JP6073738B2 - 航空機用タイヤ - Google Patents

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本発明は、主に旅客機などに用いられる航空機用タイヤに関する。
トレッドゴムとカーカスとの間に、タイヤ周方向に延びるベルト層と、タイヤ周方向に対して傾斜したベルト補強層と、ベルト補強層の外周側にタイヤ周方向に波形状に延びる保護ベルト層と、を備えた航空機用タイヤがある(例えば、特許文献1)。
特開2012−153310号公報
特許文献1に記載の航空機用タイヤのように、高荷重下で使用される航空機用のタイヤでは、離陸時や着陸時に路面と接地している陸部の端部が押し広げられて変形し、この陸部の変形によりせん断歪が発生して陸部の端部が発熱することがある。
本発明は、上記事実を考慮し、陸部の発熱を抑制できる航空機用タイヤを提供することを目的とする。
請求項1に記載の航空機用タイヤは、トレッド部に設けられ、タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝で区画された陸部と、前記陸部の壁面であって、タイヤ周方向に間隔を空けて複数の凹部が形成されると共に、一方の壁面に形成された前記凹部と他方の壁面に形成された前記凹部とがタイヤ周方向で異なる位置に形成されている前記陸部の壁面と、を有し、前記トレッド部は、タイヤ幅方向の長さが異なる複数の前記陸部を備え、タイヤ幅方向の長さが長い前記陸部の壁面に形成された前記凹部は、タイヤ幅方向の長さが短い前記陸部の壁面に形成された前記凹部より前記凹部のタイヤ周方向の間隔が狭い。
請求項1に記載の航空機用タイヤによれば、周方向溝で区画された陸部の両壁面には、タイヤ周方向に間隔を空けて複数の凹部が設けられている。これにより、陸部の表面積が増加して空気との接触面積が増えるので、タイヤの冷却効果を高めることができる。
また、陸部の壁面に凹部を形成したことにより陸部に作用している張力が緩和される。これにより、陸部の端部に作用するせん断歪が低減され、発熱を抑制できる。さらに、陸部の一方の壁面に形成された凹部と他方の壁面に形成された凹部とは、タイヤ周方向で互いに異なる位置に形成されているので、タイヤ周方向で同じ位置に凹部を形成した場合と比べて陸部がタイヤ周方向に均等に冷却され、タイヤの周方向で陸部の温度がばらつくのを抑制できる。また、タイヤ幅方向の長さが長い陸部は、タイヤ幅方向の長さが短い陸部と比較して熱が放熱されにくく陸部の温度が下がりにくい。このため、タイヤ幅方向の長さが長い陸部の凹部の間隔をタイヤ幅方向の長さが短い陸部の凹部の間隔より狭くすることで陸部間の温度差を小さくできる。
タイヤ幅方向の長さが長い陸部は、タイヤ幅方向の長さが短い陸部と比較して熱が放熱されにくく陸部の温度が下がりにくい。このため、タイヤ幅方向の長さが長い陸部の凹部の間隔をタイヤ幅方向の長さが短い陸部の凹部の間隔より狭くすることで陸部間の温度差を小さくできる。
請求項2に記載の航空機用タイヤは、請求項1の航空機用タイヤであって、前記凹部は、前記陸部の踏面に開口されている。
請求項2に記載の航空機用タイヤによれば、凹部は、路面と接地する陸部の踏面に開口されているので、陸部の端部がタイヤ周方向で分断される。これにより、凹部が陸部の踏面に開口していない場合と比べてせん断歪を低減できる。
請求項3に記載の航空機用タイヤは、請求項1又は請求項2の航空機用タイヤであって、前記凹部は、前記陸部の壁面をタイヤ幅方向に対して斜めに切欠いて形成されている。
請求項3に記載の航空機用タイヤによれば、陸部の壁面をタイヤ幅方向に対して斜めに切欠いて凹部を形成しているので、陸部の端部がタイヤの回転方向側に変形し易くなり、陸部の端部に作用するせん断歪を低減できる。
本発明は、上記の構成としたので、航空用タイヤの陸部の発熱を抑制できる。
本発明の第1実施形態に係る航空機用タイヤのトレッドパターンを示す展開図である。 本発明の第1実施形態に係る凹部を示す要部拡大斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る航空機用タイヤのトレッドパターンを示す展開図である。 (A)は本発明の第2実施形態に係る凹部を示す要部拡大平面図であり、(B)は図4(A)の4B−4B線で切断した断面図である。
