JP6075353B2 - 移動式クレーン - Google Patents

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本発明は、エンジンガードからの排熱がキャブ(運転室)内に侵入することを防止して、キャブ内の温度上昇を抑制するようにした移動式クレーンに関する。
クローラクレーンなどに代表される移動式クレーンは、例えば、数メートルから数十メートルに及ぶ長いブームを備え、このブームに備えられたフック装置を用いて様々な荷物を吊下する作業(クレーン作業)を行う。
また、移動式クレーン(以降、単にクレーンと呼ぶ)においては、クレーン作業とは別作業として、クレーンにバケットを取り付けて地盤の土壌を掘り起こす掘削作業(バケット作業)を行うことがある。このバケット作業とは、バケットを落下させて地盤に突き刺し、その後バケットを吊り上げて土壌を掘り起こす作業である。
このようなバケット作業は、クレーン作業に比べて高負荷の作業となる。クレーンが高負荷となった状況下では、バケットを吊下するワイヤを巻き上げるウインチは、非常に大きな力が必要となる。それ故、ウインチを駆動させるエンジンは非常に大きな力(トルク)を発生することになる。エンジンが非常に大きな力を発生すると、エンジン自体から大きな騒音が発生すると共に、エンジンの発熱量も非常に大きなものとなる。
このような多大な熱がキャブ(運転室)内に侵入した場合、キャブ内の温度が上昇してしまい、キャブ内のオペレータによるバケット操作などに支障が生じてしまう虞がある。
多大な発熱を伴うエンジンを効果的に冷却する技術としては、特許文献1に開示されたものがある。
特許文献1は、車体と、この車体にクレーン装置を備えて設けられた旋回可能な旋回台と、同じく上記車体にこの旋回台の後方もしくは前方に位置して設けられたエンジンルームと、このエンジンルームの前面および後面にそれぞれ設けられた冷却空気取入口および冷却空気排出口と、同じく上記エンジンルームの側面に上記旋回台の幅よりも側方に張り出て設けられ走行時の走行風をこのエンジンルーム内に吸入する走行風吸入口もしくは上記冷却空気取入口から取入れられた走行風をこのエンジンルームから排出する走行風排出口とを設けたホイールクレーンを開示する。
実開昭57−97723号公報
クレーンにおいては、クレーン作業(特に、高負荷作業となるバケット作業)中に、エンジンからの騒音がキャブ(運転室)内に伝わらないようにする騒音対策のため、エンジンがエンジンガード内の後側に配備されているものもある。また、エンジンを冷却するラジエターやファン、また冷却風を取り入れる吸気開口部などは、エンジンよりさらに後方に配備されている。また、エンジンの前側、すなわちキャブに近い側のエンジンガード内には、クレーンに備えられた数々の油圧機器を動作させるための作動油が貯留された作動油タンクが配備されている。このように、キャブとエンジンとの間に作動油タンクが存在することで、エンジンで発生する騒音がキャブに伝播することを効果的に抑制している。
ところで、バケット作業中においては、クレーンに備えられた数々の油圧機器にも高い負荷がかかっている。このように、油圧機器に高い負荷がかかる状況下では、作動油が高温となり、結果的に作動油タンクやコントロールバルブは非常に高い熱量を有することとなる。
このような状況下となると、エンジンガード内の前側が非常に高温となると共に、エンジンガードの前側に配備されているキャブ内にもその高い熱が伝わるようになる。キャブ内が高温になると、キャブ内でブームの操作を行っているオペレータに悪影響を与えることとなる。
かかる状況(作動油タンクが非常に高い熱量をもち、この熱量がキャブ側に伝わってゆく状況)を回避しようとして、特許文献1の技術を用いようとしたとしても、以下の理由により、上記の不都合な状況を回避することは困難である。
なぜならば、特許文献1のクレーンには、同文献の第4図を参照するに、エンジンの前方であってキャブの近傍に作動油タンクが配備されていない。特許文献1を精査してみても、作動油タンクの配備位置は不明である。そのため、作動油タンクに付与された非常に高い熱をどのようにして外部へ排出しているかが不明であり、特許文献1の技術を利用することは困難である。
そもそも、特許文献1のクレーンは、同文献の第2図〜第4図を参照するに、旋回台の幅方向中央の後側にエンジンが配備され、そのエンジンの右斜め前方に運転室(キャブ)が配備されている。すなわち、同文献1のクレーンは、エンジンが旋回台の後側に配備されているものの、キャブとエンジン、及び作動油タンクが前後方向に並ぶように配備されておらず、本願発明が対象とするクレーンの構成を有していない。
つまり、特許文献1のクレーンは、本発明の対象となる移動式クレーンとは構成が全く異なるので、上記の不都合な状況を回避することは非常に困難である。
そこで本発明は、上記問題点に鑑み、特に高負荷の作業において、エンジンガードからの排熱がキャブ内に侵入することを防止して、キャブ内の温度上昇を抑制することが可能な移動式クレーンを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
