JP6072657B2 - エンジン駆動ヒートポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンで駆動される圧縮機により吸入・吐出されて冷媒回路に流れる冷媒を用いて熱交換を行うエンジン駆動ヒートポンプに関する。
エンジンで駆動される圧縮機により吸入・吐出されて冷媒回路に流れる冷媒を用いて熱交換を行うエンジン駆動ヒートポンプにおいて、発電機を搭載することは、従来から知られている(例えば特許文献1参照)。
そして、特許文献1は、発電機を搭載したエンジン駆動ヒートポンプを停電時の電源装置として使用することを開示している(0038段落等)。
特許第4682558号公報
しかしながら、特許文献1は、発電機を搭載したエンジン駆動ヒートポンプを停電時の電源装置として使用することを開示しているものの、停電時および復電時の動作構成については何も開示していない。
そこで、本発明は、発電機を搭載して停電時の電源装置として使用するエンジン駆動ヒートポンプにおいて、停電時および復電時の動作構成を提示することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために、エンジンと、前記エンジンで駆動される圧縮機と、前記圧縮機により吸入・吐出される冷媒を流す冷媒回路と、前記エンジンで駆動される発電機とを備えるエンジン駆動ヒートポンプであって、前記エンジンを起動するエンジン起動用バッテリと、前記エンジン起動用バッテリを充電するバッテリ充電回路と、前記発電機からの出力電力を所定電圧・所定周波数に変換するインバータと、当該エンジン駆動ヒートポンプにおける電気機器に電力を供給する電源回路と、系統からの系統電力を前記電源回路および前記バッテリ充電回路に供給する一方、停電時に前記系統と前記電源回路および前記バッテリ充電回路との接続を遮断する系統遮断リレーと、前記電源回路および前記バッテリ充電回路に対して前記系統遮断リレーと並列に接続されて停電時に前記インバータからの出力電力を前記電源回路および前記バッテリ充電回路に供給する自立電源リレーと、前記エンジンを始動するエンジンスタータと、前記エンジンスタータと前記エンジン起動用バッテリとの間に接続されて前記エンジン起動用バッテリからのバッテリ電力を前記エンジンスタータに供給するスタータリレーと、自立運転を指示する自立運転信号のオンオフを手動で切り替える自立運転スイッチと、前記インバータに対して前記自立電源リレーと並列に接続された自立出力部とを設け、ヒートポンプ動作(例えば空調)の要求と関係なく前記エンジンを駆動する自立運転モードに切り替え可能な構成とし、停電時に前記自立運転スイッチがオンされて前記自立運転信号を受信したときに前記自立運転モードに切り替え、前記スタータリレーを所定時間導通させて前記エンジンおよび前記発電機を始動し、前記発電機の電圧確立後で前記インバータからの出力電力を受けたときに前記インバータからの出力電力を、前記自立電源リレーにより前記電源回路および前記バッテリ充電回路に供給し、かつ、前記自立出力部を介して当該エンジン駆動ヒートポンプ外に供給する構成とし、前記インバータからの出力電力の供給中は前記系統遮断リレーによる前記系統と前記電源回路および前記バッテリ充電回路との接続の遮断を持続し、前記自立運転信号が切れるまで前記インバータからの出力電力を持続する構成とし、復電かつ前記インバータからの出力電力が切れたときに前記系統遮断リレーによる前記系統と前記電源回路および前記バッテリ充電回路との接続を回復する構成としたことを特徴とするエンジン駆動ヒートポンプを提供する。
本発明において、復電時に前記インバータへの出力指示信号をオフにし、前記インバータからの出力電力が切れたときに前記自立電源リレーにより前記インバータと前記電源回路および前記バッテリ充電回路との接続を遮断する構成を設けた態様を例示できる。
本発明において、前記自立運転スイッチを自己保持する一方、復電時に前記自立運転スイッチの自己保持を自動解除する構成とした態様を例示できる。
本発明によると、発電機を搭載して停電時の電源装置として使用するエンジン駆動ヒートポンプにおいて、停電時および復電時の動作構成を提示することができる。
本発明の実施の形態に係るエンジン駆動ヒートポンプを備えた熱交換システムの一例を示す概略ブロック図である。 第1実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプにおける電気回路の概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプにおける電気回路の詳細図である。 第1実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプの具体的な回路動作を示すタイムチャートである。 図3に示すエンジン駆動ヒートポンプの回路構成において、系統電力供給時における第1過程での回路動作に関与する回路構成の配線を太線で示す回路図である。 図3に示すエンジン駆動ヒートポンプの回路構成において、系統電力供給時における第2過程での回路動作に関与する回路構成の配線を太線で示す回路図である。 図3に示すエンジン駆動ヒートポンプの回路構成において、系統電力供給時における第3過程での回路動作に関与する回路構成の配線を太線で示す回路図である。 図3に示すエンジン駆動ヒートポンプの回路構成において、停電時における第1過程での回路動作に関与する回路構成の配線を太線で示す回路図である。 図3に示すエンジン駆動ヒートポンプの回路構成において、停電時における第2過程での回路動作に関与する回路構成の配線を太線で示す回路図である。 図3に示すエンジン駆動ヒートポンプ回路構成において、停電時における第3過程での回路動作に関与する回路構成の配線を太線で示す回路図である。 図3に示すエンジン駆動ヒートポンプの回路構成において、自立運転時における第1過程での回路動作に関与する回路構成の配線を太線で示す回路図である。 図3に示すエンジン駆動ヒートポンプの回路構成において、自立運転時における第2過程での回路動作に関与する回路構成の配線を太線で示す回路図である。 図3に示すエンジン駆動ヒートポンプの回路構成において、自立運転時における第3過程での回路動作に関与する回路構成の配線を太線で示す回路図である。 第2実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプにおける電気回路の詳細図である。 図14に示すエンジン駆動ヒートポンプの回路構成において、自立運転時での回路動作に関与する回路構成の配線を太線で示す回路図である。 図14に示すエンジン駆動ヒートポンプの回路構成において、復電時での回路動作に関与する回路構成の配線を太線で示す回路図である。 第3実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプにおける電気回路の詳細図である。 第3実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプにおける電気回路の要部を示す詳細図である。 図18に示すエンジン駆動ヒートポンプの回路構成において、自己保持型自立運転スイッチにおける自己保持型スイッチが手動でオンされて自己保持型自立運転スイッチが自己保持状態となっている回路動作に関与する回路構成の配線を太線で示す回路図である。 図18に示すエンジン駆動ヒートポンプの回路構成において、自己保持型自立運転スイッチの自己保持状態を復電時に系統電力により自動で解除する回路動作に関与する回路構成の配線を太線で示す回路図である。 図18に示すエンジン駆動ヒートポンプの回路構成において、自己保持型自立運転スイッチの自己保持状態を非復電時に自己保持型自立運転スイッチにおける解除スイッチにより手動で解除する回路動作に関与する回路構成を示す回路図である。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100を備えた熱交換システム500の一例を示す概略ブロック図である。
図1に示す熱交換システム500は、エンジン駆動ヒートポンプ100により、冷媒を減圧して低温になる状態と、冷媒を加圧して高温になる状態とを繰り返しながら冷媒循環路300によって冷媒を循環させるようになっている。
