以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、保険管理システム100のシステム構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、保険管理システム100は、管理サーバ110と、代理店端末120とを備える。図1において、保険管理システム100は、通信ネットワーク10及び申込端末20とともに示される。本実施形態において、申込端末20は、表示部22と、撮影部24とを備える。
保険管理システム100及び管理サーバ110は、情報処理装置の一例であってよい。代理店端末120は、募集者端末の一例であってよい。代理店端末120は、情報端末の一例であってもよい。申込端末20は、情報端末の一例であってよい。表示部22は、出力装置の一例であってよい。
通信ネットワーク10は、有線通信の伝送路であってもよく、無線通信の伝送路であってもよく、無線通信の伝送路及び有線通信の伝送路の組み合わせであってもよい。通信ネットワーク10は、特に限定されるものではないが、携帯電話回線網などの移動体通信網、無線パケット通信網、インターネッ及び専用回線又はそれらの組み合わせであってもよい。
申込端末20は、保険商品への加入を希望する者(申込者と称する場合がある。)により所有又は所持される情報処理端末であってもよく、当該申込者に貸与される情報処理端末であってもよい。申込者に貸与される情報処理端末としては、保険商品の販売代理店などの店頭に配置されている情報処理端末、販売代理店の営業担当者などが携帯する情報処理端末などを例示することができる。
申込端末20は、管理サーバ110及び代理店端末120の少なくとも一方と情報を送受することができる装置であればよく、パーソナルコンピュータ、携帯端末又は無線端末であってよい。携帯端末としては、PDA、携帯電話、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、ノートブック・コンピュータ(ラップトップ・コンピュータと称される場合がある。)などを例示することができる。
申込端末20は、一般的な構成の情報処理装置において、申込端末20の各部の動作を規定したソフトウエア又はプログラムを起動することにより実現されてよい。申込端末20として用いられる情報処理装置は、CPU等のプロセッサ、ROM、RAM、通信インターフェースなどを有するデータ処理装置と、キーボード、タッチパネル、マイク、GPS情報取得装置、加速度センサ、ジャイロセンサなどの入力装置と、表示装置、スピーカ、振動装置などの出力装置と、メモリ、HDDなどの記憶装置とを備えてよい。データ処理装置又は記憶装置は、上記のソフトウエア又はプログラムを記憶してよい。上記のソフトウエア又はプログラムは、プロセッサによって実行されることにより、上記の情報処理装置に、当該命令又はプログラムによって規定された動作を実行させる。
本実施形態において、保険管理システム100は、保険商品(保険プランと称する場合がある。)の電子商取引サービスを提供する。管理サーバ110は、保険商品に関する各種の情報を管理する。例えば、管理サーバ110は、保険商品への加入者を募集するためのWebサイトを管理する。上記のWebサイトは、例えば、保険商品の内容を説明するWebページ、及び、保険商品への加入申込手続きを行うWebページを含む複数のWebページを含む。
管理サーバ110は、保険商品の契約に関する情報を管理してもよい。保険商品の契約に関する情報としては、当該保険商品の種類、特約の種類、補償内容、保険料、契約者、加入者、被保険人、受取人、保険約款又は特約に含まれる条項などに関する情報を例示することができる。なお、加入者及び被保険者は同一であってもよく、異なってもよい。管理サーバ110は、申込者に関する情報を管理してもよい。申込者に関する情報は、申込手続き中に入力された情報であってもよい。管理サーバは、申込手続きのログを管理してもよい。
本実施形態において、代理店端末120は、通信ネットワーク10を介して、申込端末20及び管理サーバ110の少なくとも一方と情報を送受する。代理店端末120は、通信ネットワーク10及び申込端末20を介して、管理サーバ110と情報を送受してもよい。代理店端末120は、保険商品の販売代理店などにより所有又は所持される情報処理端末であってもよく、当該販売代理店などに貸与される情報処理端末であってもよい。
管理サーバ110及び代理店端末120のそれぞれは、一般的な構成の情報処理装置において、管理サーバ110又は代理店端末120の各部の動作を規定したソフトウエア又はプログラムを起動することにより実現されてよい。管理サーバ110又は代理店端末120として用いられる情報処理装置は、CPU等のプロセッサ、ROM、RAM、通信インターフェースなどを有するデータ処理装置と、キーボード、タッチパネル、マイク、GPS情報取得装置、加速度センサ、ジャイロセンサなどの入力装置と、表示装置、スピーカ、振動装置などの出力装置と、メモリ、HDDなどの記憶装置とを備えてよい。データ処理装置又は記憶装置は、上記のソフトウエア又はプログラムを記憶してよい。上記のソフトウエア又はプログラムは、プロセッサによって実行されることにより、上記の情報処理装置に、当該命令又はプログラムによって規定された動作を実行させる。
管理サーバ110及び代理店端末120の少なくとも一方は、仮想サーバ又はクラウドシステムであってもよい。管理サーバ110及び代理店端末120の少なくとも一方は、単一のサーバによって実現されてもよく、複数のサーバによって実現されてもよい。
代理店端末120は、プリンタであってもよい。例えば、代理店端末120は、管理サーバ110から、保険商品の加入申込みに利用される申込用紙の印刷データを受信する。代理店端末120は、申込端末20を介して、管理サーバ110から印刷データを受信してもよい。代理店端末120は、受信した印刷データを印刷して、申込用紙を出力する。
一実施形態において、申込用紙の印刷データは、申込用紙に配される1以上の記入欄のデータと、1以上の記入欄の少なくとも1つに記載されるべき情報のデータとを含む。この場合、代理店端末120は、例えば、白紙の印刷用紙の上に、受信した印刷データを印刷する。これにより、申込者が自ら入力する手間を省略することができる。
他の実施形態において、申込用紙の印刷データは、申込用紙に配された1以上の記入欄の少なくとも1つに印刷されるべき情報のデータを含む。この場合、代理店端末120は、例えば、1以上の記入欄が既に印刷された申込用紙の上に、受信したデータを印刷する。これにより、申込者が自ら入力する手間を省略することができる。
