JP6076734B2 - 液体容器 - Google Patents

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Description

本発明は、気圧式の液体容器に関する。
従来、この種の容器として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載の容器は、容器体と、容器体内に収容される袋体と、容器体の開口部に装着されるノズル形注出口付き上蓋と、を備え、上蓋の注出口の基部に吐出弁を設けると共に、吐出弁の下部に袋体の開口部を掛止する装着部を成形し、且つ容器体の底部に吸入弁が設けられている。この容器では、吸入弁から吸入した空気の気圧によって容器体内の袋体を押圧し、袋体から液体を吐出させている。
実用新案登録第3094429号公報
従来の容器では、袋体内の液体の量が少なくなると、袋体が気圧で押し潰されたときに液溜まりが生じ得る領域が袋体に形成されることがある。これにより、従来の容器では、袋体内に液体が残留するおそれがある。このように、従来の容器では、袋体の潰れに起因する液体の残留については検討されておらず、液体の残量を低減することに関して更なる改善の余地がある。
本発明は、残液量を低減できる液体容器を提供することを目的とする。
本発明に係る液体容器は、液体を封入する袋体と、袋体を収容し且つ可撓性を有する容器体と、を備え、袋体は、対向する一対のフィルム面が外縁に沿って封止されて、一対の側辺と、一対の側辺に接続された底辺と、を有する袋部と、袋部における底辺の反対側に設けられて、袋部の内部から外部への液体の流出を許容し、且つ外部から内部への液体の流入を規制する逆止弁が設けられた吐出部と、を有し、容器体は、吐出部が気密に装着されて袋部を容器体に密封する装着部と、容器体の外側から内部への気体の流入を許容し、且つ内部から外部への気体の流出を規制する気体吸入弁と、を有し、袋部は、一対の側辺と底辺とに帯状の封止部が設けられている。
この液体容器では、液体を吐出する際に容器体を押圧すると、気体吸入弁において容器体内から外部への気体の流出が規制され、袋部が気圧により押圧されることで液体が吐出口から吐出される。この液体容器では、一対の側辺と底辺とに帯状の封止部が設けられている。これにより、液体容器では、容器体内で袋部が気体に押圧されると、袋部の一対のフィルム面が近づく方向に押し潰される。したがって、液体容器では、液溜まりが生じ得る領域が形成されることを抑制できる。その結果、液体容器では、残液量を低減できる。
一実施形態においては、袋体は、容器体に着脱自在に設けられていてもよい。このような構成により、液体容器では、袋体内の液体がなくなった場合、袋体のみをカートリッジ式に交換できる。
一実施形態においては、袋部には、液体が充填されたときに、当該袋部の底辺側の両側部を内側にくびれさせる誘因部が設けられていてもよい。この構成により、液体容器では、袋部の両側部にくびれが形成されることにより、袋体を容器体に収容する際、底辺側の両端部がくびれを起点として収容する方向とは反対側に折り畳まれる。これにより、液体容器では、袋体を収容体にスムーズに収容することができる。
一実施形態においては、誘因部は、一対のフィルム面を接合してなり、一対の側辺のそれぞれに設けられた封止部から内側に突出していてもよい。この構成により、液体容器では、袋部をくびれを良好に形成できる。
本発明によれば、残液量を低減できる。
第1実施形態に係る液体容器を示す図である。 図1に示す液体容器の断面構成を示す図である。 袋体の断面構成を示す図である。 容器体の断面構成を示す図である。 液体が封入された袋体を示す図である。 袋体を容器体に収容するときの状態を示す図である。 第2実施形態に係る液体容器の断面構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る液体容器を示す図である。図2は、図1に示す液体容器の断面構成を示す図である。各図に示す液体容器1は、液体(粘性液体を含む)を収容する気圧式の容器である。以下の説明において、上下の方向は、図1及び図2おける上下方向(液体容器1の高さ方向)を示している。
