JP6077434B2 - エレベータのガイドレール給油装置 - Google Patents

エレベータのガイドレール給油装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6077434B2
JP6077434B2 JP2013241254A JP2013241254A JP6077434B2 JP 6077434 B2 JP6077434 B2 JP 6077434B2 JP 2013241254 A JP2013241254 A JP 2013241254A JP 2013241254 A JP2013241254 A JP 2013241254A JP 6077434 B2 JP6077434 B2 JP 6077434B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide rail
application member
car
lubricating oil
elevator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013241254A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015101418A (ja
Inventor
八巻 正光
正光 八巻
雅宏 山▲崎▼
雅宏 山▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Building Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority to JP2013241254A priority Critical patent/JP6077434B2/ja
Publication of JP2015101418A publication Critical patent/JP2015101418A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6077434B2 publication Critical patent/JP6077434B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Description

本発明は、乗かごまたはカウンタウェイトに設けられたガイドシューが摺動するガイドレールに対して潤滑油を供給するエレベータのガイドレール給油装置に関する。
エレベータの昇降路内には、ガイドレールが上下方向に延びて設けられている。乗かごまたはカウンタウェイトから成る昇降体には、ガイドレールに対して摺接して位置するガイドシューが設けられている。つまり、昇降体の昇降に伴い、ガイドレールに対しガイドシューが摺動することによって、昇降体の昇降が案内される。ガイドレールに対してガイドシューを円滑に摺動させるために、ガイドレールには潤滑油を供給することが行われる。
ガイドレールに潤滑油を供給するガイドレール給油装置としては、特許文献1に開示されたものがある。このガイドレール給油装置は、オイル(潤滑油)を蓄える給油器と、この給油器からガイドレールに向かってオイルを導く給油パイプと、この給油パイプと給油器との間に介在するオイル弁と、ガイドレールの摺動抵抗に応じてオイル弁を開閉するリンク機構とを備える。
そのリンク機構は、ガイドレールに接触する摺動子と、この摺動子を支える摺動子支えと、この摺動子支えと一端部が結合されたアームと、このアームの他端部にピンを介して回動自在に結合されたコネクティングロッドと、このコネクティングロッドと摺動子支えとの間の位置でピンを介してアームを回動自在に支持するスタンドと、ガイドシューに対してスタンドを固定する台と、コネクティングロッドの動作をオイル弁に伝達する部材(ピン等)とを備える。
実開昭61−105374号公報
特許文献1に開示された給油装置は、ガイドレールに対して過度に潤滑油を供給することを防止できるものの、オイル弁およびリンク機構を備える複雑な構成であるので、製作コストが高いという問題を有する。このため、特許文献1に開示された給油装置よりも簡素な構成で、ガイドレールに対して過度に潤滑油を供給することを防止できるものが望まれている。
本発明は前述の事情を考慮してなされたものであり、その目的は、従来よりも簡素な構成でガイドレールに対して過度に潤滑油を供給することを防止できるエレベータのガイドレール給油装置を提供することにある。
