JP6077944B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、空気入りタイヤに関し、特に、負荷転動時におけるリムずれを有効に防止して、リムとの好適なフィット状態を保つことが可能な空気入りタイヤに関する。
一般に、空気入りタイヤをリムに装着したとき、リムフランジと接触する部分であるビード部とこれに隣接するサイドウォール部のタイヤの側周面の輪郭形状は、例えば図4に示すように、適用リム24に装着し所定空気圧を充填した無負荷状態におけるタイヤ装着姿勢にて、所定C点から所定B点までの間、所定曲率半径R1を有しタイヤ外方に向かって凸となる曲率を持つ第1の曲線部21を有するように形成される。なお、図4においてはタイヤの側周面の輪郭形状をわかりやすくするため、適用リム24を離して描いている。
ここで、符号21aは、第1の曲線部21を一部に含み上記曲率半径R1を有する仮想円を示している。O1はこの仮想円の曲率中心、RLはリム径ラインを示す。ここで、従来タイヤ20を適用リム24に装着し所定空気圧を充填した無負荷状態におけるタイヤ装着姿勢では、B点がリムフランジ24aと接触しているタイヤ径方向最外側位置である。
このように従来タイヤにおいては、サイドウォール部からビード部のリムフランジと接触する部分までのタイヤ側周面の輪郭形状を、所定曲率半径を有する1つの曲面で構成するのが一般的である(特許文献1参照)。
特開2007−331543号公報
しかしながら、このような従来タイヤでは負荷転動時、以下のような問題が生じる。図5は、図4に示す従来タイヤの部分拡大図であり、適用リムへの装着状態を示す。無負荷状態でB点までリムフランジ24aと接触している場合、所定負荷条件下での負荷転動時にはB点よりもタイヤ径方向外側のタイヤ側周面部分にまでくり返しリムフランジ24aとの接触領域が拡大する。しかし、第1の曲線部21はタイヤ外方に向かって凸な曲率を持つ曲線部であり、タイヤは負荷転動時にリムフランジ24aから大きな干渉を受けることになる。つまり、負荷転動時に空気入りタイヤ20とリム24とのフィット状態が崩れ、リムずれが生じやすくなる。その結果、操縦安定性および乗り心地の悪化が懸念される。
そこで本発明は、上記課題に鑑み、負荷転動時におけるリムずれを有効に防止して、リムとの好適なフィット状態を保つことが可能で、操縦安定性および乗り心地を損なわない新規な空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明者は、リムフランジと対向するタイヤの側周面部分に着目し、負荷転動時にリムフランジからの干渉を受けにくくするとの着想から、以下の発明を完成した。
すなわち、上記課題に鑑み、本発明の要旨構成は以下の通りである。
(1)適用リムに装着し所定空気圧を充填した無負荷状態におけるタイヤの装着姿勢にて、タイヤの側周面形状がタイヤ幅方向断面で見て、
タイヤ外方に向かって凸となる曲率を持つ第1の曲線部と、
該第1の曲線部のタイヤ径方向内側に連なりタイヤ内方に向かって凸となる曲率を持つ第2の曲線部と、
該第2の曲線部のタイヤ径方向内側に連なりタイヤ外方に向かって凸となる曲率を持つ第3の曲線部とを含み、
前記第1〜3の曲線部が下記に示す条件a〜eを満たすことを特徴とする空気入りタイヤ。
<記>
a.前記第1の曲線部は、
前記適用リムのリムフランジ断面の変曲点からリム径ラインに下ろした垂線の足であるP点からリム径ラインに対して60°〜70°の範囲内にある所定角度θ1で延びる第1の線分上にあって、リム径ラインからタイヤ断面高さSHの35%〜50%の範囲内にある所定高さSWH1の位置にあるA点と、該A点よりもタイヤ径方向内側の所定位置B点とを通り、所定曲率半径R1を有する第1の仮想円のうち、前記A点と同じまたは前記A点よりもタイヤ径方向外側の所定位置C点から、該第1の仮想円と前記第1の線分との交点であり、前記A点よりもタイヤ径方向内側に位置する交点D点までの部分である。
b.前記第3の曲線部は、
前記P点からリム径ラインに対して前記θ1よりも大きい70°〜80°の範囲内にある所定角度θ2で延びる第2の線分上にあって、リム径ラインから前記SHの45%〜60%の範囲内にある所定高さSWH2の位置にあるE点と、前記第1の仮想円と前記第2の線分との交点であるF点とを通り、前記曲率半径R1よりも大きい所定曲率半径R2を有する第2の仮想円上の部分であって、前記D点よりタイヤ径方向内側に位置する第2の仮想円上の所定位置G点から前記F点までの部分である。