詳しくは、冷媒循環路300は、エンジン駆動ヒートポンプ100(この例では空調装置を構成する室外機)に設けられる第1冷媒回路310(冷媒回路の一例)と、熱交換部200(この例では空調装置を構成する室内機)に設けられる第2冷媒回路320と、第1冷媒回路310と第2冷媒回路320とを連通する第3冷媒回路330と、エンジン駆動ヒートポンプ100に設けられて第1冷媒回路310に介装される第1熱交換器340と、熱交換部200に設けられて第2冷媒回路320に介装される第2熱交換器350と、第1熱交換器340と第2熱交換器350との間に設けられる冷媒回路(この例では第1冷媒回路310)に介装される膨張弁360とを備えている。
エンジン駆動ヒートポンプ100における第1冷媒回路310は、エンジン110で駆動されて冷媒を吸入・吐出する圧縮機120の吐出側に接続される吐出側第1冷媒管311と、第3冷媒回路330の一方側の第3冷媒管331に接続される一方側第1冷媒管312と、第3冷媒回路330の他方側の第3冷媒管332に接続される他方側第1冷媒管313と、圧縮機120の吸入側に接続される吸入側第1冷媒管314と、吐出側第1冷媒管311、一方側第1冷媒管312、他方側第1冷媒管313および吸入側第1冷媒管314に接続されて吐出側第1冷媒管311からの冷媒を一方側第1冷媒管312に導き、かつ、他方側第1冷媒管313からの冷媒を吸入側第1冷媒管314に導くか、或いは、吐出側第1冷媒管311からの冷媒を他方側第1冷媒管313に導き、かつ、一方側第1冷媒管312からの冷媒を吸入側第1冷媒管314に導くかを切り替え可能とされた四方弁315とを備えている。第1熱交換器340は、他方側第1冷媒管313に設けられており、膨張弁360は、他方側第1冷媒管313において第1熱交換器340と第3冷媒回路330の他方側の第3冷媒管332との間に設けられている。熱交換部200における第2冷媒回路320は、第3冷媒回路330の一方側の第3冷媒管331および他方側の第3冷媒管332に接続される第2冷媒管321を備えている。第2熱交換器350は、第2冷媒管321に設けられている。
かかる構成を備えることにより、熱交換システム500は、暖房や給湯(この例では暖房)に利用する場合は、吐出側第1冷媒管311からの冷媒を一方側第1冷媒管312に導き、かつ、他方側第1冷媒管313からの冷媒を吸入側第1冷媒管314に導くように四方弁315を切り替えて、低温の冷媒を外気や水などと第1熱交換器340を介して間接的に接触させて熱を取り込み、さらに冷媒を圧縮機120で圧縮して高温にしてから、第2熱交換器350を介して室内の空気や給湯用の水(この例では室内の空気)を温めるようになっている。一方、熱交換システム500は、冷房や冷蔵(この例では冷房)に利用する場合は、吐出側第1冷媒管311からの冷媒を他方側第1冷媒管313に導き、かつ、一方側第1冷媒管312からの冷媒を吸入側第1冷媒管314に導くように四方弁315を切り替えて、高温の冷媒を外気などと第1熱交換器340を介して間接的に接触させて熱を放出し、さらに膨張弁360で減圧して低温にしてから、第2熱交換器350を介して室内や冷蔵庫内(この例では室内)の空気を冷却するようになっている。
また、熱交換システム500は、エンジン110で駆動される発電機130を搭載したエンジン駆動ヒートポンプ100を系統E(具体的には商用電源)の停電時に電源装置として使用するようになっており、自立運転切替装置400をさらに備えている。
自立運転切替装置400は、系統Eと宅内の差込プラグやコンセント等の配線用差込接続器PL〜PLとを配線用遮断器(ブレーカ)BK〜BKを介して接続するか、或いは、エンジン駆動ヒートポンプ100の自立出力部101と宅内の配線用差込接続器PL〜PLとを配線用遮断器BK〜BKを介して接続するかを切り替える切替器410を備えている。
本実施の形態では、切替器410は、系統Eからの系統電力の供給時に系統Eと配線用差込接続器PL〜PLとを接続する系統接続状態と、停電時にエンジン駆動ヒートポンプ100の自立出力部101と配線用差込接続器PL〜PLとを接続する停電接続状態とを自動的に切り替えるようになっている。なお、切替器410は、系統接続状態と停電接続状態とを手動で切り替えるようになっていてもよい。
また、自立運転切替装置400は、変圧器420をさらに備えている。変圧器420は、200V系の電圧を100V系の電圧に変換するものである。変圧器420は、200V系の配線用差込接続器PL(この例では熱交換部200に接続される接続器)に対応する配線用遮断器BKと、100V系の配線用差込接続器PL(この例では通常使用する照明やテレビジョン等の一般負荷Loに接続される接続器)に対応する配線用遮断器BKとの間の接続配線に設けられている。
本実施の形態では、エンジン駆動ヒートポンプ100は、エンジン110(この例ではガスエンジン)と、エンジン110で駆動される圧縮機120と、圧縮機120により吸入・吐出される冷媒を流す第1冷媒回路310と、エンジン110で駆動される発電機130とが本体パッケージ150に収納されている。詳しくは、圧縮機120は、エンジン110からの駆動力が電磁クラッチ121を介して伝達されるようになっている。発電機130は、エンジン110からの駆動力が直接的に或いは図示しない駆動伝達手段を介して間接的に伝達されるようになっている。なお、エンジン110は、ここでは、ガスエンジンとされているが、それに限定されるものではなく、ガスエンジン以外のエンジンであってもよい。
エンジン駆動ヒートポンプ100は、エンジン110を始動するエンジンスタータ140(具体的にはスタータモータ)に電力を供給してエンジン110を起動するエンジン起動用バッテリ161と、エンジン起動用バッテリ161を充電するバッテリ充電回路162(具体的にはバッテリ充電器)と、発電機130からの出力電力を所定電圧・所定周波数に変換するインバータ163(具体的には自立運転用インバータ)とを含む自立運転用電源装置160を備えている。本実施の形態では、自立運転用電源装置160は、スタータリレー164をさらに含んでいる。スタータリレー164は、エンジンスタータ140とエンジン起動用バッテリ161との間に接続されてエンジン起動用バッテリ161からのバッテリ電力をエンジンスタータ140に供給するようになっている。
なお、インバータ163は、互いに異なる2つの周波数(具体的には50Hzまたは60Hz)に切り替え可能とされている。エンジン駆動ヒートポンプ100は、自立運転用電源装置160が本体パッケージ150とは別体とされた別体パッケージ170に収納されている。自立運転用電源装置160および別体パッケージ170でバッテリユニット180を構成している。
[第1実施形態]
次に、第1実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100における電気回路について説明する。
図2は、第1実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100における電気回路の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すように、エンジン駆動ヒートポンプ100は、既述したエンジン110、圧縮機120、発電機130、エンジン起動用バッテリ161、バッテリ充電回路162、インバータ163、スタータリレー164、エンジンスタータ140および自立出力部101に加えて、制御部11、電源回路12、系統遮断リレー13、自立電源リレー14および自立運転スイッチ102を備えている。
制御部11は、エンジン駆動ヒートポンプ100全体の制御を司るものであり、制御基板を構成している。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等の処理部(図示せず)と、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリやフラッシュメモリなどの書き込み可能な不揮発性メモリおよびRAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリを含む記憶部(図示せず)とを備えている。エンジン駆動ヒートポンプ100は、制御部11の処理部が記憶部のROMに予め格納された制御プログラムを記憶部のRAM上にロードして実行することにより、各種構成要素を制御するようになっている。また、記憶部における不揮発性メモリには、エンジン駆動ヒートポンプ100の動作パラメータや設定データなどの各種システム情報が格納されている。