図2に示すように、液体容器1は、袋体3と、容器体5と、キャップ部6と、を備えている。図3は、袋体の断面構成を示す図である。袋体3は、液体を封入する。図3に示すように、袋体3は、袋部7と、吐出部9と、を備えている。
袋部7は、液体が充填される部分である。袋部7は、一対のフィルム部(フィルム面)10,11と、シール部(封止部)13と、誘因部15,16と、を有している。袋部7は、平面視において略矩形形状を呈しており、一対の側辺7a,7bと、一対の側辺7a,7bに接続された底辺7cと、上辺7dと、を有している。袋部7は、一対のフィルム部10,11及びシール部13によって、液体が充填される空間が画成されている。
フィルム部10,11は、袋部7の胴部を形成するものであり、互いに対向して配置されている。フィルム部10,11は、単層のものであってもよいが、複数の層から構成されることが好ましい。フィルムが複数の層から構成される場合、例えば、袋状に加工した際に外層をなす基材層と、内層をなすシーラント層と、基材層とシーラント層とを貼り合わせる接着剤層から構成される。または、外層をなす基材層と、内層をなすシーラント層と、外層と内層の間の中間層をなす基材層と、外層をなす基材層と中間層をなす基材層を貼り合わせる接着剤層と、中間層をなす基材層と内層をなすシーラント層を貼り合わせる接着剤層から構成される。
外層をなす基材層及び中間層をなす基材層は、包装材料が充填されたあとに、予期せぬ破袋等が生じないように一定の強度を保つための層である。この基材層を構成するフィルムとしては、ポリプロピレン(以下、PP)製延伸フィルム、ナイロン6、ナイロン66、MXD6(ポリメタキシリレンアジパミド)などのポリアミドの二軸延伸フィルム、ポリエチレンテレフタレート(以下、PET)、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂の二軸延伸フィルム等が好適に用いられる。また、必要に応じて、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリアクリロニトリル(PAN)などのフィルムのほか、アルミニウム箔、或いは、シリカ、アルミナ、アルミニウムなどの蒸着層やPVDCの塗膜層を設けた二軸延伸ナイロンフィルム(ONフィルム)、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィルム)などのガスバリアー性フィルムも用いてもよい。
外層をなす基材層及び中間層をなす基材層の厚みは、5μm以上100μm以下であることが好ましく、5μm以上70μm以下であることが更に好ましい。基材層に用いうる上記の各フィルムは、常法に従って製造することができ、特に制限されるものではない。
前記の外層をなす基材層及び中間層をなす基材層との積層には、公知のドライラミネーション法または押し出しラミネーション法(サンドイッチラミネーション法)を用いることができる。
内層をなすシーラント層は、袋形成のためにシーラント同士の熱接着、もしくはスパウトに袋状フィルムを熱接着できるようにするための層である。このシーラント層には、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L・LDPE)のほか、エチレン・αオレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、ポリプロピレンまたはその共重合体などを使用することができる。
シーラント層の厚みは、30μm以上150μm以下であることが好ましく、50μm以上130μm以下であることが更に好ましい。
シーラント層の積層は、上記の樹脂をフィルム状に製膜し、ドライラミネーション法または押し出しラミネーション法で積層する方法、或いは、上記の樹脂を押し出しコートして積層する方法などを採ることができる。
フィルム部10及びフィルム部11は、略矩形形状を呈しており、同一形状とされている。フィルム部10,11(袋部7)の幅寸法Wは、例えば60〜140mm程度である。