前述の目的を達成するために本発明に係るエレベータのガイドレール給油装置は、乗かごまたはカウンタウェイトから成る昇降体に設けられたガイドシューの摺動対象であるガイドレールに対し潤滑油を供給するエレベータのガイドレール給油装置において、潤滑油を貯留し、前記昇降体と一体で昇降するケースと、潤滑油を含浸する性質を有し、前記ガイドレールに対し離間した初期位置から前記ガイドレールに接触する作動位置に移動可能に前記ケースに保持された塗布部材と、前記ケース内の潤滑油を毛細管現象により吸い上げて前記塗布部材に供給する吸上げ部材と、前記塗布部材と結合した状態で前記ガイドレールに接触して位置する摺動子と、前記昇降体が停止した状態、および、前記ガイドレールにおける潤滑油が充足した状態において、前記塗布部材を前記初期位置に保持する保持構造とを備え、前記ガイドレールにおける潤滑油が不足した状態での前記昇降体の上昇中または下降中に、前記摺動子は、前記ガイドレールとの間に生じる過大な摺動抵抗により引き動かされることで、前記保持構造による保持力に抗して前記塗布部材を前記作動位置に移動させることを特徴とする。
本発明に係るエレベータのガイドレール給油装置においては、摺動子が塗布部材を直接、初期位置から作動位置(ガイドレールに接触する位置)に移動させて、ガイドレールに潤滑油を塗布させるものである。これにより、本発明に係るエレベータのガイドレール給油装置は、オイル弁およびリンク機構を必要としない簡素な構成で、すなわち、従来よりも簡素な構成で、ガイドレールに対して過度に潤滑油を供給することを防止でき、したがって、ガイドレール給油装置の製作コストの削減に貢献できる。
本発明の一実施形態に係るエレベータのガイドレール給油装置が適用されるエレベータの図である。 本発明の一実施形態に係るエレベータのガイドレール給油装置の上面図である。 図2に示したガイドレール給油装置の正面図である。 ケースに設けられた第1側面用塗布部材、第2側面用塗布部材、突端用塗布部材を上方から見た状態の図である。 図2のV−V断面図である。 図3に示した第1側面用塗布部材、第2側面用塗布部材、突端用塗布部材のうち、第1側面用塗布部材が作動した状態の正面図である。
本発明の一実施形態に係るエレベータのガイドレール給油装置について図1〜図6を用いて説明する。
本実施形態に係るエレベータのガイドレール給油装置が適用されるエレベータ1は、図1に示すように、昇降路2と、この昇降路2内に配置される乗かご10(昇降体)およびカウンタウェイト20(昇降体)と、これら乗かご10とカウンタウェイト20を連結する複数のワイヤーロープ3と、これらのワイヤーロープ3を巻き上げる巻上機4と、昇降路2の壁面に上下方向に延びて設けられた1対の乗かご用ガイドレール5および1対のカウンタウェイト用ガイドレール6とを備える。
乗かご10の上端部および下端部には、乗かご用ガイドレール5に対して摺動する乗かご用ガイドシュー11,12のそれぞれが設けられている。カウンタウェイト20の上端部および下端部には、カウンタウェイト用ガイドレール6に対して摺動するカウンタウェイト用ガイドシュー21,22が設けられている。つまり、乗かご10(昇降体)の昇降に伴い、乗かご用ガイドレール5に対し乗かご用ガイドシュー11,12が摺動することによって、乗かご10の昇降が案内され、カウンタウェイト20(昇降体)の昇降に伴い、カウンタウェイト用ガイドレール6に対しカウンタウェイト用ガイドシュー21,22が摺動することによって、カウンタウェイト20の昇降が案内される。
本実施形態に係るガイドレール給油装置は、図2〜図6に示すガイドレール給油装置30であり、乗かご10またはカウンタウェイト20に設けられたガイドシュー(乗かご用ガイドシュー11,12またはカウンタウェイト用ガイドシュー21,22)の摺動対象であるガイドレール(乗かご用ガイドレール5またはカウンタウェイト用ガイドレール6)に対して潤滑油を供給するものである。以下では、本実施形態に係るガイドレール給油装置30が乗かご用ガイドレール5に対して潤滑油を供給するものとして用いられる場合を例に挙げて説明し、カウンタウェイト用ガイドレール6に対して潤滑油を給油するものとして用いられる場合については、乗かご用ガイドレール5に対して潤滑油を供給するものとして用いられる場合と同様なので説明を省略する。
