JP6077266B2 - プリプレグ - Google Patents
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Description
しかし、このようなプリプレグでは、用いることのできる主剤や反応性化合物の種類、繊維強化複合材料の製造条件が限定されてしまう。また、主剤と反応性化合物が接触しているため、両者の反応が完全には抑制できず、プリプレグの長期間の保存安定性は不十分であった。
本発明のプリプレグで使用するフィルムは、40℃以上で前記硬化性樹脂に溶解するフィルムであることが好ましい。
本発明においては、プリプレグに含まれる硬化性樹脂の少なくとも一部、好ましくは30〜100質量%、さらに好ましくは硬化性樹脂の全量が、硬化性樹脂を硬化させる反応性化合物からフィルムにより隔離されている。
40℃以上で硬化性樹脂に溶解するフィルムとしては、例えば、ポリエーテルイミドフィルム、ポリエーテルスルフォンフィルム、ポリスルホンフィルム、ポリカーボネートフィルムなどが挙げられる。
中でも、硬化性樹脂として好ましいのはエポキシ樹脂である。エポキシ樹脂としては、従来公知のエポキシ樹脂を用いることができる。これらの中でも、芳香族基を含有するエポキシ樹脂が好ましく、グリシジルアミン構造、グリシジルエーテル構造のいずれかを含有するエポキシ樹脂が特に好ましい。また、脂環族エポキシ樹脂も好適に用いることができる。具体的には、以下に例示されるものを用いることができる。
グリシジルエーテル構造を含有するエポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂が例示される。
これらのエポキシ樹脂は単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
本発明のプリプレグにおいて、硬化性樹脂の含有率は、10〜90質量%、好ましくは15〜60質量%、更に好ましくは20〜45質量%である。
シート状の強化繊維基材としては、多数本の強化繊維を一方向に引き揃えたシートや、平織や綾織などの二方向織物、多軸織物、不織布、マット、ニット、組紐、強化繊維を抄紙した紙などが挙げられる。シート状物の厚さは、0.01〜3mmが好ましく、0.1〜1.5mmがより好ましい。
また、片面に反応性化合物を、反対面に反応性化合物を含まない硬化性樹脂をそれぞれ付着させたフィルムを、強化繊維基材の片面または両面に積層する方法によっても、本発明のプリプレグを得ることができる。
上述した本発明のプリプレグは、フィルムにより硬化性樹脂と反応性化合物が隔離されているため、硬化性樹脂と反応性化合物の反応が抑制され、長期間の保存安定性に優れている。
本発明のプリプレグを使用した繊維強化複合材料は、従来公知の方法により製造することができる。繊維強化複合材料の製造方法としては、例えば、マニュアルレイアップ、自動テープレイアップ(ATL)、自動繊維配置、真空バギング、オートクレーブ硬化、オートクレーブ以外の硬化、流体援用加工、圧力支援プロセス、マッチモールドプロセス、単純プレス硬化、プレスクレーブ硬化、又は連続バンドプレスを使用する方法が適用される。
(強化繊維基材)
強化繊維基材には、引張強度3800MPa、引張弾性率235GPaの炭素繊維(東邦テナックス社製、テナックス(登録商標)HTA40、フィラメント数:3000本)の繻子織物(織物重量:200g/m2)を用いた。
・PEIフィルム:ポリエーテルイミド(PEI、SABIC社製、Ultem(商品名))を溶融押出法により製膜した、厚さ8μm(10g/m2)のポリエーテルイミドフィルム
・PEフィルム:DNPテクノフィルム社製、DTL(商品名)、厚さ12μm(18.6g/m2)のポリエチレンフィルム
・アラルダイトMY0600(商品名)(以後、「MY0600」と記載する):ハンツマン・アドバンスト・マテリアルズ社製のグリシジルアミン型エポキシ樹脂