(第1実施形態)
図を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る航空機用タイヤ10(以下、タイヤ10と記載する)について説明する。なお、図中矢印TWはタイヤ10の回転軸と平行な方向(以下、適宜「タイヤ幅方向」と記載する。)を示し、矢印TCはタイヤ10の回転軸を中心とする円の円周方向(以下、適宜「タイヤ周方向」と記載する。)を示す。また、図中CLは赤道面(タイヤの幅方向の中心を通りタイヤ径方向と平行な面)を示す。さらに、タイヤ10の回転軸と垂直な方向をタイヤ径方向と記載する。
図1に示すタイヤ10は、旅客機などの航空機に用いられるタイヤであり、トレッドゴム層で形成されたトレッド部12を備えている。トレッド部12より内側の内部構造は、従来周知の航空機用タイヤの内部構造と同様であり、トレッド部12側からタイヤ径方向内側へ、図示しないカットプロテクター層、ベルト保護層、スパイラルベルト層、カーカス層の順で構成されている。
トレッド部12には、タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝が形成されている。具体的には、赤道面CLを挟んで形成された一対の第1周方向溝14と、第1周方向溝14よりタイヤ径方向外側に形成された一対の第2周方向溝16との計4本の周方向溝が形成されている。第1周方向溝14と第2周方向溝16は同じ溝幅、かつ同じ溝深さで形成されており、トレッド部12は、赤道面CLに対して線対称とされている。
なお、本実施形態では一例として、2本の第1周方向溝14、及び2本の第2周方向溝16の計4本の周方向溝がタイヤ幅方向に間隔を空けて形成されているが、これに限らず、例えば、第2周方向溝16よりタイヤ幅方向に左右一対の第3周方向溝を形成してもよく、また逆に、タイヤ周方向溝の本数を減らして一対の第1周方向溝14だけを形成してもよい。さらに、赤道面CLに沿ってタイヤ周方向に延びる周方向主溝を形成してもよく、赤道面CLに対して非対称であってもよい。また、第1周方向溝14と第2周方向溝16は異なる溝幅あるいは異なる溝深さで形成してもよい。
トレッド部12には、一対の第1周方向溝14で区画されタイヤ幅方向中央部に位置する第1陸部18、及び第1周方向溝14と第2周方向溝16とで区画され、第1陸部18よりタイヤ幅方向外側の第2陸部20とを備えている。また、第2周方向溝16よりタイヤ幅方向外側には、ショルダー部22が設けられている。
ここで、第1陸部18のタイヤ幅方向の両壁面18Aには、凹部としての切欠き部24が形成されている。切欠き部24は、タイヤ周方向に間隔を空けて複数形成されており、本実施形態では一例として、タイヤ周方向に等間隔で24個の切欠き部24が形成されている(図1では第1陸部18の一部のみが図示されているため、第1陸部18の両端部にそれぞれ13個の切欠き部24が図示されている)。なお、これに限らず切欠き部24を不等間隔で形成してもよい。ここで、切欠き部24は、互いにタイヤ周方向で異なる位置に形成されており、本実実施形態では、一方の壁面18Aに形成された切欠き部24と他方の壁面18Aに形成された切欠き部24とがタイヤ周方向に互い違いに形成されている。
図2に示すように、切欠き部24は、第1陸部18の壁面18Aをタイヤ幅方向に切欠いて形成されている。また、切欠き部24は、タイヤ径方向に第1周方向溝14の溝底から第1陸部18の表面(踏面)まで形成されており、第1陸部18の表面(踏面)に開口している。本実施形態では、切欠き部24の開口部24Aは、平面視で第1陸部18の端部から中央部に向けて狭幅となる略三角形状とされているが、これに限らず他の形状でもよく、例えば、開口部24Aを半円状や楕円状に形成してもよい。
図1に示すように、第2陸部20のタイヤ幅方向の両端部には、タイヤ周方向に間隔を空けて切欠き部26が形成されている。切欠き部26は、第1陸部18に形成された切欠き部24と同形状に形成されており、本実施形態では一例として、タイヤ周方向に等間隔に8個形成されている(図1では第2陸部20の一部のみが図示されているため、第2陸部20の両端部にそれぞれ2個〜3個の切欠き部26が図示されている)。
