JP6071708B2 - 電子部品の放熱構造 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品の放熱構造に関する。
家庭用電機機器に内蔵されるプリント配線基板には、電界効果トランジスタ(FET)や三端子レギュレータなどの発熱を伴う電子部品が実装されている。個々の電子部品においては、絶対最大定格温度が定められており、高温環境下において絶対最大定格温度を超過する場合、部品温度を下げる必要がある。このとき、アルミニウム製の放熱器などを取り付けることも考えられるが、既製品の放熱器はコストが高いため、代替となる放熱措置が提案されている。
特許文献1には、パワー・トランジスタの放熱構造において、プリント配線基板のパワー・トランジスタを実装する面に第1のベタランドを形成し、プリント配線基板の非実装面の第1のベタランドと対向する位置に第2のベタランドを形成し、第1のベタランド及び第2のベタランドの間に複数個のスルーホールがプリント配線基板を貫通して形成されることが記載されている。これにより、特許文献1によれば、パワー・トランジスタから発生した熱が第1のベタランド及び複数個のスルーホールを介して第2のベタランドから放散されるので、第1のベタランドのみの場合よりも放熱面積が増し、第1のベタランドの面積を大きくして放熱面積を確保することなく効率的な放熱を得ることができるとされている。
特許文献2には、電子部品の放熱構造において、両面に銅箔が施された放熱用基板をプリント配線基板に対して垂直方向に立設し、プリント配線基板に実装された電子部品を、放熱用基板に対してネジによってその平面同士を面接触させ取り付けることが記載されている。これにより、特許文献2によれば、電子部品からの熱が放熱用基板に伝わり、放熱用基板の両面の銅箔から空気中に放熱されるものとされている。
実開平7−36468号公報 特開2001−111268号公報
特許文献1に記載の放熱構造では、主たるプリント配線基板の一部を放熱器として利用するため、発熱を伴う電子部品を主たるプリント配線基板上に載置しなければならない。この場合、熱による誤動作等の影響を抑制するために、他の電子部品を離間させるための距離が必要である。これにより、プリント配線基板の面積を大きく確保する必要があるので、実装面積が大きくなる可能性がある。
仮に、プリント配線基板の面積を大きく確保しない場合、特許文献1に記載の放熱構造では、主たるプリント配線版に放熱用のベタパターンが必要となるため、プリント配線基板(主基板)における部品実装可能面積が減少しやすく、パターン設計の自由度が低下しやすい。
特許文献1に記載の放熱構造では、放熱能力を向上させるためには放熱用のベタパターン面積を拡大する必要があり、発熱が大きいほど上記の課題が顕在化すると考えられる。
特許文献2に記載の放熱構造では、主たるプリント配線基板上に捨て基板を利用した放熱用立ち基板を挿入し、発熱する電子部品と放熱用立ち基板とをビスとナットとで締結している。そのため、振動の激しい環境下においてはナットが緩み、最終的には外れてしまうため、電子部品と立ちプリント配線基板との接触熱抵抗が上昇する可能性がある。
機器使用時に振動が懸念される場合には、ナットのゆるみ防止措置を講じる必要があり、コストが増加する可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、主基板における部品実装可能面積を拡大でき、振動による影響を低コストで抑制できる電子部品の放熱構造を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の1つの側面にかかる電子部品の放熱構造は、主基板と、前記主基板に対して立設された放熱用基板と、前記主基板に実装された、発熱を伴う電子部品と、前記電子部品を前記放熱用基板に熱的に接触させるように前記電子部品及び前記放熱用基板を締結するリベットとを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、放熱用基板が、主基板に対して立設されている。リベットは、主基板に実装された発熱を伴う電子部品を放熱用基板に熱的に接触させるように電子部品及び放熱用基板を締結する。これにより、電子部品で発生した熱を放熱用基板から周囲の空気中へ放熱できるので、主基板における熱の影響を受ける領域を低減でき、主基板における部品が実装可能な領域の面積を効率的に増やすことができる。また、電子部品及び放熱用基板の締結にリベットの永久接合を使用しているため、振動の激しい環境下においても締結部が外れにくい。さらに、リベットを使用しているため、ネジと緩み止めナットとを使用する場合よりも安価に電子部品の放熱構造を得ることができる。したがって、主基板における部品実装可能面積を拡大でき、振動による影響を低コストで抑制できる。
