイルが存在しない場合には、ユーザ設定情報に従って、当該メール受信通知に応じた処理を行わないと判断して、当該メール受信通知を無視する。
同様にして、ユーザによって上述のように処理実行設定されたフィーチャーフォン3aは、対象サーバ装置2から、ある電子メールについてのメール受信通知を受信すると、当該電子メールでの添付ファイルの種類が特定の種類でない場合及び当該電子メールに添付ファイルが存在しない場合には、ユーザ設定情報に従って当該メール受信通知に応じた処理を行うと判断して、ユーザに対してメール受信の通知を行う。一方で、フィーチャーフォン3aは、対象サーバ装置2から、ある電子メールについてのメール受信通知を受信した場合に、当該電子メールでの添付ファイルの種類が特定の種類であるときには、ユーザ設定情報に従って当該メール受信通知に応じた処理を行わないと判断して、当該メール受信通知を無視する。
なお、サーバ装置2が、ある電子メールについてのメール受信通知を行う際に、当該電子メールのメールヘッダを送信することによって、当該メール受信通知を受信した各端末装置3では、当該メールヘッダから当該電子メールでの添付ファイルの有無及び添付ファイルの種類を特定することができる。
ユーザが有するフィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bが以上のように動作することによって、当該フィーチャーフォン3a及び当該スマートフォン3bが同じ識別情報でウェブメールサービスに対してログインしている場合に、当該ウェブメールサービスを提供するサーバ装置2から当該フィーチャーフォン3a及び当該スマートフォン3bに対して同じ内容のメール受信通知が行われると、当該メール受信通知に係る電子メールでの添付ファイルの種類が特定の種類である場合には、スマートフォン3bが当該メール受信通知に応じて、ユーザに対してメール受信の通知を行う。一方で、当該メール受信通知に係る電子メールでの添付ファイルの種類が特定の種類ではない場合及び当該電子メールに添付ファイルが存在しない場合には、フィーチャーフォン3aが当該メール受信通知に応じて、ユーザに対してメール受信の通知を行う。
このように、電子メールでの添付ファイルの種類が特定の種類である場合には、当該電子メールについてのメール受信のユーザへの通知をスマートフォン3bに実行させることによって、その通知を確認したユーザは、性能の高いスマートフォン3bだけに、特定の種類の添付ファイルを含む電子メールを受信させることができる。よって、端末装置3において、受信した電子メールでの添付ファイルを処理することができないとった問題の発生を抑制することができる。
以上のように、複数の端末装置3のそれぞれが、サーバ装置2からのメール受信通知に応じた処理を行うか否かを、添付ファイルの種類に基づいて判断することによって、当該複数の端末装置3の一部だけが当該メール受信通知に応じた処理を行うことが可能となる。よって、当該複数の端末装置3のすべてが当該メール受信通知に応じた処理を行うことによる不都合を緩和することができる。
なお、上記の例では、電子メールでの添付ファイルの種類が特定の種類の場合にスマートフォン3bがサーバ装置2からのメール受信通知に応じた処理を行い、電子メールでの添付ファイルの種類が特定の種類ではない場合にフィーチャーフォン3aがサーバ装置2からのメール受信通知に応じた処理を行っていたが、その逆であっても良い。つまり、電子メールでの添付ファイルの種類が特定の種類である場合にフィーチャーフォン3aがサーバ装置2からのメール受信通知に応じた処理を行い、電子メールでの添付ファイルの種類が特定の種類ではない場合にスマートフォン3bがサーバ装置2からのメール受信通知に応じた処理を行っても良い。
以上の音声通話に関する第1〜第4の例及びメール受信に関する第1〜第5の例については、音声通話に関する第1〜第4の例のうちの一つと、メール受信に関する第1〜第5の例のうちの一つとを自由に組み合わせ使用することができる。例えば、音声通話に関する第1の例と、メール受信に関する第1の例とを組み合わせて使用することができるし、音声通話に関する第2の例と、メール受信に関する第3の例とを組み合わせて使用することができるし、音声通話に関する第3の例と、メール受信に関する第5の例とを組み合わせて使用することができる。
以上のように、本実施の形態では、サーバ装置2が、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3に対して同じ内容の通知を行う場合に、当該複数の端末装置3のそれぞれが、当該通知に応じた処理を行うか否かを判断することによって、当該複数の端末装置3の一部だけが当該通知に応じた処理を行っている。したがって、サーバ装置2が提供するサービスにおいて同じ識別情報で特定される複数の端末装置3が存在する場合での不都合の発生を抑制することができる。
例えば、サーバ装置2が、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3に対して同じ内容の音声着呼通知を行う場合に、当該複数の端末装置3のそれぞれが、当該音声着呼通知に応じて、音声の着信音を出力するなどして音声着呼の通知をユーザに行うと、ユーザは煩わしく感じることがある。これに対して、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3の一部だけがユーザに対して音声着呼の通知を行うことによって、ユーザが煩わしく感じることを抑制することができる。