ここで、切欠き部26は、互いにタイヤ周方向で異なる位置に形成されている。ここでいう互いにタイヤ周方向で異なる位置とは、第2陸部20に形成された切欠き部26をタイヤ幅方向に投影した際に、切欠き部26同士が互いに重ならない位置を示すものであり、第1陸部18に形成された切欠き部24と第2陸部20に形成された切欠き部26とがタイヤ周方向で同じ位置に形成されていてもよい。また、第1陸部18に形成された切欠き部24とショルダー部22に形成された切欠き部28がタイヤ周方向で同じ位置に形成されていてもよい。
ショルダー部22の第2周方向溝16側の壁面22Aには切欠き部28が形成されている。切欠き部28の形状は、第1陸部18の切欠き部24、及び第2陸部20の切欠き部26と同形状であり、本実施形態では一例として、タイヤ周方向に等間隔で12個の切欠き部28が形成されている(図1ではショルダー部22の一部のみが図示されているため、6個の切欠き部28が図示されている)。
(作用)
次に、本実施形態に係るタイヤ10の作用について説明する。本実施形態のタイヤ10では、第1陸部18の壁面18Aに形成された切欠き部24、第2陸部20の第1周方向溝14側の壁面20A、及び第2周方向溝16側の壁面20Bに形成された切欠き部26、及びショルダー部22の第2周方向溝16側の壁面22Aに形成された切欠き部28により、第1陸部18、第2陸部20、及びショルダー部22の表面積を増加させている。これにより、空気との接触面積が増えてタイヤ10の冷却効果を高めることができる。
また、切欠き部24、切欠き部26、及び切欠き部28により第1陸部18、第2陸部20、及びショルダー部22に作用する張力が緩和する。すなわち、第1陸部18の両端部は、切欠き部24が形成されていない状態と比べて、タイヤ周方向側へ変形し易くなっている。これにより、第1陸部18の端部に作用するせん断歪が低減され発熱を抑制できる。第2陸部20、ショルダー部22についても同様である。また、張力が緩和されることで、タイヤ10の摩耗量が減少して耐久性を向上できる。
さらに、第1陸部18の両端部に形成された切欠き部24は、互いにタイヤ周方向で異なる位置に形成されているので、タイヤ10の周方向の温度ムラを抑制できる。すなわち、切欠き部24を第1陸部18の両端部にタイヤ周方向の同じ位置に形成した場合、切欠き部24が形成されている部分でのみタイヤ10を冷却され、タイヤ周方向で温度ムラが生じることがある。このため、本実施形態のタイヤ10のように切欠き部24をタイヤ周方向に互い違いに形成すれば、タイヤ周方向で温度ムラが生じるのを抑制できる。
なお、本実施形態では、切欠き部24は、第1周方向溝14の溝底から第1陸部18の表面(踏面)まで形成されていたが、これに限らず、第1周方向溝14の溝底の近傍だけを切欠いて第1陸部18に開口しない切欠き部24を形成してもよい。ただし、第1陸部18の表面(踏面)に切欠き部24を開口させた方が、第1陸部18の両端部の踏面がタイヤ周方向に分断されるので、せん断歪を低減できる。また、第1周方向溝14の溝深さHに対して、切欠き部24のタイヤ径方向の切欠き深さhを、0.5H≦h≦Hの範囲で形成すれば、第1陸部18をタイヤ周方向に分断する効果をより高めることができる。切欠き部26、及び切欠き部28についても同様である。なお、本実施形態では図2に示すように、h=Hとなっている。
また、本実施形態では、切欠き部24のタイヤ幅方向の切欠き幅wは、第1陸部18のタイヤ幅方向の端部の曲率半径をRとしたときに、0.5R≦w≦1.5wの幅で形成されており、切欠き部24を平面視した際の頂角の角度θは、0度<θ≦90度の角度で形成されている。切欠き部24の切欠き幅w及び頂角の角度θを上記の範囲内に設定することで、第1陸部18の表面積を増加させつつ、第1陸部18の剛性を維持できる効果を高めることができるが、上記の範囲外の寸法で切欠き部24を形成してもよい。切欠き部26、及び切欠き部28についても同様である。