[保険管理システム100により提供されるサービスの概要]
次に、保険管理システム100により提供されるサービスの一例について説明する。本実施形態において、申込者は、申込端末20を利用して、管理サーバ110にアクセスし、保険商品に関する加入申込手続きを開始する。例えば、申込者は、保険商品への加入者を募集するためのパンフレット30を入手する。パンフレット30は、例えば、保険商品を募集する者(募集者と称する場合がある。)により配布される。募集者としては、保険会社、及び、当該保険会社の代理人又は仲立人、並びに、それらの役員又は従業員を例示することができる。保険商品が団体保険である場合、パンフレット30は、当該団体の構成員に配布されてよい。
本実施形態において、パンフレット30には、保険商品に関する説明とともに、二次元コード32が記載されている。保険商品に関する説明には、例えば、保険商品の種類、特約の種類、補償内容、加入条件、保険料、申込手続きに関する情報などが含まれる。申込手続きに関する情報としては、申込み方法に関する情報、保険商品及び利用できる申込み方法を対応付ける情報などを例示することができる。例えば、保険商品ごとに、スマートフォンなどの比較的画面が小さな端末からWebサイトにアクセスした場合におけるWebサイト経由での申込みの可否に関する情報が記載される。
保険商品に関する説明には、保険約款又は特約に記載された契約内容のうち、契約前に特に確認又は注意を要する事項(重要事項と称する場合がある。)に関する説明が含まれてもよい。重要事項には、万が一、申込者が保険約款に記載された契約内容を十分に把握せずに契約を締結した場合に、当該保険約款に含まれていることを合理的に予測することが困難な条項(不意打ち条項と称する場合がある。)に関する事項が含まれてもよい。
二次元コード32には、例えば、保険商品への加入申込手続きを受け付けるWebサイトのURI(Uniform Resource Identifier)が埋め込まれている。URIは、URL(Uniform Resource Locator)であってもよい。保険商品への加入申込手続きを受け付けるWebサイトは、保険商品への加入者を募集するためのWebサイトの一例であってよい。二次元コード32は、情報端末が保険商品の募集資料から取得した情報の一例であってよい。各種のWebサイトのURIは、二次元コード32に含まれるURIの一例であってよい。
二次元コード32は、重要事項を説明する欄、及び、申込者が重要事項に合意したことを示す欄の少なくとも一方の近傍に配されてよい。例えば、二次元コード32は、スマートフォンなどに搭載された800画素程度のデジタルカメラを用いて、重要事項を説明する欄及び申込者が重要事項に合意したことを示す欄を、当該欄の記載内容をディスプレイ上で視認できる程度の距離から撮影した場合に、デジタルカメラの撮影範囲に含まれる位置に配される。これにより、二次元コード32と同時に、重要事項の記載、又は、申込者が重要事項に合意したことを示す欄の記載を撮影することができる。
一実施形態において、1以上の二次元コード32が、重要事項に合意したことを示す著名欄又はチェック欄の周囲に配される。例えば、著名欄又はチェック欄の上方近傍と、下方近傍との2箇所に、二次元コード32が配される。これにより、2つの二次元コード32を撮影することにより、申込者が重要事項に合意したことを示す情報も撮影される。その結果、申込者が当該情報を送信する手間を省略することができる。
保険商品の中には、団体保険のように、対面販売を前提としていない商品も存在する。このような場合、少なくとも重要事項を、Webサイトの適切な場所に掲示するなどの合理的な方法により、周知することが望まれる。一方、スマートフォンなどの携帯端末は、据置型のパーソナルコンピュータと比較して、表示画面の大きさが小さい。そのため、1画面に表示させる情報量を少なくすることが望まれる。本実施形態によれば、パンフレット30に、重要事項及び二次元コード32が記載されている。そのため、二次元コード32に埋め込まれたURIにより示されるWebサイトにおいては重要事項の説明を省略することができる。
本実施形態において、保険商品に関する説明と、二次元コード32とが、同一のパンフレット30に記載されている場合について説明した。パンフレット30は、保険商品の販売促進資料の一例であるが、販売促進資料は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、保険商品に関する説明と、二次元コード32とが、異なる販売促進資料に記載されていてもよい。
申込者が、保険商品に関する説明事項を読み、当該保険商品への加入を希望する場合、例えば、申込者は、申込端末20の撮影部24を利用して、パンフレット30に記載された二次元コード32を撮影する。申込端末20は、撮影された画像を解析して、二次元コード32に埋め込まれたURIを読み取る。申込端末20は、上記のURIに基づいて、例えば、管理サーバ110にアクセスして、URIで示されるWebサイトの情報を送信するように要求する。これにより、保険商品への加入申込手続きを実行するWebサイトにアクセスすることができる。申込端末20は、撮影した画像を管理サーバ110に送信してもよい。これにより、管理サーバ110が撮影画像を格納することにより、申込者が重要事項に合意したことを示す情報を保存することができる。
一実施形態において、二次元コード32に埋め込まれたURIは、パンフレット30に応じたWebサイトのURIであってよい。パンフレット30に応じたWebサイトは、パンフレット30に掲載された保険商品の加入申込手続きを行うためのWebサイトであってもよい。パンフレット30に応じたWebサイトは、スマートフォン用のWebサイトであってもよい。
他の実施形態において、二次元コード32に、パンフレット30を一意に識別する識別情報(IDと称する場合がある。)が埋め込まれており、申込端末20は、上記の要求とともに、パンフレット30のIDを管理サーバ110に送信してもよい。パンフレット30のIDが、URIに埋め込まれていてもよい。なお、申込者は、申込端末20上で動作するウェブブラウザにWebサイトのURIを入力したり、当該Webサイトを検索したりすることで、管理サーバ110にアクセスしてもよい。