図1は、実施の形態1にかかる電子部品の放熱構造を示す図である。 図2は、実施の形態1にかかる電子部品の放熱構造を適用する回路構成例を示す図である。 図3は、実施の形態1にかかる電子部品の放熱構造を示す図である。 図4は、実施の形態1にかかる電子部品の放熱構造を示す図である。 図5は、実施の形態1にかかる電子部品の放熱構造を示す図である。 図6は、実施の形態2にかかる電子部品の放熱構造を示す図である。 図7は、実施の形態2にかかる電子部品の放熱構造を示す図である。
以下に、本発明にかかる電子部品の放熱構造の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
実施の形態1にかかる電子部品の放熱構造100について図1を用いて説明する。図1(a)、(b)は、それぞれ、電子部品の放熱構造100を示す図である。図1(a)は正面図、図1(b)は側面図である。
家庭用電機機器等に内蔵されるプリント配線基板(主基板)5には、電界効果トランジスタ(FET)や三端子レギュレータなどの発熱を伴う電子部品2が実装されている。個々の電子部品2においては、絶対最大定格温度が定められており、高温環境下において絶対最大定格温度を超過する場合、電子部品2の温度を下げる必要がある。電子部品の放熱構造100では、電子部品2の温度を下げるように、電子部品2の放熱を効率的に行うための工夫が施されている。
この電子部品の放熱構造100の適用例として、例えば、家庭用電機機器の電源回路として一般的に用いられるフライバックコンバータFBCを挙げる。図2は、電子部品の放熱構造100の適用例としての、フライバックコンバータFBCの回路構成を示すブロック図である。
フライバックコンバータFBCは、以下の構成を備える。
外部電源13は、フライバックコンバータFBCの電力供給源である。外部電源13は、例えば直流電源であり、直流電力を発生させてフライバックコンバータFBCへ供給する。
1次側平滑用コンデンサ14の陽極は、外部電源13の陽極に接続されている。1次側平滑用コンデンサ14の負極は、外部電源13の負極に接続されている。
起動抵抗15の一端は、1次側平滑用コンデンサ14の陽極及び外部電源13の陽極に接続されている。起動抵抗15の他端は、バイアス巻線コンデンサ25の陽極に接続されている。すなわち、起動抵抗15は、外部電源13及びバイアス巻線コンデンサ25の間に初期充電用経路として挿入される。
バイアス巻線コンデンサ25の陽極は、バイアス巻線整流用ダイオード26のカソード、起動抵抗15の他端、及び電源制御用IC24の電源端子に接続される。
バイアス巻線整流用ダイオード26のアノードは、フライバックトランスバイアス巻線27に接続される。
スイッチング素子20には、例えばFETなどの半導体部品が使用される。スイッチング素子20のゲート端子には、ゲート抵抗21を介して電源制御用IC24のゲート信号出力端子が接続される。
スナバ抵抗16の一端とスナバコンデンサ17の一端とは、それぞれ、フライバックトランス1次側巻線19の一端に挿入される。
スナバダイオード18のカソードは、スナバ抵抗16の他端とスナバコンデンサ17の他端とにそれぞれ接続されている。スナバダイオード18のアノードは、フライバックトランス1次側巻線19の他端とスイッチング素子20のドレイン端子とにそれぞれ接続されている。
スナバ抵抗16、スナバコンデンサ17、及びスナバダイオード18は、スナバ回路SNBを構成する。スナバ回路SNBは、電源の遮断等でフライバックトランス1次側巻線19に発生する過渡的な高電圧(サージ電圧)を抑制し電磁ノイズを抑制する。
電流検出抵抗22の一端は、スイッチング素子20のソース端子、電流検出分圧抵抗23の一端、及び電源制御用IC24の過電流検出端子にそれぞれ接続されている。電流検出抵抗22の他端は、1次側平滑用コンデンサ14の負極及び外部電源13の負極にそれぞれ接続されている。
電流検出分圧抵抗23の他端と、バイアス巻線コンデンサ25の負極と、フライバックトランスバイアス巻線27の他端と、電源制御用IC24のグランド端子とは、1次側平滑用コンデンサ14の負極に接続される。