また、本実施形態では、第1陸部18の壁面18Aに形成された切欠き部24のタイヤ周方向のピッチp1は、第2陸部20の壁面20A、20Bに形成された切欠き部26のタイヤ周方向にピッチp2よりピッチが狭くなっている(図1参照)。第1陸部18のタイヤ幅方向の長さW1は、第2陸部20のタイヤ幅方向の長さW2より長いので、第2陸部20よりタイヤ内部に熱が篭り易く放熱されにくい。このため、切欠き部24のピッチp1を切欠き部26のピッチp2より狭くすることで、第1陸部18の冷却効果を高めて第1陸部18と第2陸部20との温度差を小さくできる。すなわち、タイヤ10のタイヤ幅方向の温度差を小さくできる。
(試験例)
本実施形態に係るタイヤ10の効果を確認するため、3種類の実施例のタイヤと、比較例のタイヤの計4種類のタイヤを用意して試験を実施した。以下に試験に用いた実施例のタイヤ及び比較例のタイヤについて説明する。なお、試験に用いたタイヤのサイズは、全て1400×530R23 40PRのものを使用し、内圧は正規内圧(1500kPa)に設定されたものを用いた。また、各タイヤには第1実施形態のタイヤ10と同じ位置に第1周方向溝及び第2周方向溝を形成し、第1陸部に切欠き部24と同形状の切欠き部を形成した。
実施例1:第1陸部の両端部にそれぞれ8個ずつ切欠き部を形成した。
実施例2:第1陸部の両端部にそれぞれ12個ずつ切欠き部を形成した。
実施例3:第1陸部の両端部にそれぞれ24個ずつ切欠き部を形成した。
比較例 :切欠き部が形成されていない従来のタイヤ。
試験内容:TSO−C62eに定められた条件において離陸試験を行い、陸部端部の温度を測定した。その測定された温度をメジャーとして評価を行った。また、摩耗量については、2m/minでタイヤを転動させ、転動時における陸部端部のせん断力と滑り量の積分値を摩耗エネルギーとして算出し、これを摩耗メジャーとして評価を行った。
Figure 0006073738
表1の試験結果に示すように、切欠き部が形成された実施例1〜3のタイヤは、切欠き部が形成されていない比較例のタイヤと比べて冷却効果が確認できた。また、切欠き部の数が増えるほどタイヤの冷却効果が高められることが確認できた。ただし、陸部の両端部にそれぞれ24個ずつあれば十分な冷却効果を得ることができるので、これ以上切欠き部の数を増やす必要はない。また、陸部端部の摩耗量は、切欠き部の数が増えるほど低減されている。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る航空機用タイヤ50(以下、タイヤ50と記載する)について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省略する。図3に示すように、本実施形態のタイヤ50はトレッド部12を備えており、トレッド部12には第1実施形態と同じ位置に第1周方向溝14と第2周方向溝16とが形成されている。
第1周方向溝14で区画された第1陸部18の壁面18Aには、切欠き部52L、52Rが形成されている。切欠き部52Lと切欠き部52Rは、タイヤ周方向に間隔を空けて互い違いに形成されており、本実施形態では一例として、タイヤ周方向に等間隔で24個の切欠き部52L、及び切欠き部52Rが形成されている。
ここで、切欠き部52L、52Rは、第1陸部18の壁面18Aをタイヤ幅方向に対して斜めに切欠いて形成されている。本実施形態では一例として、切欠き部54Lと切欠き部54Rとが互いにタイヤ幅方向に対して逆向きに角度をつけて形成されている。すなわち、切欠き部52Lは、壁面18Aからタイヤ幅方向内側へ向かって図中下側へ角度をつけて斜めに延びており、切欠き部52Rは、壁面18Aからタイヤ幅方向内側へ向かって図中上側へ角度をつけて斜めに延びている。
第2陸部20のタイヤ幅方向の両端部の壁面20Aには、切欠き部54L、54Rが形成されている。赤道面CLより図中左側の切欠き部54Lは、第2陸部20の壁面20Aから第2陸部20の中心に向かって図中下側へ角度をつけて斜めに延びており、赤道面CLより図中右側の切欠き部54Rは、壁面20Aから第2陸部20の中心に向かって図中上側へ角度をつけて斜めに延びている。