本実施形態に係るガイドレール給油装置30は、乗かご10の上部に設けられた乗かご用ガイドシュー11に取り付けられ、乗かご10と一体で昇降するものであり、乗かご用ガイドレール5に供給される潤滑油を貯留するケース31と、乗かご用ガイドレール5の一方の側面に潤滑油を塗布する板状の第1側面用塗布部材41と、乗かご用ガイドレール5の他方の側面に潤滑油を塗布する板状の第2側面用塗布部材42と、乗かご用ガイドレール5の突端に潤滑油を塗布する板状の突端用塗布部材43と、第1側面用塗布部材41に接触して結合した状態でケース31内の潤滑油90(図5に示す)に浸され、ケース31内の潤滑油90を毛細管現状により吸い上げて第1側面用塗布部材41に供給する第1側面用吸上げ部材51(図5に示す)と、第2側面用塗布部材42に接触して結合した状態でケース31内の潤滑油90に浸され、ケース31内の潤滑油90を毛細管現象により吸い上げて第2側面用塗布部材42に供給する第2側面用吸上げ部材52(図5に示す)と、突端用塗布部材43に接触して結合した状態でケース31内の潤滑油90に浸され、ケース31内の潤滑油90を毛細管現象により吸い上げて突端用塗布部材43に供給する、第1,第2側面用吸上げ部材51,52と同様の突端用吸上げ部材(図示してない)とを備える。
第1側面用塗布部材41、第2側面用塗布部材42および突端用塗布部材43は、乗かご用ガイドレール5が挿入される凹状の挿入部60を形成している。
ケース31には、第1側面用塗布部材41が載置される載置面31a(図4,図5に示す)と、第2側面用塗布部材42が載置される載置面31b(図4,図5に示す)と、突端用塗布部材43が載置される載置面31c(図4に示す)とが設けられている。これらの載置面31a〜31cは、乗かご用ガイドレール5から離れる方向(挿入部60から離れる方向)において下り傾斜を成す。
第1側面用塗布部材41には、この第1側面用塗布部材41を貫通した長孔から成るガイド孔41a,41b(図4に示す)が並列して設けられている。これらのガイド孔41a,41bは、挿入部60に対する乗かご用ガイドレール5の挿入方向(乗かご用ガイドレール11の突出方向)に対して直交する方向に延びている。載置面31aには、長孔ガイド孔41a,41bのそれぞれに挿入される円柱状のガイド突起31a1,31a2(図4に示す)が設けられている。ガイド孔41a,41bとガイド突起31a1,31a2とによって第1側面用塗布部材41は、乗かご用ガイドレール5の一方の側面に対し離間した初期位置(図2〜図5に示す位置)から、その一方の側面に接触する作動位置(図6に示す位置)に移動可能にケース31に保持されている。
第2側面用塗布部材42には、この第2側面用塗布部材42を貫通した長孔から成るガイド孔42a,42b(図4に示す)が並列して設けられている。これらのガイド孔42a,42bは、挿入部60に対する乗かご用ガイドレール5の挿入方向に対して直交する方向に延びている。載置面31bには、ガイド孔42a,42bのそれぞれに挿入される円柱状のガイド突起31b1,31b2(図4に示す)が設けられている。ガイド孔42a,42bとガイド突起31b1,31b2とによって第2側面用塗布部材42は、乗かご用ガイドレール5の他方の側面に対し離間した初期位置(図2〜図5に示す位置)から、その他方の側面に接触する作動位置(図示してない)に移動可能にケース31に保持されている。
突端用塗布部材43には、この突端用塗布部材43を貫通した長孔から成るガイド孔43a,43b(図4に示す)が並列して設けられている。これらのガイド孔43a,43bは、挿入部60に対する乗かご用ガイドレール5の挿入方向に延びている。載置面31bには、ガイド孔43a,43bのそれぞれに挿入される円柱状のガイド突起31c1,31c2(図4に示す)が設けられている。ガイド孔43a,43bとガイド突起31c1,31c2とによって突端用塗布部材43は、乗かご用ガイドレール5の突端に対し離間した初期位置(図2〜図5に示す位置)から、その突端に接触する作動位置(図示してない)に移動可能にケース31に保持されている。