管理サーバ110は、申込端末20から送信されたURIにより示されるWebサイトのデータを申込端末20に送信する。管理サーバ110は、申込端末20からの要求に応じて、上記のURIに対応するWebサイトのデータを生成して、生成されたWebサイトのデータを申込端末20に送信してもよい。申込端末20は、管理サーバ110からWebサイトのデータを受信して、各種の画面、画像、メッセージなどを表示部22に表示する。
本実施形態において、申込者は、申込端末20の表示部22に表示された画面に従って、保険商品への申込みに際して要求される事項(申込事項と称する場合がある。)を入力する。申込端末20は、申込事項に関する入力を受け付け、管理サーバ110に送信する。申込事項は、保険商品に加入するための申込情報の一例であってよい。
本実施形態において、管理サーバ110は、入力された申込事項が予め定められた条件(受付条件と称する場合がある。)を満たすか否かを判断する。管理サーバ110は、入力された申込事項が受付条件を満たすと判断した場合、保険商品への加入を受け付けたことを示す情報と、入力された申込事項とを格納する。一方、管理サーバ110は、入力された申込事項が受付条件を満たさないと判断した場合、入力された申込事項の少なくとも一部を、代理店端末120に送信する。
入力された申込事項が受付条件を満たさない場合、電子商取引サービスを利用した保険商品への加入手続は中止される。このような場合であっても、対面販売により申し込んだり、保険会社、代理人又は仲立人の役員又は従業員が審査したりすることにより、保険商品への加入が認められる場合がある。本実施形態によれば、入力された申込事項が受付条件を満たさない場合であっても、入力された申込事項の少なくとも一部が、代理店端末120に送信される。
本実施形態によれば、電子商取引サービスを利用した保険商品への加入手続が中止された場合であっても、申込手続中に申込者により入力された情報が、代理店端末120に送信される。これにより、例えば、申込者が、対面販売により保険商品への加入を申し込むことを希望した場合、同じ情報を再度入力する手間を省略することができる。また、団体保険のように、保険商品によっては、募集時期が限定される場合がある。代理店端末120に情報が送信されているにも関わらず、募集時期の終了間際になっても申込手続きが完了していない場合、代理店の営業担当者が申込者に申込みの意思を確認するなど、適切に対応することができる。
本実施形態において、保険商品への加入者を募集する広告媒体が紙媒体である場合について説明した。しかしながら、広告媒体は本実施形態に限定されない。広告媒体は、デジタルサイレージ、Webサイトなどのデジタル媒体であってもよい。
本実施形態において、二次元コード32を読み取ることで、WebサイトのURIを取得する場合について説明した。しかしながら、WebサイトのURIを取得する方法は、二次元コードの読取りに限定されない。バーコードなどの一次元コードを読み取ることで、URIを取得してもよい。URIが記載又は表示された媒体を撮影して、OCR技術などの画像処理技術を適用して、URIを取得してもよい他の実施形態において、申込端末20は、近距離無線通信により、WebサイトのURIに関する情報を取得してもよい。近距離無線通信としては、RFID、Zigbee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、WiFi(登録商標)、WiMAX(登録商標)などを例示することができる。
図2は、管理サーバ110の機能ブロック図の一例を概略的に示す。本実施形態において、管理サーバ110は、通信制御部212と、管理部214と、画面提供部216と、印刷データ生成部218と、格納部220とを備える。管理サーバ110の各部は、相互に情報を送受してよい。通信制御部212は、入力受付部及び情報提供部の少なくとも一方の一例であってよい。管理部214は、判断部及び情報提供部の少なくとも一方の一例であってよい。画面提供部216は、情報提供部の一例であってよい。印刷データ生成部218は、データ出力部の一例であってよい。
通信制御部212は、管理サーバ110と、申込端末20及び代理店端末120の少なくとも一方との間の通信を制御する。通信制御部212は、通信インターフェースであってよい。
一実施形態において、通信制御部212は、申込端末20から送信された情報を受信する。通信制御部212は、各種情報の入力を受け付けてよい。通信制御部212は、申込端末20に入力された情報を、申込端末20から受信することで、当該情報の入力を受け付けてもよい。例えば、申込端末20に入力された申込事項の入力を受け付ける。通信制御部212は、各種の要求を受け付けてよい。
例えば、通信制御部212は、特定のWebサイトへのアクセス要求を受け付ける。上記のアクセス要求は、例えば、申込端末20がパンフレット30から取得したURIに基づいて、申込端末20から送信される。通信制御部212は、受け付けた情報又は要求を、例えば管理部214に送信する。
他の実施形態において、通信制御部212は、申込端末20及び代理店端末120の少なくとも一方に情報を提供する。例えば、通信制御部212は、申込端末20の表示部22に表示させる画面の情報を、申込端末20に送信する。表示部22に表示させる画面の情報は、出力装置に出力させる情報の一例であってよい。通信制御部212は、入力された申込事項のうちの少なくとも一部に関する情報を、代理店端末120に送信してよい。通信制御部212は、入力された申込事項のうちの少なくとも一部に関する情報を含む印刷データを、代理店端末120に送信してもよい。
管理部214は、保険商品に関する各種の情報を管理する。保険商品は、各種の特約に関するプランを含んでもよい。管理部214は、通信制御部212が受け付けた情報又は要求を取得する。管理部214は、取得した情報又は要求を処理する。
本実施形態において、申込者は、申込端末20を利用して、パンフレット30の二次元コード32を撮影し、保険商品の電子商取引サービスを提供するWebサイトへのアクセスを要求する。管理部214は、申込端末20からの要求を取得し、当該要求に応じて、二次元コード32に埋め込まれたURIで示されるデータを申込端末20に送信する。
例えば、まず、管理部214は、申込端末20からの要求を解析して、アクセスを要求されているWebサイトを特定する。管理部214は、要求に含まれるURI又はパンフレットのIDに基づいて、アクセスを要求されているWebサイトを特定してよい。次に、管理部214は、Webサイトに含まれる1以上のWebページのうちの1つを表示部22に表示させるためのHTMLデータを、申込端末20に送信する。