そして、制御部11は、ユーザからのヒートポンプ動作(この例では空調)の要求(ユーザによる指示)がある場合にエンジン110を駆動する通常運転モードと、ヒートポンプ動作(この例では空調)の要求と関係なくエンジン110を駆動する自立運転モードとに切り替え可能な構成とされている。
電源回路12は、エンジン駆動ヒートポンプ100における電気機器(この例では制御部11やエンジン110の図示を省略した点火プラグ)に電力を供給するものであり、電源基板を構成している。電源回路12は、交流の入力電力を直流の出力電力に変換するようになっており、この例では、制御部11の供給電源やエンジン110の点火プラグの供給電源とされている。
系統遮断リレー13は、系統Eの電力によって閉状態を自己保持して系統Eと電源回路12およびバッテリ充電回路162とを接続して系統Eからの系統電力を電源回路12およびバッテリ充電回路162に供給する一方、停電時に開状態となって系統Eと電源回路12およびバッテリ充電回路162との接続を遮断するように構成されている。
自立電源リレー14は、電源回路12およびバッテリ充電回路162に対して系統遮断リレー13と並列に接続されて系統Eから電力が供給されているときは、開状態となって系統遮断リレー13と電源回路12およびバッテリ充電回路162との接続を遮断する一方、停電時にインバータ163からの出力電力によって閉状態を自己保持してインバータ13と電源回路12およびバッテリ充電回路162とを接続し、インバータ163からの出力電力を電源回路12およびバッテリ充電回路162に供給するように構成されている。
自立運転スイッチ102は、ユーザによりオン操作されることで、オン状態を維持する一方、オン状態からユーザによりオフ操作されることで、オフされてオフ状態を維持する構成とされている。詳しくは、自立運転スイッチ102は、エンジン起動用バッテリ161と制御部11との接続または遮断を手動で切り替え、かつ、制御部11に対して自立運転を指示する自立運転信号のオンオフ(有無)を手動で切り替える機能を有している。なお、自立運転スイッチ102は、宅内の操作盤30から操作できるようになっている。
本実施の形態では、エンジン駆動ヒートポンプ100は、入力電源リレー15をさらに備えている。
入力電源リレー15は、電源回路12からの出力電力を制御部11に供給する一方、停電時に自立運転スイッチ102がオンされると、エンジン起動用バッテリ161からのバッテリ電力を制御部11に供給するように構成されている。
なお、図2において説明していない部材については、以下の具体的な回路構成で説明する。
<具体的な回路構成について>
次に、第1実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100の具体的な回路構成について図3を参照しながら説明する。
図3は、第1実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100における電気回路の詳細図である。
(系統電力供給時での回路動作に関与する回路構成)
系統遮断リレー13は、励磁コイルが励磁されている励磁状態では導通(閉)とされる一方、励磁コイルが励磁されていない非励磁状態では非導通(開)とされるA接点(図3では○で示す)と、励磁状態では非導通(開)とされる一方、非励磁状態では導通(閉)とされるB接点(図3では●で示す)とを備えている。ここで、A接点やB接点の意味は、自立電源リレー14、入力電源リレー15(具体的には制御電源リレー15a、点火電源リレー15b)、後述するバッテリリレー22、自立運転入力リレー23、スタータリレー164、制御リレー24、並びに、第2実施形態(図14参照)の復電リレー16、第3実施形態(図18参照)の自己保持型スイッチ105aおよびスイッチ復帰リレー106についても同様である。
系統遮断リレー13は、3つのA接点(○)と、2つのB接点(●)とを備えており、自立電源リレー14は、4つのA接点(○)と、1つのB接点(●)とを備えている。入力電源リレー15は、制御電源リレー15aおよび点火電源リレー15bで構成されている。入力電源リレー15(具体的には制御電源リレー15aおよび点火電源リレー15b)は、2つのA接点(○)と、2つのB接点(●)とを備えている。
エンジン駆動ヒートポンプ100は、系統Eに接続される系統入力部103と、系統Eの系統電圧を降圧する始動トランス17と、始動トランス17からの交流電力を直流電力に変換する整流回路18(具体的には整流器)と、発電機130からの交流電圧を一定の直流電圧に制御する直流安定化電源19と、室外ファン211(冷却ファン)や冷却水ポンプ212等の補機21に電力を供給する補機用インバータ20とをさらに備えている。
系統入力部103は、外部入力端子を構成しており、系統Eからの系統電力が入力されるようになっている。
系統入力部103は、系統遮断リレー13における3つのA接点(○)を介して、電源回路12の交流側と、始動トランス17の入力側と、入力電源リレー15(具体的には制御電源リレー15aおよび点火電源リレー15b)における励磁コイルと、バッテリ充電回路162の入力側とに接続されている。また、系統入力部103は、自立電源リレー14における1つのB接点(●)を介して系統遮断リレー13における励磁コイルに接続されている。
始動トランス17の出力側は、整流回路18を介してエンジンスタータ140に接続されている。
制御部11の電源入力ポート(具体的には制御電源ポートおよび点火電源ポート)は、入力電源リレー15(具体的には制御電源リレー15aおよび点火電源リレー15b)における2つのA接点(○)を介して電源回路12の直流側に接続されている。
また、電源回路12の直流側および直流安定化電源19の直流側は、補機用インバータ20を介して補機21に接続されている。直流安定化電源19の交流側は、発電機130に接続されている。
さらに、バッテリ充電回路162の出力側は、エンジン起動用バッテリ161に接続されている。
なお、図示を省略したが、系統入力部103と系統遮断リレー13および自立電源リレー14との間には、漏電遮断器(ELB:Earth Leakage circuit Breaker)が接続されており、整流回路18とエンジンスタータ140との間には、制御部11により作動制御されるスタータリレーが接続されており、制御電源リレー15aと制御部11の制御電源ポートとの間の2つのA接点(○)の配線間には、停電用キャパシタが接続されており、発電機130と直流安定化電源19の入力側との間には、発電機リアクトルが接続されている。
(停電時での回路動作に関与する回路構成)
エンジン駆動ヒートポンプ100は、バッテリリレー22、自立運転入力リレー23および制御リレー24をさらに備えている。
バッテリリレー22は、エンジン起動用バッテリ161と自立運転入力リレー23における励磁コイルとの接続を遮断する一方、ユーザにより自立運転スイッチ102がオンされると、エンジン起動用バッテリ161からのバッテリ電力を自立運転入力リレー23における励磁コイルに供給するように構成されている。
自立運転入力リレー23は、制御部11の自立運転指示ポートの導通を遮断する一方、バッテリリレー22を介してエンジン起動用バッテリ161からのバッテリ電力が励磁コイルに供給されると、制御部11の自立運転指示ポートが導通するように構成されている。ここで、制御部11は、自立運転指示ポートが導通して自立運転信号を受信すると、ユーザにより自立運転スイッチ102がオンされて自立運転が指示されていることを認識することができ、これにより、制御部11は、運転モードを自立運転モードに切り替えることができる。
制御リレー24は、エンジン起動用バッテリ161とスタータリレー164における励磁コイルとの接続を遮断する一方、制御部11からのエンジン始動電力が励磁コイルに供給されると、エンジン起動用バッテリ161からのバッテリ電力をスタータリレー164における励磁コイルに供給するように構成されている。
スタータリレー164は、エンジン起動用バッテリ161とエンジンスタータ140との接続を遮断する一方、制御リレー24を介してエンジン起動用バッテリ161からのバッテリ電力が励磁コイルに供給されると、エンジン起動用バッテリ161からのバッテリ電力をエンジンスタータ140に供給するように構成されている。
具体的には、バッテリリレー22、自立運転入力リレー23、制御リレー24、スタータリレー164は、何れも1つのA接点(○)を備えている。
バッテリリレー22における励磁コイルは、自立運転スイッチ102を介してエンジン起動用バッテリ161に接続されている。
