JP6047479B2 - 建設機械の排気装置 - Google Patents
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Description
建設機械の排気は高温である場合が多く、周囲への熱害抑止のために、あるいは、機械の移動速度が遅いことからオペレータや周囲の作業者が排気にまかれることを避けるために、建設機械の排気管は車体上部に立設され、排気を高い位置で空中拡散させるように構成されている。
一方、公道を自走できない種の建設機械は、作業現場間を移動する際、作業装置(作業アタッチメント)等を取り外した上で、トレーラーなどに載せて輸送される。このとき、大型の建設機械では、車体上部に立設された排気管についても高さ制限に対応するために取り外す必要がある。この際、マフラー内への雨水等の浸入を防ぐために、小型の排気管を代用として取り付ける場合が多い。
また、エンジンの作動を停止した直後には排気管は高温であり、安全性の観点から、温度が十分に下がるまでは排気管の交換作業を実施することができないという問題もある。
そこで、輸送時の高さ制限に対応し、かつ、マフラー内等に雨水等が浸入するのを防止することが可能な排気管が提案されている(特許文献1参照)。
また、高温の排気は排気管そのものの劣化を促進させる傾向があり、排気管内で高温の排気が当たる部位の排気管表面は、他の部位よりも錆が発生しやすく、排気管の外観を損ねるという問題もある。
請求項3に係る建設機械の排気装置では、請求項1または2において、前記空気層は、前記開放側と前記排気管カバーの前記背面側において大気と連通する。
この場合、排気管カバーの上面の開放側までの寸法を十分確保することで、排気管カバー内での排気の熱拡散を促進でき、排気管カバーから放出される排気の温度を良好に低下させることが可能となる。
請求項3に係る建設機械の排気装置によれば、空気層は開放側と開放側と対峙する排気管カバーの背面側とにおいて大気と連通しているので、排気管カバーの上面の内壁と外壁間の空気層において空気が高速の排気に引き込まれることで気流が生まれ、内壁から外壁への熱伝達を低減でき、外壁の表面温度を良好に抑制することができる。
[第1実施例]
まず、本発明の第1実施例について説明する。
図1は、本発明に係る排気装置を備えた建設機械を示している。本実施形態では、建設機械として大型油圧ショベルを例に挙げて説明する。
図1に示すように、大型油圧ショベルは、走行体1と、この走行体1上に配置され、車体を構成する旋回体2と、この旋回体2に取り付けられ、土砂の掘削作業等を行う作業装置3とを備えて構成されている。
そして、エンジンカバー16の上面には、排気管14の先端部15を覆うようにして、本発明に係る排気装置を構成する排気管カバー20が配設されている。
図2及び図4に示すように、排気管14の先端部15は、大型油圧ショベルをトレーラーなどに載せて輸送する際の高さ規制に合わせるよう、大型油圧ショベルの後方に向け斜め上方に屈曲するとともに当該後方に望んで排気口18が開口している。
そこで、排気管14の先端部15を上記排気管カバー20によって覆うようにしており、これにより上記問題を解決している。以下、図2〜図4に基づいて、排気管カバー20の構成を説明する。
詳しくは、上面水平部24は、上面傾斜部23から連続して一対の側面部25、25に挟持される内壁24aと、内壁24aと所定の空隙を有して平行に延びて一対の側面部25、25に支持される外壁24bとで構成されている。即ち、上面水平部24は、内壁24aと外壁24bとによって、大型油圧ショベルの前後方向、即ち排気管カバー20の開放側とこの開放側と対峙する排気管カバー20の背面側において大気と連通する空気層26を形成した2重構造をなして構成されている。
そして、エンジンカバー16から上面水平部24の外壁24bまでの寸法、即ち排気管カバー20の高さは、大型油圧ショベルをトレーラーなどに載せて輸送する際の高さ規制に合わせるよう、所定の高さ寸法を超えない範囲で設定されている。
以下、このように構成された本発明に係る排気装置の作用効果について説明する。
このように、排気管14からの排気が内壁24aに衝突すると、排気の熱が内壁24aに伝達され、大気に放出される排気は排気管カバー20内での熱拡散と相俟って温度が低下し、一方で内壁24aが加熱されて昇温する。そして、内壁24aに伝達された排気の熱は、上面水平部24の内壁24aと外壁24bとの間に空気層26が形成されていることで、2重構造が生み出す断熱効果により、外壁24bにまで伝達されることが防止される。
