JP6228001B2 - 空気入りタイヤ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
特許文献1には、主溝によって区画されたリブの表面幅が基部幅よりも大きく、少なくとも片方の側壁部には、主溝の底部に接続するリブの基部に近いほど深さと幅とが広がる切込み部を形成した構成が開示されている。
特許文献2には、主溝の溝壁が周方向に直線となる直線上領域と、ジグザグとなるジグザグ下領域とを含む構成が開示されている。
特許文献3には、主溝がタイヤ幅方向に振幅するジグザグ形状を有し、その屈曲部にさらにタイヤ幅方向に窪んだ剛性調整部を形成した構成が開示されている。
特許文献4には、主溝の中心をセカンドリブ側に変位させ、トレッド面からのセカンドリブ側溝壁の傾斜角度をショルダーリブ側溝壁よりも小さくした構成が開示されている。
特許文献2では、ジグザグ下方領域の縦断面形状を構成する円弧の曲率半径についての言及はなく、前記特許文献1と同様に、クラックが発生しやすいという問題は解決しない。
特許文献3では、タイヤ周方向に不連続で形成されているため、この部分に応力が集中しやすく、クラックが発生しやすいという問題がある。
特許文献4では、主溝のショルダーリブ側溝壁の基部側では縦断面形状を構成する円弧の曲率半径は大きくできるものの、反対側のセカンドリブ側溝壁では逆に通常の値よりも小さくなってしまい、より一層クラックが発生しやすくなるという問題がある。
トレッド面に形成される溝部を備えた空気入りタイヤであって、
前記溝部を構成する両側の内側面の内方側部分は第1曲面と第2曲面とからなり、
前記第1曲面は、縦断面形状が曲率半径RAで、内方側での終端位置が、溝部の中心位置を超えて反対側に延び、
前記第2曲面は、縦断面形状が前記曲率半径RAよりも小さい曲率半径RBであり、
前記第1曲面と前記第2曲面とはタイヤ周方向に沿って交互に配置されるものである。
トレッド面に形成される溝部を備えた空気入りタイヤの製造方法であって、
前記溝部を構成する両側の内側面の内方側部分は第1曲面と第2曲面とからなり、前記第1曲面は、縦断面形状が曲率半径RAで、前記第1曲面と前記主溝の最も深い位置で、前記主溝の中心線に直交する仮想底面との境界位置が、溝部の中心位置を超えて反対側に延び、前記第2曲面は、縦断面形状が前記曲率半径RAよりも小さい曲率半径RBであり、前記第1曲面と前記第2曲面とはタイヤ周方向に沿って交互に配置するものである。
比較例2は、図5(b)に示すように、主溝2の底部片側にのみ内側面から窪んだ曲面15を形成することにより、底部の両側に、曲率半径3.5mmの円弧と、5.5mmの円弧とをそれぞれ形成したタイヤである。
実施例1は、図5(c)に示すように、主溝2の底部両側に千鳥状に、対向部分に比べて曲率半径の大きな曲面16を形成することにより、底部の両側に、曲率半径2.5mmの円弧と、4.5mmの円弧とをそれぞれ形成したタイヤである。
実施例2は、図5(d)に示すように、主溝2の底部両側に千鳥状に内側面から窪んだ第2曲面12を形成することにより、底部の両側に、曲率半径3.5mmの円弧と、5.5mmの円弧とをそれぞれ形成したタイヤである。但し、タイヤ周方向に沿って、第1曲面11同士が対向する領域と、第1曲面11と第2曲面12が対向する領域とが交互に配置されている。
実施例3は、図5(e)に示すように、主溝2の底部両側に千鳥状に内側面から窪んだ第2曲面12を形成することにより、底部の両側に、曲率半径3.5mmの円弧と、5.5mmの円弧とをそれぞれ形成したタイヤである。実施例3では、実施例2とは異なり、第1曲面11同士が対向する領域はなく、第1曲面11と第2曲面12が対向する領域とが、タイヤ周方向に第1曲面11と第2曲面12を入れ替えながら配置されている。
◎:15万km走行後においてもクラックが発生しなかった
○:15万km走行後に許容クラックが発生した
△:13万km走行後にクラックが発生した
×:12万km走行後にクラックが発生した
例えば、前記実施形態では、トレッド面1に主溝2のみが形成されたタイヤについて説明したが、前記主溝2に交差してタイヤ幅方向に延びる横溝を有することにより複数のブロックが形成されたタイヤであっても同様に第1曲面11及び第2曲面12からなる構成を採用することができる。この場合、横溝を構成する両ブロックの内側面に第1曲面11及び第2曲面12をそれぞれ形成するようにしてもよい。
2…主溝(溝部)
3…陸部(リブ)
4…第1陸部(リブ)
5…第2陸部(リブ)
6…第1傾斜面
7…第2傾斜面
8…第1領域
9…第2領域
10…仮想底面
11…第1曲面
12…第2曲面
13…仮想内側面
14…平坦部
Claims (6)
- トレッド面に形成される溝部を備えた空気入りタイヤであって、
前記溝部を構成する両側の内側面の内方側部分は第1曲面と第2曲面とからなり、
前記第1曲面は、縦断面形状が曲率半径RAで、内方側での終端位置が、溝部の中心位置を超えて反対側に延び、
前記第2曲面は、縦断面形状が前記曲率半径RAよりも小さい曲率半径RBであり、
前記第1曲面と前記第2曲面とはタイヤ周方向に沿って交互に配置されることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記第2曲面は、前記内側面から窪んだ凹状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記溝部の中心位置から前記第1曲面と前記主溝の最も深い位置で、前記主溝の中心線に直交する仮想底面との境界位置までの寸法Lは、前記内側面からの前記第2曲面の深さ寸法Dと同一であることを特徴とする請求項2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第1曲面の内方側終端位置と前記第2曲面の内方側終端位置とを合致させたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第1曲面と前記第2曲面の内方側終端位置は、前記タイヤの周方向に延びるsin波形を構成することを特徴とする請求項4に記載の空気入りタイヤ。
- トレッド面に形成される溝部を備えた空気入りタイヤの製造方法であって、
前記溝部を構成する両側の内側面の内方側部分は第1曲面と第2曲面とからなり、前記第1曲面は、縦断面形状が曲率半径RAで、前記第1曲面と前記主溝の最も深い位置で、前記主溝の中心線に直交する仮想底面との境界位置が、溝部の中心位置を超えて反対側に延び、前記第2曲面は、縦断面形状が前記曲率半径RAよりも小さい曲率半径RBであり、前記第1曲面と前記第2曲面とはタイヤ周方向に沿って交互に配置することを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
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JP2013267722A JP6228001B2 (ja) | 2013-12-25 | 2013-12-25 | 空気入りタイヤ及びその製造方法 |
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