本発明のかかる移動式クレーンは、上部旋回体の幅方向一方側の前方に配備されると共にクレーン操作を行う操作部が設けられ且つ操作者が搭乗可能とされたキャブと、前記キャブの後方に配備されたエンジンガードとを有していて、前記エンジンガードの内部には、当該エンジンガードの前部に配備された作動油タンクと、前記作動油タンクの後側に配備され且つクレーン操作の動力を発生するエンジンと、前記エンジンの後部に配備され且つ前記エンジンガード内に冷却用の空気を吸入する吸気部と、が配備されている移動式クレーンにおいて、前記作動油タンクとエンジンとの間の領域に配備され、前記エンジンガード内の空気を外部へ排出する第1の排出部と、前記作動油タンクの領域に配備され、前記エンジンガード内の空気を外部へ排出する1又は複数の第2の排出部と、を有しており、前記第2の排出部は、前記エンジンガード内の空気の排出方向が前後方向に沿った向きから外れる方向を向くように構成されていることを特徴とする。
本発明のかかる移動式クレーンは、上部旋回体の幅方向一方側の前方に配備されると共にクレーン操作を行う操作部が設けられ且つ操作者が搭乗可能とされたキャブと、前記キャブの後方に配備されたエンジンガードとを有していて、前記エンジンガードの内部には、当該エンジンガードの前部に配備された作動油タンクと、前記作動油タンクの後側に配備され且つクレーン操作の動力を発生するエンジンと、前記エンジンの後部に配備され且つ前記エンジンガード内に冷却用の空気を吸入する吸気部と、が配備されている移動式クレーンにおいて、前記エンジンガードの前後方向中央部に配備され、前記エンジンガード内の空気を外部へ排出する第1の排出部と、前記エンジンガードの前部に配備され、前記エンジンガード内の空気を外部へ排出する1又は複数の第2の排出部と、を有しており、前記第2の排出部は、前記エンジンガード内の空気の排出方向が前後方向に沿った向きから外れる方向を向くように構成されていることを特徴とする。
好ましくは、前記第2の排出部から排出される前記エンジンガード内を冷却した空気の排出方向は、前記キャブに対して非指向とされているとよい。
好ましくは、前記第2の排出部の開口面積は、前記第1の排出部の開口面積より小さいものとされているとよい。
好ましくは、前記第2の排出部は、前記エンジンガードの下壁面であって前記作動油タンクの下方に設けられ、且つ前記エンジンガード内を冷却した空気の排出方向が下向きとされているとよい。
好ましくは、前記第2の排出部は、前記エンジンガードの上壁面であって前記作動油タ
ンクの上方に設けられ、且つ前記エンジンガード内を冷却した空気の排出方向が上向きとされているとよい。
好ましくは、前記エンジンガードの上壁面に開閉扉が設けられており、前記開閉扉の開口部が前記第2の排出部とされているとよい。
好ましくは、前記第2の排出部は、前記エンジンガードの側壁面であって前記作動油タンクの側方に設けられ、且つ前記エンジンガード内を冷却した空気の排出方向が幅方向を向いているとよい。
好ましくは、前記第2の排出部が、前記作動油タンク内の作動油の状況を示すレベルゲージを確認するための開口部とされているとよい。
好ましくは、前記エンジンガードと前記キャブ側とを連通し、且つ前記エンジンガードと前記キャブとの間を結ぶ配管及び/又は配線が挿通している連通孔が設けられており、
前記連通孔と前記配管及び/又は配線との間に形成された空隙が閉塞されているとよい。
好ましくは、前記エンジンガード上に位置し前記キャブを向く方向とされた開口、及び/又は、前記エンジンガードと前記キャブ側とを連通する連通孔を、閉塞乃至は非形成とするとよい。
また、本発明にかかる移動式クレーンの好ましい第1の形態は、上部旋回体の幅方向一方側の前方に配備されると共にクレーン操作を行う操作部が設けられ且つ操作者が搭乗可能とされたキャブと、前記キャブの後方に配備されたエンジンガードとを有していて、前記エンジンガードの内部には、当該エンジンガードの前部に配備された作動油タンクと、前記作動油タンクの後側に配備され且つクレーン操作の動力を発生するエンジンと、前記エンジンガードの後部に配備され且つ前記エンジンガード内に冷却用の空気を吸入する吸気部と、が配備されている移動式クレーンにおいて、前記作動油タンクとエンジンとの間の領域に配備され、前記エンジンガード内の空気を外部へ排出する第1の排出部と、前記作動油タンクの領域に配備され、前記エンジンガード内の空気を外部へ排出する1又は複数の第2の排出部と、を有しており、前記第2の排出部は、前記エンジンガード内の空気の排出方向が前記キャブを向かない方向である、前記キャブに対して非指向を向くように構成されていることを特徴とする。
また、本発明にかかる移動式クレーンの好ましい第2の形態は、上部旋回体の幅方向一方側の前方に配備されると共にクレーン操作を行う操作部が設けられ且つ操作者が搭乗可能とされたキャブと、前記キャブの後方に配備されたエンジンガードとを有していて、前記エンジンガードの内部には、当該エンジンガードの前部に配備された作動油タンクと、前記作動油タンクの後側に配備され且つクレーン操作の動力を発生するエンジンと、前記エンジンガードの後部に配備され且つ前記エンジンガード内に冷却用の空気を吸入する吸気部と、が配備されている移動式クレーンにおいて、前記エンジンガードの前後方向中央部に配備され、前記エンジンガード内の空気を外部へ排出する第1の排出部と、前記エンジンガードの前部に配備され、前記エンジンガード内の空気を外部へ排出する1又は複数の第2の排出部と、を有しており、前記第2の排出部は、前記エンジンガード内の空気の排出方向が前記キャブを向かない方向である、前記キャブに対して非指向を向くように構成されていることを特徴とする。