また、サーバ装置2が、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3に対して同じ内容のメール受信通知を行う場合に、当該複数の端末装置3のそれぞれが、当該メール受信通知に応じて、メールの着信音を出力するなどしてメール受信の通知をユーザに行うと、ユーザは煩わしく感じることがある。これに対して、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3の一部だけがユーザに対してメール受信の通知を行うことによって、ユーザが煩わしく感じることを抑制することができる。
また、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3のうちの一部の端末装置3が、ユーザによって持ち出されている場合に、サーバ装置2が当該複数の端末装置3に対して同じ内容の音声着呼通知を行い、当該複数の端末装置3のそれぞれが、当該音声着呼通知に応じて、音声の着信音を出力するなどして音声着呼の通知をユーザに行うと、当該複数の端末装置3のうち、ユーザによって持ち出されていない端末装置3の近くに存在する他人に迷惑をかける可能性がある。また、その持ち出されていない端末装置3がユーザに対して行う音声着呼の通知に対して、当該端末装置3の近くに存在する他人が当該端末装置3を操作して応答してしまう可能性がある。
これに対して、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3のうちの一部の端末装置3が、ユーザによって持ち出されている場合において、当該一部の端末装置3だけがユーザに対して音声着呼の通知を行うときには、ユーザによって持ち出されていない端末装置3の近くに存在する他人に迷惑がかかることはない。また、この場合には、持ち出されていない端末装置3がユーザに対して音声着呼の通知を行うことはないことから、当該通知に対して当該端末装置3の近くに存在する他人が当該端末装置3を操作して応答してしまうようなことも発生しない。
また、サーバ装置2内の電子メールが端末装置3から読み出された場合において当該電子メールがサーバ装置2から消去されるような場合には、サーバ装置2が、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3に対して同じ内容のメール受信通知を行った後に、当該複数の端末装置3のそれぞれがサーバ装置2から電子メールを受信(ダウンロード)しようとすると、当該複数の端末装置3のうち、最も早くサーバ装置2にアクセスした端末装置3だけがサーバ装置2内の電子メールを受信するようになる。したがって、ユーザ宛ての電子メールが複数の端末装置3に分散して保存されることがある。これに対して、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3のうちの特定の端末装置3だけが、サーバ装置2からのメール受信通知の後に、サーバ装置2から電子メールを受信することによって、ユーザ宛ての電子メールが複数の端末装置3に分散して保存されることを抑制することができる。
なお、上記の例では、IP音声通話サービス及びウェブメールサービスを中心に本実施の形態に係るサービス提供システム1の動作について説明したが、他のサービスについても同様のことが言える。
例えば、ロケーションウェアサービスを提供するサーバ装置2が、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3に対して同じ内容の通知を行う場合にも、上記と同様にして、当該複数の端末装置3のそれぞれが、当該通知に応じた処理を行うか否かを判断することによって、当該複数の端末装置3の一部だけが当該通知に応じた処理を行うようにする。具体例を挙げると、ロケーションウェアサービスを提供するサーバ装置2が、互いに近くに存在する、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3に対して、当該複数の端末装置3の位置に応じた同じ内容の情報の通知(お店の情報の通知)を行った場合に、当該複数の端末装置3のそれぞれが、当該情報の通知に応じて当該情報の音声出力を行うか否かを、ユーザ設定情報に基づいて判断することによって、当該複数の端末装置3の一部だけが当該情報の音声出力を行うようにする。これにより、当該複数の端末装置3が一斉に当該情報の音声出力を行うことを防止できるため、ユーザが煩わしく感じることを抑制できる。
また、電話網を利用した音声通話サービスを提供するサーバ装置2が、同じ電話番号で特定される複数の携帯電話機3(同じ電話番号が付与された複数の携帯電話機3)に対して同じ内容の音声着呼通知を行う場合にも、上記と同様にして、当該複数の携帯電話機3のそれぞれが、当該音声着呼通知に応じた処理、つまりユーザに対する音声着呼の通知を行うか否かを判断することによって、当該複数の携帯電話機3の一部だけが当該音声着呼通知に応じた処理を行うようにする。
