JP6076094B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱調理器に関する。特に、本発明は、コンロ本体の上方開放部を覆う天板の取り付け構造に関する。
従来、コンロ本体と、コンロ本体の上方開放部を覆う天板とを有し、システムキッチンのカウンタトップの開口部に落とし込み状態で収容される加熱調理器が知られている。この種の加熱調理器は、コンロ本体の内部にグリルバーナや電気ヒータなどの調理用熱源が配設された加熱庫を備え、天板の後方に加熱庫内で調理中に発生する油煙を外部に排出するための排気口を備えている(例えば、特許文献1)。
上記のような加熱調理器において、コンロ本体に天板を接続固定するにあたっては、コンロ本体をカウンタトップの開口部に落とし込み、コンロ本体の上方開放部の外方に張り出させた外周フランジ部を開口周縁に吊持させた状態とし、その後、コンロ本体の上方開放部を天板で覆い、天板に設けた取り付け孔から螺子などの締結部材を挿入している。上記取り付け孔は、天板上に露出していると、天板上の煮こぼれが取り付け孔を介してコンロ本体内に侵入するため、一般に、排気口カバーで覆われる排気口の周縁に形成されている。
特開2010−32135号公報
ところで、加熱庫から油煙を排出するための排気ダクトの下流端を構成するダクト開口は、後方の外周フランジ部の前方に位置している。それゆえ、ダクト開口が臨む天板の排気口も外周フランジ部よりも前方の上方開放部上に位置するから、排気口カバーに覆われる排気口の周縁に設けた取り付け孔と下方に位置するコンロ本体の構成部材との間には大きな空間が形成される。従って、ビスや螺子などの締結部材により天板と下方に位置するコンロ本体の構成部材とを直接接続しようとすると、長軸の締結部材を使用しなければならず、天板がずれやすくなったり、天板から大きな荷重や熱変形による負荷が加わると天板が変形しやすくなる。そのため、排気口を天板の左右方向の外周縁近傍まで開設し、排気口の左右の周縁に取り付け孔を設ける一方、接続孔を設けた取り付け部材を後方と左右の外周フランジ部の角部に懸架させ、取り付け孔と接続孔とに締結部材を挿入させることにより、天板をコンロ本体に接続固定することが行われている。
しかしながら、大きな開口面積を有する排気口を形成した場合、天板上の煮こぼれが排気口からコンロ本体内に侵入しやすくなる。また、最近では、清掃性やデザイン性を向上させるため、できるだけ凹凸の少ないフラットな表面を有する天板を用いることが要望されている。そのため、天板の左右方向の外周縁から離間した位置で、天板の左右方向の幅よりも十分に小さい排気口を形成することが求められている。このような小さな排気口を有する天板を用いる場合、排気口の周縁に取り付け孔を設けても天板の左右方向の外周縁から離間しているため、上記のような後方と左右の外周フランジ部の角部に懸架させる取り付け部材を使用することができず、天板を安定してコンロ本体に接続固定できないという問題がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、天板の左右方向の幅よりも十分に小さい排気口が形成された天板を用いる場合でも、安定して天板がコンロ本体に接続固定された加熱調理器を提供することにある。
本発明は、加熱庫を内部に備えるコンロ本体と、前記コンロ本体の上方開放部を覆う天板とを有し、前記コンロ本体の上方開放部から外方に張り出させた外周フランジ部をカウンタトップに開設された開口部の開口周縁に吊持させることにより、前記コンロ本体が前記開口部に落とし込み状態で収容される加熱調理器であって、
前記天板は、後方に前記加熱庫内で発生する油煙を外部に排出するための排気口を有するとともに、排気口の左右の周縁に取り付け孔を有しており、
前記コンロ本体は、前記上方開放部が前記天板で覆われたとき、前記排気口の左右の周縁の下方にそれぞれ、天板取り付け部を有しており、
前記各天板取り付け部は、後端部が後方の外周フランジ部と接続され、前端部が前記上方開放部上に延在する平板部と、前記平板部の前端部から下方に延在し、前記コンロ本体と接続される支持脚とを有し、
前記平板部は、前記上方開放部上に延在した位置であって、且つ前記天板の取り付け孔に対向する位置に接続孔を有するとともに、前記後端部から後方に突出する係止爪を有しており、