2次側巻線整流用ダイオード29のカソードと2次側巻線平滑用コンデンサ30の陽極とは、それぞれ、負荷31の一端に接続される。2次側巻線整流用ダイオード29のアノードは、フライバックトランス2次側巻線28の一端に接続されている。
フライバックトランス2次側巻線28の他端は、2次側巻線平滑用コンデンサ30の負極と負荷31の他端とにそれぞれ接続されている。
フライバックトランス1次側巻線19、フライバックトランス2次側巻線28、及びフライバックトランスバイアス巻線27は、フライバックトランスFBTを構成している。
図2に示す構成の回路において、外部電源13により1次側平滑コンデンサ14に電荷が充電される。1次側平滑コンデンサ14に蓄積された電荷は起動抵抗15を介してバイアス巻線コンデンサ25を充電する。バイアス巻線コンデンサ25に閾値以上の電荷が蓄積されると、電源制御用IC24の電源端子が起動開始電圧に到達し、ゲート信号出力端子にPWM信号が送られて電源が起動を開始する。電源の起動に伴って、フライバックトランスバイアス巻線27にも起動用の電力が供給され、バイアス巻線整流用ダイオード26を通してバイアス巻線コンデンサ25に電荷を充電する。フライバックトランスFBTは、フライバックトランスバイアス巻線27とフライバックトランス2次側巻線28との巻き数比に応じて起動用の電力を変圧し(例えば降圧し)、変圧された直流電力を生成する。フライバックトランスFBTは、変圧された直流電力を2次側に供給する。これにより、フライバックトランス2次側巻線28は、フライバックトランスFBTに蓄積されたエネルギーを、2次側巻線整流用ダイオード29を介して2次側巻線平滑用コンデンサ30に充電する。
図2に示すフライバックコンバータFBCにおいて、外部電源13からの入力電圧が電源制御用IC24の起動開始電圧に到達すると、フライバックコンバータFBCが起動を開始する。起動に伴って、スイッチング素子20(例えば、FET)は、電源制御用IC24からゲート端子に供給された制御信号に応じて、例えば一定周期でスイッチング動作を行う。このスイッチング動作に伴って、フライバックトランス1次側巻線19にも電力が供給される。フライバックトランスFBTは、フライバックトランス1次側巻線19とフライバックトランス2次側巻線28との巻き数比に応じて1次側の直流電力を変圧し(例えば降圧し)、変圧された直流電力を生成する。フライバックトランスFBTは、変圧された直流電力を2次側に供給する。
ここで、スイッチング素子20(例えば、FET)がオン時にはドレイン−ソース間電流実効値の2乗にスイッチング素子20(例えば、FET)のオン抵抗を乗算した値のオン損失が発生する。また、スイッチング素子20(例えば、FET)がオンする瞬間とオフする瞬間にはスイッチング損失が発生する。
このとき、オン損失にスイッチング損失を加算した値が総損失となる。スイッチング素子20(例えば、FET)の接合部温度は、半導体各々が持つ熱抵抗値に総損失を乗算した値に使用時の最大周囲温度を加算した値となる。スイッチング素子20に使用されるFETなどの半導体素子には、絶対最大定格で最大接合部温度が定められており、接合部温度が上限温度を超過すると半導体素子が破損する。よって、接合部温度を絶対最大定格値の80〜90%程度にディレーティングして使用するのが一般的である。スイッチング素子20(例えば、FET)に流れる電流が大きい、もしくは半導体パッケージの熱抵抗値が高いと、接合部温度が絶対最大定格を超過してしまうため、スイッチング素子20(例えば、FET)に何らかの放熱措置を施してディレーティングを確保する必要がある。
そこで、実施の形態1では、電子部品の放熱構造100において、例えばスイッチング素子20を含む電子部品2の放熱を効率的に行うために以下の工夫を行う。
具体的には、電子部品の放熱構造100において、図1(a),(b)に示すように、主たるプリント配線基板(主基板)5には、前述したFETなどの発熱を伴う電子部品2が実装される。立ちプリント配線基板(放熱用基板)3は、プリント配線基板5に対して(例えば略垂直に)交差するように立設されている。電子部品2は、立ちプリント配線基板3に対して、リベット1によりその平面同士が面接触する形で締結される。
すなわち、リベット1は、電子部品2を立ちプリント配線基板3に熱的に接触させるように電子部品2及び立ちプリント配線基板3を締結する。リベット1は、例えば、鋼、ステンレス鋼、アルミニウム、銅などの金属製である。リベット1は、例えば、アルミニウム及び銅の少なくとも一方を主成分として含む材料で形成されていてもよい。
