JP6076614B2 - 洗浄機器用の濾過装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、濾過機能のほかに抗菌機能を備えた洗浄機器用の濾過装置に関する。
従来、洗浄機器として例えば家庭用の洗濯機では、一般的に外部の水源として水道水を利用しているが、その水道水にあっても不純物が混入する場合がある。例えば、水道の配管や貯水タンクなどの給水設備の老朽化に伴い鉄錆(赤錆)が発生することがあり、これが混入して水道水が赤色に濁る場合(赤水)がある。
その他、節水のために外部水源として風呂水などの貯水源を利用すべく、給水ポンプを利用して給水し洗濯水として活用する場合も多い。このような、鉄錆等の不純物を含む水の使用は被洗浄物たる洗濯物の汚れや変色(黄ばみ)、更には洗浄用の槽体や通水経路に発錆を誘発するなどのおそれがあり、しかも電磁式の給水弁を備えた洗濯機では、給水弁内部に堆積して動作不良を招くおそれもある。
そこで、このような問題に対処するため、洗濯機への給水経路中に濾過装置を設けて供給水を濾過し、鉄錆などの不純物を除去することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、衣類の着用時に付着した雑菌類は、洗濯しても完全に除去できない場合が多く、その雑菌が洗濯後に繁殖して臭気を発生するおそれがあった。そこで、抗菌剤供給手段を備えた洗濯機が提案されており、例えば洗濯槽内に徐溶性の抗菌剤を収容して抗菌成分を溶出させ、洗濯物に抗菌効果を施すようにした、所謂抗菌機能を備えたものである(例えば、特許文献2参照)。
しかも近年、安全性や衛生的で清潔志向の高まりから、上記鉄錆などの不純物の除去とともに洗濯物への十分な抗菌効果を得たいとするニーズがあるが、一般家庭での保守点検などのメンテナンスが面倒となったり、抗菌剤供給手段を具備しない既存の洗濯機に装備することが困難などの問題を有していた。
特開2011−92330号公報 特開2007−222554号公報
そこで、鉄錆などの不純物を濾過する濾過装置に、被洗浄物に抗菌効果が付与できる抗菌機能を具備し、安全で清潔な洗浄水が得られるとともに、メンテナンスも容易で、既存の洗浄機器にも装備することが可能な洗浄機器用の濾過装置を提供することにある。
本実施形態の洗浄機器用の濾過装置によれば、該濾過装置は、給水経路中に設けられ、一端に水が流入する流入口を有し、他端に水が流出する流出口を有する中空容器状の濾過ケース内に、前記濾材を前記流入口と前記流出口との間を仕切るように設けた構成とし、前記濾過ケース内に水に対する徐溶性を有する抗菌剤を収容し、前記流出口は、濾過ケース内の下面側から上方に突設した筒状部から形成され、該筒状部の上端開口面より下位に抗菌剤を収容し、不純物を濾過し抗菌成分を溶出した洗浄水を供給する。
一実施形態を示す洗浄機器用の濾過装置の縦断面図 濾過装置を二槽式洗濯機に適用した使用状態を示す外観斜視図 濾過装置の分解斜視図 抗菌剤の収容ケースを示す斜視図 変形例を示す濾過装置を配した給水経路の構成を示す分解斜視図
以下、洗浄機器として家庭用の洗濯機に適用した濾過装置について、図1〜図4を参照して説明する。
そのうち図2は、二槽式洗濯機1(以下、洗濯機1という)に適用した濾過装置2の使用状態(或は、使用可能なセット状態)を示す外観斜視図で、洗濯機1の外郭を形成する本体3内には、図示しないが周知のように洗濯槽と脱水槽を並設した二槽構造を有している。この本体3の上面を形成するトップカバー4には、開閉可能な洗濯蓋5および脱水蓋6が設けられ、その後方には各種の運転内容を設定する操作パネル7を備えている。
上記操作パネル7には、水道水などの外部水源から図示しない洗濯槽に給水するための円筒状の給水口8を、ほぼ真っ直ぐに上方に突設している。この給水口8には、外部水源からの水の供給と遮断を切り替える蛇口9、可撓性の給水ホース10、および詳細は後述する水中の不純物を濾過する濾過装置2を経て水密に連通接続され、該濾過装置2は所謂外部水源から給水口8(洗濯機1)に至る給水経路中に設けられた構成としている。なお、上記給水ホース10の接続部位には、必要に応じホース止めクリップ11を採用してホース抜け止め用として緊締する。
そして図1および図3は、上記濾過装置2の具体的構成を示す縦断面図および分解斜視図で、以下濾過装置2の具体的構成につき説明する。濾過装置2は、大略的には前記給水経路中に設けられ、一端たる上端部に水が流入する流入口12を有し、他端たる下端部に水が流出する流出口13を有する中空容器状の濾過ケース14と、この濾過ケース14内にあって前記流入口12と前記流出口13との間の通水路を仕切る位置に設けられた濾材15とを具備した構成からなり、前記濾材15は水に含まれる鉄錆などの不純物を捕獲除去できる濾過機能を有する。