袋部7は、2枚のフィルムを重ね合わせて形成してもよいし、一枚のフィルムを折り畳んで形成してもよい。
シール部13は、一対のフィルム部10,11を封止する部分である。シール部13は、後述する吐出部9を設けた一部を除いてフィルム部10,11の外縁の全周に帯状に設けられている。シール部13は、フィルム部10とフィルム部11とを、例えば熱接着(溶着)することにより形成されている。シール部13は、第1シール部13aと、第2シール部13bと、第3シール部13cと、第4シール部13dと、を有している。
第1シール部13aは、フィルム部10,11の側辺7a側の縁部に、側辺7aに沿って設けられている。第1シール部13aは、底辺7cから上辺7dに亘って連続して延在している。第1シール部13aの幅寸法dは、フィルム部10,11(袋部7)の幅寸法Wとの関係d/Wが例えば4〜40%となるように設定されており、好ましくは4〜25%となるように設定されている。
第2シール部13bは、フィルム部10,11の側辺7b側の縁部に、側辺7bに沿って設けられている。第2シール部13bは、フィルム部10,11の底辺7cから上辺7dに亘って連続して延在している。第2シール部13bの幅寸法は、第1シール部13aの幅寸法dと略同等である。第1シール部13aと第2シール部13bとは、略平行をなしている。
第3シール部13cは、フィルム部10,11の底辺7c側の縁部に、底辺7cに沿って設けられている。第3シール部13cは、フィルム部10,11の側辺7aから側辺7bに亘って連続して延在しており、第1及び第2シール部13a,13bの下端部と一体に設けられている。第3シール部13cの幅寸法は、好ましくは3mm以上20mm以下であり、より好ましくは4mm以上15mm以下である。
第4シール部13dは、フィルム部10,11の上辺7d側の縁部に、幅方向に沿って設けられている。第4シール部13dは、吐出部9を挟んで形成されている。すなわち、吐出部9は、袋部7における底辺7cの反対側に設けられている。第4シール部13dは、第1及び第2シール部13a,13bの上端部と一体に設けられている。
誘因部15,16は、液体が充填された袋部7にくびれ部C(図5参照)を誘因する部分である。誘因部15は、袋部7の側辺7a側の縁部(側部)において、底辺7c寄りに設けられている。誘因部15は、フィルム部10,11を例えば熱溶着により接合することで形成されている。誘因部15は、略山形形状(凸形状)を呈しており、第1シール部13aから袋部7の幅方向の内側に突出している。誘因部15の位置は、誘因部15の頂部と袋部7の底辺7cとの間隔Tと袋部7の幅寸法Wとの関係T/Wが10〜40%の位置であり、好ましくは15〜30%の位置であることが好ましい。
誘因部16は、袋部7の側辺7b側の縁部において、底辺7c寄りに設けられている。誘因部16は、第2シール部13bから袋部7の幅方向の内側に凸状に突出している。誘因部16は、誘因部15と対向して配置されている。すなわち、誘因部16の高さ位置は、袋部7の幅寸法Wの10〜40%の位置である。
図5は、液体が封入された袋体を示す図である。図5に示すように、袋体3は、袋体3に液体が充填された状態で持ち上げられると、水圧により、誘因部15,16を起点として袋部7の両側部が内側に屈曲(腰折れ)する。これにより、袋部7には、図5において破線で囲む部分に、くびれ部Cが形成される。
図3に戻って、吐出部9は、袋部7内の液体を吐出する部分である。吐出部9は、袋部7において、上辺7d側の縁部の略中央部に配置されている。吐出部9は、その基部がフィルム部10,11に熱溶着されており、袋部7と一体に設けられている。吐出部9は、円筒状をなしており、袋体3の袋部7の内部と連通している。吐出部9の先端には、吐出口18が設けられている。
吐出部9には、袋部7の内部から外部への液体の流出を許容し、且つ外部から内部への液体の流入を規制する逆止弁20が設けられている。逆止弁20は、吐出部9の先端側に配置されている。吐出部9の外周面には、ねじ部21が形成されている。ねじ部21は、後述する蓋部27のノズル部34のねじ部37と螺合する。