例えば、電話網を利用した音声通話サービスを提供するサーバ装置2が、同じ電話番号を有するフィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bに対して同じ内容の音声着呼通知を行う場合に、当該フィーチャーフォン3a及び当該スマートフォン3bのそれぞれが、当該音声着呼通知に応じてユーザに対する音声着呼の通知を行うか否かを判断することによって、当該フィーチャーフォン3a及び当該スマートフォン3bのうちの一方の携帯電話機3(例えばスマートフォン3b)だけがユーザに対する音声着呼の通知を行うようにする。これにより、ユーザが有するフィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bの両方が、当該ユーザに対して音声着信の通知(例えば音声通話の着信音の出力)を行うことを防止することができる。よって、ユーザが煩わしく感じることを抑制することができる。
また、ユーザが所有するフィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bのうちの一方の携帯電話機3だけからユーザに対して音声着呼の通知が行われるため、ユーザは、所有するフィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bのそれぞれを適宜設定することによって、当該フィーチャーフォン3a及び当該スマートフォン3bのうち、現在使用したい方の携帯電話機3に音声着呼の通知を行わせることができる。
一方で、ユーザが、互いに異なる電話番号を有するフィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bを所有している場合には、現在使用したい方がフィーチャーフォン3aであったとしても、サーバ装置2からスマートフォン3bだけに音声着呼通知があり、スマートフォン3bだけが音声着呼の通知を行うことがある。このような場合には、サーバ装置2がスマートフォン3bへの音声着呼通知をフィーチャーフォン3aに転送することによって、当該フィーチャーフォン3aがユーザに対して音声着呼の通知を行うようにすることは可能である。しかしながら、これを実現するためにはサーバ装置2に対して設定が必要であり、面倒である。
これに対して、本実施の形態によれば、ユーザが所有するフィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bに対して同じ電話番号を付与するだけで、ユーザは、当該フィーチャーフォン3a及び当該スマートフォン3bのうち、現在使用したい方の携帯電話機3に音声着呼の通知を行わせることができる。
<各種変形例>
以下に、上述の実施の形態についての各種変形例について説明する。
<第1変形例>
上記の例では、端末装置3は、サーバ装置2からの音声着呼通知に応じた処理を行わないと判断した場合には、特に何も行わなかったが、自装置と同じ識別情報で特定される他の端末装置3において当該音声着呼通知に応じた処理が行われなければ、自装置において当該音声着呼通知に応じた処理を行っても良い。図16は本変形例に係る端末装置3の動作を示すフローチャートである。図16では、IP音声通話サービスを提供するサーバ装置2が、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3に対して同じ内容の音声着呼通知を行う場合の当該複数の端末装置3のそれぞれの動作が示されている。図16に示されるフローチャートが開始する前には、複数の端末装置3が、同じ識別情報で、サーバ装置2が提供するIP音声通話サービスにログインしているものとする。
図16に示されるように、対象端末装置3では上述のステップs1,s2が実行される。対象端末装置3は、ステップs2において音声着呼通知に応じた処理を行うと判断すると、上述のステップs3を実行して、ユーザに対して音声着呼の通知を行う。その後、ステップs21において、対象端末装置3は、ユーザに対して音声着呼の通知を行った旨を、周囲の他の端末装置3に通知する。
ここで、本変形例においては、複数の端末装置3の間では直接的に無線通信することが可能となっている。本変形例に係る各端末装置3は、図17に示されるように、無線通信部30とは別の無線通信部400を備えている。無線通信部400は、例えば、赤外線通信、Wifi(登録商標)あるいはBluetooth(登録商標)などを使用して、周囲の他の端末装置3と無線通信することが可能となっている。なお、図17には、フィーチャーフォン3aに無線通信部400が設けられている様子が示されているが、スマートフォン3b及びパソコン3cのそれぞれについても無線通信部400が設けられている。
ステップs21においては、対象端末装置3は、無線通信部400を使用して、ユーザに対して音声着呼の通知を行った旨を、自装置の識別情報とともに周囲の他の端末装置3に通知する。
一方で、対象端末装置3は、ステップs2において音声着呼通知に応じた処理を行わないと判断すると、ステップs22において、自装置と同じ識別情報の他の端末装置3がユーザに対する音声着呼の通知を行った否かを判断する。ステップs22において、対象端末装置3は、ステップs2を実行してから所定時間内において、他の端末装置3から、自装置と同じ識別情報とともにユーザに対して音声着呼の通知を行った旨の通知が無線通信部400で受信されると、自装置と同じ識別情報の他の端末装置3がユーザに対する音声着呼の通知を行ったと判断する。一方で、ステップs22において、対象端末装置3は、ステップs2を実行してから所定時間内において、他の端末装置3から、自装置と同じ識別情報とともにユーザに対して音声着呼の通知を行った旨の通知が無線通信部400で受信されない場合には、自装置と同じ識別情報の他の端末装置3がユーザに対する音声着呼の通知を行っていないと判断する。