本発明の移動式クレーンによれば、特に高負荷の作業において、エンジンガードからの排熱がキャブ内に侵入することを防止して、キャブ内の温度上昇を抑制することができる。
本発明の実施形態によるクローラクレーンの全体構成を概略的に示す側面図である。 本発明の実施形態によるクローラクレーンの全体構成を概略的に示す後方斜視図である。 上部旋回体の構成を概略的に示す平面図である。 上部旋回体の構成を概略的に示す平面図及びA−A断面図である。 図4のB−B矢視図である。 図4のC−C断面図である。 図6のD−D矢視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
本実施形態では、移動式クレーン1に備えられ、且つその移動式クレーン1内の空気を外部へ排出する排出部について説明するが、その前に、その排出部が設けられる移動式クレーン1(クローラクレーン)について図を基に説明する。
図1〜図4を参照して、本実施形態によるクローラクレーン1の構成を説明する。
図1、図2に示すように、クローラクレーン1(以下、単にクレーンという)は、上部旋回体3、及び上部旋回体3を旋回自在に下から支持するとともに走行を行う下部走行体2を備えている。また、上部旋回体3の幅方向中央の前方には、フック装置22やバケット23を吊りロープ21を介して吊り下げるブーム20が備えられている。そのブーム20を操作する操作ユニットが内部に配備されたキャブ7(運転室)が、上部旋回体3の幅方向一方側(右側)の前方に搭載されている。
なお、本明細書では、下部走行体2の走行方向と上部旋回体3に備えられたブーム20の軸長方向が一致する位置を、クローラクレーン1の基準位置(ホームポジション)とする。クローラクレーン1の基準位置において、上部旋回体3に搭載されているキャブ7側をクローラクレーン1の前方向とし、上部旋回体3に搭載されているカウンターウエイト15側をクローラクレーン1の後方向とする。また、上部旋回体3の幅方向一方側をクローラクレーン1の右方向とし、上部旋回体3の幅方向他方側をクローラクレーン1の左方向とする。これは、キャブ7に搭乗したオペレータから見た方向と一致する。
また、図3〜図7に示す太実線の矢印は、空気(熱風)の流れを示すものである。
クレーン1の下部走行体2は、金属製の帯体を環状に形成してなる無限軌道(クローラ)を左右方向の両端にそれぞれ備え、このクローラにより地面を走行可能とされている。この下部走行体2の中央上部には、上部旋回体3を旋回自在に下から支持し、且つ上部旋回体3を上下方向軸心回りに旋回させる旋回手段(図示せず)が搭載されている。
上部旋回体3は、鋼材で形成され、前後方向に長尺で板状の枠体(ラダーフレーム)が3つ並列に連結された幅広の板材であって、右側から順に、右デッキフレーム4、旋回フレーム5、左デッキフレーム6とされている。これら3つのラダーフレームは、上部旋回体3の上面と下面が平面視で略矩形状の平面となるように、長さ、幅及び高さが略同じ寸法とされている。また、上部旋回体3の後方には、カウンターウエイト15が配備されている。
右デッキフレーム4は、上部旋回体3の幅方向右側(一方側)に配備されるものであって、その上面の前部(上部旋回体3の幅方向一方側前側)にキャブ7(運転室)が搭載され、そのキャブ7の後方(上部旋回体3の幅方向一方側中途部〜後側)にエンジンガード8が搭載されている。
キャブ7は、内部が広い空間とされた金属製の筐体とされ、クレーン操作を行う操作部が設けられ且つ操作者が搭乗可能とされている。このキャブ7の前面及び左右側面には、オペレータの視界を確保するための窓が設けられていて、一方側の側面には乗降扉(ドア)が設けられている。
キャブ7の内部には、コントロールバルブの制御によりクレーン操作を行う操作部(操作ユニット)と、オペレータが着座可能な座席と、当該内部を冷やすエアコンとが配備されている。キャブ7の内部の座席に着座したオペレータは、操作部を操作することによりクレーン操作を行う。
エンジンガード8は、内部が前後方向に広い空間とされた金属製のケース体とされ、内部にエンジン11、作動油タンク9などが格納されている。なお、エンジンガード8の前後方向及び左右方向は、クローラクレーン1の前後方向及び左右方向と一致する。
図3、図4に示すように、詳しくは、エンジンガード8の内部には、当該エンジンガード8の前部に配備された作動油タンク9と、作動油タンク9の後側に配備され且つクレーン操作の動力を発生するエンジン11と、ファン12と、ラジエター13とが縦に並ぶように格納されている。