図4は、容器体の断面構成を示す図である。容器体5は、袋体3を収容する。図4に示すように、容器体5は、本体部25と、蓋部(装着部)27と、を備えている。本体部25は、例えば軟質ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン及びポリプロピレンのようなポリオレフィン、スチレンーブタジエンースチレン共重合体の水添物、スチレンーイソプレンースチレン共重合体またはその水添物等の熱可塑性エラストマー、及び、熱可塑性エラストマーとポリオレフィン、エチレン−エチルアクリレート等の軟化剤との混合物等の材料から形成されており、可撓性を有している。本体部25は、円筒状の側壁部25aと、側壁部25aの下端部に設けられた底部25bと、から構成されている。本体部25は、側壁部25aと底部25bとにより、袋体3を収容する収容空間が形成されている。
側壁部25aの内径寸法Dは、例えば40〜80mm程度である。側壁部25aの内径寸法Dは、袋体3の袋部7の幅寸法W及び液体が充填された袋部7の幅寸法よりも小さい。側壁部25aは、上下方向に亘って同等の内径寸法Dとされている。側壁部25aの上端部には、開口部30が設けられている。側壁部25aの開口部30の外周面には、ねじ部31が形成されている。
蓋部27は、本体部25との協働で袋体3の袋部7を密封する。蓋部27は、吐出部9が気密に装着されて袋部7を容器体5に密封する。蓋部27は、蓋本体32と、ノズル部34と、を有している。蓋本体32は、容器体5の本体部25の開口部30を塞ぐ。蓋本体32の内周面には、ねじ部33が設けられている。ねじ部33は、本体部25のねじ部31と螺合する。これにより、本体部25に蓋部27が螺着される。
蓋本体32の外周面には、ねじ部35が設けられている。ねじ部35は、後述するキャップ部6のねじ部40と螺合する。
蓋本体32は、気体吸入弁36を有している。気体吸入弁36は、容器体5の外側から内部への気体の流入を許容し、且つ内部から外部への気体の流出を規制する。気体吸入弁36は、蓋本体32の上面部32aに配置されている。気体吸入弁36は、蓋部27に1つだけ設けられていてもよいし、複数設けられていてもよい。
ノズル部34は、蓋本体32の中央部に位置しており、蓋本体32から突出して設けられている。ノズル部34は、円筒状をなしており、吐出部9を装着する。ノズル部34の内周面には、ねじ部37が設けられている。ねじ部37は、吐出部9のねじ部21と螺合する。これにより、蓋部27に袋体3が螺着される。
キャップ部6は、蓋部27を覆う。キャップ部6の内周面には、ねじ部40が設けられている。ねじ部40は、蓋本体32のねじ部35と螺合する。これにより、蓋部27にキャップ部6が螺着される。
続いて、液体容器1の組立て方法について説明する。まず、液体が充填された袋体3を用意する。このとき、図5に示すように、袋体3の吐出部9にはキャップPが取り付けられている。次に、袋体3のキャップPを外し、吐出部9に容器体5の蓋部27を取り付ける。具体的には、吐出部9と蓋部27のノズル部34とを螺着する。
続いて、袋体3の袋部7を容器体5の本体部25に収容する。このとき、図6に示すように、袋部7の底辺7c側の角部は、誘因部15,16により袋部7の側辺7a,7b側にくびれ部Cが形成されていることにより、収容する方向とは反対側に折り畳まれ、側壁部25aの内面に沿って収容される。最後に、本体部25に蓋部27を螺着し、蓋部27にキャップ部6を螺着する。以上のように、液体容器1が組み立てられる。
以上説明したように、本実施形態の液体容器1では、袋体3の袋部7の側面7a,7b及び底辺7c側に帯状の第1〜第3シール部13a〜13cが設けられている。これにより、液体容器1では、容器体5内で袋体3の袋部7が気圧で押圧されると、袋部7の一対のフィルム部10,11が近づく方向に押し潰される。したがって、液体容器1では、液溜まりが生じ得る領域が形成されることを抑制できる。その結果、液体容器1では、残液量を低減できる。