自立運転入力リレー23における励磁コイルは、バッテリリレー22におけるA接点(○)を介してエンジン起動用バッテリ161に接続されている。制御部11の自立運転指示ポートは、自立運転入力リレー23におけるA接点(○)と系統遮断リレー13における一つのB接点(●)とを介して接続されて自立運転信号の閉回路を構成している。
制御リレー24における励磁コイルは、制御部11のエンジン始動出力ポートに接続されている。
スタータリレー164における励磁コイルは、制御リレー24におけるA接点(○)およびバッテリリレー22におけるA接点(○)を介してエンジン起動用バッテリ161に接続されている。エンジンスタータ140は、スタータリレー164におけるA接点(○)を介してエンジン起動用バッテリ161に接続されている。
制御部11の電源入力ポート(具体的には制御電源ポートおよび点火電源ポート)は、入力電源リレー15(具体的には制御電源リレー15aおよび点火電源リレー15b)における2つのB接点(●)およびバッテリリレー22におけるA接点(○)を介してエンジン起動用バッテリ161に接続されている。
インバータ163の信号入力側は、制御部11のインバータ出力確認ポートに接続されている。
さらに、直流安定化電源19の直流側は、インバータ163の入力側(直流側)に接続されている。
ここで、図示を省略したが、スタータリレー164のA接点(○)とバッテリリレー22における励磁コイルとの間、入力電源リレー15(具体的には制御電源リレー15aおよび点火電源リレー15b)のB接点(●)とバッテリリレー22のA接点(○)との間には、ヒューズが接続されており、自立運転スイッチ102とバッテリリレー22における励磁コイルとの間には、ヒューズおよびバッテリスイッチが直列に接続されており、自立運転入力リレー23の励磁コイルの端子間には、自立運転入力リレー23と並列の関係となるヒューズおよび自立起動表示ランプが直列に接続されている。
なお、後述するように停電時での回路動作に関与する回路構成におけるその他の回路構成は、既に説明済みであるため、ここでは説明を省略する。
(自立運転時での回路動作に関与する回路構成)
エンジン駆動ヒートポンプ100は、発電機130の電圧確立後でインバータ163からの出力電力を受けたときにインバータ163からの出力電力を、自立電源リレー14により電源回路12およびバッテリ充電回路162に供給し、かつ、自立出力部101を介してエンジン駆動ヒートポンプ100外に供給する構成とされている。
また、エンジン駆動ヒートポンプ100は、インバータ163からの出力電力の供給中は系統遮断リレー13による系統Eと電源回路12およびバッテリ充電回路162との接続の遮断を持続し、自立運転信号が切れるまでインバータ163からの出力電力を持続する構成とされている。
また、エンジン駆動ヒートポンプ100は、復電かつインバータ163からの出力電力が切れたときに系統遮断リレー13による系統Eと電源回路12およびバッテリ充電回路162との接続を回復する構成とされている。
本実施の形態では、エンジン駆動ヒートポンプ100は、インバータ163からの出力電力が切れたときに自立電源リレー14によりインバータ163と電源回路12およびバッテリ充電回路162との接続を遮断する構成とされている。
詳しくは、自立出力部101は、インバータ163に対して自立電源リレー14と並列に接続されており、外部出力端子を構成している。自立出力部101は、図1に示す切替器410に接続されてインバータ163からの出力電力を切替器410に供給するようになっている。
自立電源リレー14は、インバータ163からの出力電力が励磁コイルに供給されると、インバータ163からの出力電力を電源回路12およびバッテリ充電回路162に供給し、かつ、制御部11のインバータ出力確認ポートが導通するように構成されている。ここで、制御部11は、インバータ出力確認ポートが導通し、インバータ出力信号を受信すると、インバータ163から出力電力が出力されていることを認識することができる。
具体的には、インバータ163の出力側(交流側)は、自立電源リレー14における3つのA接点(○)を介して、電源回路12の交流側と、始動トランス17の入力側と、入力電源リレー15(具体的には制御電源リレー15aおよび点火電源リレー15b)における励磁コイルと、バッテリ充電回路162の入力側とに接続されている。また、インバータ163の出力側は、自立出力部101に接続されている。さらに、インバータ163の出力側は、系統遮断リレー13における1つのB接点(●)を介して、自立電源リレー14における励磁コイルに接続されている。ここで、既述したように、系統入力部103が自立電源リレー14におけるB接点(●)を介して系統遮断リレー13における励磁コイルに接続されており、インバータ163の出力側が系統遮断リレー13におけるB接点(●)を介して自立電源リレー14における励磁コイルに接続されているが、このように接続された系統遮断リレー13と自立電源リレー14との間で構成される回路は、系統遮断リレー13および自立電源リレー14のうち、先に動作(励磁)した一方側のリレーが優先し、他方側のリレーの動作(励磁)を禁止する回路(いわゆるインターロック回路)を構成している。
また、制御部11のインバータ出力確認ポートは、自立電源リレー14における1つA接点(○)を介して接続されてインバータ出力信号の閉回路を構成している。
ここで、図示を省略したが、自立電源リレー14とインバータ163の出力側の自立電源リレー14側への分岐部との間には、横流防止用トランスが接続されており、自立出力部101とインバータ163の出力側の自立出力部101側への分岐部との間には、回路保護器(CP:Circuit Protector)が設けられている。
なお、後述するように自立運転時での回路動作に関与する回路構成におけるその他の回路構成は、既に説明済みであるため、ここでは説明を省略する。
<具体的な回路動作について>
次に、第1実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100の具体的な回路動作について、系統電力供給時での回路動作と、停電時での回路動作と、自立運転時での回路動作とに分けて図4から図13を参照しながら以下に説明する。
図4は、第1実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100の具体的な回路動作を示すタイムチャートである。
(系統電力供給時でのエンジン駆動ヒートポンプの回路動作)
先ず、系統電力供給時でのエンジン駆動ヒートポンプ100の回路動作について図4および図5から図7を参照しながら説明する。なお、この回路動作では、自立運転スイッチ102はオフされた状態となっている。
図5、図6および図7は、それぞれ、図3に示すエンジン駆動ヒートポンプ100の回路構成において、系統電力供給時における第1過程、第2過程および第3過程での回路動作に関与する回路構成の配線を太線で示す回路図である。
エンジン駆動ヒートポンプ100は、図5の系統電力供給時における第1過程に示すように、系統Eから系統電力が供給されると、系統Eからの系統電力が自立電源リレー14における導通状態のB接点(●)(図4のステップS1参照)を介して系統遮断リレー13における励磁コイルに供給されて系統遮断リレー13におけるA接点(○)(図4のステップS1参照)が導通する一方、系統遮断リレー13におけるB接点(●)(図4のステップS1参照)が非導通状態になる。そうすると、エンジン駆動ヒートポンプ100は、系統Eからの系統電力が系統遮断リレー13における導通状態のA接点(○)を介して、電源回路12の交流側と、始動トランス17の入力側と、入力電源リレー15(具体的には制御電源リレー15aおよび点火電源リレー15b)における励磁コイルと、バッテリ充電回路162の入力側とに供給され、入力電源リレー15(具体的には制御電源リレー15aおよび点火電源リレー15b)におけるA接点(○)(図4のステップS1参照)が導通される一方、入力電源リレー15におけるB接点(●)(図4のステップS1参照)が非導通状態とされる。
これにより、エンジン駆動ヒートポンプ100は、図6の系統電力供給時における第2過程に示すように、系統Eからの系統電力を、電源回路12と入力電源リレー15(具体的には制御電源リレー15aおよび点火電源リレー15b)における導通状態のA接点(○)とを介して制御部11の電源入力ポート(具体的には制御電源ポートおよび点火電源ポート)に供給することができる。また、エンジン駆動ヒートポンプ100は、系統Eからの系統電力を、始動トランス17を介して整流回路18に供給し、バッテリ充電回路162を介してエンジン起動用バッテリ161に供給することができる。