Webページが閲覧され、申込端末20に情報が入力されると、管理部214は、入力された情報を取得し、当該情報に基づいて各種の情報処理を実施する。例えば、管理部214は、通信制御部212から、申込端末20に入力された申込事項に関する情報を取得する。管理部214は、申込端末20に入力された申込事項が、受付条件を満たすか否かを判断する。
[管理部214における判定処理の一例]
一実施形態において、管理部214は、申込端末20からの要求に応じて、申込事項に関する入力を受け付けるためのWebページ(入力画面と称する場合がある。)のデータを、申込端末20に送信する。申込端末20は、表示部22に入力画面を表示させる。申込者は、入力画面の表示に従って1以上の申込事項を入力する。管理部214は、入力された申込事項を取得し、予め定められた種類の保険商品が選択されたか否かを判断する(判定処理と称する場合がある。)。管理部214は、予め定められた種類の保険商品が選択されたと判断した場合に、申込事項が受付条件を満たすと判断する。
管理部214は、例えば、入力された申込事項に、予め定められた第1の種類の保険商品のIDが含まれている場合に、予め定められた第1の種類の保険商品が選択されたと判断する。管理部214は、入力された申込事項に、予め定められた第1の種類の保険商品のIDが含まれていない場合に、予め定められた第1の種類の保険商品が選択されていないと判断してもよい。
同様に、管理部214は、入力された申込事項に、予め定められた第2の種類の保険商品のIDが含まれていない場合に、予め定められた第1の種類の保険商品が選択されたと判断してもよい。管理部214は、入力された申込事項に、予め定められた第2の種類の保険商品のIDが含まれている場合に、予め定められた第1の種類の保険商品が選択されていないと判断してもよい。
他の実施形態において、管理部214は、申込端末20からの要求に応じて、保険商品の被保険者の健康状態に関する情報の入力を受け付けるためのWebページ(告知画面と称する場合がある。)のデータを、申込端末20に送信する。申込端末20は、表示部22に告知画面を表示させる。申込者は、告知画面の表示に従って、被保険者の健康状態に関する情報を入力する。健康状態に関する情報としては、現在及び過去における、疾病の有無、症状、予後に関する情報を例示することができる。健康状態に関する情報は、申込事項の一例であってよい。
管理部214は、入力された被保険者の健康状態に関する情報を取得し、当該情報に基づいて、申込事項が受付条件を満たすか否かを判断する。管理部214は、例えば、被保険者の健康状態に関する情報に、予め定められた種類の疾病に罹患したことを示す情報が含まれていない場合に、申込事項が受付条件を満たすと判断する。管理部214は、被保険者の健康状態に関する情報に、予め定められた種類の疾病に罹患したことを示す情報が含まれている場合に、申込事項が受付条件を満たさないと判断してもよい。
同様に、管理部214は、被保険者の健康状態に関する情報に、現在、予め定められた種類の疾病に罹患していることを示す情報が含まれていない場合に、申込事項が受付条件を満たすと判断してもよい。管理部214は、被保険者の健康状態に関する情報に、現在、予め定められた種類の疾病に罹患していることを示す情報が含まれている場合に、申込事項が受付条件を満たさないと判断してもよい。
[判定処理において、受付条件を満たすと判断された場合の処理の一例]
管理部214は、上記の申込事項が受付条件を満たすと判断した場合、当該申込事項に対応する保険商品への加入を受け付けたことを示す情報と、入力された申込事項とを、格納部220に格納する。これにより、保険商品への加入申込手続きを自動化することができる。
[判定処理において、受付条件を満たさないと判断された場合の処理の一例]
一方、管理部214は、上記の申込事項が受付条件を満たさないと判断した場合、電子商取引サービスによる申込手続きを中止する。この場合において、管理部214は、保険への加入が認められないことを示す情報を、申込端末20に送信してよい。管理部214は、上記の情報に代えて、又は、上記の情報とともに、予め定められた事項が記入された申込用紙を送付することにより、保険への加入が認められる可能性があることを示す情報を、申込端末20に送信してもよい。
上記の情報は、メッセージであってもよく、アイコンであってもよい。上記の情報は、単独で送信されてもよく、Webページの一部として送信されてもよい。上記の情報がWebページの一部として送信される場合、管理部214は、上記の情報が含まれたWebページを生成するために必要な情報を、画面提供部216に送信して、上記の情報が含まれるWebページを生成するよう要求してよい。
管理部214は、上記の申込事項が予め定められた条件を満たさないと判断した場合、入力された申込事項の少なくとも一部を、代理店端末120に送信してよい。本実施形態において、管理部214は、入力された申込事項の少なくとも一部を、代理店端末120に送信する前に、申込事項の少なくとも一部を代理店端末120に送信してよいか否かに関する情報の入力を受け付けるためのWebページ(承認画面と称する場合がある。)のデータを、申込端末20に提供してよい。
申込端末20は、表示部22に承認画面を表示させる。申込者は、承認画面の表示に従って、申込事項の少なくとも一部を代理店端末120に送信してよいか否かに関する情報を入力する。管理部214は、入力された情報を取得し、承認画面に入力された情報に、申込事項の少なくとも一部を代理店端末120に送信してよいことを示す情報が含まれる場合に限り、申込事項の少なくとも一部を代理店端末120に送信する。
代理店端末120に送信される上記のデータの形式は特に限定されるものではないが、管理部214は、入力された申込事項の少なくとも一部を、(a)データベースのレコードとして送信してもよく、(b)入力された申込事項の少なくとも一部を含む文書ファイルとして送信してもよく、(c)入力された申込事項の少なくとも一部を含む印刷データとして送信してもよい。
入力された申込事項の少なくとも一部を、上記の印刷データとして送信する場合、例えば、管理部214は、印刷データを生成するために必要な情報を、印刷データ生成部218に送信する。管理部214は、印刷データ生成部218から出力された印刷データを受け取り、代理店端末120に送信する。