本実施形態の液体容器1では、袋部7に誘因部15,16が設けられている。これにより、液体容器1では、袋部7に液体が充填されると、袋部7の両側部にくびれ部Cが形成される。そのため、液体容器1では、袋体3を容器体5に収容する際、袋部7の底辺7c側の両端部がくびれ部Cを起点として収容する方向とは反対側に折り畳まれる。これにより、液体容器1では、袋体3を容器体5にスムーズに収容することができる。
本実施形態の液体容器1では、(袋部7に液体を満充填した袋部7の体積/容器体5の体積)×100=30〜70%である場合に、誘因部15,16により形成されるくびれ部Cの上記の作用が特に有効となる。
また、液体容器1では、袋体3の袋部7が容器体5の本体部25に収容されるとき、袋部7の底辺7c側の両端部が折り畳まれて本体部25の側壁部25aの内面に沿った状態で収容される。これにより、液体容器1では、袋部7の底辺7c側の両端部の領域が狭くなるため、両端部に液体が残留することを抑制できる。
また、本実施形態の液体容器1では、袋体3が容器体5に着脱自在に設けられている。これより、液体容器1では、袋体3の液体を出し切った後、袋体3だけを交換できる。
[第2実施形態]
続いて、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態のように袋体のキャップを外すことなく、袋体を容器体に組み立てできるものである。図7は、第2実施形態に係る液体容器の断面構成を示す図である。図7に示すように、液体容器50は、袋体52と、容器体54と、キャップ部56と、を備えている。
袋体52は、袋部7と、吐出部58と、を備えている。袋部7は、第1実施形態の袋体3の袋部7と同様の構成を有している。吐出部58は、上辺7d側の縁部の略中央部に配置されている。吐出部58は、ノズル部60と、基端部62と、を備えている。
ノズル部60は、円筒状をなしている。ノズル部60の先端には、吐出口64が設けられている。ノズル部60には、袋部7の内部から外部への液体の流出を許容し、且つ外部から内部への液体の流入を規制する逆止弁66が設けられている。逆止弁66は、ノズル部60の先端側に配置されている。ノズル部60の外周面には、ねじ部68が形成されている。ねじ部68は、後述するキャップ部56のねじ部88と螺合する。
基端部62は、円筒状をなしており、ノズル部60の基部側に設けられている。基端部62の外径は、ノズル部60の外径よりも大きい。基端部62の外周面には、ねじ部68が形成されている。ねじ部68は、蓋部72のノズル部82のねじ部86と螺合する。
容器体54は、本体部70と、蓋部(装着部)72と、を備えている。本体部70は、例えば軟質ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン及びポリプロピレンのようなポリオレフィン、スチレンーブタジエンースチレン共重合体の水添物、スチレンーイソプレンースチレン共重合体またはその水添物等の熱可塑性エラストマー、及び、熱可塑性エラストマーとポリオレフィン、エチレン−エチルアクリレート等の軟化剤との混合物等の材料から形成されており、可撓性を有している。本体部70は、円筒状の側壁部70aと、側壁部70aの下端部に設けられた底部70bと、から構成されている。本体部70は、側壁部70aと底部70bとにより、袋体52を収容する収容空間が形成されている。
側壁部70aは、下部から上部に向かって内径(外径)が大きくなるテーパー状をなしている。側壁部70aの上端部には、開口部74が設けられている。側壁部70aの開口部74の外周面には、ねじ部76が形成されている。ねじ部76は、蓋部72のねじ部84と螺合する。
底部70bは、気体吸入弁78を有している。気体吸入弁78は、容器体54の外側から内部への気体の流入を許容し、且つ内部から外部への気体の流出を規制する。気体吸入弁78は、底部70bの略中央部に配置されている。気体吸入弁78は、底部70bに1つだけ設けられていてもよいし、複数設けられていてもよい。
