JP6075686B2 - インクジェット記録用再充填インクカートリッジの製造方法 - Google Patents
インクジェット記録用再充填インクカートリッジの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6075686B2 JP6075686B2 JP2013034510A JP2013034510A JP6075686B2 JP 6075686 B2 JP6075686 B2 JP 6075686B2 JP 2013034510 A JP2013034510 A JP 2013034510A JP 2013034510 A JP2013034510 A JP 2013034510A JP 6075686 B2 JP6075686 B2 JP 6075686B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- mass
- pigment
- refilling
- ink cartridge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
- Ink Jet (AREA)
Description
しかしながら、今までの再充填方法には以下に記載する問題点があった。
すなわち、残留インクと再充填インクとの混合による不具合を防ぐためにカートリッジを洗浄した後にインクを充填することが行われているが、この洗浄を行う場合には、洗浄時の泡立ち、残留インクと洗浄液との相性、洗浄液と再充填インクとの相性の問題がある。 また、カートリッジを洗浄せずにインクを充填する場合においては、再充填時の泡立ち、残留インクと再充填液インクとの相性の問題があった。
またカートリッジをリユースするという課題に対してする対策としては、従来は染料インクが主体であったため、染料インクの入っていたカートリッジに染料インクあるいは顔料インクを再充填する際の問題についての対策や、またカートリッジ内にある、負圧形成のためのインク吸収体に残留するインクの問題についての対策がほとんどであった。
しかしながら、特許文献3には再充填用インクについては記載がなく、使用済みの顔料インクカートリッジを洗浄しない場合においても、再充填用インクを残留インクと混合した際の安定性や相溶性を確保するための方法については開示がない。
そこで、本発明者らが検討を進めた結果、一度使用された残留インクが存在するカートリッジに対し、消泡剤として消泡性・抑泡性のある非シリコーン系の化合物を含有するインクを再充填することで、インクの吐出安定性を確保したまま、泡立ちを抑えることができ、インクの再充填を効率よく行うことができることを見出して、本発明に至った。
本発明は以下に記載する通りのものである。
本発明の再充填用顔料インクが充填される使用済みインクカートリッジの残留インクは少なくとも顔料・界面活性剤・湿潤剤とを含み、消泡剤を含まないか、又は、シリコーン系の消泡剤を含むインクを充填された使用済みのカートリッジに残留するインクである。
本発明における再充填用顔料インク(以下「再充填インク」ということがある。)は成分として少なくとも顔料、消泡剤、湿潤剤および界面活性剤、を含む。
以下では再充填インクを構成する各成分について説明する。
本発明の再充填インクは着色剤として顔料を用いる。
本発明で使用される顔料としては、特にその種類の限定はなく、無機顔料、有機顔料を使用することができる。
無機顔料としては、酸化チタン及び酸化鉄、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエロー、カドミウムレッド、クロムイエローに加え、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの公知の方法によって製造されたカーボンブラックを使用することができる。
ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリル酸−アクリロニトリル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、酢酸ビニル−エチレン共重合体、酢酸ビニル−脂肪酸ビニルエチレン共重合体、酢酸ビニル−マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体等。
また、インク中に使用される顔料の平均粒径は10nm〜200nmの範囲であることが望ましい。ここでいう平均粒径とは、体積累積パーセント50%の値を指す。体積累積パーセント50%の値を測定するには、例えば、インク中のブラウン運動を行っている粒子にレーザー光を照射し、粒子から戻ってくる光(後方散乱光)の振動数(光の周波数)の変化量から粒子径を求める動的光散乱法(ドップラー散乱光解析)といわれる方法を用いることができる。平均粒径が10nmよりも小さいとインク中の分散安定性が損なわれ、また印字されたときの画像濃度が劣る結果となる。またそのレベルまで顔料を微粒子化するのにコストがかかるという問題も生じる。逆に平均粒径が200nmを超えると画像の定着性が劣るほか、長期保存時に凝集が起こりやすく、目詰まりしやすくなる。
非シリコーン系の消泡剤としては、オイル系の消泡剤や、ポリエーテル系・ポリマー型・多価アルコール系のものなどがあるが、水系のインクに使用する目的では、オイル系のものは相分離などが起こることがあるため好ましくなく、ポリエーテル系のものや、多価アルコール系のものが用いられる。本発明においては特に多価アルコール系のものが好ましく、特に下記一般式(1)で表されるものが好ましく用いられる。