また、エンジンガード8の前側壁の幅方向左端部には、作動油タンク9内の作動油の貯留量を示すレベルゲージ10を確認するための開口部が、設けられている。一方、エンジンガード8の後側壁には、エンジンガード8内に冷却用の空気を吸入する吸気部14が配備されている。この吸気部14は、エンジンガード8の後側壁に形成された孔乃至は開口であり、スリット状とされている。本実施形態においては、幅方向に細長のスリットが複数形成されている。
作動油タンク9は、側面視で、キャブ7とエンジン11との間に挟まれるように配備されている。作動油タンク9は、数々の油圧機器を動作させるための作動油が内部に貯留されている。作動油タンク9は、油圧配管27を介してコントロールバルブ(メインバルブ)に接続されている。
また、作動油タンク9の側壁には、貯留されている作動油の量を確認するレベルゲージ10が備えられている。そのレベルゲージ10は、前述した開口部を介して外部から目視確認される。
作動油タンク9に貯留されている作動油は、メインバルブが操作されることで、その供給先が変更され、数々の油圧機器の動作し、ブーム20の姿勢変更やフック装置22やバケット23の吊下(クレーン作業)が行われる。
エンジン11は、クレーン1の動力源であり、クローラを駆動させてクレーン1を走行させたり、ウインチを駆動させて吊りロープ21の巻き取りや繰り出しを行って、フック装置22又はバケット23の引き上げや降下を行う。エンジン11は、フック装置22又はバケット23の引き上げや降下を行う際に、非常に大きな力(トルク)を発生させているため、高い熱量を発生することとなる。エンジン11の高い熱を除去するために、エン
ジン11の内部には冷媒(冷却水)が流通している。また、エンジン11の後方には、エンジン11を冷却した後の冷媒を冷却するラジエター13と、吸気部14から吸入された冷却風をラジエター13に吸引するように送風するファン12が配備されている。
上述した右デッキフレーム4の左側であって、左デッキフレーム6との間には、旋回フレーム5が配備されている。旋回フレーム5の前部(上部旋回体3の幅方向中央前側)には、起伏自在のブーム20が配備されていて、そのブーム20の先端から吊りロープ21を介して吊荷を吊るためのフック装置22、及びバケット23が吊り下げられている。また、ブーム20の先端には、起伏ロープ25が掛回されている。
また、旋回フレーム5には、起伏ロープ25が掛回されたマスト24と、起伏ロープ25の巻き取りや繰り出しを行うことによりブーム20を起伏させる起伏用ウインチが配備されている。また、旋回フレーム5の下部の中央は、下部走行体2の旋回手段を取り付ける旋回ユニット(図示せず)が配備されている。ブーム20の後方には、ウインチが3つ(第1ウインチ16、第2ウインチ17、第3ウインチ18)が前後方向に並ぶように搭載されている。
旋回フレーム5を挟んで右デッキフレーム4と左右対称に配備された左デッキフレーム6には、エンジン11の燃料を貯留し且つその燃料を当該エンジン11に供給する燃料タンクや、クレーン1を動作させるための機器や、キャブ7に配備されているエアコンの室外機(共に図示せず)などが搭載されている。そして、これら燃料タンク、機器、エアコンの室外機などは、内部が空洞状のカバー体19に格納されている。
ところで、上述したクレーン1を用いて吊下作業を行っている時には、ブーム20に高い負荷がかかっている。それ故、吊りロープ21を巻き取るウインチにも高い負荷がかかる。特に、土壌を掘り起こすバケット作業時や、重い荷物を吊下するクレーン作業においては、ブーム20及びウインチに非常に高い負荷がかかっており、そのウインチを駆動させて吊りロープ21を巻き取るには大きな力が必要となる。そのため、ウインチを駆動させるエンジン11は、大きな出力を発生させる。
しかし、大きな出力を発生させると、エンジン11は、非常に高い熱量を発生することとなる。また、上記のバケット作業やクレーン作業においては、クレーン1に備えられた数々の油圧機器にも高い負荷がかかっている。このように、油圧機器に高い負荷がかかる状況下では、作動油も高温(90℃近くに上昇することもある)となる。その結果、エンジン11の前方に配備され、作動油を貯留する作動油タンク9も非常に高い熱量を有することとなる。
このような状況下となると、エンジンガード8内が非常に高温となると共に、エンジンガード8の前側に配備されているキャブ7内にもその高い熱が伝わるようになる。キャブ7内が高温になると、キャブ7内でブーム20の操作を行っているオペレータに悪影響を与えることとなる。
本願発明者らは、鋭意研究を重ね、作動油タンク9が非常に高い熱量をもち、この熱量がキャブ7側に伝わってゆく状況を回避することができる、つまり内部の高い熱を効率的且つ素早く排出する排出部30,31(特に、第2の排出部31)をエンジンガード8に設けることにした。
すなわち、本発明の移動式クレーン1におけるエンジンガード8内では、後から順に、吸気部14、ラジエター13、ファン12、エンジン11、作動油タンク9が配備されており、吸気部14にて吸入された冷却用の空気は、エンジン11を経た後、エンジン11と作動油タンク9との間に該当するエンジンガード8の前後方向中央部に配備された第1の排出部30から外部に排出されるが、この第1の排出部30から排出されなかった空気は、作動油タンク9側に熱風として流れるようになる。