具体的には、まず濾過ケース14は、上面を開放した有底円筒状のケース本体14aと、このケース本体14aの上面を覆う円盤状のキャップ14bとから構成され、いずれも樹脂成形され少なくともケース本体14aは透明な樹脂材料(例えば、アクリルニトリルブタジエンスチレン樹脂、アクリルニトリルスチレン樹脂、ポリカーボネイト樹脂、アクリル樹脂など)で形成され、内部を透視可能としている。
このケース本体14aには、上記キャップ14bが着脱可能に結合されている。すなわち、上記ケース本体14aの上部外周側には、雄ねじ部16aが形成され、一方キャップ14aの内周側には雌ねじ部16bが形成され、これらねじ部16a,16bが噛合するねじ結合によりキャップ14bは着脱可能に被着されている。なお、ねじ結合される両者間には、ゴムなどのパッキン17が介在され、水密に結合され着脱可能とする濾過ケース14が構成される。
そして、濾過ケース14の前記流出口13は、ケース本体14aの下部たる底部中央部に円筒状に突設した筒状部13aにてケース本体14aの内外を上下方向に連通した状態で形成されている。この筒状部13aは、特に内方側にあってはケース本体14aの内底面から所定の突出寸法A突出して形成され、外方側では底部を貫通して下方にも突出している。従って、突出寸法Aを有する筒状部13aの上端部が流出口13の上端開口面となり、濾過ケース14内の水が外部に流出可能とする水位を示すことになる。
また、ケース本体14aの底部において、突出寸法Aを有する筒状部13aの外周囲に間隔を置いて環状の台座18を突出形成している。この台座18の突出寸法Bは、突出寸法Aと共通の基準面(内底面)から上方に突出する高さ寸法に相当するものであるが、突出寸法Aより小さく(突出寸法A>B)、つまり筒状部13aの上端開口面より台座18の上端部が低い突出形状としている。
この環状の台座18を流出口13たる筒状部13aの外周囲に形成したことにより、濾過ケース14たるケース本体14aの底部には、環状の凹所が2箇所に形成され、そのうち内方側で筒状部13a周りに形成された第1の凹所19は、その外方側で台座18周りに形成された第2の凹所20より幅広で大きな容積を有し、特に第1の凹所19は、後述する所定量の抗菌剤21を収納した収容ケース22を収容できる大きさを有している。この凹所19の内容積は、例えば台座18の形成位置により容易に確保できるとともに、本実施形態では台座18は後述する円筒状のコア部材24とほぼ同一の径寸法に設定されている。
なお、この濾過ケース14の下方に突出した筒状部13aの下端部は、図2に示す洗濯機1の給水口8と図示しないパッキンを介して嵌合し、もって水密で着脱可能に連結され洗濯機1内部の洗濯槽(図示せず)に水を供給する給水経路を形成している。
これに対し、濾過ケース14の前記流入口12は、前記キャップ14bの中央部に上下方向に延びる円筒状の筒状部12aにて形成され、該筒状部12aはキャップ14bの内外に突出するとともに、上部の外部側に大きく突出した構成としている。この外部に突出した筒状部12aの上端部は、図2に示す給水ホース10と嵌合により連結され、延いては水道の蛇口9に接続されることで水源からの給水経路を形成している。従って、濾過装置2は水源から洗濯機1に至る給水経路中に設けられ、且つ流入口12を上部位置に、流出口13を下部位置とする上下に指向した状態でセットされる。
次いで、上記濾過ケース14内に設けられた濾材15と、該濾材15を所定位置に保持するコアユニット23の構成について説明する。まずコアユニット23の構成につき述べると、全容としては上面を閉鎖し下面を開放した円筒状をなしていて、濾過ケース14の内周面との間には通水路としての所定の間隙を有して収容される。
更に具体的に述べると、コアユニット23は例えばポリプロピレン樹脂で一体成形され、円筒状のコア部材24と、その上面を閉鎖した円板状の保持板25とから構成されている。そのうち、保持板25は濾過ケース14内の上部に位置し、該保持板25の上面が流入口12と直交するように対向配置され、従って図1中に矢印で示す流入口12からの水の流入方向と直交する配置状態にある。
上記保持板25は、本実施形態では特に図3に明示するように平坦状の上面の中心部から放射状に延びる複数(例えば4個)の突起部26を一体に設けている。この突起部26は、上記流入口12の開口面積に相当する中心部位を除いて放射状に形成され、垂直に起立した板状に突出形成されている。なお、この保持板25および放射状の突起部26は、詳細な作用説明は後述するが上記流入口12から流入した水を保持板25で受けて、水の流れを直角に曲げて外周方向に流すとともに、この際、放射状の突起部26により水を均等に分散して流す整流作用をなす。このため、該突起部26は板状に限らず、例えば断面山形状としてもよいし、或は連続した突起部の形状でなく棒状の突起群としてもよいなど、種々変形して実施可能である。
一方、円筒状のコア部材24は、周壁のほぼ全面にわたって例えば格子状の複数の透孔24aを形成していて、内外の通水性が良好な構成としている。ただし、各透孔24a形状は、上記保持板25とコア部材24との一体成形を容易にする形状としてもよく、従って円形状の透孔としても良いし、必ずしも同一形状とする必要もない。このコア部材24は、保持板25より若干径小の円筒状をなしていて、その外周面に濾材15を巻装保持している。