立ちプリント配線基板(放熱用基板)3は、主たるプリント配線基板(主基板)5の製造時に生じる捨て基板を利用してもよいし、他のプリント配線基板の製造時に生じる余剰部分を使用してもよい。
立ちプリント配線基板3には、サージ電圧吸収用のスナバ回路部品(サージ電圧吸収部品)40が実装される。スナバ回路部品40は、例えば、スナバ抵抗6とスナバコンデンサ7とスナバダイオード8とを用いたCRDスナバであってもよいし、ダイオードとツェナーダイオードとを用いたスナバ回路であってもよい。図1では、スナバ回路部品40がCRDスナバである場合について例示している。例えば、スナバ回路部品40は、スナバ回路SNB(図2参照)を含む。スナバ抵抗6、スナバコンデンサ7、スナバダイオード8は、それぞれ、スナバ抵抗16、スナバコンデンサ17、及びスナバダイオード18(図2参照)を含む。
また、図1では、スナバ回路部品40としてアキシャル部品を使用する場合を例示しているが、スナバ回路部品40として面実装部品を使用してもよい。
立ちプリント配線基板3は、上述のように、主たるプリント配線基板5に対して(例えば略垂直方向に)交差するように立設される。主たるプリント配線基板5には、図3(b)に示すように、立ちプリント配線基板挿入用のスリット5a,5bが設けられている。図3(a)に示す立ちプリント配線基板3の凸部3a,3bは、それぞれ、主たるプリント配線基板5のスリット5a,5bに挿入されて固定状態となる。なお、図3(a)、(b)は、それぞれ、立ちプリント配線基板3、主たるプリント配線基板5の構成を示す平面図である。
立ちプリント配線基板3の両面では、例えばベタ銅箔パターン上に複数の放熱用スルーホール4が形成されている。この放熱用スルーホール4によって、電子部品2で生じて立ちプリント配線基板3へ伝達された熱を周囲の空気中へ放熱する際の放熱面積を効率的に増加させることができる。例えば、電子部品2で生じた熱は、立ちプリント配線基板3における電子部品2の接触面から非接触面へと逃がすことができる。
また、立ちプリント配線基板3は、図3(a)に示すように、主たるプリント配線基板5との接触面にスリット挿入用の切り欠き3cが設けられている。立ちプリント配線基板3に実装されたスナバ回路部品40の配線は、スリット挿入用の切り欠き3cに設けられた配線パターン3dと、主たるプリント配線基板5の接触面に設けられた配線パターン5dとを互いに接触させた状態ではんだ付けして形成される。
切り欠き3cの形状は、例えば、図1(a)、図3(a)に示すように両端に凸部3a,3bを残すような形状でもよい。
実施の形態1においては、主たるプリント配線基板5に実装された発熱を伴うFETなどの電子部品2に対して取り付けられ、かつ主たるプリント配線基板5に立設された立ちプリント配線基板3を備え、この立ちプリント配線基板3の両面にベタ銅箔パターンと複数の放熱用スルーホール4を形成することで、放熱面積を拡大でき、電子部品2の放熱効率を向上できる。また、主たるプリント配線基板5に立ちプリント配線基板3を立設しているため、主たるプリント配線基板5における部品が実装可能な領域の面積を効率的に増やすことができ、パターン設計の自由度を向上できる。加えて、電子部品2と立ちプリント配線基板3との締結にリベット1の永久接合を使用しているため、振動の激しい環境下においても締結部が外れにくい。
サージ電圧吸収用のスナバ回路部品40は、サージ電圧を熱に変換する。そのため、仮に、スナバ回路部品40を主たるプリント配線基板5に実装すると、発熱に耐えうるように部品サイズを大きくする必要があり、ひいては主たるプリント配線基板5の実装面積が大きくなってしまう可能性がある。
更に、スナバ回路部品40はフライバックトランス1次側巻線19(図2参照)の巻き始めと巻き終わりとのパターン直近に配置しなければサージ電圧の抑制効果が低下する可能性もある。このため、仮に、スナバ回路部品40を主たるプリント配線基板5に実装すると、主たるプリント配線基板5におけるパターン設計時の自由度が低下しやすい。
実施の形態1においては、立ちプリント配線基板3にスナバ回路部品40を実装しているため、主たるプリント配線基板5の部品実装可能な面積を拡大でき、かつ主たるプリント配線基板5におけるパターン設計の自由度を向上できる。また、主たるプリント配線基板5における立ちプリント配線基板3の嵌合位置をフライバックトランス1次側巻線19に付近にすることで、フライバックトランス1次側巻線19の巻き始めと巻き終わりとのパターン直近にスナバ回路部品40を配置できる。これにより、サージ電圧の抑制を効果的に行うことができ、スイッチング素子20(例えば、FET)のスイッチング動作によるノイズの低減にも有効である。