HO−R1R3C−R5−CR2R4−OH ・・・ (1)
ここでR1R2は炭素数1〜3のアルキル基を示し、R3R4は炭素数3〜6のアルキル基を示し、R5は炭素数1〜6の水酸基を含む/あるいは含まないアルキレン基を示す。
上記一般式で示される化合物のうち特に好ましいのは、2,4,7,9−テトラメチルデカン−4,7−ジオールである。
本発明で使用される湿潤剤としては、特に限定されるものではないが、多価アルコールアルキルエーテル及び/または多価アルコールアリールエーテル水溶性有機溶媒が好ましく用いられる。
これら湿潤剤を含有することによりインクの水分蒸発を防止しインク吐出口での着色剤の析出、粘度上昇による吐出不良をより良く抑制することができ吐出信頼性の高い水性顔料インク組成物を提供することができる。
多価アルコールアリールエーテルとしては例えば、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等が挙げられる。
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3ブタンジオール、1,5ペンタンジオール、1、6ヘキサンジオール、グリセロール、1、2、6−ヘキサントリオール、1、2、4−ブタントリオール、1、2、3−ブタントリオール、ペトリオール等の多価アルコール類、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ε−カプロラクタム等の含窒素複素環化合物;ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン類、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン、γ−ブチロラクトン等。
また本発明においては、紙への浸透性を高め、速乾燥性で、文字にじみ、境界にじみを更に低減させた高品位な画像を得ることを目的に、界面活性剤も添加される。
添加される界面活性剤としては特に限定されるものではなく、両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤のいずれも使用可能であるが、好ましくはノニオン系界面活性剤及び/または、アニオン系界面活性剤であり、更に好ましくは、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系界面活性剤、及び/または、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩系界面活性剤である。
顔料インクには、上記成分以外に、浸透剤、防腐防黴剤、防錆剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、酸素吸収剤、光安定化剤などを必要に応じて適宜添加してもよい。
さらに本発明においては、更に浸透性を高める目的で浸透剤を添加してもよい。浸透剤を添加することにより、高速印字時でもにじみを低減することが可能となり、また吐出安定性及び吐出応答性を向上させることができる。
浸透剤としては、ポリオール化合物、グリコールエーテル化合物などが挙げられるが、特に、炭素数8以上のポリオール化合物、及びグリコールエーテル化合物が好適である。
ポリオール化合物の炭素数が8未満では十分な浸透性が得られず、両面印刷時に記録用メディアを汚したり、記録用メディア上でのインクの広がりが不十分で画素の埋まりが悪くなるため、文字品位や画像濃度が低下することがある。
炭素数8以上のポリオール化合物の具体例としては、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールなどが挙げられる。
浸透剤の添加量は特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.1〜20質量%が好ましく、0.5〜10質量%がより好ましい。
防腐防黴剤としては、例えば、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、などが挙げられる。
防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライト、などが挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤(ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含む)、アミン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、などが挙げられる。
一般にインクカートリッジは、インク袋を内蔵する。図1にインクカートリッジに内蔵されるインク袋の一例を示す。
インク袋2は、図1に示すように、アルミラミネートフィルムからなる略長方形状の可撓性を有する袋状部21と、この袋状部21を固着した樹脂製の保持部材22とを有する。なお、袋状部21の側面形状は矩形状に限るものではなく、例えば略円形状、略楕円形状などとすることもできるし、特定の形状でなくとも良い。また、ここでは、アルミラミネートフィルムから袋状部21を形成しているが、袋状部21を形成する部材の材質はこれに限るものではない。ただし、シール性の点から、少なくともアルミラミネートフィルムを含む部材で形成することが好ましい。