画面提供部216は、申込端末20の表示部22に表示させるWebページのデータを提供する。画面提供部216は、例えば、入力画面、告知画面及び承認画面の少なくとも1つを提供する。画面提供部216は、管理部214から要求されたWebページのデータを生成したり、格納部220に格納された1以上のWebページの中から、当該Webページのデータを抽出したりすることにより、当該Webページのデータを申込端末20に提供する。例えば、画面提供部216は、生成されたWebページを、通信制御部212を介して申込端末20に送信する。
画面提供部216は、申込端末20からのアクセス要求に含まれる情報に基づいて、申込端末20に提供するWebページの種類を決定してよい。画面提供部216は、申込端末20からのアクセス要求に含まれる情報に基づいて、同一の種類の画面を提供するための種類の異なる複数のWebページの中から、申込端末20に提供するための特定の種類のWebページを決定してよい。
例えば、画面提供部216は、特定の団体の構成員向けの入力画面として、スマートフォン用の入力画面と、一般のパーソナルコンピュータ(単に、PCと称する場合がある。)用の入力画面という2種類のWebページのうちのいずれかを提供することを決定する。これにより、画面提供部216は、特定の団体の構成員向けの入力画面を提供する場合であっても、申込端末20がPCであるときと、上記の申込端末20がスマートフォンであるときとで、異なる画面を提供することができる。
アクセス要求に含まれる情報としては、アクセスを要求するデータのURI、パンフレットのID、申込端末20のOS又はブラウザの種類(ユーザエージェント名と称される場合がある。)に関する情報、及び、描画領域の大きさに関する情報からなる群から選択される少なくとも1つを例示することができる。描画領域の大きさに関する情報は、表示部22の画面の横幅のピクセル数であってよい。これらの情報は、アクセス要求と同時に送信されてもよく、アクセス要求とは異なるタイミングで送信されてもよい。
一実施形態において、Webページの種類は、第1のデバイス用の第1のWebページと、第2のデバイス用の第2のWebページとを含んでよい。第2のデバイスの表示部の描画領域は、第1のデバイスの表示部の描画領域よりも小さくてよい。例えば、第1のデバイスは、一般のパーソナルコンピュータであり、第2のデバイスはスマートフォン、タブレットコンピュータのような、PCよりも画面サイズの小さなデバイスであってよい。
例えば、スマートフォン用の入力画面と、PC用の入力画面とを比較すると、画面に配置される複数の部品(モジュールと称される場合がある。)のうち、少なくとも1つの部品の位置、形状及び大きさの少なくとも1つが異なってよい。PC用の入力画面に配置される複数の部品のうちの一部が、スマートフォン用の入力画面には配置されなくてもよい。なお、Webページの種類は、3種類以上であってもよい。
他の実施形態において、Webページの種類は、申込端末20が、パンフレット30に記載された二次元コード32又はURIに基づいて管理サーバ110にアクセスする場合に提供される第1のWebページと、パンフレット30に記載された二次元コード32又はURIに基づかずに管理サーバ110にアクセスする場合に提供される第2のWebページとを含んでよい。なお、Webページの種類は、3種類以上であってもよい。
第1のWebページと、第2のWebページとで、異なるURIが付与されてもよく、異なるスタイルが設定されてもよい。一実施形態において、画面提供部216は、(i)アクセス要求に含まれる情報に基づいて申込端末20のデバイスの種類を判別し、(ii)判別されたデバイスの種類に対応するURIにより示されるWebページを提供する、又は、当該デバイスの種類に対応するスタイルが設定されたWebページを提供する。これにより、画面提供部216は、デバイスの種類に応じたWebページを提供することができる。
他の実施形態において、画面提供部216は、(i)アクセス要求に含まれる情報にパンフレット30のIDが含まれるか否かを判別し、(ii)パンフレット30のIDの有無に対応するURIにより示されるWebページを提供する、又は、パンフレット30のIDの有無に対応するスタイルが設定されたWebページを提供する。これにより、画面提供部216は、申込者がパンフレット30を読んだ可能性が高い場合と、パンフレット30を読んでいない可能性が高い場合とで、異なるWebページを提供することができる。
[画面提供部216における画面提供処理の一例]
本実施形態において、画面提供部216は、管理部214からの要求を受信すると、アクセス要求に含まれる情報に基づいて、申込端末20がスマートフォン、タブレットなどの比較的画面サイズの小さな端末であり、且つ、申込者がパンフレット30を見て管理サーバ110にアクセスした可能性が高いか否かを判断する。画面提供部216は、上記の可能性が高いと判断した場合、スマートフォン用のWebページを提供することを決定する。一方、上記の可能性が低いと判断した場合、PC用のWebページを提供することを決定する。
入力画面のWebページが要求される場合、スマートフォン用の入力画面は、例えば、重要事項に関する説明が省略されている、又は、重要事項に関する説明を表示する他のWebページへのリンクが配されている点で、PC用の入力画面と相違する。これにより、申込者がパンフレット30を利用して管理サーバ110にアクセスした場合であって、且つ、申込端末20の画面サイズが比較的小さい(例えば、11インチ以下、好ましくは8インチ以下、さらに好ましくは6インチ以下である。)場合には、重要事項に関する説明が掲載されていない入力画面が提供される。その結果、情報量の少ない、わかりやすい入力画面を提供することができる。
画面提供部216は、重要事項に関する説明が省略された入力画面を提供する場合であっても、重要事項のうち、特に重要な情報が掲載された入力画面を提供してもよい。特に重要な情報は、不意打ち条項に関する説明であってよい。特に重要な情報は、重要事項に含まれる複数の情報のうち、あらかじめ設定された重要度が特定の値よりも大きな情報であってもよい。
次に、画面提供部216は、要求されたWebページのデータが格納部220に格納されているか否かを判断する。要求されたWebページのデータが格納部220に格納されている場合、画面提供部216は、当該Webページの格納場所に関する情報を管理部214に送信する。画面提供部216は、格納部220に格納されたWebページのデータを、申込端末20に送信してもよい。