このような状況を想定し、本発明の移動式クレーン1では、エンジンガード8の前部側に、作動油タンク9の領域に配備され、吸気部14から吸気され且つエンジンガード8内を冷却した空気を外部へ排出する1又は複数の第2の排出部31を設けている。この第2の排出部31は、エンジンガード8内を冷却した空気の排出方向が前後方向に沿った向きから外れる方向を向き、第2の排出部31から排出される空気(熱風)の大部分がキャブ
7に向かず、側方に流れるような形状、配置とされている。
まず、エンジン11より発生した高い熱を外部へ排出する第1の排出部30について、図を基に説明する。
図2〜図4に示すように、第1の排出部30は、主に、吸気部14から吸気され且つエンジンガード8内に格納されているエンジン11を冷却した空気を外部へ排出するものである。
第1の排出部30は、エンジンガード8内と外部とが連通した状態であれば様々な形状のものが採用可能であるが、例えば、エンジンガード8の壁面に複数の孔を穿孔した多孔状(メッシュ状)のものや、エンジンガード8の壁面から幅方向の外部を向いたルーバー状の送風口(吹き出し口)などが挙げられる。
本実施形態においては、第1の排出部30は、エンジンガード8の前後方向中央部の左側壁面に配備されている。すなわち、本実施形態の第1の排出部30は、エンジン11の前部とオーバーラップするように、エンジンガード8の左側壁面に設けられている(図4参照)。なお、図4に示すように、本実施形態では、第1の排出部30をエンジンガード8の壁面(左側壁面)に1つ設けたが、2つ以上設けてもよい。
また、第1の排出部30は、エンジンガード8内に格納されている作動油タンク9とエンジン11との間の領域、例えば作動油タンク9の直後からエンジン11の直前までの位置に該当するエンジンガード8の壁面(下壁面8a、上壁面8b、左側壁面、右側壁面)のいずれかの位置に配備されていることが望ましい。
以上より、第1の排出部30をエンジンガード8の壁面に配備することで、特にエンジン11近傍に存在する高温の空気の大部分を効率的且つ素早く排出することが可能となる。
続いて、作動油タンク9の熱量がキャブ7側に伝わってゆく状況を回避するための第2の排出部31について、図を基に説明する。
第2の排出部31は、吸気部14から吸気され且つエンジンガード8内を冷却した空気(熱風)を外部へ排出するものである。
詳しくは、第2の排出部31は、作動油タンク9が有する高い熱量、すなわち作動油タンク9近傍に存在する高温の空気と、第1の排出部30にて排出されずに作動油タンク9に流れてきた高温の空気の一部とを、外部へ排出するものである。
第2の排出部31は、熱風の排出方向が前後方向に沿った向きから外れる方向、言い換えるとキャブ7に対して非指向となるように構成されている。具体的には、第2の排出部31の排出方向は、吸気部14から吸入された冷却用の空気がエンジン11を経て作動油タンク9に向かって流れる方向、すなわちエンジンガード8の後部からキャブ7の後壁(背側)に向かう方向に対して交差する方向を向いている。
また、第2の排出部31の開口面積は、第1の排出部30の開口面積より小さいものとされている。
この第2の排出部31は、作動油タンク9の領域に該当する位置のエンジンガード8の側壁に、1又は複数配備されている。
図4に示すように、本実施形態においては、第2の排出部31は、エンジンガード8の前壁(キャブ7側を向く側壁)に1つ、またエンジンガード8の下壁(下部走行体2を向く側壁)に1つ配備されている。さらに、エンジンガード8の上壁に1つ配備されている。すなわち、本実施形態の第2の排出部31は、エンジンガード8の下壁面8a、上壁面8b、側壁面(前壁面8c、右側壁、左側壁)の少なくとも1つ以上に配備されている。
まず、エンジンガード8の下壁面8aに配備された第2の排出部31aについて、図を基に説明する。図5は、エンジンガード8の下壁面8aを下方から見た平面図(図4のB−B矢視図)である。
図5に示すように、第2の排出部31aは、底面視で、エンジンガード8の下壁面8aの幅方向中央から右側かけて配備されている。すなわち、第2の排出部31aは、作動油タンク9のレベルゲージ10と幅方向反対側の下壁面8aに配備されている。
具体的には、下壁面8aに配備された第2の排出部31aは、複数の孔部が下壁面8a
に穿孔されたパンチングメッシュ(多孔板)とされていて、パンチングメッシュによりエンジンガード8内部と外部とが連通状態とされている。
また、第2の排出部31aの開口面積は、連通孔26(詳細は後述)の断面積と同等あるいはそれ以上の面積であることが望ましい。その理由としては、連通孔に流れる空気を下方に逃がすためである。
第2の排出部31aは、エンジンガード8の下壁面8aに穿孔された複数の孔が下方向を向くように配備されているため、エンジンガード8内において前方向に流れる空気(熱風)を下方向に向きを変えて、外部へ排出する。