c.前記第2の曲線部は、前記D点から前記G点までを30mm以下の所定曲率半径R3で結んだ曲線部である。
d.前記B点が、前記タイヤ装着姿勢で適用リムのリムフランジと接触しているタイヤ径方向最外側位置である。
e.前記a〜cに関わらず、前記D点が変曲点となる。
(2)前記第1の曲線部の曲率中心が、A点を通りリム径ラインに平行な線上にあり、
前記第3の曲線部の曲率中心が、E点を通りリム径ラインに平行な線上にある上記(1)に記載の空気入りタイヤ。
(3)前記R1が20〜100mmであり、前記R2が100〜250mmである上記(1)または(2)に記載の空気入りタイヤ。
(4)前記第3の曲線部は、負荷転動時には適用リムのリムフランジとくり返し接触する部分である上記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
本発明によれば、負荷転動時におけるリムずれを有効に防止して、リムとの好適なフィット状態を保つことが可能で、操縦安定性および乗り心地を損なわない新規な空気入りタイヤを提供することができる。その作用については後述する。
本発明に従う空気入りタイヤを適用リムに装着し所定空気圧を充填した無負荷状態における、タイヤ幅方向の半断面図である。 本発明に従う空気入りタイヤの側周面の輪郭形状を説明するための図である。 図1に示す空気入りタイヤの要部を示す部分拡大図である。 従来の空気入りタイヤの側周面の輪郭形状を説明するための図である。 図4に示す従来タイヤの部分拡大図である。
以下、図面を参照しつつ本発明をより詳細に説明する。なお、同一の構成要素には原則として同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本発明に従う代表的な空気入りタイヤ1を適用リムに装着し所定空気圧を充填した無負荷状態における、タイヤ幅方向の半断面図である。この実施形態において、空気入りタイヤ1は、トレッド部6(半部のみ図示)と、トレッド部6の両側部からタイヤ径方向内側に延びる一対のサイドウォール部5(片側のみ図示)と、各サイドウォール部のタイヤ径方向内側に延びるビード部4(片側のみ図示)とを備える。
また、ビード部4に埋設した一対のビードコア2(片側のみ図示)間にトロイド状に延びる少なくとも一枚のカーカスプライからなるカーカス7(図1では1プライ)を有する。図1では、カーカスプライを、一対のビードコア2およびゴム3の周りに、それぞれの側部部分を折り返した形状を示したが、本発明ではこれに限られることはない。カーカス7を構成するプライはコードゴム被覆層であり、コード材料としてはスチール、有機繊維などが例示できる。ラジアルカーカスの場合、コードはタイヤ周方向に対し70°〜90°の角度で配列される。
空気入りタイヤ1は、カーカス7のタイヤ径方向外側、コードをゴム被覆してなる少なくとも1層のベルト層8(図1では2層)を備える。コードとしては、スチールコードや有機繊維コードが例示できる。ベルト層8は、典型的にはコードのタイヤ赤道面に対する傾斜角度が互いに逆向きの2枚のベルトプライを貼り合わせた交錯ベルト層からなる。さらに図1では、ベルト層8のタイヤ径方向外側に、コードがタイヤ赤道面と略平行に配列された第1のベルト補強層9(キャップ層、図1では半部のみ図示)を備える。また、第1のベルト補強層9の両端部をそれぞれ覆うように配置した狭幅の第2のベルト補強層10(レイヤー層、図1では片側のみ図示)を設けた、いわゆるキャップ&レイヤー構造を有する。
次に、本発明の構成上の主な特徴であるタイヤの側周面の輪郭形状について図1及び図2を参照して説明する。空気入りタイヤ1は、適用リム14に装着し所定空気圧を充填した無負荷状態におけるタイヤの装着姿勢にて、タイヤの側周面形状が、タイヤ幅方向断面で見て、タイヤ外方に向かって凸となる曲率を持つ第1の曲線部11と、該第1の曲線部11のタイヤ径方向内側に連なりタイヤ内方に向かって凸となる曲率を持つ第2の曲線部12と、該第2の曲線部12のタイヤ径方向内側に連なりタイヤ外方に向かって凸となる曲率を持つ第3の曲線部13とを含む。そして、これら第1〜3の曲線部が以下の条件を満たすことが特徴である。