また、保持部材22には、袋状部21内のインクを記録装置に供給(補給)するための内部に通孔が形成されたインク供給用の筒状開口部(インク供給口部)25が一体的に成形され、このインク供給口部25の先端部には内部にゴムなどの弾性体26を保持するキャップ部材27が嵌め込まれている。なお、弾性体26は記録装置本体側から中空で針状の供給針が刺し込まれることで、密閉状態を維持したままで記録装置本体側へのインク供給が可能になる。
インク袋2は記録装置への脱着を容易にするために、ハードケースに収納して使用されることが多いため、保持部材22にはハードケースへ係合するための係合突部28、29が一体的に形成されている。
ジェルジェットプリンター(株式会社リコー製、IPSiO G515)用の純正仕様のインクカートリッジBK・Y・M・Cと、ジェルジェットプリンター(株式会社リコー製、IPSiO GX3000)用の純正仕様のインクカートリッジBK・Y・M・Cをプリンターに装填して印字を行い、使用済みとなった時点でそれぞれを[残留インク含有カートリッジ1]〜[残留インク含有カートリッジ1]8として、評価に使用した。
なお、残留インクは消泡剤として非シリコーン系化合物を含まないものである。
<イエロー顔料分散液1の調製>
下記成分を混合した後、湿式サンドミルにて分散を行い、[イエロー顔料分散液1]を調製した。
・C.I.ピグメントイエロー 97 30質量%
・ポリオキシエチレンオレイルエーテル硫酸アンモニウム 15質量%
・エチレングリコール 30質量%
・純水 残量
下記成分を混合した後、3本ロールミルにて分散を行い、[マゼンタ顔料分散液1]を調製した。
・C.I.ピグメントレッド 122 30質量%
・ポリオキシエチレンオレイルエーテル硫酸アンモニウム 15質量%
・グリセリン 30質量%
・純水 残量
下記成分を混合した後、湿式サンドミルにて分散を行い、[シアン顔料分散液1]を調製した。
・C.I.ピグメントブルー 15:3 30質量%
・ポリオキシエチレンオレイルエーテル硫酸アンモニウム 15質量%
・エチレングリコール 30質量%
・純水 残量
<再充填用インク1(ブラックインク)の調製>
KM−9036(東洋インキ・自己分散型) 40質量%
グリセリン 10質量%
ジエチレングリコール 20質量%
2−ピロリドン 2質量%
ソフタノールEP7025(日本触媒社製 ) 1質量%
アルカンジオール(※1) 0.05質量%
アミノエチルプロパンジオール 0.3質量%
イオン交換水 残量
上記処方のインク組成物を室温にて十分に攪拌した後、平均孔径1.5μmのメンブレンフィルターにて濾過を行い、[再充填用インク1]を得た。
(※1:R1、R2=CH3、R3、R4=C4H9、R5=C2H4)
イエロー顔料分散液1 15質量%
グリセリン 8質量%
ジエチレングリコール 20質量%
2−ピロリドン 2質量%
ソフタノールEP7025(日本触媒社製 ) 1質量%
アルカンジオール(※1) 0.05質量%
アミノエチルプロパンジオール 0.3質量%
イオン交換水 残量
上記処方のインク組成物を室温にて十分に攪拌した後、平均孔径1.5μmのメンブレンフィルターにて濾過を行い、[再充填用インク2]を得た。
マゼンタ顔料分散液1 15質量%
グリセリン 8質量%
ジエチレングリコール 20質量%
2−ピロリドン 2質量%
ソフタノールEP7025(日本触媒社製 ) 1質量%
アルカンジオール(※1) 0.05質量%
アミノエチルプロパンジオール 0.3質量%
イオン交換水 残量
上記処方のインク組成物を室温にて十分に攪拌した後、平均孔径1.5μmのメンブレンフィルターにて濾過を行い、[再充填用インク3]を得た。
シアン顔料分散液1 15質量%
グリセリン 8質量%
ジエチレングリコール 20質量%
2−ピロリドン 2質量%
ソフタノールEP7025(日本触媒社製 ) 1質量%
アルカンジオール(※1) 0.05質量%
アミノエチルプロパンジオール 0.3質量%
イオン交換水 残量
上記処方のインク組成物を室温にて十分に攪拌した後、平均孔径1.5μmのメンブレンフィルターにて濾過を行い、[再充填用インク4]を得た。
KM−9036(東洋インキ・自己分散型) 40質量%
グリセリン 10質量%
ジエチレングリコール 20質量%
2−ピロリドン 2質量%
ソフタノールEP7025(日本触媒社製 ) 1質量%
アルカンジオール(※2) 0.05質量%
アミノエチルプロパンジオール 0.3質量%
イオン交換水 残量
上記処方のインク組成物を室温にて十分に攪拌した後、平均孔径1.5μmのメンブレンフィルターにて濾過を行い、[再充填用インク5]を得た。
(※2:R1、R2=C2H5、R3、R4=C4H9、R5=C2H4)
KM−9036(東洋インキ・自己分散型) 40質量%
グリセリン 10質量%
ジエチレングリコール 20質量%
2−ピロリドン 2質量%
サーフィノール465(エアープロダクツ社製) 1質量%
アルカンジオール(※3) 0.05質量%
アミノエチルプロパンジオール 0.3質量%
イオン交換水 残量
上記処方のインク組成物を室温にて十分に攪拌した後、平均孔径1.5μmのメンブレンフィルターにて濾過を行い、[再充填用インク6]を得た。
(※3:R1、R2=CH3、R3、R4=C3H7、R5=C3H6)
KM−9036(東洋インキ・自己分散型) 40質量%
グリセリン 10質量%
ジエチレングリコール 20質量%
2−ピロリドン 2質量%
サーフィノール465(エアープロダクツ社製) 1質量%