対象端末装置3は、ステップs22において、自装置と同じ識別情報の他の端末装置3がユーザに対する音声着呼の通知を行ったと判断すると、サーバ装置2から音声着呼通知を受信した際の処理を終了する。一方で、対象端末装置3は、ステップs22において、自装置と同じ識別情報の他の端末装置3がユーザに対する音声着呼の通知を行っていないと判断すると、ステップs23において、ステップs3と同様にユーザに対して音声着呼の通知を行う。
このように、本変形例に係る端末装置3では、サーバ装置2からの音声着呼通知に応じた処理を行わないと一度判断したにもかかわらず、自装置と同じ識別情報の他の端末装置3が音声着呼通知を行っていない場合には、例外的に、ユーザに対して音声着呼の通知を行っている。
ここで、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3のうち、本来、ユーザに対して音声着呼を通知すべき端末装置3の電源がオフにされているなどして、当該端末装置3がユーザに対して音声着呼を通知できないことがある。
本変形例では、各端末装置3は、サーバ装置2からの音声着呼通知に応じた処理を行わないと一度判断したとしても、自装置と同じ識別情報の他の端末装置3が音声着呼通知を行っていない場合には、例外的に、ユーザに対して音声着呼の通知を行っていることから、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3のうち、本来、ユーザに対して音声着呼を通知すべき端末装置3が、ユーザに対して音声着呼を通知できない場合であっても、当該複数の端末装置3のうちの他の端末装置3が、時間的に遅れはするものの、ユーザに対して音声着呼の通知を行うことができる。よって、ユーザは、自分宛ての呼び出しを確実に認識することができる。
<第2変形例>
上記の例では、各端末装置3は、自装置でのユーザ設定情報に基づいて、サーバ装置2からの通知に応じた処理を行うか否かを判断していたが、自装置に関する情報と、自装置と同じ識別情報の他の端末装置3に関する情報とに基づいて、サーバ装置2からの通知に応じた処理を行うか否かを判断しても良い。つまり、サーバ装置2が、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3に対して同じ内容の通知を行う場合に、当該複数の端末装置3のそれぞれは、当該通知に応じた処理を行う否かを、自装置に関する情報と、当該複数の端末装置3のうちの他の端末装置3に関する情報とに基づいて判断しても良い。
本変形例では、上記の第1変形例と同様に、複数の端末装置3は直接的に相互通信可能となっている。各端末装置3は、例えば、赤外線通信、Wifi(登録商標)あるいはBluetooth(登録商標)などを使用して、周囲の他の端末装置3と無線通信することが可能な無線通信部400を備えている。以下に、具体例を挙げながら本変形例について詳細に説明する。
<電池残量を用いた判断処理>
本例では、フィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bのように、電池動作を行っている端末装置3(以後、「電池駆動端末装置3」と呼ぶことがある)は、無線通信部400を使用して、自装置での電池残量を周囲の他の端末装置3に定期的にあるいは不定期的に通知するようになっている。これにより、互いに近くに存在する複数の電池駆動端末装置3は、自装置での電池残量を互いに通知するようになっている。言い換えれば、無線通信部400を用いて互いに通信可能な状態である複数の電池駆動端末装置3は、自装置での電池残量を互いに通知するようになっている。また、各電池駆動端末装置3は、自装置での電池残量を周囲の他の端末装置3に通知する際には、自装置の識別情報も周囲の他の端末装置3に通知するようになっている。したがって、互いに近くに存在し、かつ同じ識別情報で特定される複数の電池駆動端末装置3が存在する場合には、当該複数の電池駆動端末装置3のそれぞれは、自装置での電池残量が当該複数の電池駆動端末装置3のうちで最も多いか否かを判断することが可能となっている。
本例では、サーバ装置2が、互いに近くに存在し、かつ同じ識別情報で特定される複数の電池駆動端末装置3、言い換えれば無線通信部400を用いて相互通信すること可能な状態であって、かつ同じ識別情報で特定される複数の電池駆動端末装置3に対して同じ内容の通知を行う場合に、当該複数の電池駆動端末装置3のそれぞれは、自装置での電池残量が当該複数の電池駆動端末装置3のうちで最も多いときには当該通知に応じた処理を行うようになっている。一方で、当該複数の電池駆動端末装置3のそれぞれは、自装置での電池残量が当該複数の電池駆動端末装置3のうちで最も多くはないときには当該通知に応じた処理を行わないようになっている。これにより、同じ識別情報で特定される複数の電池駆動端末装置3においては、電池残量が最も多い電池駆動端末装置3だけが、サーバ装置2からの通知に応じた処理を行うようになる。