ここで、濾材15につき詳述すると、濾材15の素材としては、古着や不要となった衣類生地など柔軟な布生地であれば利用可能で、例えば本実施形態では白色系の不織布をシート状に切り出したものを、図3に示すように円筒状に形成している。すなわち、シート状の両端部を縫い合わせて、前記コア部材24の直径寸法とほぼ等しい円筒形状の濾材15を得るようにしている。
従って、この濾材15を、その柔軟性や弾力性を利用してコア部材24の外周面に嵌め込むように巻装することで容易に脱落することなく保持される。この場合、コア部材24に巻装保持された状態では、図1に示すように濾材15の下端部がコア部材24の下端部より若干短い寸法に設定していて、つまり濾材15の内周面の全面がコア部材24の外周面に密着する形態としている。
このように、濾材15を保持したコアユニット23は、濾過ケース14内の所定位置に収容される。すなわち、キャップ14bを取り外した状態のケース本体14a内にコアユニット23をコア部材24側から収容する。コア部材24は、前記したように環状の台座18とほぼ同一の径寸法位置に形成されている。このため、コア部材24の下端部が台座18の上端部に当接するとともに、本実施形態では、コア部材24に巻装した濾材15の下端部も前記台座18の上端部で受け止める構成とした。
この場合、濾材15よりもコア部材24の下端部が下方に突出した状態にあるので、これら長さの異なる下端部に応じて当接し、受け止めることができるように台座18の上端面は異なる長さ寸法分に相当する段差を有する端面18a,18bを形成している。従って、内側の低い端面18aにはコア部材24の下端部が当接し、突出寸法Bにいう上端面に相当する外側の高い端面18bには濾材15の下端部が当接し、それぞれ支持される。このとき、コア部材24の下端部外周は段差部分で横方向への動きが規制され、所定位置に保持される。また、下端部を支持された濾材15は、重さなどにより下方へ滑り移動するのが阻止され、所定位置に保持される。そして、キャップ14bを本体ケース14aに結合することで、濾材15を具備したコアユニット23は濾過ケース14内の所定位置にセットされる。
このように収容されたコアユニット13の外周面は、図1からも明らかなように濾過ケース14内の上壁面および側壁面と所定の間隙を有して配置され、該間隙は給水時における水の通路として図中に示す矢印方向に流れる(詳細は後述する)。
次に、前記抗菌剤21およびその収容ケース22の具体構成について説明する。まず、抗菌剤21については組成および機能などについて述べると、この抗菌剤21は、図示するように適宜の多角形状(多面体)に形成されたタブレット状をなし、水に浸すと抗菌成分を溶出するもので、所謂水に対する徐溶性を有するもので、抗菌性を有する金属元素と、リン酸系ガラスとからなるものである。具体的には、例えば本実施形態において所望の抗菌成分を溶出するに好適とする銀酸化物が約3重量パーセント、酸化亜鉛が約27重量パーセント、酸化コバルトが約1重量パーセント、およびリン酸カルシウムが約69重量パーセントから構成されている。
上記各成分の機能としては、銀酸化物は抗菌性を有する銀イオンを抗菌成分として水中に溶出し、後の作用説明で述べるように洗濯中の洗濯物に抗菌効果を付与する。この銀酸化物の含有量が0.1重量パーセント以下であると実質的な抗菌作用が得られなくなり、5重量パーセント以上であると光によって褐色に変色し易くなり、製造コストも高くなる。よって、銀酸化物の含有量は、0.1〜5重量パーセントが好ましい。
酸化亜鉛は、主として銀酸化物の褐色化を防止する機能を担うものである。なお、この酸化亜鉛から溶出される亜鉛イオンにも、銀イオンほどではないが抗菌作用が認められることから、抗菌成分としての機能も担う。ただし、酸化亜鉛も若干ではあるが変色することがあるため、その含有量は50重量パーセント以下とすることが好ましい。
酸化コバルトは、抗菌剤21自体を青色に着色するための金属酸化物として添加されるもので、極めて少ない含有量でも抗菌剤21を鮮やかな青色に着色することができる。この着色により、詳細は後述するが抗菌剤21の有無や残量を目視により確認するのに有効である。
そして、上記リン酸系ガラスは、溶解性ガラスとしてリン酸成分(P205)を主成分としているが、このリン酸成分(P205)は、ガラスの透明性を維持したり、銀イオンを洗濯水中に徐溶させる効果を有する。ただし、濃度が10重量パーセントを下回ると機械的強度を維持できなくなるおそれがあり、一方、80重量パーセントを超えても機械的強度の低下を招くおそれがある。そのため、リン酸成分(P205)の含有量は、抗菌剤21全体の10〜80重量パーセントが好ましく、最適には30〜70重量パーセントとするのがよい。しかも、このリン酸成分は水に溶解すると、洗濯水である水道水中のカルシウムやマグネシウムに対してキレート構造(Ca2P60182−、Mg2P60182−)を取るので、カルシウム分の水溶解性を高め、界面活性剤の効果を高めて洗浄性能の向上を図ることができる。