・Ultem(商品名):SABIC社製のポリエーテルイミド(以後、「PEI」と記載する)
・3、3’−DAS(商品名):三井化学ファイン社製の3,3’−ジアミノジフェニルスルホン
・Matrimid 5292B(商品名):チバガイギー社製のジアリルビスフェノールA
・アミンアダクト:スリーボンド社製のポリアミンエポキシ樹脂アダクト Three BOND 2102(商品名)
(保存安定性)
プリプレグの保存安定性は、タック性の経時変化を用いて評価した。プリプレグのタック性は、タッキング試験装置 TAC−II(RHESCA CO., LTD.)を用いて以下の方法により測定した。試験方法として、27℃に保持された試験ステージにプリプレグをセットし、27℃に保持されたφ5のタックプローブで初期荷重100gfの荷重をかけて、10mm/secの試験速度で引き抜いた際の最大の荷重を求めた。
製造直後のプリプレグと、温度26℃、湿度55%に1ヶ月間保存したプリプレグに、それぞれタックプローブ試験を実施した。評価結果は以下の基準(○〜×)で表した。
○:1ヶ月間保存後のタック保持率が100%−50%
△:1ヶ月間保存後のタック保持率が50%−25%
×:1ヶ月間保存後のタック保持率が25%−0%
先ず、硬化性樹脂(MY0600)100質量部に対しPEI 30質量部を、攪拌機を用いて80℃で30分間混合して、硬化性樹脂組成物を調製した。硬化性樹脂組成物を、フィルムコーターを用いて離型フィルム上に塗布し、硬化性樹脂フィルム(樹脂目付:40g/m2)を得た。
次いで、強化繊維基材に、3,3’−DASの10質量%アセトン溶液を塗布した後、常温で風乾し、強化繊維基材1m2に対して反応性化合物である3,3’−DASを38.8g付着させた。
3、3’−DASを付着させた強化繊維基材を180℃のホットプレートで加熱し3,3’−DASを融解させ、3,3’−DASを糊材として強化繊維基材の両面にPEIフィルムを貼り合せた。
PEIフィルムを張り合わせた強化繊維基材の両面に、さらに硬化性樹脂フィルムを張り合わせ、硬化性樹脂組成物を強化繊維基材の両面に転写させた。これにより、強化繊維基材と反応性化合物からなる強化繊維層を最内層とし、強化繊維層の外層にフィルム層、さらに最外層として硬化性樹脂からなる樹脂層とを順に有するプリプレグを得た。
1ヶ月保存した後のプリプレグを4層積層した後、180℃で、0.5MPaの圧力を加え、10分間の硬化条件でプレス成形を行ったところ、PEIフィルムが硬化性樹脂に溶解し、硬化性樹脂が強化繊維基材に含浸、硬化し、強化繊維複合材料を得ることができた。
また、1ヶ月保存した後のプリプレグを4層積層した後、通常の真空オートクレーブ成形法を用い、0.59MPaの圧力下、180℃、10分間の条件で成形したところ、プリプレグは硬化し、強化繊維複合材料を得ることができた。
強化繊維基材に、3,3’−DASとMatrimid 5292Bが10質量%ずつ溶解したアセトン溶液を塗布し、強化繊維基材1m2に対して反応性化合物である3,3’−DASおよびMatrimid 5292Bを21.7gずつ付着させた強化繊維基材を用いた以外は実施例1と同様にしてプリプレグを得た。
得られたプリプレグを、温度26℃、湿度55%に1ヶ月間保存し、プリプレグのタック性の変化を観察した。1ヶ月間保存した後もプリプレグのタック性は、製造直後とほとんど変化がなく、保存安定性に優れたものであった。
1ヶ月保存した後のプリプレグを4層積層した後、180℃で、0.5MPaの圧力を加え、15分間の硬化条件でプレス成形を行ったところ、プリプレグは硬化し、強化繊維複合材料を得ることができた。
また、1ヶ月保存した後のプリプレグを4層積層した後、通常の真空オートクレーブ成形法を用い、0.59MPaの圧力下、180℃、15分間の条件で成形したところ、プリプレグは硬化し、強化繊維複合材料を得ることができた。