本例において、例えば、ユーザが有するフィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bが互いに近くに存在し、当該フィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bが同じ識別情報でIP音声通話サービスに対してログインしている場合に、当該IP音声通話サービスを提供するサーバ装置2から当該フィーチャーフォン3a及び当該スマートフォン3bに対して同じ内容の音声着呼通知が行われると、当該フィーチャーフォン3aは、自装置での電池残量が、無線通信部400が受信した、当該スマートフォン3bから通知される当該スマートフォン3bでの電池残量よりも多いかを制御部37で判断する。また、当該スマートフォン3bは、自装置での電池残量が、無線通信部400が受信した、当該フィーチャーフォン3aから通知される当該フィーチャーフォン3aでの電池残量よりも多いかを制御部37で判断する。そして、フィーチャーフォン3aは、自装置での電池残量がスマートフォン3bでの電池残量よりも多いと判断すると、サーバ装置2からの音声着呼通知に応じて、ユーザに対して音声着呼の通知を行う。同様に、スマートフォン3bは、自装置での電池残量がフィーチャーフォン3aでの電池残量よりも多いと判断すると、サーバ装置2からの音声着呼通知に応じて、ユーザに対して音声着呼の通知を行う。
このように、本例では、同じ識別情報で特定される複数の電池駆動端末装置3において、電池残量が最も多い電池駆動端末装置3だけが、サーバ装置2からの通知に応じた処理を行うことから、電池駆動端末装置3が電池残量不足により動作しなくなることを抑制することができる。
<電池残量の減少速度を用いた判断処理>
本例では、電池駆動端末装置3は、無線通信部400を使用して、自装置での電池残量の減少速度(以後、「電池減少速度」と呼ぶ)を周囲の他の端末装置3に定期的にあるいは不定期的に通知するようになっている。これにより、互いに近くに存在する複数の電池駆動端末装置3は、自装置での電池減少速度を互いに通知するようになっている。また、各電池駆動端末装置3は、自装置での電池減少速度を周囲の他の端末装置3に通知する際には、自装置の識別情報も周囲の他の端末装置3に通知するようになっている。したがって、互いに近くに存在し、かつ同じ識別情報で特定される複数の電池駆動端末装置3が存在する場合には、当該複数の電池駆動端末装置3のそれぞれは、自装置での電池減少速度が当該複数の電池駆動端末装置3のうちで最も大きいか否かを判断することが可能となっている。
本例では、サーバ装置2が、互いに近くに存在し、かつ同じ識別情報で特定される複数の電池駆動端末装置3に対して同じ内容の通知を行う場合に、当該複数の電池駆動端末装置3のそれぞれは、自装置での電池減少速度が当該複数の電池駆動端末装置3のうちで最も大きいときには当該通知に応じた処理を行うようになっている。一方で、当該複数の電池駆動端末装置3のそれぞれは、自装置での電池残量が当該複数の電池駆動端末装置3のうちで最も大きくはないときには当該通知に応じた処理を行わないようになっている。これにより、同じ識別情報で特定される複数の電池駆動端末装置3においては、電池減少速度が最も大きい電池駆動端末装置3だけが、サーバ装置2からの通知に応じた処理を行うようになる。
本例において、例えば、ユーザが有するフィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bが互いに近くに存在し、当該フィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bが同じ識別情報でウェブメールサービスに対してログインしている場合に、当該ウェブメールサービスを提供するサーバ装置2から当該フィーチャーフォン3a及び当該スマートフォン3bに対して同じ内容のメール受信通知が行われると、当該フィーチャーフォン3aは、自装置での電池減少速度が当該スマートフォン3bでの電池減少速度よりも大きいかを制御部37で判断し、当該スマートフォン3bは、自装置での電池減少速度が当該フィーチャーフォン3aでの電池減少速度よりも大きいかを制御部37で判断する。そして、フィーチャーフォン3aは、自装置での電池減少速度がスマートフォン3bでの電池減少速度よりも大きいと判断すると、サーバ装置2からのメール受信通知に応じて、ユーザに対してメール受信の通知を行う。同様に、スマートフォン3bは、自装置での電池減少速度がフィーチャーフォン3aでの電池減少速度よりも大きいと判断すると、サーバ装置2からのメール受信通知に応じて、ユーザに対してメール受信の通知を行う。
このように、本例では、同じ識別情報で特定される、複数の電池駆動端末装置3において、電池減少速度が最も大きい電池駆動端末装置3だけが、サーバ装置2からの通知に応じた処理を行っている。ユーザが良く使用する電池駆動端末装置3においては電池減少速度が大きいことから、同じ識別情報で特定される、複数の電池駆動端末装置3において、電池減少速度が最も大きい電池駆動端末装置3だけに、サーバ装置2からの通知に応じた処理を行わせることによって、ユーザが良く使用する電池駆動端末装置3に、サーバ装置2からの通知に応じた処理を行わせることができる。よって、ユーザは、例えば、電池駆動端末装置3から通知される音声着呼あるいはメール受信に対して、すぐに応答することが可能となる。
<ユーザによって操作された最新時刻を用いた判断処理>
本例では、各端末装置3は、自装置の操作部がユーザによって操作されるたびに、ユーザによって操作された時刻を、無線通信部400を使用して周囲の他の端末装置3に通知するようになっている。つまり、各端末装置3は、無線通信部400を使用して、ユーザによって自装置の操作部が操作された最新時刻を周囲の他の端末装置3に通知するようになっている。これにより、互いに近くに存在する複数の端末装置3は、ユーザによって自装置が操作された最新時刻(以後、「最新操作時刻」と呼ぶ)を互いに通知するようになっている。本例では、各端末装置3には、現在時刻を計測する計測部が設けられていることから、各端末装置3は最新操作時刻を周囲の他の端末装置3に通知することが可能となっている。