また、従来の方法では抗菌成分である銀イオンが、水道水中の陰イオン、特に塩素イオン、硫化物イオンなどと結合すると、溶解度積が小さい塩を生成して溶解度が減少し、抗菌成分である銀イオンが水中に放出されなくなり、これが洗濯物の衣類などにコートされても有効とするほどの抗菌成分が溶出せず、抗菌効果が低下する傾向にあった。
これに対し、本実施形態では陰イオンとしてリン酸成分を溶出するので、該リン酸成分により上記のような難溶解性の塩を生成することなく、溶出した銀イオンを有効な抗菌効果を有する状態に安定的に保つことができ、抗菌作用を効果的に持続させることができる。
次いで、上記抗菌剤21を収容する収容ケース22の具体構成につき、図1、図3および図4を参照して述べると、そのうち図4は収容ケース22を示す斜視図で、該収容ケース22は樹脂成形により全体構成を一体に成形している。この収容ケース22は、円筒状で有底容器状の容器部22aと、該容器部22aの上面開口を開閉可能とする平板状の蓋部22bとから構成される。具体的には、蓋部22bの周端部の一部が、容器部22aの上端部と連結した状態で一体に成形され、且つその連結部を薄肉部としたり、更には切り込みを入れるなどして柔軟性を持たせることで、蓋部22bを回動可能(図4の矢印方向)とするヒンジ部22cを形成しており、もって蓋部22bを容器部22aに対し開閉可能としている。
そのうち容器部22aは、具体的には中空の容器状をなすように、中央部に円筒状の内筒部27を底部側から立設し、その上端部には内方(開口)側に水平に延びるフランジ部27aを形成している。そして、容器部22aの外周側壁には多数の通水孔28を形成している。この多数の通水孔28は、内部に収容した抗菌剤21の抗菌成分が容器外に流出可能とすることはもとより、内部の抗菌剤21の残量などの収容状態を外部から容易に目視できるように開口形状も含めて考慮されている。
一方、蓋部22bの具体形状は、中央部に上記内筒部27の直径とほぼ同寸法の開口部29と、多数の通水孔30を形成している。また、ヒンジ部22c以外の外周端部の3箇所に弾性変形可能な係合爪部31を突設している。この係合爪部31は、蓋部22bを閉鎖状態に保持する係合手段を構成するもので、これら係合爪部31と対応する容器部22a側の外周上端部の3箇所に、該爪部31を弾性的に引っ掛ける被係合部32を形成している。この場合、係合爪部31を径方向に弾性変形することで、係合および離脱可能とする係合手段を構成している。
従って、図1に示すように抗菌剤21が収納され容器部22aに蓋部22bが閉鎖状態にある収容ケース22は、中央に穴部を備えたドーナツ形状をなしており、濾過ケース14内底部の第1の凹所19に収容された収容ケース22は、その内筒部27が流出口13の筒状部13aに嵌合した状態で、且つ該筒状部13aの上端部にフランジ部27aが衝止されることで所定位置に収容保持される。もって、濾過ケース14内に水に対する徐溶性を有する除菌剤21を収容して抗菌成分を溶出可能とした、所謂抗菌機能を備えた濾過装置2が構成される。
次に、上記構成の洗濯機1に適用した抗菌機能を備えた濾過装置2の作用について述べる。外部水源からの水道水は、蛇口9を開放することで給水ホース10、濾過装置2、洗濯機1の給水口8を経て図示しない洗濯槽に供給され、所定水量の給水後は蛇口9を閉鎖することで給水動作は停止する。その後は、操作パネル7を操作して所望の洗濯運転コース等を設定して運転をスタートすることで、一般周知の洗濯運転が実行される(詳細な説明は省略する)。
そこで、以下に上記濾過装置2を経た給水動作により機能する抗菌作用および濾過作用について詳細に述べる。まず、濾過装置2が本来有する濾過機能について説明すると、濾過装置2は、上記したように洗濯機1への給水経路中に設けられており(図2参照)、蛇口9の開放に伴い水道水は濾過装置2に達する。この濾過装置2に達した水は、図1に示すように濾過ケース14の上部の流入口12から該濾過ケース14内に流入し、図中に示す矢印方向に流下する。
すなわち、水はコアユニット23の保持板25に衝突して流れが直角方向に方向変換される。この場合、水は保持板25の上面に設けられた放射状に延びる突起部26に案内されて均等に分散する整流作用を受けることで、無用な渦流などの乱流を生じることなく外周方向への水の流れや水量を均等化しつつ、効率よく濾過ケース14内の外周側に流下する。よって、水は濾材15の周囲全面においてほぼ同じ条件のもとで通過可能となり、その際に鉄錆などの不純物を効果的に捕獲し濾過する。