蓋部72は、本体部70との協働で袋体52の袋部7を密封する。蓋部72は、吐出部58が気密に装着されて袋部7を容器体54に密封する。蓋部72は、蓋本体80と、ノズル部82と、を有している。蓋本体80は、容器体54の本体部70の開口部74を塞ぐ。蓋本体80の内周面には、ねじ部84が設けられている。ねじ部84は、本体部70のねじ部76と螺合する。これにより、本体部70に蓋部72が螺着される。
ノズル部82は、蓋本体80の中央部に位置しており、蓋本体80から突出して設けられている。ノズル部82は、円筒状をなしており、後述するキャップ部56を吐出部58に取り付けたノズル部60を挿通すると共に、基端部62を装着する。ノズル部60の内周面には、ねじ部86が設けられている。ねじ部86は、吐出部9の基端部62のねじ部68と螺合する。これにより、蓋部72に袋体52が螺着される。
キャップ部56は、吐出部58のノズル部60に取り付けられる。キャップ部6の内周面には、ねじ部88が設けられている。ねじ部88は、ノズル部60のねじ部68と螺合する。これにより、蓋部72にキャップ部56が螺着される。
上記実施形態では、第1〜第4シール部13a〜13dは、一対のフィルム部10,11を熱接着することで帯状に形成しているが、例えば、接着剤で一対のフィルム部10,11を接着することで形成してもよいし、一対のフィルム部10,11の外縁部にテープを貼付することで形成してもよい。
第1実施形態では、蓋部27に気体吸入弁36を設けているが、気体吸入弁36は、本体部25に設けられてもよい。第2実施形態では、本体部70の底部70bに気体吸入弁78を設けているが、気体吸入弁78は、蓋部72に設けられてもよい。
次に、本発明の実施例について説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
上記実施形態の構成を有する液体容器を構成した。実施例1では、ポリエチレンから形成された容器体の幅方向内寸(内径D)を50mmとし、本体部の高さ130mm、体積250mlの第1実施形態に係る容器体を用いた。袋体では、袋部の幅方向外寸(幅寸法W)を70mm、袋部の高さ方向外寸を150mm、シール部巾(幅寸法d)を15mm、(シール部巾/袋部の幅方向外寸)を21%とした。上記実施形態と同様に、フィルム部はON/接着剤/L・LDPEの積層フィルムを用いて、袋体を作製した。ここで、袋体のフィルムは、ONの厚みが15μmのニ軸延伸ナイロン6フィルム、L−LDPEの厚みが60μmの密度が0.920g/cm3、エチレンと1−ヘキセンとの共重合体である直鎖状ポリエチレンとし、フィルム部の厚みを75μmとした。また、実施例1では、吐出部の吐出口に吐出弁を設け、誘因部を設けていない。蓋部には、吸入弁を設けた。袋部に液体を満充填した袋部の体積を120mlとし、袋部に液体を満充填した袋部の体積/容器体の体積)×100=48%とした。表1は、評価結果を示す表である。表1に示すように、このような構成を有する実施例1では、袋体の袋部内に残留した液体の残液率は、1%であった。
Figure 0006076734
(実施例2)
実施例2では、シール部巾(幅寸法d)を7mm、(シール部巾/袋部の幅方向外寸)を10%とした以外は、実施例1と同様の構成とした。また、袋部に液体を満充填した袋部の体積を120mlとし、袋部に液体を満充填した袋部の体積/容器体の体積)×100=48%とした。実施例2では、表1に示すように、袋体の袋部内に残留した液体の残液率は、2%であった。
(実施例3)
実施例3では、シール部巾(幅寸法d)を4mm、(シール部巾/袋部の幅方向外寸)を6%とした以外は、実施例1と同様の構成とした。また、袋部に液体を満充填した袋部の体積を120mlとし、袋部に液体を満充填した袋部の体積/容器体の体積)×100=48%とした。実施例3では、表1に示すように、袋体の袋部内に残留した液体の残液率は、3%であった。
(実施例4)
実施例4では、実施例3の構成に加えて、誘因部を設けた。誘因部は、誘因部の頂部と袋部の底辺との間隔Tを25mmとし、袋部の幅寸法Wとの関係T/Wを36%とした。また、袋部に液体を満充填した袋部の体積を110mlとし、袋部に液体を満充填した袋部の体積/容器体の体積)×100=44%とした。実施例4では、表1に示すように、袋体の袋部内に残留した液体の残液率は、1%であった。