また、各端末装置3は、最新操作時刻を周囲の他の端末装置3に通知する際には、自装置の識別情報も周囲の他の端末装置3に通知するようになっている。したがって、互いに近くに存在し、かつ同じ識別情報で特定される複数の端末装置3が存在する場合には、当該複数の端末装置3のそれぞれは、自装置での最新操作時刻が当該複数の端末装置3のうちで最も新しいか否かを判断することが可能となっている。
本例では、サーバ装置2が、互いに近くに存在し、かつ同じ識別情報で特定される複数の端末装置3に対して同じ内容の通知を行う場合に、当該複数の端末装置3のそれぞれは、自装置での最新操作時刻が当該複数の端末装置3のうちで最も新しいときには当該通知に応じた処理を行うようになっている。一方で、当該複数の端末装置3のそれぞれは、自装置での最新操作時刻が当該複数の端末装置3のうちで最も新しくはないときには当該通知に応じた処理を行わないようになっている。これにより、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3においては、最新操作時刻が最も新しい端末装置3だけが、サーバ装置2からの通知に応じた処理を行うようになる。言い換えれば、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3のうち、ユーザによって最後に操作された端末装置3が、サーバ装置2からの通知に応じた処理を行うようになる。
本例において、例えば、ユーザが有するフィーチャーフォン3a、スマートフォン3b及びパソコン3cが互いに近くに存在し、当該フィーチャーフォン3a、当該スマートフォン3b及び当該パソコン3cが同じ識別情報でウェブメールサービスに対してログインしている場合に、当該ウェブメールサービスを提供するサーバ装置2から当該フィーチャーフォン3a、当該スマートフォン3b及び当該パソコン3cに対して同じ内容のメール受信通知が行われると、当該フィーチャーフォン3aは、自装置での最新操作時刻が当該スマートフォン3b及び当該パソコンでの最新操作時刻よりも新しいかを制御部37で判断し、当該スマートフォン3bは、自装置での最新操作時刻が当該フィーチャーフォン3a及び当該パソコン3cでの最新操作時刻よりも新しいかを制御部37で判断し、当該パソコン3cは、自装置での最新操作時刻が当該フィーチャーフォン3a及び当該スマートフォン3bでの最新操作時刻よりも新しいかを制御部360で判断する。そして、フィーチャーフォン3aは、自装置での最新操作時刻がスマートフォン3b及びパソコン3cでの最新操作時刻よりも新たらしいと判断すると、サーバ装置2からのメール受信通知に応じて、ユーザに対してメール受信の通知を行う。同様に、スマートフォン3bは、自装置での最新操作時刻がフィーチャーフォン3a及びパソコン3cでの最新操作時刻よりも新しいと判断すると、サーバ装置2からのメール受信通知に応じて、ユーザに対してメール受信の通知を行う。同様に、パソコン3cは、自装置での最新操作時刻がフィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bでの最新操作時刻よりも新しいと判断すると、サーバ装置2からのメール受信通知に応じて、ユーザに対してメール受信の通知を行う。
このように、本例では、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3において、最新操作時刻が最も新しい端末装置3だけが、サーバ装置2からの通知に応じた処理を行っている。したがって、ユーザが所有する複数の端末装置3のうち、ユーザが最後の操作した端末装置3に、サーバ装置2からの通知に応じた処理を行わせることができる。よって、ユーザは、例えば、端末装置3から通知される音声着呼あるいはメール受信に対して、すぐに応答することが可能となる。
<第3変形例>
本変形例では、サーバ装置2が同じ識別情報で特定される複数の端末装置3に対して同じ内容の通知を行う場合には、当該複数の端末装置3のそれぞれは、自装置が現在ユーザによって操作されていない場合には、当該通知に応じた処理を行うようになっている。一方で、当該複数の端末装置3のそれぞれは、自装置が現在ユーザによって操作されている場合には、当該通知に応じた処理を行わないようになっている。これにより、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3において、ユーザによって現在操作されている端末装置3とユーザによって現在操作されていない端末装置3とが存在する場合には、ユーザによって現在操作されていない端末装置3だけがサーバ装置2からの通知に応じた処理を行うようになる。
例えば、ユーザが有するフィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bが同じ識別情報でウェブメールサービスに対してログインしている場合に、当該ウェブメールサービスを提供するサーバ装置2から当該フィーチャーフォン3a及び当該スマートフォン3bに対して同じ内容のメール受信通知が行われると、当該フィーチャーフォン3aは、自装置が現在ユーザによって操作されているかを判断し、当該スマートフォン3bは、自装置が現在ユーザによって操作されているかを判断する。そして、フィーチャーフォン3aは、自装置がユーザによって現在操作されていないときには、サーバ装置2からのメール受信通知に応じて、ユーザに対してメール受信の通知を行う。また、スマートフォン3bは、自装置がユーザによって現在操作されていないときには、サーバ装置2からのメール受信通知に応じて、ユーザに対してメール受信の通知を行う。