このとき、制御部11は、運転モードが通常運転モードとされており、ユーザからのヒートポンプ動作(この例では空調)の要求(ユーザによる指示)があると、図7の系統電力供給時における第3過程に示すように、整流回路18からの出力電力を、図示を省略したスタータリレーを介してエンジンスタータ140に所定時間供給してエンジン110および発電機130を始動し、電磁クラッチ121を閉じて圧縮機120を動作させる。
また、エンジン駆動ヒートポンプ100は、発電機130からの出力電力が直流安定化電源19を介してインバータ163の入力側に供給され、かつ、発電機130からの出力電力が直流安定化電源19および補機用インバータ20を介して補機21に供給される。このとき、電源回路12および直流安定化電源19が共に作動し、電源回路12および直流安定化電源19からの出力電力が共に補機用インバータ20に供給されるが、この例では、直流安定化電源19の出力電圧は、電源回路12の出力電圧よりも大きくなっており、直流安定化電源19からの出力電力が補機用インバータ20に供給されるようになっている。このことは、後述する自立運転時においても同様である。
そして、系統電力供給時では、制御部11は、インバータ出力確認ポートからインバータ163の出力を指示する(インバータ163を動作させる)出力指示信号をインバータ163の信号入力側には送信せずに、インバータ163を作動させないようになっている。
(停電時でのエンジン駆動ヒートポンプの回路動作)
次に、停電時でのエンジン駆動ヒートポンプ100の回路動作について図3、図4および図8から図10を参照しながら説明する。
図8、図9および図10は、それぞれ、図3に示すエンジン駆動ヒートポンプ100の回路構成において、停電時における第1過程、第2過程および第3過程での回路動作に関与する回路構成の配線を太線で示す回路図である。
エンジン駆動ヒートポンプ100は、系統Eが停電すると、図3に示すように、エンジン110が停止(図4のステップS2参照)する。このように、系統Eが停電している状態からユーザにより自立運転スイッチ102がオンされると(図4のステップS3参照)、図8の停電時における第1過程に示すように、エンジン起動用バッテリ161からのバッテリ電力がバッテリリレー22における励磁コイルに供給されてバッテリリレー22におけるA接点(○)(図4のステップS3参照)が導通する。そうすると、エンジン駆動ヒートポンプ100は、図9の停電時における第2過程に示すように、エンジン起動用バッテリ161からのバッテリ電力が、バッテリリレー22における導通状態のA接点(○)と入力電源リレー15(具体的には制御電源リレー15aおよび点火電源リレー15b)における導通状態のB接点(●)(図4のステップS3参照)とを介して制御部11の電源入力ポート(具体的には制御電源ポートおよび点火電源ポート)に供給され、さらに、バッテリリレー22における導通状態のA接点(○)を介して自立運転入力リレー23における励磁コイルに供給され、自立運転入力リレー23におけるA接点(○)が導通される。
これにより、制御部11は、エンジン起動用バッテリ161からのバッテリ電力が供給され、自立運転指示ポートが自立運転入力リレー23における導通状態のA接点(○)を介して導通することで自立運転信号を受信することができる。従って、制御部11は、作動状態となり、さらに、ユーザにより自立運転スイッチ102がオンされて自立運転が指示されていることを認識することができる。
そして、制御部11は、ユーザにより自立運転が指示されていることを認識すると、運転モードを自立運転モードに切り替え、ユーザからのヒートポンプ動作(この例では空調)の要求に関わらず、図10の停電時における第3過程に示すように、エンジン始動出力ポートから制御リレー24における励磁コイルにエンジン始動電力を所定時間供給し(具体的には、所定時間(例えば5秒間)の送信を所定間隔(例えば3秒間隔)で所定回数繰り返し)、エンジン起動用バッテリ161からのバッテリ電力を、制御リレー24におけるA接点(○)を介してスタータリレー164における励磁コイルに供給する。そうすると、スタータリレー164におけるA接点(○)(図4のステップS4参照)が所定時間導通してスタータリレー164におけるA接点(○)を介してエンジン起動用バッテリ161からのバッテリ電力をエンジンスタータ140に供給し、これにより、エンジン110が始動し、ひいては発電機130が始動する。
また、エンジン駆動ヒートポンプ100は、発電機130からの出力電力が直流安定化電源19を介してインバータ163の入力側に供給され、かつ、発電機130からの出力電力が直流安定化電源19および補機用インバータ20を介して補機21に供給される。
(自立運転時でのエンジン駆動ヒートポンプの回路動作)
次に、自立運転時でのエンジン駆動ヒートポンプ100の回路動作について図4および図11から図13を参照しながら説明する。
図11、図12および図13は、それぞれ、図3に示すエンジン駆動ヒートポンプ100の回路構成において、自立運転時における第1過程、第2過程および第3過程での回路動作に関与する回路構成の配線を太線で示す回路図である。
エンジン駆動ヒートポンプ100は、図11の自立運転時における第1過程に示すように、図10に示す停電時における第3過程でのエンジン駆動ヒートポンプ100の発電機130が起動した回路動作の状態において、制御部11は、発電機130の電圧確立後(所定電圧以上になった時或いは所定時間経過後)にインバータ出力確認ポートから出力指示信号をインバータ163の信号入力側に送信し、インバータ163を作動させると(図4のステップS5における交流電力供給参照)、インバータ163からの出力電力が系統遮断リレー13における導通状態のB接点(●)(図4のステップS5参照)を介して自立電源リレー14における励磁コイルに供給されて自立電源リレー14におけるA接点(○)(図4のステップS5参照)が導通する一方、自立電源リレー14におけるB接点(●)(図4のステップS5参照)が非導通状態になる。そうすると、エンジン駆動ヒートポンプ100は、図12の自立運転時における第2過程に示すように、インバータ163からの出力電力が自立電源リレー14における導通状態のA接点(○)を介して、電源回路12の交流側と、始動トランス17の入力側と、入力電源リレー15(具体的には制御電源リレー15aおよび点火電源リレー15b)における励磁コイルと、バッテリ充電回路162の入力側とに供給され、入力電源リレー15(具体的には制御電源リレー15aおよび点火電源リレー15b)におけるA接点(○)(図4のステップS5参照)が導通される一方、入力電源リレー15におけるB接点(●)(図4のステップS5参照)が非導通状態とされる。
これにより、エンジン駆動ヒートポンプ100は、図13の自立運転時における第3過程に示すように、エンジン起動用バッテリ161からのバッテリ電力に代えて、インバータ163からの出力電力を、電源回路12と入力電源リレー15(具体的には制御電源リレー15aおよび点火電源リレー15b)における導通状態のA接点(○)とを介して制御部11の電源入力ポート(具体的には制御電源ポートおよび点火電源ポート)に供給することができる。ここで、図11の第1過程から図13の第3過程に切り替わる過程(例えば図12の第2過程参照)において、制御部11への電力供給の瞬断を招くものの、制御電源リレー15aと制御部11の制御電源ポートとの間の2つのA接点(○)の配線間に接続された停電用キャパシタ(図示省略)により、制御部11への電力供給を維持することができる。また、エンジン駆動ヒートポンプ100は、インバータ163からの出力電力を、始動トランス17を介して整流回路18に供給し、バッテリ充電回路162を介してエンジン起動用バッテリ161に供給することができる。さらに、エンジン駆動ヒートポンプ100は、インバータ163からの出力電力を、自立出力部101を介してエンジン駆動ヒートポンプ100外(この例では自立運転切替装置400における切替器410(図1参照))に供給することができる。