(実施例5)
実施例5では、誘因部の頂部と袋部の底辺との間隔Tを15mmとし、袋部の幅寸法Wとの関係T/Wを18%とし、袋部に液体を満充填した袋部の体積を170mlとし、袋部に液体を満充填した袋部の体積/容器体の体積)×100=68%とした以外は、実施例4と同様の構成とした。実施例6では、表1に示すように、袋体の袋部内に残留した液体の残液率は、1%であった。
(実施例6)
実施例6では、ポリエチレンから形成された容器体上部の幅方向の内寸(内径D)を50mmとし、本体部の高さ130mm、体積230mlの第2実施形態に係る容器体を用いた。袋体は、実施例4と同様の構成とした。実施例6では、表1に示すように、袋体の袋部内に残留した液体の残液率は、1%であった。
(比較例)
比較例では、袋部は、1枚のフィルムを重ね合わせ、その端部をシール部により封止した構成とした。すなわち、比較例の袋部では、高さ方向において片側の側部にのみシール部が形成されている。比較例では、ポリエチレンから形成された容器体の幅方向内寸(内径D)を50mmとし、本体部の高さ130mm、体積250mlの第1実施形態に係る容器体を用いた。袋体では、袋部の幅方向外寸(幅寸法W)を70mm、袋部の高さ方向外寸を150mm、実施例1と同様に、フィルム部の厚みを75μmとした。また、比較例では、誘因部を設けていない。蓋部には、吸入弁を設けた。袋部に液体を満充填した袋部の体積を170mlとし、袋部に液体を満充填した袋部の体積/容器体の体積)×100=44%とした。このような構成を有する比較例では、表1に示すように、袋体の袋部内に残留した液体の残液率は、10%であった。
本発明の実施例1−6は、従来の比較例よりも、袋体の袋部内に残留する液体の残液率を低くできることが確認された。
1…液体容器、3,52…袋体、5,54…容器体、7…袋部、7a,7b…側辺、7c…底辺、9,58…吐出部、13,13a,13b,13c,13d…シール部(封止部)、15,16…誘因部、27,72…蓋部(装着部)、36,78…気体吸入弁。

Claims (5)

  1. 液体を封入する袋体と、
    前記袋体を収容し且つ可撓性を有する容器体と、を備え、
    前記袋体は、
    対向する一対のフィルム面が外縁に沿って封止されて、一対の側辺と、前記一対の側辺に接続された底辺と、を有する袋部と、
    前記袋部における前記底辺の反対側に設けられて、前記袋部の内部から外部への前記液体の流出を許容し、且つ外部から内部への前記液体の流入を規制する逆止弁が設けられた吐出部と、を有し、
    前記容器体は、
    前記吐出部が気密に装着されて前記袋部を前記容器体に密封する装着部と、
    前記容器体の外側から内部への気体の流入を許容し、且つ内部から外部への気体の流出を規制する気体吸入弁と、を有し、
    前記袋部は、前記一対の側辺と前記底辺とに帯状の封止部が設けられており、
    前記袋部には、前記液体が充填されたときに、当該袋部の前記底辺側の両側部を内側にくびれさせる誘因部が設けられており、
    前記袋体の前記袋部が前記容器体に収容されるとき、前記袋部の前記底辺側の両端部が折り畳まれて前記容器体の側壁部の内面に沿った状態で収容される、液体容器。
  2. 前記袋体は、前記容器体に着脱自在に設けられている、請求項1記載の液体容器。
  3. 前記誘因部は、前記一対のフィルム面を接合してなり、前記一対の側辺のそれぞれに設けられた前記封止部から内側に突出している、請求項1又は2記載の液体容器。
  4. 前記誘因部の位置は、当該誘因部の頂部と前記袋部の前記底辺との間隔Tと前記袋部の幅寸法Wとの関係T/Wが10〜40%の位置である、請求項1〜3のいずれか一項記載の液体容器。
  5. 前記一対の側面それぞれの前記封止部の幅寸法dは、前記袋部の幅寸法Wとの関係d/Wが4〜40%となるように設定されている、請求項1〜4のいずれか一項記載の液体容器。
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