このように、本例では、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3において、ユーザによって現在操作されている端末装置3とユーザによって現在操作されていない端末装置3とが存在する場合には、ユーザによって現在操作されていない端末装置3だけがサーバ装置2からの通知に応じた処理を行っている。したがって、ユーザが所有する複数の端末装置3のうち、ユーザが現在操作している端末装置3にはサーバ装置2からの通知に応じた処理を実行させずに、ユーザが現在操作していない端末装置3に当該通知に応じた処理を実行させることができる。そのため、例えば、ユーザが現在操作している端末装置3から、当該ユーザに対して音声着呼の通知あるいはメール受信の通知が行われることを抑制することができる。よって、ユーザが現在操作している端末装置3の表示画面が、音声着呼の通知あるいはメール受信の通知のための表示画面に切り替わったりすることを抑制することができる。
<第4変形例>
本変形例では、サーバ装置2が同じ識別情報で特定される複数の端末装置3に対して同じ内容の通知を行う場合には、当該複数の端末装置3のそれぞれは、自装置がユーザによって所持されているときには、当該通知に応じた処理を行うようになっている。一方で、当該複数の端末装置3のそれぞれは、自装置がユーザによって所持されていないときには、当該通知に応じた処理を行わないようになっている。これにより、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3において、ユーザによって所持されている端末装置3とユーザによって所持されていない端末装置3とが存在する場合には、ユーザによって所持されている端末装置3だけがサーバ装置2からの通知に応じた処理を行うようになる。
例えば、ユーザが有するフィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bが同じ識別情報でIP音声通話サービスに対してログインしている場合に、当該IP音声通話サービスを提供するサーバ装置2から当該フィーチャーフォン3a及び当該スマートフォン3bに対して同じ内容の音声着呼通知が行われると、当該フィーチャーフォン3aは、自装置がユーザによって所持されているか否かを制御部37で判断し、当該スマートフォン3bは、自装置がユーザによって所持されているか否かを制御部37で判断する。そして、フィーチャーフォン3aは、自装置がユーザによって所持されているときには、サーバ装置2からの音声着呼通知に応じて、ユーザに対して音声着呼の通知を行う。また、スマートフォン3bは、自装置がユーザによって所持されているときには、サーバ装置2からの音声着呼通知に応じて、ユーザに対して音声着呼の通知を行う。
このように、本例では、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3において、ユーザによって所持されている端末装置3とユーザによって所持されていない端末装置3とが存在する場合には、ユーザによって所持されている端末装置3だけがサーバ装置2からの通知に応じた処理を行っている。したがって、ユーザが所有する複数の端末装置3のうち、ユーザが所持していない端末装置3にはサーバ装置2からの通知に応じた処理を実行させずに、ユーザが所持している端末装置3に当該通知に応じた処理を実行させることができる。そのため、例えば、ユーザが所持していない端末装置3から、当該ユーザに対して音声着呼の通知あるいはメール受信の通知が行われることを抑制することができる。よって、ユーザは、端末装置3からの音声着呼の通知あるいはメール受信の通知に確実に応答することが可能となる。
なお、本変形例では、各端末装置3には、当該端末装置3がユーザによって所持されているか否かの判断を行うために、例えば加速度センサが設けられている。端末装置3の制御部は、自装置に設けられた加速度センサの出力信号に基づいて、例えば、自装置の位置が連続的に変化しているか否かを判断する。そして、端末装置3の制御部は、自装置の位置が連続的に変化していると判断すると、自装置がユーザによって所持されていると判断する。
また、端末装置3に対してGPS(Global Positioning System)受信機を設けても良い。この場合には、端末装置3の制御部は、自装置に設けられたGPS受信機から出力される位置情報に基づいて、例えば、自装置の位置が連続的に変化しているか否かを判断する。そして、端末装置3の制御部は、自装置の位置が連続的に変化していると判断すると、自装置がユーザによって所持されていると判断する。
また、端末装置3は、自装置の操作部がユーザによって所定時間内に所定回数以上操作されている場合に、つまり頻繁に操作されている場合に、自装置がユーザによって所持されていると判断しても良い。また、端末装置3が電池駆動端末装置3である場合には、当該端末装置3は、電池減少速度が所定値よりも大きい場合に、つまり電池残量の減りが速い場合に、自装置がユーザによって所持されていると判断しても良い。また、端末装置3がWifi(登録商標)等の無線LANを用いて無線通信することが可能である場合には、当該端末装置3がアクセスするアクセスポイントが連続的に変化する場合に、自装置がユーザによって所持されていると判断しても良い。