仮に、電子部品の放熱構造100において、電子部品2と立ちプリント配線基板3との締結手段としてネジ及びナットを用いる場合を考える。この場合、振動の激しい環境下においてはナットが緩み、最終的には外れてしまうため、電子部品2と立ちプリント配線基板3との接触熱抵抗が上昇する可能性がある。電子部品2と立ちプリント配線基板3との接触熱抵抗が上昇すると、電子部品2で発生した熱の効率的な放熱が困難になり、電子部品2を劣化又は破損させる可能性がある。
あるいは、仮に、振動対策として緩み止めナットを使用した場合、コスト高になる可能性がある。
実施の形態1によれば、電子部品2と立ちプリント配線基板3との締結にリベット1を使用しているため、振動の激しい環境下においても締結部が外れず、ネジと緩み止めナットとを使用する場合よりも安価に電子部品の放熱構造を得ることができる。
仮に、電子部品の放熱構造100において、電子部品2と立ちプリント配線基板3との締結手段としてネジを用いる場合を考える。この場合、ネジの材質としては鉄、ステンレス、黄銅などが挙げられる。ネジの材質としてアルミニウムを選択することは困難である。ネジの材質としてアルミニウムを選択する場合、締め付けトルクや振動強度の問題が生じる傾向にある。
実施の形態1においては、リベット1の材質としてアルミニウムが使用可能である。アルミニウム製のリベットにおいては、締め付けトルクや振動強度の問題は生じない。また、アルミニウムは鉄やステンレスに比べ熱伝導率に優れており、熱抵抗の低下が期待できる。
電子部品2と立ちプリント配線基板3との締結手段としてネジを用いる場合においても、銅ネジを使用すれば、アルミニウム製のリベットよりも低い熱抵抗値が得られるが、銅ネジの価格がアルミニウム製のリベットよりも高価になる。
なお、放熱性を重視する場合においてはリベットの材質を銅にしても全く問題はない。この場合でも、銅ネジに比べて銅製のリベットを安価に得ることができる。
以上のように、実施の形態1では、電子部品の放熱構造100において、立ちプリント配線基板(放熱用基板)3が、主たるプリント配線基板(主基板)5に対して立設されている。リベット1は、主たるプリント配線基板5に実装された発熱を伴う電子部品2を立ちプリント配線基板3に熱的に接触させるように電子部品2及び立ちプリント配線基板3を締結する。これにより、電子部品2で発生した熱を立ちプリント配線基板3から周囲の空気中へ放熱できるので、主たるプリント配線基板5における熱の影響を受ける領域を低減でき、主たるプリント配線基板5における部品が実装可能な領域の面積を効率的に増やすことができる。また、電子部品2及び立ちプリント配線基板3の締結にリベット1の永久接合を使用しているため、振動の激しい環境下においても締結部が外れにくい。さらに、リベット1を使用しているため、ネジと緩み止めナットとを使用する場合よりも安価に電子部品の放熱構造を得ることができる。したがって、主たるプリント配線基板5における部品実装可能面積を拡大でき、振動による影響を低コストで抑制できる。
また、実施の形態1では、電子部品の放熱構造100において、スナバ回路部品(サージ電圧吸収部品)40が、立ちプリント配線基板(放熱用基板)3に実装されている。これにより、スナバ回路部品40を主たるプリント配線基板5に実装する場合に比べて、主たるプリント配線基板5の部品実装可能な面積を拡大でき、かつ主たるプリント配線基板5におけるパターン設計の自由度を向上できる。また、主たるプリント配線基板5における立ちプリント配線基板3の嵌合位置をフライバックトランス1次側巻線19に付近にすることで、フライバックトランス1次側巻線19の巻き始めと巻き終わりとのパターン直近にスナバ回路部品40を配置できる。これにより、サージ電圧の抑制を効果的に行うことができ、スイッチング素子20(例えば、FET)のスイッチング動作によるノイズの低減も効果的に行うことができる。
また、実施の形態1では、電子部品の放熱構造100において、リベット1が、例えば、アルミニウム及び銅の少なくとも一方を主成分として含む材料で形成されている。これにより、電子部品2から立ちプリント配線基板(放熱用基板)3への熱伝導率を向上できる。