なお、エンジンガード8の下壁面8aに配備された第2の排出部31aは、複数の孔が下方向に形成され、熱風の大部分をエンジンガード8の下方に排出している。ところが、実際には、排出された熱風のうち、一部の熱風が前方向を向いて排出されることもある。しかしながら、本発明では、第2の排出部31aであるパンチングメッシュの孔を確実に下方向に形成しているため、エンジンガード8内を冷却した空気の排出方向が前後方向に沿った向きから外れる方向、言い換えれば、キャブ7を向かない方向となる。そのため、キャブ7への影響(キャブ7内の温度上昇)を最大限に抑えることができる。すなわち、排出された熱風の一部が前方向を向いていたとしても、熱風のほとんどが前後方向に沿った向きから外れる方向を向くため、本願発明が奏する作用効果は実現されることになる。
以上より、エンジンガード8の下壁面8aに第2の排出部31aを配備することで、作動油タンク9近傍の熱風を効率よく且つ素早く排出することができ、作動油タンク9近傍の温度を低下させることが可能となる。エンジンガード8の下壁面8aから熱風を効果的に排出することで、キャブ7に近く対面する位置にあるレベルゲージ10確認用の開口部から排出される熱風の量を、可及的に少なくすることができる。
続いて、エンジンガード8の上壁面8bに配備された第2の排出部31bについて、図を基に説明する。
図4、図7に示すように、第2の排出部31bは、エンジンガード8の前部の上壁面8b、すなわち作動油タンク9の上方に設けられている。それ故、この第2の排出部31bから排出される熱風は、その排出方向が上向き(垂直方向)を向くことになり、第2の排出部31bは、エンジンガード8の前方向に流れる熱風を上方向に向きを変えて、外部へ排出するものとなる。
本実施形態においては、第2の排出部31bを開閉扉で構成している。すなわち、エンジンガード8の上壁面8bに開閉扉31bを設け、その開閉扉31bを開放することによりエンジンガード8内部と外部とが連通状態とし、エンジンガード8内の熱風を上方外部へ排出する構成としている。
開閉扉31b(第2の排出部)は、幅がエンジンガード8と略同じ幅で、前後方向の長さが作動油タンク9の前後方向の長さ(奥行き)と同じ長さとされている。
開閉扉31bの開口面積は、作動油タンク9の上面と、その作動油タンク9の直ぐ上のエンジンガード8の上壁面8bとの幅Z(隙間)以上であることが望ましい(図7参照)。
なお、開閉扉31bの幅及び、前後方向の長さに関しては、作動油タンク9近傍の熱風を効率よく上方外部へ排出することができるのであれば、特に限定しない。
開閉扉31bは、前端がエンジンガード8の上壁面8bの前縁部に幅方向軸心回りに枢支されている。それ故、この開閉扉31bは、エンジンガード8の上壁面8bの前縁部を中心として上方に開放自在となっていて、作動油タンク9近傍の熱風を後方斜め上方へ排出する構成となっている。
以上より、エンジンガード8の上壁面8bに開閉扉31bを配備することで、作動油タンク9近傍の熱風を効率よく上方外部へ排出し、作動油タンク9近傍の温度を低下させることができる。また、開閉扉31bの排出方向を斜め後上方とすることで、キャブ7側(前側)に熱風を排出することなくなり、キャブ7内の温度上昇を防ぐことができる。さらに、開閉扉31bから熱風を効果的に排出することで、キャブ7に近く対面する位置にあるレベルゲージ10確認用の開口部から排出される熱風の量を、可及的に少なくすること
ができる。
また、雨天作業時には、開閉扉31bを閉鎖しておくことで、エンジンガード8内に雨の侵入を防ぐことができる。
ところで、エンジンガード8の上壁面8bに配備する第2の排出部31bとしては、エンジンガード8の上壁面8bに複数の孔部が穿孔されたパンチングメッシュを配備し、そのパンチングメッシュによりエンジンガード8内部と外部とが連通状態とする。そして、パンチングメッシュから所定の空間を空けた上方に、平板(ガードパネル)を配備して、エンジンガード8内に雨の侵入を防ぐための屋根を設けた構成を採用することができる。つまり、パンチングメッシュとガードパネルによる2重構造としてもよい。その場合、パンチングメッシュから排出された熱風は、パンチングメッシュとガードパネルとの間の所定の空間を通過し、外部へ排出される。
次に、エンジンガード8の側壁面に配備された第2の排出部31cについて、図を基に説明する。この第2の排出部31cは、エンジンガード8の前壁面8c乃至は左右壁面に設けられるものであるが、本実施形態では、第2の排出部31cがエンジンガード8の前壁面8cに形成された場合について説明する。図6は、エンジンガード8の前壁面8cの正面図(図4のC−C断面図)である。図7は、エンジンガード8前部の拡大図(図6のD−D矢視図)である。
図6,図7に示すように、前壁面8cに取り付けられた第2の排出部31cは、作動油タンク9内の作動油の状況を示すレベルゲージ10を確認するための開口部と供用とされている。
この開口部の元来の目的は、オペレータが外部から作動油タンク9のレベルゲージ10を目視確認するためのものである。しかしながら、本実施形態では、レベルゲージ10確認用の開口部を、エンジンガード8内を冷却した空気(熱風)を外部へ排出するための第2の排出部31cとして利用している。
図3に示すように、本実施形態の場合、レベルゲージ10確認用の開口部には、開口部全体をキャブ7に対して目隠しするような平面視で略コ字状のルーバーが取り付けられている。