なお、端末装置3がユーザによって自装置が所持されているか否かを判断する方法は、上記の方法に限られず、他の方法であっても良い。また、複数の判断方法を組み合わせて使用しても良い。
<第5変形例>
本変形例では、各端末装置3は、サーバ装置2からサービスが提供されている際には、言い換えれば、当該サービスにログインしている際には、当該サービスでの自装置の識別情報と同じ識別情報の他の端末装置が自装置の近くに存在するか否かを判断する。本変形例では、上記の第1及び第2変形例と同様に、複数の端末装置3は無線通信部400を用いて直接的に相互通信可能となっている。そして、各端末装置3は、サーバ装置2からサービスが提供されている際には、無線通信部400を用いて当該サービスでの自装置の識別情報を定期的にあるいは不定的に周囲の他の端末装置3に通知している。各端末装置3は、サーバ装置2からサービスが提供されている際には、無線通信部400が、周囲の他の端末装置3から、自装置の識別情報と同じ識別情報を受信するか否かを監視する。そして、各端末装置3は、無線通信部400が、周囲の他の端末装置3から、自装置の識別情報と同じ識別情報を受信しない場合には、自装置の識別情報と同じ識別情報の他の端末装置が自装置の近くには存在していないと判断する。一方で、各端末装置3は、無線通信部400が、周囲の他の端末装置3から、自装置の識別情報と同じ識別情報を受信する場合には、自装置の識別情報と同じ識別情報の他の端末装置が自装置の近くに存在すると判断する。このように、各端末装置3は、無線通信部400の通信状況に基づいて、自装置と同じ識別情報で特定される他の端末装置3が自装置の近くに存在するかを判断している。なお、端末装置3が、自装置の識別情報と同じ識別情報の他の端末装置が自装置の近くに存在するか否かを判断する方法については、この限りではない。
そして、本変形例では、サーバ装置2が同じ識別情報で特定される複数の端末装置3に対して同じ内容の通知を行う場合には、当該複数の端末装置3のそれぞれは、自装置の識別情報と同じ識別情報の他の端末装置3が自装置の近くに存在しないと判断したきには、当該通知に応じた処理を行うようになっている。一方で、当該複数の端末装置3のそれぞれは、自装置の識別情報と同じ識別情報の他の端末装置3が自装置の近くに存在すると判断したきには、上述のように、ユーザ設定情報に基づいて、サーバ装置2からの当該通知に応じた処理を行うか否かを判断するようになっている。これにより、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3が互いに離れて存在する場合には、当該複数の端末装置3のすべてが、サーバ装置2からの通知に応じた処理を行うようになる。一方で、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3が互いに近づいて存在する場合には、当該複数の端末装置3のそれぞれが、ユーザ設定情報に基づいてサーバ装置2からの当該通知に応じた処理を行うか否かを判断することにより、当該複数の端末装置3の一部だけがサーバ装置2からの当該通知に応じた処理を行うようになる。
例えば、ユーザが有するフィーチャーフォン3a及びスマートフォン3bが同じ識別情報でIP音声通話サービスに対してログインしている場合に、当該IP音声通話サービスを提供するサーバ装置2から当該フィーチャーフォン3a及び当該スマートフォン3bに対して同じ内容の音声着呼通知が行われると、当該フィーチャーフォン3aは、自装置の近くに当該スマートフォン3bが存在するか否かを制御部37で判断し、当該スマートフォン3bは、自装置の近くに当該フィーチャーフォン3aが存在するか否かを制御部37で判断する。そして、フィーチャーフォン3aは、自装置の近くにスマートフォン3bが存在しないと判断すると、サーバ装置2からの音声着呼通知に応じて、ユーザに対して音声着呼の通知を行う。また、スマートフォン3bは、自装置の近くにフィーチャーフォン3aが存在しないと判断すると、サーバ装置2からの音声着呼通知に応じて、ユーザに対して音声着呼の通知を行う。つまり、フィーチャーフォン3aとスマートフォン3bとが互いに離れている場合には、当該フィーチャーフォン3aと当該スマートフォン3bのそれぞれがサーバ装置2からの通知に応じた処理を行う。一方で、フィーチャーフォン3aとスマートフォン3bとが互いに近くに存在する場合には、当該フィーチャーフォン3aと当該スマートフォン3bのそれぞれがユーザ設定情報に基づいてサーバ装置2からの通知に応じた処理を行うか否かを判断することによって、当該フィーチャーフォン3a及び当該スマートフォン3bのどちらか一方だけが当該通知に応じた処理を行う。
このように、本例では、同じ識別情報で特定される複数の端末装置3が互いに離れて存在する場合には、当該複数の端末装置3のすべてがサーバ装置2からの通知に応じた処理を行うようになっている。したがって、ユーザが所有する複数の端末装置3が互いに離れて存在する場合には、当該複数の端末装置3のすべてにサーバ装置2からの通知に応じた処理を行わせることができる。そのため、ユーザは、例えば、端末装置3から通知される音声着呼の通知あるいはメール受信の通知に対して応答しやすくなる。
この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。