本実施形態に係るガイドレール給油装置30は、第1側面用塗布部材41の上面と一端を結合された状態で第1側面用塗布部材41よりも上方に位置する乗かご用ガイドレール5の一方の側面の箇所に他端を接触して位置する第1側面用摺動子61(図2,図3,図5に示す)と、第2側面用塗布部材42の上面と一端を結合された状態で第2側面用塗布部材42よりも上方に位置する乗かご用ガイドレール5の他方の側面の箇所に他端を接触して位置する第2側面用摺動子62(図2,図3,図5に示す)と、突端用塗布部材43の上面と一端を結合された状態で突端用塗布部材43よりも上方に位置する乗かご用ガイドレール5の突端の箇所に他端を接触して位置する突端用摺動子63(図2に示す)とを備える。これら第1側面用摺動子61、第2側面用摺動子62および突端用摺動子63は、可撓性を有するゴム板から成る。
本実施形態に係るガイドレール給油装置30は、乗かご10が停止した状態(乗かご用ガイドシュー11が停止した状態)、および、乗かご用ガイドレール5の一方の側面における潤滑油が充足した状態において、第1側面用塗布部材41を初期位置に保持する保持構造と、乗かご10が停止した状態(乗かご用ガイドシュー11が停止した状態)、および、乗かご用ガイドレール5の他方の側面における潤滑油が充足した状態において、第2側面用塗布部材42を初期位置に保持する保持構造と、乗かご10が停止した状態(乗かご用ガイドシュー11が停止した状態)、および、乗かご用ガイドレール5の突端における潤滑油が充足した状態において、突端用塗布部材43を初期位置に保持する保持構造とを備える。
第1側面用塗布部材41に対して設けられた保持構造は、前述のように乗かご用ガイドレール5から離れる方向において下り傾斜を成す載置面31aと、第1側面用塗布部材41にシート状の吊下げ部材81を介して吊り下げられ、載置面31aを下る方向の力を第1側面用塗布部材41に作用させる錘71(図5に示す)とを備える。第2側面用塗布部材42に対して設けられた保持構造も第1側面用塗布部材41に対するものと同様に、乗かご用ガイドレール5から離れる方向において下り傾斜を成す載置面31bと、第2側面用塗布部材42にシート状の吊下げ部材82を介して吊り下げられ、載置面31bを下る方向の力を第2側面用塗布部材42に作用させる錘72(図5に示す)とを備える。突端用塗布部材43に対して設けられた保持構造も第1側面用塗布部材41に対するものと同様に、乗かご用ガイドレール5から離れる方向において下り傾斜を成す載置面31cと、突端用塗布部材43にシート状の吊下げ部材(図示してない)を介して吊り下げられ、載置面31cを下る方向の力を突端用塗布部材43に作用させる錘(図示してない)とを備える。
このように構成された本実施形態に係るエレベータのガイドレール給油装置30は、例えば次のように動作する。
乗かご10が停止した状態(乗かご用ガイドシュー11が停止した状態)において、第1側面用塗布部材41は載置面31aの傾斜と錘71により乗かご用ガイドレール5から離れた初期位置(図2〜図5に示す位置)に保持され、第2側面用塗布部材42は載置面31bの傾斜と錘72により乗かご用ガイドレール5から離れた初期位置(図2〜図5に示す位置)に保持され、突端用塗布部材43は載置面31cの傾斜と錘(図示してない)により乗かご用ガイドレール5から離れた初期位置(図2〜図5に示す位置)に保持される。
乗かご10の下降中、本実施形態に係るガイドレール給油装置30は、乗かご10とともに下方向(矢印D方向)に移動していく。乗かご用ガイドレール5の一方の側面、他方の側面、突端のそれぞれにおける潤滑油が充足した状態である場合には、第1側面用塗布部材41は載置面31aの傾斜と錘71により乗かご用ガイドレール5から離れた初期位置に保持され、第2側面用塗布部材42は載置面31bの傾斜と錘72により乗かご用ガイドレール5から離れた初期位置に保持され、突端用塗布部材43は載置面31cの傾斜と錘(図示してない)により乗かご用ガイドレール5から離れた初期位置に保持される。
これに対し、乗かご用ガイドレール5の一方の側面における潤滑油が不足した状態である場合、本実施形態に係るガイドレール給油装置30が乗かご用ガイドシュー11とともに下降したときに、第1側面用摺動子61は、乗かご用ガイドレール5との間に生じる過大な摺動抵抗により上方向(矢印U方向)に引き動かされることで、載置面31aと錘71による保持力に抗して第1側面用塗布部材41を作動位置(図6に示す位置)に移動させる。これにより、第1側面用塗布部材41に含浸された潤滑油が乗かご用ガイドレール5の一方の側面に塗布される。