そして、濾材15を通過し浄化した水はコア部材24の透孔24aを経て内方に流入し、流出口13の上端開口を越える水位に達した後、該流出口13から外部に排出可能となり、つまり洗濯機1の給水口8から洗濯槽に供給される。なお、水道水による供給側の水量や水圧が勝るため給水動作の継続実行に伴い、濾過装置2を含む給水経路は水で満たされた状態となり、濾材15を通過した水は流出口13から円滑に連続して流出される。
この結果、給水の全てが濾材15を通して濾過されるので、水道水中に混入した鉄錆(赤錆)や微細な不純物などを有効に除去でき、つまり濾過装置2による本来の濾過機能を発揮して不純物を濾過した清浄な水を洗濯機1に供給することができる。そして、洗濯機1(洗濯槽)への給水が完了したら蛇口9を回動操作して閉鎖することで、水の供給を停止し給水動作を終了する。
ただし、蛇口9の閉鎖による給水停止直後では、濾過装置2を有する給水経路中には水が残っているため、この残水は濾過ケース14から徐々に流出し洗濯槽内へ流入することになる。この流出は、濾過ケース14内の水位が低下して流出口13たる筒状部13aの上端開口面の位置に達するまで流出し、それ以後、水の流出は停止する。つまり、筒状部13aの上端開口面は、ケース本体14aの底部から上方に突出(図1中に示す突出寸法Aに相当)した構成にあるため、これと濾過ケース14内の残水の水位Sは図1中二点鎖線で示すように同一高さにあることから、残水量は底部から流出口13の上端開口面との間の空間に相当する量が貯留され、本実施形態では第1の凹所19および第2の凹所20を合わせたものに相当する。
これに対し、抗菌剤21による抗菌機能について説明すると、図1に示されるように抗菌剤21は、収容ケース22内にあって濾過ケース14の底部である流出口13周りの第1の凹所19内に収容されている。従って、上記した給水動作が初回である場合には、未だ第1の凹所19などには残水による貯留は認められないことから、給水動作により濾材15を通過した水が第1の凹所19内に流入することで初めて抗菌剤21と接触する。この第1の凹所19内の水は、下部に流出口がないためやゝ滞留する傾向にあって緩慢な流れ(溢流)となるが、続いて濾過ケース14内に流入してくる水とともに流出口13から流出する。このため、第1の凹所19内の水は新しい水と置換されつつ流出し、洗濯機1(洗濯槽)への給水動作が実行される。
ところで、徐溶性の抗菌剤21は給水動作中、水に浸された状態にあることから抗菌成分が溶出することが可能である。しかしながら、水との接触時間が短時間である給水動作において、所望の抗菌効果を得られるようにしたり、或は給水動作(時間)が洗濯物量に応じて変更されても安定した抗菌効果が得られるように溶解度を調整することは難しく、例えばそのために溶解性を高めた抗菌剤は、早期に溶解して消耗し易く多量の抗菌剤を使用することになるなどの難点を有する。
そこで、本実施形態における抗菌剤21は、初回の給水動作以後に生じる残水を利用して徐々に抗菌成分を溶出するようにして、次回の洗濯の給水動作時に適正な濃度に達した抗菌成分を給水とともに洗濯槽内に供給できるようにしている。例えば、リン酸系ガラスの主成分であるリン酸成分の配分を調整して、抗菌成分たる銀イオンの溶出度合を調整することで、好適とする若干難溶解性の抗菌剤21を得ることができる。なお、抗菌成分を溶出する水量は、上記したように第1の凹所19および第2の凹所20を合わせた一定の残水量に設定される。
この実施形態では、毎日洗濯を行なうことを想定して、翌日の洗濯を行なうときに所望の抗菌効果を得られる徐溶性を有する組成成分としている。これにより、比較的長時間を経て所望の抗菌成分を溶出するようにしているので抗菌剤21が早期に溶解して消耗することを抑制できる。例えば、実使用において1回の洗濯作業ではすすぎ洗いも含め2〜4回程度の給水動作が実行されるが、その際の抗菌剤21の早期溶解を阻止できるとともに、残水との接触時間に誤差(バラツキ)があっても、やはり抗菌剤21の早期溶解を抑制でき、しかも残水量はほぼ一定であるので溶出する抗菌成分が飽和状態になるのに伴い、それ以上の溶解を阻止できるなど、長期間使用可能とすることができて抗菌剤21の補給作業も軽減できるとともに、洗濯物に対し安定した所望の抗菌効果を得ることができる。
なお、前記した濾過ケース14内の残水水位Sについて補足すると、これは筒状部13aの上端開口面とほぼ同一高さとする水位にある。この残水水位Sに対し、第2の凹所20側の台座18は、突出寸法Bで示すように突出高さが低い。また、該台座18の上端部にはコア部材24および濾材15の下端部を支持しているが、その支持構成は格別な水密構成を有せず且つ濾材15は水が浸透する素材なので、残水水位Sは台座18を越えて第1の凹所19および第2の凹所20内とも同一水位となるとともに、濾材15の下端部は残水中に浸漬した状態となる(図1参照)。
この結果、本実施形態の洗濯機1による初回の洗濯作業においては、給水動作中の水と初めて接触する抗菌剤21による洗濯物への抗菌効果は十分ではないが、翌日の洗濯作業では濾過ケース14内の残水に浸された抗菌剤21は、残水水位Sによる所定水量のもとに、所望の抗菌成分を溶出した状態から開始されるので、最初の洗い運転の給水動作において洗濯槽への給水とともに供給され、洗い運転を経て洗濯物への抗菌成分が十分に付与される。なお、この洗濯水が排水され、新たに給水およびすすぎ洗いが行なわれても、洗濯物に付与された抗菌効果は十分に維持できる。
また、上記したように濾過ケース14内の残水水位Sは、濾材15の下端部を浸漬状態に保持するので、水中に溶出した抗菌成分は濾材15の下端部から上部へ徐々に浸透する。従って、次回の洗濯作業が行なわれるまで貯留された抗菌成分を含んだ残水は、濾材15への浸透により濾材15自体の抗菌作用が期待できる。
斯くして、水源から供給された洗浄水たる洗濯水は、濾過装置2の本来の濾過機能により鉄錆などの不純物を濾過して除去した清浄な水とするとともに、濾過装置2内に備えた抗菌機能により洗濯物への抗菌効果を付与する水として、洗濯機1に供給でき清潔で安全な洗濯物の洗い上がり効果が期待できる。
このように濾過装置2を使用するうちに、鉄錆などの不純物を捕獲した濾材15、および消耗品である抗菌剤21の残量については、その状況を保守点検により確認する必要がある。例えば本実施形態では、少なくともケース本体14aを透明樹脂製としているので、濾材15に対する鉄錆(赤錆)による目詰り状態については、赤色化した汚れ具合に基づき外部から目視にて判別でき、濾材15の適切な交換時期や洗浄時期を容易に知ることができる。従って、濾材15は白色系の素材を採用することが容易に判別できる点で有効である。
一方、抗菌剤21の残量を確認したい場合、抗菌剤21も透明樹脂製のケース本体14aの底部たる第1の凹所19内に収容している。抗菌剤21を収納する収容ケース22は、その外周側に多数の通水孔28を設けていることから、該通水孔28から内部の抗菌剤21の残量を目視でき、よって透明な濾過ケース14の外部からも目視にて確認できる。この場合、抗菌剤21は酸化コバルトにより鮮やかに青色に着色しているので、その残量を一層容易に且つ正確に視認できる。なお、収容ケース22もケース本体14aと同様に透明樹脂製とすれば、一層容易に視認可能である。
そして、点検結果に基づき濾材15の交換や抗菌剤21の補給などを行なう場合には、例えば濾過装置2を蛇口9につながる給水ホース10などの給水経路から分離する。この濾過装置2は、図3に示す部品単位に分解できる。すなわち、濾過ケース14はケース本体14aとキャップ14bとのねじ結合(雌雄のねじ部16a,16b)を解くだけで簡単に分離でき、その内部に収容されていたコアユニット23を取り出すことができる。当然、これに装着されていた濾材15も取り出すことができ、且つ分離することができる。従って、濾材15を新規なものと交換するか、或は濾材15を洗浄して目詰り状態を解消して再利用する場合は、この分解した段階で対応できる。
また、抗菌剤21を補給する場合は、上記コアユニット23を取り出した後、その下方に収容配置された収容ケース22を取り出す。収容ケース22は、図4に示すように容器部22aに対しヒンジ部22cを介して蓋部22bが開閉回動可能な構成であるため、閉鎖状態を保持するための係合爪部31と被係合部32との弾性係合は、係合爪部31を弾性変形させることで容易に離脱でき、蓋部22bを開放することができる。よって、新たな抗菌剤を補給して、再び蓋部22bを閉鎖状態に係合保持した収容ケース22をケース本体14a内底部の第1の凹所19に収容すればよい。この場合、ドーナツ形状の収容ケース22は、流出口13を形成する筒状部13aを位置決めガイドとして、これに挿入することで所定位置に収容配置できる。
なお、上記分解後の組立作業は、その逆手順で行なえばよく、すなわちケース本体14a底部の第1の凹所19に抗菌剤21を収納した収容ケース22を収容し、その上方を覆うように濾材15を装着したコアユニット23を収容する。この場合、コア部材24および濾材15の下端部を台座18に載置支持させるだけでよい。この状態のケース本体14aに対し、キャップ14bをパッキン17を介してねじ結合(雌雄のねじ部16a,16b)することで濾過ケース14が構成されるとともに、濾過装置2として組立が完了し、これを給水ホース10などの給水経路中にセットすればよい。
以上説明したように、二槽式の洗濯機1の濾過装置2に適用した実施形態によれば、次のような効果が期待できる。
外部水源から洗濯機1への給水経路中に濾過装置2を設け、該濾過装置2を構成する濾過ケース14の上下部に有する流入口12と流出口13との間の通水路を仕切るように、濾材15を設けたことにより、水中の鉄錆(赤錆)などの不純物を濾過して浄化した水を洗濯槽に供給し、洗濯できるようにした。よって、洗濯物などに鉄錆により変色するなどの弊害をなくすことができるとともに、濾材15を収容する濾過ケース14を透視できるように透明な樹脂製としているので、外部から濾材15の目詰まり状態を目視でき、例えば鉄錆により赤色化する汚れ具合から容易に判別できることから、濾材15を洗浄したり或は交換する時期を逸することがないなど、使い勝手に優れ一般家庭でも手軽に保守点検ができる。