強化繊維基材に、Matrimid 5292Bの30質量%アセトン溶液を塗布し、強化繊維基材1m2に対して反応性化合物であるMatrimid 5292Bを75.4g付着させた強化繊維基材を用いた以外は実施例1と同様にしてプリプレグを得た。
得られたプリプレグを、温度26℃、湿度55%に1ヶ月間保存し、プリプレグのタック性の変化を観察した。1ヶ月間保存した後もプリプレグのタック性は、製造直後とほとんど変化がなく、保存安定性に優れたものであった。
1ヶ月保存した後のプリプレグを4層積層した後、180℃で、0.5MPaの圧力を加え、20分間の硬化条件でプレス成形を行ったところ、プリプレグは硬化し、強化繊維複合材料を得ることができた。
また、1ヶ月保存した後のプリプレグを4層積層した後、通常の真空オートクレーブ成形法を用い、0.59MPaの圧力下、180℃、20分間の条件で成形したところ、プリプレグは硬化し、強化繊維複合材料を得ることができた。
強化繊維基材に、粘性のある液状の反応性化合物であるアミンアダクトを原液のまま塗布し、強化繊維基材1m2に対して反応性化合物であるアミンアダクトを63.8g付着させた強化繊維基材を用い、アミンアダクトを糊材として加熱することなく常温で強化繊維基材の両面にPEIフィルムを貼り合せた以外は実施例1と同様にしてプリプレグを得た。
得られたプリプレグを、温度26℃、湿度55%に1ヶ月間保存し、プリプレグのタック性の変化を観察した。1ヶ月間保存した後もプリプレグのタック性は、製造直後とほとんど変化がなく、保存安定性に優れたものであった。
1ヶ月保存した後のプリプレグを4層積層した後、180℃で、0.5MPaの圧力を加え、20分間の硬化条件でプレス成形を行ったところ、プリプレグは硬化し、強化繊維複合材料を得ることができた。
また、1ヶ月保存した後のプリプレグを4層積層した後、通常の真空オートクレーブ成形法を用い、0.59MPaの圧力下、180℃、20分間の条件で成形したところ、プリプレグは硬化し、強化繊維複合材料を得ることができた。
先ず、実施例1と同様にして硬化性樹脂フィルム(樹脂目付:40g/m2)を得た。
次いで、強化繊維基材に、3,3’−DASの10質量%アセトン溶液を塗布した後、常温で風乾し、強化繊維基材1m2に対して反応性化合物である3,3’−DASを38.8g付着させた。
PEIフィルムを張り合わせていない強化繊維基材の両面に、硬化性樹脂フィルムを張り合わせ、硬化性樹脂組成物を強化繊維基材の両面に転写させた。これにより、硬化性樹脂組成物が、強化繊維基材と反応性化合物からなる強化繊維層に含浸したプリプレグが得られた。
得られたプリプレグを、温度26℃、湿度55%に1ヶ月間保存し、プリプレグのタック性の変化を観察した。このプリプレグは、保存開始後わずか2週間で、タックがなくなってしまい、保存安定性の悪いプリプレグであった。
フィルムとしてPEフィルムを用いた以外は、実施例1と同様にして、強化繊維基材と反応性化合物からなる強化繊維層を最内層とし、強化繊維層の外層にフィルム層、さらに最外層として硬化性樹脂からなる樹脂層とを順に有するプリプレグを得た。
得られたプリプレグを、温度26℃、湿度55%に1ヶ月間保存し、プリプレグのタック性の変化を観察した。1ヶ月間保存した後もプリプレグのタック性は、製造直後とほとんど変化がなく、保存安定性に優れたものであった。
1ヶ月保存した後のプリプレグに、1cm2辺り4回の割合でプリプレグを貫通するように直径1mmの金属針を用いて孔を空けた。その後、かかるプリプレグを4層積層した後、180℃で、0.5MPaの圧力を加え、10分間の硬化条件でプレス成形を行ったところ、硬化性樹脂が強化繊維基材に含浸、硬化し、強化繊維複合材料を得ることができた。