また、乗かご用ガイドレール5の他方の側面における潤滑油が不足した状態である場合、本実施形態に係るガイドレール給油装置30が乗かご用ガイドシュー11とともに下降したときに、第2側面用摺動子62は、乗かご用ガイドレール5との間に生じる過大な摺動抵抗により上方向に引き動かされることで、載置面31bと錘72による保持力に抗して第2側面用塗布部材42を作動位置(図示してない)に移動させる。これにより、第2側面用塗布部材42に含浸された潤滑油が乗かご用ガイドレール5の他方の側面に塗布される。
また、乗かご用ガイドレール5の突端における潤滑油が不足した状態である場合、本実施形態に係るガイドレール給油装置30が乗かご用ガイドシュー11とともに下降したときに、第2側面用摺動子62は、乗かご用ガイドレール5との間に生じる過大な摺動抵抗により上方向に引き動かされることで、載置面31bと錘72による保持力に抗して第2側面用塗布部材42を作動位置(図示してない)に移動させる。これにより、第2側面用塗布部材42に含浸された潤滑油が乗かご用ガイドレール5の他方の側面に塗布される。
本実施形態に係るエレベータのガイドレール給油装置30は次の効果を奏する。
本実施形態に係るガイドレール給油装置30は、第1側面用摺動子61が第1側面用塗布部材41を直接、初期位置から作動位置に移動させて、乗かご用ガイドレール5の一方の側面に潤滑油を塗布させるものであり、第2側面用摺動子62が第2側面用塗布部材42を直接、初期位置から作動位置に移動させて、乗かご用ガイドレール5の他方の側面に潤滑油を塗布させるものであり、突端用摺動子63が突端用塗布部材43を直接、初期位置から作動位置に移動させて、乗かご用ガイドレール5の突端に潤滑油を塗布させるものである。つまり、本実施形態に係るガイドレール給油装置30は、オイル弁およびリンク機構を必要としない簡素な構成で、すなわち、従来よりも簡素な構成で、乗かご用ガイドレール5に対して過度に潤滑油を供給することを防止でき、したがって、ガイドレール給油装置の製作コストの削減に貢献できる。
本実施形態に係るガイドレール給油装置30は、第1側面用塗布部材41、第2側面用摺動子62および突端用塗布部材43のそれぞれを、第1側面用摺動子61、第2側面用摺動子62および突端用摺動子63のそれぞれによって個別に作動させるので、乗かご用ガイドレール5の一方の側面と他方の側面と突端とのうち、潤滑油が不足した箇所に対してのみ潤滑油を供給でき、乗かご用ガイドレール5の一方の側面、他方の側面および突端のそれぞれに対して個別に過度な潤滑油の供給を防止できる。
本実施形態に係るガイドレール給油装置30において、第1側面用摺動子61、第2側面用摺動子62および突端用摺動子63は可撓性を有するゴム板から成り、乗かご用ガイドレール5の方向に撓むことによって、乗かご用ガイドレール5に面接触する。これにより、本実施形態に係るガイドレール給油装置30は、乗かご用ガイドレール5と乗かご用ガイドシュー11との間の摺動抵抗の増大を、可撓性を有さない第1側面用摺動子61、第2側面用摺動子62および突端用摺動子63を備えるものよりも確実に、第1側面用塗布部材41、第2側面用摺動子62および突端用塗布部材43の駆動力に変換することができる。
なお、前述の実施形態に係るガイドレール給油装置30において、各保持構造の錘71,72等のそれぞれは吊下げ部材81,82等のそれぞれを介して第1側面側塗布部材41、第2側面側塗布部材42および突端用塗布部材43のそれぞれに設けられたものであるが、第1側面側塗布部材41、第2側面側塗布部材42および突端用塗布部材43のそれぞれに直接設けられたものであってもよい。
前述の実施形態に係るガイドレール給油装置30において、各保持構造は錘71,72等のそれぞれを備えるものであるが、各保持構造は錘71,72等の替わりに第1側面用摺動子61、第2側面用摺動子62、突端用摺動子63の重量が大きく設定されたものであってもよい。
前述の実施形態に係るガイドレール給油装置30において、第1側面用塗布部材41、第2側面用塗布部材42および突端用塗布部材43はそれぞれ乗かご10の下降時に乗かご用ガイドレール5に潤滑油を塗布するものであるが、乗かご10の上昇時に乗かご用ガイドレール5に潤滑油を塗布するものであってもよい。この場合、第1側面用摺動子61は第1側面用塗布部材41の下面と一端を結合された状態で第1側面用塗布部材41よりも下方に位置する乗かご用ガイドレール5の一方の側面の箇所に他端を接触して位置し、第2側面用摺動子62は第2側面用塗布部材42の下面と一端を結合された状態で第2側面用塗布部材42よりも下方に位置する乗かご用ガイドレール5の他方の側面の箇所に他端を接触して位置し、突端用摺動子63は突端用塗布部材43の下面と一端を結合された状態で突端用塗布部材43よりも下方に位置する乗かご用ガイドレール5の突端の箇所に他端を接触して位置するものとなる。