前記支持脚は、前記コンロ本体と接続される取り付け片を有し、
前記後方の外周フランジ部は、前記係止爪が係合する係止孔を有しており、
前記各天板取り付け部は、前記係止爪を前記係止孔に係合させるとともに、前記取り付け片を前記コンロ本体に接続することにより、前記コンロ本体に着脱可能に固定されており、
前記取り付け孔と前記接続孔とに締結部材を挿入させることにより、前記天板が前記コンロ本体に接続固定されている加熱調理器である。
上記加熱調理器によれば、コンロ本体の内部であって、取り付け孔が設けられる排気口の左右の周縁の下方に、天板取り付け部が設けられており、該天板取り付け部は、後端部が後方の外周フランジ部と接続され、前端部が上方開放部上に延在する平板部と、平板部の前端部から下方に延在する支持脚とを有するから、取り付け孔と接続孔とを近接して配置させることができる。また、天板と接続される平板部に天板や調理器具などの荷重や熱変形による負荷が加わっても、平板部の前端部から下方に延在する支持脚はコンロ本体に接続されているから、コンロ本体でその負荷を受けることができる。さらに、平板部は、上方開放部上に延在した位置に接続孔を有しており、接続孔よりも下方まで締結部材を差し込むことができるから、確実に天板とコンロ本体とを接続することができる。そして、上記天板取り付け部は、後方に位置する平板部が外周フランジ部と接続され、前方に位置する支持脚がコンロ本体と接続されているから、誤って天板が前後方向で持ち上げられても、コンロ本体からの天板のずれを防止することができる。また、係止爪を係止孔に係合させ、取り付け片をコンロ本体に接続することにより、天板取り付け部を着脱可能にコンロ本体に固定することができる。これにより、天板の構造に関わらず、コンロ本体を共通化することができる。
なお、本明細書では、使用者が調理する際の加熱調理器の正面と排気口とが対向する方向を前後方向、これに直交する方向を左右方向、加熱調理器の高さ方向を上下方向という。
上記加熱調理器において、好ましくは、
前記各天板取り付け部は、前記係止爪が前記係止孔に係合され、前記取り付け片が前記コンロ本体と接続されていない状態で、前記係止孔を基点として前記支持脚を上方に回動させたとき、前記係止爪により回動が規制されるように前記後方の外周フランジ部と接続される。
上記加熱調理器によれば、係止爪を係止孔に係合させた状態では、係止孔を基点とする天板取り付け部の回動が規制されるから、誤って取り付け片とコンロ本体との接続が解除されても、コンロ本体からの天板取り付け部の脱着を防止できる。
上記加熱調理器において、好ましくは、
前記平板部は、左右の側辺の一部を下方に折り曲げた側端折り曲げ部を有しており、
前記側端折り曲げ部は、前記天板に上方から所定以上の負荷が加わると、前記後方の外周フランジ部と当接するように形成される。
上記加熱調理器によれば、平板部の側部に、天板に所定以上の負荷が加わっていない場合、後方の外周フランジ部に当接しない側端折り曲げ部が設けられているから、コンロ本体に着脱可能な天板取り付け部を用いても、平板部と外周フランジ部との摺接が抑えられ、外周フランジ部の損傷を防止することができる。一方、天板から所定以上の負荷が加わると、側端折り曲げ部が後方の外周フランジ部に当接するから、後方の外周フランジ部の下方に位置するカウンタトップによって、負荷が受け止められ、天板の変形を確実に防止することができる。
以上説明したように、本発明によれば、天板の左右方向の幅よりも十分に小さい排気口を有する天板を用いる場合でも、天板を安定してコンロ本体に接続固定することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器がシステムキッチンの開口部に収容された状態の一例を示す概略斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の概略分解斜視図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の前方部分を示す部分概略断面図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の天板取り付け部を示す概略斜視図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器のコンロ本体の後方部分を示す部分概略断面図である。