ルーバーは、エンジンガード8の前壁面8cから前方に立設された一の壁面と、一の壁面の前端から左方向に屈曲した他の壁面とで構成されている。すなわち、ルーバーは、熱風(冷却後の空気)の排出方向が左方向(幅方向内側)を向いていて、エンジンガード8の前方向に流れる熱風を左方向に向きを変えて、外部へ排出する。言い換えると、ルーバーは、開口部から前方向を向いて排出された熱風をキャブ7の方向とは異なる方向(非指向)に案内して外部へ排出する。なお、開口部にルーバーが取り付いていたとしても、ルーバーの左側は開放状とされているため、オペレータがエンジンガード8の左側から作動油タンク9のレベルゲージ10を目視確認する際の支障にはならない。
以上より、エンジンガード8の前壁面8cに第2の排出部31cを設けることで、開口部から排出された熱風がキャブ7に吹き付けられることを防ぐことができ、キャブ7内の温度上昇を抑制させることが可能である。なお、以上述べた第2の排出部31cは、その面積が上記の連通孔26の面積と同等、乃至はやや広い面積とされていることが好ましい。
以上述べた第2の排出部31a,31b,31cに関しては、開口面積の合計が第1の開口部の30の開口面積に対して、同等かそれ以下が望ましい。さらには、キャブ7内に騒音の侵入を防止するために、第2の排出部31a,31b,31cの開口面積の合計を、第1の開口部の30の開口面積より小さくする方がより好ましい。また、第2の排出部31bの開口面積は、第2の排出部31a,31b,31cの開口面積の合計に対して、広くしてもよいが、第2の排出部31a,31bの開口面積は、第2の排出部31a,31b,31cの開口面積の合計に対して、小さくした方がよい。
ところで、キャブ7とエンジンガード8の下壁面8a前側下方、すなわち右デッキフレーム3の前部近傍には、エンジンガード8とキャブ7側(正確には、キャブ7の床下の空間)とを連通する連通孔26が設けられている。この連通孔26には、例えばエンジンガ
ード8とキャブ7との間を結ぶ配管27や配線などが挿通されている。
このように、配管27や配線などが挿通された連通孔26においては、連通孔26の内壁と配管27や配線との間に空隙が形成され、エンジンガード8からの熱風が空隙を伝ってキャブ7の床下、ひいてはキャブ7内に導入されることがある。このように導入された熱風により、キャブ7内の温度が上昇してしまう。
上述の不都合を防ぐために、連通孔26内の空隙を、例えば発泡ウレタン、シール材、グロメットなどの閉塞部材32で閉塞するとよい。この空隙を閉塞することで、キャブ7内にエンジンガード8内を流通した空気(熱風)が流入することを防ぐことができ、キャブ7内の温度上昇を抑制することができる。なお、エンジンガード8とキャブ7側とを連通するも、配管27などが貫通していない連通孔26に関しては、連通孔26を閉塞部材32で全て塞ぐようにするよい。
ところで、エンジンガード8に様々な目的で側壁面や上下壁面8a,8bに開口(例えば、内部点検用のための開口)などが形成されることがある。
しかしながら、かかる開口が、キャブ7を向くような位置、方向に形成されていた場合、エンジンガード8からの熱風が開口を介してキャブ7に吹き付けられ、キャブ7内の温度が上昇してしまう虞がある。そのため、エンジンガード8には、不要な開口を形成しないか、形成するにしても、開口の数や開口面積を可及的に小さくしたり、非使用時は閉塞状態とすることのできる開閉扉を開口に設けておくことが好ましい。また、開口を設ける場合、その開口がキャブ7に対面せず、キャブ7側を向かないものとすることが好ましい。
以上述べたように、エンジンガード8内の熱風を外部へ排出する排出部30,31、特に第2の排出部31を備えた本発明にかかる移動式クレーン1によれば、特に高負荷の作業において、エンジンガード8からの排熱がキャブ7内に侵入することを防止して、キャブ7内の温度上昇を抑制することができる。
なお、今回開示された各実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。
例えば、本実施形態では、クローラクレーン1を例に挙げて説明したが、本発明の技術は上部旋回体3に前から、作動油タンク9、エンジン11、ラジエター13などの冷却装置の順で搭載されている全てのクレーン(移動式及びタワー式など)に適用可能である。
また、第2の排出部31及び第1の排出部30は、エンジンガード8内の熱風を効率よく外部へ排出する形状であれば、特に限定しない。
また、本実施形態では、第2の排出部31がエンジンガード8の下壁面8a、上壁面8b、前壁面8cの少なくともいずれかに設けられた事例を説明したが、第2の排出部31をエンジンガード8の左壁面や右壁面に設けるようにしても、何ら問題はない。
特に、今回開示された各実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
1 移動式クレーン(クレーン)
2 下部走行体(クローラ)
3 上部旋回体
4 右デッキフレーム
5 旋回フレーム
6 左デッキフレーム
7 キャブ(運転室)
8 エンジンガード
8a 下壁面
8b 上壁面
8c 前壁面
9 作動油タンク
10 レベルゲージ