1 エレベータ
2 昇降路
3 ワイヤーロープ
4 巻上機
5 乗かご用ガイドレール
6 カウンタウェイト用ガイドレール
10 乗かご
11,12 乗かご用ガイドシュー
20 カウンタウェイト
21,22 カウンタウェイト用ガイドシュー
30 ガイドレール給油装置
31 ケース
31a〜31c 載置面(保持構造)
31a1,31a2 ガイド突起
31b1,31b2 ガイド突起
31c1,31c2 ガイド突起
41 第1側面用塗布部材(塗布部材)
41a,41b ガイド孔
42 第2側面用塗布部材(塗布部材)
42a,42b ガイド孔
43 突端用塗布部材(塗布部材)
43a,43b ガイド孔
51 第1側面用吸上げ部材(吸上げ部材)
52 第2側面用吸上げ部材(吸上げ部材)
60 挿入部
61 第1側面用摺動子(摺動子)
62 第2側面用摺動子(摺動子)
63 突端用摺動子(摺動子)
71,72 錘(保持構造)
81,82 吊下げ部材(保持構造)

Claims (3)

  1. 乗かごまたはカウンタウェイトから成る昇降体に設けられたガイドシューの摺動対象であるガイドレールに対し潤滑油を供給するエレベータのガイドレール給油装置において、
    潤滑油を貯留し、前記昇降体と一体で昇降するケースと、
    潤滑油を含浸する性質を有し、前記ガイドレールに対し離間した初期位置から前記ガイドレールに接触する作動位置に移動可能に前記ケースに保持された塗布部材と、
    前記ケース内の潤滑油を毛細管現象により吸い上げて前記塗布部材に供給する吸上げ部材と、
    前記塗布部材と結合した状態で前記ガイドレールに接触して位置する摺動子と、
    前記昇降体が停止した状態、および、前記ガイドレールにおける潤滑油が充足した状態において、前記塗布部材を前記初期位置に保持する保持構造とを備え、
    前記ガイドレールにおける潤滑油が不足した状態での前記昇降体の上昇中または下降中に、前記摺動子は、前記ガイドレールとの間に生じる過大な摺動抵抗により引き動かされることで、前記保持構造による保持力に抗して前記塗布部材を前記作動位置に移動させる
    ことを特徴とするエレベータのガイドレール給油装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータのガイドレール給油装置において、
    前記摺動子は、可撓性を有するゴム板から成り、
    前記保持構造は、前記塗布部材が載置される箇所であって、前記ガイドレールから離れる方向において下り傾斜を成す載置面を備える
    ことを特徴とするエレベータのガイドレール給油装置。
  3. 請求項2に記載のエレベータの給油装置において、
    前記保持構造は、前記載置面を下る方向の力を前記塗布部材に作用させる錘を備える
    ことを特徴とするエレベータのガイドレール給油装置。
JP2013241254A 2013-11-21 2013-11-21 エレベータのガイドレール給油装置 Active JP6077434B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013241254A JP6077434B2 (ja) 2013-11-21 2013-11-21 エレベータのガイドレール給油装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013241254A JP6077434B2 (ja) 2013-11-21 2013-11-21 エレベータのガイドレール給油装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015101418A JP2015101418A (ja) 2015-06-04
JP6077434B2 true JP6077434B2 (ja) 2017-02-08

Family