以下、図面を参照しながら本実施の形態に係る加熱調理器を具体的に説明する。
図1は、本実施の形態の加熱調理器を収容したシステムキッチンの一例を示す概略斜視図である。図2は、加熱調理器の概略分解斜視図であり、天板は裏面が現れている。
図に示すように、本実施の形態に係る加熱調理器1は、前方の正面側に操作部23を備えたコンロ本体2と、コンロ本体2の上方開放部10を覆う天板5とを具備する。コンロ本体2には前方の左右2箇所と後方の中央部にガスバーナ21,21,21が配設されており、各ガスバーナ21は、天板5に開設されたバーナ用開口51を介して天板5の表面から突出するように構成されている。また、コンロ本体2の下方には、後述するグリル庫(加熱庫)45が配設されている。
コンロ本体2の外郭を構成する本体ケース30は、所定形状に成形された複数枚の板金が溶接やカシメなどの接合手段で固定されて構成されている。また、コンロ本体2をシステムキッチンのカウンタトップKに開設された開口部(図示せず)に落とし込んだ際に、開口周縁のカウンタトップKに吊持され、コンロ本体2を落とし込み状態で保持するための前方、側方、及び後方の外周フランジ部33,34,35が本体ケース30の上端から外方に略水平に張り出すように形成されており、外周フランジ部33,34,35の外縁全周は、パッキング材9で囲撓されている。
なお、本実施の形態における本体ケース30の後方は、強度を高めるために、側壁及び底壁から連設する後壁31と、後壁31の上部を後方且つ下方から覆うように接続された外壁32(図5参照)とからなる二重構造を有しており、後方の外周フランジ部35は、後壁31の上端から略水平に後方に張出す第1外周フランジ部35aと、第1外周フランジ部35aの下方であって、外壁32の上端から第1外周フランジ部35aの外縁よりも後方に略水平に張出す第2外周フランジ部35bとが上下方向に重ね合わされて構成されている。また、図2に示すように、この後壁31の上下方向の略中央部には、後述する天板取り付け部8の取り付け片88が接続される後壁段差部37が形成されており、後壁段差部37には被連結孔38が形成されている。
グリル庫45内には、グリルバーナ(図示せず)が配設されており、コンロ本体2の前面略中央には、矩形状のグリル扉24が配設されている。また、グリル庫45の後方には、グリル庫45内で発生する油煙を外部に排出するための排気通路を構成する排気ダクト40が連設されている。排気ダクト40は、所定の形状に成形された板金を接合することにより構成されており、グリル庫45の後部から後方の外周フランジ部35の左右方向の中央部に隣接する位置まで斜め上方に向かって延在し、その下流端に油煙が排出されるダクト開口42が開口している。このダクト開口42は、天板5に開設された排気口52に臨んでいる。
前方の外周フランジ部33には、天板5の装着時に係合部として機能する上向きに突出した形状の3つの凸片33a,33a,33aが設けられている。凸片33aは、前方の外周フランジ部33の前端辺の3箇所を切り起こして設けられており、図3の部分概略断面図に示すように、それぞれ、前方の外周フランジ部33から上方に立ち上がるように設けられた立ち上がり片331と、この立ち上がり片331に連続して前方の外周フランジ部33の張出方向に沿って略水平に延設された水平片332とから構成されている。
水平片332は、後述するように、天板5をコンロ本体2に接続固定する際に、その先端が、天板5の前方に形成されている凹部66内に係合するように、外方に突出するように形成されている。なお、本実施の形態では、前方の外周フランジ部33の一部を打ち抜き曲折することにより凸片33aを形成している。
一方、既述したように、後方の外周フランジ部35は、第1外周フランジ部35aと第2外周フランジ部35bとから構成されており、第2外周フランジ部35bには、第2外周フランジ部35bの外縁よりに、係止孔36が左右両端に2箇所ずつ開設されている。各係止孔36にはそれぞれ、後述する天板取り付け部8の係止爪84aが係合接続される。なお、係止孔36の数は、係止爪84aの数に対応させて、適宜、変更することができる。