一方、要求されたWebページのデータが格納部220に格納されていない場合、画面提供部216は、当該Webページのデータを生成して、生成されたWebページのデータを、管理部214又は申込端末20に送信する。画面提供部216は、生成されるWebページの種類に応じた共通のテンプレートを利用して、要求されたWebページのデータを生成してよい。
例えば、団体保険の加入申込手続きの入力画面において、当該団体保険の契約主体である団体が異なる場合には、当該入力画面のタイトル、適用される保険料、選択できる保険プランの種類のような、画面に表示される情報(部品又はモジュールと称する場合がある)の一部が異なることがある。このような場合、入力画面のWebページのレイアウトは団体間で共通とし、Webページの適切な位置に、団体に応じた適切な部品を配置することが好ましい。
具体的には、画面提供部216は、例えば、格納部220を参照して、1以上のWebページのレイアウト情報の中から、要求されたWebページのレイアウト情報を抽出する。レイアウト情報は、複数のWebページのそれぞれを生成するための設定に関する情報であり、例えば、各Webページを生成するためのテンプレートの識別情報と、当該テンプレートに配置される1以上の部品の識別情報と、当該テンプレートにおける各部品の配置(例えば、位置及び大きさである。)に関する情報とを対応付けて格納する。
画面提供部216は、抽出されたレイアウト情報を参照して、要求されたWebページに対応するテンプレートと、当該テンプレートに組み込むべき部品とを決定する。例えば、画面提供部216は、団体Xの構成員を対象とした団体保険の入力画面を生成する場合、テンプレートT1と、部品A、部品B、部品C及び部品Dとを利用することを決定する。一方、団体Yの構成員を対象とした団体保険の入力画面を生成する場合、テンプレートT1と、部品A、部品B、部品E及び部品Fとを利用することを決定する。その後、画面提供部216は、レイアウト情報を参照して、格納部220から、当該テンプレートに組み込むべき部品の電子ファイル又はデータを抽出し、当該テンプレートの適切な位置に、適切な部品が配置されるように、Webページのデータを生成する。
画面提供部216は、新たにWebページのデータを生成した場合、生成されたWebページのデータを格納部220に格納してよい。これにより、過去に生成されたことがあるWebページに対するアクセス要求を受け付けた場合、画面提供部216は、当該Webページのデータを新たに生成することなく、当該Webページのデータを提供することができる。
画面提供部216は、Webページのデータを、当該Webページに関する情報と対応付けて、格納部220に格納してもよい。Webページに関する情報としては、WebページのID、対応するパンフレットのID、当該WebページのURI、当該Webページに掲示される重要事項に関する情報、当該Webページのレイアウト情報などを例示することができる。これにより、例えば、重要事項に変更があった場合に、Webページのデータを更新することができる。
印刷データ生成部218は、保険商品の申込用紙の印刷データを生成する。保険用紙の印刷データは、申込用紙に配された1以上の記入欄のデータと、1以上の記入欄の少なくとも1つに記載されるべき情報のデータとを含んでよい。1以上の記入欄の少なくとも1つに記載されるべき情報は、申込情報の少なくとも一部を含んでよい。
本実施形態において、画面提供部216が管理サーバ110に配され、管理サーバ110においてWebページのデータが生成される場合について説明した。しかし、画面提供部216は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、画面提供部216は、Webページのデータの生成処理は、申込端末20において実行されてもよい。この場合、画面提供部216は、申込端末20からのアクセス要求に応じて、適切なレイアウトを決定し、当該レイアウトの識別情報を申込端末20に送信する。また、画面提供部216は、適切な部品のデータを抽出し、抽出された部品のデータを申込端末20に送信する。申込端末20は、画面提供部216から受信したレイアウト情報及び部品のデータを利用して、Webベージのデータを生成する。
図3は、格納部220の機能ブロック図の一例を概略的に示す。本実施形態において、格納部220は、パンフレット情報格納部312と、Webページ情報格納部314と、テンプレート情報格納部316と、部品ファイル格納部318と、Webページ格納部320と、更新情報格納部322と、申込情報格納部332と、加入者情報格納部334と、代理店情報格納部336とを備える。
パンフレット情報格納部312は、保険商品を募集するパンフレットに関する情報を格納する。Webページ情報格納部314は、レイアウト情報を格納する。テンプレート情報格納部316は、Webページを生成するためのテンプレートに関する情報を格納する。部品ファイル格納部318は、Webページを構成する部品ファイルを格納する。Webページ格納部320は、生成されたWebページを格納する。更新情報格納部322は、部品ファイルの更新情報を格納する。
申込情報格納部332は、申込事項に関する情報を格納する。申込情報格納部332は、申込手続き中のユーザ操作を記録するログを格納してもよい。加入者情報格納部334は、保険商品の加入者及び被保険者の少なくとも一方に関する情報(加入者情報と称する場合がある。)を格納する。加入者情報格納部334は、契約ごとに、加入者情報を格納してもよい。代理店情報格納部336は、代理店に関する情報を格納する。
図4は、データテーブル400の一例を概略的に示す。データテーブル400は、パンフレット情報格納部312に格納されるパンフレット情報の一例であってよい。本実施形態において、データテーブル400は、保険プランID404、契約形態406、契約者ID408、代理店ID410、及び、契約条項ID412を、パンフレットID402と対応付けて格納する。
パンフレットID402は、1以上の種類のパンフレットのそれぞれを識別するための識別情報である。保険プランID404は、特定のパンフレットに掲載された1以上の種類の保険商品のそれぞれを識別するための識別情報である。契約形態406は、特定のパンフレットに掲載された1以上の保険商品のそれぞれの契約形態を示す情報である。契約形態としては、団体契約、個人契約などを例示することができる。
契約者ID408は、特定のパンフレットに掲載された1以上の保険商品のそれぞれの契約者を識別するための識別情報である。本実施形態において、保険商品が団体保険である場合、契約者ID408には、契約主体である団体を識別するための識別情報が記入される。一方、保険商品が個人保険である場合、契約者ID408には、当該個人を識別するための識別情報が記入されてもよく、N/A(Not Applicable)と記入されてもよい。