このとき、エンジン駆動ヒートポンプ100は、たとえ系統Eの停電が復旧して復電したとしても、自立電源リレー14におけるB接点(●)(図4のステップS5参照)が非導通状態とされており、系統遮断リレー13における励磁コイルには給電されていないことから、系統遮断リレー13と自立電源リレー14との間で構成されるインターロック回路により、系統遮断リレー13においてA接点(○)(図4のステップS5参照)が非導通状態、B接点(●)(図4のステップS5参照)が導通状態とされ、自立電源リレー14においてA接点(○)が導通状態、B接点(●)が非導通状態とされる。従って、エンジン駆動ヒートポンプ100は、インバータ163からの出力電力の供給中は系統遮断リレー13による系統Eと電源回路12およびバッテリ充電回路162との接続の遮断が持続され、ユーザにより自立運転スイッチ102がオフされて自立運転信号が切れるまでインバータ163からの出力電力が持続される。
以上説明した第1実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100によれば、停電時に手動の自立運転スイッチ102をユーザが操作することで、エンジン駆動ヒートポンプ100から電力を得ることができる。そして、停電の後に電力供給が再開されて復電したときも自立運転を任意の時間継続することができる。
(自立運転停止時でのエンジン駆動ヒートポンプの回路動作)
ここで、自立運転時にユーザにより自立運転スイッチ102がオフされると、エンジン駆動ヒートポンプ100は、エンジン起動用バッテリ161からのバッテリ電力のバッテリリレー22における励磁コイルへの供給が遮断されてバッテリリレー22におけるA接点(○)が非導通状態とされ、さらには、エンジン起動用バッテリ161からのバッテリ電力の自立運転入力リレー23における励磁コイルへの供給が遮断されて自立運転入力リレー23におけるA接点(○)が非導通状態とされる。
これにより、制御部11は、自立運転指示ポートが自立運転入力リレー23における非導通状態のA接点(○)により遮断されて自立運転信号を受信しないことで、ユーザにより自立運転スイッチ102がオフされて自立運転の停止が指示されたことを認識することができる。
そして、制御部11は、ユーザにより自立運転が指示されていないことを認識すると、運転モードを通常運転モードに切り替え、インバータ出力確認ポートからの出力指示信号のインバータ163の信号入力側への送信を停止し、インバータ163の作動を停止し、さらにエンジン110が停止する。
このとき、系統Eが停電していると、エンジン駆動ヒートポンプ100は、図3に示す非稼動状態となる。
(復電時でのエンジン駆動ヒートポンプの回路動作)
また、系統Eが復電すると、エンジン駆動ヒートポンプ100は、図5の系統電力供給時における第1過程に示すように、自立電源リレー14におけるA接点(○)(図4のステップS1参照)が非導通状態、自立電源リレー14におけるB接点(●)(図4のステップS1参照)が導通状態とされ、系統Eからの系統電力が自立電源リレー14における導通状態のB接点(●)を介して系統遮断リレー13における励磁コイルに供給されて系統遮断リレー13におけるA接点(○)(図4のステップS1参照)が導通する一方、系統遮断リレー13におけるB接点(●)(図4のステップS1参照)が非導通状態になる。そうすると、エンジン駆動ヒートポンプ100は、系統Eからの系統電力が系統遮断リレー13における導通状態のA接点(○)を介して、電源回路12の交流側と、始動トランス17の入力側と、入力電源リレー15(具体的には制御電源リレー15aおよび点火電源リレー15b)における励磁コイルと、バッテリ充電回路162の入力側とに供給され、入力電源リレー15(具体的には制御電源リレー15aおよび点火電源リレー15b)におけるA接点(○)(図4のステップS1参照)が導通される一方、入力電源リレー15におけるB接点(●)(図4のステップS1参照)が非導通状態になり、従って、系統遮断リレー13による系統Eと電源回路12およびバッテリ充電回路162との接続が回復され、その結果、図6の系統電力供給時における第2過程を経て図7の系統電力供給時における第3過程でのエンジン駆動ヒートポンプ100の回路動作となる。
[第2実施形態]
ここで、第1実施形態のように、復電時にユーザが手動操作(この例では自立運転スイッチ102へのオフ操作)を行わない限り、インバータ163からの出力電力の供給(すなわち自立運転)を継続することを所望するユーザのニーズがある一方で、復電時にインバータ163からの出力電力の供給(すなわち自立運転)を継続すると、自立運転による燃料消費(この例ではガス消費)が嵩むということから、系統Eが復電すると自動でインバータ163からの出力電力の供給(すなわち自立運転)を停止し、系統Eからの系統電力を供給することを所望するユーザのニーズもある。
そこで、第2実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100は、第1実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100において、系統Eの復電時に制御部11からインバータ163への出力指示信号をオフにし、インバータ163からの出力電力が切れたときに自立電源リレー14によりインバータ163と電源回路12およびバッテリ充電回路162との接続を遮断する構成としている。
図14は、第2実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100における電気回路の詳細図である。
図14に示す第2実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100は、第1実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100において、復電リレー16および復電自動停止用導通部材104を設けたものである。
第2実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100において、第1実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100と同じ部材には同一符号を付し、その説明を省略する。
復電リレー16は、制御部11のインバータ出力確認ポートとインバータ163の信号入力側とを接続する一方、系統Eからの系統電力供給時に制御部11のインバータ出力確認ポートとインバータ163の信号入力側との接続を遮断するように構成されている。これにより、制御部11からインバータ163へ出力指示信号を供給する一方、系統Eからの系統電力供給時に制御部11からインバータ163への出力指示信号の供給を停止することができる。
復電リレー16は、復電自動停止用導通部材104を介して系統Eから系統電力が励磁コイルに供給されると、制御部11のインバータ出力確認ポートとインバータ163の信号入力側との導通を遮断するように構成されている。
具体的には、復電リレー16は、1つのB接点(●)を備えている。制御部11のインバータ出力確認ポートは、復電リレー16におけるB接点(●)を介して、インバータ163の信号入力側に接続されている。復電リレー16における励磁コイルは、復電自動停止用導通部材104を介して系統Eに接続されている。
図15は、図14に示すエンジン駆動ヒートポンプ100の回路構成において、自立運転時での回路動作に関与する回路構成の配線を太線で示す回路図である。また、図16は、図14に示すエンジン駆動ヒートポンプ100の回路構成において、復電時での回路動作に関与する回路構成の配線を太線で示す回路図である。
第2実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100は、図15に示すように、系統Eが復電されていない自立運転時に制御部11からインバータ163へ出力指示信号を送信することができる一方、図16に示すように、系統Eの復電時(系統電力供給時)に制御部11からインバータ163への出力指示信号の送信を遮断することができる。
本第2実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100によれば、復電時にインバータ163への出力指示信号をオフにし、インバータ163からの出力電力が切れたときに自立電源リレー14によりインバータ163と電源回路12およびバッテリ充電回路162との接続を遮断することで、復電時において、意図しない自立運転および燃料消費(この例ではガス消費)の継続を防止することができる。