コンロ本体2の後方には、上方開放部10が天板5で覆われたとき、天板5の排気口52の周縁の周囲平面部53の下方に対応する位置にそれぞれ、天板5を接続固定するための天板取り付け部8が着脱可能に配設されている。この天板取り付け部8は、高強度が得られるステンレス製の金属板を所定形状に成形することにより構成されている。なお、左右の各天板取り付け部8a,8bは、略左右対称構造を有するため、以下では主として前方から見て右側に設けられる右天板取り付け部8aについて説明する。
図2、及び図4に示すように、この天板取り付け部8aは、後端部が後方の外周フランジ部35を構成する第2外周フランジ部35bと接続され、前端部がコンロ本体2の上方開放部10上まで延在する略矩形状の平板部81と、平板部81の前端部から下方に延在し、本体ケース30の後壁31と接続される支持脚82とを備えている。
平板部81は、後端部に、平板部81の後辺全体を下方に折り曲げた後端折り曲げ部84と、後端折り曲げ部84の下端部における中央部と左方端部(左天板取り付け部8bでは、右方端部)に形成された係止爪84a,84aとを備えている。これらの係止爪84a,84aは、図5に示すように、既述した第2外周フランジ部35bに開設されている係止孔36,36と係合接続させるため、後端折り曲げ部84の下端部から平板部81の延在する方向に沿って略水平に突出するように形成されている。また、第2外周フランジ部35bの後端辺下面は、外縁を囲撓するパッキング材9により、カウンタトップKとの間に僅かな隙間を有しており、後述するように、係止爪84aは、後方の外周フランジ部35を開口部K1の開口周縁に吊持させた状態で、係止孔36を基点として支持脚82を上方に回動させたときに、係止爪84aの先端部がカウンタトップKと衝突してそれ以上の回動が規制される長さに形成されている。
平板部81の後方の両側部には、側辺の一部を下方に折り曲げた側端折り曲げ部85,85が形成されている。この側端折り曲げ部85は、上下方向において、後端折り曲げ部84よりも僅かに短く形成されており、側端折り曲げ部85,85より前方には切り欠き部85a,85aが形成されている。図5に示すように、上記側端折り曲げ部85及び切り欠き部85aはそれぞれ、天板取り付け部8がコンロ本体2に接続されたとき、第2外周フランジ部35b及び第1外周フランジ部35aと対向するように配設される。また、係止爪84aを係止孔36に係合させると後端折り曲げ部84が第2外周フランジ部35bで立設するため、天板5から所定以上の負荷が加えられない場合には、側端折り曲げ部85及び切り欠き部85aはそれぞれ、第1及び第2外周フランジ部35a,35bと当接せず、平板部81の平面部分が第1外周フランジ部35aを跨った状態で配設される。そして、天板5から所定以上の負荷が加えられると、平板部81が下方に押圧され、側端折り曲げ部85の下端部は第2外周フランジ部35bの上面に当接するが、切り欠き部85aの下端部は第1外周フランジ部35aの上面に当接しないように構成されている。
さらに、図4に示すように、平板部81の前方の左方側部(左天板取り付け部8bでは、右方側部)には、下方に段差をもって形成された段差部83が設けられており、段差部83には、接続孔831が開設されている。この段差部83の接続孔831が形成されている領域は、天板取り付け部8がコンロ本体2に接続されたとき、第1外周フランジ部35aよりも前方に位置し、上方開放部10上まで延在するように設けられている。なお、接続孔831は、上方開放部10上に位置していれば、複数設けてもよいし、切り欠き状に開設されていてもよい。
支持脚82は、平板部81の前端部から前方斜め下方に延在し、上辺よりも下辺を短くした略台形状に形成されており、その下端部には、既述したコンロ本体2の後壁31に設けた被連結孔38と接続して天板取り付け部8を固定するための前方に略水平に延在する取り付け片88が形成されている。この取り付け片88には、コンロ本体2に接続するための連結孔881が形成されている。なお、連結孔881は、複数設けてもよいし、切り欠き状に開設されていてもよい。また、支持脚82の両側部には、天板取り付け部8の強度を向上させるために、側辺を一定長、後方に折り曲げた補強壁86,87が形成されており、大きな負荷が加わる接続孔831が設けられている側の補強壁86がより幅広に形成されている。