代理店ID410は、特定のパンフレットを配布する、又は、特定のパンフレットに掲載された1以上の保険商品を募集する1以上の代理店のそれぞれを識別するための識別情報である。契約条項ID412は、特定のパンフレットに記載された1以上の契約条項のそれぞれを識別するための識別情報である。
図5は、データテーブル500の一例を概略的に示す。データテーブル500は、テンプレート情報格納部316に格納されるテンプレート情報の一例であってよい。本実施形態において、データテーブル500は、セクションID504及びセクション情報506を、テンプレートID502と対応付けて格納する。
テンプレートID502は、1以上のテンプレートのそれぞれを識別するための識別情報である。セクションID504は、Webページを仮想的に分割する1以上のセクションのそれぞれを識別するための識別情報である。セクション情報506は、各セクションに関する情報である。
セクション情報506は、例えば、各セクションを代表する代表点のx座標512及びy座標514に関する情報と、各セクションの形状516に関する情報と、各セクションの幅518及び高さ520に関する情報と、各セクションの備考情報522とを含む。セクションの幅は、図7におけるx方向の長さであってよく、セクションの高さは、図7におけるy方向の長さであってよい。
図6は、データテーブル600の一例を概略的に示す。データテーブル600は、Webページ情報格納部314に格納されるレイアウト情報の一例であってよい。本実施形態において、データテーブル600は、URI604、パンフレットID606、テンプレートID608、セクションID610、及び、部品ファイルID612を、ページID602と対応付けて格納する。
ページID602は、1以上のWebページのそれぞれを識別するための識別情報である。URI604は、各WebページのURIである。パンフレットID606は、各Webページに対応するパンフレットの識別情報である。テンプレートID608は、各Webページの生成に利用されるテンプレートの識別情報である。セクションID610は、各Webページの生成に利用されるテンプレートに含まれるセクションの識別情報である。部品ファイルID612は、各セクションに組み込まれる部品のファイル又はデータの識別情報である。これにより、例えば、画面提供部216は、データテーブル600を参照して、アクセス要求に含まれるパンフレットIDに対応するWebページを生成することができる。
図7及び図8を用いて、Webページの生成方法について概略的に説明する。図7は、テンプレート700の一例を概略的に示す。図8は、テンプレート700を利用して生成された入力画面800の一例を概略的に示す。例えば、画面提供部216は、データテーブル600に記載されたレイアウト情報を参照して、テンプレート700の適切な位置に、適切な部品が配置されるように、入力画面800を自動的に生成する。
本実施形態において、テンプレート700は、セクション702、セクション704、セクション706、セクション708及びセクション710を含む。本実施形態において、入力画面800は、テキスト802、画像804、他のWebページへのリンクが埋め込まれたボタン816、及び、各種の入力フォームを含む。入力フォームとしては、テキスト入力欄812、セレクトボックス814、ラジオボタン818などを例示することができる。
例えば、セクション702には、テキスト802及び画像804を含む部品が配置される。同様に、セクション704には、申込人情報を入力するための部品が配される。申込人情報を入力するための部品は、申込人の氏名を入力するためのテキスト入力欄812と、申込人の生年月日を入力するための複数のセレクトボックス814とを含む。なお、加入が認められた場合、申込人情報は、加入者情報として取り扱われてよい。
セクション706には、申込者が加入を希望する保険プラン(選択された保険プランと称する場合がある。)に関する情報を入力するための部品が配される。保険プランに関する情報を入力するための部品は、各保険プランの契約口数を入力するためのセレクトボックス814と、各保険プランの詳細情報を説明するためのWebページへのリンクが埋め込まれたボタン816とを含む。
他のセクションについても同様に、データテーブル600に記載された情報に基づいて、適切な部品が配される。本実施形態において、「他のプラン」ボタンには、他の保険プランの申込事項を入力するためのWebページへのリンクが埋め込まれている。「相談する」ボタンには、保険商品について代理店に相談する日程を予約するためのページへのリンクが埋め込まれている。「次へ進む」ボタンには、一連の加入申込手続きに含まれる次の手続きを処理するためのWebページへのリンクが埋め込まれている。
本実施形態においては、入力画面が、複数のWebページにより構成されており、一連の加入申込み手続きが、複数のWebベージにわたって処理される場合について説明した。しかしながら、入力画面は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、入力画面は、加入申込み手続きが1つのWebページで完了するように構成されていてもよい。
入力画面800のサイズ(例えば、画面の幅及び高さのピクセル数である。)は、管理サーバ110にアクセスした申込端末20の表示部22の画面サイズに合わせて構成されてもよく、申込端末20の画面サイズより大きくてもよい。入力画面800のサイズが、申込端末20の表示部22の画面サイズよりも大きい場合、申込端末20のユーザは、例えば、画面をスクロールすることにより、表示部22の画面上に表示されていなかった部分を、当該画面上に表示させることができる。
本実施形態においては、重要事項に関する説明がパンフレット30に記載されており、入力画面においては、重要事項に関する説明の掲載を省略する場合について説明した。これにより、スマートフォンのように、比較的画面サイズの小さな端末から加入申込手続きを行うことが容易になる。しかしながら、入力画面は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、対応する保険プランの重要事項を説明するWebページへのリンクが埋め込まれたボタンが、入力画面に配されてもよい。