また、同様に孔を空けたプリプレグを4層積層した後、通常の真空オートクレーブ成形法を用い、0.59MPaの圧力下、180℃、10分間の条件で成形したところ、プリプレグは硬化し、強化繊維複合材料を得ることができた。
先ず、硬化性樹脂(MY0600)100質量部に対しPEI 30質量部を、攪拌機を用いて80℃で30分間混合して、硬化性樹脂組成物を調製した。硬化性樹脂組成物を、フィルムコーターを用いて離型フィルム上に塗布し、表層用硬化性樹脂フィルム(樹脂目付:20g/m2)を得た。
次いで、硬化性樹脂(MY0600)100質量部に対しPEI 30質量部、3,3’−DAS 130質量部を、攪拌機を用いて80℃で30分間混合して、硬化性樹脂組成物を調製した。硬化性樹脂組成物を、フィルムコーターを用いて離型フィルム上に塗布し、含浸用硬化性樹脂フィルム(樹脂目付:40g/m2)を得た。
強化繊維基材の両面に、反応性化合物を含む含浸用硬化性樹脂フィルムを張り合わせ、ホットメルト法により、樹脂組成物を強化繊維基材に含浸させた後、樹脂を含浸させた強化繊維基材の両面にPEIフィルムを貼り合せた。
PEIフィルムを張り合わせた強化繊維基材の両面に、さらに反応性化合物を含まない表層用硬化性樹脂フィルムを張り合わせ、硬化性樹脂組成物を強化繊維基材の両面に転写させた。これにより、強化繊維基材と硬化性樹脂および反応性化合物からなる強化繊維層を最内層とし、強化繊維層の外層にフィルム層、さらに最外層として反応性化合物を含まない硬化性樹脂からなる樹脂層とを順に有するプリプレグを得た。かかるプリプレグは、反応性化合物を含まない硬化性樹脂層の硬化性樹脂(プリプレグに含まれる硬化性樹脂の全体量に対して50%)が、PEIフィルムにより反応性化合物から隔離されている。
1ヶ月保存した後のプリプレグを4層積層した後、180℃で、0.5MPaの圧力を加え、10分間の硬化条件でプレス成形を行ったところ、プリプレグは均一に硬化し、強化繊維複合材料を得ることができた。
また、1ヶ月保存した後のプリプレグを4層積層した後、通常の真空オートクレーブ成形法を用い、0.59MPaの圧力下、180℃、10分間の条件で成形したところ、プリプレグは均一に硬化し、強化繊維複合材料を得ることができた。
先ず、硬化性樹脂(MY0600)100質量部に対しPEI 30質量部、3,3’−DAS 130質量部を、攪拌機を用いて80℃で30分間混合して、硬化性樹脂組成物を調製した。硬化性樹脂組成物を、フィルムコーターを用いて離型フィルム上に塗布し、表層用硬化性樹脂フィルム(樹脂目付:20g/m2)を得た。
次いで、硬化性樹脂(MY0600)100質量部に対しPEI 30質量部を、攪拌機を用いて80℃で30分間混合して、硬化性樹脂組成物を調製した。硬化性樹脂組成物を、フィルムコーターを用いて離型フィルム上に塗布し、含浸用硬化性樹脂フィルム(樹脂目付:40g/m2)を得た。
強化繊維基材の両面に、反応性化合物を含まない含浸用硬化性樹脂フィルムを張り合わせ、ホットメルト法により、樹脂組成物を強化繊維基材に含浸させた後、樹脂を含浸させた強化繊維基材の両面にPEIフィルムを貼り合せた。
PEIフィルムを張り合わせた強化繊維基材の両面に、さらに反応性化合物を含む表層用硬化性樹脂フィルムを張り合わせ、硬化性樹脂組成物を強化繊維基材の両面に転写させた。これにより、強化繊維基材と硬化性樹脂からなり、反応性化合物を含まない強化繊維層を最内層とし、強化繊維層の外層にフィルム層、さらに最外層として反応性化合物を含む硬化性樹脂からなる樹脂層とを順に有するプリプレグを得た。かかるプリプレグでは、強化繊維層の硬化性樹脂(プリプレグに含まれる硬化性樹脂の全体量に対して50%)が、PEIフィルムにより反応性化合物から隔離されている。
1ヶ月保存した後のプリプレグを4層積層した後、180℃で、0.5MPaの圧力を加え、10分間の硬化条件でプレス成形を行ったところ、プリプレグは均一に硬化し、強化繊維複合材料を得ることができた。