ID=53377457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013241254A Active JP6077434B2 (ja) 2013-11-21 2013-11-21 エレベータのガイドレール給油装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6077434B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7243325B2 (ja) * 2019-03-13 2023-03-22 三菱電機ビルソリューションズ株式会社 エレベーターのガイドレールに油を塗布するハンディ注油機用アタッチメント

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1603892A (en) * 1925-04-30 1926-10-19 Elevator Supplies Co Inc Lubricating device
US1990777A (en) * 1933-07-08 1935-02-12 Carleton B Doane Elevator guide rail lubricator
JPS61105374U (ja) * 1984-12-18 1986-07-04
JP5382930B2 (ja) * 2009-07-29 2014-01-08 株式会社コーワ ガイドレール保全装置
JP2011230860A (ja) * 2010-04-23 2011-11-17 Mitsubishi Electric Corp エレベータのガイドレール給油装置
JP2013002602A (ja) * 2011-06-20 2013-01-07 Thk Co Ltd 潤滑剤供給装置及びこれを組み込んだ潤滑剤供給装置付運動案内装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015101418A (ja) 2015-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4614836B2 (ja) エレベータのガイドレール用潤滑装置
JP5264751B2 (ja) エレベータの揚重装置及びエレベータの揚重方法
JP2009215049A (ja) 可変速エレベータ
JP4352049B2 (ja) マシンルームレスエレベータ用のかご駆動装置取り付け方法及びこれによるエレベータ
KR20170102306A (ko) 엘리베이터 시스템 로핑 구성부
JP6077434B2 (ja) エレベータのガイドレール給油装置
WO2020035933A1 (ja) 工事用エレベーターの揚程延長技術の適用方法
CA2447396C (en) Elevator hoist machine installation apparatus
KR20170118865A (ko) 엘리베이터 장치
JP2010023972A (ja) エレベータ
JP4625853B2 (ja) エレベーター用ロープ給油装置及びそれを備えたエレベーター
KR20140035485A (ko) 더블-데크 엘리베이터
JP6138513B2 (ja) エレベータロープ揺れ抑制装置およびエレベータ装置
JP5937949B2 (ja) エレベータの給油装置及びエレベータの給油方法
CN107618959A (zh) 卷扬机的安装方法及电梯
JP6646893B2 (ja) エレベータ用レール保持装置を備えるエレベータ及びエレベータ用ガイドレールの保持方法
JP2014084204A (ja) エレベータ用緩衝器
JP5923607B2 (ja) エレベーター装置
JP2015168533A (ja) エレベータ装置
JP2015101419A (ja) エレベータのガイドレール給油装置
JP2008204899A (ja) 昇降装置
JP6147858B2 (ja) エレベータ装置
JP2015189526A (ja) エレベータのガイドレール用給油装置
JP2011251826A (ja) エレベータのリニューアル方法及びリニューアルされたエレベータ装置
JP6684473B2 (ja) 複数の釣合い錘を備えるエレベータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6077434

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150