なお、先端部15の排気口18の開口位置から大型油圧ショベルの後方に向けて延びる上面水平部24の所定寸法を十分確保することで、排気管カバー20内での排気の熱拡散を促進でき、排気管カバー20から放出される排気の温度を良好に低下させることができる。
即ち、排気管カバー20により、周囲へ熱害を及ぼすことなく、排気を大型油圧ショベルの後方斜め上方に向け放出してオペレータや周囲の作業者が排気にまかれないようにしつつ、排気の熱を良好に大気に拡散させることが可能である。
また、排気管14の先端部15は、排気管カバー20の上面水平部24によって完全に覆われているので、排気管14内への雨水等の浸入も良好に防ぐことができる。
[第2実施例]
次に、本発明の第2実施例について説明する。
図5には、第2実施例に係る排気装置を大型油圧ショベルの斜め前方から見た図、即ち排気口と反対側から見た斜視図が示されている。
同図に示すように、第2実施例では、排気管カバー120の背面部121の下端には、スリット状にして通気孔30が形成されており、さらに、背面部121と上面傾斜部123との連続屈曲部のうち一対の側面部25、25側の部分及び上面傾斜部123と内壁124aとの連続屈曲部のうち一対の側面部25、25側の両端部には、それぞれスリット状にして通気孔32、32及び通気孔34、34が形成されている。
[第3実施例]
次に、本発明の第3実施例について説明する。
第3実施例に係る建設機械の排気装置では、上記第1実施例との共通部分については説明を省略し、第1実施例と異なる部分についてのみ説明する。
同図に示すように、第3実施例では、排気管カバー220の一対の側面部225、225の排気管14の先端部15の排気口18の開口付近に位置して、それぞれ上下方向に延びるスリット状の通気孔36が形成されている。
なお、第3実施例と上記第2実施例とを併せて実施するようにしてもよく、このようにすれば、排気管カバー220から空中拡散される排気の温度をさらに良好に低下させることができる。
例えば、上記実施形態では、排気管14の先端部15を大型油圧ショベルの後方に向け斜め上方に屈曲させ、当該後方に望んで排気口18を開口させるようにしているが、排気管カバー20、120、220の内壁24a、124aに排気を当てることができれば、先端部15の構成や排気口18の向きは上記に限られるものではない。
また、上記実施形態では、本発明に係る排気装置を大型油圧ショベルに適用した場合を例に説明したが、本発明はエンジンを備えた如何なる建設機械にも適用可能である。
2 旋回体(車体)
3 作業装置
8 機械室
10 エンジン
12 マフラー
14 排気管
16 エンジンカバー
18 排気口
20、120、220 排気管カバー
21、121 背面部
22、122 上面部
23、123 上面傾斜部
24、124 上面水平部
24a、124a 内壁
24b、124b 外壁
25、225 側面部
26 空気層
30、32、34、36 通気孔
Claims (3)
- 車体に搭載されたエンジンから排出される排気を大気に排出するべく前記車体の上部に立設された排気管と、
前記車体の上面に所定の高さ寸法を超えない範囲で前記排気管に覆い被せるよう設けられ、一方の側面が開放され、前記排気管の排気口からの排気が上面に当たった後に前記開放側から大気に排出される排気管カバーと、を備え、
前記排気管カバーの上面は、前記排気管側の排気が当たる内壁と大気側の外壁とで2重構造をなし、前記内壁と前記外壁との間には大気と連通する空気層を有してなり、
前記内壁は、前記開放側と対峙する前記排気管カバーの背面側の縁端で前記排気管カバーの背面と連続し、前記開放側の縁端の位置が前記上面の前記開放側の終端の位置と略一致していることを特徴とする建設機械の排気装置。 - 前記排気管の排気口は、先端が前記内壁の前記排気管カバーの前記背面側の縁端よりも前記開放側に位置してなることを特徴とする、請求項1記載の建設機械の排気装置。
- 前記空気層は、前記開放側と前記排気管カバーの前記背面側において大気と連通することを特徴とする、請求項1または2記載の建設機械の排気装置。
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