なお、切り欠きの形状は、図3(a)に示す形状以外の形状であってもよい。例えば、電子部品の放熱構造100jにおいて、図4(a)、(b)に示すように両端の凸部3a,3bに加えて中心側の凸部3eを残した切り欠き3c1,3c2を設けてもよい。このとき、主たるプリント配線基板5には、図4(c)に示すように、スリット5a,5bに加えてスリット5eが設けられている。この場合、立ちプリント配線基板(放熱用基板)3と主たるプリント配線基板5との嵌合の強度を向上させることができる。
あるいは、例えば、電子部品の放熱構造100kにおいて、図5(a)、(b)に示すように立ちプリント配線基板3の下側両端部の角を落とした切り欠き3c3,3c4を設け、略台形状の凸部3fを主たるプリント配線基板5に嵌め合うようにしてもよい。このとき、主たるプリント配線基板5には、図5(c)に示すように、スリット5a,5bに代えてスリット5fが設けられている。この場合、切り欠き3c3,3c4及びスリット5fをそれぞれ容易に形成できるので、電子部品の放熱構造100kの製造コストを容易に低減できる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2にかかる電子部品の放熱構造200について図6を用いて説明する。図6は、電子部品の放熱構造200を示す側面図である。以下では、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態1では、主たるプリント配線基板5に1つの立ちプリント配線基板3が立設される場合について例示的に説明しているが、実施の形態2では、主たるプリント配線基板5に複数の立ちプリント配線基板3を立設させる。
具体的には、電子部品の放熱構造200では、図6に示すように、主たるプリント配線基板5に対して、複数の立ちプリント配線基板3,209が立設されている。複数の立ちプリント配線基板3,209は、例えば、互いに面接触している。電子部品2は複数の立ちプリント配線基板3に対して、リベット1によりその平面同士が面接触する形で締結される。すなわち、リベット1は、発熱を伴う電子部品2を複数の立ちプリント配線基板3,209に熱的に接触させるように電子部品2及び複数の立ちプリント配線基板3,209を締結する。
複数の立ちプリント配線基板3,209は、それぞれ、主たるプリント配線基板5の製造時に生じる捨て基板を利用してもよいし、他のプリント配線基板の製造時に生じる余剰部分を使用してもよい。複数の立ちプリント配線基板3,209は、それぞれ、主たるプリント配線基板5に対して(例えば略垂直方向に)交差するように立設される。主たるプリント配線基板5には、立ちプリント配線基板挿入用のスリットが設けられている。複数の立ちプリント配線基板3は、主たるプリント配線基板5のスリットに挿入されて固定状態となる。このとき、図6に示すように、立ちプリント配線基板209が主たるプリント配線基板5のスリットに挿入されなくてもよい。この場合でも、リベット1が電子部品2及び複数の立ちプリント配線基板3,209を締結するので、電子部品2及び複数の立ちプリント配線基板3,209を互いに固定できる。
複数の立ちプリント配線基板3,209のそれぞれの両面には、ベタ銅箔パターン上に複数の放熱用スルーホール4が形成されている(図1(a)参照)。このスルーホール4によって、電子部品2で生じた熱を立ちプリント配線基板3,209における電子部品2への接触面から非接触面へと逃がすことができる。
仮に、電子部品の放熱構造200において、立ちプリント基板3を1枚しか使用していない場合を考える。この場合、電子部品2の接合部温度が1枚の立ちプリント配線基板3のみではディレーティングを満足しないときに、放熱を改善する措置が取れない可能性がある。
実施の形態2によれば、電子部品2の接合部温度が1枚の立ちプリント配線基板3でディレーティングを満足しない場合においても、複数の立ちプリント配線基板3,209を使用するので、立ちプリント配線基板3,209の数を増やすことで放熱を改善する措置を取ること(放熱対策)が可能である。
電子部品2にFETを用いた場合、FETの特性上、素子温度が上昇するにつれてオン抵抗が増加し、損失も増加する。本実施の形態2によれば、立ちプリント基板3の枚数調整およびリベット1による締結手段を用いることによって熱抵抗を低下でき、FETの素子温度低下による損失低減が期待できる。