本実施の形態において、天板取り付け部8をコンロ本体2に固定するにあたっては、コンロ本体2を開口部K1に落とし込む前に、斜め上方から平板部81の係止爪84aを第2外周フランジ部35bの係止孔36に係合させ、下方に支持脚82を回動させて、支持脚82の下端部の取り付け片88に設けた連結孔881と後壁31の後壁段差部37に設けた被連結孔38とを一致させ、これらに螺子91などの締結部材を挿入して締結させる。これにより、天板取り付け部8が接続されたコンロ本体2が作製される。
本実施の形態における天板5は、ホウロウ用鋼板からなるトッププレート生地にホウロウ加工を施した金属板である。なお、天板には、ステンレスなどの金属製やガラス製のものを用いてもよい。
図1、及び図2に示すように、天板5は、前方の左右2箇所と、後方の中央部とに、ガスバーナ21,21,21を上方に突出するように配設するためのバーナ用開口51,51,51を有するとともに、清掃性及びデザイン性を向上させるため、後方中央部に天板5の左右方向の幅よりも十分に小さい排気口52を有している。また、表面のフラット感を向上させ、見た目も綺麗な印象を与えるために、外枠が設けられておらず、天板5の外周縁をカーリング加工により内方に折り曲げた折り曲げ部64が形成されている。この折り曲げ部64は、既述したパッキング材9上に配置され、折り曲げ部64の高さは、天板5で上方開放部10を覆ったときに、天板5の裏面が天板取り付け部8の平板部81の上面に当接するように構成されている。なお、天板5は、裏面に補強板を有するが、図2では煩雑化を避けるため省略されている。
天板5の排気口52の左右方向の周縁には、排気口52と略同一平面上に形成された周囲平面部53が形成されている。また、天板5の表面に落ちた煮こぼれの排気口52への侵入を防止するために排気口52の周縁を絞り出し加工により上方に膨出するように成形した堰部54が形成されており、左右の周囲平面部53にはそれぞれ、天板5をコンロ本体に取り付ける締結部材90を挿入するための取り付け孔55が開設されている。さらに、この天板5は、表面に配置される部材を少なくしてシンプル感を向上させるために、各バーナ用開口51の周囲を上方に絞り出し加工して一体成形されたバーナカバー部60を有している。このバーナカバー部60の外縁には、上方から五徳3が載置される。
図2に示すように、天板5の前方の折り曲げ部64は、既述した前方の外周フランジ部33に形成されている凸片33aに対応する位置に、水平片332が収容される大きさの凹部66を有している。従って、天板5の凹部66とコンロ本体2の水平片332とを係合させれば、コンロ本体2に対して天板5を位置決め状態で接続することができる。
本実施の形態において、システムキッチンのカウンタトップKに開設された開口部K1に加熱調理器1を設置するにあたっては、まず、天板取り付け部8が接続されたコンロ本体2を、システムキッチンのカウンタトップKに開設された開口部K1に落とし込み、コンロ本体2の外周フランジ部33,34,35をカウンタトップKの開口周縁に吊持状態で保持させる。そして、図示しないが、ガスバーナ21などをガス供給管と接続するとともに、本体ケース30の構成壁と開口部K1の内壁とを螺子などの締結部材によって接合することによりコンロ本体2を開口部K1内に固定する。
なお、このとき、図5に示すように、後方の第2外周フランジ部35bにおいて、係止孔36に係合した係止爪84aの下面は、パッキング材9によりカウンタトップKと僅かな隙間をもって対向している。既述したように、この係止爪84aの前後方向の長さは、コンロ本体2と取り付け片88との接続を解除して、取り付け片88がコンロ本体2と接続されていない状態で係止孔36を基点として支持脚82を上方に回動させたとき、係止爪84aの先端部がカウンタトップKに衝突して、係止爪84aが抜け止め状態となり、それ以上の回動が規制されるように構成されている。これにより、例えば、天板5を交換する際、コンロ本体2が開口部K1に落とし込まれた状態で、使用者や設置者が誤って取り付け片88とコンロ本体2との接続を解除しても、コンロ本体2を持ち上げなければ係止爪84aと係止孔36との係合が解除されない。それゆえ、不用意に天板取り付け部8がコンロ本体2から取り外されることを防止できる。
天板5をコンロ本体2に接続固定するにあたっては、天板5の前方が下方に、後方が上方に位置するように天板5を傾斜させた状態とし、その状態で天板5の前方の折り曲げ部64に形成された凹部66をコンロ本体2の前方の外周フランジ部33に形成された凸片33aの水平片332と係合させた後、天板5の前方を基点として後方に回動させる。これにより、天板5の表面に開設されたバーナ用開口51からガスバーナ21が突出し、後方の排気口52にダクト開口42が臨む、位置決めされた状態で上方開放部10が天板5で覆われる。また、天板5の裏面は天板取り付け部8の平板部81の上面に当接し、排気口52の周縁に形成された取り付け孔55と天板取り付け部8の平板部81に設けた接続孔831とは前後及び左右方向で略一致した状態で配設される。
次いで、上方から見て、取り付け孔55と接続孔831とが完全に一致するように天板5を前後及び左右方向に微調整し、取り付け孔55と接続孔831とに螺子90などの締結部材を挿入させる。これにより、天板5をコンロ本体2に位置決め状態で接続固定することができる。
上記の加熱調理器1では、清掃性やデザイン性を向上させる目的で、左右方向の幅が天板5のそれよりも十分に小さい排気口52を有する天板5を用いているため、後方の外周フランジ部35と左右の外周フランジ部34の角部を懸架する取り付け部材を使用することができない。また、天板5をコンロ本体2に接続固定するために、排気口52の左右の周縁の下方に位置する本体ケース30の後壁31に、例えば、断面L字状の接続片を装着することも考えられるが、この場合、接続片の後方のみが本体ケース30の後壁31に接続されるため、天板5から大きな負荷が加えられると、天板5が傾いたり、天板5が変形しやすくなる。しかしながら、本実施の形態によれば、コンロ本体2内の排気口52の左右の周縁の下方に、天板取り付け部8が設けられており、該天板取り付け部8は、後端部が後方の外周フランジ部35に接続され、前端部が上方開放部10上に延在する平板部81と、平板部81の前端部から下方に延在し、コンロ本体2に接続された支持脚82とを有するから、天板5の後方を平板部81に載置させても、傾きのない状態で天板5を上方開放部10上に配置させることができる。また、取り付け孔55と接続孔831とに締結部材90を挿入することにより、天板5とコンロ本体2とが接続固定されるが、接続孔831の下方には上方開放部10が位置するから、接続孔831の下方まで締結部材90を差し込ませることができ、確実に天板5をコンロ本体2に接続固定することができる。
また、天板取り付け部8は、平板部81の前端部から下方に延在する支持脚82を有するから、平板部81上に天板5や調理器具の荷重による負荷が加わっても、コンロ本体2によりそれらの負荷を受けることができる。さらに、調理時の加熱により、天板5が上下方向で変形しようとする応力を受けても、コンロ本体2に接続された支持脚82によりそのような変形を抑えることができる。特に、支持脚82の側部には、一定の幅を有する補強壁86,87が形成されているから、天板5の上方から強い衝撃が加えられても、天板取り付け部8の変形を防止することができる。そして、天板取り付け部8は、後方に位置する平板部81が後方の外周フランジ部35と接続され、前方に位置する支持脚82がコンロ本体2と接続されているから、誤って天板5が前後方向で持ち上げられても、コンロ本体2からの天板5のずれを防止することができる。
さらに、平板部81には、天板5に所定以上の負荷が加わっていない場合、後方の第2外周フランジ部35bに当接しない側端折り曲げ部85が設けられているから、コンロ本体2に着脱可能な天板取り付け部8を用いても、平板部81と第2外周フランジ部35bとの摺接が抑えられ、損傷を防止することができる。一方、天板5に所定以上の負荷が加わると、側端折り曲げ部85が第2外周フランジ部35bに当接するが、第2外周フランジ部35bの下方にはカウンタトップKが位置するから、カウンタトップKで負荷が受け止められ、天板5の変形を確実に防止することができる。しかも、側端折り曲げ部85の前方には、切り欠き部85aが設けられており、該切り欠き部85aは、所定以上の負荷が加えられても、第1外周フランジ部35aに当接しないように形成されているから、第1外周フランジ部35aの湾曲などによる変形も抑えることができる。