なお、本明細書において「所定空気圧」とは、下記規格に記載されている適用サイズにおける単輪の最大荷重(最大負荷能力)に対応する空気圧のことを意味する。また「所定負荷条件」とは、同規格に記載されている適用サイズにおける単輪の最大荷重(最大負荷能力)の荷重をかけることを意味する。「適用リム」とは、同規格に記載されている適用サイズにおける標準リム(または“Approved Rim”、“Recommended Rim”)のことである。かかる産業規格については、タイヤが生産又は使用される地域に有効な規格が定められている。例えば、アメリカ合衆国では、”The Tire and Rim Association Inc.のYear Book”であり、欧州では、”The European Tire and Rim Technical OrganizationのSTANDARDS MANUAL”であり、日本では日本自動車タイヤ協会の”JATMA Year Book”である。
(第1の曲線部)
まず、第1の曲線部11について図2を参照して説明する。なお、図2においてはタイヤの側周面の輪郭形状をわかりやすくするため、適用リム14を離して描いている。第1の曲線部11は、適用リム14のリムフランジ14a断面の変曲点Q(図1参照)からリム径ラインRLに下ろした垂線の足であるP点からリム径ラインに対して60°〜70°の範囲内にある所定角度θ1で延びる第1の線分15上にあって、リム径ラインRLからタイヤ断面高さSH(不図示)の35%〜50%の範囲内にある所定高さSWH1の位置にあるA点と、該A点よりもタイヤ径方向内側の所定位置B点とを通り、所定曲率半径R1を有する第1の仮想円11aのうち、A点と同じまたはA点よりもタイヤ径方向外側の所定位置C点から、第1の仮想円11aと第1の線分15との交点であり、前記A点よりもタイヤ径方向内側に位置する交点D点までの部分である。「タイヤ断面高さSH」は、タイヤの外径とリム径の差の1/2と定義され、換言するとリム径ラインRLからタイヤ赤道位置にあるトレッド部6の表面までの距離である。また、「リム径ライン」とは、リム径を測定する位置をいう。
(第3の曲線部)
次に、第3の曲線部13について説明する。第3の曲線部13は、P点からリム径ラインRLに対してθ1よりも大きい70°〜80°の範囲内にある所定角度θ2で延びる第2の線分16上にあって、リム径ラインRLからSHの45%〜60%の範囲内にある所定高さSWH2の位置にあるE点と、第1の仮想円11aと第2の線分16との交点であるF点とを通り、前記曲率半径R1よりも大きい所定曲率半径R2を有する第2の仮想円13a上の部分であって、前記D点よりタイヤ径方向内側に位置する第2の仮想円上の所定位置G点から前記F点までの部分である。
(第2の曲線部)
最後に、第1の曲線部11と第3の曲線部13とを繋ぐ第2の曲線部12について説明する。第2の曲線部12は、前記D点から前記G点までを30mm以下の所定曲率半径R3(不図示)で結んだ曲線部である。ここで、線分16上のG点は、第2の曲線部12の曲率半径R3が決まれば、その曲率半径を有するように任意の位置にとることができる。
B点が、タイヤ装着姿勢で適用リム14のリムフランジ14aと接触しているタイヤ径方向最外側位置である。
そして、図1,2からも明らかな通り、隣接する第1および第2の曲線部同士は凹凸がタイヤ幅方向で互いに逆になっていることから、D点は角張った点となる。そこで、実際にはD点は変曲点となるように、D点の極近傍で丸みを帯びている。
ここで、本発明がこのような構成を採用した技術的意義を作用・効果も含めて説明する。図2において仮に第1の曲線部11がC点からB点まで連続していた場合、すなわち、D点からB点までのタイヤの側周面の輪郭形状が従来タイヤのように破線で示した第1の仮想円11aをとった場合は、図4,5ですでに述べたのと同じ問題が生じる。そこで、負荷転動時にリムフランジ14aと接触する可能性のあるタイヤのB点よりもタイヤ径方向外側にある側周面部分を、第2の曲線部12と第3の曲線部13とで区画した凹部で構成することを本発明者が着想した。図3は、空気入りタイヤ1の適用リム14への装着状態を示す図1の部分拡大図である。図3は無負荷状態であるが、負荷転動時には、リムフランジ14aとくり返し接触しうる領域は、B点よりもタイヤ径方向外側になり、F点あるいは第3の曲線部13の少なくとも一部分も接触しうる。その場合、図5の従来タイヤに比べて、負荷転動時にリムフランジ14aからの干渉、入力が少なくなる結果、空気入りタイヤ20とリム24とのフィット状態崩れにくく、リムずれが生じにくい。その結果、操縦安定性および乗り心地を損なうことがない。