また、1ヶ月保存した後のプリプレグを4層積層した後、通常の真空オートクレーブ成形法を用い、0.59MPaの圧力下、180℃、10分間の条件で成形したところ、プリプレグは均一に硬化し、強化繊維複合材料を得ることができた。
離型紙の上に、1m2に対して38.8gの3,3’−DASを、均等に散布した。3、3’−DASを散布した離型紙を180℃のホットプレートで加熱し3,3’−DASを融解させ、3,3’−DASをPEIフィルムの片面に貼り合せ、片面に3,3’−DASが付着したPEIフィルムを得た。
硬化性樹脂(MY0600)100質量部に対しPEI 30質量部を、攪拌機を用いて80℃で30分間混合して、硬化性樹脂組成物を調製した。硬化性樹脂組成物を、フィルムコーターを用いて離型フィルム上に塗布し、含浸用硬化性樹脂フィルム(樹脂目付:40g/m2)を得た。
強化繊維基材の両面に、反応性化合物を含まない含浸用硬化性樹脂フィルムを張り合わせ、ホットメルト法により、樹脂組成物を強化繊維基材に含浸させた後、樹脂を含浸させた強化繊維基材の両面に、片面に3,3’−DASが付着したPEIフィルムを、3,3’−DASが付着していない面が強化繊維基材に接触するようにして貼り合せた。
これにより、強化繊維基材と硬化性樹脂からなり、反応性化合物を含まない強化繊維層を最内層とし、強化繊維層の外層にフィルム層、さらに最外層として反応性化合物とを順に有するプリプレグを得た。
1ヶ月保存した後のプリプレグを4層積層した後、180℃で、0.5MPaの圧力を加え、10分間の硬化条件でプレス成形を行ったところ、プリプレグは均一に硬化し、強化繊維複合材料を得ることができた。
また、1ヶ月保存した後のプリプレグを4層積層した後、通常の真空オートクレーブ成形法を用い、0.59MPaの圧力下、180℃、10分間の条件で成形したところ、プリプレグは均一に硬化し、強化繊維複合材料を得ることができた。
Claims (5)
- 強化繊維基材とフィルムと硬化性樹脂と硬化性樹脂を硬化させる反応性化合物からなるプリプレグであって、
前記強化繊維基材の強化繊維が、引張強度が3500MPa以上の炭素繊維であり、
前記硬化性樹脂の少なくとも一部が、フィルムによって反応性化合物と隔離され、前記フィルムが、ポリエーテルイミドフィルム、ポリエーテルスルフォンフィルム、ポリスルホンフィルムまたはポリカーボネートフィルムのいずれかであることを特徴とするプリプレグ。 - 多層構造を有するプリプレグであり、強化繊維基材と反応性化合物からなる強化繊維層、フィルムからなるフィルム層と、硬化性樹脂からなる樹脂層とを順に有する請求項1に記載のプリプレグ。
- 強化繊維基材とフィルムと硬化性樹脂と硬化性樹脂を硬化させる反応性化合物からなるプリプレグであって、
前記強化繊維基材の強化繊維が、引張強度が3500MPa以上の炭素繊維であり、
前記硬化性樹脂の少なくとも一部が、フィルムによって反応性化合物と隔離され、前記フィルムが、金属または黒鉛フィルムであることを特徴とするプリプレグ。 - 強化繊維基材とフィルムと硬化性樹脂と硬化性樹脂を硬化させる反応性化合物からなるプリプレグであって、
前記強化繊維基材の強化繊維が、引張強度が3500MPa以上の炭素繊維であり、
前記硬化性樹脂の少なくとも一部が、フィルムによって反応性化合物と隔離され、
反応性化合物または硬化性樹脂の一部を袋状のフィルムで覆い隔離した形態であることを特徴とするプリプレグ。 - 強化繊維基材とフィルムと硬化性樹脂と硬化性樹脂を硬化させる反応性化合物からなるプリプレグであって、
前記強化繊維基材の強化繊維が、引張強度が3500MPa以上の炭素繊維であり、
前記硬化性樹脂の少なくとも一部が、フィルムによって反応性化合物と隔離され、
反応性化合物をフィルム内層に封入した形態であることを特徴とするプリプレグ。
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