(その他の実施の形態)
(1)上記実施の形態では、第1外周フランジ部と第2外周フランジ部とからなる後方の外周フランジ部が設けられているが、本体ケースの後壁の上端を外方に張り出させた第1外周フランジ部のみから後方の外周フランジ部を構成してもよい。
(2)上記実施の形態では、天板取り付け部に左右対称構造を有するものを用いているが、平板部や支持脚などの所定の構成を有する天板取り付け部であれば、左右で異なるものを用いてもよい。
(3)上記実施の形態では、調理用熱源としてガスバーナやグリルバーナを有する加熱調理器について説明したが、電気ヒータや電磁誘導式ヒータを用いてもよい。
(4)上記実施の形態では、コンロ本体に着脱可能な天板取り付け部が設けられているが、天板取り付け部は本体ケースと一体に成形されていてもよい。ただし、着脱可能な天板取り付け部を使用すれば、天板の構造に関わらず、コンロ本体の構造を共通化できるから、製造コストを低減することができる。
1 加熱調理器
2 コンロ本体
5 天板
8 天板取り付け部
10 上方開放部
20 バーナコンロ部
21 ガスバーナ
33,34,35 外周フランジ部
36 係止孔
40 排気ダクト
45 グリル庫(加熱庫)
51 バーナ用開口
52 排気口
60 バーナカバー部
81 平板部
82 支持脚
831 接続孔
84 後端折り曲げ部
84a 係止爪
85 側端折り曲げ部
88 取り付け片
90 螺子(締結部材)
K カウンタトップ

Claims (3)

  1. 加熱庫を内部に備えるコンロ本体と、前記コンロ本体の上方開放部を覆う天板とを有し、前記コンロ本体の上方開放部から外方に張り出させた外周フランジ部をカウンタトップに開設された開口部の開口周縁に吊持させることにより、前記コンロ本体が前記開口部に落とし込み状態で収容される加熱調理器であって、
    前記天板は、後方に前記加熱庫内で発生する油煙を外部に排出するための排気口を有するとともに、排気口の左右の周縁に取り付け孔を有しており、
    前記コンロ本体は、前記上方開放部が前記天板で覆われたとき、前記排気口の左右の周縁の下方にそれぞれ、天板取り付け部を有しており、
    前記各天板取り付け部は、後端部が後方の外周フランジ部と接続され、前端部が前記上方開放部上に延在する平板部と、前記平板部の前端部から下方に延在し、前記コンロ本体と接続される支持脚とを有し、
    前記平板部は、前記上方開放部上に延在した位置であって、且つ前記天板の取り付け孔に対向する位置に接続孔を有するとともに、前記後端部から後方に突出する係止爪を有しており、
    前記支持脚は、前記コンロ本体と接続される取り付け片を有し、
    前記後方の外周フランジ部は、前記係止爪が係合する係止孔を有しており、
    前記各天板取り付け部は、前記係止爪を前記係止孔に係合させるとともに、前記取り付け片を前記コンロ本体に接続することにより、前記コンロ本体に着脱可能に固定されており、
    前記取り付け孔と前記接続孔とに締結部材を挿入させることにより、前記天板が前記コンロ本体に接続固定されている加熱調理器。
  2. 請求項に記載の加熱調理器において、
    前記各天板取り付け部は、前記係止爪が前記係止孔に係合され、前記取り付け片が前記コンロ本体と接続されていない状態で、前記係止孔を基点として前記支持脚を上方に回動させたとき、前記係止爪により回動が規制されるように前記後方の外周フランジ部と接続されている加熱調理器。
  3. 請求項またはに記載の加熱調理器において、
    前記平板部は、左右の側辺の一部を下方に折り曲げた側端折り曲げ部を有しており、
    前記側端折り曲げ部は、前記天板に上方から所定以上の負荷が加わると、前記後方の外周フランジ部と当接するように形成されている加熱調理器。
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