図9は、データテーブル900の一例を概略的に示す。データテーブル900は、申込情報格納部332に格納される申込者の情報の一例であってよい。本実施形態において、データテーブル900は、申込日904、パンフレットID906及び申込情報908を、申込ID902と対応付けて格納する。申込情報908は、例えば、被保険者情報912と、保険プランID914と、契約条件916とを含む。
申込ID902は、1以上の申込みのそれぞれを識別するための識別情報である。申込日904は、申込みがなされた年月日である。パンフレットID906は、申込者が申込みに利用したパンフレットの識別情報である。被保険者情報912には、被保険者に関する各種の情報が記載される。保険プランID914は、申込者により選択された保険プランの識別情報である。契約条件916は、申込者により選択された1以上の保険プランのそれぞれに含まれる1以上の契約条項の識別情報である。これにより、例えば、契約条項に変更があった場合に、申込日904及び契約条件916を参照することで、当該変更の影響を受ける申込IDを抽出することができる。
図10は、データテーブル1000の一例を概略的に示す。データテーブル1000は、代理店情報格納部336に格納される代理店情報の一例であってよい。本実施形態において、データテーブル1000は、相談スケジュール1004及び端末情報1006を、代理店ID1002と対応付けて格納する。端末情報1006は、例えば、端末ID1012と、IPアドレス1014と、備考情報1016とを含む。
代理店ID1002は、1以上の代理店のそれぞれを識別するための識別情報である。相談スケジュール1004は、特定の代理店における相談スケジュールに関する情報である。入力画面800において「相談する」ボタンがクリックされた場合、管理部214は、相談スケジュール1004に記入された情報に基づいて、相談を行う日程を調整する。
端末ID1012は、特定の代理店が所有若しくは所持する1以上の代理店端末120のそれぞれ、又は、特定の代理店に貸与された1以上の代理店端末120のそれぞれを識別するための識別情報である。IPアドレス1014は、1以上の代理店端末120のそれぞれに割り当てられたIPアドレスである。
図11、図12及び図13を用いて、管理サーバ110における情報処理の概略について説明する。図11は、管理サーバ110における情報処理の一例を概略的に示す。図12は、図11のステップ1120(ステップをSと表記する場合がある。)における申込事項の入力処理の一例を概略的に示す。図13は、図11のステップ1150における申込手続きの中止処理の一例を概略的に示す。
本実施形態においては、まず、図11のS1110において、申込事項の入力処理が実行される。より具体的には、図12に示されるとおり、まず、S1210において、パンフレット30を入手した申込者が、申込端末20の撮影部24を利用して、パンフレット30に記載された二次元コード32を撮影する。申込端末20は、撮影された画像を解析して、二次元コード32に埋め込まれたURIを読み取る。S1212において、申込端末20は、上記のURIに基づいて、例えば、管理サーバ110にアクセスして、URIで示されるWebサイトの情報を送信するように要求する。このとき、申込端末20は、パンフレットIDを管理サーバ110に送信してよい。
S1220において、管理サーバ110の通信制御部212は、申込端末20からの要求を受け付けて、当該要求を管理部214に送信する。管理部214は、申込端末20からの要求に応じて、入力画面のWebページのデータを申込端末20に送信する。S1230において、申込者は、申込端末20の表示部22に表示された画面に従って、申込事項を入力する。申込端末20は、入力された申込事項を管理サーバ110に送信する。管理サーバ110の通信制御部212は、申込事項の入力を受け付け、当該申込事項を管理部214に送信する。
なお、申込者がWebページに配されたボタンをクリックした場合、申込端末20は、当該ボタンに埋め込まれたリンク先へのアクセス要求を、管理サーバ110に送信する。他のWebページへのアクセスが要求された場合(S1240のYes)、管理部214は、要求されたWebページのデータを申込端末20に送信する。
次に、S1120において、申込事項の判定処理を実行する。より具体的には、申込事項が受付条件を満たすか否かを判断する。申込事項が受付条件に合致する場合(S1130のYesの場合)、申込みの受付処理を実行する。例えば、管理部214は、申込事項に対応する保険商品への加入を受け付けたことを示す情報と、入力された申込事項とを、格納部220に格納する。
一方、申込事項が受付条件に合致しない場合(S1130のNoの場合)、申込手続きの中止処理を実行する。より具体的には、図13のS1310において、管理部214は、承認画面のWebページのデータを申込端末20に送信する。承認画面には、(i)保険への加入が認められないことを示すメッセージ又はアイコン、及び、(ii)予め定められた事項が記入された申込用紙を送付することにより、保険への加入が認められる可能性があることを示すメッセージ又はアイコンの少なくとも一方が配されてもよい。
S1320において、申込者は、申込端末20の表示部22に表示された画面に従って、申込事項の少なくとも一部を代理店端末120に送信することについて承認するか否かを入力する。申込端末20は、入力された情報を管理サーバ110に送信する。管理サーバ110の通信制御部212は、申込端末20からの入力を受け付け、当該情報を管理部214に送信する。
申込者が上記の事項を承認した場合(S1330のYes)、S1332において、管理部214は、申込事項の少なくとも一部を代理店端末120に送信する。また、S1340において、代理店端末120は、申込事項の少なくとも一部が印刷された申込用紙を作成する。なお、上述のとおり、S1332において、管理部214は、申込事項の少なくとも一部を、データベースのレコードとして代理店端末120に送信してもよく、申込用紙用の印刷データとして代理店端末120に送信してもよい。一方、申込者が上記の事項を承認しなかった場合(S1330のNo)、申込情報を代理店端末120に送信することなく、処理を終了する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、技術的に矛盾しない範囲において、特定の実施形態について説明した事項を、他の実施形態に適用することができる。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。