以上のように、実施の形態2では、電子部品の放熱構造200において、複数の立ちプリント配線基板(複数の放熱用基板)3,209が、それぞれ、主たるプリント配線基板(主基板)5に対して立設されている。これにより、立ちプリント配線基板の枚数を増減させることで電子部品の放熱構造200の放熱能力を調節できる。
例えば、要求放熱能力に対して1枚の立ちプリント配線基板では放熱能力が不足する場合でも、立ちプリント配線基板の枚数を増やすことで要求放熱能力を満たすように電子部品の放熱構造200の放熱能力を調整できる。
また、実施の形態2では、立ちプリント配線基板の枚数を増減させることで電子部品の放熱構造200の放熱能力を調節できるので、放熱能力の調整が可能な電子部品の放熱構造200を安価に得ることができる。
なお、電子部品の放熱構造200jにおいて、図7に示すように、複数の放熱用基板として、立ちプリント配線基板3とアルミ板210jとが併用されていてもよい。この場合、立ちプリント配線基板3及びアルミ板210jは、例えば、互いに面接触している。電子部品2は立ちプリント配線基板3及びアルミ板210jに対して、リベット1によりその平面同士が面接触する形で締結される。すなわち、リベット1は、発熱を伴う電子部品2を立ちプリント配線基板3及びアルミ板210jに熱的に接触させるように電子部品2及び立ちプリント配線基板3及びアルミ板210jを締結する。
図7では、複数の放熱用基板として、1枚の立ちプリント配線基板3と1枚のアルミ板210jとを併用する場合について例示しているが、複数枚の立ちプリント配線基板3と1枚のアルミ板210jとを併用してもよいし、1枚の立ちプリント配線基板3と複数枚のアルミ板210jとを併用してもよいし、複数枚の立ちプリント配線基板3と複数枚のアルミ板210jとを併用してもよい。
このように、複数の放熱用基板として、立ちプリント配線基板3とアルミ板210jとを併用することで、電子部品の放熱構造200jの放熱能力を大幅に増減させることができ、電子部品の放熱構造200jの放熱能力を効率的に調節できる。
加えて、アルミニウム製もしくは銅製のリベット1で立ちプリント基板3とアルミ板210jとを締結することにより、ネジとナットとを使用する場合よりも効率良く電子部品の放熱が行える。
また、複数の放熱用基板の枚数調整、アルミ板210jの併用、加えてリベット1による締結手段を用いることによって熱抵抗を効率的に低下でき、スイッチング素子20(例えば、FET)の素子温度低下による損失低減が期待できる。
以上のように、本発明にかかる電子部品の放熱構造は、電子部品の放熱に有用である。
1 リベット、2 電子部品、3,209 立ちプリント配線基板、4 放熱用スルーホール、5 主たるプリント配線基板、6,16 スナバ抵抗、7,17 スナバコンデンサ、8,18 スナバダイオード、13 外部電源、14 1次側平滑用コンデンサ、15 起動抵抗、19 フライバックトランス1次側巻線、20 スイッチング素子、21 ゲート抵抗、22 電流検出抵抗、23 電流検出分圧抵抗、24 電源制御用IC、25 バイアス巻線コンデンサ、26 バイアス巻線整流用ダイオード、27 フライバックトランスバイアス巻線、28 フライバックトランス2次側巻線、29 2次側巻線整流用ダイオード、30 2次側巻線平滑用コンデンサ、31 負荷、100,100j,100k,200,200j 電子部品の放熱構造、210j アルミ板。

Claims (4)

  1. 主基板と、
    前記主基板に対して立設された放熱用基板と、
    前記主基板に実装された、発熱を伴う電子部品と、
    前記電子部品を前記放熱用基板に熱的に接触させるように前記電子部品及び前記放熱用基板を締結するリベットと、
    前記放熱用基板に実装されたサージ電圧吸収部品と、
    を備えたことを特徴とする電子部品の放熱構造。
  2. 前記放熱構造は、
    前記主基板に対してそれぞれ立設された複数の前記放熱用基板を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子部品の放熱構造。
  3. 前記複数の放熱用基板では、プリント配線基板とアルミ板とが併用されている
    ことを特徴とする請求項に記載の電子部品の放熱構造。
  4. 前記リベットは、アルミニウム及び銅の少なくとも一方を主成分として含む材料で形成されている
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電子部品の放熱構造。
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