ショルダー部22の第2周方向溝16側の壁面12Aには、切欠き部56L、56Rが形成されている。赤道面CLより図中左側の切欠き部56Lは、壁面22Aからタイヤ幅方向外側へ向かって図中下側へ角度をつけて斜めに延びており、赤道面CLより図中右側の切欠き部56Rは、壁面22Aからタイヤ幅方向外側へ向かって図中上側へ角度をつけて斜めに延びている。なお、本実施形態では、切欠き部52L、52R、54L、54R、56L、56Rは全て同じ形状で形成されているが、これに限らず、それぞれ別の形状で形成してもよい。また、切欠き部52L、54L、56Lは、タイヤ幅方向に対して同じ傾斜角度で形成されているが、それぞれ別の傾斜角度としてもよい。例えば、路面と接地した際にそれぞれの陸部に作用するタイヤ周方向の応力に合わせて傾斜角度を設定してもよい。切欠き部52R、54R、56Rについても同様である。
ここで、図4に示すように、切欠き部52Lは、第1陸部18の深さ方向(タイヤ径方向)に対して斜めに形成されている。具体的には、図4(B)に示すように、第1陸部58の表面(踏面)18Bからタイヤ径方向内側へ向かって図中下側(タイヤ周方向側)へ斜めに延びている。また、切欠き部52Rは、第1陸部18の表面(踏面)18Bからタイヤ径方向に向かって、切欠き部52Lとは反対側(図中上側)へ斜めに延びている。
本実施形態のタイヤ50によれば、第1陸部18が路面と接触して第1陸部18の両端部が押し広げられると、第1陸部18がタイヤ周方向側へ変形してせん断歪の発生を抑制できる。ここで、例えば図3の図中上側にタイヤ50が回転する場合、赤道面CLより図中右側の第1陸部18、第2陸部20、及びショルダー部22の方がタイヤ周方向側に変形し易くなる。また、反対方向にタイヤ50が回転する場合、赤道面CLより図中左側の第1陸部18、第2陸部20、及びショルダー部22の方がタイヤ周方向側に変形し易くなる。このようにして、タイヤ幅方向に対して逆向きの切欠き部を形成してもよい。
なお、本実施形態では、赤道面CLを挟んで図中左側の切欠き部52L、54L、56Lと、図中右側の切欠き部52R、54R、56Rとの傾斜方向を反対方向としたが、これに限らず、例えば、第2陸部20の両端部で切欠き部54L、54Rの傾斜方向を反対方向に形成してもよい。また、全ての切欠き部を同じ方向に形成してもよい。この場合、タイヤの回転方向を指定することで、陸部を一方向だけに変形させやすくできる。
また、本実施形態では、切欠き部52Lは、タイヤ幅方向に対して斜めに延びており、かつ、タイヤ径方向に対しても斜めに延びているが、これに限らず、例えば、タイヤ幅方向に対して斜めに形成してタイヤ径方向には直線状に形成してもよく、また逆に、タイヤ幅方向に直線状に形成してタイヤ径方向に対しては斜めに形成してもよい。さらに、タイヤ幅方向に対する傾斜方向とタイヤ径方向に対する傾斜方向を異なる方向としてもよい。
以上、本発明の第1、2の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、図1の第1陸部18に形成された切欠き部24の一部をタイヤ径方向に対して斜めに切欠いて、タイヤ幅方向に平行な切欠き部24と混在させてもよい。
10、50:航空機用タイヤ、 14:第1周方向溝(周方向溝)、 16:第2周方向溝(周方向溝)、 18:第1陸部(陸部)、 18A、20A、20B、22A:壁面 20:第2陸部(陸部)、 24、26、28、52L、52R、54L、54R、56L、56R:切欠き部(凹部)

Claims (3)

  1. トレッド部に設けられ、タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝で区画された陸部と、
    前記陸部の壁面であって、タイヤ周方向に間隔を空けて複数の凹部が形成されると共に、一方の壁面に形成された前記凹部と他方の壁面に形成された前記凹部とがタイヤ周方向で異なる位置に形成されている前記陸部の壁面と、
    を有し、前記トレッド部は、タイヤ幅方向の長さが異なる複数の前記陸部を備え、
    タイヤ幅方向の長さが長い前記陸部の壁面に形成された前記凹部は、タイヤ幅方向の長さが短い前記陸部の壁面に形成された前記凹部より前記凹部のタイヤ周方向の間隔が狭い航空機用タイヤ。
  2. 前記陸部の踏面に前記凹部が開口されている請求項1に記載の航空機用タイヤ。
  3. 前記陸部の壁面をタイヤ幅方向に対して斜めに切欠いて前記凹部が形成されている請求項1又は請求項2に記載の航空機用タイヤ。
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