この例では、復電自動停止用導通部材104は、接続端子104aおよび短絡線104bを備えており、接続端子104aが短絡線104bによって短絡されている。復電自動停止用導通部材104は、かかる構成に限定されるものではなく、復電リレー16における励磁コイルと系統Eとの間を接続または遮断する接続スイッチであってもよい。
ここで、復電自動停止用導通部材104が接続端子104aおよび短絡線104bを備えたものであるときには接続端子104aから短絡線104bを取り外して、或いは、復電自動停止用導通部材104が接続スイッチであるときには該接続スイッチをオフして、復電自動停止用導通部材104を開放すると、図3に示す第1実施形態の電気回路の構成と実質的に同じ構成となる。従って、ユーザが第1実施形態の電気回路の構成(インバータ163の作動をユーザの手動操作により停止する構成)を所望する場合、復電自動停止用導通部材104が接続端子104aおよび短絡線104bを備えたものであるときには接続端子104aから短絡線104bを取り外しておく、或いは、復電自動停止用導通部材104が接続スイッチであるときには該接続スイッチをオフしておくことができる。
[第3実施形態]
ところで、第2実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100では、復電の際に、ユーザが自立運転スイッチ102をオンしたままでも、インバータ163からの出力電力供給を、系統Eからの系統電力供給に切り替えることができるのであるが、ユーザが自立運転スイッチ102をオフし忘れて自立運転スイッチ102がオンされたままの状態において、再度停電した際には、ユーザが意図しないのにエンジン駆動ヒートポンプ100が起動してしまうことになる。また、復電時(系統電力供給時)での自立運転スイッチ102がオンされたままの状態では、バッテリリレー22および自立運転入力リレー23が励磁される必要がないにも拘わらず、図16の復電時に示すように、バッテリリレー22および自立運転入力リレー23が励磁された状態となり、それだけ電力を消費してしまう。また、自立起動表示ランプを設けている場合には、ランプの点灯により自立運転中との誤解を招きかねない。
そこで、第3実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100は、ユーザのオン操作により自己保持型自立運転スイッチ105(自立運転スイッチの他の例)のオン状態を自己保持する一方、復電時に自己保持型自立運転スイッチ105のオン状態の自己保持を自動解除する構成としている。
図17は、第3実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100における電気回路の詳細図である。また、図18は、第3実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100における電気回路の要部を示す詳細図である。
図17及び図18に示す第3実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100は、第2実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100において、第2実施形態の自立運転スイッチ102に代えて自己保持型自立運転スイッチ105およびスイッチ復帰リレー106を設けたものである。
第3実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100において、第2実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100と同じ部材には同一符号を付し、その説明を省略する。
なお、図18において、第2実施形態の自立運転スイッチ102に代えて設けた自己保持型自立運転スイッチ105およびスイッチ復帰リレー106の他、制御部11、電源回路12、復電リレー16、バッテリリレー22、系統入力部103、復電自動停止用導通部材104、エンジン起動用バッテリ161およびインバータ163以外の部材は図示を省略している。
自己保持型自立運転スイッチ105は、ユーザによりオン操作されることで、オン状態を自己保持する一方、オン状態から、系統Eから系統電力が供給されることで、或いは、ユーザによりオフ操作されることで、オフされてオフ状態を維持する構成とされている。詳しくは、自己保持型自立運転スイッチ105は、エンジン起動用バッテリ161と制御部11との接続または遮断を自動および手動で切り替え、かつ、自立運転を指示する自立運転信号のオンオフ(有無)を自動および手動で切り替える機能を有している。なお、自己保持型自立運転スイッチ105は、宅内の操作盤30から操作できるようになっている。
自己保持型自立運転スイッチ105は、自己保持型スイッチ105aおよび解除スイッチ105bを備えている。
自己保持型スイッチ105aは、ユーザにより何も操作されないとオフ状態を維持する一方、ユーザによりオン操作されることで、エンジン起動用バッテリ161からのバッテリ電力がバッテリリレー22を介して励磁コイルに供給されてオン状態が保持される構成とされている。
解除スイッチ105bは、エンジン起動用バッテリ161と自己保持型スイッチ105aにおける励磁コイルとの接続または遮断を手動で切り替える機能を有している。解除スイッチ105bは、ユーザにより何も操作されないとオン状態を維持する一方、オフ操作されることでオフ状態となるものの、オフ操作が解除されるとオン状態に戻る構成とされている。
スイッチ復帰リレー106は、エンジン起動用バッテリ161と自己保持型自立運転スイッチ105とを接続する一方、復電時(系統電力供給時)にエンジン起動用バッテリ161と自己保持型自立運転スイッチ105との接続を遮断するように構成されている。
具体的には、自己保持型スイッチ105aは、3つのA接点(○)を備えており、励磁コイルへの電力供給により3つのA接点(○)をオンする一方、励磁コイルへの電力供給の遮断により3つのA接点(○)がオフ状態に戻る機能を有しているだけでなく、手動操作で3つのA接点(○)をオンする機能も有している。解除スイッチ105bは、1つの手動の接点(図18では◎で示す)を備えている。スイッチ復帰リレー106は、1つのB接点(●)を備えている。
バッテリリレー22における励磁コイルは、自己保持型自立運転スイッチ105の自己保持型スイッチ105aにおける一つのA接点(○)を介してエンジン起動用バッテリ161に接続されている。自己保持型スイッチ105aにおける励磁コイルは、スイッチ復帰リレー106におけるB接点(●)と自己保持型スイッチ105aにおけるもう一つのA接点(○)と自己保持型自立運転スイッチ105の解除スイッチ105bにおける手動の接点(◎)とを介して、エンジン起動用バッテリ161に接続され、かつ、スイッチ復帰リレー106におけるB接点(●)と自己保持型スイッチ105aにおけるさらにもう一つのA接点(○)とを介して、エンジン起動用バッテリ161に接続されている。スイッチ復帰リレー106における励磁コイルは、復電自動停止用導通部材104を介して系統Eに接続されている。また、自立起動表示ランプ107は、バッテリリレー22におけるA接点(○)を介して、エンジン起動用バッテリ161に接続されている。
(自己保持状態)
図19は、図18に示すエンジン駆動ヒートポンプ100の回路構成において、自己保持型自立運転スイッチ105における自己保持型スイッチ105aが手動でオンされて自己保持型自立運転スイッチ105が自己保持状態となっている回路動作に関与する回路構成の配線を太線で示す回路図である。なお、この回路動作では、解除スイッチ105bにおける手動の接点(◎)はオンされた状態となっている。
第3実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100は、図19に示すように、系統Eが停電している状態からユーザにより自己保持型自立運転スイッチ105における自己保持型スイッチ105aの3つのA接点(○)が手動でオンされると、エンジン起動用バッテリ161からのバッテリ電力がバッテリリレー22における励磁コイルに供給されてバッテリリレー22におけるA接点(○)が導通する。また、エンジン駆動ヒートポンプ100は、エンジン起動用バッテリ161からのバッテリ電力が、スイッチ復帰リレー106における導通状態のB接点(●)と自己保持型スイッチ105aにおけるオン状態の2つのA接点(○)と解除スイッチ105bにおけるオン状態の手動の接点(◎)とを介して自己保持型スイッチ105aにおける励磁コイルに供給され、自己保持型スイッチ105aにおけるA接点(○)が導通されて自己保持型スイッチ105aのオン状態が保持され、これにより、自己保持型自立運転スイッチ105が自己保持状態となる。そうすると、エンジン起動用バッテリ161からのバッテリ電力が制御部11の電源入力ポート及び自立起動表示ランプ107に供給される。