なお、本実施形態では濾材15を円筒状に形成してコア部材24に対して脱着可能に嵌合装着する構成としたが、これに限らず、例えばシート状の不織布をコア部材24に巻き付けて、この上から適宜の紐部材で束縛したり、或は弾性バンドを巻回して保持するようにしてもよいなど、簡単な脱着作業にて対応できる濾材15の取付手段は種々展開して実施可能である。
また、濾材15を被着したコアユニット23を収容する際、そのコア部材24と濾材15の下端部を台座18で支持する構成としたが、これは特に台座18の形状にこだわるものではなく、ケース本体14aの底部側で所定高さ位置に支持される構成であればよい。
上記説明は濾過装置2として不純物除去による浄化した洗濯水を供給できる本来の濾過機能の効果について述べたが、更に本実施形態では該濾過装置2を利用して洗濯物に衛生的な抗菌効果を付与できる抗菌機能を設けたことを特徴としている。すなわち、この実施形態では水に対する徐溶性を有する抗菌剤21を、濾過ケース14の底部に収容配置する構成とした。よって、鉄錆などの不純物が除去されて清浄で、加えて抗菌成分を溶出した洗濯水を供給でき、洗濯物に所望の抗菌効果を付与できるなど清潔で衛生的な洗い上がり効果が期待できる。
しかも、上記した鉄錆などの濾過機能や、洗濯物へ抗菌効果を付与する抗菌機能は、これら機能を具備しない既存の各種洗濯機に対して、洗濯機外の給水経路中に濾過装置2を設けることで容易に機能させることができ、メンテナンスやコスト的にも有利に提供できる。
更に具体的には、抗菌剤21は収容ケース22内に収納され、該収容ケース22を利用して濾過装置2内から容易に脱着可能に配置されている。この場合、中央に穴部を有するドーナツ形状の収容ケース22を、流出口13を形成する筒状部13aをガイドとして挿脱する構成としたので、所定位置に容易に配置できるなど位置決めを含む脱着作業および抗菌剤21の取扱いなどが簡単作業にてできる。
また、収容ケース22は多数の通水孔28,30を有し、溶出した抗菌成分の流出を容易にするだけでなく、特にそのうちの容器部22aの外周側に設けた通水孔28は、内部の抗菌剤21を外部から目視できるように考慮されて多数形成され、これにより透明部材によるケース本体14aの外部からも透視可能となる。従って、消耗品である抗菌剤21の残量等の状況を目視にて確認するのに有効で、その補給時期を逸することなく対応でき、有効な抗菌効果を常に発揮させることができる。しかも、本実施形態では抗菌剤21を酸化コバルト成分により鮮やかな青色に着色したので、外部から一層容易に視認できる利点を有する。
なお、上記収容ケース22は、樹脂製で容器部22aと蓋部22bとを一体成形として、蓋部22bをヒンジ部22cに介して開閉回動する構成とし、蓋部22bが離散しない点で取り扱いが容易であるが、これに限らず、別体に形成した蓋部をねじ結合としたり、弾性的に嵌合する着脱タイプの構成としてもよいなど、種々実施可能である。
また、本実施形態では流出口13周りの第1の凹所19に収容した抗菌剤21は、筒状部13aの上端開口面より下位に収容配置される。つまり抗菌剤21を、濾過ケース14内の水が外部に流出する開口面より低位置に収容されるので、給水動作後には流出口13の上端開口面と同等の水位(図1中に残水水位Sで示す)とする残水の中に抗菌剤21が浸されることになる。従って、徐溶性の抗菌剤21の溶解度を適宜設定することで、残水中に所望の抗菌成分を溶出可能とし洗濯物に所望の抗菌効果を付与することができる。
本実施形態では、翌日の洗濯作業まで残水中に抗菌剤21を浸漬する条件のもとで、抗菌成分を溶出し所望の抗菌効果を得るように設定している。すなわち、水と接触する度に所定の抗菌成分を溶出するのに対し、若干難溶解性の抗菌剤21とすることで、長時間かけて所望の抗菌成分を溶出するようにしたので、安定した所望の抗菌効果を得るのに有効であるとともに、該抗菌剤21を長期間使用可能となる利点を有する。
なお、抗菌剤21の収容個所は、具体的には流出口13周りに形成した第1の凹所19としているが、該凹所19内に必要な残水量を確保する容積を得るようにすることは可能なので、この場合には台座18周りの残水可能な第2の凹所20は省略することができるなど、種々変形して実施できる。
上記した実施形態では二槽式の洗濯機1の給水経路中に設けた濾過装置2について述べた。この種洗濯機1では、一般的に水道水を蛇口9の開閉操作にて給水制御している。
これに対し、給水動作や洗濯運転動作を自動的に行なう洗濯機では、自動的に給水制御できるように例えば電磁式の給水弁を備えている。以下に変形例として、この種自動型の洗濯機の給水経路中に設けた濾過装置について述べる。
(変形例)