アミノエチルプロパンジオール 0.3質量%
イオン交換水 残量
上記処方のインク組成物を室温にて十分に攪拌した後、平均孔径1.5μmのメンブレンフィルターにて濾過を行い、[再充填用インク7]を得た。
イエロー顔料分散液1 15質量%
グリセリン 8質量%
ジエチレングリコール 20質量%
2−ピロリドン 2質量%
ソフタノールEP7025(日本触媒社製 ) 1質量%
アミノエチルプロパンジオール 0.3質量%
イオン交換水 残量
上記処方のインク組成物を室温にて十分に攪拌した後、平均孔径1.5μmのメンブレンフィルターにて濾過を行い、[再充填用インク8]を得た。
マゼンタ顔料分散液1 15質量%
グリセリン 8質量%
ジエチレングリコール 20質量%
2−ピロリドン 2質量%
ソフタノールEP7025(日本触媒社製 ) 1質量%
アミノエチルプロパンジオール 0.3質量%
イオン交換水 残量
上記処方のインク組成物を室温にて十分に攪拌した後、平均孔径1.5μmのメンブレンフィルターにて濾過を行い、[再充填用インク9]を得た。
シアン顔料分散液1 15質量%
グリセリン 8質量%
ジエチレングリコール 20質量%
2−ピロリドン 2質量%
ソフタノールEP7025(日本触媒社製 ) 1質量%
アミノエチルプロパンジオール 0.3質量%
イオン交換水 残量
上記処方のインク組成物を室温にて十分に攪拌した後、平均孔径1.5μmのメンブレンフィルターにて濾過を行い、[再充填用インク10]を得た。
KM−9036(東洋インキ・自己分散型) 40質量%
グリセリン 10質量%
ジエチレングリコール 20質量%
2−ピロリドン 2質量%
サーフィノール465(エアープロダクツ社製) 1質量%
KS508(シリコーン系消泡剤) 0.1質量%
アミノエチルプロパンジオール 0.3質量%
イオン交換水 残量
上記処方のインク組成物を室温にて十分に攪拌した後、平均孔径1.5μmのメンブレンフィルターにて濾過を行い、[再充填用インク11]を得た。
イエロー顔料分散液1 15質量%
グリセリン 8質量%
ジエチレングリコール 20質量%
2−ピロリドン 2質量%
ソフタノールEP7025(日本触媒社製 ) 1質量%
KS508(シリコーン系消泡剤) 0.1質量%
アミノエチルプロパンジオール 0.3質量%
イオン交換水 残量
上記処方のインク組成物を室温にて十分に攪拌した後、平均孔径1.5μmのメンブレンフィルターにて濾過を行い、[再充填用インク12]を得た。
マゼンタ顔料分散液1 15質量%
グリセリン 8質量%
ジエチレングリコール 20質量%
2−ピロリドン 2質量%
ソフタノールEP7025(日本触媒社製 ) 1質量%
KS508(シリコーン系消泡剤) 0.1質量%
アミノエチルプロパンジオール 0.3質量%
イオン交換水 残量
上記処方のインク組成物を室温にて十分に攪拌した後、平均孔径1.5μmのメンブレンフィルターにて濾過を行い、[再充填用インク13]を得た。
シアン顔料分散液1 15質量%
グリセリン 8質量%
ジエチレングリコール 20質量%
2−ピロリドン 2質量%
ソフタノールEP7025(日本触媒社製 ) 1質量%
KS508(シリコーン系消泡剤) 0.1質量%
アミノエチルプロパンジオール 0.3質量%
イオン交換水 残量
上記処方のインク組成物を室温にて十分に攪拌した後、平均孔径1.5μmのメンブレンフィルターにて濾過を行い、[再充填用インク14]を得た。
表1に示す組み合わせで、残留インク含有カートリッジのインク供給口から再充填用インクを供給口からインクあるいは泡が吹き出すまで充填し、その充填できたインク量から充填性を判断した。
判断基準を以下に示す。
○:純正インクの充填量(g)の90%以上を充填可能
△:純正インクの充填量(g)の70%以上90%未満を充填可能
×:純正インクの充填量(g)の70%未満
表1に残留インクカートリッジと再充填インクカートリッジとの組み合わせと評価結果を示す。
実施例1〜6及び比較例5〜8の再充填インクカートリッジに超音波を30秒かけ、中のインクを十分混合させたのち、再充填インクカートリッジをプリンターにセットし、初期充填を行ったあと、連続印字評価を行って再充填インク吐出安定性についての評価を行った。
評価機としてはリコー社製ジェルジェット プリンター IPSiO G515を使用し、各色とも同じ吐出量となるベタのチャートをクリーニングなしに連続印字させ、画像かすれが生じる枚数をチェックして、吐出安定性を判断した。
判断基準は以下の通りとした。
○ : 150枚以上印字可能
○ : 125枚以上150枚未満印字可能
△ : 100枚以上125枚未満印字可能
× : 100枚未満
評価結果を表1に示す。
但し、充填性が×であった比較例1〜4及び比較例9〜12については吐出安定性については評価をしなかった。
実施例7〜12は実施例1〜6に比べると吐出安定性は劣るが、充填効率及び吐出安定性は実使用上問題ないものであった。
再充填インク7〜10(比較例1〜4)は消泡性がないため、泡立ちにより再充填インクの充填量が少なく、充填効率が悪い結果となった
再充填インク11〜14(比較例5〜8)はシリコーン系の消泡剤を添加しているので、若干泡立ちが抑えられ、再充填インクの充填量はある程度確保できるが、インクの吐出安定性が不十分な結果となった
21 袋状部
22 保持部材
23 インク充填用の筒状開口部
24 封止部
25 インク供給用の筒状開口部
26 弾性体
27 キャップ部材
28 係合突部