そして、制御部11は、発電機130の電圧確立後(所定電圧以上になった時或いは所定時間経過後)にインバータ出力確認ポートから出力指示信号をインバータ163の信号入力側に送信し、インバータ163を作動させる。
(自己保持状態を自動で解除)
図20は、図18に示すエンジン駆動ヒートポンプ100の回路構成において、自己保持型自立運転スイッチ105の自己保持状態を復電時に系統電力により自動で解除する回路動作に関与する回路構成の配線を太線で示す回路図である。なお、この回路動作では、解除スイッチ105bにおける手動の接点(◎)はオンされた状態となっている。
図20に示すように、復電により系統Eから系統電力が、スイッチ復帰リレー106における励磁コイルに供給されると、スイッチ復帰リレー106におけるB接点(●)が非導通状態とされ、エンジン起動用バッテリ161から自己保持型スイッチ105aにおける励磁コイルへのバッテリ電力の供給が遮断されて自己保持型スイッチ105aにおける3つのA接点(○)がオフされて自己保持型スイッチ105aのオン状態が解除され、これにより、自己保持型自立運転スイッチ105の自己保持状態が解除される。従って、復電時に自己保持型自立運転スイッチ105を自動でオフすることができる。
本第3実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100によれば、自己保持型自立運転スイッチ105を自己保持する一方、復電時に自己保持型自立運転スイッチ105の自己保持を自動解除することで、復電後に、再度停電した際にエンジン駆動ヒートポンプ100が意図しない起動をすることを防止することができる。また、復電時(系統電力供給時)に自己保持型自立運転スイッチ105を自動でオフすることで、バッテリリレー22および自立運転入力リレー23の励磁状態を解除することができ、それだけ電力消費を抑えることができる。
(自己保持状態を手動で解除)
第3実施形態に係るエンジン駆動ヒートポンプ100は、自己保持型自立運転スイッチ105の自己保持状態を手動により解除することができる。
図21は、図18に示すエンジン駆動ヒートポンプ100の回路構成において、自己保持型自立運転スイッチ105の自己保持状態を非復電時に自己保持型自立運転スイッチ105における解除スイッチ105bにより手動で解除する回路動作に関与する回路構成を示す回路図である。
図21に示すように、系統Eが復電されていない非復電時にユーザが解除スイッチ105bに対して手動でオフ操作すると、解除スイッチ105bにおける手動の接点(◎)がオフされ、エンジン起動用バッテリ161から自己保持型スイッチ105aにおける励磁コイルへのバッテリ電力の供給が遮断されて自己保持型スイッチ105aにおける3つのA接点(○)がオフされて自己保持型スイッチ105aのオン状態が解除され、これにより、自己保持型自立運転スイッチ105の自己保持状態が解除される。従って、非復電時に自己保持型自立運転スイッチ105を手動でオフすることができる。
本発明は、以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、かかる実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
11 制御部
12 電源回路
13 系統遮断リレー
14 自立電源リレー
15 入力電源リレー
15a 制御電源リレー
15b 点火電源リレー
16 復電リレー
17 始動トランス
18 整流回路
19 直流安定化電源
20 補機用インバータ
21 補機
22 バッテリリレー
23 自立運転入力リレー
24 制御リレー
30 操作盤
100 エンジン駆動ヒートポンプ
101 自立出力部
102 自立運転スイッチ
103 系統入力部
104 復電自動停止用導通部材
104a 接続端子
104b 短絡線
105 自己保持型自立運転スイッチ(自立運転スイッチの他の例)
105a 自己保持型スイッチ
105b 解除スイッチ
106 スイッチ復帰リレー
110 エンジン
120 圧縮機
130 発電機
140 エンジンスタータ
160 自立運転用電源装置
161 エンジン起動用バッテリ
162 バッテリ充電回路
163 インバータ
164 スタータリレー
200 熱交換部
211 室外ファン
212 冷却水ポンプ
300 冷媒循環路
310 第1冷媒回路(冷媒回路の一例)
320 第2冷媒回路
330 第3冷媒回路
400 自立運転切替装置
410 切替器
420 変圧器
500 熱交換システム
BK 配線用遮断器
E 系統
Lo 一般負荷
PL 配線用差込接続器

Claims (3)

  1. エンジンと、前記エンジンで駆動される圧縮機と、前記圧縮機により吸入・吐出される冷媒を流す冷媒回路と、前記エンジンで駆動される発電機とを備えるエンジン駆動ヒートポンプであって、
    前記エンジンを起動するエンジン起動用バッテリと、
    前記エンジン起動用バッテリを充電するバッテリ充電回路と、
    前記発電機からの出力電力を所定電圧・所定周波数に変換するインバータと、
    当該エンジン駆動ヒートポンプにおける電気機器に電力を供給する電源回路と、
    系統からの系統電力を前記電源回路および前記バッテリ充電回路に供給する一方、停電時に前記系統と前記電源回路および前記バッテリ充電回路との接続を遮断する系統遮断リレーと、
    前記電源回路および前記バッテリ充電回路に対して前記系統遮断リレーと並列に接続されて停電時に前記インバータからの出力電力を前記電源回路および前記バッテリ充電回路に供給する自立電源リレーと、
    前記エンジンを始動するエンジンスタータと、
    前記エンジンスタータと前記エンジン起動用バッテリとの間に接続されて前記エンジン起動用バッテリからのバッテリ電力を前記エンジンスタータに供給するスタータリレーと、
    自立運転を指示する自立運転信号のオンオフを手動で切り替える自立運転スイッチと、
    前記インバータに対して前記自立電源リレーと並列に接続された自立出力部と
    を設け、
    ヒートポンプ動作の要求と関係なく前記エンジンを駆動する自立運転モードに切り替え可能な構成とし、
    停電時に前記自立運転スイッチがオンされて前記自立運転信号を受信したときに前記自立運転モードに切り替え、前記スタータリレーを所定時間導通させて前記エンジンおよび前記発電機を始動し、前記発電機の電圧確立後で前記インバータからの出力電力を受けたときに前記インバータからの出力電力を、前記自立電源リレーにより前記電源回路および前記バッテリ充電回路に供給し、かつ、前記自立出力部を介して当該エンジン駆動ヒートポンプ外に供給する構成とし、
    前記インバータからの出力電力の供給中は前記系統遮断リレーによる前記系統と前記電源回路および前記バッテリ充電回路との接続の遮断を持続し、前記自立運転信号が切れるまで前記インバータからの出力電力を持続する構成とし、
    復電かつ前記インバータからの出力電力が切れたときに前記系統遮断リレーによる前記系統と前記電源回路および前記バッテリ充電回路との接続を回復する構成としたことを特徴とするエンジン駆動ヒートポンプ。
  2. 請求項1に記載のエンジン駆動ヒートポンプであって、
    復電時に前記インバータへの出力指示信号をオフにし、前記インバータからの出力電力が切れたときに前記自立電源リレーにより前記インバータと前記電源回路および前記バッテリ充電回路との接続を遮断する構成を設けたことを特徴とするエンジン駆動ヒートポンプ。
  3. 請求項2に記載のエンジン駆動ヒートポンプであって、
    前記自立運転スイッチを自己保持する一方、復電時に前記自立運転スイッチの自己保持を自動解除する構成としたことを特徴とするエンジン駆動ヒートポンプ。
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