図5は、変形例を示す自動型の洗濯機33に接続された給水経路の具体構成を説明するための分解斜視図で、上記実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。洗濯機33には、その上部後方に水道水などの外部水源から洗濯機33に給水するための筒状の給水口34を上方に向けて突設しており、その給水口34の下流側である内方に電磁式の給水弁35(図中、破線で示す)を備え、その下流側は図示しない洗濯槽に給水可能としている。
上記給水口34には、水道水の外部水源と接続された蛇口9に、ホース継手36を介して可撓性で耐圧性の給水ホース37を着脱可能に接続し、この給水ホース37の他端である下流側を、後述する濾過装置38の流入口39に連通接続している。そして、この濾過装置38の下端の流出口40は洗濯機33の給水口34に接続され、もって上記濾過装置38は外部水源から給水口34に至る給水経路中に設けられた構成としている。
上記洗濯機33を使用する場合は、蛇口9は開放した状態で洗濯運転が自動的に制御され、従って給水弁35も自動的に開閉制御され、給水開始および給水停止が実行される。このため、給水停止時における給水弁35の上流側である給水経路は高い水道水圧を受けるため、該給水経路は堅固な構成および水密な連結構成が要求される。例えば、上記濾過装置38は、円筒状の流入口39の外周側面には雄ねじ部39aを形成し、流出口40の内周側面には雌ねじ部40aを形成している。
そのうち、下部の流出口40は、外周側面に雄ねじ部34aを一体に形成してなる上記給水口34とパッキン41を介してねじ結合され、一方上部の流入口39は、これと連結する給水ホース37の下端部に装着されたナット部材42が有する雌ねじ部42aと、パッキン43を介してねじ結合され、ナット部材42の回動操作により緊締された結合状態を得ている。
なお、この濾過装置38は上記したねじ結合により給水経路と連結する構成に限り、上記実施形態で述べた濾過装置2と異なるのみで、それ以外の内部の濾過機能や抗菌機能を発揮する構成は全て共通とし、従って高い水道水圧がかかる堅固な給水経路中に設けられた濾過装置38にあっても、ねじ結合により堅固な構成を必要とするが、該給水経路から脱着容易な構成とすることができる。
よって、変形例にあっても上記実施形態で述べたと同様の濾過効果および抗菌効果が期待できるとともに、濾過装置38の下流側に配した給水弁35には鉄錆等の不純物の浸入を阻止でき、該給水弁35の動作不良を防止できる効果を有し、この種自動型の洗濯機33にも有効に活用できる。
また、上記各実施形態では一般家庭用の洗濯機に適用した濾過装置として説明したが、これに限らず、業務用或は工業用の洗浄機器にも実施可能である。その他、抗菌剤の収容ケースは、ケース本体底部に対し別部材の蓋部を開閉可能に被着する構成としたり、或はメッシュ状のかご形状としてもよいし、また抗菌剤を収納した収容ケースをユニット単位として用意し、該ケース毎交換する構成としてもよい。また、抗菌剤を構成するリン酸系ガラスに代えて硼酸系ガラスで構成することも可能である。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略,置き換え、変更を行なうことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1,33は洗濯機(洗浄機器)、2,38は濾過装置、8,34は給水口、12,39は流入口、12aは筒状部、13,40は流出口、13aは筒状部、14は濾過ケース、14aはケース本体、14bはキャップ、15は濾材、23はコアユニット、24はコア部材、25は保持板、および35は給水弁を示す。

Claims (5)

  1. 洗浄機器に外部から水を供給する給水経路中に設けられ、水に含まれる不純物を濾過する濾材を備えた濾過装置において、
    前記濾過装置は、一端に水が流入する流入口を有し、他端に水が流出する流出口を有する中空容器状の濾過ケース内に、前記濾材を前記流入口と前記流出口との間を仕切るように設けた構成とし、
    前記濾過ケース内に水に対する徐溶性を有する抗菌剤を収容し
    前記流出口は、濾過ケース内の下面側から上方に突設した筒状部から形成され、該筒状部の上端開口面より下位に抗菌剤を収容したことを特徴とする洗浄機器用の濾過装置。
  2. 抗菌剤は、周壁に複数の通水孔を有する容器状の収容ケース内に収容されていることを特徴とする請求項1記載の洗浄機器用の濾過装置。
  3. 収容ケースは、中央に穴部を有するドーナツ形状をなすとともに、該穴部を流出口の筒状部に嵌め込み濾過ケース内に収容されていることを特徴とする請求項2記載の洗浄機器用の濾過装置。
  4. 収容ケースは、分解可能な濾過ケース内に着脱可能に収容されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の洗浄機器用の濾過装置。
  5. 濾過ケース内に設けられた濾材の下端部は、流出口の上端開口面より下位に位置するように配置されたことを特徴とする請求項1記載の洗浄機器用の濾過装置。
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