29 係合突部
Claims (5)
- 使用済みのインクジェット記録用の顔料インクカートリッジに再充填用顔料インクを再充填することによりインクジェット記録用の再充填インクカートリッジを製造する方法であって、前記顔料インクカートリッジ中の顔料インクが消泡剤を含まないか、シリコーン系化合物からなる消泡剤を含んでおり、前記再充填用顔料インクが成分として少なくとも顔料、界面活性剤、湿潤剤、消泡剤を含み、該消泡剤が非シリコーン系の化合物からなる消泡剤であることを特徴とするインクジェット記録用再充填インクカートリッジの製造方法。
- 前記消泡剤がアルキルアルカンポリオール型の消泡剤であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録用再充填インクカートリッジの製造方法。
- 前記アルキルアルカンポリオール型の消泡剤がアルキルアルカンジオール型の消泡剤であることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録用再充填インクカートリッジの製造方法。
- 前記再充填用顔料インクを使用済みの顔料インクカートリッジを洗浄することなく顔料インクカートリッジに充填することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録用再充填インクカートリッジの製造方法。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録用再充填インクカートリッジの製造方法によって製造されたことを特徴とするインクジェット記録用再充填インクカートリッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013034510A JP6075686B2 (ja) | 2013-02-25 | 2013-02-25 | インクジェット記録用再充填インクカートリッジの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013034510A JP6075686B2 (ja) | 2013-02-25 | 2013-02-25 | インクジェット記録用再充填インクカートリッジの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014162093A JP2014162093A (ja) | 2014-09-08 |
JP6075686B2 true JP6075686B2 (ja) | 2017-02-08 |
Family
ID=51613176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013034510A Expired - Fee Related JP6075686B2 (ja) | 2013-02-25 | 2013-02-25 | インクジェット記録用再充填インクカートリッジの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6075686B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102273961B1 (ko) * | 2020-11-30 | 2021-07-06 | 이병선 | 입상비료용 균질화제 조성물 및 이를 사용하여 제조된 이중-착색된 입상비료 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07309017A (ja) * | 1994-05-18 | 1995-11-28 | Canon Inc | インクジェットカートリッジにインクをリフィルする方法 |
US7106296B1 (en) * | 1995-07-20 | 2006-09-12 | E Ink Corporation | Electronic book with multiple page displays |
JPH09248919A (ja) * | 1996-03-16 | 1997-09-22 | Seiko Epson Corp | プリンタ等のインクカートリッヂに充填される再充填インク並びに再充填インクを充填したリフィルインクカートリッヂ |
JPH11236525A (ja) * | 1998-02-20 | 1999-08-31 | Ricoh Co Ltd | インクジェット記録用再充填用水性インク組成物およびそれを用いた記録方法 |
US6762208B2 (en) * | 2001-10-01 | 2004-07-13 | Air Products And Chemicals, Inc. | Alkane diol foam controlling agents |
JP2003305865A (ja) * | 2002-04-17 | 2003-10-28 | Seiko Epson Corp | インク再充填方法およびインク再充填装置 |
JP2010163474A (ja) * | 2009-01-13 | 2010-07-29 | Canon Inc | 再充填インク、インクカートリッジの再生方法、再生インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法 |
JP5573001B2 (ja) * | 2009-05-27 | 2014-08-20 | 株式会社リコー | インクジェット用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、及びインク記録物 |