11 エンジン
12 ファン
13 ラジエター
14 吸気部
15 カウンターウエイト
16 第1ウインチ
17 第2ウインチ
18 第3ウインチ
19 カバー体
20 ブーム
21 吊りロープ
22 フック装置
23 バケット
24 マスト
25 起伏ロープ
26 連通孔
27 配管
30 第1の排出部
31 第2の排出部
31a 第2の排出部(エンジンガードの下壁面)
31b 第2の排出部(エンジンガードの上壁面、開閉扉)
31c 第2の排出部(エンジンガードの前壁面)
32 閉塞部材

Claims (10)

  1. 上部旋回体の幅方向一方側の前方に配備されると共にクレーン操作を行う操作部が設けられ且つ操作者が搭乗可能とされたキャブと、前記キャブの後方に配備されたエンジンガードとを有していて、
    前記エンジンガードの内部には、当該エンジンガードの前部に配備された作動油タンクと、前記作動油タンクの後側に配備され且つクレーン操作の動力を発生するエンジンと、前記エンジンガードの後部に配備され且つ前記エンジンガード内に冷却用の空気を吸入する吸気部と、が配備されている移動式クレーンにおいて、
    前記作動油タンクとエンジンとの間の領域に配備され、前記エンジンガード内の空気を外部へ排出する第1の排出部と、
    前記作動油タンクの領域に配備され、前記エンジンガード内の空気を外部へ排出する1又は複数の第2の排出部と、を有しており、
    前記第2の排出部は、前記エンジンガード内の空気の排出方向が前記キャブを向かない方向である、前記キャブに対して非指向を向くように構成されている
    ことを特徴とする移動式クレーン。
  2. 上部旋回体の幅方向一方側の前方に配備されると共にクレーン操作を行う操作部が設けられ且つ操作者が搭乗可能とされたキャブと、前記キャブの後方に配備されたエンジンガードとを有していて、
    前記エンジンガードの内部には、当該エンジンガードの前部に配備された作動油タンクと、前記作動油タンクの後側に配備され且つクレーン操作の動力を発生するエンジンと、前記エンジンガードの後部に配備され且つ前記エンジンガード内に冷却用の空気を吸入する吸気部と、が配備されている移動式クレーンにおいて、
    前記エンジンガードの前後方向中央部に配備され、前記エンジンガード内の空気を外部へ排出する第1の排出部と、
    前記エンジンガードの前部に配備され、前記エンジンガード内の空気を外部へ排出する1又は複数の第2の排出部と、を有しており、
    前記第2の排出部は、前記エンジンガード内の空気の排出方向が前記キャブを向かない方向である、前記キャブに対して非指向を向くように構成されている
    ことを特徴とする移動式クレーン。
  3. 前記第2の排出部の開口面積は、前記第1の排出部の開口面積より小さいものとされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の移動式クレーン。
  4. 前記第2の排出部は、前記エンジンガードの下壁面であって前記作動油タンクの下方に設けられ、且つ前記エンジンガード内を冷却した空気の排出方向が下向きとされていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の移動式クレーン。
  5. 前記第2の排出部は、前記エンジンガードの上壁面であって前記作動油タンクの上方に設けられ、且つ前記エンジンガード内を冷却した空気の排出方向が上向きとされていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の移動式クレーン。
  6. 前記エンジンガードの上壁面に開閉扉が設けられており、前記開閉扉の開口部が前記第2の排出部とされている請求項に記載の移動式クレーン。
  7. 前記第2の排出部は、前記エンジンガードの側壁面であって前記作動油タンクの側方に設けられ、且つ前記エンジンガード内を冷却した空気の排出方向が幅方向を向いていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の移動式クレーン。
  8. 前記第2の排出部が、前記作動油タンク内の作動油の状況を示すレベルゲージを確認するための開口部とされていることを特徴とする請求項に記載の移動式クレーン。
  9. 前記エンジンガードと前記キャブ側とを連通し、且つ前記エンジンガードと前記キャブとの間を結ぶ配管及び/又は配線が挿通している連通孔が設けられており、
    前記連通孔と前記配管及び/又は配線との間に形成された空隙が閉塞されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の移動式クレーン。
  10. 前記エンジンガード上に位置し前記キャブを向く方向とされた開口、及び/又は、前記エンジンガードと前記キャブ側とを連通する連通孔を、閉塞乃至は非形成とすることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の移動式クレーン。
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