ここで、本発明においては、θ2をθ1より大きくすることが重要となる。θ2>θ1とすることによって、新たに第3の曲線部13を規定することができ、負荷転動時にリムフランジ14aからの干渉、入力を少なくすることができるからである。
また、R2をR1よりも大きくすることによって、第3の曲線部13は第1の曲線部11よりも立ち上がるので、負荷転動時にリムフランジ14aからの干渉、入力をより少なくすることができる。
ここで、A点を特定するにあたり、第1の線分15がリム径ラインRLとなす角θ1を60°〜70°とし、リム径ラインRLからA点までの高さSWH1をタイヤ断面高さSHの35%〜45%としたのは、操縦安定性の確保と製造安定性の観点であるすなわち、θ1が60°未満では、製造安定性の点で好ましくなく、70°を超えると、操縦安定性の点で好ましくない。また、SWH1がSHの35%未満であると、製造安定性の点で好ましくなく、45%を超えると、操縦安定性の点で好ましくない。
また、E点を特定するにあたり、第2の線分16がリム径ラインRLとなす角θ2を70°〜80°とし、リム径ラインRLからE点までの高さSWH2をタイヤ断面高さSHの45%〜60%としたのは、以下の理由である。すなわち、θ2が70°未満では、θ1との差が小さくなりすぎて、負荷転動時にリムフランジ14aからの干渉、入力を少なくする作用が少なくなる点で好ましくなく、80°を超えると、操縦安定性の点で好ましくない。また、SWH1がSHの45%未満であると、負荷転動時にリムフランジ14aからの干渉、入力を少なくする作用が少なくなる点で好ましくなく、60%を超えると、操縦安定性の点で好ましくない。θ2とSWH2を定めてE点が特定されれば、F点の位置も特定される。BF間の距離は3〜5mm程度となることが好ましい。
また、第3の曲線部もタイヤ内方に凸にしてしまうと、リムとの均一な接地圧が保持できなくなる。そのため、第2の曲線部12をタイヤ内方に向かって凸にし、第3の曲線部13をタイヤ外方に向かって凸にした。
第2の曲線部の曲率半径R3を30mm以下としたのは、30mmより大きくすると、負荷転動時にリムと接触する可能性が高くなるためである。
ここで、線分16上のG点は、第2の曲線部12の曲率半径R3が決まれば、第2の曲線部12と第2の仮想円13aとの交点として特定される。R3を30mm以下とすることにより、窪み量を確保できるのである。
第1の曲線部11のうち最もタイヤ径方向外側であるC点の位置は、A点と同じ位置、またはA点よりもタイヤ径方向外側であれば特に限定されない。
図2に示すように、第1の曲線部11の曲率中心O1が、A点を通りリム径ラインRLに平行な線17上にあり、第3の曲線部13の曲率中心O2が、E点を通りリム径ラインRLに平行な線18上にあることが、本発明の効果をよりえる観点から好ましい。この場合、A点はタイヤ幅方向の最大幅位置となる。
R1が20〜100mmであり、R2が100〜250mmであることが好ましい。R2が100mm未満の場合、リムフランジとの干渉が生じるおそれがあり、R2が250mm超えの場合、均一なタイヤ/リム接地圧の確保が困難となるおそれがある。
また、本実施形態の空気入りタイヤ1は、タイヤ断面高さSHが70〜150mmの範囲内で、偏平率は30〜55%の範囲内であることが、R1をより小さくする観点から好ましい。
本実施形態では、図1に示した内部構造で説明したが、本発明の特徴はサイドウォール形状にあり、タイヤの内部構造はこれに限られない。また、本実施形態の空気入りタイヤ1は乗用車用タイヤをはじめ、いずれの用途のタイヤにも用いることができる。
次に、本発明の効果をさらに明確にするために、以下の実施例、比較例、および従来例にかかる空気入りタイヤを用いて行った比較評価について説明する。JATMA規格に定める適用リムに装着した、表1に記載の実施例タイヤおよび比較例タイヤを一般車両に4輪とも装着し、2名が乗車して実車走行試験を行った。具体的には、欧州市場路面を時速40〜100kmで走行した。各タイヤのサイズは245/45R18とし、内圧220kPa、荷重2名乗車相当とした。リムフランジ形状はいずれも8J、フランジ高さはいずれも17.3mmとした。
走行開始時と40km走行後について、操縦安定性評価と乗り心地評価を専門のドライバー2名で行い、2名のフィーリング評点(10点満点)の平均を求めた。なお、評価基準としては7点以上であれば合格点であり、それ以下では性能不足と感じられる。その結果を、表1にあわせて示す。
Figure 0006077944
表1に示すとおり、本発明の条件を満たす実施例は、本発明の条件を満足しない従来例および比較例に比べて、操縦安定性と乗り心地が良く、また、走行を続けてもこれらの性能の低下がないことが確かめられた。
本発明によれば、負荷転動時におけるリムずれを有効に防止して、リムとの好適なフィット状態を保つことが可能で、操縦安定性および乗り心地を損なわない新規な空気入りタイヤを提供することができる。
1 空気入りタイヤ 11 第1の曲線部 11a 第1の仮想円
12 第2の曲線部 13 第3の曲線部 13a 第2の仮想円
14 適用リム 14a リムフランジ 15 第1の線分
16 第2の線分 17 A点を通りリム径ラインに平行な線
18 E点を通りリム径ラインに平行な線 RL リム径ライン
R1 第1の曲線部の曲率半径 R2 第3の曲線部の曲率半径
R3 第2の曲線部の曲率半径(図示せず) O1 第1の曲線部の曲率中心
O2 第3の曲線部の曲率中心

Claims (4)

  1. 適用リムに装着し所定空気圧を充填した無負荷状態におけるタイヤの装着姿勢にて、タイヤの側周面形状がタイヤ幅方向断面で見て、
    タイヤ外方に向かって凸となる曲率を持つ第1の曲線部と、
    該第1の曲線部のタイヤ径方向内側に連なりタイヤ内方に向かって凸となる曲率を持つ第2の曲線部と、
    該第2の曲線部のタイヤ径方向内側に連なりタイヤ外方に向かって凸となる曲率を持つ第3の曲線部とを含み、
    前記第1〜3の曲線部が下記に示す条件a〜eを満たすことを特徴とする空気入りタイヤ。
    <記>
    a.前記第1の曲線部は、
    前記適用リムのリムフランジ断面の変曲点からリム径ラインに下ろした垂線の足であるP点からリム径ラインに対して60°〜70°の範囲内にある所定角度θ1で延びる第1の線分上にあって、リム径ラインからタイヤ断面高さSHの35%〜50%の範囲内にある所定高さSWH1の位置にあるA点と、該A点よりもタイヤ径方向内側の所定位置B点とを通り、所定曲率半径R1を有する第1の仮想円のうち、前記A点と同じまたは前記A点よりもタイヤ径方向外側の所定位置C点から、該第1の仮想円と前記第1の線分との交点であり、前記A点よりもタイヤ径方向内側に位置する交点D点までの部分である。
    b.前記第3の曲線部は、
    前記P点からリム径ラインに対して前記θ1よりも大きい70°〜80°の範囲内にある所定角度θ2で延びる第2の線分上にあって、リム径ラインから前記SHの45%〜60%の範囲内にある所定高さSWH2の位置にあるE点と、前記第1の仮想円と前記第2の線分との交点であるF点とを通り、前記曲率半径R1よりも大きい所定曲率半径R2を有する第2の仮想円上の部分であって、前記D点よりタイヤ径方向内側に位置する第2の仮想円上の所定位置G点から前記F点までの部分である。
    c.前記第2の曲線部は、前記D点から前記G点までを30mm以下の所定曲率半径R3で結んだ曲線部である。
    d.前記B点が、前記タイヤ装着姿勢で適用リムのリムフランジと接触しているタイヤ径方向最外側位置である。
    e.前記a〜cに関わらず、前記D点が変曲点となる。
  2. 前記第1の曲線部の曲率中心が、A点を通りリム径ラインに平行な線上にあり、
    前記第3の曲線部の曲率中心が、E点を通りリム径ラインに平行な線上にある請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記R1が20〜100mmであり、前記R2が100〜250mmである請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記第3の曲線部は、負荷転動時には適用リムのリムフランジとくり返し接触する部分である請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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