JP5655645B2 (ja) * | 2011-03-10 | 2015-01-21 | 株式会社リコー | インクジェット記録用インクセット、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置及びインク記録物 |
US8851649B2 (en) * | 2011-05-13 | 2014-10-07 | Eckart Gmbh | UV ink jet printing ink composition |
-
2013
- 2013-02-25 JP JP2013034510A patent/JP6075686B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014162093A (ja) | 2014-09-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5102609B2 (ja) | 再充填用インク及びインクカートリッジ | |
JP5109262B2 (ja) | インクジェット記録用水性インクセット | |
JP5618250B2 (ja) | インクジェット装置用洗浄液、およびインクジェット記録装置の洗浄方法 | |
JP2010077279A (ja) | インクジェット記録用水性インク、インクカートリッジおよびインクジェット記録装置 | |
WO2013088549A1 (ja) | インクジェット記録方法 | |
JP5211413B2 (ja) | インクジェット記録用インクセット、インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置 | |
JP4323159B2 (ja) | インクジェット用インク組成物 | |
JP5704384B2 (ja) | インクジェット記録用インク、カートリッジ、インクジェット記録装置、画像形成物 | |
JP3849626B2 (ja) | インクジェット記録用水性インク | |
JP5471957B2 (ja) | インクジェット記録装置及びインクカートリッジの洗浄液兼充填液、並びに該洗浄液兼充填液を収容したカートリッジ | |
JP6136303B2 (ja) | 再充填インクカートリッジの製造方法 | |
JP2011255566A (ja) | インクジェット記録装置及びインクカートリッジの液体流路の洗浄液兼充填液、並びに該洗浄液兼充填液を収容したカートリッジ | |
JP6075686B2 (ja) | インクジェット記録用再充填インクカートリッジの製造方法 | |
JP2003105236A (ja) | インクジェット記録用インク及びインクセット並びに記録方法及び記録装置 | |
JP2017078158A (ja) | インク、インク収容容器及びインクジェット記録装置 | |
JP6103368B2 (ja) | インクジェット記録用水性インク、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置 | |
JP2004155867A (ja) | 水性インクおよびインクジェット記録方法 | |
JP4323153B2 (ja) | インク組成物およびインクジェット記録方法 | |
JP2013141783A (ja) | インクジェット記録装置及びインクカートリッジ用洗浄液兼充填液並びに該洗浄液兼充填液を収容したカートリッジ | |
JP2004115551A (ja) | インクジェット記録用インク組成物及び記録方法 | |
JP2015193718A (ja) | インクジェット記録用水性インク及びインクカートリッジ | |
JP2004359803A (ja) | インク組成物、インクジェット画像形成方法およびインクジェット画像形成装置 | |
JP2004018689A (ja) | インクジェット用記録液及び記録方法 | |
US20230132661A1 (en) | Set of inkjet inks, inkjet image forming method, and inkjet image forming apparatus | |
JP2010137398A (ja) | インクジェット記録方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160202 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161017 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161019 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161201 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161216 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161229 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6075686 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |